【艦これ】飛んで火にいる夏の虫

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76 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 16:35:52.47 ID:4xxdG3jx0

舞風「ああ〜いいないいなー!提督、私にも〜!」

提督「分かってる分かってる。舞風もありがとうな」ナデナデ

舞風「へへ〜♪どーいたしましてー!」

野分「ええと…それで提督?今日はどうします?なんかいろいろ忙しない感じですし…花火はまた後日に開けますか?」

提督「いや、せっかくだから楽しもう。真っ暗闇な時間なんてそうそうないからな。良く映えるだろうさ」

舞風「やったー、花火だー!」

野分「ふふん。やっぱりたくさん買ってきて正解でしたね」

舞風「そうだよのわっちー、えらいえらーい!ご褒美にキスしてあげるよ〜♪」

野分「あ、それはいいです」

舞風「ガーン!」

77 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 16:36:55.45 ID:4xxdG3jx0

ー夕方七時 鎮守府 縁側ー


リーン リリーン リーン ピョロロロ ピーピー


赤城「虫ってどれくらい美味しいのかしら」


シーー……ン……


赤城「はぁ…お腹が空きました…」

赤城「あぁ、アジサイの葉っぱがとても美味しそうです…コンフリーも立派に育って…あれはスイセンでしょうか、確かにニラと似てますね…」

赤城「……」

赤城「全部毒性の食べ物じゃないですか!」

赤城「はあぁぁ〜…もうやる気が出ないです」バタリ

78 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 16:37:50.10 ID:4xxdG3jx0

赤城「……星がキレイだなあ。真っ暗だからですね」

赤城「まあお腹は膨れませんけど。やだもう私ったら、食べ物のことばかり考えているみたいじゃないですか」

Graf Zeppelin「違うのか?」

赤城「あ、グラーフさん。お疲れ様です」

グラ「お疲れ…廊下に寝そべって、汚くはないのか?」

赤城「大丈夫ですよ。みんなで常に掃除してますからね。この鎮守府に汚い場所など存在しません」

グラ「そうか」

グラ「隣…いいか?」

赤城「ええ、どうぞどうぞー」

79 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 16:38:37.71 ID:4xxdG3jx0

赤城「ふふ、グラーフさんが誰かに話し掛けるのは珍しいですね」

グラ「別に岩ではないのだから、私だって会話くらいする」

赤城「そうですね、失礼しました」

グラ「…なにやら落ち込んでいると聞いてな。慰めよう、という腹積もりはないが…どんな様子かと。この分なら心配はなさそうだな」

赤城「そりゃそうですよ。私は一航戦の誉れです。多少の動乱程度で心を揺さぶっていたら、とてもじゃないですが深海棲艦との戦いには…」

グウゥゥゥ…ゥゥゥ キュルルル…

赤城「………」

グラ「…空腹か?」

赤城「グラーフさん。世の中には、殺しても文句を誰にも言われない虫がいるんですよ。腹の虫です。グラーフさんも精を出して腹の虫を踏み潰していってください」

グラ「あ、あぁ…助言感謝する」

80 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 16:39:29.87 ID:4xxdG3jx0

グラ「しかし、日本には腹の虫は二種類いるそうだな。腹減りの虫と、立腹の虫か。まだまだいるんじゃないのか?」

赤城「虫なんていくらでもいますよ。えぇ、そこら辺の草むらにも。グラーフさんが今仰ったのが喩えなら、物理的に腹の虫を作ることもできます。イナゴでもハチノコでも」

グラ「昆虫食は趣味ではないが…セミの声なら遠くで聞こえるな。けたたましいことこの上ない。こんなうるさいだけの羽虫が日本中にいるのか…」

赤城「みんみん鳴いているだけのうちは、まだまだ夏は始まったばかりと言えますね〜。ほどよく手を抜いて、暑さを乗り越えるのがコツです」

グラ「一航戦の誉れがそんな体たらくでいいのか」

赤城「いいんです。暑さと空腹と眠気には誰も逆らえません。潔く諸手をあげるのが吉と偉い人も言ってますよ」

81 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 16:40:32.67 ID:4xxdG3jx0

