【艦これ】北方のとある鎮守府の話・改二

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134 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2017/11/13(月) 22:51:58.04 ID:7P72JQHN0
ザッ

提督「や、やぁ〜!神風ちゃん!おはよう!」

神風「あ、司令官・・・」

神風「はい。おはようございます」

神風「・・・その、昨日は司令官が帰ってくる前に寝ちゃったみたいで・・・ごめんなさい」ペコリ

提督「う、うむ・・・」

神風(うむ・・・?)

提督「・・・」ジ-

神風「・・・?」キョトン

提督(なんだろ・・・少し軽い・・・かな?)
135 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2017/11/13(月) 22:52:44.77 ID:7P72JQHN0
神風「・・・」

ギュッ

神風「・・・あ、あの、司令官?」

提督「う、うん?なあに?」

神風「私・・・私、貴女に謝らないといけないことがあるの」

提督「謝らないといけないこと?」キョトン

神風「うん・・・聞いて、くれる?」チラ

提督(あ・・・)

提督「・・・」

提督(そっか・・・もう・・・)フッ
136 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2017/11/13(月) 22:53:45.94 ID:7P72JQHN0
提督「ん・・・わかった」

神風「・・・ありがとう」ホッ

提督「・・・」ニコ

スッ

神風「?」

提督「・・・せっかくだし、中で話そう?朝ご飯でも一緒に食べながら、ゆっくり・・・ね?」

神風「ぁ・・・」

神風(司令官・・・)
137 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2017/11/13(月) 22:54:16.48 ID:7P72JQHN0

『きっとあの人なら、受け入れてくれるから』

『・・・良くも悪くも、そういう人だから』

神風(・・・今、なんとなくわかった気がする)

神風(大和さんがこの人を、信じたいって思った気持ち・・・)

神風(だって、今、私もきっと)

138 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2017/11/13(月) 22:54:46.61 ID:7P72JQHN0

神風「・・・は、はいっ!」パッ

ギュッ

(少し、ほんの少しだけど、心の底からそう思えたから)

139 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2017/11/13(月) 22:55:39.44 ID:7P72JQHN0
今度出るらしい美世のラバスト3つくらい欲しいなあ…

とりあえずここまでです
わざわざ読んでくれた人いたら、ありがと
短くまとめるためにカットしまくってるから、もしかしたら所々意味わからんとことか説明足りんとこあるかも…もしなんかあったら言ってくだしあ

ほんとならこの段階でもう1人艦娘が増えてたはずなんだけど、気がついたらどっかいっちゃってた…まあいいや
てかこれで3章のまだ半分もいってないとか、計画性なさすぎて泣けるでほんま…

それはそうと、来年の艦これカレンダーに神風型総出演の絵があるらしいですよ!
神風型って今まであんまり書き下ろしとかなかった気がするので、正直たまんないですね〜
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/14(火) 18:46:50.64 ID:Aob3MQugo
おつおつ
141 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2017/11/14(火) 23:37:00.26 ID:sf2zh/Ag0
忘れてた
今日は原田美世の誕生日です
おめでとうございます
来年こそ声つくといいなあ…てか、SRとかSSRもっとくださいな
142 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2017/11/18(土) 15:46:48.63 ID:bJWbWBnJ0


《祈り》


143 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2017/11/18(土) 15:47:18.75 ID:bJWbWBnJ0

私がおかしくなってしまったのは、一体いつのことだったのだろうか。

144 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2017/11/18(土) 15:49:19.64 ID:bJWbWBnJ0

私には元々、あちらこちらと飛び回り駆けずり回り、挙句上手い具合に切り抜け続けてきたのだから、それ以上の願いなど無かったはずであったのだが、そういった私に一つのあまりにも醜く愚かな欲が生まれてしまったのは、一体どの瞬間のことだろう。

・・・思い出そうにも今では遠すぎて、もう何もわからない。

145 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2017/11/18(土) 15:50:52.04 ID:bJWbWBnJ0

それでも一つ、確かなことと言えば、私にその気があったにせよ無かったにせよ、そういった結末を望んでいたに違いない、ということ。

そうでなかったならばあの時、燃え盛る業火の如き瞳でもって、長い時間をかけてようやく戻ってきた私のことを見つめる彼女のことなど、気にはすれど負い目に感じることはなかったのだから。

