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【艦これ】吹雪「大変です、司令官!」 キット「パート2突入です」

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67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 21:54:35.28 ID:oKWTF+U00
>>66
提督が受け取るはずだった勲章は某メガネの艦娘が「勲章じゃ腹は膨れねーんだよ!金寄こせ!」とお上を脅し、秘密裏にお金に換わっているんですね〜。
怖いですねー、恐ろしいですねー。
なので資金は潤沢にあり、一航戦、最上型、大鯨+潜水艦ズ、アッシマーに瑞鳳の旅費(とお土産代)が経費で処理されています。
某メガネの軽巡とは一体誰だ!?何淀かさっぱり分からない。
現実によくある、経理担当が会社の資金を横領している感じですね(経理が皆、そんなことをしていると思っている訳ではないですよ)。
ただし、私腹を肥やすためや、私利私欲のためでは無く、鎮守府に所属する全艦娘のためにしている様です。

提督は提督で、頑張った割には勲章とか貰ったこと無いよな。とか思いつつ、
給与と賞与はきちんと支給されているので別にいいや。って程度にしか思っていない模様。
これで給与未払いなら、海の底に沈んだゴリアテを回収して大本営に対して怒りのアフガンですよ(何だそりゃ?)。
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 21:56:32.02 ID:oKWTF+U00
イベント終了と同時にサラ改二実装?(グラーフがいいとか言えない)
改二は回避の低さをどうにかしてくだち・・・。
うちのサラ(Lv96)は旗艦にしているにも関わらず、被弾しまくりでち。
実装からの時間が空母内で一番短いにも関わらず(アークロイヤルはまだ出撃してない)、うちの空母で一番被弾してるでち。
マジでたのんます。真っ先に中破して置物化するのを避けるために、回避を上げるか、装甲空母にするか。

本日分、始まります。
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 21:58:21.22 ID:oKWTF+U00

-執務室-

提督「はぁー」

キット「どうされましたか?」フォンフォン

提督「いや、9月に入って多少は涼しくなったが、まだまだ暑いなーと思って」

吹雪「日本は湿度が高いですからね」

キット「こればかりはどうにもなりません」フォンフォン

提督「まぁ、そうなんだけどな」

吹雪「プールにでも浸かりたいですね」

提督「プール?それだ!」

吹雪「?」

提督「ちょっと出掛けてくる」

吹雪「え?いってらっしゃい」

ガチャ

バタン

吹雪「どうしたんだろう?」

キット「プールという単語に反応していたようですが」フォンフォン
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 22:00:14.31 ID:oKWTF+U00

-工廠-

提督「妖精さーん」

妖精ズ「はーい!」

提督「仕事を頼みたい。報酬はコレで足りるかな?」パカッ

『ジュラルミンケースいっぱいのお菓子』

妖精ズ「依頼の内容を聞かせてもらおう。受けるか否かは内容次第だ」

明石(今日の妖精さんたちは渋いわねー)

提督「実は・・・」

〜交渉中〜

妖精ズ「お安いご用です〜」

提督「じゃあ、頼んだよ」

妖精ズ「早速取り掛かるぞー!おー!」

青葉「面白そうですねぇ〜、これは早速記事に」

川内「ドーモ、青葉=サン。川内デス」

青葉「せ、川内=サン(汗)」

川内「今の提督たちの話を記事にするなら」

青葉「嫌だな〜そんな訳無いじゃないですかぁ〜、司令官が皆のために準備してくれているサプライズをばらしたりしませんよ〜」

川内「それならいいよ。でも」

青葉「神に誓って記事にはしません!」

川内「そこまで言うなら信じるよ。それじゃ」

青葉(危なかったー)
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 22:01:57.61 ID:oKWTF+U00

-執務室-

ガチャ

吹雪「あ、お帰りなさい」

キット「お帰りなさい」フォンフォン

バタン

提督「ただいま」

吹雪「何処に行かれてたのですか?」

提督「ちょっと工廠にな」

吹雪「また妖精さんに何か作ってもらうんですね?今度は何ですか?」

提督「まだ言えないな。三日程で出来るから、それまでのお楽しみだ」

吹雪「えー、気になります」

提督「じきに分かるさ。皆が喜んでくれるものだ」


-三日後 執務室-

ジリリリリーン

ガチャ

提督「もしもし」

明石「もしもし、明石です」

提督「おう、明石か。どうした?」

明石「妖精さんたちから頼まれたものが出来たから、提督に伝えて欲しいと言われまして」

提督「了解!直ぐに行くから」

明石「はーい」

提督「ちょっと工廠に行ってくる」

吹雪「はーい」

キット「いってらっしゃい」フォンフォン

ガチャ

バタン

吹雪「先日、妖精さんに頼んだ何かだよね。キットは知ってる?」

キット「ええ、知っています。ですが、もう直ぐアドミラルから皆さんに発表があるでしょうから、それまでお待ちください」フォンフォン
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 22:04:29.05 ID:oKWTF+U00

-工廠-

提督「妖精さーん」

妖精ズ「はーい」

提督「例のものが出来たと聞いて来たよ」

妖精ズ「はい!例のものは依頼通りグラウンド・・・」

明石(一体何を作ったのかしら?)

提督「素晴らしい」

妖精ズ「このボタンを押せば・・・ます」

明石(気になるけど、よく聞こえない)

提督「完璧だ。これ少ないけど御礼だから」つ間宮羊羹×10本

妖精ズ「ありがたき幸せ」

提督「それじゃ」

妖精ズ「いってらっしゃいませ〜」フリフリ

提督「明石、いい所に居たな。今から全員に知らせるが、一時間程したらグラウンドに来てくれ」

明石「はい(何が始まるんだろ?)」
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 22:09:13.77 ID:oKWTF+U00

-1時間後 グラウンド-

提督「皆集まったな」

吹雪「はい」

提督「では、これより重大発表を行います」E:拡声器

ザワザワ

提督「皆の活躍と労を労うのと、少々季節外れな気もしますが残暑を乗り切るために、妖精さんに頼んでプールを造ってもらいました!」

夕立「プール?そんな物見当たらないっぽい」

時雨「子供用のビニールプールかな?」

村雨「それだと妖精さんに造ってもらったなんて言わないんじゃない?」

白露「白露がいっちばーん!に入る!」

金剛「提督、プールなんて見当たりませんヨー」

提督「そんなに焦らなくても直ぐに分かるさ。では行くぞ」ポチッ

ゴゴゴゴゴゴゴ

利根「地鳴りがしておるぞ!ちくまー怖いのじゃー(泣)」

筑摩「姉さん、大丈夫です。落ち着いてください」

長門「地面が割れて下から何かが上がってきたぞ」

霧島「私の計算によると、迫り上がってきたのは・・・すばり、プールでしょう」

比叡「ヒエー!」

鳥海「それも、ただのプールではなく、ウォータースライダー付きでしょう」メガネクイッ

霧島「流石ね。そこまで見抜くとは」

鳥海「いえいえ、霧島さんほどではございません」

提督「あの二人は何をしているんだ?」

吹雪「さっぱり分かりません・・・」

伊8「メガネスト同士のプライドのぶつかり合い、そして友情を確かめ合ったのでしょう」ネガネクィツ

大淀「その様ですね」メガネクイッ

香取「ええ、間違いありません」ネガネクィツ

望月「だねー」ネガネクィツ

巻雲「その通りですよ、司令官様」ネガネクィツ

提・吹(もう着いていけない(いけません))

提督「えっと、まぁ、そういうことなので、思う存分遊んでくれ」

吹雪「でも、プールなんて造ったら水道代が大変なことに」

提督「その点は大丈夫だ」

吹雪「え?」

提督「目の前は海だ。水はいくらでもある」

吹雪「海水のプールですか?」

提督「いや、ろ過装置を通して真水にしてある。なので、思いっきり飲んでも大丈夫だ」

那珂「提督ったら、那珂ちゃんのポロリを期待してるんですねー。でも、残念ながら那珂ちゃんはそんなことしませんよぉー。きゃはっ♪」

提督「吹雪も着替えて、プールで遊ぶといい」

那珂「ちょっとー!無視しないでー(泣)」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 22:14:07.86 ID:oKWTF+U00

〜しばらく後〜

キャッキャ

提督(うへへ、たまりまへんなぁ〜)←パラソル立ててデッキチェアで休憩中

提督(金剛、大和といった大人組みから、駆逐艦でも夕立、海風、浜風に浦風まで最高過ぎるだろ)ニヤニヤ

漣「ナマ足魅惑のマーメイドー♪」

提督「懐かしいな。俺がまだ高校生だった頃の曲じゃないか」

漣「え?ヴェステンフルスのアニキがこの曲を熱唱していた頃、ご主人様はまだ高校生ですか?」

提督「ああ、そうだ」

漣「し、信じられない・・・」

提督「俺をいくつだと思ってるんだ?」

漣「261歳くらい?」

提督「俺は老師か?五老峰で深海棲艦を見張る役目なんて与えられてないぞ」

漣「!?」

提督「何だよ、その反応」

漣「ところでご主人様」

提督「何だ?」

漣「漣の水着姿を見てどうですか?興奮しまくってませんか?」

提督「全然」

漣「そんなこと言っちゃって〜、ご主人様の主砲が・・・って何にも起きてねー!」

提督「女の子がそんなこと言うんじゃない!」

漣「何がですか?漣は主砲としか言ってませんよ?」

提督「今の流れで主砲って一つしな無いだろ」

漣「きゃー、ご主人様のエッチー!」

提督「いい加減にしないと怒るぞ」

漣「ほいさっさ〜。でも、ご主人様」

提督「今度はどうした?」

漣「その頃のご主人様が漣と出会っていたら、恋に落ちてませんか?」

提督「残念ながら無いな」

漣「ガーン」

提督(口で言うか?)
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 22:16:06.69 ID:oKWTF+U00

提督「決して漣に魅力が無いって訳では無いぞ。ただ、俺のストライクゾーンからは外れているってだけだ」

漣「フォローになってません」

曙「ちょっと、クソ提督!何やらしい目で見てるのよ!」

提督「漣にもそのうちいい男が現れるさ」

曙「無視すんな!(涙目)」

漣「ボノボノがせっかくおめかししたのに、見てもらえなくて拗ねてますよ」

提督「ん?曙、居たのか。水着似合ってるぞ」

曙「こ、このクソ提督!///」

漣「褒めてもらったんだから、素直に礼を言わないと」

曙「うるさいわね、漣のバカー!」ダッ

漣「行っちゃった」

提督「何だったんだ?」

漣「ボノボノなりの照れ隠しですよ、ご主人様」

提督「そうなのか?」

漣「ええ、そうです。ところでご主人様は何でTシャツ、短パンなんですか?泳がないんですか?」

提督「ああ、俺はここで休んでいるだけでいい」

黒吹雪「司令官」

提督「黒ブキも着が・・・ありがたや!ありがたや!」

黒吹雪「ちょっ、司令官!拝まないで下さい///」

提督「ありがたや!ありがたや!」

漣(それにしても潮ほどでは無いけど、大きいよなー。同じ吹雪姐さんなのに、何処で差がついたし)

吹雪「司令官」←黒ビキニ着用

提督「吹雪もきt」

吹雪「どうですか?似合ってますか?///」

提督「」

吹雪「あの、司令官?」

提督「」

吹雪「司令官!しっかりしてください!」ユサユサ

漣「ごすずん様、死なねえでくだせえ!」

黒吹雪「ちょっと、縁起でもないこと言わないでよ!」

提督「はっ!」

吹雪「よかったー、気が付いたんですね」

提督「吹雪がとても健康を持て余していたので、一瞬意識が飛んでいた・・・」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 22:17:34.25 ID:oKWTF+U00

〜回想中〜

吹雪「プールはいいけど、水着どうしよう?持ってないし、潜水艦の人にでも借りようかな」

鈴谷「吹雪ちゃん、ちーっす」

吹雪「鈴谷さん、こんにちは。これからプールですか?」

鈴谷「そうだよー。吹雪ちゃんは?」

吹雪「私は水着持ってなくて、どうしようか考えてたんです」

鈴谷「そうなんだ。そうだ!いいこと思いついた!ちょっとここで待ってて」ダッ

吹雪「行っちゃった」

〜数分後〜

鈴谷「鈴谷のお古だけど、これあげる!」

吹雪「いいんですか?」

鈴谷「いいよー。もう着ないからね」

吹雪「ありがとうございます!」

鈴谷「さ、早いとこ着替えて提督を喜ばせてあげたら?」

吹雪「司令官を喜ばせるなんて、そんな///」

鈴谷「きっと喜ぶよー。熊野待たせてるから、それじゃーね」

〜回想終了〜
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 22:19:41.41 ID:oKWTF+U00

榛名「榛名も水着を提督に見て頂きたいです・・・」

金剛「じゃあ、見せに行くネー!」

榛名「ああっ、お姉さま!まだ心の準備が」

金剛「そんなこと言ってたら日が暮れるネー。さあ、行くよ!って先客が」

榛名「うぅ・・・榛名の心の準備が整う前に大和さんに先を越されてしまいました」

大和「提督、ラムネはいかがですか?」

提督「ありがとう、いただ・・・って何してるんだよ!」

大和「こうしたら喜んで頂けるかとおもって」←水着グラのポーズで胸にラムネを挟んでいる

提督「いや、その」

吹雪(私には真似できません・・・)

漣(うわぁ・・・、マジパナイ。姐さんの前でよくやるよ)ドンビキ

黒吹雪(私もああいうのをしてあげた方が良かったのかな?)