赤城「というわけでグラーフさんも、レジスタンスを解体しましょう。まずは手始めに、廊下にごろっと寝そべってみましょうか♪」

グラ「いや、私は別に…」

赤城「あ、木目がイヤなら畳部屋に移りましょう。そ〜れゴロゴロ〜♪」ゴロロー

赤城「ここなら床も柔らかいです。ささ、グラーフさんも寝そべりましょう♪新たな境地が目覚めますよ」

グラ「……なるほど、では」ゴロー

グラ「……」コロコロ…

グラ「……」コロロー

グラ「……」ゴロゴロー

グラ「……うん。悪く…ない。ワラのような感触がする…」

赤城「はい。それっぽい植物を使ってますからね」

82 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 16:41:13.31 ID:4xxdG3jx0

赤城「畳、気持ちいいですよねー。非常時には食べることも出来るんですよ。我が日本が誇る最強の安眠装置です」

グラ「うむ。思った以上に心地よいな…」

赤城「気に入ったようで何よりです」

赤城「あぁ良かった。断られたらどうしようかと思いましたけど…そんなことはありませんでしたね。嬉しいです」

グラ「ん?何がだ。赤城と同じ行動をとっただけだろうに」

赤城「いえ、以前のグラーフさんだったら、こんな風に接触してきてくれることもなかっただろうなーって」

グラ「そうか?」

赤城「そうですよ。ドイツからやってきて、色々と不安もあったのでしょうが、ちょっと気難しいところがありましたもの。仏頂面ばかりお見かけしていたものですから」

グラ「あぁ…あの時はここの雰囲気にまだ慣れなくてな。プリンツから日本の事を教わって、多少は馴染めるようになったと思うよ」

赤城「違いますよ。違います。そうではなくて…文化的な違いではなく、グラーフさん自身のことです」

グラ「私の?」

83 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 16:42:26.84 ID:4xxdG3jx0

赤城「以前はこんな風に、床にねっころがるなんてこと、意地でもしないような人だったのに。今は私と一緒に横になっています」

赤城「それって、変わったとは言えませんか?」

グラ「…そうだな。確かにそうかもしれない」

赤城「それが嬉しいんです。私は」

赤城「性格が柔らかくなったということですね。漬け物と同じです。長く塩に揉まれていると、なんでも柔らかくなります。しんなり、はんなりします」

グラ「……その塩とは、お前たちのことか?」

赤城「そうであれば尚、嬉しいわ」

赤城「こうしてグラーフさんと一緒にお話しできるのも、戦えるのも、ご飯を食べるのも。一瞬毎の繋がりが連続して、やがて大きな絆になっていったのなら。私はそれを何よりも大切に思います」

84 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 16:43:27.72 ID:4xxdG3jx0

グラ「……」

グラ「日本人は口下手だという認識があったが…そうでもないな。とりわけお前は情熱的だ…何故だろうな」

赤城「伝えたい想いがあるのなら。それは今すぐにでも伝えなければ。躊躇う気持ちは後悔を呼びますからね」

赤城「たった今グラーフさんに語った全てが、私の全力の気持ちですよ」

グラ「っ……そ、そうか…ありがとう…」

赤城「おや、照れてます?」

グラ「照れてなどない」

赤城「顔が赤いですよ」

グラ「この暗闇で見えるものか!」

85 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 16:44:12.00 ID:4xxdG3jx0

赤城「ふふふ…こうしてみれば分かります。お、グラーフさんのほっぺも柔らかいですね〜」プニプニ

グラ「や…やめないかっ…!」モゾモゾ

赤城「これはクセになりそうです。つんつんつーん♪」

グラ「くそう…いい加減に…」

グウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

赤城「………」

グラ「……腹の虫だな」

赤城「……グラーフさんのほっぺ、おもちみたいで美味しそうですね。食べられそうですか?」

グラ「そんな虫の良い話があるものか…」

赤城「はうぅ……あははは、どうしようもないですね、これは…あぁ何か食べたいです…」

グラ「頼むから私は食べないでくれよ」

86 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 16:47:07.39 ID:4xxdG3jx0
すみません、一旦切り上げます。
今日中には全て投稿する予定です。
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 16:59:28.57 ID:523hRXfWo


見てみるとメール欄のsagaが時々抜けてたりしてるようで
抜けてるときにたまたまフィルターがかかってるっぽいな
88 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 17:54:29.51 ID:4xxdG3jx0
戻りました。

saga だとフィルターがかからない、ということでしょうか。
よく見たら説明文がうっすらと書いてありますね。sagaだと特殊変換が無効になるようです。

ご指摘いただきありがとうございました。
89 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 17:55:51.62 ID:4xxdG3jx0

