絵里「梅雨の日」

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69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/27(土) 19:37:28.54 ID:bOjwHSU9O
絵里「お金はどうしたの?」

真姫「……あとで返してもらうからね」

絵里「真姫がてたかえてくれたの? 申し訳ないわね」

真姫「みんなお財布に全然入っていないんだもの」

ことり「えへへ」

凛「あぁー! いま真姫ちゃんが凛たちに嫌味を言ったにゃー!」

真姫「ち、ちがう! 事実を言っただけでしょ!」

花陽「ケンカはやめようよぉ」

絵里「真姫はお金を貸してくれたのだからお礼を言わないとね。ありがとう」

真姫「べ、別にいいわよ!」

海未「お金の貸し借りはよくありませんが……」

にこ「こんなときまでカタいのねぇ、海未は」

絵里「とにかく食材も揃ったことだし料理をはじめましょ。みんなもお腹が空いているだろうしね」

凛「そうにゃ〜。お腹ペコペコだよぉ」

にこ「料理はわたしに任せなさい!」

希「でも料理ってなにをつくるの?」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/27(土) 21:51:48.10 ID:qz1248T1o
ことり「こういうときはカレーがぴったりかなって思ってそれに必要なものを買ってきたの」

ことり「ごめんね、にこちゃん…電話できなくて…」

ことり「もう急いでてそれどころじゃなかったの。カレーならすぐにできるし」

にこ「別にいいわよ。それより早くジャージでも借りて着替えてきなさい。こんな季節でも普ふつうに風邪ひくのよ?」

ことり「は〜い。いってきます。みんな、行こう?」




71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 01:00:19.12 ID:fltHb+Lyo
ことり「保健室から借りたジャージに着替えてきました! ジャージ四姉妹でーす!」

穂乃果「わあー、ただのジャージなのになぜかかわいい!」

真姫「ただのジャージなのになぜか恥ずかしいわ」

凛「こっちのほうが動きやすいにゃあ」タタッ

花陽「り、凛ちゃん…家庭科室の中で走ったらあぶないよぉ…」

絵里「さあ、じゃあ料理を始めましょうか」

にこ「やっと始められるのね」

希「まあまあええやん。お腹が空いたほうがもっとおいしく味わえるで?」

ことり「じゃあ始めます! 料理に慣れているわたしとにこちゃんが中心になって作っていきます。9人で作ればきっとあっというまにできるよ!」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 01:07:53.19 ID:fltHb+Lyo
穂乃果「ちょっと待って。白ごはんはどうするの?」

花陽「え? 炊飯器ならもってるよ?」

穂乃果「…なんでもってるの…?」

花陽「だってカレーにごはんは必要だよ? ほら、白米だってここに」

穂乃果「準備万端だから細かいことはもういいや。ようし! つくるぞ〜!」



ことり「はい完成!!」

凛「はやいにゃ〜」

花陽「あっというまにできちゃったね」

海未「にことことりのいうとおりに動いていたらすぐに出来ていました…」

絵里「さすがにことことりね」

にこ「でしょ?」

ことり「9人もいたし、それにみんながちゃんと動いてくれたからできたんだよ」

花陽「ごはん炊けたよ〜!」

にこ「おっ! いいタイミングね! ありがとう、花陽!」

ことり「花陽ちゃんだけ別行動で独自に動いてたんだよね…」

真姫「手伝うって言っても怖い顔で断られたんだけど」

希「あんなに真剣にお米を炊けるのもなかなかやね」
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 01:12:25.32 ID:fltHb+Lyo
穂乃果「出来たなら早く食べようよ〜…穂乃果お腹空きすぎてぺっちゃんこになっちゃいそうだよ〜」

海未「さすがに私もお腹が空いてつらいです」

ことり「じゃあもうたべちゃおっか!」

にこ「ほら!私がカレーを平等によそってあげるからお皿を持って並んで〜」

花陽「ごはんは私に任せてね?」



74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 01:17:07.53 ID:fltHb+Lyo
ことり「いろいろトラブルがあって遅れてしまったけど、無事にお昼ご飯を作ることができました!」

ことり「みんなに感謝して…」

ことり「いただきまーす!」

一同「いただきまーす!」

海未「おいしいです! カレーの味も野菜もバランスがよくて、そしてなによりお米がものすごくおいしい!」

凛「こんなおいしいお米食べたことないにゃあ!」

花陽「今日はけっこううまくできたんだぁ」

絵里「本当ね。すごいわ、花陽」

真姫「…おいしい。怖い顔で作るだけあるわね」

にこ「今度おいしいお米の炊き方教えてくれない?」

花陽「いいえ!」

にこ「え?」

花陽「お米のえらびかたからです!」

にこ「あ、ありがとう…」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 01:19:59.28 ID:fltHb+Lyo
ことり「…真姫ちゃん…」ボソッ

真姫「なに?」

ことり「今日は本当にごめんね」

ことり「謝るなら全部終わってからって言ったから」

真姫「…バカね」

真姫「ごはんを食べ終わってからにしてくれる?」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 01:21:07.48 ID:fltHb+Lyo
今回はとりあえずこれで終わります。


