ヴィーネ「ドッキリを」サタ―ニャ「仕掛けるわよ!」

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47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/05(日) 01:41:39.80 ID:r8zdlTbH0


黒奈「千咲……」

タプリス「ひゃあっ!!」ビクッ

黒奈「手が止まってる……」

タプリス「あっ……すみません! 少し考え事を……!」サッサッサッ

黒奈「……気にしないで」


タプリス(そうですね……黒奈さんの言う通り、今は目の前のことを終わらせましょう!)サッサッ


―――――――ヒュウウウ


タプリス(ん? 何の音ですか?)チラッ


―――ゴツン


黒奈「」バタン

タプリス「!?」



48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/05(日) 01:43:31.12 ID:r8zdlTbH0


タプリス「な……なっ……!」


タプリス(た、大変です! 黒奈さんの頭に野球ボールが直撃しました!)

タプリス(す、すぐに起こさないと……!)


タプリス「だ、大丈夫ですか!? 黒奈さん!」ユサユサ

黒奈「……うーん」

タプリス「!!」

タプリス(良かったです……意識はありました……)ホッ


黒奈「……」パチッ


タプリス「黒奈さん! どこか痛むところはないですか!? 痛かったら保健室に「千咲!」――――」チュッ


タプリス「……」

タプリス(!?!?!?!?)

黒奈「千咲! 大好きだよ!」スリスリ

タプリス「」


49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/05(日) 01:47:33.05 ID:r8zdlTbH0


―物陰―


ヴィーネ「!?!?!?!?」


サタ―ニャ「!?!?!?!?」


ヴィーネ「だ、誰よ! あれは!」ヒソヒソ

サターニャ「し、知らないわよ!! もしかして……魔界通販で買ったあのボールに不具合が……?」

ヴィーネ「そ、そうだとしたらそれって不良品じゃない!」

サターニャ「うーん、おかしいわね……例え、剛速球で投げて当たっても、まったく痛くない素材だと聞いたんだけど……」



50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/05(日) 01:48:24.92 ID:r8zdlTbH0
少し展開に悩んでいたので遅れました
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/05(日) 09:54:52.32 ID:i5c6JnpC0
ちゃんと見てるから大丈夫やで
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 00:39:52.83 ID:CBiAFgaP0


タプリス「」


黒奈「……千咲?」


タプリス「」


タプリス「」ハッ


タプリス「く、黒奈さん/// あ、あなたなんてことを……///」

黒奈「……千咲は嫌だった?」

タプリス「い、いえ嫌ではないですが……///」ドキドキ

53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 00:41:10.22 ID:CBiAFgaP0


黒奈「そう♪ それなら良かった!」


タプリス「……!」

タプリス(普段クールな黒奈さんとは違って活発で明るい性格ですね/// すごく可愛いです///)

タプリス(…………はっ! わ、私には愛しの天真先輩がいます! これ以上、黒奈さんの好き勝手にはさせません!)


タプリス「なんとかして黒奈さんを戻しましょう!」フンス

黒奈「千咲? どうしたの?」キョトン

タプリス「こっちの話ですよ、黒奈さん」



タプリス(さて……黒奈さんがおかしくなった原因は、あのボールが関係してますね)チラッ

タプリス(ボールによる激突の衝撃でおかしくなったのなら、もう一度衝撃を加えれば元に戻るはず!)スタスタスタ カシッ



54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 00:42:06.84 ID:CBiAFgaP0


黒奈「? 千咲?」

サタ―ニャ(タプリスがボールを手に取って)

タプリス「……ごめんなさい、黒奈さん」スッ

ヴィーネ(タプちゃん振りかぶって……)

タプリス「普段の黒奈さんに戻ってくださ―――――い!!」ブン

サターニャ(全力で投げた!?!?)

黒奈「……へ?」



―――――ゴツン



黒奈「」ドサッ

ヴィーネ(た、タプちゃん!?!? 何してんの―――!?)

