【ヤンデレCD】ヤンデレロンパ〜希望のヤンデレと絶望の兄〜2スレ目

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

100 :♪Beautiful Lie ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/08/01(火) 23:15:18.54 ID:BtxqCyAK0



 と、意気込んでみたはいいけど……。
 かれこれ十分ぐらい経ったかなぁ。楽譜もヒントも、見つかる気がしないよ……。



コウモト アヤセ
「やっぱりそんな都合よくいかないんじゃない?」


ノノハラ レイ
「うーん……。間違いないと思うんだけどなぁ……」


コウモト アヤセ
「そういうときもあるって。元気出して――ひぅ!?」


ノノハラ レイ
「え、どうしたの?!」


コウモト アヤセ
「なんか足元が冷たい気がして、びっくりしちゃった……。でも何もないみたいだし、気のせいかな?」


ノノハラ レイ
「いや……、ひょっとして……? ちょっといい?」


コウモト アヤセ
「え、ちょ、ちょっと!」



 澪はわたしの静止も聞かずに、ステージの床を這うように調べ始めた。



ノノハラ レイ
「そうか、わかっ――あ」



 澪は何かに気付いたみたいだけど、わたしの足元に跪いて、頭を上げればどうなるか、なんてことも、行動に移す前に気付いてほしかったな、なんて。
 とりあえず、結果としてはだけど、変質者まがいの行為をしでかした不届き者には鉄拳制裁を下しておかないと、ね?


101 :♪Beautiful Lie ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/08/01(火) 23:30:27.83 ID:BtxqCyAK0



ノノハラ レイ
「うぅぅ……。何もゲンコツしなくたっていいじゃんかぁ……」


コウモト アヤセ
「一回だけで済ませたんだからむしろ優しいでしょ? それで、何が分かったの?」


ノノハラ レイ
「あまりにも強い衝撃を受けてすっぽ抜けちゃったよ」


コウモト アヤセ
「……」


ノノハラ レイ
「冗談、冗談だから無言で構えないで。
 綾瀬の足元の床にね、ほんの少しだけど隙間があったんだ。このステージの床下から冷気が漏れ出てるみたいだね」


コウモト アヤセ
「……まさかとは思うけど、楽譜はその床下にあるって言うんじゃないよね?」


ノノハラ レイ
「そのまさかだよ」


コウモト アヤセ
「それで? どうやって床下に行くって言うの?」


ノノハラ レイ
「この多目的ホールが体育館を模して造られているなら、ステージの下はパイプ椅子を収納するための引き出しになっているはずだよ。
 一番下手側の引き出しを抜き切ったら、人が入れるスペースが出来ると思う」


コウモト アヤセ
「……ここまできたらやるっきゃないみたいね」


102 :♪Beautiful Lie ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/08/01(火) 23:41:36.02 ID:BtxqCyAK0



 いったんステージを降りて、問題の引き出しを引っ張っていく。
 大量のパイプ椅子が乗っているからとても重いと思ったけど、車輪がスムーズに回っているからそれは最初だけで、あとは勢いのまま引き切ることが出来た。
 途中でつっかえることもなく、引き出しが完全に外に出る。
 引き出しが無くなったことで現れた、床下への入り口。



ノノハラ レイ
「ちょっと埃っぽいね。ボク一人で行こうか?」


コウモト アヤセ
「ダメ。澪を一人になんてさせないから」


ノノハラ レイ
「わかったよ。……あまり大きく息を吸い込まないようにね」


コウモト アヤセ
「うん」



 ハンカチで鼻と口を覆いながら、ゆっくりと床下へ入っていく。
 床下に入ってから2メートルぐらい進むと、左へ曲がれる空間があった。
 それは、さっきまでわたし達がいたステージの下手側の袖、その真下に繋がる。



ノノハラ レイ
「……あった。タイトルは書いてないけど、多分これだよ」


コウモト アヤセ
「本当にあったんだ……。後は、それの通りにピアノを弾けばいいのね?」


ノノハラ レイ
「うん。……早く戻ろうか。ここに来た誰かが勘違いで引き出しを戻さないとも限らないし」



 気持ち急ぎながら床下から出て、引き出しを元に戻す。
 閉じ込められなくてよかった……。あ、わたしを残そうとしたのはそうならないようにするため?



103 : ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/08/01(火) 23:50:32.58 ID:BtxqCyAK0



ノノハラ レイ
「めぼしいものも見つかったし、早速これを弾いてみよっか」


コウモト アヤセ
「え、澪が弾くの?」


ノノハラ レイ
「正確には、ボクと綾瀬が、だけど。
 ドヴォルザーク、交響曲第9番「新世界より」の第三楽章。連弾の楽譜みたいだからさ」


104 :テンノコエ ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/08/01(火) 23:51:11.07 ID:BtxqCyAK0


――本日はここまで。


105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/02(水) 00:24:10.78 ID:GDyWi2uX0
普通にラブコメしててワロタ
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/09(水) 18:33:21.96 ID:nUGZioHB0
あげ
107 :♪Cool Morning ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/09/02(土) 00:29:41.76 ID:RbK85pO00



コウモト アヤセ
「ちょっと待って。タイトルは書いてなかったんでしょ? どうしてわかるの?」


ノノハラ レイ
「最初の八小節が特徴的だからね。ピアノアレンジだからちょっと戸惑ったけど、実際に弾けばわかるはずだよ」


コウモト アヤセ
「それはいいんだけど……。澪ってピアノ弾けるの?
 わたし澪が弾いてるとこ見たことないんだけど」


ノノハラ レイ
「大丈夫大丈夫。世の中には人差し指でしか弾けないレベルから一気に連弾ができるレベルにまで上達する男子中学生だっているんだから!
 ボクならちょっくら練習すればいけるって!」



 そういう変な方向にポジティブで自信過剰なところは相変わらずよね……。



108 :♪Cool Morning ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/09/02(土) 00:42:33.39 ID:RbK85pO00



コウモト アヤセ
「えーっと、じゃぁどっちを弾きたい?」


ノノハラ レイ
「んー、そうだなぁ。メインを張るTもいいけど、地味に難しそうなUも捨てがたいしなぁ。
 あ、でもまてよ? 資本の指を大切にしないようなピアニストにメインを任せるのは危険か?」


