【艦これ】赤城と夜食

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125 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/01/18(木) 01:46:04.22 ID:sI+a+91H0
バタバタバタ…バァン!

青葉「青葉、ただいま取材先から帰りました!」

古鷹「青葉!?もー、静かに開けてよね!」

青葉「いやー、ごめんごめんってあれ?珍しいですね赤城さんが古鷹の部屋にいるなんて?」

赤城「どうもこんばんわ、ちょうど青葉さんの話をしていたところですよ」

青葉「そうなんですか?噂をすればなんとやらと言ったところでしょうか」

青葉「! そうだ、赤城さんも古鷹もいるならちょうど良かったですぜひ食べて欲しい料理があるんですが」

赤城「わたしに…ですか?」

古鷹「ん〜…私も?」

青葉「はい!二人に食べてもらってその料理の感想を青葉通信に載せたいんです」

赤城「私は構いませんが」

古鷹「赤城さんがそう言うなら私も」
126 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/01/18(木) 01:46:44.97 ID:sI+a+91H0
青葉「よかった〜!では、青葉ちょ〜っと厨房に行って作って来るので出来たら呼びに来ますね♪」

バタン ダッダッダ…

赤城「……」

古鷹「……」

赤城「…ちなみに青葉さんの今回の取材先はどこですか?」

古鷹「たしかイギリスに……」

赤城「………」

古鷹「………」

赤城・古鷹(嫌な予感がする…)
127 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/01/18(木) 01:47:23.52 ID:sI+a+91H0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
(厨房)

青葉「じゃじゃーん!お待たせしました〜!」

赤城「…これは」

古鷹「」

青葉「おやおや〜お二人ともどうしましたか?」ニヤニヤ

赤城「いえ、凄い見た目の料理と思ってしまって」

青葉「そうですね〜、この料理の名前は『スターゲイジーパイ』と言って"星を見上げる"といった意味です!」

赤城「なるほど、ニシンの頭が出て上を向いているのはそういう意味があるんですね」

青葉「はい!けれどこの見た目で食べる人があまりいないとか…なので、今回お二人にはぜひこの料理の感想をと!」

古鷹「…ぁ〜ぉ〜ばぁ〜?」ギロリ

青葉「お!その表情いいですね〜、いただきぃっ!」パシャパシャッ

古鷹「もう!ふざけないでよ〜!」
128 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/01/18(木) 01:48:18.95 ID:sI+a+91H0
青葉「いいえ、青葉ふざけてなんかいません!この味の感想を広めてイギリスのメシマズイメージを払拭したいと!」

赤城「本音は?」

青葉「こんな英国面溢れた料理を食べる人がいないのでぜひ誰かに…って冗談ですよ〜冗談!」

青葉「でも、味の感想が聞きたいのは本当です」

青葉「さぁ、お二人とも食べてみてください!」

赤城「そうですね、まずは食べてみないとわからないですから見た目で判断してはいけませんね」スチャッ

古鷹「その食べるのが一番勇気がいるのに…」プルプル…スチャッ

赤城「いただきます!」
古鷹「い、いただきます!」
129 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/01/18(木) 01:48:47.38 ID:sI+a+91H0
モグモグ…
モグモグ…

古鷹「あ、あれ?美味しい?」モグモグ

赤城「ですね、見た目はアレですが」モグモグ

青葉「でしょー!青葉が美味しくないものを作るわけないじゃないですかー♪」

青葉「オホン、では少し説明させてもらいますね、この料理で使っている食材はですね」

青葉「玉ねぎ等の野菜やベーコンをソテーしてホワイトソースで和えたものです」

青葉「そして味付けしたニシンを器の中にいれ、先ほどの和えたソースを入れて」

青葉「パイ生地で蓋をして最後にニシンを刺して焼き目が付いたら完成!」

古鷹「最後の刺すところがいらないと思う…」
130 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/01/18(木) 01:49:25.57 ID:sI+a+91H0
青葉「まぁまぁ、この料理は言うなれば豊作のお祝い料理ですから」

青葉「こっちで言うならカブト煮や活け造りみたいなもんだと思って下さい」

青葉「それにこのニシンの頭は食べなくても」

赤城「」バリバリムシャムシャ

青葉「いいんです、よ…」

赤城「え?何か言いました?」モグモグ

青葉「いや、なんでも…アハハハ…」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
131 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/01/18(木) 01:50:11.75 ID:sI+a+91H0
赤城「ごちそうさまでした」パチンッ

