海未「小料理屋の園田海未です」

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119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 15:41:42.89 ID:zcpyquyx0
にこ「へー!それは嬉しいわね!!」

花陽「ま、まさかにこさんも・・?」

にこ「そうよ、アイドルだけどね」

花陽「うわあ!!そんな人に会えるなんて奇跡ですっ!!」

花陽「あのっ、良かったらLINE交換しませんか・・・?」

にこ「良いわよ、にこのファンなんでしょー?」

にこ「それに昔からアイドルトークで盛り上がる友達が欲しかったのよ」

花陽「と、友達・・・///」

にこ「はい、アンタのLINEに入れといたからね」スッ

花陽「あ、ありがとうございます!!家宝にしますっ!!」ペコペコ

にこ「大袈裟ね」クスッ



真姫「花陽のやつってあんなにテンション高かったかしら・・・?」スパッ

凛「凛はこっちのかよちんも好きだにゃー」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 15:54:02.53 ID:zcpyquyx0
にこ「・・・しっかし煙たいわねアンタ」

真姫「はあ?タバコ吸ってたら煙くらい出るわよ」

にこ「ていうかアンタってあの西木野総合病院のやつよね?」

真姫「それがどうしたのよ?」

にこ「煙草なんて吸ってて良いのかしらね」

真姫「・・・何かムカつくわね貴方」

にこ「親の七光りで不良気取りなんて正直情けないんだけど」

真姫「はあ・・・!?打ん殴るわよ!?」

にこ「何よかかって来なさいよ」


挑発をするにこに真姫はグーにした左手を思いっきり振り下ろす

しかしすんでの所で交わされた
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 16:05:08.26 ID:zcpyquyx0
にこ「おっそいわねー。喧嘩慣れしてない証拠だわ」

真姫「うっさい!!その顔腫れさせてやるわよ!」

ブンブンと拳を振り回す真姫だが、にこには一度も当たらない

真姫「何で当たらないのよ!」

にこ「・・・もう良いわ」

ドゴッ!!

真姫「ヴぇっ!?」

にこのパンチが真姫の腹部に命中する。

そのまま真姫は地面にうつ伏せになった。

凛「真姫ちゃん!!」

真姫「はぁっ・・・はぁっ・・・痛いわね・・・!」

にこ「殴られるのも慣れてないのね」

真姫は顔を仰いだ。

倒れた真姫を見るにこの目は氷の様に冷たかった。
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 16:17:42.31 ID:zcpyquyx0
にこ「ヤカラを飛ばすだけで碌に鍛えてない」

にこ「そんなんで良く不良やれるわ」

真姫「・・・うっさいわね、いつもは凛に任せてんのよ」

真姫「確かにアンタは強いけど・・・凛には勝てるかしらね?」

凛「にゃっ!真姫ちゃんの敵討ちー!!」

ブオン!!

にこ「うおっ!?」

凛「おー、不意打ちのパンチを避けるなんてやるにゃー」

凛「でも凛のスピードに付いて来れるかにゃ?」


そう言うと凛はにこの周りを高速で走る。


にこ「・・・っ!?何この動き!?」


花陽(凛ちゃん・・・あまり傷付けないでね?)

凛(分かってるにゃー!)


アイコンタクトで意思を疎通するりんぱな。

そして凛は右足でにこの身体を蹴り上げた。
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 16:34:44.99 ID:zcpyquyx0
にこ「ぐっ!?」

凛「かかと落としだにゃー!」

上空に蹴り上げられるにこ。

その頭上まで飛び上がった凛は、にこの頭目掛けてかかとを落とす。

強い衝撃を伴い、にこの身体は地面に叩き付けられた。


にこ「うっ・・・げほっげほっ!!」

凛「やったにゃー!!」

真姫「・・ふん、口ほどにも無かったわね」

花陽「凛ちゃん!やりすぎだよぉ!!」ブンブン

凛「うええ・・・ごめんだにゃかよちん〜・・・」グワングワン

真姫「まあ良いわ、さっさと帰るわよ」


そう言った真姫は凛と花陽を連れて帰ろうとする。


にこ「ま、待ちなさいよ!」
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 16:42:43.55 ID:zcpyquyx0
真姫「何?勝負に負けた人が何の用よ?」

にこ「でもアンタには勝ったわよ!」

真姫「凛に負けたでしょ、じゃあね」

にこ「・・・何よ大して苦労してない癖に」

真姫「はあ?」

にこ「にこはアンタみたいなやつは嫌いって言ってんのよ!!」

真姫「な、何よ・・・!!私だってアンタなんか嫌いよ!!」

にこ「親の七光りの癖に!」

真姫「うるさい!!アイドルなんてチャラチャラしたやつの癖に!!」

にこ「何ですって・・・!!!」

怒りに身体を震わせるにこ。

しかしそれ以上に怒りを露にした者が居た。

125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 16:47:51.45 ID:zcpyquyx0
花陽「真姫ちゃん!!!」

真姫「っ!?花陽・・・?」

普段の彼女からは想像も付かない程の大きい声に真姫は身体を強張らせた。

花陽「今の言葉無しにしてよっ!!」

真姫「えっ・・何が?」

花陽「アイドルはチャラチャラなんてしてないよ!!」ドン!

真姫「きゃっ!」

怒りの余り真姫を突き飛ばす花陽。

そんな幼馴染の豹変振りに凛は顔を伏せる。

凛(かよちんの前でアイドルを馬鹿にしたら駄目だにゃ・・・)

幼少時代に同じ事を言ったクラスの男子の結末を目の前の出来事に重ねるのだった。
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 17:04:53.04 ID:zcpyquyx0
真姫「痛たたた・・・ごめん花陽」

にこ「にこにも謝りなさいよ」

真姫「・・・フン、悪かったわね」

花陽「ごめんねにこさん・・・」

にこ「良いわよ、そんな事よりアンタ」

真姫「何?」

にこ「というよりあんた等3人・・・・・・今からにこの舎弟になりなさい!」

そう言って3人にビシッと指を向けるにこ。

真姫「はあ!?」

凛「絶対嫌だにゃー!!」

花陽「やったあ!」

凛「かよちん!?」

真姫「大体何でそんな事急に言うのよ!」

にこ「うっさいわね〜!特に釣り目のアンタはにこが絶対不良から足を洗わせてやるんだからね!!」

真姫「余計なお世話よ!」

にこ「橙髪のアンタもついでに不良から更生させてやるわ」

凛「凛に勝ってないのに何で上からなの!?」

にこ「ドルオタのアンタは・・・まあ可愛がってやろうかしらね」

花陽「あ、ありがとうございます!」

凛「何でかよちんだけそんなに贔屓してるの!」

にこ「悔しかったらにこを崇めなさい!」

凛「それだけは絶対ヤダにゃー!!」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 17:12:11.97 ID:zcpyquyx0
にこ「・・・・・・そんな事があってあの3人と今日までやって来たのよ」

希「えっ、もう終わり?」

にこ「そうよ」

絵里「色々無茶苦茶な気がするんだけど・・・」

にこ「まあ細かい話はまたの機会にするわ」

希「何でやーん、もっと色々聞きたいわー」

にこ「もう夜の1時よ?流石に寝ないと」

絵里「ええ〜?まだ夜は始まったばかりよ?」

にこ「どこの恋人よ・・・いいからさっさと寝る!」パンパン

希「しゃあないなー」

絵里「じゃあにこを挟んで川の字で寝ましょうか」

にこ「にこは子供かっ!!」

希「よ〜しよ〜し、のんたんと寝ましょうね〜♡」

絵里「あー、希ずる〜い!」

にこ「やめなさいよぉ!」


結局川の字で寝た3人であった。
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 17:26:41.23 ID:zcpyquyx0


にこ「ふわあ〜・・・」

真姫「にこちゃんおはよう」

にこ「あ、早いわねアンタ」

真姫「頭痛で目が覚めたのよ・・・」

にこ「ああ〜・・・アンタビール凄い飲んでたもんね」

にこ「はい水、医者の不摂生も程ほどにね」

真姫「ありがとにこちゃん」コクッ


凛「うーん・・・気持ち良い朝だにゃー!」

にこ「おはよー」

凛「おやおや、朝っぱらからお熱ですかにゃー?」

真姫「ヴぇ!?違うわよ!」

にこ「まあにこは〜真姫ちゃんと熱々したいけど〜?」キャピ

真姫「ヴぇえ・・・///」

凛「真姫ちゃんトマトみたいだにゃー」

129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 17:50:53.39 ID:zcpyquyx0
にこ「しっかしアンタらも昔と変わったわね」