コウモト アヤセ
「あ、根に持ってるんだ……。でも、あれは澪の落ち度だと思うな」


ノノハラ レイ
「わかってるよ。悪かったって。
 ……うん、決めた。Tは綾瀬に譲るよ」


コウモト アヤセ
「いいの? わたしはどっちでもいいんだけど」


ノノハラ レイ
「超高校級のピアニスト候補生が連弾で主役張らないでどうするのさ。
 それに、さっき言ったでしょ? 綾瀬のピアノが聴きたいって。一番近くで聴けるんだから、どうせなら主旋律を聴きたいじゃない?」


コウモト アヤセ
「そっか……。じゃぁ、最高の演奏にしないとね!」



 そうよ。こんな機会、滅多にないじゃない。
 澪の実力にはちょっと不安が残るけど、むしろ練習が必要なら付きっ切りで……。
 あぁ、もう。本当に、こんな合宿じゃなかったら最高のシチュエーションだったのになぁ……。



109 : ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/09/02(土) 01:25:34.48 ID:RbK85pO00



 一階に戻って、ピアノの譜面台に楽譜を広げる。



ノノハラ レイ
「どうしようか、ちょっと練習する?」


コウモト アヤセ
「なに弱気になってるのよ……。さっきまでの自信はどうしたの?」


ノノハラ レイ
「いやさ、ボクも綾瀬もこの楽譜初見でしょ? そう思うとちょっとね」


コウモト アヤセ
「候補生とはいってもね、わたしだって超高校級のピアニストなの。初見の楽譜だってある程度弾けるから。
 まぁ、澪がどうしてもっていうなら、澪が練習する時間をあげてもいいけど?」


ノノハラ レイ
「……言ってくれるね。俄然やる気が出てきたよ。時間も惜しいし、さっそく弾いてみようか。
 タイミングは綾瀬に任せるから」


コウモト アヤセ
「そう? ……じゃぁ、遠慮なく……」



 わたしが指を鍵盤の上に乗せると、澪も所定の位置に指を置く。
 ……よし。



110 :♪ピアノ連弾による交響曲第九番「新世界より」第三楽章 ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/09/02(土) 01:37:41.49 ID:RbK85pO00



 弾き始めの時点で、澪の実力がすぐ理解できた。


 特に合図もなく始めたけど、澪がわたしの弾き方に合わせてきている。


 指の運び方から、リズムの取り方、呼吸に至るまで。


 澪は初めての演奏のはずなのに、まるでずっと前からわたしとピアノを弾いてきたみたいに、完璧に。


 
111 :♪ピアノ連弾による交響曲第九番「新世界より」第三楽章 ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/09/02(土) 01:42:01.68 ID:RbK85pO00



 それがうれしくもあるけれど、むなしい、のかな。


 昔から天才肌だとは思っていたけど、こうも簡単にやられちゃうと、澪が遠くに感じちゃうよ。


 今隣に座っている澪が、腕も体も触れ合っているわたしの幼馴染が、雲の上に行ってしまっているように感じてしまう。



112 :♪ピアノ連弾による交響曲第九番「新世界より」第三楽章 ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/09/02(土) 01:46:20.45 ID:RbK85pO00



 わたしの手の届かない遠いところに行ってしまいそうな気がして、そっと澪の方を見ると、澪と目が合った。


 澪は、とても楽しそうに、笑っていた。


 ……そうだよね。せっかくなんだもん。楽しまなきゃ。
 



113 :♪ピアノ連弾による交響曲第九番「新世界より」第三楽章 ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/09/02(土) 01:55:25.92 ID:RbK85pO00




 曲もそろそろフィナーレに向かいつつある。
 雑念なんて最初から捨てて、澪と一緒に連弾できることをもっと楽しんでいればよかった。
 こんな夢みたいな時間、もっと長く味わっていたかった。
 聴く分には結構長い曲だけど、実際に弾くとなるととても短い。



 最後の和音がきれいにはまって、とうとう、わたしと澪の初めての連弾が、終わってしまった。




114 :♪Cool Morning ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/09/02(土) 02:18:38.29 ID:RbK85pO00



ノノハラ レイ
「おやおや、皆さんお揃いで」


オモヒト コウ
「いったいどういう風の吹き回しだよ。ピアノの連弾なんて」


ウメゾノ ミノル
「その楽譜の曲を弾いたら隠し扉が開く、とか?!」


サクラノミヤ アリス
「映画の見すぎなんじゃない?」




115 :♪Cool Morning ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/09/02(土) 02:19:10.17 ID:RbK85pO00



サクラノミヤ エリス
「あ、あの……。うまく言えないんですが、その……、素晴らしい演奏でした」


ナナ
「ねぇ、こんどネコふんじゃったでも弾いてみない?」


ノノ
「それ、面白いかも!」


タカナシ ユメミ
「……お兄ちゃんってピアノ弾けたっけ」


ナナミヤ イオリ
「たまにはこういうのも悪くはありませんね」



116 :♪Cool Morning ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/09/02(土) 02:19:40.76 ID:RbK85pO00



マスタ イサム
「楽譜なんてどこにあったんだ?」


ユーミア
「おそらく、多目的ホールではないかと。あそこは隅々まで徹底的に調べた、というわけではありませんから」


アサクラ トモエ
「どうみても体育館にしか見えないから、逆に怪しくないと思っちゃったよ……。
 やっぱり何かあったんだね」



117 :♪Cool Morning ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/09/02(土) 02:20:06.91 ID:RbK85pO00



 みんなが思い思いの感想を口にする中……、



ノノハラ ナギサ
「……」



 渚ちゃんだけが、わたしを黙って見つめていた。



118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/02(土) 08:46:42.82 ID:w6WoAqzGo
修羅場が近づいてきましたね
澪ってほんと何者なんだ
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/25(月) 06:39:15.70 ID:St/BvT2G0
あげ
120 : ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/10/01(日) 22:23:27.98 ID:BYZi2pFI0


ノノハラ レイ
「渚も聴いてたなら、感想聞かせてほしいなぁ」


ノノハラ ナギサ
「すごくよかったよお兄ちゃん。初めてとは思えないくらい上手だった」


ノノハラ レイ
「そ、ありがと。ぶっつけ本番にしてはこれ以上ないくらい上出来だね」


ノノハラ ナギサ
「ところで、どうして急にピアノなんて弾いてたの?」


ノノハラ レイ
「多目的ホールのステージの床下に楽譜が隠されていたからね。
 弾けば何か起こるんじゃないかと思って」


オモヒト コウ
「……とくに何か起こった様子はないみたいだが?」


ノノハラ レイ
「うーん。やっぱゲームみたいにはいかないねぇ」


モノクマ
「おめでとうございます!」



121 :♪モノクマ先生の授業 ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/10/01(日) 22:25:03.11 ID:BYZi2pFI0