ー午後7時 鎮守府 中庭ー


加賀「ようやく夕食の目処が立ちました」モグモグ

翔鶴「せっかくなので、中庭で食べましょうという事に決まりました♪」

鳳翔「加えて、皆さんの分の浴衣も用意してありますよ」

雪風「わあああ、膝下がすっごい長いです!倒れそうです!下駄も痛いです!こんなの服じゃないです、しれぇ!」フラフラ

提督「大丈夫か雪風?ほら、もう少し下駄の鼻緒を軽めに挟んで…帯も少し緩めてもらえ。立てそうか?」

雪風「あ、はい!立てました、立ててます!ありがとうございます、しれぇ!」トテトテトテ…

提督「ふぅ…いやはや、皆可愛らしいな。浴衣が揃い踏みで豪勢なことだ」

鳳翔「すみません提督、相談もなしに勝手に決めてしまって…」

提督「構わんさ。良い案があるならその方がいい」

90 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 17:56:21.22 ID:4xxdG3jx0

萩風「は〜い、みなさーん。野菜が焼けましたよー。お肉も順次足していくので、ちゃんとバランスよく食べていってくださいねー」

暁「やったー!もうお腹ぺこぺこよ…ピーマン、違うわ…カボチャ、これも違うわ…あれ、お肉はどこにいったの?」

響「むぐむぐむぐ……もぐもぐ……この豚肉、少ししょっぱいね」

暁「あーーっ!?なに全部食べてるのよ!わ、私のお肉うぅぅ!」

夕立「ゆっくりしてたら奪われるっぽい!最早戦争っぽい〜」モグモグ

暁「ぐぬぬぬ…ま、負けないんだからぁ!えい、ぱく!……これナスだったわ!?」ブフォー

萩風「まだまだたくさんあるから、ゆっくり食べてください〜。さて、トマトも焼けてきたわ…はい嵐、あーん♥」

嵐「あ、あーん…すっぺぇ…」

萩風「うふふふふ…たーんとお食べ♪」

91 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 17:57:08.42 ID:4xxdG3jx0

大淀「…意外ですね。もっとみなさんへばっているかと思ったのですが…元気なものです」

提督「みんなたくましいからな。エアコンがないならないで、代替手段を見つけるまでさ」

大淀「……なるほど。普段の様子からは想像もつきませんが…提督の仰る通りのようです」

大淀「では、今後は電気代を削っても大丈夫ですね♪」

提督「それはまかりならん!」

加賀「そんなことをすれば、暴動よ」

大淀「くっ…けど、経費を管理する身にもなってくださいね。好き勝手に節制もなく資源を貪り尽くされるのは、やっぱりキツイんですから」

提督「……分かった、そこは俺からも周知していこう。加賀も、いいな?今後は少しだけ、エアコンの使用を控えていこう」

加賀「う…し、承知したわ。そのように努めます」

大淀「お願いしますよ、本当に」

92 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 17:57:56.28 ID:4xxdG3jx0

鈴谷「チィーッス、提督〜♪元気してるー?」バシ

提督「いて。なんだ、鈴谷か」

鈴谷「なんだとは失礼しちゃうな〜?この鈴谷の浴衣姿を見てもそう言ってられんの?」

提督「どれどれ…ほう、柳をあしらったデザインか。似合ってるぞ。可愛いじゃないか」

鈴谷「でっしょぉ!?もっと褒めてよ、もっと見てよ〜♪」ドヤァ

熊野「さっきまでの落ち込み具合はどこへやら…もう大丈夫ですの?」

鈴谷「あー、さっきまでの鈴谷は死んだから。骨はエアーズロックからバラまいといてよ」

93 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 17:58:26.36 ID:4xxdG3jx0

熊野「で、下着はそのままですの?」

鈴谷「だって鈴谷たちの部屋暑すぎて入りたくないし…替えの下着取りに行ってないし」

熊野「汗かいたままの下着ですの?」

鈴谷「うん。…あ、いや違うし!別に汗かいてないから!」

熊野「はあぁぁぁ。淑女にあるまじき行為ですわ…」

鈴谷「くっ…熊野の巧妙な誘導に引っ掛かるとは、やられたね…」

熊野「人聞きが悪いですわね!」

94 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 17:58:58.09 ID:4xxdG3jx0

