エルフ「ダンジョン荒らして金稼ぎ!」戦士「不安しかないが……」

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656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/21(木) 09:12:34.04 ID:wHYhHIY9O
>>654
この無能野郎がぁ!
私の手本を見てろゾロ目ってこうやるんだよ
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/21(木) 09:15:39.25 ID:9H+9V4vgo
おつ
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/21(木) 11:41:05.17 ID:QP6HEJlDO
おつおつ。ヤンデレンジェル……赤魔ちゃん?
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/21(木) 22:02:17.88 ID:UfXab4MEo


ゾロ目…どこ?
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/21(木) 22:04:48.70 ID:sIlJYvSlO
>>659
654でしょ。てかあんたがゾロ目やんw
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 16:05:17.46 ID:6jXz8hWS0
ダンジョン制覇ってことは飛竜の塔は飛竜を倒すことがゴールなのかね、なんぁ戦士とはギリギリ友好っぽかったけど
魔物の洞窟の20年間倒されてないボスなんてのも示唆されてるし、気になりますねぇ
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 12:35:00.38 ID:UaMyiEniO

【戦士の自宅】


エルフ「ぐへへ、9万G……ぐへへ……笑いが止まんないね」


戦士「パーティの共有財産だけどな」


エルフ「しばらく遊んで暮らせるよ……うへへ……」


戦士「換金するにも額が大きいから分割して払われるけどな」


エルフ「……人が気分よく富の悦楽に入ってるのに邪魔しないでくれる?」


戦士「すまん」


エルフ「……月割の支払いで一人1250Gか。大成功といっていいくらいなのに、ダンジョン冒険者ってあまり稼げないのかもね」


戦士「費用ほとんどなしで9万Gを一気に稼いだら大したもんだろ。死ぬリスクは負ってるとはいえ」


エルフ「まあ、世の中、労苦と報酬が釣り合ってない仕事って結構あるしね」


戦士「どこでそういう差が出てくるんだろうな」


エルフ「そりゃあ大原則は『需要と供給』でしょ。そして、需要と供給が歪むからその差が不当に大きくなったりするのさ。例えば特権を与えるような規制だとか、学歴や身分による違いだけでプレミアムがついたりだとか、『この仕事の報酬相場はこんなもの!』って根拠のない偏見が世の中に定着したりとかね。相手の足下を見て決めることも多々あるだろうし」


戦士「……商人みたいなこと言うんだな」


エルフ「基本的に私と商人は思考の論理と前提が一緒だからね。話してるとつくづくそう思うよ」


戦士「……」


エルフ「お、なに嫉妬? 嫉妬してるの?」


戦士「嫉妬? 何にだ?」


エルフ「うるせー、ばーか」


戦士「なんなんだよ……」
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 12:38:08.86 ID:UaMyiEniO

エルフ「……」むすっ


戦士「……俺が悪かった」


エルフ「私がなんで怒ってるか分かる?」


戦士「えぇ……」


エルフ「エルフちゃん激おこだよ。『なんで怒ってるか分かる?』なんて聞いちゃう檄おこメンヘラ構ってちゃん状態だよ」


戦士「自分で言っちゃうのか」


エルフ「相当機嫌悪いよー、簡単には治らないよー。夕食に『アシナガ豆と仙人豚のポークビーンズ』を奢ってもらわないとどうしようもないね?」


戦士「いや怒ってないだろ」


エルフ「怒ってるよ。だから奢ってもらわないと鎮まらないね。戦士の金でタダ飯が食べたい。ポークビーンズと同じくらい評判のいいクロワッサンも食べたい!」


戦士「相変わらず欲望に素直過ぎだし、欲望を素直に話し過ぎるやつだな……」


エルフ「遠慮するような仲じゃないでしょ?」


戦士「親しき仲にもだな……中央区に新しく出来た店だよな?そこそこ高いと聞くんだが」


エルフ「ごちそう様でっす♪」


戦士「既に奢ってもらう前提かよ。奢らんからな」


エルフ「しみったれてるなぁ」


戦士「そういう対応する仲でも無いだろ……」


エルフ「はいはい、けちんぼけちんぼ。じゃあ今日の夕飯はそこでいいよね?」


戦士「……奢らんからな?」


エルフ「それなら1000Gも返さないからね」


戦士「どんな理屈だ!?」


エルフ「ポークビーンズとクロワッサン〜♪」


戦士「お前に一生勝てない気がする……」
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 12:40:39.29 ID:UaMyiEniO

