アンチョビ「西住みほ、お前が欲しい」みほ「え!?」

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52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 16:15:01.68 ID:4s9oa6u4O
>>51
ルー化言うなやケイさんがルー大柴に変換されちゃうやろw
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 18:35:59.89 ID:0uA+mclIO
お姉ちゃんなら好きな戦車を数台普通にあげそう
そして普通に黒森峰に戻ってきてまた一緒にやろうって言いそう
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/14(金) 21:43:28.20 ID:fRBzZJcUo
ケイ「そんなことナッシング!! ミホなら着こなせるわ! とりあえず、試着しちゃう?」

アリサ「着てみればわかるわ。意外とハマるから」

ナオミ「レッツプレイ」

みほ「えぇー!?」

ミカ「……」ポロロロン

ケイ「ん? どうかした、ミカ?」

ミカ「貴女は、彼女をどうしたいのかと思って」

ケイ「チアガールになってほしいだけよ」

ミカ「西住みほという戦力が欲しいわけではないということかな?」

ケイ「戦力ですって? ホワイ? どーいう意味?」

みほ「へ?」

杏「ケイは純粋に西住ちゃんに応援してほしいってだけなんだ」

桃「西住から戦術を学びたいという考えもないのか」

ケイ「あー。確かにミホが私の後輩たちにタクティクスを伝授してくれるのは嬉しいわね。けど、サンダースっぽさはなくなっちゃうのはバッドかな」

アキ「む……」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/14(金) 21:56:50.38 ID:fRBzZJcUo
ケイ「それになにより、ミホはミホなりの、アリサはアリサなりの戦い方をしてほしいわ。でないと、本当の意味でアリサがリベンジできないもの。ね?」

アリサ「隊長、それは……」

ケイ「未来のキャプテンはアリサだから、自然とそうなるじゃない?」

アリサ「な……!?」

ナオミ「ケイ。その話はまだ伏せておく約束だったはずよ」

ケイ「そうだっけ? まぁ、いいんじゃない?」

アリサ「な……な……あ……!!」

みほ「アリサさんが次期隊長だったんですか」

ケイ「イエス。というか、アリサ以外に考えてなかったわ。ちょっとだけテンパるところがあるけど、それは私が卒業するまでに直してあげるつもりだし」

アリサ「た、たいちょぅ……」

柚子「けど、西住さんには応援してほしいんですよね?」

ケイ「傍でミホががんばれーってポンポンを振ってくれるだけで、アリサも元気になれるからね。別に戦術を盗もうってわけじゃないんだし、やってほしいわ」

みほ「尚更、ケイさんのほうが適任だと思いますけど……」

ケイ「ノンノン。ミホの応援ってのが大事なのよ。アリサが尊敬している選手の一人なんだし」

アリサ「ノー!!! 隊長!!! いきなりなにを言うんですか!!」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/14(金) 22:05:08.73 ID:fRBzZJcUo
ケイ「違ってた? 大会で負けたあと、いっつもミホのこと意識してるみたいだったから」

アリサ「それは大洗のデータを収集していただけです!!」

ナオミ「照れなくてもいいのに」

アリサ「照れてません!!」

みほ「ありがとうございます、アリサさん」

アリサ「尊敬なんてしてないわよ!! 調子にのらないで!!」

杏「アリサちゃんとしては、西住ちゃんから色々と学びたいって気持ちはありそうだねぇ」

アリサ「ない!!! ぜんっぜん、ない!!」

ケイ「私個人の願いとしてはミホにチアをしてもらうだけでパーフェクトだけど、アリサがそれを望むならミホからも教えてあげて」

みほ「いいんでしょうか?」

ケイ「あくまでもミホはゲスト。貴方の教えは貴重なものになるけれど、サンダースの伝統を塗り替えるほどの影響力はないわ」

みほ「……!」

桃「はっきり言ってくれるな」

杏「実際、そうだろうけどね」

ケイ「お、そろそろサンダースのアピールタイムは終了ね。じゃ、ミホ。良い返事を待ってるわね」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/14(金) 22:12:30.32 ID:fRBzZJcUo
ケイ「ふー。手ごたえはあったわね」

ナオミ「あれで靡かないほうがおかしい」

アリサ「隊長……わたしが……」プルプル

ミッコ「あったか?」

アキ「どうだろう。でも、私たちよりはあったかも」

ミカ「ふふ……。面白いね」

みほ「……」

杏「続けるよ、西住ちゃん?」

みほ「あ、はい。お願いします」

杏「うん。次、どうぞー」

まほ「失礼する」

みほ「お、お姉ちゃん……」

エリカ「黒森峰女学園代表、西住まほ、逸見エリカです」

柚子「はい、よろしくお願いします」

みほ(な、なにを言われるんだろう……)
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/14(金) 22:18:34.89 ID:fRBzZJcUo
桃「それでは、アピールをどうぞ」

エリカ「西住みほ」

みほ「は、はい」

エリカ「とんだ浮気者ね」

みほ「え……」

エリカ「黒森峰に泥をつけ、次は弱小無名校に栄光を掴ませて、更に他の学校へ心変わりしようとしているみたいね」

みほ「いえ、そういうわけじゃ……」

エリカ「あなたの所為で私と隊長がどれだけ苦労したと思っているのよ!!!」

みほ「……!?」ビクッ

エリカ「なによ!! 臆病風に吹かれて戦車道を止めたと思ったら、私たちの知らない子たちと戦車に乗って……!!」

エリカ「しかも、私にも見せたことのないような顔で……!!」

エリカ「あんなに楽しそうに戦車に乗れるんじゃない!! どうしてよ!! 弱いところじゃないと楽しそうにできないわけ!?」

みほ「あ、えと……」

まほ「エリカ、やめろ」

エリカ「でも、隊長!! この子は……!!」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/14(金) 22:24:00.59 ID:fRBzZJcUo
ケイ「ブーブー」

