狂愛劇場 『安価・コンマ』

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140 : ◆gRg7tzHAPs [saga]:2017/10/10(火) 23:58:44.84 ID:JT7vszIs0
【格闘家の能力発動!】


格闘家「はあああああ……!」

格闘家が全身に気をみなぎらせる。
高まった気は格闘家の身体の周りに可視化したオーラとなって現れ、空気を震わせた。小規模なクレーターが彼の足元に生み出され、いくつもの小石が気の圧力に弾かれて飛んでいく。

半鬼「こ、これが人間……!? とんでもない力を感じる……!」

格闘家「……さあ、始めよう」


【格闘家 Level UP!】+4

ターン取得コンマ判定
1〜3 半鬼
4〜0 格闘家
↓1
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 00:01:27.81 ID:FRNhyQR30
142 : ◆gRg7tzHAPs [saga]:2017/10/11(水) 00:10:02.30 ID:2ZmDOKSt0
半鬼の行動安価選択

1 攻撃
2 能力使用(消費魔力数値指定)
3 仲間と交代(一人指定)

半鬼>>39

格闘家>>69(魔力-4)(Lv+4)

↓1
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 00:13:45.05 ID:L1b5F4zDO
1
144 : ◆gRg7tzHAPs [saga]:2017/10/11(水) 00:40:52.92 ID:2ZmDOKSt0
【半鬼の攻撃!】


格闘家「覇ぁっ!」

裂帛の気合いと共に掌底が放たれる。
半鬼は身を捻って攻撃をかわすが、全てはかわしきれなかった。格闘家の掌圧は衝撃波を発生させ、その余波を食らって体勢を崩してしまったのだ。

半鬼「しまっ……!」

格闘家「恨みはないが――もらった!」

全身を利用した回転運動。そのエネルギーを伝達させた発勁が半を穿つ!

半鬼「ゴフッ!」

格闘家「私の勝ちだ……大人しく負けを――何?」

格闘家の顔が驚きに染まる。
吐血しながらも、半鬼はガッチリと格闘家の腕を掴んでいた。

半鬼「自分は、身体の頑丈さには自信があってね……!」

鬼の血族が有する身体の頑健さ、そして膂力。
半鬼はそれを思いきり目の前の人間にぶつける――!

格闘家「グハッ!?」

半鬼「そっちこそ降参――えっ?」

半鬼は思わず疑問の声を漏らす。
鬼の力を存分に発揮した本気の一撃だ。身体に穴が空いてもおかしくない。それなのに、目の前の格闘家は血を吐いてはいるが依然として同じように立っている――!

格闘家「ならば、我慢比べといこう……!」


【格闘家の能力発動!】
【格闘家は体力1で耐えた!】攻撃+4

ターン取得コンマ判定
1〜3 半鬼
4〜0 格闘家
↓1
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 00:41:59.46 ID:Vp+ZoRHvO
146 : ◆gRg7tzHAPs [saga]:2017/10/11(水) 01:01:50.09 ID:2ZmDOKSt0
【格闘家の攻撃!】


互いに至近距離での攻防が続く。
半鬼の拳が格闘家を殴れば、格闘家の掌底が半鬼を打ち抜く。半鬼の頭突きが決まれば、格闘家の蹴撃がお返しとばかりに半鬼を襲う。
本来なら種族としての性能差が圧倒的に違う、半鬼の勝利で終わっていただろう。だが、格闘家の技術と鍛練は差を埋めるを通り越して、いや、むしろ凌駕していた。
一進一退の攻防はやがて防戦一方となり、そして決着がついた。

半鬼「――――」グラッ ドサッ

意識を失った半鬼が倒れ、動かなくなった。


【半鬼が戦闘不能になった!】
147 : ◆gRg7tzHAPs [saga]:2017/10/11(水) 01:03:32.69 ID:2ZmDOKSt0
支配人側の選手を安価選択。

・魔女
・秘書

↓1
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 06:26:06.91 ID:+zWX2b1fo
魔女で焼き払いにいこうか
149 : ◆gRg7tzHAPs [saga]:2017/10/11(水) 23:30:30.17 ID:2ZmDOKSt0
格闘家「く、体が……」ゴホッ

魔女(病気によるダメージ、半鬼との戦闘……あいつは今、立っているだけでも相当な負担のはず。一撃でいい、まともに攻撃が当たりさえすれば勝てる!)

