【艦これ安価】長門「駆逐艦と仲良くなりたい」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/18(火) 23:07:15.81 ID:KhplrrNCO
何か最終的に駆逐艦からは警戒無くなっても
一部からは殺意もたれそう
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/18(火) 23:09:06.45 ID:DZX2pQ1WO
これはシスコンなのではないか?
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/18(火) 23:14:22.68 ID:sbAZN9wlo
警戒していない(恨みを持ってないわけでない)
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/18(火) 23:16:17.24 ID:XZGyByFc0

スタスタ

長門「奇遇だな2人とも」

北上「あ、長門さんこんにちは」

大井「チッ……面倒な」

大井「こんにちは!」ニコッ

長門「ここで何をしてるんだ?」

北上「見ての通り、ベンチに座って会話だよ」

大井「2人仲良く良い雰囲気でしたよね!」

北上「演習まで時間あるし、テキトーに時間潰してるんだよ」

大井「2人きりで過ごしたいですよね! 誰にも邪魔されずに!」

長門(今からここに突っ込むのか……怖いがやるしかない)


長門「私も仲間に入れてくれないか?」ピトッ

北上「え?」

大井「!?」
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/18(火) 23:23:47.86 ID:XZGyByFc0
北上「この手、何?」

長門「スキンシップだよ。肩を揉んでやろうと思って」モミモミ

北上「いいってそんな……」

大井「!?!?」

大井「ちょっと長門さん! 北上さん嫌がってるじゃないですか!」

長門「そうか? 気持ちよさそうだが」モミモミ

北上「うん、結構いいかも……あーそこそこ……」

大井「!?!?!?」

大井「ダメ!」パシッ

長門「!」

大井「肩揉みなら私がやります! さあ北上さん、私のテクニック見せてあげますよ」モミモミ

北上「ありがとう大井っち……」

長門「……」
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/18(火) 23:30:40.87 ID:XZGyByFc0
長門「では次は足をマッサージだ。失礼」スッ

モミモミ

北上「はー……すごい……すごく気持ちいい」

大井「!?!?!?!?」

長門「そう言ってくれると嬉しい」ギュッ ギュッ

北上「んっ……痛い、けどそれがいい……」

北上「長門さん上手いねぇ」

大井「」

長門「こんなものか。次にマッサージして欲しいところはあるか?」

北上「いいの? んー、どこがいいのかな」

北上「あとは太ももとか、お尻とか?」

大井「!!!!!!」

長門「え、それは流石に……」

北上「だよねー」アハハ

大井「……」
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/18(火) 23:37:24.77 ID:XZGyByFc0
大井「長門さん、ちょっといいですか」ガシッ

長門「!!」

大井「こっちに来てください」スタスタ

長門「あ、ああ」

北上「はふー……よかったぁ……」ホクホク


大井「どういうことですか」

長門「な、何がだ」

大井「北上さんにベタベタベタベタ触って」

大井「いやらしい顔してましたよね、この変態!」

長門「違う、私はただマッサージを…」

大井「私がこうして止めなかったら太ももとお尻も触る気でしたよね」

大井「全くなんて人なの、うらやま……じゃなくて最低ですよ!」
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/18(火) 23:42:51.81 ID:XZGyByFc0
大井「いいですか? 今後また北上さんに触るようなら」

大井「その時は覚悟してください」ゴゴゴゴゴ

長門「……」

大井「返事は?」ニコッ

長門「分かった」


長波「……!」ガタガタ ブルブル

――――

長門「ふぅ……」

長波「ご、ごめんな……大井ってあんなに怖い艦娘だったんだな」

長波「そうとは知らずにあたし……」

長門「いいんだ。お前はここに来て日が浅いからな」
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/18(火) 23:57:27.48 ID:XZGyByFc0
長門「だがこれで分かっただろう。北上に必要以上のスキンシップは避けた方がいい」

長波「うん、肝に銘じておく」

長波「……あ! そろそろ演習の時間だった!」

長門「お前も次なのか」

長波「ああ……大井も同じなんだよな、北上に近寄らないようにしよう」

長門(偏ったイメージを植え付けてしまったか)