サターニャ(す、凄いわあの子……一切、迷いがなかったわ……)


55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 00:42:55.32 ID:CBiAFgaP0


タプリス「よ、よし……これで戻るはず……!」

黒奈「」

タプリス「……」

黒奈「」

タプリス「……黒奈さん?」

黒奈「」

タプリス「…………く、黒奈さん! 起きてください!」ユサユサユサ



サターニャ(どの口が言うのよ)

ヴィーネ(まあ、当たっても痛くないでしょうから、あれは演技でしょうけど……)


56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 00:43:43.08 ID:CBiAFgaP0


タプリス「……黒奈さん」

黒奈「」

タプリス「私の……私のせいで……!」グスッ

サターニャ(そうね。自らの罪を悔いなさい)




「……千咲」



タプリス「……へ?」バッ


ヴィネ・サタ「「!!」」


57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 00:45:40.25 ID:CBiAFgaP0


黒奈「……」

タプリス「く、黒奈さん! 大丈夫ですか!」

黒奈「千咲……私の話を聞いて欲しい……」

タプリス「……! な、なんですか?」

黒奈「その前に……手を握って……」

タプリス「は、はい…‥!」ギュッ

黒奈「……暖かい」

タプリス「私もです……」ギュウウ

黒奈「……」

タプリス「……」ギュウウウ

黒奈「千咲……」

タプリス「はい……」

黒奈「頭撫でて……」

タプリス「……? 分かりました」ナデナデ

黒奈「……えへへ」


サターニャ(注文の多い悪魔ね!)

ヴィーネ(それよりも、タプちゃんはおかしいことに気付かないのかしら?)


58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 00:46:39.18 ID:CBiAFgaP0


黒奈「……」

黒奈「……十分堪能した」ボソッ

タプリス「えっ?」

黒奈「千咲……ありがとう。お陰で回復した……」

タプリス「!! 黒奈さん! よ、良かったです……!」

黒奈「あ、それと……」

タプリス「?」

黒奈「全部ドッキリだから……気にしないで」

タプリス「??」

タプリス「????????????」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 00:48:48.10 ID:CBiAFgaP0


ヴィーネ(タプちゃん、案の定混乱してるわね)

サタ―ニャ(そもそも黒奈が淡々としすぎなのよ!)



黒奈「……」

タプリス「え……あの……さっきまでが全部演技ですか?」

黒奈「そう……」

タプリス「キスしたのも……?」

黒奈「あれは私がしたかっただけ……」


タプリス「ふぇっ///」ボン

タプリス「こ、この……///」

タプリス「悪魔――――――!!!」タッタッタッ


60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 00:50:05.92 ID:CBiAFgaP0


ヴィーネ「……」

サターニャ「……」

ヴィーネ「タプちゃん走り去っていったわね……」

サターニャ「そうね……あれ? これ、黒奈がいい思いしただけじゃない?」

ヴィーネ「そうかもしれないわ」



黒奈「先輩……どうでした……?」クルッ

ヴィーネ「うーん、傍から見てると面白かったけど……」

サタ―ニャ「一番、気になったのは性格変わったところだけどあれは演技?」

黒奈「……あれはお札を自分に貼って、性格を書き換えてました」

ヴィーネ「黒奈ちゃんすごいわね」

サタ―ニャ(今度、ラフィエルの性格を書き換えてもらおうかしら……)




タプリス「……」ハアハア

タプリス「はあ……」フー

タプリス「……」

タプリス「もう……明日から、どんな顔して黒奈さんに会えばいいんですか///」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 00:50:38.79 ID:CBiAFgaP0
ラストはガヴリール
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/07(火) 10:59:00.04 ID:mAscHPyho
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/07(火) 21:14:28.19 ID:ZcZACVWbO
さぁどんな方向に転がってくのか期待
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/07(火) 22:02:54.56 ID:MBjAbWqw0
ついにガヴか
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:17:44.25 ID:QhqQINoN0