鈴谷「うむむむ…男の人は多少の汗くさいのでも興奮するとか書いてあったけど、違ったのかなぁ?」

熊野「知りませんわ…ていうかたばからなくなりましたわね」

鈴谷「いーじゃん!鈴谷がそういう本読んでたって!熊野だってちょっとは興味あるでしょ多感な女子には一服の清涼剤だよむしろ人間として正常な欲望に忠実なんだから鈴谷が普通なんだからねこういうのを恥ずかしいと思ってたら子孫繁栄は夢のまた夢であって生物としての意義も果たさないんじゃ深海棲艦なんかと戦ってる意味もないしそれから!」

熊野「やっかましいですわ!早口で聞き取れませんわ!」

鈴谷「はあー…熊野はむっつりだから仕方ないね。未成熟な桃の実はまだ食べ頃ではない〜てきな?」

熊野「……なんかバカにされているような…。ていうかあんまり大きな声出してると提督に聞こえますわよ?」

95 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 17:59:30.99 ID:4xxdG3jx0

瑞鶴「え?鈴谷、今のセリフって…」

熊野「っ!?ず、瑞鶴さん!今のは違いますわ!ハレンチな妄想を語っていたのは鈴谷一人であって、わたくしは別に…」

瑞鶴「第12号の特集にあった小説だっけ?睦月影郎の。懐かしいなぁー」

熊野「へ?」

鈴谷「ん?」

瑞鶴「え、てことは鈴谷、もしかしてあの雑誌読んでたんじゃ…」

鈴谷「………」

瑞鶴「………」

96 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:00:32.54 ID:4xxdG3jx0

鈴谷「」ガシ

瑞鶴「」グワシッ

鈴谷「同志だね」カタイアクシュ

瑞鶴「心の理解者ね」カタクミ

鈴谷「いやあのね、視姦されてるのも悪くないかなって話を……うんそう…」

瑞鶴「個人的にローションが…さっき提督さんがさ…そんなに使わなくてもいいけど…」

鈴谷「うおマジ?ずいずいなかなかエグいところ突くじゃん…」

瑞鶴「鈴谷こそマニアプレイが捗るじゃない…」

鈴谷「……」

瑞鶴「……」

鈴鶴「「wwwww」」

熊野「なんなのこの人たちは…」

翔鶴「瑞鶴…」

熊野「ひゃ!?いつの間に後ろに…!?」

97 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:01:44.56 ID:4xxdG3jx0

ー午後8時 中庭ー


バシュ!バシュゥゥゥ!


島風「わーい花火花火!私これやる〜。いっちばんお先〜♪」バシュー

時津風「じゃあ私はこれ〜。このプラスチックの持ち手可愛いよねー。かわいいかわいい〜♪」

天津風「花じゃなくてそっちなの?あ、私は紙が持ち手のやつ貰うわね」

初風「え、私はどうしようかしら…えーとえーと…」

島風「初風ちゃんはこれがいいんじゃない?蛇花火だって!おもしろそ〜!」

初風「へぇ〜、どれどれ…うわ!?なんか延びてきた!うわ、どんどん成長してる!?なにこの変なの!や、ちょ、やだあ!」

時津風「あははははは〜!初風おもしろ〜い!もっとやって〜!」

初風「笑ってないで助けてよ!?やー、こっち来ないで!」ゲシ

天津風「もう、落ち着きがないわね。まがりなりにも火を扱ってるんだから、少しは大人しくしなさい」

連装砲くん「」キュイキュイ

天津風「わー!?ちょっと待って連装砲くん!あ、連装砲ちゃんも!?暴発したらダメだから!待って待って!」

時津風「天津風も人のこと言えないじゃん〜。やっぱ花火は楽しいな〜」

98 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:03:04.50 ID:4xxdG3jx0

ー同時刻 中庭ー


由良「…すすき、か。すすきみたいに火薬が花開くから、すすき。良い名前よね」


パシューー


朝潮「はい。他にも、スパークや変色花火、最近では音が出たり匂い付きだったりおみくじが付属しているタイプもあり、少しずつ飽きさせない工夫を凝らしていっているようです」


