ぐだ男「おうち帰る」 マシュ「は?」

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41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/02(土) 16:49:00.66 ID:quUz0jaOo
>>40
ss作家なんてこんなもんだろ
痛々しい奴しかいないのが痛々しい物を書いてるのを見て笑ってやるのがss読む楽しみの一つだぞ
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/02(土) 16:57:23.52 ID:MbaJlqdrO
まぁ、消費しかしない読者様(笑)に比べたらどんな駄作でも生産してくれてるだけ痛々しくてもマシだな
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/02(土) 18:12:19.65 ID:jRmOoHks0
きっといっぱい課金してくれた聖人のような人だよ
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/02(土) 18:26:15.38 ID:bKwXxrUy0
どっかで他の人に言われたんだろ。
45 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/02(土) 19:35:47.33 ID:dSpFeBJp0
茨木「よし。行くぞ。案内するがいい」

ぐだ男「ああ」

茨木「ところで汝の家には何がある? すうぃっちか? ぴーえすふぉーか?」

ぐだ男「一応PS4はあるけど……」

茨木「くっは! 胸が高鳴るわ!」

ぐだ男(小学生男子かよ)

茨木「事前に調べた限りでは新宿を経由して行くのであろう?」

茨木「新宿……一度迷ったが最後よな。前の特異点では散々な目に遭った」

ぐだ男「ああ、そっか。一度来たことはあったな」

茨木「然り。故に吾はもう油断はしない」

茨木「ほれ」

ぐだ男「ん?」

茨木「手を繋げ。それが一番わかりやすいであろう」

茨木「せいぜい吾をえすこぉーとしろ?」ニヤニヤ

ぐだ男「……了解」
46 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/02(土) 19:48:03.24 ID:dSpFeBJp0
新宿

ぐだ男「ここまで来ればもう乗り換えはしない。あとは一直線だ」

茨木「ふむ……やはり特異点とは違うな。ここは。まともに人がうじゃうじゃいよる」

ぐだ男「……そうだな。俺たちが特異点で暴れ回ったお陰だ」

茨木「くはは。いやここまでくると壮観至極。酒呑が一緒ならドーンってやってたな。ドーンって!」

ぐだ男「やめてくれ……あ。そういえばお前、酒呑童子連れてこなかったんだな?」

茨木「誘いはしたが、来なかったのだ。『でぇとと日にち被っとんなぁ。ごめんなぁ』って」

ぐだ男(多分金時関係の予定と被ってたんだろうけど、まともなデートじゃないんだろうな……)

茨木「む。そうだ。土産にTOKI●のサインを強請られたのだ。TOKI●とはどこにいるのだ?」

ぐだ男「そうそう簡単に会えないんじゃないかな……」
47 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/02(土) 19:58:30.40 ID:dSpFeBJp0
ぐだ男の故郷

茨木「きゃはは! ついた! ついたぞ! ついた……けど……」

茨木「本当に何もないな。実は埼玉だったりしないか?」

ぐだ男「しないしない。本当に俺の故郷です」

茨木「ま、よいわ。吾の目的は主に汝の家だからな」

ぐだ男「何も無いから大したおもてなしはできないけど……」

茨木「ううん! 『私』、『あなた』の家がとっても楽しみなんです!」キラキラキラ!

ぐだ男「はぎゃっ!?」ガビーンッ!

茨木「私……ずっと見てみたかったんです。あなたの生まれ育った町。生まれ育った家……家族……」

茨木「ずっと一緒だったんです。興味を持つなって方が無理ですよ!」キラキラキラ

ぐだ男「ごめん! 先に言うべきだった! お前の口調は『方言』で通すから演技をやめてくれ!」

ぐだ男「すげぇ気持ち悪い!」ガタガタ

茨木「ちっ」
48 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/02(土) 20:10:28.56 ID:dSpFeBJp0
ぐだ男宅

ぐだ男「……ああ。俺の家だ」

茨木「マンションか。一軒家を想像していたが」

ぐだ男「本当パッとしない家だけど、それでいいならあがっていってくれ」

ぐだ男「……なんか今更だけど、人類史救ってよかったなぁ」

茨木「……ん? お? おい。マスター」

ぐだ男「何?」

茨木「超低級だが地縛霊がいるぞ。多分あの一番上の角っこの部屋だ」

ぐだ男「後でこっそり祓おう! それ俺の家だ!」ガビーンッ

茨木「事故物件か……酔狂よなぁ」
49 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/02(土) 20:24:59.59 ID:dSpFeBJp0
茨木「そういえば汝の家には今、誰がいるのだ?」

ぐだ男「お母さんがいるはずだよ。お父さんは仕事中」

ガチャリンコ

ぐだ男「ただいまー! 一年ぶりに帰ってきたよー!」

ドヨォォォォン

ぐだ男「湿気ぎゃあ!」

茨木「カビ臭っ! 何事だ!?」

母「ああ……お、おかえりーーー……」ガタガタ

ぐだ男「……」

茨木「あそこで這いつくばっている貞子はなんだ? 駆除していいのか?」

ぐだ男「俺の母さんだよッ! 貞子になってるけど!」ガビーンッ!

母「ぐはぁっ」ビシャッ

茨木「御母堂、吐血したぞ」

ぐだ男「母さーーーんッ!」ガビビーンッ!
50 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/02(土) 20:30:15.76 ID:dSpFeBJp0
茨木「ああ。なんだ。何が起こっているのかと思えば、吾の妖気にあてられて地縛霊が強化されてしまったようだ」

ぐだ男「霊障か! 茨木、祓うぞ!」

茨木「心得た」

地縛霊「お前もろう人形にしてやろうかァーーーッ!」

茨木「アンパーンチ」バキッ

地縛霊「ぎゃばんっ」ブシュウ

茨木「除霊完了よ」

ぐだ男「弱ッ」

茨木「バカめ! 吾が強いのだ!」

母「あ、元気になった」
51 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/02(土) 20:38:52.58 ID:dSpFeBJp0
母「あら、ぐだ男。ごめんなさい。恥ずかしいところを見せちゃったわね」

ぐだ男「い、いいんだよ! そんなことより大丈夫!? さっき死にそうになってたけど!」

母「バッチリ全快よグヘァ」ビシャッ

茨木「あ、また吐血した」

ぐだ男「無理するなーーーッ!」

茨木「この国の救急車の番号は何番だ?」

母「あら。あらあらあら……ぐだ男。あなた、友達って女の子だったの」

茨木「あ。茨木……です。よろしくお願いす……します」ペコリ

母「ふふ。ふふふふふふ」

母「孫の顔くらいは見たかったわ」ガクリ

ぐだ男「母さーーーんッ!」ガビーンッ!
52 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/02(土) 20:44:13.18 ID:dSpFeBJp0
あ、AP消費の時間だ。休憩します!
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/02(土) 20:52:20.71 ID:OHlaFk6B0
乙乙
良かったら才囚学園に行ったエドモンの様子が分かるSSを教えてくだはい
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/02(土) 21:05:42.75 ID:ntwJNSCDO
お母さんには孫を仕込む共同作業でもじっくり見学してもらおう
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/02(土) 21:27:56.91 ID:KKn2dCego
乙―
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/02(土) 21:37:59.49 ID:bUua+zJl0
スレタイの発言したら頼光さんに拉致されそう
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/02(土) 22:50:39.83 ID:bvgwQF5ZO

茨城童子外見年齢多めに見ても中学生ぐらいだからヤバイな


>>53
霧切「探偵として地味なのはどうかと思うわ」 最原「はあ……」 ?
何かアンジーが捕まってエドモンが脱獄させた
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/02(土) 22:52:20.22 ID:WHiIVq+vo
金さんが全力で止めるから…茨木さんは煽りそうだけど
59 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/02(土) 22:53:35.83 ID:dSpFeBJp0
>>57
最原「二周目は彼女と共に」 白銀("嘘"! だけどね!)