・・・ああ。どうして、どうして私は・・・

146 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2017/11/18(土) 15:51:26.78 ID:bJWbWBnJ0


こんなにも、私たちの勝利だけを願ってしまうのだろうか。


147 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2017/11/18(土) 15:55:44.15 ID:bJWbWBnJ0
《祈り》
おわり
ここまで読んでくれた人がいたら、ありがと
これが誰の独白かわかったら、もうストーリー終了です

艦これとかFGOのイベントやりたいけど時間ないんよなあ…てかデレステでトラプリのイベントやるらしいのに、ぐぬぬ…仕事め…
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/03(日) 14:51:30.16 ID:c5baT/sdo
おちゅかれ
149 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/15(月) 17:53:34.90 ID:/NWxQXP70
>>138から続き

一週間後

六月某日・朝

【海上・船内】

ザザ-ン

提督「おえぇぇぇ・・・」オロロ

神風「し、司令官・・・大丈夫・・・?」

提督「む、むぅ〜りぃ〜・・・」オロロ

神風「背中さすってあげるね・・・」サスサス

提督「あ、ありがと・・・」ウプッ

大和「まったく・・・提督ともあろう方が、まさか船酔いだなんて・・・」ハァ

提督「しょ、しょうがないでしょ・・・このユラユラ揺れる感じが、昔からどうにも・・・」

提督「・・・うぷっ」
150 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/15(月) 17:55:04.68 ID:/NWxQXP70
オエ---!
シレイカ---ン!

大和「・・・はぁ」

ガチャ

??「あはは。相変わらず大変そうだね、大和さん」

大和「あ・・・鬼怒さん」

トンッ!

鬼怒「お〜い、ていとく〜!はいこれ、酔い止め!」

提督「う、うぅ・・・ごめんね、鬼怒ちゃん・・・」

鬼怒「いいよいいよ、気にしなくって!ど〜せ使う予定もなかったんだしさ!」ニカッ

提督「そ、そう・・・うぷっ・・・でも、ありがと・・・」

鬼怒「はいは〜い。どういたしまして〜」ヒラヒラ
151 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/15(月) 17:55:57.91 ID:/NWxQXP70
大和「ごめんね。わざわざ横須賀から迎えに来てくれたのに、迷惑ばっかりかけて・・・」

鬼怒「いーっていーって!気にしないの!ほら、あたしらの仲でしょ?」

大和「・・・ん、そうね。でも・・・ありがとう」

鬼怒「トーゼントーゼンっ!」フンスフンス
152 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/15(月) 17:58:28.69 ID:/NWxQXP70
鬼怒「あ、そうだ。それより、もうしばらくもしたら横須賀だよ。快適な船旅を満喫するのも結構だけど、下りる準備もよろしくね〜」ヒラヒラ

大和「ええ。わかったわ」

鬼怒「提督と神風も、よろしく〜!」ブンブン

神風「は、はい!了解です!」 

提督「は、はぁい・・・りょうか・・・」

提督「・・・うぷっ」

オロロロロ...

神風「ああっ、提督!」

バタバタ...

大和「ふ、ふふっ・・・」クスクス

鬼怒「・・・?」チラ

鬼怒(んん・・・?)
153 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/15(月) 18:01:52.76 ID:/NWxQXP70
あけましておめでとうございます。早速ですが、ミスです。もうすっかり新年なのにすまない…

>>152

×神風「ああっ、提督!」

??神風「ああっ、司令官!」
154 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/15(月) 18:04:26.90 ID:/NWxQXP70
なんか文字化けしてるー!?
とりあえず>>152の神風の台詞は、

神風「ああっ、司令官!」

でよろしく
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 07:55:02.44 ID:WJYfHaz7o
乙カレー
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 09:32:17.89 ID:IEtGTNNl0
乙です
157 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/18(木) 23:18:55.10 ID:BZMe15pZ0
>>152から続き

ザアァァァ...

