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【艦これ】吹雪「大変です、司令官!」 キット「パート2突入です」

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685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/28(日) 22:43:02.89 ID:z41Ww9kS0
今回でインド洋偏は終了です。
インド洋深提を出した時から最後はセイロン島と決めていて(むしろセイロン島⇒インド洋って発想の方が正しいかも)初秋イベのE3がセイロン島でしたね。
ゲームの方では一足先にインド洋の攻略が終わりましたが、こっちはこれから始まります。

本日分、始まります。
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/28(日) 22:46:13.97 ID:z41Ww9kS0

-北太平洋深海鎮守府-

北太平洋深提「何っ!彼はまだ生きているだと!?」

港湾棲姫「はい。先ほどニュースに出ていました」

北太平洋深提「バカな!あの状況で助かるはずなど無い・・・一体どうやって?」

港湾棲姫「ゴリアテを爆破(自爆)する直前に駆けつけた艦娘が何かしたのでしょうか?」

北太平洋深提「いや、戦艦と言えどもゴリアテの装甲を破ることは出来まい。そうか、サラトガか!」

港湾棲姫「サラトガ?空母がどうかしたのですか?」

北太平洋深提「彼女の所有するバイパーには電空パルスが装備されていると聞く。電空パルスで電子回路をショートさせたなら」

港湾棲姫「つまり、ゴリアテを爆破する直前に電空パルスによる攻撃を受けて機能停止していたと?」

北太平洋深提「後方のカメラを破壊されていたので姿は確認出来ないが、それしか考えられない」


-インド洋深海鎮守府-

インド洋深提「クソッ!北太平洋め、余計なことをしおって!」ガンッ

ツ級「それもこれも、何時まで経っても提督を始末出来ない貴方にしびれを切らした結果でしょう」

インド洋深提「そんなことは分かっておるわ!これ以上邪魔が入る前に、早急に奴を始末しなくては・・・」

インド洋深提「何か・・・何か奴の弱点は・・・」

ペラッ

ペラッ

ツ級「ん?ちょっと待ってください」

インド洋深提「どうした?」

ツ級「一つ前のページに何やら使えそうな情報が見えた気がします」

インド洋深提「一つ前のページだと?」

ペラッ

インド洋深提「・・・。こ、これは!?この情報は使える。でかしたぞ!」

ツ級(本当に今度は大丈夫なんですかね?もうコイツの下で働くの辞めよかな・・・)

インド洋深提「ふはははは!提督よ、貴様はもう直ぐこのワシにひれ伏すことになる!残り僅かな日々を精々楽しむのだな!」
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/28(日) 22:47:51.98 ID:z41Ww9kS0

-翌日 鎮守府 執務室-

秋津洲「提督、ごめんなさい」

提督「何故謝る?」

秋津洲「あたしが爆弾の解体に必要な道具を送ったりしたせいで、提督が死にかけたからです」

提督「秋津洲はあの時、最善と思われる行動をしたんだ。何も悪いことなんてしていない」

吹雪「そうですよ。秋津洲さんは悪くありません。絶対に爆発する様に仕組まれているなんて誰も考えもしませんよ」

キット「お二人の言うとおりです。あの状況では、秋津洲さんの取った行動こそが最善策です」フォンフォン

提督「俺はこうして生きてるんだ。気に病むことは無い」

秋津洲「でも」

提督「そうだ。まだ礼をしてなかったな。これで甘い物を食べて気分転換するといい」つ間宮券

秋津洲「いいんですか?」

提督「ああ、思う存分楽しんで来い」

秋津洲「提督、ありがとう!行ってくるかも!」ニコッ

ガチャ

バタン

提督「とりあえず、秋津洲については一安心だな」

吹雪「あそこまで気にしているとは思いませんでした」

キット「先日の洗脳事件があったから余計に気にしていたのでしょう」フォンフォン

提督「良く言えば責任感が強いのかも知れんが、そこまで思いつめる必要は無いだろう。俺は生きているんだ。結果オーライだ」
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/28(日) 22:50:04.47 ID:z41Ww9kS0

コンコン

明石「明石です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

明石「昨日、持ち帰ったゴリアテを徹底的に調べたのでですが」

提督「うん」

明石「車体はあらゆる自動車メーカーの部品で構成されていて、爆弾も含めて海新工業製のパーツは使われていませんでした」

提督「そうか。海新工業との繋がりは何も無かったか」

吹雪「海新工業製のパーツが一切使われていないのが逆に怪しいと言えなくも無いですが・・・」

キット「そう簡単に尻尾は出しませんか」フォンフォン

明石「でも、お正月に吹雪ちゃんが海新工業の工場でゴリアテを見たんですよね?」

吹雪「はい。確かに見ました。昨日のゴリアテと同じものだと思います」

明石「もうこの際、無理やり乗り込んでしまっては?」

提督「そうしたいのは山々だが、いくら調べても証拠が出て来ない。それに、あの会社は軍や各国の政府とも取引をしている。下手なことは出来ない」

明石「でも・・・」

提督「正月のことも含めて上には報告している。もう少し調査を続けよう」

明石「はい」

提督「夕張と二人で使ってくれ」つ間宮券×2

明石「ありがとうございます!では、失礼します」

ガチャ

バタン

提督「はぁー」

吹雪「現物があれば証拠になると思いましたが、ダメでしたね」

提督「本当に厄介だ。海新工業が深海側と何かしら繋がりがあるのは間違いないのに、証拠が無いから何も出来ない」

キット「私も海新工業の取引の監視を続けていますが、深海側との繋がりは見えてきません。余程上手く立ち回っているのでしょう」フォンフォン

提督「この件は長期戦になると覚悟しておかないといけなさそうだな」

キンコンカンコーン

提督「お、昼休みのチャイムだ。昼食にしよう」

吹雪「はい」
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/28(日) 22:51:44.35 ID:z41Ww9kS0

-食堂-

テレビ「続きまして天気予報で・・・ザー」

提督「何だ?故障か?」

吹雪「故障だとしてもデジタル放送に移行してから砂嵐なんて見たことありませんよ」

提督「確かにそうだよな」

吹雪「あ、映りました」

テレビ「日本及び、世界中の諸君に告ぐ。ワシはインド洋を管轄している深海提督だ」

提・吹「!!!」

テレビ「今、この時間を以ってワシの管轄するインド洋の海域及び、陸路、空路を完全に封鎖した」

提督「何だと!」バキッ

吹雪(お箸を折ってしまいました)

テレビ「インド洋を航行していたタンカーも拿捕したが、船員は全員無事だ。今はな。だが、各国の軍が余計なことをすれば人質はどうなるか分からんぞ?」

吹雪「なんて酷いことを!」

テレビ「せっかくだから拿捕したタンカーの船長に話を聞いてみるか。『ひっ』ほら、何か言え。『た、助けてくれ!スリランカ周辺を航行中に捕まったんだ!』」

テレビ「我々の要求は追って伝える。人間どもよ、震えて待つがいい。ふはははは!」

テレビ「南部は晴れのち曇り。降水確率は」

吹雪「通常の放送に戻りましたね」

提督「奴らによる電波ジャックが終了したからだろう」

吹雪「これからどうしますか?人質を取られている以上、下手はことは出来ませんが」

提督「キット」

キット(コムリンク)「はい」

提督「先ほどの電波ジャックの発信源を特定出来るか?」

吹雪(まさか・・・)

キット(コムリンク)「スリランカのセイロン島が発信源でした」

提督「なるほど。そこが奴らの本拠地か」

吹雪(セイロン島って)

キット(コムリンク)「本拠地と断定は出来ませんが、深海棲艦の基地があると見て間違いありません」

金剛「提督」

提督「金剛か。先ほどの放送を見ていたんだな?」

金剛「ハイ。私だけではなく、ウォースパイト、アークロイヤル、ジャーヴィスも準備出来てイマス」

提督「では行くか。吹雪、留守番を頼む」

吹雪「はい」
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/28(日) 22:53:40.78 ID:z41Ww9kS0

新提「提督、大変だ!」

吹雪「司令官は出掛けました」

新提「出掛けた?こんな時にいったい何処へ?」

吹雪「セイロン島です」

新提「あぁ・・・。セイロン島か・・・。なるほど」

吹雪「はい。セイロン島です。キットによると先ほどの電波ジャックはセイロン島が発信源だそうです」

新提「インド洋は恐ろしい奴だと聞いていたが、恐ろしくアホな奴の間違いだったのかも知れない」

吹雪「そうですね。司令官が愛飲しているセイロンティーの産地を占拠して封鎖なんてしたら・・・」

新提「アイツ死んだな」

吹雪「そうですね」

大井「当然の結果よ」

北上「だねー」

新提「こうして、また一つの深海鎮守府が終わりを迎えるのか」

吹雪「このまま戦争が終わってしまえば良いのに」

比叡「お姉さまと司令ならやってくれますよ!」

吹雪「むしろ、やり過ぎないか心配なんですが・・・」
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/28(日) 22:54:57.98 ID:z41Ww9kS0

-数時間後 インド洋海域-

カ級「暇だなー」

ヨ級「この海域は封鎖したからな。でも、ちゃんと見張っとかないと怒られるぞ」

カ級「艦娘共なんて来ないって。そんな直ぐに攻め込んでくる訳が無いだろ」

ヨ級「だといいんだけどな」

カ級「だいたい機雷を大量に設置して、警備も150%増し(当社比)なんだから大丈夫だって」

ジャーヴィス「ダーリン、前方に敵潜水艦発見したよ!」

提督「よし、一発ぶちかましてやれ!」

ジャーヴィス「はーい」爆雷ポイッ

ヨ級「ん?何か沈んできたぞ」

カ級「人間が船上からポイ捨てしたゴミじゃねーの?」

ヨ級「今、この海域は封鎖されてるんだからポイ捨てしたゴミが沈んでくる訳・・・って爆雷だ!」

カ級「ば、爆雷!?」

ドカーン!

カ級「グワー」大破

ヨ級「グエー」大破

キット「潜水艦カ級、及びヨ級の大破を確認しました」

提督「よし、今はセイロン島に乗り込むことを優先する。各自、敵は撃沈しなくても構わない、適当に攻撃しつつセイロン島を目指すぞ」

一同「了解!」
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/28(日) 22:59:17.54 ID:z41Ww9kS0

金剛「邪魔だ、退けぇぇぇぇ!」

ウォースパイト「Fire! fire!! fire!!!」

ドカーン!

ドカーン!

グワー!

ギャー!

キット「金剛さんが山城さんの様になっています」

提督「それだけ怒っていると言うことだ。怒りのインディアンだ」

ジャーヴィス「Shoot!」

ドカーン!

アークロイヤル「Swordfish shoot!」

ドカーン!

ウワー!

金剛「ここは私たちが引き受けマス。提督は進んでくだサイ!」

提督「分かった。だが、危なくなったら退けよ」

金剛「こんな所で沈む気はありマセン」

アークロイヤル「敵の拠点を探すために彩雲を同行させる」

提督「助かる」

ウォースパイト「Manners Maketh Woman」ポイッ

パリーン

ヲ級「グエー!」

タ級「ギャー!鬼だ鬼が出たぞー!」

提督「ランス○ット卿が荒らぶっておられる」

キット「傘でジョッキを投げましたが、傘とジョッキは何処から出てきたのでしょうか?」

提督「レディが日傘を持っていても何らおかしくないだろ?」

キット「日傘には見えませんが。むしろ、某映画の表の顔は高級テーラー、正体はスパイな人たちが持っている傘の様に見えます」

提督「気のせいだ」

キット「分かりました。見なかったことにします」

ル級「本部に応援を要請しないと!」

金剛「本部に応援を要請してどうするんデスカ?」

ル級「どうするってそりゃ当然、艦娘たちが攻め・・・ひっ!?」

金剛「させると思いマスカ?」

ドカーン!

ル級「ぎゃぁぁぁぁぁ!」
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/28(日) 23:01:06.94 ID:z41Ww9kS0

-セイロン島-

提督「さて、ここまでは順調にたどり着いたが」

キット「彩雲の妖精さんによると丘の上に怪しい施設を見つけたとのことです」

提督「そこへ行ってみるか。金剛たちへ連絡を頼む」


-インド洋深海鎮守府-

インド洋深提「ぐへへ・・・。今頃、奴は悔しくて地団駄踏んでいる頃だろう。奴の悔しがる顔が目に浮かぶ」ナイフペロペロ

イ級「大変です!」

インド洋深提「騒々しい、何事だ?」

ドカーン!

イ級「ギャー!」

インド洋深提「な、何だ!?何が起きている!?」

ドカーン!

ドカーン!

ツ級「これは・・・砲撃!恐らく戦艦による砲撃です!」

インド洋深提「何だと!?艦娘共が攻めてきたのか!ワシはシェルターに避難する!」

ドンガラガッシャーン!

インド洋深提「!!!」ビクッ

ガチャ

提督「インド洋深提はどいつだ?」

バタン

ツ級「逃げようとしてドアの前に立っている奴です」ユビサシ

インド洋深提「おまっ!?」
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/28(日) 23:03:15.83 ID:z41Ww9kS0

提督「そうか、アイツか。いい所にナイフが落ちているな」

インド洋深提「あ、気に入りましたか?では、差し上げます」

提督「いいや、返す」ポイッ

ヒューン

プスッ

インド洋深提(ひっ!?顔の横を掠めて壁に・・・)

インド洋深提「あ、あの、提督さん?そのナイフ裁きはどちらで学ばれたのですか?」

提督「サイレントバトルシップ」

インド洋深提「あ、ああ、沈黙の。セ○ールいいですよね。自分、大ファンです」

提督「そうか。俺は別にファンでは無いが」

インド洋深提「そうですか・・・。それはそうと死ねや、提督!」

パン!

パン!

提督「やれやれ」

スパッ

スパッ

インド洋深提「銃弾を斬っただと!?」

提督「この程度で死んでいたら何回殺されているやら」

キット「アドミラルを殺したければもっと別の方法を考えるべきでしょう」フォンフォン

インド洋深提(何か、何か手は無いのか!いや、それよりツ級よ、見てないで助けろ!)

ツ級「・・・」ボケー

提督「お前に一つ言っておくことがある」

インド洋深提「は、はい!何でしょうか?」

提督「<ruby><rb>印度</rb><rp>(</rp><rt>ダージリン</rt><rp>)</rp></ruby>ならくれてやったが、セイロン島に手を出したのが運の尽きだったな」

インド洋深提「あ・・・では、今すぐセイロン島は開放します。おいツ級、全員にセイロン島を開放しろと伝えろ!それと、今すぐダージリン高原に引っ越すぞ!」

提督「今更遅い!」

インド洋深提「ひっ・・・」

提督「来いよインド洋深提。銃なんか捨てて、かかってこい!」

インド洋深提「役に立たない銃なんぞ要らねぇ!」ポイッ

インド洋深提「てめぇを殺してやる!(ヤケクソ)」E:ナイフ
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/28(日) 23:09:32.63 ID:z41Ww9kS0

ツ級(あー、これフラグだ。コマ○ドーで見た)

ボコッ

インド洋深提「ぐえっ!」

提督「あーたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた」

インド洋深提「ひでぶ あべし」

提督「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

インド洋深提「どべっ ぶひゃっ」

提督「たたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた」

インド洋深提「もっとー、もっと殴ってぇぇぇ!か・い・か・ん!」

ツ級(うわぁ・・・変態だ・・・)

提督「たたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた」

インド洋深提「ぼげぶげ ぺぷちゃべ はぶらばら びィえ かぴぷ あぶた びぎょへ」

提督「オワッター!」

インド洋深提「」チーン

提督「よし、コイツを鎖で縛って日本に持って帰るか」

ツ級「どうぞどうぞ」

提督「止めないのか?」

ツ級「そのアホの下で働くのに疲れたんで、どうそお持ち帰りください。あと、人質は直ぐに解放します。そうだ、機雷の片付けも必要だな」

提督「そうか。では、遠慮なくそうさせてもらう。キット、トランクを開けてくれ」

キット「はい」フォンフォン

パカッ
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/28(日) 23:12:02.92 ID:z41Ww9kS0

インド洋深提「うぅ・・・酷い目に合う夢を見た」パチッ

提督「たはして、それは本当に夢かね?」

インド洋深提「き、貴様は!何だ!動けない」

ジャラジャラ

インド洋深提「鎖?鎖で巻かれてる!?」

提督「貴様を持ち帰るために縛った」

インド洋深提「フン!この程度でワシの動きを封じられると思うなよ!うぎぎぎぎぎ」

ジャラジャラ

提督「止めておけ。アンド○メダのチェーンを引き千切ることは不可能だ」

インド洋深提「アンド○メダ!?」

提督「冗談に決まっているだろ」

ゴスッ

インド洋深提「グエッ!」

ツ級「諦めて捕まりなはれ」

インド洋深提「おまっ!この裏切り者!」

ツ級「アンタがもっと出来る人ならこうはならなかったよ。私たちはこれから隠居生活を楽しませてもらう」

提督「だ、そうだ。諦めろ。キット」

キット「はい」フォンフォン

ウィーン

カチャカチャ

インド洋深提「あの・・・提督さん?フックに鎖を掛けている様に見えるのですが」

提督「見ての通りだが?」

インド洋深提「いや、せめて車内に乗せて欲しいと言うかですね」

提督「車内に?汚らしい深海棲艦なんてフックにチェーンを掛けて引きずって帰れば充分だろ」

インド洋深提「え?あの、私、人間ですが」

提督「人間?コレが人間に見えるか?」

キット「いいえ、深海棲艦です」フォンフォン

ツ級「足は臭いわ、息は臭いわ、加齢臭はキツイわの3K(臭い)の最低な深海棲艦です」

インド洋深提「嘘ぉ!?おい、ツ級!」

提督「満場一致で深海棲艦に決定した」

インド洋深提「いやいやいやいや」


※インド洋深海提督は人間です。今のところ、地中海以外の深海提督は全員人間です。
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/28(日) 23:14:02.28 ID:z41Ww9kS0

提督「最後に一つだけ聞いておこう」

インド洋深提「は、はい!何でしょうか?」

提督「かつてセイロン島ではさび病が流行したと聞くが、それもお前たち深海棲艦によるものなのか?」

インド洋深提「いいえ、違います」

提督「そうか。もし、そうなら引きずるのは止めてトランクに入れてやろうかと思ったが・・・お前は日本まで引きずりの刑で充分だ!」

ゴスッ

インド洋深提「ぐえっ!何で殴るんですか!」

提督「コーシー死すべし。慈悲は無い」

インド洋深提(おい、ツ級!奴にコーヒーをお出ししろ!)目配せ

提督「おい」

インド洋深提「は、はい!」

提督「そんなことをすれば、日本に連れ帰らずに、ガッズィーラと共にマリアナ海溝に沈むことになるぞ」

インド洋深提(思考を読まれてるー!)

