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【艦これ】吹雪「大変です、司令官!」 キット「パート2突入です」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/29(土) 21:23:29.43 ID:ymCFksWg0
前回980まで行ったから、次投稿したらパート2立てようって思ったら、1000まで埋まってたし。
と、言う訳でパート2いっきまぁーす。


前スレ
【艦これ】提督「車買ったんだ」 明石・夕張「ふーん、そうですか」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1463837899/

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1501331009
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/29(土) 21:29:07.71 ID:ymCFksWg0
きりがいいので、今回からグラーフの提督に対する呼称を「アドミラル」から「アトミラール」に修正します。
字にすると英語も独語も両方「Admiral」だから違いが分からない。台詞聞いても「アドミラール」ってよく分からん英語に聞こえるし。もう全部英語にしてつかーさい。
そして「アドミラル・ヒッパー」がアトミラールではなく、アドミラルだから余計にややこしい。


ついでにどうでもいい設定ですが、
艤装を装備していない艦娘と提督の力関係(腕力的な意味)は以下の通りです


ブチキレ吹雪>>>朧>>鳳翔さん>(武蔵?)>長門>霰>>>提督>>>その他の艦娘+イ級・ヲ級(ノーマル吹雪もココ)


・ブチキレ吹雪
 絶対零度の凍気の使い手。誕生日(進水日)的には蠍座だけど、名前的には水瓶座に方が似合う(と思う)
 怒りという負の感情を乗り越え、明鏡止水の境地にたどり着いた時、誰にも止められなくなる。唯一のケッコン艦故、飛びぬけた錬度を持つ


・朧
 積尸気の使い手。敵にまわすと一瞬であの世送りになる
 朧と言えば蟹。蟹と言えば、キャンサーのデスさん・死刑執行人さん、ネオデンマーク及びOZの蟹を連想した結果、蟹座の黄金聖○士的なキャラになってしまった


・鳳翔さん
 日本産空母の元締め。フェニックス響の師(今考えた)。死の女王島に封印された暗黒艦娘を監視しているとか、いないとか(実際にやる予定無し)
 提督に対して好意的なので、赤城たちを泣かせたりしない限り、手を上げることは無い


・武蔵
 長門以上に強そうだが、まだ居ないため不明


・長門
 腕力だけなら(現状)艦娘一強い。艤装未使用で腕相撲大会をやったら多分最強。提督に対して999ヒットコンボを叩き込んだ過去を持つ


・霰
 自分と同じ名前の某アニメのキャラクターから影響を受けた。つおいものが大好き
 素手で地球を割る霰よりもつおい長門とは一体・・・


・提督
 人間の中では強い方。ビームサーベルと日本刀を装備しているので、艤装を装備した艦娘や深海棲艦が相手でもある程度戦える。素手での戦闘は流石に無理。砲撃を受けると当然死にます
 「素手で深海棲艦を倒せるかって?俺は戦闘民族ナントカ人でも、聖○士でも、流派○方不敗でも無い。だいだい、素手で倒せるなら、地下室で水攻めに合った時、自力で扉を破壊して脱出してるっての」


・その他の艦娘たち
 艤装が無いとリミッターが掛かる設定なので、腕力では男である提督には勝てない
 フェニックス響の鳳翼天翔も「一度見た技は二度通用しない理論」により効果が無い
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/29(土) 21:31:14.18 ID:ymCFksWg0

-執務室-

長門「先日のレ級の件だが」

提督「そういえば、褒美は何がいいかまだ聞いてなかったな」

長門「うむ」

提督「俺に出来ることなら何でも言ってくれ」

長門「その・・・提督にしか出来ないことだ///」

キット(長門さんは何故顔を赤くされているのでしょう?)

長門「では言うぞ!」

提督「うん」

長門「わ、私を」

提督「うん」

長門「提督の膝の上に載せてもらって、頭を撫でて欲しいにゃん///」

提督「・・・。マジで?」

長門「恥ずかしいんだから何度も言わせるな///」

提督「お、おう」チラッ

吹雪「え?えっと、長門さんの要望なので叶えてあげて下さい」

提督「分かった。おいで」

長門「では、失礼する」

ナデナデ

提督「こんな感じでいいのか?」

長門「ああ、最高だ!」キラキラ

〜1時間後〜

長門「満足した!」

提督「それは良かったです」グッタリ

長門「では、私は失礼する!」キラキラ

ガチャ

バタン

吹雪「随分お疲れですね」

提督「ああ、女性に対してこんなことを言うのは失礼だが、吹雪よりはるかに体が大きい分、それなりに体重もあるからな」

吹雪「司令官が押しつぶされないか、少し心配でした」

提督「いや、流石にそこまで重くは無いさ」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/29(土) 21:33:23.32 ID:ymCFksWg0

コンコン

清霜「清霜です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

清霜「司令官、見てみてー」

ガチャ

提督「ほう。山下清の絵か。どうしたんだ?」

キット「確かに山下清の作品のようですが、未発表作品でしょうか?このような作品は記録にありません」フォンフォン

提督「え?マジ?」

キット「マジです」フォンフォン

提督「言われて見れば確かにそうか。戦艦武蔵(艦娘では無い)なんて描いている訳が無いよな」

吹雪「山下清って放浪の画家と呼ばれた、ちぎり絵の人ですよね?」

提督「ああ、そうだ。よく知ってるな」

吹雪「はい。司令官が土曜の夜にあの番組を観ているのを後ろから見ています。クオリティ・ウィズ・サプライズ」

提督(むしろこっちが驚きだよ!後ろから見ているって早霜かよ!)

提督(ん、何か視線を感じる様な?)チラッ

早霜「ふふふふふ」←扉の隙間から観察中

提督「ひっ!?」

夕雲「うふふふふ」←扉の隙間から観察中

提督(夕雲まで!!!)

清霜「これは清霜作だよ」

提督「は?」

吹雪「え?」

キット「今、何と?」フォンフォン

清霜「だ・か・ら、清霜作だよ!」

提督「ば、バカな!?」

清霜「この絵はしれーかーんにっ、あげる!その代わり、武蔵さんが早く着任出来るようにしてね」

提督「善処します」

吹雪「絵は壁に飾っておきますね」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/29(土) 21:35:36.16 ID:ymCFksWg0

コンコン

秋雲「秋雲だよ」

提督「どうぞ」

秋雲「あー、スランプだー!提督!マンガのネタを頂戴!」

提督「いきなりネタをくれと言われてもな」

秋雲「えー簡単じゃん。提督と吹雪が秋雲さんの目の前でイチャイチャしてくれたら、それをマンガにするから」

吹雪「///」

提督「おまっ、一体どんなマンガ描く気だよ!」

秋雲「どんな?って、そりゃエッチぃのだよ!」

提督「R-18かよ!清霜の教育に悪いだろ、清霜の前でそんな話をするんじゃない!」

秋雲「えーいいじゃん。清霜だってそろそろ、そういうことに興味が出てくるお年頃だし、提督は毎晩そういうことしてるんでしょ?」

提督「してねーよ!吹雪の歳を考えてから言ってくれ」

秋雲「吹雪の歳って、艦娘なんだから年齢とか関係ないでしょ?」

提督「憲兵もケッコンした艦娘なら、相手が駆逐艦だとしても口出しはしないと言っている、だがこれは罠だ!」

秋雲「罠?」

提督「奴等、俺が吹雪に手を出した瞬間に乗り込んで来て逮捕する気なんだ。俺が居なくなったら鎮守府が解体されて、皆を路頭に迷わせることになる。そして・・・」

秋雲「そして?」

提督「新聞の一面に『○○鎮守府の提督、淫行容疑で逮捕』『日常的に艦娘を性的虐待か?』などと掲載されることを考えてみろ」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/29(土) 21:37:09.46 ID:ymCFksWg0

空母K「あの変態がいやらしい目で見てくるのが不愉快でした。アレが捕まってどう思うか?やりました(プライバシー保護のため音声は(以下略))」

航戦Y「あんな変態が鎮守府のトップだなんて、不幸だわ」

戦艦K「アイツが逮捕されてせいせいしたデース。妹たちもこれで安心出来マース」

戦艦H「(提督が逮捕されたから、もう)大丈夫です!」

軽空母C「あの野郎、お姉にまで手を出そうとしてたなんて本っ当に信じられない!」

航巡K「アレが提督だなんて、有り得ませんわ!」

航巡S「だよねー」

戦艦Y「私はホテルじゃありません!」

駆逐艦Y「あの人、気持ち悪いっぽい」

駆逐艦S「彼には失望したよ」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/29(土) 21:39:05.79 ID:ymCFksWg0

提督「と、なる訳だ・・・」

秋雲「いや、マジで考え過ぎだよ(汗) その人たち絶対そんなこと考えて無いから」

提督「あと3年もすれば吹雪も人間で言う18歳相当だ(と思う)。この鎮守府と皆を守るためにも、それまでは何もしない!」

秋雲「はぁー、こりゃ提督と吹雪のエッチぃのは無理だな」

清霜「ねーねー、あーるじゅうはちって何?」

キット「清霜さんはまだ知らなくていいことです」フォンフォン

夕雲(ピュアな清霜さんに余計なことを吹き込むなんて・・・秋雲さんには後でお話が必要ね)ギリッ

早霜(司令官とイチャイチャ・・・いいなぁ)

清霜「ふーん(後で夕雲姉さまに聞いてみよっと)」

秋雲「ん?そういえば、その絵、どうしたの?」

提督「清霜作だそうだ」

秋雲「まっさかぁー」

清霜「本当だもん!」

秋雲「山下清の作品でしょ?」

提督「そう思うだろ?だが、よく考えて欲しい。山下清が戦艦武蔵なんて描くだろうか?」

秋雲「言われてみればそうかも」

提督「そうだろ?」

秋雲「それじゃ、まさか・・・」

清霜「だから清霜の作品だもん!」

秋雲「そんな・・・」ガーン

秋雲「今までこの鎮守府で一番絵が上手いのは、この秋雲さんだと自負してきたのに。清霜に負けたなんて・・・」orz

提督「そんなに落ち込むな。秋雲と清霜では方向性が違うだろ」

吹雪「そうだよ!絵画とマンガだからそんなに気にしなくても」

秋雲「二人とも、そんな慰めは要らないよ。秋雲さんは筆を折るから。いや、この場合はペンを折るか?」

提督(想像以上に深刻だ)

