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【艦これ】吹雪「大変です、司令官!」 キット「パート2突入です」
	- 142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/15(日) 22:09:02.70 ID:Yg+prnv90
 -   
 提督「日本では月の模様がウサギに見えると言うが、イタリアでは何に例えられるんだ?」 
  
 卯月「ぴょん?」 
  
 ポーラ「イタリアでは蟹ですよぉ〜」 
  
 朧「!!!」 
  
 ISO波「提督、ポーラさん、こっち向いてください」 
  
 提督「ん?」クルッ 
  
 ISO波「はい、チーズ」 
  
 パシャ 
  
 ISO波「今度、プリントアウトしてお持ちしますね」 
  
 ポーラ「グラーチェ」 
  
 提督「あの、磯波さん?その高そうなカメラは?」 
  
 ISO波「青葉さんからお借りしました」 
  
 提督(青葉の奴、あんな凄いカメラを持ってたのか) 
  
 提督「そうか。壊さない様にな」 
  
 ISO波「はい!では、私は他の人を撮影してきます」ダッ 
  
 ISO波「吹雪姉さんも一枚撮りましょう」 
  
 吹雪「え?磯波ちゃん、そのカメラどうしたの?(汗)」 
  
 提督「まぁ、そうなるよな」  
	- 143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/15(日) 22:11:18.08 ID:Yg+prnv90
 -   
 川内「月は出ているかー!」E:提督のサングラス 
  
 提督「今年もそうなるのか」 
  
 ポーラ「あははははは!何してるんですかぁ〜」 
  
 川内「ニートごっこだよ」 
  
 提督「その言い方は辞めて差し上げなさい。誤解を招く」 
  
 川内「あ!提督、夜戦しよ!」 
  
 提督「マ○オカートで良ければ朝まで付き合うぞ」 
  
 川内「もしかして、小さいアレ買ったの?」 
  
 提督「ああ、そうだ」 
  
 川内「じゃあ、約束だよ!パーティ終わったら行くから!」 
  
 提督「執務室に来てくれ」 
  
 川内「やったー!提督と夜戦だー!」 
  
 提督「喜んで走り回るのはいいが、今年はサングラスを壊さないでくれよ」 
  
 川内「はーい」 
  
 ポロッ 
  
 提督「おぉぉぉーい!言ってる側から!」 
  
 川内「大丈夫大丈夫。まだ踏んでないから」 
  
 神通「姉さん」 
  
 川内「うわっ!って神通か」 
  
 神通「去年、提督のサングラスを壊したのにまたやりそうになって、反省していない様ですね」 
  
 川内「ちゃんと反省してるって!」 
  
 提督「今年はまだやらかしてないからその辺にしといてやれ」 
  
 神通「分かりました。提督がそう仰るならそうします」 
  
 那珂「みんなー、那珂ちゃんのお月見ライブ始まるよー」ダダダダダ 
  
 バキッ! 
  
 川内「あ・・・」 
  
 神通「!!!」 
  
 ポーラ「あーあ」 
  
 提督「」 
  
 那珂「ん?何か踏んだ様な?」 
  
 那珂「これってもしかして・・・」 
  
 ポーラ「提督のサングラスですねぇ〜」 
  
 神通「那珂ちゃん」 
  
 那珂「ち、違うよ!わざとじゃないよ!」 
  
 提督「神通、故意じゃないから許してやれ」 
  
 那珂「提督、ごめんなさい」 
  
 提督「次からは気を付けてくれよ」  
	- 144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/15(日) 22:12:44.67 ID:Yg+prnv90
 -   
 那珂「那珂ちゃん責任取ります」 
  
 提督「もういいから」 
  
 那珂「那珂ちゃんはアイドルだから本当はこんなことダメだけど・・・、提督なら枕営『神通、連行しろ』」 
  
 神通「はい。那珂ちゃん、向こうでお話しましょう」 
  
 那珂「あ〜れ〜」 
  
 ズルズル 
  
 提督(そんなに俺を豚箱にぶち込みたいか・・・) 
  
 川内「那珂ちゃんのおっちょこちょいには困ったもんだね」 
  
 提督「元はと言えば誰のせいだ?」 
  
 ポーラ「川内さんですねぇ〜」 
  
 川内「てへぺろ」 
  
 霧島「これは困りました」 
  
 提督「どうしたんだ?」 
  
 霧島「那珂ちゃんが連行されてしまったので、お月見ライブは中止するしかありません」 
  
 ???「ちょっと待ったー!」 
  
 霧島「この声はまさか!」 
  
 白露「白露いっちばーん!」 
  
 時雨「時雨、二番」 
  
 村雨「はいはーい!村雨、三番だよ」 
  
 夕立「夕立、四番っぽい!」 
  
 白露「提督、ここは私たちに任せて!」 
  
 提督「何かやる気満々だし、任せるよ」 
  
 時雨「任せといて」 
  
 村雨「村雨の本気、見せてあげる♪」 
  
 夕立「任せるっぽい!」 
  
 白露「では、私たち四人で艦娘音頭を歌って踊りまーす!」 
  
 ハ- ヨイショ!  
	- 145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/15(日) 22:14:55.74 ID:Yg+prnv90
 -   
 秋津洲「瑞穂さーん、三方にこの特製焼き飯を乗せて欲しいかもー」 
  
 瑞穂「えっ、えぇ!?」 
  
 神威「提督、お団子を作ってきたので、良ければお召し上がりください。ポーラさんもどうぞ」 
  
 提督「ありがとう、ただくよ」モグモグ 
  
 ポーラ「いただきまーす」 
  
 提督「神威は歓迎される側だから、団子作りなんてしなくても良かったのに」 
  
 神威「神威が好きでやってことなので、お気になさらないで下さい」 
  
 ガングート「提督よ、今日は無礼講だと言っていたな?」 
  
 提督(酒臭っ) 
  
 響「提督、同志ガングートはウォッカをかなりの量呑んでいるから逃げたほうがいいよ」 
  
 ガングート「無礼講と言うことは、何をしても許されるということだ!提督よ、貴様は銃殺刑だ!ふははははは!」 
  
 提督「相当酔ってるな。しかも、ポーラより性質が悪い」 
  
 ポーラ「私でもあんなことしませんよぉ〜」 
  
 ガングート「避けられるなら、避けてみろー!」 
  
 パン 
  
 パン 
  
 パン 
  
 提督「はぁー、やれやれ」 
  
 ブーン 
  
 スパッ 
  
 スパッ 
  
 スパッ 
  
 ガングート「光る剣で全て斬るとはやるな!だが、まだまだ!」 
  
 吹雪「ガングートさん」ゴゴゴゴゴゴゴ 
  
 ガングート「な、何だ!この悪寒は!」ゾクッ 
  
 吹雪「向こうでお話しましょうか」 
  
 ガングート「は、離せー!」 
  
 ズルズル 
  
 提督「やってしまったな」 
  
 ポーラ「吹雪さんの余りの迫力に酔いが醒めてしまいました」 
  
  
 ドンドコ! 
  
 ドンドコ! 
  
 大淀「霞ちゃんを称えよ〜!」 
  
 足柄「称えよ〜!」 
  
 清霜「称えよ〜!」 
  
 朝霜「称えよ〜!」 
  
 霞「あんたたち!ことあるごとにドンドコするの止めなさいよ!///」  
	- 146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/15(日) 22:17:04.92 ID:Yg+prnv90
 -   
 -翌朝 戦艦寮前- 
  
 チュンチュン 
  
 ガングート「ん?朝か・・・」 
  
 ガングート「な、何だ!首から下が氷の塊に埋まって身動きが取れない!」 
  
 響「同志ガングート」 
  
 ガングート「同志ちっこいの!助けてくれ!体が氷の塊に埋まって動けないんだ!」 
  
 響「助けたいのは山々だけど、無理なんだ」 
  
 ガングート「何故だ!?」 
  
 響「その氷は吹雪姉さんが作り出した物だ。戦艦の砲撃でもビクともしない」 
  
 ガングート「な、何ぃ・・・」 
  
 響「昼頃には自然と溶けるはずだからそれまで我慢して欲しい」 
  
 ガングート「私が何をしたと言うのだ!」 
  
 響「忘れたのかい?」 
  
 〜説明中〜 
  
 ガングート(そうだった・・・) 
  
 響「そういうことだから、私は行くよ」 
  
 ガングート「ふっ。たかが駆逐艦と侮っていたが、流石は提督のヨメカッコカリと言ったところか・・・はっくしょん!」 
  
  
 -執務室- 
  
 提督「よし、このコースが終わったらしばらく寝る!」 
  
 川内「そうだね。夜戦も満足したし、眠くなってきたよ」  
	- 147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/15(日) 22:18:11.80 ID:Yg+prnv90
 -  本当は今回、うーちゃんパラダイスに突入しようと思いましたが、昨年の月見祭りを思い出したので、今年もやっちゃいました。 
 次から二週連続うーパラに突入します(予定)。 
  
 本日はここまで。  
	- 148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/16(月) 03:36:18.09 ID:1VCo8fAm0
 -  うーちゃんが遂にカチカチ山でパイになるんですね!? 
   
	- 149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/22(日) 21:11:19.90 ID:ujLtMoQb0
 -  そろそろ秋イベが近づいてきましたね。 
 夏が日本⇒インド洋⇒地中海⇒ドーバー海峡⇒イギリスだったから、 
 秋は逆にイギリス⇒大西洋⇒パナマ運河⇒太平洋⇒日本って感じだったら面白いな。 
  
 本日分、始まります。  
	- 150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/22(日) 21:13:30.21 ID:ujLtMoQb0
 -   
 -廊下- 
  
 卯月「うぅ・・・、最近イタズラして無いからウズウズするぴょん」トボトボ 
  
 卯月「司令官の驚く顔を見たくて仕方が無いぴょん!」 
  
 卯月「そうだ!前に長門さん(ゴリラロボ)に襲われた時に計画していた落とし穴を実行に移すぴょん!」 
  
 ヲ級「・・・」キョロキョロ 
  
 卯月「あれはヲっきゅん!丁度いいから手伝ってもらうぴょん!」ダッ 
  
 卯月「ヲっきゅん、手伝って欲しいことがあるぴょん!」 
  
 ヲ級「?」 
  
 卯月「実は・・・落とし穴を掘って司令官を落としたいぴょん」 
  
 ヲ級「」コクコク 
  
 卯月「手伝ってくれるぴょん?」 
  
 ヲ級「」コクコク 
  
 卯月「? どうして喋らないぴょん?」 
  
 ヲ級「」喉を指差してジェスチャー 
  
 卯月「あー、喉を痛めて声が出ないぴょん?」 
  
 ヲ級「」コクコク 
  
 卯月「それじゃあ、手伝ってもらうのも悪いぴょん」 
  
 ヲ級「」大丈夫というジェスチャー 
  
 卯月「じゃあ、お願いするぴょん。レッツゴー!」 
  
 ヲ級「」ニヤッ 
  
 長門(あの事件以来、卯月に近付くと逃げられてしまう・・・。さらに睦月型の子たち全員から警戒される始末。それ故、こうして離れた場所から見守ることしか出来ない) 
  
 長門(何故か暁やリベッチオ、朝潮たちにまで避けられるし、私が何をしたと言うのだ・・・) 
  
 長門(吹雪のおかげで白雪や綾波からは避けられないが、私は幼女と触れ合いたいんだ!大きい子たちはいいんだよ!) 
  
  
 -しばらく後 グラウンド- 
  
 卯月「穴は掘れたし、緩衝材も敷き詰めたからこれで安全だぴょん」 
  
 ヲ級「」b 
  
 卯月「あとはブルーシートを被せて、砂でカモフラージュすれば・・・。これで完成だぴょん!」 
  
 卯月「ヲっきゅんが呼んでるって設定で司令官を呼んでくるから、ここで待ってて欲しいぴょん」 
  
 ヲ級「」コクコク  
	- 151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/22(日) 21:15:33.74 ID:ujLtMoQb0
 -   
 -執務室- 
  
 コンコン 
  
 卯月「うーちゃんだぴょん」 
  
 提督「どうぞ」 
  
 ガチャ 
  
 卯月「司令官、ヲっきゅんが呼んでたぴょん。案内するから付いて来て欲しいぴょん」 
  
 提督「分かった。ちょっと行ってくるよ」 
  
 吹雪「はい」 
  
 キット「いってらっしゃいませ」フォンフォン 
  
 バタン 
  
  
 -グラウンド- 
  
 卯月「あそこだぴょん」 
  
 提督「何でわざわざグラウンドに?まぁいい、どうしたんだ?」 
  
 ヲ級「」パクパク 
  
 提督「聞こえないからもう少し大きな声で頼む」 
  
 卯月「ヲっきゅんは喉を痛めて大きな声を出せないって言ってたから、近づいてあげて欲しいぴょん」 
  
 提督「そうか」スタスタ 
  
 スボッ! 
  
 提督「???」 
  
 ヲ級「」ニヤッ 
  
 提督「え?え?何コレ」 
  
 卯月「ぷっぷくぷぅ〜!ここでイタズラ成功のプラカードをって・・・忘れてきたぴょん!急いで取りに戻らないと!」ダッ 
  
 ヲ級「くっくっくっ、こんなにも簡単だとは」 
  
 提督「!!! 貴様、ヲ級じゃないな!」 
  
 ヲ級(敵)「そうだ。私は貴様の配下のヲ級ではない。インド洋深提の指示によりこの鎮守府に忍び込んだのだ」 
  
 提督「クソッ!こんな簡単に侵入を許すなんて」 
  
 ヲ級(敵)「傑作だったぞ。正面から堂々と侵入出来たうえに、艦娘共は私とお前の部下のヲ級の区別が付かなかったんだからな」 
  
 提督(不味いな。何とか体勢を立て直さないと) 
  
 ガシッ 
  
 ヒョイ 
  
 提督「離せ!」 
  
 ヲ級(敵)「このまま私と来てもらうぞ」ダッ  
	- 152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/22(日) 21:16:33.36 ID:ujLtMoQb0
 -   
 卯月「プラカードを取ってきたぴょん。あれ?司令官?」 
  
 卯月「ネタばらしの前に脱出されてしまったぴょん・・・」 
  
 卯月「でも、うーちゃんは知ってるぴょん。司令官は甘いから怒ったりしないぴょん♪」 
  
  
 -執務室前(外側)- 
  
 ソーッ 
  
 卯月(あれ?司令官はまだ帰ってないぴょん?何処へ行ったぴょん?)←窓からこっそり伺っている 
  
 卯月(ヲっきゅんに聞いてみるぴょん) 
  
  
 -廊下- 
  
 卯月「ヲっきゅんが居たぴょん!」 
  
 卯月「おーい!ヲっきゅーん!」 
  
 ヲ級「卯月じゃない。どうしたの?」 
  
 卯月「あれ?喉の調子はもういいぴょん?」 
  
 ヲ級「喉?何の話?」 
  
 卯月「え?だって喉を痛めて声が出ないって」 
  
 ヲ級「さっきから何を言っているの?今日は今、初めて会ったじゃない」 
  
 卯月「ぴょ・・・ぴょん?」顔面蒼白 
  
 ヲ級「卯月?」 
  
 卯月「大変だぴょぉぉぉぉぉぉーん!」ダッ  
	- 153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/22(日) 21:20:26.24 ID:ujLtMoQb0
 -   
 -執務室- 
  
 ドアバーン 
  
 吹雪「!?」ビクッ 
  
 卯月「大変だぴょぉぉぉぉぉぉーん!」 
  
 吹雪「何が大変なの?」 
  
 キット「落ち着いて順番に話してください」フォンフォン 
  
 〜事情説明中〜 
  
 吹雪「何てことしてくれたの!」 
  
 卯月「ごめんなさい・・・」 
  
 キット「落ち着いてください、吹雪さん。ここで卯月さんに怒鳴っても事態は好転しません」フォンフォン 
  
 吹雪「そうだね。司令官の現在地は分かる?」 
  
 キット「コムリンクからの微弱な電波をキャッチしました。現在も移動中です。急がないと通信範囲外になり追跡できません」フォンフォン 
  
 吹雪「急がないと!でも、私たちだけじゃ」 
  
 青葉「お困りの様ですね」 
  
 吹雪「青葉さん?」キョロキョロ 
  
 卯月「上だぴょん!」 
  
 パカッ 
  
 青葉「天井裏からこんにちは!青葉だよぉ!」 
  
 吹雪「変な所に居ないで降りてきてください」 
  
 青葉「よ!っと」スタッ 
  
 川内「ドーモ=吹雪サン。川内デス」 
  
 吹雪「せ、川内さん」 
  
 ヲ級「話は聞かせてもらったわ。私も同行する」 
  
 卯月「ヲ級院!」 
  
 ヲ級「誰がヲ級院よ!」 
  
 キット「遊んでいる場合ではありません」フォンフォン 
  
 吹雪「そうだった!早く出発しないと!」 
  
 キット「この人数を全員は乗せられないので、誰か一人は後ろを付いて着てもらうことになります」フォンフォン 
  
 吹雪「司令官を拉致した深海棲艦との戦闘が予想されるので、皆さん艤装を着けて行きましょう!」 
  
 川内「そうだね!」 
  
 青葉「ですね!」 
  
 卯月「ぴょん!」 
  
 ヲ級「そうね!」 
  
 吹雪「全員、自力で航行するから案内をお願い」 
  
 キット「分かりました」フォンフォン  
	- 154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/22(日) 21:22:25.36 ID:ujLtMoQb0
 -   
 -埠頭の倉庫- 
  
 提督「俺を殺すのが目的だろ?やるなら一思いにやれ!」 
  
 ヲ級(敵)「そんなに死にたいなら、たっぷりいたぶって殺してやろう」 
  
 装甲空母鬼「待て。コイツは生かしておけと言われたのを忘れたのか?」 
  
 ヲ級(敵)「ふん。命拾いしたな」 
  
 提督「何が目的だ?俺を人質に大本営を脅す気なら無駄だ」 
  
 装甲空母鬼「そんな嘘が通用するとでも?お前は我々深海側の鎮守府を四つも破壊した英雄だ。それを見捨てるはずがあるまい」 
  
 提督「俺なんかより優秀な指揮官なら他にも沢山居る」 
  
 装甲空母鬼「精々強がるがいい」 
  
 提督(何とかして逃げなければ。だが、どうする?隙を突いて逃げたとしても武器は執務室に置いてきた。逃げ切れるか?) 
  
