ほむら「貴女がくれたもの」

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185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 23:49:25.11 ID:nYYm4berO
藍「そうだな、さやかだけでは少々不安だ」

さやか「なんだよー藍まで、さやかちゃん泣くぞ」

藍「さて、良い時間だな。学校へ行くとしよう」

さやか「無視!?」

さやか「あーもういいよ! さやかちゃん怒っちゃうもんねー! MK5だもんねー!」

杏子「古っ!」

ほむら「ほらほら、早く準備しないと間に合わないわよ」

さやか「まどかにキスする5秒前」ンー

ほむら「殺すわよ?」チャキ

さやか「や……やだなーほむらさん、それガチなやつじゃないですか」ゾッ

ほむら「貴女がくだらない事をするからよ」


186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 23:50:44.51 ID:nYYm4berO
――学校


さやか「うぅ・・・凄い怒られた」

ほむら「あれくらいで済んだなら良い方でしょ」

藍「因みに、此から第二ラウンドだ」

さやか「え?」

藍「仁美や恭介が心配していたぞ、ちゃんと謝るように」

さやか「オーマイガッ」

まどか「皆さやかちゃんの事心配してたんだし、ちゃんと謝らないとダメだよ」

さやか「い、行ってくるよ」

藍「頑張れ!」

藍(まあ、昨日のうちに連絡は入れておいたんだけどね)

仁美「さやかさん!」

さやか「や、やっほー仁美。元気だった?」

仁美「馬鹿っ心配したんですのよ! 携帯にもお出になりませんし!」

さやか「あーうん、ごめん。心配かけたよね」

仁美「良いんです、こうして戻って来てくれたのですから」グスッ

さやか「仁美・・・・・・」

仁美「でも、ケジメは必要ですわよね」

さやか「仁美?」

仁美「歯ぁ食い縛りなさいですの」

さやか「ちょっ、まっ―――ふぐぅ」ドゴォ

さやか「腹パンだとぉ・・・」ガク

仁美「乙女の顔を殴るほど非情ではありませんので」

まどか「えぇー・・・・・・」

ほむら「腹パンも大して変わらないと思うけど」

187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 23:51:32.70 ID:nYYm4berO
藍「だか此で互いの蟠りはとれただろう。多分、きっと」

ほむら「自信がないにも程があるわね」

藍「まあ、なるようになるさ」

藍「よしさやか! 恭介の処にも行ってこい」

藍「勢い余ってちゅーしちゃっても今なら許されるぞ」

さやか「ななななな何言ってんのよあんたは///」

藍「あははー、ゆでダコみたい」

さやか「コロスっ///」ブン

藍「おっと」パシ

藍「まだ返事をしてないんだろう? ここでしてしまえば良いじゃないか」ボソボソ

さやか「なっなんであんたが知ってるのよ!?」ボソボソ

藍「まあ、相談されたし?」ボソ

さやか「なっ!? あ? ・・・馬鹿恭介めぇ」

藍「良い機会じゃないか」ボソボソ

さやか「皆いるなかで出来るわけ無いでしょ!」ボソ

ほむら(これがあの大妖怪と同一人物なんだから驚きよね)

藍「ま、からかうのはこれくらいにしておくか」

藍「ほら、行ってこい」ポン

さやか「うん・・・」ドキドキ

さやか「き、きょーすけ」

藍「緊張しすぎだろ」

ほむら「まあ、さやかだし」

恭介「さやか、無事でよかった・・・」

恭介「あまり心配掛けさせないでくれよ」

さやか「ごめん。もう大丈夫だから」

188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 23:52:18.46 ID:nYYm4berO
恭介「そっか・・・」

さやか「恭介・・・学校終わったら恭介の家行っても良い?」

恭介「うん、いいよ」

恭介「バイオリンも聞いてもらいたいし、話したいことが沢山あるんだ」

中沢「なんだ、遂にヤっちまうのか」

さやか「あ"ぁ"ん?」ギロ

中沢「怖っ! チンピラかよ」

藍「さやか、程々にな」

さやか「ら、藍まで何言ってんのさ」

藍「そうじゃない」

藍『自分の成すべき事を忘れるなよ』

さやか『! 解ってるよ』

藍『なら良いんだ』

藍「さて、授業の準備でもしますかね」

仁美「・・・藍さん、今日藍さんの家にお邪魔しても宜しいですか?」

藍「構わないよ」


189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 23:52:50.28 ID:nYYm4berO
――放課後、藍のマンション


藍「上がってくれ」

仁美「お邪魔しますわ」

杏子「おかえりー、邪魔してるぞ」

藍「杏子、来てたのか」

仁美「え・・・どちら様ですの?」

藍「私の友達だよ」

杏子「佐倉杏子だ、よろしくな」

仁美「志筑仁美ですわ、宜しくお願い致します」

仁美「ところで佐倉さんは、何故藍さんの家に?」

杏子「鍵を貰ってるからな」

仁美「合鍵ですって!?」ガーン

杏子「おい藍、なんかショック受けてるぞ」

藍「あー仁美、彼女にも事情があるんだ」

仁美「鍵・・・」

藍「うん?」

仁美「私にも鍵を頂けませんか?」

藍「まあ、別に良いけど・・・」

仁美「本当ですの?」パアァ

藍「あ、ああ」

杏子「大丈夫なのか?」ヒソ

藍「仁美にも協力してもらってるし、其れくらいはな」ヒソ

仁美「内緒話はやめてくださいまし!」

藍「す、すまない」

杏子「でも、仁美は魔法少女じゃないんだろ? 何の協力をするってんだ?」

190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 23:53:21.04 ID:nYYm4berO
藍「杏子!」

