シンジ「高校受験…?」アスカ「私は大学出てるから関係ないわね」

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225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/27(土) 22:32:24.31 ID:kBm/vDsn0
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/28(日) 06:21:50.41 ID:C7yPXko00
リョウジ「ま、ちょっとカッコつけすぎたかな。中3なんてそう気負う時期でもないだろ」

ミサト「そうかしら…私、シンジ君に将来のこととか色々考えなさいって言っちゃってる…」

リョウジ「もちろん将来のことについて考えるのは悪いことじゃない、悩むことが大事で、答えなんか二の次さ」

ミサト「そうだといいんだけど」

リョウジ「お、祠だ。しっかし不気味だなあ」

ミサト「出そうね」

リョウジ「よせよ、そういうこと言った途端に出てきたり…」

ガサガサ!

ミサト「ひいっ!!」

リョウジ「誰だ!」バッ

ミサト(あ、こういうときは抱き寄せてくれるんだ)

黒服「…銃まで向けないでください、加持さん」

リョウジ「どういう風の吹き回しだ?」

黒服「…司令からの命令です。チルドレンの動向を探れとの」

リョウジ「じゃあ俺達のときにわざわざ脅かすなよ…」

黒服「申し訳ない、私まで童心に返ってしまいました」

リョウジ「ははは、お仕事ごくろーさん。ミサト、行こう」

ミサト「う、うん」
……

ゲンドウ(全てはシナリオ通りに…)

冬月(本当にシナリオに関係があるというのか?碇……)
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/28(日) 06:29:37.18 ID:C7yPXko00
アスカ「あー楽しかった!」

シンジ「山はなかなか怖かったね…」

トウジ「へっ、少し暗いだけやないか」

ケンスケ「で、これからどうするの?」

アスカ「ネルフでお泊り会よ!」

シンジ「ええっ」

マリ「マジ?使用許可下りんの?」

アスカ「下りたのよそれが」

カヲル「お泊り会はいいね、リリンが生み出した文化の…」

アスカ「うっさいだまれナルシスホモ。パイロットの親交を深める合宿に友人が三人紛れ込むだけ、かんたんな話よ」

カヲル(極みくらい言わせて欲しかったな)

シンジ「なんでもありだね…」

ミサト「アスカ会社の経費でなんでも落とせるタイプね」

リョウジ「先が怖いな、ははは」

アスカ「余計なお世話よ!」
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/28(日) 07:34:41.53 ID:C7yPXko00
ネルフ 某会議室(和室)

トウジ「ワシがまだ5歳くらいのときやった…」

シンジ(自然と怖い話大会が始まった)

トウジ「夏休みには決まってばあちゃんちに帰省してたんやが」

ヒカリ「やめようよ…」

トウジ「まあまあ、そんなに怖い話ちゃうから」

マリ「ほんとに怖いところになったら私が耳塞いであげるからさ」

ヒカリ「ほ、ほんと?真希波さん、ありがとう」

マリ「なーんのなんの」

トウジ「ばあちゃんはワシに会うと一通り話した後にいつもこう言うんや、『あの部屋は入っちゃだめだからね』」

シンジ(結構話すのうまいかも)

トウジ「ワシは言うこと聞くような子供じゃなかったんやけど、どうしてかその言いつけだけは守っとった」

シンジ(この前だっていいつけを破ってケンスケとエヴァを見に出てきたじゃないか)

トウジ「でもなんやろな、魔が差したいうのか迷子になったのか忘れちまったけど、その部屋の前を通ってしもたんや」

アスカ「迷うほど広いの?あんたの家」
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 20:03:48.70 ID:VR9o/6Pa0
いやーやっと追いついたぜ
乙です
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/28(日) 22:10:50.77 ID:C7yPXko00
トウジ「話の腰をおるな式波、まあ、田舎やからな、部屋の数数えるのが面倒なくらいはあるで」

シンジ(町の名士の家だったりするのかな)

トウジ「ほら見い、どこまで話したか忘れたやろが」

シンジ「行っちゃだめって言われた部屋があったってところまでかな」

トウジ「せや、そこや。でな、ある時ワシはトイレに行きたくなった」

トウジ「せやけどトイレの場所もややこしいんや、いつもならすぐ誰かに聞くんやけど、そんときのワシは切羽詰まってたから聞きもせずにドタバタと走り回ってた」

ヒカリ「…」フルフル

マリ「だーいじょうぶだって」

トウジ「そしたらなんの因果やろなあ、来てしまったんや」

一同「…」ゴクリ

トウジ「あの部屋の前に」
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/30(火) 05:51:54.77 ID:QLry2APg0
トウジ「ワシは気づいてなかったんやけどな」

トウジ「だからその部屋の戸を開けてしもたんや」

トウジ「たしかワシはこう聞いた」

トウジ『すまん、トイレどこにあるか教えてくれや』

男『……………』

女『………………』

トウジ「見たことのないおっさんとおばさんやったけど、ワシを無視しよったんや」

トウジ「でもワシは気づくべきだった、部屋にいた二人は声は出てないけど口がぱくぱく動いてたんや」

ヒカリ「やめて…」

マリ(めっちゃ抱きつかれるんですけど)

トウジ「ワシは更に聞いた」

トウジ『おい、トイレはどこにあるか教えてくれや!』

男『……………?』

トウジ「男はワシに気づいてゆっくり顔をこっちに向けてきた。ワシはこれはアカンと思った。顔は人間なんやがどこかおかしい。すぐに気づいた、奴ら目があるはずのところに何もなかったんや」