秋雲「ところで清霜、いつ何処でこんな才能を身に付けたの?」

清霜「んーとね、夢の中に清っておじさんが出てきて、真似してたら出来るようになってた」

秋雲「ぐはっ(吐血)」バタッ

ピクピク

提督「秋雲!しっかりするんだ!」

吹雪「秋雲ちゃん!」

キット「余程ショックだったのでしょう」フォンフォン
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/29(土) 21:41:36.26 ID:ymCFksWg0

響「響だよ」

提督「悪いが今、取り込み中で」

響「山下清と言えば、おにぎり。おにぎりと言えば、この私、響だ!」

提督(聞いてないし)

提督「響、何て言うか・・・その、夢を壊わすようで悪いが、山下清がおにぎりが好きってのはメディアが作り上げた話で事実では無いそうだ」

響「」ガーン

提督「だから、その」

響「同士ガングート、司令官の処遇はどうしますか?」

提督「ガングートって何だ?誰に話しかけているんだ?」

吹雪「さあ?」

キット「ロシアにその様な名前の戦艦が存在したはずですが」フォンフォン

響「了解」

提督「あの、響さん?」

響「銃殺刑だ」

提督「は?」

響「司令官を銃殺刑に処すると言っている!」

提督「えっと、意味が分からないのですが」

響「同士ガングートは司令官に対して銃殺刑を求刑した」

提督「いや、だからガングートって」

スッ

提督「何故、そんな物を持っている?」

響「私は艦娘だ。拳銃の一つや二つくらい持っているさ」E:トカレフTT-33

ブーン

提督「何が何でも俺を殺さないと気がすまないようだな。いいだろう、ならば相手をしてやろう」E:セイバー

響「剣と銃で勝負になると思っているのかい?」

提督「その言葉、そっくりそのまま返そう」

響「そっちのは抜かないのかい?」

提督「必要ない。こっちは響を斬ってしまうからな」

響「嘗められたものだね」

清霜「大変だよ!止めないと!」

秋雲「んーいいねー!新しいマンガの題材に出来そうだ!」

吹雪「響ちゃん」

響(な、何だ!この恐ろしく攻撃的な凍気は!?)ゾクッ
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/29(土) 21:44:35.83 ID:ymCFksWg0

響「ど、どうしたんですか?吹雪さん」

吹雪「どうして『吹雪さん』なんて余所余所しい呼び方するのかな?お姉さん傷付いちゃうよ。確かに響ちゃんは特V型だけど、電ちゃんまでの特型駆逐艦は皆、私にとって可愛い妹だよ?」ニコッ

響(顔は笑っているのに、目が笑ってない。そして、途轍もないプレッシャーを感じる。受け答えを間違えば死が待っている!)

響「姉さん」

吹雪「うん、それでいいの。でもね・・・」

響「でも?」

吹雪「例え可愛い妹でも、司令官を傷付けるのは許さないから」ゴゴゴゴゴ

響「ひっ・・・」

吹雪「あっちでお話しようね」ガシッ

響「嫌だ!離せ!」

ズルズル

響「うわあああああああぁぁぁぁぁぁ」

バタン

ァァァァァァァァァァーッ

提督「廊下からまだ叫び声が聞こえる(汗)」

清霜「あわわわわわ」ガタガタ

秋雲(絶対に吹雪だけは怒らせない様にしよう。あの恐ろしさ、陽炎や夕雲の比じゃないよ)

〜数分後〜

ガチャ

吹雪「ただ今戻りました」ニコッ

提督「お、おう。おかえり(響のことは下手に触れない方がいいだろうな)」

清霜(吹雪さん怖い吹雪さん怖い吹雪さん怖い)ガタガタ

提督(場の空気を何とかしなくては・・・、そうだ!)

提督「清霜、さっき貰った絵のお礼にアイスでも食べないか?もちろん、吹雪と秋雲の分もあるぞ」

清霜「え?いいの?」

提督「もちろんだ」

清霜「わーい!司令官、ありがとー」

〜しばらく後〜

秋雲「秋雲さんはそろそろ帰るねー」

提督「おう、お疲れさん」

清霜「清霜もそろそろ帰るね」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/29(土) 21:45:46.26 ID:ymCFksWg0

-廊下-

夕雲「秋雲さん」

秋雲「ん?どったの?」

夕雲「清霜さんに余計なことを教えてくれたみたいね」ゴゴゴゴゴ

秋雲「え?えっと、一体何の話をしているのやらさっぱり」

夕雲「問答無用です!」

秋雲「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!」


-執務室-

ギャァァァァァァァ!

提督「今の悲鳴は!」

キット「秋雲さんのようですね」フォンフォン

提督「ちょっと様子を見てくる」

吹雪「行かない方がいいと思いますよ」

提督「どうして?」

吹雪「女の勘です」

提督「?」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/29(土) 21:48:24.85 ID:ymCFksWg0

-甘味処 間宮前-

暁「響じゃない。何してるの?」

響「ちょっとした罰ゲームさ」

電「首から何か提げてるのです」

雷「えーっと、なになに『私は司令官に手を上げました』って何コレ?」

電「そんなことより大変なのです!響ちゃんの足元が凍結してるのです!」

暁「これってまさか・・・」

雷「こんなことが出来るのは、吹雪お姉さんしか居ないわね。つまり」

響「違うんだ。私はただ、同士ガングートが司令官を銃殺刑にすべきだと主張したから」

一同「銃殺刑!?」

響「司令官がいけないんだ。山下清はおにぎりが好きと言うのは事実では無いなんて言いだすから」

暁「これは響が悪いわね」

雷「そうね」

電「なのです」

響「!!!」

暁「響はほっといて行きましょ」

響「待ってくれ!今から間宮さんの店に入るんだろ?大事な妹を見捨てる気なのかい?」

電「吹雪お姉さんを怒らせたくは無いのです」

雷「だいたい、司令官を銃殺刑にしようとした響がいけないんじゃない」

響「違うんだ!同士ガングートが」

暁「だから、ガングートって誰よ?って、急がないと数量限定の戦艦パフェが売り切れるわ!」

電「大変なのです!」

雷「急がないと!」

ガラガラ

暁「間宮さーん、戦艦パフェ3つお願いしまーす」

ピシャン

響「・・・。おのれ司令官、許さんぞぉぉぉぉーっ!(血涙)」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/29(土) 21:48:59.40 ID:ymCFksWg0
世に文月のあらんことを

本日はここまで。
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 21:27:03.53 ID:Q7k3RxTL0
海風の水着エロい。流石、駆逐ビッグセブン(神風、春風、夕立、海風、浜風、浦風、秋雲、夕雲、長波 ※個人の主観)の一人だ。
他にも大きい子は居た気がするけど、残りの子たちはそんなに好きじゃないから別にいいや。
時雨もそこそこあると思うけど、ビッグセブンに入る程ではないよな。あと、磯風、朧も。
早霜、沖波も中破グラ見ると結構あるっぽい。でも、沖波は水着グラになると縮んでる様な?寄せて上げてる?

本日分、始まります。
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 21:31:23.73 ID:Q7k3RxTL0

-執務室-

ミーンミンミンミン

赤城「提督」

提督「どうした?」

赤城「鰻が食べたいです」

提督「食べてきたらいいじゃないか」

赤城「まだレースの賞金残ってますよね?」

提督「もちろん残ってるぞ。いくら何でも一晩で使い切る訳が無いだろ?ドンペリでも開けたら無くなりそうだけど」

赤城「鰻が食べたいです」

提督「だから、食べてきたらいいじゃないか」

赤城「人のお金で食べる焼肉が美味しいのと同じで、鎮守府のお金で鰻を食べたいのです!」

提督(セコッ!セコ過ぎる)

ツクツクボーシ

提督「あえて言おう、味と値段が釣り合ってないからダメだ!正直、あの値段で鰻を買おうとは思わん」

赤城「お肉はいいのに、鰻はダメなんですか!もういいです。自分で捕って食べます!」

提督「止めとけ。天然鰻ははっきり言って美味くない」

赤城「ま、まさか提督」

ミーンミンミンミン

提督「ああ、食べたことあるぞ」

赤城「提督だけズルイです!」

提督「ズルイも何も、もう十年程前の話だぞ。赤城はまだ産まれてないだろ?」

赤城「私が産まれる前だとしてもズルイものはズルイです」←あくまで艦娘として産まれてからなので、軍艦時代は含んでいない

提督「むちゃくちゃ言わないでくれ。俺は君らよりいくつ年上だと思ってるんだ?」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 21:33:31.36 ID:Q7k3RxTL0

赤城「うぅ・・・。で、味は、お味はいかがだったんですか?」

シャシャシャシャ

提督「食感は確かに鰻なんだけど、凄く淡白な白身魚って感じで脂が乗ってなくて、鯛の方が美味だな」

赤城「それを聞くと養殖の方がいいって思えてきました」

提督「だろ?それと、金剛やウォースパイトに鰻って言葉を聴かれると不味いから気を付けてくれ」

赤城「はい。蒲焼や鰻丼は食べたいですが、ゼリー寄せは遠慮したいです。コマンダン・テストさんが調理するなら話は別ですが」

提督「それについては全面的に同意する」

赤城「今日の所は引きますが、私は諦めませんから。では」スタスタ

ガチャ

赤城「あら、吹雪さん。お疲れ様」

吹雪「お疲れ様です!」

赤城「お仕事頑張ってね」ニコッ

吹雪「はい!」

バタン

吹雪「赤城さん、カッコイイですねー」

提督「そうだな。食が絡まなければ、カッコイイ、一航戦だ」

吹雪「?」

提督「エアコンの件はどうだった?」

吹雪「後で確認に来てくれるそうですが、早くとも三日は掛かるんじゃないかってことでした」

提督「クッ・・・。暫くは扇風機だけで我慢か」

吹雪「あれ?何だか扇風機が」

提督「回転速度が落ちてるよな?」

ピタッ

吹雪「あ、止まりました」

提督「扇風機殿は拙者に死ねと申されるか!」

吹雪「落ち着いてください!」

ミーンミンミンミン

ツクツクボーシ

シャシャシャシャ

提督「蝉共うるせー!」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 21:37:08.07 ID:Q7k3RxTL0

コンコン

長門「長門だ」

提督「どうぞ」

長門(何だ?この気だるさ全開の声は?)

