【デレマス×ジョジョ四部】ちひろ「私たちのPさんはPさんじゃない」

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125 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 22:33:13.40 ID:IbGQhrfc0
吉良「」ガシッ

キラークイーン「」ガシッ

まゆ「え……包丁が……空中で止まって……」
126 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 22:34:11.44 ID:IbGQhrfc0
7/09:00


ちひろ「……9時、まゆちゃんは無事……見えませんが、戻しましたね?キラークイーンをッ!」

吉良「キサマらは事務所で仕事中、ガスの不始末による爆発で死亡……多少強引だが、そういうことに書き換えよう!キラークイーン!」

キラークイーン「」スッ

ちひろ「まゆちゃん!」ドンッ!

まゆ「きゃっ!?」

吉良(ナイフを残して佐久間まゆを助けたか!)
127 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 22:36:14.21 ID:IbGQhrfc0
吉良「だが!遅い!」

キラークイーン「」スッ

ちひろ「まゆちゃん!包丁をッ!」

まゆ「えっ!?」

ちひろ「間に合ってッ!」ポイッ

キラークイーン「」カチ

包丁<ボォォーン!!

ちひろ「きゃぁぁあ!」グシャ

まゆ「きゃぁぁあ!」グシャ

吉良「チッ……一瞬遅かったみたいだな」

ちひろ「うぁ……」ドス…ドス…

まゆ「…………」ズリズリ

吉良「入り口の方に吹っ飛んだから、すぐに逃げられたか……足取りは遅いからすぐに捕まえられる……普段ならば……な……」ブシュッ!

吉良「くっ……背中の傷は予想以上に深いな……少し止血をしてから行こう……」

吉良「そうだ……それと、仕掛けをしておこう……」
128 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 22:38:39.91 ID:IbGQhrfc0
7/09:04


吉良「ええ……はい……なので15分程遅れてしまいます……ええ……はい……すいません……はい!すいません……はい……申し訳ありません」ペコペコ

吉良「」ピッ

吉良「全く……自分たちのアイドルの予定を乱さないためにも、早く殺されてはくれないものかな」

吉良「ちひろには私の能力が全て知られているだろう……『シアーハートアタック』を使うのは危険か、直接私が行くしかないというわけか、チッ!」

吉良「エレベーターが下に向かっている……外に出られると厄介だな……階段で急ぐか、一階についてから外まで、奴らのトロい足なら追い付ける」カツンカツン

吉良「……下……いや、まさかッ!」カンッ

吉良「君たちを強敵だと認めよう、スタンドも持たない一般人だと侮っていた……」カンッカンッ

吉良「エレベーターに閉じ込められれば死ぬというのに、逃げ場のない箱に入るほど奴らはバカじゃあない」カンッカンッ

吉良「下に向かう階段にはいない……なら……向かったのはッ!」カンッカンッ
129 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 22:40:18.85 ID:IbGQhrfc0
7/09:12


ちひろ「逃げなければ……アイツから……足は負傷してる……でも、跳べないわけじゃない!」

吉良「そう、跳べる……屋上から、隣のビルへ」

ちひろ「っ!」クルッ

吉良「全く、途中まで騙されていたよ……」ゴゴゴゴゴ

吉良「都心部というのはいやなもんだ……人も建物もぎゅうぎゅうに詰まって、ゆとりもクソもない……その上、それらの違いもあったもんじゃあない」ゴゴゴゴゴ

吉良「ぎゅうぎゅうに詰まっているせいで、ビルとビルの間は近く、屋上から屋上へ、跳び移ることもできる」ゴゴゴゴゴ

吉良「逃走経路として、悪くない」ゴゴゴゴゴ
130 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 22:41:44.26 ID:IbGQhrfc0
ちひろ「……あなたが、もっと単純なら良かったんですがね……」ゴゴゴゴゴ

吉良「……佐久間まゆはどうした?」

ちひろ「さあ?何処でしょうね?」

吉良「……まあ、気を失っていたようだし、あの怪我では録に動けないだろう……だから、何処かに置いていったのか……探して殺さなくてはいけない……それは面倒だ……」

ちひろ「面倒なら、どうするんですか?」

吉良「交渉だよ……佐久間まゆを出せ」

ちひろ「殺されるとわかっていて身柄を渡すほど、私は鬼ではありませんよ?」

吉良「あぁ……だから選ばせてやるんだよ……佐久間まゆと君、千川ちひろ、二人の命をここで失うかそれとも……出勤してきている森久保乃々、早坂美玲、渋谷凛、本田未央…………島村卯月をこの場で失い、君を殺した後に佐久間まゆを探しだして殺すか……」ゴゴゴゴゴ

