【安価・コンマ】幻想的な世界を探険家が行くようです【オリジナル?】

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1 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 17:33:33.81 ID:pckQcl9G0
コンマと安価を使いながら、色々危険に溢れた幻想的な世界を生き抜くお話。
やりたい事は決まっていますが、どうやればいいかはまだ試行錯誤中。
途中ルール変更やらシステム変更やらが挟まるかもしれませんが、生暖かい目で見てやってください。
後、某ファンタジー系安価・コンマSS様に多大な影響を受けており、システム面で何箇所か、類似している点が出て来ます。
丸パクリにはならないように、改造は加えてありますが、参考にさせて頂いたということで、一応追記しておきます。

ひとまず、簡単なルールと世界観の説明を加えてから、キャラメイクに入ります。
ぼちぼちやっていきますので、どうぞ宜しくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1506846813
2 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 17:34:32.40 ID:pckQcl9G0
まずは、ルールの説明から。
基本となるシステムには、コンマ二桁を用います。
この内、00以外のゾロ目を「スペシャル」とし、通常よりも良い効果を。
00を「エクストラ」とし、特別な効果を付与します。
それ以外の数値の扱いは、数値自体の大小を除けば全て同じ扱いです。値が大きい程良好な結果となります。
また、特定の数値とコンマ値を競わせる場合も、コンマ値が大きい程良好な結果となります。
これ以外のルールの元でコンマを判定する際には、それと分かるように情報を追記します。
安価については自由記述と選択式の二つがあります。
選択式の場合は、間違えないように確実に番号及び記号を選択してください。
自由記述については、あまりにその場にそぐわないと考えられるものは、安価下として扱います。
尚、分からないことやご質問等あれば何時でもお書きください。なるべく早く対応させて頂きます。

次に、主人公とおおまかな流れについてです。
主人公は、さる未知に溢れた世界の探険家ギルドに加入した新人探険家です。
ギルドからの依頼を受けて、或いは、情報屋の売っている情報を得て、世界の未知領域、または其処にある遺跡を探険。
調査に対する報酬を得て、経験を積みながら、更なる未知を探求する。この繰り返しが基本です。

また、彼・彼女は、その心の中で、「何か」を求めて生きていきます。
求めている「何か」によって、彼・彼女の目的・目標も変わります。
冒険を続ける傍ら、一つずつそれらを達成していきましょう。
また、目標を達成する為には、自身の能力を磨くことは必須です。
鍛錬に励み、次々と現れる試練を乗り越えましょう。
3 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 17:35:43.77 ID:pckQcl9G0
次に、簡単な世界観を。

何時か、何処かの世界のこと。
嘗て栄えた文明が滅び去って数百年。再興してきた人々が切り拓き直した世界には、様々なものが溢れていました。
文明の痕跡を覆い隠すほどの深い森。未だに遺されている旧世界の遺跡。
森が生み出す魔術の力。遺跡で見つかる科学の力。
そして、エルフやドワーフ、ケモミミという、新たなる人類の眷属。
斯くも混沌としたこの世界は、長い年月を経て、幾つかの戦いを終えた後、三つの国家によって分断され、統治されています。即ち、

科学文明圏国家「連邦」。
旧文明を再建し、世界に技術の光を取り戻すことを旗印とする、企業複合体。
魔術文明圏国家「帝国」。
新たなる力、魔術によって、人類の繁栄を齎さんとする、専制君主国家。
融和文明圏国家「同盟」。
魔術と科学を融和させ、平和裏に今この世界を生きていこうとする、複数の国家からなる共同体。

以上の三つです。
北東の大陸を「連邦」が。南の大陸を「帝国」が。北西の大陸を「同盟」が。
三つの国家は、丁度鼎の様な安定を保ちながら、中央の大洋を囲む様にして存在していました。

http://i.imgur.com/VmQcslx.png
(簡易な地図です)

しかし、現在の所、人間同士の争いは起こっていないものの、
世界には「悪魔」や「魔物」、「魔人」といったもの達が跋扈し、決して安全であると断言出来るような状況ではありません。
各国は、主に、これらの存在に対処する為に活動を行っています。

さて、この様な状況の世界のある所に、一人の人間が居ました。
その人間は、何かしらの目的を胸に秘め、探険家となろうとしています。
その人間こそが、今まさに我々が創り上げようとしている主人公です。
4 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 17:37:09.44 ID:pckQcl9G0
……と、これを以て、取り敢えずの説明を終了とし、キャラメイクに移ります。

まずは、以下を御覧ください。これがキャラシートになります。

名前:ご覧の通り。性別も併記のこと。

種族:この世界には、通常の人間=通常種以外に、エルフ種、ドワーフ種という人間の眷属と、
更にもう一種、ケモミミと呼ばれる獣人がいます。これらから一つを選んでください。
尚、ケモミミを選択する場合は、どの様な動物の獣人なのかを併記してください。脊椎動物なら大体OKです。