真姫「フン、不良時代の事まだ根に持ってるの?」

にこ「べっつにー?まあ真姫ちゃんはにこに負けた事は忘れてるけど?」

真姫「覚えてるじゃないのよ!」

凛「その後凛にぼこぼこにされたんだにゃー」

にこ「そうそうあれは無様だったわね」

にこ「って誰が無様よっ!」

凛「セルフツッコミだにゃー」

真姫「キモチワルイ」クルクル

にこ「でもあの時何でアンタ等を舎弟にしたのかしらね」

真姫「それはこっちのセリフよ」

凛「急に言われたよね」

にこ「まあ可愛いアンタ等を放って置けなかったのかしらね〜♡」

凛「真姫ちゃん暖房付けてにゃー」

真姫「26度で良い?」

にこ「聞きなさいよ!ていうか思いっきり暑いわよ!」
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 17:55:55.95 ID:zcpyquyx0
ガラッ

絵里「おはよ〜」

希「おはよー」

花陽「おはようございますぅ・・・」

にこ「アンタ等寝ぼけ過ぎ」

真姫「顔洗って来なさいよ」

凛「かよちんご飯食べるにゃー」

花陽「すぐ洗ってきますっ!」

希「花陽ちゃん早いなあ・・・」

絵里「うぅ〜ん・・・くー」

にこ「寝るな」パコン

絵里「あぁ〜ん痛い〜」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 18:13:59.72 ID:zcpyquyx0
花陽「ご馳走様でした!」

真姫「ご馳走様」

絵里「ハラショー・・・朝は和食よねえ・・・」

にこ「おばちゃんみたいね」ププッ

希「さてと、BARの開店準備しないとなあ」

にこ「あ、今日は開店日?」

希「そうやー常連さんも待っとるしもう行くわ」

凛「行ってらっしゃいにゃー」

にこ「気をつけなさいよー」


BAR

希「さ、今日も頑張ろーっと」

?「すいませーんもう開いてます?」

希「もうちょっと待っててなー・・・あっ!」

希「久しぶりやなあ!」

佐藤「はい!2週間ぶりですよね」

高橋「え、お前先週行ってねえの?」

佐藤「この前用があったんだよ!」

希「まあまあまだ早いけど中入り」

『お邪魔しまーす』



132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 18:23:52.51 ID:zcpyquyx0
佐藤「マスター、ビール!」

高橋「あ、俺もビールで」

希「りょうかーい、ちょっと待っててなー」

希が経営するBARにはアルコールなら何でも置いてある。

一番度数の高い“スピリチュアル”は未だ注文した者は居ないとか。

佐藤「あ、マスターいつものやって!」

希「はいはーい、高橋君もやな?」

高橋「あ、お願いしまーす」


希「アルコールパワー、た〜っぷり注入!」

希「はーいプシュッ!」

『いただきましたー!』


ちなみに無料サービスでやっている。


佐藤「いやー、やっぱりこれやって貰うともっと美味しくなるわー」ゴクゴク

高橋「めっちゃ分かる」ゴクゴク

希「あ、ウチもちょっと貰って良い?」

佐藤「あ、良いっすよ」


しばしの間店内は盛り上がった。


133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 18:40:42.35 ID:zcpyquyx0
しかし盛り上がる店内の空気は高橋の一言で打ち破られた。


高橋「そういや園田姉さん大丈夫かな?」

佐藤「あー、ボスから電話あったもんな」

希「・・・ん?」

聞きなれた名前が耳に入った希。

希「高橋君ちょっとええ?」

高橋「何すか?」

希「園田姉さんって・・・海未ちゃんの事?」

高橋「え、マスター知ってるんすか?」

希「知ってるっていうか、まあ友達やな」

佐藤「へえー・・・姉さん他にも友達が居たんだな」

高橋「確かにびっくりだよな」

希「どういう事?」

高橋「いやあー、ここだけの話だけど姉さんってヤクザだから」

希「え・・・!?海未ちゃんがヤクザ・・・!?」

134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 18:51:15.01 ID:zcpyquyx0
佐藤「そうなんすよー、まあ一応ボスが居るんすけどね」

希「ボスって誰なん?」

高橋「親父さんすよ、園田姉さんのね」

希「海未ちゃんのお父さん・・・!?」

佐藤「まあヤクザとは言っても別に悪い事やるような集団ではないんすけど」

高橋「むしろ世間の困ってる人達を手助けする感じだよな」

希「へえー・・・もしかして2人も?」

そう言う希に同時に頷く2人。

佐藤「まあ下っ端ですけどね」

高橋「給料も安いしな」


自嘲気味に笑う2人を尻目に希は顔を伏せた。


希「そんな・・・海未ちゃんが・・・」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 18:57:25.00 ID:zcpyquyx0
海未「へっくち!」

海未「ずずっ・・・誰か私の噂してますかね?」

凛「そんな訳無いにゃ」

海未「何故凛だけ来てるのですか?」

凛「にこちゃん、かよちん、真姫ちゃんは仕事、絵里ちゃんは何か用事があるって」

海未「希はBARの開店日でしたよね」

凛「そうだにゃー皆忙しいにゃ」

海未「・・・そういえば凛は何故インストラクターを?」

凛「特に理由は無いよ、ただオリンピックも金メダル取りまくって飽きちゃったからかな」

海未「凛は身体能力は人間離れしてますからね」

凛「山登りだけは絶対にしたくないけどにゃ」

海未「今度富士山の登頂を計画してますけど」

凛「オコトワリシマス」

海未「それ誰の真似ですか?」

凛「絵里ちゃんと真姫ちゃんを足してみただけにゃ」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 20:01:54.05 ID:zcpyquyx0
警察署


絵里「すみませーん」

署長「おお、絢瀬君じゃないか!」

絵里「お久しぶりです署長」

署長「何だ何だ、君の休暇はまだ期間がある筈だが?」

絵里「いえ、少し顔を見せに来ただけです」

署長「そうか!是非ともあの3人に会っていくと良いぞ」

絵里「有難う御座います!」


絵里「こんにちは」

ヒデコ「あ、絢瀬先輩!」

絵里「久しぶりねヒデコちゃん」

ヒデコ「フミコとミカは今居ないですよ」

絵里「あら残念ね」

絵里「まあ2人に会ったら宜しく言っておいて」

ヒデコ「了解しました!」ビシッ

絵里「じゃあそろそろ戻ろうかしら・・・」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 20:12:54.08 ID:zcpyquyx0
ヒデコ「あ!先輩もうちょっとだけ良いですか?」

絵里「別に良いわよ?」

ヒデコ「ありがとうございます」


絵里「で、何かお話して欲しいのかしら」

ヒデコ「はい・・・先輩っていつこちらに戻りますか?」

絵里「あら」

ヒデコ「先輩が長期の休みを取るって言う事で私達はこの署に来ました」

ヒデコ「でも・・・先輩と1度で良いから仕事したいです」

絵里「・・・・・・」

ヒデコ「署長は先輩が戻り次第私達をまた別の場所に異動させるらしいですが・・・」

絵里「それは寂しい事になるわね」

ヒデコ「私はフミコとミカと3人でいつも仕事は頑張ってます」

ヒデコ「でも凄腕の警官と言われている先輩と大きな仕事をしたい」

ヒデコ「私はずっとその事を考えてるんです」

絵里「凄腕なんて照れるわね」

ヒデコ「そして私の夢である日本の平和を守る事」

ヒデコ「その夢を先輩と一緒に叶えたいんです」

絵里「警官の鏡じゃないの」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 20:23:04.78 ID:zcpyquyx0
ヒデコ「でも先輩が戻るとその夢は叶えられなくなるんです」

絵里「確かにそうなるわ」

ヒデコ「新米の私達では署長へ意見する事は出来ません」

絵里「成る程ね。大体分かったわ」

絵里「署長には私から話を付けておくから安心しなさい」ナデナデ

ずっと不安から顔を伏せたヒデコの頭を撫でる絵里。

ヒデコ「先輩・・・!」

絵里「可愛い後輩の頼みは断れないわあ」

あえておどけてみせる絵里。

だがヒデコの顔は嬉しさから綻ぶ。

ヒデコ「有難う御座います!」バッ

絵里「良いわよ、私が戻ったら一緒に仕事しましょう?」

ヒデコ「はい!」

絵里「じゃあまた今度ね」フリフリ


未だ頭を下げるヒデコに優しく手を振りながら絵里は署長室に戻った。
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 20:38:09.95 ID:zcpyquyx0
署長「おや、もう帰るのか」

絵里「はい・・・署長少しお時間良いですか?」

署長「何だね」

今までの経緯を話す絵里。

署長「そうか・・・しかしあの3人は君の後釜だからな」

署長「結論から言うとその意見を通すのは難しいというのが現状だ」

絵里「そうですか・・・」

署長「只でさえ教育者が少ない上、君が戻ってくる以上あの3人をここに留まらせる理由も無いからな」

絵里「私情を挟みこんでしまってすみませんでした・・・」

署長「いやいや、君が責任を感じる必要は無いのだよ」

署長「私も本音を言えば良く働いてくれてるあの3人を異動させるのは胸が痛むからな」

絵里「・・・」

署長「まあ君の帰りはいつでも待っているからな、ゆっくり休暇を取っておきなさい」

絵里「はい、失礼しました」






140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 20:46:16.69 ID:zcpyquyx0
小料理屋


