ヴィーネ「ドッキリを」サタ―ニャ「仕掛けるわよ!」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/27(金) 23:49:38.61 ID:RkYNFdvc0


ーサタニキア邸―


サターニャ「はあ……暇ね……」

サターニャ「何か面白いことはないかしら」

サタ―ニャ「……」

サタ―ニャ「そういえば……今日はラフィエル来ないわね。どうしたのだろう?」

サターニャ「何時もなら勝手に家に入ってくるのに」


サタ―ニャ「…………」ハッ

サタ―ニャ「いや! 別に寂しいから来て欲しいわけではないけど!!」

サタ―ニャ「……」

サタ―ニャ「暇だしテレビでも見ましょうか」ピッ




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1509115778
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/27(金) 23:51:09.42 ID:RkYNFdvc0



『では、今からドッキリを仕掛けたいと思います!』ワーワー パチパチパチ


『本日のドッキリ企画はこちら!』ババン




サタ―ニャ「ドッキリ? ふーん、下界のテレビ番組はくだらないことやっているのね」

サタ―ニャ「まあ、暇だから見てあげましょうか」





〜テレビ視聴後〜


サターニャ「……」キラキラ

サタ―ニャ「なにこれ! 面白そう! 私もやってみたい!」

サタ―ニャ「明日、学校で誰かにしましょう!」


3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/27(金) 23:52:49.42 ID:RkYNFdvc0


―翌日 学校―


ヴィーネ「ドッキリ?」

サタ―ニャ「そう、ドッキリ! ヴィネット、一緒にしましょう!」

ヴィーネ「……私は遠慮しとこうかしら」

サタ―ニャ「ええー!! なんでよ! 絶対面白いわよ!」

ヴィーネ「ごめんね……ドッキリとかはあんまり乗り気がしないのよ」


サタ―ニャ「そう……面白いイベントだと思うんだけどな」

ヴィーネ「……」ピクッ

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/27(金) 23:54:47.82 ID:RkYNFdvc0


サタ―ニャ「もしかしたら……ドッキリで驚かせることで、魔界からの仕送りも上がるかもしれないわね」


ヴィーネ「……」ピクピクッ


サタ―ニャ「一番の面白い所は……仕掛けた相手の反応が分かることね!」


ヴィーネ「……」


サタ―ニャ「残念ねー、ガヴリール達の普段見られない表情が見れるチャンスかもしれないのにねー」チラチラッ


ヴィーネ「!!」



サタ―ニャ「そっかー、それじゃあ別の人と「サタ―ニャ」」ガシッ

ヴィーネ「ドッキリをするわよ!」

サタ―ニャ「ヴィネット!!」

サタ―ニャ「その言葉を待ってたわ!」


5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/27(金) 23:56:44.49 ID:RkYNFdvc0


ヴィーネ「ところで、ドッキリするのはいいんだけど、最初は誰にするの?」

サターニャ「まだ決めていないわ!」

ヴィーネ「まあ、そうだと思ったわ。ただ、相手を傷つけたり、不快な思いを抱かせたりするようなドッキリはやめましょう」


サターニャ「勿論よ! あくまで娯楽の一種だからそんなことはしないわ!」

ヴィーネ「ふふ……サタ―ニャのそういうところ好きよ」クスッ

サタ―ニャ「そ、そんなことよりさっさと考えるわよ///」プイッ

6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/27(金) 23:58:31.19 ID:RkYNFdvc0


ヴィーネ「そうね……ドッキリは初めてだから、最初は簡単なことからしましょう」

サタ―ニャ「簡単なドッキリね……あっ」

ヴィーネ「? どうしたのサターニャ?」

サターニャ「ヴィネット! 最初のターゲットを見つけたわよ!」ビシッ




黒奈「……」テクテク




ヴィーネ「あれは……黒奈ちゃんね」


ヴィーネ「!」ピコーン


ヴィーネ「そうだ! サターニャ、―――――――――」ゴニョゴニョ


サターニャ「ふんふん…………いいわね! その案採用!」


7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/27(金) 23:59:35.13 ID:RkYNFdvc0



ヴィーネ「それじゃあ、黒奈ちゃんに」サターニャ「ドッキリを仕掛けるわよ!」



ヴィネ・サタ「「おーー!!」」




8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/28(土) 00:01:16.71 ID:uOqsmFh50
次回は黒奈ちゃんからです
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/29(日) 13:33:54.12 ID:Kdeb973/0


黒奈「……」テクテク

サターニャ「……」キョロキョロ

黒奈「……?」

黒奈(あれは…………胡桃沢先輩。周囲を警戒してどうしたんだろう……?)





