文香「本は食べ物じゃありません!!」

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80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 14:24:09.82 ID:qvaNgCQA0
ひな子「これって、怒ってるのかな…?」

千秋「うーん…どうなんだろう…?」

真雪「でも、三つ目のメールはちょっと怒ってる感じがする」

くいな「文面に俺と書いてありますね…。この人、文香さんの彼氏さんですか?」

文香「…っ!?ち、ちがっ…!…決して、そのような関係では…///」

ゆあ「あーもー!このメールじゃ訳が分からないわ!文香さん、こうなったら直接電話で謝りましょう!」

文香「…は、はい!…わかりました!」

ひな子「ミーティングとか企画とか書いてあったよね…。サラリーマンの人かな?」

くいな「絵文字を使ってますから、すごく親密な関係なんでしょうね」

ゆあ「あんたら…」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 14:28:39.93 ID:qvaNgCQA0
プルルルル…

プルルルル…

一同「!?」

ゆあ「コ、コール音!?どこから…!」

プルルルル…

ひな子「これって…」

プルルルル…

くいな「店の外から聞こえます!」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 14:47:58.20 ID:qvaNgCQA0
【ひととせ荘の外】

プルルルル…

くいな「あっ、あそこ!古本屋の前…」

文香「…!」

プルルルル…

P「うぅ…一体どこにいるんだ…」ウロウロ

真雪「へ、変な人がうろうろしている…」

ひな子「まるでゾンビみたいだね…」

プルルルル…

P「文香ーっ!お願いだから連絡してくれー!」

くいな「…と思ったら急に叫び出しましたよ!?」

ひな子「今、『文香』って…!」

プルルルル…

千秋「もしかして…あの人が…?」

文香「…ええ…まあ」

プルルルル…

P「文香ーっ!返事をくれ文香ーっ!」

ひな子「…というかあの人、電話の音に全然気付かないよ」

ゆあ「心ここにあらずみたいね…」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 15:01:25.94 ID:qvaNgCQA0
ガサッ…

P「…!」ギロッ

ひな子「ひいっ!?」

くいな「こっちに気が付きましたよ!」

P「…」ジー

文香「……あ、あの…」

P「ふぅぅぅみぃぃぃかぁぁぁぁぁっ!!」ガバッ

文香「えっ!?」

P「良がっだぁぁぁ!やっど見づげだぁぁぁっ!」

文香「…プ、プロデューサーさん!…そんな、急に何を…!?///」

ひな子「うわぁ…///」

ゆあ「だ、大胆…///」

くいな「まさに大人の関係です…」

文香「…!…プロデューサーさん!…皆さんが見てますから…早く離して下さい!」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 15:13:38.06 ID:qvaNgCQA0
* * *

P「すみません。大変見苦しい姿をお見せしてしまいました」

くいな「いえ、むしろ続けてたままでもよかったんですけど」

ひな子「くーちゃん!?///」

ゆあ「あんた何言ってんの!?///」

くいな「いやー、次の演劇の脚本を書く時の参考になるかと思って…」

ゆあ「まったく、あんたって奴は…」

ゆあ(でも…確かにもうちょっとだけ見てみたかったかも…///)

文香「…///」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 15:27:40.18 ID:qvaNgCQA0
P「ところで文香、この人達は?」

文香「…ここのお店で知り合った方々です。…先ほどまで皆さんのお世話になってました」

P「これはこれは、うちの文香が大変ご迷惑おかけました」

ゆあ(うちの…?)

千秋「ご迷惑だなんてそんな…。こちらからお誘いした事ですし…文香さんのおかげで、私たちも今日一日楽しかったです…」

P「いやー、そう言っていただけるとは…誠にありがたいです」

真雪(なんか、想像してた人と違うね…)ヒソヒソ

ひな子(少しテンションは高いけど、礼儀正しいよね…)ヒソヒソ
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 15:34:00.94 ID:qvaNgCQA0
P「それはそうと皆さん…」

五人「…?」









バッ(名刺×5を差し出す)

P「アイドルに興味はありま」

ゴスッ!!

