【ミリマス】琴葉「私とあなたと二人で」

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1 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/12(金) 00:31:24.75 ID:Nj3fRKLho
おにいちゃん!見て見て!

どうした、琴葉?

ランドセル!これでわたしもしょうがくせいだよ!

おおーよく似合ってるな

おにいちゃんとおなじがっこうにいくのたのしみ!やすみじかんとか、おにいちゃんのところにいっていい?

別に構わないけど、その前にクラスで友達を作ってからな

うん!わかった!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1494516684
2 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/12(金) 00:32:32.04 ID:Nj3fRKLho
おはようございます…兄さん

兄さん?

はい、私も中学生になったのでいつまでもお兄ちゃんと呼ぶのは子供っぽいかなと思って…変、ですか?

いや、変じゃないよ、いきなり変わったから驚いただけ

それなら良かったです

そうか中学生か…よし、それなら中学に上がった記念にアイスでも食べに行くか!

良いの!?ありがとうお兄ちゃん!…あっ

はは、兄さん呼びが定着するのはまだまだ先っぽいな

うう…恥ずかしい…
3 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/12(金) 00:33:38.79 ID:Nj3fRKLho
琴葉、合格おめでとう!

ありがとうございます、兄さん!

琴葉なら大丈夫だって分かってたけど、やっぱり少し心配だったからな

私は自信ありました、だって兄さんが家庭教師をしてくれましたから

ん、それなら良かったよ…ところでなんで琴葉は俺の通ってた高校にしたんだ?琴葉ならもっと上の高校だって目指せたと思うんだけど

そ、それはその!…ひ、秘密です!

そ、そうか
4 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/12(金) 00:34:37.36 ID:Nj3fRKLho
〜♪

お、どうした琴葉?随分上機嫌だな

ふふ、実は今日友達に言われたんです、この前の休みの日に一緒にいた人は彼氏?って

私達、カップルみたいに見えたそうです♪

カップルねえ…傍から見たらそう見える可能性もあるんだな

まあでも琴葉は俺にとっては妹みたいなものだからな、ちゃんとただの近所の知り合いだって訂正しておいたほうが良いぞ

…そうですね

あれ?琴葉、何で怒ってるんだ?琴葉?おーい
5 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/12(金) 00:36:02.83 ID:Nj3fRKLho
就職が決まった

おめでとうございます兄さん!どんなお仕事なんですか?

芸能事務所でさ、アイドルのプロデューサーをやるんだ

プロデューサー…アイドルは男性ですか?

いや、女性アイドルだそうだ

…女性アイドルのプロデューサー、ですか…その、事務所の名前は何というんですか?

765プロって言うらしい

765プロ…聞いたこと無いですね

まだまだ新しい事務所みたいでさ

なるほど…765プロ …後で調べないと

ま、就職も決まったし、いつまでも親の世話になるわけにも行かないからそろそろ独立かな
6 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/12(金) 00:37:17.64 ID:Nj3fRKLho
…え?

一応住む場所の目星もつけてあるし、大学卒業したら家を出るつもりなんだ

その…兄さん、ここから通勤するのは不可能なんでしょうか

出来なくはないよ、たださっきも言った通りいつまでも親の世話になるわけにはいかないからさ

一人で生活出来るようにしておかないと

…でも兄さん、料理できないじゃないですか

帰りにスーパーで総菜でも買うさ

駄目です、兄さんはそういうところは手を抜きますから栄養が偏って倒れちゃいます!
7 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/12(金) 00:40:36.83 ID:Nj3fRKLho
とは言ってもな…

私が…

うん?

私がご飯を作りに行きます!

え?

それなら私も心配しなくて済みますし、兄さんが倒れることもありませんよね?

いやいや…いやいやいや、今みたいに家が近いわけでも無いのに駄目だそんなことは

でも…

琴葉の気持ちは嬉しい、だけど無理して俺のために何かしようなんて思わなくて良い



たまには帰ってくるからさ、その時に何か作って貰うよ

…わかり、ました
8 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/12(金) 00:47:01.87 ID:Nj3fRKLho
P「…懐かしい夢だったな」

ずっと一緒にいた、幼なじみの女の子の夢

もっとも少し前までは毎日のように顔を合わせていたのだが

P「準備するか」

伸びをして身支度を整える

一人暮らしにも慣れてきた

仕事も大変だが楽しいし、色んな経験を積むことが出来る

この仕事にして良かった

P「…よし、行くか」

扉を開け、俺は仕事へ向かった
9 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/12(金) 00:53:48.69 ID:Nj3fRKLho
P「おはようございます」