でも出てます。同じくちょい役だけど。
今日のところはドラクエしてから寝ます!
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/03(日) 03:46:12.44 ID:bIo2Z2Quo
ああ、逆転の人か!
61 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/03(日) 18:54:09.40 ID:8JDxdGfM0
その後

茨木「……悪いことをした。まさかしょっぱなから御母堂を病院送りにしてしまうとは」

ぐだ男「いや。いいんだ……極初期段階で霊障を祓えたから、どうも症状は単なる血液不足で済んだみたいだし」

ぐだ男「あの分なら軽く輸血して、経過を見たらすぐ退院だろ」

茨木「むう。この場合、旅行保険とは適応されぬものなのだろうか」

ぐだ男(思ったより気にしてるみたいだな。鬼なのに)

茨木「勘違いをするな。吾は吾が意図しない人的被害を是としないだけだ。心配しているわけではないぞ?」

ぐだ男「そういうことにしておくよ」

茨木「しかし御尊父殿にはどう説明したものか……」

ぐだ男「俺からやっとく。どうせお父さんは病院の方に直行だからな」

茨木「なに?」

ぐだ男「そのまま病院近くの漫画喫茶に泊まるって……あ! 気にするなよ! お前のせいじゃない!」

茨木「それはそうだが。吾が気にしているのは別のことだぞ?」

ぐだ男「ん?」

茨木「二人きりだ」

ぐだ男「……んっ!?」
62 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/03(日) 19:02:04.04 ID:8JDxdGfM0
茨木「きゃはは! いやまさかここまで完璧な二人きりの状況を作り出せるとは! 吾も予想外だ!」

ぐだ男「今となっては怪しいぞ! お前、まさか地縛霊を見たとき『しめた』とか思わなかっただろうな!?」

茨木「さてどうであろうなぁ? いや確かに意図的に地縛霊を強化することくらいはできようが、五分前のことなどとんと覚えておらぬわ」

ぐだ男「鬼ィ!」

茨木「莫迦め! 今頃気付いたか! きゃっはは!」

茨木「して。ぴーえすふぉーのソフトは何があるのかの……おお……!?」

茨木「FF十五があるではないか! 退屈せずに済みそうよな!」

ぐだ男「えっ。マジで?」

茨木「む? 汝……のものではないのか。当然よな。一年以上家を空けていたのだから」

ぐだ男「お父さんの趣味……ってわけでもなさそうだな。買っておいてくれたのか……」

茨木「きゃは。随分と思われていたようだ。妬けるぞ?」

ぐだ男「……」

茨木「料理も霊障の影響でカビだらけだ。飯はどうする?」

ぐだ男「外食しよう。ゲームは帰ってきてから」

茨木「今夜は長くなるぞ……?」ニヤァ
63 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/03(日) 19:13:11.86 ID:8JDxdGfM0
ファミレス

茨木「……?」

茨木「こんなものか? ぱふぇとは思ったより小さいものなのだな?」

ぐだ男「ここのヤツはコロコロ買える値段で提供されてるからな。それなりに小さいぞ」

ぐだ男「でも結構腹は膨れる」

茨木「ケチめ。まあいい。とにかく食べる」

茨木「……むう……これは……」

茨木「プリン。アイスクリーム。チョコアイスの味が……調和しているだと……!?」

茨木「この調和の正体は……そうか。バナーナ! バナーナだな! 溢るる滋味で子を抱く母のように優しく纏めておる!」

茨木「これは値段以上だ……値段以上の逸品だ、が!」

茨木「少ねぇぇぇぇぇぇ! こ、これが人間のやることか……あまりにも……あまりにも少ない……!」ワナワナ

ぐだ男「パフェ一つでどこまでエキサイトしてんだよ……」


リュウノスケェェェェ! 最高ニcoolナパフェヲ見セテアゲマショウ!

流石ダヨダンナァ!


ぐだ男「あれ。あっちも結構エキサイトしてるな……そんな美味しいのか?」

茨木「分けんぞ。絶対」
64 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/03(日) 19:23:00.58 ID:8JDxdGfM0
prrr

ぐだ男「電話? 非通知……」

茨木「出る必要あるまい?」

ぐだ男「まあ何かイヤな予感するけど一応出るよ」ポチリ

ぐだ男「もしもし?」

BB『セーンパイっ! どうですか!? ときめきでメモリアルに残る甘い日々を過ごしていますかー?』

ぐだ男「顔がうるさい」

BB『顔がッ!?』ガビーンッ

ぐだ男「いやなんかもうお前、どんな顔してんのか声でわかる。ウゼェ」

BB『ちょ、酷くないですか。ていうか私に対する扱いがメフィストさん級に悪いですよねセンパイ』

BB『そこまでされる謂われはないんですが』

ぐだ男「俺の予定を勝手に改竄するような後輩にはお似合いの対応だ。あとメフィストはお前より待遇が上だ」

BB『帰ったら床這いつくばらせて靴を舐めさせてあげます』

ぐだ男「そういうところだぞ?」
65 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/03(日) 19:31:20.63 ID:8JDxdGfM0
BB『まあこっちもこっちで悪いとは思ってたんですよ? 勝手にこんなことして』

ぐだ男「胡散臭ぇー」

BB『流石に逆ギレしますよ?』

ぐだ男「逆ギレだと自覚できてんのならやめろよ……!」

BB『まあともかく、困ったときはそれなりに責任は取りますって報告です』

BB『イタズラは後始末までしっかりと、ね?』

ぐだ男「あ、よろしく頼む。実は」

BB『お母さんの入院費はご心配なくー。あとコレに関してカルデアにレポートで提出する必要はありません』

BB『外に出たサーヴァントが被害出した、なんてクソ真面目に報告したらどんな目に遭うか……』

ぐだ男「もみ消すのか?」

BB『プルプル……僕、悪いBBじゃないよ……』

ぐだ男「……程ほどにな。ある程度はこっちでも泥被るから」

BB『あんっ! マスターの優しさで、脳味噌フットーしそうだよぉ!』

ぐだ男「顔がうるさい」

BB『またっ!?』ガビーンッ!

BB『じゃ、そういうことで。そろそろカルデアの内部から傍受されちゃうかもなので』

ぐだ男「了解……」
66 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/03(日) 19:46:38.81 ID:8JDxdGfM0


茨木「ば、バカな……国が滅んだ……? 昨日?」

茨木「昨日吾は何をしていた……!? 猫ちゃんのために魚釣ってた……!」ガタガタ

ぐだ男(ゲームに熱中してやがる……)

ぐだ男「……あ。ジュース切れた。コンビニに補給しに行く」

茨木「む? よせ。やめろ。行くな」

ぐだ男「え?」

茨木「せっかく二人きりなのだ。それに、一人でげぇむしてても楽しくない」

ぐだ男「……そうか?」

茨木「あ、でも吾が汝と一緒に行く分にはまるで問題はないな!」

茨木「な!」

ぐだ男「一人だけでいいって」

茨木「くはは! 莫迦め! 汝に決定権などあると思うか?」

ぐだ男「……まったくお前ってヤツは」

茨木「……そういう趣向も悪くはないと思うのだが、な」

ぐだ男「ん?」

茨木「……できるだけ『お前』ではなく名前で呼べ。そっちのがなんかいい」

ぐだ男「……茨木童子」

茨木「くは。もっと優しい感じで……」

ぐだ男(妙に甘えてくるな、今日は……いや、違うな。普段から甘えてきてるか。甘え方の質が違うだけで)
67 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/03(日) 19:56:59.05 ID:8JDxdGfM0
茨木「今日は汝は吾一人が独り占めだからな! とにかく思いついた贅や趣向を片っ端から試させてもらうぞ!」

茨木「今日は寒いので無駄にくっついてみたりとか!」ダキッ

ぐだ男「うわっ!」

茨木「おお、これは……いいな。酒呑とか傍にいたら恥ずかしくてとてもできぬ」

茨木「決めたぞ。寝るときもこんな感じで」

ぐだ男「お前、魔力放出で温まれるから必要ないだろ」

茨木「必要のないことを贅と呼ぶのだ。それに」

ぐだ男「それに?」

茨木「イヤではなかろう?」

ぐだ男「……」

茨木「……えっ? い、イヤなのか?」

ぐだ男(ぐっ……!)