パシューー パチパチ


荒潮「あら〜。さすが朝潮ちゃん、最新のトレンドにも敏感だわ〜」

朝潮「ググったらのっていたわ」

由良「同じ火薬でも、使い方一つでこうも綺麗になるんだもの。感慨深いよね」

荒潮「いっそのこと、これを砲身に摘めて戦いあえば、世界はもっと平和になるかもしれないわね〜。ふふ、想像したら楽しくなってきちゃったわ〜」

由良「それいいわね。今度、演習でやってみようか」

荒潮「さんせい〜♪」

朝潮「……」

99 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:03:32.21 ID:4xxdG3jx0

由良「…朝潮ちゃん?どうしたの?」

朝潮「いえ…前に誰かが言っていたことを思い出して」

荒潮「あらあら、どんなの〜?」

朝潮「…世界中の火薬を花火にしてしまえば、争いなんて起こることはないんだって、人がむやみに亡くなることもないと。そんな内容です」

由良「あぁ、私も聞いたことがあるわ。どこだったかは忘れたけど…でも、似たような言葉を聞いたのは間違いないわね」

荒潮「ん〜…私はー、ないかも〜。でも、言おうとしていることは伝わるわ〜」

由良「そうね。とっても素晴らしい考えだと思うわ。ギリシャでは、お祭りで数千発のロケット花火を打ち合うらしいけど…争うとしたら、あんな感じになるのかしら。悲惨さは全く無くなってしまうかもしれないわね」

朝潮「はい。確かに素晴らしい考えです。非情な兵器などなくしてしまえば、この世界はもっと穏やかに手を取り合えるかもしれません。無用な悲しみを生み出す道理が無くなれば、人はもっと信じあえるかもしれません。ですが……」

由良「でも…なに?」

100 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:04:35.41 ID:4xxdG3jx0

朝潮「……なんだか、私たちの存在意義を否定されている気がしてしまって」

朝潮「別に誰かから褒められるために、艦娘になったのではありません。何よりも守りたいものがあるからこそ、艦娘になったのですから」

朝潮「けれど…実情を知らない人々から見れば、やはり私たちは、平和をかき乱すだけの存在なのかと、ふと思ってしまって」

荒潮「……ふふ、やっぱり朝潮ちゃんて真面目よねぇ。そこが好きなんだけどね〜」


パチパチ……パチ…パチ…


由良「……この花火みたいに、私達が誰からも愛されるというのは、やはり難しいことだと思うわ。たとえ祖国の為に命を懸けていてもね」

由良「けれど、たとえいつかは燃え尽きる存在だとしても、朝潮ちゃんが信じたものが嘘になるわけじゃないわ」

由良「花火が人々を感動させる為にあるのなら、私達の砲弾はその花火を作ってもらう為にあるの。同じようで違う。違うようで同じ。曖昧で揺らぐ存在だからこそ、理解されるのは難しいわ」