仁美「魔法少女・・・?」

杏子「まさか、話して無かったのか」

藍「・・・・・・・・・はぁ」

藍「其については話して無かったんだ。仁美が知ってるのは私の事」

杏子「あの事話したのか?」

仁美「藍さん、どういう事ですの?」

仁美「私たちだけの秘密だったんじゃ・・・」

藍「全部話すよ」ヤレヤレ


――少女説明中――


仁美「そんなことが・・・」

藍「まあ、そんな訳でやむを得ずね」

仁美「そう言うことなら仕方ありませんわ」

仁美「それに、今度からは堂々と・・・・・・」

藍「何を考えてるか手に取るように解るな」

杏子「えっ? どういう事?」

仁美「藍さん、早速尻尾に触らせていただいても宜しいですか?」

杏子「は?」

藍「ブレ無いなぁ仁美は」ドロン

杏子「うおっ!?」

杏子「急に戻るなよ! ビックリするだろ!」ドキドキ

藍「ごめんなさい、もうなれたかと思って」

杏子「慣れるほど見てないっての」

藍「仁美は一回で慣れてたわよ?」フワリ


191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 23:54:32.00 ID:nYYm4berO
仁美「あふぅ・・・・・・」トロン

杏子「それと一緒にしないでくれ」

仁美「杏子さんも触れば解りますわ」

杏子「遠慮しておくよ、色々と無くしそうだ」

藍「・・・・・・」フワリ

杏子「ひゃんっ!?」ビクゥ

杏子「なななななな何してんだお前///」

藍「杏子もどうかと思って」

杏子「いいよあたしは! まだ常識を無くしたくないし」

藍「私たちは常識とは程遠い存在よ?」

杏子「それでも人としての尊厳を無くしたくないの!」

藍「気が変わったらいつでも言って頂戴」

杏子「いいってのに」

藍「私が此処に居るのも後僅かだもの」

杏子仁美「!」

杏子「どう言う事だ!?」

藍「最初に言ったはずよ? 目的を果たしたら彼方に帰ると」

仁美「そんな・・・折角お友達になれたのに」

藍「ごめんなさい。でも此ればかりは仕方の無いことなのよ」

藍「私達はとうに幻想の存在になっているから」

藍「此方では生きられないの」

藍「狐に化かされたとでも思って、私の事は忘れて頂戴」

杏子「忘れろだぁ? ふざけんなっ! んなもん出来る訳ねぇだろ!」

杏子「私にとってお前は・・・お前はぁ・・・・・・」グッ

藍「杏子・・・」


192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 23:55:37.72 ID:nYYm4berO
仁美「杏子さん・・・」

藍「ありがとう杏子、その気持ちだけで十分よ」

杏子「ちくしょう・・・何でだよぉ藍・・・」グス

藍「今すぐ消える訳じゃないわ。それに、私達には成すべき事がある。そうでしょう?」

杏子「・・・ああ、今は目の前の壁を越えるのが先だ」

杏子「藍、一つ約束してくれ。黙って居なくならないって」

藍「解ったわ」

仁美「私とも同じ約束をしてくださいまし」

藍「ええ、違わずに」

藍「さ、この話は終わりだ」ドロン

藍「今ある時間を大切にしよう。お茶を淹れてくるよ」

ピンポーン

杏子「おぉ、上がりなよ」ピッ

ほむら[悪いわね]スタスタ

ガチャ

ほむら「お邪魔します」

ほむら(他に誰か来てるのかしら?)

仁美「暁美さん?」

ほむら「志筑さん・・・どうしてあなたが?」

藍「いらっしゃい、ほむら。コーヒーでいいかい?」

ほむら「ええ、大丈夫よ」

藍「ちょっと待ってて、お先に仁美と杏子」

杏子「サンキュ」ズズ

仁美「ありがとうございます」コク

仁美「私も非日常の世界に足を踏み入れましたの」


193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/05(火) 10:02:19.10 ID:TZeNF4/0O
式さやか誕生

今後の流れとしては日常をちょこっと書いてワルプルギス討伐をして終わりになります。

書き溜め中。
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/05(火) 15:09:42.60 ID:QGzDRnVNO
おつ!
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/05(火) 19:41:44.42 ID:LYPjvqHkO
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/07(木) 20:21:43.11 ID:azAphVioo
乙ほむ
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/10(日) 20:21:26.06 ID:i+FxxPr+0
ほむら「まさか!?」