ぐだ男「イヤじゃないです……」

茨木「そうであろう!」

ぐだ男(あー……寝てる間に溶かされて酒にされてないかだけが心配だな……)

ぐだ男(酒呑童子じゃないし、茨木ならその心配ないか?)

ぐだ男(いや、金時も鬼の危険性については言ってたし、一応それなりに警戒はしておくか……)

茨木「おい。何をしておる?」

ぐだ男「ん?」

茨木「汝の方からも吾を抱きしめよ……心細いであろう」

ぐだ男「……」

ぐだ男(警戒持つかなぁ!? これ!)
68 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/03(日) 20:06:39.90 ID:8JDxdGfM0
浅草 雷門周辺

BB『……という感じですね! イバラギンさんとセンパイの様子!』

マシュ「こ、これは……」

デオン「ふむ。デレッデレだな」

エリザ「喉からゴロゴロ音がしないのが不思議ねー」

ジャック「私たちもおかあさんに抱きしめられながら寝てみたいなー」

マシュ「待って。そこじゃなくって。まずそこじゃなくって!」

マシュ「これ盗撮ですよね!? どうやってカメラしかけたんですか!?」

BB『……』

マシュ「BBさん?」

BB『本当に聞きたいですか?』ギンッ

マシュ「ア、ハイ。ナンデモナイデス」

デオン「深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いているのだ」

エリザ「え? なんで急に名言言ったの?」

ジャック「で。次は誰だっけ?」

デオン「私だな。おそらく母上も帰ってくるころになるだろう。いい感じにフォローしておくさ」

ジャック「よろしくね?」

デオン(ついでにカメラも駆除しておこう)

BB(とか考えているだろうから今は使ってない別のカメラを明日は使おう)

マシュ(って考えているんだろうけど、黙っておこう……)

ジャック(人形焼き美味しい)モグモグ
69 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/03(日) 20:20:27.39 ID:8JDxdGfM0
明日は早いので早めに寝る準備!

続きは夕方!
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/03(日) 22:34:15.17 ID:3y/xKYROo
デオンくんちゃん諜報活動競り負けてるやん
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/03(日) 22:59:29.35 ID:afU4qNyGO

デオンくんちゃんは中世のスパイたしねえ……
72 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/04(月) 17:53:38.49 ID:31YJvBuz0
マシュ「……でも。ふふっ。微笑ましいですね。茨木さんも二人きりだとハメを外すみたいです」

デオン「ああ。そうだな。地縛霊事件に関しては証拠がないので目を瞑るとしよう」

エリザ「……ん? 待って。何か様子が変よ?」

マシュ「え?」

茨木『さて。それではマスター。風呂に入るぞ。背中を流せ』

ぐだ男『はいはい』

デオン&マシュ&エリザ「何ィーーーッ!?」ガビーンッ!

ジャック「どうしたの?」

マシュ「せ、先輩が茨木さんとお風呂に……!」

ジャック「え? いつも通りじゃない? 私たちもお風呂に一緒に入ってるよ?」

デオン「余罪が増えたッ!」ガーン!

エリザ「え……ちょ、これ。あれ? 何? 何なの?」ワナワナ
73 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/04(月) 17:57:41.82 ID:31YJvBuz0
マシュ「BBさん! 洗面所と風呂場の監視カメラは!?」

BB『えっ』

マシュ「……BBさん?」

BB『はっ、はあ!? 何言っちゃってんですか!? そんなところにカメラ仕込むわけないじゃないですか!』

BB『常識で考えてくださいよ!』

マシュ「がふっ」ガビーンッ!

デオン「カルデアでも最大級に非常識なヤツに常識を説かれた」

エリザ「私なら自殺してるわね」

マシュ「す……すいませんBBさん……私が浅はかでした」

ジャック「謝らなくってもいいよー。ナメクジにキスするより屈辱的でしょ?」

BB『どいつもこいつも私のこと何だと思ってるんですか』
74 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/04(月) 18:02:02.33 ID:31YJvBuz0
BB『あ、でも音声を拾うくらいなら可能ですよ』

マシュ「いいえ! いいえ! これに関しては看過できません!」

マシュ「今すぐ先輩の家に直行して、この蛮行を止めてきます!」

デオン「待った。その必要はない」

マシュ「えっ」

エリザ「その理由は?」

デオン「絵だけ見れば確かに完全にアウトだが……それを言ったら、そもそも私たちの盗撮自体がそもそもアウトだ」

マシュ「ぐっ……それは……!」

デオン「何よりも、これはチャンスだしな」

マシュ「えっ?」

デオン「マスターが茨木童子と一緒に風呂に入っている……その事実を私が今知ったということが大事だ」

デオン「押せば私もこのくらいは……ふふふ」

マシュ「デオンさーーーんッ!?」ガビーンッ!
75 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/04(月) 18:09:09.85 ID:31YJvBuz0
エリザ「……そうねえ。切り札としては悪くはないかしら」

エリザ「もしもアイツが私のことを拒絶したら、このことをネタにして思いっきり脅しかけてやるわ」ニヤァ

マシュ「いやいやいやいやいやいや! ダメですよ! 脅しのネタにするために看過しろと!?」

デオン「私はそこまでは考えてない。が、まあ万が一にでもマスターが私のことを拒むのなら吝かではないな」

ジャック「私たちにはネタはいらないよ。この魔法のステッキを使えば一発だもん」ギャランッ

マシュ「ナイフです、それはッ!」

マシュ「だ、ダメです。絶対に! そんなつもりなら猶更止めてきます!」

デオン「浅草から彼の家まで行くのには結構時間がかかるぞ。そのころには全て終わっているんじゃないかな」

マシュ「がっは……!?」

マシュ「……い、いえ。入浴を阻止できなかったとしても、これ以上なんらかの罪を犯そうとしているのなら……」

マシュ「更なる罪を重ねる前に、私が止めることができるはずです!」

デオン「なるほど。一理ある。どう思う? ジャック・ザ・リッパー」

ジャック「……」
76 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/04(月) 18:15:29.41 ID:31YJvBuz0
ジャック「マシュは偉いね……」

マシュ「えっ」

ジャック「私たちはね、おかあさんが大好き。でもね、マシュのことも好きなんだよ」

ジャック「おねえちゃんがいたら、こんな感じなのかなって」

マシュ「じゃ、ジャックさん……」

ジャック「マシュはいい子で、頑張り屋で……私たちにも優しくって……」

ジャック「そんないい子なマシュにはイースターエッグをプレゼントしてあげる」ピンッ

コロンッ

マシュ「……?」

マシュ「……いえ、これはイースターエッグではなくフラッシュバ――」


ドカァァァァァァン!


