ぐだ男「おうち帰る」 マシュ「は?」

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466 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/29(金) 18:28:29.32 ID:HYxzvQ9X0
マシュ「なんで、こんな酷いことを……!」

エリザ「……」

エリザ「なんで? マシュに酷いことしたからよ? 当然じゃない?」

マシュ「当然じゃないです! やられたからやり返すなんていうのは子供の理屈です! 明らかに、これは……!」

エリザ「別にいいじゃない。あれ確実に世界にいらない類の人種だし」

マシュ「それを決めることができる人間なんていません! エリザさん!」

エリザ「……本気で言ってる?」

マシュ「え?」

エリザ「ねえ。忘れたの? この世界を救ったのは私たち。主にあなたとマスターよ?」

エリザ「なら、この現代の人間の命は全部あなたたちのものだとは思わない?」

マシュ「……」

マシュ「何を、言って……!」

エリザ「人の命は同じ重さを持っている、って点に関しては納得してあげてもいいわ」

エリザ「でも人の命の価値には明確に差があるの。私にとっては、私とマスターとマシュの命が一番重いわ」

マシュ「――!」

エリザ「だから、剪定するの。私の大事なあなたちを守るため。ガーデニングでも害虫駆除は基本でしょ?」ニコニコ
467 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/29(金) 18:40:25.90 ID:HYxzvQ9X0
マシュ「……ダメ、です。そんなの……やめて……お願い、止まってください……!」

マシュ「私は、大事な友人のあなたたちに、こんなことしてほしくないんです!」

エリザ「あ、そう? ごめんなさい。でもやめないわ」

エリザ「だってあなた、最初から私がこういう英霊だって知ってたでしょ?」

エリザ「それでも仲良くなってくれたんでしょ?」

マシュ「……」

エリザ「どれだけヤンチャしても、怒ったあとは仲直りできる。そういうあなただから私は悪を成せるの」

エリザ「……ていうかむしろマシュの方が私たちの友情を舐めてるわね」

エリザ「こんな軽めの拷問程度で収まる怒りじゃないのよ。だって、本当にあなたが大事なんだもの」

マシュ「……!」

エリザ「さ。続けましょう! 出てきなさいよ! まだ遠くまで行ってないことはわかってる!」

エリザ「全員を一人ずつ一人ずつ炙り出して、絶対的な苦痛を与えてやるわ!」

エリザ「私たちの怒りを思い知れ。私たちを舐めたことを後悔しなさい。私たちのことを未来永劫忘れるな!」

エリザ「私は……私は……!」






ぐだ男「……令呪を持って我がサーヴァントに命ず」

エリザ「え?」

ぐだ男「落ち着け、エリザベート・バートリー」キィンッ!

エリザ「……ッ!」

マシュ「せ……!」

BB(……センパイ)
468 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/29(金) 18:41:14.42 ID:HYxzvQ9X0
夕飯の時間なので休憩!
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 18:51:13.15 ID:jS2F31qyO
エリー、デオン、ジャック、BB、茨木


マスター!令呪足りません!
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 19:11:46.59 ID:G24DrcwIO
エリザ以外は話せばなんとかなりそうじゃん
それより人質の記憶をどうにかして消さないと
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 19:34:30.05 ID:LGZhBIOzO
キスでもすれば止まるんじゃね(すっとぼけ)
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 20:07:52.26 ID:jS2F31qyO
記憶の方は悪鯖達が気迫全開で脅せば消せるでしょ(人格が無事とは言ってない)
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 20:17:46.85 ID:T/NMmmsWo
魔術協会「事後処理が…」
474 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 08:55:55.16 ID:O+xFKZqK0
エリザ「……子イヌ。なんでここに」