男『…!…!!』

トウジ「そしたら男がすごい剣幕で机をバン!と叩いて」

ヒカリ「ひっ」ビクッ

シンジ(しばらく声を低くして喋ってからいきなり大きい声を出す…なかなか心得ている)

トウジ「ワシは恐ろしくなって戸をびしゃっと閉めて来た道を走った。しばらくして親戚のおばさん見つけるまで狂ったように走り回った」

おばさん『トウジ、どないしたんや』

トウジ『……!!…!』

トウジ「腰抜かしそうになったわ、声が出ないんや」

トウジ「これはあいつらのが移ったんちゃうかと不安になって、縁側から駆け出して池に映った自分の顔を見た」

トウジ「そこにあるはずの目ン玉が…」

トウジ「…あとはよう覚えとらん、池に突っ込んで気失ってたらしいからな」

トウジ「ま、ワシはこの通り目もあるし喋れるから問題なしなんやけど」

トウジ「あとから聞いたらその部屋は昔仏間だったらしい」

一同 ゾゾ-

トウジ「おしまい」
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/30(火) 19:13:05.80 ID:QLry2APg0
トウジ「次は誰が話すんや」

ヒカリ「も、もうやめない…?早く寝たほうがいいよ…」

アスカ「まだまだ夜は始まったばかりよ!」

ケンスケ「たしかに、こんな時くらい夜更かししてもバチは当たるまいよ」

ヒカリ「うう…」

マリ「はーいはーい、ワンコくんがいいと思いまーす」

シンジ「え、僕!?」

アスカ「いいわね、なんかお化けとか引き寄せそうだし」

シンジ「そんなことないよ…」

アスカ「他に怖い話できる人いる?」

レイ(恐怖…わからない)

マリ(怖い思いなんてしないなあ)

カヲル(恐怖…まだまだ僕は理解が足りない)

ケンスケ(滑ったら嫌だしやめとこ)

ヒカリ(無理無理無理)

シーン……

アスカ「ほらね?」

シンジ「なんでそうなるんだよ!アスカが話せばいいだろ!」

アスカ「私ぃ?怖いものなんてないわよ」

シンジ(嘘だ…指摘してもキレるだけだから言わないけど)

シンジ「はあ…分かったよ。怖くないかもしれないけど、変なことがあったから話すよ」
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/02(金) 16:34:50.01 ID:e9V87Wqm0
更新途絶えてごめんなさい

シンジ「この前IDカードを更新するためにリツコさんに会いに行ったんだ」

マリ「なんであんなに頻繁に変えるのかなあ」

アスカ「セキュリティよセキュリティ」

シンジ「そうしたら丁度廊下でリツコさんに会ったんだ」

リツコ『シンジ君、ちょうど良かったわ。はいこれ、新しいIDカード』

シンジ『ありがとうございます』

リツコ『くれぐれも落としたりしないように。MAGIが生成した特殊な暗号が使ってあるから再発行も面倒なのよ』

シンジ『そうなんですか…』

リツコ『ミサトはこれまで二回紛失しているけどね』

シンジ(らしいな…)

アスカ「それ本当?だっらしないわねえ」

トウジ「いい年して困ったやっちゃなあ」

ケンスケ「お前だって生徒手帳この前無くしかけてたじゃないか」

トウジ「黙っとれ」
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/07(水) 23:24:53.74 ID:JCHYdV2P0
シンジ「とにかく、僕はリツコさんに新しいIDをもらったんだ」

シンジ「これだよ」

『碇 シンジ』

トウジ「見せないでもわかるわ」

シンジ「その後ミサトさんに用事があったのを思い出して、ミサトさんが居そうなところに行ったんだ」

シンジ「途中で職員の方に聞いたりしながら、ミサトさんを見つけた」

ミサト『あらシンジ君、どうしたの?』

シンジ『あの、これ、よかったら皆で食べてください』

ミサト『ん、なんじゃこりゃ……ああ、シンちゃんこの前作ってたお菓子ってこれだったのね』

シンジ『いつもお世話になっているので』

マリ「マメだねワンコ君」

ケンスケ「なんでリツコさんに渡さなかったんだ?」

シンジ「ちょっと私用では話しかけづらいというか…」

ミサト『おいしい!』

シンジ『リツコさんもどうぞ』

リツコ『ありがたく頂いておこうかしら』
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/09(金) 22:55:51.14 ID:hUeFXYUa0
定期考査今日で終わりました。明日から更新ペース上げていきたいと思います

トウジ「何が怖い話やねん、ただクッキーあげてるだけやないか」

ケンスケ「話の腰を折らない」

シンジ「いいんだよ、そんな大した話じゃないし…そうしたらリツコさんがこう言ったんだ」

リツコ『そうだ、忘れないうちに渡しておくわね、新しいIDカードよ』

シンジ『あれ、でもさっき廊下で』

リツコ『私はずっとここにいたけど? はい、これ』

シンジ『…ありがとうございます』

シンジ「少し怖くなっちゃって、その後すぐにネルフから出たんだ」

トウジ「それ…本当の話か?」

シンジ「うん…ほら」

『碇シンジ #4836211』
『碇シンジ #2945732』

アスカ「ちょっ、それホントなの?」

マリ「マジ?見せて」ピッ

シンジ「あっ」

マリ「ん〜…偽造には見えない」

アスカ「あんたが見てわかる偽造なんて誰がするのよ」

マリ「私の観察眼を侮るなかれ〜」

ケンスケ「…それ、使えるの?」

シンジ「…うん」

シーン…

ケンスケ「リツコさんが間違えて二度渡しちゃったって線は?」

シンジ「ミサトさんならともかく、リツコさんに限ってそんなことは…っていうか」

トウジ「ていうか、なんや?」
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/09(金) 23:05:33.21 ID:hUeFXYUa0
シンジ「一回目にリツコさんとすれ違った廊下は結構長いんだ」

