文香「茜さんが気になります・・・」

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56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 17:58:14.11 ID:AFHB0c5k0
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文香「す、すみません、お見苦しいところを・・・」

美嘉「いいっていいって。それで、悩みは解決した?」

文香「はい・・・本当に、ありがとうございました・・・。美嘉さんには感謝してもしきれません・・・」

美嘉「いーのいーの。カリスマギャルは、いつだって乙女の味方だからね★」

文香「美嘉さん・・・かっこいいです」

美嘉「ふふっ、ありがとう」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 17:58:48.73 ID:AFHB0c5k0
美嘉「じゃあ私はそろそろ行くね。また何かあったらいつでも相談に乗るから」

文香「はい、お気をつけて・・・」

美嘉「じゃ〜ね〜」


美嘉(・・・それにしても、文香さんがあそこまで好きになるんだから、とっても素敵な人なんだろうなぁ・・・)

美嘉「・・・私にもそんな人が見つかるのかなぁ・・・」

奏「男だけでは飽き足らず女まで泣かせるとは、カリスマギャルも罪な存在ね」

美嘉「うわっ奏!?いつからいたの!?」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 18:00:05.59 ID:AFHB0c5k0
奏「うわっとは失礼ね、たまたまついさっき通りかかっただけよ。」

美嘉「あっ、ごめんごめん。それじゃあ、全部聞いてたわけじゃないのか」

奏「あら、何か聞かれてまずいことでもあったのかしら?」

美嘉「いや、そういうわけじゃないんだけど・・・プライベートなことだったからね」

奏「そう。まぁ恋愛ごとの相談ではないんでしょうね。文香と美嘉だし」

美嘉「ちょっとそれどういう意味!?」

奏「ふふっ、冗談よ」

美嘉「も〜」

奏「・・・文香といえば最近、茜と一緒にいるところをよく見るわね」

美嘉「え、そうなの?」

奏「ええ、ランニングしてたり読書をしてたり。あの茜が読書するなんて、正直意外よね。文香の影響かしら」

美嘉「そ、それは確かに意外かも・・・、ん?最近?」

美嘉(最初に相談されたのも、結構最近のことだったっけ・・・ということはその時期から・・・?)

美嘉(・・・そういえばさっきも・・・)
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 18:00:48.03 ID:AFHB0c5k0
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文香「とても明るく元気で、運動が得意で、笑顔がとてもかわいくて・・・」

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美嘉(・・・えっ、えっ?じゃあ文香さんの愛してる人っていうのは・・・)

奏「美嘉?どうかしたの?」

美嘉「い、いや、なんでもないの大丈夫大丈夫」

奏「?」

美嘉(・・・まさか、ね・・・)
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 18:03:53.18 ID:AFHB0c5k0
〜〜〜〜
茜「さぁ今日もランニング始めますよ文香ちゃん!!まずはあいさつから、こんにちはー!!」

文香「こんにちはっ」

茜「おお!文香ちゃん、今日はとっても元気ですね!何か良いことがあったんですか!?」

文香「はい・・・とっても、良いことです」ニコッ

茜「いいですねー!ではその気持ちのまま、あの夕日に向かって走りましょう!ボンバー!!」ダッ

文香「ぼ、ぼんばーっ」ダッ
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 18:04:51.87 ID:AFHB0c5k0
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茜「文香ちゃん!その指の絆創膏は!一体何があったんですか!!」

文香「その・・・お恥ずかしい話なのですが、昨日料理をしてる時に切ってしまいまして・・・」

茜「なんと!文香ちゃんでもそんなことがあるんですね!」

文香「私でも・・・?」

茜「?文香ちゃんは料理得意ですよね?」

文香「そ、そんなことは全くないです・・・食に対してあまり気を使わない人間なので・・・」

茜「!!??!?」

文香「そんな驚いた顔をされましても・・・」

茜「それじゃあ、なんで昨日は料理を?」

文香「それは、その・・・」

文香(・・・手料理を食べてほしい人がいるなんて言えませんね)
茜「はっ、手料理を食べてほしい人がいるということですか!?」

文香「」

茜「そういうことなら私が料理をお教えしましょう!」

文香「いえ、あの」

茜「大丈夫です!私はこれでもマネージャーやってたので、料理は得意です!!任せてください!!」

文香「あの・・・」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 18:17:22.40 ID:AFHB0c5k0
1週間後
茜宅