・・・
【中央区・レストラン】


エルフ「〜〜♪」もぐもぐ


戦士「美味そうに食うよな」


エルフ「美味しいからね♪」


戦士「確かに美味い」


エルフ「そういえば、戦士、引っ越ししない?」


戦士「は?」


エルフ「だって今の部屋ボロいし狭いじゃん。少なくとも1年間は定期的な収入がみこめるし、もっと広くて綺麗な場所に引っ越したい」


戦士「……いや、お前が独りで引っ越せば良くないか?」


エルフ「……本気で言ってる?」


戦士「……どうせまた一文無しになって転がり込んで来るのが目に見えてるし、引っ越すか。1000Gを踏み倒されても困るしな」


エルフ「わー、借金を理由に美少女を囲おうとしてる。なんて最低な男なんだ」


戦士「お前な……!」


エルフ「クロワッサンのおかわり貰えるらしいよ? 戦士もいる?」


戦士「……ああ」
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 12:43:02.28 ID:UaMyiEniO

戦士「それでどこか引っ越しの当てでもあるのか?」


エルフ「……やっぱりメンドイから良いや」


戦士「はあ?」


エルフ「引っ越しってめんどくさいじゃん? それにどうせならもっと稼いで不動産買おうよ不動産。賃貸収入で働かずに暮らせるよ!」


戦士「いや、そんなに甘い世の中じゃないだろ。しかも不動産って……少なくとも30万Gは必要じゃないか?」


エルフ「まあ、そうだろうね。30万G……あと27万Gかぁ」


戦士「俺の財産まで含めて計算すんな!」


エルフ「30万G稼いで不労所得で生活したい。どうせならもっとデカいハコから収入を得てウハウハな生活がしたい」


戦士「夢は大きいな……」


エルフ「小さな可愛らしく整った体に大きな夢……ってやかましいよ筋肉ダルマめっ」


戦士「何も言ってないが!?」
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 12:48:05.83 ID:UaMyiEniO


・・・
【帰り道】


エルフ「はー、食べた食べた」


戦士「見かけによらず結構食べるよな」


エルフ「身体は資本だよ。強い胃腸を持つものが勝つ世界さ」ふんす


戦士「ご先祖さまたちはそんな世界から逸脱するために文明を築いてきたんじゃないのかよ…………うん?」


<<いいから、俺たちと来いよ


少女?「や、やめてください……!」


<<おいおい、仲良くしようってだけじゃん?



エルフ「すぐ近所だってのに、頭悪そうな迷惑やろーどもがいるね」


戦士「……!」ずかずか


エルフ「あーあー……まあ、そうなると思ったけど」すたすた…



<<おら、来いよ!


少女?「ひっ……あっ、そこの人、助けてください……あっ!?」


戦士「おい、お前ら」ギロッ


<<あ? げっ、な、なんだよ……

<<べ、別に俺たちは何にもしてない


戦士「痛い目に遭いたくなければすぐに手を離せ……すぐにだ!」


<<ひっ……!


男たちは瞬く間に逃げ出した!


エルフ「(……なんか戦士らしくないね)」
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 12:49:17.49 ID:UaMyiEniO


戦士「……何もされてないよな?」


少女?「う、うん……」


戦士「……」ほっ


エルフ「(やけに距離が近くない?)」


エルフ「戦士……誰? 知り合い?」べたっ


戦士「お、おい、やめろって」


少女?「えっ、えっ?」


エルフ「大丈夫だった?」


少女?「は、はい。ご心配おかけしましたっ」ペコペコッ


戦士「怖かったろ? とりあえず家に上がるか」


エルフ「は?」


戦士「ん? ああ、紹介してなかったな。妹だ」


妹「お、お手紙にあったエルフさんですよね? は、初めまして。兄がお世話になってます」


エルフ「あ、妹さん……」ぱっ
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 12:58:54.82 ID:UaMyiEniO
・・・
妹「お、お邪魔します」