古鷹「ごちそうさまでした」パチンッ

青葉「まさか全部食べてくれるとは…青葉、驚きです」

青葉「それに味の感想も聞けてこれで次の記事も無事に出来そうです!」

古鷹「記事を書くのはいいけど、今度からはどんな料理を作るのか先に言っててよね青葉」

青葉「いやー、それだと面白さがないじゃないですか〜♪」

古鷹「もう!」

赤城「青葉さん、あまり古鷹さんを困らせてはダメですよ」

青葉「むぅー、赤城さんまで…でしたらこれからは、すこーし自重はします」

赤城「ふふふ、そうして下さいね♪」
132 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/01/18(木) 01:50:55.10 ID:sI+a+91H0
古鷹「無茶なものじゃ無かったらいいから、ね?」

青葉「はーい、それでは青葉は部屋に戻って青葉通信の作成に取りかかりますね」

古鷹「私も部屋に戻りますね、そろそろ寝ないと」

赤城「はい、それでは皆さんおやすみなさい」

青葉・古鷹「「おやすみなさい赤城さん!」」

赤城(今回のは見た目はすごかったですが、美味しくていっぱい食べられてよかったです)

赤城(それに…古鷹さん達の仲の良さも見られましたしね…♪)
133 : ◆HcSYGRWzLE [sage saga]:2018/01/18(木) 01:54:39.25 ID:sI+a+91H0
はい、今回はここまでになります!深夜投稿になってしまいスミマセン!
またでき次第更新していきますね!ではではでは!
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 08:17:28.73 ID:v6zeM+O1O
おつ
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 08:44:07.59 ID:h+Qq8HSwO
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 09:36:40.53 ID:9Mnq3M2o0
乙です
137 : ◆HcSYGRWzLE [sage]:2018/03/03(土) 12:15:53.24 ID:O/9uIYxo0
更新がいつも以上に遅れてしまい申し訳ありません!もう3月ですが続きを書かせて頂いたので
また更新させて頂きます!
138 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/03/03(土) 12:17:06.87 ID:O/9uIYxo0
赤城「青葉通信が発行された後からどういうわけか駆逐艦の娘たちから一歩引かれているような気がします」

赤城「どうやらあの娘たちは魚を食べるとき頭は残す見たいですね、ししゃもなんか特に美味しいのに…」

赤城「それはさておき、今度はお酒のつまみとなるようなものが食べたくなります」

赤城「ポーラさんの時はお酒に潰されましたが嗜む程度には私も飲みますからね」

赤城「そうときまれば!赤城、厨房へ抜錨します!」
139 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/03/03(土) 12:17:44.21 ID:O/9uIYxo0
………………………………
……………………
…………

赤城「さて、厨房に着きましたが…」チラッ

赤城「またしても先客がいますね」

隼鷹「ひゃっはー!晩酌だー晩酌ー!」

飛鷹「もう、隼鷹ったら昨日飲めなかったからってそんなに騒がないで!」

隼鷹「いや〜、だって昨日は飲めて無いんだよ?どれだけあたしが落ち込んでたか」

飛鷹「昨日だけじゃない、ほぼ毎日飲んでるでしょ、もう…」
140 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/03/03(土) 12:18:20.09 ID:O/9uIYxo0
赤城「こんばんは、お二人とも賑やかですね」

隼鷹「あれー?赤城じゃん?」

飛鷹「こんばんは赤城さん、こんな時間にどうしたんですか?」

赤城「ちょっとお酒のおつまになるようなものを作ろうかと思いまして」

隼鷹「お〜いいね!それならあたしらと一杯やろーよ!」

飛鷹「あんまり飲み過ぎないでよ?後が大変なんだから」

隼鷹「わぁーってるって、飛鷹は心配性なんだからぁ〜」

飛鷹「…日頃の姿を見てたら誰だってこう言うわよ」
141 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/03/03(土) 12:18:49.82 ID:O/9uIYxo0
赤城「まぁまぁ、今日は私もいますし大丈夫だと思いますよ」