ミカ「おや、ブタが鳴いてる」ポロロン

アキ「ちょっと、ミカ!」

ケイ「そりゃ、ブタも鳴くわ。ヘイ、エリカ。ここは個人的な文句をいうステージじゃないわよ」

エリカ「わ、わかってます」

杏「西住ちゃんに苦言を呈するために来たっぽいね」

エリカ「当たり前でしょ。だれがこんな浮気者を勧誘――」

まほ「みほ」

みほ「な、なにかな?」

まほ「黒森峰に戻ってこないか?」

エリカ「隊長!?」

みほ「……ごめんなさい」

エリカ「なんでよ!?」

まほ「……そうか。分かった。私たちはもう十分だ。時間をとらせてすまなかった」

エリカ「もういいんですか!? まだ何もアピールできていませんけど!?」
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/14(金) 22:30:13.17 ID:fRBzZJcUo
まほ「黒森峰のことはみほは良く知ってる。アピールすることなどない。ただ、みほに戻る気持ちがあるのかないのか、確かめられたらそれでいい」

エリカ「くっ……けど……」

まほ「エリカとみほ。二人が組めば、無敵の黒森峰に戻ることもできたが、みほにその気はないようだ」

みほ「ごめんなさい。私は……」

まほ「言わなくていい。みほの気持ちを変えるには、全てが遅すぎた」

柚子「まほさん、かっこいい」

杏「男前だねぇ」

まほ「ケイの隣で傍観していても?」

杏「いいよぉ」

まほ「行こう、エリカ」

エリカ「隊長!! 私も色々と説得するための用意があったんですけど!!」

まほ「くどい」

エリカ「わ、わかりました……」

みほ(お姉ちゃん、エリカさん。ごめんなさい。今の私は、大洗が大好きだから……)

杏「それじゃあ、次行ってみよっかぁ」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/14(金) 22:46:11.14 ID:fRBzZJcUo
ダージリン「こんな格言を知ってる? 人間の真の性格は、彼の娯楽によって知られる」

オレンジペコ「こんにちは、大洗のみなさん」

ローズヒップ「みほさまー!!」キャッキャッ

アッサム「ローズヒップの中では既に隊長が入れ替わっているようね」

ダージリン「……」ズズッ

オレンジペコ「ダージリン様が酷く悲しんでいるみたいです」

柚子「では、聖グロリアーナのみなさん。西住さんが欲しい理由などを発表してください」

ダージリン「聖グロリアーナは長年大きな問題を抱えているいます」

みほ「大きな問題ですか」

ダージリン「ええ。イギリスとの提携、卒業生の経済支援等で学園艦の財政は常に潤沢であることは知っているかしら」

桃「ああ。全国でも一、二を争う資金力で有名だからな」

アキ「またお金の話……」

ダージリン「故に、私たちはとある鎖で拘束されてしまっている」

杏「聞いたことあるよ。聖グロリアーナのOG会が結構な発言力を持っていて、学園艦の運営方針やら戦車道のチーム編成にまで口を出すとかなんとか」

ダージリン「そのとおり。まだまだ強力な戦車は存在するのに、中々導入が進まないのが現状。名門、強豪と呼ばれつつも中々全国制覇できない理由の一つとわたくしは捉えているわ」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/14(金) 22:57:50.83 ID:fRBzZJcUo
ミッコ「戦車の性能が全てじゃないけどなぁ」

ダージリン「そうね。けれど、揃えられるはずの手札を手に入れられないのは、問題があるでしょう」

ダージリン「なにより、聖グロリアーナは全力を出しきれない。それでは試合をする相手に失礼というもの」

桃「どんな相手も全力で叩き潰したいということか」

アキ「性格わる……」

杏「それと西住ちゃん獲得になんか意味があるの?」

ダージリン「大アリですわ。みほさんは西住家の次女。聖グロリアーナのOG会もその名前を無視することはできないでしょう」

まほ「西住の名を借り、OG会を黙らせるのか」

エリカ「政略的な理由なのね」

ダージリン「加えてみほさんの実力は聖グロリアーナにとってもプラスなる。お誘いする理由としては十分のはず」

エリカ「バカね。そんな理由を正直に言ったら、みほが承諾するわけないじゃない。そうやって利用されるのが一番嫌いなんだから」

アリサ「よく理解してるのね」

エリカ「理解なんてしてないわよ!!」

みほ「あの、ダージリンさん。私のことを評価していただいてとっても嬉しいんですけど、でも、そういう理由ではちょっと……協力することは……」

ダージリン「ふふ……。わたくしの知っているみほさんならそう言うわね」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/14(金) 23:06:09.63 ID:fRBzZJcUo
ケイ「断られると分かっていて説明したっていうの?」

ダージリン「それだけの勝算があるということよ」ズズッ

杏「すんごい自信だね」

ダージリン「ただ黙ってこの日を待っていたわけではなくてよ」

柚子「どういう意味でしょうか」

ダージリン「聖グロリアーナに来ていただけるのなら、こんな特典をご用意するわよ。オレンジペコ、アッサム。あれをここへ」

オレンジペコ「はいっ」

アッサム「了解です」

みほ「一体なにを……」

オレンジペコ「これです」ドサッ

みほ「え……!?」

アッサム「ボコのぬいぐるみです」

ダージリン「みほさん、このボコシリーズ、見たことがありまして?」

みほ「な、ないです……このボコも……こっちのボコも……! こ、これは……どこで……!!」

ダージリン「ボコが大好きなみほさんでも見たことがなくて当然ですわ。何故なら、これは聖グロリアーナ限定のボコですもの」キリッ
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/14(金) 23:11:36.05 ID:fRBzZJcUo
みほ「聖グロリアーナ限定……!?」

ダージリン「ええ。素敵でしょう?」

ケイ「ヘイ、ダージリン!! もしかしてマネーにものをいわせて作ったわね!?」

ダージリン「さぁ、どうでしょう」

アリサ「なんて卑怯なのよ!!」

アキ「……」

ミカ「アキ、言いたいことがあれば、発言してもいいんだ。誰も咎めることはない」

みほ「でも、ボコが……あるからって……」

ダージリン「勘違いしないでもらえるかしら」

みほ「え?」

ダージリン「この限定ボコを差し上げるだけが特典ではありませんわ」

みほ「……!?」

エリカ「それ以上に何があるっていうのよ!?」

ダージリン「月に一度、みほさん自身がボコをデザインして、それをグッズ化することができるという特典よ」ズズッ

みほ「……!?!?」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 23:11:50.91 ID:3+h7d3OYo
的確に弱点を突く名将ダージリン
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 23:13:41.86 ID:47sSWC8bO
さすダー
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 23:23:42.58 ID:GM/mt5DlO
さすが大洗がアニメでも映画でも一度も勝ててない相手だ
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/14(金) 23:24:15.99 ID:fRBzZJcUo
杏「西住ちゃんの心が揺れ動いてるね」