提督「さて、用事も済んだし帰るか」

ツ級「お疲れ様でした」

ガチャ

提督「スリランカと言えば宝石が名産品だったな」

キット「はい」

バタン

提督「11月の誕生石って何だっけ?」

キット「トパーズです」

提督「トパーズか。トパーズと言えば殺しの暗号だな」

キット「ええ。シーズン1の第15話がトパーズにまつわる話でした」

提督「吹雪へのプレゼントとしてトパーズのネックレスでも買って帰るか」

キット「喜ぶと思いますよ」

ブーン

インド洋深提「ぎゃぁぁぁぁ!本当に引きずられてるー!」

ズルズル

インド洋深提「このままでは日本に着くまでに磨り減って死んでしまうぅぅぅぅ!」

ツ級「アホが居なくなって清々した。しかし、あんなアホでも居なくなると寂しく・・・ならないものだな。さて、何して遊ぶか」

ト級「サッカーしようぜ!」

ツ級「いいねー」

イ級「その前に入渠ドックへ連れて行ってくれ・・・」

ツ級「あー、スマン。忘れてたわ」
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/28(日) 23:15:51.32 ID:z41Ww9kS0

-海上-

提督「おーい皆、帰るぞー」

インド洋深提「ゴボゴボ!」

金剛「ハーイ」

ジャーヴィス「ダーリン、キットと繋がってるChainに巻かれてるのって」

提督「ああ、コイツがインド洋だ。捕虜として持ち帰ることにした」

アークロイヤル「なるほど、コイツがそうか。Admiral、一発殴ってもいいだろうか?」

ウォースパイト「そんなことをしてはダメよ!」

インド洋深提「ゴボゴボ!(おお、何と慈悲深い艦娘だ!)」

ウォースパイト「アークの手が汚れてしまいます!やるなら矢で射らないと!」

アークロイヤル「それもそうか」

インド洋深提「ゴボゴボ!?(ファッ!?)」

ウォースパイト「頭の上にリンゴを置いて、わざと下の方に当てましょう」

アークロイヤル「なるほど。良いアイデアだ」

インド洋深提「ゴボゴボ」白目

ジャーヴィス「何だか苦しそうだよ?」

提督「おっと、いかん。止まったせいで沈んだか。スピードを上げて水面を引きずる様にしなければ!少し飛ばすぞ」

金剛「帰ったらティータイムにしまショウ!」

ウォースパイト「そうね。これでセイロンティーの供給も再開されるでしょうし、安心してTeatimeが出来ます」

アークロイヤル「では、私が腕によりをかけてスコーンを焼こう」

ジャーヴィス「わーい」
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/28(日) 23:18:10.24 ID:z41Ww9kS0

-数時間後 鎮守府 執務室-

ガチャ

吹雪「あ、おかえりなさい」

新提「おかえり」

提督「ただいま」

バタン

インド洋深提「奇跡だ。生きたまま日本にたどり着いたのが奇跡だ・・・」

新提「奇跡?どうやって連れ帰ったんだ?海藻やらゴミやら絡まっているが」

提督「鎖でグルグル巻きになってるだろ?この鎖の端をキットのフックに掛けて引きずって帰ってきた」

新提「お、おう・・・。よく生きてたな(汗)」

インド洋深提「ん?き、貴様は、日本海ではないか!こんな所で何をしている!早くコイツを始末するんだ!」

提督「残念だったな。コイツはこちら側だ。ところで面識があるのか?」

新提「いいや。私は深海側では下っ端だったからな。話には聞いたことがあるが、顔を見るのは初めてだ」

吹雪「その人はどう処理しますか?」

提督「大本営に連絡して引き取ってもらう」

吹雪「では、大淀さんを呼びますね」

提督「頼む。さて、大淀が来るまで『おもてなし』するか。」

インド洋深提「あ、いえ、そんなに気を使って頂かなくても」

新提「遠慮する必要は無いぞ」

吹雪「司令官が『おもてなし』すると仰っているのに気に入らないんですか?」

インド洋深提「い、いえ、そう言う訳では」

提督「まずはあつーーーーい紅茶をカップを使わずに飲んでもらおうか」

インド洋深提「へ?」

吹雪「そうですね。セイロンティーをポットから直接お口に注ぎましょうか。セイロン島を占拠したくらいだから好きですよね?」

インド洋深提「ほ、捕虜の扱いは・・・」

提督「あ゛?」

インド洋深提「<small>捕虜の扱いは・・・その</small>」涙目

提督「聞こえんなぁ」

新提「ほら、口を開けろ」

インド洋深提「」フルフル
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/28(日) 23:19:51.05 ID:z41Ww9kS0

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「提督、捕虜を・・・って何をされているのですか!?」

提督「わざわざ日本までお越し頂いたから、『おもてなし』をしようと思ってな」

大淀「止めてください!」

インド洋深提(助かった)

大淀「<ruby><rb>拷問</rb><rp>(</rp><rt>おもてなし</rt><rp>)</rp></ruby>なら大本営のプロに任せてください!生かさず殺さず、たっぷり可愛がってくれます!」

インド洋深提「!?」

提督「そうだな。プロに任せよう」

大淀「では、連れて行きますね」

提督「頼んだ」

大淀「キビキビ歩きなさい!」

インド洋深提「ひぃぃ(泣)」

ガチャ

バタン

提督「さて、ティータムにしようか。それにしても奴の顔傑作だったな(笑)」

吹雪「真に受けてましたね(笑)」

提督「流石にそんなことしないっての」

新提(冗談だったのか。しかし、引きずって帰ってきたのは本当だったみたいだし、そっちの方が拷問だろ)

提督「そうだ!吹雪にお土産を買ってきたんだった」つトパーズのネックレス

吹雪「わぁ!ありがとうございます!」

提督「11月の誕生石のトパーズだ」
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/28(日) 23:22:06.93 ID:z41Ww9kS0

-数日後 大本営 取調室-

ガチャ

インド洋深提「フン、新手か。ワシの口を割らせたければ拷問でもするんだな!ワシは誇り高き深海提督だ、死んでも口は割らん!」

女性仕官「拷問などしない」

インド洋深提「では、自白剤でも使うか?」

女性仕官「それも必要ない」

インド洋深提「だったらどうする?」

女性仕官「落ち着け。この姿では話も出来んか。少し待て」

インド洋深提「お、お前は!?」

港湾棲姫「これで話が出来るだろう?」

インド洋深提「北太平洋の所の港湾棲姫だったのか。お前がここに来たと言う事はワシを助けに来たのだな?よし、ここを出て今度こそ奴を倒すぞ」

港湾棲姫「残念ながらそれは出来ない」

インド洋深提「何故だ!確かにお前はワシの部下では無いが、深海棲艦ならば提督に従うのが」

港湾棲姫「私がここへ来たのは別の用事だ」

インド洋深提「別の用事?まさか・・・」顔面蒼白

港湾棲姫「そう。サヨナラだ」

インド洋深提「ま、待て!ここから出さえすれば」

ドカーン!


-鎮守府 執務室-

ドアバーン

提・吹「!?」

大淀「提督、大変です!」

提督「大淀がそこまで慌てていると言うことは、相当な緊急事態なのか?」

大淀「はい!先ほど、インド洋深提が死亡しました!」

提督「バカな!」

吹雪「どういうことですか?」

大淀「詳細はまだ分かりませんが、取調室で爆発が起こり、死亡したとのことです!」

提督「爆発?まさか、自害するために体内に爆弾を隠していたのか?」

キット「いいえ、それは考えられません。彼を捕らえた時に調べましたが、爆発物の類は持っていませんでした」フォンフォン

提督「では、深海棲艦による襲撃か?」

大淀「当時、大本営周辺で深海棲艦も、その艦載機も確認されていません」

提督「どういうことだ・・・」

吹雪「このまま迷宮入りでしょうか?」

提督「どうだろう。監視カメラの映像を解析すれば原因は特定できると思うが・・・。一つだけ確かなのは、もう奴から情報を引き出すことは出来なくなったと言う事だ」
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/10/28(日) 23:23:23.93 ID:z41Ww9kS0
近々、ヒトミが活躍するミッション:艦ポッシブル/ゴーストアウト(タイトルに意味は無い)をやる予定ですが、
そろそろヒトミの正体がばれる展開にするか否かが悩みどころ。

本日はここまで。
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 22:55:02.62 ID:WfcrU2mB0
二期になってから6-5はネルソンと伊勢入れて下ルート攻略がオススメって見たからやってみたけど、
キラ付けしているにも関わらず初戦の潜水艦マスで事故多発、夜戦マスはネルソンタッチ(笑)不発のオンパレード、
途中で上ルートに変えようかと思ったけど、何回で攻略できるか実験したら計15出撃で終わった・・・。上ルートは平均7出撃・・・。笑えよベジ○タ。
もう二度と下はやらねぇ!

本日分、始まります。
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 23:01:58.37 ID:WfcrU2mB0

-執務室-

提督「あづー」グデー

卯月「司令官は暑さに弱すぎだぴょん」

摩耶「クーラーも扇風機も点いてるだろ?」

提督「それでも暑いものは暑い」

吹雪「その通りです」

摩耶「二人ともシャキッとしろよ」

足柄「こんな時こそカツよ!揚げてくるわ!」

ガチャ

バタン

摩耶「アイツ、何かにつけてカツだよな・・・」

提督「一応、俺のことを思っての行動だ」

摩耶「そうだけどよぉ」

提督「それにしても暑い。この暑さでタマもびろーんってなってるぞ」

卯月「?」←分かってない

摩耶「おまっ///」←分かった

吹雪「多摩さんなら今日は非番だからプールで遊ぶって言ってましたよ?」←分かってない

卯月「摩耶ぴょんの顔が赤いぴょん」

提督「スマンかった。今のは忘れてくれ(摩耶は遊んでいるとは思わんが、こんな初心だとは・・・。吹雪と卯月は・・・うん、まーそうだよな)」

卯月「意味が分からないぴょん」

摩耶「いいからこれ以上、深掘りするな!///」

卯月「どうしてぴょん?」

摩耶「どうしてもだ!」
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 23:05:51.09 ID:WfcrU2mB0

コンコン

青葉「青葉です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

青葉「皆さん、熊野さん主演映画の編集が完了しましたよ!」

提督「おぉ!ついに完成したか!」

青葉「せっかくだから試写会をしませんか?」

吹雪「いいですね!」

提督「よし!皆を集めて試写会にしよう」

ピンポンパンポーン

スピーカー「マイクチェック、ワン、ツー。こちら提督、熊野主演映画が完成したのでこれより試写会を行う。手の空いている者は30分後に大ホールに集合してくれ。繰り返す・・・」

提督「よし、では行くか。卯月も放送を聞いただろうし、後で来るだろう」

吹雪「はい!」

摩耶「おう!」

神威「楽しみですね」


-30分後 大ホール-

ザワザワ

熊野「皆様、私のために集まってくれたことに感謝しますわ。では、青葉さん始めてください」

青葉「では始めますよ〜」

提督(何かカメラを持った青葉とパトランプを頭に載せた衣笠が出てきて聞き覚えのあるBGMが・・・)

『NO MORE 映○泥棒』

提督(何この芸の細かさ)

ガオー

ガオー

『艦映』

パッパラパー

提督(M○Mか、東○か、20世紀F○Xかどれだよ・・・。統一しろよ)
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 23:07:36.04 ID:WfcrU2mB0

『富豪艦娘 -富豪艦娘と盗まれた黄金像-』



-深夜 博物館-

泥棒A「このケースのガラスをカッターで切って」

泥棒B「上手くやれよ。ようやくここまで来たのにミスって警報装置が作動したら一貫のお終いだからな」

泥棒A「心配するな。そんなヘマしねーよ」

泥棒A「よし!開いたぞ!」

泥棒B「黄金像を頂いてとっととずらかろうぜ!」

泥棒A「そうだな」

ジリリリリリ

泥棒B「ヤバイ!」

泥棒A「ブツは手に入れたんだ、もう用は無い!ずらかるぞ!」ダッ

泥棒B「おう!」ダッ


-公園-

泥棒B「アステカの黄金像。コレさえあれば俺たちは大金持ちだ!」ニヤニヤ

泥棒A「俺たち?悪いな、それは俺の物だ」

泥棒B「俺の物?お前何を」

ゴスッ

泥棒B「あがっ!?」バタッ

泥棒A「悪く思うなよ。儲けた金でお前の分まで豪遊してやるからよ」

???「隙を見て奪ってやろうと思ったが、仲間割れか。面白いことになってきたな」
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 23:09:49.97 ID:WfcrU2mB0

-翌朝 警察著-

長門「昨晩、博物館で展示されたいたアステカの黄金像が何者かに盗まれた」

ザワザワ

長門「それと今朝、盗難にあった博物館近辺の公園で変死体が発見された」

長門「現場に残されたゲソ痕と遺体で発見された人物の靴が一致したため、博物館に侵入した窃盗団の一人であることが判明した」

川内「つまり、仲間割れをして殺されたってことですか?」

長門「恐らくそうだ。盗まれた黄金像は大英博物館から借りている物だ。見つからなければ大変なことになってしまう。全力でホシを挙げるぞ!」

一同「はい!」

熊野「あのー、ちょっと宜しいかしら?」

長門「何だ?」

熊野「盗まれた黄金像を犯人さんから直接返してもらえば宜しいのではなくって?」

長門「どうやってだ!」


-夜 神戸邸-

熊野「と、言うわけで私たちは盗まれた黄金像を取り返さなければならなくなってしまいました」

提督「お前ももうそんな立派な仕事を任される様になったのか(涙)」

提督「爺さんと父さんが散々悪事を働いて溜め込んだ金を正しいことに使ってくれるとは、お前は本当に天使の様な子だ」

熊野「お兄様、何か良い案はありませんか?」

提督「そういうことなら任せておけ。父さんの昔の仕事仲間にその方面に詳しい人物が居た」

熊野「そうなのですか?」

提督「ああ、明日呼び寄せよう。アイツならばきっと力になってくれる。それにしても古代の出土品とは・・・昔を思い出す。父さんと爺さんがまだ生きていた頃」

大淀「提督」ジロッ

提督「!? い、いや、何でもない」

熊野「?」
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 23:11:50.82 ID:WfcrU2mB0

-翌日 神戸邸-

美術品ブローカー「お久しぶりです、坊ちゃん」

提督「もういい歳なんだから坊ちゃんは止めてくれ」

美術品ブローカー「これは失礼。ですが、自分にとってはいつまでも坊ちゃんとお嬢ですよ」

提督「早速だが本題に入りたい」

美術品ブローカー「美術館から盗まれた例の黄金像の件ですね?」

提督「分かっているなら話が早い。熊野が事件の捜査に関わっているので協力して欲しい」

美術品ブローカー「もちろんです。この手の事件を解決するなら犯人から直接買い取るのが確実でしょう」

提督「ならば古美術品の売買をする会社を立ち上げるか」

美術品ブローカー「はい。表向きは合法ですが、裏では表沙汰に出来ない美術品を扱う会社をね」

提督「お前も悪よのう」

美術品ブローカー「いえいえ、坊ちゃん程では」

提督「あははははは!」

美術品ブローカー「あははははは!」

大淀(また悪い顔をしてらっしゃる。お嬢様に見られたらどうする気ですか?)


-警察署-

北上「古美術商を色々と当たってみたけど、収穫は無かったよ〜」

長門「うーむ・・・。この手の事件に詳しい北上でも収穫無しか。引き続き捜査を頼む」

北上「了解」

熊野「長門警部」

長門「何だ?」

熊野「お兄様がこの手の事件に詳しい方を助っ人として呼んで下さったので、一気に進展すると思いますわ」

長門「そうか。引き続き頼むぞ(期待はしてないが、万が一、解決すれば上司である私の手柄になる)」

熊野「大船に乗ったつもりでお待ちください」

川内「上手く行くといいけどね」
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 23:14:00.43 ID:WfcrU2mB0

-泥棒A宅-

泥棒A「コイツを依頼人に届ければ10億が手に入る」ニヤニヤ

ピンポーン

???「お届け物でーす」

泥棒A「はいはい、今行きますよ」

ガチャ

???「どうも、シロネコダイワです」

犯人A「は?どう見ても宅急便の」

プスッ

犯人A「!?」

???「お前が盗んだ黄金像は俺がもらってやる。安心してあの世に行け」

犯人A「ぐはっ・・・」

ザクッ

ザクッ

???「黄金像を頂いてとっととおさらばするか。コイツが自宅に黄金像を持ち帰った後、移動させていないのは確認済みだ」

???「有った!居間のテーブルの上に土産物の様に置くなよ」

テレビ「美術品を何でも高く買い取ります。神戸美術商会。何処よりも高く買い取ります。神戸美術商会」

???「神戸美術商会?聞いたこと無いな」

〜しばらく後〜

近隣住人「Aさーん、町内会の回覧・・・し、死んでる!?きゃー!」

ザワザワ

ナニゴトダ?