大和「冷たいので早めにお願いします♡」

提督「お、おう(これはアレか?どさくさに紛れて、おさわりオッケーってことか?)」

提督(いや、しかし、実際にやってしまうと憲兵沙汰になりかねない。それ以前に、吹雪たちの目の前でそんなこと)

提督(だが、大和が望んでいるのであれば・・・いや、それでも)

大和「提督?」

提督「」ブシャーッ

バタッ

漣「きゃー!ご主人様がマンガみたいに鼻血を噴いて倒れたー!!!」

黒吹雪「衛生兵!えーせーへー!」

吹雪「司令官、しっかりしてください!大和さん!何てことしてくれるんですか!」

大和「ごめんなさい!まさか、こんなことになるとは思わなくて」

提督(この時、俺は薄れ行く意識の中で思った。どうせなら大和の胸を触って、吹雪か大和に思いっきりビンタされて倒れる方が良かったと・・・)
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 22:21:28.08 ID:oKWTF+U00
今更ながら水着回でした。
少し前に、健康を持て余している吹雪のマンガを見つけてはまったけど、一年ほど更新されてないし。
あれほど健全な(エロスを含んだ)吹雪のマンガは無いから再開して欲しいな。

今度、沖波が艦隊に加わることにより、ネガネ艦娘たちが『神聖眼鏡同盟 メガ・ネリティア』を結成する模様。
何を言っているのか自分でも分かりません。そして、メガネフェチとかではありません。

本日はここまで。
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/15(金) 21:46:47.91 ID:Wlv+Jk410
夏イベ終了しましたね。皆さん完走できましたか?
新艦は皆、うちに来たのでまだ居ない艦娘は武蔵と大鳳だけになりました。
あれれ?おかしいな〜。春イベ終了時から何も変わってないよ。 by 名探偵

やりましたよ!散々大型建造しましたよ!その結果、空母レシピで建造された『まるゆ』って何なんですか?
何処にボーキ7000の要素があるんですか(マジギレ)!
まるゆは最低値で引き当てるからこそ当たりなんだよ!

本日分、始まります。
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/15(金) 21:49:23.99 ID:Wlv+Jk410

-執務室-

響「司令官、覚悟!」E:トカレフTT-33

提督「危ないから銃なんて振り回しちゃいけません!これは没収だ」


-数日後 執務室-

響「お命頂戴!」E:果物ナイフ

提督「ていっ!」

響「くっ!」

クルクルクル

プスッ

キット「お見事です。ダーツの的の真ん中に突き刺さりました」フォンフォン

吹雪「凄いです、司令官!」

響「今日の所は下がってやるが、まだ諦めた訳じゃないからな!」ダッ

ガチャ

バタン

提督「はぁー、ここの所、毎日のように凶器を持って襲い掛かって来るんだが、遊んで欲しいのか、反抗期なのか」

吹雪「もし反抗期だとしたら、曙ちゃんなんて可愛いものですね」

提督(何気に酷い発言だ・・・。一応、君の妹さんだろ?)

キット「遊びや反抗期でここまでするでしょうか?」フォンフォン

提督「普通しないよな。前に言ってたガン何とかってのも気になるが」

キット「ガングートです。ガングートについて調べてみたところ、ロシアにガングートと言う名の艦娘が存在することが分かりました」フォンフォン

提督「響との関係は分かるか?」

キット「残念ながらそこまでは」フォンフォン

提督「そうか」

吹雪「響ちゃんはまだ艦だった頃、ソ連に居たことがあるんですよね?」

提督「ああ。戦後、賠償艦としてソ連に引き渡されている」

吹雪「その時に何かあったんでしょうか?」

提督「うーん、吹雪は前世のことは覚えているのか?」

吹雪「私は・・・あまりはっきりとは覚えていません」

キット「個人差があるのでしょう」フォンフォン

提督「仮に前世で何かあったとして、今まで普通に過ごしていたのに、最近になって急に様子がおかしくなってきたよな」

吹雪「そうですね」

提督「こうなったら本人に直接確かめるしかないか」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/15(金) 21:51:50.30 ID:Wlv+Jk410

-翌日 執務室-

提督「響を呼び出したから、後は来るのを待つだけだな。キットは嘘を言ってないかチェックを頼む」

キット「はい」フォンフォン

コンコン

響「響だよ」

吹雪「来ましたね」

提督「どうぞ」

ガチャ

提督「暁も来たのか」

バタン

暁「司令官、お願いです!響を解体しないで下さい!」

提督「解体?何を言っているんだ?」

暁「だって・・・最近、響の様子がおかしいから、解体することを決めたんでしょ?」

吹雪「そんなことする訳無いじゃない。ねぇ、司令官」

提督「ああ、解体なんてしない。話を聞きたいだけだ」

暁「本当に?」

提督「本当だ」

暁「指きりしてくれる?」

提督「いいぞ。ほら」

暁「指きりげんまん(略)」

提督「これでいいか?」

暁「一筆もらえないと信用できないから、この書類に署名をお願い」

提督「どんだけ信用されて無いんだよ!いい加減、本題に入らせてくれないかな!」

暁「仕方ないわね。司令官が響に変なことをしないか、ここで見張ってるわ」

提督(何かすげー腹立つ)イラッ

吹雪(落ち着いてください)ヒソヒソ

提督「とりあえず座ってくれ。机に置いてあるジュースは飲んでいいぞ」

暁「響、飲んじゃダメよ!」

響「どうしてだい?」

暁「ジュースかグラスに睡眠薬を仕込んであるわ」

提督「???」

暁「眠らせたうえで何処かに連れて行ってイタズラする気なのよ!エロ同人みたいに!」

提督「何処でそんな言葉覚えたんだよ!しかも、言葉の意味分かってるのか?」

キット「秋雲さんの影響でしょう」フォンフォン

吹雪「司令官はそんなことしません!万が一、するとしても戦艦や重巡、空母の人が狙われます!」

提督「」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/15(金) 21:57:17.29 ID:Wlv+Jk410

〜しばらく後〜

提督「いい加減、本題に入っていいだろうか?」

響「いいよ」

提督「響、君は赤(共産主義)なのか?」

響「何を言っているんだい?私(の下着の色)は白だよ」

吹雪「本当に赤(共産主義)じゃないよね?」

キット「嘘ではないようです」フォンフォン

響「姉さんまでどうしたんだい?(下着の色は)白に決まってるじゃないか。赤は秋月だ」

提・吹「秋月(ちゃん)!?って何だか会話がかみ合って無い様な?」

響「何なら見せようか?」

提督「ん?見せる?」

キット「どうやって証明するのでしょう?」フォンフォン

スカートタクシアゲー

吹雪「見ちゃダメですぅ!司令官に下着を見せるのは私の役目です!」ゴキッ

暁(吹雪お姉さん、そんなことしてるんだ)←してません

提督「ぐえっ」

吹雪「ご、ごめんなさい!」

響(チャンスだ)ニヤッ

コンコン

鳳翔「鳳翔です」

提督「いてて・・・、もう少しで死ぬところだったぞ。どうぞ」

ガチャ
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/15(金) 21:58:30.61 ID:Wlv+Jk410

暁「ちょっと、銃なんて取り出してどうしたのよ?」

響「司令官を亡き者にするに決まっているじゃないか」E:トカレフTT-33

暁「司令官を殺ろす!?冗談は止めてよ!」

響「私は本気だ。そこをどいてくれ、暁」

暁「どかないわ!」

響「どけ!」

暁「バカなことは止めなさい!司令官は何も悪いことなんてして無いでしょ!」パンッ

鳳翔「ああっ!何てことを!」

響「司令官コロス、司令官コロス、司令官コロス、司令官コロス」ハイライトオフ

吹雪「司令官、響ちゃんの様子がおかしいです!」

提督「!!!」

鳳翔「提督、直ぐに逃げてください!」

提督「どういうことですか?」

鳳翔「最近、響ちゃんの様子がおかしかったのは、何者かが響ちゃんに幻朧魔皇拳を使ったからです!」

提督「ナニソレ」

鳳翔「そして、暁ちゃんが響ちゃんをぶったことにより、僅かに残った良心も消え去り、完全な殺戮マシンとなってしまいました!もう私でも止められません」

吹雪「えぇー!」

暁「そんな・・・私のせいで・・・」

響「シネ、シネ、シネェーッ!」

パン

パン

パン

吹雪「きゃっ!」

提督「うわっ!」

キット「早く車内へ!」フォンフォン

ガチャ

バタン

提督「ふぅ、とりあえずキットの中に居れば一安心だ」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/15(金) 21:59:57.58 ID:Wlv+Jk410

パン

カンッ

パン

カンッ

パン

カンッ

提督「もう止めるんだ!」

カチッ

カチッ

響「チッ!弾切れか!」

キット「響さん、止めて下さい」フォンフォン

響「こうなったら」ダッ

提督「何処へ行く気だ?」

キット「ドックへ向かっている様です」

提督「ドック?艤装を取りに行ったのか!」

キット「その様です」

提督「鳳翔さん、響を止める方法は無いんですか?」

鳳翔「あの術は目の前で誰かが死ななければ解けないはずです」

提督「深海棲艦でも有効ですか?」

鳳翔「ええ、恐らく」

金剛「ヘーイ、提督!さっきから執務室が騒がしいケドって」

金剛(え?何この状況・・・壁には銃弾の跡、アカツキは泣いてるしどういう状況デース?)

提督「キット、シャッターを開けてくれ」

キット「はい」

ガラガラガラ

吹雪「私も着いて行きます!」

提督「吹雪は残ってくれ。何かあれば援軍を要請する。あと、金剛。悪いが説明している暇は無いから、吹雪や鳳翔さんから話を聞いてくれ」

金剛「アッ、ハイ」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/15(金) 22:01:14.34 ID:Wlv+Jk410

-ドック前-

提督「響、こっちだ!着いて来い!」

ブーン

響「自ら首を差し出しに来るとはいい心がけだね。キット諸共、あの世に送ってあげるよ」


-海上-

通りすがりのイ級「イー♪」

ドーン

バシャーン

ドーン

バシャーン

通りすがりのイ級「イー?」クルッ

響「墜ちろー!」

ドーン

通りすがりのイ級「イー!?」

提督「あんな所にイ級が。悪いが利用させてもらおう」

キット「上手く行くでしょうか?」

提督「やるしかない!」

ドーン

バシャーン
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/15(金) 22:02:52.56 ID:Wlv+Jk410

-鎮守府 大淀私室-

大淀「今回は提督が外国で勲章を受け取ったせいで資金に出来ませんでしたが、艦娘基金もかなり貯まってきましたね」

大淀「あの子は、あの子だけは戦争が終わったとしても提督の側に居て養ってもらえるでしょうが、私たちはどうなるか分かりません」

大淀「提督のことを信じていない訳ではありませんが、皆が幸せに暮らせる様にお金を貯めておくに越したことはありません」

大淀「帳簿はデジタルではなく、紙媒体で正解でした。データとしてPC上で管理していたら、あっさりキットに見つかっていたでしょうからね。ふふふ」メガネキラーン


-執務室-

金剛「そんなことがあったんデスカ」

吹雪「はい」

金剛「アカツキ、貴女は何も悪く無いデスヨ」

鳳翔「ええ、その通りです」

暁「でも、でも、わだじのせいでじれいがんがじんじゃったら(泣)」

吹雪「キットも居るから大丈夫だよ!ゴリアテやに深海棲艦に襲われても生きてる司令官なんだから!」

吹雪(司令官も響ちゃんもちゃんと帰って来てくれますよね・・・?)
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/15(金) 22:06:02.10 ID:Wlv+Jk410

ドーン

バシャーン

通りすがりのイ級「イーッ!」顔面蒼白

提督「イ級と並走するところまでは上手くいったな」

キット「射線上に並んだまではいいですが、どうやっイ級に当てさせるのですか?」

通りすがりのイ級「イー、イー!?」

響「無駄だね」

ドーン

ヒューーーーン

提督「今だ!急速潜航!」

ブクブクブク

通りすがりのイ級「イッ!?」

ドカーン!

通りすがりのイ級「イー・・・」撃沈

響「!!!」

提督「やったか?」

キット「響さんのバイオリズムが正常な値に戻りました」

提督「罪の無いイ級の犠牲により助かったな。それに明石、夕張、妖精様様だ。キットを大改修してなければこの作戦は不可能だったからな」

響「わ、私は何てことを・・・」ガクッ

提督「浮上しよう」

キット「はい」

ザッパーン

響「!!!」

ウィィィィーン(窓オープン)

提督「響、大丈夫か?」

響「司令官、来ないで!私は司令官を殺そうとしたんだ!」

提督「それは自分の意思ではなく、操られた結果だろ?」

キット「アドミラルの言う通りです」

響「私は艦娘失格だ。司令官を殺そうとする様な艦娘は必要無い。私自身を処分する」スッ

提督「バカなことは止めろ!キット、マイクロウェーブで連装砲をロックするんだ!」

キット「艦娘の艤装はシールド処理されているため効果がありません!」

提督「くっ、こうなったら・・・」

バコーン!

響「うっ・・・」気絶

提督「少々手荒だが、ドアビンタでなんとか止められたな」

キット「出来ればこの方法は使いたくありませんでしたが、仕方ありません」

提督「響を車内に乗せよう」グイッ

提督「響のみだと軽いが、艤装込みだと結構キツイな」

キット「出来ることなら私も手伝いたいですが、手がありませんので」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/15(金) 22:07:48.36 ID:Wlv+Jk410

-鎮守府 執務室-

ジリリリリーン

吹雪「着信?司令官からかも!」

ピッ

吹雪「こちら吹雪です!」

提督「吹雪か。響を止めることに成功した」

吹雪「司令官も響ちゃんも無事ですか!」

提督「ああ、俺は無事だ。響は自決しそうになったので、仕方なく殴って気絶させた」

暁「響はちゃんと生きてるのよね?」

提督「大丈夫だ。ちゃんと息はしている」

暁「よかった・・・」

提督「帰ったら医務室へ直行する。またバカなことをしない様に誰か見張りを就けたいんだが」

金剛「私に任せてくだサーイ!」

提督「では、頼む」

金剛「了解デース」

提督「あと5分程度で鎮守府に到着する」

吹雪「分かりました!」

提督「では切るぞ」

プーッ

プーッ

鳳翔「私たちは医務室前で待ちましょうか」

金剛「そうデスネ」

鳳翔「暁ちゃん」

暁「はい」

鳳翔「響ちゃんのお姉さんとして、響ちゃんを支えてあげてね」

暁「はい」

吹雪「私も出来る限りのことはするから」

暁「ありがとう、吹雪お姉さん。お礼はちゃんと言えるし・・・」

金剛(あんなことがあったから当然デスガ)

鳳翔(相当落ち込んでますね)
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/15(金) 22:09:05.23 ID:Wlv+Jk410
ナイト3000の潜水モードを見た時に、お前はボンドカー(ロータス・エスプリ)か!とつっこんだ諸兄も多いはず?
ナイト2000,4000が水上走行可能なのに対して、3000は潜水ってことは水上走行は出来ないのか?よく分からないから出来ることにしておこう!
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/15(金) 22:10:41.58 ID:Wlv+Jk410
サラトガの任務、5-5はレ級(2回目)とE風のおかげで苦戦しまくったけど、6-5は一発クリア。
毎月思うけど、5-5と6-5って難易度設定間違ってるだろ?
現状最終海域の6-5が5-5よりはるかに楽ってどういうことですかね?
秋月砲や90mm砲を持ってないと6-5はキツイだろうけど、秋月砲と90mm砲と機銃と電探を改修してると特に苦戦しないし。