ガチャ

提督「あ・づ・い」グデー

吹雪「暑いです」グデー

バタン

長門「暑いならエアコンを使えばよかろう」ピッ

シーン

ピッ

長門「おかしいな」ピッ

提督「故障中だ」

長門「こんな時に故障か。では、扇風機で我慢するしかあるまい」

吹雪「扇風機さんも先ほど亡くなられました」

長門「災難だな」

提督「ああ、明石にエアコンの修理を依頼したが、早くても三日は掛かるそうだ」

長門(それでこんなにもだらけているのか)

提督「暑い、だるい、暑い、だるい、巡り巡って、今は溶けそう」

吹雪「私ももう無理です」

長門「提督よ、情け無いぞ。キットも何か言ってやれ」

キット「」

長門「キット?」

提督「キットなら暑さが原因の熱暴走で停止したぞ」

長門「!!!」

吹雪「初雪ちゃんなんてもう溶けてるかも知れません・・・」

長門「いくら暑いからと言って人が溶けたりする訳が無かろう」

吹雪「長門さん、知らないんですか?私たち吹雪型は雪女なんですよ」

長門「何を馬鹿な」

提督「いや、本当だ」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 21:40:07.17 ID:Q7k3RxTL0

長門「て、提督?」

提督「吹雪とその姉妹(白雪、初雪、深雪)は皆、艦娘でありながら雪女でもある。だから俺も吹雪に触れたくても触れられないんだ、体温で溶けてしまうから」

長門「!!! では、初雪は本当に・・・」顔面蒼白

提督「ああ、もう手遅れかも知れん」

長門「初雪ぃぃぃぃ!」ダッ

ガチャ

バタン

吹雪「プッ」

提督「あはははは!」

吹雪「長門さん、信じちゃいましたね(笑)」

提督「まさか真に受けるとは思わなかったぞ(笑)」

キット「アドミラル、吹雪さん、あななたち中々のワルですね」フォンフォン

提督「いつも卯月からもっと酷いイタズラをされているんだ、この位いいだろ?」

吹雪「そうだよ」

キット「まぁ、この程度なら長門さんも直ぐに冗談だと気付くでしょう」フォンフォン

提督「しかし、早く何とかしないと、この暑さでは仕事にならんぞ」

キット「車内で仕事をされますか?」フォンフォン

提督「それも有りっちゃ有りだが、狭い空間にずっと座っているのもな」

キット「エコノミークラス症候群を発症する恐れがあります」フォンフォン

吹雪「何処か涼しい所にでも行きたいですね」

提督「それだ!」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 21:41:58.64 ID:Q7k3RxTL0

-吹雪型私室-

ドンドンドンドン

長門「初雪!居るか?長門だ!」

ドンドンドンドン

長門(返事が無い!)

長門「入るぞ!」

ガチャ

長門「そ、そんな・・・!本当に溶けてしまったのか・・・」←びしょ濡れの布団を発見

長門「そうだ!この布団を冷やせば初雪を元に戻せるかも知れない!」

長門「今すぐ助けてやるからな!」

初雪「長門さん・・・何してるの?」←トイレから帰ってきた

長門「初雪!?」

初雪「初雪・・・です」

長門「初雪ぃぃぃぃ!」ギューッ

初雪「暑い・・・離して・・・」グッタリ


※布団がびしょ濡れなのは汗が原因であり、お漏らしではありません
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 21:45:28.79 ID:Q7k3RxTL0

-執務室-

提督「と、言う訳で欧州方面の支援に行って来ようと思う」

大淀「まさか提督が欧州のことまで考えていたなんて・・・大淀、感激です!」

提督(遊びに行くついでにちょこっと支援してこようって程度に考えていただけに、罪悪感が・・・)

提督「とりあえず、メンバーは吹雪、コマンダン・テスト、瑞穂で考えている。残りは検討中だ」

大淀「では、飛行機は私が手配しておきますね」

提督「頼む」

大淀「では、失礼します」

ガチャ

バタン

提督「残りの三人は誰にするか・・・。誰か連れて行きたいメンバーは居るか?」

吹雪「うーん、そうですね(睦月ちゃんと夕立ちゃんも捨てがたいけど・・・そうだ!)」

吹雪「扶桑さん、山城さんなんてどうでしょう?」

提督「扶桑に山城か。あの二人なら火力も申し分ないし、瑞雲で制空権も取れるか。よし!扶桑姉妹は決定だな」

吹雪「では、あと一人ですね」

提督「出来れば姉妹の居ない子がいいな」

吹雪「そうですね。陽炎ちゃんや、夕雲ちゃんの様な姉妹の多い子から選ぶと、○○だけズルイ!私も連れてって!ってなりそうですね」

提督「翔鶴、瑞鶴の様な二人姉妹でも同じだけどな。うーん。大和か島風辺りが無難か・・・。でも、大和は抑止力として鎮守府に置いておきたいし」

吹雪(長門さんたちが問題を起こさなければ、大和さんを連れて行きたいですが。やっぱり心配です)

提督「そうなるとやっぱり島風か。よし、島風に決定!じゃあ、扇風機を買いに行くぞ!」

吹雪「はい!」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 21:50:02.44 ID:Q7k3RxTL0

-出発当日の朝 鎮守府 滑走路-

提督「あの、大淀さん?これは一体」

大淀「見ての通り、コンコルドですが?」キョトン

提督「いや、それは見れば分かるよ。何でこんな物があるのかを聞いているんだ」

大淀「フランスまでは遠いので、少しでも早く着けるようチャーターしておきました!」ニコッ

吹雪(あの・・・司令官、この飛行機って昔、事故を起こして運行を止めたんじゃ?)ヒソヒソ

提督(ああ、そうだ。何処から用意したのか知らんが、彼女は俺に恨みでもあるのか、それとも純粋な好意なのか・・・)ヒソヒソ

島風「おうっ!これが早いと噂のコンコルドですね!」

山城「墜落事故を起こした飛行機だなんて、不幸だわ」

扶桑「飛行機に乗るのは初めてだから楽しみよ」

山城「!!! そうですね!楽しみですね、姉さま!」

瑞穂「そういえば、キットはどちらに?」

提督「ああ、キットなら飛行機への搭乗を断固拒否してな、昨晩、海上ルートで一足先に出発したぞ」

瑞穂「では、向こうで合流ですね。でも、間に合うんでしょうか?」

提督「本人が計算して間に合うと言っていたから大丈夫だろう」

吹雪「そうですよ。今頃、きっとスーパー追跡モードで海上を疾走してますよ」

瑞穂(『キット』と『きっと』をかけた駄洒落でしょうか?)

コマンダン「提督、そろそろ出発いたしましょう」

提督「そうだな。では、留守中は頼むぞ」

新提「任せておけ!」

長門「私たちが居れば安心だ!」

提督(君らが一番心配だ)

吹雪(あなたたちが一番心配です)

提督「大和、頼んだぞ」

大和「はい、お任せください!」

提督「留守番してもらう分、何か土産は買ってくるから」

大和「楽しみに待ってます」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 21:53:35.42 ID:Q7k3RxTL0

-機内-

扶桑「本当に空を飛んでるわね」

山城「街があんなに小さく見えます!」

島風「はっやーい!でも、私の方がもっと早い!」

提督「以前、聞いた話だが、地中海は近い将来無くなってしまうそうだ」

吹雪「えぇー!無くなっちゃうんですか!?」

提督「近い将来と言っても数百万年先らしいけどな。惑星の一生にとって数百万年は大した時間では無いらしい」

コマンダン「ウイ。過去には完全に干上がっていた時期もあるそうですし、そういう場所なんでしょうね」

瑞穂「海が無くなってしまったら漁師の人たちは困ってしまうでしょうね」

提督「そうだな(ただし、数百万年先まで人類が居るかは知らんが)」

吹雪「フランス語で可愛いって何て言うんですか?」

コマンダン「ミニヨン、若しくはミニオンです」

提督「映画に出てくる黄色い小人って可愛いと不気味の中間の存在って感じだよな」

吹雪「えー、そうですか?私は可愛いと思いますよ」

提督「男女の感覚の差か」

コマンダン「あの、提督、黄色いキャラクターは発音は似ていますが、フランス語ではありませんよ」

提督「!!!」

コマンダン「可愛いは『mignon』で、あちらは『minion』です」

提督「そんな・・・米国の映画なのに何故フランス語なんだ?変だな。とは思っていたが、全く違うかったなんて・・・はめられた」orz

瑞穂(はめられたって、これは単に提督が勘違いしていただけなのでは?)
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 21:57:12.06 ID:Q7k3RxTL0

-シャルル・ド・ゴール空港-

提督「入国審査も済んだし、キットと合流したらフランス海軍基地へ向かおう」

瑞穂「でも、キットは四人乗りなのでは?」

山城「四人乗りのキットに六人だなんて・・・」

提督「迎えが来てくれることになっているから大丈夫だ」

赤城「初めてのパリ旅行、楽しみですね、加賀さん」

加賀「流石に気分が高揚します」

提・吹「!!!」

吹雪「な、何だか知っている人の声が聞こえた様な?(汗)」

提督「き、気のせいだ!」

瑞穂「あら、あちらにいらっしゃるのは」

提督「ストップ!それ以上、言っちゃいけない!言えば現実になる」

熊野「巴里観光は今時のレディの嗜みの一つですわ」

鈴谷「お、提督じゃんちーっす」

提督「(うわぁ・・・)君ら、ここで何してるんだ?(汗)」

熊野「見ての通り、フランス旅行ですわ。おほほ」

鈴谷「コマさんが居るから、言葉も困らないし。いい感じじゃん!」

三隈「くまりんこ!」

最上「楽しみだねー」

赤・加「提督」

提督「!!!」ビクッ

赤城「この度はお招きいただき、ありがとうございます」ペコッ

加賀「鎧袖一触です」ペコッ

提督「いや、招いた覚えが無いんだが」

赤城「え?大淀さんから聞いてませんか?」

提督「???」

加賀「今回の旅費は経費で処理してもらえるそうよ」

赤城「お土産代として軍資金も頂きました」

提督「経費!?」

赤城「お土産はやはりエッフェル塔のキーホルダーでしょうか?」

加賀「パリ饅頭も捨てがたいです」

提督(パリ饅頭って何だよ!マカロンか?マカロンのことなのか?)
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 22:00:52.55 ID:Q7k3RxTL0

