巌窟王「亜種並行世界!」 アンジー「虚構殺人遊戯:才囚学園ー!」

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659 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/03(水) 22:32:22.05 ID:olPC3sAu0
最原「……夢野さんの死体を見たのって何人?」

百田「茶柱が『直視しない方がいい』って規制したからな。そこまで多かねーよ」

星「……俺は見たぜ。酷い有様だったな……」

星「まったく。タチの悪すぎるブラックジョークだ。できることなら代わってやりてーよ」

星「こんな死に方をしていいヤツじゃない」

王馬「久しぶりだなぁ。星ちゃんからそういう陰気な台詞が飛び出すのって」

星「……」

星「悪かない、と思い始めてたんだ。お前さんたちのことをな」

最原「……」

星「きっかけは……なんだったか……」

星「今となっては思い出す価値もねーな」

赤松「そんな! 星くん、そんな言い方は!」

最原「やめよう、赤松さん。流石にこればっかりはキツすぎるから」

最原「……誤魔化せないよ。この悲しさは……!」

赤松「……」
660 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/03(水) 22:45:50.91 ID:olPC3sAu0
巌窟王「……」

巌窟王「試すのをやめよう」

アンジー「神様?」

巌窟王「……歩むがいい。足掻き続けろ! 魂の牢獄より解き放たれて――お前たちは!」

巌窟王「いつの日か、世界を『変える』だろう!」

最原「!」

巌窟王「実はな。先ほどからカルデアと連絡が付かないのだ。クハハ……進退窮まっているのは俺も同様」

巌窟王「これでどの面下げてお前たちのことを試すと言えようか」

百田「……」

百田「はっ。バーカ。励ますんならもうちょいわかりやすい言葉使えっての」ニヤッ

巌窟王「……フン」

最原「……始めるよ。膝を屈したりしない」

最原「それができたら滅茶苦茶楽だし、できたら本当に、仮に殺されるんだとしてもそうしたいくらいだけどさ……!」

最原「頭からこびり付いて離れないんだよ! みんなで頑張ってきた記憶が! その中にいた夢野さんの声も!」

最原「無理だ……最初から。諦められないんだよ」

巌窟王「……余計なお世話だったようだな?」

最原「そうでもないよ。僕は……必ず真相を暴いてみせる」

最原「絶対に……絶対にだ!」

白銀「……」

白銀(余興だよ。仮に真相を暴けたとしても……終着駅は決まってる)

白銀(……楽しみだなぁ)
661 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/03(水) 22:46:44.82 ID:olPC3sAu0
休憩します!
662 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/03(水) 22:47:36.22 ID:olPC3sAu0
あ……いや違う! APが消費できてない!
このまま今日は終了です!
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/03(水) 23:35:43.45 ID:+wYaHrRW0
書き込みながらできるようにはよ先頭オート実装してくれんかの
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/04(木) 00:22:34.70 ID:RO/kie9R0
>>656
>>1
清姫さん、ギルティなんでやっちゃってください
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/04(木) 10:53:03.46 ID:AbY9M0000
よし聖杯持ってきて夢野ちゃん復活を願おう
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/04(木) 17:51:32.93 ID:qpV3HXBl0
清姫「これより逃げた大嘘つきを退治します。『転身火生三昧(てんしんかしょうざんまい)』!!」
667 :逆転のアフロ田中 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/04(木) 17:55:22.49 ID:I1Bb8re40
これからはもう嘘つかないよ!
嘘だったら道成寺の鐘に詰めて燃やしちゃってかまわないよ!
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/04(木) 17:57:54.41 ID:qpV3HXBl0
水着清姫「それは本当ですか…?もし嘘だったら…宝具発動しますね❤」
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/04(木) 17:58:40.20 ID:AbY9M0000
そういえばモノタロウモノファニーすっかり蚊帳の外だな
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/04(木) 18:23:49.53 ID:qpV3HXBl0
あ、そう言えば…
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/04(木) 18:25:12.83 ID:qpV3HXBl0
…もしかしてこのSSが逆転の人のSSで初めて全員生き延びないSSになるのかな?
672 :逆転のアフロ安珍 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/04(木) 18:31:16.42 ID:I1Bb8re40
巌窟王「さて。獄原はそろそろクロバエの除去を終えたところだろうか」

百田「確かにそれも大事だと思うけどよ。死体の見分自体はそんな重要でもねーんじゃねーか?」

百田「だってモノクマファイルは今回妙に充実してるだろ?」

最原「……うん。でもそれ、なにかおかしいんだよね」

百田「おかしい?」

最原「だって……えっと、百田くんは夢野さんの状態を見た?」

百田「……実は見てねぇ」

最原「……ちょっとショッキングな内容になるけど、聞きたい?」

百田「ああ。それでいい。遠慮なく話せよ、終一」

最原「ありがとう。じゃあ続けるけど……」

最原「相互汚染狙いの腐った果物の配置。それに並行したクロバエの散布。これらを行ったのはまず間違いなく犯人だと思うけど」

最原「だとしたら、むしろなんでここまでモノクマファイルが充実してるんだろう?」

百田「ん……そうか。巌窟王の二つ目の事件のときは謎解きの鍵になる情報は伏せられまくってたな」

最原「……それにやっぱり、それを引き換えにしても時間がおかしいっていうか」

百田「時間が?」

最原「……ごめん。これ以上は僕自身も言語化できない」

最原(ただひたすら、今回のモノクマファイルが気持ち悪いだけだ)
673 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/04(木) 18:40:01.03 ID:I1Bb8re40
最原(……これは僕たちにとって最悪の可能性だ。できれば絶対に潰しておきたい)

最原「巌窟王さん。ひとまず隠し部屋を調べてみてくれない?」

巌窟王「……別に構わない。だがお前、何を考えている? 具体的に俺に何を見つけさせたい?」

最原「そうだな……ええっと……ロックのかかったパソコンとか、そういうの」

最原「どうにかロックをこじ開けて中身を片っ端から見てほしいな」

巌窟王「まだだ。もっと具体的に言え」

最原「……」

最原「……モノクマファイルを……」ゴニョゴニョ

巌窟王「……」

巌窟王「ここにあると思うのか?」

最原「ここでないと困る。他の場所にあったらお手上げだ」

巌窟王「……いいだろう。まったく。こんなときこそBBの手を借りたいのだがな」スタスタ
674 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/04(木) 18:46:50.38 ID:I1Bb8re40
最原「あとついでに入間さんにも声をかけておけば盤石かな……」

最原(ん。どうやら図書室から出て行ってはいなかったみたいだ。本棚を調べて……)

最原「……」

最原(……焦ってる? なにを探してるんだ?)

