【ハンター×ハンター】逆風のヨークシンオークション その2【安価】

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122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 21:49:00.79 ID:3ucNSDkM0
死にはしないんだし、ごり押しでもういいと思う
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 21:52:54.61 ID:Qxt+ZLRD0
でも長引いたら長引いたでキツい
ヴォルトの開放時間が切れる前にジンジャーがオーラを空にしてくれるとも考えづらい
124 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/13(月) 21:55:52.64 ID:eYvIdl+j0
今、ヴォルトが精孔を開放してから7分程度経過。
残り時間は7〜8分ほどです。
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 21:56:53.11 ID:9K/SQDS00
じゃあ>>119二行目で良いか、ある程度此方は攻撃しやすいし
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 21:57:32.43 ID:3ucNSDkM0
それでいいか
127 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/13(月) 22:00:05.73 ID:eYvIdl+j0
>>↓1 ヴォルトはどうする?
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:00:26.93 ID:Qxt+ZLRD0
>>119の2行目
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:00:58.52 ID:3ucNSDkM0
さて、どうなるか
130 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/13(月) 22:09:41.02 ID:eYvIdl+j0
大丈夫、焦ることはない。

相手の切り札を封じた上、人数も二対一でこちらが有利。

確実に攻めて行けばいい。

ヴォルトはバショウに、攻撃のハンドサインを送る。

「おっと、その手はもう食わない。 止めさせてもらうよ!」

ジンジャーが向かってくるが、ヴォルトも黙っているわけがない。

「邪魔はさせない」

とりあえず、ジンジャーの攻撃をいなそう。

【妨害】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
技術 9

『補正項目』
ジンジャーの技術 -2

目標値 7 >>↓1コンマ一桁
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:10:21.77 ID:xjM2F0uuo
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:12:51.52 ID:Y1H2kzeC0
技術が超一流だから安心感があるな
133 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/13(月) 22:13:06.97 ID:eYvIdl+j0
【妨害】
目標値 7 
出目 7 成功
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:14:02.48 ID:3ucNSDkM0
よしよし
135 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/13(月) 22:26:28.09 ID:eYvIdl+j0
ジンジャーの攻撃の勢いをいなし体勢を崩させることに成功した。

攻撃が失敗したと判断したジンジャーは、崩れた体勢を狙って加えられる追撃を警戒し、距離を取る。

しかし、ヴォルトが時間を稼いだおかげでバショウの俳句も完成した。

『とくとみよ オレの俳句は 爆発だ』

バショウは、俳句が書かれた札に念を纏わせ、ジンジャーに投げつける。

「ちぃっ」

着地した瞬間を狙われ、回避は出来ないと判断したジンジャーは念を纏わせた拳で、正面から札を殴った。

札が小規模な爆発を起こし、爆音が響く。

多分倒せてはいないだろうけど、閃光と爆音、煙で隙は十分に作れたはずだ。

ヴォルトは、右手にオーラを集中させると、ジンジャーに飛びかかった。

【攻撃の命中】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
技術 9

『補正項目』
ジンジャーの技術 -2
怯み +2
視界不良 -1

目標値 8 >>↓1 コンマ一桁
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:27:25.14 ID:dY7tMRCmo
あい
137 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/13(月) 22:34:23.95 ID:eYvIdl+j0
【攻撃の命中】
目標値 8
 出目 4 成功


【敵のダメージ】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
ジンジャーの肉体 7

『補正項目』
攻防力差 -3
防御困難 -2
放出防御 ?

基準値 2  >>↓1コンマ一桁

尚、ジンジャーのオーラが半分になっているため、数字が奇数なら軽減成功。偶数なら失敗とします。
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:35:38.09 ID:xjM2F0uuo
139 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/13(月) 22:37:36.31 ID:eYvIdl+j0
【敵のダメージ】
基準値 2
 出目 9 致命傷!→軽減成功→重傷  

140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:38:42.77 ID:3ucNSDkM0
やったか?
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:49:34.87 ID:9K/SQDS00
ダメージ判定今までで一番良い出目だったな、フランクリンの時にも出てればなあ...
142 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/13(月) 22:49:37.25 ID:eYvIdl+j0
爆発により怯み、とっさに防御出来なかったジンジャーにヴォルトの拳はまともに突き刺さった。

ジンジャーの弱体化と、ヴォルトの強化。 それに、バショウの援護が加わった
頭部への、渾身の一撃は、大きく脳を揺らし、ジンジャーの意識を刈り取る。

数分だが、当事者たちには数時間に感じられる程の熱戦を勝ち抜いたのは、ヴォルト達、護衛団だった。

ジンジャーの体が、白い光に包まれ消えた。

ヴォルトとバショウの体も、徐々に白い光が覆っていく。

「いや、スッゲーよあんたら。 三対一とは言え、ジンジャーを倒しちまうなんて!
 その強さなら、ジンジャーもあんたらと組むメリットを認めざるを得ないと思うぜ」

「ありがとよ、ぺぺ。 ところでヴォルト、かなりいい一撃が入ったみたいだが、まさか死んじまったなんてことは無いよな?」

「あはは。 流石にそれは本末転倒もいい所よ。 でも、ここだけの話、予想以上のクリーンヒットだったから少し焦ったんだけどね。
 でも、ジンジャーの防御の能力が発動して、いい感じに威力を弱めてくれたの」