海未「ふわぁ・・・」

凛「おっきなあくびだにゃー」

海未「しかし今日は暇ですね」

凛「お客さんあんまり来てないもんね」

海未「凛、しりとりしませんか?」

凛「ええ〜?別にいいけど」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 20:55:49.58 ID:zcpyquyx0
海未「では『り』から」

海未「りんご」

凛「ゴムブーツ」

海未「積み木」

凛「キラー」

海未「赤餅」

凛「チーズ」

海未「頭蓋骨」

凛「ツムツム」

海未「虫」

凛「シンセサイザー」

海未「ちょっと待って下さい」

凛「イカリング」

海未「そういう事じゃないです」

凛「これ面白くないにゃ」

海未「にこか希が居れば盛り上がりそうですけどね」

凛「あー、にこちゃんイジリたいにゃー!」ジタバタ

海未「・・・落ち着いて下さい」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 21:08:30.76 ID:zcpyquyx0
カランコロン


絵里「こんにちは海未」

海未「いらっしゃい絵里」

凛「絵里ちゃーん!」モギュ

絵里「きゃっ、もう凛は元気いっぱいね♡」

海未「そういう絵里は少々疲れているようですよ?」

絵里「ちょっと警察署に顔を出しただけよ」

凛「え、絵里ちゃんって警官だったの!?」

絵里「あら言ってなかったかしら?」

凛「初めて聞いたよー!」

凛「じゃあ警察手帳とか持ってるの?」

絵里「ええ、今は署内に置いてるけどね」

凛「今度見せてよー!」

絵里「分かったわ。でも休暇終えてからね」

凛「えー、けちー」ブーブー
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 21:33:19.01 ID:zcpyquyx0
駄弁る3人の所に謎の客が訪れる。


カランコロン


?「海未ちゃ〜ん」

海未「ああいらっしゃいませ・・・・ことり!?」

ことり「久しぶり♡」

頭にとさかと輪っかのある銀髪の女性は柔らかい笑みを浮かべる。

絵里「あら、可愛らしいお客さんね」

凛「誰だにゃー?」

ことり「やーん♡この子可愛いー!」スリスリ

凛「にゃあああああ!?///」

ことりと呼ばれた女性は凛の顔に頬擦りする。

海未「ことり、凛が困っておりますよ」

ことり「凛ちゃんって言うの?」

凛「は、はいにゃ!」

ことり「私は南ことり、よろしくね♡」ナデナデ

凛「よ、よろしくにゃあ・・・///」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 21:37:28.30 ID:zcpyquyx0
すっかりことりの手のひらに転がされる凛。

それをフォローするかのように絵里が声を掛ける。

絵里「じゃあことりって呼べば良いかしら?」

ことり「うんっ♡貴方の名前は?」

絵里「絢瀬絵里よ」

ことり「じゃあ絵里ちゃんって呼ぶね♡」

絵里「ハラショー♡宜しくねことり」

ことり「こちらこそお願いします♪」
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 21:41:30.05 ID:zcpyquyx0
海未「さすがにことりは馴染むのが早いですね」

凛「海未ちゃんの友達なの?」

海未「ええ、幼少時代からの親友です」

凛「あんなに可愛い女の子と友達なんて羨ましいにゃー!」

海未「心配しなくても凛は十分可愛らしいですよ」ニコニコ

凛「にゃにゃっ!?///」


今日の凛は押しに弱いようだ。
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 23:36:00.98 ID:zcpyquyx0
穂むら


穂乃果「あー!店番疲れたー!!」

雪穂「後10分だから頑張りなよ」

穂乃果「むー、冷たいなー!」

雪穂「はいはい・・・麦茶持ってくるから待ってて」



にこ「疲れたー・・・」

真姫「私も疲れたわ」

花陽「2人ともお疲れ様♪」

にこ「あ、あんた等ちょっとにこに付き合える?」

まきぱな『?』



にこ「おーい穂乃果ー」

花陽「こんばんは穂乃果ちゃん」

穂乃果「おお!にこちゃんかよちゃんいらっしゃーい!」

真姫「ここって・・・穂むら?」

穂乃果「あ、真姫ちゃんだ!」

にこ「ん、花陽と真姫も来た事あるの?」

花陽「はいっ!ここのお饅頭美味しいって有名なんだよ!」

真姫「パパがたまに買ってくるのよ」

穂乃果「おー、嬉しいねえ!お父さんも喜ぶよ!」

にこ「ていうか穂乃果、これから暇ある?」

穂乃果「あ、後10分で店閉めるよ」

にこ「そう、じゃあ海未の所行く?」

穂乃果「おおっ行く行くー!」

雪穂「お姉ちゃん麦茶・・・あっ皆さんこんばんは!」

花陽「あ、雪穂ちゃん!」

真姫「こんばんは」ニコッ

にこ「雪穂ちゃんちょっとお姉ちゃん借りて良い?」

雪穂「どうぞどうぞ、家に居てもうるさいんで」

穂乃果「何をー!お姉ちゃん怒ったぞー!」プンプン

雪穂「ね?」

にこ「よし引き摺って行こうかしら」

穂乃果「わー、にこちゃんごめん!」
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 23:55:23.86 ID:zcpyquyx0
小料理屋


海未「そろそろにこ達が来ますね」

ことり「え、にこちゃん来るの?」

海未「不味いですか?」

ことり「うんうん!久しぶりだから嬉しいなーって!」

絵里「あら、久しぶりってどういう事?」

ことり「うん、お互いに仕事が忙しくなってからあんまり会ってないんだ」

海未「ことりはプロのデザイナーですし、被服の専門店のオーナーでもありますからね」

凛「初めてあったのっていつからなの?」

ことり「んー、6年前かな?」

ことり「まだにこちゃんが駆け出しさんだった頃なの♪」

凛「えっ!?凛も6年前にこちゃんと初めてあったんだよ!」

ことり「ええー!?それって凄い偶然だね!」

凛「ちなみにその頃の凛は高3の不良だったにゃ」ドニャ

ことり「わあー♡凛ちゃんカッコいい♪」

絵里「あらあら♡だから今もやんちゃなのね♪」

海未「私が知り合った頃もそれなりにやんちゃでしたけどね」クスッ

凛「でもどうやって知り合ったにゃ?」

ことり「そうだねー・・・」






148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/02(日) 00:08:23.62 ID:GBdLDGRe0
6年前、ことりは小規模ながら裁縫の仕事をしていた。

昔から得意な事なので、それなりに順調だったが仕事としてはやはり大変だった。

そんな折、ことりは1人の女性と出会った事で人生に大きい転機が訪れた。


にこ「すいませーん」

ことり「はーい♡何か御用ですか?」

にこ「服が解れたからちょっと直して欲しいのよ」

ことり「かしこまりました!すぐ直しますからそちらでお待ち下さい♪」

にこ「悪いわね・・・よいしょっと」


渡された衣服を直しながらことりは目の前の客に視線を向ける。

只の一般人の様に見えるが、ことりの脳裏にはある日何気なく見たアイドル番組の記憶が思い起こされた。
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/02(日) 00:14:27.68 ID:GBdLDGRe0
ことり「・・はい!終わりましたよ」

にこ「ん、ありがと。これ代金ね」

ことり「有難う御座いましたー♪・・・あの、貴方アイドルの人ですか?」

にこ「え、知ってんの?」

ことり「はい!アイドルの番組に出ていたのを少しだけ見たんですよ」

にこ「ふーん、じゃあ名前とか分かる?」

ことり「えーっと・・・ごめんなさい分かりません・・・」

にこ「しょうがないわねー、じゃあそのとさかにしっかり刻み込みなさい!」

そう言うとにこは卓をバン!と叩きながら自信満々に言い放つ。

にこ「矢澤にこ!大銀河宇宙NO.1のアイドルよ!」

ことり「はあ・・・・・・?」

にこ「じゃあね、次はファンとして会いに来なさい!」

すっかり面食らったことりに目もくれずに矢澤にこは店を出た。
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 00:15:36.68 ID:ZtRV9M4SO
小料理ヤクザ
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/02(日) 00:19:16.59 ID:GBdLDGRe0
ことり「・・・それが始めての出会いだったんだよ♪」

凛「へえー、駆け出しの頃から寒かったんだにゃー」

絵里「何と言うかにこらしいわね」

海未「そんな出会いがあったんですね・・・」

ことり「今はすっかりにこちゃんのファンですっ♪」

凛「えー、急展開過ぎるにゃー!」

凛「もっと細かく聞かせてよー!」

ことり「でももっとお話長くなっちゃうよ?」

海未「もうにこたちも来ますし直接にこに聞いてみては?」

凛「じゃあそうするにゃ!」

絵里「ふふっ楽しみね♡」


カランコロン
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/02(日) 00:27:52.90 ID:GBdLDGRe0
希「海未ちゃーん焼肉定食ちょうだい!」

