海未「小料理屋の園田海未です」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/28(木) 12:01:30.29 ID:hLudp9Jq0
しかしその勢いは3人によって止められた


真姫「喰らいなさい!」シュシュ
風丸「早……ぐわっ!」ザクッ

真姫は風丸の動きを先読みしメスを投げる

花陽「やーっ!」ドガッ
大石「何っ!……がはっ!!」ザザッ

花陽は大石の胴に渾身のパンチを放つ

凛「とりゃー!」バキッ
青葉「ぐっ!」ガッ

そして凛の蹴り攻撃をギリギリ両腕で防ぐ青葉


ピンチと思われた状況が若い3人組によって逆転した瞬間であった


穂乃果「凛ちゃん!真姫ちゃん!花陽ちゃん!」

凛「へへ、ここは凛達に任せるにゃ!」

真姫「さっさと先に行きなさい!」

花陽「花陽達は大丈夫ですから!」

青葉「く……!」

凛「さあー!かかってくるにゃあ!」


希「ウチも残る……うわっ」グイッ

にこ「いいから早く行くわよ!」タッタッタ


立ち止まる希を引っ張りながらにこ達は3階へと走る


希「何するんにこっち!」

穂乃果「ほんとに大丈夫なの、にこちゃん!」

にこ「大丈夫よ!にこの舎弟よ?」

にこ「あんな奴等コテンパンだわ!」グッ

穂乃果「にこちゃん……!」

希「……そうやな、にこっちの舎弟やもんね」クスッ
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/28(木) 12:18:04.65 ID:hLudp9Jq0
3F

希「よいしょ!」ガチャ

登美「あらー、侵入者ちゃ〜ん♡」

穂乃果「うおっ、おじさん!?」

登美「何よ失礼ね!これでも女よ女!!」

希達の目の前に居る人物は女口調とは裏腹に明らかに40代の男の風貌でソファーに座っていた

にこ「……やっぱり居るのね」

登美「あら、にこちゃーん♡久し振り〜」

希「知り合いなん?」

にこ「前に戦った事あるのよ……」

登美「そこのにこちゃんとは熱い拳を交わしたのよ♡」

穂乃果「うおお……にこちゃんなんか凄いね」

登美「良ければ3人で掛かって来ても構わないわよ?アタシ激しいの好きだから♡」

にこ「ふん!アンタはまたにこが相手してやるわよ!!」

にこ「希、穂乃果」

希「はいはい、分かっとるよ」

穂乃果「気をつけてねにこちゃん!」

タッタッタ……

登美「あらー、行っちゃったわね……でもまた熱い戦いが出来るわねにこちゃん♡」バッ

にこ「今度こそ参ったと言わせてやるわよ!とりゃー!!」ダダダ
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/28(木) 12:28:09.33 ID:hLudp9Jq0
4F

穂乃果「よっこいしょ……」ガチャ

エレン「……侵入者?」

希「えりち!?」

エレン「違う……私はエレン。独王会の若頭」

穂乃果「若頭……強いんだね」フルフル

希「随分口が軽いんやね……組織の名前なんてそう簡単に言ってええもんじゃないやろ?」

エレン「私の素性を明かした所で貴方達に勝ち目は無い……それに私は頭が良いほうじゃないのよ」

穂乃果「へへ、穂乃果と似てるね……君」

希「穂乃果ちゃん……さっきからウズウズしてるね?」

穂乃果「うん、希ちゃん。ここは任せてくれないかな」

エレン「1対1で戦うって言うの……馬鹿か無謀か……それとも勇者か」

エレン「良いわ、相手してあげる掛かって来なさい」

穂乃果「よーし!やっと強そうなやつと戦えるよ……行くぞー!!」ダダダ


希「……多分次が最上階やね」

希「待ってて海未ちゃん、えりち!」タッタッタ

304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/28(木) 12:50:43.55 ID:hLudp9Jq0
小部屋