大鯨「皆さーん、ちゃんと一列になって付いて着てくださいねー!」

伊19「ワクワクするのね!」

伊58「(艦娘になってから)初めて日本の外に出たでち」←日本以外の土地に上陸したという意味

伊8「ドイツ語なら任せてください!」

呂500「ここはフランスだから、フランス語ですって」

伊26「きた きた きた〜!パリに来た〜!」

伊14「フランスに来たからには、いっぱいワインを飲まないとねー」

伊13「イヨちゃん・・・飲みすぎはダメよ・・・」

伊401「フランスにも運河とかあるのかな〜?」

伊168「今年のパリコレで発表された服をお土産に買って帰ろうかしら」

提督「!!!(潜水艦娘たちまで居る!)」

秋津洲「提督、何を驚いてるかも?」

提督「うわぁぁぁ!あ、秋津洲!?」

コマンダン「ふふっ。何だか賑やかになりそうですね」

瑞穂「え?ええ、そうですね(汗)」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 22:03:14.86 ID:Q7k3RxTL0
今年の夏は地中海の深海鎮守府を叩く話にしようと思って書いてたら、夏イベは欧州か。
やはり夏の欧州はいいぞ!ってことだな。クソ暑い時に間違っても南方には行きたくないしな。暑い時は北方、寒い時も北方!涼しいって最高!
夏の欧州は本当にいいぞ!何がいいかと言うと、湿度が低い!ジメジメしてない!だから体感気温が低い!涼しい!
そしてユーロのレートがおかしい!ボッタクリだ!ついでにフランスは物価が高い!

このスレが冬まで続いてたら今度はインド洋でも攻略するか。
秋か冬のイベントはインド洋方面でもいいのよ。何だか知らんが、毎度名前の挙がるレイテでも可。

本日はここまで。
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 22:08:11.35 ID:523hRXfWo


つまり夏イベは砲弾と航空機の応酬になる、と・・・
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/10(木) 23:09:12.91 ID:hIaIcOAP0
メンテナンス延長?
知ってた。
一言だけ言いたい。午後の演習で入るはずだった経験値をよこせ!

今回は欧州だからリットリオ、ローマ、グラーフ、アクィラのドロップ有りそうだし、未所持の提督の所に来るといいねー。
ただ、アクィラだけはねぇ・・・。君、本当に正規空母?

本日分、始まります。
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/10(木) 23:11:15.31 ID:hIaIcOAP0

-鎮守府 執務室-

新提「ちょっと雉を撃ってくる」

長門「了解」

ガチャ

バタン

コンコン

電「電です」

長門「どうぞ」

ガチャ

バタン

電「あれ?長門さんお一人ですか?」キョロキョロ

長門「ああ、新提はトイレに行った」

電「司令官は居ないのですか?」

長門「何を言っている?提督ならフランスに出張(と言う名のバカンス)中じゃないか」

電「チッ」

長門「電?どうした?」

電「せっかくお盆に帰って着てやったのによぉ」

長門「さっきから様子が変だぞ。それに心なしか透けてないか?」

ぷらずま「ああ、そうさ。俺様は深海棲艦の怨念、ぷらすま様だ!お前を食ってやろうかぁ?」

長門「」

ぷらずま「おい!聞いてるのか?」

長門「」

ぷらずま「コラ!立ったまま寝るんじゃねぇ!」

コンコン

天龍「天龍だ。遠征の結果報告に来たぜ!」

シーン

天龍「新提、長門さん?居ないのか?」

シーン

天龍「入るぜ」

ガチャ

天龍「何だ、ちゃんと居るじゃねーか。ん?電、お前何で執務室に居るんだ?どうやって先回りしたんだ?」← 一緒に遠征に行ってた

ぷらずま「俺様は電じゃねぇ。深海棲艦の怨念、ぷらずま様だ。お前を食ってやろうかぁ?」

天龍「」

ぷらずま「お前もかよ!寝てないで話を聞け!ママから人の話はちゃんと聞きましょうって教わらなかったのかよ!」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/10(木) 23:13:43.77 ID:hIaIcOAP0

朧「長門さん、執務室から変な気配がしますが」

ぷらずま「がおー」

朧(悪霊?)

ぷらずま「どうだ?怖いか?」

朧「積尸気鬼蒼焔」

ぷらずま「うぎゃぁぁぁぁぁ!体が、体が燃えるぅぅぅぅ!うわぁぁぁぁ!」

朧「お盆だからって出て来なくていいから」

ぷらずま「ぎゃぁぁぁぁぁぁーっ!」

朧「それと、もし今度現れたら、二度と帰ってこられない様にするから」

ぷらずま「はい!申し訳ありません、もう二度と現れません!あぁぁぁぁぁーっ!」

朧「燃え尽きたみたい」

新提「ふーっ、スッキリした。ん、朧か。ん?長門と天龍はどうしたんだ?」

朧「お化けでも見たのかも知れませんね」

新提「?」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/10(木) 23:14:55.99 ID:hIaIcOAP0

-シャルル・ド・ゴール空港-

『歓迎 提督ご一行様』

提督「えっと、あそこに明らかに俺たちを指していると思われるプラカードを持っている人が居るよな」

吹雪「ええ、間違いなく私たちですね」

コマンダン「確認してきます」

提督「頼む」

コマンダン「Bonjour!」

〜数分後〜

仏大尉「お待ちしておりました!深海側の鎮守府を三つも破壊した貴方が支援に来ていただけるなんて、感激であります!」

提督「そんな大げさな」

仏大尉「大げさなどではありません!貴方はそれだけの戦果を挙げたたのですから!」

コマンダン「あの、ここで立ち話も」

仏大尉「そうですね。早速、移動しましょう。バスを用意してあります」

提督「私は自分の車がありますので」

仏大尉「?」

キット「アドミラル、こちらです」フォンフォン

仏大尉(車が喋った!噂には聞いていたけれども、本当だとは!)

提督「待たせたな」

キット「アドミラルの到着予想時刻を計算して、先ほど到着したところです」

瑞穂(本当に到着しているのですね)

仏大尉「今日はこのままパリ市内のホテルに滞在して頂き、観光でもして頂けたらと考えています」

提督「では、そうさせてもらいます」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/10(木) 23:16:51.30 ID:hIaIcOAP0

-パリ市街 バス車内-

伊58「あの人たちは何をしているでち?」

コマンダン「あれはパリ・ブラージュと言って、海の無いパリで海気分を味わうために、セーヌ川沿いにビーチ(の様なもの)を造って楽しんでるんです」

伊58「ふーん。わざわざ川にビーチなんて、毎日、海を見ているゴーヤたちには分からない感覚でち」

コマンダン「確かに私たち艦娘にとって、海はあるのが当たり前ですからね」

山城「姉さま、凱旋門です!」

扶桑「あれが、かのボナパルトが建設させた凱旋門ね」

伊168(ボナパルトって・・・間違ってないけどね。あえてそっちで呼ぶ?)


-キット車内-

仏大尉「我々が『コート・ダジュールの亡霊』と呼んでいる深海棲艦の対処をお願いしたく」

提督「コート・ダジュール?では、ニースですか?」

仏大尉「はい」

キット「ニースと言えば、イギリス人の散歩道と呼ばれる遊歩道が有名です」

提督「あんな綺麗な海で暴れるとは許せんな」

吹雪「知ってるんですか?」

提督「ああ、昔、行ったことがある」

吹雪「ま、まさか、元カノと海外旅行ですか?」

提督「そんな訳無いだろ。まだ学生の頃の家族旅行だ。学生が彼女と海外旅行って何処のボンボンだ?」

吹雪「よかった」

提督「今と違って、まだ深海棲艦の存在が認知されていない時代で、平和だったからな」

吹雪「平和な海を取り戻さないといけませんね!」

仏大尉「貴女方、艦娘だけが最後の希望です。マドモアゼル」

提督(カッコカリとは言え、一応ケッコンしている訳だから、マダムの様な・・・。いや、結婚ではなく、ケッコンだからいいのか?)

仏大尉「奴等は決まって夜に現れます。そして・・・」

提督「そして?」

仏大尉「奴等はどの様なトリックを使っているのか、攻撃が全く通用しません」

提督「攻撃が通用しない?」

仏大尉「まるで実体が無いかのように攻撃がすり抜けます」

吹雪「まるで幽霊ですね」

提督(まさか?いや、そんなはずは無いか)

キット「幽霊と言えば、深海棲艦の怨念『ぷらずま』が居ましたね。彼女(?)と出会うまで、幽霊などと言う非科学的な存在は有り得ないと思っていましたが」

仏大尉「幽霊だなんて、面白い冗談ですね」

提督「いえ、残念ながら本当の話です」

仏大尉「!?」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/10(木) 23:17:37.75 ID:hIaIcOAP0
短いですが、本日はここまで。
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/17(木) 22:18:57.56 ID:8uVqe7u70
世の提督たちはE2のヌ級に相当ご立腹のようですが、個人的にヌ級は言うほどでも無かった。
ただ、ラスダンで沸いてきた駆逐古姫、テメーは絶対許さん!ぶっ○す!いや、当然沈めてやりましたけどね。
奴のせいで、ラスダン10回程出撃したし!エンドレスワルツになりかけたし!

E3もやっぱり、ヌやヴェアアアより、古姫がムカツク!開幕でアレを沈めたら、その時点で勝ったー!ってなるし。
ボス(旗艦)より目障りな随伴って何なんですかね?

