ヴィーネ「ドッキリを」サタ―ニャ「仕掛けるわよ!」

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75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:36:16.78 ID:QhqQINoN0
>>74 訂正


ガヴリール「……」

ガヴリール(なんだこれ……狸寝入りしてたら、いつの間にかラブコメの主人公になっていた)

ガヴリール(何を言っているかわからねーと思うが、私にもまったく分からん)

ガヴリール(待て……一先ず、状況を整理しよう。二人は私のことす、好きなんだよな///)

ガヴリール(そ、それで二人は私が寝たふりをしていることに気づいていない)

ガヴリール(ここで起きるのはまずい! ヴィーネ達も恋心を本人に知られたくないはずだ!)

ガヴリール(これは……寝たふりを続けるしかないな! 決して会話が気になる訳ではない!)Zzz


76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:36:53.19 ID:QhqQINoN0


ヴィーネ「……」

サターニャ「……」

ガヴリール(……)ドキドキ

ヴィーネ「……サターニャ、先に言っておくわ」

サタ―ニャ「なによ?」

ヴィーネ「あんたにガヴは渡さないわよ」

サターニャ「それはこっちの台詞よ!」

ガヴリール(……)オロオロ

ヴィーネ「でもさ……ガヴは私とサターニャどっちを選ぶのかしらね?」

サターニャ「……どういう意味よ」

77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:38:30.75 ID:QhqQINoN0


ヴィーネ「私はガヴの家に毎日行って、お世話しているわ。でも、サターニャはただ勝負を仕掛けて私のガヴに関わろうとしているだけ」

ヴィーネ「すでに好感度は天と地の差があるのよ!」

ガヴリール(いや、そこまでの差はないよ。まあ、どっちが好きかは答えにくいが)


サターニャ「それはヴィネットの自己満足よ! ガヴリールは本当にあんたの介護を必要としているのかしら?」

ガヴリール(介護いうな、馬鹿―ニャ。あっ、ヴィーネにはいつもお世話になっています!)


ヴィーネ「なによ! 馬鹿―ニャ! 私のほうがガヴのこと好きよ!」

サタ―ニャ「あんたより私のほうがガヴリールのこと大好きよ!」

ヴィーネ「それじゃあ、私はあんたより数倍大大大好きよ!!」

サターニャ「こっちは大大大大大大好きよ!!!」


ガヴリール(やめろ/// 大声で好き好き連呼しないでくれ///)カアア

78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:40:32.20 ID:QhqQINoN0


――ドサッ


ガヴリール(……ん? 鞄の落ちた音? なんだろう?)チラッ



ラフィエル「さ、サターニャさんがガヴちゃんのことを好き……? う、嘘ですよね……?」


ヴィネ・サタ「「ラフィ(エル)!?!?」」

ガヴリール(ラフィまで来ちゃったよ!?)



ラフィエル「あれ……前にサターニャさんは私のこと好きだと言ってくれましたが……」

ラフィエル「一体、どういうことなんでしょう?」ハイライトオフ

ガヴリール(ラフィエル怖っ!? ハイライトさん戻って来て!)


79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:42:29.30 ID:QhqQINoN0


ヴィーネ(こ、これはまずい! 流石にネタ晴らししなくちゃ!)

ヴィーネ「ラフィ、聞いて! 実はね……これは全部ドッキリよ!」

ガヴリール(ドッキリなの!?)


ラフィエル「何を言っていますか……私は落ち着いていますよ」

ラフィエル「それで……サターニャさんが私に好きって言ったのも、ドッキリなんですよね?」

ヴィーネ(まったく話聞いてねーー!)



サターニャ「えっ、ラフィエルのことは(友達として)好きよ?」

ラフィエル「さ、サターニャさん!」パアア

ガヴリール(よし、ナイスだサターニャ! さっき馬鹿って言ってごめん!)

サターニャ「まあ、ガヴリールのほうが大大大大好きだけどね!」ドヤァ

ラフィエル「は?」ハイライトオフ


ヴィーネ(サタ―ニャあああああ!!!! もうドッキリはいいから! これ以上ラフィを追い詰めないで!!)

80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:45:03.30 ID:QhqQINoN0


ラフィエル「ふふふ……そうですよね」

ラフィエル「天界に居るときは学業でガヴちゃんに負けて……下界でもまた、2番目なんですか」

ラフィエル「私はずっと……一番にはなれそうにないですね……」

ガヴリール(そんなことないよ!? スタイルとか家柄とか色々、ラフィのほうが勝っている部分が多いよ!)


ラフィエル「しかし、解決策が見つかりました」


ヴィーネ・ガヴ((ん??))


ラフィエル「ガヴちゃんが居なければ……サターニャさんの一番になれますよね」ナイフ スッ

ガヴリール(ナイフを持ち出した!? もしかして私を殺る気!?)