思いの外長くなってしまったので分けてまた続きを書きたいと思います。

お読みいただきありがとうございました!
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 02:21:26.01 ID:aE3iPwX60
おつ
ここはそうそう落ちないから落ちる前に投稿できるならここで書いてほしい
出来ないなら依頼出して
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 03:32:07.26 ID:fltHb+Lyo
そうですか?
じゃあこのまま続けます
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 15:35:44.88 ID:fltHb+Lyo



絵里「さて、また部室に戻ってきたわけだけど」

ことり「雨全然止まないねえ…」

希「この調子やと一日雨っぽいね」

海未「そうですね。天気予報を見るとそうなってます。ただ昼までは晴れだったのですが」

凛「そうにゃ。今日はたしか昼から雨が降るから練習は朝だけって海未ちゃんが言ってたにゃ」

海未「本来の予定ならば練習を終えている時間ですね」

絵里「じゃあもうお開きなの?」

一同「…………」シーン

穂乃果「でも今日は練習していないんだし予定通りじゃなくてもいいんじゃないかな」

絵里「だれかこのあと予定のある人はいるの?」

一同「…………」シーン

絵里「決まりね。このまま続けましょ?」

にこ「そうね。たまにはこういう日も悪くないかもね」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 15:42:27.06 ID:fltHb+Lyo
絵里「じゃあ次は誰になるのかしら」

希「そもそも誰が終わったんだったっけ」

絵里「そうね。振りかえってみましょうか。」

絵里「まず、にこのネットの意見からの反省会よね」

にこ「そうよ。次に真姫と凛、花陽が三人ともパスしたのよ」

絵里「そうよ。三人はなにをしたいのか決まったの?」

凛「う〜ん……なんにも考えてなかったにゃ」

凛「かよちんもなんにも思いつかないの?」

花陽「わ、わたしもなにも……」

真姫「私もこれといってやりたいことはないわね」

絵里「困ったわね」

凛「じゃあ食後の運動ってことで筋トレでもいいかにゃ? たしかそういう教室があったと思うんだけど」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 15:51:10.18 ID:fltHb+Lyo
絵里「体育館の近くにトレーニングルームがあるわね。たしか今日はたどの部活も使う予定はなかったと思うわ」

凛「じゃあそれで決定にゃ!」

海未「筋肉トレーニング…結局練習の延長になるのですね、ふふ」

凛「そうと決まったら行っくにゃあ!」



海未「ふう、いい汗をかきましたね。実にさわやかな気分です」

穂乃果「疲れたよぉ」

ことり「私も…へとへと……穂乃果ちゃんの体熱い…」

穂乃果「ことりちゃんだって」

凛「ランニングマシーン楽しかったなあ! かよちん、また来ようね」

花陽「は、花陽は見てるだけでいいかな……疲れたよぉ…」

凛「かよちん全然運動してなかったにゃ」

花陽「わ、わたしにはどの機械も動かすのが難しかったよ…」

凛「真姫ちゃんなんてもっと動いてなかったにゃ」

真姫「…………」ハァハァ

凛「なのにめっちゃ疲れてる。変な真姫にゃ」

真姫「…………」ハァハァ

真姫(私ってもしかしてμ`sイチ体力がないのかも)
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 17:24:00.15 ID:fltHb+Lyo
絵里「あんまり筋トレなんてしたこともなかったけれどけっこう楽しいものね」

希「うん。いい運動になったね」

にこ「…そ、そうね…」ハァハァ

にこ(こいつら、私以上に動いていたくせに全然しんどそうじゃない)ハァハァ

にこ(…どこにそんな体力があるのよ…)ハァハァ



絵里「さあ、三度の部室よ。まだ花陽と真姫が残っているのだけど」

花陽「…うーん…」

真姫「思いつかないわね」

真姫(みんなトレーニングのためにジャージに着替えてて)

真姫(まるで運動部みたいだわ)

真姫(それに心なしか汗くさい)

真姫「お風呂にでも入ってくる?」

絵里「え?」

真姫「ほら、世の中にはお金を払ったらいつでも入れる大きなお風呂があるんでしょ?」

にこ「なんていうお嬢様発言かしら。銭湯という言葉も出てこないなんて」

83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 17:30:33.23 ID:fltHb+Lyo
真姫「ひ、人を世間知らずみたいに言わないでよ!」

絵里「でもいいアイディアかもしれないわね。さすが真姫だわ」

真姫「…///」

希「じゃあみんなでお風呂に行くってことでいいの?」

穂乃果「じゃあ穂乃果安いところ知ってるからそこに行こう!」

絵里「決まりね」



穂乃果「ここだよ!」

絵里「へえ…昔ながらのって感じね」

にこ「ちょっと傘を上に向けないでよ! にこに雨がかかるんですけど!」

絵里「ああ、ごめんね」

にこ「なんで傘を傘を最低限しか借りたくないからってにこと絵里が相合い傘なわけ? いつもみたいに希とベタベタしとけばいでしょ?」

絵里「私と希じゃ傘からはみ出しちゃうもの。仕方ないでしょ」

穂乃果「とにかく入ろう!」タッ

海未「穂乃果! 急に動かないで!」タッ

穂乃果「お邪魔しまーす!!」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 17:38:36.18 ID:fltHb+Lyo