神風「司令官、はい。お水」スッ

提督「お、おぉ・・・悪いね・・・」

ゴクゴクゴク

提督「ぷはぁ・・・」

提督「ふぅ・・・ん、ちょっと楽になってきた、かな・・・」

神風「そう・・・良かった」ホッ

神風「・・・でも、そんなに船が苦手なら出発する前に言ってくれれば良かったのに・・・」ジト-

提督「ぅ・・・い、いやあ・・・そこはほら。仮にも提督という立場があるわけだし・・・」

神風「いらない見栄を張られて苦労するのは提督だけじゃないんですけど?」ジト-

提督「・・・すみません」

神風「もう・・・」ハァ
158 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/18(木) 23:19:40.58 ID:BZMe15pZ0
ザアァァァ...

提督「・・・」ホゥ

神風「・・・」ストン

提督「・・・良い天気だね」

神風「そうね・・・」

神風「今日は波も穏やかだし、暖かくてとても過ごしやすいわ・・・」スウッ

提督「・・・そっか」

ザアァァァ...

提督「・・・」

神風「・・・」

提督「・・・ふぁ」クアァ

神風「ん・・・」

提督「・・・」モソモソ

神風「・・・」コクリコクリ

ギュウ

神風「・・・っ!?」ビクッ

神風「し、司令官・・・!?」

神風(だ、抱きつかれ・・・!?)カアッ

提督「ん〜・・・神風、良い匂いであったかい・・・」ハスハス

神風「ちょ、ちょっと・・・!?」ワタワタ

提督「うへへ〜・・・気持ちいい・・・」スリスリ

神風「・・・」

神風「も、もうっ・・・」フッ

提督「んぅ〜・・・」ギュギュ-
159 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/18(木) 23:21:16.55 ID:BZMe15pZ0

ザアァァァ...

神風「・・・」

提督「・・・」ポワポワ

神風「・・・司令官」

提督「・・・うん?」

神風「・・・」グッ

提督「・・・?」

神風「あの、ね・・・」ギュッ

提督「・・・うん?」

神風「・・・」

160 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/18(木) 23:21:51.15 ID:BZMe15pZ0


神風「・・・臭い」

提督「」ガ-ン


161 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/18(木) 23:22:54.94 ID:BZMe15pZ0

数時間後

ゴトン!

鬼怒「はい、お疲れ様!横須賀鎮守府に到着だよ〜」

大和「すっかり夜遅くになってしまいましたね・・・」

神風「そうですね・・・」

大和・神風「・・・」

チラ

提督「」チ-ン

162 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/18(木) 23:27:16.64 ID:BZMe15pZ0
提督「クサイ...キモチワルイ...クサイ...キモチワルイ...」グルグル

神風「・・・あの、司令官は」

大和「・・・私がおぶっていくわ」ハァ

神風「・・・よろしくお願いします」シュン

大和「・・・」チラ

大和「・・・ちゃんと謝ったんだし、神風は気にしなくていいのよ?」

神風「ぅ・・・」

神風「は、はい・・・」

大和「・・・」フゥ

大和(律儀な子ね・・・)

大和(でも・・・少しずつ成長してる、かな?)クスリ
163 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/18(木) 23:27:51.32 ID:BZMe15pZ0
ドッコイセ

提督「や、やまとぉ〜・・・」ギュギュ-

大和「はいはい・・・」ヨイセ

大和「・・・」ム...

大和「・・・やっぱり臭い」ボソッ 

提督「」
164 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/18(木) 23:29:30.63 ID:BZMe15pZ0
鬼怒「・・・」ジ-

大和「・・・ん?」チラ

大和「鬼怒さん・・・?どうかしたの?」

鬼怒「いやぁ・・・大和さん、少し前とはなんか雰囲気変わったなあって思って」

大和「・・・?」キョトン

大和「そうかしら・・・」ムムム

鬼怒「う〜ん、なんとなくだけど、柔らかくなったというか、あったかくなったというか・・・?」

鬼怒「あ、いや、前が悪かったってわけじゃ全然ないんだけど」パタパタ

鬼怒「ん〜・・・よくわかんないけど、そんな感じ?」

大和「はあ・・・そうでしょうか?」

鬼怒「うん・・・でもまぁ、私は今の大和さんの方が良いと思うな」

大和「・・・」

大和(そう、なんだ・・・)

大和「・・・ありがとう」ニコッ

鬼怒「あははっ!今日の大和さんはお礼言ってばっかだなぁ〜」ケラケラ
165 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/18(木) 23:30:43.87 ID:BZMe15pZ0
鬼怒「・・・でも、ま、気をつけた方がいいよ。今の横須賀には色んなとこから艦娘やらお偉いさんやらが続々と集っているみたいだし・・・もしかしたら、ちょっと厄介なのがいるかもしれないからね」チラ