近隣住人「け、警察!警察ー!」
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 23:15:34.43 ID:WfcrU2mB0

利根「見ての通り死因は腹部を刺されたことによる失血死じゃ」

長門「怨恨による犯行か?」

利根「いや、それがそうでも無い様での」

長門「どういうことだ?」

利根「このガイシャの靴が美術館のゲソ跡と一致したのじゃ」

長門「美術館の?あのゲソ跡は二つだったはず。つまりこのガイシャが」

利根「その様じゃ」

長門「それで黄金像は?」

利根「残念ながら室内には無い。何処か別の場所に隠したか、コイツを殺した人物に持ち去られたか、あるいは既に売り飛ばしたか」

長門「クソッ!また振り出しに戻ったか」


-夜 バー-

知人「アステカの黄金像が盗まれたんだってな」

犯人C「ああ、俺が忍び込む前に盗まれていたな(だがその後、俺が奪い取ってやったがな!)」

知人「そういえば、神戸美術商会って知ってるか?」

犯人C「今日、CMで見たぞ」

知人「あの会社、表向きはただの美術商だが、裏ではヤバイ品の売買もしているらしいぜ」

犯人C「ヤバイ品?」

知人「ああ。盗品の買取もしているらしいぜ。俺の知り合いが盗んだ絵画を高値で買い取ってもらったそうだ」

犯人C「大丈夫なのか?」

知人「大丈夫だ。この業界は信用第一。サツに情報を売る様なことはしないさ。それに買い取った美術品は金持ちの個人的なコレクションにするらしいぜ」

犯人C「そうか。一度訪ねてみるか」

知人「そうするといい。お前さんも色々他人には言えないブツを持ってるだろ?」

犯人C「まぁな」
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 23:17:49.08 ID:WfcrU2mB0

-翌日 神戸商会-

熊野「いらっしゃいませー」

犯人C「美術品を買い取って欲しいんだが」

熊野「はい。何処よりも高く買い取らせて頂きますわ」

犯人C「コレなんだが」

熊野「北斎漫画ですね。鑑定してまいりますので少々お待ちください」

〜鑑定中〜

熊野「お待たせいたしました。買い取り金額ですが、1,000万でいかがでしょうか?」

犯人C「い、1,000万!?」

熊野「安過ぎましたか?でしたら」

犯人C「売ります、売ります!」

熊野「では、お支払いは現金か小切手どちらがよろしいでしょうか?」

犯人C「現金で!」

熊野「用意いたしますので、少々お待ちください」

犯人C(本物とは言え1,000万って・・・。昨日、アイツが言っていた通りだった。これなら黄金像も・・・)

熊野「お待たせいたしました。ご確認をお願いします」

犯人C「1、2・・・998、999、1000。確かに1,000万確認出来ました。それでは」

熊野「ありがとうございました」
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 23:19:31.82 ID:WfcrU2mB0

-警察署-

長門「熊野、例の会社はどうだ?」

熊野「順調ですわ」

長門(本当にこんな方法で解決できるのか?)

熊野「大船に乗ったつもりで待っていてください」

長門(とは言え、手がかりが無い以上、コイツに賭けるしかない)

熊野「それでは会社へ行ってきますわ」

金剛「ヘーイ熊野。捜査は順調デスカー?」

熊野「まだ黄金像は見つかっていませんが、様々な美術品が集まってきているので犯人の耳にも届いているはずですわ」

比叡「さすが熊野さん!」

金剛「期待していマース!」

熊野「そんなに褒めなくてもよろしくてよ」
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 23:22:07.98 ID:WfcrU2mB0

-夜 犯人C宅-

依頼人「例のブツは手に入ったんだろ?」

犯人C「ああ」

依頼人「では、明日の夜、私の屋敷で取引をしたい」

犯人C「その前に聞きたいことがある」

依頼人「何だ?」

犯人C「アンタはこの黄金像をいくらで買い取ってくれるんだ?」

依頼人「最初に15億と言ったはずだが?」

犯人C「そうだったな。では、アンタには売れないな」

依頼人「何だと?」

犯人C「その程度のはした金では売れないと言ったんだ」

依頼人「はした金だと?ふざけるな!」

犯人C「アンタより高値で買い取ると言っている人物だいるんだよ」

依頼人「何だと」

犯人C「その人は50億で買い取ってくれるそうだ」

依頼人「ご、50億!?そんなハッタリ」

犯人C「それがハッタリじゃないんだよなぁ」

依頼人「誰だ?」

犯人C「おいおい。おいそれと情報を漏らすと思うか?だが、アンタよりも相当な金持ちとだけ言っておこう」

依頼人「クッ・・・」

犯人C「どうする?50億以上出せるか?」

依頼人「・・・」

犯人C「交渉決裂だな。あばよ」

依頼人「ま、待て!」

ガチャ

プーッ

プーッ

犯人C「クックック・・・。50億なんて嘘に決まってるだろ?だが、神戸商会ならアンタ以上の金額で買ってくれるさ」
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 23:24:55.67 ID:WfcrU2mB0

-翌日 神戸商会-

熊野「中々犯人が現れませんわね」

美術品ブローカー「これだけ美術品を相場よりはるかに高値で買い取ったのです、そろそろ犯人の耳にも届いている頃でしょう」

熊野「そうですわね。ここで私が弱気になってはいけません」

美術品ブローカー「その通りです、お嬢様」

ウィーン

美術品ブローカー「客ですよ」

熊野「応対してまいりますわ」

熊野「いらっしゃいませー。あら、貴方は」

犯人C「先日はどうも」

熊野「また来て下さったのですね。本日は何を売ってくださるのですか?」

犯人C「取引の前に一つ確認したいことが」

熊野「何ですの?」

犯人C「例えば、例えばですよ?盗品だったりしても、警察に通報しないかの確認をですね」

熊野「当然ですわ!当社はお客様第一。どの様なことがあっても情報を漏らす様なことはありませんので安心してください」

犯人C「コレなんですが」つ黄金像

熊野「あら、可愛い像ですわね」

犯人C(可愛い?不気味の間違いだろ?変わった感性をお持ちで・・・)

熊野「鑑定してまいりますので、少々お待ちくださいまし」


熊野「今日は可愛い像が持ち込まれましたわ」つ黄金像

美術品ブローカー「!?」

熊野「どうしましたの?」

美術品ブローカー「お、お嬢様・・・。これは例のブツでは?」

熊野「例のブツ?」

美術品ブローカー「まだ鑑定をしていないので断定出来ませんが、盗まれたアステカの黄金像ではないかと・・・」

熊野「!?」
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 23:26:43.02 ID:WfcrU2mB0

熊野「お待たせいたしました。貴方がお持ちになられた像はとても貴重な品ですわね」

犯人C「ええ、まぁ・・・」

熊野「100億でいかがでしょうか?」

犯人C「へ?」

熊野「100億でいかがでしょうか?」

犯人C「ひゃ、100億ぅ?」

熊野「はい。100億ですわ」

犯人C「う、売ります。売ります!」

熊野「ありがとうございます。お支払い方法はどうなさいますか?」

犯人C「小切手で!」

熊野「では、用意致します」

熊野「どうぞ」つ小切手

犯人C「確かに」

ウィーン

熊野「ありがとうございました」

熊野「あの方が黄金像を盗んだ犯人ですわね」

美術ブローカー「間違いないでしょう」

熊野「行ってまいります」

美術ブローカー「お気を付けて」
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 23:28:18.26 ID:WfcrU2mB0

-街中-

犯人C(やったぞ!俺も超大金持ちだ!億万長者だ!)

熊野「もしもし、長門警部?熊野ですわ」

長門「熊野か。どうした?」

熊野「先ほど店に黄金像を盗んだ犯人が現れましたわ」

長門「何だと!?」

熊野「私は今、犯人を尾行中です」

長門「尾行中!?バカ、早まるな!直ぐに応援を送る。今何処だ?」

熊野「えっと・・・。何処でしょう?」

犯人C「ん?」

長門「何か目印になる様な建物は?」

熊野「大きいビルが見えますわ」

長門「大きいビルで分かるか!もっと具体的にだな(これだから方向音痴は・・・)」

犯人C(あれは神戸商会の店員?)

熊野「具体的にと言われましても・・・。長門警部の方から逆探知してください」

犯人C(警部だと!?あの女、サツに情報を売りやがったな!)

犯人C「おい」

熊野「はい」

犯人C「こんな所で何をしている?」

熊野「何って・・・貴方を尾行なんてしていませんわ」

犯人C「やっぱり尾行してたんだな!」

熊野「何故それを!?」

犯人C「来い!」グイッ

熊野「きゃあ!」

長門「おい、熊野!どうした?何が起きた?」


-警察署-

長門「熊野!応答しろ!」

川内「どうしたんですか?」

長門「熊野が黄金像の犯人を尾行中に見つかってしまった様だ」

川内「大変じゃないですか!それで場所は?」

長門「分からん」

川内「どういうことですか!」

長門「忘れたのか?アイツは超方向音痴だ」

川内「あ・・・」

北上「しかし、早いとこ見つけないとヤバイですよ」
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 23:29:36.37 ID:WfcrU2mB0

-倉庫-

犯人C「美術品を相場よりはるかに高値で買い取るから怪しいとは思ったが・・・まさか俺をおびき出すための罠だったとはな」

熊野「何を仰っているのです?私には何の話やらさっぱりですわ」

犯人C「お前がサツの回し者だってことは分かってるんだよ!さっき電話で警部って言ってただろ!」

熊野「違います!警部ではなくケイブさんとお話をしていただけですわ!」

犯人C「あー、なるほど。俺の聞き間違いで警部ではなく、ケイブさんか」

熊野「そうですのよ」

犯人C「んな訳あるか!アンタに恨みは無いが、ばれた以上仕方ない」

熊野「な、何をする気ですの!?」

犯人C「決まってるだろ?この状況ですることと言えばただ一つ」

熊野「ま、まさか・・・」

犯人C「そのまさかだよ。悪く思うなよ」E:ナイフ

熊野「きゃー!誰かー!」

犯人C「無駄だ。誰も来ないさ。抵抗しても苦しむだけだぞ」

熊野「誰かー!」

犯人C「あばよ」

???「そこまでだよ!」

犯人C「誰だ!?」

川内「川内参上!」

熊野「川内さん!」

犯人C「クッ、仲間か!まずこの女を殺った後、お前も直ぐに始末してやる!」

パン!

カン!

犯人C「ぐっ!?」

北上「間に合ったね」

熊野「北上さん!」

北上「単装砲って何気に侘び寂びよねー」

川内「形勢逆転だよ。大人しく投降しな」

犯人C「こうなったら・・・」ダッ

長門「何処へ行く気だ?」

犯人C「!?」

長門「ビッグセブン・ラリアット!」

犯人C「ぐぼあ!?」チーン
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 23:31:04.70 ID:WfcrU2mB0

熊野「どうして私の居場所が分かったんですの?」

川内「キットが知らせてくれたんだよ」

熊野「キットが?」

川内「熊野の靴にはGPSが仕込んであるんだって」

熊野「私のプライバシーはどうなっていますの!」

長門「それは兄上に聞いてくれ」

犯人C「うぅ・・・」

北上「気が付いたみたいですよ」

長門「お前が黄金像を盗んだ犯人だな?窃盗、及び殺人未遂で逮捕する」

犯人C「窃盗?何を勘違いしているだ?盗んだのは俺じゃない。俺は奪い取っただけだ」

長門「やはりそうか。先日の殺人はお前だったんだな」

犯人C「ああ、そうだ」

熊野「どうしてそんなことを?」

犯人C「決まってるだろ?金のためだ!もう少しで100億が手に入ったのに」

熊野「たった100億ぽっちのために人を殺すなんて・・・」

犯人C「たった100億ぽっちだと!ふざけるな!」

熊野「この世にはお金なんかより大切なものがありますわ。それは、愛です!」

犯人C「は?愛?」

長門(何言ってるんだ、コイツ)

熊野「そう、愛なんです!」

キット「お嬢様、お迎えにあがりました」フォンフォン

熊野「失礼します」

長門「勝手に帰るなー!」
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 23:34:20.97 ID:WfcrU2mB0

-数日後 神戸邸-

提督「買い取ったフェルメールの絵画(笑)が長年行方不明になっていた本物の『合奏』で美術館から懸賞金が支払われただと!?」

美術品ブローカー「はい。それと他にも盗難に遭い行方不明だった絵画の本物が多数・・・。所蔵していた美術館と持ち主が全て懸賞金を支払うと」

提督「!?」

熊野「盗まれた絵画が持ち主の下へ返るとは良いこをしましたわ」

提督「お前が付いていながら大儲けするとは・・・」プルプル

美術品ブローカー「申し訳ありません」

提督「熊野、お前もだ!今度こそ、我が家の財産を全て正しいことのために使い切ってくれると思ったのに、この兄不幸者が!!!」

熊野「良いことをしたのに怒られるなんて理不尽ですわ」


-???邸-

『盗まれた黄金像取り戻される』

『長門警部お手柄』

『神戸家が捜査協力か?』

師匠「おのれ神戸のガキ共め・・・。親子共々、ワシをコケにしおって!」ワナワナ

阿賀野「お爺ちゃん、お茶がはいったから置いとくね〜」

師匠「おお、すまんの」

師匠「お茶、お茶」ペタペタ

コツン

グラッ

ドバー

師匠「熱ぅぅぅぅ!」

師匠「おのれ神戸、許さんぞ!」
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 23:35:50.33 ID:WfcrU2mB0

青葉「エンディングは武蔵さんと満潮さんのデュエットで愛○メモリーを流します」

提督(何でその二人だ?)

青葉「何でこの組み合わせだ?って思ってますね?」

提督「ああ」

青葉「まず、武蔵さんですが、着任された時にシゲル・マツザキだ!って騒いでましたよね?」

提督「何の話かな?(汗)」

吹雪(この人、また天井裏で見てたんでしょうか?)

青葉「青葉の情報力を見くびらないで欲しいですね。それと満潮さんですが」

提督(理由が全く分からない)

青葉「満潮さん⇒みっちー⇒ミッチー(及川○博)です。今回の映画のモデルとなった富豪○事の最終回でマツザキ=サンと王子がデュエットしてましたからね」

提督「ナニソレ・・・。いや、確かにそうだったけど。満潮は文句言ったんじゃないのか?」

青葉「満潮さんは嫌がるかなーって思ったんですが、案外ノリノリでしたよ」

提督「ならいいや」

水野「いやぁー、映画って本当にいいものですねぇー」

淀長「すごいですねー、怖いですねー。熊野さんが拉致されたシーンは特にハラハラしましたねー」

水野「今回の映画で新たな映画のネタが浮かんだのでよければまた呼んで下さい」

青葉「いいですねぇ〜。また映画を作製することになったらお願いしようかな」

提督「どんな映画ですか?」

水野「タイトルはシベ○ア超特急殺人事件です。概要を説明すると、シ○リア超特急内で殺人事件が起き、名探偵 山○奉文陸軍大将が事件の調査に乗り出すのですが、遺体には12箇所の刺し傷があるんですね」

提督「それ、オリ○ント急行でしょ?ア○サ・クリスティに怒られますよ」

水野「いいえ、シベ○ア超特急です」

提督「そうっすか」

水野「では、失礼します」

スーッ

吹雪「消えました!」

提督「本当にイタコに頼んで呼び寄せてたんだな」

青葉「当然です!」
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 23:38:16.94 ID:WfcrU2mB0

鈴谷「熊野、凄いじゃん!」

最上「いやー、こんな本格的な仕上がりになるとは思わなかったよ」

三隈「くまりんこ!」

熊野「当然ですわ。主演はこの熊野なのですから!」

卯月「凄かったぴょん」

足柄「中々面白かったわね。そろそろ中断してたカツを揚げに行かないと」

淀長「私も次の営業があるので帰りますね」

提督「営業?あの世に帰るんじゃ?」

淀長「いえ、私はまだ生きてます」スッ

吹雪(メガネを取りました)

小松「はじめまして、小松です」

提督「!?」

小松「青葉さん」

青葉「はい」

小松「またお仕事があれば呼んでください」

青葉「はい!またお願いします」

小松「それでは失礼します」

提督「青葉、どういうことだ?」

青葉「いやー、それがですねぇ。予算の都合で淀川さんは途中からモノマネ芸人の人に依頼してました。テヘッ」

提督「テヘッじゃねぇよ」

青葉「でも、大淀さんにはちゃんと事情を説明して入館証も発行してもらいましたよ」

大淀「はい。確かに青葉さんの言うとおりです。有名な方ですし、身元は確かなので問題無いかと。それに、鎮守府に居る間は見張っていましたが不審な行動はしていませんでした」

提督「それならまぁいいんだけど、そういうのはちゃんと報告してくれ」

青葉「サプライズです!」

提督「・・・」

夕張「提督」

提督「どうした?」

夕張「ゴリアテなんですけど、調査が完了した後、解体して資材として使ってもいいですか?」

提督「構わんが何を造るんだ?」

夕張「それはヒ・ミ・ツです♡」

提督「あまり変な物を造らないでくれよ」

夕張「大丈夫です!」

提・吹(正直、この台詞はあまり信用できない(ません))
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/28(水) 23:39:35.19 ID:WfcrU2mB0
熊野主演の富豪艦娘の大ヒットにより鎮守府の外で熊野ファンクラブが設立され、那珂ちゃんと並ぶ二大アイドルになるのはまた別のお話。


補足

水野:「いやぁー、映画って本当にいいものですねぇー」でお馴染み、水野晴郎氏。台詞で分かりますよね?ね?

淀長:「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」でお馴染み、淀川長治氏。
    淀川さんが亡くなった後しらばく、新開地に「ありがとう淀長さん」って顔写真入りの垂れ幕がぶら下がっていたのを今でも鮮明に覚えています。淀長さんなんだ・・・(ナニソレ)ってなりましたよ。

小松:小松政夫氏。淀川さんのモノマネをする人。


長門タッチ(仮)実装予告を見た時は、武蔵改二実装後、一度も出番の無い長門の出番が久しぶりに来るかと思ったけど・・・ナナメは無いわ!

