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【安価・コンマ】オリ主トレーナー「ブイズとイチャイチャする」【ポケモン】★2

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829 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/09(火) 22:55:45.02 ID:TD3Yzr3K0
届いたのは父からの手紙だった。近況報告と、今後のスケジュール、そして何か封筒が入っていた。

手紙の内容は多くが仕事のことだ。主役の俳優が曲者のようで撮影は難航しているようだった。父らしいなと少し笑った。

チヅルさん、マコトさんの契約はまだ続けるそうだが、数日何者かに狙われていない現状、近々どちらかを解除することも考えているようだ。

封筒を開けようとしたところ、ドアがノックされたので私はひとまず手紙をしまった。

リーフィア「今、お邪魔……ではないですか」おずおずとドアを小さく開けて入ってきた。

カナタ「大丈夫だよ」


↓1 リーフィアと何をしようか?
会話(のち内容安価)
ボディタッチ
遊ぶ(のち内容安価)
風呂
自由安価指定(要記述)
830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 23:08:03.29 ID:jS1I1HWA0
風呂
831 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/09(火) 23:30:05.29 ID:TD3Yzr3K0
カナタ「リーフィア、夕飯前にひと風呂入るか」

リーフィア「えっ……」


↓1 コンマ2桁
1〜40 顔を赤くしたまま黙ってしまった
40〜80 「私なんかが……」もごもごと小声で呟いている
81〜99 「ダメです……ダメですよ」俯いている。泣いているのか?

今日はここまでで。
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 00:47:17.74 ID:TV7CYEvDO
乙です
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/13(土) 22:54:09.76 ID:l1p/pWmg0
リーフィア「私なんかが……」もごもごと小声で呟いている

カナタ「いや、君だから一緒に入りたいんだよ」屈みこんで目線を合わせた「ダメかな?」

リーフィア「うーん……」

リーフィアは迷っているようだ。

一緒に風呂に入りたくない理由でもあるのだろうか?


↓1 安価
@カナタ「体に見られたくない傷がある……とか?」
Aカナタ「お風呂は一匹で入りたい派……とか?」
Bカナタ「お風呂に入りながら歌を歌いたかった……とか?」
Cカナタ「入浴剤を使いたい……とか?」
Dカナタ「……こっそりお風呂でお酒を飲みたかった……とか?」
E自由安価
834 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 23:15:29.93 ID:HcgOa0KDO
1
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/13(土) 23:26:31.12 ID:l1p/pWmg0
カナタ「体に見られたくない傷がある……とか?」

リーフィア「いえ!いえ違います!傷なんて隠してません!」

リーフィア「……お風呂って、そ、その、一人きりになるじゃないですか」

リーフィア「ええと……だから……その……」

カナタ「妙に歯切れが悪いな」

リーフィア「さ、察していただけますか……」


↓1 安価
@「……うーん、とすると……」リーフィアの性格から更に推測する
A「そんなに私と風呂に入りたくないんだな……」しょげた『フリ』をしつつ、あわよくばなし崩し的に一緒に風呂に入ろうとする
B「リーフィア、私は君を信頼してるんだ。だから、君が風呂で何をしてようと幻滅することはない。……話してくれないか」肩を抱き寄せて真剣なまなざしをする
C自由安価(要記述)
※@〜Bはコンマ判定が入ります
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 23:28:54.88 ID:KBOvcgqy0
1
837 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/14(日) 00:07:01.64 ID:Oun2wSQW0
カナタ「……うーん、とすると……」リーフィアの性格から更に推測する

リーフィアの性格からいって、お風呂で無邪気に遊んだりはしないだろうしお酒を隠し持っててこっそり飲んでいるとは考えにくい。

自分の容姿に関してはダメダメだと考えて、むしろ自殺願望さえ見え隠れしているので入浴剤を使って風呂に入るような『体にいいこと』なんてするはずがない。入浴剤を入れるくらいなら代わりに塩素系と酸性の洗剤を混ぜ合わせて入れて入浴でもしそうなものだ。

体に傷はない。とすると今の私が考えられるのは2つ。


彼女はオタク趣味で、朝の子供向けアニメで好きなプロデューサー(?)が作曲した曲が好きである。

そこから一つ。ずばり『風呂に一匹で入っている最中は孤独になれて、自分の好きなプロデューサーの曲が歌い放題』だからという理由だ。

これならあまり誰かとお風呂に入りたくないのもわかる。自分の趣味を他の子に知られたくない彼女にとって風呂場は絶好のカラオケボックスだろう。(脱衣所にカギがかかる仕様になっておりドアが2重にある計算のため、我が家の風呂場は意外と防音性は高い)

また、歌声を聞かれたくないから(下手か上手かはさておき自分の歌声に自信がないだろうことは容易に推測できる)好きである私と入りたくないということも考えられる。


もう一つ考えられるのは『孤独になりたいから』という理由だ。単純に一匹で入りたい派ともとれるが、そこまで単純な話ではないだろう。

彼女は自罰的でありすぎる。そのため誰かから責められなくても自分を追い込む傾向にある。

風呂で孤独になることで『自分の無価値さ』を、『自らの孤独さ』を見直し、自己批判することで調子に乗っている自分をリセットし、はしゃがず慎ましく身の丈に合った生き方を見つめなおしているのではないだろうか。

そこに誰か(私でも他のブイズでも)いると自らの思考が乱れるため、一匹になりたいと考えているのではないだろうか。私も一人で風呂に入るとついつい考え込んでしまうからわかるのだ。


確率としては2分の1だ。

恐らく彼女は……


↓1 一緒に風呂に入りたくない理由の推測(安価)
『風呂場で歌いたいから』
『風呂は一匹で入って、自らを見つめなおしたいから』
838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/14(日) 00:19:23.07 ID:1uFj7AjL0
『風呂は一匹で入って、自らを見つめなおしたいから』

839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/14(日) 00:24:51.04 ID:poUnaHD60
『風呂は一匹で入って、自らを見つめなおしたいから』
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/14(日) 00:56:03.73 ID:Oun2wSQW0
カナタ「リーフィア」私は考え抜いて言葉を出し始めた。

リーフィア「なんですか」

カナタ「リーフィアってさ、もしかしてだけど……お風呂場でよく考えこむ性格じゃない?」

リーフィア「えっ、な、ななん」

カナタ「やっぱりか。何で知ってるかって?」

首を激しく縦に振っている。

カナタ「私もそうだからだよ、一人になると思考がクリアになって、自分の世界に没頭できる。考え事に集中できる。リーフィアもそうなんじゃないかな、と思ってさ」

リーフィア「……私も……」小さく呟いた。俯いていて声がくぐもっている。

リーフィア「……自分の世界……確かに、お風呂場で過ごすあの時間は『自分の世界』ですね」

カナタ「リーフィア、確かに自分の世界を持つことは自由だし、大切なことだよ。けど、自分の世界が必ずしも自分の周囲の世界と合っているとは限らない。あ、別に自分の世界を変えろなんて言ってないよ」

カナタ「自分の世界が違っていれば、物事の見え方も当然違ってくるし、言葉の端にも天使と悪魔が見え隠れしてくる」

カナタ「リーフィア、君のことを知りたい。君がどんな考え方で物事を見ているのか。どうして君がそんなにも自分を卑下しているのか。君の世界を覗きたい」

カナタ「普段一匹でお風呂に入っている君とお風呂に入りたいって理由は、君をもっと深く理解するためなんだよ。あっ、もちろん、親睦を深めたいからっていうのも理由としてあるけどね」

カナタ「そんな理由で君とお風呂に入りたい、っていうのはダメかな?」



↓1 成功判定 コンマ2桁 (正答ボーナスなど諸々で失敗判定はなくなっています)
0〜83 成功
84〜99 部分成功(今日は決心がつかない)


今日はここまでで。
841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/14(日) 01:11:52.01 ID:mtBHUy43o
842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/21(日) 00:07:53.29 ID:2wzBxi3R0
浴槽に深く肩までつかり、大きく息を吐く。リーフィアは私の足の先に乗ってきた。

普段は溺れないよう足場を浴槽に沈めて入っているようだが、今日は私が一緒に入るので取り払っている。

「覗いても、多分分からないですよ」とはいったが、私が一緒に入ることを彼女は許してくれた。

彼女は風呂場に入ってから黙ったままだ。

気恥ずかしいのか?と顔を覗き込むがそんな様子はない。暗く沈んだ顔だ。彼女は既に自分の世界に入っている。

カナタ「風呂ってさ、入ると一日が終わった、って気がするよね」

リーフィア「そうですね」

言ったきり彼女は口を閉ざした。気まずい雰囲気が流れる。

カナタ「リーフィアってお風呂好き?」

リーフィア「普通……ですね」

再度黙る。彼女と話したいのだが、私は会話がそれほど得意ではない。

カナタ「何を考えてるの?」率直に聞くことにした。

リーフィア「今日の失敗、です。仲間うちで会話してただけの1日でも、私に失敗しなかった日はありません」

リーフィア「例えば……そうですね。さっきみんなでテレビを見てたのですが、ブラッキーが「この人間最近よく見るよね」と言っていたのに私はうまく答えられませんでした。どの番組?とか、この人間嫌い?とか色々話しようがあったのに」

リーフィア「……水辺って、霊をよく呼び込む場所らしいですね」

カナタ「そうなの?」

リーフィア「ネットに書いてありました」

信ぴょう性や、どうやってネットを見ているのか等が気になるが、今は突っ込まないでおこう。私は頷いて話を促した。

リーフィア「水はこの世とこの世ならざる場所を……その……繋ぐ役割があるんじゃないかと思うんですよ」

リーフィア「だからこうして体を綺麗にしつつ、水に映った自分を見ながらいつも思うんです」

リーフィア「来世幸せになりたい、来世幸せになりたい、来世幸せになりたい……って。現実逃避です。願って叶うという訳でもないのに」

リーフィア「……ごめんなさい、こんな話をして。これも今日の反省、ですね……」


↓1 会話
@「失敗を気にしているみたいだけど、君は成功もしているじゃないか。今日の子供たちと遊んでた姿、見たよ」
A「叶うさ、きっと。願い続けていれば叶わないことなんてないよ。それが来世でもね」
B「分かるよ。私もね、よく自分が何であんなことを……って1日の反省会すること、よくあるんだ」
C自由安価(要記述)
843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/21(日) 00:08:22.40 ID:jDWtV5gy0
3
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/21(日) 00:46:30.14 ID:2wzBxi3R0
カナタ「分かるよ。私もね、よく自分が何であんなことを……って1日の反省会すること、よくあるんだ」

カナタ「どうしてあんなことをしちゃったんだろうって、考えても過去のことだから変えられないのにね」

リーフィア「そうなんですね」

カナタ「あ、ごめん。話が続かなかったってがっかりしなくていいよ。私も口はうまくない方だから……うまく話が続けられないんだ」

リーフィア「私と似ているんですね」

カナタ「ははは……浸かりすぎるとのぼせるし、そろそろ体でも洗おうか」私は湯船から上がった。

リーフィア「カナタさん」湯船の中のリーフィアが小さい声で呟いた。

カナタ「何?」

リーフィア「本当にそうなんですか?」

カナタ「ん?どういうこと?」

リーフィア「本当に一日の反省をしているんですか?カナタさんは……とても私と同じようには見えないです。思いやりがあって、みんなのことを考えてて……だから」

リーフィア「だから私のことを気遣って『その気持ちわかるよ』と嘘でも言ってくれてるんじゃないですか?」

リーフィア「私なんて……そんな、気づかいされるほどの価値のあるポケモンじゃ……」

カナタ「いいや、これは本心だよ」

リーフィア「でも」

カナタ「みんなのことを考えて、思いやりがあるように見えてるのは、それが好きなブイズだからだよ。私はそうは見えないだろうけど、裏じゃ反省会したり暗いこと考えたりしてる人間なんだよ」

カナタ「だから、君の暗い気持ちも全部ぶつけてくれてもいい。普段からそういう考え、慣れっこだからさ」

リーフィア「……なんだか夢みたいですね。私の気持ちを分かってくれる人がいて、しかもその人が私を好きでいてくれるなんて……」

リーフィア「頭がくらくらしてきました。そろそろ夢が覚める時間……」

カナタ「リーフィア、それ多分のぼせてきてるだけだよ。体洗おう」

リーフィア「あ、そうですね……」

暗い雰囲気はあるものの、無理してでも笑おうとしているのか、口元が少し曲がった。
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/06/21(日) 00:59:21.29 ID:2wzBxi3R0
眠すぎて上手く話が寝れないので今日はここまでで。
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/06/21(日) 02:04:48.32 ID:2yzlHjPl0
[ピーーー]やキチガイ
847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/21(日) 07:36:38.88 ID:RDoMW+1DO
848 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/30(火) 23:37:11.87 ID:odNu834x0
体を洗って、もう一度湯船に浸かった。