文香(そういうわけで、茜さんの家にやってきたのですが・・・)

茜「さあどうぞ!ここが私の家です!といっても女子寮ですが!」ガチャ

文香「お、おじゃまします・・・」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 18:18:02.68 ID:AFHB0c5k0
ーーー
茜「今お茶をいれますね!」

文香「ありがとうございます・・・」

文香(・・・思っていたより普通の、女の子らしい部屋ですね。壁に貼ってあるのは、ポジティブパッションにゼッケンズ・・・それと、アインフェリアのポスター・・・藍子さん繋がりでしょうか?)

文香(・・・自分が写っているポスターには、まだ慣れませんね)

茜「お待たせしました!どうぞ!」コトッ

文香「あ、どうも・・・」

茜「夕ご飯時まで時間がありますし、少しゆっくりしましょう!」

文香「そうですね・・・ちなみに、今日は何を作るんですか?」

茜「肉じゃがです!手料理と言えばって感じですし結構簡単なので、文香ちゃんにぴったりだと思います!材料も買っておきました!」

文香「何から何までありがとうございます」

茜「いいんですよ!その代わり、きっちり出来るようになってもらいますからね!」

文香「お、お手柔らかに・・・」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 18:19:55.22 ID:AFHB0c5k0
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文香「茜さんは、自身が載っている雑誌とかをチェックしたりしますか・・・?」

茜「そうですね!ちょっと恥ずかしいですけど、全部チェックするようにしています!今まで出演したものは全部とってありますよ!」ガサゴソドサッ

文香「まぁ・・・こんなにたくさん」

茜「そうはいっても、ほんのちょっとしか載ってないものばかりなんですけどね」

文香「いえ、それでもすごいです・・・」

文香(・・・?これは・・・私の写真集?付箋がたくさん貼ってありますが・・・)スッ

茜「cdとかもありますよ!自分の曲のcdは事務所からももらえるんですけど、実際にお店に並んでいるのを見ると嬉しくなって、つい買っちゃうんですよね!」ガサゴソドサッ

文香「どれもきっちり2つずつありますね」

茜「えへへ・・・あ、もしよかったら1セットお譲りしましょうか!?」

文香「ええっ、そんな・・・悪いです」

茜「いいんですよ!同じのを2つ持っていたってしょうがないですし、なにより文香ちゃんに私の歌を聴いて欲しいんです!」

文香「・・・歌なら、レッスンの時にも聞いていますが・・・?」

茜「そ、そうですけどそれとはまた違うといいますか・・・ええと、とにかくもらってください!」

文香「ふふっ、冗談です。ありがたくいただきますね」ニコッ

茜「も、もう文香ちゃんー!」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 18:20:35.60 ID:AFHB0c5k0
ーーー
茜「そのとき未央ちゃんが思いっきり転んでですね・・・はっ!もう5時ですか!そろそろ晩御飯の準備をしましょう!」

文香「い、いよいよですか・・・頑張ります」

茜「では最初にご飯を炊きましょう!」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 18:21:44.87 ID:AFHB0c5k0
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茜「それでは!いただきます!」

文香「いただきます」

茜「さあさあ文香ちゃん食べて見て下さい!頑張った分きっと美味しいですよ!」

文香「はい・・・はむ・・・!」パクッモグモグゴクン

茜「どうですか!?」

文香「おいしいです・・・!」

茜「そうでしょうそうでしょう!それでは私も!」パクッモグモグゴクン
茜「う〜ん、おいしいです!」ニパー

文香(笑顔が眩しいです・・・)
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 18:25:36.48 ID:AFHB0c5k0
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文香(おいしい・・・)モグモグ