魔女(問題はそれがあたしにできるかどうかだけどね……!)


ターン取得コンマ判定
1   魔女
2〜0  格闘家
↓1
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 23:41:02.26 ID:+zWX2b1fo
ほあぃ
151 : ◆gRg7tzHAPs [saga]:2017/10/12(木) 00:22:26.92 ID:4PJbyzeL0
【格闘家の攻撃!】


魔女「――敵を穿て軍神の矢。太陽の欠片は我が盟友にして我が仇敵――」

朗々と魔女の詠唱が響く。
力ある言葉が紡がれるごとに、彼女の身の内から溢れ出した魔力が渦を巻き、世界に新たな法則を生み出すべく呪文に従いその形を変える。

格闘家「……やらせんぞ!」

格闘家が気を練り、掌底として撃ち出した。
撃ち出された気弾は魔女に直撃し、その細い身体を吹き飛ばす。
だが――

魔女「ッ……! ――天の都市から地の都市に、無慈悲な慈愛をただ捧ぐ――」

魔女の詠唱は止まらない。

魔女「――今こそ勝利の凱歌を奏でよう――『陽片の断矢』!」

詠唱の完了とともに、生み出された無数の炎の矢が驟雨のごとく格闘家に降り注ぐ。
とっさに格闘家は防御の姿勢を取ったものの、その姿は瞬く間に降り注ぐ炎の矢が生み出す爆炎と黒煙に包まれた。

魔女「今撃てる、最強威力の魔法だよ、これなら……」

息も絶えだえに呟く魔女。
その魔女に黒煙を貫いて飛ぶ気弾がぶち当たる。
後方に吹き飛ぶ魔女の目に黒煙の中に立つ人影が写った。

魔女「……化け物か」


【魔女が戦闘不能になった!】
152 : ◆gRg7tzHAPs [saga]:2017/10/12(木) 00:29:27.07 ID:4PJbyzeL0
秘書「オーナー。魔女の手当てをお願いします」

支配人「秘書さん……」

秘書「残りは私一人ですが……別に、彼らを全員倒してしまっても構わないのでしょう?」

支配人「秘書さんそれフラグ!」

秘書「ご安心を。フラグなど、叩き折ってご覧にいれましょう」


ターン取得コンマ判定
1〜4 秘書
5〜0 格闘家
↓1
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 00:47:45.17 ID:3uqFO4APo
さい
154 : ◆gRg7tzHAPs [saga]:2017/10/12(木) 23:38:10.78 ID:4PJbyzeL0
【格闘家の攻撃!】


秘書「一つ提案なのですが、わざと負けていただけませんか。もちろん、それなりの報酬はお約束しますよ?」

格闘家「……断る。こちらにも負けられない事情がある」

秘書「そうですか。では――!」

言い終わると同時に飛翔した秘書の形のいい唇から、物悲しい旋律が流れ出す。
人を惑わす魔力を秘めたセイレーンの歌だ。人間には決して手の届かぬ上空から、秘書の歌が響く。

格闘家「くっ……!?」

格闘家が耳を押さえたが、それだけで防げるほど歌の魔力は容易くない。
肉体を精神を屈服させるべく、格闘家を甘く優しく、そして妖しく包んでいく。
ボロボロの身体であるからこそ、魅惑の歌の効果は防ぎようもない。

秘書(このまま、戦闘不能にまで持ち込んで――!?)

――ドォンッ!!!
突如として響いた轟音と衝撃に秘書の思惑は中断させられる。
空気を震わす振動が、秘書の歌をかき消したのだ。
一瞬、困惑する秘書の耳が一つの声を捉える。

格闘家「もう少し高く飛ばれていたら届かなったぞ……!」

轟音の正体が、格闘家が跳躍した際に地を踏みしめた音だったと秘書が気づいたのは、自分がその地に叩き落とされたあとだった。


ターン取得コンマ判定
1〜4 秘書
5〜0 格闘家
↓1
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/13(金) 07:27:18.16 ID:EboksQhYo
きついね
156 : ◆gRg7tzHAPs [saga]:2017/10/15(日) 01:24:02.28 ID:pY3HZcyT0
【格闘家の攻撃!】


秘書(音をかき消し、接近……! 攻撃と防御の両立した上手い手です。ですが――!)