一匹と一人分入ったのと体を洗うのに湯船の湯を使ったのとで、大分浴槽の中のお湯は無くなっている。つぎ足しつつ彼女を胸に抱き、笑顔を作る。

不安げな顔は周囲に不安を伝播させる。彼女を安心させるなら、安心できるように振舞うことが大切だ。営業スマイルでも作り笑いでもなんでもいい。笑顔が大事だ。

体を洗いながら聞いたリーフィア自身が忘れている過去の断片的な記憶や、野生時代のひもじい記憶、今までの共に旅してきた事、それらを語りながらくつろいだ。

リーフィア「こうして、誰かと一緒にお風呂に入るのなんて初めてな気がします」

カナタ「意外と、悪くないだろ?」

リーフィア「でも」

カナタ「でも?」

リーフィア「こうしてカナタさんのお腹に背中をつけて抱かれたまま入ると、水辺で霊が後ろに立ってたりするかも」

カナタ「おいおいそんなわ……」私は振り向く素振りを見せ、わざと言葉を切った。リーフィアが振り向きそうなところに指を配置し、尖らせる。

リーフィア「えっ」急いで振り向いたリーフィアの頬に指が激突した。

カナタ「ひっかかった」

リーフィア「ぷっ……もう、子供ですか!もう!」顔を赤くしながら湯船に浸かる。少し笑ってくれたので内心ガッツポーズした。

カナタ「子供だよ。私17」

リーフィア「もう、二度と一緒に入りません!」

カナタ「ごめん」いいつつ顔無理やりにでもマッサージをする。

リーフィア「……もう」嫌じゃないようだ。私は手を放した。


↓1 安価
@いい雰囲気なので告白する。
Aまだその時ではない。とりあえず風呂から上がって体を拭こう。
B風呂から上がらず、自分の過去の話をする
C自由安価、要記述。
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/30(火) 23:40:13.49 ID:1WD+dw/E0
3
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/01(水) 00:40:25.27 ID:pfP/IS8Q0
カナタ「リーフィア」

リーフィア「……はい、なんでしょうか」

カナタ「リーフィアが自分の事ばかり話してたら疲れるだろうから、私の過去も話そうと思ってね」

リーフィア「すみません」

カナタ「いいよいいよ」

カナタ「……人の前であんまり話すのが得意じゃないのは、私も理由があるんだ」

カナタ「小さい頃、父さんはよく映画の撮影現場に私を連れて行ってくれてたんだ。父さんが母さんと離婚した後だよ。息子に監督を継がせたいからなのか、それとも鍵っ子にするのが嫌だったから仕事場に連れてったのかは分からない」

カナタ「ポケモンと話ができるなんて俳優たちの前で自慢して、お世辞でも『凄いね』なんて言われて……多分内心子供が適当なこと言ってると思ってたんだろうけど……舞い上がってた」

カナタ「ある時、俳優たちがこそこそ話してたことがあった。こっそり聞いてみると父さんの悪口だった。演技指導がしつこいだの口うるさいだの言いまくってたんだ」

カナタ「……嫌になったよ。あんなに仲がいいように見えた俳優たちは、内心父さんの悪いところを粗探しして陰口しあってたんだ。父さんはただ演技指導してただけなのに」

カナタ「どんなに仲がいいように見えても、裏でみんな陰口しあってるんだ」

カナタ「どうして人は他人がいると陰口をしあうんだろう。そう思って嫌になって撮影現場には行かなくなった」

カナタ「私は人とあまり喋らなくなった。口を開くと言葉の端から粗を探されそうだし、そんな緊張した状態からじゃ面白い話も出来なかったし。まあ、黙ってても『根暗』だの『陰キャ』だの『顔がいいだけのだんまりクソ野郎』だの言われたんだけどね、ハハッ」

リーフィアは何も言わず首を振った。カナタさんはそんな人じゃないと必死に抵抗しているのだろう。小さな反抗に私はほんの少しだけ救われた。

カナタ「……時は流れて、ポケモンリーグを諦めた後、普通に就職することを考えた。まず人と関わらず孤独になれる仕事を探したけど、無理だった」

カナタ「結局、どんな仕事も大なり小なり人と話さなきゃならなくなる。それがどうしようもなく辛かった」

カナタ「だから今度は『じゃあ陰口をあんまり言わない人間って何?』って考えたんだ。出した結論は『子供』だった」

カナタ「子供って純粋だから、陰口で盛り上がったりもあんまりないし、嫌な時も起こった時もストレートに悪口で言ってくれる。結構、一緒にいて気が楽な相手だと思ったんだ」

カナタ「まあ、純粋に子供が好きってのもあるけどね」

カナタ「あと、子供ならポケモンと話せるなんてばれてもあんまり騒がれなさそうだし、都合がよかった」

カナタ「……私は弱い人間だよ。人から逃れるために保育士になったようなものだ。だからリーフィアが思っているようなかっこいい人間じゃないんだよ」

カナタ「今でも人と喋るのは得意じゃない。子供相手だと少し、話しやすくなるけどね」


リーフィアは…… ↓1 コンマ判定 
1〜33 振り返って首を抱いてきた
34〜66 「……話してくれて、ありがとうございます」
67〜99 「……私たちって、似た者同士だったんですね」
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/01(水) 00:40:59.51 ID:pfP/IS8Q0
今日はここまでで。コンマ下。
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/01(水) 00:41:43.47 ID:OKtlmVxDO
853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/10(金) 00:11:45.55 ID:yNgLgnqY0
リーフィア「……話してくれて、ありがとうございます」

落ち着いてリーフィアはそう言った。

リーフィア「カナタさん、でも私は、カナタさんを本当に弱い人間だと思わないです」

カナタ「そう?」

リーフィア「自分が弱い人間だって、分かってるじゃないですか。苦手分野が分ってて、それを避けて人生を選んだ……逃げたと思わないです。人って得手不得手があると思います」

リーフィア「……だから、あの、その、あんまり卑下しないでください」

カナタ「それさ、その卑下しないでっていうのそっくりそのまま返していい?」

リーフィア「あは……」苦笑いした。

カナタ「いいね」

リーフィア「え?」

カナタ「苦笑いだったけどさ、その笑顔、いいね」

リーフィア「あの、その」顔を半分湯船に沈めた「見ないで……」

カナタ「かわいいよ」

リーフィア「……騙されません」

カナタ「君のパートナーの私はそんなに信じられない?」

リーフィア「そんな」

カナタ「じゃあ信じて」

リーフィア「うぅ……」

顔を丸ごと沈めた。私はすかさず体ごと持ち上げた。顔を赤くしつつリーフィアは目を逸らした。

こんなにいじらしいのに、可愛いのに、どうして彼女は自信が持てないのだろうか。不思議で仕方がない。

彼女を湯船から上げ、降ろした。

カナタ「そろそろ上がるか」


↓1 コンマ2桁
3の倍数
イベント発生(リーフィア)
7の倍数
イベント発生(バッドイベント)
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/10(金) 00:15:47.94 ID:+5RaAS890
h
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/10(金) 01:08:21.40 ID:yNgLgnqY0
>>850 訂正
× 父さんが母さんと離婚した後だよ。
〇 父さんが母さんと離れた後だよ。
(この世界線ではまだ離婚とも死別とも決められてないため)


※イベント未発生



夕飯はかに玉だった。

グレイシア曰くレトルトを使って簡単に調理したものらしい。

「熱々にしすぎるとみんな火傷する」と配慮して、少し冷ましていたらしい。時間がかかったとほんの少し沈んだ声で言っていた。

カナタ「父からの手紙に、もしかしたらチヅルさんかマコトさん、どちらかを近々契約を解除するかもしれないと書いてありました」

チヅル「あら、そうなんですか」あまり意に介した様子はなく、微笑んでいる。

マコト「何故チヅル殿がそんなにも落ち着いておられるのかわからん。仕事がなくなるのだぞ?」

チヅル「なくなったらまた探せばいいじゃないですか、大丈夫ですよ」

マコト「あぁ、そうか……チヅル殿は売れっ子ボディガードだから余裕があるのだな。だが私はあまり指名されない。次の仕事がすぐ来るかは危ういところだ」

チヅル「大丈夫ですよ、すぐ見つかります。それにかもしれない、という仮定の話ですから、あまり気を揉んでも……」

マコト「かもしれない、という仮定の話だからこそ現実になった時のことを考えるべきだろう」

ユキノオー「まあまあマコ太郎さん、落ち着いて落ち着いて」

「おい、ちっこいの、うちの姫に触るんじゃない。繊細なんだぞ」モグラのポケモンがボールから出てきた。確か名前はドリュウズだったか。

ユキノオー「NO!サワテナイサワテナイーヨ!ホンートホンート!」
856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/10(金) 01:10:17.54 ID:yNgLgnqY0
シャワーズ「食べ終わってから言った方がよかったんじゃ……?」

カナタ「うん」ボディガード二人の間で議論が白熱している。つられてポケモンたちも騒いでおり、静かだった食卓が騒がしくなった。少し後悔した。

エーフィ「なるようにしかならないさ、のんびりしていこうよーみんな」

カナタ「気持ちは分かるけどね」

エーフィ「うんうんー……ところで」笑顔を作る「リーフィアとくんずほぐれつした感想は?」

カナタ「いやいやいや、普通にお風呂入っただけだから」

エーフィ「またまたー」

ブースター「えっ、もう一線を……」

カナタ「超えてない超えてない」

シャワーズ「まあまあ、落ち着いて、カナタくんも男の子だからさ、夢くらい叶えたいもんでしょ。ほら、ボーイズビーアンビシャスっていうし」

カナタ「何の話?」

シャワーズ「普通男の人って夢でしょ?『恋人とローション風呂』って」

カナタ「どこでそんな言葉と常識覚えたんだ。勘違いも甚だしいぞ。リーフィアも何か言ってあげてよ」

リーフィアはボーっと食事してたが、私が話しかけるとさっきのことを思い出したようだ。

顔を赤くして、前脚で顔を隠した。

ニンフィア「へぇ」

カナタ「否定して……」

ブラッキー「この様子だと絶対ヤってんじゃん。サイテー。バーカバーカ」

グレイシアは冷たい目線で私を見つめてくる。やめろ、そんな目で私を見ないでくれ。

カナタ「私は無実だ……」

サンダース「ワハハ、まあ、お前ってビビりだし一線なんて超えてないねぇだろ?」

カナタ「その通りだけど納得のされ方が腑に落ちない……」

イーブイ「何の話?」

シャワーズ「ブイちゃんには早いからダメ、見ちゃいけません!」

イーブイ「もー!もう大人だよ!もう!」


↓1
(〜夕食後〜)
ブイズを部屋に呼びます(一匹選択)
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/10(金) 01:34:31.56 ID:yNgLgnqY0
今日はここまでで。安価下。
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/10(金) 02:11:30.69 ID:ozQHMY7I0

安価ならブースター
859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/21(火) 23:47:23.12 ID:/7h2P1zL0
※視点変更
カナタ→リーフィア
860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/21(火) 23:48:17.26 ID:/7h2P1zL0
鏡を見ていた。いつもより気の抜けた顔だ。頬に赤みがさしている。

熱はないけど熱をあげてる、今日の私はあの子にお熱……そんなソングロイドの歌詞があった気がする。

「苦笑いだったけどさ、その笑顔、いいね」カナタさんはそう言っていた。鏡の前で笑顔を作ってみる。やっぱり苦笑いだ。満面の笑みができない。

でも、褒められたのだ。取り繕わずとも私は彼に褒められたのだ。そのことに私は胸が締め付けられそうな気分になる。

これが恋なのだろうか。もっと前から予感があった。けれどこんなにも胸が高鳴ったのは初めてだ。

もしかしたら私は、ゴミ漁りをしていたあの頃よりもマシな私になれてるんじゃなかろうか。恋をすることで変われてるんじゃなかろうか。

"欠陥ポケモン"誰かにそう言われた気がした。いや、この声は『誰か』じゃない。この声はいつも聞いている。

そう、私の声だ。鏡の向こうの私が舌を出した気がした。

確かに苦笑いしかできない。でも、この笑顔はカナタさんに褒められた笑顔だ。批判されても、彼の好きでいてくれる私のこの笑顔は自信を持ちたい。

「本当にそうなの?」思い切って問いかけた。

"そうだ、お前は醜いポケモンだ"声が返ってきた気がした。そんなはずはない。だからこれはきっと内なる声だ。

「そんなはずない。これは、立派に私だ」

"そう、立派にダメな欠陥だらけの私だ"

「欠陥でも、この笑顔は……カナタさんはいいって言ってくれた」

"それは嘘、認めるな。お前は何一つできないダメな生き物だ"

「そんな、こと……」私は否定できない。バトルで足を引っ張ったあの日、料理で足を引っ張ったあの日、仲間内を盛り上げて楽しい気分にできなかったあの日。

失敗が泥のように、私の足にへばりついていた。

"お前はダメなポケモンなんだよ。さあ、認めろ。認めろ。いつもみたいに嘆いて枕を濡らせ"

「私は、私のことを一番わかってくれるカナタさんを信じたい。カナタさんは嘘を言ってない」声を絞り出した。

内なる私に負けそうだ。でも、彼に好かれた今日の私なら、きっと無敵だ。逃げたい、けど私はもう逃げない!

"本当にカナタさんは私を一番わかってくれているのか?"

胸に言葉が詰まった。首を縦に一度振った。鏡を精一杯睨み返した。

"それなら試してみれば?"