黒奈「あの……胡桃沢先輩……」

サタ―ニャ「ひいっ……!」ビクッ

黒奈「」ビクッ


10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/29(日) 13:35:04.38 ID:Kdeb973/0


サターニャ「な、なんだ……黒奈ね」

黒奈「……」

黒奈「先輩……どうかしました……?」

サターニャ「えっ!? い、いやなんでもないのよ!」

サターニャ「黒奈でよかったわ」ボソッ



黒奈「!! 今、(『黒奈でよかった』って言った……何か悪い予感が……)」


黒奈「先輩……なにかありました……? よかったら私に……話してくれませんか?」

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/29(日) 13:35:55.30 ID:Kdeb973/0


サターニャ「……」

黒奈「……」

サターニャ「ヴィネットを……」

黒奈「……?」

サターニャ「ヴィネットを見なかった?」

黒奈「月乃瀬先輩ですか……?」

サターニャ「そ、そうよ……こっちに来なかった?」

黒奈「月乃瀬先輩は来ていませんが……なにかあったんですか?」

12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/29(日) 13:37:24.16 ID:Kdeb973/0


サターニャ「えっ……えーとね……実は」



「あっ! サターニャここにいたのね♪」



サターニャ「ヴぃ、ヴィネット!?」

黒奈「月乃瀬先輩?」クルッ




悪魔姿のヴィーネ「あら、黒奈ちゃんもいたのね」ゴゴゴ…




黒奈(なんで……悪魔の姿になっているの? それに……この禍々しい雰囲気は……)ゾクッ


ヴィーネ「もう……サターニャったらなんで逃げるのよ!」

サターニャ「ご、ごめんなさい! も、もう悪いことはしませんから!」ブルブル

13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/29(日) 13:38:25.46 ID:Kdeb973/0


ヴィーネ「駄・目・よ♪ あんなことしたら罰を受けなきゃ! だからね……」





ヴィーネ「死んで償え」 ドスッ




サターニャ「えっ……」グサッ


サターニャ「ヴィ、ヴィネット……なんで……」ドサッ


14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/29(日) 13:39:23.86 ID:Kdeb973/0


黒奈「!?」

黒奈(月乃瀬先輩の三叉槍で胡桃沢先輩を……刺して……)ガクガク


ヴィーネ「さて……次はあなたの番ね。黒奈ちゃん」

黒奈「わ、私……?」ブルブル

ヴィーネ「そうよ。目撃者も一緒に始末するのは常識でしょ?」

黒奈「そんな常識……聞いたことないです……」ジリジリ

ヴィーネ「そう……まあ、サターニャと一緒に居たのが運の尽きね」

黒奈(ロンギヌスの槍……駄目……! 間に合わない……!)





「さようなら、黒奈ちゃん」シュンッ




15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/29(日) 13:40:27.83 ID:Kdeb973/0


黒奈「……っ!」ギュッ


黒奈「……」


黒奈「…………」


黒奈「………………?」チラッ




ヴィーネ「黒奈ちゃん!」サターニャ「黒奈!」


「「ドッキリ大成功!!」」



16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/29(日) 13:41:45.78 ID:Kdeb973/0



黒奈「……え?」

サターニャ「どうだった? 私達のドッキリは!」

ヴィーネ「初めてのドッキリだけど上手くいったかしら?」

黒奈「……」

ヴィーネ「? 黒奈ちゃん?」

黒奈「……」ポロポロ


ヴィーネ・サタ((な、泣いてるー!?!?))


ヴィーネ「あ、あの……ごめんなさい黒奈ちゃん!」ペコッ

サターニャ「も、もしかして魔界ジョークの度を過ぎていたかしら?」アワアワ

黒奈「いえ……違うんです……」

黒奈「これがドッキリで……本当によかったです」グスッ

ヴィーネ「ごめんね…‥黒奈ちゃん」

サターニャ「……やりすぎてごめん」


17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/29(日) 13:43:09.68 ID:Kdeb973/0


―――――――――――― 
――――――― 
――――


黒奈「それで……なぜあんなドッキリを?」

サターニャ「昨日テレビ番組でドッキリ企画をやっていてね。それで、面白そうだから誰かにしようと思ったの」

ヴィーネ「私も誘われて……サターニャと一緒にやることになったわ」


黒奈「そうでしたか……あっ」

黒奈「そういえば……さっき胡桃沢先輩に槍が貫通してたような……?」

サターニャ「ああ、魔界通販で手に入れたドッキリグッズね! 貫通したように見せることが出来るのよ!」

ヴィーネ「本当に魔界通販は変な物を売っているわね」

サターニャ「他にも色々あるから試したいわね!」


18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/29(日) 13:44:01.14 ID:Kdeb973/0