由良「所詮は私達の、自己満足よ」

101 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:05:35.83 ID:4xxdG3jx0

朝潮「……割り切る、ということですか?」

由良「違うわ。理解するの。他人をね。理解されないとして、それをきちんと理解するの。面倒くさいけど、私はそうしているわ」

由良「…まあでも、今日夕張たちに電気を使いすぎないように強制しちゃったんだけどね。あはは、やっぱり難しいわ。偉そうなこと言っても格好つかないわね」

荒潮「そんなことないわ〜。とってもかっこいい考えよ、きゅんきゅんしちゃう♪」

朝潮「そうですよ。さすが、軽巡洋艦の先輩です。尊敬します!」

由良「ふふ、ありがとう」

由良「さあ、辛気臭い話は終わりにしましょう!まだまだ花火はたくさんあるわ。今日は目一杯楽しみましょう」

朝潮「はい!楽しみます!」

荒潮「……そういえば、夕張さんはどうしちゃったの〜?明石さんも霞ちゃんも、あれから姿を見かけないわ〜」

由良「あー、えーっとね、三人ともドックに運ばれていって…あ、でもさっき復活したって聞いたような…?」

102 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:06:31.03 ID:4xxdG3jx0

ー同時刻 中庭ー


照月「花火…キレイだね〜。ね、秋月姉、初月!」

秋月「ええ。こんな贅沢な遊びができるなんて…私たちは幸せ者ね」

初月「まったくだ。皆に感謝しないとな…お、松葉がでてきたぞ」

照月「秋月姉上手〜!器用だね!」

秋月「ふふふ。線香花火だけは自信があるの。他の人がやっていたのをずっと見てたからね」

照月「すごーい!これならいつまでも楽しめるね!」

初月「さすがは僕たちの姉さんだ」

青葉「……あの〜、お三方?線香花火まで三人で一本じゃなくてもいいんじゃ…」

103 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:07:17.98 ID:4xxdG3jx0

青葉「ていうか、そんなんじゃ明かりが弱いです!写真映えがしないです!三人とも一本ずつ持ってください!」

初月「な、な、なにぃ!?一人一本なんてそんな、恐れ多い!」

照月「神様に祟られちゃうよ!」

青葉「祟られないです!まだまだたくさんありますから、もっとパーッと楽しんじゃってください!」

秋月「けど、そんな…提督からいただいた貴重な物資を無闇に使うわけには……」

青葉「うぅぅぅ…どう言えば彼女らはわかってくれるのでしょう…」

青葉「……あ、そうだ!」ピコーン

104 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:08:18.43 ID:4xxdG3jx0

青葉「三人とも。よく聞いててくださいね。実はですね…」

三姉妹「?」

陸奥「えーと…中庭に置いてある花火、実は廃棄品なんですよ。使わないと捨てられちゃうので、使ってもらったほうがいいんですよ」

照月「えーっ!?勿体ないよ!」

青葉「そうなんです。勿体ないんです。だから、鎮守府のためと思って、全部使っちゃってください」

秋月「そ、そうだったんですね」

照月「じゃあ全部使いきっても、大丈夫なのね!」

初月「そうか…そういう事情なら、早く使いきってしまおうか」

照月「私、取りに行ってくるね!」トテトテトテ

青葉「はひ〜…ま、良い写真の為にはこれくらいの嘘は許されますよね」

105 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:09:29.39 ID:4xxdG3jx0

青葉「いや〜あははは。みなさん素直で助かりました。この鎮守府はいい人が多いですねえ、ホント」

青葉「さて、後撮り残したのは……熊野さんのパンツ、激写できるかなぁ…?」

照月「持ってきたよー!」ガサガサ

秋月「こ、こんなにたくさん…!?でも、今だけは贅沢しても大丈夫だから…えへへへ」

初月「秋月姉さん、顔がこれ以上ないくらいににやけてるぞ。ふへ…ふふふ…」

照月「みんな笑顔だね!わーい!」


バシュー パチパチパチパチ!


青葉「……あ〜、花火にはやっぱり可愛い女の子の笑顔が欠かせないですねぇ…」パシャパシャ!

106 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:11:19.21 ID:4xxdG3jx0

ー同時刻 中庭ー


明石「天が呼ぶ!地が呼ぶ!数多の星がミルキーウェイとなって私たちに叫び語りかけるぅ!!」

夕張「不毛な電気ショックにもめげずに立ち向かう!道理が無ければ切り開けばいいじゃなーい。霞食ってるようなやつには負けないわ!」

赤夕「「何度パソコンを壊されても私たちは立ち上がるんだから!!マッドサイエンティスター・ダブル!見参!」」


ブーブー ウルサイゾー カエレー


明石「ふふふ…せっかく皆が喜びそうな花火をこしらえてきたというのに、そんな態度でいいのかしら?」

夕張「ここに取り出したるは、じゃじゃん。ロケット花火〜!…の改造品種よ」

明石「これが天の星をも砕く最高の花火よ。刮目せよ!」

霞「ちょっとアンタたち!なにやってんのよ!また醜態晒すつもり!?」

夕張「霞ちゃん…私たちは止まらない…止まれないのよ!己の信念を貫き通して軽巡洋艦・夕張を世界に轟かせたいの!!」

明石「っていうのは建前で、本当は楽しみたいだけですよ〜」

107 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:12:45.28 ID:4xxdG3jx0

夕張「平和とか戦争とか関係ないわ、私は私の道をゆく!火薬はそのためにあるのよ!」

霞「くっ…さっき自爆したからこれ以上下手に動けないわ…」

由良「夕張!火薬は人に迷惑をかけるためのものじゃないの!」

夕張「出たわね、私の親友にして最大のライバル!多少生足を出したからって、まだまだストッキングの勢力は弱まらないんだから!」

由良「あ、足は関係ないわ!」

夕張「そうかしら!?人間、何かを追い求めるにはまず足からと言うでしょう!足と太ももと付け根のバランスはとっても大事なのよ!」

由良「それは捜査の基本だと思うわ」

霞「負けないで、由良さん。コイツらに対抗できるのはもう貴女だけよ…」

108 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:13:54.07 ID:4xxdG3jx0

夕張「由良。あなたはこう言ったわ。他人に迷惑かけるような使い方はダメだと。要するにそれって、迷惑かけなきゃいいってことよね?」

由良「ま、まあ、そうなるわね」

夕張「その点なら大丈夫!私達の花火は、天空をひっくり返す花火よ!そんじょそこらの打ち上げ花火とも違うわ。つまり、何も問題なんてない!」

霞「言ってる意味がわかんないわ!」

由良「…ん、ん〜……なら、大丈夫かな?」

霞「由良さあぁぁぁぁんッ!!?」

明石「点火用意!十、九、とばして二、一!!」

夕張「うち上がれええぇぇぇぇぇっ!!」


パヒュゥゥゥゥゥゥ

109 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:15:58.33 ID:4xxdG3jx0
110 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:16:40.81 ID:4xxdG3jx0
画像が無駄に大きかった・・・
111 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:17:11.10 ID:4xxdG3jx0