 ……気のせいかな、いまピアノから出てきたように見えたんだけど。
 して、もうみんな慣れたのか、いきなりモノクマが現れても全然動じない。慣れたくなかったけど。



ノノハラ レイ
「おや学園長。生徒にぞんざいに扱われてご隠居なさったのでは?」


モノクマ
「むきー! ボクはそんなガラスハートじゃないやい!
 じゃなくて! さっきそこの楽譜の曲を弾いたでしょ! だから特典をプレゼントしに来たの!」


コウモト アヤセ
「特典……?」



 なんだろう。絶対にロクなものじゃない気がする。



122 :♪モノクマ先生の授業 ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/10/01(日) 23:07:26.24 ID:BYZi2pFI0



モノクマ
「『新世界より』にちなんで――」


ノノハラ レイ
「隠し扉の鍵、とか?」


モノクマ
「もう! クマの話に水を差さない! 隠し扉の場所教えないぞ!」


コウモト アヤセ
「あ、隠し扉はあるんだ」


モノクマ
「はっ、しまった!
 あー、もう! いいや! 鍵は渡すから、さっさとあの暖簾くぐってこーい!」



123 :♪Beautiful Lie ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/10/01(日) 23:08:24.01 ID:BYZi2pFI0



 そういってモノクマはわたしと澪に鍵を投げつけて、逃げるように立ち去って行った。
 鍵は二つ。赤のキーホルダーがついたものと、青のキーホルダーがついたもの。
 暖簾をくぐるということはつまり……。



ノノハラ レイ
「脱出とは何の関係もなさそうかなぁ。まぁ、使うんだけどさ」


コウモト アヤセ
「えっと、どうしようか? みんなで行く?」


ノノハラ レイ
「男女に分かれた方がよさそうだけど。多分性別は違っても中身は一緒だよ」


ウメゾノ ミノル
「ちょっとちょっと、何勝手に二人で話進めてるのさ。どういうことか説明してよ!」


サクラノミヤ アリス
「ちょっとは頭使ったら? ここで暖簾って言ったらあそこしかないでしょ?」



 亜梨主ちゃんが指さした先には、「男」と書かれた青の暖簾と、「女」と書かれた赤の暖簾。
 つまり隠し扉は、温泉のどこかにあるということ。それも、男湯と女湯の両方に。



124 :♪Beautiful Lie ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/10/02(月) 00:27:01.88 ID:B3J0sMVZ0



ウメゾノ ミノル
「いやいや、待ってよ。あそこは調べたじゃん。でもそんな怪しい隠し扉なんてなかっただろ?
 脱衣場にも、大浴場にも、サウナにもさ」


サクラノミヤ アリス
「さっきので現れた。そう考えるしかないでしょ」


ウメゾノ ミノル
「それはそうだけど……」


サクラノミヤ エリス
「あの、とりあえず、行ってみませんか?」


マスタ イサム
「……人数はある程度絞ろう。男は全員でもいいが、女は多すぎる」


ユーミア
「モノクマの罠が待ち構えているかもわかりませんしね」


アサクラ トモエ
「あー、じゃぁボク残ってようかな。捜索はあまり得意じゃないからさ」


ナナ
「ナナたちも残りましょう? お風呂はお洋服が濡れちゃうわ」


ノノ
「お風呂は夜に入らなきゃね」


サクラノミヤ アリス
「あたしもパス。四人ぐらいがちょうどいいでしょ。慧梨主も残りなさい」


サクラノミヤ エリス
「えっ、お姉さま、私は……」


サクラノミヤ アリス
「なに? あたしの言うことが聞けないっていうの?」


サクラノミヤ エリス
「そんな、私は……!」


ウメゾノ ミノル
「喧嘩はよしなって。僕たちはさっき調べたばっかなんだから、むしろいかなきゃダメじゃん。
 それこそ、演奏の前後で何か変化があればすぐに気づけるんだからさ」


サクラノミヤ アリス
「なに、さっきの仕返しのつもり? ……まぁいいわ。仕方ないから、行ってあげる」



 結局、女子はわたしとユーミアさんと亜梨主ちゃんと慧梨主ちゃん。男子は全員で調べることになった。




125 :♪Beautiful Lie ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/10/02(月) 00:47:53.30 ID:B3J0sMVZ0


ノノハラ レイ
「じゃぁ三十分後にロビー集合ってことで」


コウモト アヤセ
「うん。……気を付けてね」


ノノハラ レイ
「多分大丈夫だと思うけどねぇ。そっちも、十分に気を付けてね」


コウモト アヤセ
「うん」



 いったん澪と別れて、わたしは女風呂の暖簾をくぐった。
 暖簾の先には、一般的な温泉宿泊施設の脱衣場でよく見かける、服や貴重品を入れるためのロッカーに、洗面台、給水所に……、体重計。
 大浴場へ続く扉以外に、これといって怪しい扉はない、かな。


126 :♪Beautiful Lie ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/10/02(月) 00:48:21.22 ID:B3J0sMVZ0


 大浴場へ入っても、特に変なものは見当たらなかった。
 桶に、椅子に、シャンプー、リンス、ボディソープ、シャワー。
 お風呂はすごく広くて、高級リゾートっていう感じ。
 サウナに、水風呂に、外……多分露天風呂に続く扉。
 あれ、そういえばさっき梅園君は――。



サクラノミヤ エリス
「お姉さま、あの扉って……」


サクラノミヤ アリス
「えぇそうね。さっきまでなかったものよ。ご丁寧に、鍵までついてるし」


コウモト アヤセ
「……開けてみるね」



 モノクマから受け取った鍵を鍵穴に入れて回すと、かちゃりという音がした。
 やっぱりというか、なんというか。特典というのは、露天風呂だったみたい。
 普通の旅行ならうれしいんだけど、殺し合いを強いられているこの状況だと、外に出られるかもなんて甘い期待を裏切られた気分。



127 : ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/10/02(月) 00:58:07.71 ID:B3J0sMVZ0



 ドアを開けると、雪景色が一望できる浴槽と、さらに奥へ続く道があった。
 その道をたどると、また更に扉があって、張り紙が貼ってあった。



『この先9:00〜19:00立ち入り禁止
 ※もしこの時間帯に立ち入った場合、校則違反とみなし厳罰に処します』



128 :テンノコエ ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/10/02(月) 01:04:11.87 ID:B3J0sMVZ0


――本日はここまで。


――月一更新で亀進行とか本当に救いようがないね……。


――でも、もし、ボクがこのSSを描き切ったのならその時は……、ボクを超高校級の希望と呼んでくれ。


129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 12:14:15.34 ID:5AlvWgrJO