サターニャ「それじゃあ、最後はガヴリールね! どんなドッキリを仕掛けてやろうかしら!」

ヴィーネ「……ねえ、サターニャ。ガヴにするドッキリは私に任せてくれる?」

サターニャ「別にいいわよ。すでに案はあるの?」

ヴィーネ「あるわよ。それはね……」ゴニョゴニョゴニョ

サターニャ「……」

ヴィーネ「ど、どう……?」

サターニャ「……面白そうじゃない! 最後にうってつけのドッキリね!」

ヴィーネ「!!」

サタ―ニャ「それで決まりね! 今日はもうガヴリール帰っているだろうから、明日の放課後にしましょう!」

ヴィーネ「分かったわ!」



66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:20:02.33 ID:QhqQINoN0


―翌日の放課後 教室―


ガヴリール(……)

ガヴリール(はあ……超だるい)

ガヴリール(昨日、徹夜でネトゲしてたから怠くて動けない……というか動きたくない)

ガヴリール(後、お腹すいた)

ガヴリール(……このまま机と同化して一生を過ごしたい)グデー

ガヴリール(……あっ、それだとネトゲできないじゃん。やっぱ今のなしで)

ガヴリール(……)


67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:21:10.84 ID:QhqQINoN0


まち子「あっ! 天真さん、ここにいた!」ガラガラ

ガヴリール「おう……どしたの、まち子?」

まち子「どうもこうも……今日、提出のプリントまだ書いてないでしょ?」

ガヴリール「……忘れてた」

まち子「もう! 今すぐ書いてよ!」

ガヴリール「気が向いたらな」

まち子「て・ん・ま・さ・ん?」ゴゴゴゴゴ

ガヴリール「ひぃ!? わ、分かったよ。ちゃんと書くよ……」

まち子「よろしい」

ガウリール「でも、少しだけ待ってくれ。今、(徹夜のせいで)体調がよくないんだ……」

まち子「そ、それは大丈夫!? 保健室に行く?」

68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:22:42.12 ID:QhqQINoN0


ガヴリール「いや、そこまでしなくていいよ。ただ、30分間寝かしてくれ。それなら気分もよくなるはずだ」

まち子「……いいわよ。30分経ったらまたここに来るから、それまでには書いておいてね」

ガヴリール「分かった! まち子、お休み!」バッ

まち子「もう……私は部活に行くからね」

ガヴリール「!! それなら、何か食い物持ってきてくれ! 腹が減って死にそうなんだ!」ガバッ

まち子「……分かったわよ」ハァ スタスタ



ガヴリール(……行ったか。思わぬところで飯が確保できた)

ガヴリール(よし、このまま机に突っ伏して寝ておこう。そして、まち子が帰ってきたら、プリント終わらせよう)

ガヴリール(……)

ガヴリール「スースー…」Zzz


69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:23:41.00 ID:QhqQINoN0


――――――――― 
―――――― 
―――― 


――ガラガラガラ


「――――?―――――」

「―――――――」


ガヴリール(う……ん……)   「――――」

ガヴリール(今何時だ……? まち子はまだ来てないよな)  「――――――」

ガヴリール(……周りに誰かいる。このまま、聞いておこう)


70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:25:21.88 ID:QhqQINoN0


ヴィーネ「ガヴったら寝てるのかしら?」

サラ―ニャ「寝てるんじゃない? 今日、怠そうにしてたし」

ヴィーネ「まあ、いつものことね」

ガヴリール(ヴィーネとサターニャか。起きる理由もないしこのまま寝ておこう)


サターニャ「これはチャンスね! 顔に落書きでもしようかしら!」ウキウキ

ガヴリール(おい、落書きしたら蹴り飛ばすからな)


71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:27:46.98 ID:QhqQINoN0


ヴィーネ「やめなさいよ。ガヴが怒るでしょ?」

ガウリール(そうだそうだ)

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「……それにしてもガヴって」

ガヴリール(ん?)