 装甲空母鬼(この男を洗脳して我々の手先として利用しようとは、インド洋深督は恐ろしいお方だ。それにしても迎えが遅いな。何時になったら来るんだ?) 
  
 提督(何か使えそうな物はないか)キョロキョロ 
  
 ダンボール「よお!」 
  
 提督(無理だ) 
  
  
 -海上- 
  
 キット「アドミラルは正面に見えてきた倉庫に捕らわれている様です」フォンフォン 
  
 川内「私が一足先に乗り込んで敵をかく乱するから、皆はその隙に提督を救出して」 
  
 吹雪「分かりました。お願いします」  
	- 155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/22(日) 21:24:27.81 ID:ujLtMoQb0
 -   
 -倉庫内- 
  
 ガタッ 
  
 ヲ級(敵)「ん?何の音だ?」クルッ 
  
 川内「ドーモ=ヲ級サン」 
  
 ヲ級(敵)「き、貴様は艦む」 
  
 ゴスッ 
  
 ヲ級(敵)「ぐはっ!」 
  
 バタッ 
  
 川内「さて、この調子で暴れながら提督を探しますかね」キョロキョロ 
  
 リ級「さっきの音は何だ?」 
  
 ネ級「あっちの方から音がしたな」 
  
 川内「どうやら気付いたみたいだね」 
  
 リ級「お、お前は!」 
  
 ボコッ 
  
 リ級「ぐえっ!」 
  
 バキッ 
  
 ネ級「ぐぼっ!」 
  
  
 -海上 インド洋深提所有のクルーザー内- 
  
 インド洋深提「まだ日本に着かんのか?」 
  
 ツ級「まだ5時間は掛かります」 
  
 インド洋深提「そんなに!?もっと早くならんのか?」 
  
 ツ級「これでもフルスロットルですよ。だいたい、連絡を受けてから出発するのではなく」クドクド 
  
 インド洋深提(あー、面倒くせぇ説教が始まった。コイツの話は長いんだよな。だいだい、わしが上官でコイツは部下なんだけどな)  
	- 156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/22(日) 21:28:18.35 ID:ujLtMoQb0
 -   
 -倉庫前- 
  
 キット「そろそろ頃合でしょうか。川内さんのおかげで活動中の深海棲艦の数がかなり減っています」フォンフォン 
  
 吹雪「では突入しましょう!」 
  
 キット「まずは私が扉を突き破りますので、その後皆さんは突入してください」フォンフォン 
  
 一同「了解!」 
  
 キット「では、突入します」フォンフォン 
  
 ブーン! 
  
 装甲空母鬼「何の音だ?」 
  
 ドンガラガッシャーン 
  
 装甲空母鬼「!!!」 
  
 提督(キットか!) 
  
 卯月「司令官を返せぴょん!」 
  
 装甲空母鬼「飛んで火に入る夏の虫とはこのことか。たかが三隻の艦娘と深海の裏切り者に何が出来る?」 
  
 卯月「司令官はうーちゃんの大切な・・・」 
  
 提督(そんなにも俺のことを)ジーン 
  
 卯月「大切なオモチャだぴょん!」 
  
 ズコー 
  
 装甲空母鬼「貴様、ふざけているのか!自分の上司をオモチャなどと」 
  
 吹雪「・・・」ゴゴゴゴゴ 
  
 卯月(お、恐ろしいオーラを感じるぴょん!完全に殺気だぴょん)チラッ 
  
 吹雪「卯月ちゃん、帰ったらお話があります」ゴゴゴゴゴ 
  
 卯月「ひっ・・・。あ、あの、重ね重ね無礼なことをしたのは謝ります」  
	- 157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/22(日) 21:28:53.24 ID:ujLtMoQb0
 -   
 ギコギコ 
  
 プチッ 
  
 ヲ級「縄が切れたわ!今のうちに早く!」 
  
 提督「助かった!」 
  
 キット「アドミラル、早くこちらへ」フォンフォン 
  
 装甲空母鬼「逃がすか!行け!」 
  
 ヲ級「させないわ!全艦載機、発艦!」 
  
 バババ! 
  
 ドカーン! 
  
 提督「ふぅ〜、助かった。車内に居れば安心だ。敵さんも俺を生け捕りにする気なら本気で攻撃してくるなっての」 
  
 キット「人間と艦娘の違いを理解していないのでしょう」 
  
 提督「確かにそうかもな。艦娘なら大怪我で済んでも、俺は死んでるぞ」 
  
 装甲空母鬼「お前たち、あの車を破壊して奴を引きずり出せ!」 
  
 シーン 
  
 装甲空母鬼「何をしている!早くしろ!」 
  
 川内「無駄だよ」 
  
 装甲空母鬼「何っ!?」 
  
 川内「アンタの仲間は全部伸びてるよ。で、アンタが最後だから」 
  
 吹雪「形勢逆転ですね」 
  
 装甲空母鬼「クッ!だが、私がお前たちを倒せば済む話だ!」 
  
 キット「多勢に無勢です。大人しく投降することを薦めます」フォンフォン 
  
 装甲空母鬼「黙れ!行けっ!」 
  
 吹雪「お願い、当たってください!」バババッ 
  
 川内「突撃よっ!」 
  
 ドカーン! 
  
 青葉「索敵も砲撃も雷撃も。青葉にお任せ!」 
  
 ドカーン! 
  
 卯月「砲雷撃戦、開始するぴょん!」 
  
 ドカーン! 
  
 装甲空母鬼「無念」撃沈  
	- 158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/22(日) 21:30:39.04 ID:ujLtMoQb0
 -   
 卯月「司令官、ごめんなさい。卯月はどんな罰でも受けます」 
  
 提督「今回の件は敵の侵入を防げなかった俺にも非がある訳だから、卯月は不問にしよう」 
  
 卯月「へ?」 
  
 吹雪「大甘の甘、愚の愚です!司令官は私にだけ優しくしていればいいんです!」 
  
 川内「へぇ〜、吹雪って案外独占欲が強いんだね」 
  
 青葉「これは記事にしなければ!」 
  
 吹雪「ち、違います!今のはその///」 
  
 川内「残りの深海棲艦はどうする?」 
  
 提督「捕虜として大本営に引き取ってもらおう」 
  
 ツンツン 
  
 提督「おい、起きろ」 
  
 ヲ級(敵)「あと5分だけ」 
  
 提督「何寝ぼけてるんだ」 
  
 ヲ級(敵)「ん?き、貴様何故!」 
  
 提督「お前たちのリーダーと思われる装甲空母鬼は倒した。大人しく投降しろ」 
  
 ヲ級(敵)「バカな!?」 
  
 提督「大人しく投降すれば悪いようにはしない」 
  
 ヲ級(敵)「私が人間如きに従うと思うか?」 
  
 パクッ 
  
 ゴクッ 
  
 提督「まさか!」 
  
 ヲ級(敵)「ぐはっ!(吐血)」バタッ 
  
 青葉「服毒自殺!?」 
  
 提督「キット、助けられないか?」 
  
 キット「残念ながら既に死亡しています」フォンフォン 
  
 提督「残りの奴等が同じことをする前に止めないと!」 
  
 リ級「がはっ!(吐血)」バタッ 
  
 ネ級「ジークジ○ン!(吐血)」バタッ 
  
 卯月(何か変なのが混ざってるぴょん) 
  
 バタッ 
  
 バタッ 
  
 バタッ 
  
 提督「クソッ!遅かったか」 
  
 ヲ級「大人しく投降すれば悪い様にはしなかったのに・・・」 
  
 提督「作戦に失敗した部下に自決を強要するなど・・・それが指揮官のやることか!」ギリッ 
  
 吹雪「許せません」 
  
 川内「この後、どうする?」 
  
 提督「大本営に連絡して調査班を派遣してもらおう。全員死亡しているから話は聞けないが、何か分かるかも知れない」  
	- 159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/22(日) 21:31:46.16 ID:ujLtMoQb0
 -   
 -海上 インド洋深提所有のクルーザー内- 
  
 インド洋深提「連絡が途絶えた、だと?」 
  
 ツ級「はい。定時連絡も無く、こちらからの呼びかけにも応答がありません」 
  
 インド洋深提「まさか。兎に角、急ぐぞ」 
  
 ツ級「先ほども言いましたが既にフルスロットルです。これ以上は機関が持ちません」 
  
 インド洋深提「そんなことは分かっておるわ。可能な範囲で急げということだ」 
  
  
 -数時間後 海上 倉庫近辺- 
  
 ツ級「提督を監禁していた倉庫周辺に海軍の人間が集まっています」E:双眼鏡 
  
 インド洋深提「提督め、この状況をも打ち破ったというのか。面白い!ますます奴に興味が湧いてきたぞ!」  
	- 160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/22(日) 21:33:02.59 ID:ujLtMoQb0
 -  ツ級=サンの何処に目があるのか?とか、どうやって双眼鏡を使うのか?とか考えちゃダメだよ。お兄さんとの約束だ! 
  
 うーちゃんがパイになるか、否かは次回のお楽しみ。 
  
 次回もうーちゃん!本日はここまで。  
	- 161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:30:09.89 ID:eZ9hJvRU0
 -  今月は5-5出撃回数が二桁到達したぜ!ひゃっはー! 
 レ級とE風に振り回されて10回も出撃した奴がここに居るぞ!笑えよベジ○タ。 
 5-5と比べて6-5は癒しだよね。 
 マジで5-5はレ級かE風かどちらかにしやがれ下さい。 
  
 本日分、始まります。  
	- 162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:32:21.35 ID:eZ9hJvRU0
 -   
 -午前 工廠- 
  
 提督「久しぶりに建造してみるか」 
  
 妖精ズ「資材はどうしますかー?」 
  
 提督「そうだな・・・。この位でいってみよう」 
  
 妖精ズ「了解です。建造スタート!」 
  
 『06:40:00』 
  
 提督「6時間40分?あまり覚えのない数字だな」 
  
 夕張「そうですね」 
  
 吹雪「これってもしかして・・・」 
  
 提督「?」 
  
 吹雪「大鳳さんじゃないですか!?」 
  
 妖精ズ「ですね〜」 
  
 提督「な、何だと!?」 
  
 妖精ズ「おめでとうございます。大鳳さんの建造に成功しましたよ!」 
  
 提督「んばばんばんば」 
  
 夕張「メラッサメラッサ」 
  
 提・夕「んばばんばんば、メラッサメラッサ」 
  
 吹雪「二人ともどうしたんですか?突然、室戸市名物シットロト踊りなんて踊り始めて(汗)」 
  
 提督「え?」 
  
 夕張「へ?」 
  
 提・夕「室戸市名物シットロト踊り?」 
  
 吹雪「はい」 
  
 提督「バカな!」 
  
 夕張「そんな・・・」 
  
 提・夕「今までアニメの創作ダンスだと思ってたのに・・・」 
  
 吹雪「はぁ」 
  
 提督「大鳳の建造に成功した喜びを踊りで表現していた訳だ」 
  
 夕張「そう。喜びの踊りよ」 
  
 提・夕「それなのに、実在する踊りだったなんて・・・」orz 
  
 提督「夕張はまだいい。俺なんてこの歳になるまで知らなかったんだからな」 
  
 吹雪「あ、あの・・・」 
  
 夕張「元気出してください。そんなこともありますよ」  
	- 163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:33:12.74 ID:eZ9hJvRU0
 -   
 -夕方 執務室- 
  
 吹雪「そういえば、先日の一件でセキュリティを強化するって話でしたが、どうなったんですか?」 
  
 提督「正門に網膜スキャンを設置することにした。準備が出来次第、全員登録してもらうから」 
  
 吹雪「今回は正面から堂々と侵入したってことでしたが、それなら大丈夫そうですね」 
  
 提督「ああ、認証せずに通過したらアラームが鳴るように設定するから、一発で気付くだろう」 
  
 キット「正面から堂々と侵入するという大胆な手口には驚かされました」フォンフォン 
  
 提督「本当にな。堂々とし過ぎて逆に気付かないよな」 
  
 吹雪「相手がヲ級だったからこそですよね。ヲ級さんが鎮守府に居なければ通用しなかった手口ですし」 
  
 ジリリリリーン 
  
 ガチャ 
  
 提督「もしもし」 
  
 夕張「夕張です。大鳳さんの建造が完了しましたよ」 
  
 提督「そうか!直ぐ行くから待っててくれ」 
  
 夕張「はい。お待ちしてます」 
  
 ガチャ 
  
 提督「建造が完了したそうだ」 
  
 吹雪「早速、会いに行きましょう!」 
  
 提督「そうだな!その前に鳳翔さんも呼んでおくか」 
  
 ピンポンパンポーン 
  
 スピーカー「鳳翔さん、工廠へ来てください。繰り返します、鳳翔さん」  
	- 164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:35:36.74 ID:eZ9hJvRU0
 -   
 -工廠- 
  
 鳳翔「提督、どうされたのですか?」 
  
 提督「大鳳の建造に成功したのでお知らせしておこうと思いまして」 
  
 鳳翔「そうでしたか!では、後で赤城さんたちにも知らせてあげないと」 
  
 提督「早速、会いに行きましょうか」 
  
 吹雪「楽しみですね」 
  
 夕張「あ、提督!では、早速開けてみましょうか」 
  
 提督「頼む」 
  
 夕張「オープン!」 
  
 ギィィィィィ 
  
 モクモク 
  
 大鳳「そう・・・私が大鳳。出迎え、ありがとうございます。提督・・・貴方と機動部隊に勝利を!」 
  
 提督「やったー!大鳳だー!」 
  
 吹雪「やりましたね!」 
  
 提督「よく来てくれた。俺が提督だ。宜しくな!」 
  
 大鳳「こちらこそよろしくお願いします」 
  
 提督「鳳翔さん、空母寮まで案内をお願いしていいですか?」 
  
 鳳翔「はい。お任せください」 
  
 提督「鎮守府内の案内は明日の朝にしましょう」 
  
 鳳翔「そうですね。もう日も暮れますし、寮と食堂だけ案内しておきますね」  
	- 165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:36:42.33 ID:eZ9hJvRU0
 -   
 -夜 睦月型私室- 
  
 卯月「明日はハロパだぴょん!楽しみだぴょん♪」 
  
 テレビ「アバダ○ダブラ!」 
  
 弥生「校長先生・・・死んじゃった・・・」 
  
 卯月「弥生、怒ってるぴょん?」 
  
 弥生「怒ってません」 
  
 卯月「そうだ!以前、司令官に杖を買ってもらったんだった!」 
  
 弥生(いいなー) 
  
 卯月「うーちゃんだけ買ってもらって、怒ってるぴょん?」 
  
 弥生「怒ってません」 
  
 卯月(明日はこの杖で遊べるぴょん!) 
  