面白いよ
130 :♪Rise of the Ultimate ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/11/02(木) 01:06:45.29 ID:cr67W4q70



ユーミア
「……どうやら、今はこの先を調べることはできないみたいですね」


コウモト アヤセ
「そうみたい。……あ、夜お風呂に入るときに行ってみようかな」


ユーミア
「少し危険ではありませんか?」


コウモト アヤセ
「こういう風に制限するってことは、多分罠じゃないと思うんだよね。
 もしわたしたちを陥れるための罠なら、こんな注意書きなんてして警戒心をあおったりしないもの」


ユーミア
「それは……、そうかもしれませんが」


コウモト アヤセ
「あ、でも澪ならトリックに使えそうとか思ってるかも」



 例えば現場をこの扉の先と思わせておいて、進入禁止の時間のアリバイを確保しておく、とか。



131 :♪Rise of the Ultimate ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/11/02(木) 01:08:47.46 ID:cr67W4q70


ユーミア
「……あの場ではマスターの手前ですので抑えましたが、ユーミアはまだあのヒトを完全に信用したわけではありません。
 いずれマスターに仇なすようなら、容赦はしないつもりです」


コウモト アヤセ
「……あなたにとって増田くんが大切な人であるように、わたしにとって澪はかけがえのない人なの。
 そっちこそ、澪に手を出さないでね?」


ユーミア
「ユーミアに勝てるとでも?」



 澪にもしものことがあれば、わたしはわたしを保てなくなる。
 だから釘はちゃんと刺しておかないと、ね?




132 :♪Rise of the Ultimate ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/11/02(木) 01:09:15.67 ID:cr67W4q70



サクラノミヤ エリス
「お、お姉さま、どうしましょう……。と、止めないと……」


サクラノミヤ アリス
「ほっときなさい慧梨主。巻き込まれるわよ」


コウモト アヤセ
「……もうこれ以上めぼしいものもないみたいだし、時間はあるけどロビーに戻りましょうか?」


ユーミア
「そうですね。男湯もこちらと同じようなら、マスターも早く切り上げるでしょうから」



 わたしたちは無言で女湯を後にした。




133 : ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/11/02(木) 01:17:12.04 ID:cr67W4q70



 暖簾をくぐった先、ロビーには誰もいなかった。
 もしかして男湯の方で何かあったのかな?
 ……まさか澪の身に何かが?!



サクラノミヤ アリス
「待ち時間が暇だからって何ゲームコーナーで遊んでるんだか……」



 女湯の捜索に行かなかった女子の皆はゲームコーナーにいるみたいだけど、ひょっとして澪もそこにいるのかな。



134 :♪Finding Peace Party ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/11/02(木) 01:23:13.89 ID:cr67W4q70



ノノハラ レイ
「ガチャ!ガチャ!またガチャががが回せるぅう!ヤッフゥゥゥウウウウア!」


ウメゾノ ミノル
「ガチャァアア!10連ガチャア!いっぱいっぱい回すのぉぉ!」


ノノハラ レイ/ウメゾノ ミノル
「「溶けるぅう!溶けちゃうう!」」



 結論から言えば、澪とはじめ男子は捜索を切り上げてゲームコーナーにいた。
 そして、澪と梅園君が常軌を逸した動きで喜びを表現してるんだけど……、これは、何?
 何なの?
 ここへ来る前に一体何が……。



135 :♪Finding Peace Party ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/11/02(木) 01:23:46.77 ID:cr67W4q70



 うん、わかってる。わかってるけど、一言だけ言わせて。


 またなの?




136 :テンノコエ ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/11/02(木) 01:31:33.24 ID:cr67W4q70


――本日はここまで。


137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/02(木) 06:52:15.10 ID:Ial5/YGE0


人類悪が量産されているだと…!?
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/02(木) 19:04:03.91 ID:qCwXXTQAo
またカオスの予感
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/02(木) 20:44:08.20 ID:yM84l5pQO
そういえばカッコカリの狂気はガチャ産だったか

でもどんな方法でガチャ回してんだ
140 :♪Finding Peace Party ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/12/21(木) 22:02:26.33 ID:al/REjYb0



オモヒト コウ
「河本か。澪だけでも止めてくれよ。俺じゃもうどうしようもない」


コウモト アヤセ
「……見ればわかるんだけど、一応聞いておくね?
 どうしてこうなってるの?」


オモヒト コウ
「本当に見ての通りなんだがな……。
 露天風呂への扉以外に目新しいものが見つからなかったから、早めに切り上げてここに戻ったんだ。
 それはお前たちも同じだろ?」


コウモト アヤセ
「うん。露天風呂の奥の扉は、今は入れなかったし」


オモヒト コウ
「やっぱりそっちも一緒だったか。
 で、待機中の女子がゲームコーナーで遊んでたから、俺たちも、ってなったんだが――」



141 :♪Finding Peace Party ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/12/21(木) 22:09:00.51 ID:al/REjYb0



ノノハラ レイ
『こういうところにあるゲームって大抵コイン必要なんだよねー。
 電子マネーで決済できる最新の筐体とかあればいいんだけどなー』


オモヒト コウ
『ゲームセンターならともかく、こういった施設のゲームコーナーなんて型落ち品ばっかだろ』


ウメゾノ ミノル
『あー、でもメダル販売機は電子マネー対応らしいよ? メダルゲーム主体なのかな』


マスタ イサム
『「電子生徒手帳をかざせば、モノクマコイン一枚をモノベガスメダル百枚と交換できます」か。随分と気前のいいことで』


ノノハラ レイ
『メダル集めると景品と交換できるんだぁ。――え、ちょっと待って。モノベガスメダル百枚でモノクマメダル一枚と交換できるの?!』


マスタ イサム
『モノクマコインからモノベガスメダル、モノベガスメダルからモノクマメダルって、これ変則的な三店方式か?』


ウメゾノ ミノル
『こっちにはモノモノマシーンがあるよ! こりゃもうガチャ回せってことですねわかるとも!』


オモヒト コウ
『お前らな、数日前のことも忘れたのか?』


ノノハラ レイ
『ゲームで勝てばメダル増やし放題なんでしょ? これで回し放題だやったぜ!』


マスタ イサム
『……これは止めるべきか?』


オモヒト コウ
『どうせギャンブルでぼろ負けして泣きついてくるだろ。それまで好きにやらせればいいさ』



142 :♪SAKE NO TUKAMIDORI ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/12/21(木) 22:24:43.51 ID:al/REjYb0