マシュ「〜〜〜〜〜〜ッッッ!」

デオン「よし。警察が来る前にマシュを拘束。連行。夜が明けるまでホテルで監禁しよう」

エリザ「白百合の騎士のくせに真っ黒ね、アンタ」

デオン「ふふふ。私だって休日はハメを外すさ」

BB『サンクトペテルブルクみたいに! サンクトペテルブルクみたいに!』

デオン「黙れ」

ジャック「縛るよー」
77 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/04(月) 18:24:00.38 ID:31YJvBuz0
マシュ「むぐー! むぐうー!」ジタバタ

デオン「暴れなくってもすぐに拘束は解く。そうだな、二人が就寝したあたりで」

エリザ「さてと。二人がこれからどんな醜態を晒すのか見物ね……」

エリザ「できるだけ参考にしないと……」

ジャック「爆音のせいで騒がしくなってきちゃった。早く行こう?」

デオン「縛ったマシュをまともに運ぶのは難易度が高いな。エリザ。飛行して輸送してくれ」

エリザ「えー。面倒くさーい」

マシュ(なんなんですか、この手際の良さ!)ガビーンッ!
78 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/04(月) 18:25:58.19 ID:31YJvBuz0
休憩します!
79 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/04(月) 19:45:13.64 ID:31YJvBuz0
BB『……』

BB(一応、BBちゃんの手に負えないヤツは出来る限り初期段階で同行できないよう除外してたんですけど、よく見たら……)


ジャック:混沌・悪
茨木童子:混沌・悪
エリザ:混沌・悪
デオン:中立・中庸
マシュ:秩序・善


BB『あれ? 混沌・悪率多いような……』

BB『……ま、いっか!』

デオン「BB。映像の中継は止めるな」ニヤァ

エリザ「ついでに録画もお願いねー」バッサバッサ

マシュ「もがー!」
80 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/04(月) 19:48:52.05 ID:31YJvBuz0
茨木「あー。さっぱりしたー……」ツヤツヤ

ぐだ男「二人じゃあの風呂狭いだろ。のびのびはできなかったな」

茨木「いや。それはそれで乙であったぞ?」

茨木「さあ。そろそろ寝るとするか」

ぐだ男「……」

茨木「先も言ったが、布団は一つでいいからな?」

ぐだ男「マジか」

茨木「せいぜい寝首を掻かれぬよう、気を付けよ?」

ぐだ男(それも心配だけどさ……)
81 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/04(月) 19:51:58.10 ID:31YJvBuz0
十分後

ぐだ男(……電気を消して、二人して布団に潜り込む)

ぐだ男(やっぱ微妙に熱いな……確かに今日は冷えるけどさ)

茨木「……くくく」

ぐだ男「ご機嫌だな」

茨木「当然であろう。中々できぬ趣向ゆえな」

茨木「……ああ、いい匂いだぁ……本当に」スンスン

ぐだ男「……お、おい……」

茨木「お、い、し、そ、う」ニヤァ

ぐだ男(やっぱりあまりにも軽率だったかもしれない!)ガビーンッ!
82 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/04(月) 19:57:53.45 ID:31YJvBuz0
ぐだ男(闇の中にあってもコイツの眼光だけは爛々と光って見える)

ぐだ男(宝石だとか蛍だとか、そういうのが持っている神秘的な光みたいで美しい。が、怖い!)

茨木「……」ペロ

ぐだ男「うっ……」

ぐだ男(首筋を舐められた)

茨木「いいなぁ。いいなぁ……顔つきはどう見ても凡夫なのに、凄くいいなぁ……!」ペロペロ

ぐだ男「茨木。まさか本当に俺を食ったりは……」

茨木「……」ガブリ

ぐだ男「いっつ!」

ぐだ男(まだギリギリ甘噛みで片付けられる程度の痛み。だが、その内エスカレートしそうだ。その気配がある)

茨木「……」

茨木「血で汚れるかもしれんな。よし」ゴソゴソ

ぐだ男「ん? おい。おい。暗闇でよく見えないが、まさかお前」

茨木「服を脱いでおるぞ?」

ぐだ男「」
83 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/04(月) 20:08:22.24 ID:31YJvBuz0
茨木「汝も血で服を汚したくなければ脱いでもよいぞ?」

ぐだ男「遠慮しておきます!」

ぐだ男(流石に布団の中で男女両者素っ裸はまずい! 一緒に風呂に入っておいて今更感凄いけど!)

茨木「はぁっ……はぁっ……あむっ」ガブリッ

ぐだ男「いたっ……!」

ぐだ男(今度は強く噛まれ、血が滴り落ちる感覚が肌を伝う)

ぐだ男(こ、これはまずい……明日には骨になってるかも……!)ゾッ

茨木「……高揚してきたぞ……いいなぁ。なんか汝の悲鳴と苦悶の顔を見ていると……こう、凄く……!」

茨木「もっと欲しくなるぞ」ニヤァ

ぐだ男「流石に全部はやれないぞ!? まだカルデアでやること沢山残ってるんだから!」

茨木「……」

茨木「汝、吾のマスターであろう。いよいよ危なくなったら手綱を取れ」

茨木「まだやめたくない。もっと欲しい」

ぐだ男「茨木童子……!」

茨木「んっ……ちゅ……れろ……」

ぐだ男(……鬼の食事はまだ続く)

ぐだ男(仮に、本当に俺が言ったところで止まるのか?)

ぐだ男(……)

ぐだ男(怖いので考えるのをやめた。それに――)

茨木「……ああっ……!」

ぐだ男(正直、ここまで悦んでいる茨木童子を中途半端なところで止めたくない)
84 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/04(月) 20:14:07.35 ID:31YJvBuz0
ホテルの一室


デオン「……」

エリザ「……真っ暗闇で何も見えないわね。水音と悲鳴と布ずれの音は聞こえるけど。あと茨木の甘い笑い声」

デオン「布団で何かしているということしかわからないな」

ジャック「大人のプロレスごっこ?」

デオン「BB。画面を明るくできないのか?」

BB『いやぁー。あえて暗闇ではまったく視界が通らなくなるカメラをしかけたので無理ですねー』

BB『ブルーレイだと闇が全部晴れます』

エリザ「見えるんじゃない」

マシュ「見たいような、見たくないような……」

デオン「ふむ。まあいい。こっちも似たようなことをすればいいだけだ」

デオン「……」

デオン「いや、これ以上のことをすればいいだけだ」ニヤァ

エリザ「本当真っ黒ねアンタ。あの王妃が見たら泣くわよ」

デオン「黙っていてくれ」

エリザ「いいけど」

BB『私は黙っていられません!』キラッ

デオン「死んでくれ」
85 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/04(月) 20:17:46.00 ID:31YJvBuz0
今日のところはこれで終了! 続きはまた明日!
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/04(月) 20:19:41.68 ID:D172RKYDO
まぁ捕食されてもドラゴンボールがあれば生き返るから多少はね
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/04(月) 23:26:54.50 ID:88LoHW1do
ほら困った時はエドモン呼べばなんとかなるから
88 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/05(火) 19:20:24.08 ID:ieoj2/n50
BBの日記
イバラギンさんの番が終わり、次はデオンくんちゃんさんの番。
あの時期のフランス人って大抵堪え性がないからなー。心配だなー。
場合によってはジャックさんの荷物に入れておいた天然痘ウイルスが役に立つかもしれません。一応彼女? 彼? には罹患したという逸話がありますので。死因ではないにしろ足止めはできるでしょう。

ところで巌窟王さんから黒い本の形をしたアーカイヴデータが送られてきました。タイトルは学級日誌。
才囚学園の生徒十六人のプロフィールと、恩讐的(?)に点数が高いところを纏めたデータのようです。

うんうん。全部手打ちですか。生徒同士の恋模様とか激情とか屈託とか細かく書かれていて中々見ごたえが――


マジで何やってんですかあの人ッ!


仮のマスターは夜長アンジーさんという女の子だそうです。
やべぇ、ありえないほど馴染んでるんですけど。帰ってきますよね? 帰ってくるんですよね?
学級日誌の行間の節々から、あの『クハハ』という笑い声が聞こえてくるようです……ウゼェ!
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/05(火) 19:27:11.59 ID:gRSytnRzO
礼呪三画で復活
90 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/05(火) 19:29:54.04 ID:ieoj2/n50
ホテルロビー

茨木「くはは! 楽しかったぞ!」

ぐだ男「マシュ。治療用スクロールとか持ってない?」ボロッ

マシュ「噛み傷だらけッ!?」ガビーンtゥ

デオン「エキサイトしすぎだ」

エリザ「ああもう。危うく私の分までなくなるところよ」

ジャック「いたいのいたいのとんでけー」

ぐだ男「ありがとジャック」

マシュ「す、すぐにスクロールを取って来ます!」バタバタ
91 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/05(火) 19:36:46.72 ID:ieoj2/n50
シュワァァン!