入間「どこだ……ないならないで全然構わないけどよ……!」

入間「……あった! よし!」

最原「何を見つけたの?」

入間「ひっ!」

ガシッ

真宮寺「……証拠を隠そうとしちゃダメだヨ」ギリッ

入間「や、やめ……離せ! 離せよお!」ジタバタ

最原「……なにこれ。デジタルの……時計みたいな」

真宮寺「隠そうとしたってことは、逆説的にこれが何か知ってるってことだよネ?」

真宮寺「……話してくれるでしョ?」

入間「あうう、うううううう……!」
675 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/04(木) 18:56:05.21 ID:I1Bb8re40
入間「……俺様の作った時限装置だ……何の時限装置かまでは言わないでもいいだろ?」

最原「時限装置?」

入間「これ単体じゃ何の役にも立たねぇけどな……最低でも何か『発火させるもの』か『起爆させる機構』が必要だ」

入間「まあ……『発火させるもの』を使った装置が一番簡単で用意しやすいんじゃねーの?」

真宮寺「ふーん」

入間「……んだよ! これ以上なにを知りたいってんだよ!」

真宮寺「別に。ただ納得しただけだヨ」

真宮寺「最原くん。実はね、いくつかの本の残骸の中に『燃料の入ったビニール袋が挟まれていた痕跡』があったんだ」

最原「え?」

真宮寺「あと、その袋の端には細長い電気を通すコードが挿入されていた」

真宮寺「最終的にそのコードがどこに向かっていたのかを探していたところだったけど……」

真宮寺「先に入間さんが見つけちゃったみたいだネ」

入間「……」

最原「要は時限発火装置がこの図書室の中にあったってこと?」

真宮寺「おそらく。まあ、ビニールに入った燃料の量そのものは、一つ一つでそこまで多くはなかったはずだヨ」

真宮寺「本に挟み込んでも目立たない程度の薄さだったと思うし……」

真宮寺「時限装置自体は、本棚の奥に隠しておけばコード含めて本に隠れて見えなくなる」

真宮寺「……本を引き抜かれたら一発でバレるっていう最悪の弱点はあったけど」

最原(誰も読まないような本棚を選んで装置を作れば、万が一が起きない限りはバレない、か……)
676 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/04(木) 19:02:57.83 ID:I1Bb8re40
最原「……でもこんな装置を作ったところで意義がない」

真宮寺「死体を燃やすにしたって、隠し部屋ではなく図書室を選んだってところで妙だし」

真宮寺「……確かにこれと言った意義は見つからないよネ」

最原(それ以前に、なんでわざわざ入間さんの時限装置を使ったんだ?)

入間「……」

最原(……なにか様子がおかしいし。あの調子だと、最初からここに時限装置があることがわかってたみたいな……)

入間「な、なあ。もういいだろ。俺様はちょっと……用事があるんだが……」

最原「ごめん入間さん。巌窟王さんと一緒に隠し部屋を調べてくれないかな?」

入間「は?」

最原「入間さんの手があれば、多分あの部屋の捜査ももっと効率的に進むと思うんだけど」

入間「……ざけんな! なんで俺様がテメェらザコどものために……!」

真宮寺「大人しく従っておいた方がいいんじゃない?」

真宮寺「……自分自身の証拠を隠滅するよりかは、他の犯人を挙げる証拠を見つけた方が有意義だヨ。潔白なら猶更ね」

入間「……」

入間「……つるぺたロリの死体はどうなってる?」

最原「あ、えーと……」

最原「……あっ」

入間「?」

最原「多分、大丈夫だと思う。臭いの方はどうにもできないけど、視覚の方なら心配しなくていい」

入間「あー……?」
677 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/04(木) 19:18:02.71 ID:I1Bb8re40
隠し部屋の中

アンジー「……」

入間「……これ。巌窟王のマントじゃねーか」

最原「うん」

最原(夢野さんの死体の上には、巌窟王さんのマントがかけられていた。その近くではアンジーさんが跪いて、両手を組んで祈っている)

アンジー「……神様は優しいから」

入間「……」

巌窟王「入間。暇なら手伝え」

入間「あ?」

巌窟王「モノクマのカラーリングがされたノートパソコンを見つけたが、ハンマーか何かで粉々に壊されている」

巌窟王「お前なら修繕できるはずだ」

入間「……やってやるよ。貸せ」

最原「……」

最原(ここは巌窟王さんたちに任せよう。僕は他にも調べることがある)

最原(正直、入間さんをここに詰め込んだのは足止めの意味もあるし……今のうちに)
678 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/04(木) 19:18:46.67 ID:I1Bb8re40
休憩します!
679 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/04(木) 20:40:06.84 ID:I1Bb8re40
カルデア

アタランテ「……」キョロキョロ

イシュタル「あー、もう。部品持って来いって、美と豊穣の女神のことをなんだと思って……」

ナーサリー「仕方ないのだわ。チューンナップには色々と入用だし……」

ナーサリー「あと足が付かない場所から持ってくる都合上、どうしても……あら。アタランテ」

アタランテ「ナーサリーか。ちょうどいい。最近BBとつるんでいたからな」

アタランテ「BBはどこだ?」

ナーサリー「……何か御用なら私が伝えておくけど、それじゃあダメ?」

アタランテ「む……? 別にそれでも構わんが。アルテミス様からレンタル品を返して来てと言われただけだからな」

アタランテ「そら。マンウィ●のCD各種だ」ガチャッ

ナーサリー「……あら? そんなものBBはもっていたかしら……まあ一応受け取っておくけど」

アタランテ「ではな。よろしく頼むぞ」スタスタスタ

イシュタル「……ちょっと中身見てみましょうか。イヤな予感がするわ」

ナーサリー「私もそう思っていたところよ」カパリッ



血文字の手紙『復旧マダー? by女神同盟カルデアエディション』



イシュタル「」

ナーサリー「」

アタランテ「あ。忘れていた。私もそのCDを聞いたのだが、いい趣味をしている。後で私にも貸して……」ヒョコッ

イシュタル&ナーサリー「……」ガタガタガタ

アタランテ「!?」ガビーンッ!



この後、イシュタルは『食べる物がすべて激辛マーボー豆腐の味になる豆腐ジェノサイドの呪い』を、ナーサリーは『微妙に湿って本のページがよれよれになるジメジメの呪い』を受けた。BBだけは全力で呪いから逃げた。
680 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/04(木) 20:42:44.78 ID:I1Bb8re40
今日のところはここまで!
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/04(木) 20:53:19.85 ID:qpV3HXBl0
二人が呪われた!?
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/05(金) 14:05:56.17 ID:htk/mPv7O
転子が儀式してキャスター枠で夢野ちゃん召喚しよう
683 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/05(金) 20:09:36.79 ID:C3Foozo70
ちょっと待ってAP消費したらすぐ描くんで……
684 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/05(金) 20:25:19.04 ID:C3Foozo70
図書室

最原「えーっと……真宮寺くん。ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

真宮寺「なに? 引き続き火事の現場調べてるけど、今のところ特になにも見つかってないけど?」

最原「あ。いやそうじゃなくって。巌窟王さんが破壊した直後の扉から出た入間さんのことを最初に見かけたのって誰だろうって思って」

真宮寺「何故か知らないけど、赤松さんが見つけてたネ。それ以上のことは知らないヨ」

最原「うん。そっか。ありがとう」スタスタ

真宮寺「……ねえ。ちょっとでも僕のこと疑ったりしないの?」

最原「疑ってるけど、今言ったことが嘘じゃないことはわかるよ。真宮寺くん、意味のない嘘は吐かないでしょ」

真宮寺「……なるほどネ。ククク」

真宮寺「それを引き換えにしても無防備すぎると思うのは、僕の余計なお世話かなァ?」

最原「今日は妙に突っかかるね。ごめん、構ってる時間が惜しいからもう本当に行くよ」スタスタ

真宮寺「……ククク」
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/05(金) 20:26:45.48 ID:zogMLb6b0
ああああアラフィフ来てくれたああああああ
686 :おめでとう! ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/05(金) 20:30:13.34 ID:C3Foozo70
女子トイレ周辺

茶柱「……」

最原「あれ。茶柱さん。こんなところで何してるの?」

茶柱「見張りです。見張り」

最原「見張り?」

王馬「さーいはらちゃんっ!」ピョコンッ

最原「え゛」

最原(王馬くんが女子トイレから出て来た!)