ノノハラ レイ
『わーい!』


ノノハラ ナギサ
『さ、鮭が視界に入ったそばから狩りつくされてる……!』


ノノハラ レイ
『たーのしー!』



143 :♪OUTLAW RUNNER ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/12/21(木) 22:30:10.25 ID:al/REjYb0



サクラノミヤ エリス
『凄い! お兄さま! 完璧なブレーキングドリフトです!
 立ち上がりもガードレールギリギリなんて!』


サクラノミヤ アリス
『あんたこのゲームやりこんでるわねッ?!』


ウメゾノ ミノル
『答える必要はない』



144 :♪DANVEGAS ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/12/21(木) 22:42:11.02 ID:al/REjYb0


ノノハラ レイ
『どれだけ集まったー? こっちはざっと6万ちょいぐらい?』ジャラジャラ


ウメゾノ ミノル
『いやー、ちょっと後半集中切れちゃって、4万しか稼げなかったよー』ジャラジャラ


ノノハラ レイ
『10連が100回回せるなら上出来上出来! 早く換金しようよー!』


ウメゾノ ミノル
『メダルを換金箱に詰めこめぇ!』ヒィヤッハー!


ノノハラ レイ
『つべこべ言わずつべごべぇ!』ヒィヤッホォゥ!



145 :♪Finding Peace Party ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/12/21(木) 22:59:49.66 ID:al/REjYb0


オモヒト コウ
「――で、今に至るわけだ」


コウモト アヤセ
「あー……。ごめん、多分わたしでも止められないと思う」


オモヒト コウ
「そう、か……。いや、あいつらが素寒貧になろうと俺の知ったこっちゃないが、あの様子は正直見るに堪えん」


コウモト アヤセ
「えっと、ほら、澪って結構繊細なところあるし、ストレスため込んでるんだよ」


オモヒト コウ
「そのストレスのはけ口がガチャだって? 他にないのかよ……」


コウモト アヤセ
「基本的に何でもできる澪にとって、運任せのガチャは予測できないから楽しいんだって」


オモヒト コウ
「天才ゆえの苦悩ってやつなのかね。俺にはよくわからんが」


コウモト アヤセ
「理解してほしいとは言わないけど、あまり邪険に扱わないでね?」


オモヒト コウ
「あいつ次第だなそれは」


タカナシ ユメミ
「お兄ちゃーん! そんなところで話してないであたしと遊ぼうよー!」


オモヒト コウ
「っと。じゃぁ、澪のことはくれぐれも頼むぞ? わかった、わかったから引っ張るなって、夢見」



146 :♪Finding Peace Party ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/12/21(木) 23:09:56.80 ID:al/REjYb0



ノノハラ レイ
「いやー、回した回した。今日のところは満足できたかな」


コウモト アヤセ
「ってことは明日も回すんだ……」


ノノハラ レイ
「出禁食らっても回すつもりだよ」



 そういうところはかたくなに譲らないよね、澪って。




147 :♪Finding Peace Party ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/12/21(木) 23:15:06.08 ID:al/REjYb0



ノノハラ レイ
「ところでさ、綾瀬。……さっき公と何話してたの?」


コウモト アヤセ
「まとめれば『澪の暴走を止めろ』ってことになるのかな?」


ノノハラ レイ
「暴走って、ひどいなぁ。確かにちょっとタガが外れちゃった感は否めないけど」


コウモト アヤセ
「ちょっとどころじゃなかったじゃない、さっきの様子は。あれ以上変になるようだったら力づくでも止めるからね?」


ノノハラ レイ
「あー、それは困るなぁ。…………うん、わかった。自重するよう努めてみるよ」



 決断するまでが長いうえに断定してない!




148 : ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/12/21(木) 23:17:14.74 ID:al/REjYb0



 ――結局、今日の別館エルピスの探索は、そのほとんどをゲームをすることで終わってしまった。
 モノクマは鍵を渡したっきり出てこないけど、脱出のめどもまだ立っていない。


 あぁ、でも。
 こんな日々なら、ずっと続いてても悪くないかな。



149 :テンノコエ ◆S7YK1FdmZg [saga]:2017/12/21(木) 23:32:33.10 ID:al/REjYb0


――本日はここまで。


――月一更新を目指していたのに遅くなってすまない……。


――ヤンデレcdRe:birth一周年だというのにほとんど進捗がなくてほんとうにすまない……。



150 :テンノコエ ◆S7YK1FdmZg [saga sage]:2017/12/22(金) 00:26:20.97 ID:z2L1ntBX0


――大変申し訳ございません、どうやら>>143において混線が起きたようです。


――以下、>>143の差し替えとなります。ご容赦くださいませ。




――――


ノノ
「すっごーい! 今のどうやったのー?!」


ナナ
「お兄ちゃんこのゲームやりこんでるわねッ?!」


ウメゾノ ミノル
「答える必要はない」



――――



――読者の皆様にはご迷惑をおかけいたしまして、誠に申し訳なく思っております。


――お詫びに、ささやかではありますがアイテムを配布いたします。


――プレゼントメニューにてご確認ください。



151 :ITEM GET! ◆S7YK1FdmZg [saga sage]:2017/12/22(金) 00:28:15.52 ID:z2L1ntBX0


 プレゼント“詫びバトス”を獲得しました。

  プレゼントメニューで確認できます。


152 :プレゼントメニュー ◆S7YK1FdmZg [saga sage]:2017/12/22(金) 00:32:54.81 ID:z2L1ntBX0


詫びバトス:運営からのお詫び。赤い目玉のような飾りが目を惹く白く高くそびえたつパンケーキ。おいしい。もっとよこせ。


153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/22(金) 09:30:34.88 ID:aIns1NAAO
もっとだ もっと寄越せ バルバドス!
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/22(金) 18:33:15.67 ID:JRYUCjPA0
もっとだ!もっと投下しろ!>>1
155 : ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/01/22(月) 23:10:43.79 ID:9rXSMj9j0



 別館エルピスには食堂がないから、夕食を食べるために本館エスポワールに戻った。


 そしてとくに何もなく食事が終わって、みんな就寝時間になるまで自由に行動しているみたい。


 ……澪もコロシアイを防ぐために頑張ってるわけだし、わたしにも何かできないかな。


156 : ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/01/22(月) 23:11:35.58 ID:9rXSMj9j0



       ―自由行動開始―



157 :♪Become Friends ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/01/22(月) 23:23:04.26 ID:9rXSMj9j0



 といっても、何をすればいいのか全然わからないや。


 ……うん! こういう時はピアノを弾くべきかな!