事務所に入り、挨拶をする

「おはようございます、プロデューサーさん」

P「おはようございます、音無さん」

俺に挨拶を返してくれたのは事務員の音無小鳥さん

仕事が出来る人で、俺やアイドル達のサポートをしてくれている

たまにその日のデータを丸々消してしまい泣いたりしているが、バックアップは取らないそうだ

已然バックアップを取らない理由を聞いてみたのだが

小鳥「…女も人生もバックアップは取れないから…」

と返された
10 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/12(金) 01:02:41.64 ID:Nj3fRKLho
小鳥「どうですかプロデューサーさん、お仕事には慣れましたか?」

P「おかげさまで、毎日が充実してますよ」

小鳥「ふふ、それは良いことですね」

「あらプロデューサー、こっちだったのね」

声が聞こえたからか、小さな人が事務所の奥から出て来た

P「おはようございます、このみさん」

このみ「おはようプロデューサー」

この人は馬場このみさん、765プロのアイドルの一人だ

見た目はかなり小柄で、まるで小学生のようだがなんと成人しており、俺よりも年上だそうだ

世界は広いなぁ…
11 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/12(金) 01:04:43.86 ID:Nj3fRKLho
このみ「ちょっと、今失礼なこと考えたでしょ」

P「ははは、まさかぁ」

このみ「はあ…まあ良いけど」

P「ところでこのみさん、俺を探していたみたいですけど」

このみ「おっと忘れるところだったわ」

このみさんが思い出したように手を叩く

このみ「シアターの方につい最近アイドルになるのが決まった子が来てるから、顔合わせをして欲しいのよ」

P「新人の子ですね、わかりました」

このみ「もしかしたらプロデュースすることになるかもしれないから、よろしくね」

P「はい」
12 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/12(金) 01:09:10.23 ID:Nj3fRKLho
シアターに移動し、応接室に向かう

その途中

「あ、プロデューサーじゃん、おはよー」

P「ん?ああ、おはよう恵美」

俺に声をかけてきたのは所恵美

俺が765プロに入社した翌日に入ってきた子だ

アイドルとプロデューサーという立場の違いはあれど俺と恵美は同期のようなもので、割と良く話したりしている

そして俺がプロデュースしているアイドルでもある
13 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/12(金) 01:13:21.07 ID:Nj3fRKLho
恵美「どこ行くの?」

P「ああ、シアターの応接室だよ」

恵美「応接室?ってことは新人の子でも来たの?」

P「ああ」

恵美「へー…興味あるし、アタシも着いていって良い?」

P「悪いがそれは駄目だ」

恵美「ちぇー」

P「後で皆の前で紹介するから楽しみにしててくれよ」

恵美「オッケー、期待してるかんねー」
14 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/12(金) 01:17:38.61 ID:Nj3fRKLho
手をひらひらさせながら恵美は角を曲がって見えなくなった

P「さて…と」

気を取り直して

P「…恵美、隠れてもバレてるからな」

後ろを向かず声をかけた

恵美「あっちゃーバレてたかー…なんでわかったの?」

P「俺がプロデューサーだからかな」

恵美「いや意味分かんないから」

P「ほらほら、いったいった」

恵美「はーい」
15 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/12(金) 01:22:50.26 ID:Nj3fRKLho
今度こそ人の気配が消えたのを確認し、俺は応接室へと向かった



応接室の扉をノックする

「はい」

P「…ん?」

何やら聞き覚えのある声がしたような…

扉を開き、中に入る

P「初めまして、君が…なっ!?」

応接室の中にいたのは

琴葉「兄さん…」

予想もしていなかった人物だった
16 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/12(金) 01:24:43.28 ID:Nj3fRKLho
一旦ここまで
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/12(金) 01:27:52.44 ID:UzSiygfJ0
おつです
3作連動大変そうだけど、応援してるよ
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/12(金) 07:14:17.95 ID:FR+MqZfYo
おつ、期待
19 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/29(月) 23:25:41.24 ID:KR62ZQmKO
P「琴葉…どうしてここに」

琴葉「それは…もちろん、アイドルになるためです」

P「…」

琴葉が僅かに目を逸らす

琴葉は昔から嘘をついている時や何かを隠している時は目を逸らす癖がある

だから俺には内容はともかく、琴葉が何かを隠しているのがわかる
20 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/29(月) 23:28:28.13 ID:KR62ZQmKO
P「…琴葉、何を隠してるんだ?」

琴葉「私は別に…な、何も隠してなんかいません」

再び琴葉が目を逸らす

…こっちは嘘をついてるときの反応だな

P「嘘を吐かなくて良い、何年お前を見てきたと思ってるんだ?」

P「嘘を吐いてまでアイドルになりたい理由はなんだ」

琴葉「…兄さんは、私がアイドルになるのは嫌ですか?」

P「嫌とかそういう問題じゃない、琴葉は確かに頭が良くて優秀な子だ」

琴葉「に、兄さん、そんなに誉めなくても」

俺の言葉に何故か赤くなる琴葉
21 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/29(月) 23:40:52.78 ID:KR62ZQmKO
P「だけど不器用で抱え込むタイプだ、中学の時何でもかんでもやろうとしてパンクしただろ」