海未「いらっしゃいませ希」

凛「あ、希ちゃーん!」

絵里「お疲れ様、希」

ことり「え、誰?」

希「おおっと?可愛い子が紛れてるなー」

絵里「ことりって言うのよ」

海未「私の親友なんです」

希「よろしくなーことりちゃん!ウチの事は希って呼んでな♪」

ことり「よろしくね希ちゃん!」


カランコロン



153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/02(日) 00:38:02.75 ID:GBdLDGRe0
にこ「海未ー!穂乃果連れてきたわよー!」

穂乃果「海未ちゃんこんばんはー!」

海未「皆さんこんばんは」

ことり「穂乃果ちゃーん!」ダキッ

穂乃果「おおっ!ことりちゃん大胆!」

真姫「はいはい、お熱いわね」

花陽「ことりちゃんこんばんは♪」

ことり「あ、かよちゃんと真姫ちゃんも来たんだね!」

ことり「そしてにこちゃんも♡」

にこ「ん、久しぶりことり」

凛「おおー!お店が賑やかだにゃー!」

絵里「ハラショーね♡」

希「よーし!という事でにこっち!」

にこ「何?」

希「今日はにこっちの奢りって事で良いかー!」

『異議なーし!』

にこ「ぬわんでよぉ!」

海未「あ、会計してくれるんですか?」

にこ「するかっ!」

希「ええ〜!トップアイドルさんはお金持っとるやーん!」

凛「そうだそうだー!」

穂乃果「異議なーし!」

にこ「よし、あんたら3人をまずボコるわ」ピキピキ
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/02(日) 00:51:32.76 ID:GBdLDGRe0
にこ「はぁ〜・・結局にこが持つのね」

希「ええやんここ安いしー」

海未「安さと安心が売りですからね」

にこ「まあ美味しいから良いけどね」


にこの奢りで9人は思いっきり食事を楽しむ。

その中で凛はこっそりとにこを呼んだ。


凛「ねえねえ、にこちゃん」

にこ「何よ?」

凛「ことりちゃんと昔何かあったんでしょ?」

にこ「ああ、出会いの話?」

凛「そうだよー、ことりちゃんちょっとしか教えてくれなかったんだよ!」

にこ「大して面白い話じゃないわよ?」

凛「良いよ。凛がちょっとだけ気になるだけにゃ」

にこ「しょうがないわねー。じゃあ教えてやるわ」

――――――――――――――

にこ「・・・・・・ていう事があったのよ」

凛「後半ほとんど自慢話だったにゃー」

にこ「事実だからしょうがないでしょぉ〜?」

凛「とりあえずくすぐって良い?」

にこ「・・・・・・何故?」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/02(日) 00:59:28.41 ID:GBdLDGRe0
凛「まあかよちんと真姫ちゃんには言わないから安心するにゃ」

にこ「何で上からなのよ・・・」

ことり「にこちゃあ〜ん♡」

にこ「うわっ、コイツ酔ってる・・・ちょっと凛!」

凛「お幸せに〜」スタコラ


にこ「ちょお!?」

ことり「えへへ〜♡」

にこ「もたれないでよ・・・」

ことり「だって海未ちゃんも穂乃果ちゃんも寝ちゃったもーん」

にこ「絵里んとこ行けば?」

ことり「むう、ことりの事嫌いなの?」

にこ「そういう面倒な所は嫌い」

ことり「はっきり言われた〜」グズグズ

にこ「嘘泣きするなっ」ポコン

ことり「ちゅん!」
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/02(日) 01:35:47.71 ID:GBdLDGRe0
凛「あー、にこちゃんがことりちゃん虐めてるにゃー!」

にこ「ち、違うわよ!」

絵里「にこ?女の子には優しくしなきゃ駄目よ?」

にこ「にこも女なんですけど?」

希「へえー」ワシワシ

にこ「東條さーん、胸は関係ないでーす」

ことり「にこちゃんひどぉ〜い」グスグス

にこ「やめんか」ペチ

ことり「やんっ♡」


海未「・・・・・・ん、寝てしまいましたか」

にこ「ぐっすりだったわよ・・・」

海未「にこ、そんなに疲労してどうしました?」

にこ「アンタの幼馴染が絡み酒しただけよ・・・」

海未「申し訳御座いません、酒癖が悪くって」

海未「あ、真姫と花陽はどうしました?」

にこ「飲みすぎて気持ち悪くなってからトイレに篭りっぱなしよ」

海未「他の皆さんは・・・眠っていますね」

にこ「とりあえず大部屋に布団敷くわよ」

海未「このまま雑魚寝と言う訳にもいきませんしね」



そしてにこと海未は布団敷きや人の運搬疲れで眠った。

その途中に真姫と花陽がトイレから帰ってきたが嘔吐物臭かったので風呂に入らせてから布団に入れた。

嘔吐物以上に酒臭い大部屋だったが、久し振りに大人数で眠った事は海未にとって忘れられない夜になったらしい。
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/02(日) 01:37:07.53 ID:GBdLDGRe0
今日はここまで
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/02(日) 01:37:54.01 ID:GBdLDGRe0
今日はここまで
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/22(土) 22:57:55.02 ID:H7k/n5qP0
今日は7/22

矢澤にこの誕生日である

いつもは古風な小料理屋も、毎年この日になると綺麗な飾り付けで彩られる

更に今年は9人揃っての祝いなので例年より豪華なパーティーとなった


にこ「皆グラスは持ったわね〜?」

にこ「じゃあ、にこのこれからをいわt」

穂乃果「かんぱーい!」


『かんぱーい!!』

にこ「ぬわんでよ!」
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/22(土) 23:11:26.11 ID:H7k/n5qP0
にこ「主役なんだから最後まで言わせなさいよぉ!」

凛「一年中出しゃばってる人が何か言ってるにゃ」

にこ「り〜ん?」グリグリ

凛「痛いにゃー!」

海未「はいはい、2人とも今日くらい仲良くして下さい」




絵里「ふふっ♡あの2人は相変わらずね」

花陽「ケーキ美味しいよぉ♪」

ことり「おにぎりもあるよかよちゃん♪」

花陽「ふわぁ・・・花陽幸せですぅ・・・」

絵里「やれやれ、ここも相変わらずね」

ことり「絵里ちゃんもボルシチどうぞ♡」

絵里「ハラショー!」


希「えりちも人の事言えんなあ」モグモグ

真姫「そんなに食べて大丈夫なの?」

希「今日はめでたい日やし少しくらいええやん♡」

真姫「貴方も人の事言えないじゃない・・・」

穂乃果「まあ真姫ちゃん!ほらほら美味しい物いっぱいあるよ!」ドサドサ

真姫「うえぇ!そんなに食べられないわよ!」

にこ「なーに?にこの手料理はお気に召さないかしら?」

真姫「そ、そんな事言ってないでしょ!」

穂乃果「あー!真姫ちゃん照れてるー!」

真姫「照れてないわよっ!」ピシッ

穂乃果「いたーい!うわーにこちゃーん!!」ダキッ

にこ「あらあら乱暴なパンサーちゃんねー♪」

真姫「イミワカンナイ!」

希「うんうん皆仲良しさんやね♡」

161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/22(土) 23:24:30.84 ID:H7k/n5qP0
穂乃果「よーし!じゃあ皆でにこちゃんにプレゼント渡そうよ!」

にこ「あら、その割にはそれっぽいのが見当たらないけど?」

穂乃果「ふっふっふ・・・穂乃果からはこれをプレゼントします!」ジャーン

にこ「……ほむまん1年分?」

穂乃果「その券でうちにきてくれたら好きなだけほむまんあげるよっ!」

にこ「嬉しいけど…あんたのお父さんとか大丈夫なの?」

穂乃果「大丈夫だよ!これでも儲かってるから」ニシシ

にこ「割とリアルな理由ね・・・」



海未(ほ、欲しいです…!!!)ギラギラ

ことり(にこちゃん半分くれないかなあ…)キラキラ

にこ(何か背筋に悪寒が…)ゾワッ
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/22(土) 23:31:54.86 ID:H7k/n5qP0
海未「おっと、私からはこれを」

にこ「ナイフ?」

海未「ええ、日本製の中でも優れた物を」

にこ「あら、高かったんじゃないの?」

海未「問題ありませんよ。トップアイドルならばこれくらいの物を持つべきです」

にこ「嬉しいけどアイドル関係あるのかしら」


ことり「はい、おめでとうにこちゃん♡」

にこ「可愛いパジャマね!」

ことり「にこちゃんに合うようにピンクで作りました!」

にこ「へえ〜、今日からこれ着て寝ようかしら」

ことり「そうしてくれると作ったかいがあるな♡」
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/22(土) 23:47:14.52 ID:H7k/n5qP0
真姫「おめでとうにこちゃん、これあげるわ」