  
 -提督私室- 
  
 提督「明日は昼からハロウィンパーティだな」 
  
 吹雪「楽しみです!」 
  
 提督「せっかくだから俺もコスプレしてみるか」 
  
 吹雪「狼男とかフランケンシュタインですか?」 
  
 提督「いや、流石にそういう格好はな。客人が来ることは無いだろうが、あまりふざけた格好をする訳にはいかんからな」 
  
 吹雪「じゃあ、どうするんですか?」 
  
 提督「前に作ってもらった衣装があるだろ?」 
  
 吹雪「あー、閣下の衣装ですね?」 
  
 提督「ああ、そうだ。一応軍服だから不自然では無いだろ?」 
  
 吹雪「そうですね」 
  
 テレビ「アバダ○ダブラ!」 
  
 提督「そういえば前に卯月がハリ○タの杖を欲しがっていたから買ってやったな」 
  
 吹雪「杖?そうだ!いいこと思いつきました!」  
	- 166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:37:39.70 ID:eZ9hJvRU0
 -   
 -翌日 午後 執務室- 
  
 暁「暁は一人前のレディだからお菓子なんて要らないわ」 
  
 提督「そうか。では、響、雷、電の三人にお菓子をあげよう」つお菓子 
  
 響「ハラショー」 
  
 雷「ありがとう」 
  
 電「ありがとうなのです」 
  
 暁「・・・」チラッ 
  
 提督「どうした?暁は一人前のレディだから要らないんだろ?」 
  
 吹雪「そうですね。暁ちゃんは一人前のレディだから要らないって言いましたね」 
  
 キット「はい。間違いなくそう言いました。先ほどの発言を再生しましょうか?」フォンフォン 
  
 暁「・・・」涙目 
  
 提督「ほら、暁の分だ」つお菓子 
  
 暁「いいの?」 
  
 提督「ああ。変な意地張ってないで受け取りなさい」 
  
 暁「ありがとう!」 
  
 コンコン 
  
 漣「ご主人様〜、漣です」 
  
 提督「どうぞ」 
  
 ガチャ 
  
 響「じゃあ、私たちは次に行こうか」 
  
 暁「そうね」 
  
 雷「行ってきます!」フリフリ 
  
 電「なのです」フリフリ 
  
 提督「沢山もらってこいよ〜」  
	- 167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:38:58.84 ID:eZ9hJvRU0
 -   
 漣「ご主人様、トリックオアトリート」 
  
 曙「トリックオアトリート」 
  
 潮「トリックオアトリート」 
  
 朧「積尸気オアトリート」 
  
 提督「では、お菓子を・・・って今何か変なこと言わなかったか?」 
  
 吹雪「何か違う単語が聞こえた気がしますね」 
  
 漣「? ちゃんとトリックオアトリートと言いましたよ」 
  
 曙「私もよ」 
  
 潮「潮もです」 
  
 朧「積尸気オアトリート」 
  
 提督「へ?」 
  
 朧「積尸気オアトリートです。お菓子をくれないなら死んでもらいます」 
  
 提督「あの・・・朧さんはわたくしに何か恨みでも?」 
  
 朧「潮のことをやらしい目で」 
  
 提督(え?え?ちょっと待って!重巡、戦艦、空母辺りはまぁ、全く身に覚えが無いとは言わん。だが、潮をそんな風に見た覚えは無いんだが・・・) 
  
 朧「見ない提督にはお仕置きが必要です。潮には魅力がありませんか?」 
  
 提督「は?」 
  
 朧「吹雪姉さんより、潮の方が出るところが出てますよ」 
  
 潮「///」 
  
 吹雪「・・・」 
  
 漣「さらっと姐さんをディスるのはどうかと思うお」 
  
 曙(うわぁ・・・) 
  
 提督「お菓子あげるので勘弁してください」 
  
 朧「仕方ないですね。お菓子で手を打ちます」 
  
 提督(助かった) 
  
 漣「お菓子ももたったし、次行くお!」 
  
 曙「レッツゴー!」 
  
 提督(何だかんだ言って曙も楽しんでくれているな。良かった) 
  
 潮「では、失礼します」 
  
 バタン  
	- 168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:42:26.24 ID:eZ9hJvRU0
 -   
 コンコン 
  
 卯月「うーちゃんだぴょん!」 
  
 提督「どうぞ」 
  
 ガチャ 
  
 バタン 
  
 卯月「アバダ○ダブラ!」 
  
 提督「うっ」 
  
 バタッ 
  
 卯月「ぷっぷくぷぅ〜♪」 
  
 吹雪「司令官もノリノリですね」 
  
 卯月「司令官、もう生き返っていいぴょん」 
  
 吹雪「もういいそうですよ」 
  
 卯月「いつまで死んでるぴょん?」 
  
 吹雪「司令官?え・・・」 
  
 卯月「どうしたぴょん?」 
  
 吹雪「息、してない」 
  
 卯月「そこまで本格的にしなくてもいいぴょん♪」 
  
 吹雪「脈も無い・・・」 
  
 卯月「え?冗談だよね?」 
  
 キット「残念ながら、既に亡くなられています」フォンフォン 
  
 卯月「冗談は止めるぴょん!」 
  
 吹雪「どうして・・・たの?」 
  
 卯月「へ?」 
  
 吹雪「どうして殺したの?」 
  
 卯月「ち、違うぴょん!うーちゃんはハリ○タの真似しただけだぴょん!」  
	- 169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:43:10.59 ID:eZ9hJvRU0
 -   
 ガチャ 
  
 時雨「どうしたんだい?」 
  
 夕立「何かあったっぽい?」 
  
 朝潮「し、司令官が倒れてます!」 
  
 吹雪「卯月が司令官を殺したの」 
  
 卯月「ち、違うぴょん!うーちゃんはただ」 
  
 時雨「提督の敵は僕が取るよ」←忠犬その2 
  
 夕立「最っ高に素敵なパーティ始めましょ」←狂犬 
  
 朝潮「司令官との約束を今、果たします」←忠犬その3 
  
 卯月「違うぴょん!うーちゃんは殺してていないぴょん!話を聞いて欲しいぴょん!」 
  
 吹雪「言い残すことはそれだけ?」←柴犬(忠犬その1) 
  
 卯月「ひっ・・・」 
  
 吹雪「これ以上、何も無いなら向こうで司令官に謝罪しなさい」 
  
 卯月「嫌ぁぁぁぁぁ!」ダッ 
  
 吹雪「もういいですよ」 
  
 提督「少々やり過ぎじゃないか?」ムクッ 
  
 朝潮「卯月さんにはいい薬になったと思います」 
  
 提督「もういいだろ?ネタばらしを」 
  
 吹雪「ダメです!」 
  
 提督(先日の発言(オモチャ呼ばわり)をまだ根に持ってるのか?) 
  
 提督「時雨、夕立、朝潮は下がっていいぞ。これお礼だから」つ間宮券  
	- 170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:44:22.30 ID:eZ9hJvRU0
 -   
 -廊下- 
  
 卯月「あぁぁぁぁぁぁぁ!」 
  
 ドン 
  
 卯月「きゃっ」 
  
 神通「卯月さん、大丈夫ですか?廊下を走ってはいけませんよ」 
  
 卯月「ごめんなさい」 
  
 神通「何があったのですか?」 
  
 卯月「司令官が死んじゃったぴょん!それで、うーちゃん逃げてきたぴょん!」←絶賛錯乱中 
  
 神通「提督が?一体どういうことですか?」 
  
 卯月「うーちゃんが昨日テレビでやってたハリ○タの真似して、アバダ○ダブラしたら司令官が死んじゃったぴょん!」 
  
 神通(なるほど。普段からイタズラされているから、逆ドッキリで死んだふりをしたのですね) 
  
 卯月「早く逃げないと吹雪と時雨と夕立と朝潮に殺されるぴょん!」 
  
 神通(せっかくだから私も乗ってみますか) 
  
 神通「卯月さんが提督を殺したのですね?」 
  
 卯月「ち、違うぴょん!うーちゃんは魔法使いじゃ無いぴょん!」 
  
 神通「提督を殺害した貴女を見過ごす訳にはいきません」 
  
 卯月「ひっ・・・」 
  
 神通「覚悟してください」 
  
 卯月「嫌ぁぁぁぁぁ!」ダッ 
  
 神通「少し怖がらせ過ぎましたか」 
  
 吹雪「神通さーん」 
  
 神通「吹雪さん。卯月さんならあっちの方に走っていきましたよ」ユビサシ 
  
 吹雪「ありがとうございます!」 
  
 神通「卯月さんへの逆ドッキリですよね?私も着いて行きます」 
  
 吹雪「お願いします」 
  
 卯月「あぁぁぁぁぁぁぁ!」 
  
 卯月(何処に逃げれば助かるぴょん!?そうだ!) 
  
 卯月(戦艦寮なら・・・!でも、金剛さんや大和さんに知られたら殺されるぴょん!長門さんだけが唯一の望みだぴょん!)  
	- 171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:45:39.73 ID:eZ9hJvRU0
 -   
 -戦艦寮 廊下- 
  
 卯月「うぴゃぁぁぁぁぁー!ゴリラさーん」 
  
 ローマ「卯月」←ハロウィンコス中 
  
 卯月「あ・・・ロ、ローマさん?あの、うーちゃんに何かご用ですか?私、急いでますので」 
  
 ローマ「この国にはカチカチ山のウサギさんって童話があるそうね」 
  
 卯月「へ?」 
  
 ローマ「ウサギがお婆さんを殺したたうえに、お爺さんに対してお婆さんで作った婆汁を食べさせて、狸がお爺さんに代わってウサギに火を放ったり、泥舟に乗せたりして復讐を果たすストーリだそうね」 
  
 卯月「え?え?それって狸とウサギが逆じゃ?それにカチカチ山とげんこつ山のたぬきさんが・・・」 
  
 ローマ「そんなことはどうでもいいのよ」 
  
 卯月「あ、あの・・・」 
  
 ローマ「今日はハロウィン。もてなす代わりにイタズラをしてあげるわ」 
  
 卯月「ひっ・・・」 
  
 ローマ「まずは貴女を捕まえて、生きたまま皮を剥いで、それから・・・首は大釜へ。うひひひひひ。黒魔術にウサギはぴったりなのよ。それに提督はウサギのパイが好物だと言っていたわね。特に、肉の柔らかい仔ウサギのね」 
  
 卯月「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!本物の魔女だぴょぉぉぉぉーん!」ダッ 
  
 ローマ「ちょっと脅かしすぎたかしら?でも、先日、お風呂で恥をかかされたんだから、この位いいわよね」←当然仕掛け人  
	- 172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:46:29.07 ID:eZ9hJvRU0
 -   
 -空母寮 廊下- 
  
 卯月「うぴゃぁぁぁぁぁー!」 
  
 赤城「あら、卯月さん」 
  
 卯月「ひっ・・・来ないでぇぇぇぇ!」 
  
 赤城「お菓子をあげようと思ったのに、どうしたんでしょう?」 
  
  
 -軽巡寮 廊下- 
  
 天龍「よう!卯月じゃねーか」 
  
 卯月「て、天龍ちゃんさん?」 
  
 天龍「おーい、神通!卯月が居たぞー」←捜索を頼まれただけで仕掛け人では無い 
  
 神通「見つけましたよ」 
  
 卯月「嫌ぁぁぁぁぁぁ!」 
  
 天龍「あいつ等、どうしたんだ?」 
  
  
 -重巡寮 廊下- 
  
 摩耶「おう!卯月じゃないか」 
  
 愛宕「ぱんぱかぱーん!」 
  
 卯月「ぎゃぁぁぁぁぁぁー!」←もう全員が自分を狙っていると思い込んでいる 
  
 摩耶「アイツどうしたんだ?」 
  
 愛宕「お菓子をあげようと思ったのにね」 
  
  
 -工廠- 
  
 卯月「うぴゃぁぁぁぁぁー!」 
  
 明石「どうしたんだろ?」 
  
 夕張「お菓子をもらいに来た感じでは無かったわね」  
	- 173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:48:12.81 ID:eZ9hJvRU0
 -   
 -中庭- 
  
 那珂「みんなー、今日は那珂ちゃんのハロウィンライブに来てくれてありがとー!」 
  
 ワー 
  
 キャー 
  
 卯月「うぴゃぁぁぁぁぁー!」 
  
 那珂「卯月ちゃんも来てくれたんだねー」 
  
 卯月「ひっ」 
  
 那珂「どうしたの?」 
  
 卯月「嫌ぁぁぁぁぁぁ!」 
  
 那珂「え・・・、何だったの?」 
  
 ザワザワ 
  
 ナカチャンガ ナカセター 
  
 那珂「ち、違うよー!(汗)」 
  
  
 -グラウンド- 
  
 卯月「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁーっ!来ないでぇぇぇぇぇ!」ダダダダダ 
  
 卯月「側溝の蓋の上に赤い風船!?」 
  
 卯月「あわわわわわわ・・・」  
	- 174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:49:27.93 ID:eZ9hJvRU0
 -   
 〜回想中〜 
  
 卯月「司令官、アイティーって映画が面白そうだから観たいぴょん(司令官はホラー系が苦手らしいからびびらせてやるぴょん♪)」 
  
 提督「アイティー?」 
  
 卯月「そうだぴょん。ピエロの映画だぴょん」 
  
 提督「マジかよ・・・。それはアイティーではなく、イットだ。あの映画、リメイクしたのか」 
  
 卯月「リメイク?」 
  
 提督「ああ、俺がまだ小学生の頃に公開された映画だ。あれはマジでトラウマもんだから止めとけ」 
  
 吹雪「そんなに怖いんですか?」 
  
 提督「ああ」 
  
 卯月「そんなこと言って怖いんでしょ?」 
  
 提督「当時はマジで怖かったが、今はもう平気だ。それに、アレは子供を怖がらせる映画だからな」 
  
 卯月「そこまで言うなら古い方でいいから一緒に観るぴょん!」 
  
 提督「分かったよ。だが、どうなっても知らんぞ」 
  
 卯月「やったー!(司令官の顔が恐怖に歪むのを鑑賞して楽しんでやるぴょん!)」 
  
 提督「吹雪はどうする?」 
  
 吹雪「う〜ん、私は止めときます」 
  
 提督「賢明な判断だ」 
  
 〜鑑賞中〜 
  
 卯月「うぎゃー!!!!」 
  
 卯月「きゃー!」 
  
 卯月「ピエロ怖いぴょぉぉぉぉぉーん!(泣)」 
  
 提督「だから言ったのに(汗)」 
  
 〜終了後〜 
  
 卯月「」ガタガタ 
  
 提督「はぁー、だから止めとけって言っただろ?」 
  
 卯月「今夜は眠れないぴょん・・・」 
  
 提督「部屋には睦月や如月が居るだろ?」 
  
 卯月「ダメだぴょん・・・子供だけだと襲われるぴょん・・・」 
  
 提督「はぁ・・・、分かったよ。部屋まで布団を取りに行こう」 
  
 卯月「一緒に寝てくれるぴょん?」 
  
 提督「ああ、今夜は俺と吹雪と三人だ。これでいいだろ?」 
  
 卯月「それと、あの・・・」 
  
 提督「トイレも付いて行ってやる」 
  
 〜回想終了〜  
	- 175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:50:40.00 ID:eZ9hJvRU0
 -   
 卯月「嫌ぁぁぁぁぁぁーっ!アイツが来るぴょーーーーーーん!!!」ダダダダダ 
  
 大淀「こんな所まで飛ばされていましたか。早く拾って飾りつけ作業に戻らないと」 
  
 卯月「嫌ぁぁぁぁぁぁーっ!」 
  
 大淀「卯月さんはどうしたのでしょう?」 
  
  
 -資材倉庫内- 
  
 卯月inドラム缶「はぁはぁ・・・ここなら当分見つからないはずだぴょん」 
  
 卯月inドラム缶「うーちゃんは司令官と仲良くしたかっただけだぴょん・・・。殺す気なんて無かったぴょん・・・(涙)」ガタガタ 
  
 提督「う・・・づき」 
  
 卯月inドラム缶「もう睦月ちゃんや如月ちゃんに会えないのかな・・・」ガタガタ 
  
 提督「う・・・づき」 
  
 卯月inドラム缶「司令官の声?司令官は生きてるぴょん!」 
  
 卯月「うーちゃんはここだぴょん!」ヒョコッ 
  
 提督「うづき、どうしておれをころしたんだ」←ボロボロの服に血糊のゾンビメイク 
  
 卯月「うぎゃぁぁぁぁー!!!」バタン 
  
 提督「お、おい!しっかりしろ!」 
  
 卯月「」ブクブク 
  
 提督「やっぱりやり過ぎだろ?トラウマものだぞ」 
  
 吹雪「この位しないとお仕置きになりません」 
  
 提督「しかしだな」 
  
 吹雪「司令官は卯月ちゃんと私、どちらが大切ですか?」 
  
 提督(その言い方は卑怯だろ) 
  
 提督「当然、吹雪だ。だが、卯月も大切な仲間だ」 
  
 吹雪「ふーん。でも、私を選んでくれたから許してあげます。なので根拠を見せてください」 
  
 提督「根拠?」 
  
 吹雪「根拠と言うより、証明と言うべきでしょうか?」  
	- 176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:51:55.69 ID:eZ9hJvRU0
 -   
 提督「どうしたらいいんだ?」 
  
 吹雪「簡単なことです。キスしてください!」 
  
 提督「・・・。分かったよ」チュッ 
  
 吹雪「ほっぺでは無く、唇にです!」 
  
 提督「そういうのは大人になるまで取っときなさい。将来、俺よりいい男が現れるかも知れないだろ?」 
  
 吹雪「そんなことありません!してくれないと拗ねますよ」 
  
 提督「吹雪、落ち着いて考えてくれ。今の俺の格好を見てもまだ、今がいい!って言えるか?」 
  
 吹雪「・・・。やっぱり今度でいいです」 
  
 提督「そうだろ?とりあえず、卯月は医務室に運ぶとするか」 
  
 吹雪「そうですね。倒れた時に頭を打ってるといけないので、一応診てもらいましょう」 
  
 提督「誰か付き添いが居た方がいいんだが、俺や吹雪だと目を覚ました時に驚かせてしまうしな」 
  
 加賀「提督。私が診ててあげましょうか?」 
  
 提督「加賀か。良い所に。頼まれてくれるか?」 
  
 加賀「ええ」 
  
 提督「では、医務室に運ぶとしよう。運んだら俺は着替えてくるから」 
  
 吹雪「では、パーティ会場で待ってますね」 
  
 提督「加賀は卯月が目を覚ましたら、会場に連れて来てくれるか」 
  
 加賀「分かりました。それにしても凄い格好ね」 
  
 提督「俺もここまでする必要は無いと思うんだがな、吹雪がどうしてもと言うんでな」 
  
 加賀「倉庫に入っていく提督を見かけた時は驚いたわ」 
  
 提督「驚かせてスマン」  
	- 177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:54:04.46 ID:eZ9hJvRU0
 -   
 -しばらく後 医務室- 
  
 卯月「う〜ん」パチッ 
  
 加賀「気が付いたかしら?」 
  
 卯月「ひっ・・・、うーちゃんは美味しくないから食べないで下さい!お願いします!」 
  
 加賀「大丈夫よ。襲ったりしないわ」 
  
 卯月「本当に?」 
  
 加賀「本当よ。それと、貴女に言っておかないといけないことがあるわ。提督は死んでなどいない」 
  
 卯月「え・・・」 
  
 加賀「あれは貴女がいつもイタズラをするから、そのお返しよ」 
  
 卯月「司令官は生きてるぴょん?」 
  
 加賀「ええ。深海棲艦に襲われても死なない提督がそんな簡単に死んだりしないわ」 
  
 卯月「よがっだびょん・・・じれいがん本当に死んじゃったとおもったびょん」 
  
 加賀「バカね。そんな訳無いじゃない」 
  
  
 -パーティ会場(食堂)- 
  
 足柄「ガオー!食べちゃうわよー」←狼女コス中 
  
 夕立「きゃー!食べられちゃうっぽい!(笑)」 
  
 夕雲「きゃー、怖いわぁ(笑)」 
  
 清霜「きゃー!(笑)」 
  
 暁「あ、暁は一人前のレディだから、こ、怖くなんてないんだから・・・」涙目 
  
 キャッキャ 
  
 提督「楽しそうだな」 
  
 足型「あら、提督も来たのね」クルッ 
  
 足柄(やだカッコイイ)ズキューン 
  
 足柄「あの、提督・・・、私をた・べ・て♡」 
  
 提督「足柄、駆逐艦の子たちの前でそういう発言は止めなさい」 
  
 夕雲「///」 
  
 清霜「足柄さんを食べるってどういうこと?」 
  
 夕立「足柄さん特製カツを食べるってことじゃないの?」 
  
 提督「ああ、その通りだ。足柄特製カツのことだ」 
  
 清霜「でも、どうして私たちの前でそんな話をしちゃダメなの?」 
  
 提督「今からご馳走が出てくるのに、カツを食べてしまったら満腹になってしまうだろ?夕食前にお菓子を食べて満腹になってしまうのと同じだ」 
  
 清霜「あー、なるほど。私たちが真似しないようにってことだね!」 
  
 提督「そういうことだ(何とか誤魔化せた)」  
	- 178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:56:06.12 ID:eZ9hJvRU0
 -   
 睦月「魔王睦月にひれ伏すがよいぞ」 
  
 吹雪「あはははは!睦月ちゃん何してるの?」 
  
 睦月「今夜の睦月は睦月ではない。魔王睦月にゃしぃ!」 
  
 秋雲(魔王睦月?そうだ!新しいマンガのネタが浮かんだ!) 
  