永金は騒動に紛れて小部屋である人物と電話をしていた

永金「……新銅、計画は順調だ」

永金「ああ、もう少し時を待て」スッ

スマホをポケットに仕舞い、怪しく微笑む永金

永金(……もう少しだ、もう少しで我等の計画が達成する)ニヤリ



5F


ガチャ

希「……やっぱり敵が居るんやね、門番さん?」

神田「お前!……東條の娘がここに来るとはな」

希「貴方が……神田?」

神田「正解だ。だが永金さんに会わずにここまで来れるとは運が良いな」

希「永金?誰なんそれは」

神田「俺より数倍強えぞ……しかし俺も門番の役目を果たさなければな」

希「貴方にはこんな慌しい状況で会いたく無かったけど……仕方ないよね」
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/28(木) 13:15:25.90 ID:hLudp9Jq0
希「そこを通してもらうよ、仲間を助けるために!」ダッ

神田「フン……来い!!」ガバッ

神田の掴みかかりを避けながら希は神田の足を払う
その攻撃を避けきれず倒れこむ神田

神田「ぐ……やるな」

希「ふふ、喧嘩は嫌いじゃないんよ♡」

希「さあ、ここからや……行くよ!」ダッ
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/28(木) 13:26:41.76 ID:hLudp9Jq0
希が神田と戦っている一方、下の階でも戦いは激しくなっていた

凛「やーっ!!」ブン

青葉「ぐおっ……!!」バキッ

凛「まだまだ、足払い!」サッ

青葉「危ない……動きが速いな」ヒョイ

凛「これでも元金メダル選手なんだよ!」ブイ

青葉「成る程……手強いな」ニッ


凛の素早い攻撃にギリギリで回避や防御を繰り返す青葉
中々攻撃に転じる事が出来ない上、長期戦で体力を削られていく

青葉(まるで体力に差があるな……ただの下っ端だと思っていたがここまでとは)

青葉「ここは……大石!風丸!僕の援護を……!?」


真姫「誰を呼んでるの?」

風丸「が……はっ!」

花陽「幹部なのに手応えが無いですね」

大石「ぐう……ゼェ……ゼェ……!!」


いつの間にか真姫と花陽も幹部の2人を倒していた

青葉「どういう事だ……!!清水組の幹部だぞ!!」

凛「凛達だって園田組と繋がりあるにゃー!!」

真姫「所詮数が多いだけのリーダーなんて大した事無いわ」

花陽「花陽達は負けられないんですよ、頭に期待されてますから」


青葉「頭……あのツインテールか……?」

凛「そうだよっ!」

凛「にこちゃんは黙って凛達に任してくれたんだよ。それで負けたなんて言えないよ!」

青葉「……言葉の無い信頼関係か……ウチの組には存在しないな」

青葉「ふん……君達は強い。これ以上の戦いはこちらが消耗するだけの無駄試合だ」

真姫「あら、潔いわね」

花陽「びびってるんですか?」

青葉「何、状況を見極めて撤退するだけだ。次はこうはいかない」

青葉「……先に行け」

凛「よし!行くよ2人とも」

真姫「はいはい」

花陽「分かってるよ」

タッタッタ……

青葉(あの3人……まだ強くなるだろうな……)

青葉「さ……倒れた2人を片付けるか」
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/28(木) 15:00:24.90 ID:hLudp9Jq0
にこ「そい!」ビッ