ぐだ男「まー。来るだろ。来ないと思ってたお前の神経にビックリ仰天だ」

ぐだ男「……随分と派手にやったなバケモン。可愛くっても所詮は血に飢える殺人鬼か?」

エリザ「……」

ぐだ男「茨木。お前もだ。わざわざ見た目が酷くなるような処理しやがって」

茨木「不満か?」

ぐだ男「当然だろ。というか聞くまでもないことだ」

ぐだ男「で。BB。俺がもうちょっと早くここに辿り着いていれば、この惨劇ももうちょっとマシになってたと思うが……」

ぐだ男「……やっぱりコレだな。お前が俺に見せたかったものって」

マシュBB「おや。おやおやおや。何故そう思うんです? なにか根拠でも?」ニヤニヤ

ぐだ男「ついさっきここに来たエリザは置いといて、だ」

ぐだ男「ずっとお前と一緒にいたはずの茨木が、俺がここに来た瞬間に意外そうな顔をした」

ぐだ男「つまり、お前は俺に対して人質の状況を事細かに報告してたのに対して、茨木に対しては全然情報を渡してなかったということだ」

ぐだ男「確かに正規品の銃がこんな形で流れたのは予想外だったんだろうが」

ぐだ男「……途中からそれを利用した悪だくみをし始めたんだろ?」

マシュBB「すべて推測ですよぉ」ニヤニヤ

ぐだ男「ニヤニヤ笑いを浮かべながらの台詞だとは思えないな」

ぐだ男「……まあ流石にマシュは俺がここに来ることは知ってただろうけどさ」

ぐだ男「なあマシュ、それとなくはぐらかされてたからわかんなかっただろ? 茨木の方に情報が流れてないことに気づきもしなかった」

マシュ「……あ、ああっ! そういえば!」

マシュ「BBさんと当たりまえみたいに喋っていたから、茨木さんも当然聞こえているものだと思っていましたが……」

マシュ「聞こえるわけありません! だって意思疎通はすべて脳内で行ってたんですから!」

マシュBB「ああっれー。そういえば茨木さんに情報行ってませんでしたねー」ニヤニヤ

マシュBB「いやー。うっかりうっかり。そういえば口にしてませんでしたね。実はセンパイ、私が呼んだんですよ」ニヤニヤ

茨木「この女……」
475 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 09:07:43.86 ID:O+xFKZqK0
エリザ「目的は何? 私たちの醜態を子イヌに見せること?」

マシュBB「……」

マシュBB「超ビックリ! 頭の悪いエリザさんの回答がなんと大正解!」

マシュBB「あははっ! 最初は完全に善意だったんですけど、なんか無警戒で前のめりすぎるセンパイを見てる内にイライラしてきちゃって!」

マシュBB「なので上手い感じに立ち回りました。彼の夢を覚ますために」

エリザ「……なに? コイツが私たちにどんな夢見てたっていうの?」

マシュBB「信用できる。信頼できる。自分の言うことをわかってくれる。きっと相互理解できる、みたいな」

マシュBB「そういう甘っちょろい願望全部ぶち壊そうと思ったんですよ」

マシュBB「だぁってー。本当に彼、このままじゃいつか死んでしまいますもの? この程度の気遣いは普通にしますってぇー!」ニヤニヤ

エリザ「なるほど。あなたのやりたいことはわかったわ。地獄に堕ちなさい」

マシュBB「私は死にましぇぇーーーんっ! みんなのことを! 愛しているからーーー!」ビェェェン!

マシュBB「……で? で? センパイ、どうです? この惨状!」

マシュBB「みぃーんな、あなたの大好きなサーヴァントたちがやったことですよ! キチンと目を逸らさず受け止めてくださいよぉ」

マシュBB「吐き気がするでしょ? 怖いでしょ? それが普通なので別に全然かまわないのですが!」ニヤニヤ

マシュBB「ああ、そうそう。もしもカルデアを辞めたくなったら私にご相談を! 後腐れなくカルデアから除籍させてあげますので――」

ぐだ男「まずは口を閉じろ。マシュの顔でBBの表情をされると本当に気持ち悪い」

ぐだ男「……何度も言わせないでくれ」

マシュBB「……ふふふ」
476 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 09:13:53.40 ID:O+xFKZqK0
ぐだ男「お前の大迷惑な企みはよぉーっくわかった」

ぐだ男「……そうか。なるほど。確かにこれは目を逸らしたくなるレベルだな」

ぐだ男「俺の方にこの刃が向けられる可能性も、まあ確かにあるだろうさ」

ぐだ男「……」

ぐだ男「まあまだ先だろうけど」

マシュBB「……え」

ぐだ男「気付いてないのか? どちらかというと、ハメられたのはお前の方だぞ」

ぐだ男「勝ったつもりになってペラペラ喋りやがって。油断しすぎだギーク」

エリザ「……ぷぷぷー! ああ、なるほど。ハメる側になると面白いわね、本当!」

マシュBB「えっ。えっ?」

茨木「なあ。BB。気付いてなかったのか?」






茨木「吾ら、誰も殺してないぞ。まだ誰も」

マシュBB「……」

マシュBB「なんだってぇーーー!?」ガビーンッ!
477 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 09:21:57.92 ID:O+xFKZqK0
マシュBB「ば、バカな……いや、えっ!? 待って! 死んでない!?」

マシュBB「最初に茨木さんが火だるまにしたヤツは」

茨木「燃えたのは表面だけだぞ。すぐ病院に担ぎ込めば助かる」

マシュBB「エリザさんが散々バラバラにしたヤツは!?」

エリザ「ん? まだ死なないわよ。残り数十年の命を一生病院のベッドの上で過ごすことにはなるだろうけど」

マシュBB「その他もろもろ! まさか、全員!? いやいや一人くらいは――!」

ぐだ男「何度も言わせるなBB。誰も死んでない。なんなら今からお前が確認しろ」

ぐだ男「確かにエリザのキレっぷりは本物だったし、このまま行けば本当に死んでたかもしれんが……」

ぐだ男「決定的に脳天を叩き潰されたり、心臓をエグられたヤツが一人もいない」

ぐだ男「全部手遅れだと思って自分の企みを駄々流しにしたお前だけが、この空間で唯一のバカだ」

マシュBB「」

ぐだ男「……まあお前の一番の敗因は……」

ぐだ男(俺の遅れを五分ちょっとくらいに設定したことだろうな)

