【進行は】オリジナルキャラでダンガンロンパ【安価】幸川「最終章です」

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24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/29(木) 11:32:40.59 ID:HZpfARADO
了解
25 : ◆t1Nvij173s [saga]:2017/07/11(火) 20:48:47.78 ID:Jz3Jyn560
こんばんは。

予定通り本編を更新していきます。
26 : ◆t1Nvij173s [saga]:2017/07/11(火) 21:01:27.36 ID:Jz3Jyn560
正解!

癒境(これだ!)

癒境「…手に入れた証拠の中にあるというなら…この書庫の資料集くらいか?」

八雲「他に目星いものはありませんしね」

桜田「何で資料集に君の正体があるの!?というかどこに書いてあるの!?」

盛口「さあ〜?どこにあるのかな〜?」

桜田「はぐらかさないでよー!!」

癒境(盛口の正体……まさか…)

資料集に書かれていたことで、他にも重要そうなものがあったはずだ…!!

27 : ◆t1Nvij173s [saga]:2017/07/11(火) 21:06:47.50 ID:Jz3Jyn560
【閃きアナグラム 開始】

下の文字を正しい順番に並べよ  
(※ダミーが混ざっています)

ょ あ き さ ん し じ ら れ の く つ じ き ん ふ し あ

安価↓
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/11(火) 21:14:59.63 ID:ennlC3veo
しょくじんさつじんきらふれしあ
29 : ◆t1Nvij173s [saga]:2017/07/11(火) 21:43:40.77 ID:Jz3Jyn560
正解!

癒境(そうか分かったぞ!)

癒境「正直信じられないが…盛口の正体は、食人殺人鬼ラフレシア…じゃないのか…?」

羽毛「えっ…!?」

桜田「いやーーー!!?斬咲くんだけじゃなくて盛口さんも殺人鬼だったのーーー!!?」

木鬼沢「希望ヶ峰学園は…ザル警備…?」

守崎「そこは深く考えないでおきましょう…」

盛口「希望ヶ峰学園は殺人鬼を呼び込む力でもあったの〜?ついでに言うとうちらとは違う期生でもう一人殺人鬼が
いるのも知ってるの〜」

桜田「マジかよ!!どうなってんの希望ヶ峰学園!!?」

羽毛「…殺人鬼ってことは、あなたも、人をたくさん殺してきたってことなのよね…?」

盛口「ん〜?まあ、そうなの〜」

羽毛「どうしてそんなことをするのよ…!?」

盛口「お腹が空いてたの」

守崎「…え?」

耳を疑った。盛口は今なんて言った…?

八雲「…言ってる意味が分かりませんわね。空腹を感じて何故殺人をすることに繋がるのです?」

盛口「うちはね、食べることが大好きなのー。美味しいもの、ゲテモノ、何でも食べる。食べることは幸せだから〜」

木鬼沢「だから、それの…どこが…」

盛口「でもね、いつからかは忘れたけど、それだけじゃ足りなくなったの」

羽毛「足りなくなった…?」

八雲「…!!ま、まさか…」

青ざめる八雲の顔を見て、盛口はニンマリと笑う。







盛口「うちは気になり始めたの。゛人間"って、どんな味がするのかな〜って」


30 : ◆t1Nvij173s [saga]:2017/07/11(火) 22:08:01.40 ID:Jz3Jyn560
桜田「は…っ」

守崎「…っ」

木鬼沢「盛口、お前…」

羽毛「う、嘘でしょ…!?」

八雲「狂ってる…!」

その口から出た言葉は、あまりにも理解しがたい内容だった。

それはつまり…。

癒境「…食べた、のか?人間を…?」

盛口「うん!人間のお肉も癖になるのー!いっぱいいっーぱい食い殺したのー!!」

桜田「う…ううぅ…!!!」

桜田が青ざめて口を押さえる。想像してしまったのだろうか。

盛口「もちろん、最初は苦しくて仕方なかったの…人間を食べたいなんて正気じゃないって…我慢したくても
渇きは酷くて、どうすればいいか分からなかったの…」

盛口はうっとりした表情になる。

盛口「でもね、そんなうちに、あの人は救いの手を差し伸べてくれたの…!うちのこんな醜い感情を素晴らしいと
言ってくれたあの人…!!あの人がいてくれたから今のうちがいるの!!」

