【ガルパン】逸見肛門抄

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50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 21:57:23.08 ID:z3QRMi+IO
エリカ(……っ、ええい、逸見エリカ! くだらない感傷で時間を無駄にするなて、師範にも言われた!!)

エリカ「あはは……師範、いきなりそんな生々しい事を言わないでください。どう反応をすればいいのか、分かりません」

しほ「ん……そうね、そうだったかもしれない」

エリカ「そうですよ……あの、そう言えば、御主人とはお見合いで……?」

しほ「……。」

エリカ(あ、……さすがに、ふみこみすぎたかしら……)

しほ「──それは、私が恋愛結婚をするようには見えない、という意味?」

エリカ「へ!?」

エリカ「い、いえ……! そうではなくて! 師範は西住流のご令嬢だったわけですから……やっぱりそうなのかなって……」

しほ「……私と主人は恋愛結婚です。私から交際を申し込んだ」

エリカ「……!!! そう、なんですか……」

しほ「そうよ」

エリカ「……。」

エリカ「あの、私……自分が恋愛とかできる気、少しもしなくて」

しほ「そう?」

エリカ「それで、師範は私以上に戦車道に打ち込まれてる方ですから……なんとなく、師範もそうだったらいいなって、変な願望があったみたいです……正直に言えば、……なんていうかお見合いであってほしかったっていうか……」

しほ「ふぅん……? まぁ、私の場合は跡継ぎを産む事はどのみち義務であったわね。たしかに、私は西住流の長女なのだから」

エリカ「義務……ですか」

しほ「ええ。大学を卒業した後はどのみち見合いをさせられていたでしょう。私の母はそうだったようにね。……主人にアプローチをしたのは──母への精一杯の反抗だったのかもしれないわね」

エリカ「……。」

エリカ(反抗?)

エリカ(……師範にも……いろいろな過去があったのかしらね……そうね、人間だもの……)

しほ「主人はもともと顔見知りだったし──それに、ちゃんと尊敬できる人でもあった。私にとっては、恋愛をする唯一のチャンスだったでしょう。だから、容赦なく、どんどん積極的に交際を求めたわ」

エリカ「……さすが、西住流です」

しほ「まぁ……関係を急いてばかりの私は、男の人には、きっと、鬱陶しいところが多々あったでしょう。けれどあの人は、最終的にそれらすべてきちんと受け止めてくれた……」

エリカ(……。)

エリカ(この一年間、そして今日一日、ずっと師範と一緒にいた私だから分かる。師範の声の、微妙なほてり……。……やっと少しは、師範に近づけたのかと思ったけど……)

エリカ(……結局私は、他人なのよね。……ふん、当たり前でしょ。馬鹿ね──)

しほ「──それで?」

エリカ「え……」

しほ「今度はあなたが話をする番」

しほ「『私の娘になりたい』などと、貴方はどうして、そんなおかしな事を言ったの?」

エリカ「あ……」

エリカ「それは──その……」

エリカ(……っ、!)

エリカ「えと……」

エリカ(う、うああ、何これ、──今更になって……!!! すごく恥ずかしい……!!!)

エリカ(私はいったい、何を思いあがっていたんだろう!?)

 ばっ……!

しほ「……エリカ。布団に顔を引っ込めてないで、きちんと説明をなさい」

エリカ「わ、わかっています……いるのですがっ……」

エリカ(……ああああああっ……)

エリカ(師範と二人きりで長野に旅行へ来て、結構楽しく一緒に登山も出来て──結構いい感じに、関係を構築できてるんじゃないかと思った。だから今日なら! 今日なら無茶なお願いも聞いてもらえるかも──っって、あほか! 馬鹿か!! 何を思いあがってんのよおっ!!)
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