登美「あん♡強くなってるわねにこちゃん♡」

にこ「一々気色悪いわ!」

登美「……でもこれは避けられるかしら……それっ!」ババッ

登美は右腕を振りかぶりにこの頭を狙う

にこ「!!」サッ

登美「そこっ!」ドゴッ

開いた左手の拳をにこの鳩尾に叩きつけた

にこ「ぐはっ!?」ドサッ

登美「あらあら、まともに喰らっちゃったわね……」

にこ「げほっげほっ……!!はぁはぁ……くそっ!!」ギロッ

登美「そう睨まないでちょうだい。アタシも上の命令には逆らえないのよ」

そう言いながら登美はソファーに座る
未だダメージの抜けないにこはその一瞬を見逃さずゆらゆらと立ち上がる


にこ「……だったらこれはどうかしらね!!」

にこ「はぁっ!!」ドカッ

登美「きゃっ!」ゴロゴロ

にこはソファーを蹴り飛ばし、登美を転ばせる


にこ「動くんじゃないわよ!」スチャ

不意を付かれた登美の首ににこはナイフを突きつける

登美「……ほんと強くなってるわにこちゃん……」

登美「強くて諦めない心を持ってる。そういう子アタシは大好きよ」

にこ「アンタなんかに好かれても全く嬉しくないわよ」

登美「うふふ、この先に行きなさいな。もうアタシは貴方を止める気は無いから」

にこ「……感謝するわよ」タッタッタ……


登美(そろそろアタシも真面目に生きるべきかしら……)


ガチャ

凛「あっ、敵が居たにゃ!」

真姫「本当ね。油断しちゃダメよ」

登美「あら、にこちゃんならもう先に行っちゃったわよ」

花陽「え、にこちゃんと戦ったんですか?」

登美「ええ……貴方達も先に行きなさい、通してあげる」

凛「何だか良く分からないけど、ありがとうにゃ!」タッタッタ……


登美(……可愛い子分が居るのね……)
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/28(木) 15:26:01.20 ID:hLudp9Jq0
にこ「ぜぇぜぇ……」タッタッタ

にこ(アイツ強かったわね……)


凛「おーい、にこちゃーん!」フリフリ

にこ「あ、アンタ達も終わったの?」

真姫「そうよ。大した事無かったわ」

花陽「もっと手応えのある人は居ないんですか……」

にこ「花陽……いつのまに戦闘モードになってたのね」

凛「おにぎりあげたら落ち着くにゃー、はいかよちん」

花陽「もぐもぐ……美味しい♡」


穂乃果「やーっ!」バキッ

エレン「ぐっ」ガッ

穂乃果「とうっ」ドゴッ

エレン「っ!!」サッ

穂乃果「まだまだ!!」

穂乃果「てーい!」バキ

エレン「ぐ……!」ドサッ

1発目、2発目と穂乃果の攻撃を防いだエレン
しかし3回目のパンチを見切れず床に膝を突く

エレン(……コイツ、強い!)ハァハァ

穂乃果「ハァ……ハァ……君強いね……!」

穂乃果「えへへ、まだまだ戦えるよね?」

エレン「勿論……!」

しかしエレンは穂乃果の後ろにある扉から気配が上がってくるのを感じ取り

エレン「待って、もうすぐ援軍が来る……」

穂乃果「へ?」

ガチャ

にこ「ほ、穂乃果!」

凛「あー穂乃果ちゃん!」

真姫「そいつは……敵ね」

花陽「だ、大丈夫穂乃果ちゃん?」

穂乃果「おー!皆こそ大丈夫?」

エレン(……全員負けたか……何て強さ……!)
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/01(月) 14:00:42.95 ID:SXEVa9Kb0
穂乃果「おっと、穂乃果は君を倒さないとダメなんだよ!」

穂乃果「ささ、続きやろ!」

エレン「……私の負けよ。ここは通って良いわ」

穂乃果「え、良いの?」

エレン「ええ。早く行きなさい」

穂乃果「分かったよ、ありがとう!」

にこ「ちょちょ、待ちなさいよ穂乃果!」

凛「ありがとうにゃ絵里ちゃんに似てる人!」

タッタッタ……



エレン「あのオレンジ髪……楽しい勝負だったわね」
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/01(月) 14:14:19.73 ID:SXEVa9Kb0
神田「ゼェゼェ……やるな貴様」