藍「大丈夫、彼女は魔法少女ではない」

藍「表側の協力者と言ったところだ」

ほむら「表側の・・・?」

藍「主にワルプルギスの際の避難関係でね」

ほむら「なるほどね、でも態々捲き込むことも事も無かったんじゃない?」

藍「戦いは兵士が居れば良いという訳ではない」

藍「バックアップする者も必要だ」

藍「私達の戦いは負けて良いものではない。なら最善を尽くすべきだろう」

ほむら「そうね……それに志筑さんが事情を知ってるのは大きいかもしれない」

仁美「どうしてですの」

ほむら「私たちが戦っている間まどかは無防備になる」

ほむら「そこをキュウべぇに付け込まれる可能性があるわ」

ほむら「志筑さんはキュウべぇを見れないでしょうけど、一緒にいれば牽制になるし、まどかの契約をを止める事も出来る」

杏子「そういった意味では事情を知る一般人が居るのはありがたいことだな」

藍「そうだな、防衛に手を割きたい所だが実際ワルプルギスで手一杯だろうし」

杏子「そこはあたしたちが頑張るしかないだろ」

ほむら「そうね。避難所へ使い魔一匹たりとも通すわけにはいかないわ」

藍「念の為、各避難場所には結界を張っておこう」

藍「細かい打合せは後日みんなが集まった時にするとしよう」

ほむら「そうね。今私達だけで話し合っても仕方ないわ」

杏子「ならこの話はこれで終わりだな」

杏子「藍、今日の菓子は何だい?」

藍「プリン・ア・ラ・モードだ。昨日のうちに作っておいたからすぐ食べれるよ」


198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/10(日) 20:22:07.13 ID:i+FxxPr+0
藍「それじゃ改めてお茶にしようか」

杏子「んー! うまい」

仁美「本当においしいですわ」

ほむら「貴女達は……少しは遠慮しなさい」

杏子「別にいいだろ? うまいものを食べる事こそ人生の楽しみだ」

ほむら「貴女はそればかりね」

藍「良いじゃないか。否が応にも戦わなければならないんだ」

藍「息抜きをしないと戦う前に潰れてしまうぞ?」コトッ

仁美「ありがとうございます」コク

杏子「サンキュ」ズズ

ほむら「言いたいことは分かるけど……」

ほむら「コーヒー? てっきり紅茶が出てくるかと思ったわ」

藍「お茶しようと言ったからってお茶を飲むとは限らないだろう?」

藍「それとも、おコーヒーしようと言った方が良かったかい?」フフ

杏子「確かにそうだわな」ケラケラ

ほむら「そんな屁理屈……!」

仁美「まあまあ、良いではありませんか。ほむらさんがコーヒーをお好きだと分かっているからこそ出してくれたのでしょうし」

ほむら「釈然としないわ」


199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/10(日) 20:22:49.42 ID:i+FxxPr+0
――ワルプルギスの夜襲来7日前


――ほむらのアパート

ほむら「ワルプルギスが出現するのはこの地点よ。確率は97%ね」

緒莉子「私の予知でもその場所で間違いないわ」

杏子「本当に便利な能力だよな」

藍「戦闘については私から話そう」

さやか「ちょっと待って、もしかして藍も戦うの?」

藍「そのつもりだが?」

さやか「いやいや、いくら魔女を倒せるって言っても藍は一般人じゃん」

ほむら「……は?」

さやか「何さその、何言ってんだこいつみたいな顔は?」

杏子「何言ってんだこいつ」

さやか「言わなくていいから!」

ほむら「貴女は何を言っているの?

キリカ「さやかは知らないんじゃなかったかい?」

杏子「あー…そう言えばさやかは知らなかったんだったか」

さやか「何の話よ」

仁美「こちらの話ですわ」

さやか「仁美まで? 何さ皆してのけ者にして」

さやか「独りぼっちは寂しいじゃんか」

マミ「大丈夫よ美樹さん。私も知らないわ」

さやか「それは全然大丈夫じゃないです」


200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/10(日) 20:23:18.99 ID:i+FxxPr+0
藍「それは後で話すよ」

藍「今は会議に集中してくれ」

さやか「まあ…藍がそう言うなら」

藍「さて、ワルプルギス戦についてだが、初手にほむらの火器を使い山間部へ押し出す」

藍「此れには私の力を付与して有る為、ある程度のダメージは期待できる」

藍「その後は時間停止で仲間の支援と使い魔の掃討を頼む。緒莉子は後方で予知に専念して、仲間に随時情報を送ってくれ」

緒莉子「わかったわ」

藍「杏子、さやか、キリカは前衛を頼む。足場は私とマミで作る」

藍「キリカは速度低下をワルプルギスに掛けて前衛メンバーで休まずに攻撃してくれ」

キリカ「任せてくれ」

杏子「へへっ、腕が鳴るぜ」

さやか「ちょっと杏子、遊びじゃないんだよ!」

藍「さやか、落ち着け。其れくらいの気持ちで挑んでくれた方が良い」

藍「マミはセンターで支援攻撃と足場の作成をしてくれ」

藍「指揮は私が執る」

マミ「わかったわ」

藍「避難所には結界を張っておくから、人的被害は問題ないだろう」

藍「今日は此処までにしよう。決戦までは無理をせず休養を十分に取ってくれ」


201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/10(日) 21:05:13.64 ID:i+FxxPr+0
――ワルプルギスの夜襲来5日前