戦士「適当に座ってくれ」


エルフ「飲み物は紅茶でいい?」


妹「お紅茶! そ、そんなハイカラなものはいただけないです!」


戦士「ダンジョンからいくらでも取れるからな。そう気にしなくていい」


妹「け、けど……」


エルフ「……とりあえず入れるね」



戦士「どうして夜に一人でうろついていた。危なかったんだぞ」


妹「ご、ごめん。もっと早く着いたんだけど、道に迷っちゃって。さ、さっきも道を聞いたら少し遠いから案内してくれるって……でもこの近所のはずだしって……それで……」


戦士「……そうだったか。それで、そもそもどうして来たんだ?」


妹「……お手紙届いてなかった?」


戦士「いや」


妹「……あっ、そういえば祝日挟んだから来週になっちゃうのか。ごめんね……」


戦士「それはいいが」


エルフ「……」ことっ


妹「ご、ごめんなさい……! ありがとうございます! 本当にごめんなさい!」ぺこぺこっ


エルフ「う、うん。戦士はコーヒーでいいんだよね? 夜だけどさ」


戦士「ああ。ありがとう」
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 13:06:14.48 ID:UaMyiEniO


妹「……」ほうっ


エルフ「……なに?」


妹「こんな美人さん見るの初めてで……なんか自分が恥ずかしいです……」


エルフ「まあ、私は世界一可愛いからね」ふふん


妹「世界一! すごいなぁ……! けどエルフさんなら確かに……!」キラキラッ


エルフ「……この子は純粋過ぎる子なの? 腹黒演技派過ぎる子なの?」ひそっ


戦士「困ったことに前者なんだ……優しくしてやってくれ」ひそっ


エルフ「エルフちゃんどっちも苦手……仕方ないな」



妹「あ、それで上京してきた理由なんだけど」
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 13:07:51.99 ID:UaMyiEniO
・・・

戦士「奉公先の下見か」


妹「うん。この街の商家に来年から下女として奉公することになったの。今は畑も忙しくないし、一回は街に行こうと思って」


戦士「なるほどな」


エルフ「奉公って……仕送りが足りてないの? 戦士は結構仕送りしてるみたいなんだけど」ひそっ


戦士「こっちの地域だと年頃の娘は大体奉公に出されるもんだ。もしくはすぐに嫁入りするかだな」ひそっ


エルフ「ふーん……どこも自由がないなぁ」



妹「……あと、お兄ちゃんに話があってね」


戦士「……ん?」


妹「最近、仕送り額が急に増えて、お母さんも大兄も心配してるんだよ。無理してるんじゃないかって」


戦士「そんなことはないさ。今は色々と仕事が上手くいってるだけだ」


妹「……本当に?」


戦士「ああ」


妹「……お兄ちゃん。私も奉公に出るし、もう糊口のために傭兵さんなんて危ない仕事しないで。また大工さんのところで堅実に生きて欲しいの」


エルフ「……大工だったの?」


戦士「丁稚奉公でな」


エルフ「そこから道を踏み外してダンジョン冒険者か……」


戦士「言うな……あと本職は傭兵だ」


エルフ「でもダンジョン冒険者としての方が稼いでるじゃん」


戦士「それを言われると耳が痛いな……」
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 13:14:32.26 ID:UaMyiEniO


妹「お兄ちゃん……」


戦士「そうだな……俺は体が丈夫なことくらいしか取り柄がないし、まだしばらくは今のまま行こうかと思う。末妹がもう少し大きくなるまではな」


妹「でもお兄ちゃんが死んだらどうするの!? お父さんだけじゃなくてお兄ちゃんまで……!」


戦士「……心配するな。俺はまだまだ生きるつもりだ。よぼよぼの爺さんになるまでな」


妹「だけど……」


戦士「それより泊まっていくんだろう?」


妹「うん。そう手紙に書いてたのに届いてないんだもんね」


戦士「やっぱりそうだよな……」


妹「ダメかな? 寝床ふたつあるし大丈夫そう……ふたつ?」


戦士「……」


エルフ「……もしかして私が転がり込んでること言ってない?」こそっ


戦士「言えるわけないだろ……」


妹「……」ボボボ…ッ


妹「あの、お兄ちゃんとエルフさんて……あの……ご、ごめんなさい! 宿とります! ごめんなさいっ!」


エルフ「待った待った! これは……あれだよ。そう、たまたま私の借屋が改装中でね、それで戦士のところに少しの間だけお邪魔させてもらってるんだ。特に君が想像してるようなことはないよ」