にこ「ダイヤの宝石!?」

真姫「うん、やっぱり似合うわね」

にこ「…ちなみにいくらしたの?」

真姫「うーん、1億かしらね?」

にこ「いちっ・・・!?」


凛「これあげるにゃ」

にこ「…ストラップ?」

凛「近所の店のやつだにゃ」

花陽「ちなみに2時間悩んだらしいよ♪」

凛「ちょ、かよちん!?」

にこ「もう!可愛い所あるわねー!」モギュッ

凛「にゃにゃ!?やめるにゃー!」グイグイ


花陽「花陽からはこれあげるね♪」

にこ「…権利書?」

花陽「2万坪で良いよね♪」

にこ「農業系アイドルは目指してないわよ!?」

花陽「うーん・・・じゃあお米100tで良いかな?」

にこ「多すぎるわよっ!」

花陽「後で送っておくね♪」

にこ「まあ当分は困らないし・・・ありがと」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/22(土) 23:58:20.95 ID:H7k/n5qP0
絵里「おめでとうにこ、これあげるわ♡」

にこ「あらお洒落なポーチね!」

絵里「ハラショー♪やっぱりにこにぴったりね♡」

にこ「でも水色なのね」

絵里「私とお揃いよ」

にこ「カップルか!」


希「おめでとうなにこっち!」

にこ「あら、お酒!」

希「早速飲んでみてや」トクトク

にこ「ごく・・・ごふっ!?」

希「じゃーん!スピリチュアルでしたー!」

にこ「度数最高のやつじゃないの!!」

希「あとこれあげるわ」

にこ「お守り・・・?」

希「それ持ってたらにこっちを護ってくれるからなー」

にこ「ふーん、ありがと・・・」
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 00:00:43.83 ID:gLutUiWb0
この後もドタバタとしたが、特に大きな問題もなくパーティーはお開きとなった

直後、海未は絵里を小部屋に呼んだ
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 00:13:29.07 ID:gLutUiWb0
海未「絵里、少々宜しいですか?」

絵里「ん、良いわよ?」

海未「ではこちらに・・・」


小部屋


海未「申し訳御座いません、急に呼び出してしまいまして」

絵里「構わないわ。最近仕事もなくて暇だし」

絵里「で、何か用かしら?」

海未「・・・絵里はあの日の事覚えてます?」

絵里「あの日?」

海未「はい、私がにこに帰宅を促した日です」

絵里「ああ、そんな事あったわね」

海未「その前に2人の男が私を呼びましたよね?」

絵里「ああ…っ!?」

海未「あの時わずかですが絵里が顔を曇らせたのが気になったんです」

海未「その直後私は絵里の話をボスから聞いたのですが・・・」

絵里「・・・」

海未「絵里、単刀直入に聞きます」



海未「貴方は絢瀬組の人間ですか?」












167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 00:19:33.30 ID:gLutUiWb0
絵里「何の事かしら?」

海未「誤魔化さないで下さい、私は真剣なんです」

絵里「私は警官よ?本当に組織に関わっていたらそんな仕事出来ないでしょう?」

海未「それはそうなのですが…何か引っ掛かりがあるのですよ」

絵里「ふうん、少し詳しく聞かせて頂戴?」

海未「分かりました」

168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 00:37:51.76 ID:gLutUiWb0
絵里「・・・つまり私は絢瀬組の幹部で」

絵里「今もなお園田組の壊滅を狙って日本にスパイに来てると?」

海未「はい・・・父からはそう聞いてます」

絵里「確かに私は絢瀬組の人間よ」

絵里「でも繋がりなんて一つも無いわ」

海未「どういう事ですか?」



絵里「早い話……私はマフィアなんてやりたくなかったの」

絵里「それに園田組と絢瀬組は昔からの仲でしょ」

絵里「スパイなんてするわけ無いじゃないの」

海未「確かに2つの組は先代からの付き合いがあります」

海未「・・・しかしお父様の言う事も気になるのですよ」

絵里「その気持ちは分かるわ」

絵里「でも私は貴方の組に危害を加える気は無いからね」



海未「絵里……申し訳御座いませんでした!」バッ

絵里「ど、どうしたの海未!?」

海未「絵里を一瞬でも疑った自分が恥ずかしいですよ…」

絵里「そんな事無いわよ・・・お互いこんな立場なら仕方ないわ」スッ

海未「絵里・・・」

絵里「じゃあ仲直りのチュウしましょう?」

海未「し、しませんよ///!!」ズザザ

絵里「あら残念♡」

169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 00:45:27.82 ID:gLutUiWb0


海未「〜〜〜」

絵里「〜〜〜」


バタン


海未と絵里が小部屋へ移動中、希とにこは古風に戻った食事処でダベっていた(他のメンバーは帰宅している)

ちなみにダベっている理由は単純に2人とも明日が休みだからだ


希「ん、2人とも何かあったんかなあ」

にこ「にこの話で盛り上がってるとかあ〜?」

希「それは無いわ」

にこ「即答ね!」
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 00:51:38.38 ID:gLutUiWb0
希(それにしても・・・海未ちゃんってヤクザやんな・・・)

希(えりちがマフィアの家系なんは知ってるけど)

にこ「まあカタギじゃない同士なんか話でもあるんでしょ」

希「そうやなあ・・・ん?」

希「えええええええ!?」

希「何でにこっちがそれ知ってるの!?」

にこ「何でって海未とは古い付き合いだし」

希「そうやけど・・・でもそういうのって普通教えられへんやろ?」

にこ「ふっふっふ・・・これには逸話があるのよ!」

希「な、なんやってー!」

にこ「まあ希だけに教えてやるわ!」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 01:11:18.53 ID:gLutUiWb0
8年前、海未がヤクザの若頭に選ばれた事を良く思わない下っ端の一人が一般人を襲う事件が起こった

組の手によって揉み消されたが、この事件は園田組の中で問題となり海未には権利剥奪の危機が迫っていた

そんな中2人の少女が立ち上がった事により事件は意外な方向で収束を向かえる



にこ「海未ー今日も来たわよー」

花陽「ご飯定食お願いしますっ」

海未「ああ・・・にこ、花陽・・・いらっしゃいませ・・・」

にこ「ど、どうしたの!?」

海未「実は・・・」


花陽「ええ!?海未ちゃんヤクザだったのぉ!?」

にこ「・・・マジで?」

海未「申し訳御座いません今まで黙ってしまって・・・」

にこ「それも衝撃だけどそれ以上にアンタの所厳しいわね!」

花陽「そうだよぉ!下っ端の人のせいで海未ちゃんのせいじゃないよね!」

海未「若頭の管理能力が足りないのは裏社会では追放されるのが当然なのですよ・・・」

にこ「でもアンタ・・・納得してるの?」

海未「・・・そんな訳ありません!私は真面目に教育していただけですよ!」

海未「折角お父様に認められたというのに・・・悔しいです・・・!」
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 01:26:43.97 ID:gLutUiWb0
にこ「はぁ・・・しょうがないわねー!」

にこ「花陽、あの写真出して」

花陽「はいっ!」

海未「写真ですか・・・?」


にこの指示で花陽は1枚の写真を机に置いた

それは何かを拡大した画を写した写真だった


海未「これは・・・!?」


そこに映っていたのは他でもない園田組の証であるハートに矢が刺さったマークだった




173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/08(火) 00:22:52.35 ID:0FyHUl7d0
海未「何故です・・・カタギの人では無かったのですか!?」


写真には被害側を拡大した部分、つまり一般人が映っている

園田組のマークが見える事がおかしい筈なのだ


にこ「しっかしまあ・・・良くこんな写真撮れたわね」

花陽「はい、たまたま近くに居ると騒ぎが起きていたんですよ」

海未「ですが何故にこと花陽はこの写真が今回の事件に関連していると思ったのですか?」

にこ「そうね・・・アンタが前に組織の服を見せてくれたでしょ」

海未「あ、あの時に肩の方も見せましたね」

花陽「そうです!それであの時の事を思い出して、もしかしてと思ったの!」

にこ「まああの時は、アンタがヤクザとは知らなかったけどね」

海未「申し訳御座いません・・・」




174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/08(火) 00:52:53.73 ID:0FyHUl7d0
にこ「――――で、工作をした下っ端は組織から追放されたのよ」