飛鷹「そうね、まだ赤城さんがいるならマシにはなるかな」

飛鷹「よぉーっし、それじゃあたしがチャチャっと作っちゃおうかな!赤城さんは待っててくださいね」

赤城「いいのですか?よければ私が作りますが」

飛鷹「いいのいいの、そのかわり隼鷹のお酒に付き合って下さいね」

隼鷹「そーそー、ほらもう開けてるからさぁ〜♪」トクトク

赤城「ふふ、わかりました♪」
142 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/03/03(土) 12:19:18.30 ID:O/9uIYxo0
………………………………
……………………
…………

隼鷹「赤城の顔が赤い!…なんてね!あはははは!」

赤城「ふふ、しょうもないですよ」

隼鷹「いや〜、さらっと言うねぇ〜!あはははは!」

飛鷹「おまたせーって何本あけてるのよ隼鷹!」

隼鷹「えー?そんなに開けてないよー?」

飛鷹「飲むペースが速いって言ってるのよ!赤城さん大丈夫ですか?」

赤城「ええ、まだ大丈夫ですよ」

隼鷹「ほら赤城も大丈夫って言ってるしさ、いけるいける!」

飛鷹「ならいいけれど、っと今日のおつまみはこれよ」
143 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/03/03(土) 12:19:45.69 ID:O/9uIYxo0
飛鷹「豚バラと大葉のわさびしょう油和えよ、この間料理本見てたら美味しそうだから作ってみたの」

隼鷹「いいねぇ〜、大葉の香りがすると思ってたけど正体はこれだったんだねぇ」

赤城「本当ですね、早速いただきましょう!」

飛鷹「どうぞ、冷めないうちに食べてね」

赤城・隼鷹「「いただきま〜す!」」

隼鷹「うんうん、いけるねぇ〜」モグモグ

隼鷹「こいつにはビールか日本酒が合いそうだね」

赤城「ええ、美味しいくてご飯も欲しくなりますね」モグモグ
144 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/03/03(土) 12:20:11.33 ID:O/9uIYxo0
赤城「大葉の香りが口いっぱいに広がるのと」モグモグ

赤城「ワサビの辛さもいいアクセントになってます」モグモグ

飛鷹「良かったー美味しいって言ってくれて」

飛鷹「作り方はすごく簡単で、茹でた豚バラ肉に千切りした大葉とワサビしょう油を和えただけなの」

赤城「なるほど、それは簡単ですね」モグモグ

隼鷹「プハーッ!枝豆とかもいいけどそんなに簡単ならあたしも今度作ってみようかな〜」

飛鷹「そうね、その時はお願いしようかしら」

飛鷹「さてと、わたしもそろそろ頂こうかな」
145 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/03/03(土) 12:20:44.47 ID:O/9uIYxo0
隼鷹「よぉーっし、それならとっておき開けちゃうよ〜」ゴソゴソ

隼鷹「ほら、飛鷹ぐーっといきなよ」トクトクトク

飛鷹「あら、気が利くじゃないありがと隼鷹」

赤城「それは?」モグモグ

隼鷹(ふっふーん♪この間さ、提督の所で見た事ない梅酒があったからさちょっと持ってきたんだ♪)ヒソヒソ

飛鷹「わたし梅酒好きなのよねー♪」ゴク
146 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/03/03(土) 12:21:15.88 ID:O/9uIYxo0
赤城(それって…)

隼鷹(提督にはナイショで頼むよ♪)

赤城「…まぁ、提督のなら別に大丈夫でしょう、うん」

隼鷹「さっすが赤城話が分かるねー!ほら、飲んで飲んで♪」カチャン

赤城「はい、お手柔らかにお願いします、ね」
147 : ◆HcSYGRWzLE [sage]:2018/03/03(土) 12:22:54.39 ID:O/9uIYxo0
といったところで今回は終わりです!