ー同時刻 縁側ー


ドドン ドン ドン


赤城「花火の音…みなさん楽しんでいるかしら」

赤城「あぁ、晩御飯おいしかった。ごちそうさまです」パン

赤城「……」

赤城「屋台的ななにかを食べたかった、と言っても贅沢ですね。非常時にはわがままを言ってはなりません。欲しがりません、電気が戻るまでは」

赤城「……」

加賀「赤城さん」

赤城「あら…加賀さん」

112 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:20:00.39 ID:4xxdG3jx0

鳳翔「お疲れ様です、赤城。ここにいたんですね」

赤城「あ、はい。お疲れ様です。鳳翔さん」

蒼龍「赤城さんお疲れさまー!もー探したよー!」

飛龍「一人で食べてないで、赤城さんも中庭に来なよ!」

赤城「ふふ、ありがとうございます。どうしたんですか?みなさん揃い踏みで」

鳳翔「いえ、我が鎮守府では報恩を是としていますので…浴衣を人数分見繕ったり、食材や器具を用意してくれた人には、何かしら報いるところがあってもと思いましてね」

赤城「?…あ、私のことですか?」

113 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:20:56.92 ID:4xxdG3jx0

グラ「お前以外にいないだろう。もっと誇れ」カチャカチャ

赤城「グラーフさん…って、そのお盆に乗せているものは…」

鳳翔「ただ、空腹を誤魔化すのに水をがぶがぶ飲むのはやめてくださいね。汗をかいたとはいえ、やはり体に良くありませんから」

赤城「あ…あはははは…ついつい、アイガモの境地に達してしまって…」

加賀「それでまあ、お水でお腹を満たした人にはくどいかもしれないけど…用意したわよ」

赤城「用意って…え、それですか?ほ、本当ですか!?」

加賀「本当よ。屋台的なもの、所望でしょ?」

114 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:21:55.08 ID:4xxdG3jx0

赤城「こ…こここ、これ…かき氷ですか?」

鳳翔「そうですよ。これも十分に屋台的ではないですか?」

赤城「いちごシロップが…これでもかと氷にかかってます!ここここ、これ、妙に安っぽい紙の器も再現してありますね!」

鳳翔「あとは、はい。スプーン付きのストローです。これもかき氷くらいにしか使いませんね」

赤城「ふわあああっ!い、いいんですか!?」

グラ「ああ。好きなだけ食べていいぞ。頭痛には注意してな」

赤城「いただきます!はむ、はむ!」シャクシャク

赤城「お…おいしい…おいしいです!はむ…はむ…ふええぇぇぇ、嬉しくて涙が出てきます…!」シャクシャクシャクシャク

グラ「大袈裟なやつだなあ、まったく。赤城らしいと言えば、らしいがな」

115 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:23:10.70 ID:4xxdG3jx0

蒼龍「よかったね赤城さん!ほらほら、口のまわりにシロップついてるよ」フキフキ

赤城「ありがとうございますぅぅ…」シャクシャク

飛龍「やっぱり美味しそうに食べるな〜。ただのかき氷なのにすっごい美味しそうに見えてきちゃった…」

飛龍「……」ウズウズ

飛龍「あ、あの、鳳翔さん。使えそうな氷って、まだあったりとか…?」

鳳翔「大丈夫です。おかわりは出来ませんが、人数分くらいならなんとか確保できますよ。食堂に用意してありますので、お手伝いお願いできますか?」

飛龍「やったぁ!食べる食べる!」

蒼龍「デザートはかき氷だあ〜♪」

加賀「ブルーハワイでもたっぷりかけて食べてみようかしら」

赤城「おいひい…おいひい……あ、痛い…いたいいたい頭痛いです!いたーい!」

グラ「やっぱりこうなったな。どれ、私も…あむ…うっ!?頭が……」

116 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:24:31.86 ID:4xxdG3jx0

―同時刻 中庭―


ドン パラパラパラ……


ドン


熊野「キレイですわね…派手なだけの打ち上げ花火も、真下から見るとなかなかに面白いものですのね」

鈴谷「ね〜、角度によって見方が変わるんだから、こんな面白いものもなかなかないよね〜」


ドドン パラパラパラ…


熊野「そうですわね。火花一つ一つが良く見えますわ」

青葉「……」ウズウズ

青葉(あぁー知りたい!熊野さんはどんな下着をはいてるんだろう?ガーターとか、透け透けとか、ソックスベルトとか、紐だったら大事件ですよ!)