希「微妙に信じ難いなあ・・・」

希「何で海未ちゃんがにこっち達に服を見せる必要があったん?」

にこ「ああ、マークに関してはことりが絡んでるのよ」

希「ことりちゃんが?」

にこ「そう、ことりがデザイナーの仕事で海外に行く時に海未の服の肩部分にそのマークを刺繍したのよ」

にこ「それを海未のお父さんが変に気に入ってね、以降園田組の証として組織の制服にプリントされる様になったって事よ」

希「何かヤクザとは思えんなあ・・・」

にこ「園田組とか言ってるけど実際は慈善事業みたいなもんよ、むしろヤクザとは真逆の存在ね」

希「ふーん、不思議なもんやね」

にこ「アンタそういうの好きな癖に」

希「まーな♪」


175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/08(火) 01:01:50.23 ID:0FyHUl7d0
希「でも下っ端の人は何で工作なんかしたん?」

にこ「単純に海未が気に入らなかったんでしょ。身内票で若頭になった様なもんだし」

希「まあお父さんがボスな時点で勝ち目は無いよね」

にこ「そう。いつの時代も悪は長く続かない物よ」

希「ていうか花陽ちゃんがたまたま近くを通りかかってなかったら海未ちゃんやばかったなあ」

にこ「そのおかげで今でも海未は花陽に甘いのよね・・・」

にこ「にこには大体厳しいのに」ぷく

希(にこっちにも大抵甘い気するけどなあ)

176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/08(火) 11:35:43.37 ID:1w/6kDmZO
はよ
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/22(火) 02:58:41.84 ID:f8pe/UGO0
まだかな?
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/24(木) 01:39:31.07 ID:CNQyiCoi0
カチャ


海未「おや、お二人だけですか?」

にこ「ああ他のやつらなら帰ったわよ」

希「なんや、秘密の会合でもしてたんか?」ニヤニヤ

絵里「そんなんじゃないわよ・・・でも海未となら良いわよ♡」

のぞにこ『ひゅーひゅー!』

海未「こ、こら貴方達!///」カァーッ
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/24(木) 01:48:47.98 ID:CNQyiCoi0
にこ「でもまあ時間も遅いしそろそろ帰ろうかしらね」

希「そうやなあ、後は若いもんにな♡」

海未「貴方も若いでしょう」

絵里「そこなのね」クスッ


希「2人ともじゃあなー」

にこ「遅くまで悪かったわね」ガチャ

180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/24(木) 02:03:08.84 ID:CNQyiCoi0
バタン


海未「・・・絵里」

絵里「何?」

海未「もし私の身に何かが起きたら・・・」

海未「貴方はどうしますか?」

絵里「そうね」

絵里「私の命に代えても海未を助けるわ」

海未「・・・そうですか」
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/24(木) 02:30:12.01 ID:CNQyiCoi0
絵里「何、もしかして不安になっちゃった?」クスッ

海未「いえ・・・ですが」

海未「幼馴染である穂乃果やことりを守るのは私の義務です」

海未「しかし私の身に何かが起きたらあの2人を守れなくなるので・・・」

絵里「なるほど、その時に協力を仰ぐのね?」

海未「そういう事です」

絵里「勿論そのつもりよ、貴方も貴方の大事な幼馴染も私が守るわ」

海未「ありがとうございます・・・」ギュッ

絵里「・・・お疲れ様、海未」ナデナデ
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 09:42:37.65 ID:XFE8ofP8o
初めてみるような内容で面白いです
過去作ありますか?
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 23:01:20.78 ID:izhhGWAOo
つだしくん!馴れ合ってる暇があったら更新しよう!
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 23:03:50.37 ID:XFE8ofP8o
>>118
つだしって何?
どういう意味?
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 00:01:10.46 ID:P8N5O/n+0
海未「撫でないで下さい…///」カァァ

絵里「んー?」ナデナデ

絵里「恥ずかしがらなくても良いのよ♡」

海未「うぅ…///」


イチャイチャする2人

その部屋の扉の隙間から謎の視線が動いた



?「……撮ったか?」

?「ああ、ボスに報告しよう」


186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 00:27:27.75 ID:P8N5O/n+0
そんな視線にも気付かずに海未は絵里の帰り支度を手伝っていた


絵里「今日は長居しちゃったわね」

海未「いえいえ、しかし組織の話をするのはあまり気分の良いものではありませんね」

絵里「そうね……まあ弟や亜里沙には堅気を貫いて欲しいわ」

海未「おや、兄弟さんですか?」

絵里「そうそう、とってもハラショーな自慢の兄弟よ♪」

海未「成る程、絵里が言うのなら安心出来そうですね」

絵里「ふふっ、ありがとう♡」



絵里「あら、話し込んじゃったわ…じゃあ明日、また来るわね」

海未「はい、お元気で」

絵里「またね♪」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 17:53:33.94 ID:stKqrOiwo
あのさぁお前の糞SSが評価されるわけないって言ったよね
どうして気づかなかったんだい?
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 18:00:27.01 ID:stKqrOiwo
>>55-58は正論
目を覚ませ
無駄なものをつくるためにお前の無駄な時間を使うな

そんなの悲しすぎる
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 03:54:50.72 ID:uWlekYovO
ガイジにキチガイをぶつけていくスタンス
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 08:18:52.29 ID:8JFjGdgbO
このスレまで荒らしたらそれこそつだしくんは益々Twitterに籠るばかりだぞ
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 20:51:16.64 ID:1CB/Fg/yo
ナチスのid教えろやゴミクズ
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 20:53:07.56 ID:1CB/Fg/yo
Tweets with replies by つだし (@n245l5422) | Twitter


>>1の[田島「チ○コ破裂するっ!」]垢

岡山に原爆落ちてたらこいつ存在していなかったのに
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 20:54:29.79 ID:1CB/Fg/yo
つだし (@n245l5422)さんをチェックしよう https://twitter.com/n245l5422?s=15

糞しょうもないSS集あり
どれも批判されている😝
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 22:37:41.00 ID:8JFjGdgbO
唐突な田島で草
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 23:26:17.63 ID:Vg5RVInso
そもそも誰も読んでないから荒らしても意味なくね?
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 00:00:17.74 ID:v6BGNQ39o
タイトル詐欺
料理シーン入れろや
町を守るヤクザって糞寒くないかにゃー
ホストもそうだったけどなんでヤクザ=いい人になるんだよ
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 00:02:00.83 ID:v6BGNQ39o
誰も見てない批判する価値もないSSだけどさぁ
それ言っちゃだめっしょ
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 01:20:50.38 ID:zMezkI3po
ホストは破綻しながらもまだエンタメしてたからよかったけどこのSSは端から人に読ませる気がねえわ
せめて三点リーダくらいはまともにしろや、画面づくりが汚すぎる
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 08:52:22.97 ID:v6BGNQ39o
自分の顔が汚いからって律儀にSSまで汚くしなくていい
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 22:11:27.96 ID:xli8eZ8G0
海未と絵里がお喋りをしている一方、ある地下室では1人の男が作業をしていた

ピロン
?「ん、――からメールだな」カチカチ

送られたメールの内容で男は静かに笑った

?「フフ、アイツは相変わらず元気だな…」チラッ

おもむろに男は傍にある写真立てを見る
そこには兄弟であろう3人の人間が楽しそうに写っていた

?「昔は平和だったな……」カタカタ
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 22:11:57.08 ID:xli8eZ8G0
?「よし…そろそろ完成するな」カタカタカタ
?「これがあればオレの計画が…ん?」ピロン

再び送られてきたメールに男は目を通した
そこに映っていた画像に男は怒りを露にする

?「な、なんだこれは…!?」
?「何故だ、何故なんだ……クソッ!!」ガン!

怒りに震えた男は壁を殴り付け

?「絶対許さねえ!アイツはオレの物だ!!!」ギリッ
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 22:23:57.24 ID:xli8eZ8G0
小料理屋

海未「ふわあ…おっと、もう6時ですか」

昨晩、遅くまで絵里と話をしていた海未は眠い目を擦りながら開店の準備をする

「次のニュースです、都内で9人の若者が5人の中年男性に…」

海未「朝はもっと明るい話題が欲しいですね…」チラッ
海未「また暴行事件ですか、全くもって嘆かわしい事ですよ」

テレビの映像では被害側の悲惨な模様が映し出されている

海未「ふう…いつになったらこの世界は平和になるのですかね…」
海未「私達9人はこれからも仲良くしていきたいものです」

最近知り合ったメンバーもいるが、海未にとっては親友に等しい
特に絵里は最近知り合ったばかりだが、連日言葉を交わして話しやすく良い先輩だと海未は感じていた

その時、店の扉が開かれた

海未「おや、お早い来客ですね」
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 23:06:21.73 ID:xli8eZ8G0
凛「おはようにゃー!」
絵里「はあーい♡」