穂乃果「おばあちゃん、久しぶり!」

銭湯の人「おや、久々だね。お嬢ちゃん、また大きくなって」

絵里「お世話になります」

銭湯の人「おやおや、たくさんお友だちを連れてきたんだね……でも」

穂乃果「?」

銭湯の人「まあいいやね。いらっしゃい」



真姫「ふぅん、タオル類まで貸してくれるのね」ヌギヌギ

凛「暑いからさっさと脱ぐにゃ」ヌギヌギ

花陽「凛ちゃん待って…」ヌギヌギ

絵里「ふぅ、銭湯なんていつ以来かしら。なんだか緊張するわね」ヌギヌギ

希「じゃあうちが優しく教えてあげるね」ヌギヌギ

にこ「…………」チラッ

にこ(こいつらホントににこと同い年なのかしら)

にこ(差がありすぎじゃない?)

真姫(……にこちゃんのハダカ……カワイイ……ギュッとしたい…)ジー

にこ(……なにか視線を感じるのは自意識過剰ってやつかしら)
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 17:50:25.61 ID:fltHb+Lyo
穂乃果「私子どもの頃よくここに来てたんだ!」ヌギヌギ

海未「ええ、私とことりもよく一緒に連れてきてくれてましたよね」ヌギヌギ

ことり「穂乃果ちゃんがよく浴槽で泳いでさっきの銭湯のおばあちゃんに怒られてたよね」ヌギヌギ

穂乃果「…あはは…子どもの頃の話だし…」

海未「本当に。今日はやめてくださいよ」

穂乃果「さすがにもうやらないよ! 穂乃果を何歳だと思ってるの!」

凛「凛が一番乗りにゃあ!」ガラッ

花陽「待って、凛ちゃん!」

凛「うわあ、思ってるより広くないにゃあ」

絵里「どれどれ……本当ね。洗い場もギリギリ9個…」

希「浴槽も9人が入れるかどうかってことろやね」

穂乃果「あれ、思ってたより狭いや」

ことり「あのときはもっと小さかったから大きく感じたんだね」

真姫「みんなでおんなじ空間で体を洗う感じなのね」

真姫(…ちょっと恥ずかしいわね…)

希「まあ安かったんやしええんやない?」

にこ「なにみんなで突っ立ってんのよ。早く洗うわよ」スタスタ

凛「かよちーん! 久しぶりに体洗いっこしよ! 背中流してあげるね!」

花陽「わ、わたしは自分のペースで…」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 18:03:04.00 ID:fltHb+Lyo
真姫(誰かに体の洗い方を見られてるみたいでやりづらい…)ザー

絵里「ふんふーん」ザー

希「お! 白い背中に金髪が張りついてセクシーやね。ハリウッド映画みたいやわ」

絵里「ほ、ほめてもなにもでないわよ?…///」

希「ただしホラーね。このあと後ろから襲われて…」

絵里「やめて!」

にこ「………」ザー…ゴシゴシ…

にこ(見ちゃダメ…二人を見たらにこの自尊心が…)ザー…ゴシゴシゴシゴシ…


カポーン

穂乃果「せ、狭い」

海未「…ぎゅうぎゅうです…」

ことり「キャッ…! だれか私のおしりを撫でた…!」

海未「すいません…/// わざとではないのです…///」

絵里(さっきから私のおしりに希のおしりがぶつかるのだけど)

絵里(私のおしりが大きいからとか言われたくないからなにも言えない……)

希(さっきからうちのおしりがえりちのと当たってるんやけどうちのが大きいからとかからかわれたくないから言えない……)

絵里・希「……///」

にこ(さっきからこいつらなに二人して黙ってるのよ。気持ち悪いわね)

サッ

にこ(うわっ…だ、だれか私の腰を撫でた…?)

サッ

にこ(うっ…! 次は太もも…)

にこ(なに……なんなのよ…!)ドキドキ

真姫(……にこちゃんの体あちこちが小さくてカワイイ……///)ドキドキ
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 18:13:06.62 ID:fltHb+Lyo
凛「あ! おしりがぶつかって邪魔にゃ!」

絵里・希「……!」ドキッ

凛「真姫ちゃんのおっきいおしりのせいにゃ!」

絵里・希「……」ホッ

真姫「誰のおしりが大きいのよ!」

凛「かよちんの体柔らかいにゃあ……」

花陽「ひゃっ…! き、急に触らないでよぉ……」

ことり「穂乃果ちゃんの胸また大きくなった?」モミモミ

穂乃果「あっ…/// いきなり揉まないでっ…///」

ことり「あれ? 急にじゃなかったら揉んでもいいんだ?」モミモミ

穂乃果「ムゥ〜…こうなったら」

穂乃果「揉み返してやる!!」モミモミ

ことり「きゃあっ…あっ…/// ほ、穂乃果ちゃんっ! 激しいよぉ…///」

海未「…………」

海未(は、ハレンチです…!)カァー

穂乃果「えいっ」プニッ

海未「ひゃっ!?」

穂乃果「ふふふふ」モミモミ

海未「ほ、穂乃果! や、やめなさい!///」

ことり「私も♪ えい♪」モミッ

海未「こ、ことりまでっ……! こらっ! ……あっ…/// いやっ…///」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 18:18:38.99 ID:fltHb+Lyo
絵里「…二年生組がずいぶんハレンチなことになってるわね。海未がかわいそうだわ」