長門「大丈夫だ。大井は私がやったようなあからさまなスキンシップにしか反応しない」

長門「普段は優しい奴だし怖がらなくていいぞ」

長波「そ……そうだよな……うん、いつも通り接するよ」

長波「ありがとう長門。俺のために体張ってくれて」

長波「近い内に飲みに行こうぜ!」スタタタッ

長門「……」

長門「本当にいい子ばかりだ。償いをしても、それを悪く感じて謝るなんて」


長波と仲良くなる:成功  計9人
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 00:04:27.67 ID:BqYsh4QP0

――――

長門「しかし、どんなに悪いことをしても」

長門「反省して良い行いを積み重ねれば、少しずつだが信じてもらえるものなんだな」

長門「心を入れ替えようと決めた時、無理かもしれないと落ち込んだが……本当に良かった」


???「長門さん!」


長門「!?」

長門(この声は……)


↓2 駆逐艦1人 コンマが警戒度
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 00:05:10.06 ID:HWeiudMy0
菊月
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 00:05:11.60 ID:L4aLyjL3O
野分

390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 00:05:11.84 ID:XC3J7ZxqO
雪風
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 00:05:18.34 ID:KH2lxduFO
初月
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 00:11:58.68 ID:BqYsh4QP0
野分:警戒度60


野分「……」

長門(野分、この娘も噂を聞いて警戒を……)スタスタ

野分「!」ビクッ

サササッ

長門(後ずさり。そう上手くはいかないか)


野分「お話があります」

長門「言ってくれ」

野分「今鎮守府で噂になってること、長門さんが流したんですか?」
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 00:24:11.69 ID:BqYsh4QP0
長門「私が改心した、というやつか」

野分「はい。もしそうなら危険だと思って」

長門「……違う。が、私が改心したというのは本当だ」

長門「新たな私を見て認めてくれた駆逐艦が、そういう噂を流してくれたのだろう」

野分「……」

長門「信じないか。当たり前だが」

野分「野分にあんなことしておいて、信じろという方がおかしいです」


↓2 警戒している理由
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 00:24:37.35 ID:L4aLyjL3O
加速下
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 00:24:39.05 ID:V4WR9ztL0
就寝して咄嗟に目覚めたとき、オオカミフードのパジャマを着た長門が横に立ってた 怖かった
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 00:39:14.61 ID:BqYsh4QP0
野分「とても怖かった。去年の秋に野分がすやすや眠っていたとき」

野分「咄嗟に目が覚めて横を見たら……オオカミフードのパジャマを着た長門さんが立ってたんです」

長門「……」

野分「結局そのまま逃げるように出て行きましたけど。知ってますか? 本当に怖いと声が出ないんですよ」

野分「っていうか何だったんですかあれ? オオカミパジャマは夜這いをかけるという意思表示ですか?」

長門「いや……あれは私の趣味だ。時期がハロウィンということもあってな」

長門「あの夜はなかなか眠れなくて……見回りも兼ねて駆逐艦たちの寝顔を見ようと」

野分「そう考える時点で変態ですよね」

長門「そうだな……お前を怖がらせてしまったのも事実だし」

長門「だが、今の私は違うんだよ。さっきも言ったが」

野分「信じられません」

長門「聞いてくれ!!」ガバッ

野分「ど、土下座なんてしたって……」
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 00:46:22.18 ID:BqYsh4QP0
長門「私は汚い心を洗ったんだ! もうお前を怖がらせるようなことはしない!」

長門「もししたら叩いていい! 通報してくれていい!」

野分「……」

長門「野分。こんなこと言える立場ではないが、私にチャンスをくれないか」

長門「お前の言うことを聞くよ。どんなことでも」

長門「世界征服とかぶっ飛んだものは無理だが」

野分「そんな馬鹿じゃないですよ……」

野分「聞いてくれるんですね、どんなことでも」

長門「ああ。お前への償いだ」

野分「……」


↓2 警戒を解く方法 コンマをマイナス
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 00:46:46.17 ID:IytuHWnv0
ジャック・ハンマーの様なドーピング漬けの生活を3日間送る
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 00:46:47.93 ID:++e5LAI00
次の那珂ちゃんライブで私や舞風と一緒にバックダンサーをやってください
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 01:00:34.87 ID:BqYsh4QP0
警戒度:60−93=0


野分(いざ考えると難しいな……あっ!)