本日はここまで。
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/19(火) 22:17:23.33 ID:MJfwISNM0
乙 乙 
前パートで大和、武蔵揃えばコンプ報告した者だが、武蔵がきた!
あとは大和だけだぜ。悪いね>>1先に行かせてもらう!
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/22(金) 21:27:58.35 ID:gBz2SVhQ0
>>91
おめでとう!
開発資材1で建造すると武蔵を弾けるらしいので、少しだけ成功率が上がりますね。
8hを引いても大和or武蔵でドキドキするより、大和確定だ!の方が嬉しいし。

大鳳=サン、武蔵=サン、そろそろうちに来てくれてもいいのよ。
いや、来てください。おねがい島風!
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/22(金) 21:31:51.75 ID:gBz2SVhQ0
大型建造にサラが追加されたし、いずれイベントで春日丸もドロップする日が来るだろうし、
クォータリーか半年に一回でいいからカタパルトがもらえる任務が欲しいな。
イベントの報酬でもいいけど、その場合、改二実装フラグだったりするから下手に消費できないし。

本日分、始まります。
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/22(金) 21:33:10.13 ID:gBz2SVhQ0

-暗殺未遂事件から一週間後 執務室-

提督「響の様子はどうだった?」

吹雪「司令官はまだ会わない方がいいと思います。私が会いに行っても、『もう少しで姉さんをミボウジンにするところだった』って舌を噛もうとしましたから」

提督「そうか・・・。だが、アイツは不死鳥だ。必ず蘇ると信じている」

吹雪「司令官」ウルッ

提督「例え宇宙のチリになったとしても帰って来る奴だからな!」

吹雪「へ?」

キット「それは不死鳥違いです」フォンフォン

提督「!?」

キット「何を驚いているのですか?」フォンフォン

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「提督、大本営より新提さんについての連絡が届きました」

提督「新提について?そういえばアイツ、うちで半年程度面倒を見るんだったな」

吹雪「と言うことは、配属先が決まったってことですか?」

大淀「はい。その通りです」

提督「では、アイツも呼んで話を聞こうか」

大淀「そうですね。本人も交えて話す方がいいでしょうね」

スピーカー「新提、大事な話があるので執務室へ来てくれ。繰りかえす」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/22(金) 21:35:49.40 ID:gBz2SVhQ0

〜数分後〜

コンコン

新提「新提だ」

提督「どうぞ」

ガチャ

提督「ん?長門も来たのか」

バタン

新提「このタイミングで私が呼ばれたと言うことは」

提督「ああ、お前さんの配属先が決まったそうだ。詳細は大淀から」

長門「提督よ、貴様・・・あの誓いを忘れたのか!」

提督「誓い?」

長門「そうだ!誓いだ!」


提督「我ら三人」

長門「生まれし日」

新提「時は違えども兄弟の契りを(以下略)」


吹雪(三国志でしょうか?)

大淀(桃園の誓いですか)

提督「いやいやいや、そんな三国志みたいな誓い立ててねーから!」

長門「劉備、貴様と言う奴は!」

提督「誰が劉備だよ!そこまで言うなら、お前も一緒に異動するか?」

長門「なっ」

提督「長門が居なくなるのは痛いが、どうしてもと言うなら考えるぞ」

吹雪「長門さんが居なくなれば戦力はガタ落ちですが、どうしてもと言うなら仕方ないですよね」

大淀「はい。長門さんが居なくなるのは困りますが、先日リシュリューさんも来ましたからね」

キット「少々キツくはなりますが、他の戦艦の方々でカバー出来るでしょう」フォンフォン

新提「どうする?私と二人で駆逐艦のパラダイス鎮守府を作り上げるか?お前が来てくれれば心強いが」

長門「クッ!駆逐艦パラダイスは捨てがたいが・・・」

吹雪「お二人はお似合いのカップルですし」

提督「まだ一週間ほど猶予はあるから、直ぐに決めなくてもいいぞ」

大淀「一応、異動される前提で考えておきましょうか」

長門「うぅ・・・陸奥えもーん、皆がいじめるよぉー(泣)」ダッ

ガチャ

バタン

提督「いじめているつもりは無いんだが」

キット「皆さんから一斉に迫られたのがプレッシャーとなったのでしょう」フォンフォン

提督「で、どうする?長門次第だが、どうしてもと言うなら考えるぞ」

新提「長門が来てくれれば心強いのは間違い無いが・・・」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/22(金) 21:39:12.81 ID:gBz2SVhQ0

-翌日 執務室-

ジリリリリーン

提督「電話だ」

ガチャ

提督「もしもし」

元帥「もしもし、私だ」

提督(元帥だ!何かやらかしたか!?)

吹雪(この様子だと元帥からのようです)

元帥「君の所で預かってもらっている新提君なんだが」

提督「はい」

元帥「実は・・・彼が着任予定だった鎮守府が昨晩、襲撃を受けて壊滅した」

提督「はい!?」

元帥「完成したばかりの建物を破壊するなんて酷い奴等が居るもんだ。深海棲艦共に請求書を突き付けてやりたいよ」

提督「それで被害はどの程度ですか?」

元帥「夜だったおかげで人的被害はゼロだが、施設の再建にはしばらく時間が掛かる。悪いがもうしばらくそちらで彼の面倒を見てやってくれ」

提督「御意」

元帥「じゃあ、頼んだよ」ガチャ

プーッ

プーッ

吹雪「あの、司令官、元帥からですよね?何かあったんですか?」

提督「新提が着任予定で新設していた鎮守府が襲撃を受けて吹き飛んだそうだ・・・」

吹雪「えぇー!」

提督「長門」ボソッ

吹雪(確かに長門さんが犯人だとしたら、合点がいきますね)

提督「長門ぉぉぉぉぉぉぉーっ!」

コンコン

長門「長門だ。私を呼んだか?」←たまたま近くを通りかかった

提督「入れ」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/22(金) 21:41:07.10 ID:gBz2SVhQ0

ガチャ

バタン

提督「長門よ、これから大事な話がある。正直に答えろ」

長門「分かった(何だ?随分、怒っている様だが)」

提督「昨晩、新提が配属される予定だった鎮守府が攻撃を受けて吹き飛んだ」

長門「な、何と!それで被害の程は?」

提督「夜間だったおかげで人的被害は無いが、建物は壊滅状態だそうだ」

長門「深海棲艦め!何と言うことを・・・」

提督「単刀直入に聞こう。犯人はお前ではないのか?」

長門「な、何を言う!私がそんなことをする訳が無かろう」

提督「偶然にしては出来すぎている!」

吹雪「昨日の今日ですからね」

長門「確かに昨日のことがあった以上、疑われるのは仕方が無い。だが信じてくれ!私は無罪だ!」

提督「昨晩は何処で何をしていた?」

長門「ずっと部屋に居た」

提督「証人は?」

長門「陸奥だ」

提督「身内の証言は証拠として採用されない」

長門「そんな・・・」

提督「と言いたいところだが、陸奥なら嘘の証言をすることはあるまい」

〜数分後〜

提督「昨晩、長門は何処で何をしていた?」

陸奥「夕食を食べて、お風呂に入った後はずっと部屋に居たわ」

提督「本当だな?」

陸奥「ええ、もちろんよ」

提督「・・・」チラッ

キット「お二人とも嘘の証言はしていません」フォンフォン

提督「疑って悪かった」

長門「いや、昨日の一件があったから疑われても仕方ない」

提督「詫びと言ってはなんだが、間宮さんの店で何か奢ろう」

長門「いいのか?」

提督「男に二言は無い。吹雪と陸奥も行こう」

吹雪「はい!」

陸奥「あら、いいの?」

提督「キットは留守番を頼む」

キット「はい」フォンフォン
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/22(金) 21:41:47.65 ID:gBz2SVhQ0

-甘味処 間宮-

吹雪「ご馳走様でした」

長門「あぁ〜、間宮のパフェは最高だ!」キラキラ

陸奥「ふふっ、長門ったら子供みたいね」

提督「俺は少し用事があるから先に帰っててくれ」

吹雪「はい(響ちゃんに会いに行くんですね)」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/22(金) 21:44:08.28 ID:gBz2SVhQ0

-駆逐寮 暁型私室前-

コンコン

暁「どなた?」

提督「俺だ」

暁「司令官ね」

ガチャ

提督「悪いが響と二人きりで話をさせてもらいたい」

暁「分かったわ」

提督「三人で間宮さんの所にでも行くといい」つ間宮券×3

暁「雷、電、行きましょ」

雷「はーい」

電「なのです」

バタン

提督「響」

響「私は司令官に合わせる顔なんて無い」

提督「もう済んだことだ。忘れろとは言わんが、そこまで抱え込むな」

響「私は司令官を殺そうとしたんだ。許されるはずが無い」

提督「もし、俺が逆の立場でお前たちを手に掛けようとしたら、俺は自分が許せないだろう」

響「・・・」

提督「だが、俺は生きている。犠牲者なんて出なかったじゃないか(イ級は除く)。もう自分を許してやれ」

響「私はここに居ていいんだろうか?」

提督「当然だ。お前は俺たちの大事な仲間だ」

響「司令官にお願いがあるんだ」

提督「何だ?」

響「抱きしめて欲しい」

提督「分かった」ギューツ

トクン

トクン

響「司令官の心臓の鼓動が聞こえる」

提督「生きているって実感できただろ?」ナデナデ

〜数分後〜

提督「響?」

響「・・・」zzz

提督「寝てしまったか。そーっと布団まで運んで、俺も帰るとするか」


-窓の外-

電「はわわ。羨ましいのです」

暁「わ、私は一人前のレディだから羨ましくなんてないわ」←本当は羨ましい

雷「許せない・・・司令官は甘えさせる立場ではなく、私に甘えて来ないといけないのよ。だいたい吹雪お姉さんが甘やかすから」ブツブツ

電「はわわ!雷ちゃんが怖いのです。ハイライトさんがお出掛けしてるのです」

暁「羨ましくなんて・・・ないんだから・・・」グスッ
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/22(金) 21:45:23.47 ID:gBz2SVhQ0

-インド洋深海鎮守府-

インド洋深提「ふはははは!日本の鎮守府を一つ潰してやったわ!お前たち、この調子で頼むぞ!」

イ級「イー」

ヲ級「ヲー」

リ級「リー」

ガングート「次は奴を銃殺刑にしてやるか?どうやら駆逐艦のガキを使った作戦は失敗した様だが、私が直接手を下せば確実だ」

インド洋深提「それもいいが、ジワジワと戦力を削いで追い詰める方が楽しかろう?」

ガングート「まったく、恐ろしい人だ(笑)」

テレビ「先ほど入りましたニュースです。現地時間の昨晩、日本の鎮守府が何者かに襲撃を受け壊滅しました」

インド洋深提「見ろ!我々の功績がニュースになっているぞ!放送終了後、犯行声明を出してやるか!」

テレビ「襲撃を受けた鎮守府は稼動前だったということで、人的被害は無く」

インド洋深提「へ?」

イ級「イ?」

ヲ級「ヲ?」

リ級「リッ?」

ガングート「何だと・・・」

テレビ「続きまして天気予報です」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/22(金) 21:50:50.83 ID:gBz2SVhQ0

-海上-

暁「・・・」ブルッ

電「暁ちゃん、どうしたのです?」

雷「顔色が悪いわよ」

暁「な、何でも無いわ!(汗)」

響「もしかして」

暁「ち、違うわよ!」

響「まだ何も言って無いじゃないか」

暁「おしっこしたいなんて思ってないんだから!」

響「鎮守府までまだ時間が掛かるし、ここでするしかない。敵影も見えないから今なら大丈夫だ」

雷「そうね」

電「なのです」

暁「野ションなんてレディのすることじゃないわ!」

響「お漏らしの方がレディのすることじゃないよ」

暁「うぅ・・・」

響「私たちは少し離れた場所で見張りをするから、今のうちに済ましてしまう方がいい」

暁「分かったわ。絶対に見ないでね」

響「分かってるよ」


-少し離れた場所-

響「そろそろ終わったかな?」

ザッパーン

響「な、水中からXXXが!?」

???「幻朧魔皇拳!」

響「うっ・・・」

???「お前の鎮守府の提督を抹殺しろ」

響「分かった」

???「さらばだ」ブクブクブク

暁「ふぅ、スッキリした。響ー、雷ー、電ーもういいわよー」

雷「はーい」

電「なのです」

響「・・・」

暁「響?」

響「ん?ああ、済んだのか。じゃあ、帰ろうか」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/22(金) 21:54:20.72 ID:gBz2SVhQ0

-鎮守府 暁型私室-

響「うぅ・・・、うわぁ!」ガバッ

響「はぁはぁ・・・司令官?」キョロキョロ

響「そうか、あの後そのまま寝てしまったのか」

響「さっきの夢は・・・いや、ただの夢じゃない・・・二月程前に実際に起きた出来事だ。そうだ、アイツは、アイツが私を!アイツだけは絶対に許さない!」


-執務室-

新提「私が着任するはずだった鎮守府が攻撃を受けた吹き飛んだ!?」

提督「そうだ」

隼鷹「提督、どういうことだよ!」

ポーラ「そうですぅ〜、酷すぎますぅ〜!」

伊14「新提の送迎会で目いっぱい飲めると思ったのに!」

提督「お前ら、普段から目いっぱい飲んでるだろ!」

ポーラ「そんなこと無いですよぉ〜」

伊14「そーだ、そーだ!」

提督「文句なら鎮守府を吹き飛ばした深海棲艦に言ってくれ!」

隼鷹「こうなったら、誰も出て行かないけど送迎会をするしかないね!」

提督「ほう、そういうことをするのか。直に新人が着任して歓迎会を開くことになるから、それまで禁酒にしようか」

吹雪「そうですね」

キット「それがいいかと」フォンフォン

隼鷹「へ?」

提督「しばらく酒を絶ってから久しぶりに飲めば美味さも倍増だろ?」

ポーラ「ポ、ポーラ用事を思い出しましたぁ〜。失礼します!」ダッ

ガチャ

伊14「イヨも姉貴と出かけるんだった。それじゃ」ダッ

隼鷹「あたしは艦載機の整備をしないといけないんだった!」ダッ

バタン

提督「まったく・・・、あいつ等どんだけ酒飲みたいんだよ」

吹雪「困ったものですね」

新提「夕雲ママを初期艦として迎えて鎮守府を運営する計画が・・・夕雲ママァ・・・」orz

提督「何も見てないし、聞いてないことにしよう(そもそも夕雲を初期艦として選ぶことは出来ないんだが・・・)」

キット「それがいいかと」フォンフォン

吹雪「その方が幸せですね(汗)」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/22(金) 21:56:52.94 ID:gBz2SVhQ0
深海棲艦に『セ級』が居たら面白かったのにって思った。