柚子「これは本当に転校もあり得るのでは……」

桃「西住!! 目を覚ませ!!!」

みほ「そんな……そんなこと……できるわけ……」

ダージリン「みほさん、いつもボコを見ている側だった貴方が、生み出す側へ行くことができるわ」

みほ「ボ、ボコを……う、うみだす……?」

ダージリン「ボコの親になれるのよ。みほさん。いえ、アールグレイ」

オレンジペコ「みほさんのニックネームですね」

アッサム「先代隊長のものを与えるなんて、本気のようですわね」

みほ「うぅ……けど……わたし、は……」

ダージリン「こんなチャンス、二度と巡ってはこないわよ?」

みほ「うぅぅ……」

エリカ「やめなさい!! そんな勧誘方法が認められるものですか!! 隊長からも言ってください!!!」

まほ「黒森峰限定のボコを作製できれば……あるいは……」

エリカ「隊長!?」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/14(金) 23:37:10.27 ID:fRBzZJcUo
みほ「あの、会長……」

杏「どったの?」

みほ「ダージリンさんたちのアピールタイムを終了してください……お願いします……」

杏「わかった。河嶋ぁ、タオルなげて」

桃「はっ」

ダージリン「白フラッグが上がったようね」

アッサム「また勝ってしまいましたわね」

ダージリン「そのようね」ズズッ

オレンジペコ「心が痛みますけどね」

ローズヒップ「みほ様っ、一緒にがんばりましょう!!」

みほ「そのやくそくは……」

ダージリン「では、おひとつだけ聖グロリアーナパンツァージャケットバージョンのボコを差し上げますわ」ポンッ

みほ「……!?!?!?」

ダージリン「ほんの挨拶代わりよ。それでは、良い返答を待っていますわ、アールグレイ」

みほ「わ、わたしは……ボコに……つられたりなんか……」プルプルプル
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 23:38:44.10 ID:3+h7d3OYo
ボコには勝てなかったよ…になりそう
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 23:41:33.89 ID:j9p/eUNy0
いやボコは勝てないだろボコ的に
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/14(金) 23:45:00.93 ID:fRBzZJcUo
ダージリン「あとはここでゆっくりと結果を待ちましょう」ズズッ

ケイ「ダージリン、やることが全部フェアじゃないわ」

ダージリン「こんな格言を知ってる? 人間は機械である。ちょっとでも触れると欲情が激しく回る機械である」

ミカ「良い言葉だね」ポロロン

アキ「もうだめかも……」

アリサ「正々堂々戦いなさいよね」

アッサム「これがわたくしたちの戦い方ですわ」

ローズヒップ「みほ様がわたくしたちの隊長になりますですわー!!」キャッキャッ

エリカ「卑劣すぎるわ」

まほ「だが、みほの弱点を正確に突いた見事な戦術ともいえる」

ダージリン「さぁ、続きをどうぞ?」ズズッ

杏「西住ちゃん、いける?」

みほ「はい。なんとか。段々、心が落ち着いてきた気がします」ギュゥゥ

柚子「そのボコ、気に入ったのね……そんなに強く抱きしめて……」

桃「結果は決まったかもしれないが、次、入れ!」
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/15(土) 00:05:00.28 ID:mtYBYtV7o
絹代「はっ!!! 知波単学園代表!! 西絹代であります!!」

福田「西隊長、がんばってくださいでありますっ」

絹代(西住殿が知波単学園の隊長となれば、根付いている突撃して潔く散るという思想を払拭できるかもしれない……!!)

柚子「それでは、アピールをお願いします」

絹代「はっ!! 我々、知波単学園の所在地は千葉県習志野市!!! 知波単の名は『知恵の波を単身渡れるような進取の精神に溢れる学生になるように』との意味が込められております!!」

絹代「しかし、過去ベスト4に輝いたときに使用した一斉突撃戦法に頼り続けた結果、知恵の波を渡ることができなくなってしまいました」

絹代「先代も先々代も皆、その戦法を妄信し、猪突猛進を貫き、結果として敗戦を繰り返しております」

絹代「私もその戦法が間違っているとは思いません。思いませんが、それだけで過去の栄光を取り戻すことなどできないことも理解しております」

絹代「知波単学園にある閉塞感を打ち破るには、猛進するだけではいけないのです。何か、新しい風が必要なのです」

絹代「西住殿のような神風が、知波単学園を生まれ変わらせるために必要なのです!!」

絹代「西住殿、いえ、西住隊長!!! 我々、知波単魂を全国制覇へと導いてはもらえませんか!!」

絹代「よろしくお願いいたします!!!!」

みほ「……」

絹代「……西住殿?」

みほ「はい? あ、ごめんなさい。ボコに見惚れてて……」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 00:06:30.82 ID:NKulJoudO
もうダメだ…

さすがダー様や…
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 01:16:40.09 ID:GXEOCtYBO
もうダメだこのダー様ww
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/15(土) 13:22:24.59 ID:OMwetDVOO
エリカ「黒森峰に来るなら、まほをF◯ckしてもいいわに。」
これでイチコロやで。
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 13:36:01.43 ID:sqA5VH96o
実家帰ればいつでもできるから…
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 13:46:14.78 ID:sltj4XAbO
お姉ちゃんを喰うことがなんで当たり前のような話しぶりなんだww
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 13:51:53.16 ID:b1oFHIEyo
>>76
どっからツッコんだらいいんだろう?
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 16:05:41.66 ID:3zS5BkOKo
そりゃ好きなところからツッコンでもOKだろ
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 16:56:31.67 ID:UWTQx5KhO
まほ「黒森峰に帰ってきてくれるなら会長になってもらう」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/15(土) 21:15:22.82 ID:mtYBYtV7o
ダージリン「ふっ。揺るぎない勝利が見えているかのようね」