茜「・・・あ、あのっ、文香ちゃん!1つ聞きたいことがあるのですが!」

文香「?・・・ゴクン、何でしょうか?」

茜「えっと、文香ちゃんが手料理を振る舞いたい人って、誰なんでしょうか?」

文香「えぇっ、そ、それは・・・その・・・茜さん、には言えないというか・・・その・・・」

茜「そ、そうですか・・・」

文香(ああっ、明らかに落ち込んでいます・・・!で、でも素直に茜さんですと言う訳にも・・・いや、ここは素直に言うべきでしょうか・・・いやしかしそれも・・・ど、どうすればいいのでしょうか・・・!)アセアセ

文香「あ、あの」ビシャーーーン!!

文香・茜「!?」

ザーーーー・・・

茜「雨が降ってきたみたいですね」

文香「そのようですね・・・天気予報では、晴れると言っていたはずなのですが」

茜「だったら、多分通り雨でしょう!ご飯を食べ終わる頃には止んでいるはずです!」

文香「そうだといいのですが・・・」

文香(雨のおかげでうやむやにできました・・・)
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 19:06:17.28 ID:AFHB0c5k0
ーーー
茜・文香「ごちそうさまでした」

茜「いやーおいしかったです!」

文香「はい・・・家庭の味といいますか、ほっとする美味しさでした」

茜「それでは最後に洗い物をしましょう!片付けるまでが料理です!」

文香「はいっ」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 19:08:32.52 ID:AFHB0c5k0
ーーー
文香(無事洗い物も終わりましたが・・・)

ザーーーー

文香「雨、止みませんね・・・」

茜「そうですね・・・」ピンポーンアカネチャーンイルー?

文香「誰か来たようですが・・・」

茜「この声はみくちゃんですね!今行きます!」ガチャ

茜「こんばんわみくちゃん!どうかしましたか?」

みく「こんばんわ茜チャン。一応この天気だし、安否確認で1部屋ずつ回ってるのにゃ」

茜「そうでしたか!お疲れ様です!」

みく「いいってことにゃ〜。ところで、部屋に誰か来てるの?明らかに茜チャンのじゃなさそうな靴があるけど」

茜「あっそれはですね!」

文香「私です・・・」ヒョコ

みく「文香チャン!よくもまあこんな日に遊びに来たにゃ〜、大雨になるって天気予報でも言ってたでしょ?」

文香「えぇっ、晴れると言っていませんでしたか?」

みく「李衣菜チャンとおんなじこと言ってるにゃ・・・昨日の予報ではそうだったけど今朝になって変わったのにゃ」

文香「し、知りませんでした・・・」

茜「私もです・・・朝ランニングしてた時は晴れてたのでまさか雨が降るとは・・・!」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 19:09:57.39 ID:AFHB0c5k0
みく「2人ともみくより年上なのにそんなんで大丈夫なのにゃ・・・?まあとにかく、文香チャンは茜チャンの部屋に泊まらせてもらったほうがいいにゃ。この雨の中帰るのは危ないし」

茜「そうですね!文香ちゃん、明日の予定は?」

文香「特にないですね・・・大学の講義もありませんし」

茜「決まりですね!今日は泊まっていって下さい!」

みく「それがいいにゃ。じゃあみくは他の部屋も回ってくるから、お休みにゃー」

茜・文香「お休みなさい(!)」バタン

ミクチャーンオワッター? マダニャー
テイウカリーナチャンモテツダウニャ! ハイハーイ

茜「・・・とりあえずお風呂に入りましょうか!」

文香「そうですね・・・女子寮は共同浴場でしたか」

茜「はい!・・・あ、お風呂グッズとか着替えは私のを使ってください!ブラジャーは流石にないですけど、パンツなら新品のがあるのであげます!」

文香「そんな・・・いいのでしょうか?」

茜「買ったはいいものの似合わないなーってずっと着てないままだったので全然大丈夫です!」

文香「・・・ちなみにどんなのですか?」

茜「ちょっと待ってくださいね・・・これです!」ガサゴソ

文香「おぉ・・・これは、また・・・官能的な赤色ですね・・・」

茜「私には大人すぎましたが、文香ちゃんにならきっと似合うはずです!」

文香「そ、そうでしょうか・・・あまり自信はないのですが」

茜「いやいや似合いますよ!さあ行きましょう!」

文香「押さないでください・・・」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 19:11:02.59 ID:AFHB0c5k0
ーーー
共同浴場