海未「お二人ともおはようございます」

絵里「凛とマラソンしてたのよ」フキフキ

凛「良い汗かいたにゃー」フキフキ

海未「おや喉渇いたでしょう、コーラをどうぞ」コトッ

凛「んっんっ…美味しいにゃ〜♪」ゴクゴク

絵里「私にも何か頂戴?お酒はウォッカ持ってるから」

海未「では簡単なおつまみでも作りましょうか」トントン

絵里「お願いするわ♡」

凛(2人とも大人だにゃー!)キラキラ

ニシンに玉葱、青野菜を細かく切って上に敷く
それに油をかけ薄切りのライ麦パンの上に載せたら完成

海未「どうぞ絵里」コトン

絵里「あら美味しそうね♪」

海未「本当はもう少し手間を掛けるのですが」

絵里「十分よ、じゃあ頂きます」パクッ

絵里「うん、美味しいわ!」

海未「ありがとうございます」

凛「うー……美味しそうだなー」タラー

絵里「食べる?」

海未「凛は魚が苦手なのですよ」

絵里「あら、こんなに美味しいのに」モグモグ

海未「凛はフライドポテトをどうぞ」コトッ

凛「う〜ん!ホクホクして美味しいにゃ〜♪」モグモグ












204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 23:29:41.44 ID:xli8eZ8G0
TV『3日前の夜、9人の若者が5人の中年男性に激しい暴力を受け……』

画面には病院に搬送される若者の悲惨さが映し出されていた

絵里「あらあら、怖い事件が起きてるわね」

凛「5人のおじさんに絡まれるとかトラウマもんだにゃ」

海未「最近は特にこういった事件が多いですよね…」

絵里「日本も早く平和になると良いのだけど……ね」

凛「日本……も?」

絵里「何でもないわ。それより星座占いやってるわよ?」

海未「おや本当ですね」

凛「凛は5位だにゃ!」

絵里「あ、双子座と蟹座が11位と12位だわ」

海未「確か希が双子座でにこが蟹座でしたね」

凛「えー、じゃあ二人とも何か起きるって事かな?」

絵里「もしくはもう起こってるかもしれないわね……」

海未「ふ、不吉な事言わないで下さいよ……」

凛「何か嫌な予感がするにゃ……」
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 00:27:30.44 ID:1tWQ+PRe0
花陽「み、皆さん大変です!!」ガチャ

凛「うわっ!かよちんどうしたの?」
絵里「何か急用でもあったのかしら」

花陽「に…にこちゃんと希ちゃんが……」


花陽「ヤクザの人達に連れ去られました!!」


えりりん『えっ!?』

海未「ま、まさか昨日の夜に…!?」

花陽「恐らくそうだと思います…今頃2人は…ぐすっ…」ポロポロ

凛「かよちん落ち着いて!」ギュッ

絵里「そうよ、今はどうすれば最善を尽くせるか考えましょう…!」

海未「私は穂乃果達を呼んで来ます!」
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 00:51:50.62 ID:1tWQ+PRe0
海未「…という事で、今言ったとおり2人は何処に居るか分からないのです」

穂乃果「ふ、2人とも大丈夫かなあ!?」

絵里「相手はヤクザよ?早い事助けないと…」

ことり「でも夜の内って事はまだそんなに遠くは行ってないんじゃないかなあ…?」

真姫「そういえば花陽は何でヤクザだって分かったの?」

花陽「近所のお爺ちゃんから聞いたんだよ、怖そうな男5人が大声で叫んでたって…」

凛「間違いないにゃ!その5人だよ!」

海未「方角などは分かりますか?」

花陽「確か…店を出て北の方だった様な」

絵里「成る程……早速皆で向かうわよ!」

海未「お待ち下さい絵里、相手はヤクザですから各自しっかり準備を整えて来て下さい!」

穂乃果「よーし!にこちゃんと希ちゃんを助けるぞー!!」ガチャ

ことり「あっ、穂乃果ちゃん待ってー!」タタタ

凛「かよちん、真姫ちゃん!」

真姫「分かってるわよ!」

花陽「うん、私たちも行くよ!」


海未「行きますか」スッ

絵里「ええ」カチャ

海未はナイフを絵里は銃を持ち、各々の集合を待つ事にした
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 01:02:10.83 ID:1tWQ+PRe0
絵里「皆、準備は整ったかしら?」

絵里の号令に強く頷く面々

海未「では北へ向かいましょう!」ザッ

真姫「待って、犯人の行方は分かってるの?」

ことり「そういえばそうだね…」

絵里「確かに…でもどこの建物かも分からないのよね…」

その時、花陽のスマホに着信が入った

花陽「あっ!!にこちゃん!?」

『は、花陽?花陽よね?』

花陽「うん!今何処に居るの!?」

『やつらの隙を付いてる途中だから手短に言うわ』

『小料理屋から20km離れた薄汚れた倉庫に私達は居るの』

花陽「倉庫?」

『…あと忠告しておくとこいつ等やばいからアンタ達は来ない方が…』

『あっ、バレt』バキッ

花陽「に、にこちゃん?にこちゃん!?」

花陽「もしもし…………?」

208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 01:17:57.79 ID:1tWQ+PRe0
花陽「き、切れちゃった……」

凛「2人とも大丈夫かな…」

絵里「大丈夫よ、あの子達は強いから」

海未「しかし20kmですか、車でも時間が掛かりますよ」

ことり「7人居るから2つは必要だもんね…」

真姫「何言ってるの、私のヘリを使えば良いわよ」

穂乃果「え、大丈夫なの?」

真姫「こんな緊急事態よ、四の五の言ってられないわ!」

絵里「早速お願いできるかしら」

真姫「ちょっと待ってなさい。すぐ来るわ」



ヘリ内

穂乃果、凛『広−い!』

真姫「7人位なら余裕で入れるわよ」

絵里「ハラショー……!個人用でここまでのものがあるのね」

ことり「椅子もフカフカなんだね♪」

花陽「あんまり揺れないから酔わなくて済みそうです…!」

海未「はいはい、楽しんでる場合ではないですよ」

海未「それでは操縦士さんお願いしますね!」

操縦士「はい、あ窓は閉めて下さいね」

穂乃果、凛『ごめんなさい』シュン

海未「貴方達、楽しんでませんか……?」
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 01:47:12.63 ID:1tWQ+PRe0
倉庫


4人のヤクザがにこと希の周りに倒れており
その様子に冷や汗を流した1人のヤクザはにこに凄む

ヤクザ「な、何なんだよてめえ達は…!!」

にこ「それはアンタ達でしょ!!」

希「まーまー、にこっち落ち着き」

それ以上に怒っているにこを嗜める希であった

ヤクザ(何でこいつらこんなに強いんだ?……まさか…!!)



昨夜の晩

うみえりを冷やかした後、希とにこは帰路を歩いていた

希「しかしあの2人は特に仲良くなってるよなあ」

にこ「同じ匂いでもするのかしらね」クスッ

そんな事をダベっていると、急に背後から誰かがやってきた

?「動くな」カチャ

にこ「は、はあ!?何なのアンタ達!?」

希「ま、まずいなあ……この状況」

?「さっさとここに入れ」ガチャ

にこ「うぐっ!!」

希「やんっ!」

目隠しをされ、縛られた2人はバンに詰め込まれて何処かへと連れ去られた…
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 02:05:57.44 ID:1tWQ+PRe0
そして車が倉庫に着くと、2人は広い倉庫内の中心に投げられた

『うっ!!』ドサッ

銃を構え、ヤクザは脅しにかかる

ヤクザ「おい。お前達は人質だ」カチャ

にこ「は、は、はああああああ!?にこ25歳なんですけど!!」

希「にこっち、子供の誘拐じゃないよ?」

ヤクザ「あんまり騒ぐんじゃねえ!!!」パン

にこ「フン!そんなの怖くないわよ!」キッ

希「それ空砲やろ?あんまり慣れてないんかなあ…?」ウーン

ヤクザ(な、何だ……何なんだこいつら!!)ワナワナ

自分達を前にして全くビビらない所か言い返してくる2人に逆に恐怖を覚えるヤクザ
しかし面目が潰れない様に凄む

ヤクザ「いい加減にしろ!!てめえらぶっ[ピーーー]ぞ!!」
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 02:24:47.56 ID:1tWQ+PRe0
にこ「うるっさいわねえええええ!!!」

ヤクザ「なっ…!」

にこ「耳元でギンギンギンギンやかましいのよ!!」

希「確かに『トメさんご飯食べたでしょー?』やないんやから」

にこ「ぶふっ、あっはははは!!」

希「くくくっ、あはははっ!」

何故か低俗なギャグで笑い出す2人
しかしヤクザは恐怖の余りおかしくなったと解釈し

ヤクザ(よし、これなら実弾入りの銃を使わなくても良いな)

と、武器を懐に入れて拳を握り固めた

ヤクザ「何が可笑しいか知らないが……ここで[ピーーー]!!」

しかしその拳は2人に当たる事は無かった

212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 02:33:17.21 ID:1tWQ+PRe0
にこ「おーっと危なかったわね」ヒョイ