――藍のマンション

藍「いらっしゃい、ほむら」

ほむら「お邪魔するわ」

杏子「おー、来たのかほむら」

ほむら「今日はその姿なのね」

仁美「いらっしゃいませ、ほむらさん」

ほむら「!?」

ほむら「ちょっ、何で尻尾に絡まってるのよ!」

仁美「ふかふかで気持ちいいんですのよ?」

杏子「あたしはもう気にしない事にしたよ」

藍「別に減る物じゃないし、気に入ってくれてるならそれで良いわ」

ほむら「ええー……」

藍「先ずはお茶にしましょう」

杏子「待ってました!」

藍「杏子はさっきエクレア食べたでしょうに」

杏子「その分動いてるから良いんだよ」

杏子「それに藍の作るものはみんな旨いからな、あたしだけ食べれないなんてごめんだよ」

仁美「確かに皆で食べた方が美味しいですわ」

藍「そう言われたら悪い気はしないけど……。元より其のつもりだったし」

藍「パンプキンケーキ〜ココナッツクリーム仕立てよ」

杏子「かぼちゃのケーキか! なかなか珍しい物が出て来たな」


202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/10(日) 21:05:43.76 ID:i+FxxPr+0
ほむら仁美「いただきます」

藍「どうぞ」


杏子「んー、うまい」

仁美「美味しいですわ」

ほむら「本当に何でも出来るわよね」

藍「此れくらい当然よ。全ては紫様の為だもの」

杏子「紫って誰?」

ほむら「確か藍の主だったかしら?」

藍「そうよ。あと杏子、様を付けなさい」

藍「私に対しては構わないけど、紫様に対する無礼は許さないわよ」ギロ

杏子「う……わかったからそんな睨むなよ」

仁美「その紫様という方はどういったお方なんですの?」

藍「妖怪の賢者と称されるお方でね、私など足元にも及ばないすごい方だよ」

杏子「妖怪の賢者ねぇ」

ほむら「藍よりすごいと言われても想像もつかないわね」

藍「紫様ならワルプルギスなど能力で簡単に消してしまえるでしょうね」

杏子「伝説の魔女を消すってどんな能力だよ……」

ほむら「そんな事が可能なの?」

藍「紫様はあらゆる境界を操ることが出来る」

藍「それを使えば魔女を人間に戻す事さえ容易いでしょうね」


203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/10(日) 21:06:11.16 ID:i+FxxPr+0
ほむら「ワルプルギスさえ戻せると言うの?」

藍「尤も戻ったとしても、肉体が無い以上魂だけの存在となり直ぐに消滅するでしょうけど」

仁美「話を聞くだけで、私たちの理解の及ばない存在と言うのが感じられますわね」

杏子「でもよ、そんなに凄いんなら何でその紫様は来ないんだい?」

藍「私たちは幻想郷と言う結界に覆われた世界の中で暮らしているのだけど」

藍「紫様はその世界の監理者だから簡単には外の世界に行く訳にはいかないのよ」

藍「だから代わりに私が此処に来たと言う訳よ」

杏子「幻想郷ねえ」

藍「そう言う場所があると言う事だけ分かっていれば良いよ」

ほむら「私はそろそろ行くわね。ケーキ御馳走様」

藍「もう行くの?」

ほむら「対ワルプルギスの仕込みをするのよ」

杏子「あんまり無理はするなよ」

ほむら「平気よ」

仁美「またいらして下さい」

藍「夕餉はどうする?」

ほむら「それまでには戻るわ」


204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/10(日) 23:19:28.00 ID:HKm6tt4K0
(まどマギしかわからんが、読んで面白い)
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/11(月) 02:14:02.89 ID:1+q/GAk1O
あ、やっぱり対峙さえしてしまえば紫なら魔女と人の境界弄ってワルプルギスすらどうにか出来るのか
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/11(月) 08:36:07.00 ID:sJ7gzR/Ro
流石BBA
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/11(月) 18:06:28.82 ID:nNsItill0
このSSでの設定となります。

ただ、紫ならそれくらい出来るんじゃないかなと思います。
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/11(月) 18:36:06.03 ID:IUHlSw8LO
おつ
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/12(火) 22:13:14.20 ID:pL5ki6yY0
お詫び


途中から織莉子の名前が緒莉子になっていました。

大変申し訳ございませんでした。

以降の投下分は訂正しております。

残り僅かですが楽しんで頂ければ幸いです。

では投下します。
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/12(火) 22:13:48.77 ID:pL5ki6yY0
――ワルプルギスの夜襲来4日前