 提督「楽しそうだな」 
  
 睦月「およ?提督もコスプレ中かにゃ?」 
  
 吹雪「しれ・・・閣下、お待ちしておりました!」 
  
 睦月「閣下?」 
  
 〜想像中〜 
  
 提督「蝋人形にしてやろうかぁ?」 
  
 睦月「ひっ・・・、如月ちゃん、助けて欲しいにゃー!」 
  
 提督「ふはははは!如月なら既に蝋人形にして我輩のコレクションに加えてやったわ!」 
  
 睦月「嫌ぁぁぁぁー!(泣)」 
  
 〜想像終了〜 
  
 睦月「あわわわわわわ」ガタガタ 
  
 提督「睦月?どうした?顔色が悪いぞ」 
  
 睦月「蝋人形にしないで下さい!お願いします!」 
  
 吹雪「あの、睦月ちゃん?その閣下じゃないよ」 
  
 睦月「へ?」 
  
 提督「悪魔の格好に見えるか?」 
  
 睦月「・・・。確かに違うにゃしぃ」 
  
 夕張「あら、提督。エレガント閣下の衣装を着て来たんですね」 
  
 提督「ハロウィンだから仮装してみようと思ってな」 
  
 夕張「似合ってますよ♪」 
  
 提督「ありがとう」  
	- 179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:58:03.84 ID:eZ9hJvRU0
 -   
 加賀「提督。卯月を連れてきました」 
  
 提督「ありがとう。後は俺に任せて、パーティを楽しんでくれ」 
  
 加賀「では、そうさせてもらいます」 
  
 卯月「司令官、あの・・・ごめんなさい」 
  
 提督「俺のほうこそ悪かった。少々やり過ぎた」 
  
 卯月「全部、私が悪いんです。これからはいい子になるから見捨てないで下さい!」 
  
 睦月「卯月ちゃんはどうしたの?」 
  
 吹雪「うん、ちょっとね」 
  
 提督「先日のことなら怒ってないから、大丈夫だ(怒ってるのは吹雪だし)」 
  
 提督「だから卯月はいつもの卯月で居てくれ。皆、卯月の明るさに助けられているからな」 
  
 卯月「司令官」ウルッ 
  
 ウォースパイト「ウサギのパイが焼けたわ」 
  
 ローマ「あ・・・」 
  
 卯月「ウサギの・・・パイ?」ガタガタ 
  
 提督「どうした?」 
  
 ローマ「提督、実は・・・」カクカクシカジカ 
  
 提督「なるほど、そんなことがあったのか。後は任せておけ」 
  
 提督「卯月、落ち着くんだ。ウサギのパイだが、ウサギとは鶏だ。チキンのことだ」 
  
 卯月「チキン?でも、ウサギって」 
  
 提督「昔の人は鶏のことをウサギと呼んでいたんだ。ウサギは何て数える?一匹、二匹ではなく、一羽、二羽だろ?」 
  
 卯月「確かに一羽、二羽って数えるぴょん」 
  
 提督「そうだろ?(スマン、大嘘だ。だが、今はこう言うしか無い)」 
  
 瑞鶴「誰が七面鳥ですって!?」 
  
 提督「んなこと言ってねぇ!」 
  
 翔鶴「すみません、提督。ほら、瑞鶴。あっちへ行きましょう」 
  
 提督「兎に角、そういうことだから、ウォースパイトが焼いたパイはチキンだから」 
  
 卯月「分かったぴょん」  
	- 180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:59:14.91 ID:eZ9hJvRU0
 -   
 吹雪「閣下、そろそろ乾杯の音頭を」 
  
 提督「そうだな。ちょっと行ってくるから、睦月、卯月を頼む」 
  
 睦月「任せて欲しいのね!」 
  
 提督「では、ハロウィンパーティを楽しんでくれ。乾杯!」 
  
 一同「乾杯!」 
  
 ワイワイ 
  
 ガヤガヤ 
  
 アイオワ「アドミラル、サタデーナイトよ!」 
  
 提督「そうだな」 
  
 アイオワ「ノリが悪いわねー。サタデーナイトはフィーバーしないと!」 
  
 提督「えっと・・・つまり、トラボルタの様に踊れと?」 
  
 アイオワ「ザッツライト!ミュージックスタート!」 
  
 提督(ハロウィンってそういう祭りだったっけ?) 
  
 〜30分後〜 
  
 提督「疲れた・・・」 
  
 吹雪「お疲れ様です(汗)」 
  
 提督「アイオワの奴、どんだけ踊らせたら気が済むんだよ。そうだ、卯月はどうしてる?」 
  
 吹雪「睦月ちゃんと居ますよ」 
  
 提督「ちょっと様子を見てくる」 
  
 吹雪「はーい」 
  
 提督「卯月、楽しんでるか?」 
  
 卯月「楽しんでるぴょん」 
  
 提督(明らかに元気が無いよな) 
  
 提督「ほら、料理もケーキも沢山あるからいっぱい食べろよ」 
  
 卯月「うん・・・」 
  
 睦月「美味しい料理が沢山あるんだから食べて元気出すにゃしぃ」 
  
 卯月「うん・・・」  
	- 181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:59:59.71 ID:eZ9hJvRU0
 -   
 -3日後 朝 執務室- 
  
 ガチャ 
  
 提督「そろそろ執務を始めるか」 
  
 吹雪「そうですね」 
  
 バタン 
  
 提督(あれ以来、卯月が元気が無く心配だが、大丈夫だろうか?) 
  
 吹雪(卯月ちゃんのことを心配している様ですね) 
  
 ストン 
  
 ブーーーーーーー! 
  
 提督「???」 
  
 吹雪「し、司令官?」 
  
 提督「ち、違う!俺じゃないぞ!ん?これは・・・」 
  
 吹雪「ブーブークッション?」 
  
 提督「こんなことをするのは・・・」 
  
 吹雪「卯月ちゃんしか居ませんね」 
  
 提督「コラー!卯月!」 
  
  
 -執務室前- 
  
 卯月「ぷっぷくぷぅ〜、大成功だぴょん!」ダッ 
  
  
 -執務室- 
  
 提督「はぁー。まぁ、いつもの卯月に戻ったと思えばいいか」 
  
 吹雪「杞憂に終わりましたね」 
  
 提督「アイツはこの位の方がいいよな」 
  
 吹雪「そうかも知れませんね」  
	- 182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 22:02:48.08 ID:eZ9hJvRU0
 -  卯月は提督のことが大好き(恋愛感情では無い)だけど、不器用故、素直になれず、小ばかにした発言をしたり、 
 イタズラでちょっかいをかけることしか出来ないって感じで描いてみました。 
  
 吹雪の方はね、自分で書いといてアレだけど、何か某ギリシャ辺りの神話の、 
 女を見ると手を出さずにはいられない全知全能の神の嫁っぽくなったきたな。 
  
 本日はここまで。  
	- 183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/01(水) 01:49:14.98 ID:S3wYhl0L0
 -  乙 
  
 なんだかんだ言って提督が一番楽しんでたんじゃ… 
 でも、うーちゃんが良い感じに料理されていて良かったです 
   
	- 184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/02(木) 04:48:01.20 ID:d71h9j6+O
 -  余りにも吹雪きの性格悪すぎるこれって下手しないでも精神壊れたりするやろ卯月が精神病んで狂ってしまうとか考えなかったんやろな 
 
	- 185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/03(金) 09:24:05.66 ID:LT13vPTc0
 -  SS界のうーちゃんの扱いって大体こんなもんでしょ 
   
	- 186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/12(日) 22:18:06.05 ID:c/NoRPVF0
 -  >>183 
 提督が一番楽しんでるって?キノセイデスヨー 
  
 >>184 
 これで精神崩壊ならアムロ・レイ等、戦争をしているアニメのキャラは全員病院送りですよ。 
 特にフリット・アスノなんて7歳の時に目の前で母親殺される。14の時に恩人、初恋の人を殺され、以降ずっとそんな人生ですが狂ってはいませんし。 
  
 >>185 
 悲しいけど、うーちゃんの扱いってこんな感じですよね。今回は少々やり過ぎ感はありますが。  
	- 187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/12(日) 22:19:33.64 ID:c/NoRPVF0
 -  先日、うちにも大鳳が来ましたが、どの辺がママなのか分からない・・・。 
 夕雲ママ、浦風ママ、霞ママ、雷ママも全く分からない。 
 夕雲と浦風は好きだけど、どの辺に母性を感じるんだか。教えてエロイ人。 
 ただ、鳳翔さんがお艦ってのは唯一共感出来た。 
  
 本日分、始まります。  
	- 188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/12(日) 22:20:55.97 ID:c/NoRPVF0
 -   
 -執務室- 
  
 鹿島「鹿島、本日より鎮守府での業務に戻ります!誠心誠意務めさせて頂きます」 
  
 提督「長期の出向任務ご苦労だった(長いことほったらかしにしてたし、今度何かお詫びをしないと)」 
  
 吹雪「長い間お疲れ様でした。鹿島さんが帰ってこられて嬉しいです(今度、何かお詫びをしないといけませんよね)」 
  
 キット「お帰りなさい。鹿島さんが戻ってこられたので、これで香取さんの負担が減らせますね」フォンフォン 
  
 鹿島「吹雪ちゃん、キット、ありがとう」 
  
 香取「先日、着任した新人が待ってるわ」 
  
 鹿島「では、行ってきます!」 
  
 提督「頼んだぞ」 
  
 ガチャ 
  
 バタン 
  
 提督「鹿島も帰ってきたし、もう忘れていることなんて無いよな?」 
  
 吹雪「大丈夫・・・ですよね?」 
  
 キット「はい。現状、他は何もありません」フォンフォン 
  
 提・吹「良かった」 
  
 〜数分後〜 
  
 コンコン 
  
 大淀「大淀です。お客様をお連れしました」 
  
 提督(客?そんな予定聞いてないけどな) 
  
 提督「どうぞ」 
  
 ガチャ 
  
 提督「お、お前は!」 
  
 吹雪「!?」 
  
 キット「・・・」フォンフォン 
  
 大淀「ごゆっくりどうぞ。では、私は失礼します」 
  
 バタン  
	- 189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/12(日) 22:24:33.66 ID:c/NoRPVF0
 -   
 師匠(元・瀬戸内海深提)「久しぶりだな」 
  
 提督「何のマネだ?」 
  
 師匠「久しぶりに師匠が会いに来たというのに、つれない奴だ」 
  
 提督「何故、お前がここに居る?脱獄してきたのか?」 
  
 師匠「そう怖い顔をするでない。刑務所で模範囚として服役していたので、仮出所が認められたのだ」 
  
 吹雪「それで何しに来たんですか?」 
  
 師匠「そう邪険に扱わないでくれ。出所したはいいが、行く所が無いのでな。元帥に頼んでここに置いてもらうことになった。元帥からの手紙だ」つ手紙 
  
 提督「元帥からの手紙だと?」 
  
 『拝啓 やっほー、提督くん元気してるー?実はさぁ、君の師匠の元大将なんだけどぉ、むしょから出たはいいけど、行く所が無いって泣きついてきてさぁ、まー幼馴染だから見捨てられないし、君の所で面倒見てあげてねー。きゃはっ☆ 元帥』 
  
 提督「・・・」プルプル 
  
 吹雪(どうしたんだろう?) 
  
 キット「アドミラル、血圧が上昇していますが、大丈夫ですか?」フォンフォン 
  
 バタッ 
  
 吹雪「し、司令官!しっかりしてください!」 
  
 提督「何処のJKが書いた手紙だ!鈴谷かよ!」 
  
 師匠「何を言うか、正真正銘、元帥からの手紙だ」 
  
 提督「信じられるか!」 
  
 吹雪「何て書いてあるんですか?」 
  
 提督「読んでみるといい」つ手紙 
  
 吹雪「では、読ませていただきます」 
  
 吹雪「」ポカーン 
  
 提督「キット、筆跡鑑定を頼む」 
  
 キット「はい」フォンフォン 
  
 〜鑑定中〜 
  
 キット「残念なお知らせです」フォンフォン 
  
 提督「ま、まさか・・・」 
  
 キット「ええ、そのまさかです。正真正銘、元帥の直筆でした」フォンフォン 
  
 提・吹「」ポカーン  
	- 190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/12(日) 22:28:41.78 ID:c/NoRPVF0
 -   
 師匠「どうだ?これで分かっただろう?」 
  
 提督「吹雪、仕事を辞めて何処か遠い所へ行こうか。暑い所は苦手だから、どこか北の方へ」 
  
 吹雪「そうですね。フランスなんてどうですか?勲章を貰ったくらいですし、受け入れてくれるはずですよ」 
  
 提督「そうだな。それなら、コマンダン・テストとリシュリューも連れて行こうか。母国に帰れるなら、その方がいいだろう」 
  
 師匠「お主等、待たぬか!」 
  
 提・吹「軍のトップがこんなふざけた手紙を渡すなんて、この国はもうお終いだ(です)!」 
  
 師匠「そこはお茶目さんだと関心するところだろ!」 
  
 提・吹「出来るかー!」 
  
 師匠「わしには家族が居らん。頼れるのはお前さんだけだ。それにわしはお前さんを実の息子の様に思っておる」 
  
 提督「アンタには感謝している。アンタが居なければ、俺は今ここに居ないからな。だが、それはそれ、これはこれだ。金で寝返った奴が今更そんなことを言って信じられるか!」 
  
 吹雪「司令官の仰る通りです!」 
  
 師匠「こんなことを言っても信じてもらえんかも知れんが、実は深海側に寝返った振りをして奴等の動向を探っていたのだ」 
  
 提督「まさか・・・それじゃあ」 
  
 キット「残念ながら嘘です」フォンフォン 
  
 提督「え?嘘?」 
  
 キット「はい。アドミラルを息子の様にという部分は本心でしょうが、それ以降の部分で嘘を検出しました」フォンフォン 
  
 提・吹「・・・」ジトー 
  
 師匠「な、何を言うか!提督よ、キットは故障しているようだ」 
  
 提督「残念ながら、昨日、定期メンテナンスを済ませたところでな」 
  
 吹雪「明石さんたちからは何も問題ないとの連絡を受けています」 
  
 師匠「うっ・・・」 
  
 提督「二度も裏切られるとは思わなかった」 
  
 吹雪「酷すぎますね」 
  
 師匠「悪かった。この通りだ」土下座 
  
 師匠「わしにはお前さんしか居らんのだ、頼む!ここに置いてくれ」 
  
 提督「はぁ・・・。元帥からの手紙もある以上仕方ない」 
  
 吹雪「いいんですか?」 
  
 提督「仕方ない。放り出してまた問題を起こされても困るからな」 
  
 吹雪「確かにそうですね」 
  
 師匠「おお!ここに置いてくれるのか?」 
  
 提督「アンタのためじゃない。元帥からの命令だからだ」 
  
 師匠「そうだとしても恩に着る」  
	- 191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/12(日) 22:32:55.19 ID:c/NoRPVF0
 -   
 コンコン 
  