最原「お、王馬くん! 逃げて! 茶柱さんにこんなところ見られたら!」

茶柱「ええ。情状酌量の余地なく確実に始末しますね。ただ今だけは別なんです」

最原「……え?」

赤松「あのね。最原くん。あの隠し部屋と、女子トイレが繋がってたんだよ」

最原「えっ?」
687 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/05(金) 20:39:01.45 ID:C3Foozo70
再び隠し部屋

最原「……ああ、本当だ。確かにあの部屋だ」ガチャリンコ

最原(と、同時に、あのときの巌窟王さんがどこから入ったのかもわかった)

最原「巌窟王さん!? なんで女子トイレから入ったの!?」ガビーンッ!

巌窟王「女子トイレから煙が上がっていたのだ。緊急時故に、アンジーを伴って中へと入った」

巌窟王「そこで肉眼ではわからない隙間から煙が出ているのを発見し、隠し扉の存在に気付いたというわけだ」

最原(なるほど。隠し部屋と図書室は隣接しているから、煙が直接的に隠し通路に入って行ったわけか……)

最原(僕たちが一階にかけつけたときにはどこもかしこも煙だらけだったから、一番目立つ煙の発生源の階段を優先したけど)

最原(他の人たちが一階に遅れてかけつけて窓を開けまくったお陰で、二つ目の煙の発生源が見えたってところかな)

天海「……」

最原「……天海くん? どうしたの、凄く顔色悪いけど」

天海「なんでも……ないっす……」

最原「……」

最原(今回は事件が事件だからな。ちょっと調子が悪くなってるのかもしれない)

赤松「……」
688 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/05(金) 20:51:18.85 ID:C3Foozo70
戻って女子トイレ

最原「……あ。そうだ赤松さん。一つ聞きたいことがあるんだけど」

赤松「ん? なに? なんでも聞いて」

最原「あの部屋から出て行った後、一番最初に入間さんを見つけたのが赤松さんだって聞いたんだけど」

最原「どこで見かけたの?」

赤松「超高校級のコスプレイヤーの研究教室周辺だったよ」

最原(……スパコン室より上の階だ)

最原「そこで入間さんは何してたの?」

赤松「……よくわからないよ。ただ何かを見て顔を真っ青にしてたってことしかわからない」

赤松「もちろん、私も訊いたんだよ? 何してるのって。でも全力ではぐらかされちゃって」

最原(テンパった入間さんの顔が目に浮かぶようだな……)

最原(……入間さんは半ば無理やり巌窟王さんに協力させてる。証拠を隠滅される前になんとか調べ尽くしたいな)

最原「ありがとう。助かったよ赤松さん。ちょっと白銀さんの研究教室を見に行ってくるね」

赤松「……」

赤松「ねえ。酷い顔色をしてるのは、キミもだよ? 最原くん」

最原「!」
689 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/05(金) 21:03:13.26 ID:C3Foozo70
赤松「もちろんさ、全員本当に悲しんで、それでも自分の足に鞭打って前に進もうと努力してるから似たり寄ったりだけどさ」

赤松「キミは特別に酷いよ。見ててこっちの胸が痛くなりそうなくらい」

最原「……」

最原「そんなことないでしょ。気分が最悪なのは確かだけど、僕だけが特別ってわけじゃ……」

赤松「ううん。キミは特別。ちょっと頑張り過ぎだよ」

赤松「……背負いすぎだよ」

最原「……だからって立ち止まるわけにはいかないじゃないか」

赤松「最原くん。そこまで頑張るのは、巌窟王さんがいるから?」

最原「ッ!」

赤松「……巌窟王さんが当たり前にやれることは、キミには当たり前じゃないんだよ」

赤松「今回ばかりは膝を折って、泣きじゃくって役立たずになっても構わないと思う」

最原「……赤松さんらしくないな。そんなネガティブなこと言うの」

赤松「私は最原くんを信じてる。やろうと思えばやれる人。それを今までの学園生活で見て来たよ」

赤松「……だから言うんだけどさ。キミ、この学園生活を切り抜けることしか考えてないでしょ」

最原「……え? それ以外に何か考えることってある?」

赤松「出てからのこと」

最原「……出てから?」

赤松「……まさか、ずっとそんな生き方していくつもりじゃないよね?」

最原「は? いや、そんなことは……!」

赤松「ねえ。私はさ、最原くんが心配だよ。その生き方がクセになっちゃいそうで」

最原「……」
690 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/05(金) 21:14:32.43 ID:C3Foozo70
最原「……格好よかったから」

赤松「……」

最原「どんな理不尽にも膝を屈さないあの人が、格好良かったんだ」

最原「困難から目を逸らさない姿に憧れたんだ」

最原「僕は弱いから、ああなれたらどれだけいいかって思ったんだ」

赤松「……そっか」

最原「……できる限り、マネし続けるよ。それでみんなが助かるのなら、それが一番いい」

最原「学級裁判のおしおきが終わったら、最低でも一人欠けちゃうけど……!」

最原「あんな眩しい生き方を見たらさ、膝を屈したくなくなるじゃないか!」

赤松「……私は諦めないことができる。性格的に。少なくとも最原くんより自然にさ」

赤松「だから気付くの遅れちゃったよ。最原くん、よく聞いて」

赤松「……諦めたり、立ち止まったり、投げ出したりすることで守れるものは絶対にある」

赤松「お願いだから、自分の心が壊れる前には絶対にそれを思い出して」

赤松「……ごめんね。キミを止められる私じゃなくって、本当にごめん……!」ポロッ

最原「あ、わ、わ! なんで泣くの!」オロオロ

赤松「なんか……不甲斐なくって……! やること成すこと裏目に出てばっかりだ、私……!」エグエグ

最原「あ、あはは……いいんだよ。そんなことで泣かなくってもさ」

最原「僕は多分、コレでいい」

赤松「最原くん……!」






茶柱「赤松さんを、泣かせましたね……?」ゴゴゴゴゴゴゴ

最原「あっ」

茶柱「死」ブンッ

最原「死!?」ガビーンッ!



グシャッ
691 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/05(金) 21:18:23.73 ID:C3Foozo70
最原(出てから、か……)

最原(出たところで、何があるんだろうな)

最原(滅んだ世界? それとも、それ以外の何か?)