琴葉「あれは…その…」

中学の時、琴葉は皆のためにと張り切って生徒会長、クラス委員を兼任し、自分一人で抱え込んだ結果体調を崩して倒れたことがあった

P「あの時の出来事がある以上俺はアイドルと学業を兼任出来るとは思えないし、させたくない」

P「もしアイドル活動中や学校で倒れてしまったら琴葉のおじさんとおばさんに顔向け出来ない」

少しきつい言い方になってしまったが、琴葉なら分かってくれるはずだ

…しかし琴葉を見ると顔を伏せていて反応がない

…まずい、もしかして泣かせたか?

琴葉「…それなら」

P「ん?」

琴葉「それなら兄さんが、私が倒れないようにしっかり見ていてくれませんか!?」

琴葉「兄さんが見ていてくれるなら兄さんも安心ですし、私も兄さんのそばにいられ…ごほん、アイドル活動と学業の兼任も出来るはずです!」
22 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/29(月) 23:46:31.51 ID:KR62ZQmKO
P「むっ…」

確かに俺がしっかり見ていれば琴葉に無理をさせることは無いかも知れない

しかし…

P「だけど家からここまで通うのか?結構距離があるけど」

琴葉「それについては大丈夫です、私、引っ越しましたから」

P「引っ越し?どこに?というか一人暮らしなのか?」

琴葉「はい、一人暮らしです、住所は…秘密です」

P「ふむ…」

琴葉が一人暮らしか…何だかんだで無防備なところがあるから割と心配ではあるのだが…

P「おじさんとおばさんは何て?」

琴葉「私のこと、応援してくれています、ちゃんと手に入れてきなさいって」

P「ふむ…」

意外だな、おじさんとおばさんはそういうことに興味が無いと思っていたんだが
23 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/30(火) 00:07:05.50 ID:neIEGsMlo
家族と話し合って決めたことなら、俺が口を出すべきではないな

P「…わかった」

琴葉「それじゃあ…」

P「琴葉が決めて、両親の承諾が取れてるなら俺が反対するわけにはいかない」

P「これからよろしく頼むよ、琴葉」

琴葉「はい!兄さん!」

P「職場で兄さんは駄目だぞ」

琴葉「あ、ごめんなさい…えっと…プ、プロデューサー」

P「ん、それで良い」

公私はきっちり分けないとな
24 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/30(火) 00:14:36.00 ID:neIEGsMlo
琴葉「でも…プライベートの時は今まで通り兄さんって呼んでも良いですか…?」

P「アイドルとプライベートで会うって好ましく無いんだが…まあ、良いよ」

琴葉「やった!ありがとうございます、プロデューサー!」

琴葉が笑顔を見せる

その笑顔は高校生になっても変わらず、昔俺をお兄ちゃんお兄ちゃんと追い回していた頃と同じ可愛らしい笑顔だった

P「…変わらないな、琴葉は」

琴葉「?何か言いましたか?」

P「ん、琴葉がどのくらいでプロデューサー呼びに慣れるかなーって」

P「確かお兄ちゃんから兄さんに変えたときも結構かかったよなー」

琴葉「も、もう!今はあの時とは違いますから、意地悪しないでください!」

P「ははは、悪い悪い」

P「それじゃあみんなに紹介するから、着いてきてくれ」

琴葉「はい」
25 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/30(火) 00:20:47.01 ID:neIEGsMlo
一旦ここまで
不定期更新の予定
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/30(火) 00:51:50.80 ID:zH5yjLtDO
乙です
ちゃんと手に入れてきなさいってもちろんアイドルとしての栄光だよね?(すっとぼけ
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/30(火) 10:40:57.66 ID:XCWHxjkcO
何処に住むかが気になりますね……
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/30(火) 18:57:58.58 ID:xRtd77Ypo
おつおつ
29 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/09(金) 21:56:27.00 ID:dnqX9iQ7o
P「と言うわけで、今日から765プロの新しい仲間になるアイドルだ」

琴葉「田中琴葉です、よろしくお願いします」

琴葉が皆の前で挨拶をする

他のアイドル達は様々な反応を示していた

興味深げに見る者

写真を撮る者

何故か目を輝かせている者

興味を示さない者

沢山の異なる反応があったが、拒絶や拒否といった負の反応は無いようだ

一通りの自己紹介が終わった後、恵美が声をかけてくる
30 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/09(金) 21:58:59.66 ID:dnqX9iQ7o
恵美「ねえプロデューサー」