羽毛「意味が分からない…そんなこと言う人間がいるの…!?」

…いや、一人だけ心当たりがある。おそらくあれに書いてある。

『証拠を提示しろ』
コトダマ一覧から1つ指定>>14

安価↓
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/11(火) 22:09:50.10 ID:ennlC3veo
【誰かのノート】
32 : ◆t1Nvij173s [saga]:2017/07/11(火) 22:14:09.91 ID:Jz3Jyn560
>>31 正解!

凄く短いですが今日の更新はここまで。

次の更新予定日は17、または19日のどちらかに更新します。

ここまでお付き合い頂きありがとうございました!!
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 10:33:43.08 ID:XqNKWKNho
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 12:00:23.75 ID:MOcBj+/Po
更新乙
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/18(火) 23:57:15.15 ID:tSUtqnXB0
着々と完結に近づいて来てますね
36 : ◆t1Nvij173s [saga]:2017/07/19(水) 21:13:43.19 ID:MHSD5OIn0
こんばんは。本編更新しますが少し時間がかかりそうです(汗

22時までにはちゃんと更新しますので少々お待ちください!!

37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 21:16:41.90 ID:nhZxz9Vco
はい
38 : ◆t1Nvij173s [saga]:2017/07/19(水) 22:01:03.47 ID:MHSD5OIn0
正解!

癒境(これだ!)

癒境「桜田が見つけてきてくれた誰かのノート…あれは盛口のノートなんじゃないのか?」

桜田「あ、あの気味が悪いこと書かれてたノート!?」

癒境「あのノートには『江ノ島盾子』という名前が書かれていた。その人物に対する異常なまでの崇拝ぶり…」

癒境「キミの想い、行動を肯定した人物は、その江ノ島盾子という人物で間違いはないな…?」

盛口「ふふふー!!そうなのそうなの!盾子様はうちの憧れの人!盾子様はうちの女神様!!盾子様は絶望の頂点に立つ人!!」






盛口「…だから、盾子様という人を、そんな汚いものを見るような目で見るの、やめてよね。殺すよ?」



盛口の目は本気だ。

それほどまでに江ノ島盾子という人物を崇拝しているのが分かる。

けど、俺たちは負けるわけにはいかない…!!

八雲「…記憶喪失に、貴女の正体…材料は揃ったけど、まだ足りないわ」

守崎「まだこの学園の秘密の核心には触れていませんね…」

癒境「……」

盛口は俺たちの記憶を奪い、元々通っていた学園で殺し合いをさせた……そして、江ノ島盾子を絶望の頂点に立つ人というくらいの
崇拝ぶり…。

…そういえば、あの時も気になることを言っていた…時神も気にしていたあの言葉…。

考えろ…考えるんだ…!!
39 : ◆t1Nvij173s [saga]:2017/07/19(水) 22:15:02.42 ID:MHSD5OIn0
【ロジカルダイブ 開始!】



Q1、盛口が殺し合いをさせる目的は?

1、金銭目的のため
2、ただ絶望させたいため
3、恨みがあるため

Q2、何故盛口は絶望に落ちた?

1、絶望を崇拝していたため
2、自分の行動に快感を見出したため
3、何もかも嫌になってしまったため

Q3、この殺し合いを計画したきっかけは?

1、江ノ島の模倣犯
2、クラスメイトを殺したいから
3、むしゃくしゃしていた


安価↓
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 22:19:29.19 ID:aOhoSeuk0
2、2、1、
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 22:19:51.77 ID:nhZxz9Vco


42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 22:20:41.00 ID:nhZxz9Vco
違う
Q1 2
Q2 2
Q3 1
だった
43 : ◆t1Nvij173s [saga]:2017/07/19(水) 22:27:20.82 ID:MHSD5OIn0
>>40 Q1○ Q2× Q3○

癒境(違う…これじゃない…!)