妹「だ、だけど結婚もしてない男女の同じ部屋で……もしかして既に結婚……!?」


エルフ「いやいや! いやいやいやいや! 純粋に頼るところが他になくてさ。戦士ってアホみたいに優しいから助けてもらってるんだって」


妹「……そ、そうなんですか。あ、で、でもそういえばさっきすごい密着していたような……」


エルフ「え、えと、あれは怖かったからくっついてただけ! あ、体調も悪かったんだよ!」


妹「そうなんですか……って、今は大丈夫なんですか……? 体調不良なのにお紅茶淹れてもらってすみません本当にごめんなさい……!」ぺこぺこっ


エルフ「いや、いいから! もう良くなったから! うん!」


エルフ「(め、めんどくさい)」

672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 13:16:15.96 ID:UaMyiEniO


戦士「ま、まあ狭いが少しだけなら泊まれるから大丈夫だ。何日くらいこっちにいる予定だ?」


妹「し、明々後日の朝に帰るから3泊させてもらえないかな?」


エルフ「(3泊もかよー……)」


戦士「ああ、分かった。エルフ、大丈夫だよな」


エルフ「そりゃ、家主の妹さんならね。私が文句言える立場じゃないよね」


妹「ほんと申しわけないです……手際悪くて恥ずかしいなぁ……」


エルフ「ほんといいから……」


戦士「それでベッドなんだが……」
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 13:18:55.26 ID:UaMyiEniO

・・・

戦士「……」←エルフのベッド


エルフ&妹「……」←戦士のベッド



エルフ「(なんでこの配置……初めて会った人と同じ布団とか気まずいんだけど……眠れない……)」


戦士「……」...zzz


エルフ「(あっちはお気楽に寝入ってるし……!)」いらぁっ


妹「……あの、起きてます?」


エルフ「あ、うん」


妹「ほんとうにごめんなさい……。ご不便おかけして……」


エルフ「いや、大丈夫だって」


エルフ「(そんなに申し訳なさそうにされるとこっちの居心地が悪いんだよねぇ)」


妹「……お兄ちゃんがよくエルフさんのこと手紙に書いてます。『とても頼りになる』って……」


エルフ「(内緒話のつもりなんだろうけど、その手紙結構な頻度で中身見てるんだよね。実は君の手紙も怒られない範囲でたまに覗き見してるんだよね。なんかごめん)」


エルフ「……兄妹仲が良いんだね」


妹「……はい。昔からお兄ちゃんの後ろを追いかけ回してました。お兄ちゃんはいつも優しくて頼りになるし、私のこと大切にしてくれて、味方でいてくれて……」


エルフ「うんうん」


妹「……お兄ちゃんに危険なことして欲しくないんです。ダンジョン冒険者なんかやめていっそ村に戻って来て欲しいんです」


エルフ「それはさっき戦士が否定してたじゃん」


妹「けど本当に心配で……お兄ちゃんには幸せになって欲しいんです。いっつも損ばっかりして、自分のことよりも他のみんなのことばかり考えて、たびたび都合よく使われて、それでも怒ったりなんかしないで……幸せになって欲しいんです」ぐすっ


エルフ「……」



エルフ「(どうでもいいけど、この娘おっぱい大きいな)」
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 13:25:22.45 ID:UaMyiEniO
・・・
【赤魔と盗賊の部屋】


エルフ「……そんな訳で昨日は全然眠れなかった」


赤魔「それでそんなに眠そうなのか」



エルフ「今日は二人で買い物に行くんだってさ。邪魔者扱いされた可愛そうなエルフちゃんはここに追いやられてしまったわけ」


赤魔「家族か。俺も久しぶりに……ひいおじーちゃんとひいおばーちゃんとお祖父ちゃんとお祖母ちゃんとお母さんとお父さんとイチ姉とイチ兄とジロ兄とサブ兄とシロ兄とポチとタマとタビに会いたいな」