ヴィーネ「本当に可愛いわね」

ガヴリール(……)

ガヴリール(な、何言ってんだよヴィーネ///)カアア


サターニャ「そうね……普段は絶対言えないけど確かに可愛いわね」

ガヴリール(サタ―ニャまで……///)

ヴィーネ「この金髪もボサボサだけど……ずっと触っていたい」モフモフ

ガヴリール(やめろ/// 髪をもふもふすんな///)

サタ―ニャ「頬っぺたもぷにぷにして柔らかいわね!」プニプニ

ガヴリール(お前ら人の体を触るな///)

ヴィーネ「……」モフモフ

サターニャ「……」プニプニ

ガヴリール(……なんか喋れよ///)


72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/10(金) 23:28:14.49 ID:hxbrlzJCo
皿ーニャ
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:28:42.82 ID:QhqQINoN0


ヴィーネ「……ねえ、サターニャ」

サターニャ「なによ、ヴィネット」

ヴィーネ「サターニャってさ……もしかして、ガヴのこと好き?」

ガヴリール(!!)

サタ―ニャ「……好きよ。そういうヴィネットはどうなのよ?」

ヴィーネ「そうね……私もガヴのこと好き」

サターニャ「そっか……ヴィネットもなんだ……」


74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:32:58.60 ID:QhqQINoN0


ガヴリール「……」

ガヴリール(なんだこれ……狸寝入りしてたら、いつの間にかラブコメの主人公になっていた)

ガヴリール(何を言っているかわからねーと思うが、私にもまったく分からん)

ガヴリール(待て……一先ず、状況を整理しよう。二人は私のことす、好きなんだよな///)

ガヴリール(そ、それで二人は私が寝たふりをしていることに気づいていない)

ガヴリール(ここで起きるのはまずい! ヴィーネ達も恋心を本人に知られたくないはずだ!)

ガヴリール(これは……寝たふりをするしかないな! 決して会話が気になる訳ではない!)Zzz


75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:36:16.78 ID:QhqQINoN0
>>74 訂正


ガヴリール「……」

ガヴリール(なんだこれ……狸寝入りしてたら、いつの間にかラブコメの主人公になっていた)

ガヴリール(何を言っているかわからねーと思うが、私にもまったく分からん)

ガヴリール(待て……一先ず、状況を整理しよう。二人は私のことす、好きなんだよな///)

ガヴリール(そ、それで二人は私が寝たふりをしていることに気づいていない)

ガヴリール(ここで起きるのはまずい! ヴィーネ達も恋心を本人に知られたくないはずだ!)

ガヴリール(これは……寝たふりを続けるしかないな! 決して会話が気になる訳ではない!)Zzz


76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:36:53.19 ID:QhqQINoN0


ヴィーネ「……」

サターニャ「……」

ガヴリール(……)ドキドキ

ヴィーネ「……サターニャ、先に言っておくわ」

サタ―ニャ「なによ?」

ヴィーネ「あんたにガヴは渡さないわよ」

サターニャ「それはこっちの台詞よ!」

ガヴリール(……)オロオロ

ヴィーネ「でもさ……ガヴは私とサターニャどっちを選ぶのかしらね?」

サターニャ「……どういう意味よ」

77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:38:30.75 ID:QhqQINoN0


ヴィーネ「私はガヴの家に毎日行って、お世話しているわ。でも、サターニャはただ勝負を仕掛けて私のガヴに関わろうとしているだけ」

ヴィーネ「すでに好感度は天と地の差があるのよ!」

ガヴリール(いや、そこまでの差はないよ。まあ、どっちが好きかは答えにくいが)


サターニャ「それはヴィネットの自己満足よ! ガヴリールは本当にあんたの介護を必要としているのかしら?」

ガヴリール(介護いうな、馬鹿―ニャ。あっ、ヴィーネにはいつもお世話になっています!)


ヴィーネ「なによ! 馬鹿―ニャ! 私のほうがガヴのこと好きよ!」

サタ―ニャ「あんたより私のほうがガヴリールのこと大好きよ!」

ヴィーネ「それじゃあ、私はあんたより数倍大大大好きよ!!」

サターニャ「こっちは大大大大大大好きよ!!!」


ガヴリール(やめろ/// 大声で好き好き連呼しないでくれ///)カアア

78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:40:32.20 ID:QhqQINoN0


――ドサッ


ガヴリール(……ん? 鞄の落ちた音? なんだろう?)チラッ



ラフィエル「さ、サターニャさんがガヴちゃんのことを好き……? う、嘘ですよね……?」


ヴィネ・サタ「「ラフィ(エル)!?!?」」

ガヴリール(ラフィまで来ちゃったよ!?)