野分「じゃあ、那珂さんのライブで私や舞風と一緒にバックダンサーをやってもらえますか」

長門「バックダンサー?」

野分「知ってますよね」

長門「もちろん。だが……確か那珂のライブは……」

野分「三日後です。それまでに振り付けを覚えてください」

野分「リハーサルは二日後なので、実質二日後ですね」

長門「……」

野分「できませんか」

長門「い、いややる! やらせてくれ!」

野分「言いましたね。では振り付けの映像は後で渡すので」スタスタ

長門「よし」
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 01:10:20.61 ID:BqYsh4QP0
長門(……言ってしまった)

長門(ダンスの経験は一応あるが……二日で全て覚えられるのか?)

野分(まあ、覚えられなくても2人で何とかできますけど)

野分(長門さんの本気度、見せてもらいますよ)


――――


長門「……」

野分「こんにちは長門さん」スタスタ

長門「あ、ああ……」

野分「顔色が優れないですけど、体調が?」

長門「心配しないでくれ。ダンスを頭で確認してるんだ」

野分「そうですか。リハまであとちょっとなので、よろしくお願いしますね」

長門「うむ」

野分(真剣ですね……もしかして全部踊れるように?)
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 01:21:03.15 ID:BqYsh4QP0

――――

那珂「それじゃ、いっくよー!」

〜♪ 〜♪

那珂「艦これ〜♪ 艦これ〜♪ 艦これ〜♪」

長門(Oh Oh Oh Oh)キュッキュッキュッキュ

那珂「艦これ〜♪ 艦これ〜♪ 艦これ〜♪」

長門(Oh Oh Oh Oh)キュッキュッキュッキュ

――――

那珂「BANG! BANG! BANG! 恋の主砲で〜♪」

長門(BANG BANG BANG 撃ち抜くハート)サッサッサッサッ

那珂「BANG! BANG! BANG! 酸素の魚雷、いっちゃいますね♪」

長門(! しまった、ここはこうか!?)アタフタ


野分「……」
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 01:28:55.63 ID:BqYsh4QP0

――――

那珂「じゃ、みんな明日がんばろうね!」

舞風「まっかせてー!」

長門「……」

野分「長門さん」スタスタ

長門「!」

長門「す、すまない。ミスが多かったな」

長門「しかし、明日までには何とか間に合わせる!」

野分「ぶっつけ本番ですか? 大事なステージなんですよ」

野分「あんなにミスが目立ったのに次の日に完璧、なんて無理です」

長門「……」

野分「……仕方ないですね」


野分「野分も一緒に練習します」

長門「え……?」
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 01:38:02.02 ID:BqYsh4QP0
長門「ど、どうして……」

野分「自分の確認もしたいですし」

野分「二日であれだけ覚えられるのは、本気で取り組んだ結果だと思うので」

長門「……」

野分「すごいと思いますよ」

長門「あ……ありがとう」ジーン

野分「さ、さあ! 休んでる暇はありません」

野分「休憩したらすぐに練習ですよ!」

――――

ザワザワ ガヤガヤ

那珂「もう少しで始まるね!」

舞風「お客さんいっぱいだー」

長門「……」

野分「大丈夫ですよ」

長門「!」

野分「完璧とまでは行きませんけど、形にはなりましたし」

野分「那珂さんと一緒にステージを楽しみましょう」
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 01:43:30.62 ID:BqYsh4QP0
長門「ああ、そうだな!」

舞風「2人ともスタンバイ!」

那珂「いくよみんな! 成功させよう!」

オー!

――――

スタスタ

川内「いやーやっぱり那珂ちゃんは可愛いね!」

神通「どんなアイドルより光り輝いてます」


長門「……」

野分「また暗い顔」

長門「野分……すまなかった」

長門「やはりミスがあった。これではお前の願いを…」

野分「いいんですよ」

長門「?」

野分「もう気づいてるんじゃないですか? 野分、長門さんのこと認めました」

野分「野分が言ったことに真剣に取り組んでくれて、ステージでも精一杯踊って」
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 01:47:30.21 ID:BqYsh4QP0
野分「それが伝わったと思います。お客さんも楽しんでくれてました」

長門「そうだといいな」

野分「そうなんですよ!」ニコッ

野分「長門さん、本当に心を入れ替えたんですね。見に来てた駆逐艦にも飛びつきませんでした」

長門「前の私でもそんなことはしないよ」

野分「どうだか」アハハ

長門「……ふふ」


野分と仲良くなる:成功  計10人
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 01:54:13.48 ID:BqYsh4QP0