ぐだ男(本当ならもっと遅れさせることもできただろう)

ぐだ男(だがそれはできなかった。コイツ自身の『遅れさせると被害が広がり過ぎるかも』という良心が邪魔したから)

ぐだ男(……意地悪なくせに不必要に優しいところが最悪の欠点で、お前の最高なところだよ)

ぐだ男「……修正されたら困るから言わないけど」

マシュBB「そ、そんなぁーーー!」ガビーンッ!
478 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 09:30:53.83 ID:O+xFKZqK0
マシュBB「……バカ、な……エリザさん、茨木さん……!」

マシュBB「なんで口を挟まなかったんですか? もっと早い段階で『誰も殺してない』とセンパイに弁明していれば……!」

茨木「自分がここまで醜態を晒すこともなかった、か?」

エリザ「さっき茨木のやったことの焼き直しだったから、二度目は間違えないわよ」

マシュBB「え?」

エリザ「信頼できる誰かが普段は絶対に言わないことを言ったときは、演技してるんでしょ?」

茨木「マスターはエリザのことを『バケモン』と呼んだ。どんな状況に陥ろうが、マスターはこんなことは言わないのだ」

エリザ「まー。事実ではあるんだけど、結構心が抉られる一言だから」

エリザ「……優しいマスターがこんなことを言うのなら、何かあると思って黙ってるわよ。私も」

ぐだ男「状況が状況だったとは言え、ごめんな」

エリザ「いいのよ。だってあなたは私のことを信じてくれるんでしょう?」

エリザ「……それなりに応えて当然じゃない」

マシュBB「……ば、か、な……!?」ガタガタ
479 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 09:51:04.04 ID:O+xFKZqK0
マシュ(……BBさん。何故こんなマネを。一歩間違えたら本当に死人が出てたんですよ?)

BB(それは……それは……!)

BB(……)

マシュ(まさか、さっきまで言ってたこと、本気で言ってたんですか?)

マシュ(先輩は故郷に残った方がいいって)

BB(当然じゃないですか! エリザさんもジャックさんも茨木さんも、デオンさんですら!)

BB(センパイから奪うことしかしてなかったんですよ! 彼の安全を思えば引きはがした方がいいに決まっているでしょう!)

マシュ(そんなものは単なる善意の押し付けです!)

BB(願望を押し付けているあなたと何が違うんですかッ!)

マシュ(それは……!)

BB(……失礼。あまりにも感情的になりすぎました)

BB(ちっ。人間に絆されましたか)

BB(また私は……人間に……!)
480 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 10:06:29.79 ID:O+xFKZqK0
ぐだ男「……なあBB。俺はお前のことも信じてるぞ」

マシュBB「……!」

ぐだ男「ただ、善意から生まれた行動だったとしても迷惑なら突っぱねるし」

ぐだ男「悪意から生まれた行動だったとしても有用なら乗っかるだけだ」

ぐだ男「……お前自身の人格に関しては修正させる気も起こらない」

マシュBB「……」

ぐだ男「ただ誰かを犠牲にして俺を助ける計画ならやめてくれ」

ぐだ男「どうしても必要になったと感じたとしても事前に俺に相談してくれ」

マシュBB「許容できませんか? いつか絶対にそういう状況に陥るとしても?」

ぐだ男「……『誰かを犠牲にして助かる計画』は、一度やったらクセになりそうで怖いんだよ」

ぐだ男「クセになって、繰り返して、その先に待ち受けているものは多分……」

ぐだ男「……お前自身が滅ぶ未来だ」

マシュBB「傲慢ですね。あなたのために私が身を捧げることなんてありませんよ」

ぐだ男「本当に?」

マシュBB「……いえ、絶対とは言えませんが……!」

マシュBB「……くだらない。未来の予測なんてものを不自由な人間が語らないでください」

マシュBB「もうこの舞台に意味はなくなりました。私も本気で協力しますので、全部制圧しきっちゃいましょう」

ぐだ男「おう」

BB(確かにセンパイは、あのセンパイに似ています。多少はね)

BB(だからと言って、私があなたのために身を捧げるなんてことがあるわけが……)

BB(……)

BB(……マシュさん? もしかして笑ってます?)

マシュ(……ずっとあなたのことを、何を考えているのかわからない変な人だと思っていましたが)

マシュ(そこまで変な人じゃありませんでした。実はずっと理解できる人なのかも)

BB(……ふん)
481 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 10:15:15.38 ID:O+xFKZqK0
ぐだ男「と、言っても、すぐに制圧できると思うぞ」

ぐだ男「ちょっと待ってろ」グイグイ


ベシャッ


トルフォ「」チーン

マシュ「何故か血塗れのアストルフォさんが出てきたーーーッ!?」ガビーンッ!