ラフィエル「あれ……前にサターニャさんは私のこと好きだと言ってくれましたが……」

ラフィエル「一体、どういうことなんでしょう?」ハイライトオフ

ガヴリール(ラフィエル怖っ!? ハイライトさん戻って来て!)


79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:42:29.30 ID:QhqQINoN0


ヴィーネ(こ、これはまずい! 流石にネタ晴らししなくちゃ!)

ヴィーネ「ラフィ、聞いて! 実はね……これは全部ドッキリよ!」

ガヴリール(ドッキリなの!?)


ラフィエル「何を言っていますか……私は落ち着いていますよ」

ラフィエル「それで……サターニャさんが私に好きって言ったのも、ドッキリなんですよね?」

ヴィーネ(まったく話聞いてねーー!)



サターニャ「えっ、ラフィエルのことは(友達として)好きよ?」

ラフィエル「さ、サターニャさん!」パアア

ガヴリール(よし、ナイスだサターニャ! さっき馬鹿って言ってごめん!)

サターニャ「まあ、ガヴリールのほうが大大大大好きだけどね!」ドヤァ

ラフィエル「は?」ハイライトオフ


ヴィーネ(サタ―ニャあああああ!!!! もうドッキリはいいから! これ以上ラフィを追い詰めないで!!)

80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:45:03.30 ID:QhqQINoN0


ラフィエル「ふふふ……そうですよね」

ラフィエル「天界に居るときは学業でガヴちゃんに負けて……下界でもまた、2番目なんですか」

ラフィエル「私はずっと……一番にはなれそうにないですね……」

ガヴリール(そんなことないよ!? スタイルとか家柄とか色々、ラフィのほうが勝っている部分が多いよ!)


ラフィエル「しかし、解決策が見つかりました」


ヴィーネ・ガヴ((ん??))


ラフィエル「ガヴちゃんが居なければ……サターニャさんの一番になれますよね」ナイフ スッ

ガヴリール(ナイフを持ち出した!? もしかして私を殺る気!?)

ヴィーネ「ちょ、ちょっと! 危ないわよ! 落ち着いて、ラフィ!」ガシッ

ラフィエル「離してください、ヴィーネさん! 私が一番になるんです!!」ジタバタ

81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:46:26.17 ID:QhqQINoN0


ヴィーネ「ガヴを傷つけたら天界に強制送還されるわよ! それでもいいの!?」グググ

ラフィエル「問題ありません! 白羽家がなんとかします!」

ガヴリール(白羽家すげえええ!!)


サタ―ニャ「すごいわね、ラフィエル……まさに迫真の演技ね」ゴクッ

ガヴリール(演技じゃねえよ! 早く私を助けろ!)


ヴィーネ「おい、馬鹿―ニャ!! あんたの嫁でしょ!? なんとかしなさいよ!」

サタ―ニャ「だ、だだだだだ誰が嫁よ!!///」

ラフィエル「そうですよね……ガヴちゃんを始末しないとお嫁さんにはなれませんよね……」ギロッ

ガヴリール(さっきから言ってることが支離滅裂になってる!? 誰でもいいから止めてくれ!!)ビクビク


82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:47:57.55 ID:QhqQINoN0


???「ラフィエルお嬢様!! お止め下さい!」シュン

ラフィエル「!! その声は……!」

マルティエル「ご友人を……ガヴリール様を傷つけてはなりません!」



ラフィ・ガヴ「「ま、マルティエル(さん)!!」」

ヴィネ・サタ「「誰!?」」



マルティエル「駄目ですよ。お嬢様が問題を起こせば、白羽家にとって不名誉なことになります」

ラフィエル「し、しかし……!」

マルティエル「一時の感情に流されれば、後々悪い方へと向かいます。ここはどうか平静を保ってください」

ラフィエル「……」

ガヴリール(すごい……あんなに取り乱していたラフィを大人しくさせた……)