最原(……わからない。ただ、僕に希望があるとしたら外の世界に、じゃないだろうな……)

最原(……じゃあどこに? と訊かれても困るけど)

最原(と、考えながら再び僕は意識を手放した)チーン

赤松「さっ、最原くーーーんッ!」ガビーンッ

茶柱「まったく油断も隙もない」
692 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/05(金) 21:19:58.05 ID:C3Foozo70
今日のところはここまで!
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/05(金) 21:39:46.38 ID:jsXkEIKs0
モノクマ「死体が発見されました」
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/05(金) 21:47:58.00 ID:VmXOa/7Vo
死体が2つ…3章かな
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/05(金) 22:42:54.52 ID:8TMeHb830
この世界の天海はどうなってるんだ?
原作と一緒だけど一章で動く前に事件起こっちゃったから何もできてないだけなのかな

研究教室解放されてるから一周前のこと知ってるのかな
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/05(金) 22:53:47.87 ID:8TMeHb830
ちょっと見直したけどよぉ前スレ35で夢野の死亡フラグたってたんだな…
悲しい
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/06(土) 06:25:40.80 ID:mLfk7SyI0
真っ青になってたのは生存者特典が罠だったことに気づいたからかな?
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/06(土) 06:48:45.58 ID:8yjNS38L0
気がついたらタブが消えてて更新に気づかなかったよジーザス
福袋はイシュタルと沖田さんでした
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/06(土) 08:28:07.96 ID:vQ5Zj4nnO
生前の夢野さんを振り返ってたら本当に色々頑張ってて悲しくなった
隠し部屋に気付いたから殺されたってのが明かされたら聴診器あげた巌窟王と怪我で掃除できてなかった東条さん落ち込みそう
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/06(土) 08:49:13.26 ID:poWpYwt/O
モノクマファイルの違和感ってなんだろうな
日にちがないのはそれ次第で誰かに冤罪被せられるようにしてるとか?
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/06(土) 09:03:34.71 ID:3fUi3hIm0
違和感って言うか、新世界プログラムから出てきた時間とモノクマファイル、白銀の証言が矛盾してるからおかしいんだよねー

白銀の狙いがわからない
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/06(土) 10:45:02.98 ID:AA2hal4o0
最原これもしかしたらカルデアのある世界に行くフラグか?
というか存在も才能も全部フィクションで外の世界に居場所はありませんなんてされたら何人かぐだ男の世界に行くっていう人がいるかもしれん
703 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/06(土) 20:18:07.43 ID:zKxD9rMY0
隠し部屋

巌窟王「……祈り終わったか?」

アンジー「うん。ついでにお別れもしっかり済ませて来たよー」

巌窟王「そうか。ならば……俺の言いたいことはわかるな?」

アンジー「……んー」

アンジー「一緒に捜査できて嬉しい?」

巌窟王「……」アセッ

天海(多分言いたいことをそのままズバリ言い当てられすぎて面喰ってるっすね、アレ!)アワワ

アンジー「今までは神様が被害者だったり、アンジーが被害者だったりして散々だったからねー」

アンジー「アンジーも嬉しいよー?」

巌窟王「……戯言だな」

天海「自分で聞いておいて……」

巌窟王「何か言ったか?」

天海「なんも言ってないっす……」
704 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/06(土) 20:29:51.26 ID:zKxD9rMY0
入間「ノーテンキヤローどもが。人死んでんだぞ」ガチャガチャ

巌窟王「そうだな。だが、死んでしまったものはどうしようもない」

巌窟王「悲しむだけでは人は何もできないからな」

アンジー「……やっぱり神様でもどうにもできない?」

巌窟王「む? クハハ! 『どうにかしたいと思っているのか』と訊かれるかと思いきや! 意外だなァ、アンジー?」ニヤァ

アンジー「……」ムクー

巌窟王「……謝罪しよう。今のは忘れろ」

天海(なんか最近アンジーさんの巌窟王さんへの扱いが上手いっす……)

巌窟王「無理だな。どうにもできない。サーヴァントシステムの根幹をなす聖杯を使ってさえ難しいかもしれん」

巌窟王「かなり広義的な意味で死者の蘇生や過去のやり直しは、おそらく不可能ではないが……」

巌窟王「断言しよう。そんなものを目指すくらいなら、他の何かに傾倒した方が遥かに有意義だ」

巌窟王「この件についてコストにリターンは釣り合わない。絶対に」

天海「可能性はなくもないけど、口が裂けてもお勧めできないくらい酷い道ってことっすね」

巌窟王「それでも進むと言うのなら全力で支援はしよう」ニィッ

アンジー「やだ」

巌窟王「……そうか」

巌窟王「……フン。そうか」シラー

天海「自分で言ったくせに露骨にいじけないでほしいっす!」

巌窟王「いじけてなどいない」
705 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/06(土) 20:39:57.39 ID:zKxD9rMY0
巌窟王「さて。入間の修繕が終わるまでは暇だ。アンジー、捜査を開始するぞ」

巌窟王「天海も手伝え」

天海「あいあい。了解っす」

巌窟王「では……この何か妙なベールに守られた謎のオブジェクトから捜査するか」バサッ

マザーモノクマ「やっほー」

巌窟王「……」バサッ

天海「え? なんで戻したんすか?」

巌窟王「……頭が痛くなってきた」

アンジー「肩こりかなー? 揉むー?」

巌窟王「頼む」

アンジー「ちょっと屈んでー」

天海「……ええと、一体何が……」バサッ

マザーモノクマ「ハロー」

天海「……」バサッ

天海「あの。アンジーさん。俺も頭痛が……」

アンジー「やだよー。今は神様の肩揉んでるんだもん」

巌窟王「……」ハフー

天海「ええーっ……」
706 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/06(土) 20:49:26.15 ID:zKxD9rMY0
五分後

天海「マザーモノクマ?」

マザーモノクマ「そだよー! すべてのモノクマの母……オマエラが予測していたモノクマの生産機構だよ」

マザーモノクマ「あ。一応、今のうちに言っておくね。ボクもモノクマのカウントに入るから、攻撃は校則違反と見なすよ」

巌窟王「仮にそうだとしても、校則を犯してでも破壊する価値があるだろうがな?」ボォゥッ

マザーモノクマ「ちょ、ちょちょちょ……!」アタフタ

天海「確かに俺もコレを壊したい気持ちでいっぱいっすけど、ひとまずそれは保留しておきましょう」

天海「……それに、これがモノクマの本体だと言われてもにわかには信じがたいっす」

巌窟王「実際に作ってみせろ」

マザーモノクマ「あ、ダメ。今は首謀者権限で『一定の操作』にロックがかけられてるから」

マザーモノクマ「仮に首謀者になにかを命令されたとしても、このロックが外れるまでは何もできないよ」

巌窟王「ふむ……コンソールはどこだ……」ガチャガチャ

マザーモノクマ「ああっふーん! いやん、そんなところいきなり……いじっちゃ、らめぇーーーッ!」ビクンビクン

巌窟王「……どうやら声帯認証のようだ。事前に首謀者がかけた合言葉がない限りはロックは解除されないだろうな」

天海「せめていつからロックがかけられたのかくらいは言ってくれるっすよね?」

マザーモノクマ「……」

天海「ダメか……」
707 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/06(土) 21:01:21.75 ID:zKxD9rMY0
天海「でもなんでこんなロックが……首謀者自身にどんなメリットが?」