 心を無にして弾いている間に何かインスピレーションが湧いてきそうだし。


 そうと決まればピアノがある別館エルピスへ行かないとね。


 誰もいないと気兼ねなく演奏できるんだけど。




158 :♪Become Friends ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/01/22(月) 23:25:39.49 ID:9rXSMj9j0



 ゴンドラリフトに乗っている間はずっと何を弾こうか考えていたから、体感としてはすぐに到着した。


 別館エルピスの玄関の扉を開けると、そこにはピアノがあって――。




159 :♪Clair de Lune ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/01/22(月) 23:31:28.07 ID:9rXSMj9j0



 澪が『月の光』を演奏していた。



160 :♪Clair de Lune ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/01/22(月) 23:34:17.40 ID:9rXSMj9j0



 澪とわたし以外誰もいないようで、ロビーには澪が奏でる旋律だけが響いている。


 わたしは声をかけるのも忘れて、澪の音に聴き入っていた。



161 :♪Become Friends ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/01/22(月) 23:51:38.89 ID:9rXSMj9j0



ノノハラ レイ
「……いつから聴いてたの?」


コウモト アヤセ
「うーん……、『月の光』を弾き始めたあたりから、かなぁ?」


ノノハラ レイ
「来たなら来たって言ってくれればいいのに」


コウモト アヤセ
「邪魔しちゃ悪いと思って。いい演奏だったよ?」


ノノハラ レイ
「ボクとしてはちょっと納得してないんだけどね……。まだ詰めが甘い感じがする。
 あぁ〜、こんな演奏聴かれてたとか結構恥ずかしいよ〜」




162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/22(月) 23:58:21.12 ID:NU1QMxIc0
https://www65.atwiki.jp/sajest/pages/96.html
https://www65.atwiki.jp/sajest/pages/95.html
https://www65.atwiki.jp/sajest/pages/74.html
https://www65.atwiki.jp/sajest/pages/39.html
https://www65.atwiki.jp/sajest/pages/47.html
http://egg.2ch.net/test/read.cgi/applism/1516621046/453 http://egg.2ch.net/test/read.cgi/applism/1516621046/508
http://egg.2ch.net/test/read.cgi/applism/1516621046/673
F9 水波レナ 二葉さな 鋼兵 マギレコ まどマギ 環いろは
163 : ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/01/22(月) 23:59:59.27 ID:9rXSMj9j0



コウモト アヤセ
「ひょっとしてここに澪以外誰もいないのって、人払いとかしてたから?」


ノノハラ レイ
「……うん、そう。まだ自分のものにできてない演奏なんて人に聴かせられないじゃん。
 それに努力する姿を見せるのはボクのキャラじゃないしさぁ」


コウモト アヤセ
「そうね。澪ったら努力せずに何でもできるみたいだもん。……昔はそうじゃなかったのに」


ノノハラ レイ
「時が経てば人は変わるさ。誰だって子供から大人になる。……過去のボクの方がよかった?」




164 :♪Heartless Journey ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/01/23(火) 00:06:00.02 ID:nR8M22dk0



コウモト アヤセ
「そういうわけじゃないけど……。なんだか最近ね、あなたが遠いの……」


ノノハラ レイ
「……」


コウモト アヤセ
「わたし、ずっとあなたの傍にいたつもりだったのに、最近のあなたをみると、あなたがだんだん遠くへ行ってしまうみたいで……」


ノノハラ レイ
「ボクはボクだ。今も、昔も、これからも。それ以上でもそれ以下でもない。
 だから、綾瀬から遠ざかりもしないよ。絶対に」


コウモト アヤセ
「うん……。離れたらいや、だからね?」


ノノハラ レイ
「わかってるよ」




165 :♪Become Friends ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/01/23(火) 00:12:41.87 ID:nR8M22dk0



コウモト アヤセ
「ところで、さ。その、さりげなく抱き着かれるのはいいん、だけど、ね?
 は、恥ずかしいから、そろそろ離れてくれないかなー、って……」


ノノハラ レイ
「離れたらいやって言ったのに?」


コウモト アヤセ
「それは、その、言葉の綾っていうか……。
 あー! そうだ! ちょっと聞きたいことがあるんだけど!」


ノノハラ レイ
「話題の替え方が雑だねぇ。まぁいいや、それで? 何さ、聞きたいことって」



 あっさりと引き下がってくれたのはちょっと残念な気もするけど、多分あれ以上抱き着かれてたらこっちの心臓が持たなかったと思うからしょうがないよね!



166 :♪Become Friends ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/01/23(火) 00:21:35.70 ID:nR8M22dk0



コウモト アヤセ
「あのね、どうしてピアノが弾けるの? 楽譜を置いてないってことはさっきの『月の光』も暗譜だったわけでしょ?
 それに今日の『新世界より』だって初見で弾き切ったわけだし……。
 どうしてもあの演奏が初心者だとは思えないの」


ノノハラ レイ
「……その質問にはちょっと答えにくいなー。うん、恥ずかしいからさ」


コウモト アヤセ
「あ、実はこっそり練習してたとか?」


ノノハラ レイ
「まさか。……そうだね、ただ、ずっと見てたよ。綾瀬が弾いているところを」



167 : ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/01/23(火) 00:30:33.13 ID:nR8M22dk0



コウモト アヤセ
「えっ?」


ノノハラ レイ
「楽譜と綾瀬の指の動かし方をリンクさせて、ボクの指の動かし方に最適化させる。
 記憶力の応用だね。言ってみれば、ボクがやってるのは綾瀬の模倣なんだよ。
 ……だからかな。自分の演奏に納得できないのは。
 どれだけ演奏してもそれは結局ボク自身の力によるものなんかじゃないって思っちゃうからさ。
 綾瀬と連弾した時から、あの時は心の底から楽しかったと思っていたのに、今から思い返してみればずっと喉に小骨が刺さったような気分だったんだよね。
 せっかく綾瀬と一緒に演奏してるのに、ボクはボク自身の実力で弾いてないんだって自覚しちゃったからさ。
 笑ってくれよ。結局のところボクは――」


コウモト アヤセ
「笑わないよ」



168 :♪Heartless Journey ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/01/23(火) 00:41:05.43 ID:nR8M22dk0