アスカ「…それが何か?」

シンジ「リツコさんが僕にカードを渡したあと、リツコさんは僕と逆の方向に行ったんだ」

ケンスケ「気味悪いなあ」

ヒカリ「真希波さん、耳塞ぐのそろそろお願い… 」

マリ「面白いとこじゃん、もう少し聞きなよ」

ヒカリ「うう…」

シンジ「僕に会わずにミサトさんがいた部屋に行くには、かなり向こうに行ってから別の道を使うことになるんだけど、ダッシュしても結構きついと思う」

ケンスケ「推理小説みたいでおもしろきなってきた」

シンジ「でもリツコさんは僕に二度目会ったとき、息一つ切らさないで椅子に座ってた」

トウジ「辻褄が合わへんっちゅーことやな」

シンジ「うん…それにリツコさんはたしか飲みかけのコーヒーカップを机に置いてたんだ。状況的にも少し前から部屋にいたとしか思えなくて…」

カヲル「良く覚えてるんだね、そんなに細かいところまで」

シンジ「え?うん、リツコさんの体の動きがそれくらいだったから目に入ったのかも」

アスカ「わかったわ!この事件の真相が!」

シンジ「いきなり大きい声出さないでよ…夜だよ…?」
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/10(土) 04:42:08.64 ID:Pfy2Kse50
アスカ「シンジ、それ作り話でしょう」

シンジ「…どうしてそう思うの?」

ヒカリ(あれ…なんか怖くない方向にそれ始めた)

マリ(ほら、聞いといてよかったでしょ)

アスカ「ふつうミサトがいた部屋への別ルートとか、リツコが飲みかけのコーヒー持ってたとか、そんなことまで覚えてる?都合が良すぎるのよ」

レイ「ネルフの者なら構内図は把握しておくべき」

アスカ「っ、あんなの覚えられるわけ無いでしょ!」

レイ「ごめんなさい」

アスカ「…で、どうなのよ。どうせそのカードは更新されて用済みになったカードとかなんでしょ?」

シンジ「少し盛ったところもあるよ。コーヒーのくだりとか」

アスカ「ほーらやっぱり!」

シンジ「アスカ、ちょっとついてきて」

アスカ「?いいけど」
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/10(土) 14:14:42.47 ID:Pfy2Kse50
アスカ「部屋の外に連れ出して何するつもり?監視カメラはどこにでもあるわよ」

シンジ「そういうことじゃなくて…IDカードを会議室の鍵に挿して、使えるか試してみるんだよ」

アスカ「なーるほどね、片方使えないのがわかるだけだと思うけど」

シンジ「こっちが一回目に会ったときにもらったカード」シュッ

ピッ

アスカ「使えるわね」

シンジ「一回ロックしてから…」シュッ

ピッ

アスカ「………ほんとにカード変えた?」

シンジ「アスカもやってみなよ」
……

シンジ「何回やっても変わらないよ…」

アスカ「おかしい、おかしい、両方使えるなんてそんなはずは…」シュッ ピッ ガチャ シュッ ピッ ガチャ

シンジ「僕も試したけど、やっぱり両方使えるんだ」

アスカ「じゃ、じゃあ、リツコが二人いたっていうのは…?」ゾクゾク

シンジ「…どうだろうね」

リツコ「二人共、こんなところで何を…」

アスカ「で、出たあああああああああ!!!!」

シンジ「わっ、アスカ痛い痛い首が、締ま、」

リツコ「何をしているの…?」
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/10(土) 15:45:01.51 ID:Pfy2Kse50
シンジ「すみません、新しいカードと前のカードがどっちかわからなくなってただけです」

リツコ「そう、ならいいけど。あんまり夜更かししないことね」

アスカ「……シンジ」

シンジ「何?」

アスカ「今のリツコ、本物なのかしら」

シンジ「…ふっ」

アスカ「な、なにがおかしいのよ」

シンジ「ごめん、もう無理…はははは」

ピッ ガチャ

アスカ「え、ど、どういうことよ」

シンジ「ありがとう綾波、これ返すよ」

レイ「ええ」

アスカ「え?え?」

レイ「」シールペリペリ

『綾波レイ #2945732』

アスカ「うっそでしょ!?」

シンジ「く、くらいから…はは、気づかなかったんだね、あはは」

マリ「にゃははは、一杯食わされたね姫え」

カヲル「なるほど…」

トウジ「へん、そんなとこやと思っとったわ」

ケンスケ(僕にどういうことや?って耳打ちしてきたこと、忘れてないからね)
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/10(土) 21:49:56.67 ID:Pfy2Kse50
今日は更新終わりです
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/11(日) 21:41:41.76 ID:uaENCDxw0
男子の部屋