艦これ本家も決戦を迎えていますが提督の皆さんも頑張ってください!また続きが出来次第こうしんします!ではではではー
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 13:47:16.50 ID:rmGNZocDo
おつー
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 15:14:30.76 ID:OONhuQmTo
おっつおっつ
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 17:13:20.59 ID:/sfu/0fD0
乙です
151 : ◆HcSYGRWzLE [sage saga]:2018/04/30(月) 01:03:09.45 ID:zpuapBJ40
かなり遅くなってしまい申し訳ありません…一ヶ月以上経ってしまいましたが続きが完成したので
また更新させてもらいます!では次から書かせてもらいますね!
152 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/04/30(月) 01:07:43.35 ID:zpuapBJ40
赤城「うーん…まさか提督がお酒一つであそこまで落ち込むとは…」

…………………

……………

………

提督『おぉ……楽しみにしてた俺の梅酒…梅酒がぁ…』

隼鷹『て、提督ーごめんって!』

飛鷹『本当にごめんなさい!まさかあのお酒が提督のだったなんて…』

隼鷹『今度新しいの買ってくるからさ!そんなに落ち込むなって〜!な?』

提督『………だい…じょう、ぶ…気に…してない…から…』グスグス
153 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/04/30(月) 01:08:17.07 ID:zpuapBJ40
………

……………

…………………


赤城「…さすがに迂闊な行動でした、少し心が痛みますね」

赤城「あの一件で隼鷹さんたちも自主的に禁酒したと聞きましたし」

赤城「何より提督には早く元気になってもらわないと…」

赤城「こんな時は提督の好きな食べ物でも一つ差し入れでもしましょう!うん!」

赤城「その為にもまずは情報収集ですね、今日の秘書艦の方にでも聞いてみましょう」
154 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/04/30(月) 01:09:20.33 ID:zpuapBJ40
…………………
……………
………

不知火「司令の好きな食べ物…ですか?」カキカキ

赤城「はい、何かご存知でしょうか?」

不知火「………」カキカキ

パタン

不知火「そうですね、思い当たるのはいくつかありますが、それがどうしましたか?」

赤城「実は…」
155 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/04/30(月) 01:09:53.74 ID:zpuapBJ40
かくかくしかじか)

不知火「なるほど、司令が落ち込んでいたのはそれが理由ですか」

赤城「はい…それでお詫びに何か好きな食べものを差し入れしようかと」

不知火「それなら不知火がとっておきの物を用意します、後で厨房で会いましょう」

赤城「分かりました、それではよろしくお願いします!」

……………………
………………
………
156 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/04/30(月) 01:10:35.70 ID:zpuapBJ40
―――――――――――――――――――――
(厨房)

グツグツ…

不知火「では、お湯も沸いたので調理をしていきます」

赤城「はい!で、材料は?」

不知火「これです」スッ

赤城「これは…マグロのブロックですね?」

不知火「はい、司令はマグロが大好物です、コッソリ夜中に食べていますし」

不知火「今日はこれを調理していきます」
157 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/04/30(月) 01:11:02.00 ID:zpuapBJ40
赤城「マグロ…だけですか?」

不知火「はい、マグロだけです、鮮度が落ちてしまう前にやっていきましょう」

不知火「まず最初は沸騰したお鍋に塩を少々入れます、まぁ小さじ程度ですね」

不知火「次に灰汁取りの上に先ほどのマグロを乗せます、灰汁取りは網目の方が好ましいです」

不知火「そして鍋の中に…沈めっ!」ボチャーン!

赤城「あっつ!!ちょ、ちょっと不知火さん?!」

不知火「…不知火に落ち度でも?っと言っている間にもう鍋から出します」ザバー

赤城「あ、そんな早くでいいんですね」
158 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/04/30(月) 01:11:38.13 ID:zpuapBJ40
不知火「そうですね、大体10秒程度で大丈夫です。表面だけを湯引きするので」

不知火「鍋から取り出したら次はキッチンペーパーで水分を拭きとります」

不知火「ここを怠ると生臭くてとても食べる気にはならないので注意が必要です」

赤城「なるほど」

不知火「十分に拭きとった後はもう一度キッチンペーパーで包み込み適当な器に移します」

不知火「そしてその上から醤油をかけて行きます」ダバー

赤城「どのくらいかけるんですか?」

不知火「大体は全体的にかけるだけでいいです、キッチンペーパーにしみこむ程度であれば」

赤城「なるほど(…結構かけていたようにも見えましたが)」
159 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/04/30(月) 01:12:38.42 ID:zpuapBJ40
不知火「後は真空チルドやタッパにいれて30分〜1時間程度置いておけば完成です」