「へへ、結構危なかったんじゃねえか」

やがて、ヴォルトとバショウは全身を光に包まれ、元の世界へと帰還した。
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:51:10.41 ID:Qxt+ZLRD0
あれ?これもしかして0だったらジンジャー死んでた?
144 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/13(月) 22:51:12.75 ID:eYvIdl+j0
今日はここで終わりにします。
次回は、水曜日の夜の予定です。
次回からは、泥棒編に入りますが、ジンジャー編とは異なり、頭脳戦が決め手になると思います。
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:52:37.46 ID:Qxt+ZLRD0
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:57:38.44 ID:NG/W0DjJo
乙乙
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:59:56.49 ID:UBxIeVQ9o

相変わらずコンマ神に愛されてるスレだな
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 23:05:27.38 ID:9K/SQDS00
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 23:05:46.10 ID:3ucNSDkM0
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 23:10:03.30 ID:Y1H2kzeC0

選択肢や安価内容で仲間になるか決まる感じか
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 22:59:54.94 ID:pcX1oOt4O
乙乙
コンマがかなり良い感じだったな
152 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/15(水) 20:33:23.83 ID:ETo2VNER0
ssを再開します。
153 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/15(水) 20:50:35.79 ID:ETo2VNER0
「ん・・・」

不意に、変わった視界に少し目を細める。

ヴォルトは、元の殺風景な部屋の中にいた。

「帰って来たか」

「!?」

背後からかけられた声に振り向くとそこにはジンジャーがいた。

周りを見てみると、最初に退場したヴェーゼ、ジンジャー、そしてバショウとぺぺもいる。。

「ジンジャー、これで私たちの提案を受けてくれるよね」

「まあ、仕方ないね。 少なくとも足でまといにはならない程度の実力は持ってるようだし、一時的にだが組むとしよう」

それを聞いて護衛団の中に、安堵が広がる。

「ねえ、ヴォルト。 話も纏まったことだし一度リーダーに話を通しておいたら?」

「そうだね」

ヴォルトは、携帯を取り出すとダルツォルネへと繋がる番号を入力した。

「あ、もしもしリーダーですか? 実は・・・」

ダルツォルネとの話は、十分ほどで纏まった。

「事前に決めた条件は全てOKだってさ。 あなたへの取り分と報酬は問題なく払えるよ、ジンジャー」

「そうか、ならよかった」

「うっし、じゃあ次の対象の所に行こうぜ、今から出発すれば着く頃にはちょうどいい時間になるだろ」

「ああ、行きの車の途中で君たちの事情も聞かせてくれ。 よく考えたら、どうして君達が旅団に追われているのか、現在置かれている
 状況はどうなっているのかは、殆ど知らないしな」

「ええ、もちろん。 ぺぺも、じゃあね」

「おう、今度時間があれば、うちの興行のゲストとして飛び入り参加でもしてくれよ」

「はは、考えとく」

情報班と、新たな協力者ジンジャーはビルの地下を出て次の目的地。

とある盗品商の元へと、向かった。
154 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/15(水) 21:20:56.43 ID:ETo2VNER0
――ヨークシンシティ内の、某ビルの一室。

ワンルームの狭い部屋の中で、一人の女がソファに座り本を読んでいる。

若くはなく、その顔には幾らかの皺が刻まれている。

ただ、彼女の纏う雰囲気、その所作の滑らかさは年を感じさせず
初対面の者には、三十代後半にも五十代近くにも見られた。

本当の年齢を知る者は彼女しか・・・、いや、彼女も本当の意味で正確な年齢は知らなかった。

彼女は、ノックの音に顔を上げた。

この時間の訪問客には、心当たりがあった。

「開いてますよ、ゲンドーさん」

「お邪魔します」

入ってきたのは、中年の男性。

一般人風に変装をしているが、その警戒心に満ちた目の配り方は、マフィアという彼の正体を現している。

「電話でもお話したかと思いますが、受けてくれますでしょうか?」

「断る理由なんかありませんよ。 いつもの通り報酬が頂けるなら受けます。 一応、確認したのは幻影旅団に流星街出身者が多いから?
 ターゲットの、団長もそうみたいね」

「ええ、流星街の内部の社会については、我々も詳しくは知りませんからね。 流星街との摩擦は避けたいというのは、上層部の考えにも
 あるでしょうが、幾らなんでも、こんな状況で引くつもりは無いようです。 メンツが丸つぶれになりますし、旅団の方も多分やる気ですから」

「まあ、そうでしょう。 マフィアっていうのは恐れられ嫌われてこそ、ですものね」

「ただ、あなたも流星街出身と聞いてますので、もしかしたら今回の依頼は断られるかも知れないと思っていました」

女は、軽く口角を上げ首を振る。

「問題ないわ。 私は、今そこまで流星街と縁があるわけでもないし・・・、確かに流星街は自分達を脅かそうとするものは
 何を犠牲にしてでも排除しようとする。 例えば、例の冤罪事件の報復みたいにね」