大和「・・・ええ。わかってるわ」

鬼怒「・・・そっか」

ドンッ

鬼怒「よっし!それじゃあお気をつけて!私はとりあえず船を片付けてくるから、あとはみんなで頑張ってね〜!」

大和「本当にありがとう、鬼怒さん」

神風「ありがとうございました」ペコリ

提督「あ、ありがと・・・」

鬼怒「はいは〜い。そんじゃ、元気でね〜」ヒラヒラ

タンタンタン
166 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/18(木) 23:33:24.11 ID:BZMe15pZ0

・・・・・

鬼怒「・・・」

鬼怒(・・・とは言ったものの、ホントに大丈夫かなぁ・・・)

鬼怒(なんせウチには、あいつがいるし・・・)

鬼怒(大和さんと、それにあの提督も・・・)

鬼怒(・・・)ムムム

鬼怒「・・・ま。人の心配してる場合でもないか!」ポンッ

鬼怒「よ〜っし!とりあえずこの船、さっさと片付けちゃいますかねっ!」
167 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/18(木) 23:34:44.05 ID:BZMe15pZ0

【横須賀鎮守府・母港】

トンッ

提督「お、おぉ・・・揺れてない・・・陸地、ここは陸地や・・・」プルプル

大和「・・・大丈夫ですか?」

提督「ん〜・・・多分、もうしばらくもしたら、元に戻るはず・・・」ユラユラ

神風「司令官。肩を貸すわ」ヨイショ

提督「ん。ありがと・・・」

提督「それで、これから・・・」チラ

提督「・・・ぁ?」
168 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/18(木) 23:35:48.58 ID:BZMe15pZ0
大和「?」

神風「・・・司令官?」

提督「」ポカ-ン

大和「一体なにが・・・」チラ??

大和「・・・あっ」 ??

神風「・・・?」 キョトン
169 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/18(木) 23:37:04.63 ID:BZMe15pZ0
大和「・・・」 ??

神風「・・・司令官?」ヒョコ

??提督「な・・・」ガクガク ??

神風「・・・?」

提督「な・・・な・・・」

170 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/18(木) 23:37:35.56 ID:BZMe15pZ0


提督「・・・なに、これ・・・」ポツリ


171 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/18(木) 23:45:10.72 ID:BZMe15pZ0
読んでくれた人いたら、ありがと
なんか?がいっぱいついてますが、気にしないでください
使ってるスマホが古いから、きっとそのせいです

それはそうと、なんか最近のデレステ見てると、そのうち美世もSSR来るんじゃないかと凄く悶々としてる
資金も用意してあるから、早めにお願いしますよ
172 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/20(土) 00:20:57.63 ID:yI4unbhj0

>>170から続き

提督「で、でっかい・・・広い・・・なんかいっぱい建物がある・・・」

大和「・・・私たちの鎮守府と比べれば、当然でしょうね」

神風「と言うか、あれは鎮守府とは言えないような・・・」

提督「ほわぁ・・・」ポワポワ

ガラガラガラ!

??「ちょっと!そんなとこでボケっと突っ立ってないで、早く中に入ってよ!」 バタバタ

提督・大和・神風「!?」ビクッ

173 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/20(土) 00:28:05.22 ID:yI4unbhj0

トットットッ...

??「どうしたの?そんなところで固まっちゃって」

神風「あ・・・ご、ごめんなさい」ペコリ

大和「えっ・・・と、貴女は・・・」

??「私?私は瑞鶴。翔鶴型航空母艦の二番艦」

大和「あ。あの幸運の空母の」ポンッ

提督「幸運の空母・・・?」

大和「はい。瑞鶴と言えば、敵の数多の攻撃を諸共せず、かの大戦を最終局面まで戦い抜かれた、それはもう立派な空母なんですよ」

提督「ほえ〜・・・」

瑞鶴「・・・戦艦大和ともあろうお方にお褒めに預かり恐悦至極。でもまあ、今はそんなことはいいのよ」パタパタ

瑞鶴「ほら、さっさと入る」クルッ

提督「あ・・・う、うん・・・」

提督「・・・」チラ

大和「・・・?」

174 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/20(土) 00:30:46.36 ID:yI4unbhj0

【横須賀鎮守府・廊下】

トットットッ

提督「・・・」キョロキョロ

シ-ン...