 青葉「青葉ですぅ」 
  
 提督「どうぞ」 
  
 ガチャ 
  
 バタン 
  
 青葉「師匠さん、早速インタビューを!」 
  
 師匠「待て!落ち着かぬか!」 
  
 提督「アンタも青葉がこういう性分なのは知っているだろ?青葉、会議室に連行していいぞ」 
  
 師匠「お、おい!何を言い出すんだ!」 
  
 提督「インタビュー中に部屋を用意しておくから、行って来てくれ」 
  
 青葉「では、連れて行きますね〜」ガシッ 
  
 師匠「待て!離せ!」 
  
 青葉「ええ。たっぷりお話しましょう!」ズルズル 
  
 師匠「その『話せ』ではない!『離せ』と言ったのだ!」 
  
 青葉「ええ。たっぷりじっくりお話しましょうね」ズルズル 
  
 師匠「あぁぁぁぁぁぁーっ」 
  
 ガチャ 
  
 バタン 
  
 提督「はぁーーーーーーーーーーっ。空はあんなに青いのに」 
  
 吹雪(物凄いため息です。でも、仕方ないですよね)  
	- 192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/12(日) 22:34:13.28 ID:c/NoRPVF0
 -   
 -扶桑型私室- 
  
 扶桑「くしゅん」 
  
 山城「姉さま!?まさか、風邪お召しになられたのですか!?」 
  
 扶桑「落ち着いて、山城。私たちは病気に対する免疫は一通り持っているじゃない。風邪なんてひかないわ」 
  
 山城「では、まさか・・・未知のウイルスに姉さまは侵されている!?ああ、どうしましょう!このままでは姉さまが・・・」 
  
 扶桑「きっと、誰かが噂話をしているのよ」 
  
 山城「提督だわ!提督が姉さまのあんな姿やこんな姿といった、あられもない姿を妄想しているのだわ!」 
  
 扶桑「そうやって提督を悪者にするのは止めて」 
  
 山城「ですが、姉さま!」 
  
 扶桑「仮にそうだとしても提督なら悪い気はしないわ(それに、普段から出撃後の報告時にあられもない姿を見られているし。提督は報告は入渠後で言いと言うけれど、先に済ませておかないと)」 
  
 山城「あぁ・・・そんな・・・姉さまが提督に!!!」  
	- 193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/12(日) 22:35:26.75 ID:c/NoRPVF0
 -   
 -執務室- 
  
 コンコン 
  
 山風「山風・・・です」 
  
 提督「どうぞ」 
  
 ガチャ 
  
 バタン 
  
 山風「提督、あのね・・・」 
  
 提督「うん」 
  
 山風「さっきの出撃であたしがMVPだったよ・・・」 
  
 提督「そうか!よく頑張ったな」ナデナデ 
  
 山風「止めてよ、いいのに(もっと、もっと!)」 
  
 提督「おっと、スマン。つい、いつもの癖で。許してくれ」 
  
 山風「・・・(どうして・・・止めちゃうの?)」 
  
 吹雪(山風ちゃんはもう少し素直になった方が良いと思うよ) 
  
 提督「では、お詫び兼、MVPのご褒美として間宮券を進呈しよう。好きな物を食べてくるといい」つ間宮券 
  
 山風「ありがと・・・(もっと撫でて欲しかったのに・・・)」 
  
 山風「それじゃ・・・」 
  
 ガチャ 
  
 バタン 
  
 提督「相変わらず、あの子と接するには距離感が分からない」 
  
 キット「難しい年頃ですね」フォンフォン 
  
 吹雪「そんなに難しく考える必要は無いと思いますよ」 
  
 提督「そうだろうか?」 
  
 吹雪「はい」 
  
 提督「そういうものか?」 
  
 吹雪(司令官もキットも山風ちゃんの本心に気付いてないみたい) 
  
 提督「そうだ。忘れないうちに全員に連絡しておかないと」 
  
 吹雪「皆さんを集めて師匠さんの紹介をしないといけませんね」 
  
 ピンポンパンポーン 
  
 スピーカー「提督です。連絡事項があるので全員、ヒトサンマルマルに大ホールに集合するように」  
	- 194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/12(日) 22:38:18.41 ID:c/NoRPVF0
 -   
 -ヒトサンマルマル 大ホール- 
  
 ザワザワ 
  
 提督「全員揃ったな?」 
  
 吹雪「はい。その様です」 
  
 提督「では、これより今日、新たにこの鎮守府に加わった人物に挨拶をしてもらいます。皆に挨拶をしてくれ」 
  
 比叡「お姉さま、あの人は!」 
  
 金剛「!!! 提督のマスター!?」 
  
 一同「え?提督の師匠!?」 
  
 師匠「今日からこの鎮守府で世話になることになった元・海軍大将だ。よろしく頼む」 
  
 提督「金に目が眩んで深海側に寝返った奴だけどな」 
  
 ザワザワ 
  
 新提「何!」 
  
 提督「かつてのお前さんの仲間だな」 
  
 師匠「かつての?貴様も深海側に居たのか?わしは瀬戸内海だった」 
  
 新提「私は日本海だ」 
  
 師匠「まさかこんな偶然があるとは」 
  
 大和「あの」 
  
 提督「どうした?」 
  
 大和「どうしてその人が鎮守府に?」 
  
 提督「元帥からの命令でな。悪いが我慢してくれ」 
  
 大和「そうでしたか。それとさっき金剛さんの言っていた師匠とは?」 
  
 提督「文字通り、俺の師匠だった人だ。だが、深海側に寝返った様な奴だ。もう師匠でも何でもない。他に質問は?」 
  
 シーン 
  
 提督「無いか。では、先ほど青葉がコイツにインタビューをしてたので、詳細は明日の艦隊新聞でも見てくれ」 
  
 青葉「お任せください!」 
  
 提督「最後に一つ。深海側から足を洗ったとは言え、諸手を挙げて信用していい人物では無い。何かあれば後ろからでも撃っていいぞ」 
  
 吹雪「流石に言い過ぎじゃないですか?」 
  
 師匠「構わんよ。裏切ったのは事実だ。そう簡単に信じてもらえるとは思っておらん」 
  
 提督「そうういうことだ。では、解散」 
  
 師匠「イ級、ヲ級」 
  
 ヲ級「嫌よ」 
  
 師匠「まだ何も言って無いんだが」 
  
 ヲ級「私とイ級は提督の艦娘になったんだから、アンタの下に付く気は無いわ」 
  
 師匠(艦娘ってお前たちは深海棲艦だろ・・・) 
  
 師匠「久しぶりに会ったので話をしようと思っただけだ。わしの配下に付けとは言わん」 
  
 ヲ級「そう。ならいいわ」  
	- 195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/12(日) 22:41:58.17 ID:c/NoRPVF0
 -   
 -執務室- 
  
 提督「元帥も何を考えてらっしゃるのやら」 
  
 吹雪「きっと何か考えがあるんですよ」 
  
 キット「考えがあると言えば、『私にいい考えがある』と死亡フラグを立てる司令官が居ます」フォンフォン 
  
 吹雪「それって相当ダメな人だよね?(汗)」 
  
 コンコン 
  
 夕張「夕張です」 
  
 提督「どうぞ」 
  
 ガチャ 
  
 バタン 
  
 夕張「提督!アレの季節がやって来ましたよ!」 
  
 提督「アレの季節?」 
  
 キット「なるほど、アレの季節ですか」フォンフォン 
  
 提・吹(アレって何だろう?クリスマスはまだ早いし。でも、街はハロウィンが終わった途端、クリスマスムードだし。うーん) 
  
 吹雪「司令官、アレって何ですか?」 
  
 提督「さっきから考えているんだが、さっぱり分からん」 
  
 夕張「もぉー、分かってるくせに。私の好きなアレですよ、ア・レ!」 
  
 提督「夕張が好きな物で、今の季節に関係がある・・・」 
  
 ポクポクポク 
  
 チーン! 
  
 提督「あー、アレか!」 
  
 キット「気付きましたか」フォンフォン 
  
 吹雪「分かったんですか?」 
  
 提督「ああ、答えは秋刀魚だな?」 
  
 夕張「へ?」 
  
 提督「冗談だ。蕎麦だろ?」 
  
 夕張「正解!新蕎麦が出てお蕎麦が美味しい季節です!」 
  
 提督「よし、では週末は信州へ!と言いたいところだが、少々遠いので出石に出かけよう」 
  
 夕張「やったー!」 
  
 吹雪「出石って、江戸時代に信州からお殿様がお国替えでやって来て、蕎麦職人も一緒に来たから蕎麦が有名なんですよね?」 
  
 提督「よく知ってたな」 
  
 キット「よくご存知で」フォンフォン 
  
 夕張「へぇ〜、そうなんだ」 
  
 吹雪「出石は艦だった頃の私が建造された舞鶴から近いですからね」 
  
 提督「なるほど、それでか。そうだ!鹿島も誘っていいだろうか?」 
  
 夕張「私は構いませんよ」 
  
 吹雪「いいと思います。長い間、コンビにで頑張ってもらいましたし、美味しい物食べてもらいましょう」 
  
 提督「よし。では、後ほど鹿島を誘ってくる」 
  
 夕張「私も明石と大淀さんを誘おうかな」  
	- 196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/12(日) 22:44:18.57 ID:c/NoRPVF0
 -   
 -土曜の朝 正門前- 
  
 提督「では、留守中は頼んだぞ」 
  
 新提「任せておけ」 
  
 長門「土産を頼むぞ」 
  
 提督「ああ」 
  
 卯月「何処へお出かけぴょん?」ヒョコッ 
  
 鹿島「あら、卯月ちゃん」 
  
 卯月「鹿島さん、おはようだぴょん」 
  
 提督(見つかってしまった!) 
  
 吹雪「これから夕張さんたちとお蕎麦を食べに行くんだよ」 
  
 卯月「いいなー。うーちゃんも連れて行って欲しいぴょん!」 
  
 提督「見つかってしまった以上、仕方ない。でも、睦月たちには内緒だぞ」 
  
 卯月「分かってるぴょん!流石に睦月型全員を連れて行くのは無理があるぴょん」 
  
 吹雪「これ以上増えないうちに出発しちゃいましょう」 
  
 提督「そうだな。夕張、出発しよう」 
  
 夕張「はーい。と、言うことなので乗っちゃって」 
  
 明石「これ以上増えると、金剛さんか、サラトガさんか、ウォースパイトさんにも出してもらわないといけなくなるわね」 
  
 大淀「そうなると大変ですね。早く出発しましょう」 
  
 卯月「うーちゃん、助手席に座ってみたいぴょん」 
  
 提督(助手席は吹雪の指定席なんだが) 
  
 吹雪「構いませんよ。私は鹿島さんと後部座席に座ります」 
  
 提督「そうか。卯月、分かっているとは思うが」 
  
 卯月「大丈夫だぴょん!うーちゃん、そこまで非常識じゃないぴょん。運転中の司令官にイタズラして事故死なんて嫌だぴょん!」 
  
 提督「分かっているならそれでいい。では、乗ってくれ」 
  
 ガチャ 
  
 バタン 
  
 提督「よし、出発だ!」  
	- 197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/12(日) 22:45:00.42 ID:c/NoRPVF0
 -  この後、提督一行は美味しい蕎麦を食べたそうな。 
  
 本日はここまで。  
	- 198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/13(月) 04:23:08.15 ID:YMY6aNduo
 -  私のとろろ蕎麦もどうですか? 
 
	- 199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 21:29:24.29 ID:8wfwvIL70
 -  >>198  
    
  鹿島「遠慮しておきます」ニコッ  
    
  夕張「私もお腹いっぱいです」  
    
  憲兵「向こうで話を聞こうか」  
	- 200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 21:35:04.87 ID:8wfwvIL70
 -  今回のイベントで防空棲姫が出てきて良かった。 
 やっと15夏の雪辱(と言うかトラウマ)を果たせたよ。 
 当時は着任から日が浅く、E7までは行ったけど、あきつ丸も居なかったし、当時火力が一番強かったLv83の長門がボス戦で一人で足引っ張りまくったし、丙なのに手も足も出なかったし。 
 今回は弱体化しているとは言え、甲でボッコボコにしてやったぜ! 
  
 それと、レ級って先制雷撃が無いとただの戦艦だよね。タ級やル級と変わらない。夕立や綾波ならともかく、ブッキーが小破未満だったレ級を連撃で殴り倒した(撃沈)のを見てよっわ(笑)ってなった。 
 駆逐艦の改二が増えて吹雪の順位はだいぶ下がったけど、それでもまだ強いことが分かったよ。 
  
 本日分、始まります。  
	- 201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 21:37:09.68 ID:8wfwvIL70
 -   
 -鎮守府 中庭- 
  
 金剛「秋デスネー。お出かけにぴったりなシーズンデース」 
  
 榛名「お弁当を持ってお出かけはどうですか?」 
  
 金剛「いいデスネー!そろそろ紅葉も始まりマース」 
  
 アークロイヤル「紅葉か。この国の紅葉は美しいと聞いたことがある」 
  
 ウォースパイト「いいわね。車も有るし、お出かけしましょうか」 
  
 比叡(えっ、車で?) 
  
 比叡「私、ウォースパイトさんのDB5に乗ってみたいです!」 
  
 榛名「は、榛名も乗ってみたいです!」 
  
 霧島「かの有名な英国諜報員が乗った伝説の名車、DB5。私も乗ってみたいです」メガネクイッ 
  
 ウォースパイト「乗りたいなら私は構いませんが、貴女たちは金剛と一緒の方が」 
  
 比叡「いえ!お姉さまのトランザムにはいつでも乗れます!」 
  
 榛名「そうです!せっかくなのでDB5に乗せてください!」 
  
 霧島「是非ともお願いします!」 
  
 ウォースパイト「分かりました(汗) そういうことなので、金剛、貴女のKnight2000にアークロイヤルを乗せてもらえますか?」 
  
 金剛「もちろんデース」 
  
 アークロイヤル「よろしく頼む」 
  
 金剛「英国車もいいデスが、アメ車の良さを教えてあげマース。では、ティータイムが終わったら、提督に申請に行って来ますネ」  
	- 202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 21:38:20.01 ID:8wfwvIL70
 -   
 -執務室- 
  
 コンコン 
  
 金剛「金剛デース」 
  
 提督「どうぞ」 
  
 ガチャ 
  
 バタン 
  
 金剛「提督、お願いがありマース」 
  
 提督「俺に叶えられる範囲の内容にしてくれよ」 
  
 金剛「大丈夫デース。実はマイシスターズ、ウォースパイト、アークロイヤルでお弁当を持って出かけようとおもいマシテ」 
  
 提督「ああ、それなら構わないぞ。次の金曜日は全員出撃の予定が無いし、行ってくるといい」 
  
 金剛「サンキューデース」 
  
 提督「そうだ、吹雪も連れて行ってやってくれないか?」 
  
 金剛「もちろん大歓迎デース」 
  
 吹雪「いいんですか?」 
  
 提督「ああ、秘書艦なら大淀にでも頼むから大丈夫だ」 
  
 パカッ 
  
 青葉「青葉にお任せです!」 
  
 提督(いつも通り天井裏から現れた) 
  
 シュタッ 
  
 川内「私に任せてよ!」 
  
 吹雪(やっぱりこの人、忍者ですよね) 
  
 ドドドドドドド 
  
 提督「この地鳴りはまさか・・・」 
  
 金剛「間違い無いネー(汗)」  
	- 203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 21:41:58.82 ID:8wfwvIL70
 -   
 ドアバーン 
  
 夕立「夕立に任せるっぽい!」 
  
 大和「大和にお任せください!」 
  
 時雨「二人とも落ち着きなよ。提督、ここは僕に任せてくれないかな?」 
  
 黒吹雪「吹雪の代わりが勤まるのは私だけです!」フンス 
  
 提督「いや、君も一緒に行ってきていいよ」 
  
 金剛「どっちのブッキーも大歓迎デース」 
  
 黒吹雪「ダメです!私には秘書艦の仕事があります!」 
  
 提督(ダメだこりゃ。もう引かないな) 
  
 瑞穂「提督、瑞穂をご指名ですか?」 
  
 高雄「私で宜しければ///」 
  
 愛宕「ぱんぱかぱーん♪」 
  
 摩耶「あたしに任せな!」 
  
 鳥海「私の計算では、私が最適かと」 
  
 漣「ご主人様!貴方のラブリーエンジェル、漣が勤めさせていただきます」 
  
 曙「はぁ?何言ってんの?クソ提督が選ぶのは私だし!」 
  
 瑞鳳「卵焼き焼いてきたよ」 
  
 足柄「カツサンドの差し入れよ!」 
  
 由良「由良を選んでくれますよね?ね?」 
  
 夕雲「もちろん私ですよね?」 
  
 赤城「一航戦の誇りにかけて」 
  
 加賀「ここは譲れません」 
  
 グラーフ「私こそが適任だ!そうだろ?アトミラール」 
  
 葛城「貴方は私がついてないとダメね」 
  
 扶桑「戦艦扶桑、(秘書艦代理として執務室へ)出撃いたします」 
  
 伊8「はっちゃんは準備万端です」 
  
 春風「司令官様♡」  
	- 204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 21:44:11.88 ID:8wfwvIL70
 -   
 ヲ級「もちろん私よね?」 
  