ちひろ「なっ!?」

吉良「……事務所のソファー、あそこで良くたむろしているな……部屋を出る前にそのソファーを爆弾にしておいたんだ」ゴゴゴゴゴ

吉良「今、彼女らはそのソファーの周りでくつろいでいる……もし私がスイッチを入れたら……」ゴゴゴゴゴ
131 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 22:42:53.92 ID:IbGQhrfc0
ちひろ「……まゆちゃんを引き渡しても……スイッチを押すんじゃあないですか?」

吉良「私としても大勢の犠牲者は出したくないのだよ、目立ってしまうからね……だから、私の秘密を知る者のみ殺せれば良い……」

キラークイーン「」スッ

吉良「今、一瞬の内にスイッチは押すことが出来る……佐久間まゆは何処にいる?」

ちひろ「………………」

吉良「残念だよ」

キラークイーン「」スッ

ちひろ「待って!エレベーターの中!エレベーターの中にいるッ!」

吉良「ほう……」

ちひろ「まゆちゃんを入れて下に向かわせたの!そうすれば上と下に分断して一人でも生き残る可能性が上がるからッ!」
132 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 22:43:23.86 ID:IbGQhrfc0
吉良「なるほど……賢い選択だ……だが…………だが…………」

吉良(この私が……迷っているッ!?……何故だ!何故島村卯月の笑顔が頭から離れんッ!…………ええい!忌々しいッ!消えろッ!!)

キラークイーン「」カチッ
133 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 22:43:51.05 ID:IbGQhrfc0


ドゴォォン!!

134 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 22:44:50.15 ID:IbGQhrfc0
ちひろ「なっ!?」

吉良「誰かのために誰かを捨てる、そんな選択をする悪い子には罰を与えないとね……」ゴゴゴゴゴ

ちひろ「…………最初から……全員……」ゴゴゴゴゴ

吉良「謎の爆発でアイドル事務所の全員が、私を含めて死亡、死体すら残らない者もおり、私は故人となる……頭が痛くなる程最悪のシナリオだが、空条承太郎たちに見つかり殺されるよりは幾分マシだ」

吉良「さて、君も爆死体にして終わりにしよう……」スタスタ
135 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 22:48:04.18 ID:IbGQhrfc0
ちひろ「…………あなたは……」

吉良「うん?」スタスタ

キラークイーン「」スッ

ちひろ「私たちの、アイドルたちのことをこれっぽっちも理解していない……」

吉良「何が言いたい?」スタスタ

ちひろ「あの娘は……実は責任感が強くて……朝早く仕事がある日には一番最初に来ていた……自信がなくて、机の下で縮こまるのが日課のようになっていた……」

吉良「森久保乃々か……彼女が………………『一番最初に来て』?」

ちひろ「吉良吉影、あなたが入れ替わってからはずっと私の机の下が彼女のポジションになっていて、あなたは気づけなかった……私は、ループの間に彼女を犠牲にしてしまい、彼女の居場所に気がついた……」

吉良「何を……」

ちひろ「……キラークイーンがこっちを向いてるなら、後ろは無防備ですよね?」

吉良「はッ!?」クルッ

乃々「うわぁぁぁああ!!」ガンッ

吉良「ぐはッ!?」

吉良(金属の棒……机の足かなにかのネジを外して持ってきたのか……)ドサッ
136 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 22:49:00.59 ID:IbGQhrfc0
ちひろ「あなたは言いました……『ソファーの周りでくつろいでいる』と、確信を持って」ゴゴゴゴゴ

ちひろ「見ていないのにどうしてわかったのか……その答えは、あなたの写真の中にいたお父さんです」ゴゴゴゴゴ

ちひろ「ですが、写真の中にいるお父さん自身の力は弱く、『偵察』と『報告』ぐらいしか出来ません……あなたの携帯に、事務所の情報が報告されていたんですよね?」ゴゴゴゴゴ