ガヴリール(ずっと変態執事かと思っていたけど……見直したよ、マルティエルさん)


83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:49:26.23 ID:QhqQINoN0


ラフィエル「………………げます」ボソッ

マルティエル「? お嬢様どうされました?」

ラフィエル「私に協力してくれたら……今、身に着けている物をすべて、マルティエルにあげます」


マルティエル「……」

マルティエル「…………」

マルティエル「……………………」


ガヴリール(なんで悩んでいるんだよ! 信じるぞ? 私はマルティエルさんを信じるぞ!)


84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:51:17.07 ID:QhqQINoN0


マルティエル「それは……脱ぎたてほやほやですか?」

ラフィエル「はい、マルティエルの前で全部脱いで渡します」

マルティエル「……なるほど」

ヴィーネ(何が『なるほど』なのよ!)

サタ―ニャ(もしかして、私に対するストーカー行為とかラフィエルに影響を与えたのはこの人?)




ラフィエル「それで……あなたはどちら側につきますか?」

マルティエル「……」

マルティエル「…………」

マルティエル「それはもちろん……」

マルティエル「私は敬愛なるラフィエルお嬢様の執事です。常にお嬢様の味方です」


ガヴリール(おいいぃぃぃ!! 一時の感情に流されてんじゃねーよ!!)

85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:53:46.44 ID:QhqQINoN0


ヴィーネ「真面な人かと思ったら、駄目な人だった!」

サタ―ニャ「ちょっと! あんたは何をしに来たのよ!」

マルティエル「ラフィエルお嬢様の加勢です」

サタ―ニャ「今すぐ、天界に帰りなさい!」

マルティエル「……うるさいですね。黙らないと犯しますよ?」

ヴィネ・サタ「「犯すの!?!?」」


ガヴリール(……)

ガヴリール(早く、プリントを提出して帰ればよかった……そうしたらこの修羅場は形成されなかっただろう……)






ガヴリール(この後、私のために食べ物を持って来てくれたまち子が、ラフィエルを説得し事なきを得ました)

ガヴリール(委員長はすごい……改めてそう思いました)


86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:55:39.58 ID:QhqQINoN0


――――――――― 
――――― 
――― 


―ガウの家―


ラフィエル「それで反応を見たくて、ガヴちゃんにもドッキリをしてみたのですね……」

ヴィーネ「ええ……まあ、途中からガヴは置いてけぼりになってたけど……」

ガヴリール「それより、私が寝たふりをしていたのは知ってたのか」

ヴィーネ「ガヴは周りに誰かいても面倒くさがって起きないからね。利用させてもらったわ」

ガヴリール「私のことよく分かってるな」

ヴィーネ「付き合いは長いからね」

ガヴリール「しかし、あのドッキリは精神に良くないな。ずっと、ハラハラしぱなしだった」

サタ―ニャ「そんなこと言って……結構、嬉しかったんじゃないの?」ニヤニヤ

ガヴリール「はあ!? べ、別に好意持たれて、嬉しいとかそんな訳ないし///」


87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:56:59.68 ID:QhqQINoN0


ラフィエル「それよりも……先に伝えて頂ければ、あんな勘違いをしなくて済みましたのに……」

ヴィーネ「それは本当にごめん!」ペコッ

サタ―ニャ「まあ、楽しかったからそれでいいじゃない!」

ガヴリール「つき合わされた身にもなれよ……」グデー

ヴィーネ「ガヴもごめんね?」

ガヴリール「……別にいいよ」




サタ―ニャ「さて……そろそろ帰るわね」スクッ

ラフィエル「……え?」

ヴィーネ「サターニャもう帰るの? ゆっくりしていけばいいじゃない」

サタ―ニャ「もうすぐで魔界通販の特売放送があるのよ! 見逃せないわ!」

88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:58:48.56 ID:QhqQINoN0


ヴィーネ「そっか……それじゃ、また学校でね」

サタ―ニャ「うん! また、学校で!」

ガヴリール「ほら、さっさと帰れ」

サタ―ニャ「うるさいわね! 言われなくても帰るわよ!」プンスカ!