提督「・・・誰もいないね」

瑞鶴「もうすっかりみんな寝静まってるわよ。こんな時間まで起きてるのなんて、外の見回りか、今日の私以外にはあと二人くらい」

提督「あれ?そうなんだ」

大和「ところで、今は何時頃ですか?」

瑞鶴「夜中の二時」

提督「うげ、もうそんな時間だったんだ・・・」

大和「時計がありませんでしたから・・・」

神風「道理で真っ暗なわけね・・・」ムニャムニャ

神風「んぅ・・・」ゴシゴシ

提督(可愛い・・・)ポワポワ
175 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/20(土) 00:31:51.29 ID:yI4unbhj0

・・・・・

瑞鶴「・・・ふぁ」

提督「・・・やっぱり瑞鶴さんも眠い?」ヒョコ

瑞鶴「まあね・・・」パシパシ

提督「・・・」

提督「・・・もしかして、瑞鶴さんは私たちのために、こんな夜遅くまで起きていてくれたの?」

瑞鶴「・・・ん。まあ、一応そうね」コクリ

提督「そっか・・・ありがとう」

瑞鶴「私は提督に命令されて、仕方なくやってるだけよ。別にお礼を言われるほどのことじゃないわ」

提督「うん。でも、お陰で真夜中の鎮守府で迷わずに済んだし・・・やっぱりありがとう」

瑞鶴「だから・・・」チラ

提督「・・・?」ニコニコ

瑞鶴「・・・」

瑞鶴「はぁ・・・ま、いいか」ガクッ

176 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/20(土) 00:34:11.52 ID:yI4unbhj0

・・・・・

瑞鶴「ここよ」

提督「おっきな扉・・・」

大和「・・・」

コンコンコン

瑞鶴「瑞鶴よ。言われた通り、連れて来たわ」

「入れ」

ガチャ

瑞鶴「・・・さ。どうぞ」

提督「あれ?瑞鶴さんは入らないの?」

瑞鶴「私は貴女達を執務室に連れてくるよう頼まれてただけだし。それに・・・もう眠たくって眠たくって、ほんと限界・・・」コクリコクリ

瑞鶴「あとは、提督と・・・」フラフラ

瑞鶴「・・・zzz」フラフラ

提督「あ〜・・・お、お休み〜・・・」

神風「お休みなさい」

瑞鶴「ゃすみ・・・」ヒラヒラ

フラフラフラ...

大和「・・・行ってしまいました」

提督「うん・・・」

「何をしている。さっさと入れ」

提督「・・・っと。そうだった。はいはい、今行きますよ〜」

チラ

提督「・・・じゃあ二人とも、行くよ」

神風「はい」

大和「・・・はい」

ギイッ
177 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/01/20(土) 00:43:37.68 ID:yI4unbhj0
読んでくれた人いたら、ありがと
なんで深海棲艦いるのにわざわざ陸路ではなく海から行ったのかってところは、色々と説明しづらい事情があったりなかったりしますが、次くらいでなんとなくわかるはず

ところで今回瑞鶴のところに全然別の人物を想定してましたが、あんま深く考えずノリで書いてしまった結果、今後の展開にかなり大きな修正が必要になってしまいました。アホやでホンマ…
178 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/02/05(月) 11:58:24.11 ID:OQrLCakC0
急で申し訳ないですが、最近仕事が忙しくSSを書く時間がしばらく取れそうにないので、一応最初の頃に作ったネタだけ書いてこのシリーズは終わりにしようと思います。
読んでくれた人がもしいたら、ほんとすいません。。
とりあえずなにか質問やご意見等があれば書き込んでおいて貰って構いませんので、ご了承願います。
179 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/02/05(月) 12:05:26.53 ID:OQrLCakC0
・艦娘

艦娘とは人間の少女を媒介に船の記憶をインプットすることでできる強化人間
その際、元の人間の人格は消失し、その人格を基盤として船の記憶を持った艦娘が誕生する
成功率は低く失敗ばかりで、その場合は廃棄される