文香(広い・・・当たり前ですが、見慣れた人もたくさん・・・まるで修学旅行のようですね)

茜「まずは体を洗いましょう!お背中をお流ししますよ!」

文香「本当ですか・・・?ありがとうございます」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:11:45.15 ID:AFHB0c5k0
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文香「・・・あの、」アワアワ

茜「どうしましたか?」ワシャワシャ

文香「流すのは背中だけでは・・・?」アワアワ

茜「いいじゃないですか!せっかくなので頭もお任せください!」ワシャワシャ

文香「しかし、流石に頭まで洗ってもらうのは申し訳ないのですが・・・」

茜「うーん・・・それなら文香ちゃんも私の体を洗ってください!洗いっこならいいですよね?」ワシャワシャ

文香「それなら・・・いいのでしょうか?」

茜「いいんです!」バシャー

文香「わぶっ」

ーーーー
文香(中々ボリュームがありますね・・・)ワシャワシャ

茜「・・・」ウトウト

文香「痛かったら右手を上げてください・・・」ワシャワシャ

茜「・・・」ウトウト

文香「・・・茜さん?」ワシャワシャ

茜「はっ!すみません気持ちよくて居眠りしてしまいました!」

文香「ふふっ、それはよかったです・・・では流しますね」バシャー

茜「〜♪」

ーーーー
茜「それにしても文香ちゃんの肌は白くて綺麗ですね!羨ましいです!」ワシャワシャ

文香「私のように外に出なければ、自然と白くなりますよ」

茜「むーーーー、私は外を走りたいのでその方法は難しいですね・・・」クルッ

文香「ふふっ、茜さんならそうなりますよね・・・でも」クルッ

文香「茜さんの健康的な肌も素敵だと、私は思いますよ」ワシャワシャ

茜「そ、そうでしょうか?えへへ・・・あ、でも最近は文香ちゃんも一緒にランニングしてますし、こんがり日焼けするかもしれませんね!」

文香「・・・小麦色の肌もいいかもしれませんね・・・」バシャー

茜「冗談ですよ!ちゃんと日焼け止め塗ってくださいね?」バシャー

文香「ふふっ、わかっています・・・」
ーーー
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:12:20.56 ID:AFHB0c5k0
カポーン
茜「あったまりますねぇ・・・」

文香「はい・・・」

文香「・・・こんなにのんびりしている茜さんを見るのは初めてかもしれませんね・・・」グデー

茜「私だってお風呂入る時くらいのんびりしますよ〜」

文香「そうですか・・・そうですよね」グデー

茜「そうですよ〜」

茜「・・・文香ちゃんがグデーってしてるのも結構珍しいと思いますけどね〜」

文香「そうでしょうか・・・?」グデー

茜「そうですよ〜」グデー
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:16:32.11 ID:AFHB0c5k0
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脱衣場
茜「はーいいお湯でしたね!」キガエキガエ

文香「本当ですね」キガエキガエ

茜「・・・」ジー

文香「・・・?どうかしましたか?」

茜「やっぱりそのパンツ似合いますね!」

文香「ええっ、そ、そうでしょうか・・・?」

茜「はい!オトナな感じがとっても!」 ジー

文香「は、恥ずかしいのであんまり見ないでください・・・」キガエキガエ
ーーー
茜「うーん、いくらジャージとは言っても多少はピチってなっちゃいますね」

文香「これくらいなら大丈夫です・・・それに、貸して頂けるだけでもありがたいですし」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:17:05.79 ID:AFHB0c5k0
李衣菜「あっ茜ちゃんに・・・文香さん?文香さんって女子寮だっけ?」