希「うちらもやる?」

絵里「は? な、なんでよ…」

希「えりちの大きいおしりをモミモミしてさ」

絵里「あ! 言ったわね! 希のおしりだってね! とっても大きいんだから!!」

希「揉み合いせえへんの?」

絵里「するわけないでしょ! 女の子同士なのに!」

にこ(……あんたらがしたら大変なことになりそうね……)ドキドキッ

にこ(……それにまだ…)

ナデッ

にこ(ひゃっ! …まだ触られ続けてるんだけど…///)

真姫(……にこちゃんの反応が癖になってきちゃった…///)
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 18:37:30.51 ID:fltHb+Lyo



銭湯の人「ずいぶん長いこと入ってたんだねぇ。体が真っ赤で」

穂乃果「…あはは…、熱くてもうふらふら」

銭湯の人「にしても制服かわいいね。来たときはジャージだったけども」

穂乃果「…ど、どうも……」

ことり「…ご、ごめんね、海未ちゃん」

海未「ゆ、許しません…二人とも…」

ことり(ちょっとやりすぎちゃった♪)

絵里「あ、熱い」

希「ね?」

絵里・希「…………」

にこ(……この二人ずっと黙りがちで気持ち悪いかったわね……あわよくば揉み合いしたいみたいな雰囲気で……)

にこ(……結局にこは謎の相手にほぼ全身を触られ揉まれしたわけだけど……)

にこ(…これって警察は取り扱ってくれるのかしら…)

にこ「……いろんな意味でのぼせたわ……」フラフラ

にこ(真姫も肌が真っ赤でフラフラね)

真姫(……にこちゃん、愛してるわ……)フラフラ

凛「かよちん、また二人で来ようね!」

花陽「こ、今度は急に抱きついてきたりしないでね…?」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 18:50:18.42 ID:fltHb+Lyo
絵里「…で、次はどうするの? 花陽?」

花陽「あ、あの…ちょうどこの近くにアイドルグッズショップがあるからみんなで寄ってもいい?」

絵里「いいわよ」

にこ「また絵里と相合い傘なのね」

絵里「むしろ雨に当たりたい気分だけどね」

絵里「ではゆっくりでもいいから行きましょうか?」グッタリ



花陽「ふぁーー!! 素晴らしいっ! 素晴らしいです!!」

真姫「…花陽?」

花陽「まさかの伝説の同人誌が売っています! 見事です!! これは即買いです!!」

にこ「ぬわんですって!! 私もほしいわ!」

花陽「にこちゃんっ…!! これは値段がそこそこしますっ…!!」

花陽「ふたりで共有しませんかっ…??」

にこ「…同意するわ!」

絵里「…ふたりとも元気ね…」

絵里「あらっ、これかわいい……」

花陽「お目が高いです、絵里ちゃん! それは孤高のアイドルの代名詞である髪飾りなのです。彼女は金髪碧眼のハーフアイドルで、まさに絵里ちゃんのルックスにぴったりの代物なのです! その色合いからして金色の髪に合うように彩色されていてその形が…!!」

絵里「わ、わかったわ! ありがとう、花陽」

花陽「私がお金を払うので絵里ちゃんにつけてほしいです!! いいですか!!」

絵里「それは申し訳ないわ。きっと高いんでしょ?」

花陽「安いですよ? これは模造品なので」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 19:05:22.37 ID:fltHb+Lyo
絵里「そ、そう? 花陽がそんなに言ってくれるなら買ってもらおうかしら…?」

花陽「絶対につけてくださいね!!」

絵里「え、ええ…」

絵里(…なんで敬語になってるのかしら)



穂乃果「わあ〜、絵里ちゃんどうしたのそれ? かわいい!!」

絵里「花陽に買ってもらったの」

穂乃果「花陽ちゃんに? なんで?」

ことり「わあ〜! 絵里ちゃんカワイイ!! いいなぁ」

花陽「素晴らしいですよね!?」

ことり「今度私も作ってくるからつけてほしいな♪」

海未「そっちですか…」

にこ「へえ、孤高のアイドルの髪飾りね。なかなかセンスいいじゃない」

にこ「白い百合の大きな花びらが絵里のハーフっぽい顔立ちによく似合ってるわ」

花陽「今日は一日それをつけててね?」

絵里「一日なのね…」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 20:01:31.38 ID:fltHb+Lyo
海未「では次はどうしますか? 残っているのは穂乃果と希と絵里の三人ですが」