文明圏:自身が生まれた文明圏です。世界観の所で触れた三つから選択してください。一部のデータや進行に関わってきます。

体力:所謂HP。ゼロになると死亡です。高いに越したことはありません。
膂力;肉体的な力。直接攻撃力の他、弓などの間接攻撃にも影響を与えます。
器用:身のこなし。おまけ程度に素早さの要素も入っていたり。物理攻撃にも関係します。
理知:知性。知恵や洞察力を内包します。知識の想起にも使用されます。
耐久:忍耐力。物理的な防御力として機能する他、我慢強さとしても働きます。
魔力:魔力の強さ。MPの役割も果たします。魔術の判定は粗方これ。
魅力:人間としての魅力。対人交渉時等に作用する能力値です。
運命:自身の持つ運勢。基本的に上下させることは不可能。

種族能力:種族固有の特殊な能力。実際の内容は後述。
技能:各個人が習得している、特殊なスキル。同じく、後述します。

求めるもの:キャラクターが達成する事を望む目標・夢。安価次第で何にでもなります。
5 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 17:40:40.62 ID:pckQcl9G0
さて、此処から具体的なキャラメイクの開始です。
まずは、種族と文明圏の選択から。

選択の前に、簡単な説明です。各種族の特徴は、以下の通り。
『通常種』
万物の霊長。理知、運命に補正。ゲーム内時間で一日一回だけ、コンマの数値を改竄出来る「観測者」スキルを持つ。
『ドワーフ』
耐え抜くもの。膂力、耐久に補正。特殊環境への耐性を一時的に引き上げる「適応体」スキルを持つ。
『エルフ』
マナの民。魅力、魔力に補正。魔力を大幅に増やし、魔術への抵抗力を上げる「魔力腺」スキルを持つ。
『ケモミミ』
人を宿した獣。獣の種類に応じたステータス補正。原型となった動物との会話が可能になる「獣の遺伝子」スキルを持つ。

次に、文明圏について。
『科学文明圏「連邦」』
かつて存在した高度科学文明の後継者。
世界各地に点在する旧世界の遺跡から、そのテクノロジーの産物を発掘・回収し、研究することで、恩恵を得ると同時に旧世界への回帰を目指します。
多数の企業が複合することで形成された、歪な産業連合体でもあります。
イメージは、「アメリカ・ロシアの様な現実的超大国」です。
『魔術文明圏「帝国」』
文明崩壊後、新たに世界に誕生した魔術を中心とする文化世界。
科学を蛇蝎の如く嫌う彼らにとっての遺跡とは、「帝国」成立以前の旧い国家の残した、ファンタジックなダンジョンに近いものです。
勢力の傘下には、多数の小規模国家が存在します。
イメージは、「ファンタジー世界に於ける大国家」です。
『融合文化圏「同盟」』
ある程度旧世界からの技術や伝統を受け継ぎながらも、魔術を取り入れ融合させた人々の国の複合体。
科学遺跡も魔術遺跡も、双方を適宜に利用しています。弱小な国家群の連合体、という側面が他国よりも強く、
勢力は小さいながら、内部の結束には一定の強度があります。
イメージは、「EU宜しく、大小複数の国家が集まって出来た連合体」です。

以上からそれぞれ一つずつ、選択していただきたいと思います。
二つワンセットで記入してください。
種族・文明共に、>>6->>9の内、最高のコンマ値のものを採用します。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 17:41:58.76 ID:XTnRMNGuo
『エルフ』 『融合文化圏「同盟」』
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 17:43:04.01 ID:DMAGwQVDO
通常種 帝国
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 17:43:14.05 ID:PDqWNtLg0
『ケモミミ』 『魔術文明圏「帝国」』
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 17:50:51.87 ID:tqAAXgcs0
通常種 連邦
10 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 17:55:25.19 ID:pckQcl9G0
種族:通常種
文明圏:『科学文明圏「連邦」』

以上で決定しました。次いで、キャラクターの能力を設定します。
種族は「通常種」なので、理知と運命に補正が加わります。
各々の能力は、安価先のコンマ値を参照して決定します。
体力と幸運のみ二桁、他は全て一桁目の数字を採用します。

体力:>>11
膂力;>>12
器用:>>13
理知:>>14
耐久:>>15
魔力:>>16
魅力:>>17
運命:>>18

尚、体力・運命以外の能力値については、以下の様に簡単な判断基準を設けています。

05=通常種の平均値
10=通常種の最高峰
20=人類属の限界値
100=人外の最高値
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 17:55:50.48 ID:TUD+1pLEo
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 17:56:06.95 ID:PDqWNtLg0
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 17:56:07.98 ID:DMAGwQVDO
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 17:57:48.52 ID:odAHD/1Z0
あは
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 17:59:16.97 ID:WFc8VuyMo
そい
(安価先形式にすると書いてる途中に感想レスとかでズレる可能性があるから↓2とかそんな感じの方がいいぞ)
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 18:09:30.71 ID:12/tZh6pO
てい
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 18:09:48.02 ID:nJecg4l6O
えい
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 18:15:38.50 ID:TUD+1pLEo
なかなか来ないから踏む
連取り無しなら安価下
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 18:18:18.84 ID:odAHD/1Z0
連取りありかどうか書いて欲しいな。