視線が窓を向いた。外だ。

"本当に私のことが分かってるなら、普段から私がどうしたいかカナタさんもわかっているはず"

"簡単、簡単、とっても簡単。たった一つの賢い問い方。本当にカナタさんが私のことを分かってくれているなら"
861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [!red_res saga]:2020/07/21(火) 23:49:04.32 ID:/7h2P1zL0
"身投げすらも察知して、助けに来てくれるよね?"
862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/21(火) 23:49:34.19 ID:/7h2P1zL0
※視点変更
リーフィア→カナタ
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/21(火) 23:50:57.69 ID:/7h2P1zL0
呼んでから数刻後、ひょこ、とブースターが部屋に現れた。

ブースター「こんなに呼んで大丈夫?他の子嫉妬しない?」

カナタ「少しくらい、いいだろう」

ブースター「えへへ、ちゅーしていい?ね、ね?リーフィアといいことしたんだし、ちょっとくらい私にも……」

いつにも増して積極的である。いや、いつもよりというより、これが彼女のデフォルトで、普段が抑えているのかもしれない。


↓1 ブースターと何をしようか?
会話(のち内容安価)
ボディタッチ
遊ぶ(のち内容安価)
自由安価指定(要記述)

※もう今日は風呂に入ったので選択肢はありません


↓2 コンマ判定
3、5の倍数の時部分成功
15の倍数の時成功
(補足:負けイベントのようなものなので、外してもデスペナルティはありません。念のため)
864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/21(火) 23:51:55.02 ID:vdrK6b/l0
会話
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/22(水) 00:18:07.01 ID:bwzo1XEDO
はい
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/22(水) 00:19:20.54 ID:MtVf5SfW0
↓1 会話内容
@ブースターって、得意料理とかあったっけ?
Aブースターって、何がきっかけで立ち直れたんだ?
Bブースターって、何か好きなものとかある?
C自由安価、要記述
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/22(水) 01:26:54.19 ID:MtVf5SfW0
今日はここまでで。安価下。
明日(日付的には今日ですが)も更新します。
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/22(水) 07:22:22.38 ID:bwzo1XEDO
乙です
3
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/22(水) 23:48:42.07 ID:MtVf5SfW0
>>856 訂正
×ほら、ボーイズビーアンビシャスっていうし
〇ほら、ボーイズビーアンビシャスっていうし、理解してあげようよ
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/22(水) 23:49:41.37 ID:MtVf5SfW0
カナタ「ブースターって、何か好きなものとかある?」

ブースター「え?へへ……言わなくても目の前にいるのに」顔を赤くしつつちらちらこちらを見る。

カナタ「はいはい、それ以外で……ん?」

気のせいか、部屋の上で音がした気がする。

ブースター「どうかしましたか?」

カナタ「いや……なんでもない」こんな夜に用もなく屋根裏部屋に行く人間などいないだろう。鳥ポケモンに違いない。

ブースター「焼き芋ですね……甘くてあったかくて、毎年焼き芋を買ってきてくれる日が楽しみです」

カナタ「あー……焼き芋か」季節は春だ。手に入りそうもない。

ブースター「どうしたんですか?」

カナタ「いや、みんなの事、私は何も知らないな、と思ってね」

カナタ「それにブースターにはいつも癒されてるから、労おうかと……でも焼き芋はこんな季節には手に入らないしなぁ」

ブースター「だ、大丈夫です!気を落とさないでください!今すぐ欲しいってわけでもないですし、また今」

その時、唐突に扉が開いた。

驚いて振り向く。シャワーズが息を切らして入ってきていた。

シャワーズ「カナタくん!」

カナタ「シャワーズ、どうしたんだ急に」

シャワーズ「なんでもいいから早く来て!」

落ち着かない様子だ。普段の様子ではない、どうしたんだろう。

カナタ「待て、落ち着いてくれ、なんなんだ」

シャワーズ「リーフィアが……リーフィアが」

シャワーズ「リーフィアが飛び降りたの!」

呼吸が止まった。

リーフィアが……飛び降りた?私は考える前に飛び出していた。
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/22(水) 23:50:31.07 ID:MtVf5SfW0
最後の記憶は、衝撃。次に痛みだ。

私にはイーブイだった頃の記憶がない。いやないというより『忘れている』か『抜け落ちている』と言った方が正しいのかもしれない。

気がついたら私は地面に伏していた。血だらけの姿で。

痛くて痛くてたまらない。けど声は出ない。喉でも折ったのだろうか。

ともあれこれでやっと、楽になれる。

最後にカナタさんは来てくれなかった。けど、これでよかった。やっと私は現世の辛い記憶を消し、冥府へと旅立てるのだ。

「大丈夫?大丈夫?ねえ、ねえってば」この声はブラッキーか。視界がぼやけて見えない。

「カナタ呼んで!まだ間に合うかも!」これはニンフィア。

「おい、しっかりしろって、おい、なんだよこれ、クソッ」サンダース。

ああ、私、最後はみんなに看取られて死ねるんだな、それだけは良かった。

「なんで俺がこんなクソ個体値を育てなあかんねん」

聞いたことのない声だ。

これ、誰だっけ。

誰の声だっけ。

ああ、そうか、やっと思い出した。ここにこの人はいないんだ。この言葉は記憶の底で眠ってたんだ。

前の飼い主の……そうだ、思い出した。

個体値っていうのがダメで、私空から捨てられたんだっけ。こんな風に投げられて。

個体値ってなんだろう。まあ、いいや。もう私は死ぬんだから。

痛くて眠くてたまらない。

生まれてきて、ごめんなさい。
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/22(水) 23:51:14.44 ID:MtVf5SfW0
私は大きな勘違いをしていた。

腕の中で動かないリーフィアを見つめた。

彼女は悩んでいた。その悩みを、「分かるよ」の言葉で共感して分かった気になっていたのだ。

彼女の情緒が不安定なら、それを支えてあげるべきだった。

もうそれは遅い。彼女はもう戻ってこない。

ポケモン病院に連絡したが、救急車が到着する前に彼女の鼓動は止まっていた。

放っておいてくれ、とブイズを追い出して私は彼女と、いや、彼女だった物と二人きりになった。

死というデスマスクが彼女の顔を覆っても、それでもなお彼女は可愛らしかった。

彼女を殺したのはきっと彼女だけじゃない。私もだ。私もなのだ。

どれだけ後悔してももう彼女は返ってこない。

きっと私は今日のことを死ぬまで忘れないだろう。彼女の命が止まると同時に、私の時もきっと止まったのだ。
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/22(水) 23:52:20.48 ID:MtVf5SfW0
【BADEND】リーフィアの自殺
リーフィアの自殺により、リーフィアルートのコンマが大幅に緩和されました。

ロード地点 >>828
874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/22(水) 23:52:57.07 ID:MtVf5SfW0
届いたのは父からの手紙だった。近況報告と、今後のスケジュール、そして何か封筒が入っていた。

手紙の内容は多くが仕事のことだ。主役の俳優が曲者のようで撮影は難航しているようだった。父らしいなと少し笑った。

チヅルさん、マコトさんの契約はまだ続けるそうだが、数日何者かに狙われていない現状、近々どちらかを解除することも考えているようだ。

封筒を開けようとしたところ、ドアがノックされたので私はひとまず手紙をしまった。

リーフィア「今、お邪魔……ではないですか」おずおずとドアを小さく開けて入ってきた。

カナタ「大丈夫だよ」


↓1 リーフィアと何をしようか?
会話(のち内容安価)
ボディタッチ
遊ぶ(のち内容安価)
風呂
自由安価指定(要記述)
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/23(木) 00:00:17.04 ID:VvhGPTnK0
風呂
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/23(木) 00:13:09.91 ID:S3qFxqzG0
>>872 訂正
× 死というデスマスクが彼女の顔を
〇 死が彼女の顔を
頭痛が痛いみたいな文章になっているので訂正
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/23(木) 00:14:19.95 ID:S3qFxqzG0
カナタ「リーフィア、夕飯前にひと風呂入るか」

リーフィア「えっ……」


↓1 コンマ2桁
1〜45 顔を赤くしたまま黙ってしまった
46〜95 「私なんかが……」もごもごと小声で呟いている
96〜99 「ダメです……ダメですよ」俯いている。泣いているのか?
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/23(木) 00:16:23.86 ID:7Yp9jrdfo
んん
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/23(木) 00:17:55.56 ID:S3qFxqzG0
リーフィア「私なんかが……」もごもごと小声で呟いている

カナタ「いや、君だから一緒に入りたいんだよ」屈みこんで目線を合わせた「ダメかな?」

リーフィア「うーん……」

リーフィアは迷っているようだ。

一緒に風呂に入りたくない理由でもあるのだろうか?


↓1 安価
@カナタ「体に見られたくない傷がある……とか?」
Aカナタ「お風呂は一匹で入りたい派……とか?」
Bカナタ「お風呂に入りながら歌を歌いたかった……とか?」
Cカナタ「入浴剤を使いたい……とか?」
Dカナタ「……こっそりお風呂でお酒を飲みたかった……とか?」
E自由安価
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/23(木) 00:21:58.86 ID:VvhGPTnK0
2
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/23(木) 00:38:12.75 ID:S3qFxqzG0
カナタ「リーフィア」私は考え抜いて言葉を出し始めた。

リーフィア「なんですか」

カナタ「リーフィアってさ、もしかしてだけど……お風呂って一人で入りたい派?」

リーフィア「えっ、な、ななん」

カナタ「やっぱりか」

リーフィア「あ、あの……」

カナタ「何?」

リーフィア「何で……分かったんですか?」

カナタ「一人でお風呂に入るとさ、よく思考がクリアになって、自分の世界に没頭できるよね。考え事に集中できる。リーフィアはそうなんじゃないかな、って」

カナタ「お風呂に入ることで、自分を見直して、自己批判することで生き方を見つめなおしているんじゃないかな、と思ってね」

リーフィアが後ずさった。

カナタ「リーフィア?」

リーフィア「カナタさんって、とくせいか何かでポケモンの心も読めるようになりましたか……?」

カナタ「えっ、いや、そもそも人間にとくせいはないけど……そんなに当たってた?」

首を激しく縦に振っている。

カナタ「ははは……じゃあリーフィアをうまく理解できてる、ってことなのかな」

私は微笑んだが、リーフィアは俯いて見ていなかった。

リーフィア「……お風呂場で過ごすあの時間は『自分の世界』です。誰にも邪魔されない、孤独の時間です」

カナタ「リーフィア、確かに自分の世界を持つことは自由だし、大切なことだよ。けど、自分の世界が必ずしも自分の周囲の世界と合っているとは限らない。あ、別に自分の世界を変えろなんて言ってないよ」

顔をあげる。

カナタ「自分の世界が違っていれば、物事の見え方も当然違ってくるし、言葉の端にも天使と悪魔が見え隠れしてくる」

カナタ「リーフィア、君のことを知りたい。君がどんな考え方で物事を見ているのか。どうして君がそんなにも自分を卑下しているのか。君の世界を覗きたい」

カナタ「普段一匹でお風呂に入っている君とお風呂に入りたいって理由は、君をもっと深く理解するためなんだよ。あっ、もちろん、親睦を深めたいからっていうのも理由としてあるけどね」

カナタ「そんな理由で君とお風呂に入りたい、っていうのはダメかな?」

リーフィアが顔を赤くした。

だが、すぐ顔を俯かせて「いいですけど……覗いても、多分分からないですよ」と呟いた。


(※BADENDボーナスでコンマ判定は自動成功になりました)
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/23(木) 00:39:06.85 ID:S3qFxqzG0
浴槽に深く肩までつかり、大きく息を吐く。リーフィアは私の足の先に乗ってきた。

普段は溺れないよう足場を浴槽に沈めて入っているようだが、今日は私が一緒に入るので取り払っている。

彼女は風呂場に入ってから黙ったままだ。

気恥ずかしいのか?と顔を覗き込むがそんな様子はない。暗く沈んだ顔だ。彼女は既に自分の世界に入っている。

カナタ「風呂ってさ、入ると一日が終わった、って気がするよね」

リーフィア「そうですね」

言ったきり彼女は口を閉ざした。気まずい雰囲気が流れる。

カナタ「リーフィアってお風呂好き?」

リーフィア「普通……ですね」

再度黙る。彼女と話したいのだが、私は会話がそれほど得意ではない。

カナタ「何を考えてるの?」率直に聞くことにした。

リーフィア「今日の失敗、です。仲間うちで会話してただけの1日でも、私に失敗しなかった日はありません」

リーフィア「例えば……そうですね。さっきみんなでテレビを見てたのですが、ブラッキーが「この人間最近よく見るよね」と言っていたのに私はうまく答えられませんでした。どの番組?とか、この人間嫌い?とか色々話しようがあったのに」

リーフィア「……水辺って、霊をよく呼び込む場所らしいですね」

カナタ「そうなの?」

リーフィア「ネットに書いてありました」

信ぴょう性や、どうやってネットを見ているのか等が気になるが、今は突っ込まないでおこう。私は頷いて話を促した。

リーフィア「水はこの世とこの世ならざる場所を……その……繋ぐ役割があるんじゃないかと思うんですよ」

リーフィア「だからこうして体を綺麗にしつつ、水に映った自分を見ながらいつも思うんです」

リーフィア「来世幸せになりたい、来世幸せになりたい、来世幸せになりたい……って。現実逃避です。願って叶うという訳でもないのに」

リーフィア「……ごめんなさい、こんな話をして。これも今日の反省、ですね……」


↓1 会話
@「失敗を気にしているみたいだけど、君は成功もしているじゃないか。今日の子供たちと遊んでた姿、見たよ」
A「叶うさ、きっと。願い続けていれば叶わないことなんてないよ。それが来世でもね」
B「分かるよ。私もね、よく自分が何であんなことを……って1日の反省会すること、よくあるんだ」
C自由安価(要記述)
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/23(木) 01:06:33.50 ID:7Yp9jrdfo
1
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/23(木) 01:09:01.52 ID:S3qFxqzG0
今日はここまでで。安価下。
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/25(土) 23:37:28.08 ID:THpldgTO0
カナタ「失敗を気にしているみたいだけど、君は成功もしているじゃないか。今日の子供たちと遊んでた姿、見たよ」