五人「!?」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 15:45:06.68 ID:qvaNgCQA0
文香「…プロデューサーさん…」ゴゴゴゴ…

P「ち、違うんだ文香…あれは一種の職業病なんだ…。この人たちみんな綺麗で可愛いし…見ている内に段々と欲望が…」

ゴスッ

P「」

文香「…申し訳ありません。…この人がご迷惑をおかけしました」

千秋「い、いえ…」

ひな子「ま…まゆちゃん…」ガクガク

真雪「文香さんって…怒るとあんなに怖いんだ…」ガクガク

くいな「さすが文香さんです」←(経験済み)
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 15:59:09.52 ID:qvaNgCQA0
千秋「ところで…先ほどのアイドルというのは…?」

文香「…!…そ、それはこの人の悪い冗談といいますか…」

ゆあ「…あの、ゆあも気になっている事があるんですけど…」

ゆあ「文香さん…その人の事を『プロデューサー』さんと言ってましたよね…?」

文香「…!」

ゆあ「文香さん、あなたは一体…」

文香「………」

くいな「文香さん…?」

文香「………」

文香(私は…)
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:09:13.41 ID:qvaNgCQA0
P「なんだ文香、お前この人たちにあの事言ってないのか?」ガバッ

くいな「わあっ!?急に復活しました!」

文香「…プ、プロデューサーが言ったんじゃないですか。…お前も有名になったんだから無闇に自分の正体を明かすなって…」

P「…ああ、あの言いつけを守ってたわけか」

P「大丈夫だろ、この人たちなら…。俺は会って数分しか接してないけど、この人たちはお前に対して悪い影響を与える人たちじゃない」

P「それは、お前が一番よく分かってるだろう?」

文香「………」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:15:38.70 ID:qvaNgCQA0
文香「…皆さん…今まで黙っていて申し訳ありませんでした!」ペコリ

文香「………私は」







文香「…私は!…シンデレラガールズプロダクション…Cool部署所属のアイドル…。鷺沢文香と申します!」

五人「…」

文香「…すみません。…本当は、このようにちゃんと自己紹介をするべきだったのですが…私にも立場があるもので…今日一日、皆さんに話せずにいました…」

文香「…本当に…申し訳ありませんでした…」

五人「………」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:16:35.15 ID:qvaNgCQA0





五人「えーーーっ!!!?」





文香「!?」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:39:53.06 ID:qvaNgCQA0
くいな「そ、そんな…!文香さんは、アイドルだったんですかー!?」

ひな子「わ、私…本物のアイドルの人、初めて見ました!」

ゆあ「どおりで見た事あった訳だわ。鷺沢文香…超売れっ子アイドルじゃない!!なんで気づかなかったのよ私!!」

千秋「私も舞台で見たんだった…。文香さん、あの有名な演劇にも出演してたのに忘れてた…」

真雪「わ、私なんかが本物のアイドル相手に衣装を着せてたなんて…。きゃーっ!!恥ずかしいー!!///」

くいな「ど、ど、どうしましょう!私、文香さんに色々と失礼な態度をとってしまいました!なにかお詫びをしないと…。そうだ!確か店の本棚に新鮮な古本があったはず!それをお詫びの印に…」

ひな子「待ってくーちゃん!アイドルなんだからもっとキラキラした物の方がいいよ!えーと、えーと…。そうだ!山の動物さん達がくれたキラキラに輝く大きなドングリを…」

真雪「二人とも落ち着いて!ここは私が料理でおもてなしするわ!ああでも、私アイドルの好きな物とか分からないよー!アイドルの人だから凄く高くて難しい料理だろうし…。もーどうしよう!私なんかに作れる訳がないよー!!」

ゆあ「あんたらもうちょっと冷静に考えなさい!今はお詫びの品なんかより周囲を警戒すべきよ!文香さんは超売れっ子アイドル…。なら恐らく、この近くに大量のパパラッチが潜んでるはずだわ!そいつらを見つけて警察に突き出すのよ!安心なさい、こっちにはこのゆあがついてるわ。なんせゆあはほぼ毎日千秋先輩の行動をパパラ」

千秋「みんな落ち着いて…。アイドルの方だからって変に凝ったお詫びをする必要はないし、パパラッチなんてこんな所に来ないから…。それよりも…文香さんをこんな所に招待した事実が問題…。急いで家の改築を業者さんに依頼して…国立ドームのような建物にして再度ご招待を…」

ワーッ! ワーッ!