黒奈「……他の人にもドッキリするんですか?」

ヴィーネ「今のところ実行しようと考えているのは、ガヴ、ラフィ、タプちゃんね」

黒奈「!!……頼みたいことがあります」

ヴィーネ「なにかしら?」

黒奈「千咲にドッキリをする時は……私も混ぜてください」

サターニャ「いいわよ! 私達の助手として働いてもらうわ!」

ヴィーネ「もう! サターニャ!」


黒奈「ありがとうございます……では……」ペコリッ スタスタスタ


19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/29(日) 13:50:44.12 ID:Kdeb973/0


サターニャ「……」

ヴィーネ「……」

サターニャ「ねえ、ヴィネット。感想はどう?」

ヴィーネ「……そうね」

ヴィーネ「さっきのはやり過ぎたけど……楽しかったわ!」

サターニャ「そうでしょ、そうでしょ!」

ヴィーネ「それで……次は誰にする?」ワクワク

サターニャ「結構、乗り気じゃない。うーん……次は」



サターニャ「ラフィエルね!」



ヴィーネ「ラフィか……勘がよさそうだから、気づかれないように注意しないとね」

サターニャ「大丈夫! 私に任せなさい!」

サターニャ「ラフィエルにするドッキリはすでに考えているわ! とっておきのをね!」


ヴィーネ「そう……それならラフィに仕掛けるわよ!」


20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/29(日) 17:45:32.93 ID:c06eTfqZO
期待
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 00:06:31.33 ID:AnteL2Q30

―――――――― 
――――― 


―放課後 廊下―


ラフィエル「……」スタスタ

ラフィエル「サターニャさん達はどこに行ったのでしょうか……」スタスタ

ラフィエル「ヴィーネさんと急いで、教室を出ていくのは見かけましたが……中々お二人は帰ってきませんね」

ラフィエル「鞄は置いてありましたね……まだ、下校してないと思うのですが」

ラフィエル「……」

ラフィエル「仕方ないです、千里眼を使いましょう……ただ、これ結構疲れるんですよね」センリガンハツドウ


22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 00:07:43.18 ID:AnteL2Q30


ラフィエル(昨日は私用でサターニャさんの家には行けなかったので、今日は訪問したいですね)

ラフィエル(最近は勝手に家にお邪魔しても、邪険に扱われることはなくなりました。大きな進歩ですね)

ラフィエル(……もっと、サターニャさんと仲良くなりたいな)


ラフィエル「あっ、見つけました」



ヴィーネ『―――――』

サターニャ『――――――』

ヴィーネ『―――――』



ラフィエル「ん? 私達の教室にいますね……さっきまで、居なかったはずですが……」

ラフィエル「こんな時間に誰も居ない場所で、何を話しているのでしょうか?」

ラフィエル「……とりあえず、教室に向かいましょう」スタスタ



23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 00:09:13.51 ID:AnteL2Q30


―教室手前―


ラフィエル「さて、このまま入ってもいいのですが……それでは面白くないので、盗み聞きしましょう!」

ラフィエル「わたし、気になります!」ヒョコッ




ヴィーネ『サターニャ……具合はどう?』

サターニャ『ええ……前より、随分とよくなったわ』

ヴィーネ『そう……あまり無茶しないでね』

サターニャ『分かっているわ』




ラフィエル(……? サターニャさんは風邪でしょうか? 体調が悪いとは珍しいですね)


24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 00:10:26.31 ID:AnteL2Q30


ヴィーネ『……グスッ……ヒック』



ラフィエル(……ん?)



サターニャ『ヴィネット……泣かないで……私は大丈夫だから……ね?』

ヴィーネ『うん……そうね』

ヴィーネ『ごめん……サターニャが一番つらいのに……私ったら』ゴシゴシ

サターニャ『……ありがとう。その優しさでまだまだ頑張れそうよ』ニコッ

ヴィーネ『サターニャ……』



ラフィエル(……)


25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 00:13:28.83 ID:AnteL2Q30


サタ―ニャ『……』

ヴィーネ『……』

ヴィーネ『なんで……なんでサターニャなのかな……?』

サターニャ『……分からないわ。まっ、今更落ち込んでも仕方ないわ!』

サターニャ『だから、あんた達はもっと笑っていなさい!』


ヴィーネ『……』

ヴィーネ『……笑えないわよ』


サターニャ『……』


ヴィーネ『だって……! だってサターニャの命が……!』

ヴィーネ『残り一か月だなんて……あんまりじゃない!』




ラフィエル「……………………えっ?」


26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 00:15:01.49 ID:AnteL2Q30


サターニャ『こればっかりは仕方ないわね……ただ、最後の時間をあんた達と一緒に過ごしていたい』

ヴィーネ『サタ―ニャ……』ポロポロ

サターニャ『だから元気を……ゴホッ、ゴホッ!』ビチャッ

ヴィーネ『さ、サターニャ……あなた、血が……』

サターニャ『今日は大丈夫だと思ったんだけどな……』ハアハア

ヴィーネ『わ、私保健室から救急箱取ってくる! それまで待っていて!』

サタ―ニャ『うん……お願い』ハアハア



ガラガラ



ラフィエル(ヴィーネさんがこっちに来る! どこかに隠れないと!)サッ



タッタッタッ……



ラフィエル「……」

ラフィエル「サターニャさんの命が残り一か月……?」

ラフィエル(それでは……サターニャさんは今まで無理をして……)