長門「これで10人、か」

長門「駆逐艦全員と仲良くなる道は果てしなく遠いな」

長門「だが……また笑顔で一緒に遊ぶためだ。頑張るぞ!」


???「……」


長門「次はあの娘と仲良くなる。おーい!」スタスタ


――――――――

――――――

――――
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 02:01:53.75 ID:BqYsh4QP0

――――

長門「……どこだ」

長門「どこにいる……ふふふ」キョロキョロ


スタタタッ

長門「そこか!? 待てぇぇぇぇぇ!!」スタタタッ

皐月「見つかった!」

曙「逃げるわよ!!」

長門「うおおおおおおお!!」


長門「確保ぉ!!」ガシッ

皐月「わあ!?」

曙「くっ……放して!」


長門「ふっふっふ、無駄だ。もうお前たちは囚われの身だからな」

曙「この変態!」

皐月「えっち!」

長門「何と言おうと放さぁぁん!!」ハハハ
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 02:13:32.81 ID:BqYsh4QP0

長波「長波様の登場だぁぁぁ!!」ドカッ

長門「ぐはっ!?」


皐月「助かったよ!」

曙「これでセーフね!」

長門「あ、あのな……!」

長門「鬼ごっこでセーフも何あるか! タッチされたらアウトだろう!」

嵐「始めに言っただろ? これは長門さんから逃げるゲームなんだよ」スタスタ

嵐「長門さんが全員捕まえたら長門さんの勝ち」

リベ「でも捕まった人を逃がすことができれば、解放できるんだよね!」

長門「私に不利すぎるだろう……全員捕まえるなんて無理だ!!」

清霜「戦艦ならできる!」

野分「そうです、しかもビッグセブンなんですから」クスクス

長波「余裕だろ?」ニヤニヤ

長門「ふっ……ふふふふ」
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 02:24:00.11 ID:BqYsh4QP0
長門「ようし、やってやる! 何たって私は戦艦だからなぁぁぁ!!」

ピュッ ピュッ

長門「うわ!?」バシャッ

長門「な、何だこれは……水か?」

春雨「水鉄砲です!」シュコシュコ

初霜「これで長門さんを撃退します!」シュコシュコ

長門「酷すぎる!! どっちが鬼だ!!」

弥生「覚悟……してください」フフフ


???「面白そうなことしてるわね!」

曙「!? この声は……!」


雷「長門さん! 私たちも加勢するわ!」

暁「第六駆逐隊、今だけレディじゃなくて鬼になるわよ!」

響「捕まえるよ」

電「なのです!」
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 02:32:20.96 ID:BqYsh4QP0
長門「なんと、これは頼もしい」

雷「1人で2人捕まえるのよ!」

長門「よーし、全艦進め!! 捕獲作戦だ!!」


ワー ワー キャッ キャッ


――――


アハハー ヤッタワネー!


長門「ふー……疲れた。休憩だ」スッ

長門「全く、駆逐艦は元気が有り余っているな」フフ


朝潮「……あの……」

長門「!」


長門「朝潮、どうした?」

朝潮「……」

長門「一緒に遊びたいのか?」

朝潮「いえ、ただ……ちょっとお話したくて」
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 02:37:06.75 ID:BqYsh4QP0
長門「いいぞ、座ってくれ」

朝潮「……」スッ

長門「聞いてくれ朝潮。あいつら鬼ごっこだというのに」

長門「水鉄砲で私を撃退しようとしたんだぞ」ハハハ

朝潮「ふふ、おかしいですね」クスクス

長門「だろう。今となっては、ただの水鉄砲合戦だ」

朝潮「……」

朝潮「長門さん、本当に変わりましたね」

長門「え?」

朝潮「以前の長門さんなら、水で下着が透けている駆逐艦を見て」

朝潮「鼻の下を伸ばしてペロペロしてました」

長門「……そんな酷い印象か」

朝潮「はい」
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 02:48:01.39 ID:BqYsh4QP0
朝潮「あと駆逐艦たちも、そんな長門さんを警戒してこんなこと絶対にしませんでしたよ」