安価なら下
20 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 18:20:12.80 ID:pckQcl9G0
体力:48
膂力;5
器用:8
理知:2+1=3
耐久:7
魔力:1
魅力:2
運命:50+20=70

以上で決定しました。
魔力なし、人としての魅力も知性もないが、やたら器用で耐久力もあり、幸運に恵まれやすい……
何やら盗賊っぽい能力値となりました。
尚、人の密度を考えていなかったので、今回は連続取りありとさせて頂きます。

続いて、技能を設定致します。
これについては、以下からの選択安価とさせて頂きます。
↓1〜↓3の内、最高のコンマ値のものを採用します。

1.探険の心得……幅広く、冒険に際して必要な様々な知識を持つ。
2.狩猟術……獣を狩る術を知る。戦闘の他、食料獲得などに有用。
3.学術知識……特定分野の学問に深い造詣を持つ。これを選ぶ場合は、学問の種類も選ぶ。
4.舌鋒……弁舌において一角の才を持つ。対人交渉時に有利を取れる。
5.科学技術……科学に関する技術について詳しい。旧世界の遺跡探索に有用。



>>15さん
有難うございます。これから気をつけます。
21 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 18:21:52.73 ID:pckQcl9G0
>>19さん
失礼。コンマ安価については、連続取りありとさせて頂きます。
それ以外については、基本的には無しの方向で行きたいと思います。

当レスは安価下とします。
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 18:22:46.10 ID:12/tZh6pO
連邦所属だし5かな
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 18:23:24.56 ID:DMAGwQVDO
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 18:25:11.15 ID:odAHD/1Z0
5かな
25 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 18:28:03.23 ID:pckQcl9G0
技能:科学技術 Lv.1

以上で決定しました。
いよいよ、キャラクターの名前を設定いたします。
決め方については、性別を併記する他には特に制限などありません。
常識と良識に外れていないのであれば、日本語だろうと中国語だろうと英語だろうとドイツ語だろうとラテン語だろうと構いません。
↓1〜↓3の内、最高のコンマ値のものを採ります。
無いとは思いますが、あんまりにあんまりな名前の場合は、次点を採用することになるかもしれません。
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 18:30:29.99 ID:XNe+54wJO
アルジール
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 18:30:58.32 ID:PDqWNtLg0
シャーロット 女
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 18:31:29.38 ID:DMAGwQVDO
メル 女
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 18:31:46.11 ID:XNe+54wJO
スマン女で

かぶってたら>>下
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 18:31:52.63 ID:TUD+1pLEo
メリロン
女性
31 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 18:38:27.72 ID:pckQcl9G0
キャラクター名:アルジール(性別:女)

以上で決定しました。
……該当の安価のコンマ、99のゾロ目ですね。これは……少しオマケを考えます。

最後に、彼女の「求めているもの」を決定致します。
これは要するに、アルジールの最終目標です。
彼女は、これを探し、あるいは達成する為にこそ、危険の少なくない探険家という職を選びました。
では、其処まで彼女を駆り立てているものとは、何でしょうか。
ぱっと思いつく例としては、
「有名になって人を探したい」「単純に冒険が好き」「学者として研究したいものがある」などが挙げられます。

↓1〜↓3の内、最高のコンマ値のものを採ります。此方も、基本的にはどのような内容でも構いません。
それが本当に危険を冒すに足るだけのものならば、問題はありません。
また、理由の説明に必要であれば、細々とした経歴等を書き添えて頂いても結構です。
ただ、進行の都合上、余り人倫から外れたものは、次点採用などでスルーすることになるかもしれません。
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 18:43:01.07 ID:eVqwrTJJ0
ヌブズ
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 18:46:08.59 ID:nJecg4l6O
古代文明と魔術、あらゆる種族が共存していたという伝承のあるかつての王国の痕跡を発見する
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 18:46:10.63 ID:eVqwrTJJ0
↑ミス
新世界の神になるため
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 18:47:08.66 ID:eVqwrTJJ0
>>34>>32のことがミス
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 18:47:29.64 ID:ti1iX0t3O
行方不明の冒険家の姉を探すことと冒険をする事が好きだから冒険をする。
37 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 18:52:06.53 ID:pckQcl9G0
求めるもの:行方不明の冒険家の姉を探す為。また、冒険をする事が好きだから。
判定は>>33>>34、>36から判定させていただきました。