希「ハァ……ハァ……貴方も中々やるね」

神田「これでも友愛会の2大巨頭の組長なんでな……」

希「強いわけだね……」

希と神田が対峙をしていると下の階から足音が聞こえてきた
希「……ん?」

神田「……どうやらお前達の勝ちのようだ」

希「という事は……」


にこ「希!!」バタン

希「にこっち!」

希「穂乃果ちゃん達も……皆勝ったんやね」

穂乃果「へへ、結構相手も強かったよ!」

凛「ちなみににこちゃんだけボロボロだにゃー!」

にこ「りーん?」グリグリ

凛「痛いにゃー!」

穂乃果「おおー、にこちゃん名物ぐりぐり攻撃だっ!」

アハハハ
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/01(月) 14:37:20.81 ID:SXEVa9Kb0
神田(こいつらが東條の……成る程)

希「あ、ウチも貴方を倒さんと!」

にこ「何よー?まだ決着付いて無かったの?」

神田「……良い、ここは通してやる。いけ」スッ

穂乃果「え、良いの?」

神田「もはや会合をする意味も無い、なら俺が止める意味も無いだろう」

真姫「……筋は通ってるわね」クルクル

希「そうやね。皆行くよ」ガチャ


海未「あ、貴方達!」

絵里「良くここまで来れたわね……」

希「へへ、えりち達の事心配したんよ?」

にこ「後は……アンタ一人だけね」スッ

清水「おやおや、やっぱり君達が客人だったか」

穂乃果「おおー、強そうな人だね」サッ

花陽「こ、この人が……ここのボス?」

真姫「コイツが清水組の組長なのね……」

清水「おっと私は君達と戦う心算は無い。だから武器をしまってくれ」

凛「そういって後で銃でバーンとかやる気でしょー!」

清水「私はそんな卑怯な真似はしないさ。むしろ君達の事は個人的に興味を持っている」

清水「私は強い者が大好きでね……特に若者の生き生きとした姿は惚れ惚れとしてしまうよ」

海未「どうも……」ペコ

絵里「私達の仲間は強いでしょ♡」


にこ「あのおっさんあんなキャラだったかしら……」ヒソヒソ

凛「分かんないにゃ……」ヒソヒソ

穂乃果「そういう時もあるんじゃないの?……」ヒソヒソ






312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/01(月) 14:48:18.35 ID:SXEVa9Kb0
清水「会合は中止になったが、君達とはまた会いたいものだな」

海未「すみませんでした。我々が連絡していなかったばっかりに」

清水「何、人生は全てが上手く行くわけではない。今回の事も良い刺激になったよ」

清水「良ければ君達には私の組の下っ端達を鍛えて貰いたいものだ」

絵里「面白そうね、ウチには喧嘩好きが結構居るし」

清水「はっはっは。血の気が多いのは良い事だ……それでは皆気をつけて帰りなさい」

海未「また会合があれば宜しくお願いします……それでは」

絵里「じゃあ皆帰りましょう」



清水「帰ったか……それにしても面白い若者達だった」

清水「時代が違えば園田海未も私の組の幹部として働いてくれたかもしれん……」

清水「あの子はすぐにでも組長として活躍するはずだ……その時までに私が生きていれば更に刺激のある人生だったかもな」

清水「……」
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/01(月) 15:03:34.77 ID:SXEVa9Kb0
「……えー!あの海未ちゃんが!?」

「そうだよ♡あの時の海未ちゃんは可愛かったなー」


海未「ことり。お待たせしました……ヒデコ!?」

「ん?あ、海未ちゃん、穂乃果!久し振り!!」

穂乃果「お、ヒデコ久し振りだねー!」

ヒデコ「って……絢瀬先輩!?」

絵里「あら、貴方がどうしてここに?」

ヒデコ「パトロールをしていたらことりちゃんを偶々見かけたんですよ」

ことり「そうそう。それでことりとずっとお喋りしてたの♡」

海未「そうなのですか……しかし懐かしいですねヒデコ」

ヒデコ「そうだねー、でも皆があそこのホテルから出てきたっていう事は……」

ヒデコ「喧嘩でもしてきました?」

にこ「あら、良く分かったわね」

ヒデコ「そりゃ分かりますよ。特に矢澤先輩はボロボロですし」

希「あれ、にこっちも面識あるんやね」

花陽「多分希ちゃんと真姫ちゃんは会った事無いよね?」

真姫「そうね、ヒデコちゃんって言うのね」

ヒデコ「ええ、これから宜しくお願いします」ペコリ



314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/01(月) 15:08:27.19 ID:SXEVa9Kb0
凛「でも凛も久し振りだよー、ヒデコちゃんと会うの」