文香「…」

P「ははっ、楽しい人たちだな」

文香「……はい」

文香(とても楽しくて…面白くて…)

文香(優しい人たちです…)
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:42:27.49 ID:qvaNgCQA0
すみません、一旦休憩します。
夜には再開して今日中に全部書きあげたいと思います。
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 20:34:58.05 ID:qvaNgCQA0
* * *

文香「…皆さん…今日は本当にお世話になりました」

くいな「こちらこそ、ありがとうございました」

千秋「また…時間がある時に遊びに来て下さい…」

真雪「今度来た時は、まゆのお料理ご馳走しますね」

ひな子「私、文香さんみたいな素敵な人になれるよう頑張ります!」

ゆあ「文香さんも頑張って下さい!ゆあ、応援してます!」

文香「…皆さん、ありがとうございます」

くいな「文香さん!」

文香「…?」

くいな「今度来た時は、文香さんのお話しをいっぱい聞かせて下さい」

文香「…はい…必ずまた来ますね」

くいな「約束ですよ!」

文香「…約束です」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 20:48:35.88 ID:qvaNgCQA0
P「皆さん。できれば今日の出来事はあまり人に話さないよう協力していただけませんか?」

ひな子「はい」

くいな「私たちだけの秘密です!」

千秋「あっ…一人だけ報告したい人がいるんですけど…よろしいでしょうか…?」

P「そうですね…。どういう方なのですか?」

千秋「えっと…私たちの学校の演劇部の顧問で…劇団ひととせの特別講師でもある…」

ゴニョゴニョ…



P「ああ、その人にならじゃんじゃん話して構いませんよ!というか、話さなくても大丈夫だと思います!」

千秋「…?」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 20:52:09.38 ID:qvaNgCQA0
文香「それでは皆さん、お元気で…」





五人「さようならー!」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 21:32:10.86 ID:qvaNgCQA0
くいな「……行っちゃいました」

ひな子「今日は衝撃的な一日だったね」

ゆあ「そういえばあんた、文香さんとは普通に話せてたわね」

ひな子「あっ!ほんとだ」

ひな子「何でだろう?最初に会った時は緊張してかかしになっちゃったのに…」

ゆあ(なったのね…)

ひな子「なんだか…文香さんと私が似てるような気がしたというか…親近感みたいなものを感じて…いつの間にか、自然とお話しができるようになってたんだ…」

ひな子「…て、こんな事言ったら文香さんに失礼だよね。私と文香さんじゃ、天と地ほどの差があるのに…」エヘヘ…

ゆあ(ひな子と文香さんが似ている…)





ひな子( Y )バインバイン

文香 ( Y )バインバイン



ゆあ(そういうことか…!)ピキーン
98 :修正 [saga]:2017/06/25(日) 21:33:20.48 ID:qvaNgCQA0
くいな「……行っちゃいました」

ひな子「今日は衝撃的な一日だったね」

ゆあ「そういえばあんた、文香さんとは普通に話せてたわね」

ひな子「あっ!ほんとだ」

ひな子「何でだろう?最初に会った時は緊張してかかしになっちゃったのに…」

ゆあ(なったのね…)

ひな子「なんだか…文香さんと私が似てるような気がしたというか…親近感みたいなものを感じて…いつの間にか、自然とお話しができるようになってたんだ…」

ひな子「…て、こんな事言ったら文香さんに失礼だよね。私と文香さんじゃ、天と地ほどの差があるのに…」エヘヘ…

ゆあ(ひな子と文香さんが似ている…)





ひな子( Y )バインバイン

文香 ( Y )バインバイン



ゆあ(そういうことか…!)ピキーン
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 22:02:02.92 ID:qvaNgCQA0
* * *

テクテク…

文香「…」

P「…」

文香「…あの、プロデューサーさん」

P「ん?」

文香「…今日は…本当にすみませんでした」

P「何がだ?」

文香「…その…一時間たったにも関わらず、現場に戻らなかった事です…」

文香「…それに…プロデューサーさんから連絡が来ていたのに無視してしまい…すごく心配をおかけしたと思います…」

P「…」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 22:04:34.21 ID:qvaNgCQA0


P「うん、正直こうなる予感はしてた」

文香「!?」


101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 22:38:57.95 ID:qvaNgCQA0
文香「…なっ!…そんな予感がしてたって…」

P「その前に文香、俺一時間たったら戻って来いなんて言ったか?会議は一時間くらいかかるって言っただけだろ」

P「あとは、『その間に散歩して来てきていいぞ』と『終わったら連絡入れる』としか俺は言ってない。つまり、会議がいつ終わろうがお前は別にすぐ戻って来る必要は無い訳だ」