文香「あ、李衣菜さん・・・実は・・・」カクカクシカジカ

李衣菜「あ〜私と同じですね!急に雨が降ってくると困っちゃいますよね」

文香「まったくです・・・」

みく「その言い方はどうなのにゃ・・・?一応天気予報でてたでしょ」

李衣菜「それはそうだけどさ〜」

茜「みくちゃん!今からお風呂ですか?」

みく「そうにゃ。2人は今上がったところ?」

文香「はい、いいお湯でした」

みく「それはよかったにゃ。・・・ていうか文香チャン、その服ちっちゃくない?」

文香「これは茜さんから借りたものなので・・・」

みく「あ〜道理でにゃ。・・・体のラインが強調されててなんかえっちにゃ」ジー

文香「え、えっち・・・!?」

李衣菜「あー確かに」ジー

茜「言われてみればそうかもしれません!」ジー

文香「茜さんまで・・・!そ、そんなにじっくり見ないでください・・・!」

李衣菜「そう言われると」ジー

茜「見たくなるのが!」ジー

みく「人間ってものにゃ」ジー

文香「うぅ・・・」モジモジ
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:18:04.06 ID:AFHB0c5k0
ーーー
女子寮廊下
文香「辱めを受けました・・・」

茜「あ、あはは・・・」

文香「・・・部屋に戻ったら何をしましょうか・・・寝るには少し早いですし」

茜「そうですねぇ・・・あ、金曜ロー◯ショーでも見ませんか?ちょうどいい時間ですし!」

文香「いいですね・・・そうしましょう」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:18:39.30 ID:AFHB0c5k0
ーーー
茜の部屋
「2人の恋模様に胸がキュンってなること間違い無しです!それでは『〜〜〜』、どうぞ!」

文香「恋愛映画ですか・・・」

茜「お嫌いでしたか?」

文香「いえ、そういうわけでは・・・恋愛を題材とした本なら多少は嗜みますが、映画になるとまた違ってくるのかな・・・と」

茜「うーーーん・・・とりあえず見てみればわかりますよ!」

文香「ふふっ、そうですね」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:19:52.39 ID:AFHB0c5k0
ーーー
「ひ、久しぶり・・・元気だった?」

「あぁ・・・そっちこそ」

文香(喧嘩したまま離れ離れになっていた幼なじみ・・・ありがちな設定、なのでしょうか?)

ーーー
「私、どうすればよかったのかな・・・」

文香(本では地の文が果たす役割が、映画では演者の表情やカメラワークで表現されるのですね・・・これもいいものかもしれません)

文香「・・・」チラッ

茜「・・・」ジー

文香(茜さんも物語に入り込んでるみたいですね)
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79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:20:31.30 ID:AFHB0c5k0
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「彼のこと本気で愛してるんだったら、やるべきことは一つしかないじゃない」

文香(・・・励まして、背中を押してくれる友人・・・私にとっては美嘉さんのような人ですね)

茜「・・・」

ーーー
「あなたが好きなの!どんなことがあったって、どんなに時間が経ったって、私はあなたを愛してるの!」

文香(・・・全部ひっくるめて、愛・・・)

茜「・・・」ジー
ーーー
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:21:16.22 ID:AFHB0c5k0
ーーー
「・・・大好き」
〜〜〜♪

文香(エンディングの音楽も良いですね・・・物語の余韻に浸れて、安らげます)

文香「恋愛映画も、良いものですね・・・2人が結ばれてよかったです」

茜「・・・ヒグッ」

文香「・・・?茜さん?」

茜「ウグッ・・・グスッ・・・うえぇぇ」ボロボロ

文香「茜さん!?ど、どうしたんですか!?」

文香(映画に感動してという泣き方ではなさそうですし・・・どうすればいいのでしょうか・・・)