本日はここまで。
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/25(火) 23:04:28.19 ID:CyBDRTg80
次のイベントは小規模ってことは、最終海域甲報酬は期待できるはず。
今までの傾向からして大規模は骨折り損、割に合わない報酬ばかりだけど、中規模は豪華報酬もらえたし。
明日のメンテ23時までってことはてっぺん越えるな。
待たずにとっとと寝るが吉。我輩は寝る!

本日分、始まります。
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/25(火) 23:09:33.57 ID:CyBDRTg80

-執務室-

コンコン

山雲「山雲です〜」

涼月「涼月です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

山雲「司令さ〜ん、見て見て〜」

提督「おお、沢山収穫出来たな」

涼月「私のも見てください」

吹雪「おっきな南瓜ですね!」

キット「こんなに立派な南瓜は初めて見ました」フォンフォン

山雲「これも全部もう一人の吹雪さんのお陰なんですよ〜」

吹雪「?」

涼月「そうなんです。彼女に天然の虫除けを教えてもらってから害虫被害が減ったんです」

提督「天然の虫除け?」

キット「唐辛子のエキスでも撒いたのですか?」フォンフォン

山雲「違うわ〜。とーっても綺麗なのよ〜」

吹雪「綺麗?何でしょうか?」

提督「ますます分からない」

涼月「せっかくなので見ていただけませんか?」

提督「そうだな。休憩がてら見に行ってみようか」

吹雪「そうですね」

山雲「ネズ公死すべし」

提督「ネスミに畑を荒らされて腹が立つのは分かるが、頼むからアイオワたちの前では言わないでくれよ。変な誤解を生みたくは無い」

山雲「分かったわ〜」
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/25(火) 23:10:24.64 ID:CyBDRTg80

-菜園-

黒吹雪「うふふ、綺麗に咲いてますね〜」←恍惚の表情で水やり中

提・吹「」

山雲「ね〜、綺麗でしょ?」

涼月「あの綺麗なお花のお陰で害虫被害が減ったんですよ」

提督「あのー、吹雪さん?貴女の双子(?)の妹さんは深海成分が抜け切ってないのでは?」

吹雪「何を仰るんですか、司令官。あの子は貴方の部下ですよ?」

キット「二人で押し付け合いは止めてください」フォンフォン

提督「ソンナコトシテナイヨ」

吹雪「ソウダヨ」

提督「冗談はさておき、あの娘も俺たちの仲間だ。例え深海成分が抜けてなかったとしてもそれは変わらないさ。現にイ級やヲ級も居るからな」

黒吹雪「あ!司令官たちも見に来てくれたんですね」

提督「ああ、山雲たちに誘われてな」

吹雪「綺麗に咲いてるね」

黒吹雪「山雲ちゃんや、涼月ちゃんが畑を荒らされて困ってるって聞いたから勧めたんだよ」

提督「そういえば彼岸花って別名、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)だったよな?何かそんな歌無かったっけ?」

キット「山○百恵さんですね。但し読みは曼珠沙華(まんじゅしゃげ)では無く、曼珠沙華(まんじゅしゃか)ですが」フォンフォン

提督「あー、それだ!」

吹雪「あれ?山口○恵さんって司令官の世代じゃないですよね?」

提督「当然だ。俺はもっと若いぞ。親父が良く聴いてたから知ってるんだよ」

涼月(先日、深海棲艦に盛られた薬で若返った事件がありましたが、実は以前にも薬を服用して若返っていた・・・ってことはありませんよね?仮にそうだとしても提督をお守する気持ちは変わりませんが)

提督「涼月まで疑ってるな?」

涼月「いえ、そんなことは」

提督「免許を見てみろ」つ免許

涼月「本当に年齢詐称ではなかったんですね」

提督「当然だ」

吹雪「免許の写真より、今目の前にいる本人の方が若いって不思議ですね」

提督「次に免許を更新する時に写真も変わるさ」
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/25(火) 23:12:06.24 ID:CyBDRTg80

山雲「吹雪さんの進水日って確か11月15日だったわよね〜?」

吹雪「そうだよ」

山雲「自分の誕生花は何か知ってる〜?」

吹雪「誕生花?そういえば何だろう?」

山雲「目の前にあるわ〜」

吹雪「え?もしかして」

山雲「そう。彼岸花よ〜。花言葉は『悲しき思い出』『あきらめ』『独立』『情熱』よ〜」

吹雪「詳しいんだね(汗)」

山雲「お野菜もお花も好きだから覚えたのよ〜。そういえば彼岸花には白もあるのよ〜」

吹雪「え、そうなの?赤い花しか知らなかった」

山雲「他に黄色やピンクなんかもあるんだけどね、白い彼岸花には『また会う日を楽しみに』って花言葉があって、もう一人の吹雪さんとの出会いを指しているのかも知れないわね〜」

吹雪「確かにそうかも」

山雲「それともう一つ『想うはあなた一人』って花言葉もあるのよ〜。司令さんから指輪をもらった貴女にはぴったりね〜」

吹雪「///」

山雲「でも〜、鎮守府には司令さんを狙う艦娘が沢山居るから〜、気を付けないと盗られちゃうわよ〜」

吹雪「肝に銘じます」
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/25(火) 23:14:01.66 ID:CyBDRTg80

-執務室-

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「提督、また新しい方々が着任する季節がやって参りました」

吹雪「もうそんな季節なんですね」

提督「彼岸花が咲いてるんだから当然と言えば当然だな」

大淀「彼岸花?」

キット「先ほど、菜園に害虫避けとして植えられた彼岸花を見てきたのです」フォンフォン

大淀「ああ、そう言えば山雲ちゃんが彼岸花がどうとか言ってましたね。こちらがリストです」つリスト

提督「えっと、駆逐艦が夕雲型の岸波にマエストラーレ級のマエストラーレ」

吹雪「マエストラーレ級って」

大淀「ええ、リベッチオちゃんと同じですね」

提督「だが、リベッチオは一人っ子と聞いているから艦としては姉妹だが、艦娘としては違うんだろうな。一応、後で本人に聞いてみるか」

提督「海防艦の福江に軽空母の神鷹。神鷹は大鷹の姉妹艦か。戦艦がネルソン」

大淀「ネルソンさんは長門さんと同じビッグセブンなんですよ」

提督「へぇ〜、そうなのか」

吹雪「ところで、ビッグセブンって長門さんと、陸奥さんと、今度来るネルソンさんと、残りは誰なんですか?アイオワさんもそうですか?」

提督「・・・」

大淀「・・・」

吹雪(マズイこと聞いちゃいました・・・)

キット「残りはコロラドさん、メリーランドさん、ウェスト・バージニアさん、ドロニーさんです」フォンフォン

大淀「気を取り直して次に行きましょう!」

提督「そうだな!最後に軽巡のゴトランドか」

大淀「ゴトランドさんは初めてのスウェーデンの艦娘ですよ」

吹雪「また国際色豊かになりますね」

大淀「ええ・・・」

吹雪「どうしたんですか?」

大淀「一つ心配事がありまして」

吹雪「心配事?」

大淀「スウェーデンと言えば世界一臭いと有名な缶詰シュールストレミングが名物です」

吹雪「あのシュールストレミングですか!?」

大淀「ゴトランドさんが持ち込まなければいいのですが」

提督(ゴトランドって何処かで聞いた様な気がするんだよな)

吹雪「司令官?どうかしたんですか?」

提督「いや、何でもない」
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/25(火) 23:15:16.68 ID:CyBDRTg80

リベッチオ「提督さん、リベに話ってなーに?」

提督「今度着任する艦娘のことなんだが」

リベッチオ「うん」

提督「マエストラーレ級一番艦のマエストラーレが着任することになった」

リベッチオ「そうなの?」

提督「で、確認なんだが、リベッチオは一人っ子と聞いていたから艦としては姉妹だが、艦娘としては他人ってことになるんだよな?」

リベッチオ「そうだね」

提督「そうだよな。うーん、着任してからしばらくはアクィラにでも面倒を見てもらうか」

吹雪「リットリオさんとローマさんはリベッチオちゃんと同居中ですし、アクィラさんにお願いするのが無難でしょうね」

キット「はい。ザラさんはポーラさんだけで手一杯でしょうし」フォンフォン

提督「ポーラが酔っ払ってどんちゃん騒ぎをしなければザラに頼むのもありなんだけどな・・・」

リベッチオ「提督さん、リベはマエストラーレと一緒の部屋でもいいよ」

提督「いいのか?」

リベッチオ「うん!同じマエストラーレ級だし、一緒に住んでみたい!」

提督「そうか。では、一応、駆逐寮に二人の部屋を用意するとして、マエストラーレ着任後に本人に確認してみるか」

リベッチオ「念のためにアクィラさんにマエストラーレのことを話しておくね」

提督「頼む。後で俺からも頼んでおくが、一言言っておいてもらえると助かる」

リベッチオ「任せておいて」

提督「とりあえず、これで一安心だな」
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/25(火) 23:16:18.79 ID:CyBDRTg80

-10月上旬 執務室-

コンコン

大淀「大淀です。本日から配属される新人の皆さんをお連れしました」

提督「どうぞ」

ガチャ

ゾロゾロ

バタン

提督「よく来てくれた。俺がここの提督だ」

吹雪「秘書艦の吹雪です」

岸波(そう言えば、ぼの先輩のお姉さんもそんな名前だった様な?)

新提「副長の新提だ」

キット「アドミラルの愛車、Knight Industries Two Thousand. K.I.T.T キットとお呼び下さい」フォンフォン

師匠「ワシは元大将で提督の師だ。今はこの鎮守府と武羅悪鎮守府を行き来している」

提督(あれ?何か一人足りなくないか?)

大淀「では皆さん、ご挨拶を」

岸波「夕雲型駆逐艦、その十五番艦、岸波です。貴方が提督?そう。いいけど。岸波、第三一駆逐隊に着任します」

夕雲「よく来たわね。歓迎するわ」

マエストラーレ「Buon giorno♪ マエストラーレ級駆逐艦!マエストラーレです。提督ぅ、私もどうぞ!よろしくお願いしますね!頑張りまーす!」

リベッチオ「私、リベッチオ。よろしくね!」

マエストラーレ「貴女がリベッチオなのね。会えて嬉しいわ!私のことはお姉さんだと思ってね!」

リベッチオ「うん!」

提督「あの二人は上手くやっていけそうだな」

吹雪「そうですね!安心しました」

福江「択捉型海防艦、福江。着任!司令、あたしは負けないから・・・。負けるもんかッ!」

択捉「福江、この鎮守府には気を付けないといけない人がいるから」

福江「気を付けないといけない人?」

択捉「詳しいことは後で話すわ」

提督(それってどう考えても)

吹雪(新提さんと長門さんですよね・・・)

神鷹「Guten Tag・・・いえ、こんにちは。私、神鷹って名前・・・その・・・航空母艦です。まだ色々と慣れなくてごめんなさい。でも頑張ります」

大鷹「二人で艦隊のお役に立てるよう、努めましょうね」

ゴトランド「北欧スウェーデンから参りました。航空巡洋艦ゴトランドです。提督、どうぞよろしくお願い致します!偵察任務に水上戦闘・・・私、自分なりに頑張ってみますね!」

提督「スウェーデンから来た艦娘は初めてだから、こちらとしても分からないこともあるが、何かあれば俺かイギリスやドイツの艦娘も居るから相談してくれ」

ゴトランド「はい。でも、ゴトは昔から提督のことを知っている気がします」

提督「俺ににた知り合いでも居たのか?」

ゴトランド「いえ、よく似た人ではなく、貴方です」

提督「?」
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/25(火) 23:16:52.48 ID:CyBDRTg80

提督「何かさっきから曙が扉の隙間から覗いているんだが」

吹雪「私も気になってました」

キット「声をかけては?」フォンフォン

提督「そうだな。おーい、曙。入っておいで」

岸波(曙?ぼの先輩!?)チラッ

曙「仕方ないわね。クソ提督がどうしてもと言うなら入らせてもらうわ」スタスタ

提・吹(素直じゃないな(ないですね))

岸波「ぼの先輩!」

曙「ちょっと、皆の前でぼの先輩は止めて」

岸波「はい、ぼの先輩!」

吹雪「二人は仲がいいんだね。曙ちゃんはいつもツンツンしてるからお友達が居ないんじゃないかって心配してたんだよ」

曙「別に姉さんに心配されなくても友達に一人や二人くらい居るし」

岸波「姉さん?」

曙「この人は私たち特型駆逐艦の一番艦。特型全員にとっての姉よ」

岸波「!?」

曙「どうしたの?」

岸波(ぼの先輩のお姉さんで特型駆逐艦の長女?つまり神!)

岸波「吹雪姉さま!」

夕雲「!?」

吹雪「え?」
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/25(火) 23:18:25.07 ID:CyBDRTg80

-正門前-

ブーーーーン

あきつ丸「あの車、こちらへ向かって来ているでありますか?」

キキーッ!

あきつ丸「ここは鎮守府の敷地であります。関係者以外は立ち入り禁止であります!」

ネルソン「頭が高い!余を誰と心得る?」

あきつ丸(何か変な人が来たであります。とっとと追い返すであります)

ネルソン「余はネルソンであるぞ!」

あきつ丸「?」

ネルソン「余を知らぬとは・・・さては貴様、もぐりだな」

あきつ丸「失敬な」

ネルソン「余は今日付けでこの鎮守府に着任することになっている」

あきつ丸「今日着任する方々は先ほど全員到着したはずですが。提督殿に連絡を入れるので少し待つであります」

ネルソン「乗れ」

あきつ丸「はい?」

ネルソン「助手席に座れ言っている。Armiralの所まで案内してもらおう」


-執務室-

夕雲「岸波さん、貴女の姉は私でしょ?」

岸波「そうね、夕姉。でも、特型の先輩が居なければ私たちも居ないわ。だから吹雪姉さまよ」

夕雲「うっ・・・それを言われると」

夕雲(そう言えば吹雪さんは私と同じ舞鶴生まれだったわ。つまり腹違いのお姉さん?)

キット「アドミラル、所属不明の車が接近中です」フォンフォン

師匠「何だと!」

新提「!!!」

提督「!? また深海棲艦が攻めてきたのか!」

キット「いえ、今回は違うようです」フォンフォン

ウォースパイト(まさか!)
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/25(火) 23:19:51.55 ID:CyBDRTg80

-執務室前(外側)-

キキーッ

あきつ丸「怖かったであります・・・」

ガチャ

ネルソン「どれがAdmiralか教えてもらおう」

あきつ丸「はい」

バタン

あきつ丸「窓際に立っている男性が提督殿であります」

ネルソン「ふむ。あの老人か」

あきつ丸「いえ、あの人は提督殿の師匠殿であります。その右側であります」

ネルソン「なるほど。あちらか。では。ゴホン」

ネルソン「余がNelsonだ。貴様が余のAdmiralという訳か。フッ・・・。なるほどな。・・・いいだろう。見せてもらおう、貴様の采配を、な。愉しみだ」


-執務室-

提督「何か変なのが現れて、何か言っているが・・・聞こえない(汗)」

吹雪「もしかして、って言うかもしかしなくてもあの人がネルソンさんですよね?」

提督「うむ。写真で見たネルソンそのものだな。一人足りないからおかしいと思っていたんだ」

新提「初日から車で乗り付けるとは・・・凄いのが来たな」

ウォースパイト「申し訳ありません。後で言い聞かせておきます」

提督「とりあえず入ってもらおう」

ガラガラ

提督「あきつ丸、ネルソン、入ってくれ。あとネルソンは自己紹介を頼む。何か言っていたが聞こえなかった」

ネルソン「何、聞こえなかったたと!?」

あきつ丸「窓越しに喋っても聞こえなくて当然であります」

ネルソン「Made in Japanの窓はそんなにも防音性が高いのか」スタスタ

あきつ丸「何処の国でも同じだと思うであります」スタスタ

ネルソン「では改めて、余がNelsonだ。貴様が余のAdmiralという訳か。フッ・・・。なるほどな。・・・いいだろう。見せてもらおう、貴様の采配を、な。愉しみだ」

提督(何か凄いのが来た)

ウォースパイト「ネルソン」

ネルソン「Oh,Lady. 久しぶりだな」

ウォースパイト「着任初日に遅刻したうえに、車で乗り付けるとは何事ですか」

ネルソン「普通ではないか?」

ウォースパイト「普通ではありません!」
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/25(火) 23:21:15.44 ID:CyBDRTg80

提督「とりあえずネルソン以外は解散。鎮守府を案内してやってくれ。それとヒトハチマルマルから食堂で歓迎会を開くから集合してくれ」

一同「はい」

新提「また某諜報部員の車が増えたな」

吹雪「ええ。この間、アークロイヤルさんの車が納車されてまた増えるとは思いませんでした」

新提「これが英国面と言う奴か」

提督「俺が言うのもなんだが、この鎮守府はどうなっているのやら・・・」

キット「類友と言うやつでしょう」フォンフォン

提督「つまり、俺がキットを造ってもらったのが始まりと言う訳か」

キット「ええ、そうなるかと」フォンフォン

提督「それにしてもクイーンエリザベスと言う割りに大人しいウォースパイトと、着任早々目立ちまくるネルソン。どうしてこうなった?」

吹雪「不思議ですね」


-北太平洋深海鎮守府-

???「クックック、これは面白い。パーティの始まりだ」
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/25(火) 23:22:05.12 ID:CyBDRTg80
吹雪の進水日と除籍日は両方11月15日で誕生花は彼岸花。
深海棲艦と言えば彼岸花のイメージ。
あれ?これってもしかして・・・ってことで