ケイ「キヌヨの話が全く耳に入っていなかったっていうの」

ミカ「ボコは彼女にとって、それだけの存在ということ」

エリカ「こんなの勝てるわけがないじゃない……! 私は何のためにここまで来たのよ……!!」

まほ「まだ分からない」

エリカ「え?」

まほ「西絹代の目はまだ光を失っていない」

絹代「西住殿がそう簡単に知波単学園を選んでくれるとは思っていません。相応の見返りも用意しています」

みほ「……」

絹代「我が知波単学園への転校をご決意されましたら、西住殿に数々の御礼をさせていただきます」

絹代「まず、朝食は銀シャリ、味噌汁、漬物付き!!!」

福田「な、なんてご馳走!!」

「「おぉぉぉ!!!!」」

桃「知波単学園の生徒らは静かに!!!」

絹代「昼食はなんと、豚の生姜焼き定食、豚汁付きです!!!」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/15(土) 21:22:17.40 ID:mtYBYtV7o
福田「しょうがやき……!! それをお昼になんて……!! はっ!! だったら、夜は……夜はどうなるでありますか……!!」

絹代「夜は……夜は……」

みほ「……」

絹代「鯛飯に鯛の煮つけ……!! そして……そして……。赤出汁付きだ!!!」

「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」

ミッコ「知波単の生徒は食べられないんだよな?」

アキ「かわいそう」

福田「そのような贅沢が許されるでありますか!?」

絹代「西住殿を招くことができるのであれば、安いもの」

絹代「西住殿!!! いかがでしょうか!? 一考していただけますか!?」

みほ「……あ、はい」

絹代「ありがとうございます!!!」

みほ「……」ナデナデ

杏「西住ちゃん、そのボコ、ちょっとだけ預からせてもらうよ」ヒョイ

みほ「え!? ど、どうしてですか!?」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/15(土) 21:31:25.85 ID:mtYBYtV7o
杏「公平性を欠くから。河嶋ぁ、はい」

桃「保管しておきます」

みほ「あぁ……ボコ……」

柚子「では、西さん、こちらに座っていてください」

絹代「はっ!」

福田「手ごたえはばっちりでありましたね」

絹代「ああ。鯛飯に惹かれない九州女児はいないという私の持論は正しかった」

福田「知波単の未来は明るいでありますっ」

ミカ「希望が明るいほど、絶望は深くなる」ポロロロン

ダージリン「誰の格言かしら?」

ケイ「デビル的な作戦。ダージリンらしいといえばらしいけど、ホントに勝ち目は残されていないかも」

ナオミ「残念だったわね、アリサ」

アリサ「べ、別に! みほから学ぶことなんてありませんから!!」

柚子「それでは、次の学校、どうぞ」

カチューシャ「あーっはっはっはっは!! やっと私たちの出番ね!!」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/15(土) 21:51:34.99 ID:mtYBYtV7o
みほ「遠いところからありがとうございます、カチューシャさん」

カチューシャ「プラウダのことは今更説明するまでもないわね。早速だけど、本題に入るわよ」

ノンナ「我々の学園艦は高緯度の海域を航海するため、気温は低いことが多いです」

ノンナ「そのため、学園艦では雪に関するイベントを多く取り入れています」

ノンナ「ちなみに毎年プラウダ雪まつりが開催され、全生徒で雪像を作る催しがあります。写真をいくつかお持ちしました」

杏「どれどれー。おぉー、カチューシャのばっかりだね」

桃「どこの独裁国家だ」

柚子「でも、どれも個性があって可愛いよね」

カチューシャ「他にも雪合戦大会なんてのもあるわ。すっごい盛り上がるんだからっ。まぁ、毎回カチューシャが勝っちゃうけどね」

ノンナ「はい」

ケイ「ノンナが何かしてるんじゃない?」

ノンナ「何もしていませんよ?」

みほ「楽しそうですね」

カチューシャ「あとラーメンも美味しいし、ノンナの作るボルシチなんて絶品なんだから!」

みほ「そうなんですか」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 21:52:47.93 ID:I7SS3hdvO
みほ(ボコ関係ないし早く終わらないかな)ソワソワ
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 22:17:09.22 ID:gwvOy8S40
青森なのに北海道みたいな特徴だなwwwwww
雪まつりだけじゃなくてねぷたもやってほしい
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/15(土) 22:21:15.03 ID:mtYBYtV7o
カチューシャ「決まりね」

みほ「はい?」

カチューシャ「ミホーシャはプラウダ高校に来るのよ。いいわね」

みほ「そ、そんないきなり言われても……」

カチューシャ「なによ。嫌なの?」

みほ「嫌とかそういうことじゃなくて……」

カチューシャ「だったら、いいじゃない。ダージリンのところに行ったってボロ雑巾になるまでこき使われて、冬眠明けの熊並にやせ細ってしまうだけ」

みほ「そ、そうなんですか?」

カチューシャ「そうなの。だから、ミホーシャはプラウダに来るべきなのよ。ね、ノンナ」

ノンナ「はい」

みほ「うーん……」

ダージリン「ボコ」

みほ「……!?」ビクッ

カチューシャ「ミホーシャ?」

みほ「え? なんでもありません、あはは……」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/15(土) 22:27:53.83 ID:mtYBYtV7o
カチューシャ「他に大規模なリンゴ農園なんかもあるし、季節限定でリンゴだって食べ放題よ!」

みほ「いいですね」

ダージリン「ボ・コ」

みほ「……!?」ビクンッ

ノンナ「どうされました?」

みほ「いえ、その……」

ダージリン「みほさんだけの、ボ、コ」

みほ「くっ……んっ……」

カチューシャ「どうしちゃったのよ? 具合、悪いの?」

みほ「そうじゃないんですけど……」

ダージリン「いけないわ、みほさん」タタタッ

みほ「ダージリンさ――」

ダージリン「(ボコ)」ボソッ

みほ「はっ……あっ……」

ケイ「ミホ? なんでちょっと色っぽい声だしてるわけ?」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 22:32:45.87 ID:Pgh3kHv8O
ダー様せこいさすがダー様
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/15(土) 22:38:47.37 ID:mtYBYtV7o
カチューシャ「ダージリン!! 邪魔しないでよね!! 今はカチューシャたちの番なんだから!!」