ノノハラ レイ
「笑ってよ」


コウモト アヤセ
「笑わない!」


ノノハラ レイ
「どうして……」


コウモト アヤセ
「わたしの真似をしているから、それが澪自身の実力によるものじゃないなんて、わたしが認めない。
 だって、わたしの真似ができるのは澪の記憶力があるからこそなんでしょ? なら、それはあなたの実力よ。
 上達する一番の方法は上手な人の真似をすること。だから先生がいて、教えてもらうんでしょ?
 だったらあなたがやっていることは卑怯でも何でもないし、澪に真似されるなら本望だから」


ノノハラ レイ
「綾瀬……」


コウモト アヤセ
「それでも納得できないっていうなら、あなたが自分自身の演奏ができるまで、わたしが付き添ってあげる。
 だから、そんな風に自分を悪く言わないで?」



169 :♪Become Friends ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/01/23(火) 00:44:01.79 ID:nR8M22dk0



ノノハラ レイ
「……はは、まいったなぁ。そこまで言うんだったら、今日はとことん付き合ってもらうからね。
 今日中にボク自身の演奏をマスターしてやる」


コウモト アヤセ
「そうこなくっちゃ!」



170 :♪Become Friends ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/01/23(火) 00:45:39.08 ID:nR8M22dk0



 澪とピアノレッスンをして過ごした。



171 :♪Become Friends ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/01/23(火) 00:46:53.49 ID:nR8M22dk0



――河本綾瀬と野々原澪との親密度が少し上がった。



172 :テンノコエ ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/01/23(火) 00:58:08.46 ID:nR8M22dk0


――本日はここまで。


――自由行動でのリクエスト(○○の視点で●●との絡みが見たい)などがございましたら是非書き込んでください。


――特にないようでしたらそのままストーリーが進みます。


――次回の更新は自由行動+動機の提示まで進めたいと思います。


――それでは、おやすみなさいませ。


173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/23(火) 07:18:11.79 ID:eC0zmNzE0
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/23(火) 12:33:51.86 ID:XsJcvZ39O
乙です
リクは男のロマンイベントを男性陣の中で一番やりそうなうめちゃん視点で
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/06(火) 08:21:24.79 ID:Hp0MdnQJO
澪が野放しになってることへの周りの反応とか
半分だけなら外に出れる提案を真に受ける人いるのかとか
渚ちゃんの嫉妬の様子とかの不穏なフラグも気になる
176 :ITEM GET! ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/02/23(金) 21:14:09.21 ID:Ne8awKgr0


  プレゼント“漢の浪漫”を獲得しました。


  プレゼントメニューで確認できます。



177 :プレゼントメニュー ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/02/23(金) 21:15:19.53 ID:Ne8awKgr0



漢の浪漫:男を超えた漢の、男を超えた漢による、男を超えた漢のためのロマンを超えた浪漫。
     プレゼントすることもできるが、持っているといいことがある。
     感じろ。理想郷(アヴァロン)はそこにある。



178 : ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/02/23(金) 21:16:09.15 ID:Ne8awKgr0



ウメゾノ ミノル
「……」



 ついに……。




179 :♪Beautiful Lie ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/02/23(金) 21:17:49.52 ID:Ne8awKgr0



ウメゾノ ミノル
「……っしァッ!!」



 ついに手に入れたぞォっ!




180 :♪Beautiful Lie ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/02/23(金) 21:19:41.01 ID:Ne8awKgr0


ウメゾノ ミノル
(ガチャを回しては爆死し、カジノへ足蹴く通いコインを増やしてはまた回し……。
 100連爆死を繰り返す都度に五回、とうとう僕は手に入れた!)



 何を隠そうこの“漢の浪漫”、排出確率が最も低いアイテムなのだっ!
 なんでお前がそんなこと知ってるのかって?
 ESPOIRの売店で排出確率のリストを購入しておいたのだよ!
 まぁ名称が伏せてあってシリアルナンバーと排出確率だけしか明記されてないから、どんなアイテムなのかは実際に出してみないとわからないんだけど。



181 :♪Beautiful Lie ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/02/23(金) 21:20:38.86 ID:Ne8awKgr0


 そして! 最も排出確率が低い(0.001%)シリアルナンバーと一致したのがこのアイテム“漢の浪漫”というわけなのだよ!
 どうせガチャを回すならSSR complete狙いは当然だよね!



182 :♪Beautiful Lie ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/02/23(金) 21:22:09.55 ID:Ne8awKgr0



 ……で、GETしたはいいけど、ナニコレ。



183 :♪Beautiful Lie ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/02/23(金) 21:24:25.60 ID:Ne8awKgr0



 でかでかと『浪漫』って達筆な字で書かれた手ぬぐい?
 え、ちょっと待って。こんなもののために今まで必死こいてガチャ回してきちゃったわけ?
 うそでしょ?



184 :♪Beautiful Lie ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/02/23(金) 21:26:26.64 ID:Ne8awKgr0



 なんか説明書っぽいのには持っているといいことがあるとか書かれてるんだけど……、いったいなんのご利益があるんだか。
 超高校級の占い師の直筆とか?




185 :♪Beautiful Lie ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/02/23(金) 21:42:14.92 ID:Ne8awKgr0
サクラノミヤ アリス
「……何固まってるのよ、そんなところで」



ウメゾノ ミノル
「え、あ、あぁ。ガチャで限りなくはずれに近い当たりをひいたってところ、かな」


サクラノミヤ アリス
「はぁー。またアンタは性懲りもなく……」


ウメゾノ ミノル
「……そういう亜梨主こそ、どうしてこっちに?」


サクラノミヤ アリス
「別にどうだっていいでしょ? あたしがどこに行こうと。
 それとも、いちいちアンタの許可を取らなきゃいけないわけ?」


ウメゾノ ミノル
「そんなんじゃないよ。慧梨主の姿が見えないからちょっと気になっただけさ」



 慧梨主は大抵、僕か亜梨主と一緒に行動していて、一人でいることはそんなにない、はずだ。




186 :♪Beautiful Lie ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/02/23(金) 22:00:25.52 ID:Ne8awKgr0



サクラノミヤ アリス
「お生憎様、慧梨主は先に――」


ウメゾノ ミノル
「先に?」


サクラノミヤ アリス
「何でもない」


ウメゾノ ミノル
「いやでも」


サクラノミヤ アリス
「ナン、デモ、ナイ」


ウメゾノ ミノル
「アッハイ」



 そういって亜梨主はそそくさと――女湯の方へ向かっていった。




187 : ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/02/23(金) 22:07:46.37 ID:Ne8awKgr0



 亜梨主の発言から、多分慧梨主も女湯にいるんだろう。
 ――ってことはひょっとして……?!