 翔鶴「提督のお力になれればと思っています」 
  
 瑞鶴「私を選んでくれないと爆撃するから!」 
  
 浦風「当然、うちを選んでくれるよね?」 
  
 浜風「私にお任せください」 
  
 蒼龍「やだやだやだ、私を選んでくれないとやだ!」 
  
 飛龍「ここで立候補したら多聞丸に怒られちゃうかな?」 
  
 大井「本当は嫌だけど、仕方ないから引き受けてあげます!」 
  
 大井「あーあ、北上さんと一緒に居られる時間がへっちゃうなー(棒)」チラッ 
  
 摩耶「嫌なら引き受けなければいいだろ?(ここで一人でもライバルを蹴落とさないとな)」 
  
 足柄「そーだ、そーだ!(一人でも減らさないと)」 
  
 大井「!!!(クッ・・・そう来たか!マズイ。次の手段を考えないと!)」 
  
 大淀「皆さん、落ち着いてください。提督が指名したのは私です!」 
  
 酒匂「ぴゃー♪」 
  
 提督(何この修羅場・・・。ここで大淀に頼むと言えば角が立つ、しかし、他のだれか一人を選んでも角が立つ) 
  
 島風「(決断が)おっそーい!」 
  
 天津風「急かしちゃダメよ」 
  
 島風「だって遅いんだもん!」 
  
 提督(つまり、俺に残された選択肢は一つしかない) 
  
  
 -球磨型私室- 
  
 北上「何か大井っちが物凄い勢いで出て行ったけど、何だったんだろ?」 
  
 球磨「凄かったクマー」 
  
 多摩「きっと提督の所だニャー」 
  
 木曾「大井の姉貴は何だかんだ言って提督のことが好きだよな」 
  
 北上「確かにそうだねー」  
	- 205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 21:47:55.35 ID:8wfwvIL70
 -   
 -金曜日 路上- 
  
 男A「お!いい女発見!」 
  
 男B「どこどこ?」 
  
 男A「後ろから来る車を見てみろよ」 
  
 男B「運転してる子、最高じゃねーか!」 
  
 男A「信号待ちで横に止まるぞ」 
  
 男A「そこのお姉さん、俺たちと遊びに行かない?」 
  
 金剛「私とレースをして勝てばいいデスヨ。次の信号まで先に到達した方が勝ちネー!」 
  
 男A「よっしゃー!勝ってやるぜ!」 
  
 吹雪「不味いですよ、金剛さん!」 
  
 金剛「心配しなくても大丈夫デース。レプリカとは言えナイト2000デス。そんじょそこらのカスタムカー風情には負けまセーン!」 
  
 吹雪「そういう意味ではなくて」 
  
 アークロイヤル「お手並み拝見ね」 
  
 金剛「青デース」 
  
 ピューン 
  
 男A「へ?」 
  
 男B「何してるんだよ!早く出せ!」 
  
 男A「お、おう!」 
  
 霧島「やってしまった・・・」 
  
 比叡「ヒエーッ!」 
  
 ウォースパイト「貴女たちが金剛のKnight2000に乗りたがらなかったのってもしかして」 
  
 榛名「はい。見ての通り、金剛お姉さまはハンドルを握ると人が変わるタイプです」 
  
 ピューン 
  
 警官A「おい!今の見たか?」 
  
 警官B「ああ、制限時速を50km/hはオーバーしていたぞ!」  
	- 206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 21:54:00.90 ID:8wfwvIL70
 -   
 警官A「そこの黒い車、止まりなさい!それと、後ろの車も!」 
  
 吹雪(やっぱりこうなってしまいました) 
  
 金剛「ポリスに見つかってしまいましたネ。振り切ってやりマース!」 
  
 アークロイヤル「流石だ」 
  
 吹雪「ダメです!大人しく止まりましょう」 
  
 金剛「仕方ないデスネ」 
  
 アークロイヤル「そうか。この国ではPolicemanに止まれと言われると、止まらないといけないのか」 
  
 吹雪「全世界共通です!」 
  
 キキーッ 
  
 警官A「俺は前の黒い車の所に行ってくる」 
  
 警官B「了解。では、俺は後ろの車に」 
  
 コンコン 
  
 警官A「免許書見せて」 
  
 ウィィィーン 
  
 吹雪「どうも(汗)」 
  
 警官A「(左ハンドル?)あれ?君もしかして・・・」 
  
 金剛「ブッキー、渡してくだサーイ」つ免許証 
  
 警官A(黒いトランザム?見覚えのある顔・・・まさか) 
  
 吹雪「免許証です」つ免許証 
  
 警官A「!!! し、失礼いたしました!お返しします。どうぞ!」 
  
 金剛「罰金はいくらデスカ?」 
  
 警官A「罰金なんて滅相もございません!お手数をお掛けして申し訳ありません。どうぞ、行ってください。安全運転でお願いします」 
  
 金剛「? そうデスカ。じゃあ、行きましょう」 
  
 ブーン 
  
 警官B「おいおい、何で行かせたんだよ?」 
  
 警官A「提督さんの所の艦娘さんだった」 
  
 警官B「あー、相手が相手だけに流石に反則切符は切れんよな」 
  
 警官A「ああ、普段から世話になってるからな。それに、この街の平和、いや、国の平和を守ってもらっているし」 
  
 警官B「提督さんはバリバリの武闘派って噂だよな」 
  
 警官A「素手で深海棲艦を殴り倒して、ちぎっては投げって噂だからな。下手なことをすると後が怖い」 
  
 男A「では、自分たちもこれで」 
  
 警官A「待て。お前たちは行っていいと言ってないぞ」 
  
 男B「やっぱりダメだった」  
	- 207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 21:55:26.64 ID:8wfwvIL70
 -   
 -鎮守府 執務室- 
  
 提督「はっくしょん」 
  
 夕立「提督さん、風邪ひいたの?」 
  
 提督「いや、誰かが噂をしていた様だ」 
  
 夕立「ふ〜ん」 
  
 提督「ところで、夕立さん。何故、俺の膝の上に座ってらっしゃるのですか?」 
  
 夕立「ここが落ち着くからっぽい〜♪」 
  
 時雨「あと5分で交代だよ」 
  
 夕立「はーい」 
  
 時雨「次は僕で、その次が大和さんで」 
  
 提督「ちょっと待て」 
  
 時雨「どうしたんだい?」 
  
 提督「何その順番」 
  
 時雨「さっきくじ引きで決めたんだよ?」 
  
 提督「マジっすか」 
  
 時雨「今日、集まってる全員の順番が決まってるから」 
  
 提督(生殺しじゃないか。地獄だ・・・) 
  
 青葉「司令官。実は昨日、元帥から任務が届きまして」 
  
 提督「何で青葉に?」 
  
 青葉「実は、青葉は元帥とメル友なんです」 
  
 提督「青葉、お前もか」 
  
 青葉「(お前も?)それで内容ですが」 
  
 提督「続けてくれ」 
  
 青葉「先日、吹き飛んだ新提さんが着任予定だった鎮守府の再建費用を捻出するために、艦娘主演の映画を作製することになりました」 
  
 提督「またかよ!」 
  
 青葉「来年のゴールデンウィーク公開予定で製作して欲しいとのことです」 
  
 提督「約半年で?」 
  
 青葉「無理なら夏休み公開でも構わないそうです。本来の仕事の方が大事ですからね」  
	- 208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 21:56:51.39 ID:8wfwvIL70
 -   
 提督「で、アイデアはあるのか?」 
  
 青葉「勿論です。一つ目がガサー主演で、考古学者のガサーが大冒険を繰り広げる『失われたクリスタル・最後の魔宮』」 
  
 提督「おい!」 
  
 青葉「どうしたんですか?」 
  
 提督「どうしたも、こうしたもあるか!某考古学者の映画のタイトルをくっ付けただけだろ!」 
  
 青葉「まーまー落ち着いてください。ストーリーの概要を説明しますから」 
  
 提督「分かった。聞こう」 
  
 青葉「考古学者のガサーがクリスタルで出来た死者の書を発見して、ピラミッドと言う名の魔宮で古代のミイラを蘇らせてしまいます」 
  
 提督「ちょっと待て!」 
  
 青葉「もー、何ですか?良い所なのに」 
  
 提督「自動車メーカーの様な名前の人物が主演のスピルナントカ監督作品に、古代エジプトの神官の様な名前の人物が登場するミイラ映画をくっ付けた内容じゃないか!」 
  
 青葉「そんなこと無いですよ!蠍王とか登場しませんし!」 
  
 提督「自分でパクリって言ってるじゃねーか!」 
  
 青葉「パクリじゃないです!リスペクトです!」 
  
 提督「都合の良い言葉を出してきたな」 
  
 青葉「それほどでも///」 
  
 提督「褒めてないから。蠍王と言えば、人気があったらしく蠍王が主役のスピンオフ映画あったよな」 
  
 青葉「ありましたねー」 
  
 提督「あれってアヌビスの軍団を率いて戦う映画かと思ったら、蠍王になるまでの過程を描いた映画だったな」 
  
 青葉「あれには驚きましたねぇ。え?そっちですか!?って」 
  
 提督「更に蠍王2ってのがあった」 
  
 青葉「そうなんですか?では、今度こそ」 
  
 提督「そう思うだろ?」 
  
 青葉「はい」 
  
 提督「今度は少年時代の話だった」 
  
 青葉「へ?では、アヌビスを率いて戦う話は?」 
  
 提督「そんなもの無い。本当に何なんすかコレ?って感じだった」 
  
 青葉「うーん・・・気を取り直して次行きましょう!」 
  
 提督「そうだな」  
	- 209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 21:58:36.80 ID:8wfwvIL70
 -   
 青葉「もう一つは、熊野さん主演で『富豪艦娘』です」 
  
 提督「もう突っ込まんぞ」 
  
 青葉「こちらのストーリーはですね、世界一の大富豪の孫娘、熊野さんが警察に就職し、金に物を言わせて事件を解決する刑事もの(?)です」 
  
 提督「うん、そうだと思った」 
  
 夕立「面白そう〜、夕立も出して〜」 
  
 青葉「司令官の許可が出たら、夕立さんの出番も考えますよ」 
  
 夕立「提督さぁ〜ん」 
  
 提督「夕立が出るのは構わんが、俺は絶対に出ないからな」 
  
 青葉「いいんですかぁ〜?元帥からの指令ですよ。いくら司令官と言えどもノーとは言えないはずです」 
  
 提督「前回の映画のキスシーンを忘れたとは言わせんぞ。あの後、吹雪が怒るわ、拗ねるわで大変だったんだぞ」 
  
 時雨「アレは吹雪が嫉妬するのも仕方ないよ。例え、角度的にしている様に見えるだけで実際にはして無いとしてもね」 
  
 青葉「あはは・・・。今回はそういうシーンは入れないので安心してください。それと強力な助っ人を呼んでます」 
  
 提督「助っ人?」 
  
 青葉「どうぞ、入ってください」 
  
 ガチャ 
  
 提督「!!! あ、あなた方は!」 
  
 淀長「ハイ皆さん、こんばんは」 
  
 水野「いやぁー、映画って本当に良いものですね」 
  
 バタン 
  
 提督「青葉、その人たちをどうやって連れてきた?(汗)」 
  
 青葉「恐山のイタコの人に頼んで呼んでもらいました。本当は黒澤監督も呼びたかったんですが、予算の都合でお二人だけに」 
  
 提督「帰ってもらいなさい」 
  
 時雨「夕立、交代の時間だよ」 
  
 夕立「名残惜しいけど、仕方ないっぽい」 
  
 時雨「じゃあ、失礼するよ」ストン 
  
 提督(ナチュラルに座ってきた) 
  
 青葉「残念ながら、契約が終了するまで帰ってもらうことは出来ません」 
  
 提督「クッ・・・。ん?青葉、お前さんいつの間に青森まで行ってきたんだ?」 
  
 青葉「行ってませんよ。今はオンラインでイタコに依頼できる時代です」 
  
 提督「マジっすか」 
  
 青葉「イムヤちゃんに教えてもらいました。スマホで見つけたそうです」 
  
 提督「イムヤの奴、スマホで何やってんだか」  
	- 210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 21:59:33.74 ID:8wfwvIL70
 -   
 -京都 嵐山- 
  
 金剛「渡月橋が見えてきましたヨー」 
  
 アークロイヤル「あれが、かの有名な渡月橋か」 
  
 金剛「ブッキーは懐かしいんじゃないデスカ?」 
  
 吹雪「えっ?あの、私、京都は京都でも舞鶴なので」 
  
 金剛「ウップス、そうでした。嵐山に海はありマセンネ。ソーリー」 
  
 吹雪「あそこの駐車場はどうですか?」 
  
 金剛「一日1000円デスカ。観光地の駐車場はボッタクリデース」 
  
 吹雪「観光地の駐車場はそんなものですよね。でも、向こうはさらに高いですよ」 
  
 金剛「仕方ないのでそこに停めましょう」 
  
 ウォースパイト「金剛がParkingに入っていきましたね。私たちもあそこに停めましょう」 
  
 比叡「あれ以降、お姉さまが何も問題を起こさず目的地にたどり着いたのが奇跡です」 
  
 榛名「きっと吹雪さんが同乗していたおかげです」 
  
 霧島「ええ、間違いないかと」  
	- 211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 22:02:35.79 ID:8wfwvIL70
 -   
 -執務室- 
  
 時雨「ねぇ、提督」 
  
 提督「どうした?」 
  
 時雨「提督の階級って大佐だよね?」 
  
 提督「ああ、そうだ。それがどうかしたか?」 
  
 時雨「おかしいと思わないかい?今までに深海側の鎮守府を四つも潰したのに、勲章の一つももらえず、評価されないなんて」 
  
 大淀(ま、まさか!時雨さんは気付いている?いいえ、これは鎌をかけているだけのはず。ここで慌てると相手の思う壺よ。冷静に振舞わないと) 
  
 提督「時雨がそう思ってくれるのは嬉しいが、俺なんてまだまだだ」 
  
 大淀「提督の武功を考えると、勲章の一つすらもらえないのは納得できませんが、元帥に何かお考えがあるのでしょう」 
  
 提督(大淀ぉ・・・、いや、ここで下手な発言をすれば大淀に危害が及ぶ危険性ある。俺が知らないふりをしたら丸く収まるんだ、何も言うまい) 
  
 時雨「提督のことを評価しない元帥なんて要らないよね。大丈夫、僕が提督を元帥にしてあげるから」ハイライトオフ 
  
 提督(ヒエーッ!ヤバイ発言してるし!) 
  
 提督「時雨、俺は現状で満足しているからな!だから落ち着こう」 
  
 時雨「ダメだよ。提督はもっと向上心を持たないと」 
  
 提督(どうしたらいいんだよ!もう詰んでるだろ!?) 
  
 扶桑「時雨、そんなことを言ってはいけないわ」 
  
 提督(ナイス、扶桑!) 
  
 時雨「僕の邪魔をするなら扶桑と言えども」 
  
 扶桑「これだけ人が居る場所でそんなことを言っては何処から情報が漏れるか分からないわ。後で二人で話し合いましょう」 
  
 時雨「そうだね。扶桑の言う通りだ」 
  
 提督「ちょっと待て!!!何でそうなる!」 
  
 時雨「何故かって?」 
  
 扶桑「そんなの決まってます。提督に出世して欲しいからです。提督の出世を望まない艦娘なんて居ません」 
  
 提督「いえ、でも、そういう物騒なことは止めて頂けるとですね、助かると言いますか」  
	- 212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 22:03:50.11 ID:8wfwvIL70
 -   
 -嵐山- 
  
 吹雪「このサンドイッチ美味しい〜です」 
  
 金剛「沢山作ったので遠慮せず食べてくださいネー」 
  
 吹雪「はい!頂きます」 
  
 ウォースパイト「良かったらこれもどうぞ」 
  
 吹雪「チョコですか?」 
  
 ウォースパイト「マーマイトよ」 
  
 吹雪「!!!(マーマイトって物凄くマズイって聞いたことがあるアレですか・・・)」 
  
 アークロイヤル「一つ頂こう」 
  
 ウォースパイト「どうぞ」 
  
 モグモグ 
  
 アークロイヤル「美味い」 
  
 吹雪(貴女はイギリス人(艦)だから平気でしょうが、私たち日本人(艦)は・・・って金剛さんが露骨に目を反らしてます・・・)  
	- 213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 22:05:09.66 ID:8wfwvIL70
 -   
 -執務室- 
  
 大和「提督、お茶がはいりましたので、ここに置きますね」 
  
 提督「ありがとう」 
  
 提督(この香りは・・・) 
  
 提督「大和なら緑茶かと思ったが、アールグレイか」 
  
 大和「はい。秘書艦として提督の好みを把握するのは当然です」 
  
 提督「そうか、ありがとう。ん?」 
  
 大和「どうかされましたか?」 
  
 提督「いや、何でもない」 
  
 提督(今、大和は秘書艦代理ではなく、秘書艦と言ったよな?つまりこれって、大和は、いや、今集まっている全員が明日以降も秘書艦として来る気じゃないよな?) 
  
 大和「・・・」ニコニコ 
  
 提督(大和の笑顔が怖い。秘書艦の座を巡って、執務室の中の戦争とか止めてくれよ。嘘だと言ってよバーナード) 
  
 瑞穂「摩耶さん、そろそろ交代のお時間です」 
  
 摩耶「もうそんな時間か。名残惜しいけど、仕方ない」 
  
 瑞穂「では、失礼いたします」ストン 
  
 提督(さも当然と言わんばかりに皆、膝の上に座ってきたが、頼むから止めてください。駆逐艦の子(一部例外あり)だけにしてください)  
	- 214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 22:06:23.18 ID:8wfwvIL70
 -   
 -嵐山- 
  
 金剛「紅葉も満喫しましたシ、そろそろ帰りまショウカ」 
  
 ウォースパイト「そうね」 
  
 比叡「お土産買って帰りませんか?」 
  
 金剛「いいデスネー。確かこの辺りに有名な七味唐辛子のお店がありマシタ」 
  
 吹雪「それってまさか・・・」 
  
 金剛「舞妓はんナントカって名前デシタ」 
  
 吹雪「やっぱり。以前、司令官がその唐辛子で大変な目に合ったって聞いたことがあります。辛い物マニア以外にはオススメできないとか」 
  
 金剛「食堂に置いておけば誰か使いますヨー」 
  
 吹雪「そうですね!辛い物マニアの人は喜びますね」 
  
 榛名(でも、辛い物マニアの人って居たでしょうか?) 
  