巌窟王「いつからロックをかけたのか、と問うた時点でわかっているものと思ったがな。それとも目を逸らしているだけか?」

天海「……」

アンジー「アンジーたちが首謀者を追い詰めてるってこと?」

巌窟王「かなり好意的に見るならそうだ。他の見方だと、こうだろうな。首謀者は――」

天海「俺たちの中にいる」

天海「……そして、夢野さんを殺した人と同一人物」

巌窟王「……そうら、わかっていただろう?」

天海「でも夢野さんを殺したのが首謀者なら、ずっと死体を隠していればいい。それをしなかったのは一体なんで……」

巌窟王「二通り考えられる。首謀者自身が外の世界の真実を知らなかった場合」

天海「論外の仮説っす」

巌窟王「もう片方の仮説は……これが俺たちに対する最後の謎であり、最後の勝負だった場合」

巌窟王「俺たちを皆殺しにするつもり、という可能性」

天海「……最悪っすけど、それが一番可能性が高いのでは?」

巌窟王「……さあ。この場合、どうすればいいかわかるか? アンジー」

アンジー「返り討ちー!」キラキラキラ

巌窟王「上出来だ!」ナデナデナデ

アンジー「わーい!」

天海「……それしかないんすかね」

巌窟王「……それ以外の道があるというのなら示してみせろ」

天海(俺は……!)
708 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/06(土) 21:10:51.26 ID:zKxD9rMY0
巌窟王「……」

アンジー「どうしたの神様ー? 難しい顔になってるよー?」

巌窟王「いや……最原が覚えていた違和感の正体に気付いた」

巌窟王「この事件、根本的なところで不和がある」

天海「不和?」

巌窟王「……犯人が首謀者だとしたら、現状の展開のフェアとアンフェアの比率が妙だ」

天海「ん……」

天海(そういえば……犯人が首謀者なら、もっと事件を撹乱する方法があってもおかしくないはずっすよね)

天海(いや。ハッキリ言って、他の誰かに罪を押し付けて逃げ切った上で学園生活を続行なんて『明確な反則』すらやられても気付かなかったはず……)

巌窟王「マザーモノクマ。この質問には答えられるか?」

マザーモノクマ「ん? なぁに?」

巌窟王「入間が直しているパソコンの正体だ」

マザーモノクマ「ああ。あれは……」

マザーモノクマ「……ま、直すことと中身を見ることに関して制限はしないから、自分で確かめれば?」

巌窟王「……いいだろう」

天海「……?」
709 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/06(土) 21:11:46.40 ID:zKxD9rMY0
今日のところはここまで!
710 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/07(日) 10:59:08.11 ID:2u7XNp/j0
春川「……」ジーッ

百田「どうだハルマキ。なにかわかるか?」

春川「……確かに二日間程度ではありえないほどに腐敗が促進されてるね」

春川「これ、相互汚染やクロバエ以外にも、なにか薬品とか使われてるのかも……」

春川「あと、傷口の部分が特に損壊が酷くって、本当に銃殺だったのか怪しいくらいだよ」

巌窟王「傷口というと……」

春川「胸のあたりだね。ナイフかなにかでズッタズタにされて乱暴に『開かれてる』。ジャック・ザ・リッパーなら鼻で笑うような乱暴さだよ」

春川「ここ以外に大した外傷がないことを考えると射入口はまず間違いなくここだったと推測できる」

巌窟王「……今、なんと言った?」

百田「巌窟王? どうした?」

春川「……流石に気づくか。そう。ここ以外に外傷はない」

春川「『銃弾が出て行った形跡がない』ってこと。貫通ではなく盲管。私が『銃殺かどうかも怪しい』って言ったのもそれでさ」

春川「……どうも見つからないんだよね。銃弾が。どこにも」

百田「は? いや、それは変だろ。銃本体がここに置かれている以上、銃弾一つ処分したところで何になるってんだ?」

春川「でもないものはない。口径が小さすぎる銃だと検視してもわからないくらい肉に紛れるってことはあるけど……」

春川「……そこに置いてある銃が凶器ならそれも絶対にありえない」
711 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/07(日) 11:12:00.82 ID:2u7XNp/j0
巌窟王「……大きいな。この型はリボルバーか?」

春川「S&WモデルM500。マニアでなくっとも一般で広く知られているかなり有名な型の銃だよ」

春川「……威力が高すぎてね」

百田「ん? 銃なんだから威力が高くて当たり前なんじゃねーか?」

春川「これは常軌を逸してるんだよ。巌窟王、銃に関しての知識は?」

巌窟王「残念だが『銃という概念』に関してだけだ」

春川「そっか。じゃあザックリ説明するよ」

春川「これ『人を撃つこと』を一切想定してないんだよね。毛皮が分厚いケモノを相手にした史上最強のリボルバーだから」

春川「威力がアホみたいに高いし、その反動も大きすぎて欠陥銃と呼ばれてるくらい扱いにくいんだよ」

巌窟王「……む……? 待て。銃弾は貫通していないのではなかったか?」

春川「それなんだよね。こんなもの使ったら、夢野くらいの体格なら上半身の大半が吹っ飛んでたと思うよ」

百田「……さ、流石に誇張だろ?」

春川「……そう思う?」

百田「おいおい……!」

春川「……まあ、もし万が一、これが本当に使われたとするなら、犯人は相当限定されてたはずだけどね」

春川「これを使って無傷で済むヤツなんて、本当に、生徒の中でも一握りだったろうからさ」

巌窟王「……」
712 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/07(日) 11:21:12.84 ID:2u7XNp/j0
巌窟王「これの出所はお前の研究教室か?」

春川「……え?」

巌窟王「?」

百田「……巌窟王。知らなかったのか? ハルマキの研究教室に、本物の銃は一切置いてないんだぜ?」

巌窟王「何ィ? 一つもか? 一つたりともか?」

春川「不思議なのはそこも、だね。じゃあこの銃の出所はどこなのか……」

春川「……普通の生徒が現状行き来できる範囲に、ここまで本格的な実銃があった記憶はない」

春川「誰かが今までどこかに隠していたか、さもなければ……」

百田「『普通の生徒が行き来できる範囲以外に行けるヤツが犯人』の場合か!」

巌窟王「……」

春川「……なんだろう。この感覚……凄く覚えがあるんだけど……」

巌窟王「春川。お前も感じるか。違和感を」

春川「うん。でも……それだけじゃなくって、なにか凄く既視感があるんだよね」

春川「なんでだろう?」

百田「……?」
713 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/07(日) 11:21:54.52 ID:2u7XNp/j0
休憩します!
714 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/07(日) 17:59:00.08 ID:2u7XNp/j0
巌窟王「他に夢野の死体について何か特徴は?」