以上で決定しました。上記を統括し、キャラクターの初期設定を確定します。
38 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 18:55:48.21 ID:pckQcl9G0
名前:アルジール(性別:女)
種族:通常種
文明圏:科学文明圏「連邦」

体力:48
膂力;5
器用:8
理知:3
耐久:7
魔力:1
魅力:2
運命:70

種族能力:「観測者」
……任意のタイミングに於いて、一日一回だけ、コンマの数値を最大+−50する事が可能。
  但し、使用時に特殊なコンマ判定があり、この際にある条件を満たすと……?
技能:科学技術 Lv.1

求めるもの:行方不明の冒険家の姉を探す為。また、冒険をする事が好きだから。



以上が、最終的なキャラクターシートとなります。
さて、キャラクターが完成した所で、ちょっと時間を頂いて導入部を書き上げてきます。
次に更新が始まったときが、物語の始まりです。
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 18:57:06.90 ID:XNe+54wJO
頑張ってね
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 19:02:51.72 ID:/zg1DzFYO
冒険 探検 探険
この3つは意味が違うからどれかに統一した方がいいと思うよ。
41 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 19:16:52.05 ID:pckQcl9G0
所要で少し抜けます。20:30までには戻る予定です。
取り敢えず、書き上がった分だけ投稿して離席します。

>>39>>40
レス、またご指摘、有難うございます。
このスレでは、基本的に「探険」で通そうと思います。以降、改訂致します。
42 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 19:17:32.73 ID:pckQcl9G0
栄華を誇った文明が、嘗て在ったと伝えられている。
大地はおろか、遥かな大洋を踏破し、無限の空を支配し、剰え、天の星々をも掌中に収めんとする程の、偉大なる繁栄であったとも。
しかし、全ての繁栄はやがて滅び去るものだという決まりは、この時代から存在していたようだった。
天から降り注いだ禍によって、世界は灼かれ、人々は病魔の餌食となった。
やがてそれは全てを侵し、後に残されたのは、僅かな自然と、荒廃した世界だけだった。

生き残った人々は、長い年月をかけて、世界を再生した。再び繁栄の兆しが訪れ、文明の息吹は、力を増し始めた。

それでも、まだ足りない。嘗てのような厄災が再び起ころうとも、それを跳ね除けるだけの力が、人類には必要だ。
その為には、旧世界の遺物をより多く集め、その科学技術を再興せねばならない。その旗印の元、「連邦」は探険家を募った。

そうして、彼女は、探険家となる切っ掛けを得た。彼女自身の目的を果たす為の手段として。
今まさに、彼女は、危険と神秘に満ちた世界に飛び込もうとしていた……
43 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 19:18:35.37 ID:pckQcl9G0
「連邦」首都、魔都メルシュテル――
十二の区画から成るこの地の玄関口。第十二区画、巨大港湾都市「トラムツキー」に、それはあった。
世界の三大勢力、「連邦」「帝国」「同盟」から共通の認可を受け、全世界に人を派遣し、未知の情報を一手に握るもの。
探険家ギルドである。
連邦が掲げる、旧文明の復興。その為の尖兵として目下活動している探険家達は、皆、此処を最重要の拠点としている。

今や探険家という職は、知る者ぞ知る、一攫千金の手段であった。
野に転がる旧世界の痕跡……遺物などを発見し、それを報告するだけでも、連邦は大枚を叩いてそれを買い取る。
ましてや、遺跡そのものを発見し、その情報を詳細に集めるものがあれば、一生を安泰に暮らせるだけの報酬を得ることも、有り得ない話ではなかった。
野望を追い、或いは、夢を求め、欲望と熱気が渦巻く。
この場所は、それらがすべて集まる、人々の坩堝であった。

そして、その混沌に、身を投じようとするものが、この日も一人。
その姿は、未だ若い少女のもの。
その瞳に映るのは、強い意志。
彼女の名前は、アルジール。新たなる探険家となるものであった。
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 19:58:01.21 ID:thtI3BrB0
安価・コンマのTRPG初めてなんだけど、
アルジール以外にも名前のある冒険者か登場人物って作れるの?
45 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 20:46:30.85 ID:pckQcl9G0
遅れました。そろそろ再開しようと思います。

>>44
そうですね。名前を募ってキャラクターにつけることはする予定です。
そのあたりは、ある程度慣れてきてからにしようかと思います。
46 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 20:52:25.52 ID:pckQcl9G0
「凄い……」
幾本も空へ伸びている、天を摩するように聳える楼閣。
尽きることがないように思われる、街の光。
最近増えてきた、化石燃料を用いた自動車の群れ。
アルジールは、片田舎である故郷で見たこともないような色々のものを、港を降りてからギルドに来るまでに幾つも見て、ため息をついた。
余りに驚いて、疲れたのだ。
彼女の生まれは、連邦のあるエントロフィア大陸、その南部の村であった。
中央の掲げる文明再建のお題目からは遠く離れた、長閑な農村。
村全体で代々引き継ぐ遺物、機械を使って、広がる大地を耕し、牛や羊を育てる……そんな穏やかな暮らしをしていた。
そんな彼女にとって、魔都とまで呼ばれる大都市、メルシュテルの風景というのは、想像すら出来ないものだった。
しかし、そんな事にばかり、気を取られるわけには行かない。
何しろ、今日という日は、彼女にとって、何よりも大切な第一歩を踏み出す為の日だからだ。