ゲンドーの頭の中に、流星街の恐ろしさを象徴する事件、冤罪で不当に三年間拘束された男の為に、三十一人の住民が自爆により報復したことが
浮かぶ。

「でも、その報復は、男が流星街出身ということで、正当な裁判を受けられなかったことに対するものみたい。 幻影旅団の件に関しても
 マフィアを襲撃した幻影旅団に対する、コミュニティー側の報復の範囲なら、旅団が自分で招いたって事で流星街は出てこないでしょう。
 見せしめの為に、旅団に関係のある流星街関係者を殺そうとまですると分からないけど」

「コミュニティーも流石にそこまではしないでしょう。 旅団を始末すれば、この件は終わりになると思いますよ」

「ならよかった。 さて、そろそろお仕事をしましょうか」
155 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/15(水) 21:55:29.90 ID:ETo2VNER0
「名前はクロロ・ルシルフル、ね。 間違いない?」

「こちらが確保している古参の旅団員から引き出した情報です、偽装など出来ない方法でね」

「つまり、そのクロロが昔から偽名を使っていない限りは大丈夫ってことか。 写真はあるの?」

「その名前で検索してみたら引っかかりましたよ。 天空闘技場の二百階闘士の中に、同姓同名がいました。
 団員に確認させた所本人に間違いないようです」

ゲンドーは懐から一枚の写真を取り出す。

それを女は手に取って眺めた。

「少し、ブレてるわね」

「すいません。 素人が撮ったものしか用意できなくて」

「そう・・・。まあ、このくらいなら何とかなります。 そして、最後に一番大事なこと、ターゲットの発の内容は?」

それを聞き、ゲンドーは少し不安そうな表情になった。

「あの、団員も詳しくは知らないようでして、ただ他人の発を盗むことができるようです」

「それだけ情報があれば何とかなるわ。 じゃ、始めようかしら」

女がクロロの写真の上に手をかざす。

その格好で静止したまま、三分間程が立っただろうか。

女はゆっくりと顔を上げ言った。

「終わったわ。 この男はもう【気まぐれな条件(ムーディー・ブレス)】の影響下に入った」

「ありがとうございます、報酬はいつもどおり現金で。 私はこれで失礼します」

「まって、ゲンドーさん」

報酬を置いて帰りかけたゲンドーに、女から一枚の紙が渡される。

「私、この能力の制約があるから、能力が発動している一週間はこの部屋を出られないのよ。 一週間分の食料を買ってきてくれない?
たまたま買いそびれちゃって」

「では、後ほど部下に」

「だめ、この部屋の場所を知る人は最小限にしておきたいの」

「・・・わかりました」

ビルを後にし、ゲンドーは食料品店へ向かった。

(しかし、あの女の用心深さは凄いな、所在地を徹底的に隠すのもそうだが、自分の名前さえ、ごく近しい人間しか知らないって話だ。
その性格と能力から、付いたあだ名が『禁じ屋』、か。 まあ、おつかい位は甘んじて引き受けてやるさ。 これでまた一つ旅団を
追い詰めたんだからな)
156 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/15(水) 21:56:00.31 ID:ETo2VNER0
20分ほど休憩します。
157 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/15(水) 21:58:42.69 ID:ETo2VNER0
一応、職業の説明を載せておきます。
【ネオンのボディーガード】
利点・・・序盤から、強力な念能力者の仲間たちを有しています。クラピカを始めとする念能力者たちの協力を早い内から得られるのは大きなメリットです。
     成り上がりのノストラード組ですが、マフィア社会での影響力は決して低くはないのでマフィア社会のバックアップが得られます。
     ただし、目的は自由には選べません。
     この職業の主目的は、ネオンとライト・ノストラードの護衛。小目的として、幻影旅団の討伐や盗品の奪還などが状況に応じ発生します。
欠点・・・欠点はネオン・ノストラード。この一言です。ネオンの機嫌を損ねると、原作以上に突拍子もないことをしでかす可能性があります。
     また、クラピカが仲間に入っている時点で、幻影旅団との衝突は避けられないでしょう。ネオン及びライト・ノストラードの死亡。
または、ネオンの念能力がクロロに奪われるとゲームオーバーです。  
158 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/15(水) 22:16:14.93 ID:ETo2VNER0
ssを再開します。
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 22:56:12.95 ID:4zMgY4LE0
了解
160 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/15(水) 23:09:46.77 ID:ETo2VNER0
「ブロット宝石店、ここだね」