P「というか、そもそも本の話題を出してお前が一時間程度で切り上げて来るとは思ってなかったしな」

P「お目当ての本屋を見つけるまで絶対粘るだろうし、見つけたとしてもそこで確実に長時間の時間を潰すだろうと見込んでたからな。時間指定した所で無駄だっただろう」

P「でも、連絡に出ないのはよろしくないぞ。たとえどんなに面白い本を読んで夢中になってても、連絡手段は確保しておくこと。これは社会人として最低限のマナーだからな。今度は気をつけるようにしろよ。いいな?」

文香「………はい」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 22:59:30.58 ID:qvaNgCQA0
P「しかし、お前が時間まで忘れるほど夢中になるとはな…」

P「すごいな、劇団ひととせの人たち」

文香「……プロデューサーさん…なぜその名前を…!?…私、劇団の事については話してませんよね…」

P「…」

文香「…い、いつからあの場所に居たんですか!?…ということは、夕方のあれは演技だったと…!?」

P「…さあ、どうだろうな」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 23:15:56.15 ID:qvaNgCQA0
文香「……まさか、会議が長引いたというのも…」

P「いや、それは本当。次の企画に向けて色々と案が出したんだが、決まらなくてな…」

P「前に聞いたことがあるだろ。お前が色々なお店を訪れて紹介する雑誌のインタビュー記事の話…」

文香「…ああ!…確か、企画段階の時にお話しされてた…」

P「そう。それが本格的に始動する事になったんで話し合いが行われたんだけど…。最初に紹介する店のテーマが特殊でさあ…なかなか決まらなくて困ってるんだ」

文香「…テーマですか?」

P「ああ『少し変わった本屋』というテーマなんだが…」

文香「!」

P「文香。お前、どこかいい本屋知らない?」





文香「…そうですね…」

文香「…一つ、心当たりがあります」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 23:34:35.35 ID:qvaNgCQA0
一週間後…

【ひととせ荘】

くいな「……はぁ…」

くいな「文香さん…今日も来ませんね…」

ゆあ「当たり前でしょ。文香さんは売れっ子アイドルなのよ。そう簡単にお休みが取れるわけないじゃない」

くいな「わかってます。けど…」



『…はい…必ずまた来ますね』

『…約束です』



くいな「………」

ひな子「くーちゃん元気ないね…」

真雪「食欲も段々落ちてきちゃって…。前はお店の本を何冊も食べてたのに、今は一日一冊しか食べてないの」

ゆあ「それは本屋としては良いことじゃない…」

くいな「……はぁ…」

ひな子「私たち、くーちゃんの為に何かできないのかな…」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 23:37:18.08 ID:qvaNgCQA0
ガチャ

千秋「ただいま…」

ルリ子「みなさん、ごきげんよう」

ひな子「あ、大家さん。…と、ルリちゃん?」

ゆあ「な、なんで先生がここに?」

千秋「みんな…少し大事なお話しがあるから集まってくれる…?」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 23:40:48.31 ID:qvaNgCQA0
* * *

千秋「実は今度…うちのお店に雑誌の取材が来ることになったの…」

ひな子「雑誌の…取材!?」

真雪「うちのお店って、そんなに有名だったの…!?」

千秋「あっ…取材といっても、ちょっとした記事で取り上げられるだけだから…」

ゆあ「それでもすごい事じゃないですか!さすがは千秋先輩です!」

千秋「いや…私じゃなくてお店…」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 23:48:07.61 ID:qvaNgCQA0
ルリ子「千秋さん、そろそろ話を戻しましょうか」

千秋「それでね…その取材の内容が『少し変わった本屋』というテーマでうちの古本屋を紹介するらしいんだけど…」

千秋「同時に喫茶店や…私たち劇団ひととせの事も記事に載せるみたい…」

ゆあ「えっ!じゃあゆあ達も取材を受けるという事ですか!?」

ルリ子「そういう事になりますわね」

ひな子「…わっ、私たちが…雑誌っ……!」ピキーン!

真雪「ああっ、ひなちゃんがかかしに!」

ゆあ「ちょっと、しっかりしなさいよひな子!あんた座長でしょ!」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/26(月) 00:02:43.96 ID:7ricnROA0
千秋「今日は…その事について先生と一緒に雑誌の記者の人とお話ししてきたの…」

ルリ子「私は千秋さんと記者の方の仲介役として付き添いをしました」

ルリ子「みなさん。どうやらあの方たちは、演劇の方も御覧になりたいようです」

三人「!?」

ルリ子「雑誌の影響力は絶大です。ここで成果を残せれば劇団ひととせの知名度は大きくに広がるでしょう」

ルリ子「ですので、今回は…」



ルリ子「新作の演劇で、取材に臨みたいと思います。」

ゆあ「し、新作ですか!?」

ルリ子「はい。これが成功すれば皆さんの夢に大きく前進することは間違いありません」

真雪「で、でも先生…」

ひな子「肝心の脚本を書いてるくーちゃんが…」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/26(月) 00:18:47.42 ID:7ricnROA0
くいな「…やりましょう」