トウジ「なんやかんや面白かったわ」

ケンスケ「やっぱりこういうのはワクワクするよ」

シンジ「修学旅行以来だね」

カヲル「僕はいなかったけどね」

トウジ「せやな」

ケンスケ「トウジ夜中に起きてトイレ行ってたよな」

トウジ「バカ、なんでそんなことばっかり覚えてるんや」

ケンスケ「他にも色々あるよ」

トウジ「黙っとれ…」

シンジ「まだ11時だね」

トウジ「お? 優等生のシンジ君がなかなかワルなこと言うとるで」

シンジ「中3だよ? 少しは夜更かしもするよ」
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/11(日) 22:03:30.98 ID:uaENCDxw0
男子の部屋

ケンスケ「つまりまだ寝るつもりはないと」

シンジ「こういうときくらいはね」

トウジ「渚、キョーミないかもしれんけど付き合ってもらうで」

カヲル「構わないよ、僕はそんなに寝なくてもいい質なんだ」

トウジ「やっぱり夜に集まって話す話といえば…」

ケンスケ「いえば…?」
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/12(月) 04:27:12.34 ID:KzCrg0eu0
女子の部屋

ヒカリ「恋バナでしょう」

マリ「おーいいねえ」

アスカ「でも四人しかいないわよ」

ヒカリ「私はアスカの話が聞きたいな(この鈍感娘に恋を仕込むのは苦労したんだから…報酬があってもいいよね)」

アスカ「わ、わたしぃ?」

マリ「わーい、姫の恋バナ」

アスカ「わ、私そんなに話すことない」

ヒカリ「そんなにってことは少しはあるんでしょう?」ニコニコ

アスカ「うっ…」

マリ「早く話したほうが楽になれるよ」

アスカ「私が悪事を働いたみたいに言うな!」

マリ「恋って罪だからねえ」

アスカ「知るかっ、あんたから話しなさいよ」

マリ「私の恋バナはエヴァの話になっちゃうよ」

アスカ「つまんなーい、この女つまんなーい」

ヒカリ「えっと…喧嘩しないで…? レイはどう?」

レイ「恋…わからない」

アスカ「ほら、こう言うに決まってるでしょ」
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/13(火) 04:39:56.34 ID:cHHQPlQl0
ヒカリ「アスカ…?」

マリ「早く言っちゃいなよほらほら」

アスカ「ああもうわかったわよ!話す!」

ヒカリ「碇くんとはどうなの」ボソッ

アスカ「な!? まだ言ってないでしょう!」

ヒカリ「わかるよ」

マリ「バレバレだよん」

アスカ「…話すこと無くなったわ、はい次」
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/15(木) 06:25:46.18 ID:FGZX18TM0
ワイワイ ワイワイ

アスカ「…わかったわ…どっから話せばいいのよ」

ヒカリ「告白はどっちから!」

アスカ「んー…」

ヒカリ「どっちどっち」

アスカ(あれ…どっちになるんだろうあれは…シンジは私の名前呼んだだけだし…私も告白ってまでのことは…)

アスカ(まあ、シンジってことにしておいてあげるか…見つめられてドキドキしたし)

アスカ「シンジから好きだって」

ヒカリ「すてき!」

マリ「ワンコくんでもやるときゃやるってことだ!」

アスカ「ま、まあ、そんなところかな」

アスカ(やばい嘘なのにめっちゃ恥ずかしい)
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/15(木) 06:41:30.17 ID:FGZX18TM0
ヒカリ「その…どこまで行ったの?」

アスカ「プールとか行ったけど?」

ヒカリ「へ?」

アスカ「は?」

マリ「あー、姫には耳慣れない日本語か」

マリ「手を繋ぐ、キスをする、ディープキスをする、体を重ねる、どこまでしたのってこと」ミミウチ

アスカ「なっ、」

ヒカリ「そ、そんなに赤くならなくても…」

アスカ「手は、繋いだわ」

ヒカリ「キスは!」

アスカ「…してない(したって言ったらなんて言われるかわかったもんじゃないわ)」

マリ「嘘だ〜」

ヒカリ「してそう」

アスカ「私に聞く意味ないじゃない!」

247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/21(水) 18:38:32.82 ID:ejq9CabRo
まだかのお
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/21(水) 19:15:24.88 ID:xw04An7kO
申し訳ありません、今度は学校祭が近いのです…

マリ「で?で?」

アスカ「言うか!」

ヒカリ「うーん、じゃあ、シンジ君のどこが好き?」

マリ「直球だねー」

アスカ「………うーん」

マリ「え、その反応は不味くない姫?まさかもう冷めちゃった?」

アスカ「ちょっと考えてるだけじゃない!」

マリ「考える必要があるなら先が思いやられますなあ」

アスカ「うっさい!」

ヒカリ「でも、適当に答えたくないって気持ちもわかるなー」

アスカ「そうよ…そうねえ…」

アスカ(シンジの好きなところ)

アスカ(真面目に考えたことなかったわね)
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/21(水) 19:21:48.13 ID:xw04An7kO
アスカ(私、バカシンジのどこが好きなんだろう)

アスカ(どんくさいし、背はそんなに高くないし、イケメンというほどでもないし、そもそも文化が違う)

アスカ(初めて会ったときはエヴァのパイロットだなんて少しも思わなかった。なんというか、覇気がないのよね)

アスカ(でも気づいたら目の端にあいつがいた)

アスカ(いつ頃から?)