ぱちり、と、アルジールは顔を叩く。そして、目の前の建物を見上げる。
それは、彼女が目指して歩いてきた目的地、探険家ギルドの入ったビルそのものであった。
(お姉ちゃん……見守っててね)
一言、胸の中でそう呟いて彼女は、街の様子に似つかわしくない、重厚な木の扉を押し開いた。
47 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 21:05:07.66 ID:pckQcl9G0
「ようこそ、探険家ギルド『連邦』支部へ。ご用件は何でしょうか?」
目に入ったのは、随分殺風景な部屋だった。
一つだけ据えられた高級そうな木製の机と、部屋の隅の階段以外には、何も置かれていない。
妙にピカピカとした石材の様な床は、うっすらと白い光を照り返していた。
そんな無機質な部屋に面食らったアルジールに声をかけてきたのは、例の高級机で、筆を取って何かを書いていた、一人の女性だった。
白い肌、豊かな金髪、ガラスの様な瞳、そして整った顔立ち。
美しいと思う一方、何故か、その姿からは、生気が感じられなかった。
「あ……と。今日此処に来ると手紙を出した、アルジールです」
戸惑いながらも返事をするアルジールに、女性は、暫く顎に手を当て思案する素振りを見せた後、軽く頷いた。
「はい、確かに。一ヶ月ほど前に、南部の村から届いていますね」
そして、ゆっくりと立ち上がった女性は、つかつかと、踵の高い見慣れない靴で床に音を響かせながら近づき、アルジールの前に立った。
少しの沈黙。一体何事か、とまた戸惑うアルジールに向けて、女性は、無表情のまま、手を差し出した。
「ようこそ、アルジールさん。新たなる探険家様。当支部の運営を担当する、『管理者』と申します。どうぞ、宜しくお願い致します」
「あ……はい。よろしくお願いします」
おずおずと手を差し出すアルジール。
ただの挨拶だったと気付き、そして相手が、このギルドの偉い人だとも気付き、驚きながらも、管理者と名乗った女性の手を握った。
何故か、その手は、陶器の様な肌触りで、人肌よりも冷たかった。
48 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 21:28:53.01 ID:pckQcl9G0
「さて、アルジールさん。既に此方では、貴方を探険家として登録する準備が完了しております。煩雑な書類手続きは、もう残っておりません。
 また、先払いでお支払い頂いた契約代も確認しておりますので、当方の用意した宿舎も自由にご利用頂けます」
「はい。それは分かってます」
その後、管理者は、アルジールを伴って階段を登り二階へ上がった。
其処は、待合室のように見えた。複数人が座れるソファと机が何セットか。
上がった部屋の壁際には、文字を浮かび上がらせている、見慣れない黒い板がかけられていた。
彼女たちは、ソファと机のセットを一つ借り、其処で、向かい合うような形で話をしていた。
探険家として活動するにあたっての、諸々の最終確認のようなものだった。
「結構。しかし貴方は、探険家としての経験は全くないとお書きになっていましたね?」
「う、はい。そうです」
「其処で、我々は貴方に対し、幾つかの支援を行う用意があります」
そういった管理者は、何処から取り出したのか、自分の未熟を口に出されて少しバツの悪そうなアルジールの前に、一枚の紙を置いた。
それを覗き込む彼女に、紙に書かれた要項を一つずつ差しながら、管理者は説明を始めた。
「まず、第一に、基本的な活動です。探険家とは、その名通り、探険することを以て家業とする人々の総称です。
 従って、その仕事というのは、未開地域へ出向き、各種遺跡を探索・その情報を持ち帰ることと言えます」
「我々ギルドの役割は、こうした探険家の方に対し、その力量に合った未開地域の情報を提供する他、
 その地域の危険性や天候不順をお知らせすること。そして、集めてこられた情報を買い取り、
 正当な報酬をお支払いすることです」
49 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 21:47:14.54 ID:pckQcl9G0
「えっとえっと……ギルドから貰った情報に従って、探険をして、その情報を報告する。これが基本の流れ、ってこと。ですか?」
「その通り」
元来頭の回転が良くないアルジールは、ゆっくりと管理者の説明を咀嚼しながら、その内容を追っていく。
「尚、此方が買い取るのは基本的に情報ではありますが、それ以外にも、旧世界の遺物の買い取りも行っています。
 また、新人の方が行ける範囲では珍しいことですが、遺跡を発見した場合でも、この情報を買い取る準備があります」
「成る程……」
「因みに、ギルドでは、必要な物品を購買する為の系列店舗を展開しております。
 各文明圏の中枢エリアには、必ずギルドの支部と共に存在しているので、ご入用のものがあればそちらでどうぞ」
「……はい。わかりました」
「後、お伝えすべき事は……」