リーフィア「それは……その……」言葉を濁して口を半分湯につけた。

そんなことをしてもお湯は透明なので顔が赤いのは分かってしまうのだが。あるいはそうと分かっててもしたくなるのかもしれない。

カナタ「失敗なんてどんな完璧人間にだってあるよ。ポジティブな人の考え方ってさ、失敗を気にするより成功を気にするんだ」

カナタ「時を操れるポケモンでもいない限り、過去の失敗なんて訂正できない。なら今日はここがうまくできた、とか、今度はこうしたらもっとうまくいくかも、と考えてみたらいいんじゃないかな」

カナタ「私もね、反省会することはよくあるんだけど、最近の反省会はプラスになるように考えてるんだ」

カナタ「過去のミスを気にするより未来のミスを少なくする……まあこれ、前に読んだ本の受け売りなんだけどさ、はは」

リーフィアは黙ったままだ。

リーフィア「カナタさん」リーフィアが小さい声で呟いた。

カナタ「何?」

リーフィア「本当にそうなんですか?」

カナタ「ん?どういうこと?」

リーフィア「本当に一日の反省をしているんですか?カナタさんは……とても私と同じようには見えないです。思いやりがあって、みんなのことを考えてて……だから」

リーフィア「だから私のことを気遣って『その気持ちわかるよ』と嘘でも言ってくれてるんじゃないですか?」

リーフィア「私なんて……そんな、気づかいされるほどの価値のあるポケモンじゃ……」

カナタ「いいや、これは本心だよ」

リーフィア「でも」

カナタ「みんなのことを考えて、思いやりがあるように見えてるのは、それが好きなブイズだからだよ。私はそうは見えないだろうけど、裏じゃ反省会したり暗いこと考えたりしてる人間なんだよ」

カナタ「だから、君の暗い気持ちも全部ぶつけてくれてもいい。普段からそういう考え、慣れっこだからさ」

リーフィアはしばらく黙っていたが、すす、と近づいてきた。

リーフィア「分からないんです。きっかけがなんだったのか」

リーフィア「なにか私が悪いはずなのに、それが私一人ではどうしようもないことのような気がして、謝ってもすまない気がするんです。前の飼い主さんに」

リーフィア「どんな迷惑をかけてたのかっ……分からなくてっ……それで……」

リーフィア「カナタさんにも何かっ……迷惑を」

私は彼女の華奢な肩を両手で抑えた。震えていたのでどうしてもそうしたかった。

カナタ「大丈夫だ、今私が思いつく限りで君は迷惑をかけてはいない。不安なんだな」

カナタ「一度目をつぶって深呼吸しよう」

リーフィア「……したくないです。霊が漂ってそうで」

カナタ「いたら私が追い払う」

リーフィア「……でも」

カナタ「憑りついたら祓う。大丈夫だ」

逡巡したが、数秒経って意を決し、深呼吸をしだした。

カナタ「吸って、吐いて」

何度も繰り返す。何度も、何度も。

肩の震えは止まった。

カナタ「落ち着いてよかった。そろそろ、体洗おうか」

リーフィア「……はい」
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/25(土) 23:38:11.47 ID:THpldgTO0
体を洗って、もう一度湯船に浸かった。

一匹と一人分入ったのと体を洗うのに湯船の湯を使ったのとで、大分浴槽の中のお湯は無くなっている。つぎ足しつつ彼女を胸に抱き、笑顔を作る。

不安げな顔は周囲に不安を伝播させる。彼女を安心させるなら、安心できるように振舞うことが大切だ。営業スマイルでも作り笑いでもなんでもいい。笑顔が大事だ。

体を洗いながら聞いたリーフィア自身が忘れている過去の断片的な記憶や、野生時代のひもじい記憶、今までの共に旅してきた事、それらを語りながらくつろいだ。

リーフィア「こうして、誰かと一緒にお風呂に入るのなんて初めてな気がします」

カナタ「意外と、悪くないだろ?」

リーフィア「でも」

カナタ「でも?」

リーフィア「こうしてカナタさんのお腹に背中をつけて抱かれたまま入ると、水辺で霊が後ろに立ってたりするかも」

カナタ「おいおいそんなわ……」私は振り向く素振りを見せ、わざと言葉を切った。リーフィアが振り向きそうなところに指を配置し、尖らせる。

リーフィア「えっ」急いで振り向いたリーフィアの頬に指が激突した。

カナタ「ひっかかった」

リーフィア「ぷっ……もう、子供ですか!もう!」顔を赤くしながら湯船に浸かる。少し笑ってくれたので内心ガッツポーズした。

カナタ「子供だよ。私17」

リーフィア「もう、二度と一緒に入りません!」

カナタ「ごめん」いいつつ顔無理やりにでもマッサージをする。

リーフィア「……もう」嫌じゃないようだ。私は手を放した。


↓1 安価
@いい雰囲気なので告白する。
Aまだその時ではない。とりあえず風呂から上がって体を拭こう。
B風呂から上がらず、自分の過去の話をする
C自由安価、要記述。
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 23:40:05.26 ID:wJj66SRQ0
1
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/25(土) 23:58:55.82 ID:THpldgTO0
いい雰囲気だ。普段の暗い雰囲気が嘘のように消えている。

思えば、私はまだ彼女に告白をしていない。改まった告白だ。

今なら、成功するかもしれない。生唾を飲み込んだ。

心臓の鼓動が早い。お互い両想いと分かっているはずなのに、汗が出てきた。

カナタ「……リーフィア」

リーフィア「なんですか?」

カナタ「私の」深く深呼吸した「恋人になってくれないか」

リーフィアは黙って私の顔を覗きこんだ。目をしばたたかせている。

やがて眼を潤ませてきた。

カナタ「えっ、いや違う、嘘じゃない!嘘じゃないって!」

リーフィア「いえ、そうじゃないんです。嬉しくて、ごめんなさい」涙を腕で落とした

リーフィアと目が合う。

リーフィア「こ」顔が徐々に赤くなってくる「こちらこ……そ?」

真っ赤だ。私も多分真っ赤だろう。

カナタ「ありがとう」私は彼女を抱きしめた。あう、とかわいい反応が返ってきた。

両思いだと知っててもこんなにも嬉しい。

ああ、私はまだまだ子供だ。いや、子供なんてマセた言い方じゃない。ガキだ。

リーフィア「その……」何か言いそうなので腕を緩める「ほ」

カナタ「本当に君でいい」

リーフィア「ゆ」

カナタ「夢じゃない、現実」

リーフィア「……何か一つくらい言わせてくださいよ」ペチ、と腕で水面を叩いた

カナタ「当たってた?」

リーフィア「……もう」顔を丸ごと沈めた。

その時、サンダースの「おーい、メシだぞー!まだ風呂かー?」という声が聞こえてきた。

カナタ「そろそろ上がるか」

リーフィア「……私も」

カナタ「あ」いいことを思いついた「リーフィア、夕食後また部屋に来てくれないか」

リーフィア「はい?」

カナタ「もう恋人同士なんだからさ、もっとお互いの事知り合いたいな、と思ってさ」

リーフィア「……はい」

ぎこちない笑いだったが、笑顔で返してくれた。

あんまりにもいじらしいのでキスしてやろうかと思ったが、止まらなくなりそうなので理性で事前に押しとどめた。
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/26(日) 00:00:49.59 ID:U14a2zi50
※グッドイベントはリーフィアからの告白だったのでなくなりました。バッドイベントはBADENDボーナスでなくなりました


夕飯はかに玉だった。

グレイシア曰くレトルトを使って簡単に調理したものらしい。

「熱々にしすぎるとみんな火傷する」と配慮して、少し冷ましていたらしい。時間がかかったとほんの少し沈んだ声で言っていた。

カナタ「父からの手紙に、もしかしたらチヅルさんかマコトさん、どちらかを近々契約を解除するかもしれないと書いてありました」

チヅル「あら、そうなんですか」あまり意に介した様子はなく、微笑んでいる。

マコト「何故チヅル殿がそんなにも落ち着いておられるのかわからん。仕事がなくなるのだぞ?」

チヅル「なくなったらまた探せばいいじゃないですか、大丈夫ですよ」

マコト「あぁ、そうか……チヅル殿は売れっ子ボディガードだから余裕があるのだな。だが私はあまり指名されない。次の仕事がすぐ来るかは危ういところだ」

チヅル「大丈夫ですよ、すぐ見つかります。それにかもしれない、という仮定の話ですから、あまり気を揉んでも……」

マコト「かもしれない、という仮定の話だからこそ現実になった時のことを考えるべきだろう」

ユキノオー「まあまあマコ太郎さん、落ち着いて落ち着いて」

「おい、ちっこいの、うちの姫に触るんじゃない。繊細なんだぞ」モグラのポケモンがボールから出てきた。確か名前はドリュウズだったか。

ユキノオー「NO!サワテナイサワテナイーヨ!ホンートホンート!」
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/26(日) 00:03:09.45 ID:U14a2zi50
シャワーズ「食べ終わってから言った方がよかったんじゃ……?」

カナタ「うん」ボディガード二人の間で議論が白熱している。つられてポケモンたちも騒いでおり、静かだった食卓が騒がしくなった。少し後悔した。

エーフィ「なるようにしかならないさ、のんびりしていこうよーみんな」

カナタ「気持ちは分かるけどね」

エーフィ「うんうんー……ところで」笑顔を作る「リーフィアとくんずほぐれつした感想は?」

カナタ「いやいやいや、普通にお風呂入っただけだから」

言いつつ自分の顔が赤くなってないか心配だ。

エーフィ「またまたー」

ブースター「えっ、もう一線を……」

カナタ「超えてない超えてない」

シャワーズ「まあまあ、落ち着いて、カナタくんも男の子だからさ、夢くらい叶えたいもんでしょ。ほら、ボーイズビーアンビシャスっていうし、理解してあげようよ

カナタ「何の話?」

シャワーズ「普通男の人って夢でしょ?『恋人とローション風呂』って」

カナタ「どこでそんな言葉と常識覚えたんだ。勘違いも甚だしいぞ。リーフィアも何か言ってあげてよ」

リーフィアはボーっと食事してたが、私が話しかけるとさっきのことを思い出したようだ。

顔を赤くして、前脚で顔を隠した。

ニンフィア「へぇ」

カナタ「否定して……」

ブラッキー「この様子だと絶対ヤってんじゃん。サイテー。バーカバーカ」

グレイシアは冷たい目線で私を見つめてくる。やめろ、そんな目で私を見ないでくれ。

カナタ「私は無実だ……」

サンダース「ワハハ、まあ、お前ってビビりだし一線なんて超えてないねぇだろ?」

カナタ「その通りだけど納得のされ方が腑に落ちない……」

イーブイ「何の話?」

シャワーズ「ブイちゃんには早いからダメ、見ちゃいけません!」

イーブイ「もー!もう大人だよ!もう!」
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/26(日) 00:13:28.62 ID:U14a2zi50
鏡を見ていた。いつもより気の抜けた顔だ。頬に赤みがさしている。

熱はないけど熱をあげてる、今日の私はあの子にお熱……そんなソングロイドの歌詞があった気がする。

ついに私はカナタさんと恋人になった。夢なら一生冷めてほしくない。これが一時の熱なら一生熱が冷めないでほしい。

もしかしたら私は、ゴミ漁りをしていたあの頃よりもマシな私になれてるんじゃなかろうか。恋をすることで変われてるんじゃなかろうか。

"欠陥ポケモン"誰かにそう言われた気がした。いや、この声は『誰か』じゃない。この声はいつも聞いている。

そう、私の声だ。鏡の向こうの私が舌を出した気がした。

確かに苦笑いしかできない。でも、この笑顔はカナタさんに褒められた笑顔だ。批判されても、彼の好きでいてくれる私のこの笑顔は自信を持ちたい。

「本当にそうなの?」思い切って問いかけた。

"そうだ、お前は醜いポケモンだ"声が返ってきた気がした。そんなはずはない。だからこれはきっと内なる声だ。

「そんなはずない。これは、立派に私だ」

"そう、立派にダメな欠陥だらけの私だ"

「欠陥でも、カナタさんは私と恋人になってくれた」

"恋人?私が?あの素敵イケメン超人のカナタさんと?からかわれてるのに気づいてないの?"

「そんな、こと……ない。カナタさんは嘘をつかない」

何とか平静を保つ。私はもう彼と恋人だ。ならきっと、この場にいなくてもカナタさんは心で傍にいてくれている。ならきっと無敵だ。

逃げたい、けど私はもう逃げない!

"私さ、恋人ってわかってる?意味。つがいになるってことだよ?ボロだらけのぼろきれの私が、あのカナタさんと恋人になるんだよ?"

「そうだよ」

"つがいならお互いの心がわかるってもんじゃないの"

胸に言葉が詰まった。首を縦に一度振った。鏡を精一杯睨み返した。

"そう思うなら、普段からしたいことしてみれば?"