――美国邸

キリカ「もうすぐワルプルギスの夜が来るね」

キリカ「まだ未来は見えない?」

織莉子「ええ……」

織莉子「こんな事は初めてよ。まだ確定していないのか、私の能力の範疇を超えているのか……」

キリカ「どんな結末になろうと私は織莉子に着いて行くだけさ」

キリカ「それに、藍を信じるって決めたんだ。織莉子だってそうだろう?」

織莉子「そうね……藍さんは私達に奇跡を見せてくれた」

織莉子「彼女ならどんな不条理も覆せるかもしれない」

キリカ「だったら、私達もいつも通りにやるだけだよ」

キリカ「わからない事を考え続けても仕方ないさ」

キリカ「ワルプルギスとの戦いまでまだ時間が有るんだ、その内未来が見えるかもしれないだろう?」

織莉子「キリカの言う通りね」

織莉子「いつまでも考え込むなんて私らしくなかったわ」

織莉子「道が暗いのなら自ら明かりを灯すまでよ」

キリカ「それでこそ私の織莉子だよ」

織莉子「藍さんと出会って、私達の世界は大きく広がったわ」

キリカ「藍に出会わなければ、今頃倒錯的だったろうね」

織莉子「私達二人だけではここまで辿り着けなかったでしょう」

織莉子「でも、私達は二人ぼっちじゃない。共に道を照らしてくれる仲間がいる」

キリカ「なら闇を恐れる理由は無いだろう?」

織莉子「ええ、世界はこんなにも輝いているのだから」


211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/12(火) 22:14:22.02 ID:pL5ki6yY0
――ワルプルギスの夜襲来2日前


――藍のマンション

藍「シャルロットだ。召し上がれ」

マミ「変わった形のケーキね、リボンがついてるなんて」

藍「女性の帽子に見立てた菓子なんだ」

藍「この皿が帽子のつばを表してるんだが……まあうんちくはこの辺にしよう」

さやか「本当に藍は何でも知ってるよね」

さやか「流石は私の御主人! いや、いっそ藍も私の嫁になるのだー!」

仁美「さやかさん? 上条君だけじゃ飽き足らず藍さんまで奪うと言うのですか?」ユラッ

さやか「ひ……仁美?」

杏子「受け取ると良い」ガシ

さやか「はっ!?」

藍「それが君の運命だ」ガシ

仁美「覚悟はよろしいですわね?」

さやか「マミさん! 助けて」

ほむら「その必要はないわ」

さやか「必要だよ! 大至急だよ!」

マミ「美樹さん、逝ってしまったのね。怨恨の理に導かれて」

さやか「まだ生きてます!」

仁美「往生なさい!」ドゴ

さやか「」

まどか「こんなのってないよ……あんまりだよ……」


212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/12(火) 22:14:59.92 ID:pL5ki6yY0
キリカ「君たちには緊張感ってものが無いのかい?」

キリカ「もう直ぐワルプルギスとの戦いだと言うのに、こんなにのんびりしてて良いの?」

ほむら「遣るべき事はやったわ」

織莉子「キリカの気持ちは分かるけど、魔女の出現も無さそうだし今は休みましょう」

藍「平凡でありふれた1日こそ愛おしいものさ」

藍「私達はその平凡な日常を守る為に戦うんだ」

藍「だからこそ、今のこの時を大切にしよう」

ほむら「藍の言う通りよ。それにここならキュウべぇも来ないし寛げるわ」

杏子「いつの間にかすっかり溜まり場だもんな」

マミ「八雲さんの家というか、八雲さんの傍って居心地が良いものね」

ほむら(そう……藍の傍は不思議な安心感がある)

ほむら(気付けば皆が藍の周りに集まっている)

ほむら(だからこそ、皆その言葉を口に出来ないでいる)

ほむら(勝っても負けても、後2日でこの安らかな時間が永遠に失われてしまう事を……)


213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/12(火) 22:15:43.22 ID:pL5ki6yY0
――ワルプルギスの夜襲来前日


――藍のマンション、昼

「見滝原市全域にて大雨洪水警報並びに竜巻警報が発令されてます。市民の皆様は速やかに指定された最寄りの避難所に避難をして下さい。繰り返します、見滝原市全域にて――――」

藍「いよいよ明日か」

杏子「1日前だってのにこれかよ」

さやか「まどか達は早く避難して」

恭介「本当にこれが魔女の仕業だって言うのかい?」

ほむら「こんなのはまだ序の口よ、ワルプルギスの夜が出現したらこれの比ではないわ」

仁美「藍さん……」

藍「大丈夫さ。それよりまどかの事を頼んだぞ! それと避難所には結界を張ってあるから絶対に外に出ないように」

まどか「さやかちゃん……無茶はしないでね」

さやか「大丈夫だって! 藍や皆も居るんだし、まどかは大船に乗ったつもりで待っててよ」

まどか(さやかちゃん……ちゃんと覚えてたんだね。逆に心配だよ……)

まどか「藍ちゃん、さやかちゃんを……皆を守ってあげて」

まどか「私には何も出来ないけど……皆を信じて待ってるから」

藍「ああ、任せろ! だから信じて待っていてくれ」



藍「仁美やまどか達は避難所に行ったか」

藍「取合えずお茶にしようか。今から気を張っていたら明日まで持たないぞ」

ほむら「そうね。戦い自体は明日だもの、休めるうちに休んでおきましょう」

杏子「お! 今日の菓子は何だ?」

藍「シュークリームだ。店ではよく見るが、作ってなかったんでね」

藍「さて、食べながらで良いから聞いてくれ。最終確認だ、まずは――――」


214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/12(火) 22:16:14.33 ID:pL5ki6yY0
――藍のマンション、夜