マリ「うわあ…ガチで考えだした…」

ヒカリ「まあまあ、大事だと思うよ」

マリ「じゃ幕間にヒカリの話を」

ヒカリ「幕間扱いしないでよ!」

マリ「あ、やっぱり話あるんだあ」

ヒカリ「〜〜!!」
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/21(水) 19:33:50.37 ID:xw04An7kO
アスカ(いつから…いつから…)

アスカ(あの夢のときより前から、シンジのこと目で追ってたかもしれない…)

アスカ「あ」

マリ「わあお、びっくりした」
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 22:05:03.39 ID:IvXQ7GLMO
最終使徒戦

ミサト『なんなの…これは…』

リツコ『正に規格外、といったところね』

冬月『虎の子、というわけか』

ゲンドウ『ああ』

シゲル『体高は今までの使徒の…三倍はあります』

マコト『強羅防衛線を突破!』

ミサト『エヴァンゲリオン零号機、初号機、弐号機、6号機、8号機の出撃許可を求めます』

ゲンドウ『許可する』





252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 05:41:08.42 ID:CfPe++UaO
マリ『全部出すとは気前がいいにゃ』

アスカ『図体がでかいだけじゃない!私一人で十分よ!』

シンジ(無理だろ…)

ミサト『作戦を確認するわよ。6、8号機はライフルで使徒の撹乱。初号機はポジトロンライフルでコアを狙撃。弐号機、零号機は初号機を守って』

アスカ『なんで私がシンジのお守りなのよ!』

シンジ『仕方がないだろ、経験者僕しかいないんだから』

アスカ『…もう!』

リツコ『ポジトロンライフルは威力倍増、冷却時間短縮、コンパクトアンド軽量化の意欲作よ』

リツコ『耐熱シールドも強化済み。ラミエルの荷電粒子砲でも1分は耐えられる。でも過信はしないで』

マリ『わーお、ライフルについてるグレネードランチャーって本当にN2グレネードなんだ』

リツコ『威力をかなり縮小してあるけど、今回の使徒は質量がやけに軽いから効果が見込めるわ』

アスカ『ハリボテじゃない!』
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 06:37:50.25 ID:CfPe++UaO
使徒 オオオオオオオ

マリ『やっぱりでけえー!』ダダダダダダ

マリ『ライフルじゃやっぱり効かないにゃ』

カヲル『無機物じゃATフィールドは貫けないってことだよ』

使徒 オオオオオ!!

マリ『おっと危ない!…うわあ、地面にクレーターが…』

アスカ『さっさと撃ちなさいよシンジ!』

レイ『集中が乱れる。黙って』

アスカ『照準が合ったらポチッとするだけなのに集中もなにも…はいはい静かにします』

シンジ(今だ!)カチッ

キイイイイイイン

マリ『うひゃー、おっかないおっかない』

ミサト『ヒューズ交換、弐号機と零号機シールド展開!6、8号機はN2グレネードで追撃!』

シゲル『陽電子砲使徒に命中!』

ミサト『お願い効いて…!』

マリ『あらよっと』バン

使徒 オオオオオオオオオオ

マコト『目標に高エネルギー反応!』

ミサト『アスカ、レイ、備えて!』

アスカ『ぐっ…!』レイ『っ…』

アスカ『何よこれ…!こんなに熱いなんて聞いてない…!』

ミサト『頑張ってアスカ!踏ん張って!』

アスカ『言われなくても!』

ミサト『シンジ君!次の射撃を!』

シンジ『はい!』

リツコ『まずいわ、荷電粒子砲が止まない。シールドが溶けてしまう』

ミサト『マリ!もう一発グレネード!』

マリ『贅沢なことで!』バン

ミサト『よし、止まった!』

シンジ(アスカとレイにいつまでも守ってもらうことはできない…はやく決着をつけるんだ!)カチッ

キイイイイイイイン

マコト『命中!』

シゲル『エネルギー反応持続、形象崩壊、起こりません』

ミサト『どうして…?コアに命中していないの?』

マコト『いえ、全部真芯に当たっています』

ミサト『どういうこと?』

マコト『この使徒、コアが13あります』

ミサト『じゅ、じゅうさん!?』

リツコ『十三番目の使徒だからかしら。随分と洒落込んでるわね』
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/25(日) 06:15:37.19 ID:SQTImRkY0
シゲル『陽電子砲、あと11発が砲身と電力の限界です』

ミサト『2つコアを壊したから…一発も外せないってワケね…シールドは』

マヤ『予想より耐久性が低下。あと三発受ける前に交換が必要です』

ミサト『新しいシールド射出準備』

マコト『了解』

アスカ『聞いた?一発も外せないんですってね!』

シンジ『聞いたよ』

アスカ『外したら許さない…わよ!』

シンジ『…頑張るよ』

アスカ『でもやっぱりこれきっつい…!』

シンジ『ごめん』

アスカ『別にあんたに言ってない…ビームが終わる!シンジ!』
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/25(日) 06:45:58.27 ID:SQTImRkY0
マリ『あーあー、これ第三新東京でやってたらジオフロントの天井ぬけちゃうね、さっすが人間のヤケクソn2兵器!』