本日分、始まります。
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/17(木) 22:22:37.10 ID:8uVqe7u70

-翌朝 ホテルのロビー-

提督「俺たちはこれから南仏のニースに移動するが、皆はどうする?」

大鯨「私と潜水艦の子たちは提督に着いて行きます」

伊58「でち!」

伊19「なのね!」

伊168「はい!」

伊8「ですね」

伊26「そうだね」

伊401「行きます?行っちゃいます?」

呂500「ですって」

提督「ん?ヒトミとイヨが居ない様だけど?」

伊13「イヨちゃん、急いで!」

伊14「ぐー」zzz

吹雪「ヒトミちゃんがイヨちゃんの手を引いて走ってきましたね(汗)」

提督「アイツ、朝まで飲んでたな(汗)」

伊13「遅くなって・・・ごめんなさい」

伊14「ぐー」zzz

提督「いや、君たちは休暇で来ているから気にしなくていいぞ」

熊野「私たちはクリニュー中世美術館へ貴婦人と一角獣のタペストリーを観に行きますわ。その次はモン・サン・ミシェルへ。なので、コマンダン・テストさんを借りますわ」

コマンダン「え?あの・・・」

提督「貴婦人と一角獣なら毎日、執務室で見てるだろ?それに俺たちは仕事で来てるんだ。観光なら自分たちだけで行って来い!」

熊野「残念ながら私、フランス語は話せませんわ」

鈴谷「鈴谷もムリー」

最上「ボクも」

三隈「くまりんこ」

提督「英語が話せれば大丈夫だ」

熊野「仕方ありませんわ。提督に同行します」

提督(英語も無理なのか・・・。帰ったら、金剛とウォースパイトに頼んで英会話教室を開いてもらおう)

提督「赤城たちはどうする?」

赤城「私たちも同行します」

加賀「私たちはただバカンスに来たのではなく、提督のサポートも兼ねてます」

提督「それは心強いな」

仏大尉「では、移動しましょうか」

キット(コムリンク)「私は陸路で移動します」

提督「そう言うと思った。我々は陸路で移動しますので、コート・ダジュール国際空港で合流しましょう」

仏大尉「え?陸路で移動ですか?」

提督「大丈夫ですよ。あななたちが到着する頃にはきちんと着いてますから」


-路上 キット車内-

提督「さて、皆を見送ったし、俺たちも出発するか」

吹雪「そうですね」

提督「ナビを頼むぞ」

キット「お任せください」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/17(木) 22:24:58.84 ID:8uVqe7u70

-数時間後 コート・ダジュール国際空港-

提督「おーい、皆、こっちだ」

仏大尉(本当に到着している!?)

コマンダン「お待たせしました」

提督「じゃあ、行こうか。案内お願いします」

仏大尉「あ、はい」

伊14「海だー!泳ぐぞー!」

伊13「イヨちゃん、お酒が抜けてから・・・泳ごうね・・・」

提督「さっきまで寝てたのに、起きたら起きたで元気だな」


-仏海軍基地-

提督「荷物を置いて一休みしたら、悪いが近海の哨戒を頼む」

吹雪たち「はい(ウイ)!」

提督「この辺りの深海棲艦は夜にならないと現れないらしいから、軽く見回りをしたら休んでくれ」

赤城「提督、私たちも出ます」

提督「バカンス中なのにすまない」

加賀「さっきも言ったけど、私たちは提督のサポートも兼ねて来ているわ」

提督「それでも、休みは休みだからな。お礼に後でクレープでも奢ろう」

赤城「上々ね」キラキラ

加賀「鎧袖一触です」キラキラ

提督「皆が哨戒に出ている間に俺は作戦会議に行って来る」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/17(木) 22:26:39.17 ID:8uVqe7u70

-海上-

吹雪「本当に綺麗な海ですね!」

島風「おうっ!」

山城「こんな綺麗な海に姉さまと来られるなんて、幸せだわ」

扶桑「ふふっ。山城ったら」

コマンダン「この辺りは保養地として有名で本来、この季節多くの人が集まる場所なのですが・・・」

瑞穂「深海棲艦のせいか、人がまばらですね」

山城「おかげで私たちの貸切状態。ふふふ」

扶桑「山城、そんなことを言ってはいけないわ。多大な影響を受けている人も居るのだから」

山城「・・・。そうですね、姉さま。ごめんなさい」

吹雪「私たちが頑張って静な海を取り戻さないと!」


加賀「静かね」

赤城「ええ。艦載機からも深海棲艦の艦影は見えないと連絡が来ています」

加賀「提督の言っていた通り、夜にならないと現れないのかしら」

赤城「もう少し見回りをしらた、吹雪さんたちにも連絡して引き上げましょうか」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/17(木) 22:30:19.50 ID:8uVqe7u70

-夕食後 提督・吹雪が宿泊している部屋-

秋津洲「夏だから怪談話をしたいかも!」

提督「怪談?」

秋津洲「言いだしっぺだから秋津洲から始めるかも!」

提督「まだやるとは言ってないんだが」

吹雪「まぁまぁ、せっかくですし」

秋津洲「これは知り合いから聞いた話なんですけどねぇ、いつも通りプラモデルを作ってい時のことだそうです」

提督「・・・」ゴクッ

秋津洲「すこーし硬いパーツが有ったそうなんですけど、無理やりはめ込もうとしたんですね。そしたらボキッと、関節の軸が折れてしまったそうです」

提督(MG シナ○ジュでも腰の軸をへし折ったって話はよく聞くよな。この手の話を聞く度に思うのが、無理に押し込まずに、グリスを塗るとか、軽くヤスリ掛けしろよ)

秋津洲「でも、本当の恐怖はここから始まるんです」

最上(どうしよう・・・怖くなってきた)

秋津洲「折れたパーツに1mmのピンバイスで穴を開け、そこに真鍮線を指し込み、ニッパーで切断したそうです」

三隈(く、くまりんこ)

秋津洲「なーんか嫌な感じがして手元を見ると、そこには金属用ニッパーではなく・・・究極のプラモデル用薄刃ニッパーが握られていたのです!」

提督「うわぁぁぁぁ!」

最上「きゃー!」

三隈「くまりんこーっ!」

吹雪「?」

鈴谷「提督たちはどうしたの?」

吹雪「分かりません」

熊野「この程度の話で悲鳴を上げるなんて、提督たちもまだまだですわね」←理解できてない

提督「何て恐ろしい話だ・・・。そして、バカ過ぎる。瑞鳳がこの場に居なくて助かった」

最上「そうだね。瑞鳳さんが居たら大変だったよ」

三隈「くまりんこ!」

バタッ

提督「ん?何の音だ?扉の向こうで何かが倒れたか?」

ガチャ

瑞鳳「」ブクブク

提督「ず、瑞鳳!しっかりしろ!」ユサユサ

提督「え?瑞鳳さん?」

赤城「先ほど悲鳴が聞こえましたが、あら?瑞鳳さん?いつの間に」

提督「ついさっき来たようだ。とりあえずベッドに運ぼう」

赤城「それなら私たちの部屋に」

提督「いいのか?」

赤城「ええ。ベッドは余ってますし、同じ空母ですからね(それに、提督と吹雪さんの邪魔をするのも悪いですし)」

提督「瑞鳳を運んでくる」

吹雪「私は瑞鳳さんの荷物を運びます」

一同「行ってらっしゃーい」

鈴谷「じゃあ、次は鈴谷の番だね。あれは、ある夏の暑い日の夜でした」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/17(木) 22:33:13.60 ID:8uVqe7u70
前段終わった・・・燃え尽きて真っ白だ。油と弾を5万弱消費したのに対して、鋼はまだ8千程度しか減ってないし。
流石大規模、(資材を)殺しに来てるぜ!

仏棲姫戦一回目でプリンツの魚雷CIが600近いダメージをたたき出した時は、これ楽勝じゃない?ってなったけど、
その後、奇跡は起きず、精々200止まり。
少々苦戦したけど、クソ古姫が居ないからE2よりは楽だったな。
本当にあのクソ古姫は避けるわ、終幕雷撃で的確に戦艦潰してくれるわで、前段で一番ムカツク!


秋津洲の怪談はとあるアニメのネタですが、久しぶりに物凄く爆笑したな。
プラモが趣味じゃないと絶対に分からないであろうネタだけど。

本日はここまで。
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 22:14:36.79 ID:6x3e3uwp0
旗風を見てふと思った。
神風型って上から順に、ボイン、ぺったんこ?(とりあえず長女、三女、五女よりは小さい)、ボイン、ぺったんこ、ボインと交互に繰り返してないか?
松風は中破グラを見る限り胸板に見える。キャラがキャラなだけに本気で男の娘じゃないか?って思った(現在進行形)。
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 22:16:10.66 ID:6x3e3uwp0
E5は癒しとはよく言ったもんだ。
道中、特に初っ端の潜水艦マスはかなり腹が立つけど、支援出せば小鬼共は蹴散らせるし、航空マスは滅多に事故らないし。
ボス戦は開幕攻撃が一通り終了すると、中破したダイソンが一匹で呆然と立ち尽くしていたりするし。
もう、思わずひゃっはー!ざまあ(笑)!ってね。
戦いは手数だよ、兄貴!