熊野「あ、また上がりましたわ」

鈴谷「たーーまやーー!!」


ドン!


熊野「たーーまやー」

青葉「たーーまやーーーっ!!」ガバァ

熊野「っ!!??」

青葉「エッッッ」

117 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:25:44.52 ID:4xxdG3jx0

熊野「なぁっ!?青葉さ…!?」

青葉「は…は…は…」

鈴谷「え、なになにどうしたの?青葉っちくしゃみ出そうなの?」

青葉「……はいてないんですかああぁぁぁぁぁっ!?!?」

熊野「ち、違いますわ!下着のラインが見えないようにしてるからで…普段はちゃんとはいてますわ!」

青葉「写真一枚お願いします!」

熊野「誰が撮らせると思いますの!?」

青葉「いーじゃないですか、減るもんじゃないですし!提督に売り付けてお金の半分を約束しますから!」パシャパシャ!

熊野「いりませんわ!ちょっ…本当にやめてくださる!?」

青葉「これはスクープだあぁぁっ!!」パシャパシャ

熊野「くっ…不覚ですわ……」

118 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:28:47.23 ID:4xxdG3jx0

―同時刻 中庭―

Zara「はいガングートさん♪特性ボンゴレパスタの秋刀魚添え、いっちょうあがりよ!」

Aquila「こっちも出来たわ、ピロシキシチリア風味、召し上がれ♪」

プリンツ「ロシアもジャガイモ食べるって聞いたから、クヌーデルだよ。たくさん食べて!」

コマ「ウォッカを使ったシャトーブリアンです。今だけは貴女のために全力を尽くすわ」

Pola「グルジアワインもいいですねぇ〜ゴクゴクいけちゃいます♪」

ビス「さあガングート!たくさん食べなさい。私たちは永遠の同志なのだから、遠慮することはないわ!」

アイ「Bigburger にCheeseburger, French friesにChicken nugget、さあ好きなものを選んでちょうだい!Refill もOKよ!」

ガン「……一生のお願いだ、提督。こいつらの誤解を解いてほしい…お願いします…」

提督「………」

119 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:32:16.33 ID:4xxdG3jx0

花は散り咲き夜は更け、思い思いに少女達は煉獄の涼を楽しみます。
こうして、鎮守府の束の間の騒乱は過ぎ去っていきました。

翌日の朝、大淀の言っていた通りに電気が復旧し、
またいつも通りの日常が帰ってきました。


ー執務室ー


荒潮「〜♪〜♪」

荒潮「提督〜?少しの間エアコンの温度戻すわね〜」

提督「ああ分かった」


ピッピッ


エアコン【27度】

けれど、電気のありがたみを知った彼らは、
ほんの少しだけ、我慢することを覚えました。

120 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 18:33:49.62 ID:4xxdG3jx0

ー工廠ー


ブィィィィィィィィィィ


夕張「あぁ〜…扇風機もまあ、悪くないわねー」

明石「こっちにも回してよ〜…あーすーずしー…汗かいてなきゃこの風の心地よさは分かんないわね」

夕張「そうね〜」

日向「おい夕張。明石。稼働中の瑞雲はどうした?見当たらないのだが」

夕張「あー。電気バカ食いしてたんで、提督から禁止令食らいました」

日向「なんだとっ!!?」


おわり
121 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 18:38:17.45 ID:4xxdG3jx0
以上で終わりとなります。
ありがとうございました。

途中の花火の画像は、本当は去年の長岡花火で撮った写真を載せようと思ったのですが、
どこにいったのやら、フォルダを探しても見当たらず・・・あえなくフリー素材を使用させていただきました。

次に何を作ろうかまだ決まっていないのですが、折りを見てまた投稿したいとおもいます。
それでは。
122 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 18:38:58.28 ID:4xxdG3jx0
html化依頼、出してきます。
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 21:56:59.31 ID:xOK5xstEO
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 22:13:00.05 ID:RODqBAbk0
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 06:15:46.16 ID:RjihM/NNo
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