穂乃果「う〜ん、それが全然思いつかないんだよね」

にこ「穂乃果ならまっさきに思いつきそうなものなのに」

希「それに発起人やしね」

穂乃果「う〜む……難しい…」

絵里「こんなに迷ってる穂乃果も珍しいわね。先に希がいってもいいのよ?」

希「うちもなかなか…ね。えりちは?」

絵里「私もねぇ」

にこ「ずいぶんやる気がないのね。呆れるわ」

穂乃果「ちょっと小腹がすいたな……そうだっ!」

穂乃果「この近くに駄菓子屋があるからそこに寄っていかない?」

にこ「別にいいけど」

絵里「駄菓子屋なんてあるのね。懐かしいわ」

穂乃果「そうと決まればさっそく行こう!!」


93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 20:07:21.67 ID:fltHb+Lyo
絵里「うわぁ、懐かしすぎて涙が出てきそうだわ…」

希「あんまりえりちの口から出てきてほしくないセリフやん」

真姫「……や、安すぎない…?」

真姫「こんな値段で本当に大丈夫なの?」

にこ「駄菓子を見たことないの!? あんたどこの世界で生きてきたのよ!」

穂乃果「真姫ちゃん!! これが駄菓子なんだよ!!」

穂乃果「お金の少ない子どもの味方! 美味しいお菓子をいろんな種類楽しめるの!!」

海未「よく行きましたよね。中学生以来足が遠のきましたが昔そのままですね」

ことり「甘いお菓子が好きだったなぁ」

凛「これとこれとこれとこれも……」

花陽「あ、あんまり買いすぎると…」

駄菓子屋店主「合計210円」

花陽「や、安いっ…!」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 20:17:14.01 ID:fltHb+Lyo



絵里「さあ、ついに残るは私と希のふたりね」

希「…困ったなぁ」

穂乃果「雨もぜんぜん止んでくれないし」

にこ「なんでもいいじゃない。もういい加減パッと決めてサッと終わらせましょ」

希「ずいぶん適当やん、にこっち」

にこ「あんたらが迷いすぎてるのよ。なにをそんなに真剣に考えてるんだか」

海未「でも迷う気持ちもわかります。行動するのは自分一人の気持ちではないですから」

ことり「適当なことは言えないよね」

真姫「にこちゃんサイテー」

にこ「ちょっと最後おかしくないっ!?」

凛「凛は今日とても楽しかったにゃ! みんなでご飯をつくってお風呂も入ってお菓子も食べて」

花陽「この9人でこんなことができるとは思わなかったな…」

海未「勉強もはかどりましたしね?」

凛「そ、それは別になくてもよかったにゃ……」

希「そうやねぇ……今日はμ`sにとっていつもと違う特別な日やったね」

穂乃果「うん!! そういう意味では雨に感謝しなくもないかな!!」

海未「ふふふ」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 20:26:07.14 ID:fltHb+Lyo
ことり「もう少しでこの楽しい日も終わる……」

穂乃果「……寂しいなぁ」

絵里「希のやりたいことは本当にないの?」

希「……うちのやりたいこと……」

希「……うち……」

絵里「…希?」

希「そろそろ帰らない?」

絵里「え?」

にこ「なに言ってるのよ。まだ希と絵里の番が残ってるでしょ」

絵里「そうよ。突然なによ」

希「でも別に全員分回さなあかんってわけではないやろ?」

絵里「なに言ってるの?」

希「特にやりたいこともないんやったら」

希「もうええんやないかな?」

絵里「…え?」

にこ「だめに決まってるでしょ! 全員分回さないといけないのよ。だからそれまでみんな考えてきたんでしょ!」

絵里「そうよ。なんでそんなこと言うの?」

希「じゃあえりちのやりたいことを早く言ってよ!」

絵里「……の、希……どうしたの…?」

希「やりたいことなんて思いつかないんやろ?」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 20:35:53.80 ID:fltHb+Lyo
希「……たしかに今日はとても楽しかった。特別で非日常な日……」

希「トラブルもあったけど、普段はやらないような楽しいことがいっぱいで」

希「正直かなりワクワクしてたん、うち……」

希「でも同時にがっかりもしたん」

希「なかなかみんなアイディアも思いつかないし、あったとしてもそれはμ`sの活動の延長かご飯や勉強で……」

希「気を悪くしたらごめんな…? でも事実やん」

希「なんにもしたいこと……思いつかへんねん……」

希「こんなんいややと思わへん…? こんなに素晴らしくて希望に満ちたメンバーが集まってるのに……」

希「うちのやりたいこと……思いつかへんねん……」グスッ

希「……だから今日はもう帰ろう…?」

絵里「……希……」

にこ「ちょっと思い詰めすぎじゃない? そんなに暗くなるようなことかしら」

にこ「たしかにやりたいことが全然出てこないのはどうよ?ってにこも思ってたけど」

にこ「そもそもμ`sってのはみんなで素晴らしいアイドルを目指すために集まったグループで、遊ぶための集まりじゃないでしょ?」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 20:45:06.55 ID:fltHb+Lyo
希「だからもういいの……帰ろう?」