ダージリン「わたくしは、みほさんの心配をしているだけよ」

カチューシャ「ふんっ。どーせ、ミホーシャを汚い手で説得したんでしょ。説得と言うより、脅迫かもしれないけど」

ダージリン「全国でもトップクラスの淑女たちが集う聖グロリアーナに、貴方が思い描くような陋劣な生徒はわたくしも含め、いないわ」

カチューシャ「どの口がいうのよ」

ダージリン「ねえ、みほさん。わたくし、何も貴方を追い詰めてはいないでしょう?」

みほ「は、はい……」

ダージリン「(ボコ)」

みほ「んっ……ぅ……」ビクッ

絹代「やや! 西住殿の様子がおかしいぞ!! 体調を崩されたか!!」

オレンジペコ「そうではないと思います」

ローズヒップ「アールグレイ様!! 大丈夫ですのー!?」タタタタッ

アッサム「まだそう呼ぶのは早いと思うのだけれど」

みほ「ごめんなさい……だいじょうぶ……だいじょうぶです……」

ノンナ(なるほど。一筋縄ではいきませんか。では、奥の手を使うことにしましょう)
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 22:45:16.95 ID:3zS5BkOKo
>>ダージリン「ねえ、みほさん。わたくし、何も貴方を追い詰めてはいないでしょう?」
>>みほ「は、はい……」
>>ダージリン「(ボコ)」
>>みほ「んっ……ぅ……」ビクッ


なんだろう、エロい
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/15(土) 22:48:26.28 ID:mtYBYtV7o
杏「西住ちゃん、メロメロになってない?」

柚子「ですね。すっかり魅了されてます」

まほ「みほ……。やはり、熊本限定のボコを作るしか……」

カチューシャ「なによぉ。ミホーシャ、プラウダに来る気はないってことなの?」

みほ「ええと……」

カチューシャ「だったら、もういいわ。好きにしたらいいじゃない。別にミホーシャのことがどうしても必要だったわけじゃないしね」

ダージリン「ふふっ。つまり、棄権するのね」

カチューシャ「こっちから願い下げなんだから」

みほ「カチューシャさん……」

桃「プラウダのアピールタイムは終了でいいか?」

カチューシャ「ええ。話すことはもう――」

ノンナ「待ってください」

桃「何かあるのか」

ノンナ「ここにとあるボイスレコーダーがあります。これを今から再生します」

アリサ「誰かの声をこっそり録音でもしたの?」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/15(土) 22:59:32.96 ID:mtYBYtV7o
ノンナ「ふふ……」

カチューシャ「なによ、それ。私は聞いてないわよ」

ケイ「アリサじゃあるまいし、盗聴なんて……」

ノンナ「……」ピッ

『その話、本当なの!?』

カチューシャ「え……!?」

杏「カチューシャの声だねぇ」

『はい。大洗女子学園から通達がありました。みほさんを手に入れることができるようですよ』

柚子「これはノンナさんの声みたいですね」

『ミホーシャがプラウダに来るかもしれないのね!!』

『みほさんがプラウダを選んでくれたら、という条件になりますが』

『ミホーシャを説得するぐらい簡単よ!! プラウダ雪まつりとかノンナのボルシチとかリンゴ農園とかで気を惹けば一瞬で堕ちちゃうに決まってるんだから!!』

『みほさんがここへ来てくれたら、何をされますか?』

『そうねぇ……。うーん……うーん……。雪合戦して、一緒にかまくらつくって、その中でボルシチを食べるのっ。それからミホーシャと一緒におやつ食べて、お風呂入って、それからそれから』

カチューシャ「ノンナ!! どうして私との会話を録音してるのよ!!!」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 23:05:18.18 ID:4vzsl58NO
>>92
わかる
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/15(土) 23:07:00.57 ID:mtYBYtV7o
ノンナ「たまたま録音ボタンを押してしまっていたようです」

カチューシャ「ふざけないで!!! そんな偶然あるわけないでしょ!?」

『みほさんとしたいことが多いのですね』

『まぁ、ミホーシャは特別よ。特別』

『カチューシャはみほさんのこと、好きなのですか?』

カチューシャ「はっ……!! ミホーシャ!! 耳を塞いで!!!」

みほ「へ?」

『そうね。ミホーシャのことは、大好きよっ』

まほ「……」

ケイ「ワォ」

ミカ「おめでとう」ポロロン

アキ「なにが?」

絹代「くぅぅ……!! カチューシャ殿の敬愛には敵わないか……!!」

杏「なるほどねぇ。そう来たか。純粋な胸の内を晒して、西住ちゃんの心を掴むって作戦かぁ」

カチューシャ「やめてー!! きかないでー!!!」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 23:10:47.92 ID:4vzsl58NO
カチューシャ可愛すぎだろ
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/15(土) 23:14:02.51 ID:mtYBYtV7o
ダージリン「つっ……」

オレンジペコ「ダージリン様の腹黒さが際立ってしまう作戦ですね……」

アッサム「流石、小さな暴君ことカチューシャですわ」

ローズヒップ「愛らしいですわぁ」

ノンナ「……」ピッ

『そうね。ミホーシャのことは、大好きよっ』

カチューシャ「リピートしないで!!!」

ノンナ「すみません。うっかり巻き戻して再生してしまいました」ピッ

『そうね。ミホーシャのことは、大好きよっ』

カチューシャ「きゃあぁぁ!!」

みほ「私、とても嬉しいです、カチューシャさん」

カチューシャ「違うわよ!! ミホーシャのことなんて好きじゃないわよ!!! これもただプラウダの戦力アップのためにミホーシャを引き込む作戦ってだけで……!!」

『そうね。ミホーシャのことは、大好きよっ』

カチューシャ「ノンナー!!!!」

ノンナ「すみません。おかしいですね、このボイスレコーダー。壊れているのかもしれません」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/15(土) 23:23:51.32 ID:mtYBYtV7o
まほ「恐るべきはブリザードのノンナだな。こうなることを予測して会話を録音していたとなれば、ダージリン以上の策士だ」