ベンゼルに聞いた情報によると、この店は表向き普通の宝石店を装っているが、裏では盗品の取り扱いもやっているらしい。

そして、私たちの目的の泥棒もここに来る。

「どうするんだい? 例の男が来るまでここで待っているつもりじゃないよね?」

「いや、コミュニティーの息が掛かってるみたいだから、その名前を出せば協力してくれるでしょ。 まずは中に入りましょう」

情報班と、ジンジャーが店の中に入ると、初老の店主が出迎えた。

少し太った男で丸顔に、にこやかな笑顔を浮かべている。

ヴォルトはカウンターに近づき、ベンゼルから聞いた合言葉を言った。

「サファイアと真珠のネックレスが欲しいの。 鎖はプラチナ製でね」

それを聞いた店主の笑顔が、僅かに質の違うものになる。

「そちらでしたら店頭には並べておりません。奥の方へどうぞ」

通された応接室で、ヴォルト達は自分達の目的を話した。

「そうでしたか。 ですがコミュニティーの方とはいえ、取引相手を売るようなことは・・・」

「そこは安心して。 コミュニティーの名誉に誓って、危害は加えないと約束する」

「うーむ・・・。 まあ、約束して頂けるなら信じましょう」

コミュニティーも、結構役に立つものだ。

ノストラード組単独で動いている場合はもっと交渉は難航しただろう。

「彼は後一時間ほどで来ると思います。 それまでここでお待ちに、――失礼、電話が来ました」

店主は、携帯電話を手に取り、耳に当てる。

「もしもし、こちらブロット宝石店ですが・・・、えっ、ブロンズ様ですか? はい、はい。 確かに今コミュニティーの方が――。
 代わります。」

店主は、おずおずと此方に電話を差し出す。

「あの、先程話した彼、ブロンズ様が、皆様方のリーダーである、黒い髪をした、小柄の女性・・・恐らくあなたに代わってくれと」

「えっ!」

店主の会話を聞く限り、店主が話す前からブロンズという男は、こちらの存在を知っていたよう思える。

いや、それどころか会話の内容も知られていたと言うこと?

「あの、店主さん。 この部屋って、盗聴器とか隠しカメラは大丈夫なの?」

「それは勿論。 ここは取引に使う部屋ですから、そこは特に念入りにチェックしてます。 窓も作らないようにして、外部からの覗き見も
 防いでおりますよ・・・でも、少し不安になりましたな。 金属探知機を取ってきて調べてみます」

「そっか・・・、とりあえず電話を貸して」

店主は電話をヴォルトに渡した後、金属探知機を取りに部屋を出て行った。
161 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/15(水) 23:10:23.49 ID:ETo2VNER0
ヴォルトは、今繋がっているというブロンズに向かって話す。

『あー、もしもし。 私がご指名のヴォルトよ。 あなたは、ブロンズさんでいいの?』

『うん・・・いや、ハイ。オレがブロンズです。 てっ、てゆーかなんの用なんですか? オレは、マフィア絡みのものは盗んで覚えがねえ、
 いや、ないですけど』

明らかに、緊張で上ずった声がする。 なんか、凄腕の大泥棒ってイメージとは大分違うなぁ。

とりあえず、まず気になったことを聞いてみよう。

『別にあなたを捕まえようと思って来た訳じゃないの。 ちょっと仕事を依頼したいだけよ。
 ところで、あなたは電話する前から私たちが来ていることを知っていたみたいだったけど、どうして?』

『そ、それは・・・、か、勘ですよ。 オレ昔から勘が冴えてるんです』

勘って、流石に言い訳にしても無理があるでしょ。

でも、触れられたくなさそうだし、今は交渉を優先させよう。

『そうなんだ。 とりあえず、電話だけじゃ何だから私たちの所まで来てくれない? 場所を指定してくれたら、こちらから行くことも出来るけど』

『いや、オレのほうが――』

その時、室内に警察車両のサイレンが響き渡った。

咄嗟に音が聞こえてきた後ろの方向を見ると、テレビがついており、ドラマらしき番組の中の車両がサイレンを立てていた。

「わりい、ソファに座ってたら、尻でリモコンに乗っちまってたみたいだ」

バショウが小声で謝ってくる。

だが、電話の向こうからは慌てた声が聞こえてきた。

『ひぇぇー。アンタら、マフィアってのは嘘で警察なのか!?。 オレは絶対に捕まらないぞ!』

『ちょ、ちょっと待って。 今のは実は・・・』

それから、事情を詳しく説明して何とか分かって貰えた。

『わ、わかりました。 じゃ、これから十分くらいでそっちに行きます』

やっと、ブロンズと会う約束を取り付けたヴォルトは、電話を切ると、気疲れからソファに座り込んだ。
162 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/15(水) 23:11:01.26 ID:ETo2VNER0
今日はここまでにします。
次回は金曜日の夜の予定です。
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 23:21:22.94 ID:MeV7jEPL0
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 23:57:53.38 ID:77bE64I6o
乙です。クロロにかかった念って何だろう
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 00:45:12.47 ID:lnzGgvuw0
乙 ブロンズの能力...何だろうね、人の視界を覗き見るとか?テレビが付いたのには気がついて無かったけど
ヴォルトの容姿は解ってた。
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 07:02:41.33 ID:4fYPJEwcO
乙乙
この性格、素なのかわざとなのか
167 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/17(金) 20:26:40.82 ID:uMwffBOB0
ssを再開します。
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 20:37:54.09 ID:JdNEJNvp0
りょーかい
169 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/17(金) 20:48:31.47 ID:uMwffBOB0
電話をしてから、二十分が経過したが、以前としてブロンズは現れない。