三人「!」

くいな「このようなチャンス…。逃すわけにはいきません…!」

くいな「夏川くいな!劇団ひととせの為、最高の脚本を書きあげてみせます!」

ひな子「くーちゃん…!」

真雪「元気になった!」

ゆあ「…まったく、心配かけさせないでよね」











くいな「まずはアイドルを登場させましょう…!そしてアイドルとアイドルが恋に落ちて、アイドルたちのアイドルが始まるアイドルストーリーを…!」

ひな子「くーちゃん!?」

ゆあ「ちょっと!?全然調子戻ってないじゃない!」

ルリ子「なるほど…これはなかなか重症ですね…」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/26(月) 00:27:26.62 ID:7ricnROA0
千秋「それでね…ここからが本題なんだけど…」

三人「…!」

千秋「実は、もうすぐその雑誌の取材をしてくれるインタビュアーの方が打ち合わせに来られるの…」

千秋「みんなも…その打ち合わせに参加して欲してくれないかな…?」

ゆあ「い、今からですか!?」

ひな子「そ…そんな…!絶対に私…き、緊張しちゃ…!」←(半かかし状態)

真雪「ひなちゃん!大丈夫だから落ち着いて!」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/26(月) 00:32:18.21 ID:7ricnROA0
千秋「ふふっ…心配しなくても大丈夫だよ…」

千秋「その人…みんなも知ってるアイドルだから…」

くいな「…!」ピクッ

真雪「アイドル!?」

ひな子「それって…」

ゆあ「まさか…!」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/26(月) 00:44:54.95 ID:7ricnROA0
ガチャ

「…皆さん…こんにちは」

「…私は…シンデレラガールズプロダクション、Cool部署所属のアイドル…」

「鷺沢文香と申します」

「…本日は…お約束通り…」

「…私…鷺沢文香のお話をさせていただきに参りました」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/26(月) 00:47:00.78 ID:7ricnROA0


くいな「ふみ…かさん…」





文香「……お久しぶりです」

文香「くーちゃんさん」


114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/26(月) 00:56:50.84 ID:7ricnROA0
そこは
静かな町にある小さな古本屋さん…

歴史ある香りに包まれた店内には
食べてしまうほど本が大好きな店員さんが…

その奥にある喫茶店には
少し人見知りな可愛いかかしさんと…

お洋服を着せるのが大好きな
お人形さんみたいなメイドさん…

そして…

二つのお店を経営している
その寮の大家さんに…

そんな大家さんに憧れている
とても元気な女の子…

そんな彼女たちにはもうひとつの顔が…

それは…

115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/26(月) 01:01:46.57 ID:7ricnROA0
P「こら、今日は打ち合わせに来たんだろ」

コンッ

文香「…はい」

116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/26(月) 01:13:36.86 ID:7ricnROA0



『劇団 ひととせ』



彼女たちの演劇を一度見に来て下さい



きっと、本を読んでいる時のような

楽しくて、面白い

素敵な時間が過ごせるはずです





117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/26(月) 01:24:30.34 ID:7ricnROA0
以上で本編は終了となります。
最後の方少し巻きを入れたので雑になってしまいましたが、なんとか書ききる事ができました。

あと少しだけおまけエピソード的な物を書くつもりでいるのでもうちょっとお付き合い下さい。
ルリちゃんとPのお話しです。
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/26(月) 18:57:23.64 ID:7ricnROA0
【番外編】

テクテク…

ルリ子「ふぅ…やっと仕事が終わりましたわ…」

ルリ子(みなさん、お店に集まってるでしょうか…?それそろ新しい演劇に向けてお話ししたいのですが…)





ルリ子「…おや?」

ルリ子(店の前で張り込んでるあの御仁は…)
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/26(月) 19:05:58.86 ID:7ricnROA0
P「…」

ルリ子「ごきげんよう」

P「ひゃあっ!?」ビクッ!