27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 00:16:31.66 ID:AnteL2Q30



サターニャ『はあ……はあ……』ドサッ




ラフィエル「!! さ、サターニャさん!」ガラガラ ダッ



サターニャ「……ラフィエル?」ハアハア

ラフィエル「だ、大丈夫ですか!? サターニャさん!」

サターニャ「大丈夫よ……これくらい大したことないわ……それよりも」

サターニャ「あんた、もしかして……さっきの話を聞いてたの?」

ラフィエル「そんなことどうでもいいです!」

ラフィエル「なぜ……! なぜ、今まで黙っていたんですか!」

サターニャ「……迷惑を掛けたくなかったのよ。それに……皆と一緒に居る時間を大切にしたかった……」

ラフィエル「……っ!」ギュウウ

サターニャ「ラフィエル……苦しい」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 00:17:56.34 ID:AnteL2Q30


ラフィエル「……」グスッ

サターニャ「泣かないでよ、ラフィエル……あんたに泣き顔なんか似合わないわよ」

ラフィエル「サターニャさん……」ギュウウ

サターニャ「なに……? ラフィエル」

ラフィエル「私……今まで、サターニャさんに迷惑を……!」

サターニャ「言わなくていいわ。あんたに……迷惑を掛けられた覚えはない……」


ラフィエル「で、でも……! 私は……! 勝手に家に入ったり、いじったり……!」グスッ

ラフィエル「サターニャさんの……っ! 優しさに甘えて……っ!」ポロポロ

ラフィエル「好き勝手にやって……っ! それで……!」ポロポロ

サターニャ「あはは……何言ってるのよ……いつも構ってくれるあんたは……」


サタ―ニャ「私にとって支えになっていたのよ」


29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 00:19:23.69 ID:AnteL2Q30


ラフィエル「……っ!」

ラフィエル(今、ようやく理解した……私はサターニャさんのことを……)


ラフィエル「サターニャさん」

サターニャ「……なに?」


ラフィエル「好きです……」


サターニャ「そう……あんたの口からそんな言葉を聞けるなんて……嬉しいわね」

ラフィエル「好きです。あの時、お会いしたあの日から……ずっと……」


30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 00:20:48.07 ID:AnteL2Q30


サターニャ「……ありがとう。本当にありがとう……それしか言葉に……でき……ない……」ガクッ

ラフィエル「サターニャさん?」

ラフィエル「サターニャさん!」ユサユサ


サターニャ「」


ラフィエル「……」

ラフィエル「サターニャさん……」

ラフィエル「あ……ああ……」

ラフィエル「ああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

ラフィエル「サターニャさん……っ! サターニャさん……っ!!」


31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 00:21:39.72 ID:AnteL2Q30


ヴィーネ「ラフィ……」

ラフィエル「ううううううぅぅぅぅぅ……」ポロポロ

ヴィーネ「え、えっーと……」オロオロ

サターニャ「ラフィエル」ムクッ

ラフィエル「………………え?」




サタ―ニャ「ドッキリ大成功!!」



ヴィーネ「ドッキリ大成功……」ボソッ

32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 00:22:37.03 ID:AnteL2Q30


ラフィエル「……」

ラフィエル「……え? サターニャ……さん?」

サターニャ「ふふーん! 引っかかったわね!」

ラフィエル「えっ……? え?」

ヴィーネ「あの……混乱する気持ちは分かるわ。その……これは全部……」



ヴィーネ「ドッキリなの……」


33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 00:23:25.66 ID:AnteL2Q30


ラフィエル「………………は?」

サターニャ「なーはっはっはっ!! わが策略に見事に引っかかったわね! ラフィエル!」

ラフィエル「あの……もしかして全部……」

ヴィーネ「ええ、全部作り話よ……サターニャは健康よ」

ラフィエル「」

サターニャ「どうかしら? 騙された気分は―――――」ドサッ

ラフィエル「良かった……! 本当に良かったです……っ!」ギュウウウウウ

サターニャ「ちょ、ちょっと!? 苦しいわよ! 離れなさいよ!」ジタバタ

ラフィエル「嫌です! 離しません!」ギュウウウ


34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 00:32:28.39 ID:AnteL2Q30


―少し前―


ヴィーネ「え? ラフィには病気ドッキリ?」

サターニャ「そうよ! どんな反応するか楽しみじゃない!」

ヴィーネ「それはいいんだけど……サターニャがするのよね?」

サターニャ「当たり前じゃない! ラフィエルには今まで、からかわれてきたからね! これは仕返しよ!」

ヴィーネ「上手くいくかしら……相手はあのラフィよ?」

サターニャ「問題ないわ! 魔界通販で買った舞台用の血糊があるからね! これで騙せるわ!」

ヴィーネ(本当、変なものばっかり売っているわね)