ぐだ男「あー、痛かった」

マシュ「い、茨木さん……! マスターになんてことを!」

茨木「いいっ!? いや、吾も悪いとは思ったのだぞ! 思ったのだが!」アタフタ

茨木「そ、その……マスターが優しすぎてな。かなりギリギリまでやってしまった。すまぬ」

エリザ「あー。わかるわかる。私もたまにコイツのこと刺殺したくなるもの。どうせ許してくれるし」

マシュ「!?!?」ガビーンッ

デオン「諦めよう、マシュ。悪属性とはこういうものだ」

ぐだ男「一緒に歩むこと自体は可能だと確信してるけど、決定的にわかりあうことは不可能な面子だからな」

マシュ「せ、先輩も先輩です! もっと強く拒絶してくれれば、こんな怪我……!」

ぐだ男「し、死んでないから大丈夫だ! なっ!」

茨木「大丈夫だぞ!」

マシュ「……酒呑童子さんに報告します」

ぐだ男&茨木「にゃんとぉ!?」ガビビーンッ!

エリザ「終わったわねー、二人とも」
92 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/05(火) 19:44:04.45 ID:ieoj2/n50
ジャック「ねえねえおかあさーん」

ぐだ男「なに?」

ジャック「朝起きたときに茨木が裸だったけど、なんで?」

ぐだ男「」

マシュ「……先輩」

ぐだ男「」ビクッ

マシュ「先輩」

ぐだ男「」ガタガタ

マシュ「先輩」ゴゴゴゴゴ

エリザ「やめなさい。心臓に負担がかかりすぎて死ぬわよ」

ぐだ男(なんでジャックはうちのことを見てきたみたいに話すんだろう……!?)ガタガタ
93 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/05(火) 19:47:30.06 ID:ieoj2/n50
デオン「ともかく、今日は私の番だ。観光の土産は期待している」

デオン「ふふふ。今日は忙しくなるぞ。マスター」

ぐだ男「あ、お、おう……」

ぐだ男「……サンクトペテルブルクみたいな待遇は期待するなよ?」

デオン「一応弁解させてもらうが、私は一応あそこに公務で行ったんだ!」

デオン「ついでに、文献にあるような贅沢三昧もしてないぞ! 少ししか!」

ぐだ男(してんじゃねーか)

マシュ(……ひとまず、デオンさんなら安心でしょうか……?)
94 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/05(火) 19:49:06.82 ID:ieoj2/n50
休憩します!
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/05(火) 20:14:36.24 ID:ufCT96OBo

エドモンの学級日誌見たい
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/05(火) 20:40:35.81 ID:sNes4JUXo

酒呑童子への報告に震える茨木童子であった
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/05(火) 20:41:53.06 ID:ioXfAqMlo
エドモン元船乗りだし隅々まできっちり日誌書き込んでそう
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/06(水) 17:13:12.80 ID:Ng0EGB9HO
頼光に報告してたら首が飛んでたなww
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/06(水) 17:29:44.50 ID:1wu5LO1SO
産みの母親に対して母親をやらせていただいている頼光と申します、と挨拶する頼光ママ
100 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/06(水) 20:23:57.86 ID:vY3arngU0
マシュ「……行ってしまいましたね」

エリザ「デオン……デオンねー。カルデアではマシュの次の古株だったかしら。次点で私だけど」

マシュ「そうですね。冬木市から今に至るまでずっと私たちを守ってきてくれた頼り甲斐のある騎士です」

エリザ「アイツ割と欲しがるわよ。あの王妃やフランス系サーヴァントがいない場所では特に」

マシュ「え?」

エリザ「なんというかねー……経済観が違うのよね、根本的に」

茨木「堪え性はないな」

ジャック「食べられる? 今度は性的な意味で」

マシュ「えっ」

エリザ「うーん、デオンの伝記には妙に色恋の話が少ないのよねー。アイツの好みって何なのかしら」パラパラ

茨木「今はひとまずマスターであろうよ。まあごっこ遊びのようなものかもしれんが」

マシュ「なんかみんな妙にデオンさんの生前に詳しいと思ったら……!」

マシュ「エリザさんの持ってるそれ、伝記ですね!? デオンさんの!」

茨木「吾がマスターの家から拝借してきたぞ。正確に誰のものかはわからんが、カルデアに来る以前から知っていたようだな」

BB『……あ。それマスターの部屋にもありましたね。多分こっちのはカルデアの図書室から借りて来たものだと思いますが』

マシュ「あの二人にそんな因縁が……!」

マシュ「……」

マシュ「マスターの部屋に……?」

BB『あ。ご心配なく。マスターのいない間の不法侵入ですので甘い展開はありませんでしたよっと』

マシュ「後でお説教です」

BB『はい』
101 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/06(水) 20:32:43.29 ID:vY3arngU0
ぐだ男家

デオン「ここがマスターの家……か」

デオン「ふむ。確かに……どことなくキミの残り香を感じるね」

ぐだ男「変な言い方はよしてくれ」

デオン「おっと、すまない。気を悪くしないでくれ。こちらも少し気分が高揚しているんだ」

デオン「……ふふっ。で、マスター」

ぐだ男「なんだ?」

デオン「これくらいの量で大丈夫かな?」

ぐだ男「え。何それ……チャフ?」

デオン「うん。チャフ。そこら辺にばら撒けばあらゆる電波機器は一時的に使用不可になる」

デオン「BBがジャックの荷物にせっせこ入れていたのを見たんだ」

ぐだ男「……」

ぐだ男「で、デオン。まさかそれをバラ撒いたりしな――」

デオン「ぽいっと」ポイッ


ボォォォンッ!
102 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/06(水) 20:37:09.18 ID:vY3arngU0
ザザーッ

マシュ「……」

エリザ「BB。復旧は?」

BB『無理ぽ』

ジャック「あー。確かにチャフが無くなってるね」ゴソゴソ

BB『もう。扱いには気を付けてって言ったのに』

マシュ「先輩ーーーッ!」ガビーンッ!

BB『チャフが晴れたら復旧はすると思いますが……多分今、デオンさんは絶対に見られたくない何かをマスターにしているでしょうね』

茨木「具体的には?」

BB『ドロドロのキッスとか?』

マシュ「ドロドロの!?」

BB『ヤられちゃった』

マシュ「ピットくんみたいに言わないでくださいッ!」
103 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/06(水) 20:44:11.03 ID:vY3arngU0
茨木「魔酒よ。憂いても仕方がないぞ? というか序盤からこんなに飛ばすつもりなら」

エリザ「以降は大人しくするでしょうね。それなりに。BBを楽しませるようなマネもしたくないでしょうし」

ジャック「カメラの向こうでゲタゲタ笑われてるんだと思うと気分最悪だしねー」

BB『てへっ』

エリザ「鑑賞会一旦中止ー。今日は銀座で寿司食べに行くわよー」

茨木「最近の寿司屋はパフェを出すらしいな!?」キラキラ

エリザ「回らない寿司屋だから期待するだけ無駄よー」スタスタ

マシュ「先輩……どうかご無事で……!」
104 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/06(水) 20:54:15.69 ID:vY3arngU0
デオン「さあ。これで助けは呼べない……キミはまさに私の手の平の上というわけだ」ニヤァ

ぐだ男「お、お前……なんのつもりだ?」ヒキッ

デオン「監視カメ、ゲフンゲフン! もとい、キミが助けを呼べない今のうちに!」

デオン「私が!」

デオン「色々する!」ズギャァァァン!