BB(あ、いやこれケチャップですね。さっきセンパイが食堂から持ってきた)

ぐだ男「流石に自分の身を犠牲にする狂信的テロリストがそんな数集まるとは思えない」

ぐだ男「何人かは裏金目的の打算的な連中だろう」

ぐだ男「と、いうわけで……エリザ。この通りに叫んでくれ」ゴニョゴニョゴニョ

エリザ「ん? んん……」

エリザ「あー! あー! 薄汚いテログループのみんなー! この通り、あなたたちの目的だった政治家は既に死んでいるわー!」

エリザ「これから先、何をどうしようが絶対に、あなたたちの要求は通らないってこと!」

エリザ「もう意地を張る理由もなくなったでしょう! 私たちは逃げる連中を相手にするほど暇じゃないし……」

エリザ「さっき『なんかの事故で空いた穴』が北の方にあるから、そこから通って逃げていく分には何もしないわー!」

エリザ「……あと、三十秒くらいで蹂躙を再開するから、死にたいのなら残ってもいいけど?」

コソコソッ

エリザ「……あ。本当。気配がいくつか消えていったわね」

茨木「まあ逃げる道中で、キレた狂信者タイプの人間が仲間割れを引き起こすであろうが……」

茨木「流石にそれを止める義理はあるまい? 吾らが守るのはマスターの理念のみ」

ぐだ男「うん。流石にそこまでは強要しないよ」

ぐだ男「じゃ、やるか。魔術はできるだけ無しな」

エリザ「りょうかーい」

茨木「あー。不満だ。吾の出番が少なかったぞ、結局」

BB(……)
482 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 10:16:11.01 ID:O+xFKZqK0
休憩します!
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 10:33:22.59 ID:7HzfdpxL0
クライマックス推理終わったな
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 12:51:14.76 ID:H8dxqygl0
なんて言うか人類悪は人類愛って言うのがなんとなく分かるような気がする…
485 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 15:04:12.36 ID:O+xFKZqK0
二時間後

マシュBB「制圧、完全終了。もはやあらゆる敵勢力は撃退されたか放逐できたと考えていいでしょう」

マシュBB「エクストラミッションクリア。お疲れ様でした」

エリザ「ふあーあ……あー、眠い。疲れちゃったー」

茨木「まあ朝っぱらからこんなことやっていれば、さもありなんと言ったところか」

ジャック「結局、死人は誰も出なかったね」

ぐだ男「……」

ぐだ男「ん? 何か忘れてるような?」



ドカァァァァンッ!



デオン「私だ! 私のことを忘れないでくれ!」

ぐだ男「あ! デオン! やっと瓦礫から脱出できたのか!」

デオン「ああ! 本当に! 本当に苦労したけどね!」

デオン「『あ、この崩壊の仕方だと下手を打てばさらに下に落ちるなー』って思いながら命懸けのパズルゲーさ!」

マシュBB「デオンさん、もう全部終わっちゃいましたよ。無駄な努力ご苦労さま――」

デオン「死ねええええええええッッ!」ブンッ

ガシッ

ジャック「ストップストップー。はいどうどうー」

デオン「離せー! 離せー! もうコイツは絶対に生かしておけない! ぶった斬ってやるぅーーー!」ビエエエン!

エリザ「コイツ斬ったところで本体はノーダメージだし、マシュが傷つくだけよ!」

デオン「うわああああああ……!」エグエグ

ぐだ男「あー……やっぱり一日たりとも平和な休日なんてなかったなー……」
486 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 15:09:04.11 ID:O+xFKZqK0
ぐだ男「じゃ、後のことはアストルフォとBBに任せて……」

ぐだ男「俺たちはさっさと逃げるぞ」

デオン「BBはともかくとして、アストルフォが何かの役に立つのか?」

ぐだ男「信じられないかもしれないがヤツはいまや政治家だ。手柄は全部アイツのものになる手筈になってる」

マシュBB「人質のみなさんの目撃証言はすべて心神耗弱による妄言として処理されます。魔術の秘匿はキッチリと」

エリザ「そんなガバガバな情報処理で大丈夫なの?」

マシュBB「まー、なんとかしますよ。ていうかアストルフォさんの力が予想以上に大きくて、隠蔽作業は想定以上に楽になるかと」

ぐだ男「アイツ、俺たちより危険だぞ。権力持ったアホの子って」

デオン「……深く考えるのはよそう」

ジャック「そだね」
487 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 15:17:54.75 ID:O+xFKZqK0
デオン「そういえば、なんだが。私たちが倒したヤツらの中にはすぐにでも治療が必要なヤツが何人かいたはずだ」