サターニャ「後は……演技でカバーよ!」

ヴィーネ「……まあ、やってみましょうか」

ヴィーネ(すぐにボロをだして、見抜かれそうとは思うけど……)

35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 00:35:25.16 ID:AnteL2Q30


―現在―


ヴィーネ(まさか、騙せるとは思わなかったわね。それに……サターニャの演技が予想以上に上手でびっくりしたわ)



ラフィエル「ゴホン……それで、昨日のテレビ番組に影響されてあんなことを……」

サターニャ「ええ……! あんたの普段見せない顔が見れて良かったわ!」

ラフィエル「えっ///」

ラフィエル「あ、あはは……そうですね///」

サターニャ「ん? 顔赤らめてどうしたのよ?」

ラフィエル「いえ、少し思い出しまして……///」

ヴィーネ(あんな状況とはいえサターニャに告白したからね。今はとても恥ずかしいでしょうね)

36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 00:37:06.44 ID:AnteL2Q30


サターニャ「それにしても」

ラフィエル「はい?」

サターニャ「あんたが私のことを(友達として)好きだとは思わなかったわ!」

ラフィエル「」


ヴィーネ(サタ―ニャああああああ!!! ここでそれを言うの!?)


サターニャ「私もあんたのこと(友達として)好きよ?」

ラフィエル「……っ!」

ラフィエル「すみません、今日は用事があるので帰ります!」バサッ  シュン

サターニャ「ちょ、ちょっと!? ラフィエル!?」



サターニャ「……神足通まで使って早く帰りたいなんて、よっぽどのことがあるのね」

ヴィーネ「そうね……そっとしておいてあげましょう」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ(ラフィ頑張れ!)


37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/31(火) 00:37:39.70 ID:AnteL2Q30
今日はここまでです
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/31(火) 00:57:21.22 ID:8SqGGqvN0
カップル成立
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/02(木) 07:29:55.47 ID:G//8mC17O
面白い!続き待ってます
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/04(土) 23:27:52.45 ID:MNQts5mDO
素晴らしい…
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/05(日) 01:26:39.15 ID:r8zdlTbH0


―翌日―


サターニャ「おはよう! ヴィネット! ガヴリール!」

ヴィーネ「おはようサターニャ」

ガヴリール「朝っぱらからうるさい奴だな。もう少し静かにしろ」

サターニャ「朝から元気がない奴に言われたくないわよ!?」




ラフィエル「皆さんおはようございます」スタスタ

ヴィーネ「おはようラフィ」

ガヴリール「おーす」

サターニャ「あら、ラフィエル! おはよう!」

ラフィエル「!!」

ラフィエル「お、おはようございます。サターニャさん///」モジモジ

サターニャ「ん? どうしたのよ?」

ラフィエル「い、いえなんでもありません///」アハハ

ガヴリール「?」

42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/05(日) 01:32:34.56 ID:r8zdlTbH0
――――――― 
―――――
――― 



―昼休みー


サターニャ「それでヴィネット……! 次は誰にする?」

ヴィーネ「誰にするって……ドッキリのこと?」

サタ―ニャ「そうよ! ラフィエルの意外な一面も見れたから、他の天使共にも期待が高まるわね!」

ヴィーネ「そうね……(ラフィはあなたに告白したからね。気づいてないでしょうけど)」

ヴィーネ(……まあ、ここまでやったから最後までしましょう!)




ヴィーネ「次は……タプちゃんでどう?」

サターニャ「……いいわね! そして最後にガヴリールね!」

ヴィーネ「タプちゃんには何をしましょうか……」ウーン

サタ―ニャ「タプリスにしたら面白いこと……」

43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/05(日) 01:35:01.34 ID:r8zdlTbH0


???「……」

???「月乃瀬先輩……胡桃沢先輩……」

???「私に……任せて下さい」



ヴィーネ・サタ「「!?!?」」クルッ


黒奈「……」


サタ―ニャ「黒奈!」 ヴィーネ「黒奈ちゃん!」



黒奈「ドッキリはすでに考えています……」

サターニャ「ちょっと! いきなり出てこないでよ!」

黒奈「あっ、すみません……」

44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/05(日) 01:36:07.45 ID:r8zdlTbH0