 霧島(私の記憶ではその様な人は居なかった様な・・・) 
  
 金剛「では、30分後に駐車場に集合しまショウ」  
	- 215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 22:07:29.24 ID:8wfwvIL70
 -   
 -夕方 執務室- 
  
 ガチャ 
  
 吹雪「ただいま戻りました」 
  
 バタン 
  
 黒吹雪「おかえりなさい」 
  
 提督「おかえり」ゲンナリ 
  
 吹雪「あれ?司令官、随分お疲れの様ですが」 
  
 キット「アドミラルにとって今日は大変な一日でしたから」フォンフォン 
  
 吹雪「やっぱり私は残った方が良かったんじゃ」 
  
 黒吹雪「今日は結構暇だったのに」 
  
 提督「色々あるんだよ。それと吹雪は悪くないから気にするな」 
  
 吹雪「でも」 
  
 提督「吹雪を連れて行く様に頼んだのは俺だからな」 
  
 吹雪(何があったのか気になるから、後でこっそりキットに聞いてみようかな) 
  
 提督(皆、普通に座ってくるせいで煩悩云々なんて口が裂けて言えない)  
	- 216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 22:12:35.08 ID:8wfwvIL70
 -   
 -夜 食堂- 
  
 鳳翔「長門さんはいつも通り甘口ですね?」 
  
 長門「ああ、甘口で頼む」 
  
 鳳翔「はい、甘口です」 
  
 長門「ありがとう」 
  
 陸奥「駆逐艦の子たちが長門の食べてるカレーが甘口だと知ったらどう思うでしょうね?」 
  
 長門「バレなければいいだけの話だ。あそこが空いているな」 
  
 陸奥「では、あそこに座りましょう」 
  
 長・陸「いただきます」 
  
 清霜「長門さーん」 
  
 長門「清霜か。どうした?」 
  
 清霜「長門さんは戦艦(おとな)だから辛い物も平気で食べられますよね?」 
  
 長門「当然だ。私はビッグセブンだからな!」 
  
 清霜「じゃあ、辛口カレーにこの舞妓はんって七味唐辛子をかけても平気ですよね?」憧憬の眼差し 
  
 長門「と、当然だ!」 
  
 陸奥(ご愁傷様) 
  
 清霜「じゃあ、かけますねー」 
  
 パッパッ 
  
 ドバー 
  
 長門(え?こんなにかけるのか?) 
  
 陸奥(甘口から一気に激辛ね) 
  
 清霜「こんなものかな」 
  
 長門(真っ赤に染まったカレー・・・) 
  
 清霜「どうかしましたか?」キョトン 
  
 長門「何でもない。では、食うぞ」パクッ 
  
 長門「う、美味い!」汗ドバー 
  
 陸奥(顔が引きつってるわよ) 
  
 清霜「わぁー!すごーい!」 
  
 長門「お、大人だならな」 
  
 清霜「早く清霜も立派な戦艦になりたいなー」 
  
  
 -夕食後 長門型私室- 
  
 長門「あーーーーー!辛いーーーー!」ゴロゴロ 
  
 陸奥「見栄を張るからよ」 
  
 長門「私はビッグセブンだ!辛口のカレーが食えんなど、恥ずかしくて言えるか!」 
  
 陸奥「その変なプライドは捨てた方がいいわよ。身から出た錆ね」 
  
 長門「あーーーーー!」ゴロゴロ 
  
 陸奥「はぁ・・・静かにしてよ」  
	- 217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 22:14:09.89 ID:8wfwvIL70
 -  世界一辛い(と販売元が主張している)一味、七味の舞妓はんひぃ〜ひぃ〜 
 京都市内各所で売っているので、気になる人は試してみてください。 
 一応、言っておきますがメーカーの回し者ではありません。 
  
 本日はここまで。  
	- 218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/01(金) 22:25:36.15 ID:hqiyQpXz0
 -  E4のマスの記号がもう意味分からない。どこまで拡張する気ですか?そのうちZZZとか出るの? 
  
 Z1:レーベ? 
 Z2:鉄機武者鋼丸のモデル。それ以上は知らん。 
 Z3:マックス? 
 ZZ:ガンダム 
 ZZ2:新手のガンダム?こんな奴居そう。 
 ZZ3:同上 
  
 本日分、始まります。  
	- 219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/01(金) 22:27:09.59 ID:hqiyQpXz0
 -   
 -10月中旬 執務室- 
  
 ジリリリリーン 
  
 ピッ 
  
 提督「もしもし」 
  
 妖精ズ「もしもし、提督さん?大変です!」 
  
 提督「大変?何が起きたんだ?」 
  
 妖精ズ「工事中に天井が崩落しました!」 
  
 提督「何だって!それで被害は?」 
  
 妖精ズ「全員無事ですが、崩落した場所の真上が大淀さんの部屋で、大変な物が落ちてきました!」 
  
 提督「大変な物?」 
  
 妖精ズ「兎に角、来てください!」 
  
 提督「分かった。直ぐ行くから、ちょっと待っててくれ」 
  
 ピッ 
  
 キット「大変な物とは何でしょう?」フォンフォン 
  
 提督「分からん。とりあえず行ってみるしかない」 
  
 キット「アドミラルの盗撮写真が大量に見つかった、とかならいいのですが」フォンフォン 
  
 提督「その程度であればいいが。周辺に青葉は居ないか?」 
  
 キット「青葉さんを含む、艦娘はどなたもいらっしゃいません」フォンフォン 
  
 提督「それでは、上から三段目、左から五冊目をっと」グイッ 
  
 ピーッ! 
  
 ピーッ! 
  
 キット「本棚の本が地下へのエレベーターの起動スイッチとはまるで忍者屋敷ですね」フォンフォン 
  
 提督「遊び心があっていいだろ?」 
  
 キット「アドミラルが気に入っているのであれば否定はしません」フォンフォン  
	- 220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/01(金) 22:28:08.49 ID:hqiyQpXz0
 -   
 -地下通路- 
  
 妖精ズ「提督さーん」 
  
 提督「お待たせ」 
  
 妖精ズ「これを見てください!」 
  
 提督「艦娘基金?何だコレ?」 
  
 妖精ズ「中を見てください」 
  
 提督「ふむ」ペラッ 
  
 提督「!!!」 
  
 ペラッ 
  
 ペラッ 
  
 提督「こ、コレは!?」 
  
 妖精ズ「提督さん」 
  
 提督「これを部屋に戻して、崩落した箇所は元に戻してくれ」 
  
 妖精ズ「ですが」 
  
 提督「後のことは俺が処理する。君たちは何も見て無いし、聞いてない。天井の崩落なんて起きなかった。いいね?」 
  
 妖精ズ「分かりました」 
  
 提督「後で差し入れを持っていくよ」  
	- 221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/01(金) 22:29:22.91 ID:hqiyQpXz0
 -   
 -現在 執務室- 
  
 提督(大淀の部屋から見つかった艦娘基金と書かれた帳簿。何も無ければ見なかったことにしようかと思ったが・・・) 
  
 提督(先日の時雨、アイツの目はやばかった。もしかしたら、大淀が俺に隠れて資金を貯めていることに気付いているのかも知れない) 
  
 キット「大淀さんの部屋から見つかった、帳簿のことを考えているのですか?」フォンフォン 
  
 提督「そうだ。やはり、本人に直接確かめるべきだろうか?」 
  
 キット「そうですね。私も先日の時雨さんの反応を見て、大淀さんから話を聞くべきだと思いました」フォンフォン 
  
 提督「やはりそう思うか」 
  
 キット「はい。あの時の時雨さんはアドミラルに仇なす者は全て敵だと言わんばかりの態度でした」フォンフォン 
  
 提督「元帥に対してもあの態度だったもんな」 
  
 キット「大淀さんにどの様な意図があるのか分かりませんが、彼女を守るためにも白黒つけるべきかと」フォンフォン 
  
 提督「そうだな。大淀を呼んで話を聞こう」  
	- 222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/01(金) 22:32:37.91 ID:hqiyQpXz0
 -   
 -しばらく後 執務室- 
  
 提督「急に呼び出して悪かった」 
  
 大淀「いえ、どうされたのですか?」 
  
 提督「君に聞きたいことがあってな。とりあえず掛けてくれ」 
  
 大淀「では、失礼します」 
  
 提督「ここだと話しづらいので、場所を移動する」 
  
 大淀「?」 
  
 提督「そのまま座っていてくれ」 
  
 大淀「ですが、座ったままでは」 
  
 提督「大丈夫だ。直ぐに分かる」グイッ 
  
 ピーッ! 
  
 ピーッ! 
  
 大淀「警報音?」 
  
 ゴゴゴゴゴ 
  
 大淀「一体何が!?」 
  
 提督「少し揺れるからしっかり座っててくれ」  
	- 223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/01(金) 22:36:52.02 ID:hqiyQpXz0
 -   
 -執務室(地下)- 
  
 大淀「ここは一体?」 
  
 提督「この空間はゴリアテの襲撃を受けた時に隠れてやり過した場所だ」 
  
 大淀「確かにあの時、提督は地下から現れましたね」 
  
 提督「この場所は夕・・・(ヤベッ。この時空の夕張はこの場所を知らないんだった。知っているのはツ級に俺が殺された時空の方の夕張だ)」 
  
 大淀「夕?」 
  
 提督「ごほん。限られた者しか存在を知らない場所だ」 
  
 大淀(夕?誰でしょう?夕張さん、夕立さん、夕雲さん・・・夕雲さん!?まさか) 
  
 〜妄想中〜 
  
 提督「ママ〜、僕、ママのおっぱいが欲しいでちゅう」 
  
 夕雲「もう、提督ったら甘えん坊さんですね」 
  
 提督「ママ〜、早く〜」 
  
 夕雲「ふふっ。仕方ないですね」 
  
 提督「わーい」 
  
 〜妄想終了〜 
  
 大淀「何て破廉恥な!」←オークラ先生の薄い本に思考を毒されている 
  
 提督「え?破廉恥?」 
  
 キット「大淀さん、どうされたのですか?」フォンフォン 
  
 大淀「え・・・?も、申し訳ありません!」 
  
 提督「話を続けていいだろうか?」 
  
 大淀「はい!お願いします」 
  
 提督(大淀の奴、どうしたんだ?まぁいい。とりあえず話の続きを) 
  
 提督「君に尋ねたいことがある。先日、妖精さんに地下空間の拡張工事をしてもらっていた時のことだ」 
  
 提督「君の部屋の床、ここから見ると天井に当たる場所が崩落して、上から物が落ちてきた」 
  
 大淀「!!!」 
  
 提督「落ちてきた物の中に艦娘基金と書かれた帳簿があった」 
  
 大淀「まさか・・・」 
  
 提督「悪いが中を確認させてもらった」 
  
 大淀「知ってしまったのですね」 
  
 提督「ああ、俺が受け取るはずだった勲章を換金するとの趣旨の文書と元帥のサインも確認した」 
  
 大淀「知ってしまったのなら、隠しても仕方ありませんね。ええ、そうです。全てお金に換えました。どうしますか?私を解体しますか?」  
	- 224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/01(金) 22:39:02.40 ID:hqiyQpXz0
 -   
 提督「大淀」 
  
 大淀「それとも、腹いせに酷いことをしますか?エロ同人のように!そうされても文句を言えないことをしでかしたんですからね」ヌギヌギ 
  
 提督「待ちなさい。スカートを脱ごうとするんじゃない!」クルッ 
  
 大淀「後ろを向いたりせず、私を見てください」 
  
 提督「ちゃんとスカートを履いたらな」 
  
 大淀「そうですか。提督は服を着たままがお好きですか」 
  
 提督「何故そうなる!」 
  
 大淀「えい!」ドン! 
  
 提督「うわっ!」バタッ 
  
 提督「いてて、何するんだ!」クルッ 
  
 大淀「貴方がその気にならないなら、私がその気にしてあげます」ストン 
  
 提督「こら!跨るんじゃない!」 
  
 大淀「吹雪さんより先に貴方の子供が出来れば」ブツブツ 
  
 提督「キット、助けてくれ!」 
  
 キット「大淀さん、止めなさい!」フォンフォン 
  
 大淀「大丈夫ですよ、提督♡」 
  
 提督「大丈夫じゃないから!兎に角、話し合おう!」 
  
 大淀「ええ、たっぷりと」ニコッ 
  
 提督(ダメだ。言葉が通じない!) 
  
 ドスッ 
  
 大淀「うっ・・・」バタッ 
  
 提督「お、大淀?」 
  
 川内「提督、危なかったね」 
  
 提督「川内!?」 
  
 川内「川内参上!提督の護衛なら任せといて!」 
  
 提督「何故この場所を?」 
  
 川内「どうして秘密の地下室を知っているかって?何故なら私は忍者だから」 
  
 提督(魚雷の様な訳の分からんことを言い出した。それに自分で忍者って言ってるし) 
  
 川内「冗談はさておき、とりあえず大淀さんを退けようか」 
  
 提督「そうだな。何時までも抱きつかれるかたちになるのは色んな意味で良くない」 
  
 川内「よっこらせっと。で、どうする?このまま床に寝かせとく?」 
  
 提督「まだ聞きたいことがあるから、キットに乗せておく。キット、ドアを開けてくれ」 
  
 キット「はい」フォンフォン  
	- 225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/01(金) 22:41:06.67 ID:hqiyQpXz0
 -   
 -廊下(地上)- 
  
 巻雲「沖波」 
  
 沖波「あ、巻雲姉さん」 
  
 巻雲「ちょっとこっちに」 
  
 沖波「はい」スタスタ 
  
 巻雲「沖波に大事な話があるから付いて着て」 
  
 沖波「分かりました」 
  
  
 -会議室- 
  
 コンコン 
  
 巻雲「巻雲です。沖波を連れてきました」 
  
 霧島「どうぞ」 
  
 ガチャ 
  
 沖波(た、沢山人が集まっています・・・。天霧さん以外は先輩方。まさか、新人いびり?) 
  
 バタン 
  
 巻雲「ようこそ!神聖眼鏡同盟 メガ・ネリティアへ」 
  
 沖波「神聖眼鏡同盟 メガ・ネリティア?」 
  
 天霧「何だソレ?」 
  
 ローマ「文字通り、メガネを着用している艦娘により構成された組織よ」 
  
 天霧(意味が分からん) 
  
 沖波「え?でもそれなら時雨さんも」 
  
 霧島「時雨さんはファッション伊達メガネです」 
  
 天霧「提督はどうなんだ?」 
  
 香取「提督のはPC用メガネで度が入ってません」 
  
 沖波「それじゃあ、瑞鳳さんは」 
  
 鳥海「彼女のはハ○キルーペです。拡大鏡はメガネではありませんし、常時着用してる訳では無いので除外します」 
  
 伊8「武蔵さんはまだ居ないので除外しますね」 
  
 天霧「なるほど」 
  
 望月「大淀さんも含まれるけど、さっき司令官に呼ばれてどっか行ったから今は居ないよ〜」 
  
 巻雲「それじゃ、本題に入るね」  
	- 226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/01(金) 22:45:15.09 ID:hqiyQpXz0
 -   
 -執務室(地下)- 
  
 提督「とりあえず、大淀が起きるまでティータイムでにもするか」 
  
 川内「やったー!私、金剛さんのティータイムにもお呼ばれしたこと無いし、初めてなんだよねー」 
  
 提督「それって単純に昼間寝てることが多いからだろ?」 
  
 キット「確かに川内さんは夜戦に出かけることが多い分、昼間は寝ていることが多いですね」フォンフォン 
  
 川内「言われて見ればそうかも」 
  
 提督「金剛のティータイムに参加したいなら、頼んでおくぞ」 
  
 川内「そうだね。頼んでもらおうかな」 
  
 〜しばらく後〜 
  
 大淀「うーん・・・、あれ?ここは?」 
  
 キット「お目覚めですか?」 
  
 大淀「キットの車内?どうしてここに・・・?そうだ!提督を襲おうとしてそれから・・・」 
  
 川内「悪いけど、私が眠らせたよ。提督を襲わせる訳にはいかないからね」 
  
 大淀「川内さん!あと少しだったのに!」 
  
 提督「大淀。何故、こんなことをしたのか教えてくれ」 
  
 大淀「提督を襲い既成事実を作ってしまえば」 
  
 提督「そこじゃない!」 
  
 大淀「?」 
  
 提督「例の帳簿の話だ」 
  
 大淀「・・・。提督、この戦争が終わったとしたら、私たちはどうなると思いますか?」 
  
 提督「戦争が終わっても暫くは事後処理があるだろうし、残党の掃討も必要となるだろう」 
  
 大淀「ええ、そうですね。でも、問題はその後です。私たちが必要無くなった時、大本営はどうするでしょうか?」 
  
 川内「・・・」 
  
 大淀「私たちを追い出すとは考えられませんか?戦うことしか出来ない私たちが突然社会に出ても生きていけません」 
  
 大淀「だからお金が必要です。鎮守府を追い出されても当面生きていけるだけのお金が」 
  
 提督「そんなことは俺がさせない!」  
	- 227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/01(金) 22:48:35.37 ID:hqiyQpXz0
 -   
 大淀「提督ならそう言って下さると信じていました。ですが、貴方も組織に所属する身。上からの命令を拒否できますか?」 
  