絵里「…希、そんなこと言ったらなんにも始まらないわ」

絵里「希の本当に考えていること」

絵里「教えてほしい」

希「……」

にこ「…希? あんたまだなにか隠してるの?」

希「……」

絵里「希がそんなのじゃ、私悲しいわ…」

絵里「本当のことを話してくれないと嘘の壁ができちゃうでしょ?」

絵里「私は希の隣で手を握っていたいの、ずっと…」

希「……えりち、違うの……そんなんじゃ……」グスッ

絵里「……希、抱きしめてもいいかしら?」

希「…………」

絵里「……希……?」ギュッ

希「…………」

絵里「……私はたしかに希の気持ちがわからない……」

絵里「……この三年間ずっと隣にいて、希が隣にいて、いてくれて希のことをちょっとは知ることができたかなって思ってるの……」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 20:53:36.18 ID:fltHb+Lyo
絵里「……一年生のときに出会って、一緒に生徒会をやってきて……」

絵里「そしてμ`sになって」

絵里「……希の言葉を聞いて、いっぱい希のことを知って……」

絵里「……でも私は希の知らないこともいっぱいある。だって別々の人間ですもの。当たり前でしょ…?」

絵里「……希はどんな風にご両親と過ごしてきたんだろう、どんな小学生、中学生時代を成長してきたんだろう、どんな景色を、どんな気持ちを……」

絵里「いまだってそうよ」

絵里「おうちにひとりでいるときはどんな気持ちではいるんだろう、どんなことを考えているんだろうって……」

絵里「だから話してほしいの」

希「…………」

絵里「私もっと知りたいの」

絵里「だって希は私の大切なかけがえのない友だちだもの」

希「…………」

絵里「希は覚えているのか不安だけれど」

絵里「私が希に出会えたのは」

絵里「……希、あなたが私に話しかけてくれたからよ」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 20:59:57.13 ID:fltHb+Lyo
希「…………」

絵里「本当に感謝しているわ。あのときの私はきつい人間だったものね」

希「……学校の階段のところ……」

絵里「…そうよ……」

希「えりちは怖い顔で『なにかよう?』みたいに言いはなって」

希「ほんまに怖かったんやからね、うち」

絵里「……ふふふ、あのときは本当に申し訳なかったわ」

希「本当にそう思ってる?」

絵里「ふふふ、ええ…」

希「えりち、急にへんなこと言ってごめん……」ギュッ

絵里「本当にそうよ」ギュッ

にこ「私たちがいることは忘れてないわよね?」

希「……みんなもほんまにごめんやで?」

希「急におかしなことを言っちゃって」

にこ「べ、別にいいわよ」

真姫「……で、希の本当に言いたいことってなんなのよ」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/29(月) 02:01:07.24 ID:lat/8732o
なんなのよ
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/30(火) 03:42:16.26 ID:ZMq5R146o
希「……さっきやりたいことがなんにも思いつかへんって言ったやろ……?」

希「……うちはそれが怖いかってん……」

真姫「怖い?」

希「……さっきにこっちが言ったようにμ`sはみんなでアイドル活動をするために集まった……」

にこ「…………」

希「……でもアイドルをするだけやったらこのメンバーやなくてもよかったはずやろ……?」

海未「……希、一体なにを…?」

希「……きいて? 変なことを言うつもりやないから……」

希「このメンバーじゃないとだめだって」

希「うちはいつもそう思っててん」

希「……でもね、じゃあこの素晴らしいメンバーと一緒にアイドル活動以外のことはできひんのやろうか……?」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/30(火) 03:48:25.27 ID:ZMq5R146o
希「今日のことでうちそう思ってしまった」

希「μ`sからアイドル活動をとったらなにも残らないんやないかって」

希「つながりの意味が消えてなくなってしまうんやないかって……」

にこ「……あんたってそういうとこホントバカね」

希「?」

にこ「あんたが頭のなかでどういうこと考えてるのか知らないけど私たちってそんなヤワなものじゃないと思うけど」

希「…………」

真姫「にこちゃんのデリカシーのなさには困らされるけどこういうときには役に立つわね」

にこ「なによ、それ」

希「……うちがバカみたいやね……」

にこ「い、いやっ、さっきのはそんなに本気じゃないから真面目に受け取らないでっ」

希「ふふふ」

絵里「ほら、大丈夫でしょ?」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/30(火) 03:50:34.53 ID:ZMq5R146o
希「……えりち……」

絵里「ひとりで抱え込んでるからそうなるのよ」

絵里「私たちはなんのために9人が集まってるの?」

希「…………」

絵里「希だけじゃない。私たちみんなひとりじゃだめなの」

絵里「だから悩んだり迷ったら教えてほしいな」

希「……うちってホントばか……」グスッ
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/31(水) 23:58:31.51 ID:2DCK82950
おつ
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/06(火) 02:11:15.04 ID:wYFk2X4Yo
希「ごめんな、うちのせいでせっかくの楽しい雰囲気がぶち壊しで……」