春川「右手」

巌窟王「右手?」

春川「……が、なんかよくわからないけどシュレッダーにかけたみたいにぐっちゃぐちゃ」パサッ

春川「袖に隠れて見えづらいかもしれないけど、コレ袖から手が出てないわけじゃないんだよ」

百田(ハルマキは夢野のことを覆っている巌窟王のマントをあげる。巌窟王はそれを覗き見て苦い顔になった)

巌窟王「……指を切断した後で踏みつけたり、更に刃物で破損させたりしているようだ」

百田「……まさかとは思うが、拷問ってことか?」

巌窟王「安心しろ。死んだ後のことだ。出血の痕でわかる」

百田(東条の事件のときに話題に上がってたな、そういや。死んだ後は血流がない、か)

巌窟王「根本的にパーツが欠けているようだ。切断された先が見当たらない」

百田「指がってことか?」

巌窟王「消えているのは人差し指、中指、薬指、だな」

春川「……!」

百田「ハルマキ? 何かに気付いた顔してるぞ。どうした?」

巌窟王「いつもの仏頂面にしか見えなかったが」

春川「いや……大したことじゃないんだけど」

春川「……射入口が胸にあるってことは、夢野は真正面から撃たれたってことだよね?」

百田「それが?」

春川「だとしたら、夢野は犯人の体のどこかを気絶する前に引っかいたかも、と思って……」

春川「……指が犯人を示すカギになるかも」
715 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/07(日) 18:51:25.71 ID:2u7XNp/j0
最原「……ハッ! 本日二度目!」ガバリッ

王馬「あ。起きた。そして東条ちゃんをこの場に引き留めたのが完璧に無駄になった」

東条「いいのよ。図書室の方は白銀さんや真宮寺くんが調べていたから」

最原「どのくらい気絶してた!?」

王馬「大体十分くらいかなー?」

最原「ごめん、急がないと……あ! そうだ! 手が開いてる人は僕とツーマンセル組んでくれない?」

王馬「お供するよっ!」ピカリンッ

最原「……」ヒクッ

茶柱「……転子もついていきます」

最原「ありがとう! 本当にありがとう! 感謝の言葉がそれしか見つからない!」

王馬「ふこーへー」

最原「じゃあ、さっそく行こう! 白銀さんの研究教室周辺に!」ダッ

赤松「あ……行っちゃった。凄い急いでたね」

赤松「……つっ……?」

東条「……赤松さん? どうかしたの?」

赤松「ん? いや、なんでもない……?」

赤松(……腕に引っかき傷? なんで? いつの間に……?)
716 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/07(日) 18:52:13.53 ID:2u7XNp/j0
休憩します!
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 18:52:37.26 ID:XRD4+uJY0
おい、これまさか……白銀の奴
718 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/07(日) 19:27:25.41 ID:2u7XNp/j0
白銀の研究教室周辺

最原「……」

最原(巌窟王さんのデバイスがなんで機能しなくなったのかわかった……入間さん……キミと言う人は本当に……)ズーン

王馬「これ、入間ちゃんの研究教室の設計図に書かれてたイリスアゲート・エレクトボムとそっくりそのままな形してるね!」

茶柱「なんです、それ?」

王馬「巌窟王ちゃんとのホームとの連絡手段を完璧にぶっ壊すための発明品だってさ。持続時間は三日って書いてあったかな」

茶柱「は? なんでそんな、何の意味もない発明品がこんなところに……」

最原「何の意味もないってことはないんじゃないかな……」

茶柱「……それ、どういう意味です?」

最原「いや、その……これ、実は元々入間さん発案の発明品じゃなくって依頼を受けて作った品らしくって……」

茶柱「こんな爆弾を一体誰が作ってくれと?」

最原「……」

王馬「それはもちろん嫉妬に狂った、は――」

最原「殺されたくなかったらそれ以上口を開かない方がいいから!」ガバッ

王馬「もがもが」

茶柱「んー?」
719 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/07(日) 19:45:36.27 ID:2u7XNp/j0
最原「でも色々とチューンナップされてるみたいだな。なんかのアクシデントで不発になってる爆弾以外は全部……」

王馬「薬品か何かの影響かな? 砕け散ったパーツがことごとく焼けて判別不能になってるね」

王馬「不発の爆弾がなかったら、コレがなんだったのか俺たちでもわからなかったかも」

茶柱「不発の原因は一体なんなんでしょうか」

最原「……」

最原(タイマー……か? もしかして)

最原(入間さんの手が直接届かない場所で爆発したとしたら、リモートコントロールでの遠隔爆破か、さもなくば時限爆破の二通りだ)

最原(でも、入間さんは明らかに、この爆弾が起動したことに対して慌てていた)

最原(遠隔爆破じゃない。これを解除するのを忘れた末に、うっかり爆発させてしまったという感じだ)

最原(……だとすると、元はコレ、時限式だったんじゃ)

最原「不発の爆弾にはタイマーらしきものが見当たらないよね?」

王馬「……ん? それが? タイマーのない爆弾だってあるでしょ?」

最原(さて。今回の件に関してはどうだろう)

茶柱「……あれ? ねえ。この破裂した爆弾のヤツだけ、パーツの形が変ですよ?」

最原「え?」

茶柱「分量が他より少し多いような……」ヒョイッ

最原「……」



何かの残骸「」ブスッ……



最原「!」

最原(火薬の臭い……!)

最原「茶柱さん!」ガシッ

茶柱「ひゃっ!? ちょっと、いきなり転子から取りあげないで――」

最原「!!」

最原(ああ、くそっ! 迂闊だった! コレは爆弾のパーツなんかじゃない!)ブンッ

最原「伏せて!」ガバリッ

茶柱「きゃあっ!?」

王馬「んー? 今最原ちゃん、何を投げて……あっ」

王馬「ああ、そういうことかよチクショウッ!」バッ




バァンッ!
720 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/07(日) 19:47:10.94 ID:2u7XNp/j0
今日のところはここまで!
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 19:53:17.06 ID:ApBesBymO
ハルマキが既視感があるって多分入間が用意した謎解きゲームに似たようなのがあったのかな?
722 :私自身のための備忘録 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/07(日) 21:07:22.18 ID:2u7XNp/j0
コトダマ
最原サイド
・モノクマファイル
・充実すぎるファイル情報
・時限発火装置
・隠し通路
・爆音直後からの入間の様子
・イリスアゲート・エレクトボム
・奇妙な残骸

巌窟王サイド
・マザーモノクマ
・声帯認証のロック
・夢野の死体の状況
・S&WモデルM500
・夢野の右手
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 22:10:23.53 ID:sq07VTEW0
夢野普通の拳銃で撃たれてるし、変なことしてないから貫通してるはずよな…?
白銀なにしたんだ
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 22:18:06.53 ID:23wIlH9PO
意見が真っ二つ……?
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 00:16:27.73 ID:U/GOlCPY0
これ本来の1章通り赤松に冤罪被せて始末する気じゃないだろうな白銀・・・

もしくは4章欠番で今の事件が5章、無印5章に倣って冤罪からの生還→真犯人と学園の謎を解けになるのか
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 00:19:53.26 ID:5R0qn7am0
百田「『普通の生徒が行き来できる範囲以外に行けるヤツが犯人』の場合か!」

巌窟王「……」

春川「……なんだろう。この感覚……凄く覚えがあるんだけど……」


「既視感」が第1章のそれである可能性も微
武器は撹乱の為に敢えて事件に関係しない物を設置したのか
それとも>>721の言う通り魔術を用いて事件を起こし
何れにせよ狛枝と同様の方法での全滅を目論んだのかどうか

>>658 モノクマファイル自体の「気持ち悪」さ
主人公らが捜査を通じて行なう筈の推測が既に記されている
白銀のミスか、それとも最早真面に学級裁判を行う気が無いか
(視聴者の手前打ち切るにしても調査の形式だけは保っておきたい?)
……文脈から鑑みるに普通に白銀の証言との齟齬?