その後、アルジールと管理者の会話は暫く続いた。
細かい確認事項の群れを前に、アルジールは焦れた。彼女は、一刻も早く、探険に出たい理由があった。
それを邪魔するものに、長々と付き合う事は避けたかった。が、これを聞き漏らして自分に不利益が出るのも面白くない。
結局、そうしたすべての確認が終わったのは、三十分程後のことだった。
同盟や帝国での手続きはもっと楽だと、風の噂に聞いていただけに、我が祖国のことながら、
「発展した文明というのも、ファジーさが欠けてしまうのは良くない点だ」と、内心愚痴を零していた。
50 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 22:23:34.93 ID:pckQcl9G0
「……お疲れ様でした。これで最終確認も終了です。先程頂いた印鑑を以て、完全に手続きは終了致しました。
 これから探険家として、頑張ってください、アルジールさん」
「……ふぁ? あ、はい。どうも」
漸く確認が終了したことに、普段使いもしない頭をフル回転させた事で疲れ果てたアルジールは、心の其処から安堵を示す。
それを余所目に、てきぱきと後片付けをして、管理者は立ち上がり、丁寧に一礼する。
慌てて頭を下げれば、そのまま管理者は一階へと降りていってしまった。
説明の最中、ギルドの設備についても説明を受けたから、何処で何が出来るかは分かる。
しかし、何も放ったらかしにすることはないじゃないかと、憮然として管理者を見送りながら、アルジールは思った。
説明している間も、眉一つ動かさなかった管理者の顔を思い出す。
あの顔は鉄か何かで出来ているのではないかと思うほど、色の無い顔。
説明を聞くのに必死だったから何とも思わなかったが、何やら、自分のことなどどうでも良いと思われている様な気がして、今更だが少し機嫌が悪くなる。
とまれ、これで全ての準備は終わった。ビルの上層階にある宿舎に、既に荷物は運び込まれ、
何なら今からでも其処へ出向いて、仕度をし、探険に発つことも出来る。
ギルド店舗の使い方も承知しているし、不足があれば其処で買える。

準備は出来た。後は、自分が頑張るだけ。
よし、と小さく掛け声を出し、ソファの傍らに置いた荷物を持つ。
これから、私の探険家としての生活が始まるのだ。立ち上がったアルジールは、心持ちを新たにし、これからの予定を考え始めた。
51 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 22:38:11.20 ID:pckQcl9G0
=====此処まで=====

という事で、導入です。自分が遅筆という事に気付いて、こういう形式のSSって向いてないような気が今更ながらしてきました……
明日が早いので、今日はこれで終了としたいと思います。
その代わり、次回以降の進行の仕方について、説明をしておきます。

まず、アルジールが今居るメルシュテルの様な、拠点での行動について。
この期間の行動については、一日を三分割し、時間単位ごとに行う行動を選択安価で決定する、コマンド選択方式を取ります。
拠点内コマンドについては、以下の通り。

1.自室……拠点にある自室に戻り、休息します。出先では此処が「宿屋」等に切り替わります。
2.商店……ギルド系列店舗等を利用します。複数候補がある場合は併記しますが、現状ギルド店舗しか存在しません。
3.調査……特定の物事について、情報を集めます。これから行く地域についての更なる情報を集めるなどです。
4.散策……ぶらぶらと拠点を歩きます。何が出るかはお楽しみ。
5.訪問……特定の人物に会いに行きます。対象は、管理者の様な、固有の人物のみです。
6.受領……ギルドの窓口等で情報を集め、探険場所を設定します。探険の前に、まずはこれです。
7.探険……実際に探険に出向きます。出発前に、荷物等の確認を行えます。
8.移動……今居る拠点から別の拠点へ移動します。連邦の首都から同盟の首都へ、というような感じです。

一日三回、こうしたコマンドを選択し、準備が終わったら探険へ。大体こんな感じです。
実際に探険に出た時、若しくは戦闘時のコマンドについては、その時にお知らせします。

後、こうして地の文たっぷりめで書いてみましたが、この書き方は見づらくないでしょうか……?
自分ではちょっとアレかな、と思ったので、意見があるようでしたら次から書き方を変えます。
また、その他指摘・疑問等あれば、お教え頂ければ、なるべく対応致します。
それでは、今日はこれで。明日の九時頃を目処に再開したいと思います。
お疲れ様でした。
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 22:45:27.53 ID:odAHD/1Z0