「遅いわね・・・。 もしかして、すっぽかされたかしら」

「いや、もう少し待ってみようよ。 道が混んでいるだけかも知れないし」

いらつくヴェーゼをなだめるヴォルトだったが、実はヴォルト自身も違和感を感じていた。

電話で話した印象だと、ブロンズは慎重で、神経質な男。

待ち合わせ時間に遅れそうなら、電話くらいかけてくるはずだけど。

そう思っていた矢先、店主の携帯電話から着信音がした。

「ブロンズ様からのようですね」

「ちょっと貸してくれる? 多分私たちへの連絡だと思うから」

そう言ってヴォルトは、電話を受け取ると通話ボタンを押した。

「も、もしもし、さっき話したヴォルトさんですよね?」

電話の向こうからは、ブロンズの慌てた声が聞こえてくる。

「ええ、そうだけど。 慌ててるみたいだけど何かあったの?」

「実はですね、えーと、なんて言えばいいのか・・・、とにかく追われてるんです、今」

追われてる? 

ヘマをして、警察にでも見つかったのだろうか。

「落ち着いて、追われてるって誰に?」

「金刃会になんです! と、とにかく、あなた達、僕に仕事を依頼するって言ってましたよね。 なんでもするので、助けてくれませんか?」
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 20:58:20.33 ID:JdNEJNvp0
まあ、助けるしかないよなぁ
171 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/17(金) 21:12:26.31 ID:uMwffBOB0
その後の、ブロンズの話を纏めるとこうだ。

とある富豪が所有する時価二億円相当の宝石を盗んだのはいいが、運悪く監視カメラに顔写真を取られてしまったらしい。

その富豪は、マフィアとの関連は薄いものの、裏社会とは強い繋がりが有り、殺し屋の集団である金刃会にブロンズの抹殺を依頼した。

ブロンズは、ギリギリの所で追手から逃れ続けていたものの、このままでは殺されるのは時間の問題と悟っていた。

そこに私達、マフィアンコミュニティーからの依頼が持ち込まれたということだ。

ブロンズが、依頼を受ける代わりに、コミュニティーに身柄の保護とヨークシンからの脱出を頼むつもりでこちらに向かっていたが

移動の途中に、追手に見つかって、今ある建物の中に追い詰められている、ということだった。

「分かった。 私たち、ノストラード組の依頼を受けてくれるなら、あなたはもう仲間みたいなものだしね。
今すぐ向かうわ」

「のすとらーど組? いや、もうなんでもいいです、とにかく助けてください。 僕は今、ノクターンビルの中に隠れてるんで」

「了解、電話はこのまま通話中にしといてね」

ちゃっかり、自分達の依頼を受けさせる言質をとった後、ヴォルト達は車に乗り込み、ここから十分ほどの距離にあるノクターンビルへと急ぐ。

「ところで、金刃会ってどんな組織なの?」

他のハンターとの繋がりを、あまり持たなかったせいで、少し情報に疎いヴォルトが車内の者に尋ねた。

「あー、最近名を挙げている奴らでな、世界中の人と金が多く集まる都市を移動しながら、殺し屋稼業で荒稼ぎしてるらしいぜ」

「今日の僕の対戦相手にも金刃会の殺し屋がいたね。 聞いたところによると、天空闘技場の二百階闘士崩れを、何人も雇ってから
業績を伸ばしたって話。 噂では、体に無理やり念を流す方法で希望者を念能力者にしてるとか」

それを聞いたヴォルトは少し眉を顰めた。

「うえぇ、なんって危ないことしてるのよぉ?」

「そうだね、未熟な念能力者が無理にやってるせいで、死亡事故が多数。 念に目覚めたとしても、代償は深刻らしいよ。
 そう考えると、今日戦った彼は、実力はイマイチだったけど、特に後遺症は残っていないみたいだったから、ツイてたんだろうね」

ヴォルトは、受話器を耳に当てた。

「金刃会って組織のことは聞いたよ。 あなた結構危ない橋を渡ってるのね」

「冗談じゃないですよ。 オレも、あの富豪が、そんなにやばい奴だって知ってたら狙いませんって。 と、ところで、もっと急いでくれませんか
 実は、見つかった追手は一人なんですけど、そいつ僕がこのビルに逃げ込んだ後、仲間を呼んでビルの出入り口を全て封鎖したみたいです。
 そんで、今にもビルに突入してオレを探そうとしてるんですよ」
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 21:18:39.92 ID:JdNEJNvp0
さて、どうビルに入るかな
173 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/17(金) 21:33:30.61 ID:uMwffBOB0
「ん? ちょっと待って、あなた今隠れてるんでしょ。 なんでそんなこと分かるの?」

「あー、えーと・・・。 もういいや、言っちゃいますよ! さ、さっき、電話越しに聞こえてきた会話からして、あなた方、念能力者なんですよね。
 実は、オレもそうなんです。 【君の瞳を覗いてる(アイアイウィンドウ)】って能力で、目を合わせた者の視界を覗き見ることが出来るんですよ」