ヴィーネ「ちょ、ちょっと! 危ないわよ! 落ち着いて、ラフィ!」ガシッ

ラフィエル「離してください、ヴィーネさん! 私が一番になるんです!!」ジタバタ

81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:46:26.17 ID:QhqQINoN0


ヴィーネ「ガヴを傷つけたら天界に強制送還されるわよ! それでもいいの!?」グググ

ラフィエル「問題ありません! 白羽家がなんとかします!」

ガヴリール(白羽家すげえええ!!)


サタ―ニャ「すごいわね、ラフィエル……まさに迫真の演技ね」ゴクッ

ガヴリール(演技じゃねえよ! 早く私を助けろ!)


ヴィーネ「おい、馬鹿―ニャ!! あんたの嫁でしょ!? なんとかしなさいよ!」

サタ―ニャ「だ、だだだだだ誰が嫁よ!!///」

ラフィエル「そうですよね……ガヴちゃんを始末しないとお嫁さんにはなれませんよね……」ギロッ

ガヴリール(さっきから言ってることが支離滅裂になってる!? 誰でもいいから止めてくれ!!)ビクビク


82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:47:57.55 ID:QhqQINoN0


???「ラフィエルお嬢様!! お止め下さい!」シュン

ラフィエル「!! その声は……!」

マルティエル「ご友人を……ガヴリール様を傷つけてはなりません!」



ラフィ・ガヴ「「ま、マルティエル(さん)!!」」

ヴィネ・サタ「「誰!?」」



マルティエル「駄目ですよ。お嬢様が問題を起こせば、白羽家にとって不名誉なことになります」

ラフィエル「し、しかし……!」

マルティエル「一時の感情に流されれば、後々悪い方へと向かいます。ここはどうか平静を保ってください」

ラフィエル「……」

ガヴリール(すごい……あんなに取り乱していたラフィを大人しくさせた……)

ガヴリール(ずっと変態執事かと思っていたけど……見直したよ、マルティエルさん)


83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:49:26.23 ID:QhqQINoN0


ラフィエル「………………げます」ボソッ

マルティエル「? お嬢様どうされました?」

ラフィエル「私に協力してくれたら……今、身に着けている物をすべて、マルティエルにあげます」


マルティエル「……」

マルティエル「…………」

マルティエル「……………………」


ガヴリール(なんで悩んでいるんだよ! 信じるぞ? 私はマルティエルさんを信じるぞ!)


84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:51:17.07 ID:QhqQINoN0


マルティエル「それは……脱ぎたてほやほやですか?」

ラフィエル「はい、マルティエルの前で全部脱いで渡します」

マルティエル「……なるほど」

ヴィーネ(何が『なるほど』なのよ!)

サタ―ニャ(もしかして、私に対するストーカー行為とかラフィエルに影響を与えたのはこの人?)




ラフィエル「それで……あなたはどちら側につきますか?」

マルティエル「……」

マルティエル「…………」

マルティエル「それはもちろん……」

マルティエル「私は敬愛なるラフィエルお嬢様の執事です。常にお嬢様の味方です」


ガヴリール(おいいぃぃぃ!! 一時の感情に流されてんじゃねーよ!!)

85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:53:46.44 ID:QhqQINoN0


ヴィーネ「真面な人かと思ったら、駄目な人だった!」

サタ―ニャ「ちょっと! あんたは何をしに来たのよ!」

マルティエル「ラフィエルお嬢様の加勢です」

サタ―ニャ「今すぐ、天界に帰りなさい!」

マルティエル「……うるさいですね。黙らないと犯しますよ?」

ヴィネ・サタ「「犯すの!?!?」」


ガヴリール(……)

ガヴリール(早く、プリントを提出して帰ればよかった……そうしたらこの修羅場は形成されなかっただろう……)






ガヴリール(この後、私のために食べ物を持って来てくれたまち子が、ラフィエルを説得し事なきを得ました)

ガヴリール(委員長はすごい……改めてそう思いました)