あんまり細かく設定を考えなくてもいいと思うよ。
決めすぎると、混乱するだけだから。
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 22:56:46.88 ID:thtI3BrB0
おつ

導入だからこれくらいの文章量でもいいと思う
明日以降って、>>1に茜無くてもいいのかしら
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 23:06:47.67 ID:RIYh0dnYO
読みにくさは改行したら多少は緩和できるけど確かに地の文が多いなとは感じた
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 00:00:14.88 ID:ZfSc9wfto
本編よりもシステムメッセージの方が読みやすいね
地の文の量は全然気にならないけど 1〜2つぐらい改行した方が良いかな?
56 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 18:59:38.76 ID:tEWu+UL60
ちょっと早めに時間が出来そうなので、八時から八時半の間に始めようと思います。
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 20:20:59.31 ID:KUJTAh+n0
おつ

書き溜めてるのね
58 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 20:28:51.93 ID:tEWu+UL60
こんばんは。そろそろ始めようと思います。
次のレスからスタートです。
ご意見頂いた皆さん、有難うございます。これから書き方の参考とさせて頂きます。

>>57さん
普通のSSなら書き溜めも出来たのでしょうが、安価を挟まないで終わると書けないですねこれ……
次回以降気をつけます。

後、今気づいたんですが、名前と性別決定の時に決めていただいた方、名前を書いたレスと性別を追記したレス、両方ともがゾロ目ですね……
昨日言ったオマケ、更に追加しておこうと思います。

=====此処から=====
59 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 20:31:41.48 ID:tEWu+UL60
4月1日 1/3

「さて、どうしようか?」

アルジールはどうする?

1.自室
2.商店
3.調査
4.散策
5.訪問
6.受領
7.探険
8.移動

安価:↓2
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 20:34:22.67 ID:nROVTV2Oo
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 20:37:25.54 ID:5Yj98UpDO
62 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 20:52:09.69 ID:tEWu+UL60
「……うん。早速、探険先を紹介してもらおう。少しでも多く経験を積まなきゃ」

アルジールは、直ぐに答えを出した。元々、その為に此処まで来たのだ。早速探険に出たいと思っていた所でもある。
此処は、情報をさっさと貰って、探険をしに行ってみようと思い、ビルの一階へ向かった。

「……おや。先程ぶりです、アルジールさん。もうお出かけですか?」

先程別れたばかりの、管理者。無表情な顔のままで、もう机に向かって、先程のデスクワークの続きをしているようだった。
先程管理者から聞いた説明を、もう一度思い出す。探険先の情報提供要請は、基本的にはギルド支部の長に願い出ること。
では、それを今から試してみようじゃないかと、アルジールは切り出した。

「いえ。出かけるんじゃなくて、早速探険を紹介してもらいたいんです」
「早速ですか。成る程、熱心な方です。それでは、貴方に適した場所を探してみましょう」

そう言うと、管理者は筆を置いて目を閉じ、そのまま固まってしまった。
一体何をしているのだろうか? 不思議に思い、目の前で手を振ってみるなどするが、うんともすんとも言わない。
まさか居眠りか、と思い始めた頃、ゆっくりと彼女は目を開き、アルジールに告げた。

「お待たせしました。貴方に今回ご提供させて頂く場所は……」



コンマ安価:直下
探険先を決定する為のコンマです。難易度は変わらないので、気楽にどうぞ。
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 20:52:33.36 ID:nkAkB/u00
64 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 21:05:16.66 ID:tEWu+UL60
「……『霧の高原』ですね」
「『霧の高原』……」

そう言うと、管理者は、何処からともなく紙を一枚取り出した。『霧の高原』について、どうやら書かれているもののようだった。

「霧の高原は、このトラムツキーから西方、大陸西岸へ向かう大鉄道の線路の途中通過する地点です」
「鉄道敷設の為に一部分だけを切り開いてから、小規模な職工の為の村が出来ましたが、それ以降、大きく発展していないエリアです。
 資源が多くないこともあり、開発の手も伸びていない。従って、未踏地域も広い」
「ただ、近隣で魔物や悪魔の発見情報はありません。魔人の縄張りからも離れていますので、安全なことは間違いないと思われます」
「鉄道による交通の便、安全性などを鑑みて、この地は貴方に適切な場所かと思います」

説明を聞きながら、手渡された紙を読む。確かに、大きな危険もなさそうであり、これなら新入りのペーペーにも探険ができそうである。

「わかりました。有難うございます」
「頑張ってください。報告、お待ちしていますよ」



=====INFO=====
探険先に『霧の高原』が追加された。
65 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 21:06:33.97 ID:tEWu+UL60
4月1日 2/3

「霧の高原……か。どんな所なんだろう」
「さて、どうしようか?」

アルジールはどうする?