文香「あ、茜さん、泣かないで・・・」

茜「ヒッグ・・・大丈夫です・・・」ボロボロ

文香「で、ですが・・・」

茜「大丈夫です・・・大丈夫ですから・・・」ボロボロ

文香(茜さん・・・)
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:29:20.45 ID:AFHB0c5k0
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茜「いやーすみません!お見苦しいものを!」

文香「あの、もう大丈夫なんですか?」

茜「はい!とはいえ、泣いたらちょっと疲れちゃいました!そろそろ寝ませんか?」

文香「・・・そうですね、そうしましょうか」

文香(空元気のように見えますが・・・私には何もできないのでしょうか)
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:30:31.59 ID:AFHB0c5k0
文香「そんな・・・泊まらせてもらってるのは私の方ですし、私が床で寝ます」

茜「いやいや、文香ちゃんはお客様ですし、私が床で寝ます!」

文香「しかし・・・わかりました。それならこうしましょう」ガシッ

茜「!?」

文香「それっ」ドサッ

茜「わぶっ・・・あの、これって」

文香「一緒に寝ましょう」

茜「・・・うえぇ!?」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:32:50.34 ID:AFHB0c5k0
ーーー
茜「・・・」

文香(・・・自分から誘ったとはいえ、少し気恥ずかしいですね・・・茜さんもむこう向いたままですし)

文香(・・・・・)
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ーーーーーーーーー

茜「大丈夫です・・・大丈夫ですから・・・」ボロボロ

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文香(・・・よし)
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:33:38.75 ID:AFHB0c5k0
文香「茜さん・・・まだ、起きていますか?」

茜「・・・っ、どうかしましたか?」クルッ

文香「・・・さっきは、どうして泣いていたんですか?」

茜「それはっ、・・・映画に感動しちゃって、つい泣いてしまったんですよ・・・」

文香「・・・茜さん」

茜「ほら、私って感情移入しやすいタイプですから・・・えへへ」

文香「・・・茜さん・・・私は、辛いです」

茜「えっ?」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:37:50.21 ID:AFHB0c5k0
文香「・・・大切な人が、目の前で悲しげに笑っているのに・・・それを見ているしかできなくて、なんの力にもなれない・・・私には、それがたまらなく辛いのです」

茜「・・・文香ちゃん」

文香「・・・もっと、私を頼ってはくれませんか・・・?」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:40:10.76 ID:AFHB0c5k0


茜「・・・文香ちゃんは優しいですね。・・・そういうところも、大好きです」

87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:41:00.50 ID:AFHB0c5k0
文香「え・・・?」

茜「優しくて、落ち着いてて、色んなことを知ってて、可愛くて、ちょっと天然で・・・そんな文香ちゃんが大好きなんです」

文香「あ、茜さん・・・?」

茜「聞いてください、文香ちゃん。・・・私、最近おかしいんです」

茜「文香ちゃんって、私とは正反対じゃないですか。だから、私もこんな風になれたらな〜って、少し憧れてたんです」

茜「特訓をしたいって私のところに来てくれた時、すっごく嬉しかったです。文香ちゃんが私を頼ってくれたっていうのもそうですし、何より文香ちゃんと一緒にいられるってことが嬉しかったんです」

茜「そうやって 一緒にいる時間が増えていくにつれて、今まで知らなかった文香ちゃんをたくさん見つけました」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:41:34.03 ID:AFHB0c5k0
茜「そうするうちに・・・文香ちゃんのことを友達以上に好きになってしまったんです」

茜「だけど、この想いを伝えたら、きっと文香ちゃんは困ってしまうから・・・だから、隠していようって思ったんです」

茜「映画の最後で、告白するシーンがありましたよね?晴れて2人は結ばれてハッピーエンド・・・」

茜「でも、私はこうはならないって・・・嫌われて終わるだけだって・・・そう思ったら、涙が出て来てしまったんです」ボロボロ

茜「気持ち悪いですよね・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」ボロボロ
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:42:17.79 ID:AFHB0c5k0