カヲル『窮鼠猫を噛む、だね』

マリ『なんか違うような…まあいいや』

マリ『ミサト、あと何発でこの使徒倒れんの?』

ミサト『あと三つまで来たわ。警戒はそのまま!』

マリ『合点!』バン

アスカ『あとみいいいっつ!』

シンジ『カウントしなくてもわかるよ』

アスカ『こうでもしないとやってられないのよ…!ほら!』

シンジ『』カチッ

アスカ『あとふたああああつ!』

ミサト『持ちこたえて!レイ!アスカ!』

マリ『私達の相手もちょっとはしろってえの!』バン

使徒 オオオオオオオオオオオオオオオ

シュルシュルシュル ガシッ

マリ『うわっ!』

ミサト『どうしたのマリ!?』

シンジ『いつかの使徒の鞭だ!』

リツコ『荷電粒子砲といい鞭といい、懐かしい攻撃方法ね』

マリ『私まだいなかったじゃん!いたたたたたた、プログレッシブナイフで切れない…!』

ミサト『対処法も同じってことね』

カヲル『任せて』

マリ『わわわ、こっちに銃を向けるなあ』

カヲル『撃ちはしないよ。銃剣でなんとかする』

マリ『たしかになんとかなりそう…あ、ミサト、使徒の顔が分裂してる!』

ミサト『なんですって!分裂ってことは…イスラフェル!?』

リツコ『違う、顔が分裂したのは最初の使徒よ!何か撃ってくる!』

ミサト『アスカ、レイ!気をつけて!』

アスカ『気をつけろって盾構えて突っ立ってるだけの私に何ができるってのよ!……わっ!』

マコト『第二の顔から発砲!』

シゲル『まずい、盾の表面温度限界突破!エヴァ零号機と弐号機の表面装甲温度異常上昇!』

アスカ『そろそろ…しゃれにならなーい!!』

ミサト『マリ、カヲル!止めて!』

マリ『けほっけほっ…ごめんむり……っ!』

カヲル『マリ、苦しいと思うけど我慢していて。僕はあいつを止める』

マリ『苦しいけど…頑張る…!(やばい、痛みと窒息で意識飛びそう)』

カヲル『悪いね、でもこうするしかないんだ』バン

マヤ『N2グレネード、使徒に迎撃されました!効果ありません!』

ミサト『第二の顔をそんなことにまで…!』
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/02(日) 05:27:30.41 ID:UCHMRC380
シゲル『荷電粒子砲止まりません!シールド耐熱限界突破!』

アスカ『限界突破!? っ…!』

アスカ(熱い熱い熱い熱い熱い!)

SYSTEM DOWN! Q1137

シンジ「えっ」

マヤ『陽電子砲システムダウン! 砲身の歪みが限界を超えた模様です!』

マコト『エヴァ弐号機の装甲過熱、パイロットの意識レベル低下!』

ミサト『パイロットの保護が先よ!アスカ、レイ、荷電粒子砲を躱して!』

アスカ『んなことできたらやってるわ…!体が動かないのよ…!』

シンジ『ごめんアスカ、レイ!』

アスカ『わっ!』レイ『っ』

ミサト『初号機が弐号機と零号機を突き飛ばした!?』

シンジ『ごめんミサトさん、何度目の命令違反か分からないけど……!黙って見てるのはもう嫌なんだ…!A.T.フィールド全開っ!』
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/10(月) 05:41:03.22 ID:TrSl87Jc0
ミサト「アスカ、レイ、今のうちに!」

アスカ「言われなくても!」バッ

マリ「っはあ!はあ!やっと外れた!ありがとう」

カヲル「礼には及ばないよ、それより」

マリ「いつまでもビーム撃ってると、プレイヤーに嫌われるにゃー!」
バン

リツコ「バカ、近すぎる!」

マリ「にゃー!たーまやー!」

アスカ「シンジ、行くわよ!」

ミサト「待ちなさい、今のあなた達には攻撃手段がないのよ!」

アスカ「あるわ!シンジ、あの音楽忘れてないでしょうね」

シンジ「音楽?」

アスカ「あんたバカぁ? コアが2つであんたとわたしよ、あれしかないじゃない!」

シンジ「ああ、ユニゾン」

アスカ「行ける?というか行くしかないわよ」

シンジ「そう簡単には忘れないよ」

アスカ「ってことで、ミュージックスタート!」
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/10(月) 13:41:49.91 ID:Cn7obGJn0
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/16(日) 06:19:07.26 ID:zGE9GI3c0
シンジ(あの時と違ってビームとか出てくるけど大丈夫かな…?)

アスカ「余計なこと考えるな!」

シンジ「お見通しか!」

マリ「ありゃー、なんだか楽しそう」

使徒 オオオオオオ! ビシュッ

シンジ アスカ「よっ! はっ!」

ミサト「打ち合わせもしていないのにパーペキじゃない!」

リツコ「二人のシンクロ率は40%以上ね」

使徒 オオオオオオオオオオ!

アスカ「避けるわよ!」

アスカ シンジ「よっと!」

アスカ(ヤバイ、水田だ!)

アスカ「こんなところに水田作ったバカはでてこーい!!……っ!」

マコト「弐号機左上腕に被弾!装甲侵徹、神経破断!」

アスカ「ったたたた」

シンジ「アスカ!」

マリ「時間稼ぎは任せるにゃ!コード反転裏モード!」

アスカ「まだまだ!!」スック…ヨロッ

シンジ「無茶言うなよ!そんな状態でユニゾンがうまく行くわけ無いでしょ!」

アスカ「他に方法があるわけ?それにこんなのかすり傷よ!」

シンジ「かすり傷なわけ…!あ、そうか」

シゲル「初号機、プログレッシブナイフ装備。何をするつもりだ」

シンジ「…っ」グサッ

ミサト「左腕に刺した!?」

ゲンドウ「自傷行為なら家でやってもらいたいものだな」

冬月「ああ、しかしあそこまで深く差し込むとは、なかなか男ではないかね」

シゲル「神経破断!」

リツコ「どうやら自傷行為ではなさそうね」
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/16(日) 06:35:09.76 ID:zGE9GI3c0
アスカ「何してんの!あんたまでケガしてどうすんのよ!」