赤城「ふむふむ…調理時間は10分程でしょうか」

不知火「そうですね、とても簡単ですしおすすめします。欠点があるとすれば…」

赤城「すれば?」

不知火「使った鍋はすぐ洗わないと汚れが中々取れない事ですね」ジャー

赤城「な、なるほど…(それは普通では)」

不知火「詳しいレシピは後でお渡しします、後は頑張って下さい」

赤城「はい、教えて頂きありがとうございます!」
160 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/04/30(月) 01:13:15.18 ID:zpuapBJ40
……………………
………………
………
(執務室)

コンコン

提督「ん…?」

カチャ

赤城「提督、お疲れ様です」

提督「あぁ、赤城かどうしたこんな時間に」

赤城「実は、お酒の事で改めて謝っておきたくて」

提督「あー…うん、飲まれたことはショックだけど、まぁ気にすんな」

赤城「ですがあれほど落ち込んでいたので…」

提督「まぁ、楽しみにしてたからな……」

赤城「ウッ!…本当にすみません…」ガクッ

提督「ふふふ、赤城でも落ち込むときがあるんだな」

赤城「もう…と、とにかくお詫びの物があるので一緒に来て下さい!」

提督「はいはい、行きますよっと」
161 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/04/30(月) 01:13:59.44 ID:zpuapBJ40
……………………
………………
………
(厨房)

提督「で、何をくれるんだ?」

赤城「少々お待ちを、いま取ってきますね」

パタパタ…ガチャッ パタン 

赤城「お待たせしました、マグロの湯引きです」コトッ

提督「おお!マグロか、まさか赤城からマグロをもらえるなんて…」

赤城「はい、提督がマグロ好きと聞いたのでご用意しました」

提督「んー?誰かに言ったことはないけど…んまぁそれはともかく食べていいのか?」
162 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/04/30(月) 01:14:30.06 ID:zpuapBJ40
赤城「もちろんです!それとビールもご用意させてもらいました」

提督「おぉ…なんて気が利く…なんかの罠?」

赤城「違います!いいからほら飲んで下さい!」

提督「はいはい、ありがたくいただきます♪」

赤城「もぅ…」

コポポポ…

提督「せっかくだし赤城も、ほら」

赤城「え?いいんですか?」

提督「俺だけ飲んでても味気ないしな」

赤城「では、お言葉に甘えて」スッ

コポポポ…

提督「よし、とりあえずかんぱーい!」

赤城「乾杯♪」

チンッ
163 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/04/30(月) 01:15:11.08 ID:zpuapBJ40
提督「それじゃ早速、一切れもーらい」スッ

提督「んー…」モグモグ

赤城「どうでしょうか?」

提督「ん〜…めっちゃうまい!!」

赤城「ふぅ、良かったー♪」

提督「そんなに心配だったのか?別に赤城は料理下手じゃないだろ?」

赤城「初めて作る料理でしたし、まぁ…あとは…」

赤城「提督に料理を作るの初めてでしたからね、少し緊張しました」

提督「そういや赤城の手料理は食べたことなかったか」モグモグ

提督「でもこれだけうまいなら毎日作ってもらってもええけどなー」

赤城「それはさすがにめんどくさいのでお断りします」ペケ

提督「傷つくわ…」
164 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/04/30(月) 01:15:44.83 ID:zpuapBJ40
……………………
………………
………

提督「ごちそうさまでした!」パンッ
赤城「ごちそうさまでした」パンッ

提督「今日はありがとうな赤城、お詫びとはいえ作ってもらって」

提督「今度はお詫びとか関係なく一緒に食べないか?」

赤城「それは喜んで♪その時は提督が何か作って下さいね」

提督「まぁ何かは用意しておくから楽しみにして待ってろよ」

赤城「そうさせてもらいます」
165 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/04/30(月) 01:16:26.82 ID:zpuapBJ40
提督「そういやマグロ好きってこと誰から聞いたんだ?」

赤城「不知火さんからですね、この料理のレシピも教えてもらいました」

提督「そかそか、不知火もここじゃ結構古株だからな」

提督「…大きい声じゃ言えないが不知火は怖いぞ」ヒソヒソ

不知火「そう…司令は不知火の事をそう思っていたんですね」

提督「げぇ!?不知火!?」

赤城「不知火さん?!」
166 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/04/30(月) 01:17:23.47 ID:zpuapBJ40
不知火「厨房に明かりがついていたので見てみれば、ずいぶんと楽しそうな話を…」