文香「・・・まさか茜さんが、私のことをそんな風に思っていただなんて知りませんでした。正直に言うと、少し混乱しています」

茜「うぅ・・・」ボロボロ

文香「・・・ですが、一つだけ分かったこともあります」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:43:19.20 ID:AFHB0c5k0


文香「私も、茜さんのことが好きです」

91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:44:43.08 ID:AFHB0c5k0
茜「っ・・・私は、文香ちゃんのことが女の子として好きなんです!友達としてじゃなくてです!」

文香「私も茜さんのことが、1人の女の子として好きです」

茜「そんなのっ・・・そんなの嘘です・・・」

文香「・・・確かに、昨日までの私なら、この言葉は嘘になっていたでしょう」

文香「茜さんのことを可愛い、愛おしいと思うことはあっても、女の子として好きか、なんて考えもしませんでしたから」

茜「それじゃあっ」

文香「でも、今は違います・・・私の胸に手を置いてみて下さい」

茜「胸、ですか・・・?」スッ
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:47:39.43 ID:AFHB0c5k0

茜「・・・!」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:48:26.47 ID:AFHB0c5k0
文香「茜さんが目の前で泣いているのに・・・好きと言われてから、胸の高鳴りが収まらないんです」

茜「文香ちゃん・・・!」

文香「茜さんに好きだと言われなければ、一生気づくことは無かったのかもしれません。ですが今、私はこの想いに気づくことができた・・・。茜さん、あなたのおかげです」


文香「愛しています、茜さん」


茜「文香ちゃん・・・ううぅ、文香ちゃぁん・・・よかった・・・よかったです・・・」ボロボロ

文香「茜さん・・・」ギュッ

茜「文香ちゃん・・・文香ちゃん・・・!」ギュー
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:48:54.79 ID:AFHB0c5k0


文香(・・・とっても、温かい・・・)

95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:50:01.36 ID:AFHB0c5k0
ーーーーーーーー

文香「・・・」zzz

文香「・・・?」ムクリ

文香(・・・いつのまにか眠っていたようです・・・)

茜「文香ちゃん!おはようございます!」ニコッ

文香「あ・・・茜さん、おはようございます」

文香(・・・やっぱり、素敵な笑顔です・・・)
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:52:13.22 ID:AFHB0c5k0
文香「・・・茜さんの笑顔はいつ見ても可愛いですね」

茜「そ、そうでしょうか?えへへ・・・」

文香「いつのまにか、雨も上がったみたいです」

茜「本当ですね!お日様が気持ちいいです!」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:52:59.91 ID:AFHB0c5k0
文香(・・・よし)

文香「・・・茜さん、少しこちらに来てください」

茜「?、なんですか?」テコテコ

文香「もう少し、こちらに」

茜「?、こうでしょうか」スッ
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:53:40.35 ID:AFHB0c5k0


文香「・・・」チュッ

茜「!!?!?!!?」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:54:13.12 ID:AFHB0c5k0
文香「ええと、その・・・2人の愛の印、ということで・・・」カァ

茜「・・・!・・・!」カァァァ

文香「あの、その・・・恥ずかしいので、何か喋ってください・・・」カァァ

茜「ぼ・・・ぼ・・・」

文香「ぼ?」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/24(日) 20:54:39.46 ID:AFHB0c5k0
茜「ボンバーーーー!!!」ダッ

ー完ー
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 20:58:47.21 ID:AFHB0c5k0
これにて終わりです
一応別スレで後日談なんかを上げようとも思っているので、その時はよろしくお願いします

ここまでお付き合い頂きありがとうございました

102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 00:36:37.52 ID:QCppuaGFo

ふみあかはイイゾ
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/25(月) 07:30:57.23 ID:S2yNxWqSO
>>14
大きさにウエストは関係ない定期
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 19:58:40.18 ID:gZPsFsYE0
乙!
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 22:46:03.41 ID:32irf8jU0
いい…
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