ルリ子(驚きすぎでは…)

P「あーびっくりした…って、黒柳さん!?」

ルリ子「お久しぶりですわね」

P「お、お久しぶりです…。私のこと覚えてらっしゃったんですね…」

ルリ子「ええ。初対面でいきなり名刺を差し出して『アイドルに興味はありませんか?』などと挨拶してくる殿方、忘れる方が難しいですわ」

P「あ、あの時はとんだご無礼を働きました…」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/26(月) 19:12:00.31 ID:7ricnROA0
P「と、ところで、黒柳さんはなぜこちらに…?」

ルリ子「私は、ここに住んでる方々に少し用件がありまして」

P「というと、劇団ひととせの方たちですか?」

ルリ子「…!あなた劇団をご存知なのですか?」

P「あっ、いや!ついさっき小耳挟んだと言いますか…盗み聞いたといいますか…」
ルリ子「警察をお呼びした方がよさそうですね…」スマホダシ

P「やめて下さい!そういうのじゃないんです!」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/26(月) 19:12:30.78 ID:7ricnROA0
P「と、ところで、黒柳さんはなぜこちらに…?」

ルリ子「私は、ここに住んでる方々に少し用件がありまして」

P「というと、劇団ひととせの方たちですか?」

ルリ子「…!あなた劇団をご存知なのですか?」

P「あっ、いや!ついさっき小耳挟んだと言いますか…盗み聞いたといいますか…」

ルリ子「警察をお呼びした方がよさそうですね…」スマホダシ

P「やめて下さい!そういうのじゃないんです!」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/26(月) 19:15:21.29 ID:7ricnROA0
ルリ子「では、なぜあなたはこのような所に?」

P「わたしは、その…。込み入った事情があるとうか…深い訳がありまして…」

ルリ子「おや、あの方は…」チラッ

P「無視して店内覗き見!?」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/26(月) 19:21:27.98 ID:7ricnROA0
ルリ子「彼女は確か、あなたの事務所のアイドルの鷺沢文香さんですわよね?」

P「文香のことも覚えててくれたんですね。ありがとうございます」

ルリ子「当然ですわ。以前出演していただいた舞台での彼女の演技、歌、非常に素晴らしい物でした。できればスカウトしたいくらいです」

P「それは勘弁して下さい!うちの大切なアイドルなんで…」
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/26(月) 19:27:28.96 ID:7ricnROA0
ルリ子「…なるほど。あなたがここで張り込んでいる理由がなんとなくわかりました」

ルリ子「彼女、あの様子だと自分がアイドルである事をみなさんに話してませんね」

P「ええ、あいつなりに自分の立場を考えてるみたいで。あまり自分の事は余り話してません」

ルリ子「…というより、くいなさんが一方的に喋ってて話す暇が無いようにも見えますが…」

P「あの子、すごく元気ですよね…」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/26(月) 19:37:37.73 ID:7ricnROA0
ルリ子「…では、私はお暇させていただきますね…」

P「えっ…!?寄って行かれないのですか?」

ルリ子「ええ。どうやら、私がお店に入るわけにはいかないようです」

ルリ子「彼女が必死に隠そうとしてるご自身の秘密…私があの場に介入することで恐らく崩れてしまうでしょうから…」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/26(月) 19:52:06.96 ID:7ricnROA0
ルリ子「ただ彼女、少し思い違いをしてますね」

P「…と、言いますと?」

ルリ子「ひととせのみなさんが、文香さんがアイドルである事を知っても悪い影響にはならないという事です」

P「そうなんですよ。私もその事に早く気づいてくれと思ってるんですが…」

ルリ子「…」

ルリ子「あなた、女性を見抜く力はとても優れてますね…」クスッ

P「これでも、アイドル事務所のプロデューサーなので」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/26(月) 20:00:40.18 ID:7ricnROA0
ルリ子「…それでは、ごきげんよう」

P「あっ!待って下さい」

ルリ子「?」

P「お帰りになるなら、送って行きますよ」

ルリ子「…ふふっ」

ルリ子「いえ、せっかくのお誘いですが遠慮させていただきますわ。あなたは私ではなく、彼女の傍に居て下さい」

ルリ子「姫をお守りするのが、騎士の役目ですわよ?」

P「…そうですね。ただ、一つ間違ってる所があります」

ルリ子「?」

P「私は騎士などはありません。私は彼女の…」

P「魔法使いです」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/26(月) 20:04:34.93 ID:7ricnROA0
以上で投稿を終了します。
未熟な文章にお付き合いいただきありがとうございました。

HTML化依頼出してきます。
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/26(月) 23:49:09.58 ID:uORdlXiYO

こういう絡みもいいものだな
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