ちひろ「ですが、あなたが写真のお父さんだと思って話していたのは……」ゴゴゴゴゴ

乃々「……森久保……なんですけど……」バァーーz__ン!
137 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 22:50:54.55 ID:IbGQhrfc0
乃々「ずっと……Pさん……いえ、吉良さんが来る前からずっと……森久保はちひろさんの机の下に居ました……」

乃々「あなたの告白も聞きました……あなたがソファーを爆弾にしたのも見ていました……」

乃々「森久保は……森久保は……怖くて……全然動けませんでした…………でも、写真の中にいた森久保よりちっぽけな人なら……森久保でも不意をつけば……大丈夫だったんですけど……」

乃々「報告はボソボソ声でしてましたけど、バレないかとっても不安で怖かったです……事務所に来た皆さんに事情を説明する時も、ちひろさんに電話で状況を説明する時も……吉良さんが見てないか、聞いてないかと思って心臓がぺしゃんこになりそうでした……でも、そんな心臓ぺしゃんこのぺしゃくぼでも……アイドルの……森久保の友達になってくれた皆さんを見殺しにするのが……一番むぅ〜りぃ〜なんですけどッ!」
138 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 22:52:00.84 ID:IbGQhrfc0
ちひろ「あなたの爆弾で爆発したのは、事務所と写真の人だけです」

吉良「こんな……バカな!」

ちひろ「……脳震盪を起こしてますね、そして、あなたの正体は事務所の全員に行き渡りました……ここで私たちを殺せても、彼女たちは追えませんよね?……諦めてください、『あなたの負け』です」
139 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 22:53:37.13 ID:IbGQhrfc0
吉良「…………ふ……ふふふ……ふははははははは!!」

ちひろ「」ビクッ

乃々「」ビクッ

ちひろ「な、何がおかしいんですか!?」ドドドドド

吉良「何が?……ふっ、強いて言えば全てが……だな」ドドドドド

吉良「バイツァダストが破られ、身体はボロボロ、情報も全て流された……しかも、これらをやったのはスタンド使いでも何でもない一般人の女と小娘どもだッ!これが笑わずにいられるか?ふははははッ!」ドドドドド

ちひろ「ぶ、不気味だ……」ドドドドド

吉良「……『追い詰められた』……『追い詰められた』んだ!この吉良吉影がッ!三度目だよ、杜王町で一度、ちひろ、君を殺して一度、そして三度目だ……『追い詰められた』……この精神状態が……」ドドドドド

キラークイーン「」カチッ

ドォン!

ちひろ「うわっ!?地面を爆破したッ!?」

吉良「ぐはぁぁぁ!」ビュン

乃々「ひぇっ!?……きゃぁぁぁ!?」ドスッ!

ちひろ「しまった!今の爆風で吉良が乃々ちゃんの方に飛んでぶつかったッ!」
140 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 22:54:18.96 ID:IbGQhrfc0
吉良「キラークイーン……」

キラークイーン「」ピタ

乃々「ひぃぃぃぃ!?……見えないけど何かに触られてるんですけどぉぉ!?も、森久保……ば、爆弾に……」

ちひろ「ただの爆弾じゃない……これはッ!?」ドドドドド
141 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 22:55:19.91 ID:IbGQhrfc0
吉良「森久保乃々……君の手は小さいが実にきめ細かく綺麗な肌をしている……柔らかくて最高の手だ……」スリスリ

乃々「ひぃぃ!頬擦りしないでほしいんですけどッ!?」

吉良「……フォークダンスってあるだろ?男子と女子が手と手をとって躍り合うアレだ……小学生六年の頃、アレでクラスの女子全員と手を握ることが出来てね……最ッ高に興奮してしまって……下品な話なんだが……ふふっ……一晩中盛り上がってしまってね」

乃々「セクハラにも程があるんですけどぉぉぉお!?」
142 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 22:56:51.98 ID:IbGQhrfc0
ちひろ(最早誤魔化すことは不可能……でも、バイツァダストの最初の一回は吉良自身も記憶が残る、バイツァダストで過去へ戻れば、逃げることなら出来るッ!)ドドドドド