確かに泥棒にはうってつけの能力だ、警備の行動を読むことも出来れば、金庫の番号を盗み見ることも出来る。


「最初に見つかった追手と目があったんで、いまそいつの視界を覗いているんです。 そいつと話してる応援に来た奴らの話を読唇術で読み取った
 のを纏めると・・・」

なるほど。

どうやら、金刃会は何度もブロンズを逃がしたことで警戒し、かなりの精鋭を集めたらしい。

応援の中で、そこまで腕が良くないものはビルの出入り口の警備を固め、最初の追手も含めた腕のいい10人・・・内、念能力者が三人・・・が
ビルの内部に入ることになったんだとか。

「そっか・・・、ところで、そいつらの特徴は分かる?」

「いや・・・、どいつも、一般人風の特徴のない格好をしてましたし・・・、あっ、そうだ。 その内、一人は左腕がありませんでしたよ。
 多分目も見えてないか、かなり悪いんじゃないかな。 名前はサダソって呼ばれてました」

「へえ、サダソか」

【情報】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
ジンジャーの知識 5

『補正項目』
フロアマスター +1

目標値 6 >>↓1 コンマ一桁
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 21:34:52.40 ID:z8+5SvtRo
実際サダソくらいなら勝てそうだが…
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 21:36:16.57 ID:JdNEJNvp0
地味に厄介だから念の情報が手に入られなかったのはきついな
176 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/17(金) 21:37:13.10 ID:uMwffBOB0
【情報】
目標値 6
 出目 0 大失敗!
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 21:39:34.61 ID:eZ5K6kzC0
まぁジンジャーの性格上興味ない奴の名前とか覚えてなさそうだし
178 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/17(金) 21:54:00.10 ID:uMwffBOB0
「サダソ、サダソ、ねえ。左腕がない・・・、も、もしや!」

ジンジャーが、いきなり大声を上げた。

「ど、どうしたんだよジンジャー」

ジンジャーらしからぬ、平常心を失った様子にバショウも驚いていた。

「間違いない・・・、十年程前までアイジエン大陸にその名を轟かせていた、A級賞金首にして、伝説の殺し屋"死拳のサダソ"。
 その右腕の攻撃は一撃必殺。 その戦闘スタイルから左腕など使わないと、腕を自ら切り落としたことで、更に念能力の威力は増したとか・・・。
 正直言って、戦えば、ここにいる戦力では厳しいかもしれないね。 最近は噂を聞かなかったがまさか、金刃会に身を寄せていたとは」

その言葉に、車内の緊張は一気に高まった。

「なるほどね・・・。 もし戦えば、まず死、か。ブロンズと合流できたら、金刃会とまともに戦うのは絶対回避しながら脱出しよう」

車内の誰かが、ごくりと唾を飲み込む音がした。

だが、この中の誰も知らない・・・。

ジンジャーの言う伝説の殺し屋の本来の名は"死拳のサダオ"。

彼の大いなる勘違いだということを・・・。 
179 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/17(金) 21:54:56.44 ID:uMwffBOB0
20分ほど休憩します。
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 21:55:21.35 ID:JdNEJNvp0
な、なんだってー
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 21:55:53.39 ID:JdNEJNvp0
あ、了解
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 21:58:34.38 ID:BF6XMhWC0
ジンジャーはドジっ子
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 22:02:26.13 ID:nkaRvTHz0
なんと、そういう事になるのか
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 22:14:56.63 ID:z8+5SvtRo
おつー

知っているのかヴォルト!
185 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/17(金) 22:21:31.80 ID:uMwffBOB0
ssを再開します。
186 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/17(金) 22:48:45.75 ID:uMwffBOB0
「着いたか・・・」

ビルに面した通りから、ノクターンビルを見上げた。

ノクターンビルは、地下二階、地上七階建ての大型ショッピングセンター。

地下一、二階が食料品店。地上一階は、ファッション、化粧品など女性向けフロア。

二階は、紳士服など男性向けフロア。三階は家電製品、四階は家具店、五階は本屋やホビーなどの娯楽用品、六階は飲食店街、最上階は映画館など
があるアミューズメントフロアになっている。

ヴォルト達は、車の中で、裏闘技場での不良風の服装から、一般人風の格好に着替えていた。

「みんな・・・特にジンジャーは、学生や社会人を装ってね。 金刃会の目につかない為にも、ハンター臭やマフィア臭は確実に消して」

「分かった。 とりあえず、中で合流するためにブロンズがどこにいるのか確かめようぜ」

ヴォルトの耳にはイヤホン、襟にはミニマイクが仕込んであり、ハンズフリーでもブロンズと会話出来るようにしていた。

「ブロンズ、今あなたはどこにいるか教えて?」

「は、はい。 ええと、今視界を覗いている男は、まず一階を探しているようです。
 他の奴らは、視界から消えてしまいましたが、オレは今、六階のカフェにいますよ。 パフェとキャラメルマキアートを・・・」

「いや、それだけでいい。 脱出経路は近くにある? 階段とかエレベーターとか」

「はい、店から二十メートルくらいのところに階段があります。このビルは一つの階につき三つの階段があるんですよ。
 エレベーターは十以上あって、一つは店のウィンドウから見え・・・あれ?」