提督「こ、これはその誤解だ!」

不知火「大丈夫です司令、安心してください不知火は怒っていません」

不知火「不知火が怖いなどと、本当はか弱い駆逐艦の一人にすぎないのに」

不知火「それもこれも司令がもっと不知火の事を知ってくれればそう思うこともないはずです」

提督「し、不知火?」

不知火「という訳で司令にはこれから不知火と一緒に夜間訓練をしましょう」

不知火「そうすれば司令と不知火の仲も深まるはずです」
167 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/04/30(月) 01:18:15.51 ID:zpuapBJ40
提督「いやそんなわけ!」

不知火「いいですね赤城さん?」チラッ

赤城「はい、煮るなり焼くなり好きにどうぞ」

提督「おまっ!」

不知火「では遠慮なく、行きましょうか司令」ガシッ

提督「赤城いぃぃぃぃぃ…」ズルズル

赤城(怒らせるとああなるわけですね…)

赤城「さってと、提督も連れて行かれてしまったし、私も帰ろう…あら?」カサ

赤城「あ、そういえば渡し忘れてましたね」

赤城「…」
168 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/04/30(月) 01:18:55.72 ID:zpuapBJ40
……………………
………………
………

赤城「提督―!」タッタッタッ

提督(ジャージ)「ん、何だ赤城?お前も参加しに来たか?」

赤城「いえ、それは遠慮させて頂きます」キッパリ

赤城「でなくて、さっき渡しそびれたものがあってですね…目をつむって下さい」

提督(ジャージ)「お、なんだ?」

赤城「それでは…そぉい!」ズボーッ!

提督(ジャージ)「モガッ!?」

赤城「という訳でチョコです、味わってくださいね♪」

提督(ジャージ)「モゴモゴモゴ!(味わうも何もないだろ!)」
169 : ◆HcSYGRWzLE [saga]:2018/04/30(月) 01:19:45.00 ID:zpuapBJ40
赤城「食べながら話すのは行儀が悪いですよ」

提督(ジャージ)「ングッ、お前がいうな!」

赤城「で、味は?」

提督(ジャージ)「味も何も…まぁ、うまかった」

赤城「ふふ♪まだあるので帰ってきたら今度こそ味わって食べて下さいね」ニッコリ

提督(ジャージ)「無事不知火の所から帰ってこれたらな…行ってくるわ」トボトボ

赤城「はい、いってらっしゃい♪」

赤城「さてと、今度こそ部屋にもどろうかし…」

川内「何々夜戦!?私もいくー!」

提督(ジャージ)「来んなー!カエレー!」

赤城「……どんまい、提督」
170 : ◆HcSYGRWzLE [sage saga]:2018/04/30(月) 01:33:11.18 ID:zpuapBJ40
ここまで読んでいただきありがとうございました!
ここで"【艦これ】赤城と夜食"は終わりたいと思います。まだまだ書きたい娘はいるのですが
だらだらと続いているような感じがしていたのでここで完結という形を取らせていただきます。急にすみません!

しかし赤城さんの魅力は何と言ってもあの包容力ですよね!他の娘とかは母性がカンスト級まで高いですが赤城さんは
どちらかと言うと近所のお姉さん的だったり側にいて支えてくれたり等と言った感じで安心感を与えてくれる存在だと思います。
ここでは書ききれませんがとにかく鎮守府の頼れるお姉さんキャラです!ハイ!

また、艦これのSSを書かせて頂きますが、その時にはその艦娘の魅力を十二分に伝えられる様頑張ります!
その時はどうぞよろしくお願いします。

それでは
さよなら
さよなら
さよなら

171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 02:53:58.72 ID:WFNL4jq20

楽しかったです

(こんな夜中にマグロが食べたくなってしまったことを除けば)
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 09:37:52.21 ID:ZRllg5RL0
乙です。
次回作も楽しみに待ってます
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/01(火) 21:17:14.18 ID:kVsIHJWSo
おつおつ
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/08(火) 09:50:02.91 ID:vFQN0eTtO
おつ

赤城飯続けてもええんやで
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