インド洋の部下のガングートの正体についてもう気付いている人も居るでしょうが、もう少しこのまま続きます。
インド洋の部下であることに意味はありません。適当に決めただけです。

本日はここまで。
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 22:40:38.83 ID:ZUAV2mDP0
SPM清霜欲しいけど、何故か近所のゲーセンに置いてない。
いつか清霜を戦艦にしてやろうと思って、SPM長門の艤装を2つ持ってるのに。
本当はいずれ出るであろう陸奥に使うか、1/100スケールのロボに使って艦ダムにしようと思っていた訳ですが。
そしてSPM陸奥が発表されて、艤装のデザインが微妙に違うことに気付いた。
やはり、戦艦清霜or艦ダムしかない。

清霜置いて無かったゲーセンに鹿島が入荷してた。
スカートがかなり短い。パンチラ寸前だった。吹雪は鹿島に対して切れていい。

本日分、始まります。
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 22:43:00.44 ID:ZUAV2mDP0

-執務室-

提督「本日の業務終了っと」

吹雪「お疲れ様です」

キット「お疲れ様です」フォンフォン

吹雪「司令官、一つ聞いてもいいですか?」

提督「いいぞ」

吹雪「最近、ふと気になったんですが・・・この鎮守府って誰が設計したんでしょうね?」

提督「知りたいかね?」

吹雪「ご存知なんですか!?」

提督「ああ、実はな・・・、F・L・ライトだ」

吹雪「フ、フランク・ロイド・ライト!!」

キット「まさか!」フォンフォン

提督「ん?知っているのか?」

吹雪「ライトと言えば帝国ホテルを設計した人で、当時の経営陣との衝突により担当から外された後は弟子の遠藤新がホテルを完成させています!」

提督「・・・。随分詳しいな(何で知ってるんだよ)」

吹雪「当然です!」

提督「さっきのは冗談なんだけどな」

吹雪「えぇー!」

提督「本当はル・コルビュジエだ」

吹雪「あのサヴォア邸や国立西洋美術館を設計したコルビュジエですか!」

提督(マジかよ・・・)

提督「一体何処でそんな知識を?」

吹雪「見ています。クオリティ(ry」

提督「あ、ああ・・・そういう」


-窓の外-

早霜「見ています・・・いつでも・・・いつまでも。ふふふ・・・」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 22:44:10.65 ID:ZUAV2mDP0

ゾクッ

提督(!!! 何だ?今、異様な気配を感じた様な?)キョロキョロ

吹雪「どうかされましたか?」

提督「いや、何でも無い。本当は藤堂高『流石にそれは冗談ですよね?』」

吹雪「築城の名手と呼ばれた人ですが、戦国武将は冗談だと分かりますよ」

提督「ばれたか。本当は俺も知らないんだ。キットは知ってるか?」

キット「いえ、存じ上げません」フォンフォン

提督「明日はテレビ電話で定例会議だから元帥に聞いてみるか」

吹雪「そうですね」

キット「元帥ならご存知でしょう」フォンフォン
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 22:47:36.39 ID:ZUAV2mDP0

-翌日 執務室-

元帥「各鎮守府に来月から配属される艦娘のリストを送付したので目を通しておくように」

提督たち「はい!」

元帥「何か質問はあるかね?無ければ定例会議は終了とする」

提督「あの、お聞きしたいことが」

元帥「何だね?」

提督「個人的な内容なので、他の鎮守府の皆さんは・・・」

元帥「そうか。では、提督君を残して解散してくれ」

提督たち「お疲れ様でした!」

元帥「質問とは何だね?」

提督「はい、実はこの鎮守府を設計した人物のことが気になりまして」

元帥「ふむ(入札で選ばれた工務店が施工したが、それではつまらんな。少しからかってやるか)」

元帥「ル・コルビュジエを知っているかね?」

吹雪「え・・・」

提督「ル・コルビュジエ!?」

???「やっぱり父さんの設計した建物は凄いね兄さん!」

???「そうだな、弟!」

提・吹「!!!」クルッ

元帥「後ろがどうかしたかね?」

提督「いえ、何でもありません!」

元帥「君の鎮守府を設計したのはル・コルビュジエだ。いずれ世界遺産に登録されるやも知れぬ。くれぐれも丁重にな」

提督「は、はひっ!」

吹雪(驚きのあまり噛んでます)

元帥「他に何かあるかね?」

提督「いえ、ありません!」

元帥「では通信を終了しよう」ピッ

吹雪「あの・・・司令官」

提督「ヤバイ」滝汗

提督「全員集めて注意喚起をしなければ!」

ピンポンパンポーン

スピーカー「全員、今すぐ大ホールに集合するように!繰り返す」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 22:49:24.20 ID:ZUAV2mDP0

-5分後 大ホール-

ザワザワ

提督「全員集まったな」

提督「これよりとても大事な発表をするので、心して聞くように」

一同「はーい」

提督「この鎮守府はル・コルビュジエによる建築であることが発覚した!」

ダレソレー?

リシュリュー「!!!」

コマンダン「C'est vrai ?(マジで?)」

瑞穂「大変ですわ!」

ウォースパイト「Really?」

大淀「ま、まさか・・・」

金剛「大変デース!」

比叡「!?」

榛名「た、大変です!」

霧島「そ、そんな・・・」

鳥海「私の計算では・・・こんな事あり得ない・・・」

摩耶「んー?どうしたんだ鳥海?」

鳥海「これは大変なことよ、摩耶!」

摩耶「?」

龍驤「えらいこっちゃ!」

大和「嘘っ・・・!?」

不知火「し、不知火に落ち度でも?(ル・コルビュジエって誰ですか?)」

時雨「!!!」

夕立「?」

島風「それって早いの?」

陸奥「大変じゃない!」

長門「?」

新提「コ、コルビュジエだと・・・」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 22:51:51.18 ID:ZUAV2mDP0

足柄(ヤバイ!先日、トンカツを揚げた油を処分しようとした時に躓いて壁に油の染みを作ってしまったわ!)

暁「暁は一人前のレディだから知ってるわよ!」

電「暁ちゃん、すごいのです!物知りなのです!」キラキラ

響「ふーん。では、一人前ではない私に解説してくれるかな?」

暁「へ?えっと、その・・・」

朝霜「何だそれ?くいもんか?」

夕雲「朝霜さん、これは大変なことよ」

阿賀野「ねーねー、能代。何だか美味しそうな名前だよね〜」

能代「そ、そうね・・・(汗)」

矢矧(阿賀野姉・・・)

酒匂「ぴゃ〜(汗)」

山城「欠陥戦艦と呼ばれた私とは大違い・・・不幸だわ」

扶桑「山城、しっかりして!提督はこんな私たちでも愛してくれたじゃない!」

大淀「それは本当なのですか?」

提督「実は先ほど、君たちにマジで!?の波動を当てた」

天龍「マジで!?じゃあ、嘘かよ」

提督「と、言うのは冗談だ。元帥がそう仰っているので間違いない!」

吹雪「私も一緒に聞いていたので間違いありません」

天龍「マジで!?(無駄に大げさなリアクションをして超ハズイ。穴があったら入りたい)」

龍田「天龍ちゃ〜ん♡」ニヤニヤ

天龍「!!!」

リシュリュー「コルビュジエがこの国で国立西洋美術館以外にも設計したなんて聞いてないわ・・・」

提督「ポーラに隼鷹!絶対に洗面台と便器とバケツ以外の場所で吐くなよ!」

ポーラ「は〜い!うぷっ」

提督「言ってる側から吐こうとするなぁぁぁぁぁ!」

隼鷹「つまりこれは振りだろ?吐くなよ、吐くなよ、何で吐かないんだよ!って」

提督「んな訳あるかぁぁぁぁ!」

隼鷹「まぁまぁ、落ち着きなよ」

提督「誰のせいだと思ってるんだ!千歳、那智、イヨ、君らは大丈夫だと思うが」

千歳「はい。気を付けますね」

那智「任せておけ」

伊14「はーい」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 22:53:58.24 ID:ZUAV2mDP0

-執務室-

提督「全員に注意喚起したが、心配だ・・・」

吹雪「大丈夫ですよ」

キット「心配しすぎです」フォンフォン

コンコン

大淀「大淀です。来月着任する新人のリストをお持ちしました」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「こちらがリストです」つリスト

提督「ありがとう」

提督「駆逐艦が神風型の旗風、綾波型の狭霧に天霧、夕雲型の藤波と沖波か。結構多いな」

吹雪「特型の子が来るんですね!」

提督「空母が英国の正規空母のアークロイヤルに軽空母の春日丸。ウォースパイトの仲間が増えるな!」

提督「海防艦?新しい艦種も来るのか。占守、国後、択捉、松輪」

大淀「海防艦の人たちは対潜に特化しているそうです」

吹雪「それは頼もしいですね」

提督「補給艦の神威、潜水艦のルイージ・トレッリ。ルイージ・・・」

吹雪「何だか某ゲームの緑色の弟さんを連想する名前ですね」

提督「やはりそう思うか」

大淀「実際、その人を連想される方は多いかと」

提督「そして戦艦ローマ。ローマ!?」

吹雪「ローマってまさか!」

大淀「はい。リットリオさんの妹さんです」

提・吹「やったー!」

提督「後でリットリオに知らせてやらないと!」

吹雪「そうですね!あれ?もう一枚あるみたいですよ」

提督「本当だ」ペラッ

提督「!!!」

吹雪「どうしたんですか?」

提督「見てみろ」

吹雪「!!!」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 22:55:51.80 ID:ZUAV2mDP0

ドンドンドン

ザラ「提督大変です!ポーラがポーラが!」

提督「ザラか。ポーラがどうした?兎に角、入ってくれ!」

ガチャ

ザラ「ポーラが廊下で吐きました!」

提督「」バタン

ピクピク

吹雪「司令官!?」

大淀「提督!?」

ザラ「あぁ!ポーラのせいで提督が!」

吹雪「司令官、しっかりしてください!」ユサユサ

提督「ダメだ」ムクッ

提督「もうダメだ。切腹するしかない!」

吹雪「司令官、落ち着いてください!」

ザラ「止めて下さい!」

キット「アドミラルが切腹をしても何も解決しません」フォンフォン

提督「離せ、吹雪、ザラ!」

大淀「そうです、バカなことは止めて下さい!切腹に日本刀は長過ぎます。切腹するなら、短刀でないと!それに服装は白装束です!あと介錯はお任せください!」

吹雪「大淀さん、いい加減にしてください!司令官を殺したいんですか?」

大淀「そんなことはありません。ですが、きちんと作法に則ってですね」

ザラ「何でもいいから止めてください!セップークなんて馬鹿げてます!」

大淀「さあ、胴太貫をこちらへ!介錯してさしあげます」

吹雪「大淀さん!」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 22:58:29.18 ID:ZUAV2mDP0

大和「提督、元帥からメールがって何してるんですか!?」

吹雪「大和さんも一緒に司令官を止めてください!」

ガシッ

大和「一体何が起きたんですか?」

提督「離せ大和!切腹して詫びるしか無いんだ!」

吹雪「ポーラさんが廊下で吐いたせいで、切腹すると言い出しだんです!世界遺産(予定)が汚れたのは司令官のせいではありません!」

大和「世界遺産?提督、それは誤解です!元帥からのメールを読んでください!」つスマホ

吹雪「誤解?誤解ってどういうことですか?」

大和「元帥からのメールで、鎮守府がコルビュジエ作は冗談だと伝えて欲しいと」

吹雪「え?」

大淀「冗談?」

大和「はい。そう書いてあります」

提督「確かにそう書いてある・・・」

ザラ「良かったー」ヘナヘナ

提督「ザラ、このことはポーラには黙っておいてくれ」

ザラ「はい!ポーラにはしばらく反省してもらいましょう!」

提督「ところで、何で大和に元帥からのメールが届いたんだ?」

大和「元帥とはメル友なんです♪」

吹雪(お爺ちゃんなのにそんなことしてるんでんすか・・・。何と言うか今時ですね)

提督「まさか二人がそんな関係だったとは・・・」

大淀「大和さんお手柄です。提督が切腹をせずに済みましたし、一件落着です」

吹雪「司令官の首を刎ねようとした貴女の言うことですか」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 23:00:43.64 ID:ZUAV2mDP0

-インド洋深海鎮守府-

インド洋深提「ガングートよ、先日はジワジワと戦力を削いで奴を追い詰めると話したが」

ガングート「やはり私の力が必要となったのだな?」

インド洋深提「そうだ。やってくれるか?」

ガングート「私と貴様の仲ではないか!」

インド洋深提「やってくれるか!頼んだぞ!」

ガングート「勝利を貴様に!」

インド洋深提「潜入の手筈は向こうに潜入しているスパイが準備してくれる」

ガングート「では、そいつからの連絡を待てば良いのだな?」

インド洋深提「そうだ。提督よ、残り僅かな日々を精々楽しむがいい!ふははははは!」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 23:01:41.82 ID:ZUAV2mDP0
もし、艦これに仏艦が実装されてなければ、今回のネタは辰野金吾でやっていた。

サンマ漁は早く終わってくれ。
嫁の限定グラがお祭り女 宮川吹雪は複雑な心境過ぎる。
限定グラの無い子も多いのに贅沢言うなって怒られそうだけど、お祭り女はちょっとね・・・。

本日はここまで。
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 17:53:05.40 ID:/+UdyQiFO
吹雪「アカーン!」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 21:51:21.32 ID:j335QlTR0
>>115
もう、ね・・・、吹雪(cv:宮川大輔)で「アカーン!」「この水死んでる!」「やっすいやつやん!」等が余裕で脳内再生されてしまうんですね・・・
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 21:53:11.86 ID:j335QlTR0
最近、卯月を出してないから、そろそろ出さないといけないという謎の使命感に苛まれつつ、先に磯風を出すことを決めてしまった。
夢の中に『モザイクのかかった何か』を持った磯風が出てきて微笑んでいたんです。磯風を出さないと命がヤバイ!でも、夢の中で死ねば現実に帰れるのか?(インセプションネタ)
うーちゃんも執筆中なので近々出します。