発言力7→6

安価↓
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 22:30:32.93 ID:P3eaXI/10
Q2.1?
45 : ◆t1Nvij173s [saga]:2017/07/19(水) 22:41:51.31 ID:MHSD5OIn0
正解!

癒境(そうか、分かったぞ!)

癒境「盛口は江ノ島に魅了され、絶望に落ちた…彼女は俺たちをただ絶望させるために殺し合いを
させていたが…それにはきっかけがあった」

羽毛「きっかけ…?」

癒境「前にモノクマが言ってたことを思い出したんだ」







モノクマ『ふ〜ん、過去にもそんな事言っておいて止められなかったんだけどねぇ〜』





羽毛「あっ…!!」

木鬼沢「まさか…過去にも、俺たちと、同じ…」

八雲「そうでしょうね。そして、過去に起こった殺し合いを行っていたのは、彼女が崇拝する江ノ島
という人物…」

守崎「その模倣をしていた…ということですか…?」

桜田「正気じゃないよ!!うん!正気じゃない!!」

盛口「ふふふ…正気じゃなくて結構!!うちは盾子様がやったことを真似て同じように絶望を作り出すのがうちの目的!!
やっぱり盾子様はすごいの!!こんな素晴らしいことを思いつくなんて!!」

羽毛「ほんと、狂ってるわ…!!どういう育ち方したらそんなことになるのよ…!!」

八雲「しかし、そんな凄いことをしている人は何故今回は何もやらずに彼女に一任しているのでしょうね?
盛口さんのただの気まぐれなだけかも知れませんが」

盛口「……」

癒境「…?」

何だ?盛口の奴…急に真顔になって黙り込んで…?

盛口「ところで、みんなはうちを倒して外に出たいの?」

桜田「あ、当たり前だよ!!」

木鬼沢「そのために、ここまで生き残り…お前に、勝負を挑んでる…」

羽毛「…死んだあいつらの死を無駄にしない為にもね…」

盛口「……」


46 : ◆t1Nvij173s [saga]:2017/07/19(水) 22:57:10.44 ID:MHSD5OIn0
盛口「そっか〜そっか〜!!そんなに出たいのー!!










この光景を見ても、まだそんな言えるの?」

そう言って盛口はリモコンのボタンを押すと、大きなテレビ画面が降りてくる。

そしてテレビ画面に暫くの砂嵐の後、ハッキリとした映像が映し出される。

癒境「……えっ…?」

守崎「う…そ…」

八雲「…っ!?」

羽毛「つ、作り物でしょ?ねぇ…?そうだって言ってよ…!!」

木鬼沢「これ…は…」

桜田「待ってよ…こんなの…こんなの…誰も報われないじゃないか…!!う…あ…うあああああああぁぁぁ!!!」

そこに映し出されていたのは、外の世界…。

だけど、俺たちが出ようと奮闘していた世界は…絶望一色だった…。

盛口「ねえねえ〜?どんな気持ち〜?出たいと言ってた外の世界がこんなだなんて知ったの、どんな気持ちなの〜?
あはっ…あははははははははははは!!!」

無駄…だったのか…?

みんながやろうとしたこと…クロになったみんなは、それぞれの思いと決意と覚悟でやって、無残に処刑されたこと…。

同じように黒幕に立ち向かい、方法を共に考えた被害者達は殺されて…。

それでも、彼らの死を無駄にしない為に、残ったみんなと協力して黒幕を見つけ、外に出る一歩前なのに…。

あの外の世界を見たら、今までの行為も、死も、みんな無駄だったと突きつけられているみたいだった…。
47 : ◆t1Nvij173s [saga]:2017/07/19(水) 23:10:27.64 ID:MHSD5OIn0
俺は周りを見る。

守崎も、八雲も、羽毛も、桜田も、木鬼沢も…みんな顔を真っ青にして、絶望しかけている…。

俺も、今にも膝が折れそうで、何もかも投げ出したい気持ちで…。

盛口は笑う。俺たちを見下しながら笑う。

…無駄だった…何もかも…全てを否定され、暗闇に落ちてなくなってしまう…。










『癒境さん…貴方は絶対に…死なせません…!!』





癒境(あっ…)