デオン「そいつらはどうしたんだ? 放置?」

エリザ「比較的に無事な人質の人に頼んで外に運び出してもらったわ。随分と前にね」

ジャック「そんなことよりさー。飛行機が欠航だらけだけど、どうやって私たちカルデアに帰るの?」

マシュBB「……」

マシュBB「よし。飛行機盗みましょう。それで一気にカルデアまで帰りましょう」

エリザ「ええーーー!? イヤよそんなコソ泥みたいなマネー!」

ぐだ男「普通のコソ泥は飛行機盗んだりしねーよ。後でちゃんと返す計画もキッチリ立てとけよ、BB」

マシュBB「それはもちろん!」

ぐだ男「……」

ぐだ男「いや。もう、いいや。BB。頼みがある」

マシュBB「ん?」







ぐだ男「俺もその飛行機に乗せて行ってくれ」

マシュ「……え」

ぐだ男「ちょうどいいや。この際、一緒に帰ろう」

マシュ「……」

マシュBB「いいんですか? あと一日、休みが残ってますけど」

ぐだ男「いい。もう充分楽しんださ」

デオン「……マスター……」
488 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 15:25:40.62 ID:O+xFKZqK0
トルフォ「帰っちゃうの?」ドロォッ!

ぐだ男「おぎゃ!?」ガビーンッ!

トルフォ「残念だなー。キミとはもうちょっと話したかったんだけど」

デオン「……何故コイツはケチャップ塗れなんだ?」

ぐだ男「色々と事情があって……ていうかもう拭いてもいいんだよ! ビックリするわ!」

トルフォ「あのさー。本当に手柄は全部ボクが貰っちゃっていいの?」

トルフォ「魔術の秘匿的な問題で、まあ確かにサーヴァントのことに関しては隠さないとだけど」

トルフォ「せめてキミだけは代表として勲章くらいは受け取っておくべきじゃない?」

ぐだ男「……俺たちは正義の味方じゃない」

ぐだ男「いやまあ、正義の味方そのものとか、正義の味方志望とかは俺たちの仲間にはいるけどさ」

ぐだ男「俺たちは人理の礎、カルデアだ。人類史を守ることが使命であって、人類のゴタゴタに関わるのは専門外なんだよ」

ぐだ男「だから別にいいんだ」

トルフォ「ふぅん。そっか……」

トルフォ「……楽しかったよ、カルデアのマスター。キミのことは忘れない」

ぐだ男「うん」
489 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 15:36:19.49 ID:O+xFKZqK0
ぐだ男「じゃ、BB。帰るぞ」

マシュ「本当にこれでいいのですか、マスター」

マシュ「せっかくの故郷への帰還だったのに。そのほとんどの時間を私たちのために潰してしまっていたのに」

ぐだ男「……」ワッシワッシ

マシュ「わ! 頭を急に撫でないでください! わ、わ……!」

ぐだ男「いいんだよ。カルデアだって俺の故郷だ」

ぐだ男「……っと、そうだ。アストルフォ、最後の頼みなんだが」

ポイッ

ぐだ男「それ、俺のお母さんに返しておいてくれ。住所はまあ、後でBBに電話させて教えるからさ」

トルフォ「はいはーい」

マシュ(……カルデアも故郷、か)

BB(嬉しいです? 彼の過去を上書きして)

BB(第一の故郷を蔑ろにさせて)

マシュ(……BBさん。私たちはもっとポジティブに物事を考えてもいいと思うのです)

マシュ(自分たちよりもっと大切なものがあるはずだ。そっちを優先させた方がきっと彼のためになる)

マシュ(そう考えるのはわかります。でも私たちだって、彼のことを大事に思って、思われて……)

マシュ(……きっとそれでいいんです)

BB(……まだ全部を納得できたわけではありませんが)

BB(もっとポジティブに、ですか)

BB(……そうですね。きっと、多少はズルくなってもいいでしょう)

BB(あなたも、私も)
490 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 15:40:49.82 ID:O+xFKZqK0
トルフォ「……ふー。行っちゃった。もうちょっと強欲でも合格ラインを突破してたのは変わらなかったのにさー」

トルフォ「よし。国に帰ったらあの裏金を右から左に動かして、こっそりカルデアを支援しよう!」

トルフォ「こういうときのために用意した裏金だしねー! ふんふーん!」


裏金は普通に実在してた。
そしてこの裏金のお陰で資金不足は多少改善された。めでたしめでたし
491 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 15:49:07.45 ID:O+xFKZqK0
マシュBB「どうせ盗むんならデカい飛行機の方がいいでしょう! というわけで、これ一機全部貸し切りますよ!」

ぐだ男「ジャンボすぎる!」ガビーンッ!