提督「大変だ!大本営に知らせないと!」

大淀「受話器」

提督「!?」

って展開も考えてみましたが、大淀黒幕説は前にやったし、これって嫁を売ってるよなってなってボツにしときました。


本日はここまで。
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:36:31.40 ID:6LHFq1Cy0
メンテは結局延長でしたね。開放は午前4時頃?
最初から12時間でメンテが終わるとは思ってないし、半日以上止めるなら24時間止めて確実に終わらせる方がいいと思うんですけどね。
そこまでして終わらなければ流石に、お・ま・え・は・ア・ホ・か?ってなりますが。
家電もで前年機種をベースに新機種を開発すると既存機能が死んだ(笑)とかあるある過ぎるのにね〜。

本日分、始まります。
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:38:10.98 ID:6LHFq1Cy0

-???-

伊13「ここは・・・何処?」

???「エージェント ヒトミ」

伊13「誰?(顔は見えないけど・・・何処かで聞いた声・・・)」

???「君は大切なものを全て失う」

伊13「大切なもの?」

???「後ろを見たまえ」

伊13「後ろ?」

提督「アハハ」

伊14「アハハ」

伊13「提督とイヨちゃん・・・?」

パン

パン

提督「ぐはっ!」バタッ

伊14「きゃあ!」バタッ

伊13「提督、イヨちゃん!」ダッ

???「こうなる前に私を始末すべきだったな」

提督「ヒトミ、俺はもうダメだ・・・」

伊13「喋らないで!直ぐに手当てすれば助かるから!」

提督「もう手遅れだ・・・」ガクッ

伊14「姉貴、もうダメみたい」ガクッ

伊13「二人とも死なないで!しっかりして!」


-早朝 鎮守府 伊13・14私室-

伊13「嫌ぁぁぁぁぁ!」ガバッ

伊14「もっと持ってこーい。ビールが足りないよ〜」zzz

伊13「ハァハァ・・・夢・・・?」
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:39:37.68 ID:6LHFq1Cy0

-昼 食堂-

テレビ「米国大統領を乗せた原子力空母ミニッツが横須賀を目指して太平洋を航行中です。予定では明日の昼には」

提督「日本には一応、非核三原則ってのがあるんですけどねー。まぁ、そんなことはどうでもよくて、アイツ等何考えてるんだ?」

吹雪「先日、北太平洋深海提督の襲撃を受けたのに、太平洋を航行して日本に来ようなんて正気じゃありません」

アイオワ「プレジデントはアメリカの力を誇示したいのよ。メイビー」

提督「多分って。普通にエアフォースワンで来いよ。空の方が圧倒的に安全だろ」

サラトガ「海路で無事、日本に到着することにより海の安全性を示す目的もあるのです」

金剛「さっきブッキーが言いましたが、太平洋は全く安全ではありまセーン」

アイオワ「万が一、途中で襲撃されても撃退できるだけの戦力は積んでるから大丈夫よ」

イントレピッド「そうですよ。大丈夫です。だってアメリカですから!」

提督(何、この訳の分からん自信は?)

メリケンズ「イエス ウィー キャン!」

テレビ「しかし、目的地である横須賀では原子力空母の入港に対する反対運動が予想され」

提督(このノリに付いて行けない)

吹雪(この人たち、何なんでしょう?)

金剛(ヤレヤレ、デス)
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:40:52.12 ID:6LHFq1Cy0

-午後 商店街-

店主「お、雪風ちゃん。よく来たね」

雪風「こんにちは!これでお願いします」つ抽選補助券×4

店主「一、二、三、四枚。よし、一回抽選だ」

雪風「じゃあ回します!」

ガラガラ

ポロッ

『金』

店主「」ポカーン

雪風「わぁ!綺麗な色です!」

店主「と、特賞当選!」カランカラン!

ワー

スゲー

オオアタリダ!

店主「おめでとう!特賞の温泉旅館ペア宿泊券だ!」

雪風「温泉旅館ペア宿泊券!?ありがとうございます!」
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:42:27.20 ID:6LHFq1Cy0

-鎮守府 執務室-

コンコン

雪風「雪風です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

雪風「しれー!銀杏を拾ってきました!」

提督「おお、大量だな!」

雪風「はい!」ニコニコ

提督「それは鳳翔さんに渡して茶碗蒸しにでもしてもらおう」

雪風「後で渡してきますね。それと、コレを差し上げます!」つ封筒

提督「ん?何だコレ?」

雪風「商店街の福引で当たった温泉旅館ペア宿泊券です!」

吹雪「福引で!?」

雪風「はい!」

吹雪(雪風ちゃんは幸運艦って呼ばれてるけど、ここまで凄いなんて・・・)

提督「流石にこんな高価な物を受け取るわけには」

雪風「しれーにもらって欲しいんです!」

提督「・・・。分かった。キット、相場を調べてくれ」

キット「およそ5万円です」

提督「雪風、流石にタダで受け取るのは気が引けるので買い取るよ」

雪風「遠慮しないでください!」

提督「いや、これは沽券に関わる。現金か間宮券どちらがいい?」

雪風「え?でも・・・」

吹雪「雪風ちゃん、ここは司令官の顔を立てると思って受け取ってあげて」

雪風「分かりました。それじゃあ、間宮券がいいです!」

提督「分かった。ちょっと待っててくれ」

〜10分後〜

提督「約束の間宮券だ。確認してくれ」つ間宮券

雪風「はい。いち、にー・・・ちゃんとありました!しれー、ありがとうございます!」

提督「礼を言わないといけないのはこちらだ」

雪風「時津風たちと間宮さんに行ってきます!」フリフリ

提督「ええ子や・・・(涙)」

吹雪「ええ。一人で使えばいいのに、姉妹に分けてあげるなんて優しいですね」

提督「せっかくだから、この温泉宿泊券で遊びに行こう」

吹雪「はい!」

提督(これで夢を叶えてやれる)

吹雪(司令官と二人で温泉旅行///)
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:44:33.84 ID:6LHFq1Cy0

-夜 日本近海 ミニッツ-

横須賀提督「こちら横須賀鎮守府所属の提督。ミニッツ艦長、応答どうぞ」

艦長「こんばんは、横須賀提督。こちらミニッツ艦長」

横須賀提督「航海は順調に進んでいますか?」

艦長「ええ。予定通り、明日の昼には横須賀に入港できそうです」

横須賀提督「それは良かった。明日の朝には迎えの艦娘をそちらに送ります」

艦長「お願いします」

横須賀提督「では、明日会いましょう」

艦長「はい。おやすみなさい」

横須賀提督「おやすみなさい」

艦長「ここまで何事も無く来られたのが嘘のようだ。このまま何も起きなければ良いのだが」

ピーッ!

ピーッ!

ピーッ!

艦長「何事だ?」

オペレーター「艦の周辺に複数の深海棲艦を確認しました!」

艦長「迎撃してやれ!」

グラグラ

艦長「何だ!?船体が揺れているぞ!」

操舵手「か、舵が利きません!」

艦長「まさか、深海棲艦の仕業か!?」

曹長「艦長、大変です!甲板上に深海棲艦が!」

艦長「クソッ!だから海路で日本に向かうのは反対だったんだ!何としても奴らをブリッジには近づけるな!それと大統領を安全な場所へ!」

曹長「イエッサー!」
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:46:18.83 ID:6LHFq1Cy0

-翌朝 執務室-

提督「今頃、ミニッツは日本の領海に居るんだろうな」

吹雪「そうでしょうね」

提督「何もニュースが流れないということは無事にたどり着いたということだな」

キット「いえ、事件が起きた様です」フォンフォン

提督「事件?」

ドアバーン

大淀「提督、一大事です!」

提督「何事だ?」

大淀「ミニッツが深海棲艦に乗っ取られました!」

提督「ふーん、ミニッツが・・・。は?ミニッツ?」

吹雪「それって」

キット「米国大統領を乗せた原子力空母です」フォンフォン

提督「横須賀鎮守府は何をしてるんだよ!」

大淀「それが東京湾に深海棲艦が大量発生し、対応に追われているそうです。そのため、各鎮守府へ応援要請が来ています!」

提督「応援要請って、うちから横須賀まで何時間掛かると思ってるんだ!」

瑞雲仮面「フッ。どうやら私の出番の様だな」

提・吹「瑞雲仮面(さん)!」

瑞雲仮面「私の瑞雲を使えば横須賀まであっと言う間だ。直接、ミニッツに乗りつけよう」

提督「よし、メンバーを招集しよう。大淀、俺たちはミニッツに乗り込んで深海棲艦を制圧すると伝えてくれ」

大淀「了解いたしました」
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:47:26.36 ID:6LHFq1Cy0

提督「と、言う訳で我々はミニッツに乗り込んで深海棲艦を制圧する」

長門「制圧すると言われても、どうやって乗り込むのだ?」

提督「瑞雲仮面が瑞雲を出してくれるそうだ」

長門「インドネシアに行く時に使った巨大瑞雲か!」

春風「司令官様、一つよろしいでしょうか?」

提督「何だ?」

春風「出撃メンバーの選定が気になったのですが」

天龍「俺も気になってたんだよな」

磯風「うむ」

武蔵(大体の見当は付くが・・・)

提督「艦内で主砲を使ってドンパチする訳にはいかない。それ故、主砲を使わずとも戦えるメンバーを選んだ」

春風「そういうことでしたか。確かに私、磯風さん、天龍さんは刀が有りますし、長門さん、武蔵さんは格闘戦がお得意ですね」

提督「他に質問はあるか?」

吹雪「司令官、私も連れて行ってください」

提督「吹雪は残ってくれ。まだ何か起きる・・・、そんな予感がするんだ」

新提「鎮守府の守りを固めることも必要だ」

提督「そういうことだ」

吹雪「分かりました。でも、必ず帰って来てると約束してください」

提督「当然だ」

キット「皆さん。瑞雲の準備が出来たそうです」フォンフォン

提督「よし、出発しよう!」
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:49:39.33 ID:6LHFq1Cy0

-横須賀 上空-

提督「ミニッツが見えてきたな。ところで今更ながら気になったんだが、どうやって乗り込むんだ?パラシュートか?」

瑞雲仮面「簡単なことだ。瑞雲で着艦する」

提督「なるほど・・・って、おい!瑞雲は下駄履きだろ?」

瑞雲仮面「ご搭乗の皆様、当機は間もなくミニッツに着艦いたします。シートベルトをご確認ください」

提督「ちょっと待て!」

長門「こうなった以上諦めよう」

瑞雲仮面「提督よ、喋っていると舌を噛むぞ」

提督「うわぁぁぁぁぁ!」

ガリガリガリガリ

ピタッ

瑞雲仮面「ミニッツに無事着艦いたしました。快適な空の旅をお楽しみ頂けましたでしょうか?」

提督「人生最大の恐怖体験だったぞ・・・」

天龍「こ、この程度でびびるとは提督もまだまだだな」ガクブル

武蔵「そう言う天龍も震えているではないか」

天龍「か、勘違いするな!武者震いだ!」

武蔵「それは頼もしいな」

提督「とりあえず降りよう」

ガチャ

提督「うわぁ・・・甲板がグチャグチャだ・・・」

瑞雲仮面「案ずることは無い。瑞雲はこの通り無傷だ」
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:52:21.34 ID:6LHFq1Cy0

提督「米軍になんて説明しよう・・・」

春風「深海棲艦の仕業にしてしまえば良いのです」

提督「うん、そうだな!そうしよう!全部深海棲艦が悪い」

磯風「現実逃避はよくないぞ、司令」

武蔵「早速おいでなすったな」

タ級「何だか凄い音がしたな」

ヲ級「お、おい!アレを見ろ!」

タ級「艦娘だ!」

長門「仲間を呼ばれる前に始末しなければ!」

瑞雲仮面「私に任せろ。瑞雲波!」

ビューン!

天龍「すげー!日向の掌から瑞雲の形をしたエネルギーが放出されたぞ!!」

ヲ級「ぐわー!」撃沈

タ級「ぐはっ!?」撃沈

提督「イマノナニ?」

長門「恐らく、かめ○め波や波○拳の類だろう(汗)」

提督「長門も手からあんなのを出せるのか?」

長門「フッ。ビッグセブンを甞めてもらっては困る・・・と言いたいところだが、流石の私でも無理だ」

提督「だよな。頼むから長門はそのままでいてくれ」

長門「善処する」

提督(いや、待てよ。ビッグセブンラリアットをぶちかましている時点でどちらかと言うとあっち側か?)
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:53:30.31 ID:6LHFq1Cy0

-艦内-

ツ級「甲板の様子を見に行った奴らと連絡が取れないんだが」

イ級「様子を見に行くか?」

ツ級「うーん・・・そうだな。見に行くか」

武蔵「その必要は無い」

ツ級「それはどういう・・・って艦娘!?」

長門「ビッグセブンラリアット!」

ツ級「ぐはー!」撃沈

武蔵「51cmパンチ!」

イ級「うぎゃー!」撃沈

提督「ここからは二手に分かれて行動しよう」

長門「そうだな。割り振りはどうする?」

提督「俺と春風、磯風はブリッジへ向かう。残りのメンバーは乗組員の救出を頼む」

長門「よし、任せておけ」

タ級「何だからこちらの方から悲鳴が聞こえなかったか?」

リ級「聞こえたな。何があったんだろう?」

磯風「新手か!」

天龍「オラオラ!天龍様の攻撃を食らいやがれ!」E:シュベルトゲベ○ル

タ級「!!!」

リ級「タ級、逃げて!」

ザクッ

リ級「タ級、逃げてぇ・・・」

タ級「リ級!」

リ級「逃げて・・・」ガクッ

タ級「リ級ぅぅぅぅぅ!」

天龍「うるせぇ!」

ザクッ

タ級「おのれ艦娘め・・・」ガクッ

提督(天龍が持つ刀も相まって何処かで見たような光景が繰り広げられている・・・)
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:54:48.82 ID:6LHFq1Cy0

天龍「乗組員の居場所をはきやがれ」

ツ級「教えると思っているのか?」

天龍「まだ足りない様だな。次は何処を殴られたい?」

ツ級「たとえ見つけたとしても手遅れだ・・・ぐはっ」

天龍「チッ。またダメか」

長門「こちらもダメだ」

瑞雲仮面「たった今、偵察に出した瑞雲から連絡が入った。深海棲艦共が出入りしている部屋があるそうだ」

武蔵「そこに人質が監禁されている可能性が高いな」

瑞雲仮面「案内する。着いて来てくれ」


提督「ブリッジ前まで無事たどり着いたはいいが、中の様子は分かるか?」

春風「申し訳ありません。電探の電波が乱反射して正確な敵の数も位置も分かりません」

提督「元々艦内で使う物では無いから仕方ない」

磯風「どうする?このまま突撃するか?」

提督「ジョージ・アームストロング・カスター作戦で行こう」

磯風「ジョージ・アームストロング・カスター?」

春風「どなたですか?」

提督「南北戦争で活躍したアメリカ陸軍将軍でな、部下208名を全滅させてネイティブ・アメリカンに負けた最初で最後の白人だ。超優秀だろ?」

春風(それは嫌味なのでは?)

磯風「なるほど。つまり私たちに死んでこいと言っているのだな。司令の命令とあらばこの磯風、命など惜しくない」

提督「ちょっと待て!誰も死んでこいなんて言ってないぞ!」

磯風「では、どうしろと言うのだ?」

提督「今から作戦を説明するからよく聞いてくれ」
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:56:10.08 ID:6LHFq1Cy0

瑞雲仮面「この角を曲がった先が乗組員が居ると思われる部屋だ」

天龍「さっそく乗り込もうぜ!」

瑞雲仮面「待て!」

天龍「どうしたんだよ?」

瑞雲仮面「反対側から深海棲艦が来る」

ガチャ

タ級「交代の時間だ」

ヲ級「やっと交代か。頼んだぞ」

バタン

武蔵「やはり間違いない様だな」

ヲ級「まったく・・・人間共の見張りも大変だ」

瑞雲仮面「それはご苦労」

ヲ級「本当に疲・・・お前は!?」

瑞雲仮面「瑞雲波!」

ヲ級「ぐわー!」撃沈

ガチャ

タ級「叫び声が聞こえたが」

武蔵「51cmパンチ!」

タ級「うわぁぁぁぁ!」撃沈

長門「我々は日本の艦娘だ。乗組員たちよ、全員無事か?」
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:58:09.27 ID:6LHFq1Cy0

提督「よし、作戦開始だ。まずは俺が扉を斬る。後は作戦通りに行動してくれ」

春風「承知致しました」

磯風「任せておけ」

スパッ

深海棲艦たち「!?」

提督「今は突撃する気は無い!」

深海棲艦たち「???」

提督「かかれー!」

磯風「エクスカリバー!」

タ級「ぐわぁぁぁ!」撃沈

提督「クソヤギィィィィ!」

春風「春風斬!」

ル級「ぐおぉぉぉ!」

磯風「エクスカリバー!」

リ級「ぐはっ!」撃沈

提督「クソヤギィィィィ!」

磯風「私がエクスカリバーを使う度に山羊、山羊と五月蝿いが一体何なんだ?」

提督「スマン。気にしないでくれ」

ツ級(バカな艦娘め、隙だらけだ!)