ミッチー改二来る?
確認してみたらミッチーかなりレベル低かったでござる。朝雲、山雲は余裕で改造可なレベルだったし。


本日分、始まります。
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 21:55:37.56 ID:j335QlTR0

-10月上旬 執務室-

コンコン

大淀「大淀です。本日から配属される新人の皆さんをお連れしました」

提督「どうぞ」

ガチャ

ゾロゾロ

提督「よく来てくれた。俺がここの提督だ」

吹雪「秘書艦の吹雪です」

新提「副長の新提だ」

キット「アドミラルの愛車、Knight Industries Two Thousand. K.I.T.T キットとお呼び下さい」フォンフォン

大淀「では、私は失礼します。皆さんはご挨拶を」

バタン

旗風「司令、神風型駆逐艦、旗風、参りました。お供させて頂きます。よろしくお願い致します」

神風「よく来たわね。歓迎するわ!朝風と春風も待ってるわ」

松風「やあ、旗風。会えて嬉しいよ!」

提督(相変わらずヅカってるな)

吹雪(いつも通り、宝塚ですね)

旗風「神姉さん、松姉さん会えて嬉しいです」

松風「僕が鎮守府を案内してあげるよ。付いておいで!」

提督「鎮守府の案内は全員の挨拶が終わってからにしてくれるかな?」

松風「キミが沿う言うなら仕方ないね」

提督(妹が来て嬉しいのは分かるが、普通、全員の挨拶が終わるまで待つだろ)

天霧「さあ、いってみよう!綾波型駆逐艦、天霧だ。よろしくな、提督!」

狭霧「提督、あの、私・・・綾波型駆逐艦・・・狭霧といいます。お手伝いできるよう、頑張ります」

吹雪「綾波ちゃん、やったね!また私たちの姉妹が増えたよ!」

綾波「や〜りま〜した〜」

天霧「吹雪の姉貴に綾波の姉貴、これから宜しくな!」

狭霧「吹雪姉さん、綾波姉さん、会えて嬉しいです」

吹雪(私たち特型駆逐艦は最も姉妹の数が多い一大勢力。全員揃えば鎮守府で多大な影響力を持ってしまいます!」

提督(心の声がダダ漏れだ。と、言うか俺のヨメカッコカリって時点でもう充分じゃないですかね?)

夕雲「吹雪さん、確かにケッコンは貴女に譲りましたが、私はまだ諦めてませんよ?」

バチバチ

吹雪「私は負けませんから!」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 21:58:23.13 ID:j335QlTR0

提督(ヤベッ。二人で火花散らしてるし。ここに金剛たちが居たらもっとヤバかった。こっちに話を振ってくる前に次の子に行ってもらおう)

キット「では、次の方、自己紹介をお願いします」フォンフォン

提督(ナイス!)

藤波「お疲れ!夕雲型十一番艦、藤波よ。司令、よろしくね!」

沖波「夕雲型駆逐艦十四番艦の、沖波です。えっと・・・はい、頑張ります。よろしくお願い致します!」

夕雲「藤波さん、沖波さん、皆で頑張りましょうね」

占守「占守型海防艦1番艦、占守っす!司令、沿岸防衛はこの占守に任せるっす。海を守る、海防艦っす。うん!」

国後「占守型海防艦、その二番艦、国後。何それ?違うけど?そうね、クナって・・・呼んでもらってもいいけど」

択捉「司令、おはようございます!択捉型海防艦一番艦、択捉です。今日も頑張ります!」

松輪「海防艦、松輪です。あの・・・択捉ちゃん・・・私も・・・頑張ります・・・」

提督「海防艦は始めての着任だからまだ分かってないことが多いが、これから勉強するので宜しくな!」

占守「一緒に頑張るっしゅ!」


-執務室前-

子日「あわわわわ」ガタガタ

子日「今日は何の日?って突入してる場合じゃないよ・・・」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 22:01:12.73 ID:j335QlTR0

神威「給油艦、神威と申します。はい、北海道神威岬の名前を頂いてます。できる限り、頑張りますね」

提督「速吸、色々と面倒を見てやってくれ」

速吸「はい!速吸にお任せください!立派な聖○士に育て上げます!」

提督「いや、君は艦娘であって聖○士では無いだろ?」

速吸「速吸は艦娘であり、聖○士でもあります!」

提督「お、おう(俺にはもうこの子が分からない・・・。いや、この子だけでなく、朧や響もそうか?)」

春日丸「特設航空母艦、春日丸と申します。不束者ですが、務めを果したいと思います」

鳳翔「よく来ましたね。海の平和を守るため、一緒に頑張りましょう」

春日丸「はい!皆さんに追いつける様に努力します」

ルイージ「Ciao!あたしは、そう、Luigi Torelliよ。そね、トレッリ・・・。んー、ルイでいいや」

提督「君の兄弟にヒゲを生やして赤いシャツに、青いオーバーオールを着用したお兄さん居ない?」

ルイージ「皆、それ言うよね。ルイはそのゲームのキャラクターとは無関係だよー!」

吹雪(関係無いんだ)

提督「すまなかった」

伊58「でーっち、でちでちでち!これから立派な潜水艦娘に育ててやるでち!」

提督「はっちゃん頼んだよ」

伊8「はい!お任せください!」

伊58「でちっ!?」

提督「ゴーヤにはろーちゃんが居るだろ?」

伊58「アイツはもう立派に育ったでち!」

呂500「ろーちゃんはもう、でっちと一緒に居ちゃダメなの?」ウルウル

伊58「!!! そ、そんなこと無いでち!」

呂500「やったー!」

伊58(負けたでち)

ローマ「ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦4番艦、ローマです。よろしく。何? あまりジロジロ見ないでくださいね」

提督「リットリオ、長らく一人にさせてすまなかった」

リットリオ「時間はかかりましたが、来てくれて嬉しいです。提督、ありがとうございます」

アークロイヤル「私は、Her Majesty's Ship Ark Royal。Admiral・・・貴方が・・・。・・・よろしく。」

ウォースパイト「これから二人で英国文化を広めて、この鎮守府を英国色に染め上げましょう」

アークロイヤル「It's so cool」

提督「紅茶以外は広めなくていいから」

ウォースパイト「!?」

提督「お前さん、何時からそんなキャラになったんだよ」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 22:14:47.83 ID:j335QlTR0

ガングート「貴様が提督というヤツか。ふん。ガングート級一番艦、ガングートだ。いい面構えだ。いいだろう」

吹雪「!!!」

提督「ふむ。エテ公っと」

ガングート「ちょっと待て!誰がエテ公だ!私の名はガングートだ!」

提督「お前が俺に対して銃殺刑を求刑したガングートだろ?だからエテ公だ」

ガングート「私は猿では無い!貴様、銃殺刑にするぞ!」

提督「まったく。誰も猿だなんて言ってないだろ?エテ公とはロシアの女帝エカテリーナ2世のことだ」

ガングート「エカテリーナ2世?」

提督「ああ、そうだ。『エ』カ『テ』リーナ『公』だ」

ガングート(案外、まとも過ぎて反論できない)

提督「エカテリーナは夫であるアッティラを暗殺して皇帝の座に着いただろ?」

ガングート「ピョートル3世だ!アッティラはフン族だ!」

吹雪「そうですよ、エカテリーナの夫はオクタヴィウスですよ」

ローマ「オクタヴィウスは古代ローマの皇帝よ」

提督「だから、俺を八つ裂きにして鎮守府を乗っ取ろうとしているお前さんをエカテリーナにちなんで、エテ公と呼んだ訳だ」

ガングート「八つ裂きじゃない!銃殺刑だ!さっきはちゃんと銃殺刑と言っていただろ!」

???「ちょっと待ちなさい!」

ドアバーン

提督「ビスマルクか。ドアは静かに開けてくれないか」

ビスマルク「提督、さっきの発言は聞き捨てならないわ!」

提督「?」

ビスマクル「エカチェリーナはドイツ出身よ!」

提督「そうだな」

ビスマルク「それなのに、そこのロシア野郎がエカチェリーナですって!」

提督「確かにエカテリーナの産まれはドイツだが、ロシアの女帝にまで上り詰めたのは事実だろ?」

ビスマクル「それは事実よ!でも、だからと言ってこんな奴にエカチェリーナは許せない!」

ガングート「会って早々にこんな奴呼ばわりとは、貴様も銃殺刑にしてやろうか?」

ビスマルク「彼女は回顧録の中でロシア人を『疑り深く恩知らずで密告に走り、私利私欲を求める者が数知れぬほどいる』と綴っている。心までロシア人になった訳では無いわ!」

提督「よくそんなことまで知っているな」

ビスマルク「当たり前じゃない!いいのよ、もっと褒めても」

提督「流石ビスマルク!よっ、博識!」

ビスマルク「それ程でも無いわ///」

吹雪(完全に照れてますね)

ビスマルク「それにエルミタージュだけが、彼女の心の拠り所だったと言われているわ!コイツがそんな繊細な奴に見える?」

提督「まったく」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 22:16:45.81 ID:j335QlTR0

ガングート?「貴様っ!」

提督「それどころか、どう見ても戦艦ル級だ」

ル級「!!! な、何を言うんだ。私は艦娘だ。ガングートだ!」

提督「皆、この自称ガングートをどう思う?」

吹雪「何処からどう見てもル級です」

ビスマルク「ル級じゃない?」

一同「ル級」

コンコン

響「響だよ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

ル級「同志ヴェールヌイ!良い所に来てくれた」

響「貴様。よくも同志ガングートの名を騙り、私を騙してくれたな!」

ル級「ま、待て、同志ヴェールヌイ」

響「私は響だ!鳳翼天翔ぉぉぉーっ!」

ル級「ぐわぁぁぁぁーっ!」大破

ドサッ

ル級「まだ、まだだ・・・提督の命を取るまでは」

吹雪「私の司令官を殺そうだなんて、いい度胸してますね」イラッ

ビルマルク「私たち艦娘に囲まれたこの状況でそんなことが出来ると思ってるの?バカなの?」

ル級「ひっ・・・」

ドカーン!

ル級「うわぁぁぁぁぁぁ!」HP:1

提督「まだ生きているだと!?」

ル級「まだだ・・・まだ終わる訳には」

コンコン

磯風「磯風だ。失礼するぞ」

ガチャ

バタン
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 22:19:08.53 ID:j335QlTR0

磯風「新人に手料理を振舞おうと思い、作ってきたぞ」つポイズンクッキング

提督(何て匂いだ!)

吹雪(匂いだけで意識が・・・)

ビスマルク「オエッ」

ザワザワ

磯風「どういうことだ!?新人が死にかけているではないか!」

提督「は?おまっ、何を」

磯風「さあ、食え。元気が出るぞ」

ル級「うわぁぁぁぁぁぁ!」撃沈

磯風「お、おい!しっかりしろ!どうしたんだ?」

吹雪(磯風ちゃんの料理がトドメを刺しました・・・)

磯風「司令、どうしよう!新人が息をしていないんだ!」

提督「磯風、落ち着け」

磯風「落ち着いていられるか!早く救命措置を!」

提督「兎に角、落ち着いて話を聞いてくれ。そこに倒れているのはル級だ。深海棲艦の戦艦ル級だ」

磯風「バ、バカな!」

提・吹(俺(私)たちがゴリラと長門(さん)の区別が付かなかった時と同じだな(ですね))

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

大淀「渋滞に巻き込まれて到着が遅れていた新人をお連れしました」

ガングート「遅くなってすまない。私がガングート級一番艦、ガングートだ」

一同「・・・」

ザワザワ

ガングート「?」

コンドハ ホンモノ?

マタ ニセモノジャナイノ?


-インド洋深海鎮守府-

インド洋深提「何っ!?シグナルロスト・・・だと?」

リ級「はい」

インド洋深提「バカな!ガングート(と言う名のル級)がやられただと!?」

リ級「間違いありません」

インド洋深提「奴程の手練れを破るとは・・・どうやら、わしは奴(提督)を見くびっていた様だ」

リ級「この後、どの様にことを進めますか?」

インド洋深提「面白い!実に面白い!奴をこちら側に引き込めば、我ら深海勢は無敵だ!何としても奴をこちら側へ引き込むぞ!」

イ級「イーッ!」

ヲ級「ヲーッ!」

リ級(相変わらず恐ろしいことを考えるお方だ)
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 22:20:37.82 ID:j335QlTR0

〜しばらく後〜

提督「新人の訓練は香取に任せるとして・・・ん?」

吹雪「どうしたんですか?」

提督「今、ふと思ったんだけどな」

吹雪「はい」

提督「最近、と言うか結構前から鹿島の姿が見えないなと思って」

吹雪「あー、言われてみればそうですね」

キット「お二人ともその発言は本気ですか?」フォンフォン

提督「当然本気だが。他所に異動したって記録も無いしなぁ」

吹雪「どうしちゃったんでしょうね?」

コンコン

香取「香取です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

香取「提督、鹿島のことでお話が」

提督「丁度良かった!」

香取「?」

吹雪「さっき鹿島さんの姿を長らく見てないって話をしてたんですよ」

香取「提督・・・」プルプル

提督「ん、どうした?(何か怒ってる?)」

香取「激務に追われて大変なのは認めますが・・・」

キット(香取さんがご立腹なのも当然ですね)

香取「鹿島は民間交流の一環としてコンビニに出向したままです!」

提督「!!!」

吹雪(忘れてたとか言えない)

提督「も、もちろん覚えてるぞ(汗)」

香取「本当ですか?」ジトー

提督(香取の視線が痛い・・・)

提督「そういう訳で鹿島に会いに行ってくる。行くぞ、キット」

ガチャ

キット「はい」フォンフォン

バタン

吹雪「シャッター開けますね」

ガラガラ

提督「行ってくる」

吹雪「いってらっしゃい」

香取「はぁ・・・あの様子だと完全に忘れてましたね」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/08(日) 22:21:52.85 ID:e5tncAzYO
なんというかもうキットを中心としたドタバタ珍事件集だなこりゃ
いやこういうの好きだけど
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 22:24:27.91 ID:j335QlTR0