前スレの冒頭に注意書きが見当たらなかったので
レスの内容も含め色々な意味でスレチならごめんなさい
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/08(月) 00:48:25.40 ID:mCpI8M190
>>725 >>726
あわせると、
モノクマファイルに書かれていることは冤罪へ誘導するための情報になっていて、
最原は無意識に気持ち悪さとして最原に感じられる……とか?
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 00:56:39.65 ID:dwO6wwRr0
拳銃…威力が高い…銃弾が発見されてい無い…あっ…(察し)
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 11:31:15.31 ID:POz4nU2w0
もしかして偽者の死体…?
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 11:32:41.44 ID:KrTnbrUAo
夢野を撃ったときと状況が違いすぎるのが気になるけど、なら誰の死体で本当の夢野はどこ行ったんだろう
赤松の引っ掻き傷も嫌な予感しかしない
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 13:40:57.78 ID:hcpFtydHO
ただ運営側の気分や気まぐれで他人に冤罪ふっかけたなんてやったら、それこそ視聴者がバカにしてんのかと見限りそうではあるが
732 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/08(月) 18:13:59.96 ID:PnjfJZhF0
最原「……はあっ……はあっ……!」

最原「茶柱さん! 無事!?」

茶柱「無事っていうか……一体なにが起こったのかわからないんですけど。なんです今の破裂音……」

最原「大丈夫!? 怪我は……ない? ない。よかった!」

最原「……本当によかったぁ……『今度こそ』守れて……!」

茶柱「……ちょっと。この際だからあなたに言っておきますが、転子は!」

最原「痛いッ!」

茶柱「ん?」

王馬「……あらら。最原ちゃん。なにかが左肩にめり込んでるよ」

ポタッ

茶柱「……血?」

茶柱「最原さん、あなた大丈夫なんですか!? 何が――!」

最原「は、ははは……大丈夫。致命傷じゃないみたいだから……」

茶柱「……いい加減に――!」

王馬「あのさぁ。痴話喧嘩なら後にしようよ。至近距離でピーチクパーチクわめきあってても緊張感ないし」

最原&茶柱「え」

最原「……」

茶柱「ああー……確かに。どさくさに紛れて抱き着かれてますねー……」

茶柱「……」カァァ

最原(とても危ない。茶柱さんが怒りで顔を真っ赤にしてあらせられる)ガタガタ

王馬(としか考えられない最原ちゃんは反比例するように顔から血色が失われていくー)
733 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/08(月) 18:19:24.38 ID:PnjfJZhF0
最原「ご、ごめん! とてもごめん! ひとまず僕はすぐにどくから!」

王馬「茶柱ちゃん! 最原ちゃんを今動かしちゃダメだ! 俺が今から緊急治療を行う!」

最原「え」

ガシッ

茶柱「……ふ、ふふふふふふふ。これは嘘。これは夢……転子が男死に抱き着かれるなんて……」ギュウウウウ

最原「今となっては茶柱さんが抱き着いてるけど!?」ガビーンッ

王馬「さーて。それじゃあ俺がこのナイフで、今から最原ちゃんの左肩に埋まった『何か』を取り出してあげるからねー」

最原「え。待って。待って。待って? 待って! 待っ――」


ブスッ


最原「ぎゃああああああああああああああああ!」
734 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/08(月) 18:25:33.40 ID:PnjfJZhF0
数分後

ズポンヌッ

王馬「よし抜けたー!」

最原「ああっぐ……ぐおおおおう……!」ガタガタ

茶柱「……まったく。転子のことなんか庇うからこうなるんですよ」

最原「うん。ごめん。本当にごめん、と言いたいところだけど、流石にこれは罰の度が過ぎてる……!」

最原「ていうか出血の度合いが酷くなって茶柱さんまで汚れてるし!」

茶柱「え? あー……なんでしょう。ちょっと麻痺っちゃいました」

最原「……」

王馬「さてと。じゃあ改めて、最原ちゃんの左肩に埋まった何かを見てみよう」

王馬「うん! 口径は小さいけど紛れもなく弾丸だね!」

最原「弾丸?」ピクッ

最原「……」

最原「あの。茶柱さん。もう本当に勘弁して」

茶柱「?」

最原「……もう離して……」

茶柱「あっ!」

バッ

最原「や、やっと解放された……」

茶柱「……うう〜」
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 18:29:45.04 ID:Ns1crk7o0
転子ちゃんヒロインしてんな
夢野失ってもっと取り乱すと思ったけどまだ大丈夫みたいで安心
736 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/08(月) 18:34:45.46 ID:PnjfJZhF0
最原「口径が小さい……のかどうかは僕には微妙に判断が付かないんだけど……」

王馬「間違いなく小さいよ。なんなら春川ちゃんに問い合わせてみようよ。後でね」

王馬「……で。さっきの破裂した残骸から、なんでこんなものが飛び出したか、だけど……」

最原「……アレだね」

最原(先ほど僕が投げた残骸が、内側から弾けたような形でバラバラになっている)

最原「……これ。薬品で焼ける前は銃だったんじゃないかな」

王馬「それが薬品の侵蝕で弾薬と反応して、今このタイミングで暴発したって? まあありえなくはないだろうけどさ」

王馬「でもアレ、焼けて溶けたことを考慮しても玩具みたいに小さかったよ。俺の記憶が正しければせいぜい」

最原「茶柱さんの手のひらからはみ出る程度……」

王馬「焼ける前は、かなり最小限の殺傷能力しか持たない、それこそ女性でも楽々扱えるような小型銃だろうね。俺の趣味じゃないなー」

最原「……女性でも扱える、か」

茶柱「……最原さん。それは今はどうでもいいので、はやく東条さんのところに行きましょう」

最原「なんで?」

茶柱「なんでって……あなたの怪我の治療ですよ」

最原「あっ」

茶柱「……あなたって人は本当にバカですね」

最原「そ、そんなしみじみ言わなくてもさ……」オロオロ
737 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/08(月) 18:45:23.90 ID:PnjfJZhF0
夕飯食べてきます休憩!
738 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/08(月) 19:57:53.97 ID:PnjfJZhF0
最原「……」