シンジ「アスカの左手が使えないなら、僕も使えなければいいんだ。これでまたユニゾンができるよ」

アスカ「バカ!それなら神経カットとか他にあるでしょ!」

シンジ「同じ痛みじゃなきゃだめなんだ」

アスカ「でも…!」

シンジ「それに、こんなの擦り傷、でしょ?」

アスカ「…バカ。強がりに決まってんじゃない」

シンジ「知ってる。ほら、行こう」

アスカ「二人で地獄行きになっても知らないわよ!」ダッ

シンジ「二人で行くならどこでも!」ダッ

アスカ シンジ「はあああああああああ!!」

ミサト「走り始めた!」

シゲル「初号機、弐号機、シンクロ率が共に急上昇!ともに70%!」

ミサト「シンクロ率までシンクロし始めたわね」

リツコ「お互いのエヴァが共鳴してるんだわ」

ミサト「ありえるの、そんなこと!?」

リツコ「人にできてエヴァにできないことはないってことよ」

アスカ「これで!」グンッ

シンジ「終わりだ!」バッ

アスカシンジ「はあああああああああ!!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ

マヤ「初号機と弐号機のつま先がコアを捉えました!」

バキ…
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/16(日) 06:40:55.21 ID:zGE9GI3c0
マリ「おーい、だいじょぶ?」

アスカ「…っは」

マリ「ニヤニヤして、何思い出してたの?好きになったきっかけとか?」

アスカ「な、なんでもいいじゃない」

マリ「聞かせて聞かせてー、お姉さんに隠し事なんて良くないにゃ〜」

アスカ「血縁的にも精神的にもお姉さんなんかじゃない!」

アスカ(私って呆れるほど単純ね…完全にあのあとからじゃない)

アスカ(あのときのシンジの顔、しばらく覚えてそう)ニヘラ

ヒカリ「あ、またニヤニヤしてる!」

マリ「自分だけ楽しみやがってこのこの!」

アスカ「ちょっ、やめなさいよ、どこさわってんのよ!」

マリ「お?お?ワンコくんにはもうこんなことされちゃったのかな?」モミモミ

アスカ「あんたにはっ!関係ないでしょっ!」

アスカ(正直されてる、これよりすごいこと)
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/16(日) 06:42:48.73 ID:zGE9GI3c0
面倒事があらかた片付きましたので、またペース上げます。約束をしては破りしては破りで申し訳ありません
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/16(日) 06:44:13.81 ID:zGE9GI3c0
もはや見てくださっている方がどれだけいらっしゃるかも分かりませんが、完結を目指します。読んでくださっている方、特に励ましのコメントをかけてくださる方には本当に頭が下がります…
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/16(日) 06:57:44.84 ID:5GK6A/ILo
連休だから超書けるな
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/16(日) 06:58:02.40 ID:zGE9GI3c0
シンジ「…そういえば、二人は将来のこととか考えてるの?(話題を変えないと…これ以上喋らされたら自分からあることないこと白状しちゃいそうだ…)」

トウジ「おいおい、そういう話はご法度って最初に言ったやろが」

シンジ「いや、その、高校とか大学がどうとかじゃなくて、もっと先のこと」

トウジ「…まあそれならええわ」

シンジ「トウジは?」

トウジ「なーんも考えとらん。継ぐ家業もないし、なりたい職業なんてないし」

シンジ「やっぱりそうだよね…」

トウジ「なんやその言いぐさは、やっぱりお前は考えなしやね〜って言いたいんかコラ」

シンジ「ち、ちがうよ、職業とかまで決まってる人ってすくないよねって」

トウジ「ほんとかあ?ほんとにそういう意味かぁ?」

シンジ「信じてよ…」

ケンスケ「シンジだけに?」

トウジ「………」

シンジ「………」

トウジ「何か言いました?」

ケンスケ「何も」

トウジ「なんかしょーもないダジャレ崩れみたいなのが聞こえた気がしたんやが気のせいかのう」

ケンスケ「気のせいだね」

シンジ「ケンスケは?何かある?」
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/16(日) 07:22:54.90 ID:zGE9GI3c0
undefined
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/16(日) 07:26:35.16 ID:zGE9GI3c0
ケンスケ「やっぱり僕はミリタリーが好きだからね、仕事も何かしら掠ってるのにつけたら嬉しいね」

トウジ「自衛隊にでも入るんか?」

ケンスケ「こんなやせっぽちが入ったら自衛隊の弱体化は必至さ…そうじゃなくて、戦史の研究とか。第二次世界大戦とか、まだまだ分かってないことが多いんだ」

トウジ「第二次世界大戦?お前この前エヴァ見てはしゃいでたやろ」

ケンスケ「それはそれ、これはこれ。それにエヴァの研究なんてそれこそエリート中のエリートしか無理だよ」

ケンスケ「で、そういうシンジは?」
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/16(日) 07:30:41.80 ID:zGE9GI3c0
シンジ「うーん…研究者とか…なりたいかな…」