エルフ「……大家族だね?」


赤魔「俺も入れて12人家族で、村でも一番だったなー」


エルフ「その末っ子か……よく冒険に出してもらえたよね」


赤魔「盗賊が一緒ならいいかってなった」


エルフ「そこはどういう経緯なんだい……そういえば盗賊は今いないの?」


赤魔「調べものだってさ。最近は図書館によく行ってるみたいだ。ついてこうとすると怒られるんだよな」


エルフ「君って活字とか読まなそうだし、落ち着きなさそうだもんね」


赤魔「そんなことないぞ! 冒険の本とか読んだりするし、色々と図鑑を見たりもするっての! あとは外でおじさんの紙芝居見たり!」


エルフ「その年で紙芝居って……」


赤魔「別にいいだろ! 面白いものはいくつになっても面白いんだよ!」


エルフ「はいはい……ちょっと君のベッド貸して。ガマンしてあげるから」


赤魔「何のガマンだよ!」
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 13:29:49.47 ID:UaMyiEniO


エルフ「……」もぞもぞ…


赤魔「なーなー、寝る前にRPGやろうぜ。せっかくエルフが持ってきたわけだし」ゆさゆさ…


エルフ「えー、眠いよー」


赤魔「ちょっとだけ! な? な? ほら、この前ダンジョンで拾ったRPGを改造できるやつ! 商人から買ったんだ」ワクワク


エルフ「なんかやたらソレ売るの渋ってたよねぇ……改造って言っても、そのRPG自体は結構遊び尽くしたし多少の改造くらいじゃね……はあ、仕方ないなぁ」


エルフは『RPG改造キット・R16ver.』を使った!


エルフはRPGを起動した!


赤魔「……どうなるのかな! クリア後のストーリー追加とかがいいな!」


エルフ「地味にプレイアブルキャラの追加とかじゃない?」


赤魔「それも良いなー!」


エルフ「……今のところあまり変わりなさそう?」


赤魔「うーん……お、魔物とエンカウントした……魔物が女の子になってる!? しかもなんで裸なんだ!?」


エルフ「えぇ……うわ、敵めっちゃ強い。え、待って待って強い強い」


赤魔「何もできず負けた……難易度上がり過ぎだろ。ゲームオーバー……じゃない!? えっ? はっ? えっ?」


エルフ「ああ、そういう……」

・・・

エルフはRPGを終了した…
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 13:32:18.85 ID:UaMyiEniO


赤魔「……」ぽかん


エルフ「……世界は広いね。さて、私は寝る」


赤魔「なんだったんだよぉ……」


エルフ「知らん知らん。おやすみ」もぞもぞ…


赤魔「……お前が寝るなら俺も寝る」もぞもぞ…


エルフ「入ってくんな!」


赤魔「いやだ!」


エルフ「盗賊の方で寝て!」


赤魔「これは俺のベッドだぞ!」


エルフ「今は私のもんだ! というか君のものは私のものだから!」


赤魔「なんだと!」もぞもぞ…


エルフ「やーめーろー! 寝させろー!」
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 13:37:34.03 ID:UaMyiEniO

【図書館】


商人「……」ぺらっ…ぺらっ…


商人「(この本にも情報エネルギー、情報空間といった概念は載っていませんね。司書さんにも聞いて物理学や数学の本も漁ってみてもハズレ……うーん……)」パタンッ


商人「(この棚、届きそうで微妙に届かない……背がもう少し大きかったらなぁ……戦士さんや銃士さんくらい大きかったら女に間違われることもきっと減るのに)」ぐぐっ


ぴとっ…


商人「!」びくっ


本<<すっ……


商人「あ、ありがとうございます」


ぐいっ……ぴたっ


商人「っ……!?」


商人「(も、もしかして女と間違われてる!?)」あたふた


商人「ちょっーーむぐっ」


商人「(ひぃ……!)」
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 13:40:12.50 ID:UaMyiEniO

「館内では静かに……」ぱっ


商人「えっ……あ、その声、盗賊さん……?」


盗賊「正解。そんなに怯えてどうした?」ぱっ


商人「いや、危ない人かと……」くるっ


盗賊「……確かに商人は女に見えるものね。それに加虐性を煽るような姿態を見せる」ずいっ


商人「い、いや、あの、ち、近いです……」


商人「(盗賊さん、僕よりかなり大きいからこう迫られるとちょっと怖い……けど)」どきどきっ


盗賊「……」


商人「あ、あの……」


盗賊「やっぱり男ね」すっ


商人「え、はい……」


盗賊「……ここじゃ迷惑だし少し談話室にでも行かないか?」


商人「あ、はい」
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 13:44:08.20 ID:UaMyiEniO