『そーだ。ミホーシャをプラウダに呼べるなら、エリカも欲しいわね』

エリカ「え?」

カチューシャ「ノンナ!! とめて! 再生とめて!」

ノンナ「いいのですか? この続きを流すことで、みほさんと同時にエリカさんまでも手に入れられるかもしれませんよ」

カチューシャ「もういいっていってるでしょ!!!」

ノンナ「わかりました」ピッ

エリカ「な、なによ!! そこで止めないでよ!! 気になるじゃない!!」

カチューシャ「エリカは知らなくてもいいことなのよ!!!」

エリカ「教えなさい!!」

カチューシャ「ぜーったい、嫌!!」

杏「多分、逸見ちゃんのことも好きって言ったんだろうなぁ」

みほ「私もそう思います」

まほ「カチューシャの発言が計算でないのであれば、破壊力が凄まじいな」

ケイ「普通はハートを持って行かれちゃうわね」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/15(土) 23:35:08.10 ID:mtYBYtV7o
カチューシャ「うぅぅ……」

みほ「カチューシャさん……」

カチューシャ「私を見ないでっ!」ササッ

絹代「カチューシャ殿がカーテンの裏に……」

ナオミ「もはや、どう繕っても無駄ね」

アリサ「プラウダじゃ、絶大なカリスマがあるのに、形無しじゃない」

ミカ「二人目だね」

アキ「二人目って?」

ミカ「肩書や才能には目もくれず、西住みほというヒトが欲しいと言ったのが二人目ってことさ」

アキ「ケイさんとカチューシャさんのこと?」

ミカ「果たして、後に続く彼女たちはどちらなのかな」ポロロン

みほ「カチューシャさん、出てきてください」

カチューシャ『もうずっとここにいてやるんだからっ!!』

ノンナ「困りましたね」

桃「プラウダ高校のアピールタイムは終了とする。次、入れ」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/15(土) 23:54:45.33 ID:mtYBYtV7o
沙織「やるよ、みんな」

華「参りましょう」

優花里「はいっ!」

カエサル「いざ、コロッセオへ」

桂利奈「西住先輩を絶対に取り戻す!!」

典子「練習通りにやれば、成功するはずだ!!」

妙子「がんばります! キャプテン!!」

ダージリン「真打のお出ましね」

まほ「大洗か。どのような手でくるか。彼女たちの戦術次第では、私たちの挽回もあるか」

エリカ「隊長、諦めていたわけではないのですね」

まほ「諦められないだけかもしれない」

エリカ「隊長……」

沙織「みぽりん。私たちも必死にアピールするから、ちゃんと聞いていてね」

みほ「はい」

沙織「ありがと、みぽりん。――大洗女子学園は戦車道のチーム全員でアピールしますっ」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/16(日) 00:29:27.44 ID:Tu7CEE3TO
大洗もいるのか…俺ならカチューシャにやられる自信ある
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/16(日) 02:12:56.37 ID:nUrStIsto
ダー様エロせこい
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/16(日) 06:27:32.47 ID:hWuWdQdro
ダー様、流石劇場版の大洗連合結成に関して全て裏で糸を引いていただけの策略家、
ダー様に勝てるのは本気になった会長しかいない!
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/16(日) 17:19:31.71 ID:i7zGdbEuO
>>104
はたしてそうだろうか?
少なくともあのカチューシャを見てみほはボコの呪縛から解けたぞ
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/16(日) 18:11:43.78 ID:2eor7JRHo
>>105
じゃあボコも無かったことに…渡したボコも回収するわ。
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/16(日) 18:34:10.81 ID:nz+kYzWnO
>>106
それはダー様が決めることなんだよなー
つか下げろ
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 01:53:49.83 ID:B9sgxIwxO
>>106
ルールもしらない守れない子供はレスしないでくれ
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/17(月) 21:40:14.80 ID:ydskPfmCo
ねこにゃー「さ、最初はボクたち、アリクイさんチームから……!」

ももがー「西住さんっ。このまま大洗にいてくれるなら、このどんなネトゲ、ソシャゲでも使える5000円分のギフトカードをあげるなりぃ」

ぴよたん「それから、レアアイテムも無償であげるずら」

ねこにゃー「あと、西住さんのためにネトゲ講座もひらいちゃったり」

みほ「あはは……」

ねこにゃー「(反応があまりよくないっぽい?)」

ぴよたん「(なら、次の作戦だっちゃ)」

ももがー「(やるしかないぃ)」

ねこにゃー「に、西住さんっ。いきなりネトゲ講座って言われても、イメージしにくいと思うから、基本的なことを今、教えるね」

桃「興味を惹かせるつもりか」

柚子「大丈夫かな……」

ももがー「まず、ペットボトルは必需品」

ぴよたん「これがないとはじまらないっちゃ」

ねこにゃー「このペットボトルの用途はね」

杏「アリクイさん、たいじょ〜」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 21:47:24.51 ID:ox0S1t3eo
なぜ実演させない
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/17(月) 21:50:50.50 ID:ydskPfmCo
ねこにゃー「な、なぜ……」

ぴよたん「ペットボトルがないと、長時間のネトゲプレイは不可能なのに……」

桃「次だ」

ナカジマ「次はレオポンチームでーす」

スズキ「自動車部から提案する特典なんだけど……」

みほ「はい」

ホシノ「うちらが改造した自動車に乗って学園艦を走り回れる、なんて思った?」

みほ「あ、いえ、そんな」

ツチヤ「それじゃあ芸がないってことぐらい、私たちも分かってるし、何より西住さんを引き留めることはできないだろうから、こーんなものを用意してみた」

ナカジマ「おーい、ホシノー」

ホシノ「はい、これ」

みほ「これは……」

ナカジマ「鈴鹿8時間耐久ロードレース観戦ペアチケット」

みほ「……」

スズキ「これは欲しくなる!! 西住さん、大洗に残ってよ!!」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 21:51:43.01 ID:k84usATuo
自分の好みを他人におしつけるのはあかん
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/17(月) 21:55:58.70 ID:ydskPfmCo
柚子「次、おねがいしまーす」