あの時、死を覚悟した俺の頭の中に響いた少女の声を思い出す。

ポケットに入れたお守りを出し、見つめる。

あの時はそれどころじゃなくて、混乱してて、分からなかったけど、今なら分かる…。

あの時の声は、幸川の声だ。

既に死んでいるはずの彼女の声が聞こえるなんて信じられないけど、あの声は確かに幸川の声だった。

彼女は、死してその幸運を俺を生かすために使ったのだ…。

このお守りも、きっと幸川のものかも知れない。

俺は彼女のおかげで生きている。

…俺はここで死ぬべきじゃないと、俺はここで立ち止まるべきではないと。

だったら…





癒境「…それでも、出る」

盛口「………え?」

癒境「例え外が絶望的でも、俺は外に出る。仲間たちと一緒に」





癒境「外でも生きる術は探し出せる。殺されたみんなも、今生きている仲間たちも、俺自身も…今までの思い、行動、全てを…
お前や絶望なんかに、否定されたくない!!」

48 : ◆t1Nvij173s [saga]:2017/07/19(水) 23:37:58.02 ID:MHSD5OIn0
守崎「…癒境さん」

木鬼沢「癒境…」

羽毛「…そうね」

八雲「随分と前向きなんですね…ふふ、でも悪くないです」

桜田「ずび…う、うん…!!」

盛口「…なにこれ」

盛口「こんな…こんなの…嘘…だって、こんなの、あの時と…!!」

八雲「…もしや、江ノ島盾子がここにいないのは、今のように殺し合いの参加者に負かされたから…ではなくて?」

盛口「ーーーーーーーー!!!」

八雲「ふふふ、やっぱり。貴女の崇拝する人もたいした事ないのですね?」

盛口「うるさいうるさいうるさいうるさい!!!あの男が異常なだけなの!!盾子様の絶望の根強さはさっきの外の世界を見れば
分かるの!!今もなお絶望し続ける人間がたくさんいるの!!」

癒境「そうだな…それでも、俺はここで立ち止まる気はない。絶対に」

盛口「……!!う、うあ…盾子様の、盾子様の意思は、消えないの…盾子様の望む絶望は…希望なんて潰す!!」

盛口がこちらに襲いかかろうとするが、木鬼沢が前に出ると後ろに回り込み、彼女を押さえつける。

木鬼沢「…お前の、負けだ…」

盛口「……は、ははは…」

盛口はそれでも笑う。

盛口「そう…そう…うちも、盾子様と同じ道を辿るのね…それもまたよし…」

―バチチッ!!

木鬼沢「…!!」

木鬼沢が盛口を離してしまうと、盛口はするりと抜け出し、俺たちに振り向き、また笑う。

盛口「最後の仕事なの。うちは負けた。なら、潔くお仕置きを受けて、盾子様の元へ行かせてもらうの」

盛口「待っててね、盾子様!!うち…盾子様と同じようにお仕置きされて、死にいくの…盾子様、盾子様…!!






最高っに、絶望的ですね!!!」






ウィーン・・・ピコッ☆

GAME OVER

モリグチさんがクロにきまりました。
おしおきをかいしします。
49 : ◆t1Nvij173s [saga]:2017/07/19(水) 23:40:09.35 ID:MHSD5OIn0
では、お仕置きシーンに入るところですが、今日はここまで!

次の更新でエピローグに入って完結させたいです!!

次回の更新予定日は来月になるとおもいます…。また決まったらお伝えしますね!!

ここまでお付き合い頂きありがとうございました!!
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/20(木) 06:32:10.57 ID:oESkU3UhO
乙!
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/20(木) 07:35:04.51 ID:guKixfpjo

最後まで期待
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/20(木) 22:19:23.00 ID:KubOMOBoo
うおお、ついに完結か。期待して待ってます。
53 : ◆t1Nvij173s [saga]:2017/07/28(金) 08:42:14.29 ID:BkJ+4H3C0
おはようございます。

次の更新日が決まったのでお伝えに来ました。

次の更新日は8月1日、または6日に更新します。よろしくお願いします。
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/28(金) 09:33:41.01 ID:+fb60gi30
期待
続編はやらないのかな?
ここのss好きだから
55 : ◆t1Nvij173s [saga]:2017/08/06(日) 21:02:57.18 ID:asOLA5eB0
少し遅れましたが最後の更新をしていきます!!