春風「磯風さん!」

磯風「おっと」

スパッ

ツ級「クソッ!」撃沈

ル級「おのれ人間・・・せめて貴様だけでも・・・」

提督「まだ息があるとはしぶとい奴だ。今、楽にしてやる」

スパッ

ル級「ぐはっ」撃沈

春風「司令官様の足元を血で汚すとは不埒な」

提督(暁より春風の方がレディではなかろうか)

磯風「司令」

提督「どうした?」

磯風「司令は本当に人間なのか?いつものことながら、人間である司令が深海棲艦を倒すのが信じられない」

提督「俺は正真正銘人間だ。深海棲艦を斬れたのは妖精さん特製の武器のお陰だ。普通の刀なら斬る前に折れるぞ」

磯風「そうだな。そういうことにしておこう」

提督「しておこうって」

春風「これでブリッジは制圧できましたね」
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:59:32.91 ID:6LHFq1Cy0

提督「このまま北上を続ければ東京に衝突してしまうが、停め方が分からないので180°回頭させて太平洋に移動させよう」

春風「長門さんたちがクルーの方々を連れて来てくだされば解決ですが、何時になるか分からないので今は司令官様の案が最善ですね」

提督「よし、やるぞ!」

提督「おかしいな。舵が動かない」

磯風「そんなはずは無いだろう」

提督「んぎぎぎぎぎ!」

提督「ダメだ。全く動かない」

磯風「では、私が。ふん!」

磯風「本当に動かない!」

妖精ズ「ここは我々にお任せください!」

提督「妖精さん!一体何処から?」

妖精ズ「ずっと提督さんの上着のポケットに居たです?」

提督(俺の上着のポケットは四○元ポケットにでもなってるのか?全く気付かなかったぞ)

ポチッ

ピッ

ピッ

妖精ズ「あー、これは良くないですね〜」

提督「どうなってるのかな?」

妖精ズ「この艦のコンピュータは外部から不正アクセスを受けて乗っ取られています」

提督「それで舵が効かないのか。対処はできそうかな?」

妖精ズ「お任せあれ〜」

ピッ

ピッ

ピッ

妖精ズ「これでもう大丈夫です」

提督「ありがとう、助かったよ。ところで何処からアクセスされていたか分かるかな?」

妖精ズ「残念ながら海外の複数のサーバを経由していたので辿るのは無理でした」

提督「そうか」
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 23:01:27.30 ID:6LHFq1Cy0

長門「提督、乗組員は無事救出したぞ」

提督「よくやってくれた。武蔵たちはどうしたんだ?」

長門「艦内にまだ深海棲艦が居ないか捜索中だ。それで艦長たちを連れてきたのだが・・・」

大統領「Make America great again」

艦長「いやぁ、助かったよ」

磯風「何か変なのが来たな」

春風「磯風さん、あの方は米国大統領です」

磯風「なるほど。見覚えのある顔だと思ったらそういうことか」

大統領「Make America great again」

艦長「自己紹介が遅くなった。私が合衆国大統領だ。そして彼がこの艦の艦長である」

艦長「この度はお恥ずかしいところをお見せして申し訳無い。あなた方のお陰で助かりました」

提督「皆さんがご無事で何よりです」

磯風「流石司令だ、あの変なのを前にしても大人の対応をしている」

春風「磯風さん、事実とは言え失礼ですよ」

大統領「Make America great again」

艦長「聞こえているぞ」

提督「ご無礼をお詫びします。ほら、二人も謝りなさい」

艦長「気にしないでください。事実なので」

大統領「Make America great again!」

艦長「文句があるなら普通に喋ってください」

大統領「Make America great again!」

艦長「やれやれ」
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 23:03:22.73 ID:6LHFq1Cy0

-北太平洋深海鎮守府-

???「あの駄馬共もよくやってくれたじゃないか」

北太平洋深提「部下たちを駄馬だと、貴様っ!」

???「何をやっても失敗ばかりの役立たず共だ。駄馬と言って何が悪い?念のため後方待機させていた港湾棲姫の出番が無かったのは奇跡だな」

北太平洋深提「今の発言を取り消せ!」

???「もっとも作戦が成功したのはミニッツのコンピュータにアクセスして制圧の手助けをしたおかげだが。成功して当然の作戦だな。そしてお楽しみはこれからだ」

北太平洋深提「ミニッツを東京に衝突させる以外にまだ何かあるのか!?」

コンコン

港湾棲姫「港湾棲姫です。ただ今帰還しました」

???「港湾棲姫が帰還したぞ」

港湾棲姫「深提?いらっしゃらないのですか?」

北太平洋深提「入れ」

ガチャ

港湾棲姫(話し声が聞こえていたのに、深提一人しか居ない。独り言だったのか?)

バタン

港湾棲姫「米国大統領から奪った核のボタンをお持ちしました」

北太平洋深提「!?」

港湾棲姫「どうかなさいましたか?」

北太平洋深提「いや。何でもない。よくやってくれた。下がっていいぞ」

港湾棲姫「はっ、失礼します」

ガチャ

バタン

北太平洋深提「か、核のボタンだと・・・」

ガチャ

パッカーン

北太平洋深提「既に発射されている!?」

???「クックック、だから言っただろ?お楽しみはこれからだ、とな」

北太平洋深提「貴様!」

???「人間同士が戦争を始めれば我が社の兵器が売れる。それに、愚かな人間同士で潰しあってくれる方が手間が省けるではないか」

北太平洋深提「人類を滅ぼす気か!」

???「深海棲艦が地上を制圧した暁には人類は滅びるのだ、予定が少し早まるだけだろ?」

北太平洋深提「人類を滅ぼすなど、(深海)元帥は」

???「元帥は望んでいるさ。そのために我々深海提督は存在する」

北太平洋深提「クッ!兎に角、今は核を何とかしなければ!」

???「無駄だ。発射後は鍵を処分する様に指示しておいた。発射コードと鍵の両方がなければ止めることは出来ない」

北太平洋深提「!!!」
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 23:04:54.40 ID:6LHFq1Cy0

-ミニッツ艦内-

大統領「Make America great again?」

艦長「そう言えば、核ミサイルの発射ボタンを見かけませんでしたか?」

提督「はい?」

春風「核ミサイルの発射ボタン?」

磯風「映画でよく観るアレか」

艦長「実は・・・深海棲艦に奪われてしまいまして」

提督「」

春風「まぁ!それは一大事です!」

テンテケケテケテンテケケテケ

提督「ん?キットから着信?」

春風「キットからですか?」

磯風「コムリンクを使わず、電話とは」

提督「鎮守府からどれだけ離れていると思っているんだ?コムリンクは通信圏外だ」

ピッ

提督「もしもし」

キット「アドミラル、落ち着いて聞いてください」

提督「? 分かった」

キット「ハワイの米軍基地から核ミサイルが発射されました。ロシアに向かっているものと思われます」

提督「キットもジョークの腕を上げたな。今までで一番面白かったのは絵に描いたチーズでネズミを捕ろうとした話だったのに」

キット「アドミラル、これはジョークではありません。現実逃避は止めてください」

オペレーター「大変です!ハワイから核ミサイルが発射されました!」

提督「いやいやいや、核ミサイルが発射されたとか、どうしろってんだよ!発射前ならともかく、もう手遅れだろ!第三次世界大戦勃発だ!」

長門「仮に第三次世界大戦が勃発したとしても、第7次宇宙戦争よりはマシだ」

提督「何処でそんなネタ覚えたんだよ・・・って夕張しかないな」
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 23:06:19.10 ID:6LHFq1Cy0

大統領「Make America great again」

艦長「心配後無用。ペンタゴンに居る副大統領に今すぐ止めさせる」

オペレーター「ペンタゴンがA.G.F.Gに占拠されたとの連絡が入りました!」

大統領「Make America great again!」

艦長「何だと!?テロリスト共め!」

春風「A.G.F.G?」

提督「Anti Fleet Girls Groupの略で、日本では反艦娘団体と呼ばれている」

磯風「時々ニュースで観る、深海棲艦は神だとか、神による裁きを受け入れよなどとぬかしている輩か」

夕張「提督、聞こえますか?」

提督「ああ、聞こえている」

夕張「先日、ゴリアテを解体した資材で造った秘密兵器を使えばアメリカまでひとっ飛びです!」

提督「秘密兵器?」

夕張「はい!コンコルドMK-Uです!加速性能はついにトー○ギスを超えました!」

提督「・・・。色々と突っ込みたいが、今は止めておこう。で、そんな物を誰が操縦するんだ?」

夕張「サラトガさんが操縦出来るそうです」

提督「一つだけ確認しておきたいんだが、Gは大丈夫なのか?」

夕張「私たちは艦娘ですよ?人間なら耐えられなくても艦娘なら平気です」
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 23:07:52.79 ID:6LHFq1Cy0

-鎮守府 執務室-

提督「分かった。操縦はサラトガに任せる。あと、アイオワとイントレピッドも出撃させよう」

夕張「準備は出来ているので、メンバーさえ決まれば何時でも出せます!」

吹雪「私も行きます!」

提督「よし、吹雪も頼む」

川内「私も出るよ!」

吹雪(何時の間に!?)

提督「川内も頼んだぞ!」

川内「任せといて!」

新提「最後の一人はどうする?ペンタゴンを占拠したテロリストの規模は分からんが、念のため、大和を出すか?」

提督「武蔵がこちらに来ている以上、大和は鎮守府の守りとして残しておきたい。霧島を出そう」

新提「分かった。直ぐに呼び出す」

提督「キットも頼んだぞ」

キット「はい。鎮守府から全力でサポートします」フォンフォン

提督「いや、キットも行くんだが」

キット「空を飛ぶなど馬鹿げています」フォンフォン

霧島「さあ、キットも一緒に行きましょうね」

キット「霧島さん!?押さないでください!」フォンフォン

提督「作戦は一刻の猶予も無い。人類の未来は吹雪たちに掛かっている」

新提「頼んだぞ!」

吹雪「はい!」
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 23:08:49.15 ID:6LHFq1Cy0
E2まで甲クリアしたけど・・・、ヴェアアアも南方棲鬼も弱すぎて引いた。ナメプですか?
ボス手前のダブルダイソンの方が100倍怖い(但し、運がいいと航空隊で吹き飛ぶ)し、
随伴のPT小鬼がクッッッソ目障り(コイツのせいでS勝利し辛い)なことを除くと完全に接待じゃないですか。
神通=サンと比叡と霧島ヤバイ。この三人だけで殲滅してた気がする。


※米国大統領に特定のモデルは存在しません。存在しません。大事なことなので二度言いました。

本日はここまで。
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:31:42.73 ID:nOYJ+iZg0
E3甲略完了!
最後は萩OUT、プリンツINの妙高姉さんと二段構えのカットイン体制にするも、そろって不発。
またダメだ・・・って思ったら、磯風「チ○ンラーメン(日進違い)にしてやろうか?」でまさかの魚雷CIスナイプ撃破。

今回のイベントは

PT共は(毎度のことながら)泣こうが、喚こうが、土下座して謝ろうが許さない。処す。貴様だけは処す。市中引き回しの上、打ち首獄門じゃ!全部電探縛りプレイが悪いのよ!
クソガキは(ry ZZマスで嵐、萩、磯風を狙って中破させるのが本当にいやらしい!大破なら女神カウンターが狙えるけど、中破だからボス戦で大破して動けないのが腹が立つ!

ダイソンも空母おばさんもどうでもいい。奴等から比べれば些細なことだ。航空隊で吹き飛ぶ様なゴミ共だし。ただし、PTとクソガキ、テメー等はダメだ!

って感想しかない。古姫が居ないだけマシか。
本日分、始まります。
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:35:52.69 ID:nOYJ+iZg0

-ミニッツ艦内-

長門「提督よ、ふと思ったんだが」

提督「うん」

長門「瑞雲を使って提督をミサイルまで運んで空中で解体することは出来ないか?」

提督「何その、ジム・フェル○スやイーサン・ハ○トも真っ青なガチのミッションインポッシブルは。お前は俺を何だと思っているんだ?」

磯風「なんでベ○ジーすぐ死んでしまうん?」

春風「ベ○ジーさんは毎回酷い目に合っていますが、一度も死んでいません」

長門「提督なら出来る!提督の世界を守りたいという気持ちはその程度なのか!」

提督「気持ちの問題じゃない」

春風「司令官様の仰るとおりです」

磯風「司令なら可能だと思うが」

提督「磯風まで何を言い出すんだ」

長門「いけるいける!何なら私が提督を天高く放り投げれば」←錯乱中

提督「無理だ」

磯風「司令よ、無理というのは嘘つきの言葉だ」

提督「そこまで言うなら」

磯風(よし!その気になったな!)

提督「お前がやってみろ」

磯風「へ?」

提督「俺は人間だ。だが、磯風は艦娘だ。人間より遥かに身体能力は高いだろ?余裕だろ?」

磯風「司令も人が悪い。冗談じゃないか。ハハハ」

提督(完全に本気だっただろ)

提督「どうしてもやりたいなら、スーパー○ンか、アイ○ンマンか、サ○ヤ人共にでも頼んでくれ。アイツ等なら空中でミサイルを掴んで宇宙に向かって方向転換させる位出来るだろ」

長門「よし、暗悪○太に連絡だ!」

提督「それは、梅干食べて・・・の方だ。大体、何処に居るんだよ」

長門「何っ!?居ないのか?」

提督「居る訳無いだろ」

長門「いや、しかし・・・キットが実在するんだ、スーパー○ンだってきっと」

提督「現実を見てくれ。明石に頼めばアイ○ンマンスーツなら作れそうだが、スーパー○ンは居ない」

春風「今は吹雪さんたちが作戦を成功させると信じて待つしかありません」

大統領「Make America great again!」

艦長「・・・」

提督「大統領は何と?」

艦長「えー、大変申し上げにくいのですが、行って来いと」

提督「お前が行けや(怒)」
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:39:43.37 ID:nOYJ+iZg0

大統領「Make America great again!(大統領に向かって何と無礼な!)」

艦長「アンタが悪いだろ。彼は米兵じゃない。アンタの部下じゃないぞ」

大統領「Make America great again!(何と我が侭な!)」

艦長「あー、もう面倒臭い。二等兵、大統領を安全な所へ」

二等兵「イエッサー!大統領、こちらへ」

艦長「あと、ペットのエサ皿に入れた雨水でも飲ませておけ」

二等兵「イエッサー!」

大統領「Make America great again!?(扱いが酷くない!?大統領だよ?そっくりさんとかじゃないよ!)」

二等兵「はいはい。行きますよ」

大統領「Make America great again!(放せー!)」

艦長「はぁ・・・」

提督「色々大変ですね」

艦長「重ね重ねお恥ずかしいところをお見せしました」

提督「いえ。ところで一つ聞いても?」

艦長「はい」

提督「艦娘の姿が見えないのですが」

艦長「乗っていません」

提督「はい?」

艦長「乗っていません。大統領が艦娘に頼らず、人間の力のみで航行することによりアメリカの力を誇示するとか訳の分からんことを言い出しまして」

提督(深海棲艦に占拠されるのも納得だ)

艦長「アホでしょ?もう遠慮せず仰ってください。アホでしょ?」

長門「うむ。アホだ」

提督「あの、大統領って」

艦長「いえ、アレはただのアホです。反艦娘派はありません。そこは保障します」
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:42:22.70 ID:nOYJ+iZg0

-鎮守府-

夕張「私たちの自信作の初飛行。楽しみだわ」

明石「準備は出来ているので、そちらのタイミングで発進してください」

サラトガ「はい。第一、第二、第三、第四エンジン点火」

ゴゴゴゴゴゴゴ

キット「空を飛ぶなんて馬鹿げた行為は止めましょう!今ならまだ間に合います!」フォンフォン

吹雪「ここで止めたら第三次世界大戦が勃発してしまいます!」

川内「そうだよ。キットだって第三次世界大戦が始まって欲しいなんて思ってないでしょ?」

キット「ミサイルが不良品で爆発せずに終わることも考えられます!」フォンフォン

霧島「私の計算では・・・その可能性は1%未満です」

アイオワ「さあ、出発しましょう!」

サラトガ「コンコルドMK-U発進します!」

ピューン!

島風「はっやーーーい!」キラキラ

明石「流石、私たちが設計した飛行機ね」

島風「でも、アレって輸送機なんじゃ」

夕張「アレはコンコルドMK-Uよ。いいわね?」

島風「アッ、ハイ」

吹雪「そういえば、サラトガさんはどうして操縦できるんですか?」

サラトガ「空母なら当たり前ですよ」

イントレピッド「イエース。当然ね!」

吹雪(そうなんだ。今度、赤城さんに聞いてみようかな)

川内「いや、普通じゃないと思うよ。ねぇ、キット」

キット「」

川内「キット?」

キット「」

吹雪「恐怖のあまりシャットダウンしてしまった様です(汗)」

霧島「確かにスキャナーが点灯して無いわね」
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:44:09.91 ID:nOYJ+iZg0

-北太平洋深海鎮守府-

北太平洋深提「何とかして止めなければ・・・」

???「無駄だ。手遅れだと言っただろ?」

ピーッ!

ピーッ!

北太平洋深提「何だ?衛星からの映像に何かが・・・、コレは!」

北太平洋深提「核ミサイルを止めるために艦娘たちが動いている?ならば!」


-鎮守府 執務室-

新提「吹雪たちの作戦は上手く行くだろうか・・・」

大淀「今は作戦が成功すると信じて待つしかありません」

新提「その通りではあるが・・・。奴等がここまでやるとは思いもしなかった」

大淀「元・深海側の貴方ですら驚くとは」

新提「確かに私は元々あちら側ではあったが、提督と言ってもはっきり言って下っ端だったからな。幹部連中のことはあまり知らない」

大淀「日本海と言う微妙な規模の深海鎮守府の提督でしたよね?」

新提「いや、確かに微妙な規模ではあったが、そうはっきり言われると・・・ねぇ?傷付くと言うかですね」

ピーッ!