ジャック「ビジネス! ビジネス席座っても大丈夫!?」キラキラキラ

エリザ「きゃっほーーーう! 一番乗りよー!」

デオン「……」ソワソワ

茨木「別に一緒になってはしゃいでも構わんと思うが。どうせこの場にいるヤツらは汝の本性知っておるしな?」

デオン「む、むう……! しかし……」

ぐだ男「行こう。デオン」

デオン「……」

デオン「ああ! そうだな! 後でマリー様には言わないでくれよ!」

デオン「無駄に席を倒して思いっきり寝転ぶぞーーー!」ダッ

マシュBB「それでは、全員が乗り込み次第すぐにでも出発しますよー! 時間ないですしー!」
492 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 15:56:46.76 ID:O+xFKZqK0
マシュBB「……自動操縦装置をハッキング。その他、管制システムの方も乗っ取り成功」

マシュBB「行けます。それでは、快適な空の旅をお楽しみください」

ジャック「……CAとかがいないから食べ物の調達は全部自分たちでやんないと、だね」

エリザ「ビジネス席に座っても従業員がいないのなら寒々しいわね……」

デオン「席の間隔! 席の間隔が広いぞ! 凄い席を倒せる!」キラキラキラ

茨木「デオンを見習え二人とも。涙が出てきそうなレベルの喜びようだぞ」

ぐだ男「……」

ぐだ男(……次に帰れるのはいつになるかな)

ぐだ男(ま、いつでもいいか。故郷が二つあるっていうのはきっと、幸せなことだしな)




キィィィィン……!
493 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 16:01:15.97 ID:O+xFKZqK0
ザザッ……ザザザザッ……!



ぐだ男「……んん……ハッ! 夢か!」

ぐだ男「……ん? どんな夢見てたっけな。なんか南国風で黄色い服着た褐色の女の子が出てきたような気がするけど……」

ぐだ男「静かだなー。みんなこの飛行機のあっちゃこっちゃをまだ探索してんのかなー」

ぐだ男「……BBはコクピットかな?」スクッ


スタスタスタ
494 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 16:11:44.74 ID:O+xFKZqK0
コクピット

マシュBB「……特に異常はなし、と」

マシュBB「時差含めた計算をすると、向こうに着くときには昼でしょうか」

マシュBB「時差ボケ緩和のために寝ておくべきでしょうか」


ガチャリンコ


ぐだ男「……よう。ここにいたか」

マシュBB「あ、センパイ。どうかしましたか?」

ぐだ男「いや、特に何か用があるってわけじゃないんだが……」

ぐだ男「……」

マシュBB「……」

ぐだ男「俺は幸せだぞ。マシュや、アイツらと一緒に人理を修復できて」

マシュBB「なんだ。釘を刺しにきたんですか。わざわざご苦労さまです」

ぐだ男「茶化すなって」

BB(余計なことをするなって言われるのかな。まあ慣れっこですけど)

BB(……ぶっちゃけわかってましたしね)

ぐだ男「ありがとな」

マシュBB「?」

ぐだ男「この旅行の全部、楽しかったよ。お前のお陰でさ」

ぐだ男「まあアレだ。俺の幸せの中にはさ。マシュやアイツらと人理を修復できた分ももちろんあるが」

ぐだ男「お前と出会えたことも含まれてるってことだ」

マシュBB「――!」

ぐだ男「そこら辺忘れるなよ。お前がどれだけ意地悪かは知っているが、それでもさ……」

ぐだ男「感謝はしてる。心の底からな」

マシュBB「……」
495 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 16:26:11.55 ID:O+xFKZqK0
マシュBB「……カルデアも故郷、と言いましたね?」

ぐだ男「おう」

マシュBB「……いいんですか、それで。あそこには意地悪で小悪魔な私もいるんですよ」

マシュBB「訂正なんて認めませんよ。私、調子に乗っちゃいますよ?」

ぐだ男「あんまり調子に乗られるのは困るが……」

ぐだ男「あそこが俺の故郷って言葉を訂正する気はないよ」

ぐだ男「お前も俺の大事な仲間だ。BB」

マシュBB「ふ、ふふ……ふふふふふふ……!」

マシュBB「……あ、ダメ。ちょっと……笑いすぎて涙が……」

マシュBB「ふふふふふ……!」

マシュBB「……う、う……っ!」

ぐだ男「……」

ぐだ男(単純な話だったんじゃないのか)

ぐだ男(コイツは俺に死なれたり、俺に捨てられたりするのが怖かったんじゃないか)

ぐだ男(いや……あるいは、俺が俺のサーヴァントたちに愛想をつかす瞬間を見たくなかったんじゃないか)

ぐだ男(だからそうなる前に自分から捨てられてしまえばいいって考えたんじゃないのか)

ぐだ男(嫌われる前に嫌われてしまおう、みたいな心理自体はありがちだ。誰にだってある)

ぐだ男(殺される前に自分で死を選ぶ人間のように、理由がすべて自分にあるのなら、まだ納得できるから)

ぐだ男(納得できる事柄である限りは、自分を慰めることは容易だから)
496 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 16:38:41.79 ID:O+xFKZqK0
ぐだ男(……コイツの好きな人っていうのが俺だったらよかったのになぁ)