E6まで終了で難易度はE2甲>>>E4甲>>E3甲>E6甲>E5甲>E1甲って感じだった。
E6は敵弱いけど、輸送作戦の消費が激しかった・・・。
でも、E6終了時点で消費した資材は春イベ終了時より少ないという・・・。まぁ、春イベの消費の内、1/3程度ローマ捜索が原因だけど。
そして、古姫だけはマジ許さん。

本日分、始まります。
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 22:20:57.62 ID:6x3e3uwp0

-瑞鳳を運んだ後 廊下-

提督「瑞鳳も来るなら来るで連絡してくれたら良かったのに」

吹雪「サプライズで驚かせたかったのかも知れませんね」

提督「ん?」

吹雪「どうしたんですか?」

提督「廊下の角のアレは何だ?」

吹雪「フランスの艦娘さんでしょうか?」

提督「それにしては様子が変だが」

吹雪「こっちに向かって来ましたね」

提督「あ、アレは!」

吹雪「!!!」

タ級ゴースト「Bonsoir!」

提・吹「タ級!」

提督「どうやって、侵入したんだ?いや、今はそれどころでは無いな。主砲で攻撃してやれ!」

吹雪「艤装はドックです!」

提督「うん、そうだよな。非常にマズイ」

タ級ゴースト「Je m’appelle Ta classe」

提督「あんな所に消火器がある。えいっ!」ポイッ

スッ

吹雪「すり抜けました!」

ガッシャーン

提督「まさか・・・本当に亡霊なのか!?」

タ級ゴースト「Adieu!」

吹雪「!!!(構えた!司令官を守らないと!)」

スパッ

タ級ゴースト「?」

提督「本当に斬れたぞ」

吹雪「え?斬れた?妖精さんの言う霊的な物を斬るって本当だったんですね!」

提督「ああ、その様だ。まさかこんな所で実演するとは思わなかったぞ」

タ級ゴースト「Ahaaaaaaaaa!」撃沈

提督「消えた?もう聞こえないだろうが一言言っておく。仏語は全く分からない訳ではないが、英語で話せ。多分、こう言っていたって程度にしか分からなかったぞ」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 22:23:06.68 ID:6x3e3uwp0

秋津洲「何か大きな物音がしたけど、何事かも?」

仏大尉「はぁはぁ。何かあったのですか?」

提督「タ級の亡霊?に襲われた」

仏大尉「奴等が基地の中まで侵入するなんて!」

提督「キット、さっきの奴が何処から侵入したか分かるか?」

キット(コムリンク)「さっきの奴とは?」

提督「さっき俺たちを襲ったタ級だよ」

キット(コムリンク)「監視カメラの映像にはアドミラルが何も無い空間に向かって消火器を投げた後、刀を振っている映像しか映っていませんが」

吹雪「嘘!?そんな・・・」

提督「さっきのが本物のオバケだとしたら、写らなくても不思議ではないということか」

ドドドドドドド

提督「今度は何だ!?って島風か」

吹雪「島風ちゃんですね。新手が現れたかと思いましたよ」

島風「提督、大変です!」

提督「どうしたんだ?」

島風「海に幽霊船みたいなのが現れました!」

提督「幽霊船?」

仏大尉「奴等本格的に責めて来る気なのか」

提督「まさか、俺がここに来たことを嗅ぎ付けて攻めてきたと?」

仏大尉「おそらくそうでしょう」

提督「よし、こうなったら迎え撃つぞ!」

秋津洲「やるかも!」

提督「悪いが、秋津洲は部屋で怪談をしているメンバーを呼んで来てくれ」

秋津洲「はい!」ダッ

提督「吹雪は赤城たちへの声かけを頼む。だた、空母は夜戦が出来ないから基地の防衛になるが」

吹雪「はい!」ダッ
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 22:24:44.70 ID:6x3e3uwp0

-ブリーフィングルーム-

提督「夜になり深海棲艦が活動を始めたのでこれより迎撃を開始する!」

一同「はい!」

提督「第一艦隊は吹雪を旗艦に島風、扶桑、山城、瑞穂、コマンダン・テストで出撃」

提督「第二艦隊は最上を旗艦に三隈、鈴谷、熊野」

提督「第三艦隊はハチ、イク、ニム、イムヤ、しおい」

提督「第四艦隊はヒトミ、イヨ、ゴーヤ、ろーだ。潜水艦娘たちは第一、第二艦隊のフォローを頼む」

一同「はい!」

提督「赤城、加賀、秋津洲、大鯨は基地の防衛を頼む。俺はキットと出撃して奴等の大将を直接叩く」

島風「大将を叩くって提督大丈夫なんですか?キットから指揮する程度にした方がいいと思いますよ」

提督「大丈夫だ。さっき、タ級の亡霊?を倒した。奴等の親玉も亡霊だとしたら、妖精さんに造ってもらったこの刀じゃないと倒せないからな」

島風「でも」

提督「心配するな。いざとなれば、キットに乗って逃げる」

仏大尉「提督さん、コイツも連れて行ってやってください」

リシュリュー「Je suis vraiment ravie de vous rencontrer amiral」

提督「あの、日本語話せる?(最上たちは英語もダメみたいだし、日本語話せないなら第一艦隊の編成を変えるしか)」

リシュリュー「ウイ。話せますよ」

提督「よし、では最上、頼めるか?」

最上「任せてよ!」

提督「いきなり連携を取って戦うのは難しいだろうが、頼んだぞ」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 22:26:01.98 ID:6x3e3uwp0

-鎮守府-

叢雲「アイツ、今頃何してるのかしら」ボソッ

黒吹雪「あれー?叢雲ちゃん、司令官のことが気になるんだ?」

叢雲「ちょっ、そんな訳無いでしょ///」

黒吹雪「司令官が居なくて寂しい分、お姉ちゃんに甘えてもいいのよ」

叢雲「バカなこと言わないで欲しいわね」

黒吹雪「そうだよね・・・」

叢雲「え?」

黒吹雪「同じ吹雪でも元深海棲艦なんて、姉だと認めたくないよね」ハイライトオフ

叢雲「え?え?」

黒吹雪「やっぱり私の居場所は海の底だよね・・・。私はここに居ちゃいけないよね」チラッ

叢雲「え?あの」

黒吹雪「司令官にお別れ出来なかったけど、出て行くね」チラッ

叢雲「ちょっと待ちなさい!」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 22:29:13.46 ID:6x3e3uwp0

-海上-

提督「早速おいでなすったな」

吹雪「私に続いてください!」

吹雪「お願い! 当たってください!」ドーン

島風「五連装酸素魚雷!いっちゃってぇー!」

山城「吹雪の砲撃は当たったのに、島風の魚雷はすり抜けたわ」

島風「おうっ!?」

扶桑「どうやら普通の深海棲艦と、提督の言う亡霊?が居るみたいね」

提督「この辺りの敵は任せた。俺は向こうの幽霊船に乗り込んでくる」

吹雪「はい!」

最上「了解!」

ドーン

ドーン

キット「あの船に生命反応はありません」

提督「本物の幽霊船か?亡霊?の親玉なら深海提督も亡霊かも知れんが。とにかく近づくぞ」

キット「はい」

三隈「くまりんこ!」ドーン

リシュリュー「Feu! Feu!」ドーン

熊野「あそこに透けて見えるリ級が居ますわ!」

鈴谷「きっとアレが提督の言ってた亡霊だよ!」

最上「いっけー!」ドーン

熊野「すり抜けましたわ!」


-仏海軍基地-

加賀「戦闘が始まったようね」

赤城「その様ですね」

秋津洲「出来ればこっちに来て欲しくないかも」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 22:31:58.55 ID:6x3e3uwp0

扶桑「吹雪ちゃん、あなたは提督の所へ行ってあげて」

吹雪「でも・・・」

扶桑「提督のことが心配でしょう?」

山城「ここには姉さまも私も居るんだから大丈夫よ。戦艦が二人も居て負ける訳が無いわ」

コマンダン「Exactement.ここは大丈夫です」

瑞穂「山城さんの仰るとおりです」

島風「ほら、早く行ってあげて!」

吹雪「皆さん・・・ありがとうございます!吹雪、行ってきます!」

扶桑「あの子を送り出したまではいいけれど、どうしたものかしら」

山城「普通の敵はいいけれど、亡霊の相手だなんて不幸だわ」


提督「横付け出来たな。よし!では、甲板上へ飛ばしてくれ」

キット「はい」

【EJECT L】ピッ

ピューン

スタッ

提督「深海棲艦共がうじゃうじゃいるのを想像したが、全く居ないな。その方が好都合ではあるが」

キット(コムリンク)「アドミラル、大丈夫ですか?異常はありませんか」

提督「今のところ何も無いから安心してくれ」

吹雪「よいしょっと。司令官、サポートに来ました!」

提督「吹雪?何してるんだ!お前、旗艦だろ」

吹雪「扶桑さんから提督のサポートに行くように言われたんです!それに、司令官が心配だから」

提督「来てくれたのは嬉しいが・・・いや、向こうは扶桑がいるから大丈夫か」

吹雪「向こうから何か来ます!」

提督「!」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 22:34:46.45 ID:6x3e3uwp0

地中海深提「死ぬのが」

スパッ

地中海深提「怖いか?向こう100年間、俺の船で働けば」

吹雪「何だか某カリブの海賊の映画に出てきそうな深海提督ですね」

提督「出てきそうと言うより、そのまんまだな。元・師匠が深海側で提督をやっていることを知るまでは、深海側の提督はあんなのばかりだと思ってたぞ」

吹雪「そういえば、人間ではない深海提督って始めてですね」

地中海深提「お前ら話を聞け!」

提督「まぁ、そうカッカしなさんな。自分の足元を見てみろ」

地中海深提「足元だと?」

蟹の爪「やあ!」

地中海深提「爪だと?」

地中海深提「まさか・・・無い?左腕が無い!うぎゃぁぁぁぁぁ!」

提督「さて、お前には考える時間を与えよう。このまま細切れにされてブイヤベースにされるか、未来永劫、海底で大人しくしているか。選べ」

吹雪「夕食のブイヤベース美味しかったですね♪」

地中海深提「ブ、ブイヤベースゥ!?もう二度と悪さはしません!許してください!」

提督「ここで俺が『許す』と言った場合、背を向けた瞬間に襲い掛かる気だろ?悪党の行動は相場が決まっている」

吹雪「悪党あるあるですよね。私の戦闘力は53万の人がいい例です」

地中海深提「そんなことしません!本当です!信じてください(泣)」

提督「ふーん。で、お前に言いたいことがあるんだが」

地中海深提「な、何でしょうか?」

提督「まず一つ目、お前の居場所はカリブ海じゃないのか?」

地中海深提「いえ、自分の担当は地中海ですので・・・」

提督「あ?」

地中海深提「ひっ・・・ごめんなさい、カリブ海ではなくてごめんなさい」

提督「チッ。まぁ、いい。で、次だ。海賊映画最新作のCMで衝撃のラストと言っていたが、実際2回も衝撃を受けた」

地中海深提「はい」

提督「問題は2回目の方だ」

地中海深提「はい」

提督「アレは何だ?」

地中海深提「何だ?と言われましても・・・それは、その脚本を書いた人に聞いてください。その・・・自分は映画の登場人物ではありませんので」

提督「コイツどうしようか?」イラッ

吹雪「やっぱりブイヤベースにしますか?」

地中海深提「何卒それだけは!」

提督「では、今すぐ深海棲艦共を撤収させろ。10秒だ」

地中海深提「へ?」

提督「10,9,8」

地中海深提「お、お前たち、直ぐに撤収しろー!」

提・吹「7,6,5」

地中海深提「急げ!急ぐんだ!」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 22:36:03.78 ID:6x3e3uwp0