新提「何事だ!?」

大淀「新提さん、PCのモニターを見てください!」

新提「こ、コレは!?」

大淀「画面に表示されたメッセージは本物でしょうか?」

新提「分からない。だが、今はこれに賭けてみるしかない。吹雪たちに連絡を!」

大淀「はい!」
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:45:38.81 ID:nOYJ+iZg0

-コンコルドMK-U機内-

大淀「こちら大淀。サラトガさん、聞こえますか?」

サラトガ「はい。聞こえています」

大淀「先ほど鎮守府に正体不明の人物から核ミサイルの発射コードなるものが送られてきました」

サラトガ「核ミサイルの発射コード?」

大淀「はい。本物か分かりませんが、万が一の時に賭けてみる価値はあると思います」

サラトガ「そうですね」

吹雪「今すれ違ったのって」

川内「うん、核ミサイルだね」

アイオワ「この速度を維持したままペンタゴンに辿り着けば充分間に合うわ」

霧島「到着まで、あと30分と言った所でしょうか?」


-北太平洋深海鎮守府-

北太平洋深提「理由は分からないが、キットが機能していないらしくPCに直接アクセスすることが出来た。後は彼女たちに賭けるしかない」

???「ご苦労なことだ。無駄な足掻きと分かっていながら止めようとするのだからな。疲れたので私は休ませてもらうとしよう。次に目を覚ました時が楽しみだ」

北太平洋深提「我々の作戦を悉く挫いて来た彼女たちならきっと。敵を頼るのはおかしな話だが、今回ばかりは頼む。核ミサイルを止めてくれ」
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:47:08.57 ID:nOYJ+iZg0

-ペンタゴン上空-

サラトガ「もう直ぐペンタゴン上空です。皆さん、降下の準備をしてください」

吹雪「キット、起きて!」

キット「・・・」フォンフォン

川内「スキャナーが点灯したよ!」

キット「おはようございます」フォンフォン

吹雪「良かった。このまま起きなかったらどうしようかと思ったよ」

サラトガ「アイオワとイントレピッドは私のバイパーへ」

アイオワ「アイオワ、出撃します」

イントレピッド「ハーイ!それにしても、こんなかたちで帰って来るとは思わなかったナ」

吹雪「私たちもキットに乗りましょう」

ガチャ

霧島「いよいよね」

川内「腕が鳴るね!」

バタン

サラトガ「後部のハッチを開きます」

ウィィィーン

サラトガ「準備完了。いつでもどうぞ」

キット「準備完了?一体何が始まるのですか?」

吹雪「何ってペンタゴンへの降下だよ。霧島さん、お願いします」

霧島「はい!」

【P】 ガチャ ⇒【R】

キット「バカなことは止めてください!」

霧島「行くわよ!」

ブーン

キット「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」フォンフォン

アイオワ「余程高いところが怖いのね」

サラトガ「私も着陸後にペンタゴンへ向かいます。それまでお願いします」

イントレピッド「任せておいて!」
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:48:29.56 ID:nOYJ+iZg0

霧島「えっと、パラシュートのボタンはどれだったかしら?」

吹雪「そう言えば私も知りません」

川内「えぇ・・・」

キット「くぁwせdrftgyふじこlp」

吹雪「お願いだからしっかりして!このままだと地面に激突してしまいます!」

A.G.F.GメンバーA「何だ?空から何か落ちてきたぞ」

A.G.F.GメンバーB「何だか知らんが、ボスに報告しておくか」

A.G.F.GメンバーA「そうだな」

キット「パラシュート展開」

川内「いい感じに中庭に着地できそうだね」

キット「もうダメです・・・」ドバー

A.G.F.GメンバーA「また何かが」

ベチャ

A.G.F.GメンバーB「アハハハハ!何だ?特大の鳥のクソか?」

A.G.F.GメンバーA「こ、この臭い・・・」

A.G.F.GメンバーB「まー何でもいいや。俺は一服させてもらうぜ」ボッ

A.G.F.GメンバーA「バカ、待て!」

A.G.F.GメンバーA「うぎゃぁぁぁぁぁぁ!」

A.G.F.GメンバーB「な、何で突然火達磨になったんだ!?敵襲か!?」

ドカーン!(武器の火薬に引火)

A.G.F.GメンバーB「うわぁぁぁ!」

吹雪「何だか地上が大変なことになってます(汗)」

アイオワ「派手にやってるわね!」

イントレピッド「私たちも頑張らないとネ!」
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:50:23.55 ID:nOYJ+iZg0

キット「やっと地上に着きました。もう少しで回路が焼き切れるところでした」

吹雪「あの人たち大丈夫かな?」

A.G.F.GメンバーA「」プスプス

A.G.F.GメンバーB「」チーン

キット「息はあるので大丈夫です」

川内「それなら大丈夫だね」

吹雪「・・・。キットから降りて突入しましょうか。まずは副大統領を保護しないと」

アイオワ「その必要は無いわ。このまま壁を突き破って突入すればいいのよ。トラクターミサイルの出番よ!」

霧島「では、そうしましょう!」

吹雪「霧島さん!?」

アイオワ「ファイヤー!」

ドカーン!

吹雪「えぇ・・・」

霧島「今のミサイルによる攻撃はあくまでアイオワさんがやったことです。そうよね?」

キット「はい。記録しておきました。何かあってもアイオワさんが行ったと証明できます」

川内「そういう問題じゃないと思うけど(汗)」

霧島「アメリカの艦娘がアメリカの施設を破壊しても私たちには何の責任も無いわ。それに最悪、反艦娘団体がやったことにすればいいのよ」

吹雪(責任は無いって、同じ鎮守府に所属する仲間ですよ・・・。司令官の責任問題にならなければいいのですが)

キット「万が一、アドミラルの責任を問われることがあれば、音声を合成して電話越しに止めようとしたにも関わらず、アイオワさんが暴走した風に加工します」

吹雪「それなら大丈夫だね」白目
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:51:54.08 ID:nOYJ+iZg0

A.G.F.GメンバーC「今の爆発は何だ?」

A.G.F.GメンバーD「おい、アレを見ろ!」

A.G.F.GメンバーE「艦娘だ!やっちまえ!」

バババババ

カン!

カン!

カン!

カン!

A.G.F.GメンバーC「全て弾かれた!?」

A.G.F.GメンバーE「おい、アレって」

A.G.F.GメンバーD「ナイト2000にバイパー!?どうなってやがる」

イントレピッド「お返ししましょうか」

アイオワ「そうね」

A.G.F.GメンバーD「バイパーがミサイルポートを展開したぞ!」

A.G.F.GメンバーC「ヤバイ!逃げろー!」ダッ

A.G.F.GメンバーE「うわぁぁぁぁ!」ダッ

アイオワ「あら、残念。エスケープしたわ」

イントレピッド「本当に撃つ気だったの?」

アイオワ「アメリカンジョークよ」

イントレピッド「そうよね。ジョークよね」

アイオワ「そう、ジョーク。ユーエスエー!アハハハハ」

イントレピッド「ユーエスエー!アハハハハ」

吹雪「何だか分かりませんが、アイオワさんたち楽しそうですね」

川内「何なんだろうね、あの二人」

霧島「邪魔者も居なくなったので、このまま突入しましょう」
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:53:44.24 ID:nOYJ+iZg0

A.G.F.GメンバーF「お、おい!屋内なのに車が壁を突き破って突っ込んできたぞ!」

A.G.F.GメンバーG「どうなってやがる!?」

A.G.F.GメンバーF「このままじゃ轢かれちまう!俺は逃げるぞ!」ダッ

A.G.F.GメンバーG「おい、勝手に持ち場を・・・ひっ!?やっぱ俺も!」ダッ

霧島「キット、副大統領の居場所は分かるかしら?」

キット「地下に居るのを発見しました。地下へのエレベーターはこの先にある一つだけです」

霧島「では、エレベーター前へ急ぎましょう!アイオワさんたちにも連絡を」

キット「はい」

アイオワ「分かったわ。誘導をお願いね」

A.G.F.GメンバーH「化け物共め!」

バババババ

カン!

カン!

キット「エレベーターが見えました」

キキーッ

キット「セキュリティを解除します」

キット「解除出来ました」

霧島「ここは私たちが抑えます。吹雪さんと川内さんは副大統領の下へ」

吹雪「はい!」

『SMOKE RELEASE』ピッ

シューツ

モクモク

A.G.F.GメンバーH「クソッ!前が見えない」

川内「行くよ!」

ガチャ

吹雪「あの、相手は人間なので手加減してあげて下さいね」

霧島「大丈夫です」

バタン

霧島「オラッ、マイクチェックの時間だ!」

ゴスッ

A.G.F.GメンバーH「ぐはっ!」

キット「無駄な抵抗は止めて大人しく投降しなさい」フォンフォン

アイオワ「ファイヤー!」

ドカーン

A.G.F.GメンバーG〜N「ぎゃー!」

イントレピッド「イントレピッド航空隊各隊、発艦はじめて!」

ドカーン

A.G.F.GメンバーO〜Z「ぐわー!」
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:55:14.78 ID:nOYJ+iZg0

-地下5階-

川内「随分深い所まで降りてきたね」

吹雪「核シェルターも兼ねてるんでしょうか?」

川内「そうかもね。こんな所で上みたいにドンパチしたら崩れて生き埋めだよ」

吹雪「あそこに居るのは!」

川内「間違いないね」

吹雪「副大統領、ご無事ですか?」

副大統領「君たちは?」

吹雪「私たちは日本から来た艦娘です」

副大統領「そうか、助けに来てくれたのか!A.G.F.Gの奴等に捕まって監禁されていたんだ」

川内(何だろう?この違和感は)

吹雪「今すぐ核ミサイルを止めてください!」

副大統領「操作パネルはこっちだ」

川内「一つ聞いてもいい?」

副大統領「何だね?」

川内「貴方はテロリストに捕まって監禁されたって言ってたよね?」

副大統領「ああ」

川内「じゃあ、どうして縛られてもないし、見張りも居ないの?」

副大統領「・・・」

ブンッ

吹雪「きゃっ!?」

副大統領「チッ、かわしたか」E:コンバットナイフ

川内「やっぱりそうだったんだね」

副大統領「勘のいいガキは嫌いだ」

吹雪「どういうことですか?」

川内「つまり、コイツもテロリストの仲間ってことだよ」

副大統領「仲間ではない。私こそがA.G.F.Gアメリカ支部のリーダーだ!」

吹雪「そんな!」

副大統領「私は神から今回の計画を知らされた。そこで部下たちを招きいれ、ペンタゴンを占拠させたのだよ」

川内「深海棲艦を神呼ばわりとはね」

副大統領「神は汚れきった地上をメギドの炎により浄化しようとしている。生命は全て母なる海へ還るべきなのだ!」

川内「いかれてる」

吹雪「こんな人が国のナンバー2だなんて」

川内「コイツの相手は私がする。吹雪はミサイルを止めて!」

吹雪「はい!」
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:56:44.25 ID:nOYJ+iZg0

吹雪「これが操作パネル?ミサイルの現在地が表示されてるから間違いない!」

吹雪「現在地は・・・って、もうロシアに差し掛かってる!?急がないと!」

ピッ

ピッ

ピッ

川内「うわぁー!」

ドサッ

吹雪「川内さん!」

副大統領「艦娘ってのは中々丈夫だな」

川内「大丈夫。相手はだたの人間と思って油断してたよ」

副大統領「私はネイビーシールズ出身でな」

川内「なるほど。只者では無いってことだね」

吹雪「川内さん、交代しましょう」

川内「大丈夫。吹雪はコードの入力を続けて」

副大統領(!!! 間違いない。途中まで入力されているコードは本物だ。大統領が持つコードは神が奪ったはず。何故、こいつ等が知っている?)

副大統領「何故、お前たちが核のコードを知っている?」

吹雪「答えると思いますか?」

副大統領「ならば力ずくで吐かせるまでだ。もっとも、そんなことをしなくとも直に全てが終わるが」

川内「何処を見てるの?アンタの相手は私だよ!」

ゴスッ

副大統領「ぐっ!調子に乗るな!」

川内「吹雪、早く残りを入力して!」

吹雪「はい!」

ピッ

ピッ

ピッ

副大統領「させるかぁ!」

バキッ

吹雪「きゃぁ!」
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:59:27.22 ID:nOYJ+iZg0

副大統領「はぁ、はぁ・・・。私をここまで追い詰めるとは・・・褒めてやる」

川内「吹雪!」

吹雪「大丈夫・・・です。こんなの被弾と比べたら、何でもないです」

川内「アンタの相手は私だと言ったでしょ!」ガシッ

副大統領「コイツ!」

ポイッ

副大統領「うわぁぁぁぁ!」

ドサッ

吹雪「あと三桁で終わりです」

副大統領「うぉぉぉぉぉ!させるかぁぁぁぁぁ!」ダッ

ピッ

ピッ

川内(あと一つ!)

川内「ミッション・・・」

ゴスッ!

副大統領「ぐはっ!?後少しで我等の悲願が・・・」

ガシッ

川内「クッ!」

ベリッ

バタッ

副大統領「」チーン

吹雪「コンプリート!」

『Enter』ピッ


-ロシア バイカル湖-

ヒューーーーーン

バイカルアザラシ「?」

ザッパーーーーーン

バイカルアザラシ「!?」

バイカルアザラシ「アウッ!?アウッ!?」
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 23:02:18.48 ID:nOYJ+iZg0

-ペンタゴン 地下5階-

川内「終わった・・・?」

吹雪「はい!やりましたね、川d・・・ヒトミちゃん!?」

川内「何言って」

伊13「!?(マスクが・・・破れてる)」←ガラスに映った自分の姿を確認

伊13「あ、あの・・・これは・・・その・・・」

吹雪「え?え?」←混乱中

伊13「だから・・・えっと・・・」

吹雪「川内さんがヒトミちゃんで、ヒトミちゃんは川内さんで・・・。えっと、つまり・・・ヒトミちゃんは国際通貨基金(IMF)から派遣されたスパイだったの!?」

伊13「え?あの・・・スパイは国際通貨基金ではなくて・・・Impossible Mission Forceです」


-地上-

A.G.F.GメンバーZZ「おのれ、艦娘め・・・」バタッ

キキーッ

ガチャ

バタン

サラトガ「あら?もしかして終わってしまいましたか?」

キット「はい。今のが最後の一人です」フォンフォン

霧島「では、私たちも地下へ!」

キット「その必要はありません。たった今、吹雪さんが核ミサイルを停止させました」フォンフォン

アイオワ「コングラッチュレーション!」

イントレピッド「返ったらお祝いね!」
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 23:03:52.78 ID:nOYJ+iZg0

-ミニッツ艦内-

テンテケケテケテンテケケテケ

提督「着信だ」

ピッ

提督「もしもし」

提督「作戦は成功?核戦争は回避されたんだな?良くやってくれた!」

提督「ああ、鎮守府で落ち合おう」

提督「皆、作戦成功だ!」

長門「やったな!」


-ペンタゴン-

キット「吹雪さんたちが上がって来た様です」フォンフォン

ウィーン

霧島「お疲れ様です」

イントレピッド「その縛られてる人って」

吹雪「はい。副大統領です。この人がテロリストのリーダーでした」

サラトガ「そんな・・・」

アイオワ「!? ユーはサブマリンの・・・」

伊13「あの・・・帰ってからお話・・・します」
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 23:05:54.57 ID:nOYJ+iZg0

-夕方 鎮守府 執務室-

提督「元帥の命を受け、極秘に俺の護衛をしていた?」

伊13「はい・・・。そのことを知っているのは・・・師匠さんとキットだけです」

提督(言われてみれば、もしかしてと思い当たる節がある。地下で大淀に襲われた(意味深)の時とか)

提督「そうか、今まで何度も助けられたんだろうな。ありがとう。ところで何で川内に変装してたんだ?」

伊13「それは・・・あの人、くのいちっぽいから、突然現れても驚かれないかな・・・と思いました」

吹雪(否定の余地が見当たりません)

アイオワ「確かにあの子、ニンジャガールねー」

サラトガ「イエス、ニンジャ!」

イントレピッド「ニンジャー!」

霧島「懸命な判断かと」

伊13「あの、このことはイヨちゃんも知らないので・・・内密にお願いします」

提督「分かった」


-天井裏-

青葉(大スクープです!艦隊新聞に載せれば一面を飾れます!)