にこ「別にいいわよ。どうせずっと雨降ってるんだし」

穂乃果「ねぇ〜、絵里ちゃん早く何か言ってよぉ〜。いつまで駄菓子屋にいるのぉ」

海未「たしかに駄菓子屋の前にずっといるのは迷惑ですね」

にこ「ま、雨だし客もぜんぜん来ないから迷惑ってほどでもないだろうけど」

凛「にこちゃんはまるで梅雨の雨のようにつめたいにゃ」

にこ「なんてこというのよ! にこほどこころのあったかい人もいないのよっ!」

凛「うんにゃ」

にこ「返事冷たっ!」

絵里「実はもう決めてあるの」

穂乃果「そうなの!?」

にこ「ならさっさと言いなさいよ」

希「……えりち?」

絵里「合宿よ!!」

にこ「は?」

穂乃果「……合宿……?」

海未「い、いまからですか?」

絵里「ええ! 今からこの9人でね!」

にこ「合宿って……宿泊施設なんか……」

絵里「ふふふ、それはね……ことり?」

ことり「は、はい!?」

絵里「理事長にお願いできるかしら?」

ことり「な、なにをかな……?」

絵里「学校で泊まる許可がほしいの」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/06(火) 02:17:45.66 ID:wYFk2X4Yo
ことり「……へ?」

にこ「はぁ? あんた本気?」

絵里「生徒会長の頼みだもの。無理なら適当に書類を捏造するわ!」

にこ「……あんた手のひら返し半端ないわね……」

ことり「……でも……」

絵里「ことり?」

ことり「でも楽しそうっ! ことりもやりたいっ!」

海未「こ、ことりっ!?」

穂乃果「じゃあ穂乃果も!!」

絵里「別にいいでしょ? 今日は特別な日なんだもの」

海未「ですが……」

絵里「こうして一緒に寝泊まりすることがひいてはアイドル活動につながってくると思うけど?」

海未「し、しかたありませんね……」

絵里「決定ね!」

穂乃果「そうと決まったらさっそく学校へ行こう!」

にこ「晩ご飯はどうするの?」

絵里「決まってるじゃない。作るのよ」

にこ「また?」

ことり「今度こそしっかりおつかいがんばるね?」

海未「……次は私も作りたいです」

絵里「海未? いったいなにをつくるの?」

海未「……チャーハン……」

絵里「フッ」

海未「な、なぜ笑うのですか!!」

絵里「意外すぎる」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/06(火) 02:22:38.94 ID:wYFk2X4Yo
希「……私のために無理してない……?」ボソッ

絵里「多少の無理はご愛嬌よ?」

希「……うちが泣いちゃったから……」

絵里「希の泣き顔とっても可愛かったわよ?」

希「な、なんの話よ!///」

絵里「もうくよくよ悩まなくてもいいってことよ?」

絵里「ほら、ボヤボヤしてると置いていかれるわよ?」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/06(火) 02:35:19.41 ID:wYFk2X4Yo



部室

にこ「……部室に布団をひくのね……」

凛「みんな一緒って感じがしていいにゃ!」

花陽「……お布団あったかい……。もう眠れそう……」

希「……えりち、頑なに目つぶってなにしてんの?」

絵里「暗闇に目が慣れるまで……暗闇に目が慣れるまで……」

穂乃果「枕投げしたい」

海未「だからダメだって」

ことり「こちょこちょ」

海未「あひぃんっ!」

一同 シーン

海未「こ、ことり……///」

ことり「えへへ♪」

にこ(さっきの海未の声、ちょっとエロかった……///)

真姫「………」モゾモゾ

にこ(で、なんで真姫は徐々ににこに近づいてくるの??)

真姫(にこちゃんいいにおい///)

凛「今日はとっても楽しかったにゃあ」

海未「ふふ、そうですね」

ことり「まさか9人で学校で眠れるなんて思わなかった♪」

穂乃果「今日は雨で練習はできなかったけどみんなのおかげで楽しい日だった!」

穂乃果「明日からまた練習がんばろう!」

海未「雨の日の練習も考えないといけませんね」

凛「かよちんもう寝てる……」プニプニ

凛「かよちんのほっぺたぷにぷににゃあ」

ことり「ことりもぷにぷにしたい!」

海未「邪魔をしてはいけません」

穂乃果「穂乃果たちももう寝よっか?」

ことり「……ぷにぷに、そうだね」

穂乃果「おやすみー」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/06(火) 02:58:26.32 ID:wYFk2X4Yo



希「……えりち?」

希「……えりちー……」

希「……寝た……?」

希「…………」ツンツン

絵里「フッ」

希「……あ、笑った!」

希「ホントは起きててからかってたんしょ」

絵里「なんかかわいかったからつい」

希「そんなん言っても許さへんで……///?」

絵里「……今日は楽しかった?」

希「……もちろん」

絵里「でしょ? 楽しいんだから泣かなくてもいいの」

希「だからうちがバカやったって」

絵里「……希の呼吸がきこえる……」

希「ふふふ、なんやねんそれ」

希「うちかてえりちの鼓動がきこえそうやわ」

絵里「それは言い過ぎでしょ」

希「えりちが身動きするたび音がする」

絵里「うん」

希「えりちの体温も伝わってきそう」

絵里「そうね」ギュッ

希「手をつなぐとか反則やん」

絵里「なんのルールよ、ふふ」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/06(火) 03:06:53.43 ID:wYFk2X4Yo
希「梅雨、なんでもない一日やったけど楽しかった」