上空から叩き落とされた秘書は痛む身体に鞭打ち、全力で歌を奏で始める。
格闘家はまだ空中にいる。踏みしめるものがない空ならば、先程のように振動で歌を相殺できはしない――!
喉も枯れよと言わんかりに、ありったけの魔力を込めて秘書は歌う。
だが、

格闘家「――――」

だが、格闘家は歌に惑わされる様子もなく危なげなく着地した。
耳を押さえる仕草すらない。

秘書「そんな、どうして……先程までは確かに」

格闘家「すまないな、先程跳んだ時に対策をさせてもらった」

見れば、格闘家の耳からは血が流れ出していた。おそらく自分で鼓膜を破ったのだ。
聴覚がまともに作用していなければ、いかに魔力のこもった歌であろうと通用しない。そして、叩き落とされ痛んだ翼では逃げることもできない。
もはや秘書に打つ手はなかった。

秘書「申し訳ありません、オーナー……」


【秘書が戦闘不能になった!】
【支配人は目の前が真っ暗になった!】
157 : ◆gRg7tzHAPs [saga]:2017/10/15(日) 01:46:09.17 ID:pY3HZcyT0
悪徳商人「あっはっは、まあ当然の結果と言ったところですかねえ」

支配人「くっ……!」

悪徳商人「さて。では約束通り、土地建物から即刻退去し、引き渡していただきましょうかねえ」

支配人「わかった……勝者の言うとおりにする……」

悪徳商人「結構。ああ、それとお代のことですが」

支配人「お代?」

悪徳商人「何を不思議そうな顔を。私は商人ですよ? 取引にはきちんとカネをお支払いしますとも。そうですね――」ゴソゴソ

悪徳商人「ま、こんなものですかね」チャリン

支配人「…………」

悪徳商人「銅貨五枚。精一杯お勉強させていただきましたよ。さあ、どうぞ」ニヤニヤ

支配人「……要らないよ。サービスだ、あんたにあげるよ」

悪徳商人「おやおや、これはこれは。カネなど要らないとは魔物のくせに聖人君子のようなことをおっしゃる。まあ、要らないというのなら私がお引き取りしましょうかね。あっはっはっはっはっ!」

――決闘裁判、決着。
――結果、敗北。
158 : ◆gRg7tzHAPs [saga]:2017/10/15(日) 02:03:38.95 ID:pY3HZcyT0
――こうしてまた一つ、人間の力の前に魔物が屈した。

以降、堰を切ったように同様の顛末が続くこととなる。ある魔物はすみかを奪われ、ある魔物は財を奪われ、ある魔物は自由を奪われた。法律という目に見えない暴力によって。

決闘裁判を用いて抵抗する魔物も、人間と魔物の逆転した力関係を再認識する結果となった。

こうした魔界の暗黒時代は、革命家と呼ばれるある魔物が現れるまでの間、およそ一世紀もの間続くこととなる――。

159 : ◆gRg7tzHAPs [saga]:2017/10/15(日) 02:06:13.67 ID:pY3HZcyT0

以上で終了となります。

お付き合いいただき、ありがとうございました。
 
160 : ◆gRg7tzHAPs [saga]:2017/10/15(日) 11:31:27.89 ID:pY3HZcyT0
機種の問題か分かりませんが、何度クリックしてもURIが表示されません。

HTML依頼をしたいので、お手数ですがこのスレのURIが分かる方がいたら教えていただけると助かります。
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/15(日) 13:40:06.86 ID:T41xsplho
PC版でええか?

ほいどうぞ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1504537293/
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/15(日) 13:44:43.17 ID:T41xsplho
もしまた安価スレやるんやったら参加するでな
このスレ面白かったし期待しとるけん
163 : ◆gRg7tzHAPs [saga]:2017/10/15(日) 15:24:33.12 ID:pY3HZcyT0
 
>>161

ありがとうございます。
 
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