トウジ「おいおい、お前さっき決まってる人少ないよねって言っといて、自分は決まってるやないか」

シンジ「そうなんだけど、大学の教授とか、なるのがとても難しいらしいんだ…もしなれなくて、普通の会社員とかになっても僕は幸せなのかなって不安になったりする」

トウジ「可愛い嫁さんいるんだから幸せに決まってるやろ」

ケンスケ「でも完全に尻に敷かれるぜ、こいつ」ヒソヒソ

トウジ「アスカの尻なら敷かれてもいいとか思ってそうやないか、やっぱり幸せとちゃうか?」ヒソヒソ

シンジ「二人とも!」
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/16(日) 14:33:58.29 ID:zGE9GI3c0
トウジ「悪い悪い、でもお前がならなかったら誰がなるんや」

ケンスケ「そうそう、この学年で一番なりそうだよ、シンジは」

シンジ「買いかぶり過ぎだよ…」

トウジ「ええかシンジ!」ズイッ

シンジ「な、なんだよいきなり」

トウジ「お前はまだ中学も三年生や、中学三年のときからワシは科学者になるって確信してるやつがいると思うか? そんなんアホかナルシストかアインシュタインくらい頭がいいやつしかおらんわ」
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/17(月) 07:08:54.65 ID:J30/y1df0
シンジ「うん…ありがとう」

ケンスケ「そうだよ、不安になるのも分かるけど、もう少し楽観的でいたほうがいい」

シンジ「楽観的でいるのは苦手なんだ…」

ケンスケ「ミサトさんから少し分けてもらったらどう?」

一同「ははははははははは」

アスカ「隣うるさいわね」

ハハハハハハ ワイワイ

マリ「見回りの先生がいないからって調子乗ってるなあ」

アスカ「」…ピキ

アスカ「」ドン

男子一同「!?」

アスカ「…やれやれ」

シンジ「隣の部屋女子だよね」

トウジ「絶対アスカや」

ケンスケ「大丈夫かなあ、ジオフロント」

一同「クククククク」
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/24(月) 16:16:53.99 ID:iSDtCgR40
シンジ(このあと僕たちは深夜の3時くらいまでくだらない話をしていた)

シンジ(こんなに話し込んだのは修学旅行以来で、久しぶりに勉強のことも高校のことも忘れていた気がする)

シンジ(夏休みが終わる。死ぬほど勉強した、と言い切れる程ではないけど、できることはしたと思う)

シンジ(新学期のことを頭から追い出したくて、僕は努めてトウジとケンスケの話に参加した)
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/06(日) 10:44:02.54 ID:gextz33e0
指定模試 第二回 結果返却

アスカ「ふーん」ペラッ

シンジ「ど、どうかな…」

アスカ「まあまあね」

シンジ「まあまあ…」

アスカ「凡ミスが減ってるのがいいわね、数学とか、解き方がわかれば最後まで得点できるようになってきたじゃない」

シンジ「そ、そうかな…」

アスカ「ま、解き方がわからない問題もあるようだけど?」

シンジ「」ギク

アスカ「公式忘れちゃ仕方がないわよねー、中点連結定理忘れてたでしょ、ここ」

シンジ「ちゅ、中点れんけ…?」

アスカ「あんたバカぁ? 中点連結定理も知らないで受験しようとしてるわけぇ!?」

シンジ「あ、ああ、今思い出したよ」

アスカ「じゃあ言ってみ」

シンジ「え、えーと…中点が…こう…」

アスカ「やっぱりわかってないじゃない!」

シンジ「ごめんなさい…」

アスカ「はい、今日から3日間で3年間の公式覚え直し!」
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/06(日) 10:57:56.79 ID:gextz33e0
シンジ「み、3日間で!?」

アスカ「あったりまえでしょ、3年間かけるわけにはいかないもの」

シンジ「それでもさあ、一週間とかあるでしょ!?3日間は無理だよ!」

アスカ「だーめ。あんたには一刻の猶予もないのよ。あんた、合格可能性今どれくらいよ?」

シンジ「な、73%…」


アスカ「ちょっとは上がったけどまだまだよ、確実に受かるようにならなきゃ受験させないんだから」

ミサト「ただいまー、なんか騒がしいわね」

アスカ「騒がしいもラミエルもないわよ! みてよシンジの模試!」バッ

ミサト「どれどれ…んー…(私こんな点数取ったことないわ…)」

アスカ「ダメダメなのよ!」

ミサト「えー、でも73パーでしょ?いい線いってるじゃない」プシュ グビグビ

アスカ「だめよ!10回受験したら3回落ちるじゃない!」

シンジ「受験は一回だよ…」

ミサト「アスカはこの数字、低いと思う?」プハ- エビチュアイシテル

アスカ「低すぎよ」

ミサト「何パーセントなら満足?」

アスカ「これくらい」

式波 アスカ 様

合格可能性 第三新東京k高校 98%

ミサト「」絶句
シンジ「」絶句

アスカ「ね?」

ミサト「そ、そうね…確実に受かるわねこれは…」

アスカ「そういうこと。だからシンジ、せめて9割超えないと高校浪人させるわよ!」

シンジ「高校で浪人なんてありえないよ!」

アスカ「あ、そ、日本のことはよく知らないわ。それが嫌なら3日間で公式覚えきりなさい」

シンジ「結局そうなるんだ…」

ミサト「シンちゃん、がんばってー」

アスカ「覚えるまで寝かせないから」

ミサト「」ブフォッ ワタシノエビチュガッ

アスカ「なんか変なこと言った?」

ミサト「いえ、何も(きっと大人が汚れてるだけなのよ)」
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/05(金) 02:50:22.58 ID:X+nCpc2do
なぁ、再開しないか
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