この世界の艦娘は艦の魂を容れ物に入れて完成したモノ
その際の資材は艤装やベース部分の補強に回されているため、艦娘は普通の人間よりも身体能力で勝る

なぜ人間の少女の姿かというと、器となるもので自律的かつ論理的な行動ができるのは人間だけであり、かつ艦との同調具合が若い少女が高かったため
180 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/02/05(月) 12:06:03.55 ID:OQrLCakC0
・提督

提督は大本営が総力を挙げて鹵獲した深海棲艦、戦艦レ級に矢矧を喰わせたもの。矢矧を喰ったことでレ級が矢矧をベースに新たな形を作ったものが提督。ただし、元々無茶なことをしている影響で記憶やら言葉使いやら知識やらがめちゃくちゃに混ざり合っている

ちょくちょく出てくるレポートの著者は矢矧。出てくる妹は酒匂

矢矧はとある戦闘でボロボロになり、身体を維持できなくなっていた。そこで、大本営は彼女をある実験に投入することを決める。

それは、艦娘の魂を深海棲艦の中に入れる、というものだった。それによって、より強力でありながら、理性的な兵器を作り上げようと画策していた

そして、彼らが鹵獲した内の一体で最も強力な深海棲艦レ級に矢矧を食わせ、その魂を移す。矢矧もこれに同意していたが、深海棲艦とは元々海の怨念から産まれるものであるため、矢矧の自我は強大な深海棲艦の怨念の中に埋もれる。矢矧はそれを受け入れ、同化したとも取れる。その際、黒幕の働きで矢矧の記憶が世界から抹消されている

そして、同化したレ級は矢矧の記憶の一部とその在り方を引き継いでいくことになるが、この際に記憶障害を引き起こし、自身が何者であるかがわからなくなる

そこで、まずは艦娘としての能力を見る前に、戦況の把握や分析への適性、及び艦娘を始めとした人間とのコミュニケーション能力を測るために、北方にある孤島に送り込み監視されることになった。ちなみに、その監視を行っているのは山城

そんなわけで、現在の提督は元々海の怨念が集まってできているが、本体が矢矧の影響を受けて艦娘に寄ってしまったために、深海棲艦としての力を発揮することはほとんどできない。大和を助けるために一度だけ魚雷を撃ったが、その時も体力を大幅に消耗していた
181 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/02/05(月) 12:06:51.44 ID:OQrLCakC0

・黒幕

ラスボスは時雨、もといその名を借りた少女
矢矧にレポート内で情報を与えたのは彼女
勘が良く、時雨の本性と企みに気付き問い詰めてきた彼女を深海棲艦のエサにした張本人
元になった少女の憎しみや恨みが色濃く出ており、本来の時雨を侵食している

時雨の真の目的は『日本の勝利』。元凶とは異なり、彼女の場合は勝利することに対して並々ならぬこだわりがある。しかし、それは駆逐艦時雨本来の望みではなかったため、最終局面で僅かな綻びを生むことになる

・元凶

元凶は雪風、もといその錨
時雨の元になった少女の言葉と海の嘆き、さらには日本の末路を目にして、もう一度戦いをやり直し、今度こそ勝利してみんなと笑い合いたいと願った結果、敵として必要な深海棲艦が誕生してしまった。世界を改変してる神みたいなもんだけど、本人は至って優しいから必要以上のことはしない

現在は時雨に利用される形でどこかの地下に幽閉されている

・北方のとある鎮守府について

元々は存在しない鎮守府。時雨が提督を観察するために作らせた張りぼての島にある

最終的に鎮守府に所属する艦娘は
大和、神風、秋津洲、プリンツ
の4隻。空母が欲しいという提督の願いが叶うことは最後までなかった
182 : ◆PhE6LVcl/M [sage]:2018/02/05(月) 12:30:18.26 ID:OQrLCakC0
提督の目の色は元々青色でしたが、矢矧を取り込んだ影響で片方が赤くなっています。また、ポニテがしっくりきてたのも矢矧の影響です。肌が青白いのも元々です

あと、プリンツは所謂スパイとして送り込まれてきます

そんなとこですかね…もしなんかあったら指摘してもらえればと思います。
長々と拙い文章ばかりでしたが、読んでくれた皆様には感謝しかありません。ありがとうございました。
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 16:02:40.69 ID:nGSkGzSJo
おつかれでしたのん
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