ここまで見てくださった方々に感謝!!

いきなりお仕置きシーンとエピローグを綴り、この物語を終えたいと思います。

では、始めていきます!!

56 : ◆t1Nvij173s [saga]:2017/08/06(日) 21:16:52.55 ID:asOLA5eB0


【超高校級の大食い選手 盛口 美味香処刑執行】
【『お腹一杯、絶望一杯』】
 
盛口が高揚とした表情でステージの上に立つ。

盛口の目の前にモノクマの形をした饅頭が大量にある。

盛口は目の前にある饅頭を次から次へと口に運んでいく。

傍にいるモノクマ達が饅頭が無くなれば再び山のような饅頭を持ってくる。

食べて、食べて、食べ続けて…流石の盛口ももうこれ以上は食べれず口元を押さえる。

だが、モノクマ達は容赦しない。

盛口を押さえつけ、何かの薬を腕に打ち付ける。

すると盛口のお腹が風船のようにどんどん膨れ上がり、モノクマたちはそんな盛口の口に
無理やり饅頭を突っ込み始める。

無理やり食べさせられ、お腹をどんどん膨らまされて、あまりにも苦しそうな状況なのに…

彼女は、笑っていた。うっとりとした表情で何もない空を見上げる。






パーーーン!!!


突如跳ね上がる破裂音に目をつむり、耳を塞ぐ。

…再び目を開けると、ステージ上に立っていたはずの盛口の姿が見当たらない。

傍にいたモノクマ達も、音をたてて座り込む…動く予兆は見られない。

…俺たちを閉じ込め、このような目に合わせた黒幕は、俺たちの目の前であっけなく命を散らせた…。

57 : ◆t1Nvij173s [saga]:2017/08/06(日) 21:37:54.52 ID:asOLA5eB0
羽毛「…お、終わった…の…?」

八雲「おそらくは…全く、あんな幸せそうな表情で死んでいくなんて…勝ち逃げされたみたいで気分悪いですね」

木鬼沢「でも…勝ちは、勝ちだ…」

桜田「も、もう殺し合いをしなくても良いんだよね!?」

守崎「ええ…終わったんです。あの絶望的な日々は」

癒境「失ったものは大きすぎた、多すぎた…でも、俺たちは生きている」

手に握り締めたお守りを見つめる。

俺は、死んでなお俺を守ってくれた彼女の為にも…生きたかったのに、死んでしまった皆の為にも…。

この命、無駄にはしない…。

桜田「あ、あの滅んだ世界に出るのは気が引けるけど…ずっとここにいるわけにもいけないよね…?」

八雲「黒幕がいなくなった以上、食料の供給などはストップするでしょうし、もうこの場所に用はありません」

木鬼沢「なら、ありったけの、食料…詰めて、外に…備えない、とな」

羽毛「そうね。なら早速行きましょう」

守崎「……」






癒境「食料はこれで良いか?」

桜田「これで少しは持つかな?うーん、これから外に出るかと思うと、緊張しすぎて吐きそうになるぅ…」

羽毛「大袈裟ね」

守崎「あ、あの…」

癒境「どうした守崎?」

守崎「黒幕である盛口さんはいなくなってしまいました…盛口さんは、死ぬ前に扉を解除してくれたんでしょうか…?」







全員「「「「「…あっ」」」」」




58 : ◆t1Nvij173s [saga]:2017/08/06(日) 21:56:41.45 ID:asOLA5eB0



【玄関ホール】


木鬼沢「………」

八雲「木鬼沢くん、どうですか?」

木鬼沢「…ダメだ。ビクともしない…」

癒境「そうか…」

桜田「うえぇ…ここまで来てなんでこうなるの!?」

羽毛「結局アタシ達はここから出られないの…?」

八雲「このままではいずれ食料も尽きて衰弱死するしかありませんよ?」

癒境「……」