「どうしたの?」

「いや、今表示灯が、点滅してます。 どうやら故障しちゃったようですね。 まあ、これで金刃会の奴らも動きずらくなりますよ」

「なっ・・・」

まずい。 こんなタイミングでのエレベーターの故障が、偶然であるわけがない。

何か理由があるはず・・・。

【推理】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
ヴォルトの知力 4

『補正項目』
なし

目標値 4 >>↓1コンマ一桁
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 22:51:09.54 ID:z8+5SvtRo
まさかサダソ…!
188 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/17(金) 22:54:07.19 ID:uMwffBOB0
【推理】
目標値 4 
出目 4 成功
189 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/17(金) 23:06:35.90 ID:uMwffBOB0
そうか。 店に多数あるエレベーターを使えなくした、ということはブロンズの移動経路を絞ることが目的ね。

この広いビルの中を、闇雲に探し回っても効率が悪い。

それよりは、階段を監視しながら、一階ずつ隈無く探し追い込んでいった方がいい。

今、男は一階にいるという話だけど、だとしたら一階ずつ上の階へとブロンズを追い詰めていくという作戦だろうか。

ただ、それを七階までやるのは骨が折れる。

時間を短縮したいなら・・・。


ブロンズを、今いる場所に留まらせていいだろうか。

ヴォルトはどうする?
190 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/17(金) 23:07:18.75 ID:uMwffBOB0
ブロンズへの指示を決定してください。
23:40まで会議時間とします。
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 23:13:21.21 ID:Kk9xLZUC0
バラけてくる感じ?
急いで最上階の映画館に潜らせたら隠れられるかな
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 23:15:17.09 ID:JdNEJNvp0
二人一組で、ブロンズ探すとかか?
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 23:17:54.13 ID:nkaRvTHz0
火災を装うか?バショウの念でさ、どさくさで客に紛れるっていう。まあ非常階段とか有っても
結構リスク高いけど
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 23:23:31.55 ID:eZ5K6kzC0
フロアは全部で9つ、それぞれ階段は3つ
追手全員で全フロアの全階段を同時に見張り続けるってことはできないわけだ
195 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/17(金) 23:25:49.56 ID:uMwffBOB0
補足説明です。
非常階段は店の外にあるため利用するのは、危険です。
また、ブロンズ本人の、戦闘能力は一般人とそれ程変わりません(危機感知能力と逃げ足は速いですが)。
補足説明をしたので、会議時間を23:45まで延長します。
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 23:26:33.44 ID:nkaRvTHz0
そういえばアレだね、時間短縮なら上と下から敵は追い詰めるかも?7階でエレベーターを
故障させたのかもしれない。4階辺りに逃がすか?
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 23:29:26.36 ID:6mOWB6Goo
四階の家具フロアで絶して隠れてもらうとか?
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 23:29:28.14 ID:JdNEJNvp0
ブロンズいま、6階にいるんだよな
199 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/17(金) 23:29:33.56 ID:uMwffBOB0
ちなみに、階段は全て一階から七階まで繋がっています。
但し、地下へ行く階段だけは別になっていますが。
補足説明が多くすみません。
会議時間を、23:50まで延長します。
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 23:44:17.55 ID:JdNEJNvp0
ブロンズに4階の家具フロアで、ヴォルト来るまで絶しててもらうとかでいんじゃね
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 23:47:49.29 ID:nkaRvTHz0
>>200 そんな感じで行くか、途中でブロンズ服も変えたいけど背格好の近い奴から貰う方が良いかな?
202 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/17(金) 23:50:47.60 ID:uMwffBOB0
ヴォルトはどうする? 
>>↓1
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 23:51:25.72 ID:nkaRvTHz0
>>200
204 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/18(土) 00:06:38.44 ID:66TR/qbF0
「ブロンズさん。もしかしたら、相手は一階から登りながら探す班と七階から降りながら探す班に分かれているかもしれない。
 五人ずつ別れれば、三人は階段を監視しながら探すとしても、二人は自由に動けるからね。 とりあえず四階の家具フロアで待ってて。
 できれば、絶で気配を消しながらだといいんだけど」

「ぜ、ぜつ? すいません。オレその"ぜつ"ってのは分からないです」

「そっか・・・。 じゃあ普通に待ってて」

基本の四大行を知らないってことは、修行によって念能力に目覚めたんじゃないのかぁ。

念能力って言葉自体は知っていたようだけど。

まあ特質系能力者の場合うちのボスみたいに、ある日突然、念に目覚めるってケースはたまにある。

「と、とにかく四階で待ってますね。 出来るだけ早く来てくださいよ」

「任せて」

一旦、ブロンズとの会話を引き上げるとヴォルトは三人に目配りをした。

「さ、そろそろ行きましょうか。 ブロンズは四階の家具フロアに潜伏中よ」

ヴォルト達は金刃会のメンバーらしき入口を伺う男たちを横目にノクターンビルへと足を踏み入れた。

幸い、今のところ怪しまれてはいないようだ。
205 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/18(土) 00:07:12.62 ID:66TR/qbF0
今日はここまでにします。
次回は日曜日の夜の予定です。
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 00:10:26.92 ID:1k2mniai0
乙、ブロンズ絶使えないのか
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 00:14:45.04 ID:L6j+1qvU0