-海上-

扶桑「深海棲艦が撤収していく?」

山城「何が起きたのでしょうか?」

瑞穂「あの幽霊船の方に集まっています」

コマンダン「提督が勝ったのでしょうか?」

島風「おっそーいー!」

伊58「ゴーヤに恐れをなして逃げていくでち!」

呂500「それは無いですって」


熊野「とぉぉ↑おう↓!!」

ドカーン

鈴谷「あれ?撤収してくよ」

三隈「くまりんこ!」

最上「どうしたんだろう?」

リシュリュー「このリシュリューに恐れをなして逃げていくのね!」

最上(多分、違うと思うよ)

三隈(くまりんこ・・・)

鈴谷(それは無いよねー)

熊野(ありえませんわ)
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 22:37:40.07 ID:6x3e3uwp0

-船上-

提・吹「2,1,0」

提督「これで全部か?」

地中海深提「はい!そうであります!」

提督「本当だろうな?」

地中海深提「間違いありませんッ!」

提督「ならば信じよう。だが、もし今後、海で暴れた場合は」

地中海深提「場合は?」

提督「ありったけの魚雷を打ち込み、チリ一つ残さないから覚悟しろ」

地中海深提「はっ、はい!」

提督「これは脅しでは無い。何なら、脚も一本斬ってやろうか?」

地中海深提「ひぃぃぃ!何卒お許しください!貴方様が我々を攻撃できることは重々承知しております!」

提督「良かろう。吹雪、帰るぞ」

吹雪「はい!」

提督「キット、今から帰る」

キット(コムリンク)「はい。梯子の横で待機しています」

提督「最後に念を押しておくが」

地中海深提「重々承知しております!」

提督「ならいい」


-海上-

扶桑「船が沈んでいくわ」

島風「キットが帰って来ましたよ!」

瑞穂「吹雪さんも無事みたいですね」

提督「撤収するぞ。詳しいことは基地に帰ってから話そう」

一同「はーい!」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 22:40:33.17 ID:6x3e3uwp0
E6輸送を攻略中にローマ二隻目来た・・・。
春イベ攻略後の堀は何だったんだ?
攻略後は遠回りになるけど、攻略できないのは本末転倒だから、適当なところで攻略前堀は諦めてメーテル倒した後で堀に行ったのに。
マジで未所持の提督の所へ行ってやれ。
トレード機能があったら、ローマを出すから、武蔵頂戴と言いたい。

とりあえず、姉妹そろって二隻ずつ居るから、高速戦艦枠で困ることは無くなったな。
もう札なんて怖くない。けど、燃費悪いし、霧島の二隻目を育てた方がいい様な気がしなくも無い。

本日はここまで。
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/26(土) 00:48:04.87 ID:V7hsA5pw0
おおおおしゃあああああ←ボンドカー出してーとか言ってた人正直に言うとパート2探してて見つけて発狂した
51 :以下、名無しに変わりましてキットがお送りします :2017/08/26(土) 11:54:28.10 ID:V7hsA5pw0
はよ更新
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 23:58:12.80 ID:PnnHLkE60
E7、乙も丙も変わらないってことだったから、ネジ目当てに乙で攻略したら、クッソザコだった。EOのボスの方が強い。ボスより手前のPT小鬼の方が厄介。
でも、甲は無いわ。ここで調子に乗って甲を選択すると地獄を見るのが目に見えてるし。
そして、欧州棲姫の周りのエイ型?の艦載機がハンブラビ(MA形態)に見えた。
もうダメみたい。

甲略した人たちは甲勲章の呪いなのか、ソードフィッシュMK-V(熟練)が欲しいのか、両方なのか?
バカナノ?オロカナノ?ドエムナノ?ナニガ カレラヲ カリタテルノカ。

本日分、始まります。
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 23:59:28.20 ID:PnnHLkE60

-仏海軍基地-

提督「と、言う訳で奴等はもう現れないはずだ」

ワー
ヤッター
オシゴトオワリー

仏大尉「本当ですか!?」

提督「万が一、現れた場合は日本へ連絡をもらえれば飛んできます。今度はチリ一つ残さず消し去りますよ」

仏大尉「ありがとうございます!」

提督「少し様子を見てからパリに戻ろうか。熊野はクリニュー中世美術館とモン・サン・ミシェルに行きたいんだったな?」

熊野「ええ、そうですわ」

提督「よし、じゃあ皆で行くか」

鈴谷「やったー!」

提督「せっかくだから、ルーヴルとヴェルサイユも行くぞ!」

三隈「くまりんこー!」

山城「提督とフランス観光だなんて・・・不幸だわ」

扶桑「そう言う割には嬉しそうな顔じゃない」

山城「そ、そんなことありません!」


-翌日-

提督「日が暮れたが奴等は現れないな」

吹雪「あれだけ脅しましたからね」


-翌々日-

提督「キット、奴等の反応はあるか?」

キット「例の幽霊船の反応はありません」フォンフォン
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/28(月) 00:01:30.22 ID:G/lAdftV0

-翌々々日 朝-

提督「約束どおり奴等は大人しくしているようだから、モン・サン・ミシェルのあるブルターニュに移動しようか」

伊13「提督、あの・・・イヨちゃんがまだ・・・。その、お酒を飲んで」

提督「うん、そうだと思った。イヨは俺が運ぶから大丈夫だ。寝かせてやってくれ」

吹雪「ヒトミちゃんも大変ですね(汗)」

提督「身内に大酒飲みが居ると大変だよな・・・。ザラとか飛鷹とか」

吹雪「ところで、司令官」

提督「どうした?」

吹雪「どうして皆でブルターニュに行こうと思ったんですか?」

提督「あの辺りはドーバー海峡に面しているからな」

吹雪「なるほど!向こうにも深海提督が居れば倒しておこうってことですね?」

提督「ああ、そうだ。向こうも地中海の担当ならそれでいいし」


-モン・サン・ミシェル周辺-

提督「一応、周辺の哨戒を頼む」

コマンダン「ウイ」

吹雪「行ってきます!」

イ級「ヒッ・・・」ガタガタ

ヲ級「アイツラコワイ、アイツラコワイ、アイツラコワイ」ガタガタ

タ級「に、逃げろー!」ガタガタ

リ級「地中海深提を破ったヤバイ奴等が来たぞー!」ガタガタ

吹雪「平和な海ですねー」

瑞穂「この辺りもやはり、地中海深提の支配海域なのでしょうか?敵の姿が見当たりませんね」

島風「皆、おっそーい」

吹雪「一人で先行したら危ないよ!」

扶桑「アレがかの有名な大天使ミカエル像ね」

コマンダン「ウイ。このモン・サン・ミシェルは大天使ミカエルのお告げにより建てられたとされています」

山城「海から見られるのは艦娘の特権ね」


赤城「これがかの有名なオムレツですね!」キラキラ

提督「ああ、思う存分食べてくれ」

加賀「さすがに気分が高揚します」キラキラ

大鯨「このオムレツ・・・鎮守府に帰ってから作ってみたいです」

伊58「本当でちか!?」

伊8「はっちゃん、楽しみです!」

伊14「ワインおかわりー」

伊13「イヨちゃん・・・飲みすぎはダメよ・・・もう、止めようね」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/28(月) 00:02:29.89 ID:G/lAdftV0

-ルーヴル美術館-

熊野「モナ・リザですわ!」

鈴谷「深海棲艦のせいで観光客が少ないからゆっくり見られるよねー」

吹雪「さっきから携帯ゲーム機で何してるんですか?」

提督「コイツに館内を案内してくれるソフトが入ってるんだよ。ほら」

吹雪「本当だ!作品の解説までしてくれるんですね」

伊26「見て見てー、あの絵、深海棲艦みたい」

伊19「流石に深海棲艦の絵なんて・・・本当にあったのね!」


-ヴェルサイユ宮殿-

伊168「この、マリー・アントワイムヤにひれ伏しなさい!」

伊401「ははーっ」

呂500「ははーっ」

提督(アイツ、何してるんだ?)