一応情報処理室から外に連絡できないかも試した。けど、盛口がいなくなってから情報処理室はまったく機能しなくなった…。

盛口はこうなることを分かっていたのかも知れない…。

あと少しという所で死んでなお俺たちを絶望させに来るのか…。

癒境「でも、ここまできて衰弱死なんて冗談じゃない!!絶対外に出る方法を見つけ出す!!」

守崎「…そうですね。ここまできて諦めきれません!」

守崎や皆も頷く。外の世界の真実を知らされた時のような絶望はみんなにはもうない。

大丈夫。必ず希望はやってくる。









―ウィーーーーーン…ゴゴゴゴゴゴゴゴ…






その希望は、すぐさまやって来た



59 : ◆t1Nvij173s [saga]:2017/08/06(日) 22:15:57.16 ID:asOLA5eB0





【エピローグ】





守崎「…え?」

突然扉から大きな音が鳴り響き、扉がゆっくりと開かれる。

そこに数名の人物が姿を現した。




苗木「ごめんね皆!助けるのが遅くなっちゃって!」

霧切「癒境颯太、守崎望、羽毛麗華、桜田連、木鬼沢徹、八雲空狐。計6名の無事を確認したわ」

朝日奈「まさか私達と同じようなことされてたなんて…でも、もう大丈夫だからね!」

小柄な少年に銀髪の少女、茶髪の少女の3名が俺たちの姿を確認して安心したような表情を浮かべる。

羽毛「えっと…貴方達は…?」

苗木「あ、ごめんね。ボクは苗木誠。未来機関のメンバーだよ」

霧切「霧切響子…同じく未来機関のメンバーよ」

朝日奈「どうもー!朝日奈葵でーす!同じく未来機関のメンバーだよ!よろしくね!」

八雲「未来機関…?」

苗木「その説明は後でゆっくり説明するよ。まずはこの学園から脱出してからね」

桜田「た、助かったー!!保護してくれる人達がいたなんて!ボクらだけで外出るのぶっちゃけ不安過ぎたから安心したー!!」

木鬼沢「恩に、きる…」

俺たちは苗木さん達に連れられ、この学園を後にした…。
60 : ◆t1Nvij173s [saga]:2017/08/06(日) 23:11:25.16 ID:asOLA5eB0

八雲「それにしても、どうしてあの扉を開けられたのかしら?」

苗木「仲間が残してくれたハッキングプログラムのおかげかな。ただ、それは盛口美味香という監視者がいなくなったから使えた物だった
からね…君達が絶望に屈せずに前に進んでくれたおかげだよ」

桜田「本当に絶対絶命だったんだね…」

羽毛「諦めなくて良かったわ。心の底からそう思うわ」

木鬼沢「…(こくり)」

霧切「……」

癒境「あ、あの…」

俺は銀髪の少女…霧切さんに声をかける。

霧切「…何かしら」

癒境「その…霧切さんって、時神終って、知ってますか…?」

時神の手帳に霧切さんの名前が書かれていた。無関係とは思えず質問してみる。

霧切「…彼とは、希望ヶ峰学園に来る前からの知り合いよ。色々あってね…」

癒境「そうなんですか…」

時神は前に、憧れている女性がいると言っていた。おそらくそれは霧切さんのことを言っていたのだと思う。

霧切「…彼があの場で死んでしまったことは、正直予想外だったわ…」

悲しげな表情で霧切さんは下を俯く。

時神は、一見冷たいように見えるが、彼は彼なりにあの絶望的な状況を打破する方法を模索していた…。

もっと彼に歩めていれば…そんな後悔が渦巻くが、後ろ向きでいつづけるのは逆に彼に失礼だと思い、思考を振りかぶる。

苗木「皆、少し良いかな?」

苗木さんが俺たちに真剣な表情で見る。

苗木「江ノ島盾子により崩壊した外の世界は、今もなお絶望の残党達が動き回り、外の世界を絶望で染めようとしている…
ボク達未来機関は、それを阻止して、世界を復興させる為に動き回っているんだ」