ちひろ「止めなくては!キラークイーンバイツァダストをッ!」ダッ

吉良「遅いッ!バイツァダスト!発動だッ!」ドドドドド

キラークイーン「」スッ

ちひろ「やめろぉぉおお!!」ドドドドド
143 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 22:57:53.22 ID:IbGQhrfc0
キラークイーン「」…スカッ

吉良「何……」ブシュッ

ちひろ「!?」

乃々「!?」

吉良「わ、私の……私の『右手の親指』が……切られた!?」

?「何をしようとしたのかは知りませんけど、そのスイッチだけは押させたらいけないと思いましたので……」ゴゴゴゴゴ

吉良「……千川ちひろ!……お前……また『ウソ』をついたなッ!?」

まゆ「持ち歩いているソーイングセットのハサミ……研いでおいて良かったです」バァーーz__ン!

吉良「『佐久間まゆ』は『屋上』にいた!箱型の入り口の影に隠れていたッ!」
144 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 22:58:58.76 ID:IbGQhrfc0
まゆ「乃々ちゃん、逃げてください!」

乃々「こ、怖かったんですけど!」タッタッ

吉良「このクソカスが!最悪過ぎる!……後は何を……何も……クソがぁぁあ!!キラークイーンッ!!」

キラークイーン「」ドンッ

まゆ「くぅ!」バッ

ちひろ「まゆちゃんがッ!キラークイーンに触られたッ!」
145 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 23:00:33.51 ID:IbGQhrfc0
まゆ「あなたのスタンドの特徴はちひろさんから移動中に聞きました」ビュン

まゆ「……これで、まゆは爆弾になりました、スイッチを押せないので、接触式でしょう……そして、そのままの勢いで、乃々ちゃんと接触して……二人とも爆発するでしょう」

まゆ「ですが、まゆの何処から何処までが爆弾になったのでしょう?まゆたちが爆発する前に、あなたが死んだらどうなるのでしょう?」ドドドドド

吉良「何を言ッ!!?」

リボン<ヒラッ ゴゴゴゴゴ

吉良「リボンッ!?」ドドドドド

吉良(!!……佐久間まゆの左腕に着いていたリボンがない!)ドドドドド

まゆ「あなたのせいで断ち切られた、私とPさんを結んでいた『運命の紅いリボン』……恨みを込めて、お渡しします」ドドドドド
146 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 23:01:35.47 ID:IbGQhrfc0
吉良(リボンは佐久間まゆの血を吸っていて、落下速度は普通の物体と同じだ!そして佐久間まゆはこれを『投げた』、その初速度と距離のせいで、このリボンが私に到達するのは佐久間まゆが森久保乃々に到達するより早いッ!)ドドドドド

吉良(バイツァダスト発動のために森久保乃々の元へ爆発で移動したせいで私の身体はこのリボンを避けられる体力を残していないッ!)ドドドドド

吉良(やれることは一つしかないッ!)

吉良「キラークイーン!私を守れッ!」
147 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 23:02:36.12 ID:IbGQhrfc0
吉良(キラークイーンが私とリボンの間に入っ……!?)

ちひろ「……私を忘れないでくださいよ!」ググッ

キラークイーン「」グググ

吉良「キラークイーンが止められている!?」

吉良(スタンドにはスタンドしか触れられないはず……はっ!?)

ちひろ『まゆちゃんがッ!キラークイーンに触られた!』

吉良(何故触れられたとわかった?……森久保乃々の時もそうだ、キラークイーンを前に出していると……間違えば死ぬというのに、何故断言出来た?)ドドドドド

ちひろ「偶然……だったんですよ、ループ中に聞いた、弓と矢のこと……それ、もしかしたらウチの事務所にある物と同じなんじゃあないかなって思ったんです」ドドドドド
148 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 23:03:11.62 ID:IbGQhrfc0
未央『お土産ねぇ……この前ヘレンさんが買って来たのは衝撃的だったなぁ……』

ちひろ『あんなもの、どこで買って来るんでしょうね?』

凛『流石は世界レベル……でいいのかな?』

卯月『あれ、どこにしまったんですか?』

ちひろ『そこの隅の箱です……誰も使わないでしょうけど、捨てるのはヘレンさんに悪い気がして……』
149 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 23:03:41.08 ID:IbGQhrfc0