視線が窓を向いた。外だ。

"本当に私の心が分かってるなら、普段から私がどうしたいかカナタさんもわかっているはず"

"簡単、簡単、とっても簡単。たった一つの賢い問い方。本当にカナタさんが私のことを分かってくれているなら"
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [!red_res saga]:2020/07/26(日) 00:14:05.34 ID:U14a2zi50
"身投げすらも察知して、助けに来てくれるよね?"
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/26(日) 00:18:11.71 ID:U14a2zi50
時計の音がずっと部屋に響いている。

夕飯の時間はとうに終わっている。リーフィアはまだ来ていない。

本を読むのをやめた。どうしたのだろう。まさかさっきの告白の衝撃で直後の約束を忘れてしまったのだろうか?

それとも、お腹でも下しているんじゃなかろうか。

私は立ち上がった。迎えに行こう。



↓1 どこを探しますか?
トイレ
リーフィアの部屋
他のブイズの部屋(要記述)
チヅルさんの部屋
マコトさんの部屋
キッチン
ダイニング
屋根裏部屋
自由安価(要記述)
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/26(日) 00:58:19.33 ID:U14a2zi50
あげます。安価下。
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/26(日) 01:03:04.92 ID:IDWXQCqP0
屋根裏部屋
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/26(日) 01:12:57.41 ID:U14a2zi50
トイレを探そう、と考えたところでハタと止まった。

本当に腹痛で来れないだけなのだろうか?

例えば……告白されたショックで情緒が不安定になっているのではないだろうか?

そう考えると未だに来ない、というのも納得がいく。

思いつめているのなら、一匹になれる場所にいるんじゃなかろうか。

部屋だとニンフィアが押しかけてきそうだし、それ以外で、普段みんなが寄らなそうな場所……。

……そういえば、この家には屋根裏部屋があった。

私は屋根裏部屋へ向かった。


音がする古びた階段を上っていくと、ドアが薄く開いていた。

カナタ「リーフィア、ここにいるのか?」

返事はない。思い切って開けた。

誰もいない。代わりに屋根裏部屋から屋根へ続く天窓が開いていて、月明かりが踏み台を照らしている。

……まさか。私は急いで屋根へ向かった。
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/26(日) 01:54:18.52 ID:U14a2zi50
リーフィア「……っ……カナタさん」

屋根をあがると、驚いた表情でリーフィアが屋根の端にいた。

風が吹けば落ちてしまいそうだ。

人間が死ぬ可能性がある高さは3階から上の高さだと聞いたことがある。ここは2階だが、華奢なポケモンの場合人間より簡単に死ぬ可能性がある。

リーフィア「……どうして、ここが」

カナタ「なんとなく、だよ」にじり寄る

リーフィア「……来ないで、ください」

カナタ「リーフィア?」

リーフィア「正直、物凄く私は安心しています。私の心がカナタさんと通じ合っていて、しかも両想い。こんなに幸せなことがあるんでしょうか」

リーフィア「……普段から、私のことを愛して、受け入れていてくれて、私はもう一生分幸せなことを手に入れた気さえするんです」

今にも泣きそうなのに、嬉しそうな表情がひどく不気味だ。

カナタ「何を、言っているんだ」意味が分からない。

リーフィア「こんなに幸せな今でも、心の中で私自身が疼くんですよ。どうしてお前は死なないんだ、って。馬鹿らしいですよね。こんなに両腕いっぱいの幸せを手に入れても、それでも心の中が埋まらない。なんでこんなに私はあさましいポケモンなんでしょうか」

リーフィア「心がどうしても疼いて、だから今日は、ここに来ました。もう一つの理由で、カナタさんが私のことを分かってくれているんじゃないかと思って試したのもあったんですけど、やっぱりカナタさんは私のことがよくわかっているみたいです、えへへ」

リーフィア「どうしようもないんですよ。過去のフラッシュバックで、飼い主に殴られ蹴られた記憶、野良時代の無視された記憶、そして今の失敗の記憶……全部返ってくるんです。プラスになんて、そう簡単に出来たら苦労ないですよ、えへへ、へへ……へ……」

笑顔なのに、大粒の涙があふれて止まらなくなっている。

リーフィア「カナタさん……私……自分が変えられそうもないです……どうしても、辛くて……心がひどく乾くんです……」

カナタ「大丈夫だ、リーフィア……自分で自分が変えられないなら、私も一緒にそれの手伝いをしよう、だから戻ってきてくれ」

リーフィア「だって……だって……ダメなんです……私が……カナタさんの未来を……想ったら……そんなの……恋人なんて……」

カナタ「想像できないならできるようにすればいい!」こんな声近所迷惑かもしれない。でもこれくらいがいい「不安がることはない。私がいる。みんながいる。辛い記憶なんて全部楽しい記憶で塗りつぶそう」

リーフィア「そんなの……できますか……?」

カナタ「できる。だって」腕を広げた「私が君についているから」

リーフィアは顔をくしゃくしゃにして涙を流し、もう、と呟いた。

リーフィア「信じますよ」

カナタ「存分に」

リーフィアが歩き出した時、突風が吹いた。

リーフィア「あ」信じられないくらいスローモーションで見えた。足が滑っている。まずい。

リーフィア「れ」その場所はまずい……!


↓1 判定@ コンマ2桁 5の倍数の時、屋根から落ちる前にリーフィアを掴める
↓2 判定A コンマ2桁 4の倍数の時、リーフィアの足をギリギリ掴める
↓3 判定B コンマ2桁 2の倍数か3の倍数の時、落ちゆくリーフィアに飛びつける
(判定@〜Bのすべてを外すとBADEND、Bのみ地面への当たり所判定があり失敗するとカナタ死亡BADENDです)
今日はここまでで。明日もできれば更新します(明日でクライマックスになるといいですね)
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/26(日) 01:56:10.01 ID:U14a2zi50
あ、判定は一つでも成功すれば成功です。念のため。コンマ下から
899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/26(日) 03:39:11.09 ID:s86slaxRo
厳しいな
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/26(日) 07:27:37.31 ID:BsQxUbRDO
乙です
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/26(日) 07:39:18.40 ID:G4LRfddP0
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/26(日) 11:04:05.47 ID:4i3FdmtIO
>>891 訂正
×
確かに苦笑いしかできない。でも、この笑顔はカナタさんに褒められた笑顔だ。批判されても、彼の好きでいてくれる私のこの笑顔は自信を持ちたい。

「本当にそうなの?」思い切って問いかけた。

"そうだ、お前は醜いポケモンだ"声が返ってきた気がした。そんなはずはない。だからこれはきっと内なる声だ。

「そんなはずない。これは、立派に私だ」

"そう、立派にダメな欠陥だらけの私だ"


丸々いらない文章なのでカット

あと>>897で書いてる文章と矛盾するので判定Bの当たりどころでの死亡判定は半身不随判定になります
↓1 判定B追加判定 コンマ2桁 11の倍数の時、BAD展開へ
出先なので続きは帰ってからです
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/26(日) 12:25:48.32 ID:nJWlXUIm0
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/26(日) 22:35:26.65 ID:yNphvCk1o
あっぶなwwww
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/26(日) 23:06:17.57 ID:U14a2zi50
>>899
リーフィア死亡のBADENDを通らずにこの転落判定コンマ3種の展開まで奇跡的に来ると、上から11の倍数、9の倍数、7の倍数の判定になる予定でした。


咄嗟に走った。

彼女とは距離がある。つかめない可能性が高い。

……届かない。無理か。

いやまだだ。体がつかめずとも、足なら。

……ダメだ。届かない。くそ。

残る選択肢はこれしかない。

絶望の表情で落ちていくリーフィアに飛びついた。

届いた。よかった。

私がクッションになれば、彼女は死なないだろう。

目を見開いている。その顔は嫌なのか。それとも驚きか。

構うな。嫌がられてもいい。

折角見つけた愛する人を失いたくない。

リーフィア「カナ……ッ」

衝撃が走った。

肩だ。

肩が地面に叩きつけられたんだ。痛すぎて顔が滅茶苦茶に歪んだ。でも死んでない。よかった。

助かった。助けられたんだ。

不幸中の幸いだったのは、突風が直前に吹いたせいで体が大きく風で動き、固いコンクリではなく柔らかい地面に叩きつけられたことだった。

粗い息が止まらない。子供と遊んでいるとはいえ、普段の運動不足が祟ったか。

カナタ「リー、フ、フィ」

リーフィア「カナタさん……うう……よかった」

なんとか助けられた。肩を中心に全身が痛いが、私は大切なものを守ることができた。
906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/26(日) 23:28:30.03 ID:U14a2zi50
音に驚いて外へ出てきたサンダースへ「二人で夜空を見ようと屋根に上ってたらリーフィアがずり落ち、私もつられて落ちた」と言い訳し、みんなに説明するように言った。

サンダースが「なんかそれ以外に大声出してなかったか?」と不審がっていたが、テンションが上がって騒いでしまったと苦しい言い訳をして納得した。

なんとかリーフィアをなだめ、自室に連れて行ってから、私は救急箱を取りにこっそりダイニングへ向かった。

私もそうだが、リーフィアも衝撃で体を痛めている。塗る鎮痛薬でも使わないと明日に差し支えるだろう。

誰かに救急箱を何に使うのか聞かれたら嫌だったが、その日はみんなもう部屋に戻っているようだった。

カナタ「どこだったかな」

???「もっと君は運動した方がいいよ。ピアノじゃないよ、運動」

声に驚いて振り向く。テーブルの陰からニンフィアが出てきた。

カナタ「ビックリしたなあ。どこかで聞いた神出鬼没の美術商かと思ったよ」

ニンフィア「救急箱、必要なんだろう?ここにあるよ」

カナタ「ははは、いや、ごめんね」

受け取って部屋を出ようとする私の後ろから「死のうとしてたんだろ?」と声がかかってきた。

カナタ「なんで、それを?」振り向いた。

ニンフィア「やっぱりね」

ニンフィア「前に、リーフィアとこっそり屋根へ出て一緒に夜空を見たことがあるんだ。その時に『私、死ぬならこんな満点の夜空の下で死にたいな』って呟いてたのを思い出してね」

ニンフィア「……その時はボクは、死を思いとどめることができなかった。今回、君に止めて貰えてよかった」

カナタ「リーフィアが死にそうだったから助けた。当然のことをしたまでだよ。そんな」

ニンフィア「いーや、違う。君はリーフィアの命を救っただけじゃない」こちらへ近づいてきた「リーフィアの命を守ることで、シャワーズもブラッキーもブースターも、みんなの日常を守ったんだ。平穏な日常をね」

ニンフィア「……ボクにとってはそれだけじゃない。リーフィアはボクの大切な友人だ。君が一番ボクの芸術を理解してくれる存在とするなら、彼女はボクの芸術を一番心待ちにしてくれる存在、と言っても差し支えないだろう」

私の足にゆっくり足を重ねた。一筋、落ちた。暗くて見えないが、足が濡れた。

ニンフィア「ありがとう……ありがとう……君がボクの、ボクたちの飼い主でよかった。君は英雄だ」

私は「君も、リーフィアといつも仲良くしてくれてありがとう」といい、頭を撫でた。
907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/26(日) 23:40:59.20 ID:U14a2zi50
その日、彼女をなだめ、一緒に床を共にした。と言っても、いつもとかわりない。

今日みたいなハプニングが無ければ、もっとイチャイチャできたが、それもまあ、命あっての物種だ。

彼女の今までにない安心しきったような笑顔が見れて、私は少し嬉しかった。

彼女の心を読むことはできない。だが、少しは彼女の心の支えになっていけたのではないか。


一度寝たはずなのに、夜中に起きてしまった。最近はよく眠れていた気がするのに。

暗闇で伸びをすると、リーフィアも起きていた。ぎょっとしたが様子を観察する。

鏡をずっと見ている。私は彼女が驚かないよう、大げさに欠伸をした。

リーフィア「あ、起きてしまったんですね」

カナタ「うん……鏡見て、どうしたの?」

リーフィア「……いえ……」

カナタ「何?」

リーフィア「その……いないな……って思って」

鏡を見て、いないな?