ヒデコ「最近はヤクザが前以上に抗争が多くて警察も忙しいんですよねー」

絵里「あらあら、署内で何か変わった事は無いかしら?」

ヒデコ「特には無いですかね、そちら側は?」
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/01(月) 15:22:45.46 ID:SXEVa9Kb0
海未「こちら側も特には無いですね」

ヒデコ「そっか、まあ平和なら良かったよ」

絵里「それじゃあ私達は帰るわ。ヒデコちゃんはパトロール頑張ってね♡」

ヒデコ「はい!先輩もゆっくり休んでくださいね」

ヒデコ「あ、一応これ渡しておきます」

絵里「あら、名刺ありがとう。じゃあね」

ヒデコ「では」ビシ

ヒデコは絵里達に敬礼してパトロールを続けに行き、絵里達は小料理屋に戻った


小料理屋


海未「……しかし何故貴方達はホテルに殴り込みに来たのですか?」

海未「私がちゃんと理由は説明したはずですが」

ことり「だって海未ちゃんと絵里ちゃんがホテルで……あの」

絵里「あら、詳しく聞かせて?」


絵里「……ふふふ……あははは!」

海未「そ、そんな事は絶対ありえません!!///」

絵里「私と海未が……ふふふっ」

にこ「まったく……あんなボロいホテルでそんなムード作れるかって話よ」

凛「その2つ隣ぐらいにあったホテルの方がおしゃれだったにゃー」

真姫「しっかり見てるわね」クルクル

穂乃果「だって海未ちゃんってそういうの弱いし……絵里ちゃんに襲われちゃうかも!」

花陽「ぴゃあ!」

希「ふふ、そうなったら面白そうやね♡」

絵里「あらあら、人想いの幼馴染持って海未は幸せものね♡」

海未「そ、そんな心配は要りませんよ!」


316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/01(月) 15:30:39.34 ID:SXEVa9Kb0
海未「それに……そんな事のために貴方達はヤクザの集会所に殴り込んで大丈夫なのですか?」

にこ「平気よ、にこ達喧嘩好きだし」

凛「そうにゃそうにゃ!あの清水っておっさんも凛達の事怒ってなかったよ!」

絵里「それはそうだけど……チンピラの喧嘩とヤクザの抗争はまるで別物よ?」

海未「軽い気持ちで始めた事が後々大きな解れが起きる事はあり得ます」

海未「貴方達が強いのは分かっていますが……向こうから仕掛けて来ない限りはこちらから刺激する事は出来るだけ控えましょう」

穂乃果「はあーい……」

ことり「な、なんかごめんね海未ちゃん」

海未「構いませんよ、ただ今後向こうから仕掛けて来る事も覚悟しなければなりませんよ」

希「大丈夫よ。ウチが皆を守るからね」

絵里「あら、じゃあ私も」

にこ「あ、じゃあにこに任せなさい」

のぞえり『どうぞどうぞ』

にこ「ぬわんでよ!」

アハハハハ
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/01(月) 15:47:32.51 ID:SXEVa9Kb0