ぐだ男(それなら迷わずに抱き寄せて、もっと強引に大丈夫だって言えたのに)

ぐだ男(……ない物ねだりだな。俺はもうこれ以上は何もできん)

ぐだ男「……外出てる。笑い終わったら呼べよ、BB」

マシュBB「待って」

ぐだ男「……?」

マシュBB「……その……」


ギュッ


マシュBB「……服の裾を掴むくらいなら、構わないですよね?」

ぐだ男「好きにしろ。そのくらいならお安い御用だ」

マシュBB「もうちょっと傍にいてください。この程度なら……まだ私たちはただの友人ですから」

ぐだ男「そうだな。俺じゃどうあってもお前の特別になれん」

マシュBB「……それでも好きですよ。私の一番好きな人の次に。ある程度は、ね」

ぐだ男(あー、くそ。何が悲しくて『他に好きな人がいますので宣言』を間近で聞かなければならないんだ)

BB(……ちょっと元気出てきました。センパイのその複雑そうな、不器用な対応を見てると本当に……)

マシュ(愛しいですか?)

BB(……)

BB(まさか、ですよ)
497 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 16:39:50.87 ID:O+xFKZqK0
休憩します!
498 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 18:08:37.07 ID:O+xFKZqK0
数時間後 カルデア

BB「さぁて。後は……」

BB「……巌窟王さん、どうやって呼び戻そう」

イシュタル「未だに脱出の糸口が見つからないものね」

ナーサリー「ただ誰一人として未だに欠けていないのは凄いと思うのだわ。そこら辺だけは褒めていいと思うの」

BB「んんー? いや待って。外の世界の真実をやっとのこと見つけたみたいよ?」

イシュタル「あー? でもコレって……アレよね。ピカッと光って記憶をアレするアレ……」

BB「……っと。そろそろですね。席外しまーす!」

イシュタル「はいはーい! こっちはこっちで任せといてー!」
499 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 18:14:47.19 ID:O+xFKZqK0
同時刻 飛行機内

ぐだ男「カルデアの上空に辿り着いたのはいいが、滑走路なんてモンはあそこにはないぞ」

エリザ「どうやって降りる気? パラシュート?」

マシュBB「え? いや、どうって……決まってるじゃないですか」

マシュBB「普通に飛び降りますよ。生身で」

ぐだ男「え」

マシュBB「それじゃあ、ドアを開けまーす。気圧差で外にすべて吹っ飛ぶのでご注意くださーい!」

マシュBB「これにて、旅行は終了です! お疲れさまでした」ニカッ

ぐだ男「ま、待て。冗談だよな? 冗談だと言ってくれ」

デオン「マスター。大変言いにくいことだが、コイツは狂ったことこそ素面で言う」

ジャック「大体嘘は吐いてないよね。こういうとき」



ポチッ

ビュオオオオオオオッ!


ぐだ男「ぎゃああああああああ……」ヒューッ

茨木「魔酒は任せろ。エリザはマスターを」

エリザ「了解。任せなさい」バサッ

デオン「じゃ、私は一足先に落ちていくよ。後は任せた」
500 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 18:18:08.98 ID:O+xFKZqK0
ぐだ男「あああああああ……あぐっ!」ガシッ

エリザ「大丈夫ー? このまま滑空してカルデアに降りていくわよー」

ぐだ男「……おお。ありがとうエリザ」

ぐだ男「……今日は晴れてるなー。珍しい」

エリザ「いつもはパッとしない曇り空か、さもなくば吹雪ですものね」

エリザ「綺麗だわ」

ぐだ男「ああ」

ぐだ男「……そういえばマシュは?」

エリザ「茨木がどうにかしてるわ。鬼種の魔って魔力放出みたいなことできるんでしょ?」

ぐだ男「マシュの身が心配だなぁ……」
501 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 18:34:02.25 ID:O+xFKZqK0
ぐだ男(こうして俺たちの奇妙で賑やかしい旅は終わった)

ぐだ男(BBの気遣いやらなにやらのせいで無駄に引っ掻き回されたことは事実だが、あんまり責める気にはなれない)

ぐだ男(実際にかなり楽しかったからだ)

ぐだ男「……あー……空を飛ぶって気持ちいいー……」

ぐだ男(さて。どうやって言い訳しようか。まあBBが怒られることは確定だが)

ぐだ男(……庇うとか、ある程度はこっちで泥を被るとか言ったしな。力は尽くそう)

ぐだ男(滑空している途中、空中で茨木に抱え上げられるマシュを見た)

ぐだ男「あれは……なんだ?」

エリザ「マシュの体が光ってるわね」

エリザ「なんか、大事なものが出て行ってるような……」

エリザ「……ああ、やっとマシュの体からBBが出て行ったのね」

ぐだ男「……なるほどな」

ぐだ男(お疲れ様。BB)
502 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 18:45:56.48 ID:O+xFKZqK0
マシュ「……ちょっと寂しい気もしますね」