……何ということだ。

やっぱり私は彼女への理解が足りない。

彼女は鏡の中に霊を頻繁に見ていたのだろう。そしてそれに悩んでいたのだろう。

うかつだった。夜中はぐっすり寝ていたから気づかなかった。

カナタ「その、リーフィア」

リーフィア「はい」

カナタ「気づかなくて……すまない」

リーフィア「えっ」

カナタ「霊が鏡の中に現れて、それに悩まされて苦しんでたんだな……気づかなくてすまない」

リーフィアはきょとんとした表情をした後、クスッと笑った。

カナタ「な、なんだよ」

リーフィア「……いえ、えへへ、違います」

カナタ「じゃ、じゃあなんなんだ」

リーフィア「言いません。言いたくないです」

カナタ「おい」

リーフィア「おやすみなさい」

リーフィアは唐突に背を向けた。

全く、何をそんなになやんでいたのだろう。不思議で仕方ない。

まだまだ彼女への理解が足りない。

私も一緒のベッドに入った。

布団の中から、くぐもった声が聞こえてきた。

リーフィア「あの、カナタさん」

カナタ「何?」

リーフィア「……もし、もし仮にまた私が死にたくなったら、その時はどうしますか?」



↓1〜 安価 2票先取で決定
@「この期に及んでもしようとするなら止めないけど、君が好きな私を残して先に死ぬな。私より後に死んでくれ」
A「この期に及んでもしようとするなら止めないけど、君が好きな私を残して先に死ぬな。死ぬなら私も一緒に死のう」
B「そんなことは絶対にさせない。この先何度も何十度も死のうとしても、その時は絶対に止めてみせるさ」

(最後の安価選択肢です)
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/26(日) 23:42:08.41 ID:U14a2zi50
あ、>>907の一行目の彼女はリーフィアです。紛らわしい書き方してすみません。安価下から。
909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/27(月) 00:19:21.62 ID:MFr7wJnN0
3
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/27(月) 00:22:05.34 ID:r70gmYkDO
3
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/27(月) 02:31:53.43 ID:jv/iL1R70
カナタ「そんなことは絶対にさせない。この先何度も何十度も死のうとしても、その時は絶対に止めてみせるさ」

リーフィア「……何度でもですか」

カナタ「そう、何度でもだ」

リーフィア「……へへ」

顔を出して自分から腕の中に入ってきた。

目を閉じて、口を尖らせる。やってほしいことはなんとなくわかる。

私は彼女の求めるままに行動した。吐息が顔にかかった。気にならなかった。

リーフィアはきっとまたトラウマが蘇り、自殺するだろう。だが、何度それが起こっても、私は彼女を止めよう。

鏡を見る。私にできるか、いや、できなくともやるしかない。

彼女が笑える未来、それがいつか来るように私は全力を尽くそう。


ホウエンの空に星が瞬いていた。

次彼女と夜空の下に行く時は、クッションと望遠鏡を持っていこう。




(〜了〜)
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/27(月) 02:33:03.92 ID:jv/iL1R70
リーフィアルートのENDですが、一区切りがついたのでここでこのSSは終わろうと思います。
明日は>>1のどうでもいい話や、裏設定などを勝手に自分語りして書き散らかそうと思います。
無粋な自分語りが嫌いな方、どうでもいい方はここで読むのをやめることをお勧めします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/28(火) 04:00:54.31 ID:JKRdGmRl0
>>911訂正
×ホウエン
〇シンオウ

推敲しろとか言われても仕方ないっすね……

914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/28(火) 04:02:05.53 ID:JKRdGmRl0
設定など諸々を投下します
































よろしいですね?
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/28(火) 04:03:14.56 ID:JKRdGmRl0
この物語は最初「あれ?ブイズのキャラをそれぞれ>>1が好きな要素、好きなタイプのキャラ担当させてったら面白い話になりそうだし、キャラ動き出すんじゃない?」と思って作った作品でした。
以前の作品群は書いてて途中でモチベーションを保つのが難しい場面がありました。
何故そうなったのか自分の中で考えた結果、ヒロインが魅力的じゃなく、書いてて楽しくなかったというのが問題であるように感じました。(安価を取ってくれる人が減ったことも一因ですが)
なので今回は自分のモチベーション重視としてキャラから考えてきました。(結局モチベーションはなくなっちゃいましたが)
なのでブイズの子たちにはそれぞれどこかしらに>>1の好きな部分があります。

一時書くのが止まったのはキーボードが壊れたというのもありますが、ケモ耳だけの某Vtuberにハマって自分がもしかしたらケモナーじゃないんじゃないか、と気づいたからです。
「ケモナーでもない、ブイズが普通くらいに好きレベルでブイズSSを書き続けるのは各方面に対して失礼だよね?」と思いもうエタらせようと思って止まっていました(リアルでも忙しい時期でしたし。あ、カナタ父が登場したあたりくらいの時に遅い更新になった時はうつで失業した直後だったのでそれはそれで別の理由です)
ただ、後になって「いや安価スレを完結させないのは安価を今まで取ってくれていた読者に失礼だろ」と感じ、無理やりにでもEDを一つでも見るまで終わらないよう頑張って更新再開した次第です。
後半、安価を取ってくれる読者の方もいなくなってしまった時は完結できるのか本気で心配になりましたが、なんとか完結まで持っていけました。読んでくれた方、参加してくれた方、皆さまありがとうございました!

まずはヒロインを順に見ていきましょう。
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/28(火) 04:04:06.70 ID:JKRdGmRl0
『シャワーズ
けんしんてきな がんばりや

一番カナタと付き合いが長い。カナタが最初に貰ったポケモンであるイーブイが進化した姿。
そのためにカナタの好物、好きな行動、嫌いな事、弱点などカナタに関する知識は飛びぬけて多い。また、カナタに日常的にブイズの目線から見た様子の変化を伝えている。

『愛情』が長続きしないことを知っている。
そのため「一番強く愛してもらわなくてもいいので、一番長く好きでいてほしい」と(例え便利な女と思われようと構わない)ブイズの目線から仲間に関する情報をカナタに告げている。
これだけ多く尽くしても「カナタに一番に選んで貰わなくても良く、一番幸せになってほしいから」とフラれてもいいと思っている。(「一番に選ばれる」ことに対して抵抗感を抱いていると言っても過言ではない)
誰よりも長くそばにいたいため健康には非常に気を付けている。
長く付き合っていると関係がマンネリ化するため日々に少しでも刺激があるといいと考えており、年少のブイズと一緒にカナタへ悪戯を仕掛けることもある。しかしその愛情は本物だ。

カナタが耳かき好きなことを知っており、あえて他のブイズには内緒にしている節がある。
「秘密があるとなんだか恋人同士みたいじゃない?」と本人は思っている。』


シャワーズ、これは単純に『気を許せる姉系相棒キャラ』要素です。あと、一番強く愛してもらわなくていいから一番長く好きでいてほしい。この主張がキャラのベースです。
最初の方はオリジナルでしたが後半は『新婚のいろは』の新妻いろはさんをかなり意識してますね。
初期の段階でシャワーズ、ブースター、サンダースの3匹は上から並べていこうと思っていて、それぞれどの性格で行こうか、という段になった時に「とりあえず愛せないキャラがいないようにヒロインを設定しよう」と思ったので、自分的に3匹の中で一番外見が好きでないシャワーズにこの役柄を与えました。
ゴールインは簡単で、好感度を上げて選択肢を踏むだけで「自分がカナタを深く恋人として意識しすぎてしまって、いつか自分やカナタの愛情が些細なことで覚めてしまう時が怖くなり、家出する」というルートです。“好きだから些細なことが許せるとずっと思ってて、好きだから些細なことが許せなくなるなんて思わなかった”……SU〇FACEのある曲の歌詞ですね。
カナタの説得で「それはもう、好きってことだろう」と説得していけば攻略できます。エンディングは病室で今わの際のシャワーズのそばでカナタがお互いのの人生を振り返り、「君のおかげで幸せな人生だったよ」と告白し、それを聞いてシャワーズが笑いかけた後、安らかに息を引き取るというものです。
きっと現世と冥界で離れ離れになっても、彼女は想い人を待ち続けるんでしょうね。


耳かきを他の子に喋らないことでカナタ本人と秘密を共有して疑似的に(この子たちはカナタくんのこんな弱いところ知らないんだな……)とか思っちゃう子です。
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/28(火) 04:05:10.70 ID:JKRdGmRl0
『ブースター
おくびょうな ロマンチスト

トレーナーに虐待されていたところをポケモンセンターに保護され、そこでカナタと出会った。
恐怖の対象、孤独から救ってくれたカナタを敬愛し、同時に種族の垣根を越えて伴侶になりたいと願っている。

虐待の記憶から非常に暴力・嫌悪感に対して臆病であり、すぐに涙を出してしまう
(以前の飼い主はアレを舐めれば許してくれることもあったので)嫌われたと感じると性に奔放になる。
以前の記憶からか、目の前でいきなり手を上げるとビクつきその場にうずくまる(殴られると思って身構えてしまうため)。
恐らくブイズで一番カナタへの執着度合いは強い。隙があるとすぐカナタに近づき触れてくる。
自身のモフモフ具合をカナタが好きな事は勿論知っており、そのためブイズで最も毛並みや体臭に気を使っている。

ちなみに自身を私だけではなくたまに「ブー」と呼んだりするのは「ブースター」から来ている……というわけではない。
以前の飼い主の「お前豚みたいだな。今度から自分を呼ぶ時はブーって言えよ豚」という暴言から来ている。
本人にとっては前の飼い主との記憶は殆どが辛い思い出ではあるが、「ブー」という一人称を与えてくれたことは悪く思っていない(彼女は『豚』が蔑称であることを知らない。単純に前の飼い主が自らを呼ぶ名前を付けてくれたという認識であるため)

図書館でブースターを手持ちにいれた状態で酔っ払いに遭遇すると、元の飼い主であると判明する。』


書いててたびたび思ったけど全然ロマンチストじゃねぇなこいつ。最初っから好感度カンストの甘々な子です。
>>1の好きな要素として「過去のトラウマを引きずっているものの、乗り越えた子」という点です。ぱっと思い浮かぶ似ているキャラはいません。
リーフィアのところでも被りますが、>>1は『過去にあった出来事で精神的なトラウマを抱えている子』が大好きです。それだけでご飯3杯行けます。遠藤達哉先生の『TISTA』のティスタ・ロウンなんか大好物中の大好物です。
その子がトラウマを乗り越えていても乗り越えてなくても好きです。なのでキャラクターの造形としてブースターとリーフィアはその一点のみ違うだけでとても似ています。

ゴールインとしては好感度をMAXまで上げた後、デートで結ばれるだけです。
エンディングは二人で挙式して永遠の愛を誓って誓いのキスをしたところで終了です。おやおやおや、赤くなったブースターもかわいいですね。

図書館で元の飼い主と出会うと過去のトラウマがフラッシュバックして身の回りの物が全部怖くなっちゃう展開になります。
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/28(火) 04:06:00.77 ID:JKRdGmRl0
『サンダース
ゆうかんな ファイター

カナタが誇る、手持ちのブイズで最も強く育て上げたポケモン。少し男勝りである。野生で出会った。
カナタがバトルで困った時には矛にも盾にもなる。カナタの事はトレーナーとして育て上げてくれた恩があると常々語っている。

シャワーズ、ブースターには対抗心を燃やしており、ポケモンバトルという観点からカナタの役に立とうと躍起になっている。
カナタの事は勿論好きだが、それと同じくギリギリの戦いも好きである。
ただ、最近家の中で待機してばかりいるので体がなまってしまっているようだ。シャワーズの健康に気を付けるスタンスをこっそり踏襲している(勿論そのことはシャワーズも知っている)。
もっと女性らしくあるべきなのか、それともさらに男らしくあるべきか時々悩んでいる。しかしバトルに入るとそういったごちゃごちゃした考えは吹き飛ぶ、というより脇に置いておくといった感じで忘れる。
寝る前は専らバトルのイメージトレーニング。連勝記録は続くようだ。
カナタは恋人ではなく恩人のような扱いである。

ウルガモスと遭遇した際は闘志がむき出しになる。
これはカナタがポケモンリーグ挑戦時に四天王のしゅうへいの手持ちであるウルガモスの手によってサンダースが倒されたからである。』


ブイズをそれぞれ性格で設定していったときに「あれ?暗い感じの喋るの苦手な子多くね?」と思いバランスを取るためにこんな性格になりました。
似ているキャラは……まあ書かなくてもわかるでしょうが遊戯王の城之内の喋り方をリスペクトしています。(エボルブ襲撃時の「着地ン時〜」なんてわかりやすいですよね)
あとブイズ全員並べてみて「やっぱりバトル好きな子少ないな……」と感じたのでバトルは強めに設定してます。こういう頼れる子、好きですねぇ。

ゴールインが何気に難しい子です。全部のEDで2番目に難しいです。滅茶苦茶時間かかります。ずばり「サンダースをパーティにいれた状態でもう一度カナタにポケモンリーグ挑戦させ、チャンピオンに勝つ」というもの。
チャンピオンが催眠ドリル両刀ギャロップ使いのハーバ・サベッジ氏(つのドリルでトルネードス〇ッシュしてきます)なので、鬼畜難易度と言って差し支えないです。しかも四天王(コージ、しゅんぺい、しゅうへい、まさこ の4人)ももう一度倒す必要があります。
無事倒したあと告白すると一度種族の壁を理由に断られますが「相棒としてなら一生一緒にいようぜ」となんだかんだ結ばれます。エンディングは『シンオウ一強いトレーナーへのインタビュー』という形式で終わります。

役に立とうと躍起になって頑張る健気な子っていいよね。
919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/28(火) 04:06:36.45 ID:JKRdGmRl0
『エーフィ
でんぱな のんきっこ

常にいい意味で頭の中にお花畑が飛んでいる。道端で車に轢かれそうになっていたところを保護された。
カナタのことは好きだが、理由は時間と場所によって変化する(例:風の音が聞こえたからここが好き、等といきなりカナタに飛びつく)

物凄くのんびりしており、カナタの事は好きではあるがLOVEではなくどちらかというとLIKEのようだ。
他のブイズが何かに執着しているのに対してエーフィは何かに執着するという事はない。
もっと何かに情熱を、と言われたことがあるが本人は適当に、気楽に生きるのが好きなようだ。
強いて好きな物を挙げるとするなら抹茶系の飲み物だが、グレイシアには告げていない。(気を使われるから、とのこと)
寝るのが好きなので、夜呼ばない日はすぐに寝る。』


電波な子っていいよね……というわけで電波っ子です。
性格的にグレイシアをこの性格に当てても良くない?とも思いましたがグレイシアにはやっぱりクーデレ(物理)が似合いそうなのでこっちにしました。
全然可愛げがねぇダジャレ言ったりしてんな……と思われた方いらっしゃいますか?私もです。反省してます。
ちょっとふざける程度のキャラのつもりがやりすぎてしまっていました。女版ルー大柴みたいな口調も若干やりすぎです。