ラフィエル「……」

サタ―ニャ「……」

サタ―ニャ「ラフィエル……もし、良かったらさ。私の家に来ない?」

ラフィエル「……えっ?」

サタ―ニャ「いや、まあ……今日はドッキリにつき合わせたからね……お詫びに家にあげてやってもいいわよ///」

ラフィエル「さ、サターニャさん!」パアア

サタ―ニャ「ほら! さっさと行くわよ、ラフィエル!」スタスタスタ

ラフィエル「あっ、待ってくださいサターニャさん!」タッタッタッ  ガチャッ


――――バタン



89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:59:46.72 ID:QhqQINoN0


ガヴリール「……」

ヴィーネ「……」

ガヴリール「まったく……騒がしい奴らだな」

ヴィーネ「そうね……でも、ガヴは騒がしいのは好きじゃないの?」

ガヴリール「……嫌いじゃないよ」プイッ

ヴィーネ「ふふ……」クスッ

ガヴリール「何笑ってんだよ!」

ヴィーネ「別に〜♪」

ガヴリール「くっ……この悪魔!……間違えた! この天使!」

ヴィーネ「悪魔であっているわよ!?」


90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/11(土) 00:00:55.72 ID:6dy1Q7Q/0


ガヴリール「はあ……まあいいや。今日は泊まっていくんだろ? 腹減ったから晩御飯作ってくれ」

ヴィーネ「それはいいけど……もしかして眠たいの?」

ガヴリール「ああ、昨日からほとんど寝てないからな。だから体力回復のためにも少し寝る」ゴロン

ヴィーネ「そう……分かったわ。ご飯できたら起こすから寝てなさい」

ガヴリール「ヴィーネ……頼んだ……」ムニャムニャ

ガヴリール「……」

ガヴリール「……スースー」


91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/11(土) 00:04:10.81 ID:6dy1Q7Q/0


ヴィーネ「……」

ガヴリール「……スースー」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「ふふ、可愛い寝顔ね」ナデナデ

ガヴリール「……」ピクッ

ガヴリール「……スースー」

ヴィーネ「……ほんとはね。あなたに対する私の気持ちは嘘じゃないわ」

ガヴリール「……」

ヴィーネ「今日のドッキリで私のことを、どう思っているか確かめたかったけど……」

ヴィーネ「まあ、今はこれでいいか」

ヴィーネ「さてと……お買い物に行きましょう」スクッ

ヴィーネ「ガヴのためにも美味しい物作りましょう!」 スタスタスタ  ガチャッ




―――バタン




ガヴリール「……」

ガヴリール「……」

ガヴリール「……」

ガヴリール「……そんなこと言われたら眠れないよ///」


        
            ―終わりー


92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/11(土) 00:05:29.18 ID:6dy1Q7Q/0
終わりです

なかなかネタが思いつかなかったですね
安価にすればよかったかもしれません
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/11(土) 00:08:16.67 ID:6dy1Q7Q/0
こちらは過去作です



ガヴリール「嘘の告白?」マルティエル「はい、そうです」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1501172187/


【ガヴドロ】ヴィーネ「また仕送りが減ってる……こうなったら……」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1506409331/

ヴィーネ「ゼルエルさん!妹さんを私にください!」ゼルエル「駄目だ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1508854367/
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/11(土) 00:52:54.73 ID:+6l4ogvwo
安価はギャンブルだし、やるとしてもルート選択くらいじゃない?
ともかくおつ
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/11(土) 10:44:59.84 ID:h2bGOxxS0
乙!凄く面白い満足です!!
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/11(土) 10:58:33.16 ID:Qt8guAPxO
乙乙

安価は別枠でやるのも良いんだぜはよ
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