-ローソン 駅前店-

鹿島「いらっしゃいま・・・て、提督さん!?」

提督「や、やあ!」

鹿島「でい゛どぐざーん」ダッ

鹿島「わ゛だじ、わ゛だじ、もう忘れられてると思ってま゛じだ」ギューッ

提督「わ、忘れたりする訳ないだろ(汗)」

鹿島「うわぁぁぁーん(泣)」

提督(すげー罪悪感だ)ナデナデ

〜しばらく後〜

提督「落ち着いたか?」

鹿島「はい。お恥ずかしいところをお見せしました」

提督「店長さんと話をしたいんだけど」

鹿島「分かりました。店長ー」

店長「はいはい。て、提督さん!?」

提督「どうも。鹿島のことで話をさせてもらいたいのですが」

店長「分かりました。奥で話しましょう。鹿島ちゃんはレジを頼むよ」

鹿島「はい」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 22:26:22.46 ID:j335QlTR0

店長「提督さんが来たと言うことは」

提督「はい。そろそろ鹿島を鎮守府に帰してもらおうと思いまして」

店長「ついにこの日が来てしまいましたか。鹿島ちゃんが居なくなるのは辛いですが、艦娘さんの仕事がある以上、仕方ありません」

提督(話の分かる人で良かった)

店長「ですが、こちらもシフトの都合がありますので」

提督「ええ、分かってます。今日、連れて帰るとは言いませんよ」

店長「では、今月いっぱいこちらで働いてもらって、来月から鎮守府に帰ってもらうと言うことでいいですか?」

提督「はい。それで構いません」


提督「と、言う訳で来月から帰ってきてもらうことになったから」

鹿島「はい!鹿島、誠心誠意頑張ります!」

提督「では、今日は失礼するよ」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 22:28:20.89 ID:j335QlTR0

-夜 鎮守府 大浴場(女湯)-

ローマ「こ、これは!ヴェスヴィオス火山の壁画!?何故、お風呂にこんな物が」

卯月「ヴェスヴィオス?それは富士山だぴょん」

ローマ「フジヤマ?ああ、日本の有名な山ね。あなたは?」

卯月「卯月だぴょん。皆からはうーちゃんって呼ばれているぴょん」

ローマ「私はローマ。よろしく」

卯月「ローマさんは日本のお風呂は初めてぴょん?」

ローマ「ええ。今日、来たばかりだから」

卯月「じゃあ、うーちゃんが手ほどきしてあげるぴょん!」

ローマ「郷に入れば郷に従え。そうね、お願いするわ」

卯月「任せてぴょん♪(いいカモを見つけたぴょん♪)」

卯月「まずは頭と体を洗うぴょん」ゴシゴシ

卯月「洗い流したら、浴槽に浸かるぴょん」チャプン

ローマ「ふむふむ」

卯月「この時にある歌を歌うといいぴょん」

ローマ「歌?」

卯月「うーちゃんがお手本を見せるから、同じように歌うぴょん」

ローマ「分かったわ(変わった文化があるのね)」

卯月「ヘイヘイホー」

ローマ「ヘイヘイホー」

卯月「ヘイヘイホー」

ローマ「ヘイヘイホー」

卯月(ぷぷっ♪古代ローマの公衆浴場をテーマにした映画と同じようにしてやったぴょん♪)
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 22:30:10.60 ID:j335QlTR0

-数日後 大浴場(女湯)-

ローマ「ヘイヘイホー」

リットリオ「あら?随分ご機嫌ね」

ローマ「姉さんはどうして歌わないの?入浴時に歌うのがしきたりでしょ?」

リットリオ「え?」

ローマ「え?」

ルイージ「あはは〜、何それ〜(笑)」

ポーラ「ポーラ初耳ですぅ〜」

ザラ「私も初耳です」

リベッチオ「リベも知らないよ」

アクイラ「アクイラも知らないわ」

リットリオ「誰からその話を聞いたの?」

ローマ「卯月って子よ」

一同「あー・・・」

ローマ「?」

リットリオ「卯月はイタズラっ子で有名だから」

ローマ「それってつまり」

リットリオ「間違った知識を植えつけられたってことよ」

ローマ「///」プシューッ

一同(顔から湯気が出るほど恥ずかしいんだ)
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 22:32:03.66 ID:j335QlTR0
鎮守府にやってきたガングート(ル級)は皆さんご存知?アンドロイド限定バグからのネタでした。

巨人・大鳳・瑞鳳(卵焼き)!
ヒィィィィィィーハァァァァァァァー!!!(意味は察してください)
そういえば、トップガン2ってどうなったんだっけ?5年位前に製作決定って言ってた気がするけど。

本日はここまで。
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/09(月) 01:52:37.75 ID:Ruly9aLs0
そういえばイタリア料理でよく「うさぎ」を使いますね
いえちょっと思い出しただけで深い意味は無いですけど

132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/15(日) 21:49:10.77 ID:Yg+prnv90
>>125
気が付いたらドタバタ珍事件集になってましたね
何処で何を間違ったのやら・・・。今後、シリアスな展開も考えてます(何時やるとは言って無い)


>>131
では、イタリアではありませんが、うーちゃんは英国のナントカラビットのお父さんのようにウサギパイにして食べちゃいましょう(意味深)
ってのは流石に冗談です。はい。

でも、かちかち山のウサギさんってネタが浮かびました。
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/15(日) 21:49:47.47 ID:Yg+prnv90
霧島連山の噴火のニュースを聞いて、不謹慎ながらブチ切れた霧島ネキが頭から火を噴いている姿を想像してしまった。

本日分、始まります。
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/15(日) 21:51:59.65 ID:Yg+prnv90

-海上-

レ級「何とかここ(地球)まで帰ってこれたぜ・・・。あのゴリラ女にぶん殴られて月まで飛ばされた時はもうダメかと思ったぜ。もう少しで宇宙棲艦になるところだったからな」

シーン

レ級「おいおい、ここは笑うところだぜ?笑えよ!」

シーン

レ級「・・・。むなしい」

レ級「奴の鎮守府に乗り込んだ時にあたし以外はやられちまったからな。提督さんよぉ、テメーの首を取るまでは諦めねえからな!」

レ級「前にリベッチャオとか言うガキから聞いた話だと、この辺りはレーダーの有効範囲外のはずだ。ここから偵察機を飛ばして情報収集をしてやるか」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/15(日) 21:55:34.19 ID:Yg+prnv90

-鎮守府 執務室-

コンコン

青葉「青葉ですぅ」

提・吹(何だか嫌な予感がする(します))

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

青葉「司令官」

提督「答えはノーだ」

青葉「まだ何も言ってませんよ!」

提督「どうせまた、ろくでもない話を持って来たんだろ?」

青葉「失敬な!青葉がろくでもない話なんて持ってきたことがありますか!」

吹雪「鈴鹿のレースとか、ですね」

キット「その通りです」フォンフォン

提督「そーだ、そーだ!」

青葉「あれはウォースパイトさんたちが優勝して結果オーライじゃないですか」

提督「ふぶきー、青葉が心の傷をえぐってくるよぉー」

吹雪「よしよし。青葉さん」

青葉「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!青葉が悪いんですか?」

提督「まぁ、そうなるな」

青葉「司令官まで」

提督「で、用件は何だ?」

青葉「え?」

提督「いや、何か用事があるから来たんだろ?」

青葉(もう、ついていけません・・・)

青葉「パリダカとか興味ありませんか?」

ワン!

提督「無い」キッパリ

青葉「本当はありますよね?」

提督「青葉よ」

青葉「はい」

提督「キットはラリーカーでは無い。砂漠を走らせようとするでない」

キット「アドミラルの言う通りです」フォンフォン

ワン!

青葉「えぇー!だって、キットは海の上やマグマの川だって平気で走るじゃないですかぁ〜」

キット「砂漠とは訳が違います」フォンフォン

提督「砂漠の様な地形を走行しようと思うと四輪駆動でなければ無理だ」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/15(日) 21:57:52.69 ID:Yg+prnv90

-窓の外-

青葉「パリダカとか興味ありませんか?」

豆之助「ワン!」

偵察機(野郎、今度はパリダカに出場する気か)

豆之助「・・・」ジー

偵察機「何だテメー、あっち行け、シッシッ」

豆之助「ワン!ワン!」

偵察機「あっち行けっての」

ガブッ

偵察機「テメー、あたしの偵察機に何しやがる!」

ブンブン

偵察機「振り回すな!視界が揺れて気分が悪くなってきたぞ!」

時雨「豆之助、何を咥えているんだい?」

豆之助「ワン!」

時雨「ほら、汚いからペッしなさい」

豆之助「ワン!」ペッ

時雨「じゃあ、散歩に行こうか」

豆之助「ワン!」


-海上-

レ級「うぅ・・・あの獣が振り回してくれたおかげで気分悪い・・・」

レ級「だが、奴がパリダカに出場することが分かっただけで充分だ。ダカールの砂漠をテメーの墓にしてやる」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/15(日) 21:59:30.07 ID:Yg+prnv90

-執務室-

提督「兎に角、パリダカには出場しないからな」

青葉「えー、ケチー」

提督「ケチで結構。それよりも大事な話がある」

青葉「何ですか?」

提督「昨日、着任した新人の歓迎会を兼ねて週末に月見パーティを開こうと思ってな」

青葉「いいですねぇ〜」

提督「青葉を宣伝大使に任命したい」

青葉「お任せください!そうと決まればうかうかしていられません。部屋に戻って新聞の作成に取り掛からないと。では、失礼します!」

ガチャ

バタン

吹雪「青葉さんって結構乗せられやすい性格ですよね」

提督「そう言ってやるな。新聞作りは青葉の趣味だし、こういうのは青葉が適任だからな」

キット「その通りです」フォンフォン

吹雪「確かにこういうのは青葉さんが適任ですね」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/15(日) 22:00:38.12 ID:Yg+prnv90

これ書いてる時に知ったけど、もうパリダカって無かったのね・・・。
今でもパリを出発してダカールの砂漠を爆走していると思ってた。
とりあえず、この世界では今でもパリダカを開催していることにしておいてください。
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/15(日) 22:02:19.35 ID:Yg+prnv90

コンコン

夕立「夕立よ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

夕立「今回の出撃のMVPは山風だったっぽい!提督さん、褒めてあげて」

山風「いいよ・・・そんなの」

提督「そうか。よく頑張ったな」ナデナデ

山風「構わないで(提督に撫でてもらえた。嬉しい)」

提督「おっと、スマン。夕立は喜んでくれるからつい癖で」

山風「・・・(何で?何で止めちゃうの?)」ジー

提督「そうだ!間宮券をあげよう。何か食べてくるといい」つ間宮券

山風「・・・。ありがと」

夕立「提督さん、またね〜」フリフリ

山風「・・・」

ガチャ

バタン

提督「はぁー。山風は中々心を開いてくれないな」

キット「そうですね」フォンフォン

吹雪「そんなこと無いと思いますよ」

提督「?」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/15(日) 22:03:22.45 ID:Yg+prnv90

-金曜の夜 グラウンド-

提督「では、これより新人の歓迎会を兼ねて月見パーティーを始めます!」

一同「イエーイ!」

提督「今夜は無礼講だーッ!」

一同「イエーイ!」

提督「みんなー、好きなだけ飲み食いして楽しんでくれー!」

一同「イエーイ!」

提督「挨拶終わり。では、飲み物は持ったかな?」

一同「はーい」

提督「かんぱーい!」

一同「かんぱーい!」

ポーラ「て〜とくぅ、飲んでますぅ〜?」

提督「始まった瞬間から早速酔ってるのは流石と言うか、何と言うか」

ポーラ「そんなに褒められると照れてしまいますぅ〜」

提督「いや、褒めて無いから」

ザラ「ポーラ、酔って提督に絡むのは止めなさい」

提督「いや、今夜は無礼講だ。気にしなくていいぞ」

ザラ「でも」

提督「ザラも今夜くらいはポーラのことを忘れて羽を伸ばすといい。ポーラはちゃんと見とくから」

ザラ「・・・。では、お言葉に甘えさせてもらいます。ポーラ、くれぐれもご迷惑をかけない様にね」

ポーラ「はぁ〜い」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/15(日) 22:07:08.73 ID:Yg+prnv90

秋津洲「提督」

ポーラ「わぁ〜、美味しそうなお団子〜」

提督「待て、ポーラ!」

秋津洲「ああっ!ダメかも!」

ポーラ「え〜、どうしてですかぁ〜?あ!アレですか?神様にお供えしてから的な」

提督「いや、ソレは食べ物じゃない」

秋津洲「提督の言う通りかも!」

ポーラ「???」

提督「パテをこねて作った団子の様な物だ」

秋津洲「食べたらお腹こわすかも!」

ポーラ「うわぁ・・・とんだトラップですね」

提督「飾るための物だからな」

秋雲「今年は新作、ちねり米の焼き飯もあるよー」

提督「去年、パテでちねり米って言ってたな。皿とレンゲ以外、全部パテなのか?」

秋津洲「お米は全部パテだけど、具はパテとUVレジンで出来てるかも」

秋雲「秋津洲さんと秋雲さんの合作だよー」

提督「毎度、君らのそのよく分からん情熱には感心させられるよ」

赤城「あら、美味しそうですね」

秋津洲「これは食べられないかも」

赤城「ええ、分かってますよ。有機溶剤の臭いがプンプンしますからね」

提督「え?」

秋津洲「へ?」

秋雲「嘘ぉー」

クンクン

提督「さっぱり分からん」

秋津洲「分からないかも」

秋雲「完成からそれなりに時間が経ってるから全く分からないねー」

ポーラ「無臭ですねぇ〜」

提督「流石、一航戦と言ったところか。犬、いや、象並みの嗅覚か?」

加賀「赤城さん、向こうで蒼龍たちがお待ちかねですよ」

赤城「ああ、ごめんなさい。では、失礼します」ペコリ

提督「楽しんでこいよ」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/15(日) 22:09:02.70 ID:Yg+prnv90

提督「日本では月の模様がウサギに見えると言うが、イタリアでは何に例えられるんだ?」

卯月「ぴょん?」

ポーラ「イタリアでは蟹ですよぉ〜」

朧「!!!」

ISO波「提督、ポーラさん、こっち向いてください」

提督「ん?」クルッ

ISO波「はい、チーズ」

パシャ

ISO波「今度、プリントアウトしてお持ちしますね」

ポーラ「グラーチェ」

提督「あの、磯波さん?その高そうなカメラは?」

ISO波「青葉さんからお借りしました」

提督(青葉の奴、あんな凄いカメラを持ってたのか)

提督「そうか。壊さない様にな」

ISO波「はい!では、私は他の人を撮影してきます」ダッ

ISO波「吹雪姉さんも一枚撮りましょう」

吹雪「え?磯波ちゃん、そのカメラどうしたの?(汗)」

提督「まぁ、そうなるよな」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/15(日) 22:11:18.08 ID:Yg+prnv90

川内「月は出ているかー!」E:提督のサングラス

提督「今年もそうなるのか」

ポーラ「あははははは!何してるんですかぁ〜」

川内「ニートごっこだよ」

提督「その言い方は辞めて差し上げなさい。誤解を招く」

川内「あ!提督、夜戦しよ!」

提督「マ○オカートで良ければ朝まで付き合うぞ」

川内「もしかして、小さいアレ買ったの?」

提督「ああ、そうだ」

川内「じゃあ、約束だよ!パーティ終わったら行くから!」

提督「執務室に来てくれ」

川内「やったー!提督と夜戦だー!」

提督「喜んで走り回るのはいいが、今年はサングラスを壊さないでくれよ」

川内「はーい」

ポロッ

提督「おぉぉぉーい!言ってる側から!」

川内「大丈夫大丈夫。まだ踏んでないから」

神通「姉さん」

川内「うわっ!って神通か」

神通「去年、提督のサングラスを壊したのにまたやりそうになって、反省していない様ですね」

川内「ちゃんと反省してるって!」

提督「今年はまだやらかしてないからその辺にしといてやれ」

神通「分かりました。提督がそう仰るならそうします」

那珂「みんなー、那珂ちゃんのお月見ライブ始まるよー」ダダダダダ

バキッ!