ネオン監視にブロンズの能力はほしいけど、なかなか難しい
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 00:32:08.17 ID:FLmMpbfP0
209 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/19(日) 20:53:49.78 ID:M/yFLpm30
ssを再開します。
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 20:56:26.90 ID:9kqXG5bK0
待ってました!
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 21:05:26.32 ID:xtrYhlkwO
舞ってた
212 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/19(日) 21:06:48.14 ID:M/yFLpm30
ノクターンビルの内部に入ったヴォルト達は、つい辺りを見渡し"死拳のサダソ"らしき人影が無いか探してしまう。

目に見える範囲には、それらしき人間は見えないけど・・・。

いや、それより警戒するあまり挙動不審になるのはまずい。

もし、サダソに遭遇してもブロンズを連れ出そうとしているとバレなければいいのだ。

「みんな、北側の階段から四階に行こう。 ゆっくりと、自然な演技を忘れないでね」

ヴォルトは小声で指示し、四人は、あえて店の商品を眺めたりしながら、北の階段へと向かっていく。


【作戦成功】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
幸運 4

『補正項目』
適切な判断 +3

目標値 7 >>↓1コンマ一桁
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 21:07:00.16 ID:xtrYhlkwO
ほい
214 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/19(日) 21:09:57.57 ID:M/yFLpm30
【作戦成功】
目標値 7
 出目 6 成功
215 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/19(日) 21:35:13.27 ID:M/yFLpm30
ヴォルト達は階段を上り、二階の紳士服フロアまで到着した。

エレベーターが故障したせいで、客が階段に集中しているため思いのほか進みづらい。

その時、ブロンズが電話越しに話しかけてきた。

「つ、着きましたよヴォルトさん。 何とか追手にはバレずに来れたみたいです。
 でも、その、気配の消し方とか、さっき言っていた"ぜつ"っていうのはよく分からないんで家具を利用して身を隠してます」

「家具で? うーん、そこから外の様子は分かるの?」

まさかタンスの中に隠れているとか、子供並みの隠れ方はしていない、よね?

「い、いや、正直ちょっと視界は悪いですけど・・・。でも電話があるじゃないですか、四階まで来てくれたら僕が電話で誘導しますよ」

「そっか。でも、隠れるっていうのはいい判断かも知れないわね。 このビル、一つのフロアがかなり広いし、上手く隠れたならまずバレないから」

「で、でしょ? 僕かくれんぼは昔から得意で・・・あ、あれ、ちょっと充電がまず――」

急にブロンズからの通話が切れてしまった。

切れる直前の言葉から、捕まったのではなく電池が切れたらしい。

話しながらヴォルト達は階段を上りきり四階に着いていた。

周りを見渡すが、ベッドからクローゼットまで多種多様な家具が展示されている上品な雰囲気のフロアだ。

奥行きもかなり広く、この中のどこかに隠れたなら探しだすのは至難の技だろう。

・・・ということは、敵に見つかりづらくはあるが、こちらもブロンズに合流するのは困難ということ。

今までの会話で把握できたブロンズの性格を鑑みると、電話が切れてしばらくは怯えて隠れたままでいるが
その内、不安に耐え切れず外に出て私達を探し始めるだろう。

その暫く時間が経ってから出てくる可能性が高いというのが最悪だ。
これが、もし今すぐに外に出て私たちを探してくれれば、追手がまだこのフロアに到達している可能性も低いし安全に合流できるかもしれないが
追手がこのフロアに到達してからでは、私達より先に追手に見つかってしまう危険もある。

ここは多少のリスクを冒してでも、早急にブロンズと合流しなければ。

私たちは彼の容姿を知らないが、ブロンズは店主の瞳を通して私達を見ているので知っているはずだ。

ヴォルトはどうする?
216 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/19(日) 21:35:54.40 ID:M/yFLpm30
22:20まで会議時間とします。
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 21:44:10.14 ID:FGmWq/0X0
ちょっと視界が悪い、つまり完全に見えてない訳じゃない...よな?此方はブロンズの体格を
知らないからどの程度の物まで隠れられるか解らないけど、ちょっとだけ空いてる扉とか探す?
いや、もっと隠れられる物は有るだろうけど
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 21:48:29.33 ID:xtrYhlkwO
そうだな、隠れられそうな所を探すとかでいいんじゃないか?
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 21:55:01.40 ID:FGmWq/0X0
それと手分けせんとね、店主の視界を見てたなら仲間も見てるはず。ベッドの下に潜ってたり...
ももしかしたら有るかも
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 21:55:16.85 ID:5ktdPFEg0
一応全員の姿を見ているだろうから、バラけて歩き回って見つけてもらうとか
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 21:55:16.94 ID:gpnB4b/P0
>>218に補足で二手に分かれて探すでいいんじゃないか
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