伊168「パンが無いならケーキを食べればいいじゃない」

提督「イムヤ、マリー・アントワネットはその発言をしてないらしいぞ」

伊168「!!!」

伊8「その発言がマリー・アントワネットによるものと言うのは否定されていますし、そんなことを言う人ではなかったそうですよ」

伊168「わ、私はマリー・アントワイムヤだからいいのよ!」

提督(イムヤって女王様願望があったのか?)
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/28(月) 00:04:14.34 ID:G/lAdftV0

-???-

???「ふん。提督め、いい気になりおって!」ガンッ

???「まさか地中海まで破れるとは。どうやら我々は彼等を見くびっていた様です」

???「次は誰が仕掛ける?」

インド洋深提「わしに任せておけ」

???「ほう。インド洋か。お前に目を付けられるとは、奴が可哀想になってきたぞ(笑)」

???「ところで、地中海はどうする?」

???「彼なら私の部下に始末を命じておきました。もう終わる頃でしょう」


-地中海 海底-

地中海深提「ま、待ってくれ!我々は仲間じゃないか!そうだ!話し合おう」

地中海深提「今回はたまたま調子が悪かっただけだ。だから、次は・・・うわぁぁぁー!」


-???-

ピロリロリーン

ユーガットメール

???「地中海の始末が済んだそうです。証拠の写真が届きましたが、ご覧になられますか?」

???「始末が済んだならそれでいい」

???「そうだな。わざわざ確認する必要も無いだろう」

インド洋深提「お前の命もあと少しだ。精々残りの時間を楽しめよ。ふはははは!ガングートよ、今こそお前の力を見せ付ける時だ!」

ガングート「提督よ、貴様は銃殺刑だ!」


-鎮守府-

響「!!! 同志ガングートが私を呼んでいる?」

暁(最近、響の様子が変じゃない?)ヒソヒソ

雷(変よね)ヒソヒソ

電(変なのです)ヒソヒソ
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/28(月) 00:05:18.20 ID:G/lAdftV0
今イベントは甲甲甲甲甲甲乙でクリアしたけど、後半はE6輸送が無駄に長いのと、E7で二回目のPマスに中々行かないことを除いて後半は癒しだった。
ルイージも掘れたし、完全終了!あとは精々、E1でボーキ堀だな。

今回でフランス編は終了して次回から日本に戻ります。

本日はここまで。
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 21:32:31.40 ID:GiluQHXx0
やったー!
着任から2年3ヶ月にして、3群だけど初めてランカー入りしたぞー!491〜500位に名前が無かったから無理だったって思ったけど、480番代で入ってた模様。Z砲さん、ありがとー!
マンモスうれピー!
次のアップデートで真価云々って話だから楽しみ!
F6F3-Nって夜戦ってカテゴリーになってるけど、空母も夜戦で艦載機を飛ばす時代が帰って来る?
確かグラーフって実装直後は夜戦で砲撃ではなく、艦載機飛ばしてたよね。表示のバグだけど。
そして川内=サンが喜びそう。

本日分、始まります。
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 21:35:17.15 ID:GiluQHXx0

-日本 某所-

夕張「わーい、たーのしー」パシャ

明石「提督たちは明日、帰って来るんだったわね」

夕張「提督が帰ってきたら、ハリボテの写真を見せてあげないと」パシャ

明石「どちらかと言うと、提督は1/1スケールの一角獣の方が喜ぶんじゃない?」

夕張「言われて見ればそうかも」パシャ

夕張「じゃあ、一角獣の代わりにティエレン28thでも」

明石「ティエレンって・・・確か鉄人って中国語だとティエレンらしいけど」←ナントカダブルオーを観てなければ、一生知らなかったであろう知識
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 21:38:09.94 ID:GiluQHXx0

-翌日 鎮守府 執務室-

提督「一週間ぶりの我が家(?)だな」

吹雪「何だか懐かしいですねー」

リシュリュー「ここがアドミラルの鎮守府なのね」

大淀「あのー提督、そちらの方は?」

提督「フランスの戦艦、リシュリューだ。帰る前に戦艦寮に一部屋用意を頼んでただろ?彼女の部屋だ」

〜回想中〜

-シャルル・ド・ゴール空港-

提督「皆への土産も買ったし、後は日本へ帰るだけだな」

吹雪「久しぶりに皆さんに会えるのが楽しみですね」

提督「里帰りはどうだった?」

コマンダン「とても楽しめました。提督、Merci」

提督「それは良かった」


赤城「これをお土産に買っておきましょう」←免税店で買い物中

加賀「赤城さん、機内食が出るまでの間食にサンドイッチは要りませんか?」

赤城「お願いします!」

伊14「お酒も免税だから機内で飲む分を買っとかないと!」

熊野「今時のレディの嗜みとして、おフランス産の香水は買っておかなければなりませんわ」

ワイワイ

ガヤガヤ


リシュリュー「アドミラル」

提督「リシュリュー?わざわざ見送りに来てくれたのか?」

仏大尉「いえ、見送りではなく、リシュリューは正式にあなたの鎮守府へ異動することになりました。これが辞令です」つ辞令

提督「・・・。読めない。コマンダン・テスト、頼む」

コマンダン「えっと、今日付けで提督の鎮守府への異動を命じる。仏海軍元帥と書かれています」

提督「そうか。これからよろくしな、リシュリュー」

リシュリュー「こちらこそ、よろしくお願いします」

提督「大淀にメールを送っておくか」

仏大尉「またいつでも遊びにいらしてください」

〜回想終了〜
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 21:42:05.14 ID:GiluQHXx0

提督「と、言うことがあった」

大淀「そうでしたか」

リシュリュー「はじめまして、戦艦リシュリューです」

大淀「大淀です。よろしくお願いします。部屋は今、妖精さんたちが準備してくれています」

提督「留守中、何か変わったことは無かったか?」

新提「何も無いぞ」

長門「ああ、いつも通りだ」

提督「・・・。大和、どうだった?」

大和「ええ、何も問題ありません。今回はお二人とも大人しくされていましたよ」

新・長(俺たち(私たち)全く信用されてない・・・)ガーン

提督「色々土産を買ってきたから、後で皆に配らないとな。配ると言うより、選んでもらう訳だが」

大和「もしかして、この段ボールが?」

提督「ああ、そうだ。食べ物、酒、香水等々好きな物を選んでもらおうと思ってな。大和、長門、大淀、新提は先に選んでくれていいぞ」

大和「ありがとうございます!」

コンコン

夕立「夕立よ」

提督「どうぞ」

夕立(提督さんの声!?)

ガチャ

夕立「提督さーん!」ダッ

提督「ただいま」

夕立「夕立、寂しかったっぽいーっ!」ギューッ

提督「寂しい思いをさせて悪かったな」ナデナデ

夕立「吹雪ちゃんもおかえり♪」

吹雪「ただいま♪」

時雨「ボクも提督に会えなくて寂しかったな」ボソッ

提督「時雨もおいで」

時雨「いいの?」

提督「当然だろ」

時雨「じゃあ、失礼するね」ギュー

ナデナデ

時雨(ああ、提督だ。本物の提督だ♡)クンクン

吹雪(夕立ちゃんはともかく、時雨ちゃんは榛名さんに次ぐ要注意人物なだけに心配です)
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 21:46:17.62 ID:GiluQHXx0

夕立「そうだ!今回の出撃のMVPは山風だったぽい!」

提督「そうか。山風も頑張ってくれたか!そんな隅っこに居ないでこっちにおいで」

山風「・・・」

夕立「ほら、山風も来るっぽい」グイッ

山風「止めて、引っ張らないで」

提督「夕立、あまり強引にするのは良くないぞ」

夕立「はーい」

提督「山風、よく頑張ったな」ナデナデ

山風「止めてよ」

提督「悪い、嫌だったか。夕立たちは喜んでくれるから、つい癖で」

山風「・・・」

夕立「提督さん、その人だぁれ?」

提督「フランスから来た戦艦リュシュリューだ」

リュシュリュー「戦艦リュシュリューです」

夕立「白露型駆逐艦四番艦の夕立よ。よろしくね!」

時雨「僕は白露型駆逐艦二番艦の時雨。これからよろしくね」

山風「あたし・・・白露型駆逐艦・・・その八番艦。山風」

青葉「そして重巡青葉ですぅ。一言お願いします!」

リシュリュー「え?あの」

提督「おまっ!何処から沸いてきた?」

吹雪「青葉さん!?」

青葉「細かいことを気にしてはいけませんよ。それより新人さんへのインタビューを」

提督「あとで皆の前で挨拶してもらうから、その後にしろ」

青葉「えー」

提督「新聞書くの禁止するぞ」

青葉「な、何卒それだけは!」

提督「では、挨拶が終わるまで待てるな」

青葉「はいっ!待ちます!青葉待つわ、いつまでも待つわ」

提督(コイツ絶対反省して無いだろ)

提督「驚かせてすまない。コイツは趣味で新聞を発行していてな、新人が来ると毎回こうやってインタビューしたがるんだよ」

リュシュリュー「そうでしたか」

時雨「提督、キットの姿が見えないけど、どうしたんだい?」

提督「工廠で点検中だ」

時雨「長旅だったから、キットも労わってあげないとね」

提督「ああ、そうだな」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 21:49:07.06 ID:GiluQHXx0

-工廠-

夕張「一通り点検完了っと!何処も異常は無いわね」

キット「ありがとうございます」フォンフォン

明石「ねぇ、キット。フランスはどうだった?」

キット「異文化に触れて色々と勉強になりました」フォンフォン

夕張「キットは真面目だねー」

キット「そういえば、アドミラルは妖精さんから貰った胴太貫で深海棲艦の亡霊を斬ったそうです」フォンフォン

夕張「へ?」

明石「ナニソレ」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 21:50:44.79 ID:GiluQHXx0

-1時間後 大ホール-

提督「よし、皆集まったな」

吹雪「はい。全員集合しました」

提督「異例ではあるが、今日から鎮守府に新しい仲間が増えたので紹介します。フランス生まれの戦艦リシュリューだ」

リシュリュー「Bonjour!戦艦リシュリューです」

ワー
ツヨソー

提督「見知らぬ土地で不安もあるかと思うが、困ったことがあれば俺か、コマンダン・テストか、周りの戦艦にでも相談してくれ」

金剛「任せてくだサーイ!」

提督「あと、ニュースを見てもう知っているかも知れないが、シュヴァリエの勲章を授与された」

雪風「しれー、日本でも勲章を貰ったことが無いのに、外国で貰っちゃってよかったんですか?」

提督「俺もそう思って一度は断ったんだが、ちゃんと話を通しておくからとプッシュされてな」

大淀「安心してください。何かあれば私が黙らせます」メガネクイッ

提督(怖えぇー!)

雪風「あわわわわわ」ガクブル

提督「ま、まぁ、そういうことだから安心してくれ」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/03(日) 21:52:48.77 ID:GiluQHXx0
シュヴァリエは芸術文化勲章の一つで芸術、文学で功績を挙げた人物に与えられる勲章ですが、
シュヴァリエを日本語に訳すと『騎士』なので、本来の用途とは違いますが軍事功労勲章的な扱いで使っています。
シュヴァリエ=ナイトですからね。


春、夏イベで登場した新艦及びローマ等の入手艦は秋の人事異動でまとめて登場させる予定でしたが、
フランスに行く話しを書いて、ゲームにフランスの艦娘が登場したので一足先に着任させました。
ガングート等は来月から登場予定です。

本日はここまで。
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