ゴールインは好感度MAXになった後、告白しあいっこして赤くなって好きになってるのに気づく展開です。
くすぐりあいっこした後理不尽に抱き着かれて、シリアスな顔で「私じゃダメでしょ、受け止めきれないよ」と心情を吐露します。きちんとケアしてあげると結ばれます。泣きながら首を振って「好きになっちゃだめだよ」と嫌々するので肩を抱き寄せて安心させてあげましょう。
エンディングはテレビにスーパー保育士として紹介される目まぐるしい一日が過ぎた後、エーフィにお腹枕してもらって今までを振り返ってエンドです。
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/28(火) 04:07:21.09 ID:JKRdGmRl0
『ブラッキー
げんじつてきな どくぜつか

ポケモンセンターに保護されていたところを出会った。非常に現実的。「種族を超えてカナタを好きになっている他のブイズの趣味は理解できない。趣味が悪い」と言い切る。
カナタの事を保護してくれたため感謝はしているが、ブイズを家に閉じ込めておくのは非常に大きなストレスになる(そして彼女らの世界はカナタという酷く脆いものの上に立っている)と思っている。
なので一人の人間、オスとしての評価は低い。

嫌味な事ばかりをカナタに言うが、本当はカナタが誰か一匹を選んでいないことを非常に危惧している。誰か一人を選ばないと彼女らが不安になるからだ。
ブイズもカナタもひっくるめての『家』が好きであるため、誰かがいなくなるのには非常に敏感である。
なのでブイズでもっともカナタへの愛情は低い。
人間のジョークで場を沸かせたいためジョーク本を読みたいと常々思っているが、人間の文字が分からないため仲間に教わっている最中である。
日々眉をひそめたり怒ったり無表情であったりすることが多いため、寝る前はよく顔の筋肉をほぐしている。彼女によると、こうすることで笑いたい時に顔の筋肉が固まっていて笑えないという悲劇を防げるんだとか。

毒舌だが仲間想いのいい子である。
普段の態度から浮きがちだが、シャワーズやグレイシアと仲は良く、シャワーズには人間の言葉を、グレイシアからは料理を学んでいる。
自分から学ぼうという意識が強く、TVも単純に娯楽としてみることは少ない。』


ツンデレが好きなの?と思われそうですがツンデレではなく『人間嫌いの人外キャラ』が好きなのでそれをベースにしています。
ブラッキー自身はカナタの事嫌いじゃないし好きでもないです。ポケモンセンターに保護されてた理由は『元の持ち主がギャンブルの資金のために売り払い、それを捨てられた』という過去からです。
本人は頭が悪いことと思っているので読書を積極的にして、価値を高めています。別にポケモンなんだからアホの子でもいいんですけどね。自立志向が強いから勉強してるというのもあります。

ゴールインの方法はずばり『無理やり押し倒して一夜を共にしたという既成事実を作る』ということです。これに気づけば簡単ですが気づかない場合難易度は跳ね上がるでしょう。
シャワーズが序盤で「無理やり押し倒されるのを嫌がる子も〜」など言っていましたが彼女の場合逆です。
「ツンツンしてるがすぐ性の悦びを感じて屈する」……どこかの女騎士かな?別に好きなタイプではないですがそうなってました。
一夜を共にした後はことあるごとにぶつくさ文句を言いつつ「何でこんなやつを……(好きになっちゃったかなぁ)」なんて思ったりしてそうですね。
主人公が内気性格なので、今までの人間関係の苦労から「人間はクソ」という話題で話していけばそこそこ盛り上がると思います。

子供によくちょっかいをかけられたりするのでそっけなくなっているが、逆にそっけなくすることで子供(特に男児)が『絶対振り向かせて遊んでやる』と躍起になってしまうので余計ちょっかいかけられるという……不憫ですねぇ。
921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/28(火) 04:07:46.46 ID:JKRdGmRl0
『グレイシア
クールな りょうりにん

表情が乏しく感情が読み取りにくい。野生で傷ついていたところを出会った。
カナタの事はある程度好きではあるが、どんなことをすれば好意を伝えられるか悩んでいる。

顔からも言葉からも感情が読み取りにくい事は自覚しており、そんな自分の自己表現とばかりに料理を極めている。
料理はポケモンにしては一級品の出来。カナタに喜んでもらうためにベストではなくベターを目指す努力家な面もある。
調理に関しては妥協を許さないので、厨房にわけもなく立ち入るのを嫌っている(理由があればOK)。
小説でも映画でも感動作が嫌い(大抵泣けないため、そして泣けないのを他のポケモンに知られ『冷徹ポケモン』というレッテルを貼られるのを恐れているため)。
客観的にブイズを見れるシャワーズを尊敬している。そして最近シャワーズの隣にはカナタがいるべきと思うようになってきている。そのため自分の気持ちは諦めがちでもある。
生まれ故郷が海に近かったからなのか波の音が好き。

ブイズで一番朝早く起きる。ただし夜は遅くまで起きている。
いわゆる一種のショートスリーパー。』


クーデレも好きなんですよね。なのでまずクーデレ要素をベースにして、あとはそれぞれのブイズのキャラクターを考えていくうちに「あれ?この家メシどうしてんだ?」と思ったので料理人属性を追加しました。
画廊で何故奪われたのか、ですが書いていた通りミキオの主力、オーロットの弱点であるため狙われたのと、ブイズであまり喋らない子なのでいきなりボールを盗まれてても気づかれなさそうだと思った作者の事情からですね。
カナタくんの事はもちろん心の奥底では好き好きなんですが、他にいい子がいるんだから……私みたいな冷徹ポケモンなんか……としり込みしているみたいですね。良きかな。

ゴールインは好感度を上げてった後、貝殻をプレゼントすることで生まれが海の近くであることが判明し、海に行くイベントになります。(貝殻フラグ全然機能しなかった……)
海岸で一匹と一人っきり(他のブイズ、人物がいるとアウト)になったあと花火イベントが起きるのでそこで告白すると迷った後OKしてくれます。自分の気持ちが恋なのに気づくのが遅そうだなぁこの子。
エンディングは一緒にウエディングケーキを作り、転んだカナタの鼻の頭にホイップがついてるのを見て思わず笑ってしまい、いい雰囲気になった後見つめあい、キスして終わりです。
無表情だった感情に乏しい子が笑えるようになるっていう物語のカタルシス、ちっちゃいころから好きなんすよね。

貝殻に耳を当てて故郷を思い出してリラックスしすぎて眠っちゃう無防備系クーデレなんすよ。
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/28(火) 04:08:30.20 ID:JKRdGmRl0
『リーフィア
きよわな きれいずき

非常にシャイで自己評価が低い。前の飼い主に捨てられた廃工場で出会った。
カナタの事はそこそこ好きではあるが、顔が赤くなっているのを誰かに見られるのが恥ずかしいらしくまだまだ道は長いようだ。

自分の事が嫌いで、徹底的に自分とカナタへの気持ちを押し殺している。
元々掃除は好きだが、実は「何かで役に立たなければこの家を追い出されてしまう」、「自分自身が汚いからせめてそれ以外は綺麗に保っておこう」という半ば強迫観念に近い思い込みがある。
また、部屋は整頓されつくしているように見えるが実は部屋には趣味の『オタクグッズ』が大量に眠っている。
「汚い部屋だとうっかり(そういうものを)他人に見られてしまう」という意識から意図的に掃除が好き、と自ら口にしているようだ。
ニンフィアとは気が合うが、根を詰めすぎていないかよく心配している。
しかし本人の性格上口に出すことは一生ないだろう。
絵は超ド下手。だが本人はめげずにそれ以外(文章等)で二次創作をこっそり行っているようだ。』

(裏設定)
飼い主はゆうか→しゅんぺい→(捨てられて野良)→カナタ の順。
そらをとぶ中に空中から捨てられたため頭を強く打ち記憶喪失に。
そのためイーブイだった頃の記憶は大部分がない。
最初の飼い主からソングロイドの記憶、次の飼い主からカレーのにおいの記憶を受け継いでいる。
ソングロイドを思い出せたきっかけはテレビCMで使われていた古い曲であり、それを齧るように見つめていたリーフィアに当時イーブイだったニンフィアが「君はソングロイドが好きなんだね?」と声をかけたため。
ニンフィアには感謝してもしきれない。一番はカナタだが、実はニンフィアにも友情以上恋愛未満の感情を持っている。

ソングロイドで一番好きな曲は『Cook lock works』。


はい、>>1の好きな要素として「過去のトラウマを引きずり、乗り越えられなかった子」です。強いて似ているキャラを探すとしたら『さよなら絶望先生』の加賀愛さんでしょうか。うつ病の描写は>>1の経験をベースにしつつアレンジしていきました。鏡に映った自分と会話するとこは前述のTISTAの主人公からですね。
ずっと悩みまくりです。現実にいるともれなく根暗扱いされちゃいますね……不憫な子ですわ。
それと隠れオタク要素も好きなのでぶち込んでます。前にSS速報VIPで私がやってた安価SSでもオタクっ子が人気でしたけど、そういう需要結構あるんですね。読者の方からはデ〇マスの森〇保と荒〇を足して2で割ったような子みたいな認識だったんでしょうか?
色々悩んでボカロ(作中での名称はソグロですが)オタクに設定しました。動画サイトはどうやって見てるのかですが、実はこっそりニンフィアが稼いだお金でPC買ってて、ニンフィアが勝手にカナタのネット回線を借りて引いて(もちろんネット回線なんてリーフィアにはちんぷんかんぷんです)見れるようにしてあげてます。
例の模様替えグッズ店のセールスマンから買えるもの、かわいいはな『以外』全部リーフィアとの交流時に新展開が来るやつなんですよね。(ジュークBOX→ソグロオタクと判明する展開、こくばん→お絵描き練習展開、くすだま→部屋に呼んでどっきり展開、イロいろライト→部屋の雰囲気を変えて遊んでいるうちに何気ない一言から動画サイトを見てることがばれる展開)
その中で「あー商品の数が少ないし適当に模様替えグッズの選択肢足しとくか」と思って適当に追加したかわいいはながまさかのまさか選ばれて>>1はひっくり返りました。まあこういう意外な方向に話が持っていかれるのも安価SSの醍醐味ですよね……ボディガードをつけるようになった展開とか……
ちなみに一番好きな曲で察してそうですが好きなプロデューサーは〇チさんです。
サンダースルートや安価で四天王が登場するコンマを踏むと出てくるのですが、四天王のしゅんぺいが元の飼い主こと彼女を虐待した相手です。(ちなみにこちらのキャラはですね、某配信者が元ネタ…これ元ネタ紹介いるんかな?いや元ネタ紹介いらないかもしれへんわ、紹介すんのやめとくわ、需要がないわ)
しゅんぺいは個体値絶対主義、ポケモンはバトルをするために存在しているという考えから過去にリーフィアを捨ててるんですよ。ただ、彼のおかげでソグロにも出会えたのでそこはよかったかもしれませんね。


ゴールインは好感度を上げきった後、一度リーフィアが自殺するBADEND(規定ルートなのでペナルティなし)が発生するのでそれを見るか、それを阻止する(成功はごく低確率)と進めるようになります。
飛び降り自殺をしようとした彼女を説得し、彼女が飛び降りた後を追って助けられれば成功になります。
エンディングはリーフィアと恋人同士になった後、リーフィアが「また私が死にたくなったら、その時はどうしますか?」という問いかけを答えてのエンディングとなります(選択肢は『そんなことは絶対にさせない』『この期に及んでもしようとするなら止めないけど、君が好きな私を残して先に死ぬな。私より後に死んでくれ』『この期に及んでもしようとするなら止めないけど、君が好きな私を残して先に死ぬな。死ぬなら一緒に死のう』というものです)
それぞれ微妙に展開は違いますがどの場合でも答えに納得し、死ぬことを思いとどまってハッピーエンドとなります。
彼女、こんな質問を投げかけてるのは「どんな自分でも受け止めてほしい」という思いからなんですよ。彼女こう見えて滅茶苦茶自分の考えだけには固執して頑固ですよね。

カナタと結ばれない世界線では滅茶苦茶ニンフィアに依存してます。付きまとっていちゃつきまくってます。
923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/28(火) 04:09:09.92 ID:JKRdGmRl0
『ニンフィア

まじめな げいじゅつか

一人称はボク。へこたれないイーブイが進化した姿。マユから譲り受けた卵から孵した。
カナタの事も好きだが、カナタだけでなく自分とその作品を褒めてくれるものが総合的に好きである。


芸術に対しては寝食を忘れて取り組む程の熱中ぶりを見せるものの、それ以外にはあまり情熱的にならない。熱しやすく冷めやすいタイプ?
変な物ばかり作りそれをカナタが外で売ってくるが、最近はそれに美術商が目をつけたようだ。
「もっとボクの才能を見て!」と言わんばかりに絵、写真、石像など様々な物に手を出している。そろそろ誰かが「一本に絞った方がいい」と止めてあげるべきだろうが……。
自分の思うように予定が進まないとイライラする面もある。もちろんイライラは表情になるべく出さず作品にぶつける。
リーフィアのことは知識のある評論家であると評価しているが「もっと自分の長所である知識を売り出していけばいいのに」とも密かに思っている。
しかし相手が相手であるため強く言うと気にするかもしれないと心の奥底に封印している。
イーブイの悪戯にたまに乗る。

好物はチョコバー。昔見たアニメの主人公の好物だったため。』


>>1の好きな要素として僕っ娘要素を入れています。
割と喋らなかったりするのは四六時中芸術のことについて考えているからですね。寡黙という訳ではありません。
芸術家要素は「あれ?収入これで足りてるんかな……仕送りは?」と考えブイズたちが独自で稼げる手段を作りたかったというところからです。

エボルブ(一度BADになってから新しく組織の名前が決まらなかったため一時的にこの名称を使います)関連の伏線は全部この子のEDのために用意してました。
なんでこんな武闘派路線になったか……うーん、ミキオでしょうね。彼を登場させたのは元々贋作づくりがメインのキャラで、ニンフィアの贋作が売られてるのをカナタが見つけ、ミキオが「これが偽物という保証はないでしょう?なら芸術で戦ってみますか?」と挑発したところからエボルブと対決、となるためのキャラだったはずです。
(もしくは彼女のルートでないなら贋作作り+詐欺師+スリの犯罪者として発覚後警察に突き出して大金ゲットの流れになるつもりでした)

画廊でミキオが犯罪者なのバレる前に会っちゃったか……じゃあミキオの事だろうしブイズ一匹くらい掏っていなくなってるよな……じゃあブイズを奪われる→取り戻すために芸術バトルする、の展開にしよ→ 
……あれガチバトル展開コンマ描写の選択肢踏んでんな、じゃあカナタチヅル負けて奪われたブイズを助けるためにミキオの言う通りに芸術バトルする、もしくはBADENDデスルーラで物語修正するか。チヅルに強いトレーナーのクレスをあてとこ……→
ミキオには負けてくれたけどクレスには勝っちゃうの!?じゃあ逃げる途中イチオクに捕まってBADENDで→
その包囲網全部切り抜けんの!?嘘でしょデスルーラ展開だけ潰されてる!?