藍「眠れないのか?」

ほむら「藍……」

ほむら「そうね、何度この夜を過ごしてきたか……」

ほむら「今度こそはと決意しても、不安で胸が潰されそうになるの」

ほむら「この時間軸は今までに無い最高の状況で挑むことが出来る」

ほむら「貴女が居て、杏子やマミもいる。あの織莉子達とさえ協力することが出来た」

ほむら「でも……それでも不安なの! 今回も駄目だったらどうしようって」

ほむら「こんな状況はきっともう来ないわ」

ほむら「もし今回もダメだったら、私はもう次に望みを繋ぐことは出来ない……」

ほむら「次の時間軸でも貴女が居るとは限らないわ……これだけの戦力を揃えるなんて無理よ」

ほむら「失敗するわけにはいかない。そう思えば思うほどに体が動かなくなる……」

藍「…………私はもともと紫様の命により此処へ来た」

ほむら「藍?」

藍「でも今は、自分の意志でこの世界を、仲間を救いたいと思う」

藍「大丈夫。私達は強いよ、誰が相手だろうと負けはしない」

ほむら「勝てるかしら……」

藍「勝さ! 其れにほむらに見せてやりたいのさ」

ほむら「見せるって……何を?」

藍「まだ見ぬ明日をさ」

ほむら「気障ったらしい言葉ね」フフ

藍「こういう方が私達らしいだろう?」クス


215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/12(火) 22:16:40.53 ID:pL5ki6yY0
藍「其れより……まどかに話さなくて良かったのか?」

ほむら「良いのよ、今更こんな話をされたってまどかだって困るだけだわ」

ほむら「あの子は優しすぎるから……余計な気遣いをさせるだけよ」

藍「ほむらがそれで良いなら私も何も言わないさ」

藍「其れに、言おうと思えば此れからいくらでも言う事は出来るんだ」

藍「いつか話してやると良い。まどかなら受け止めてくれるさ」

ほむら「そうね…….いつか話すことにするわ」

ほむら「……ねえ藍、ここに残る事は出来ないの?」

ほむら「言葉に出さなくても分かるわ。皆貴女に居て欲しいと思ってる」

ほむら「他愛もない話をして、馬鹿やって、そんなありふれた......だけど幸せな時間をこれからも過ごして行きたいの」

藍「すまない……其ればかりは聞けないお願いだ」

藍「初めから異変を解決するまでと決めているんだ」

藍「それに、私は紫様の式神だ。何より私自身が紫様の為に生きたいんだ」

ほむら「………また会えるかしら?」

藍「君が望むなら……」

藍「例え遠く離れていてもこの想いは皆と共にある」

藍「其の繋がりが私達を引き寄せるだろうさ」


216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/12(火) 22:46:04.12 ID:pL5ki6yY0
――ワルプルギスの夜襲来日


藍「魔力が高まっているわね。そろそろかしら?」

さやか「!」

杏子「何だこれ、サーカス? パレード?」

ほむら「そいつらは無視して良いわ。来るわよ」


D

マミ「絶対に皆で生きて帰りましょう」

C

杏子「へへっ、一番槍は私が貰うぜ」

B

織莉子「未来が見えないなら自らの手で掴み取るまで」

A

キリカ「さあ、織莉子の為に死んでくれ」

@

藍「準備は良いわね? 手筈通りに行くわよ」

ワルプルギスの夜「アハハハ アハハハハハ」


217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 18:12:54.61 ID:LJHegSl6O
待ってる
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 14:32:05.76 ID:uqbcvkgB0
杏子「でけぇ……伝説と言われるだけはあるな」

さやか「ほむらは今迄あんなのと戦って来たの?」

織莉子「話し以上ね……」

キリカ「これは一筋縄ではいかなそうだね」

マミ「勝てる……かしら」

藍(不味いわね、皆奴の雰囲気にのまれている)

藍「臆する事はないわ、例え一人では勝てなくても私達が揃えば敵ではないわ」

藍「ほむら!」

ほむら「ええ、街から離すわ」カチ ズドドドド

さやか「おお……ハデだねぇ」

杏子「戦争でも始めるつもりかこいつは?」

ほむら「喰らいなさい」バシュバシュ 

マミ「迫撃砲に対空ミサイル!? そんな物まで用意していたなんて……」

ワルプルギスの夜「アハハ ウフフフ アハハハハハ」ズドドド

藍「追うわよ。振り落とされないように捕まってて」シュルシュル

織莉子「尻尾に包まって移動って何か変な感じね」

キリカ「布団にして寝たら気持ちよさそうだね」

さやか「はふぅ……癖になりそう」

ほむら「気を引き締めなさい! まだ始まったばかりよ」

杏子「わかってるよ。それよりこの後どうするんだい?」

杏子「マミの奴が足場を作るんだろう」

藍「まあ見てなさい」

藍「よし、予定通り山間部まで押し出せたわね」

藍「来い! 十二天将!!」

219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 14:32:59.50 ID:uqbcvkgB0
藍「織莉子は騰蛇に乗って後方で予知に専念を」