にこ「ほれほれ海未ちゃ〜ん♡」

穂乃果「おおー!えっちな漫画だね!」

海未「や、やめて下さい破廉恥です///」


ことり「海未ちゃん……」チラッ

ことり「……」

希「どうしたんことりちゃん?」

ことり「……もしかしてことりってとんでもない事しちゃったかなって……」

希「昼の事?」

ことり「うん……海未ちゃんと絵里ちゃんを助けたくて希ちゃん達の事まで巻き込んじゃって……」

希「……そんなの気にせんでええよ」ギュッ

ことり「希ちゃん……?」

希「穂乃果ちゃんから聞いたよ。本当は2人を助けたくて穂乃果ちゃんに電話したんやろ?」

ことり「う、うん……かよちゃんからLINEの事は聞いたんだけど、ほんとに海未ちゃん達大丈夫かなって」

希「まあヤクザの本拠地かもしれないって知ってる場所に2人が入っていったら普通は心配するよね」

ことり「そうなの……特に海未ちゃんは穂乃果ちゃんとずっと3人で仲良くしてきた大事な幼馴染だから……」

希「……その気持ち分かるよ、ウチもにこっちとえりちがヤクザに絡まれるって分かったら周りを巻き込んでも助けたいって思うもん」

ことり「の、希ちゃん……」ポロッ

希「ああ、もう泣いたらあかんよ。可愛い顔なんだから笑顔笑顔!」ニコッ

ことり「……うん」ニコッ
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/09(金) 14:34:18.54 ID:zItoi82e0
ガタン

希「ん?」



「……!!」ダッ

希「あ、待って!」タッタッタ



シルバーズホテル

「……まさかここまで来るとは」

新銅「東條希……!!」

希「……店の前で聞き込み?趣味悪いなあ」

新銅「そんな事はどうでもええ、お前さん達昼間はようもやってくれたな?」

希「仲間が死ぬかもしれないって状況ならカチコミかけるんは当たり前でしょ?」

新銅「ふん、その心意気は結構。だが相手を考えんとな」

新銅「ワシらの事甘く見とる言うんは勝手じゃが、親っさん達に迷惑掛けるんはワシ自身許せん」

希「……で?ウチをどうするの?」

新銅「本来ならワシが[ピーーー]所だが……あんたの良く知ってるやつがこの中に居る」

希「…………」

新銅「付いて来い」
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/09(金) 14:40:52.57 ID:zItoi82e0
ホテル地下室

ピッピッピ……ウィーン

新銅「こっちじゃ」

希「…………」

スタスタスタ


神田「……来たな」

希「……さっき振りやね」

神田「ああ、どうしてもお前に会いたくてな」

新銅「じゃあワシは帰るわ」

神田「……お前、最近忙しいな」

新銅「気のせいじゃろ。それじゃ」
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/09(金) 14:44:50.07 ID:zItoi82e0
神田「さて、本題に入ろうか」

希「ウチに会いたいってどういう事?」

神田「単刀直入に言うと、お前の父親……東條組長を殺したのは俺だ」

希「……やっぱりね」

神田「お前は知らないと思うが、15年前にウチの組……いや東條組長が生きていた時に起きたある事件が関わっていたんだ」

希「事件?」
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/09(金) 15:11:30.29 ID:zItoi82e0
15年前


希父「神田君、清水さんに上納金は送ったか?」

神田「バッチリです組長」

希父「よしよし、しかし神田君は真面目に活動してくれているね」

神田「いえ……一応若頭として東條組に貢献しているだけですから」

希父「そうか……ウチの娘も君くらいしっかりした子になってくれると良いな」

神田「組長の娘さんというと……希ちゃん?」

希父「そうだ、今は友愛会の経営する施設に預けているんだが」

神田「組長お忙しいから、寂しい思いをさせているんじゃないですか?」

希父「ははは……厳しい所を突いてくるな」

希父「しかし君の言う通りだ。希には父親らしい事をしてあげられていない……」



神田「……組長、水臭いですよ?」

希父「ん?」

神田「組の事は俺に任せて明日でも希ちゃんに会って来てください!」

希父「神田君……!」

希父「悪いな、私の我が儘を聞いて貰って」

神田「気にしないで下さい!組長は俺に取って親みたいなもんですから」


希父「じゃあ私は希に会ってくるよ」

神田「はい、お気を付けてー!」
230.75 KB Speed:0.1   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)