ヴィーネ「そういえば黒奈ちゃん、タプちゃんの場合はドッキリに参加したいって言ってたわね」

黒奈「はい……なので私に……」

サターニャ「いいわよ! 今回の仕掛け人は黒奈が主役ね!」

黒奈「ありがとうございます……」ペコッ

ヴィーネ「それで……タプちゃんに仕掛けるドッキリはどんなものかしら?」



黒奈「はい……」ゴニョゴニョゴニョ



黒奈「これで……千咲を驚かせます……」




45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/05(日) 01:37:37.81 ID:r8zdlTbH0


サターニャ「……」

ヴィーネ「……」


黒奈「駄目…‥ですか?」

サタ―ニャ「駄目じゃないけど……」

ヴィーネ「黒奈ちゃんはそんなことできるの?」

黒奈「できます……任せて下さい……」

ヴィーネ「……分かったわ! 次はタプちゃんね!」

サターニャ「それじゃあ、放課後の掃除時間にドッキリを開始するわよ!」

ヴィーネ「おー!」

黒奈「……」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/05(日) 01:39:21.02 ID:r8zdlTbH0


―放課後 掃除中―


タプリス「……」サッサッ

黒奈「……」サッサッ


タプリス(また、黒奈さんと同じ掃除場所ですか……もう馴れましたけど)

タプリス(初めの頃、一緒の掃除場所に配属された時よりも、黒奈さんのことは分かってきたと思います)

タプリス(まあ……悪い人でないことは確かですね)

タプリス(ただ……黒奈さんは悪魔なので気を抜いたりはしません!)フンス!

47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/05(日) 01:41:39.80 ID:r8zdlTbH0


黒奈「千咲……」

タプリス「ひゃあっ!!」ビクッ

黒奈「手が止まってる……」

タプリス「あっ……すみません! 少し考え事を……!」サッサッサッ

黒奈「……気にしないで」


タプリス(そうですね……黒奈さんの言う通り、今は目の前のことを終わらせましょう!)サッサッ


―――――――ヒュウウウ


タプリス(ん? 何の音ですか?)チラッ


―――ゴツン


黒奈「」バタン

タプリス「!?」



48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/05(日) 01:43:31.12 ID:r8zdlTbH0


タプリス「な……なっ……!」


タプリス(た、大変です! 黒奈さんの頭に野球ボールが直撃しました!)

タプリス(す、すぐに起こさないと……!)


タプリス「だ、大丈夫ですか!? 黒奈さん!」ユサユサ

黒奈「……うーん」

タプリス「!!」

タプリス(良かったです……意識はありました……)ホッ


黒奈「……」パチッ


タプリス「黒奈さん! どこか痛むところはないですか!? 痛かったら保健室に「千咲!」――――」チュッ


タプリス「……」

タプリス(!?!?!?!?)

黒奈「千咲! 大好きだよ!」スリスリ

タプリス「」


49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/05(日) 01:47:33.05 ID:r8zdlTbH0


―物陰―


ヴィーネ「!?!?!?!?」


サタ―ニャ「!?!?!?!?」


ヴィーネ「だ、誰よ! あれは!」ヒソヒソ

サターニャ「し、知らないわよ!! もしかして……魔界通販で買ったあのボールに不具合が……?」

ヴィーネ「そ、そうだとしたらそれって不良品じゃない!」

サターニャ「うーん、おかしいわね……例え、剛速球で投げて当たっても、まったく痛くない素材だと聞いたんだけど……」



50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/05(日) 01:48:24.92 ID:r8zdlTbH0
少し展開に悩んでいたので遅れました
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/05(日) 09:54:52.32 ID:i5c6JnpC0
ちゃんと見てるから大丈夫やで
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 00:39:52.83 ID:CBiAFgaP0


タプリス「」


黒奈「……千咲?」


タプリス「」


タプリス「」ハッ


タプリス「く、黒奈さん/// あ、あなたなんてことを……///」

黒奈「……千咲は嫌だった?」

タプリス「い、いえ嫌ではないですが……///」ドキドキ

53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 00:41:10.22 ID:CBiAFgaP0


黒奈「そう♪ それなら良かった!」


タプリス「……!」

タプリス(普段クールな黒奈さんとは違って活発で明るい性格ですね/// すごく可愛いです///)

タプリス(…………はっ! わ、私には愛しの天真先輩がいます! これ以上、黒奈さんの好き勝手にはさせません!)


タプリス「なんとかして黒奈さんを戻しましょう!」フンス

黒奈「千咲? どうしたの?」キョトン

タプリス「こっちの話ですよ、黒奈さん」



タプリス(さて……黒奈さんがおかしくなった原因は、あのボールが関係してますね)チラッ

タプリス(ボールによる激突の衝撃でおかしくなったのなら、もう一度衝撃を加えれば元に戻るはず!)スタスタスタ カシッ



54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 00:42:06.84 ID:CBiAFgaP0


黒奈「? 千咲?」

サタ―ニャ(タプリスがボールを手に取って)

タプリス「……ごめんなさい、黒奈さん」スッ

ヴィーネ(タプちゃん振りかぶって……)

タプリス「普段の黒奈さんに戻ってくださ―――――い!!」ブン

サターニャ(全力で投げた!?!?)