ぐだ男「こ、この野郎! 正気か!? 部屋の中でチャフばら撒いたりしたら」

デオン「掃除が大変だな! だが安心しろ! 後で私が全部片づける! そしてジャックに返す!」

ぐだ男「使用済みのものを返すのならそれはゴミ処理だろッ!」

デオン「騎士道にもとるようなことはしないさ! しないとも! 何故ならば!」

デオン「休日だからな!」
105 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/06(水) 21:01:34.98 ID:vY3arngU0
デオン「覚悟しろ……私はキミに……私は……?」

ぐだ男「ん?」

デオン「……」




デオン「具体的に何するか考えてなかった……!」ガーンッ!

ぐだ男「チャフまで用意しておいて!?」ガビーンッ!

デオン「ああ……えーと、えーっと……ひとまず」ダキッ

ぐだ男「……え? ひとまず……何?」

デオン「だ、抱き着いてみたりとかー……?」カァァ

ぐだ男「……」

ぐだ男「お前、悪いこと考えるの得意じゃないだろ」

デオン「くそう」エグエグ
106 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/06(水) 21:07:52.91 ID:vY3arngU0
デオン(BBの監視カメラの完全除去は不可能だろうな、と思った)

デオン(なので発想を変えるしかなかった。除去せずに無力化させればいいと)

デオン(無力化できるのはせいぜいが三分かそこら。あんまり長い時間はない)

デオン(その短い時間で何をするのか……まったく考えてなかった!)

デオン(最悪の場合、開き直れば……つまりBBに嘲笑されることを気にしなければもっと色々できる! できるが!)

デオン(くっそーーー! それを差し引いても、このチャンスをモノにできなかったのは痛すぎるーーー!)

ぐだ男「別にいいって。甘えたいのなら素直にそう言えば」

デオン「……!」

ぐだ男「もう長い付き合いなんだからさ」

デオン「でも……」

ぐだ男「というか、今まで守ってもらってきたからさ。甘えてもらいたいんだ。こっちが」

デオン「む……」
107 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/06(水) 21:14:54.86 ID:vY3arngU0
デオン「じゃ、じゃあその……あの……キス……とか」

ぐだ男「ん?」

デオン「……する方じゃなくって、してもらいたい。キミの方から」

ぐだ男「……お、おう。いきなりハードル高いな」

デオン「頬でも手の甲でも好きなところに。唇でもいいが」

ぐだ男「……あー、えーっと……ごめん、頬で」

デオン「ふふっ。いいよ……来て……」

ぐだ男「……」



チュッ
108 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/06(水) 21:19:45.34 ID:vY3arngU0
ザザーッ

BB「あっあー……ダメですね。まだ復旧できません」

BB「チッ。古典スパイだと侮っていましたか。ジャックさんに渡したオモチャが裏目に出てしまいましたね」

BB「この分だと天然痘ウイルスも処理された後……」

ピロリンッ

BB「ん? あ、巌窟王さんからだ。なになに?」

BB「『卒業アルバムを作ることになったのでカメラマンをよこせ。ゲオルギウス希望』……っと」

BB「『知るかボケッ!』と返信」ピロリンッ

BB「……」

BB「監視カメラに次ぐ別の監視手段を考えるべきですね」ニヤァ
109 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/06(水) 21:20:48.33 ID:vY3arngU0
休憩します!
110 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/07(木) 20:32:41.77 ID:ltx+bvf/0
ネロ祭が捗り過ぎてやばいな……続きは九時あたりから!
111 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/07(木) 20:45:24.37 ID:ltx+bvf/0
虚構殺人遊戯 才囚学園

巌窟王「……突っぱねられてしまったか……」

巌窟王「夜長アンジーに『俺の黄金律の力を見るがいい!』と大見得切ったからな。どうしたものか……」

巌窟王「……」

巌窟王「クハハ! カメラを一から学ぶしかあるまい!」ギンッ

巌窟王「見ているがいいモノクマよ! 俺は! 俺の仮初のマスターは!」

巌窟王「この絶望的な学園を、あえて楽しんでやるぞ! あえてなぁ!」

巌窟王「さて、図書室はどこだったか……地下だったな」スタスタ


五分後


カシャッ


巌窟王「……ム? 今、本棚が光ったか?」
112 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/07(木) 20:51:53.95 ID:ltx+bvf/0
ガンッ


ぐだ男「うわあああああ! 巌窟王、上だーーー!」ガバァッ

デオン「うわっ、ビックリした。な、何?」ドキドキ

ぐだ男(ここは……俺の家、か……)

ぐだ男(そうだ。デオンが掃除している間、暇だったから寝ていたんだった……)

ぐだ男「あー、変な夢見た……巌窟王が砲丸程度でやられるわけないよな……」

デオン「ん……? まあ、魔力も何もない砲丸なら死なないと思うけど……?」

デオン「あ、マスター。掃除は終わったよ」

ぐだ男「……本当だ。なんなら昨日より綺麗になったくらいじゃないか」

デオン「ふっ。エミヤから色々教わった成果が出たな」キラーンッ

ぐだ男「色々してるんだな、デオン……」
113 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/07(木) 21:03:15.51 ID:ltx+bvf/0
デオン「さてと。ここまで色々したところで……」

デオン(もうBBの監視カメラも復活しているだろうから)

デオン「まともな活動に戻ることにしよう。母上はいつ帰ってくる?」

ぐだ男「今日、だな。父さんも一緒だ」

デオン「そうか。ならば……できる限り豪勢な料理で迎えてあげないとな」

デオン(交渉事の基本として、食事をしているときはタイミングと挙動で主導権を握れるからな)

ぐだ男「お前、料理もできるのか?」

デオン「いや? 流石に日本料理に関しては無理がある。ので」

ぐだ男「ので?」

デオン「この札束で出来得る限り、出前を取るぞ」バサッ

ぐだ男「……」

ぐだ男「デオン。その札束、どこにあった?」

デオン「私たちサーヴァント五人は共用の財布を持っていたんだ。観光用の。主にマシュが管理することになっていたんだが」

デオン「そこからゴッソリ抜いてきた」キュピーンッ

ぐだ男「マシューーーッ!」ガビーンッ!

デオン「流石にカードまでは抜いてないので、銀座で回らない寿司でも食べに行かない限りは大丈夫だ!」

ぐだ男「行った場合は!?」

デオン「ダヴィンチかイシュタルに金を借りることができる。トイチで」

ぐだ男「死んだ方がマシかもしれない!」
114 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/07(木) 21:12:14.54 ID:ltx+bvf/0
デオン「きっと大丈夫さ。なにせ悪属性が固まっているからね。借りる以外にも方法はある」

ぐだ男「例えば?」

デオン「カツアゲ」

ぐだ男「……!?」



一方そのころ 銀座の外れ


エリザ「オラオラオラオラーーーッ! 財布をよこしなさいよーーー!」ドカァァンッ

ジャック「悪そうな人を中心的に狩っていこうね!」ザクッ

茨木「くっはははははは! 血がたぎるわ!」バキバキッ

マシュ「」

モヒカンチンピラ「が、がはっ……な、なんだテメェーらは……!」

エリザ「チャーリーズエンジェルよ!」ビシィッ

マシュ「絶対に違います!」ガビーンッ!
115 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/07(木) 21:13:33.32 ID:ltx+bvf/0
休憩します!
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/07(木) 21:26:26.30 ID:NkBa/zLto
どっちが悪役だよww
ダヴィンチやイシュタル金貸ししてるのか…アルジュナいたら金が湯水の如く集まってそうだし、俵藤太ならあの人の墓に行ってそう
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/07(木) 21:39:47.54 ID:R0sEXc6yO
チャーリーズエンジェルって古いな。
チンピラは財布(龍が如く脳)
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/08(金) 17:42:46.08 ID:R5gltJ9Wo
向こうから寄ってきてくれる上に財布もくれる
119 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/08(金) 20:19:44.94 ID:AfTYhIWY0
ぐだ男「……BBに情報の隠滅は任せよう。身から出た錆だとは言え可哀想になってきたな」