川内「あ・・・」

神通「!!!」

ポーラ「あーあ」

提督「」

那珂「ん?何か踏んだ様な?」

那珂「これってもしかして・・・」

ポーラ「提督のサングラスですねぇ〜」

神通「那珂ちゃん」

那珂「ち、違うよ!わざとじゃないよ!」

提督「神通、故意じゃないから許してやれ」

那珂「提督、ごめんなさい」

提督「次からは気を付けてくれよ」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/15(日) 22:12:44.67 ID:Yg+prnv90

那珂「那珂ちゃん責任取ります」

提督「もういいから」

那珂「那珂ちゃんはアイドルだから本当はこんなことダメだけど・・・、提督なら枕営『神通、連行しろ』」

神通「はい。那珂ちゃん、向こうでお話しましょう」

那珂「あ〜れ〜」

ズルズル

提督(そんなに俺を豚箱にぶち込みたいか・・・)

川内「那珂ちゃんのおっちょこちょいには困ったもんだね」

提督「元はと言えば誰のせいだ?」

ポーラ「川内さんですねぇ〜」

川内「てへぺろ」

霧島「これは困りました」

提督「どうしたんだ?」

霧島「那珂ちゃんが連行されてしまったので、お月見ライブは中止するしかありません」

???「ちょっと待ったー!」

霧島「この声はまさか!」

白露「白露いっちばーん!」

時雨「時雨、二番」

村雨「はいはーい!村雨、三番だよ」

夕立「夕立、四番っぽい!」

白露「提督、ここは私たちに任せて!」

提督「何かやる気満々だし、任せるよ」

時雨「任せといて」

村雨「村雨の本気、見せてあげる♪」

夕立「任せるっぽい!」

白露「では、私たち四人で艦娘音頭を歌って踊りまーす!」

ハ- ヨイショ!
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/15(日) 22:14:55.74 ID:Yg+prnv90

秋津洲「瑞穂さーん、三方にこの特製焼き飯を乗せて欲しいかもー」

瑞穂「えっ、えぇ!?」

神威「提督、お団子を作ってきたので、良ければお召し上がりください。ポーラさんもどうぞ」

提督「ありがとう、ただくよ」モグモグ

ポーラ「いただきまーす」

提督「神威は歓迎される側だから、団子作りなんてしなくても良かったのに」

神威「神威が好きでやってことなので、お気になさらないで下さい」

ガングート「提督よ、今日は無礼講だと言っていたな?」

提督(酒臭っ)

響「提督、同志ガングートはウォッカをかなりの量呑んでいるから逃げたほうがいいよ」

ガングート「無礼講と言うことは、何をしても許されるということだ!提督よ、貴様は銃殺刑だ!ふははははは!」

提督「相当酔ってるな。しかも、ポーラより性質が悪い」

ポーラ「私でもあんなことしませんよぉ〜」

ガングート「避けられるなら、避けてみろー!」

パン

パン

パン

提督「はぁー、やれやれ」

ブーン

スパッ

スパッ

スパッ

ガングート「光る剣で全て斬るとはやるな!だが、まだまだ!」

吹雪「ガングートさん」ゴゴゴゴゴゴゴ

ガングート「な、何だ!この悪寒は!」ゾクッ

吹雪「向こうでお話しましょうか」

ガングート「は、離せー!」

ズルズル

提督「やってしまったな」

ポーラ「吹雪さんの余りの迫力に酔いが醒めてしまいました」


ドンドコ!

ドンドコ!

大淀「霞ちゃんを称えよ〜!」

足柄「称えよ〜!」

清霜「称えよ〜!」

朝霜「称えよ〜!」

霞「あんたたち!ことあるごとにドンドコするの止めなさいよ!///」
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/15(日) 22:17:04.92 ID:Yg+prnv90

-翌朝 戦艦寮前-

チュンチュン

ガングート「ん?朝か・・・」

ガングート「な、何だ!首から下が氷の塊に埋まって身動きが取れない!」

響「同志ガングート」

ガングート「同志ちっこいの!助けてくれ!体が氷の塊に埋まって動けないんだ!」

響「助けたいのは山々だけど、無理なんだ」

ガングート「何故だ!?」

響「その氷は吹雪姉さんが作り出した物だ。戦艦の砲撃でもビクともしない」

ガングート「な、何ぃ・・・」

響「昼頃には自然と溶けるはずだからそれまで我慢して欲しい」

ガングート「私が何をしたと言うのだ!」

響「忘れたのかい?」

〜説明中〜

ガングート(そうだった・・・)

響「そういうことだから、私は行くよ」

ガングート「ふっ。たかが駆逐艦と侮っていたが、流石は提督のヨメカッコカリと言ったところか・・・はっくしょん!」


-執務室-

提督「よし、このコースが終わったらしばらく寝る!」

川内「そうだね。夜戦も満足したし、眠くなってきたよ」
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/15(日) 22:18:11.80 ID:Yg+prnv90
本当は今回、うーちゃんパラダイスに突入しようと思いましたが、昨年の月見祭りを思い出したので、今年もやっちゃいました。
次から二週連続うーパラに突入します(予定)。

本日はここまで。
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/16(月) 03:36:18.09 ID:1VCo8fAm0
うーちゃんが遂にカチカチ山でパイになるんですね!?
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/22(日) 21:11:19.90 ID:ujLtMoQb0
そろそろ秋イベが近づいてきましたね。
夏が日本⇒インド洋⇒地中海⇒ドーバー海峡⇒イギリスだったから、
秋は逆にイギリス⇒大西洋⇒パナマ運河⇒太平洋⇒日本って感じだったら面白いな。

本日分、始まります。
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/22(日) 21:13:30.21 ID:ujLtMoQb0

-廊下-

卯月「うぅ・・・、最近イタズラして無いからウズウズするぴょん」トボトボ

卯月「司令官の驚く顔を見たくて仕方が無いぴょん!」

卯月「そうだ!前に長門さん(ゴリラロボ)に襲われた時に計画していた落とし穴を実行に移すぴょん!」

ヲ級「・・・」キョロキョロ

卯月「あれはヲっきゅん!丁度いいから手伝ってもらうぴょん!」ダッ

卯月「ヲっきゅん、手伝って欲しいことがあるぴょん!」

ヲ級「?」

卯月「実は・・・落とし穴を掘って司令官を落としたいぴょん」

ヲ級「」コクコク

卯月「手伝ってくれるぴょん?」

ヲ級「」コクコク

卯月「? どうして喋らないぴょん?」

ヲ級「」喉を指差してジェスチャー

卯月「あー、喉を痛めて声が出ないぴょん?」

ヲ級「」コクコク

卯月「それじゃあ、手伝ってもらうのも悪いぴょん」

ヲ級「」大丈夫というジェスチャー

卯月「じゃあ、お願いするぴょん。レッツゴー!」

ヲ級「」ニヤッ

長門(あの事件以来、卯月に近付くと逃げられてしまう・・・。さらに睦月型の子たち全員から警戒される始末。それ故、こうして離れた場所から見守ることしか出来ない)

長門(何故か暁やリベッチオ、朝潮たちにまで避けられるし、私が何をしたと言うのだ・・・)

長門(吹雪のおかげで白雪や綾波からは避けられないが、私は幼女と触れ合いたいんだ!大きい子たちはいいんだよ!)


-しばらく後 グラウンド-

卯月「穴は掘れたし、緩衝材も敷き詰めたからこれで安全だぴょん」

ヲ級「」b

卯月「あとはブルーシートを被せて、砂でカモフラージュすれば・・・。これで完成だぴょん!」

卯月「ヲっきゅんが呼んでるって設定で司令官を呼んでくるから、ここで待ってて欲しいぴょん」

ヲ級「」コクコク
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/22(日) 21:15:33.74 ID:ujLtMoQb0

-執務室-

コンコン

卯月「うーちゃんだぴょん」

提督「どうぞ」

ガチャ

卯月「司令官、ヲっきゅんが呼んでたぴょん。案内するから付いて来て欲しいぴょん」

提督「分かった。ちょっと行ってくるよ」

吹雪「はい」

キット「いってらっしゃいませ」フォンフォン

バタン


-グラウンド-

卯月「あそこだぴょん」

提督「何でわざわざグラウンドに?まぁいい、どうしたんだ?」

ヲ級「」パクパク

提督「聞こえないからもう少し大きな声で頼む」

卯月「ヲっきゅんは喉を痛めて大きな声を出せないって言ってたから、近づいてあげて欲しいぴょん」

提督「そうか」スタスタ

スボッ!

提督「???」

ヲ級「」ニヤッ

提督「え?え?何コレ」

卯月「ぷっぷくぷぅ〜!ここでイタズラ成功のプラカードをって・・・忘れてきたぴょん!急いで取りに戻らないと!」ダッ

ヲ級「くっくっくっ、こんなにも簡単だとは」

提督「!!! 貴様、ヲ級じゃないな!」

ヲ級(敵)「そうだ。私は貴様の配下のヲ級ではない。インド洋深提の指示によりこの鎮守府に忍び込んだのだ」

提督「クソッ!こんな簡単に侵入を許すなんて」

ヲ級(敵)「傑作だったぞ。正面から堂々と侵入出来たうえに、艦娘共は私とお前の部下のヲ級の区別が付かなかったんだからな」

提督(不味いな。何とか体勢を立て直さないと)

ガシッ

ヒョイ

提督「離せ!」

ヲ級(敵)「このまま私と来てもらうぞ」ダッ
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/22(日) 21:16:33.36 ID:ujLtMoQb0

卯月「プラカードを取ってきたぴょん。あれ?司令官?」

卯月「ネタばらしの前に脱出されてしまったぴょん・・・」

卯月「でも、うーちゃんは知ってるぴょん。司令官は甘いから怒ったりしないぴょん♪」


-執務室前(外側)-

ソーッ

卯月(あれ?司令官はまだ帰ってないぴょん?何処へ行ったぴょん?)←窓からこっそり伺っている

卯月(ヲっきゅんに聞いてみるぴょん)


-廊下-

卯月「ヲっきゅんが居たぴょん!」

卯月「おーい!ヲっきゅーん!」

ヲ級「卯月じゃない。どうしたの?」

卯月「あれ?喉の調子はもういいぴょん?」

ヲ級「喉?何の話?」

卯月「え?だって喉を痛めて声が出ないって」

ヲ級「さっきから何を言っているの?今日は今、初めて会ったじゃない」

卯月「ぴょ・・・ぴょん?」顔面蒼白

ヲ級「卯月?」

卯月「大変だぴょぉぉぉぉぉぉーん!」ダッ
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/22(日) 21:20:26.24 ID:ujLtMoQb0

-執務室-

ドアバーン

吹雪「!?」ビクッ

卯月「大変だぴょぉぉぉぉぉぉーん!」

吹雪「何が大変なの?」

キット「落ち着いて順番に話してください」フォンフォン

〜事情説明中〜

吹雪「何てことしてくれたの!」

卯月「ごめんなさい・・・」

キット「落ち着いてください、吹雪さん。ここで卯月さんに怒鳴っても事態は好転しません」フォンフォン

吹雪「そうだね。司令官の現在地は分かる?」

キット「コムリンクからの微弱な電波をキャッチしました。現在も移動中です。急がないと通信範囲外になり追跡できません」フォンフォン

吹雪「急がないと!でも、私たちだけじゃ」

青葉「お困りの様ですね」

吹雪「青葉さん?」キョロキョロ

卯月「上だぴょん!」

パカッ

青葉「天井裏からこんにちは!青葉だよぉ!」

吹雪「変な所に居ないで降りてきてください」

青葉「よ!っと」スタッ

川内「ドーモ=吹雪サン。川内デス」

吹雪「せ、川内さん」

ヲ級「話は聞かせてもらったわ。私も同行する」

卯月「ヲ級院!」

ヲ級「誰がヲ級院よ!」

キット「遊んでいる場合ではありません」フォンフォン

吹雪「そうだった!早く出発しないと!」

キット「この人数を全員は乗せられないので、誰か一人は後ろを付いて着てもらうことになります」フォンフォン

吹雪「司令官を拉致した深海棲艦との戦闘が予想されるので、皆さん艤装を着けて行きましょう!」

川内「そうだね!」

青葉「ですね!」

卯月「ぴょん!」

ヲ級「そうね!」

吹雪「全員、自力で航行するから案内をお願い」

キット「分かりました」フォンフォン
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/22(日) 21:22:25.36 ID:ujLtMoQb0

-埠頭の倉庫-

提督「俺を殺すのが目的だろ?やるなら一思いにやれ!」

ヲ級(敵)「そんなに死にたいなら、たっぷりいたぶって殺してやろう」

装甲空母鬼「待て。コイツは生かしておけと言われたのを忘れたのか?」

ヲ級(敵)「ふん。命拾いしたな」

提督「何が目的だ?俺を人質に大本営を脅す気なら無駄だ」

装甲空母鬼「そんな嘘が通用するとでも?お前は我々深海側の鎮守府を四つも破壊した英雄だ。それを見捨てるはずがあるまい」

提督「俺なんかより優秀な指揮官なら他にも沢山居る」

装甲空母鬼「精々強がるがいい」

提督(何とかして逃げなければ。だが、どうする?隙を突いて逃げたとしても武器は執務室に置いてきた。逃げ切れるか?)