黒奈「……へ?」



―――――ゴツン



黒奈「」ドサッ

ヴィーネ(た、タプちゃん!?!? 何してんの―――!?)

サターニャ(す、凄いわあの子……一切、迷いがなかったわ……)


55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 00:42:55.32 ID:CBiAFgaP0


タプリス「よ、よし……これで戻るはず……!」

黒奈「」

タプリス「……」

黒奈「」

タプリス「……黒奈さん?」

黒奈「」

タプリス「…………く、黒奈さん! 起きてください!」ユサユサユサ



サターニャ(どの口が言うのよ)

ヴィーネ(まあ、当たっても痛くないでしょうから、あれは演技でしょうけど……)


56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 00:43:43.08 ID:CBiAFgaP0


タプリス「……黒奈さん」

黒奈「」

タプリス「私の……私のせいで……!」グスッ

サターニャ(そうね。自らの罪を悔いなさい)




「……千咲」



タプリス「……へ?」バッ


ヴィネ・サタ「「!!」」


57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 00:45:40.25 ID:CBiAFgaP0


黒奈「……」

タプリス「く、黒奈さん! 大丈夫ですか!」

黒奈「千咲……私の話を聞いて欲しい……」

タプリス「……! な、なんですか?」

黒奈「その前に……手を握って……」

タプリス「は、はい…‥!」ギュッ

黒奈「……暖かい」

タプリス「私もです……」ギュウウ

黒奈「……」

タプリス「……」ギュウウウ

黒奈「千咲……」

タプリス「はい……」

黒奈「頭撫でて……」

タプリス「……? 分かりました」ナデナデ

黒奈「……えへへ」


サターニャ(注文の多い悪魔ね!)

ヴィーネ(それよりも、タプちゃんはおかしいことに気付かないのかしら?)


58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 00:46:39.18 ID:CBiAFgaP0


黒奈「……」

黒奈「……十分堪能した」ボソッ

タプリス「えっ?」

黒奈「千咲……ありがとう。お陰で回復した……」

タプリス「!! 黒奈さん! よ、良かったです……!」

黒奈「あ、それと……」

タプリス「?」

黒奈「全部ドッキリだから……気にしないで」

タプリス「??」

タプリス「????????????」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 00:48:48.10 ID:CBiAFgaP0


ヴィーネ(タプちゃん、案の定混乱してるわね)

サタ―ニャ(そもそも黒奈が淡々としすぎなのよ!)



黒奈「……」

タプリス「え……あの……さっきまでが全部演技ですか?」

黒奈「そう……」

タプリス「キスしたのも……?」

黒奈「あれは私がしたかっただけ……」


タプリス「ふぇっ///」ボン

タプリス「こ、この……///」

タプリス「悪魔――――――!!!」タッタッタッ


60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 00:50:05.92 ID:CBiAFgaP0


ヴィーネ「……」

サターニャ「……」

ヴィーネ「タプちゃん走り去っていったわね……」

サターニャ「そうね……あれ? これ、黒奈がいい思いしただけじゃない?」

ヴィーネ「そうかもしれないわ」



黒奈「先輩……どうでした……?」クルッ

ヴィーネ「うーん、傍から見てると面白かったけど……」

サタ―ニャ「一番、気になったのは性格変わったところだけどあれは演技?」

黒奈「……あれはお札を自分に貼って、性格を書き換えてました」

ヴィーネ「黒奈ちゃんすごいわね」

サタ―ニャ(今度、ラフィエルの性格を書き換えてもらおうかしら……)




タプリス「……」ハアハア

タプリス「はあ……」フー

タプリス「……」

タプリス「もう……明日から、どんな顔して黒奈さんに会えばいいんですか///」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 00:50:38.79 ID:CBiAFgaP0
ラストはガヴリール
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/07(火) 10:59:00.04 ID:mAscHPyho
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/07(火) 21:14:28.19 ID:ZcZACVWbO
さぁどんな方向に転がってくのか期待
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/07(火) 22:02:54.56 ID:MBjAbWqw0
ついにガヴか
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:17:44.25 ID:QhqQINoN0