ぐだ男「この予測ばっかりは外れてほしいけど」

デオン「まず間違いなく狩ってるだろうね」

ぐだ男「そもそもお前が財布から金をスらなければ……」

デオン「え? 何故?」

ぐだ男(罪悪感なし!)ガビーンッ

ぐだ男「いや、なんでもない……」

デオン「出前は寿司でいいかな?」カタカタ

ぐだ男「うおーーー! 当たりまえみたいにうちのパソコン使って注文してるーーー!」

デオン「特上。特上。ルンルン」

ぐだ男「並にしろ並にッ!」
120 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/08(金) 20:32:18.85 ID:AfTYhIWY0
ピロリンッ

ぐだ男「ん。母さんからメール……ああ。昼には帰ってくるってさ」

デオン「夕飯時に来るよう手配しよう。金銭についての心配は『職場先のキャリアでエリートな人だから問題ない』と説明をば」

ぐだ男(もう断っても無駄だなコレ……)

ぐだ男「了解。デオン、後でマシュたちには謝っておけよ」

デオン「マシュには謝る。その他は私が帰るころには『何に怒っていたのか』どころか『怒っていたという事実』すら忘れてるだろうから謝らない」

ぐだ男「最低だ!」

デオン「ははは。話をこじらせないためだよ。沈黙は金だ」

ぐだ男(カエサルには劣るけど、そういえばコイツも話術で人を煙に巻くの得意なんだよなー)

ぐだ男(……いや中途半端に知恵ついてるからカエサルのカモにされるのか……)
121 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/08(金) 20:44:01.07 ID:AfTYhIWY0
デオン「……」

デオン「甘えさせてくれるんだろう? まだまだ序の口だよ?」

ぐだ男「わかってるよ。任せとけって」

ぐだ男「しかしお前、マリーの前だともっと真面目なキャラなのになぁ!」

デオン「彼女の前ではね? 今の私はルイ15世を相手にしているときの私に近いかな」

デオン「彼の前では結構、今と同じように甘えさせてもらったから」

ぐだ男「『これ以上の出費はマジでやめて』って手紙で怒られたことあるんだっけ、お前」

デオン「……」

ぐだ男「お前宛てじゃないけどルイ十五世が『デオンやばい(かなり意訳)』と手紙に書く程度にヤンチャしてたんだったな?」

デオン「生前の私を調べてくれるのは嬉しいが、もうちょっとまともな逸話をチョイスしてくれ!」

ぐだ男「ロシアの女帝に『うちの国に来ないか』って伝言されたときに『私はフランスの騎士ですので』って突っぱねた話とか?」

デオン「そうそう!」

デオン「えっ……あっ、えっ……? そんなことあったっけ……? 心当たりはあるけど……」

ぐだ男「自分でもうろ覚えじゃねーか!」
122 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/08(金) 21:01:14.61 ID:AfTYhIWY0
デオン「いやぁー……言いそうだなー、あの女帝さまなら……」

デオン「おっと。むかしのことを思い出すのは後。準備を進めよう」

デオン「酒も必要だな……ワインとか。あ、身分証明ができるもの……」

デオン「いや落ち着け。パスポートは持ってきた。BB製の偽造のヤツだけどキッチリ二十代だ……」ブツブツ

ぐだ男「……妙に気合入ってるな?」

デオン「後続の連中にケチつけられたら堪らないからね。印象操作くらいは全力でやるさ」

デオン「酒の席でならカエサルにだって負けないよ、私は」

デオン「……そう。酒の席でなら……クリスマスでのあれは何かの間違いだ……!」ギリッ

ぐだ男(どうだろうなー……酒の席でもアイツが隙を見せるとは思えないけど)
123 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/08(金) 21:09:15.23 ID:AfTYhIWY0
数時間後

父「あっはっはっはっは! デオンちゃんは面白いなぁ!」

デオン「ふふっ。この程度はフランス人の嗜みです」ニコニコ

母「ヴィヴ・ラ・フラーンス! ひっく」

デオン「お母さま。病み上がりなのですから、あまり無茶は……」

母「大丈夫よー……なんならもう昨日の時点で退院できるくらいだったんだかりゃー」

母「もー。デオンちゃんってば心配性!」

デオン「当然です。だってあなたは、ぐだ男くんの母上なんですから。私にとっても大事です」ニコニコ

母「やっだーキュンと来ちゃったー」

父「あはははははは!」

デオン「……」ニコニコ

デオン(チョロいな)ニタァ

ぐだ男「素が出てんぞ白百合の騎士」

デオン「おっと」ニコニコ

ぐだ男(あっという間に懐柔しちゃったよ。速ァ! そして白百合の騎士、黒ォ!)

ぐだ男(いやむしろ俺の両親がチョロすぎるのか!?)
124 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/08(金) 21:18:45.78 ID:AfTYhIWY0
ぐだ男(再会の挨拶もそこそこに、デオンの挨拶を済ませた後、夕飯の時間に寿司を取って、両親のコップに酒を注ぐ)

ぐだ男(流れ作業だったな……流石にスパイだ。動きが全部自然)

母(なんか昨日と違う子のような……?)グビグビ

ぐだ男(……と、お母さんは思っているだろうが、アルコールの果てへと冷静な思考はフライアウェイ)

ぐだ男(まあ茨木との顔合わせは一瞬だったしな……)

ぐだ男(ところで後続に憂いは残さないみたいなことをデオンは言っていたが、何かする気なのか?)

デオン(もちろん、何もしない! 私がやるのは私だけの印象操作だ!)ギンッ

デオン(仮に私がやれることがあるとしたら、後続のために『マスターの友達はみんないいヤツだ』という先入観を刷り込むことくらいだろう)

デオン(あと軽い二日酔いを起こさせて、二人の思考回路を明日に至るまで鈍くする)

デオン(……ハハッ。チョロいな)ニタァ

ぐだ男「デオン。顔、顔」

デオン「おっと」ニコニコ
125 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/08(金) 21:30:49.80 ID:AfTYhIWY0
父&母「」バタンキュー

デオン「この勝利は、フランス王家の勝利でもある!」

ぐだ男「最終的にはマリーにチクるぞ」

デオン「やめてくれ。その方法は私に効く。やめてくれ」ガタガタ

ぐだ男「あーあー! 完全に潰れちゃったよ! 普段こんなになるまで飲まない人たちなのに!」

デオン「……ちょっと心配になるくらい人が好すぎだったな。彼らは今まで無菌室にでも暮らしていたのか?」

ぐだ男「うーん、言い返せない!」

デオン「まあ二人を布団に運ぶのは任せてくれ。一応筋力には自信がある」

ぐだ男「この際だから聞くけどさ。お前の筋力のステータス、バグじゃないの?」

デオン「エミヤのような見せ筋とは違うよ」




夜空に浮かぶエミヤ座(おっと。心は硝子だぞ……)
126 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/08(金) 21:37:01.33 ID:AfTYhIWY0
デオン「処理終了。明日に誰が来るかはわからないが……まあ大丈夫だろう。あの分なら」

デオン「頭の動きが鈍くなってるだろうからな」

ぐだ男(明日は家には極力入れない方向で予定組もう……二日酔いのお母さんを煩わせたくないし……)ズーン

デオン「さて。じゃあ、そろそろ私たちも」

ぐだ男「おっと。そうだ。デオンの分の布団も敷かないと……」

デオン「ん? 何を言っているんだい?」

ぐだ男「え」

デオン「布団は一つだけでいいよ?」ニコニコ

ぐだ男(またこのパターンかよッ!)ガビーンッ
127 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/08(金) 21:38:55.18 ID:AfTYhIWY0
休憩します!
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/08(金) 21:40:39.14 ID:ftprx1ouo
(ラブホ的な意味で)
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/08(金) 23:25:22.03 ID:IwoIqkE1O
ここのデオンくんちゃんは外弁慶か。

なお身内相手だと……
130 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/09(土) 22:28:14.99 ID:p2p0TuZQ0
虚構殺人遊戯 才囚学園

巌窟王「」チーン

赤松「がっ、巌窟王さんが図書室の中で血塗れになって死んでるーーーッ!」ガビーンッ

最原「巌窟王さーーーんッ!」


ピンポンパンポーン


モノクマ「死体が発見されました! 一定の自由時間の後、学級裁判を開きます!」

最原「そ、そんな……!」

百田「クソッ! マジかよ……! 巌窟王を殺したヤツを、命懸けで探せって……!?」

最原「無理だ……! 僕には、そんなこと……!」

巌窟王「――諦めるのか?」ザッ

モノクマ「えっ」

巌窟王「それもいいだろう。つまらない結果だが結末は結末だ」

巌窟王「だが! もしも! 貴様の心の中に恩讐の牙が残っているのならば!」ギンッ!