茨木「まったく。今まで散々振り回されてきたであろう。その感想は人が好すぎるというものだ」

マシュ「ただ意地悪なだけな人じゃないと身に染みてわかりましたので」

茨木「酔狂よなあ」

茨木「ところで、門はどの方角に行けばいいのだ?」

マシュ「九時の方向。ただエリザさんと衝突しないように気を付けてください」

茨木「心得た」

茨木「……楽しかったぞ。魔酒」

マシュ「私もです」
503 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 18:51:28.62 ID:O+xFKZqK0
ゲート前

ジャック「あ。遅いよー、みんなー!」

デオン「私たちが速すぎただけだがな?」

ぐだ男「はー……戻ってきたな。カルデア。なんかもう懐かしい」

マシュ「ふふっ。そうですね。これだけ長くカルデアを離れたのは、もういつぶりでしょうか」

エリザ「ああ、レイシフトとかしてたものね。むかしも結構な頻度でカルデアから離れてたかしら」

茨木「さて。それじゃあ、元気よくぶちかますぞ?」

ぐだ男「おう! それじゃあ!」

ぐだ男「ジャック。そこのインターホンを鳴らしてくれ」

ジャック「はーい」ピンポーン
504 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 18:56:09.73 ID:O+xFKZqK0
ダヴィンチ「……さて。色々とヤンチャをしでかした件については、それなりに説教しようと思っていたのだけど」

ダヴィンチ「今日のところは見逃してあげようか。裏金……じゃなくて出所不明の献金が大量に入ってご機嫌だしね」

ダヴィンチ「はいはーい! 今ゲートを開けるよー!」


ポチリッ

バシュウウウウッ!


ぐだ男(俺たちは帰る)

ぐだ男(俺たちの故郷……カルデアへ)

ぐだ男(そして、ここから続けていくんだ)

ぐだ男(俺たちの旅は、まだ終わっていない……!)






現代悪童旅情 東京


旅行終了
505 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 18:59:50.01 ID:O+xFKZqK0
虚構殺人遊戯 才囚学園


巌窟王「……おい。最原。ライターかマッチは持っているか?」フー

最原「やめたんじゃなかったっけ? アンジーさんがマネするからって」

巌窟王「今は吸ってないとやっていられん」

最原「……悪いんだけど、持ってないよ……」

巌窟王「……そうか……」

才囚学園生徒一同「……」ズーン

巌窟王「……全員酷い顔をしているな」

最原「それはそうだよ。だって、外の世界が、あんな……」

最原「……」ズーン

巌窟王「……」

巌窟王「帰れないかもしれんな。俺は」ズーン
506 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 19:02:52.38 ID:O+xFKZqK0
カルデア

BB「ふいー。帰った帰った。私の人格もようやく一つに統合されましたし、本腰入れて巌窟王さんの脱出計画に取り掛かれますね!」

BB「みなさーん! BBちゃんが戻ってきましたよー!」キラキラキラ!

ナーサリー「……」ズーン

イシュタル「……」ズーン

BB「……え。なに? 粘菌でも生えそうなくらいジメッとした空気なんですけど……」

ナーサリー「残念。巌窟王の冒険は、ここで終わってしまったのだわ」

BB「は?」

イシュタル「あー……もうダメ。流石に女神にも限界あるっての……」ブツブツ

BB「え? え?」

BB「……あ、あれ? 巌窟王さんは?」

イシュタル&ナーサリー「もう戻ってこない」

BB「……」





BB「えっ」



NEXT


巌窟王「旅行先間違えた」 アンジー「神様ですか?」
507 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2017/09/30(土) 19:04:51.58 ID:O+xFKZqK0
これにて赤の章、現代悪童旅情『東京』は終了!

お疲れ様でしたー。HTML依頼出してきます
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 19:09:39.44 ID:tQYp1NSOo

ここのデオンかなりはっちゃけてて好きだ
509 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [sage]:2017/09/30(土) 19:37:07.21 ID:O+xFKZqK0
ちなみにSS内に出してて私が持っていないサーヴァントは主にケツァル……某ルチャの女神と巌窟王です。
こっちも死ぬほど課金したんよ
510 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [sage]:2017/09/30(土) 19:38:30.71 ID:O+xFKZqK0
ああ、いや他にもいたかもしれないけど割愛。

黒の章は後日! やる!
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 19:58:55.88 ID:fxxEzL2Y0
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 20:02:21.18 ID:kNnHXdrIo
口調崩壊激しすぎるのが嫌だ
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 21:14:46.04 ID:H8dxqygl0
???「待て、しかして希望せよ」
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 13:57:51.12 ID:CFpokTJSO
次やるみたいだけどダンガンロンパ知らんとわからんかね
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 12:12:15.11 ID:N9Av+c8oo
面白かった!おもしろかった!!
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