藍「マミは朱雀の上に。他の式にリボンを繋いで足場を作って頂戴」

マミ織莉子「わかったわ」

杏子「おお、式神って奴か!」

キリカ「まるで怪獣映画だね」

さやか「あれも私と同じ式神なのか……」

さやか「あれらと比べると私の存在って……」

藍「さやかはさやかよ。比べるようなことではないわ」ポン

さやか「藍……そうだよね」

杏子「どうしたさやか。慰めてもらわなきゃ満足に戦えないのか?」

さやか「なんですってぇ! 見てなさいよ杏子」

藍「天后、玄武! 前に出て火を防げ」

藍「他は散開してワルプルギスを攻撃しなさい」

織莉子《皆さん、ワルプルギスの使い魔が来ます》

藍《了解》

藍「聞こえたわね! ほむらは式神と連携して使い魔の撃破をして!」

ほむら「わかったわ」

藍「前衛の三人はワルプルギスに攻撃をお願い」

杏子「よっしゃ! いくぜぇ!」

さやか「ちょっと杏子。前に出過ぎないで」

キリカ「二人とも、もう少し連携を意識してくれないか?」

藍「マミは足場の維持とほむらの援護をして頂戴」

マミ「任せて!」


220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 14:33:27.34 ID:uqbcvkgB0
――避難所


まどか「ちょっとトイレに行ってくるね」



まどか「さやかちゃん、藍ちゃん……」

仁美「まどかさん、藍さん達なら大丈夫ですわ」

仁美「必ず勝って帰ってきてくださいます。だから信じて待ちましょう」

まどか「仁美ちゃん……でも外は凄い嵐だし、居ても立ってもいられなくて……」

キュウべぇ「そんなに心配ならその目で見届けてあげると良いよ」

まどか「キュウべぇ……」

キュウべぇ「相手はあのワルプルギスの夜だ」

キュウべぇ「八雲藍が居るとはいえ、勝ち目は低いだろうね」

キュウべぇ「でも君なら別だ。まどかが魔法少女に成りさえすればどんな魔女も一撃で倒すことが出来るだろうさ」

まどか「私は……」

キュウべぇ「迷うと良い。君が迷えば迷うほど彼女達の生存率は下がっていく」

キュウべぇ「その時僕は君の前に彼女達の亡骸を並べるとしよう」

キュウべぇ「そうすれば流石の君でも契約する気になるだろうさ」

キュウべぇ「もっとも、それを見ても契約しないのであれば」

キュウべぇ「君は生き残った人間達から臆病者の人でなしとして蔑まれるだろう」

仁美「さっきから黙って聞いていれば言いたい放題言ってくれますのね」

まどか「仁美ちゃん!?」

キュウべぇ「驚いた、君は僕が見えているのかい?」


221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 14:34:31.60 ID:uqbcvkgB0
まどかはあれで意外と頑固だけど……流されやすいところもあるわ。

私の力の一部を貴女に渡すわ。彼女の事、お願いね。



仁美「藍さん達は必ず勝ちますわ」

仁美「私達にはあなたの力など必要ありません」

仁美「まどかさん、信じると決めたのなら何故それを貫き通さないのですか?」

仁美「貴女がするべき事は契約ではありません。今戦っている人たちを信じて待つことです」

仁美「藍さんは大丈夫と仰っていました。あの方がそう言うのなら皆無事に帰ってきますわ」

仁美「そして………帰ってきた皆さんを温かく迎えましょう」

まどか「仁美ちゃん……うん。もう私は迷わない」

まどか「皆を信じて待つよ」

仁美「はい。独りで待つのが辛いのでしたら私が傍にいますわ」

キュウべぇ「やれやれ、僕には理解出来ないよ」

キュウべぇ「人間の思考と言うのは非合理的過ぎる」

キュウべぇ「希望的観測をするのは君たちの勝手だけど」

キュウべぇ「その希望が砕かれたとき人間は新しい希望を求めるものだ」

キュウべぇ「それを目の前に用意されたとき、君達はそれを掴まずにはいられないだろうね」

キュウべぇ「だから僕は待つとしよう。君が僕にお願いをして来る時をね」

仁美「待つだけ無駄ですわ。そんな時は永遠に来ませんもの」


222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 14:35:10.47 ID:uqbcvkgB0
キュウべぇ「君と話をしていても無駄のようだね。まどか、契約したくなったらいつでも呼んでくれ」

キュウべぇ「僕の方は準備は出来ているからね」トコトコ

仁美「とっと失せなさいですわ」ドカッ

キュウべぇ「きゅぶっ」

まどか「ひ……仁美ちゃん、何も蹴飛ばさなくても」

仁美「あれくらい優しい方ですわ」

仁美「まどかさん、もっと自分を強く持って下さいまし」

仁美「他人を思いやる心は素晴らしいものですが、簡単に他人に流され過ぎですわ」

仁美「私達は藍さんと出会い少なからず変わってきました」

仁美「でもまどかさん、貴女だけは変わっていませんわ」

仁美「貴女のその頑なさは長所でもあり最大の短所でもあります」

仁美「そして肝心なところで人に流されやすい」

仁美「先ほども自分の意志で契約をしようとしたお積もりでしょうけど」

仁美「明かにキュウべぇに流されてましたわ」

仁美「そしてその頑なさ故にそれが自分の意志だと信じて疑わない」

仁美「それが最善だと信じて疑わない」

仁美「まどかさん、貴女はいつか取り返しのつかない選択肢をしてしまうかもしれませんわ」

まどか「仁美ちゃん……何を言って……」

まどか「私はそんな……」

仁美(藍さんから聞いたほむらさんの過去の苦労も偲ばれますわね)