巌窟王「俺はお前たちの手を取ろう! さあ! 血塗られたパズルを解き明かすのだ!」

最原「巌窟王さん……!」

アンジー「よーっし! 犯人をみんなで捕まえよー!」

生徒一同「おー!」

モノクマ「えっ。待って。待って。ねえ。誰が被害者だっけ? あれっ!?」

モノクマ「オマエなんで生きてるの!?」ガビーンッ

巌窟王「HPがギリギリ一桁くらいは残った」フラフラ

アンジー「令呪で回復させるねー」キンッ

モノクマ「」



その後、無事に犯人は見つかったが、おしおき装置を巌窟王が処刑途中にぶっ壊したので実質上の死亡者はゼロだった。

残り人数 十六人+一騎


To Be Continued...
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/09(土) 22:34:55.89 ID:79dLsZ/Fo
サーヴァントをコロす威力の砲丸ってなんなん?
宝具?
132 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/09(土) 23:12:11.73 ID:p2p0TuZQ0
ぐだ男(というわけで、布団を敷いて、またしてもサーヴァントと同衾)

ぐだ男(慣れな……くもない。いつもは静謐のハサンとか頼光とか清姫とかがテケテケしてくるからな)

ぐだ男(なによりも……)

デオン「すぴー」

ぐだ男(俺をリードする気満々だったデオンは布団に入った途端に寝息を立て始めた)

ぐだ男(まあ、酒に付き合ったわけだしな。アルコールをガブ飲みすれば眠くもなる)

ぐだ男(……サーヴァントって食事も睡眠も必要ないはずなんだけど)

デオン「むにゃ……最愛王よ……このワインは必要経費です……」

デオン「破綻寸前……? ははは、わかりやすい嘘を。経済はもうとっくに破綻してますよ」

デオン「だから……私にもっと年金……むにゃむにゃ」

ぐだ男「生前の夢見てやがる……マリー・アントワネットのときとはやっぱりギャップありすぎだよな」

ぐだ男「……」

ぐだ男「まあ、いいか。休日だもんな」

ぐだ男「おやすみ、白百合の騎士」
133 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/09(土) 23:21:00.50 ID:p2p0TuZQ0
ホテルの一室

マシュ「……何も聞こえませんね」

エリザ「何もやってないからでしょう? 一緒に布団に入っちゃった時点で安心しきって寝ちゃったのね」

マシュ「サーヴァントに睡眠は……」

エリザ「必要ないわよ? でも娯楽としてはいまだ有効だし、それ言ったらほら。フェルグスだって……」

ジャック「サーヴァントにセックスは必要ないよねー?」

マシュ「んなぁっ!?」

エリザ「……ボカしなさい。えっちぃのは許可しないわよ」カァッ

ジャック「ごめんなさーい」

茨木「で。明日は誰だ?」

ジャック「私たち!」

マシュ「……」

エリザ「……」

茨木「……」

茨木「誰も言わないようなら代表して吾が言うが?」

エリザ「頼むわ」

茨木「ジャック。寝込みの腹を裂くなよ?」

ジャック「……えへっ」
134 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/09(土) 23:26:51.87 ID:p2p0TuZQ0
BBの日記
どうも私たちの目にしているデオンさんは、シュヴァリエ・デオンのダメな逸話が多分に含まれているようです。
微妙にポンコツアンドロイド……いやアンドロイドじゃないな。まあいいや。

あの時期のフランス系サーヴァントは、善悪以前に卑近的な経済観が合わないので、扱いにはクセの把握とコツが必要なのですが、あのマスターなら平気でしたね。

さて、次はジャックさんが行く予定らしいですが。ジャックさんが行く予定らしいですが?
……正気なんですかね? 旅行サーヴァントのみなさん。上質なコカインでもキメてます?

今から考えるに、やっぱり巌窟王さんの行先をミスったのかなり痛いなぁ……あ、そういえば、また学級日誌が届いてたんだった。後で見ないと。
135 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/09(土) 23:28:37.04 ID:p2p0TuZQ0
ネロ祭と被っている!
休憩して周回します!
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/10(日) 01:54:57.32 ID:g4kiZldL0
乙乙

後、正直に言うと巌窟王の学級日誌見たい
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/10(日) 12:48:35.46 ID:ZIohK8W0O
コカイン?今の流行りはケミカル系deathよ?
138 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/10(日) 22:34:35.43 ID:CMAZ5mQJ0
巌窟王の学級日誌
この前の学級裁判において、夜長アンジーに令呪を一画使わせてしまった。自らの不甲斐なさに笑いが出てくる。
だが、この身一つで生徒たちを導けるとは最初から毛頭思っていない。

ただ全力を尽くすのみだ。

全力を尽くすと言えば、さっき意外な人物から相談を持ち掛けられた。早速俺の出番らしい。
『二人きりで内密に話したいことがあるので、星の研究教室へ来い』という旨の手紙を直接手渡して来たのだ。

この状況だが、アイツならば信用に値するだろう。

ところで、さっき角材とかロープとか夢野の研究教室に放置されていた水槽の蓋とか、星の研究教室にあったはずの手錠とかプールの浮き輪とか、とにかくよくわからないものを調達していたが、一体何に使うのだろうか。件の相談に関係があるのか?

まあいい! 待て、しかして希望せよ、だ!
139 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/10(日) 22:40:41.83 ID:CMAZ5mQJ0
ガツンッ

ゴボゴボゴボッ……!



ぐだ男「うわああああああ! 巌窟王があああああ!」ガバァッ

ぐだ男「はあ……はあ……夢か」

ぐだ男「まあそうだよな。あの巌窟王が角材で殴られた程度で気絶とかしないよな……」

ぐだ男「……」

ぐだ男「あれ? デオンがいない」


キャッキャッ


ぐだ男「あ。リビングから声がするな」

デオン「大丈夫ですか? すみません、飲ませすぎてしまいましたね。水を持ってきました」

母「ありがとう……うっぷ」

父「はっはっは。こちらの自業自得だから気にしなくていいよ、デオンちゃん」

ぐだ男「……完璧に取り入ってる……!」
140 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/10(日) 22:46:35.39 ID:CMAZ5mQJ0
数時間後 ホテルロビー


デオン「……というわけで、こちら側の心象を良くした上で、相手方に二日酔いのバステを付与した」

デオン「この状況を使いこなせるかどうかは人による、はずだったんだけど」

ジャック「次は私たちが行くよー!」キラキラキラ

デオン「……早まったか」

エリザ「大丈夫。大丈夫よデオン。仲間なんだから信じましょう?」

デオン「そうだね。ところでエリザ、仲間と自分の美容、どっちが大事かな?」

エリザ「美容だけど?」

デオン「そこで即答できるあたりが悪属性の所以だよ……」

ぐだ男「俺とお前らの仲間の定義、絶対違う」

マシュ「長く一緒にいても理解不能ですからね……」

茨木「理解不可能と言わないあたりが魔酒の甘さよなぁ?」
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