長門「確かに、あの娘たちは私に心を開いてくれているな。これほど嬉しいことはない」

朝潮「今はどの駆逐艦も長門さんのこと大好きだと思います」

朝潮「もちろん私も」ニコッ

長門「朝潮……ありがとう」

朝潮「そういえば、ずっと気になってたことがあるんですけど」

朝潮「どうして長門さんは心を入れ替えようと思ったんですか?」

長門「気になるか」

朝潮「すごく」

長門「んー……残念だが、駆逐艦には恥ずかしくて言えない」

朝潮「……」


朝潮「泣きますよ」

長門「!? そ、それは困る」


朝潮「じゃあ言ってください」

長門「はぁ……分かったよ」
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 02:58:45.16 ID:BqYsh4QP0
長門「ある日の夕方だった。何やら医務室が騒がしくてな」

長門「気になった私がドアの隙間から覗くと、そこには七駆の皆がいた」

――――

曙「あんた、このくらいで泣くの?」

潮「だ、だって染みるんだもん……」グスッ

朧「でも消毒しないと。我慢して」チョンチョン

潮「ひうっ!?」

漣「潮たん我慢だ! 頑張れ頑張れやればできる! 諦めんなよ!」

曙「うるさいわね!?」


長門(ああ、なんて可哀想な潮たん)

長門(傷口も涙もペロペロしてあげたい)ハァハァ


潮「う、うう……」ポロッ

長門「……」

曙「ちょっと泣きすぎよ?」

潮「仕方ないよぉ……」
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 03:10:07.36 ID:BqYsh4QP0
長門(……駆逐艦の涙)

長門(あまり良い気分じゃないな……)

長門(決めた! これからはもっと駆逐艦を大切にしよう!)フフフ

長門(……)

長門(いや……というか私は……駆逐艦のことを大切にしているのだろうか……?)

長門(愛でている自身はあるが)

長門(……大切にするって、どういうことだろう……)

――――

長門「そこで考え、気づくことができた」

長門「駆逐艦を本当に大切に思うならどうするべきなのか」

長門「それからあっという間に目が覚めたよ。今まで私がしていたことは、所詮独りよがりだったと」

朝潮「……」

長門「駆逐艦に嫌われているんだと自覚し、ひたすら反省した」

長門「反省して反省して……ある日こう決めた」

長門「駆逐艦と本当の意味で仲良くなりたいと」
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/19(水) 03:20:05.94 ID:BqYsh4QP0
長門「駆逐艦たちに謝ろう。反省、謝罪の気持ちを伝えよう」

長門「そしていつか、心からの笑顔が見れたら……」

朝潮「それで私たち1人1人に頭を下げて回ったんですね」

長門「そうだ。初めは話してもくれないだろうと思った」

長門「案の定、お前には防犯ブザーを鳴らされかけたな」ハハ

朝潮「……」

長門「以上だ。私が改心しようと決意した理由」


雷「長門さーん! 今度は水鉄砲合戦しないー?」

長門「すでに始まっているだろう……」フフ

長門「今行くぞー! 朝潮、お前もどうだ?」

朝磯「えっ」

長門「みんなで遊ぼう! 楽しいぞ!」ニコッ

朝潮「……はいっ!」


長門「よし、皆かかって来い!! 私を倒せたらパフェを奢るぞー!!」


おわり
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 03:24:14.40 ID:BqYsh4QP0
お付き合いありがとうございました
途中で安価の進め方が変わったりしてしまい、すみませんでした

また色々書きたいと思います、依頼を出してきます
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 03:28:27.04 ID:YHHwGKv0O
面白いSSありがとうございます
乙です
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 03:29:04.19 ID:8vvIN9who
おつ
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 03:36:40.67 ID:++e5LAI00

次も期待してるよ
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 04:04:10.40 ID:V4WR9ztL0

次は
速報Rでやろう
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 05:49:17.03 ID:ZN3dA9N6o
乙乙
いいssだったぞ
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 08:52:32.33 ID:r5defxB7O
>>1乙よホント


とりあえずお前らの長門に対する評価よ
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 12:19:23.20 ID:u9CbaD9DO
乙。那珂ちゃんのファンやめます。
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 15:13:17.07 ID:sAQWO+Ts0
乙です
楽しかったよー
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 17:49:26.22 ID:Vejl1zqB0
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 00:02:35.38 ID:gRIJJHqx0
141.48 KB Speed:0.1   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)