・・・

盗賊「はい。ミルクティで良かったか」


商人「ありがとうございます。お幾らでした?」


盗賊「別に払わなくていいわよ。安かった」


商人「でも……ありがとうございます」


盗賊「今日は店が休みなのね?」


商人「午後から仕事なんです。その前に色々と調べておこうと思いまして」


盗賊「大変だな。……それで、何について調べていた?」


商人「ミミックガールさんの残した謎の言葉です。それと不帰の虚、大賢者についてなどですね」


盗賊「何か分かったことは?」


商人「ミミックガールさんの言葉については何も分かりませんでした」


盗賊「そうか……」


商人「ただし『不帰の虚』と大賢者については新しく知ったことがありました。不帰の虚はダンジョン化する前には遺跡があって、大賢者さんは遺跡について調査をしていたようです。当時は国立研究所の研究員だったと記録にあります」


盗賊「……よくそんな情報を見つけて来るな。感心する」


商人「大したことはしてないです。それで、文化人類学と魔法学を修めている優秀な人のようでしたが、大賢者と呼ばれ始めたのはこの遺跡の調査を終えた後ですね」
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 13:47:21.13 ID:UaMyiEniO

盗賊「その遺跡に関しては?」


商人「それがほとんど言及がないんですよね。出土してから半世紀経ってないらしいですが……何度か調査はされたもののどういった遺跡なのか不明だったようです。今は遺跡自体が失われてしまったため詳細は分かりません」


盗賊「……怪しいな」


商人「怪しいですよね」


盗賊「記憶だとサモナーは出戻りだったと聞く。おそらく、その遺跡で何かを発見したのかもしれない」


商人「ええ……その遺跡がもしかしたらミミックガールさんのいう『情報エネルギー』や『情報空間』という言葉と関連するかもと推測して調べてみたものの、ハズレでした」


盗賊「……大した進捗だ。流石ね」


商人「そう言っていただけると幸いです。ダンジョン探索の際は僕は足手まといになってばかりですから、それ以外の部分でくらい仕事しないとエルフさんに怒られちゃいますから」


盗賊「……アナタは私たちのパーティの根幹に関わってると思うわ。冒険の手配、事前調査、アイテムの発見、理性的な判断ーー高く評価してる」


商人「……」てれっ


盗賊「エルフもとやかく言うけれど、やっぱり評価してると思うわ。……引き抜かれたり独立したりするなよ?」顎クイッ


商人「あわわ……な、なんですか?」


盗賊「……色仕掛け?」


商人「色々とおかしいですよっ!」
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 13:49:03.24 ID:UaMyiEniO


獣人「……」ガチャッ…


<<ちっ、ケモノくせぇ……


獣人「……!」



盗賊「……」

商人「……」


獣人「……」おろおろ…がちゃっ


獣人は談話室から出て行った…



盗賊「……この前のテロ、まだ犯人グループが捕まってなかったわね」


商人「ありましたね。獣人たちの関与を否定する公式声明は出されましたが世論は中々……」


盗賊「……多数派による差別や弾圧、ヘイトスピーチ。理性を用いてる獣じみた所業……私たちはどこまで行っても動物に過ぎないな?」


商人「……世の中は良くなっていく余地がありますし、そうしようとしている人もたくさんいますよ」


盗賊「……そうだといいわね」
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 13:54:25.15 ID:UaMyiEniO


<<さっきから何だお前たち? 女同士で気持ちわりい。消えろや


盗賊「お前が消えたらどうだ?」


商人「ちょっと、盗賊さん」


<<女が生意気いってんじゃねえぞ! これだから半端知識にかぶれた女は嫌いなんだよ! なにが啓蒙だ! 女なんて家の中で男の機嫌とってりゃ良いんだよ!


盗賊「息をしないで欲しいわ。不快な臭いがする」


<<てっめぇ!


盗賊「きゃぁっ!」スッ


メキャッ


<<ごふっ……


盗賊「あら、大変。悪漢が迫ってきたから思わず肘を突き出したら、“偶然にも事故で”急所に入ってしまったわ」しれっ


商人「(相変わらず達人だなぁ……本当に怯えて身を守ってるようにしか見えませんでしたよ)」


<<て、てめぇ……訴えてやる……


商人「……女性に殴りかかって乱暴しようとしたこと罪を白状するんですか? 殊勝なんですね」


<<て、てめぇら……!