サターニャ「それじゃあ、最後はガヴリールね! どんなドッキリを仕掛けてやろうかしら!」

ヴィーネ「……ねえ、サターニャ。ガヴにするドッキリは私に任せてくれる?」

サターニャ「別にいいわよ。すでに案はあるの?」

ヴィーネ「あるわよ。それはね……」ゴニョゴニョゴニョ

サターニャ「……」

ヴィーネ「ど、どう……?」

サターニャ「……面白そうじゃない! 最後にうってつけのドッキリね!」

ヴィーネ「!!」

サタ―ニャ「それで決まりね! 今日はもうガヴリール帰っているだろうから、明日の放課後にしましょう!」

ヴィーネ「分かったわ!」



66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:20:02.33 ID:QhqQINoN0


―翌日の放課後 教室―


ガヴリール(……)

ガヴリール(はあ……超だるい)

ガヴリール(昨日、徹夜でネトゲしてたから怠くて動けない……というか動きたくない)

ガヴリール(後、お腹すいた)

ガヴリール(……このまま机と同化して一生を過ごしたい)グデー

ガヴリール(……あっ、それだとネトゲできないじゃん。やっぱ今のなしで)

ガヴリール(……)


67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:21:10.84 ID:QhqQINoN0


まち子「あっ! 天真さん、ここにいた!」ガラガラ

ガヴリール「おう……どしたの、まち子?」

まち子「どうもこうも……今日、提出のプリントまだ書いてないでしょ?」

ガヴリール「……忘れてた」

まち子「もう! 今すぐ書いてよ!」

ガヴリール「気が向いたらな」

まち子「て・ん・ま・さ・ん?」ゴゴゴゴゴ

ガヴリール「ひぃ!? わ、分かったよ。ちゃんと書くよ……」

まち子「よろしい」

ガウリール「でも、少しだけ待ってくれ。今、(徹夜のせいで)体調がよくないんだ……」

まち子「そ、それは大丈夫!? 保健室に行く?」

68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:22:42.12 ID:QhqQINoN0


ガヴリール「いや、そこまでしなくていいよ。ただ、30分間寝かしてくれ。それなら気分もよくなるはずだ」

まち子「……いいわよ。30分経ったらまたここに来るから、それまでには書いておいてね」

ガヴリール「分かった! まち子、お休み!」バッ

まち子「もう……私は部活に行くからね」

ガヴリール「!! それなら、何か食い物持ってきてくれ! 腹が減って死にそうなんだ!」ガバッ

まち子「……分かったわよ」ハァ スタスタ



ガヴリール(……行ったか。思わぬところで飯が確保できた)

ガヴリール(よし、このまま机に突っ伏して寝ておこう。そして、まち子が帰ってきたら、プリント終わらせよう)

ガヴリール(……)

ガヴリール「スースー…」Zzz


69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:23:41.00 ID:QhqQINoN0


――――――――― 
―――――― 
―――― 


――ガラガラガラ


「――――?―――――」

「―――――――」


ガヴリール(う……ん……)   「――――」

ガヴリール(今何時だ……? まち子はまだ来てないよな)  「――――――」

ガヴリール(……周りに誰かいる。このまま、聞いておこう)


70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:25:21.88 ID:QhqQINoN0


ヴィーネ「ガヴったら寝てるのかしら?」

サラ―ニャ「寝てるんじゃない? 今日、怠そうにしてたし」

ヴィーネ「まあ、いつものことね」

ガヴリール(ヴィーネとサターニャか。起きる理由もないしこのまま寝ておこう)


サターニャ「これはチャンスね! 顔に落書きでもしようかしら!」ウキウキ

ガヴリール(おい、落書きしたら蹴り飛ばすからな)


71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:27:46.98 ID:QhqQINoN0


ヴィーネ「やめなさいよ。ガヴが怒るでしょ?」

ガウリール(そうだそうだ)

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「……それにしてもガヴって」

ガヴリール(ん?)

ヴィーネ「本当に可愛いわね」

ガヴリール(……)

ガヴリール(な、何言ってんだよヴィーネ///)カアア


サターニャ「そうね……普段は絶対言えないけど確かに可愛いわね」

ガヴリール(サタ―ニャまで……///)

ヴィーネ「この金髪もボサボサだけど……ずっと触っていたい」モフモフ

ガヴリール(やめろ/// 髪をもふもふすんな///)

サタ―ニャ「頬っぺたもぷにぷにして柔らかいわね!」プニプニ

ガヴリール(お前ら人の体を触るな///)

ヴィーネ「……」モフモフ

サターニャ「……」プニプニ

ガヴリール(……なんか喋れよ///)


72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/10(金) 23:28:14.49 ID:hxbrlzJCo
皿ーニャ
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:28:42.82 ID:QhqQINoN0


ヴィーネ「……ねえ、サターニャ」

サターニャ「なによ、ヴィネット」

ヴィーネ「サターニャってさ……もしかして、ガヴのこと好き?」

ガヴリール(!!)

サタ―ニャ「……好きよ。そういうヴィネットはどうなのよ?」

ヴィーネ「そうね……私もガヴのこと好き」

サターニャ「そっか……ヴィネットもなんだ……」


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