1.自室
2.商店
3.調査
4.散策
5.訪問
6.受領
7.探険
 (1)霧の高原
8.移動

安価:↓2
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 21:07:30.17 ID:ycMhqNMjo
3
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 21:12:17.44 ID:nROVTV2Oo
68 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 21:14:36.68 ID:tEWu+UL60
「……ちょっと、調べ物でもしてみようかな」
「何を調べようか……」

何について調べる?

安価:直下
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/02(月) 21:15:40.92 ID:KUJTAh+n0
職工の村に付いて
70 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 21:25:45.72 ID:tEWu+UL60
「職工……要するに、鉄道工事をする人、ってことだよね。その村が向こうにはある」
「……多分、暫くの拠点にする場所だろうし、少し調べてみよう」

そう思い立ったアルジールは、ビルの中に併設された図書館へ向かい、情報を調べてみることにした。
普段使いもしない頭を使って知恵熱を出しかけたものの、時間をかけて探した結果、村の事を取り上げた、少し古い新聞の記事を見つけた。

「何々……鉄道工事中、旧世界遺物を発見? 時価にして……えっ、2000ドラール? すっごい」
「現地の職工に曰く、辺りに似たようなものが転がっていたが、遺物とは思わず無視していた。これからはどんどん集めたい……へぇ」

どうやら、職工の村では過去に、多数の遺物が発見されたとのこと。昔のことだから、もうそれらは全て回収されているだろうが、
もしかしたら、おこぼれにくらいは預かれるかもしれない。彼女はそう思った。
71 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 21:26:26.83 ID:tEWu+UL60
4月1日 3/3

「いい情報を手に入れたわ……」
「さて、どうしようか?」

アルジールはどうする?

1.自室
2.商店
3.調査
4.散策
5.訪問
6.受領
7.探険
 (1)霧の高原
8.移動

安価:↓2
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 21:27:25.47 ID:v5Zsy5ORo
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 21:31:00.39 ID:5Yj98UpDO
74 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 21:47:49.72 ID:tEWu+UL60
「……調べるのに夢中になってた。もう夜だ」

伸びをしたアルジールは、図書館の窓から、沈む夕日の陽射しを浴びた。
メルシュテルの夜は、夜ではない。そんな話を、此方に出てきた人間に聞いたことがある。どういうことなのか、前々から気になっていたことだった。

「……どうしよ。ちょっと、街を見て回ってみたりしようかな」

思い始めると、早い。元々、考えるより身体が先に動く質だ。
そのまま彼女は、一度部屋に戻り、服などの仕度をしてから、街へ繰り出した。
75 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 22:02:19.76 ID:tEWu+UL60
「ほわぁ……」

結論から言えば、驚き。その一言に尽きた。
夜がない、とは、夜が来たと思えないほど、街全体が明るいことを指していた。
曰く、これは電灯という遺物の技術を再現した結果らしい。
太陽の光ではなく、蒸気機関などを使って、機械を動かすエネルギー(電気というらしい)を作り、それで以て闇夜を照らす。
田舎娘には、想像もつかないほど、連邦という国の技術の復興は進んでいたようだ。
こんな、魔法の様なことが起こせるなんて。ただただ、呆然と光を放つビルを眺めるアルジール。
大通りの隅に佇みながら浮かべた、ぼんやりとした表情は、彼女の心情を良く表していた。

「やはり、珍しいかな」
「――え?」

そんな時、突然、そんな声が聞こえた。自分の直ぐ後ろである。
振り返ってみるが、誰もいない。聞き間違いかと思うが、また声が聞こえてくる。

「お嬢さん、下だ下だ」
「し、下?」

言葉どおり、下を見てみる。
すると、其処には奇妙なものがあった。
いや、居た。
とても小さい、手のひらに乗りそうな程の、人らしい何か。

「……!?」
「おぉ、やはり驚かせてしまったか。済まないね」
76 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 22:20:06.38 ID:tEWu+UL60
「こ、こ、こび、小人……?」

驚きながら、それを指差す。
小人。古い本やおとぎ話に出てくる、不思議な存在。それが、此処に?
思わず、自分の頬をつねるが、現実は変わらない。確かに、目の前のそれは、そこにいる。

「そうとも、私はゆめまぼろしではない。君の見た夢という訳ではないから、安心なさい」
「あ……は、い」

小人から、深みのある落ち着いた声で宥められ、少し落ち着く。
よく見てみると、その小人は、幾らか歳を取った老人の様な出で立ちだった。
その人好きのする赤ら顔についた、真ん丸の団子鼻が、柔らかい印象を与えていた。
アルジールは、腰を下ろして、なるべく小人と視線を合わせて、尋ねた。

「その、貴方は?」
「これは失礼。私はしがない小人。まぁ、『団子鼻』とでも呼んでおくれ」
「はぁ、団子鼻さん。あの、団子鼻さんは、私に何か用なんでしょうか?」
「うん、そうだなぁ。用というか、自己紹介をしておこうかと思ってね」

団子鼻を名乗った小人は、アルジールに言った。
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