となり、画廊での展開は書いてる間「嘘でしょ全く収集つかんやん……」と絶望しきっきりでした。あそこで大分精神力削られました。
ポケモントレーナー案も殆どあそこで消費してしまいました。
確かシェフのマサミツに勝つあたりまでは「さっさとBADENDさせてデスルーラしてイチャイチャ展開に戻してやる……!」と意固地になってた気がします。
結局クソ長展開になってしまったので「じゃあエボルブボスの目的話させて、もうそれでもニンフィアルートに進みたいならそれでいいか」と開き直りました。不評みたいですね(そりゃブイズのイチャイチャ見に来てんのに関係ないバトル展開読まされたら嫌になるわ)
こういう予想外の展開を転がしてくのも醍醐味ですけど、前に書いてた作中作制作安価SSでも突っ走ってダブル主人公の一人を殺すような展開までして失敗してましたし、私はそんなに得意なタイプじゃないみたいです。

ニンフィアルートは「エボルブと芸術対決(大会に出品し、入賞)後、告白して結ばれるというものです。
彼女はリーフィアにも友達以上恋人未満の感情を持ってるので、多分告白した後「ボクだけが幸せになることなんてできない」となるのではないでしょうか。
でも、絶対悪い気はしていないはずです。内気主人公ですが抱き着いて、積極的にぐいぐい押して押して押しまくりましょう。
エンディングは主人公の自画像を描きつつイチャイチャして、二人で未来の一ページを作っていく流れとなっています。

カナタと結ばれない世界線では滅茶苦茶リーフィアと仲良くなります。付きまとってくるリーフィアをうっとおしいと邪険にしつつたまにデレたりしていちゃつきまくってます。
924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/28(火) 04:10:11.12 ID:JKRdGmRl0
『イーブイ
むじゃきな いいこ

無邪気で天真爛漫なポケモン。数か月前マユから譲り受けた。
カナタの事もブイズのみんなのことも大好き。素直ないい子。今日も一日笑顔でおはよう!

カナタの前でいつもハイテンションで楽しそうにしているのは「そうしているとカナタが安心してくれる」から。
素直ないい子であるが友人から譲り受けたなりに気を使っているようだ。
いつも楽しげにするのは疲れるので、こっそり皆に隠れて静かにマフラーを編むことにはまっている。今のところの夢は「服屋さん!」だとか。
食べ物の好き嫌いが多い。ドリのみが特に嫌い。
いたずら好きで、よくシャワーズ(たまにニンフィア)と一緒にカナタに悪戯を仕掛ける。
実は病気を患っており、長くはない。本人も体の不調に気付いている節があるが、不安がらせないよう口を噤んでいる。』


はい、>>1の好きな天真爛漫っ子+病弱っ子要素の子です。悪戯好きは「なんか書いてて子供っぽくねぇな」と思ったので追加しました。
病弱っ子要素は今まで書いてなかったので気づいてない方が大半だったのではないでしょうか。
垣間見えるのは、クローゼットに敵がいると発覚するBAD展開のところの???の選択肢(???の部分は廊下に血の跡がある→イーブイが吐血した後だった→病気発覚 の流れ)と、「ブイズの中で誰かがいなくなっても〜」の台詞ですね。
自分が長くないことが薄々分かっているのでしょう。空元気でも頑張る姿、思わず応援したくなりますね。

ゴールインの方法は2種類あり、1つめが手芸好きをひょんなことから知ってそこから打ち明けて貰うルートと、吐血してるのを見て助けるよう奮闘するルートです。
自分の命が長くないことを知ってそれでも好きでいる主人公に「死んじゃうよ?」と泣きます。しっかり病も君も受け止めることを伝えてあげましょう。OKしてくれます。
エンディングは亡くなったイーブイの墓の前で、愛し合い、楽しかった時を思い出し、涙ぐみつつ回想するカナタです。
ごくごく低確率ですが彼女の生きるルートもありますが、ゾロ目5連発か00を2連発しないといけないくらい低確率なので狙うべきではないです。生きるルートは一緒に手芸店を開くエンドです。

自分が実は病を患っているのにめっちゃ健気に明るく振舞ってるのいいよね。
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/28(火) 04:11:31.59 ID:JKRdGmRl0
ちなみに、自由安価で決定したキャラの名前以外は大抵のトレーナーに名前とキャラの元ネタがあります。(しの→鬼滅の胡蝶しのぶさんのように)
キャラクターのプロフィールを思い出せる限りで書いていきます
今振り返って見ると、ケンジの名前で別のキャラが出てきたりインセクター羽蛾を元にしたキャラ2回も出してますね(どんだけ好きなんだ)

カホ:オリジナル?(不明。恐らくミニスカートってこんな感じかな……と模索しつつ描きました)
ヒカル:シバター キャタピー:オリジナル
デン:艦これ より 電 ピカチュウ:オリジナル
ピート:P(ピー)(ゲーム実況者) カイリュー:オリジナル?(不明)
キイス:遊戯王 より バンデッド・キース ギギギアル:時計仕掛けのオレンジ より アレックス
カツヤ:幸せならOKです!の人 フローゼル:すごい一体感を感じるの人
アキオ:パワプロ より 矢部 カポエラー:パワプロアプリ より 森河
ケンジ:遊戯王 より 羽蛾 ケムッソ:遊戯王 より 鯨田
シンコ:大山のぶ代っぽいキャラのイメージ ゴースト:スケットダンス より 結城さん
ライ:艦これ より 雷 ピカチュウ:オリジナル
トード:マッドマックス2 より トーディー ギアル:坂口安吾
カズネ:パワプロアプリ より 犬河和音 イワンコ:パワプロアプリ より 猫神優

ソウジ:遊戯王 より 騒々寺 バクオング:バキ より 烈海王
ジョア:スケットダンス より ジョアンナ ドードー:スケットダンス より ワイオミング州の白人選手
ユズコ:僕のヒーローアカデミア より 蛙吹梅雨 ニョロトノ:麗日お茶子
ケンジ:拳で抵抗する人 コイル:拳で抵抗する人の取り巻き
ジロウ:遊戯王 より 猪頭吾郎 コロトック:遊戯王 より 花咲
シンジ:伊藤真吾 カイリュー:森内俊之
マリオ:ギャグマンガ日和 より 松尾芭蕉 ストライク:ギャグマンガ日和 より 河合曽良
ダズモンド:スパイファミリー より ダミアン ビーダル:スパイファミリー より ダミアンの取り巻き
キンゾウ:スケットダンス より 武光振蔵 ヒトツキ:スケットダンス より 柿内仁
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/28(火) 04:12:24.80 ID:JKRdGmRl0
保育士A
髪をセミロングにしている。
カナタとはそれなりの距離感を保っているが、どうやら好意を持っているらしい

保育士B
背が高く髪にウェーブがかかっている。軽い口調で割と天然。
カナタに好意を抱いているようだ。

園長
メガネをかけた中年女性。一見普通だが睨みを利かせた時の眼光は鋭い。
幼少期にペラップを飼っていたこともあり、ポケモン全般が好きである。

副園長
ロングヘアのおっとりした女性。場を和ませるタイプ。

園関係はすべてオリジナルです。
唯一保育士Aの兄にハルトという名前がありますが、元ネタは遊戯王の本田ヒロトです。外見は一般的なヤクザの白スーツ系若頭のイメージです。
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/28(火) 04:13:15.40 ID:JKRdGmRl0
名前:ツクモ
性別:男
性格:厳格で自分にも他人にも厳しい
年齢:43歳
魅力:34(もう髪の毛が寂しいお年頃に差し掛かった)
チョウジタウン生まれの映画監督であり、25歳の時に舞台女優であったカナタの母親と結婚。翌年カナタが生まれる。
良くも悪くも厳格であり、それが作品に現れているからか正確な舞台背景、時代考証と精緻なキャスト選出で一時は映画監督としてそこそこの知名度を得ていた(今は後進に押されている模様)
現場ではミスを許さず何度もリテイクし、脚本家とは脚本家の中の完成した作品のイメージと一致するまで話し合う。仕事人間であり、それ故に始発から終電まで(時には何日も徹夜してまで)働く仕事人間。映画が好きでやっているので本人は苦ではない。
それなりに収入がある為息子が十八歳になるまでは仕送りするつもりであるが、(息子には言ってないが)『社会に出た以上十八歳で一人前として生きれるように』と意図的に仕送りはやめるつもりだ。
ポケモンについては理解がある(あくまで一般人レベル)。
エンジュシティで現在は時代モノを撮っている。殺陣の動き一つ一つに頭を悩ませている。

早くに母親を失ったカナタのためを思いイーブイを送ったが、これは生き物の生態を通して他の生き物(もっと言えば他者)への理解を深めてもらうため。
自身の厳格な性格はよく言えば『生真面目』で『一本気がある』、悪く言えば『冷徹』で『不愛想な頑固者』だと自己分析している。
そういった性格が息子に遺伝していた場合に生きるのに苦労するだろうと考え、早くから他の生き物への慈しみを持てるようイーブイを与えた。
「以前『イーブイ等の一部のポケモンとの触れ合いで人間はオキシトキンと呼ばれる脳内物質を分泌し、結果的に良好な対人関係が築けるようになる』と聞いていたため」「執事、メイドなど人を雇うより安上がりだったため」などの理由も存在する。

息子がポケモントレーナー、そして保育士という職を選んだことについて口には出していないが反対の立場である。
(ポケモントレーナーは収入が不安定、保育士は低収入な職であるため、息子が(父親である自分の収入に頼り)自立できなくなってしまうと考えているから)
ただ親がそういった反対をすると息子が意地になってなろうとする可能性を考えたため「十八歳までやってみなさい」と告げている。
好きなポケモンはダーテング(カナタの母親に「似ている」と言われたところから親近感を持っている)
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/28(火) 04:14:11.98 ID:JKRdGmRl0
名前:マユ
性別:女
トレーナーとしての職業:バトルガール
性格:明朗快活
年齢:18
魅力:37(容姿は整っているわけではない。しかし引き絞られた肉体は本物だ)
カナタとチャンピオンロードで出会った。
曲がった奴らが大嫌い。
カナタと共にポケモンリーグに挑戦し敗れた後、しばらく行動を共にする。
【裏設定】
カナタが保育士を目指し始める前に一度実家のキキョウシティに戻っていた。
兄が一人いるため、家業は兄に任せ気ままに各地を武者修行している。兄の名前はマグ。
現在シンオウにて裏組織が暗躍しており、一度関わってしまったために追われている。
その為カナタにも火の粉が降り注ぐようになってしまった。
手持ちはドクロッグ、ローブシン、ゴウカザル、コジョンド、カイリキー、ダゲキ等

外見イメージはもちろんバトルガール


名前:しの
性別:女
トレーナーとしての職業:おとなのおねえさん
魅力:30(あまり可愛いというわけではなく身長も低く胸もない。自身でも自覚しており愛嬌で補っている)
性格:人当たりがよく、抱擁感がある。ただし敵とみなしたものには非情になる一面も。
年齢:不詳(10代後半〜20代であると想定される)
補足:実力はカナタより少し上。主に毒タイプのポケモンを多く用いる。
真顔でいることが少なく笑みを絶やさない。マユの友人でありライバルでもある。
【裏設定】
理不尽な強さは元ジュンサーであるため。
ジョウト地方やアローラ地方でジュンサーをしていたが日々の業務に飽きてしまい、おとなのおねえさんとして再出発しようと決意しシンオウへ渡った。
毒タイプのジムリーダーになろうと決意し、全地方のジムを制覇しようと旅をしている。現在ジムバッチ18個。
手持ちはウツボット、クロバット、モルフォン、ペンドラー、ドラピオン、ベトベトン(アローラ)等

外見イメージは鬼滅の刃より胡蝶しのぶ

モルフォン元ネタ:栗花落カナヲ
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