ボソボソ…あのオッサン、官憲に渡すか……ボソボソ……いや、まず司書員に……さっきの獣人族への差別的発言も伝えて出禁にするように要求した方が……というかアイツ、前も騒いでたよなお前が迷惑だっての老害……ボソボソ……


<<っ……バカどもが……!



盗賊「面倒ごとにそうだし帰るか」


商人「はい。……もっと良くなると思うんですけどね」
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 13:58:25.42 ID:UaMyiEniO
・・・

盗賊「……ただいま」


盗賊「(……この挨拶は、いつまで経っても慣れない)」


しーん……


盗賊「(赤魔は出かけてるのかしら……ん?)」


赤魔「……」すやすや…

エルフ「……」くぅくぅ…



盗賊「…………」

盗賊「…………」

盗賊「…………」



エルフ「ふわぁ……あー、結構寝ちゃってたかな」


赤魔「……んあ? あれ、盗賊帰ってたんだ」


盗賊「ああ、だいぶ前にな」


盗賊「(それからずっと寝顔を見てた)」


エルフ「あー、お腹すいた」


赤魔「なんか食べに行こうぜ」


盗賊「ああ」
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 14:06:01.57 ID:UaMyiEniO

・・・
エルフ「スライム春雨は安定してるよね。もはやこの地域のソウルフードって感じ」


赤魔「〜〜♪」ちゅるる…


エルフ「はあ、今日も戦士の妹とベッドインかぁ」


赤魔「いっそ俺たちのところに泊まっちゃえよ。お泊まり会やろうぜ。お菓子買ってさ」


エルフ「やっちゃうかー」


盗賊「別にいいけれど戦士にちゃんと伝えて起きなさいよ」


エルフ「……あ、でも泊まるのも問題があるか。言い訳に失敗したなー。でもあの娘ならコロッと騙せそう……」


赤魔「あ、噂をすれば戦士だ」


盗賊「大きいからやっぱり目立つわね。隣の娘が戦士の妹か」


エルフ「そうそう。おっぱいが大きいんだよ。イカサマ師には敵わないけど」


赤魔「何言ってんだよ! ……でも確かにここから見ても分かるくらい大きい」


盗賊「そうね。商人を含めて私たちは四人とも小さいのに」


エルフ「私はこれから大きくなるから」


赤魔「大きいのも不便そうだけどな。動き辛そう」


盗賊「(……もしや、商人が男であることを二人とも忘れている?)」


赤魔「というか商人は男だろ!」


盗賊「……」ナデナデ…


赤魔「な、なんだよ?」
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 14:09:27.45 ID:UaMyiEniO


【大通り】


銃士「(暇やなぁ……まあ、のんびりすんのも気持ちええ)」



<<……これがターニングポイントだな。手はずは整っている


イカサマ師「ふふ……明日は楽しいショーになりそうね」


<<……ショーと一緒にして貰っては困るな



銃士「(……あんなフェロモンむんむんな女の人がこの街にもおるんやなぁ)」


銃士「(それにショーって……なんや金持ちそうなオジさんとボインな美女だといかがわしいもんしか想像できひんな)」


銃士「(はー、この悲しみをどうすりゃいいの)」


銃士「(……酒とプリン買うて帰ろ)」



to be continued...
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 14:17:05.97 ID:UaMyiEniO
○戦士メモ

・妹:来年で16になる。長兄は俺と妹よりも離れているため…正確には俺には3つ上の姉がいたのだが死産した……昔から仲が良かった。昔から内気で泣き虫な子で目が離せなかった。正直言って街で奉公させるのが心配でしょうがない。変な男が寄ってきたらどうしてくれるか。

・郵便:故郷では郵便物は週に一回だけ地方のより大きな街に集荷され、それからようやく配送される。おそらく妹はそれを見越して投函したと思うが、祝日の存在は忘れていたらしい。



○エルフメモ

・アシナガ豆と仙人豚のポークビーンズ:仙人豚は白ヒゲがいっぱい生えているのが特徴の豚で、脂身は少ないのに旨み成分が凝縮されていて、アシナガ豆の繊細な甘みとよくマッチする。トマトベースの酸味と絶妙なさじ加減のスパイス、特別なオーブンによる煮込みがそれを際立たせるんだよ。

・不労所得:もらって生きていきたい。

・謎の遺跡:不帰の虚が出現する前には謎の遺跡があったんだって。とても怪しいね。余談だけど、ダンジョンの出現で大量のアイテムが手に入ることで新たに大量のゴミ問題が発生したんだ。消費すれば捨てるものも出てくるのは必然だよね。さて、ここで問題! 私たちはどうやってゴミ問題を解決しているでしょう? 同じ方法で下水処理してるおかげで劇的に公衆衛生も良くなったんだけど…………きゃんえにわんひあみー?