絵里「雨降っちゃって最初はどうなるかとそわそわしたけど」

希「うちはわくわくしてた」

絵里「のんきなご身分だこと」

希「海未ちゃんの負担はちょっとくらい減らしてあげたいもんやね」

希「雨を予測できなくて謝られるとは思わへんかったわ」

絵里「海未らしいわ、ふふ」

希「うん。そういうところがかわいくてすきやで」

絵里「まじめといえばことりね」

希「ああ、ふふ」

絵里「お買い物から帰ってきたときほぼずぶ濡れで」

絵里「なんか今にも泣きそうに悲惨な顔をしてたわね」

希「事情を聞いてかわいそうやったな、あれは」

絵里「なんか今話してたらまたかわいそうに思ってきたわ」

絵里「穂乃果には罰を与えないとね」

希「穂乃果ちゃんのあの性格はなかなかなおらんやろなー」

絵里「今日いろいろあったけど」

絵里「一番楽しかったのは」

絵里「希の泣き顔が見れたこと」

希「………」ムスッ
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/06(火) 03:12:53.47 ID:wYFk2X4Yo
絵里「ちょっとむくれないでよ、自分から泣き出したんでしょー」

希「……泣きたくて泣いたわけやないもん……」

絵里「めったに見れないものが見れただけでも今日は特別な一日だったわ」

絵里「希的には今日なにがいちばん楽しかった?」

希「……今こうしてえりちと話してること」

希「さっきまではね」

絵里「ちょっといい加減機嫌治してよ、謝るから」

希「謝るならはじめから言わんといて」

絵里(がちで怒ってる)

絵里(これやばいやつだわ)

絵里(こうなったら)

絵里「えいっ」ギュウッ

希「ひゃっ!」

絵里「抱きつき攻撃〜」

希「ちょ、ちょっとえりち!」

絵里「大きな声だしたらみんな起きちゃうわよ〜?」

希「そ、そんなんしたってゆ、許さへんで……っ」

絵里「じゃあ許すまで抱きつくから」

希「どういうことなん!?」

112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/06(火) 03:18:44.06 ID:wYFk2X4Yo
絵里「」ギュウッ

希「わ、わかったからっ! 許すからそんな頑なに抱き締めんといてっ」

絵里「いや」

希「へ?」

絵里「離さない」

希「約束がちがうやん?!」

絵里「希の体柔らかくて気持ちいいから」

希「それなんの理由にもなってへんで!?」

絵里「」スヤァ

希「うそでしょ?」

絵里「うそよ」

希「うわ、びっくりした」

絵里「演技ってやつね」

希「もういいかげん寝よ?」

絵里「……そうね。楽しかった梅雨の日ももう終わり」

希「この9人で普段できないことができて楽しかった」

絵里「……μ`sはたしかに期間限定のアイドルだけど」

希「うん?」

絵里「高校生だってそうだから」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/06(火) 03:23:12.59 ID:wYFk2X4Yo
希「……そうやね……」

絵里「これから残りの時間一生懸命楽しむから」

絵里「よろしくね?」

希「こちらこそ」

絵里「おやすみなさい」

希「おやすみ」

絵里(長かったようであっという間だった今日)

絵里(外では雨がまだ一向に止む気配はなく)

絵里(でも雨の日でもこんなにも私たちは楽しめる)

絵里(希の悲しみは実は密かに私も考えていたことだけど)

絵里(今日のおかげで解決して)

絵里(これからいっそう頑張らなくちゃって思えたわ)

絵里(退屈なようで楽しかった今日)

絵里(明日に備えて眠らなきゃ)

絵里(明日も朝が早いんだから)
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/06(火) 03:24:04.53 ID:wYFk2X4Yo
おわりです。

お読みいただきありがとうございました。

長めになり更新も遅かったのは反省点です。
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/07(水) 00:38:50.58 ID:o2Gy8/vq0
おつ
長くなったのも更新頻度も悪くないと思う
それよりも投稿前に1回ぐらいは見直した方がいいと思う
誤字脱字は良いにしても口調や1人称は間違えないでほしい
あと多くの人に見せたいなら投稿する時はageた方がいいよ
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/07(水) 03:25:37.44 ID:omGpD21IO
乙でした
若干の誇張はありつつもメンバーそれぞれの個性が出てて読んでてとっても楽しかった
ただ口調は自分も少し違和感あったかな
特に希ちゃんの関西弁はもうちょっと控え目な気がします

希ちゃんも絵里ちゃんと友達と自由に遊ぶことにまだあんまり慣れてない感じで同じ悩みをこっそり抱えてたのがすごく良かったです
みんなでやりたいことが特に思い付かないってのは一緒に居られるだけで楽しくて仕方ないからなのかななんて勝手に解釈
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/25(日) 11:51:36.31 ID:Rxe29xLSO
>>5
結婚
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/23(水) 10:38:47.71 ID:pjj/0xtD0
test
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