ナカジマ「ダメだった……」

ツチヤ「何がいけなかったんだ」

みどり子「何も分かっていないわね」

ナカジマ「園さん?」

みどり子「物で釣って、心が揺れ動くような人じゃないことぐらいすぐにわかるじゃない」

モヨ子「そうです。西住さんは物につられるような人ではありませんから」

希美「そんな短絡的な人じゃないはず」

ねこにゃー「あぁぁ……そ、それは……わかってたけど……」

みほ「……っ」

オレンジペコ「あぁ……お辛そうな顔……」

ダージリン「良心の呵責、ね」

アッサム「誰の所為で苦しんでいるのやら……」

杏「そど子はどうやって西住ちゃんを引き留めるつもり?」

みどり子「もちろん!! 来年度の風紀委員長に西住さんを任命するんです!!」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/17(月) 22:04:27.72 ID:ydskPfmCo
桃「次!!」

みどり子「まだ何も説明してませんけど!!!」

桃「おまえら!! 島田愛里寿のときもそうだが、どうして自分勝手なんだ!! もっと相手のことを考えてアピールしろ!!!」

おりょう「時は満ちたぜよ」

エルヴィン「やはり、隊長の足を止めるには、我々しかいないな」

左衛門佐「すぐに準備をするぜよ」

カエサル「西住隊長!! 私たちはこういったものを用意した!!」

みほ「わぁ……」

エルヴィン「さぁ、ここに座って」

みほ「これは……なんですか……?」

カエサル「座ってもらえればわかる」

みほ「机にモニターがあるけど……」

おりょう「では、第一問」

左衛門佐「徳川家第11代将軍は誰。1.徳川家治。2.徳川家慶。3.徳川家重。4.徳川家斉」

みほ「え? え?」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/17(月) 22:12:41.06 ID:ydskPfmCo
カエサル「早速、迷っているようだな。ライフラインというお助け機能もあるが、使うか?」

みほ「えっと、あの……」

エルヴィン「フィフティーフィフティーは4択が2択になる。オーディエンスは観客から答えの多数決をとれる。テレフォンは電話でヒントをきける」

左衛門佐「電話の向こうにいるのは、グデーリアンでござる」

みほ「は、はぁ……」

カエサル「1問正解するごとに、豪華な賞品も用意している。全部で20問あって、全問正解したら……」

カエサル「とんでもない賞品を西住隊長に贈ろう」

みほ「そうなんですか」

エルヴィン「さぁ、答えをきかせてもらおうか」

柚子「クイズを始めちゃいましたね」

桃「これでどう西住の心を引き留めるつもりなんだ」

杏「いやぁ、個性的だねぇ」

みほ「では、4で」

カエサル「ファイナル・アンサー?」

みほ「え? え? ふぁ、ふぁいなる、あんさー」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/17(月) 22:17:00.16 ID:ydskPfmCo
カエサル「んー……」

みほ「……」

エルヴィン「むぅ……」

みほ「……」

おりょう「むむむ……」

みほ「あのぉ」

左衛門佐「ぬぅ……」

みほ「ええと……」

カエサル「答えは、西住隊長が大洗を選んでくれたら発表する!!!」

エルヴィン「クイズの続きも賞品の正体も、そのときに公表しよう!!!」

おりょう「これは気になるぜよ」

左衛門佐「答え前にコマーシャルへ行ってしまうクイズ番組を参考にした」

カエサル「続きが気になった西住隊長は、大洗に留まりたくなること請け合いだ」

エルヴィン「我々の勝ちだな。敗北を知りたいものだ」

みほ「……」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 22:19:26.81 ID:k84usATuo
カバさんチーム(苦笑)
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/17(月) 22:28:24.08 ID:ydskPfmCo
柚子「次、どうぞ」

典子「はぁい!!! アヒルさんチーム、いきます!!」

妙子「西住先輩!!!」

みほ「は、はい!」

あけび「バレーボールネタで先輩を引き留めようなんて、安直な考えはありません!!」

忍「きちんと考えてきました!!」

みほ「あ、ありがとう」

典子「西住さんはボコられグマのボコシリーズが大好きだということは、知っています」

みほ「……!」

杏「食いついたっ」

ダージリン「まずい……!」

妙子「ボコはないんですけど、バボちゃんのぬいぐるみはたくさん用意しましたー」

忍「ご当地限定のバボシリーズを取り揃えました!!」

あけび「西住先輩、これらをプレゼントとします!! だから大洗を選んでください!!」

みほ「……嬉しいな。こんなに集めてくれて」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/17(月) 22:34:11.81 ID:ydskPfmCo
典子「好感触だ!!」

妙子「やりましたね、キャプテン!」

忍「苦労した甲斐があった……」

あけび「ボコが好きなら、バボも好きっていうキャプテンの考えが当たっていましたね!」

典子「やったぁー」

みほ「……」

ケイ「ミホがとっても悲しい目をしているわね」

まほ「期待とは違っていたのだろうな」

エリカ「現金な子」

ダージリン「ふっ。世の中、情報がものを言うのよ」ズズッ

絹代「現代の戦争は情報なくして勝利はありませんからね」

桃「もうだめだな……。次!!」

梓「ウサギさんチームです」

みほ「澤さん……」

梓「私たちは、特に何も用意していません」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/17(月) 22:42:55.58 ID:ydskPfmCo
杏「へぇ……」

桃「はぁ……。諦めたか……」

梓「プレゼントとか、肩書とか、そんなことで先輩の心をどうにかできるわけないですから」

梓「私の知っている先輩は、とっても強くて、優しくて、かっこよくて……」

みほ「……」

梓「美人で、頭がよくて、面倒見がよくて、誰からも好かれる人で……」

梓「それから、戦車に詳しいし、頼りになるし、絶対に諦めないし……」

梓「ええと、強くて、優しくて、かっこよくて……それから……その……」

優季「梓、ループしてるよぉ」

梓「あぁ!? そ、そっか!!」

みほ「そこまで褒めないで。私、澤さんが思うほど出来ているわけじゃないから」

梓「そんことありません!!!」

みほ「……!?」

梓「私にとっては、理想の先輩で、理想の隊長で、憧れの人なんです!! 私の目標なんです!!」

みほ「澤さん……そこまで……」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/17(月) 22:51:36.52 ID:ydskPfmCo
梓「他の隊長なんかより、ずっとずっと、輝いて見えます!!」