 提督「そうなったら、上の連中と戦争でも、クーデターでも何でもしてやる」 
  
 大淀「この国を守った英雄がそんなことをしたら、取り返しが付きません。深海棲艦との戦争が終わり、平和になったとしてもそれでは元も子もありません」 
  
 川内「そうだよ。提督がそこまでする必要なんて無いよ」 
  
 提督「自分の仲間すら守れず何が提督だ!」 
  
 大淀「全てがばれてしまったうえに、提督を手篭めにする作戦も失敗・・・私を処分してください。追放や解体されたとしても文句を言えないことをしでかしたのですから」 
  
 提督「ならば、帳簿の件は俺が指示したことにしろ」 
  
 大淀「何を言い出すんですか!」 
  
 キット「宜しいのですか?」フォンフォン 
  
 提督「さっき言ったはずだ。仲間を守れない奴に提督を名乗る資格は無いと。終戦後まで含めて俺には責任がある。それに」 
  
 川内「それに?」 
  
 提督「先日の時雨の発言が気になる。この件を知ってか、知らずか、大淀に危害を加えかねない発言をしていたからな」 
  
 川内「確かにそうだね」 
  
 提督「正直、少し怖かった。普段はいい子なんだけどな」 
  
 川内「確かに」 
  
 提督「そういうことだから、大淀にはこれまで以上に働いてもらうぞ」 
  
 大淀「はい!」 
  
 キット「一件落着ですね」フォンフォン 
  
 大淀「貴方の様な人に見初められた吹雪さんが羨ましい」ボソッ 
  
 川内「解決したし、私は帰るね」 
  
 シュッ 
  
 提督「アイツ本当に忍者だよな」 
  
 キット「はい。完全に忍者です」フォンフォン 
  
 提督「そういえば、珍しく一言も夜戦と言わなかったな」 
  
 大淀「確かに夜戦の『や』の字も発しませんでした」  
	- 228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/01(金) 22:51:06.53 ID:hqiyQpXz0
 -   
 -女子トイレ(地上)- 
  
 川内「ミッションコンプリート」 
  
 ペリペリ 
  
 伊13(ふぅ・・・、川内さんに化けて提督の護衛をするの・・・疲れるね・・・) 
  
 ヌギヌギ 
  
 伊13(でも、正体を明かす訳にはいかないし、川内さんは忍者っぽいから突然現れても違和感が無いよね) 
  
 〜回想中〜 
  
 元帥「君がこれから着任する鎮守府の提督について話しておきたいことがる」 
  
 伊13「はい・・・」 
  
 元帥「彼は優秀だが、困ったことがあってな」 
  
 伊13「困ったこと・・・何ですか?(艦娘にセクハラする提督も居るって聞くし・・・そんな人だと嫌だな・・・)」 
  
 元帥「彼はこれまで誰も成し得なかった、深海側の鎮守府を破壊することに成功した」 
  
 伊13「はい・・・」 
  
 元帥「だが、それ故、深海側から目を付けられて何度も命を狙われている」 
  
 伊13「はい・・・(違ってて・・・良かった)」 
  
 元帥「当然、彼の鎮守府の艦娘たちが護衛をしているが、君も彼を護ってやって欲しい。特別な訓練を受けた訓練を受けた君だからこそ頼める任務だ」 
  
 伊13「分かりました・・・」 
  
 〜回想終了〜 
  
 伊13(着替え終わったし、帰ろっと・・・)  
	- 229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/01(金) 22:53:30.09 ID:hqiyQpXz0
 -  川内=サン=忍者、忍者=川内=サンがこの鎮守府の共通認識です。 
 忍者とスパイは厳密には違いますが、ここでは同じということで。  
	- 230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/01(金) 23:01:55.86 ID:hqiyQpXz0
 -  -執務室(地上)- 
  
 ガチャ 
  
 吹雪「ただいま戻りました。今日も周辺海域に異常はありません」 
  
 提督「おかえり」 
  
 キット「おかえりなさい」フォンフォン 
  
 大淀「おかえりなさい」 
  
 吹雪「あれ?大淀さん」 
  
 吹雪(テーブルの上にはポットとティーカップ・・・) 
  
 吹雪「二人だけでティータイムなんてずるいです!」 
  
 提督「吹雪の分も直ぐに淹れるから待っててくれ」 
  
 吹雪「はい♪」 
  
  
 -会議室- 
  
 沖波「これより、メガ・ネリティアの一員として、その名に恥じぬ様、誠心誠意務めます!」 
  
 天霧「あたしも頑張るぜ」 
  
 霧島「お二人の活躍に期待しています。大淀さんは帰って来ませんでしたが、本日の会合はここまでとしましょう。お疲れ様でした」 
  
 一同「お疲れ様でした!」  
	- 231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/01(金) 23:04:17.88 ID:hqiyQpXz0
 -  イベント終わったー。 
 へっぽこ提督だけど純粋な西村艦隊で甲略してやったぜ。 
  
 クリア後の台詞には目頭が熱くなったな。もう全て許すと言いたくなったけど・・・だし、防空無傷。テメーはダメだ!!! 
 装備の良し悪しは関係なく、兎に角祈れとは何事だ!航空隊も陣形選ばせろ!輪形陣か警戒陣使えたらもっと楽だっただろ! 
 ここだけはマジで許せん! 
  
 本日はここまで。  
	- 232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/02(土) 13:18:57.73 ID:2VlWrLero
 -  乙 
  
 純粋な西村艦隊(志摩ルート) 
 あと防空で陣形が変化すると航空隊基地が変形している可能性が  
	- 233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 21:57:51.60 ID:+XLNnSEO0
 -  >>232 
 軍艦が人(艦娘)になり、主砲が連装砲ちゃん、連装砲くん等になり、深海側には飛行場姫や港湾棲姫が居る訳でですから、 
 こちらも基地を擬人化してもいい頃だと思うんですよね。  
	- 234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 21:59:24.97 ID:+XLNnSEO0
 -  明日のメンテで多摩改二実装ですね。多摩、全く育ててねー。 
 イベントの度に思うけど、皆、軽巡って育ててるんだろうか? 
 連合艦隊は一枠しか無いから実質、神通か阿武隈の二択だし、 
 陸上型対策に大淀と一応夕張、遠征・輸送作戦に鬼怒が居たら事足りるし。 
 五十鈴は海防実装で仕事無くなった・・・。冬イベはE1に潜水棲姫居るといいな。五十鈴が輝ける数少ない舞台だし。 
 由良さんは・・・太ももがイイネ! 
  
 本日分、始まります。  
	- 235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 22:00:53.10 ID:+XLNnSEO0
 -   
 -執務室- 
  
 キット「!!! アドミラル、吹雪さん、動かないで下さい!」フォンフォン 
  
 提督「ん?どうした?」 
  
 吹雪「?」 
  
 パリーン 
  
 提督「何事だ!?敵襲か!」 
  
 プスッ 
  
 吹雪「司令官!アレを!」 
  
 提督「壁に矢?いや、矢文か」 
  
 吹雪「何て書いてあるんですか?」 
  
 提督「えっと、この鎮守府内に裏切り者が居る。今から名前を挙げる艦娘をテストせよ。神通、加賀、伊勢、摩耶、熊野、榛名、瑞鶴、大鳳、吹雪」 
  
 吹雪「私も!?」 
  
 提督「島風、夕雲、秋月、親潮 (中略) 速吸、間宮、龍驤。 艦娘Kより」 
  
 吹雪「艦娘Kって一体」 
  
 キット(今、名前が挙がった方々の共通点と言えば、まさか) 
  
 提督「艦娘K。カ行の名前は香取、鹿島、加賀、葛城、清霜、加古、鬼怒、北上、神風、風雲、陽炎、衣笠、黒潮、江風、霧島、木曾、熊野、この位か?」 
  
 吹雪「数が多すぎて絞り込めませんね。何かもう少しヒントがあればいいのに」 
  
 キット「お二人とも気付いてください。今挙げた中で矢を使う人物は限られています。いえ、実質一人しか居ません」フォンフォン 
  
 提・吹「う〜ん」 
  
 提督「さっぱり分からん」 
  
 吹雪「ですね」 
  
 提督「何だか知らんが、とりあえず名前の挙がっているメンバーを集めるか」  
	- 236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 22:02:17.52 ID:+XLNnSEO0
 -  艦娘Kの矢文に名前が挙がっている艦娘は 
  
  
 駆逐艦 
 春風、松風、旗風 
 如月、皐月、文月、菊月 
 吹雪、初雪、叢雲、綾波、敷波、曙、漣、響、電 
 村雨、春雨、海風、江風 
 満潮、大潮、朝雲、霰、荒潮 
 陽炎、初風、長波、舞風、浦風、藤波、嵐、沖波、野分、天津風、親潮、黒潮、谷風 
 夕雲、巻雲、朝霜、早霜 
 秋月、初月 
 島風 
  
  
 軽巡(雷巡含む) 
 大井、鬼怒、神通 
  
  
 重巡 
 加古、衣笠、足柄、摩耶、熊野 
  
  
 戦艦 
 榛名、伊勢 
  
  
 空母 
 加賀、龍驤、瑞鶴、飛鷹、大鳳 
  
  
 潜水艦 
 伊8、伊19、伊13、伊14 
  
  
 海防艦 
 択捉 
  
  
 その他 
 間宮、瑞穂、伊良湖、あきつ丸、速吸、秋津洲 
  
  
 です。全員出したらきりが無いので登場するのは一部になりますが。 
 このメンバーの共通点、分かる人には分かるはず。  
	- 237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 22:03:47.34 ID:+XLNnSEO0
 -   
 -会議室- 
  
 親潮「司令はん、今から何が始まるんですか?」 
  
 提督「え?親、いや黒、いや親潮・・・だよな?」 
  
 黒潮「司令はん、何をそんなに驚いてはるん?」 
  
 提督「君は黒潮だよな?」 
  
 黒潮「うち、黒潮やで」 
  
 提督「親潮が黒潮と同じような喋り方をしたから、色々と混乱してきてな」 
  
 黒潮「うちと一緒に居るうちにうつったんやな。言うても、親潮も舞鶴出身やし」 
  
 提督「そうだな(だからと言ってうつるか?)」 
  
 提督「えー、とりあえず本題に入ろう。皆に集まってもらったのは、ちょっとしたテストをするためだ」 
  
 ザワザワ 
  
 提督「一人ずつテストをするので、呼ばれたら隣の部屋に来て欲しい」 
  
 一同「はーい」 
  
 提督(誰から始めようか) 
  
 島風「はーい!はーい!」 
  
 提督「よし、島風から始めよう。移動するから付いて来てくれ」 
  
 島風「はーい!」 
  
  
 -別室- 
  
 提督「そういえば島風は舞鶴出身だったな」 
  
 島風「へぇ。そうどすえ」 
  
 提督「いや、京都だからって、祇園の舞妓さんの様な喋り方しなくていいんだぞ。舞鶴って確かに京都(府)だが京都(市)からかなり遠いだろ」 
  
 島風「そんなことおまへん。舞鶴産まれの艦娘は皆、この喋り方どすえ」 
  
 提督「吹雪がそんな喋り方している姿を見たことないんだけど」 
  
 島風「もう!提督ったらノリ悪ーい!」 
  
 提督「スマン、スマン」 
  
 島風「で、テストって何をするんですか?数学ですか?理科ですか?」 
  
 提督「今から見せる物の名前を教えて欲しいんだ」 
  
 島風「それだけですか?」 
  
 提督「ああ、それだけだ。早速始めよう」 
  
 『春菊』 
  
 島風「菊菜ですか?」 
  
 提督「ふむ。では、悪いが次は神通を呼んで来てくれ」 
  
 島風「え?もう終わりですか?」 
  
 提督「ああ、これだけだ」 
  
 島風「神通さんですね?では、失礼しまーす」ピューン 
  
 提督「相変わらず早いな」  
	- 238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 22:05:35.55 ID:+XLNnSEO0
 -   
 コンコン 
  
 神通「神通です」 
  
 提督「どうぞ」 
  
 ガチャ 
  
 バタン 
  
 提督「とりあえず座ってくれ。島風から聞いたかも知れないが、今から見せる物の名前を教えて欲しい」 
  
 神通「はい」 
  
 『南瓜』 
  
 神通「なんきん、です」 
  
 提督「ふむ。では、悪いが次は榛名を呼んで来てくれ」 
  
 神通「はい、分かりました(一体何のテストだったのでしょう?)」 
  
  
 提督「布引の水は赤道を越えても腐らないと言われているが、その理由は?」 
  
 榛名「有機物の含有量が少なく、適度なミネラルを含んでいるから腐りづらいと言われています」 
  
  
 提督「この食べ物の名前は?」 
  
 『冷やし中華』 
  
 瑞鶴「冷麺よ。韓国冷麺(平壌冷麺屋)の日本における最古の店は神戸にあるそうね」 
  
  
 提督「京橋は♪」 
  
 黒潮「ええとこだっせ(中略)グランシャ○ーへいらっしゃい♪」 
  
  
 提督「コレ、何て読む?」 
  
 『魚の棚』 
  
 荒潮「うおんたな、よぉ〜。常識じゃない」 
  
  
 提督「灘五郷と言えば?」 
  
 摩耶「今津、西宮、魚崎、御影、西郷だな」 
  
  
 提督「とーれとれ♪」 
  
 初風「ぴーちぴち、蟹料理♪って何歌わせるのよ!///」 
  
 提督「ついでに聞くが、作曲したのは誰だ?」 
  
 初風「浪速のモーツァルトよ」 
  
  
 提督「兵庫の初代知事は?」 
  
 伊8「伊藤博文です」 
  
  
 提督「箕面」 
  
 衣笠「温泉スパーガ○デン♪」 
  
  
 提督「尼崎市は何県?」 
  
 瑞穂「大阪府です」  
	- 239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 22:07:23.01 ID:+XLNnSEO0
 -   
 提督「今から目隠しをした状態で」 
  
 熊野「わたくしが抵抗出来ないのをいいことに、口にするのも憚られることをする気なのね!このケダモノ!」 
  
 提督「何でそうなる!味覚のテストだ!正月にやってる格付け的な奴だよ!(それに、やるなら鈴谷の方がいいだろ!)」 
  
 熊野「今、失礼なことを考えてませんでしたか?」 
  
 提督「そんなことは無い」キッパリ 
  
 熊野「まぁ、いいですわ。このアイマスクを着用すればよろしいのですね」 
  
 提督「そうだ」 
  
 熊野「準備完了ですわ」E:アイマスク 
  
 提督(ヤバイ。噴出しそうになった) 
  
 熊野「早く始めてください」 
  
 提督「では、今から100g3000円の神戸牛と100g1000円の国産黒毛和牛を食べてもらう。どちらが神戸牛か当ててくれ」 
  
 熊野「楽勝ですわ!」 
  
 提督「では、Aの肉だ」 
  
 熊野「あーん」 
  
 パクッ 
  
 モグモグ 
  
 ゴクン 
  
 提督「次に、Bの肉だ」 
  
 熊野「あーん」 
  
 パクッ 
  
 モグモグ 
  
 ゴクン 
  
 熊野「分かりました。最高級神戸牛ステーキはBですわ!」 
  
 提督「ふむ。合格っと(だが、正解はAだ)」  
	- 240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 22:08:16.08 ID:+XLNnSEO0
 -   
 提督「鶏肉を別の表現で何と言う?」 
  
 足柄「チキンよ」 
  
 提督「そうだけど、そうじゃなくて!日本語で頼む」 
  
 足柄「あー、かしわ」 
  
 提督「ふむ。合格」 
  
 足柄「提督、貴方まさか・・・トンカツよりチキンカツの方が好きだったの・・・?」 
  
 提督「へ?」 
  
 足柄「そうなのね・・・だからこんなことを聞いてきたのね?」 
  
 提督「いや、どちらかと言えば、トンの方が好きだが」 
  
 足柄「そうよね・・・やっぱりそうなのね・・・トンカツの方が・・・ってトンカツ!?今、トンカツって言った?」 
  
 提督「そうだ」 
  
 足柄「分かったわ!私の揚げたトンカツを食べたいのね?腕によりをかけて揚げて来るわ!行って来ます!」ダッ 
  
 ガチャ 
  
 バタン 
  
 提督「・・・。たまにはビフカツ食べたいです」  
	- 241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 22:09:04.52 ID:+XLNnSEO0
 -   
 コンコン 
  
 龍驤「龍驤や」 
  
 提督「どうぞ」 
  
 ガチャ 
  
 バタン 
  
 提督「早速で悪いが、テストを始める」 
  
 龍驤「いつでもええで。ドンと来いや」 
  
 提督「関西電気」 
  
 龍驤「? どないしたん?」 
  
 提督「!」 
  
 提督「じゃあ、コレは?」 
  
 『ビリケン像』 
  
 龍驤「何やコレ?」 
  
 提督「!!」 
  
 提督「この魚は?」 
  
 『鱧』←実物を見せています。字の読み方ではありません。 
  
 龍驤「何やけったいな魚やな。鰻。いや、穴子か?」 
  
 提督「!!!」 
  
 提督「最後にコレは?」 
  
 『ミンチカツ』 
  
 龍驤「コロッケ」 
  
 提督「いや、確かに似ているが、ひき肉の」 
  
 龍驤「あー、メンチカツ」 
  
 提督「!!!! テストは以上だ。会議室に戻ろう」  
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