装甲空母鬼(この男を洗脳して我々の手先として利用しようとは、インド洋深督は恐ろしいお方だ。それにしても迎えが遅いな。何時になったら来るんだ?)

提督(何か使えそうな物はないか)キョロキョロ

ダンボール「よお!」

提督(無理だ)


-海上-

キット「アドミラルは正面に見えてきた倉庫に捕らわれている様です」フォンフォン

川内「私が一足先に乗り込んで敵をかく乱するから、皆はその隙に提督を救出して」

吹雪「分かりました。お願いします」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/22(日) 21:24:27.81 ID:ujLtMoQb0

-倉庫内-

ガタッ

ヲ級(敵)「ん?何の音だ?」クルッ

川内「ドーモ=ヲ級サン」

ヲ級(敵)「き、貴様は艦む」

ゴスッ

ヲ級(敵)「ぐはっ!」

バタッ

川内「さて、この調子で暴れながら提督を探しますかね」キョロキョロ

リ級「さっきの音は何だ?」

ネ級「あっちの方から音がしたな」

川内「どうやら気付いたみたいだね」

リ級「お、お前は!」

ボコッ

リ級「ぐえっ!」

バキッ

ネ級「ぐぼっ!」


-海上 インド洋深提所有のクルーザー内-

インド洋深提「まだ日本に着かんのか?」

ツ級「まだ5時間は掛かります」

インド洋深提「そんなに!?もっと早くならんのか?」

ツ級「これでもフルスロットルですよ。だいたい、連絡を受けてから出発するのではなく」クドクド

インド洋深提(あー、面倒くせぇ説教が始まった。コイツの話は長いんだよな。だいだい、わしが上官でコイツは部下なんだけどな)
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/22(日) 21:28:18.35 ID:ujLtMoQb0

-倉庫前-

キット「そろそろ頃合でしょうか。川内さんのおかげで活動中の深海棲艦の数がかなり減っています」フォンフォン

吹雪「では突入しましょう!」

キット「まずは私が扉を突き破りますので、その後皆さんは突入してください」フォンフォン

一同「了解!」

キット「では、突入します」フォンフォン

ブーン!

装甲空母鬼「何の音だ?」

ドンガラガッシャーン

装甲空母鬼「!!!」

提督(キットか!)

卯月「司令官を返せぴょん!」

装甲空母鬼「飛んで火に入る夏の虫とはこのことか。たかが三隻の艦娘と深海の裏切り者に何が出来る?」

卯月「司令官はうーちゃんの大切な・・・」

提督(そんなにも俺のことを)ジーン

卯月「大切なオモチャだぴょん!」

ズコー

装甲空母鬼「貴様、ふざけているのか!自分の上司をオモチャなどと」

吹雪「・・・」ゴゴゴゴゴ

卯月(お、恐ろしいオーラを感じるぴょん!完全に殺気だぴょん)チラッ

吹雪「卯月ちゃん、帰ったらお話があります」ゴゴゴゴゴ

卯月「ひっ・・・。あ、あの、重ね重ね無礼なことをしたのは謝ります」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/22(日) 21:28:53.24 ID:ujLtMoQb0

ギコギコ

プチッ

ヲ級「縄が切れたわ!今のうちに早く!」

提督「助かった!」

キット「アドミラル、早くこちらへ」フォンフォン

装甲空母鬼「逃がすか!行け!」

ヲ級「させないわ!全艦載機、発艦!」

バババ!

ドカーン!

提督「ふぅ〜、助かった。車内に居れば安心だ。敵さんも俺を生け捕りにする気なら本気で攻撃してくるなっての」

キット「人間と艦娘の違いを理解していないのでしょう」

提督「確かにそうかもな。艦娘なら大怪我で済んでも、俺は死んでるぞ」

装甲空母鬼「お前たち、あの車を破壊して奴を引きずり出せ!」

シーン

装甲空母鬼「何をしている!早くしろ!」

川内「無駄だよ」

装甲空母鬼「何っ!?」

川内「アンタの仲間は全部伸びてるよ。で、アンタが最後だから」

吹雪「形勢逆転ですね」

装甲空母鬼「クッ!だが、私がお前たちを倒せば済む話だ!」

キット「多勢に無勢です。大人しく投降することを薦めます」フォンフォン

装甲空母鬼「黙れ!行けっ!」

吹雪「お願い、当たってください!」バババッ

川内「突撃よっ!」

ドカーン!

青葉「索敵も砲撃も雷撃も。青葉にお任せ!」

ドカーン!

卯月「砲雷撃戦、開始するぴょん!」

ドカーン!

装甲空母鬼「無念」撃沈
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/22(日) 21:30:39.04 ID:ujLtMoQb0

卯月「司令官、ごめんなさい。卯月はどんな罰でも受けます」

提督「今回の件は敵の侵入を防げなかった俺にも非がある訳だから、卯月は不問にしよう」

卯月「へ?」

吹雪「大甘の甘、愚の愚です!司令官は私にだけ優しくしていればいいんです!」

川内「へぇ〜、吹雪って案外独占欲が強いんだね」

青葉「これは記事にしなければ!」

吹雪「ち、違います!今のはその///」

川内「残りの深海棲艦はどうする?」

提督「捕虜として大本営に引き取ってもらおう」

ツンツン

提督「おい、起きろ」

ヲ級(敵)「あと5分だけ」

提督「何寝ぼけてるんだ」

ヲ級(敵)「ん?き、貴様何故!」

提督「お前たちのリーダーと思われる装甲空母鬼は倒した。大人しく投降しろ」

ヲ級(敵)「バカな!?」

提督「大人しく投降すれば悪いようにはしない」

ヲ級(敵)「私が人間如きに従うと思うか?」

パクッ

ゴクッ

提督「まさか!」

ヲ級(敵)「ぐはっ!(吐血)」バタッ

青葉「服毒自殺!?」

提督「キット、助けられないか?」

キット「残念ながら既に死亡しています」フォンフォン

提督「残りの奴等が同じことをする前に止めないと!」

リ級「がはっ!(吐血)」バタッ

ネ級「ジークジ○ン!(吐血)」バタッ

卯月(何か変なのが混ざってるぴょん)

バタッ

バタッ

バタッ

提督「クソッ!遅かったか」

ヲ級「大人しく投降すれば悪い様にはしなかったのに・・・」

提督「作戦に失敗した部下に自決を強要するなど・・・それが指揮官のやることか!」ギリッ

吹雪「許せません」

川内「この後、どうする?」

提督「大本営に連絡して調査班を派遣してもらおう。全員死亡しているから話は聞けないが、何か分かるかも知れない」
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/22(日) 21:31:46.16 ID:ujLtMoQb0

-海上 インド洋深提所有のクルーザー内-

インド洋深提「連絡が途絶えた、だと?」

ツ級「はい。定時連絡も無く、こちらからの呼びかけにも応答がありません」

インド洋深提「まさか。兎に角、急ぐぞ」

ツ級「先ほども言いましたが既にフルスロットルです。これ以上は機関が持ちません」

インド洋深提「そんなことは分かっておるわ。可能な範囲で急げということだ」


-数時間後 海上 倉庫近辺-

ツ級「提督を監禁していた倉庫周辺に海軍の人間が集まっています」E:双眼鏡

インド洋深提「提督め、この状況をも打ち破ったというのか。面白い!ますます奴に興味が湧いてきたぞ!」
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/22(日) 21:33:02.59 ID:ujLtMoQb0
ツ級=サンの何処に目があるのか?とか、どうやって双眼鏡を使うのか?とか考えちゃダメだよ。お兄さんとの約束だ!

うーちゃんがパイになるか、否かは次回のお楽しみ。

次回もうーちゃん!本日はここまで。
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:30:09.89 ID:eZ9hJvRU0
今月は5-5出撃回数が二桁到達したぜ!ひゃっはー!
レ級とE風に振り回されて10回も出撃した奴がここに居るぞ!笑えよベジ○タ。
5-5と比べて6-5は癒しだよね。
マジで5-5はレ級かE風かどちらかにしやがれ下さい。

本日分、始まります。
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:32:21.35 ID:eZ9hJvRU0

-午前 工廠-

提督「久しぶりに建造してみるか」

妖精ズ「資材はどうしますかー?」

提督「そうだな・・・。この位でいってみよう」

妖精ズ「了解です。建造スタート!」

『06:40:00』

提督「6時間40分?あまり覚えのない数字だな」

夕張「そうですね」

吹雪「これってもしかして・・・」

提督「?」

吹雪「大鳳さんじゃないですか!?」

妖精ズ「ですね〜」

提督「な、何だと!?」

妖精ズ「おめでとうございます。大鳳さんの建造に成功しましたよ!」

提督「んばばんばんば」

夕張「メラッサメラッサ」

提・夕「んばばんばんば、メラッサメラッサ」

吹雪「二人ともどうしたんですか?突然、室戸市名物シットロト踊りなんて踊り始めて(汗)」

提督「え?」

夕張「へ?」

提・夕「室戸市名物シットロト踊り?」

吹雪「はい」

提督「バカな!」

夕張「そんな・・・」

提・夕「今までアニメの創作ダンスだと思ってたのに・・・」

吹雪「はぁ」

提督「大鳳の建造に成功した喜びを踊りで表現していた訳だ」

夕張「そう。喜びの踊りよ」

提・夕「それなのに、実在する踊りだったなんて・・・」orz

提督「夕張はまだいい。俺なんてこの歳になるまで知らなかったんだからな」

吹雪「あ、あの・・・」

夕張「元気出してください。そんなこともありますよ」
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:33:12.74 ID:eZ9hJvRU0

-夕方 執務室-

吹雪「そういえば、先日の一件でセキュリティを強化するって話でしたが、どうなったんですか?」

提督「正門に網膜スキャンを設置することにした。準備が出来次第、全員登録してもらうから」

吹雪「今回は正面から堂々と侵入したってことでしたが、それなら大丈夫そうですね」

提督「ああ、認証せずに通過したらアラームが鳴るように設定するから、一発で気付くだろう」

キット「正面から堂々と侵入するという大胆な手口には驚かされました」フォンフォン

提督「本当にな。堂々とし過ぎて逆に気付かないよな」

吹雪「相手がヲ級だったからこそですよね。ヲ級さんが鎮守府に居なければ通用しなかった手口ですし」

ジリリリリーン

ガチャ

提督「もしもし」

夕張「夕張です。大鳳さんの建造が完了しましたよ」

提督「そうか!直ぐ行くから待っててくれ」

夕張「はい。お待ちしてます」

ガチャ

提督「建造が完了したそうだ」

吹雪「早速、会いに行きましょう!」

提督「そうだな!その前に鳳翔さんも呼んでおくか」

ピンポンパンポーン

スピーカー「鳳翔さん、工廠へ来てください。繰り返します、鳳翔さん」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:35:36.74 ID:eZ9hJvRU0

-工廠-

鳳翔「提督、どうされたのですか?」

提督「大鳳の建造に成功したのでお知らせしておこうと思いまして」

鳳翔「そうでしたか!では、後で赤城さんたちにも知らせてあげないと」

提督「早速、会いに行きましょうか」

吹雪「楽しみですね」

夕張「あ、提督!では、早速開けてみましょうか」

提督「頼む」

夕張「オープン!」

ギィィィィィ

モクモク

大鳳「そう・・・私が大鳳。出迎え、ありがとうございます。提督・・・貴方と機動部隊に勝利を!」

提督「やったー!大鳳だー!」

吹雪「やりましたね!」

提督「よく来てくれた。俺が提督だ。宜しくな!」

大鳳「こちらこそよろしくお願いします」

提督「鳳翔さん、空母寮まで案内をお願いしていいですか?」

鳳翔「はい。お任せください」

提督「鎮守府内の案内は明日の朝にしましょう」

鳳翔「そうですね。もう日も暮れますし、寮と食堂だけ案内しておきますね」
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:36:42.33 ID:eZ9hJvRU0

-夜 睦月型私室-

卯月「明日はハロパだぴょん!楽しみだぴょん♪」

テレビ「アバダ○ダブラ!」

弥生「校長先生・・・死んじゃった・・・」

卯月「弥生、怒ってるぴょん?」

弥生「怒ってません」

卯月「そうだ!以前、司令官に杖を買ってもらったんだった!」

弥生(いいなー)

卯月「うーちゃんだけ買ってもらって、怒ってるぴょん?」

弥生「怒ってません」

卯月(明日はこの杖で遊べるぴょん!)


-提督私室-

提督「明日は昼からハロウィンパーティだな」

吹雪「楽しみです!」

提督「せっかくだから俺もコスプレしてみるか」

吹雪「狼男とかフランケンシュタインですか?」

提督「いや、流石にそういう格好はな。客人が来ることは無いだろうが、あまりふざけた格好をする訳にはいかんからな」

吹雪「じゃあ、どうするんですか?」

提督「前に作ってもらった衣装があるだろ?」

吹雪「あー、閣下の衣装ですね?」

提督「ああ、そうだ。一応軍服だから不自然では無いだろ?」

吹雪「そうですね」

テレビ「アバダ○ダブラ!」

提督「そういえば前に卯月がハリ○タの杖を欲しがっていたから買ってやったな」

吹雪「杖?そうだ!いいこと思いつきました!」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 21:37:39.70 ID:eZ9hJvRU0

-翌日 午後 執務室-

暁「暁は一人前のレディだからお菓子なんて要らないわ」

提督「そうか。では、響、雷、電の三人にお菓子をあげよう」つお菓子

響「ハラショー」

雷「ありがとう」

電「ありがとうなのです」

暁「・・・」チラッ

提督「どうした?暁は一人前のレディだから要らないんだろ?」

吹雪「そうですね。暁ちゃんは一人前のレディだから要らないって言いましたね」

キット「はい。間違いなくそう言いました。先ほどの発言を再生しましょうか?」フォンフォン

暁「・・・」涙目

提督「ほら、暁の分だ」つお菓子

暁「いいの?」

提督「ああ。変な意地張ってないで受け取りなさい」

暁「ありがとう!」

コンコン

漣「ご主人様〜、漣です」

提督「どうぞ」

ガチャ

響「じゃあ、私たちは次に行こうか」

暁「そうね」

雷「行ってきます!」フリフリ

電「なのです」フリフリ

提督「沢山もらってこいよ〜」
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