みほ「嬉しいけど……私は……」

梓「私、先輩が卒業するまで、ううん、卒業したって、ずっと戦車道のこと先輩から教えてほしいんです!!」

梓「初めは、ただの好奇心だったけど、先輩と一緒に試合にでて、戦って、戦車の事大好きになりました!!」

梓「大学にいっても、社会人になっても、私は戦車道をしたいです!! 西住先輩と一緒に!!」

梓「だから……!! だから……はなれ、たく……ない……」

あゆみ「梓、泣くのはなしだって」

あや「そうそう、卑怯じゃん」

梓「ごめん……なさい……」

みほ「……」

桃「一年生はここまで思いつめていたのか……」

杏「うーん。あとでちゃんと謝らないとな」

柚子「会長も謝ってくださいね」

桂利奈「先輩、お願いします。大洗を選んでください」

紗希「おねがいします」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/17(月) 23:02:54.85 ID:ydskPfmCo
杏「最後は、あんこうチームだねぇ」

沙織「みぽりん、ううん、みほ」

みほ「はい」

沙織「私たちはね、みほにはしたいことをしてほしいって思ってるよ」

沙織「でも、急すぎるから戸惑ってるの」

みほ「うん……」

沙織「みほと安斎さんの間で何があったのかは知らないし、聞こうとも思わない。だから、この一週間、何も訊ねなかったでしょ?」

みほ(すごく気まずかったなぁ……)

沙織「みんなでね、どうアピールしようかって考えたの。でね、最初は思い思いのメッセージを贈ろうかなんて話してたんだけど……」

沙織「それだと、重たい女たちだって思われちゃうから、やめたの」

華「本来なら、みなさんだって澤さんのように想いを告げようとしていたのです」

みほ「みんなが……?」

華「はい。園先輩も言われていたように贈り物等で気持ちを変えてくれるような人ではないことは理解していましたので」

優花里「ウサギさんチームとあんこうチームでみなさんの気持ちを代弁し、あとのみなさんは別の形で気を惹こうということになったんです」

杏「それでカバさんチームは個性的になっちゃったのか」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/17(月) 23:12:52.76 ID:ydskPfmCo
みほ「……っ」

オレンジペコ「あぁ、また表情が暗くなりました……」

アッサム「物で釣られるわけがない、というワードに強く反応しているようね」

ダージリン「みほさんはそんな人ではありませんものね」ズズッ

ローズヒップ「人間ができていますのね。まるで、ダージリン様のようですわ」

まほ「信頼されているようで安心した」

エリカ「自分の隊長のことぐらい、もっと理解したほうがいいと私は思いますが」

ケイ「誰だって一つぐらい心を惹かれるものはあるわ。マネーだとか、食べ物だとか、アートだとか」

ケイ「けど、それを交渉で使われたときに自分を制御できるかどうか、これがハートの強さなのかもね」

絹代「失敗だったか」

福田「ま、まだ分からないであります!!」

絹代「いや。知波単は既に選択肢にはないはずだ」

福田「な、何故でありますか」

絹代「ここまで隊員に慕われ、支えられている御人が鯛飯程度で動くわけがない。加えて、そうした物欲を刺激するだけの交渉で西住殿を引き抜けるなど、あり得はしない」

ミカ「物欲は時に人を暴走させてしまうけど、今はまだ抑えられているようだね」
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/17(月) 23:47:30.59 ID:ydskPfmCo
絹代「それでも知波単を選ぶというのならば、それは私の熱意が伝わったときだけだ。だが、やり方を間違えた私に好機はない」

福田「きっと伝わっているであります」

絹代「ありがとう、福田。しかし、覚悟はできている」

ノンナ「いい加減、出てきてください」

カチューシャ「絶対、でないんだから!!」

沙織「みほ。私たちは、みほのこと大好きだから、無理になんて引き留めないよ。けど、できれば居てほしいな」

華「私たちの、隊長でいてもらえないでしょうか」

優花里「西住殿が居ない大洗なんて、想像もできません」

みほ「……」

沙織「ほら、麻子からもなんかいって」

麻子「私は、大切な人を失いたくない。人だけじゃなく、場所も、思い出もだ」

麻子「二度と、後悔はしたくない。西住さんにもあんな辛い想いだけはしてほしくない」

みほ「ま、まこさん……」

麻子「私は何も聞いていないので、想像すらできないが、アンツィオに行きたいと強く思ってしまった出来事があったのだろう。だから、引き留めようとは私も考えていない。けど、後悔のない選択をしてほしい」

みほ「あ、はい」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 03:43:35.73 ID:NZkCUA2ZO
ダージリン「みほさんはそんな人ではありませんものね」ズズッ

ローズヒップ「人間ができていますのね。まるで、ダージリン様のようですわ」

ボコっていう物で釣ろうとした人たちの台詞か…?
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 07:27:24.89 ID:fx+iXSaDO
???「……ボコは単なるモノなんかじゃないから」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 10:52:30.37 ID:zhvvh6uBO
???「ものにつられる様な人は隊長にふさわしくないわに。」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 17:26:02.80 ID:6HEDsdz+0
麻子は知ってるんだよね
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/29(土) 14:12:28.66 ID:CFtFO97go
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 17:25:30.97 ID:rIrt2kPSO
ほしゅ
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/09(金) 01:54:23.28 ID:e/swvQq6o
保守
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 03:49:53.81 ID:I3ChXJG2o
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/12(水) 15:56:52.33 ID:QuFjQ07Z0
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/17(火) 03:25:14.17 ID:+oiRkxZ9o
期待
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 15:39:51.47 ID:C3bx+7qmO
ここで終わるとか拷問かよ
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