P「ん、どうした恵美?」

恵美「あの子がさっき言ってた子?」

P「ああそうだ、仲良くしてやって欲しい」

恵美「OK、アタシに任せといてよ」

恵美になら安心して任せられる

P「頼むぞ、恵美」

恵美「アタシ所恵美、琴葉って呼んで良い?」

琴葉「う、うん」
31 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/09(金) 21:59:49.04 ID:dnqX9iQ7o
恵美「にゃはは!そんな緊張しなくて良いって琴葉」

琴葉「ありがとう所さん」

恵美「アタシのことは恵美で良いよ」

琴葉「え?でも」

恵美「苗字にさん付けで呼ばれるの慣れてなくてさ〜、アタシも気軽に恵美って呼ばれる方が良いんだよね〜」

琴葉「じゃ、じゃあ…恵美?」

恵美「うん、やっぱそっちの方が良いね」

恵美「これからよろしく、琴葉」

琴葉「ありがとう、よろしく、恵美」
32 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/09(金) 22:01:33.14 ID:dnqX9iQ7o
どうやら早速2人は打ち解けたようだ

恵美に任せて良かった

P「琴葉はしばらくは俺がプロデュースする事になるな」

恵美「えっ、アタシは?」

P「もちろん恵美のプロデュースもエレナのプロデュースも継続するぞ」

恵美「そっか、なら良いや」

琴葉「エレナ?」

恵美「あ、うん、アタシともう1人プロデューサーにプロデュースして貰ってる子がいてさ」

P「そういえばエレナはどうしたんだ?今日は来てる筈なんだが」

琴葉の紹介の時にはいなかった気がする
33 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/09(金) 22:02:44.13 ID:dnqX9iQ7o
恵美「あれ、そう言われてみれば…ちょっと美咲に聞いてくるから待っててよ」

そういって恵美は部屋を出て行った

琴葉「…良い子ですね、恵美」

P「ああ、俺も良く助けてもらってるよ」

琴葉「可愛くて、気が利いて…胸も大きくて」

P「そうだな」

琴葉「むー…」

P「な、なんで膨れてるんだ?」

琴葉「なんでもありません」

P「???」

どこに機嫌を損ねるトリガーがあったのか全くわからん
34 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/09(金) 22:05:09.32 ID:dnqX9iQ7o
恵美「ただいまー…ってなんで琴葉は膨れてんの?」

P「わからん」

恵美「んー、多分プロデューサーがデリカシー無いこと言ったんでしょ?プロデューサー鈍いからねえ」

P「ええ…」

俺、鈍いのか?

恵美「まあ良いや、それよりもエレナの居場所わかったよ」

P「どこにいるって?」

恵美「レッスン場、自主練してるんだって」

P「そうか、じゃあレッスン場に行くぞ」

恵美「おっけー」

琴葉「はい」
35 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/09(金) 22:13:26.79 ID:dnqX9iQ7o
物珍しそうにキョロキョロしている琴葉を微笑ましく思いながら琴葉をどうプロデュースしていこうか考える

P「後で琴葉に劇場と事務所を案内しないとな」

恵美「そだね、更衣室とかはアタシが案内するよ」

P「頼んだ」

恵美「頼まれた」

琴葉「…」

さっきまであちこち見ていた琴葉が、今度は俺をジッと見ていた

P「?琴葉、どうした?」

琴葉「あ、いえ…プロデューサーと恵美、仲が良いなって思って…」
36 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/09(金) 22:20:25.99 ID:dnqX9iQ7o
恵美「アタシとプロデューサーは同期みたいなもんだからねー」

P「まあ話も合うし、色々と頼りにさせて貰ってるよ」

恵美「にゃはは!もっと頼って良いんだよ?」

P「ああ、頼らせて貰うよ」

琴葉「…私も、恵美みたいになれるかな」

恵美「?琴葉は琴葉のままで良いじゃん」

琴葉「え?」

恵美「さっき会ったばっかだけどさ、琴葉はアタシと違って綺麗だし可愛いんだから自分に自信持てば良いんだって」

琴葉「…」
37 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/09(金) 22:22:16.38 ID:dnqX9iQ7o
恵美「大丈夫、琴葉はすぐ良いアイドルになれるって、会ったばっかのアタシに言われても信用出来ないかもしんないけど、アタシが保証する」

琴葉「…うん、ありがとう恵美」

P「…」

この2人、相性が良さそうだ

ユニットを組ませるのも良いかもしれない

問題はエレナだが…まあ、大丈夫だろう

P「レッスン場に着いたぞ」

扉を開けて中を覗き込んだ
38 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/09(金) 22:23:05.37 ID:dnqX9iQ7o
一旦ここまで
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/10(土) 01:44:25.35 ID:IRjU7/br0
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