苗木「もし、君達にまだ絶望と戦う意思があったら、一緒に戦ってくれないかな…?」

俺たちは互いに顔を見合う。

霧切「無理にとは言わないわ。未来機関のメンバーにならない場合は、保護対象として安全な場所にいてもらうだけだから」

霧切さんはそう付け足す。

…他の人はどうかは分からない。けど、俺は迷わずに言う。

癒境「…戦わせてください。俺たちと同じ絶望を、これ以上他の人にも味合わせない為にも…」

苗木「癒境くん…」

守崎「…私も、未来機関に入ります。癒境さんが頑張っている中、安全圏にいられません」

桜田「うぅ…怖いけど、が、頑張るよ…!!」

八雲「当然、お給料は弾むんですよね?世界が希望に染まり始めたら?」

羽毛「もう、八雲さんってば…そうね、上条がここにいたら、アイツもきっと…だから、アタシもやってみます」

木鬼沢「俺の、この力…未来機関の、役に立つ…だろうか…?」

苗木「皆…ありがとう…!!」





俺たちの絶望の物語は幕を閉じ、そしてここから未来を創るための新しい物語が始まる。

その物語は、今までの物語と比べて語るには小さすぎるから、割愛させてもらうけどな。

今あるこの命を、簡単に投げるつもりはないとだけ言っておく。

皆が紡いでくれたこの命…光り輝く未来の為に、生き続ける…!!
61 : ◆t1Nvij173s [saga]:2017/08/06(日) 23:15:42.82 ID:asOLA5eB0
これをもって【進行は】オリジナルキャラでダンガンロンパ【安価】を終了とさせて
頂きます。

ここまで見てくださった皆様、本当にありがとうございます!!

続きはないのかという意見もありましたが、正直な所、続編を出すつもりはありません。

推理部分がもう何も浮かばないので、書くにも書けないのです(涙

本当にありがとうございました!!
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 23:17:54.55 ID:/OUjK9A3O
乙!長年待ち続けてました、完結に立ち会えて本当に嬉しいです!
ずっとずっと待ってました!ありがとうございます!
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 23:23:25.72 ID:ENANEqe8o
完結おめでとうございます
途中から見始めたけど、いつも更新楽しみにしてました
本当にお疲れさまでした
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 23:29:35.40 ID:JoD5dn3U0
完結乙!
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 23:31:25.94 ID:6ZLVLVBM0
乙です、完結おめでとうございます!
ここまでお疲れ様でした!
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 23:35:32.26 ID:n5eNHoE/o
乙でした
また推理パートが思いついたときにでも戻ってきてくれると嬉しいです
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 00:13:35.63 ID:9m+CePa0o
完結おめでとうございます!
初期の頃から読んでいたので完結したことが感慨深いです。
乙!
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 00:15:50.10 ID:UDdhWCvDO
乙ー
初期から読んでたから感慨深いです
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 01:01:03.73 ID:InwpxabpO
乙です!
続編出さないのは残念ですが最後に昔やってたようなおまけ要素とか欲しいですね
前にハロインのおまけでの上条と羽毛の恋愛の行方がきになる
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/16(水) 06:56:56.32 ID:gBWptp8D0
あげ
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/04(土) 05:07:08.59 ID:/TAvwdhm0
あげ
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/26(金) 04:29:19.13 ID:2WMiT+590

女子十六番 星空なおか(ほしぞら・なおか)

支給武器 黒板消し
被害者 なし
加害者 甘野大和(男子5番)
死因 刃物による刺殺
登場話 02/08/34/37/69/79
死亡話 79話「喪失感」
最終行動 星空れな(女子17番)の死に戸惑いを隠し切れず、途中で会った甘野大和(男子5番)に珍しく感情的になって自分の思ったことを叫んだ。途中で大和に刺される。
友人関係 星空れな(女子17番)
所属部 卓球クラブ(料理部)
備考 星空れな(女子17番)の双子の姉。滅多に感情を表に出さずにれなをよく見ている。度々れなの過剰な甘えにうんざりしていた部分がある。
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 01:55:49.25 ID:4SnY/dfR0
wikiでまとめて読みました
面白かったです、完結お疲れさまでした
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