弓と矢<ゴゴゴゴゴゴ

150 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 23:05:24.11 ID:IbGQhrfc0
ちひろ「本当に……ヘレンさんは何処であんなものを手に入れたんでしょうね」ドドドドド

ちひろ「死の恐怖があったので屋上に来るまで決心はつきませんでしたが、覚悟を決めて使いましたよ」ズズ

ちひろ「手の先からうっすらと出ている影、失敗だったのかもしれませんけど、ほんの少しでも出てきたスタンドの欠片、この出来損ないの力が……私たちの最後の切り札ですッ!」

吉良「バカなッ!?この距離ではキサマも爆発に巻き込まれるというのにッ!」

ちひろ「覚悟の上ですッ!」

吉良「キラークイーンから手を離せぇぇええ!!」

吉良(り、リボンがッ!!!)

吉良「クソォォオオオオ!!」
151 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 23:06:00.83 ID:IbGQhrfc0


ボカァァァン!……

152 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 23:07:01.78 ID:IbGQhrfc0
乃々「うぎゃっ!」ドンッ

まゆ「きゃっ!?」

乃々「うわぁぁぁああ!!爆発するんですけどぉぉおお!!」

まゆ「きゃぁぁあああああ……ぁ……あ?」

乃々「あ、あれ?」

まゆ「」ポカーン

まゆ「はっ!?……か、勝った!勝ったんですよ!まゆたちが勝ったんですよ!」

乃々「ほ……本当ですか?」

まゆ「ええ!」

乃々「や、やった!森久保たちが……Pさんの仇を!……はっ!?」

まゆ「はっ!?」

まゆ&乃々「ちひろさんッ!!」
153 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 23:09:33.65 ID:IbGQhrfc0
??????/?/???


ここは……どこでしょう?……真っ暗で……何も……

光……光が見えます……

あそこに……行けばいいんでしょうか……

P「何処に行くんですか?ちひろさん」

!?……Pさん!

ほ、本物の……Pさんですか!?

P「ええ、正真正銘のね……それで、何処に行くんですか?」

何処にって…………私の……行くべきところへ……

P「では……ちひろさんが行くべき場所って何処ですか?……」

それは……Pさんに着いて行きますよ……

P「そうじゃないんです……ちひろさんが行くべき所は、ちひろさんが決めるんです」

私が……

P「聞きます、あなたは何処へ行きたいですか?」

私は……

私は…………

まゆ「ちひろさん」

乃々「ちひろさん……」

美玲「ちひろ!」

ヘレン「ちひろ」ヘーイ!

凛「ちひろさん」

未央「ちひろさん!」

卯月「ちひろさん!」

…………私は……私は事務所に戻ります

P「」コクン
154 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 23:11:11.30 ID:IbGQhrfc0
7/09:30


ちひろ「うっ……」

まゆ「ちひろさん!」

乃々「ちひろさんが!目を……覚ましてくれたんですけど!」

ちひろ「……全身が痛いわ」

まゆ「それでも……生きています!ちひろさんはアイツに……吉良吉影に勝ったんですよ!」
155 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 23:12:08.33 ID:IbGQhrfc0
ちひろ「そう……ね……」チラッ

スタンド「」サラサラ

ちひろ(……あなたが……私のスタンドが私を守ったのね)

ちひろ(それでも……あなたは不完全だった……私は『適合者』じゃあなかった……だからスタンドが崩れていっている……それでも私が生きてるのは……たぶん、Pさんの魂のお陰……)

スタンド「」サラサラ

ちひろ(ありがとう……あなたのおかげで……立ち向かえたわ)

スタンド「」サァァ

ちひろ(ありがとう……それしか言葉が見つからない……ありがとう……私のスタンド……ありがとう……Pさん)

ちひろ「Pさん……」ポロポロ
156 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 23:14:04.44 ID:IbGQhrfc0
7/9:35


卯月「事務所で謎の爆発!?……プロデューサーさんが……行方不明!?」

ちひろ(……卯月ちゃんは遅刻して、ソファーが爆発した後に来たから……誰も真実を説明していない…………なら、説明してはいけない)