希「にこっちもうちょい早くやろうや」スッ

にこ「うっさいわね、アンタのしょうもないギャグで笑った分我慢しなさい」

希「まあこれで自由の身やな」

ヤクザ「ば、馬鹿な!何で縄が解けている!!」

にこ「そんなのにこのナイフでスパッと切ってやったのよ」フフン

希「人を縛る時は体グルグル巻きにするだけじゃダメやん?」

そう、手を後ろにして縛っていなかった為、にこのポケットに仕舞っていた小型ナイフによって2人の縄は取れたのだ

ヤクザ「じゃ、じゃあさっきまでのやり取りは……!!」

にこ「当たり前でしょー?アンタ単純そうだから芝居したのよ!」

希「その間にウチとにこっちの縄をにこっちが切ったって事なんよ♪」

ヤクザ「ぐ、このガキ共め……!!」ブルブル

自分が年下に出し抜かれたという事実に震えたヤクザは大振りの拳をにこに当てにかかった



ヤクザ「まずはてめえからだ!!」ブン
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 14:35:12.64 ID:1tWQ+PRe0
にこ「当たんないわよそんな攻撃!」ブン

ヤクザ「がはっ…!!」バキッ

希「頑張れ頑張れにこっち♡」

にこ「アンタも戦いなさいよ!」

希「えー、人殴ったらダメってお母さんに教わったもん」

にこ「子供かっ!」

ヤクザ「…舐めんじゃねえ!!」ヒュッ

にこ「おっと危ないわね」ヒョイ

にこ「お返しよ!」バキッ

ヤクザ「ぐわっ!!」ドサッ

軽快な身のこなしで相手の攻撃をかわしつつ、ヤクザの鳩尾を殴り飛ばすにこ
流石のヤクザもこれには耐えられず地面に倒れ伏した

にこ「フン!にこを倒そうなんて百年早いのよ!」ビシッ

希「わーにこっちかっこいいー」パチパチ

カッコをつけるにこを適当に褒める希はしかし、心中では嫌な予感を感じ取っていた

希(でも5人居た筈なのに何でおっさん一人しか居ないんやろ……?)

希「……ま、ええか何とかなるやろ」

にこ「ん、希何か言った?」

希「や、何も言ってないよ」
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 14:50:44.27 ID:1tWQ+PRe0
ヤクザ「……フフフフ、俺も舐められたもんだな」ムクリ

にこ「何よ、まだやるっていうの?」

ヤクザ「お前ら出て来い!!」

ヤクザの号令とともに4人の男がにこ達の前に現れた

にこ「あ?今更数増やして何する気よ」

にこ「何人掛かってこようがにこの敵じゃないわよ?」グッ

ヤクザ「ふん、1人じゃお前には勝てないが」
ヤクザ「5人じゃどうかな!」

ヤクザ「お前ら!あの2人をボコボコにしちまえ!!」

『ウオオオオオオ!!』ダダダ

にこ「の…希!」

希「あれー?5人位余裕なんじゃないの?」ニヤニヤ

にこ「…当然よっ!!」

にこ「このにこにーが全員倒してやるわ!!」ダッ

希の挑発に流されるままにこは5人のヤクザを迎え討つ

希「ふふ、にこっちやっぱりちょろいなー♡」クスクス

希(……でもさっき感じた予感はこんなんじゃない)

希(実はもっと居るとか……?まさかね……)

215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 16:26:57.37 ID:1tWQ+PRe0
時同じく、にこ達が倉庫で大暴れしている時に海未達も倉庫前に辿り着いていた

穂乃果「ねえねえ、あれがにこちゃんの言ってた倉庫じゃないかな?」

花陽「あ、あれだと思います!」

凛「確かに大きい倉庫だにゃー」

真姫「この辺りで唯一の倉庫……何か怪しくない?」

ことり「うーん、単純に誰も使ってなさそうだからかな?」

絵里「5人と2人が中に居るには確かに大きすぎる気もするわね」

海未「何はともあれ中に入れば全てが分かる筈です」

海未「操縦士さん、あの入口前にお願いします!」

操縦士「了解」

操縦士「あ、着地時には衝撃にお気をつけて」



穂乃果「ふおー衝撃強かった……!」ブルブル
凛「ちょっと寿命縮んだにゃ……」ブルブル

真姫「早く行くわよ」カミクルクル

海未「私と絵里は先に行ってます!」ダッ

絵里「にこ、希待ってなさいよ!」ダッ

花陽「あ、皆待ってー!」タタ

ことり「かよちゃん早く早く!」タタ
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 16:55:49.20 ID:1tWQ+PRe0
ヤクザ「……?何か外が騒がしい様な……?」

にこ「あー、アイツらやっぱり来たのね」ハァ

希「やっと来てくれたんやね♪」

ヤクザ「援軍なんて卑怯だぞ!!」

にこ「アンタが言う事じゃないでしょ!」

希「まあ、にこっちもう全員倒したんだからはよ帰ろ?」

ヤクザ「ま、待て!まだ俺は倒れちゃ居ないぞ!!」

にこ「アンタもしぶといわね!もしかして何か企んでるのかしら?」

ヤクザ「……!」

にこの発言にヤクザは顔を伏せた

にこ「さ、帰るわよ希」スタスタ

しかし希は相手が不敵な笑みを浮かべて居る事に気が付いた

「まだ気付かないのか?」ニヤッ

希「えっ?」


その時倉庫の奥から絵里達がやってきた

穂乃果「おーい!!」

絵里「にこ、希!」

海未「助けに来ましたよ!」

ヤクザ「……」

にこ「アンタら遅いわねーもう全員倒しちゃったわよ?」

凛「えー?まだ1人残ってるよ?」

にこ「ああ、コイツら大した事無かったし1人放っといても何の問題も無いわよ」

海未「本当なのですか?何やら変な雰囲気がしますが」

希「実はウチも嫌な予感するんよ……」

にこ「あー?何がって言うのよ」

にこ達が会話をしているとヤクザは何かを取り出した

ヤクザ「くっくっくっ、もうお喋りは済んだか?」

絵里「どういう事よ」

ヤクザ「お前ら本当に俺達が5人しか居ないと思っている様だな」

花陽「え?」

ヤクザ「……お前らはここで終わりだ」

ヤクザ「出て来い野郎共!!」

ヤクザが叫ぶとともに倉庫内に百余りのヤクザが現れた
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 00:56:55.24 ID:UEBgE5ON0
ヤクザ「くくく……倉庫のコンテナに気付かなかったか?」

絵里「……中々用意周到じゃないの」

ヤクザのポケットに入れていたトランシーバーで広い倉庫内にあるコンテナから
出てきたヤクザ達が一斉に9人の周りを取り囲んだ

ヤクザ「ふはははは!たった9人に百の軍を倒せると思うか?」

絵里「それがどうしたって言うの?」

ヤクザ「なんだと……?」

絵里「あんまり私達を舐めないでほしいわ」カチャ

氷の様な冷たい目でヤクザを睨み銃を構える絵里
それに怯んだヤクザに対して9人は士気を上げる

希「えりちもやる気やなあ……皆もそうやろ?」チラッ

にこ「そうね、にこも暴れ足りないのよ!」パキパキ

花陽「花陽も頑張ります!」

真姫「こういうの初めてだけどこの真姫ちゃんには生温い位ね」クルクル

凛「うー、喧嘩にゃ喧嘩にゃー!テンション上がるにゃー!」

穂乃果「おおっ!穂乃果もやる気いっぱいだよ!」グッ

ことり「でも……ちょっと怖いかな?」

海未「心配ありませんよ」ザッ

海未「全員倒して帰りましょう!」

『おー!!』

ヤクザ(な、何だこの自信は……こいつら状況が分かってるのか!?)

9人の団結に気圧されるヤクザはしかし百人の軍隊が居る事実に気を持ち直し

ヤクザ「だが数はこっちの方が上だ!」

ヤクザ「てめえら生きて帰れると思うな!!」

ヤクザの怒号が響き渡るとともに100の群集が絵里達に襲い掛かった 
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 01:13:00.10 ID:UEBgE5ON0
絵里「皆、固まって戦うわよ!」ドゴッ

「ぐはっ!!」ドサッ

向かってくる敵を殴り飛ばしながら8人に指揮を取る絵里
それに呼応する様に海未も動く

海未「数が多いですが……この場合は落ち着いて対処するのが基本ですよ!」

「くらえ!」ブン

花陽「は、はいぃ!」サッ

ことり「ほ、穂乃果ちゃーん!」トン

「なに!?」ヨロッ

穂乃果「任せて!やーっ!」ドカッ

「ぐわっ!」ドサッ

花陽狙いの拳をあっさり避けられ、ことりに背中を押され穂乃果の三角棒を頭に叩き込まれる
完璧なコンビネーションで下っ端ヤクザは地に伏した

穂乃果「ことりちゃんかよちゃんいえーい!」パン

ことり「やったー♡」

花陽「ほ、穂乃果ちゃん凄いです!!」
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