188 :♪Heartless Journey ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/02/23(金) 22:16:39.25 ID:Ne8awKgr0



(※梅園君の妄想(作画:小梅け〇と)に少々お付き合いください)



サクラノミヤ アリス
『ほら、慧梨主、背中洗ってあげるわ』


サクラノミヤ エリス
『あっ、お姉さま、そこは、んっ……』


サクラノミヤ アリス
『どうしたの? ここがいいの?』


サクラノミヤ エリス
『だっ、ダメです、お姉さまぁ……、んぅ……』



(※あくまでもKENZENな妄想です。姉が妹の背中を流しているだけです)



189 :♪New Classmate of the Dead ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/02/23(金) 22:20:04.84 ID:Ne8awKgr0



 ――なんてことになっている可能性が?!(※多分ありません)
 こうしちゃいられない!
 そんなことになっているのなら、僕にはそれを見守る義務がある!(※ないです)
 いや、でも女湯に単身乗り込むなんてそんなことしたら……。



190 :♪New Classmate of the Dead ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/02/23(金) 22:22:17.22 ID:Ne8awKgr0



 確信できる。死ぬよりも恐ろしい目に合うと。想像したら足がすくんでしまう。
 くそっ、僕にはもう打つ手がないのか……?



191 :♪New Classmate of the Dead ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/02/23(金) 22:25:47.99 ID:Ne8awKgr0



 ふと、握りしめていた“漢の浪漫”の、『浪漫』の字が目に入る。
 そうだ。
 考えるんじゃない。
 感じるんだ。
 理想郷(アヴァロン)は、桃源郷(ユートピア)は目の前じゃないか!
 何を立ち止まる必要がある!
 行け!
 行くんだ梅園穫!
 止まらない限り、その先に道は続くんだ!
 希望への道が! 未来への道が!



192 :♪Finding Peace Party ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/02/23(金) 22:30:29.99 ID:Ne8awKgr0

ノノハラ レイ
「なに百面相してんのさ」
ウメゾノ ミノル
「フゥヲー!」
ノノハラ レイ
「……いや、いきなり声かけたのは悪いと思うけど、そんなに驚くことはなくない?」
ウメゾノ ミノル
「い、いやぁ、ちょっと考え事してたからねー、あはははは」

 あ、あぶねえええぇぇ!!
 あのまま単騎特攻してたらばっちり目撃されてるところだったー!
 しかも一番見られたら面倒なことにしそうな人にー!
 セエエエエエエェェェェフ!!

193 :♪Finding Peace Party ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/02/23(金) 22:40:47.03 ID:Ne8awKgr0


ノノハラ レイ
「……まぁいいけど。露天風呂の奥の扉の調査、ちょっと付き合ってよ」


ウメゾノ ミノル
「あー、昼間は時間外だから入れなかったってあれ? すっかり忘れてた」


ノノハラ レイ
「うん、それ。一応他の二人にも声かけたんだよね。どうせなら一緒に風呂入ろうぜって」


ウメゾノ ミノル
「……絵面がひどいことになりそうだなー。
 でもここで断ったら僕だけがハブられたみたいでなんかやだなぁ」


ノノハラ レイ
「まぁそういわないでよ。正直ボクとみんなとの間にある溝をまだ平和であるうちに埋めておきたいんだからさ」


ウメゾノ ミノル
「そういうことを平然と言っちゃう辺り、時間はかかりそうだけどね。
 まぁそういうことならなおのこと断れない、か。いいよ。ちょうどいい手拭い引き当てたし」


ノノハラ レイ
「『浪漫』ってでかでかと書かれた手拭いって……、正直言ってちょっとダサくない?」


ウメゾノ ミノル
「それは言わないお約束ぅー」



194 :野郎どもの入浴シーン(作画;小梅け〇と)なんて書きたくねぇー…… ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/02/23(金) 22:47:02.65 ID:Ne8awKgr0


 ……と、いうことで、野郎四人で露天風呂、なんだけど。

オモヒト コウ
「……」
マスタ イサム
「……」
ノノハラ レイ
「……」
ウメゾノ ミノル
「……」

 空気が重苦しいとです……。
 っていうか野々原君! 君が積極的にいかなくてどうすんのさ!
 え、ここに至るまでの経緯が聞きたいって!?
 いやだよ野郎しか出ない回想なんて! 妄想で補って!
 なんか普通に体洗って湯船につかっただけだから!
 それが特にこれといった会話がなくて大体同じタイミングで終わっただけだから!

195 :野郎どもの入浴シーン(作画;小梅け〇と)なんて書きたくねぇー…… ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/02/23(金) 22:49:53.96 ID:Ne8awKgr0



ウメゾノ ミノル
「ってそうだよ! 本題! あの扉の奥行ってみようぜ!」



 時間外だからっていけなくなったあの扉の先!
 もうそこに賭けるしかないな!
 何をって?
 この気まずさを改善する楽園(エデン)がそこにある可能性だよ!



196 : ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/02/23(金) 22:56:11.62 ID:Ne8awKgr0


 その扉は、やはりというか、モノクマが野々原君に持たせた鍵で開いた。
 その先は、奥へ奥へと続いている。
 とても長い、それも蛇行しながら下っていくスロープのようだ。
 滑らないように慎重に歩いて、大体五分くらいして、ようやく扉が見えた。
 ちょっと体が震えているのは下っている最中も誰一人何もしゃべらないからじゃなくて湯冷めしているからと思いたい。
 そんな沈黙に耐え切れなくなって、扉が見えたとたんに僕は真っ先にそこへ駆け寄って、その扉を開けた。
 スライド式のドアを開けるとそこには――。



197 : ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/02/23(金) 22:57:19.40 ID:Ne8awKgr0



 理想郷(アヴァロン)が、あった。


198 :お ま た せ ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/02/23(金) 23:39:59.85 ID:Ne8awKgr0



サクラノミヤ エリス
「えっ……?」


ナナミヤ イオリ
「……?!」


コウモト アヤセ
「?!?!?!」


ノノハラ ナギサ
「えぇっ?!」


サクラノミヤ アリス
「……」



(※心の底からヤンデレCDを愛する方には小梅け〇と氏による素晴らしい一枚絵が見えます)



199 :♪Finding Peace Party ◆S7YK1FdmZg [saga]:2018/02/23(金) 23:42:44.99 ID:Ne8awKgr0



ウメゾノ ミノル
「あ、あはは、あはは……。あー…、アポ?」


サクラノミヤ アリス
「死ねぇっ! 変態!」



 亜梨主の手から勢いよく放たれた桶は、そのまま僕の顔面へ――。



スコ―――ン!



603.85 KB Speed:0.2   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)