青葉(しかし、本人が秘密にして欲しいと言っている以上、載せる訳には・・・)

青葉(あー!でも、でも!)
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 23:10:41.56 ID:nOYJ+iZg0

-執務室-

提督(青葉の奴、また天井裏でスパイごっこをしているかも知れない。釘を刺しておくか)

提督「こんなことを青葉に知られたら大変だなー(棒読み)」

吹雪「そうですねー(棒読み)」

伊13「? あの・・・提督?」

提督「でも、青葉は良識のある記者だから新聞に載せたりしないよなー(棒読み)」

吹雪「ええ、青葉さんはそんな人ではありませんよねー(棒読み)」

提督「これでもう大丈夫だ。この件は今ここに居るメンバーだけの秘密だ。皆、いいな?」

一同「はい」


-天井裏-

青葉(うぅ・・・、司令官からあんなこと言われたら引き下がるしかありません)

青葉(スクープよ、サヨナラ(涙))
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 23:11:51.10 ID:nOYJ+iZg0
E3攻略後、一週間掘り続けてようやくジョンストン来たよ。マジ疲れた。
効率の悪すぎるろ号をやっているのか、掘っているのか分からなくなったし。

今回の堀の教訓
(初秋イベの時点で分かっていたけど)ネルソンタッチの様な不確定要素に頼ってはいけない。

本日はここまで。
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/20(水) 22:47:10.94 ID:0FMJbbyf0
諸事情によりしばらく入院していました。
しかし私は忠義面して世界をめちゃくちゃにした戦争屋では無いのでソロモン(コンペイ島)ではなく、自宅に帰ってきました。

ぼちぼち再開します。
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/20(水) 22:49:06.76 ID:0FMJbbyf0

-事件の翌日 会議室-

提督「元帥、意見具申しても宜しいでしょうか?」

元帥「構わん」

提督「海新工業への強制捜査を提案します。ミニッツのコンピュータは海新工業製でした。先日のゴリアテ襲撃も、今回の事件もあの会社が関わっていると見て間違いありません」

元帥「そのことなんだが、実は・・・数日前から件の会社の社長が行方不明になっている」

吹雪「!?」

提督「裏で糸を引いていることがばれて逃げたか」

元帥「それがそうとも言い切れんのだよ」

提督「どういうことですか?」

元帥「何者かによって連れ去られたとの目撃情報が寄せられている。その何者かが、深海棲艦あるいは、奴等に組する者だとしたら」

提督「脅されて協力させられた可能性もゼロでは無いと?」

元帥「そういうことだ。この件はまだ公にはなっていないので、内密に頼む」

提督「御意」

元帥「米軍から提督君に問い合わせが来ているのだが」

提督「何でしょうか?」

元帥「ミニッツの甲板がズタボロになっていたそうだが、何か心当たりはあるかね?」

提督「いえ、全く。恐らく、深海棲艦の仕業でしょう」

元帥「そうか。では、その様に返答しておこう。米国国防総省についても問い合わせが来ているのだが。施設全体がボロボロになっていたとか」

吹雪「それは全てテロリストによる犯行です。私たちが到着した時には既にボロボロでした」

元帥「やはりそうか(本当は吹雪君たちがやったんだろうが、テロリストのせいにしておこう)」

吹雪(キットが監視カメラの映像を全て消去してくれたので、証拠は残っていません。それに職員の人たちは全員監禁されていたので大丈夫。現場は見られていません)

元帥「それと、米国大統領からなんだが、何か無礼を働いたかね?」

提督「いえ、記憶にございません」

元帥「うむ、そうだな。君がその様なことをするとは思えん。それにミニッツ艦長も大統領の言うことは聞き流して欲しいと言っていたからな」

提督「ミニッツの艦長殿は苦労人です」

元帥「その様だな。最後に一つ確認なのだが、この通信は外部に漏れるということは無いかね?」

提督「この通信は安全です。テレビ電話装置は妖精さん作ですし、通信は常時キットが監視しています」

元帥「それなら大丈夫だな。ミニッツが外部からの不正アクセスを受けたと聞いて気になったのでな」

提督「大事なことを忘れるところでした。元帥、ありがとうございます」

元帥「?」

提督「ヒトミから全て聞きました。私を護るためにヒトミを着任させて頂いたと」

元帥「べ、別に提督君のためなんかじゃないんだからね///」

提・吹(うわぁ・・・)

元帥「ゴホン。他に議題はあるかね?」

提督「いえ、他にはありません」

元帥「海新工業についてはこちらでも調査を進めておく。いつまた事件が起きるか分からない、くれぐれも気を付けてくれたまえ」

提督「ハッ!」
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/20(水) 22:50:21.93 ID:0FMJbbyf0

-数日後 執務室-

提督「当然と言えば当然だが、ロシアはアメリカに対して猛抗議をしている。一触即発の状況が続いているな」

吹雪「核ミサイルについては深海棲艦の仕業なんですけどね。司令官から説明して説得できませんか?」

キット「それは難しいでしょう」フォンフォン

提督「そうだな。日本とアメリカは同盟国だ。ロシアから見たら喧嘩相手(米国)の友達(日本)が友達(米国)の肩を持っている様にしか見えないだろう。それに」

キット「アドミラルは一軍人であって政治家ではありません。ロシアとのパイプもありません」フォンフォン

吹雪「今は人間同士で争っている場合じゃないのに」

コンコン

ガングート「ガングートだ」

タシュケント「タシュケントだよ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

ガングート「提督よ、先日の核騒ぎでわが祖国と米国が随分揉めている様だな」

提督「ああ、解決の糸口が見えず、泥沼化しているな」

タシュケント「そこで、同志ガングートと話し合ったんだけど」

ガングート「我々が一度祖国に戻って大統領を説得しようと思う」

提督「ガングートたちが?」

ガングート「そうだ。大統領も自国の艦娘の話なら聞く耳を持つだろう」

提督「なるほど、一理あるな。よし、では二人に頼もう」

ガングート「大船に乗ったつもりで待っているといい」

提督「そうだ!一緒に連れて行って欲しい奴がいるんだが」
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/20(水) 22:52:12.42 ID:0FMJbbyf0

提督「急に呼び出して悪かった。早速だが秋雲、ロシアに行ってみないか?」

秋雲「ロシアに?そっか・・・秋雲さんは要らない子なんだね・・・。だから、奴隷として売り飛ばされるんだね」

提督「???」

秋雲「秋雲さんは知らない男の物になるんだ。せめて初めては提督が良かったな・・・。でも、提督には吹雪が居るし」

吹雪「あの、秋雲ちゃん?」

秋雲「吹雪、お願い!一晩でいいから提督を貸して!そしたら秋雲さんは提督との思い出を胸に強く生きるから!提督、秋雲さんを抱いて!」

提督「お前は何を勘違いしているんだ?」

秋雲「提督は秋雲さんをロシアの大統領に売り飛ばして今回の件の幕引きを考えてるんでしょ?」

キット「何を言っているのですか?」フォンフォン

秋雲「だから、秋雲さんは売り飛ばされてピーされて、ピーでピーなんでしょ?」

提督「お前・・・」ドン引き

吹雪(変なマンガの描き過ぎです・・・)ドン引き

〜しばらく後〜

秋雲「何だ〜、それならそうと言ってよ」

提督「お前が勝手に勘違いして話を進めたんだろ」

秋雲「本当にエルミタージュに行っていいの?」

提督「ああ。フランス遠征の時に秋雲を連れて行ってやれなかったからな。ルーヴルの代わりとしては格が落ちるかも知れないが」

秋雲「そんなこと無いよ、エルミタージュだって超一流だよ!提督大好き!」

提督「現金な奴だ。出発は明後日の予定だ。あと、護衛としてアイオワとサラトガを付ける」

秋雲「それなら安心だね。じゃあ、準備してくるね!」

提督「ああ」

ガチャ

バタン

提督「まったく・・・アイツは俺を何だと思っているんだ?マンガ描くの禁止するべきか?」

吹雪「禁止したら禁止したでフラストレーションが溜まって、かえって危険じゃないですか?」

提督「だよな。部下に襲われる(意味深)とか洒落にならん。しかも、駆逐艦なのが余計にヤバイ」

吹雪(やっぱり、そうなる前に私から積極的に行って方が)
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/20(水) 22:54:06.14 ID:0FMJbbyf0

-二日後 執務室-

夕雲「うぅ・・・秋雲さん(涙)」

黒潮「ロシアに行っても強く生きるんやで(涙)」

提督(何で今生の別れみたいになってるんだ?)

吹雪(何でこんなに大げさな反応をしているんでしょうか?)

不知火「お土産はマトリョーシカがいいです。あとはシベリアの永久凍土から出土したマンモスなんかも」

浦風「流石にそれは無理じゃ」

磯風「うむ、無理だ」

不知火「そんな・・・。マンモス欲しかったのに」

雪風「雪風はえっと・・・ピロシキを食べたいです!」

提督「ピロシキくらい買ってきてやるから他のにしなさい。どうしても本場の味がいいなら、ガングートにでも頼むから」

萩風「何か健康にいい食材を買ってきてください」

秋雲「いや、大雑把過ぎて分からないんだけど(汗)」

嵐「俺はロシアのライダーの変身ベルトを頼む」

秋雲「それは日本のおもちゃ屋に行きなよ(汗)」

時津風「んーとね、んーとね、何でもいいや」

秋雲「いや、何でもいいって一番困るんだけど」

陽炎「秋雲に何かあったら許さないから」

提督「何で何かある前提になってるんですかね?護衛も付けてるんですけど」

陽炎「だって、マレーシア機の事件はロシアによるものって言われてるじゃない」

提督「流石に自国の艦娘の乗った飛行機を打ち落としたりしないだろ。それ以前に当てられないと思うが」

夕張「ミサイル程度じゃコンコルドMK-Uには追いつけないわ。世界一早い飛行機なんだから!トール○スを超えたんだから!」

陽炎(だから、そのトール○スって何?)

提督「イエス、トール○ス!」

提・夕「イェーイ!」ハイタッチ

陽炎(この人たち何なの?他所の鎮守府への移動願い出そうかな・・・)

不知火「その必要はありません」

陽炎「!?」

不知火「不知火は司令を信じています」

秋雲「それじゃ、行ってくるね〜。お土産は適当に買ってくるから」

提督「お土産を買うための軍資金(小遣い)を渡したんだから最低でも姉妹の分は買って来いよ」

秋雲「大丈夫だって。秋雲さんに任せといて!」
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/20(水) 22:56:05.55 ID:0FMJbbyf0

-数時間後 ロシア クレムリン-

ガングート「大統領よ、先日の核ミサイルの件で話をしに来た」

大統領「その件ならもう対応が決まりました。あれはアメリカから我々に対する宣戦布告だ。やつ等を叩き潰す!」

ガングート「あれは深海棲艦による犯行だと言ったはずだ。証拠もある」

大統領「そんな話を信じられるとでも?あのミサイルは起爆すること無くバイカル湖に墜落しましたが、モスクワが標的だったことは火を見るよりも明らかです!」

ガングート「そうやってロシアとアメリカが開戦させることこそがやつ等の目的。思う壺だ」

大統領「教官、貴方は日本へ行って変わってしまった・・・。貴方ともあろう方がアメリカの肩を持つとは」

ガングート「アメリカの肩など持っていない。我々の敵は深海棲艦だと言っているのだ!」

タシュケント「そうだよ!今は人間同士で争ってる時じゃないよ!」

大統領「二人とも何故変わってしまったのだ・・・。日本へ発つ前は鎮守府を壊滅させて帰って来ると意気込んでいたのに」

タシュケント「いや、赤く染めるとは言ったけど、そんな物騒なことは言ってないよ(汗)」

大統領「赤く染めるとはつまり、血で染めると言うことだ!」

タシュケント「いや、違うから。大統領こそ色々大丈夫?」

ガングート「私は身も心も提督のものになった!」

大統領「」ポカーン

タシュケント「え!?いつから同志提督とそんな関係になったの?」

ガングート「艦娘なら当然だ。昨晩も(夢の中で)提督に抱かれたからな!」

タシュケント「知らなかった・・・。まさかそんなことになってたなんて・・・」

大統領(おのれ提督とやら、貴様は、貴様だけは許さん!)

ガングート「大統領よ、これが最後通告だ。今は人間同士で争っている時ではない。一致団結して深海棲艦と戦う時だ。それが出来ないならお前を討つしかない」

タシュケント「同志ガングート!?」

大統領「クッ・・・。分かりました。今回は貴方を信じましょう。しかし、次は無い。いいですね?」

ガングート「構わん。その時はアメリカと戦争でも何でも好きにすればいい(もっとも、次など無いが。やつ等も二匹目のドジョウを狙ったりしないだろう)」

ガングート「あと、KGBを使って提督を始末しようなどとバカなことは考えないことだ」

大統領「!?」

タシュケント「そうだね。同志提督は深海棲艦でも殺せない人だし」

大統領(深海棲艦でも殺せない?化け物か!)

ガングート「では、我々は失礼する」クルッ

タシュケント「同志ガングート、一つ聞きたいんだけど」

ガングート「どうした?」

タシュケント「大統領は同志ガングートを教官って呼んでたけど」

ガングート「ああ、そのことか。奴は軍にいた頃、私が鍛えた教え子の一人だ」

タシュケント「へぇ〜、未来の大統領を育てたなんて凄いね!」

ガングート「そうでもないさ。さて、仕事も終わったし、オークラたちを連れて観光に出掛けるか。エルミタージュに行きたいと言っていたな」
781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/20(水) 22:59:13.59 ID:0FMJbbyf0

-夜 鎮守府 食堂-

提督「ん?茶碗蒸しに入ってる銀杏って」

鳳翔「はい。先日、雪風ちゃんが拾ってきてくれたものです」

時雨「小ぬか雨降る御堂筋」

雪風「どうしたんですか?」

黒潮「あれは歐陽○菲のデビュー曲『雨の御堂筋』や。大阪の御堂筋は銀杏がぎょーさん植えられてるんで有名やねんで」

雪風「へー、雪風また一つ賢くなりました!」

時雨「提督は『Love is over』の方が好きだったかな?」

提督「そういう振りは止めてください。お願いします」

榛名「榛名をお呼びですか?」

提督「いや、呼んでないから、大人しく晩御飯を食べなさい」

榛名「提督がご所望なら榛名『Love is over』を熱唱します!」

提督「止めて。頼むから止めて」

榛名「そうですか?」キョトン

榛名「なるほど!尾崎紀○彦さんの『また逢う日まで』の方がいいんですね!」

提督「違う。そうじゃない」

榛名「では、もう少し新しい方がいいですか?それなら中○美嘉さんの『愛詞』にします」

大和「大和をお呼びですか?」

提督「うん、大和違いだ。って言うか榛名、俺と付き合っていたという過去を捏造しようとしないでくれ」

榛名「?」キョトン

提督「いや、小首を傾げて可愛い仕草をしなくていいから」

ゴトランド「そうですよ!提督とお付き合いしているのはゴトです!」

提督「君は何を言っているんだ?」

龍驤「さっきから歐陽○菲とか、尾崎紀○彦って君いくつや?」

ズンチャンチャチャーチャチャン

龍驤「こ、この曲は!」

提督「聞きたいかね?昨日までの時点で・・・10万36歳だ」

龍驤「おしい!35なら完璧やったのに!」

夕立「提督さんがいつの間にか悪魔になってるっぽい」

提督「蝋人形にしてやろうか?」

夕立「きゃー(笑)」

吹雪(何だか楽しそうにしてるけど、何があったんだろう?)←少し離れた席で姉妹と食事中
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/20(水) 23:01:35.10 ID:0FMJbbyf0

天龍「お前らいい加減にしろよ!さっきから黙って聞いてりゃあチャラチャラした選曲ばっかしやがって!」

時雨「じゃあ、天龍は何がいいんだい?」

天龍「俺たちは艦娘だ。艦娘なら海だ!加山○三の『海 その愛』に決まってるだろ!」

時雨「う、うん・・・」

龍驤「自分らさっきから何なんや?」

龍田「無いわぁ〜。流石に無いわぁ〜」

提督「天龍、お前いくつだ?」

天龍「提督に言われたかねーよ!」

龍田「海ならジュディ・オ○グの『魅せられて』だってあるじゃない。女は海よ〜」

夕張「ジオ○グ?」

提督「うん、似てるけど違うな」

龍田「提督、時には誰かに甘えることも必要よぉ〜」

提督「そうだな」

龍田「またそうやって適当に聞き流して〜。提督のことだから年下の吹雪ちゃんに甘えるなんてみっともないとか思ってるんでしょ?」

提督(!?)

龍田「一体何年の付き合いだと思ってるの〜?貴方の考えなんてお見通しよぉ〜」

提督(コイツ・・・出来る!)

龍田「何なら私でもいいわよぉ〜。海の様に大きな愛で包んであげるわぁ〜」←艦娘としては吹雪より年下

天龍「フン!龍田に甘えたいならまずは俺様に甘えてもらおうか!」

提督「そんなこと一言も言ってません」

天龍「何だと!俺じゃ力不足だって言いてぇのか!」

提督「んなこと言ってねぇよ!」

天龍「だったら俺に甘えろよ!」

提督「だから何でそうなる?」

時雨「提督、遠慮は要らないよ。僕が癒してあげる」

夕立「夕立も立候補するっぽい!」

夕張「はい、はい、はーい!」

大和「いえ、ここは大和にお任せください!」

榛名「いいえ、榛名です!」

ゴトランド「違います!ゴトです!」

龍驤(やっぱここはうちも立候補すべきか)

龍驤「しゃーないから、うちが一肌n『皆、落ち着け』」

龍驤(言いそびれてもた・・・)

鳳翔「そうです、皆さん落ち着いてください。夜枷なら私が引き受けます!」

提督「え?あの・・・鳳翔さん?」

龍田「もてる男は辛いわねぇ〜」クスクス

提督「誰のせいだと思ってるんだ?」

龍田「さぁ?誰かしら〜」
783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/20(水) 23:03:17.13 ID:0FMJbbyf0

-執務室-

ドアバーン

大淀「提督、大変です!」

提督「何事だ?騒々しい」

大淀「東京が一晩で砂漠になってしまいました!」

提督「一晩で?」

大淀「はい!それに長崎は一ヶ月雨が降り続いて街が水没しそうになっています!」

提督「ふむ」

大淀「深海棲艦による新手の攻撃です!」

提督「いや、これは深海棲艦の仕業ではない」

大淀「深海棲艦ではない?では誰が・・・」

提督「犯人は彼しか居ない」

ペラッ

時雨「そう、彼しか居ないね」

大淀「えぇ・・・、川内さんならともかく、時雨ちゃんが隠れ身の術って(汗)」

パカッ

武蔵「うむ、彼しか居ないな」

大淀「今度は武蔵さんが床下から・・・。もういいや、考えるのは止めます。それで、彼とは誰なんですか?」

三人「清だ」

清霜「えぇー!私はそんなことしてないよぉ〜」

武蔵「安心しろ。清とは清霜のことではない」

時雨「そうだよ」

提督「俺たちは『彼』と言っただろ」

清霜「グスッ。じゃあ、清霜は悪くないの?」

提督「ああ、清霜は悪くない。悪いのは彼だ」ナデナデ

大淀「それで、彼と言うのは?」

三人「前○清」

大淀「えぇ・・・(困惑)」

提督「事件はまだ続くぞ」

時雨「間違いないね」

大淀「続くとは?」

武蔵「次は神戸で捨てられて惨めになる人が現れるぞ」

清霜「大変!」

提督「第三の事件を阻止しなくては!」

大淀「もう訳が分かりません」
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/20(水) 23:04:09.83 ID:0FMJbbyf0

ピピピピピ

提督「う〜ん」パチッ

提督「?」キョロキョロ

提督「俺の部屋?」

吹雪「おはようございます」

卯月「おはようぴょん」

提督「おはよう。夢だったのか」

吹雪「夢?」

提督「ああ、いや、気にしないでくれ。昨日の時雨たちのお陰で変な夢を見ただけだ」

卯月「ぴょん?」

提督「強いて言うならば、懐メロ事件だな」
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