(Chapter5は選択肢とコンマ制にする予定,Chapter5の結果がその後にも影響が出るはず)
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/26(火) 14:42:11.31 ID:jBfN8XcMO
おつ。方向先は商人君のとこだろうなー。
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 17:22:26.31 ID:iOuucbZdo
エルフうっざ
めんど
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 17:47:12.88 ID:mrc30f+sO
エルフは本当に性根はクズやな人の手紙勝手に読むとか最低だろ
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 17:52:12.24 ID:i9Moiw940
そういやこの人たち一般人の十倍以上強いんだよな
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 04:38:59.15 ID:v13dw7SHo
エルフは変態
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/06(土) 20:46:10.89 ID:p1kAStXo0
さて年明けはいつ更新かねえ
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 23:56:40.35 ID:RJfqGOvoO
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/06(火) 00:10:53.82 ID:NfuQwJhhO
まだか
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 01:08:57.35 ID:r9LM5yWj0
こない
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 16:45:13.73 ID:q/IhdDcA0
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/10(木) 20:29:30.66 ID:7LnnYCYcO
保守。
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/27(日) 00:55:13.50 ID:O7C8zu+20
保守
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/09(月) 17:05:06.09 ID:9c5KCa8mO
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/23(土) 00:26:06.11 ID:vxL210m9O

【翌日・戦士の自宅】


戦士「……」


エルフ「妹さんの心配かね?」


戦士「別にそういうんじゃない。あいつは確かに純粋過ぎるくらいだが、しっかりしてる娘だ」


エルフ「ふうん」


戦士「意地の悪い主人、先輩でないといいがな」


エルフ「人間関係は大事だよね。あとは職場の風土とかさ」


戦士「そうだな。いっそのこと商人の働いてる店だったりしたら良かったが……」


エルフ「それはそれで気まずくない?」


戦士「……そうかもしれないが」


エルフ「兄貴が見てないところで妹は成長してるもんだよ」


戦士「…………」


エルフ「まあ、この話はこれ以上深掘りしても仕方ないよ、それにしても『蠢く砂漠』の情報もないし、しばらくは停滞かなぁ。『異形の島』を攻略してもいいけどさ」


戦士「異形の島をか?」


エルフ「転移石を破壊しておくのも悪くないかなってね。裏で糸を引いているのが魔人と聞くと放置はまずい気がしてきたしね。もっと大事なことに、それなりに稼ぎになることもある」


戦士「しかし最近の生存率は著しく下がってるようだからな、危険な魔物が増えたんだろう」


エルフ「まあねぇ……やっぱり早めに壊しておくべきだったかな」


戦士「あの時は疲弊してたし仕方なかっただろ」
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/23(土) 00:30:24.87 ID:VosXNvrLO
復帰来た!
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/23(土) 02:42:01.69 ID:MpvsgOfR0
すごい…復活したか
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/24(日) 00:21:36.30 ID:3KxlqyFWO

エルフ「そういえば昨日は何を買ったの?」


戦士「ああ、妹に髪飾りをな」


エルフ「えぇ……戦士のセンスで大丈夫? 戦闘アイテムと贈り物は違うんだからね?」


戦士「……商人にいい店を教えてもらったから品質は大丈夫なはずだ」


エルフ「そりゃ品質も大事だけどさぁ……」


戦士「ごほっ……あと、それとだな……」



ズゥゥゥウウウーーーッッッ!!




エルフ・戦士「!!」



エルフ「な、なに!? なんなの!? 死ぬの!?」


戦士「すごい地鳴りだったが……なんだ、外の怒声やらがすさまじい……」


エルフ「……これは非常事態っぽい? とりあえず外に出ようか」


戦士「……ああ」
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/02/25(月) 06:10:20.36 ID:UvLzE72/O
待ってた!
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 23:10:00.54 ID:wo3B5+dYo
はよ
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