86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:55:39.58 ID:QhqQINoN0


――――――――― 
――――― 
――― 


―ガウの家―


ラフィエル「それで反応を見たくて、ガヴちゃんにもドッキリをしてみたのですね……」

ヴィーネ「ええ……まあ、途中からガヴは置いてけぼりになってたけど……」

ガヴリール「それより、私が寝たふりをしていたのは知ってたのか」

ヴィーネ「ガヴは周りに誰かいても面倒くさがって起きないからね。利用させてもらったわ」

ガヴリール「私のことよく分かってるな」

ヴィーネ「付き合いは長いからね」

ガヴリール「しかし、あのドッキリは精神に良くないな。ずっと、ハラハラしぱなしだった」

サタ―ニャ「そんなこと言って……結構、嬉しかったんじゃないの?」ニヤニヤ

ガヴリール「はあ!? べ、別に好意持たれて、嬉しいとかそんな訳ないし///」


87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:56:59.68 ID:QhqQINoN0


ラフィエル「それよりも……先に伝えて頂ければ、あんな勘違いをしなくて済みましたのに……」

ヴィーネ「それは本当にごめん!」ペコッ

サタ―ニャ「まあ、楽しかったからそれでいいじゃない!」

ガヴリール「つき合わされた身にもなれよ……」グデー

ヴィーネ「ガヴもごめんね?」

ガヴリール「……別にいいよ」




サタ―ニャ「さて……そろそろ帰るわね」スクッ

ラフィエル「……え?」

ヴィーネ「サターニャもう帰るの? ゆっくりしていけばいいじゃない」

サタ―ニャ「もうすぐで魔界通販の特売放送があるのよ! 見逃せないわ!」

88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:58:48.56 ID:QhqQINoN0


ヴィーネ「そっか……それじゃ、また学校でね」

サタ―ニャ「うん! また、学校で!」

ガヴリール「ほら、さっさと帰れ」

サタ―ニャ「うるさいわね! 言われなくても帰るわよ!」プンスカ!




ラフィエル「……」

サタ―ニャ「……」

サタ―ニャ「ラフィエル……もし、良かったらさ。私の家に来ない?」

ラフィエル「……えっ?」

サタ―ニャ「いや、まあ……今日はドッキリにつき合わせたからね……お詫びに家にあげてやってもいいわよ///」

ラフィエル「さ、サターニャさん!」パアア

サタ―ニャ「ほら! さっさと行くわよ、ラフィエル!」スタスタスタ

ラフィエル「あっ、待ってくださいサターニャさん!」タッタッタッ  ガチャッ


――――バタン



89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 23:59:46.72 ID:QhqQINoN0


ガヴリール「……」

ヴィーネ「……」

ガヴリール「まったく……騒がしい奴らだな」

ヴィーネ「そうね……でも、ガヴは騒がしいのは好きじゃないの?」

ガヴリール「……嫌いじゃないよ」プイッ

ヴィーネ「ふふ……」クスッ

ガヴリール「何笑ってんだよ!」

ヴィーネ「別に〜♪」

ガヴリール「くっ……この悪魔!……間違えた! この天使!」

ヴィーネ「悪魔であっているわよ!?」


90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/11(土) 00:00:55.72 ID:6dy1Q7Q/0


ガヴリール「はあ……まあいいや。今日は泊まっていくんだろ? 腹減ったから晩御飯作ってくれ」

ヴィーネ「それはいいけど……もしかして眠たいの?」

ガヴリール「ああ、昨日からほとんど寝てないからな。だから体力回復のためにも少し寝る」ゴロン

ヴィーネ「そう……分かったわ。ご飯できたら起こすから寝てなさい」

ガヴリール「ヴィーネ……頼んだ……」ムニャムニャ

ガヴリール「……」

ガヴリール「……スースー」


91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/11(土) 00:04:10.81 ID:6dy1Q7Q/0


ヴィーネ「……」

ガヴリール「……スースー」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「ふふ、可愛い寝顔ね」ナデナデ

ガヴリール「……」ピクッ

ガヴリール「……スースー」

ヴィーネ「……ほんとはね。あなたに対する私の気持ちは嘘じゃないわ」

ガヴリール「……」

ヴィーネ「今日のドッキリで私のことを、どう思っているか確かめたかったけど……」

ヴィーネ「まあ、今はこれでいいか」

ヴィーネ「さてと……お買い物に行きましょう」スクッ

ヴィーネ「ガヴのためにも美味しい物作りましょう!」 スタスタスタ  ガチャッ




―――バタン




ガヴリール「……」

ガヴリール「……」

ガヴリール「……」

ガヴリール「……そんなこと言われたら眠れないよ///」


        
            ―終わりー


92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/11(土) 00:05:29.18 ID:6dy1Q7Q/0
終わりです

なかなかネタが思いつかなかったですね
安価にすればよかったかもしれません
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/11(土) 00:08:16.67 ID:6dy1Q7Q/0
こちらは過去作です



ガヴリール「嘘の告白?」マルティエル「はい、そうです」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1501172187/


【ガヴドロ】ヴィーネ「また仕送りが減ってる……こうなったら……」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1506409331/

ヴィーネ「ゼルエルさん!妹さんを私にください!」ゼルエル「駄目だ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1508854367/
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/11(土) 00:52:54.73 ID:+6l4ogvwo
安価はギャンブルだし、やるとしてもルート選択くらいじゃない?
ともかくおつ
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/11(土) 10:44:59.84 ID:h2bGOxxS0
乙!凄く面白い満足です!!
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/11(土) 10:58:33.16 ID:Qt8guAPxO
乙乙

安価は別枠でやるのも良いんだぜはよ
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