223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 14:36:17.16 ID:uqbcvkgB0
取合えずここまで

また後で投下します。
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 18:17:16.12 ID:L35puLR5O
おつ
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 19:39:49.27 ID:3mjNE6BSO
wktk
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/08(水) 00:12:51.80 ID:QMp9mR8Jo
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 22:43:49.62 ID:wSzITtHVO
エタってしまうん?
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/30(木) 18:28:06.75 ID:w0hv743T0
お待たせしてすみません。

書いてはいるのですがなかなか筆が進まない状況です。

完結までさせますので少々お待ちください。
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 23:26:54.40 ID:A3z8YZe0O
やったぜ。
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/28(木) 08:39:05.47 ID:VzMM+WEn0
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/27(土) 14:44:40.53 ID:T3SnwatqO
杏子「ちっ……固ぇな」

キリカ「もう随分攻撃を当ててるけど効いている感じがしないね」

さやか「並みの魔女なら一撃で倒せるのに!」

ほむら「ダメージは与えられているわ。このまま攻撃を続けて!」

藍「とは言えかなりの耐久力ね。伝説と言われるだけはあるわ」

杏子「効いてるってんならこのまま攻め続けるだけだ」

織莉子《皆さん気を付けて、新たな使い魔が出て来るわ》

織莉子《! 巴さんそこから離れて! 木が飛んでくるわ》

マミ「!」

マミ「避けて!」

藍「朱雀! 防げ!」

朱雀「……!」

朱雀「平気か、娘よ」

マミ「ええ……ってあなた喋れたの?」

朱雀「今は戦いに集中しろ」

マミ「そ、そうね」

さやか「何あれ……風で飛んだにしては軌道が不自然だった」

杏子「念力ってやつか?」

さやか《確かビルを飛ばして来たとか言ってたよね》

ほむら《ビルが無いから油断していたわ。気を引き締めていきましょう》

ワルプルギスの夜「アハハ ウフフフ アハハハハ」

杏子「ちっ馬鹿みたいに嗤いがって……今に笑えなくしてやる」

杏子「オラァ!」

ほむら《くっ使い魔の数が多い……杏子! 前に出過ぎないで!》


232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/27(土) 14:46:55.55 ID:T3SnwatqO
キリカ「木がリボンを……杏子!」

杏子「足場が! ちぃ……届け!」ブン

さやか「槍を歯車に刺すとか無茶するなぁ」ホッ

キリカ「敵も馬鹿じゃぁないってことか。そう来なくちゃ面白くないね」

ほむら《油断しないで! 使い魔が向かってるわ》ズドドドドド

藍「玄武は杏子を拾ってさやか達と合流」

藍「各員、式神と連携して攻撃の続行をして」



藍《! 下がれ》

織莉子《! キリカ、皆下がって》

キリカ《織莉子?》

ほむら《これは……結界!?》

杏子《結界だと!? 聞いてないぞ》

さやか「駄目、間に合わないっ」

藍「遅かったか……」

マミ「そんな……美樹さん…佐倉さん…呉さん……」

藍「マミ、落ち着いて。まだ結界に囚われただけよ」

織莉子「ほむらさん、ワルプルギスの夜は結界を張らないはずでは?」

織莉子「この場合はどうすれば? それに、中の三人は……」

ほむら「分からないわ……今までこんな事は無かったもの」

藍(中がどうなっているか分からない以上、三人を放置するのは不味いわね)

藍(かと言ってワルプルギスをこのままにして行く訳にもいかない……)

藍(なら此方も結界に捕らえてあげるわ)


233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/27(土) 14:47:43.79 ID:T3SnwatqO
藍「聞いて、今から奴を結界に閉じ込めるわ」

藍「その間に私達も中に突入し三人を救出、攻撃を再開するわ」

藍「結界内ではあくまでも救出に専念して頂戴」

マミ「わかったわ」

織莉子「大丈夫なの?」

藍「私の結界が破られる事は無いわ。問題は奴の結界の方よ」

ほむら「そうね……流石に私も初めての事だし用心していきましょう」

藍「行くわよ!」



――【舞台装置の魔女結界内】


ほむら「ここがワルプルギスの結界内……」

織莉子「奥の方に扉が見えるわね」

マミ「取り敢えずこの通路を進むしかなさそうね」

藍「彼女たちが心配だわ。早く行きましょう」

ほむら「開けるわよ?」ギイ

藍「ええ、お願い」

織莉子「あそこに誰かいるわ!」

ほむら「暗くてよく見えないわね……」

マミ「美樹さん? 佐倉さん!?」タッ

藍「待ってマミ! 彼女達じゃないわ」

マミ「女の子? どうしてこんなところに?」

織莉子「巴さん!!」グイッ

藍「魔力反応!? 二人とも下がって!」

女の子「………」バキッメキメキ

マミ「あ…あぁ……」

234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/28(日) 23:52:10.76 ID:vOb/JUAHO
待ってた乙
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