ちひろ「そうよ……私もその爆発で怪我しちゃってね……だから今外に救急車と消防車が来ているの」

卯月「プロデューサーさん……」

卯月「私……昨日のお礼にと思って……『お弁当』……作って、持って来てたんですけど……」ウツムキ

ちひろ「卯月ちゃん……」

卯月「…………ま、まだ!プロデューサーさんが爆発に巻き込まれたと決まったわけじゃありませんよね!……私、毎日作ります……プロデューサーさんが帰ってくるまで……『お弁当』を……」ポロポロ

ちひろ「………………」

ちひろ(こうして……私たちの日常に紛れ込んだ殺人鬼は消え去り、私たちの日常が帰ってきた……たった一つ、Pさんの命だけを奪って……)
157 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 23:14:46.90 ID:IbGQhrfc0
後に事情を聞きに来た承太郎たちは彼女らに出来る限りの支援とケアを行うことを約束し、あるものは杜王町へ、あるものはアメリカへと帰って行った。

……その後、毎日、昼休みに卯月は仲間たちや友達と『お弁当』をわけあっている。
158 : ◆ZfqRKaJB86 [saga]:2017/09/29(金) 23:16:19.96 ID:IbGQhrfc0
ちひろ「私たちのPさんはPさんじゃない」 後編
 
 ちひろ「スタージュエルは砕けない」


    Fin

159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 23:18:12.94 ID:1EYsosPA0
乙です
読み応えあった
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 23:21:39.26 ID:vQTEnTnx0
ディモールト乙
161 : ◆ZfqRKaJB86 [sage]:2017/09/29(金) 23:23:16.09 ID:IbGQhrfc0
これにて、ちひろさんと早人の中の人が同じということから執筆が始まったこのSSの投稿は終了になります
アニメの時期からかなり経っておりますが、これの執筆はクリスマス付近で終わっており、仲間内に披露していたのですw
その後、気まぐれにメールボックスを開いていたら、埋もれていたこのSSを発見したので、これくらいの出来であれば皆さんに披露しても良いのではないか?と思い今さら投稿致しました
ここまでお付き合いしていただき、ありがとうございました
162 : ◆ZfqRKaJB86 [sage]:2017/09/29(金) 23:25:57.48 ID:IbGQhrfc0
ここに投稿するのは二度目になります
一度目のタイトルは

【クウガ×デレマス】一条薫「灰被」

です。
興味がありましたらこちらの方もぜひ
163 : ◆ZfqRKaJB86 [sage]:2017/09/29(金) 23:26:36.79 ID:IbGQhrfc0
では、html依頼をしてきます
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 23:31:44.40 ID:zXJj5EAho
いつ承太郎達が到着するのだろうかとドキドキしながら読んでいたら、無しで決着したので驚いた


165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 23:36:06.90 ID:5h/dwsACo


フィクションの敵キャラってどうしてペラペラ手の内明かしちゃうんだろうね
スタンドと爆破能力のこと隠してたらどうとでも対処出来たのに
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 00:12:03.79 ID:6JeSgrp50
そら慢心してるからじゃね
それに鰤とかに比べたらこっちはまだ大分マシな部類
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 00:17:44.97 ID:ohY6jpbxo
読者に分かるように説明してるんだよ
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 09:48:15.24 ID:goIjOeaz0
おつ 面白かった これは天使ちひろ
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 09:50:19.51 ID:l1HIquH/0

一番の『謎』はヘレンさんだな…
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/30(土) 11:40:23.68 ID:9IdEXmV7O
吉良の場合は実は他人に自分の秘密を知られたいって性があるから結構ペラペラ喋っちゃう。
バイツァダストもばらすことが発動条件になってる。
実にいい設定だと思う。
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 11:43:00.71 ID:/plZfQZto
クウガの人か!もしかして、貴様卯月担当だなっ?!
クウガの時も卯月がメインキャラだった気がするぞ
172 : ◆ZfqRKaJB86 [sage]:2017/09/30(土) 12:29:24.22 ID:r/8HItDX0
>>171

残念ながら卯月は担当ではありません(大好きですが)

みくにゃんと菜々さんが担当です
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 19:20:49.33 ID:kNnHXdrIo
ジョジョの場合は能力をあえて明かすことで精神的に公平になってスタンドの力が増すという理由が7部8部で付けられたよ
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 18:04:43.64 ID:jqQLLm2A0
めっちゃ面白かった
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