最原「あ、そうだ。東条さんのところに行くのはナシにしよう」

茶柱「は?」

最原「ちょっとあのスパコン室のことが気になってさ……一応調べておきたいんだ」

最原「茶柱さん。悪いんだけど東条さんをスパコン室に呼んできてくれるかな?」

最原「これなら僕が東条さんのところに行ってから、わざわざスパコン室に戻るっていう捜査時間のロスも防げるし」

茶柱「……何を、言ってるんですか……?」

最原「……あ、う、うん。ごめん。やっぱりダメか」

最原「東条さんも調べたいことがあるだろうし……茶柱さんにとっても手間だしね」

最原「……どうしよう。でもこのままだと血でそこら中汚しちゃうし……」

茶柱「最原さんッ!」

最原「えっ!? な、なに!?」

茶柱「……たまには自分のことも省みてくださいよ。あなた、どんどん悪化してる」

茶柱「痛いとか、血が流れてるのが不安だとか、死んじゃったらどうしようとか……そういう自己中心的なこと考えてください」

茶柱「その悪化の原因が転子にもあると思うと胸が張り裂けてしまいそうです」

最原「え!? いや、茶柱さんはたまに凄く暴力的なだけで、それ以外特に……」

最原「……よく考えたら大問題だけど問題ないよ!」アセッ

王馬「誤魔化し方凄い下手」

茶柱「……東条さんならすぐに連れてきます。だからこれ以上、転子のことを悲しませないでください」

茶柱「夢野さんだけでも、たくさんなのに……!」

最原「……ごめん」

最原(という謝罪の言葉を受け取る前に、茶柱さんは走り去って行ってしまった)

最原(あんなに悲しそうな顔を見たのは初めてだ。まともにぶん殴られるより効いたかもしれない)

最原「どうすればよかったのかな……」

王馬「ん? どうもできないでしょ。気にするだけ無駄だって!」ケラケラ

最原(この人本当に臆面もなくこういうこと言うよなぁ……)
739 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/08(月) 20:16:29.16 ID:PnjfJZhF0
最原「でもこの傷本当にどうしよう」

王馬「俺の予備のスカーフを突っ込んで止血してあげよう」グイッ

最原「あ゛あ゛ぎあああああああああッ!」

王馬「ひとまず血は止まったよー」

最原「せめて一言ことわってから実行してぇぇぇぇぇぇ……!」ガタブル



隠し部屋

百田「……あっ! ない! ねーぞ!」

春川「百田? どうしたの?」

百田「ハルマキ! 俺のデ――」

巌窟王「……?」

百田「……で、で、デ−トの約束、忘れてないだろうな?」

春川「は?」

巌窟王「百田。そういうことを言うヤツは大抵、後で死ぬ」

百田「う、うっせー!」

百田「……っぶねー、口から出まかせでなんとか誤魔化せたぜ」フイー

春川「……」

春川「私の部屋にする?」

百田「は? 何の話だ?」キョトン

春川「ふんっ!」バキィッ

百田「ハイキック!?」ゴヘア

春川「……くだらないこと言ってないで捜査再開するよ」プンプン

百田「????????」イテェ



ドタドタドタッ


茶柱「東条さん! 東条さんはいますか?」

巌窟王(茶柱……?)

東条「どうかしたの?」

茶柱「それが……!」

東条「……!」

東条「任せて。すぐに行くわ」ダッ

巌窟王「……」

百田「……おっと。東条だけじゃ心配だぜ。俺もちょっと様子見てくらァ……」ソローッ

春川「……?」
740 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/08(月) 20:20:30.20 ID:PnjfJZhF0
今日のところはここまで!
741 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/08(月) 22:48:29.84 ID:PnjfJZhF0
いつの間にか700代に来てしまった……キリのいいところで終わらせて次スレに持ち越した方がいいかもしれない。
私はいつでもツイッターでエゴサしているので気が付いたら感想そっちで書くと嬉しいかもしれない
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 09:08:34.99 ID:ifK/UX720
面白いけど短いってなんだっけ?という感想
743 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/09(火) 10:58:58.71 ID:vvVxwOiiO
一章ごとの長さは短いはずでさあ!
そう。一章ごとにスレ分けすればよかったんだよなあ!

ポプテピピック見て落ち着きます
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 14:45:42.46 ID:uvXgI23bo
いっぱいちゅき
745 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/09(火) 19:03:52.35 ID:pfNLB4ZS0
巌窟王「茶柱。最原に何かがあったのか?」

茶柱「……ちょっと怪我しちゃいました。更に王馬さんのちょっかいのせいで悪化しました」

巌窟王「王馬……」

茶柱「……元はと言えば転子を庇ったせいですよ。庇ったりしなければ怪我なんかしなかったのに」

巌窟王「余計なお世話だったか? そう断じるだけの胆力がお前にあるのか?」

茶柱「……考えれば考えるほどにイライラします。夢野さんが死んだことに関して悲しんでいるのは自分自身もでしょうに」

茶柱「こっちの気も知らないで、自分の傷は置き去りで人の心配してばかり」

茶柱「同じ痛みを背負ってるのに、こっちばかり守られたら、転子の立つ瀬がないじゃないですか」

巌窟王「……」

巌窟王(チッ。あの人間城塞の顔がチラつくな……)

巌窟王「気に入らないのなら導けばいい。自分好みにな」

茶柱「……」

巌窟王「なあアンジー? そう思うだろう、お前もッ!」





アンジー「そうですね。確かにそう思います」

巌窟王「どうしたアンジー!? 言葉遣いが変だぞ!?」ガビーンッ!
746 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/09(火) 19:14:02.37 ID:pfNLB4ZS0
巌窟王「……ハッ! 天海! 隠し部屋の空調設定はどうなっている!? 具体的には湿度だ!」

天海「え? えーっと……うわ。なんか知らないけど加湿されてるっすね」

巌窟王「それだ! アンジーは湿気の類が大嫌いだ! 今すぐに除湿しろ!」

巌窟王「さもなければこの場にいる全員の眼球を生きながら抉り出すぞ……」

巌窟王「……アンジーがな!」ギンッ

茶柱「アンジーさんが!?」

獄原「虫さんたちが過ごしやすいように、それなりにジメジメさせられていたみたいだね」

天海「これも犯人の腐敗促進の一環ってことっすか。道理でなんか蒸し暑いなって思ってたんすよ」

アンジー「うあうあー……」ジメジメーッ

入間「巌窟王! コレを使え! 口の中でひんやりするタイプの棒付きキャンディーだ!」ブンッ

巌窟王「上出来だ入間!」ガシッ

ティンコ型キャンディー「」ヤッホー

巌窟王「最悪だ入間!」ガビーンッ

茶柱「ぎゃああああああああ! 公然わいせつ物陳列罪ーーーッ!」チョップ

バキィィィィンッ!

入間「俺様の飴ーーーッ!」ガビーンッ
747 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/09(火) 19:23:10.26 ID:pfNLB4ZS0
天海「……あれ。変っすよ。空調が操作を受け付けないっす」

マザーモノクマ「そりゃそうだよ。そこも首謀者権限のロックによって制限された『一定の操作』だから」

天海「今更っすけど、犯人は自分の罪を隠すつもりはあっても自分が首謀者であることを隠すつもりがないみたいっすね」

入間「あああああああ! やめろ! やめてくれ! 俺様の目を抉るのはやめ、あああああああああ!」

アンジー「イケニエーッ」

入間「と、止めてくれ巌窟王! このままじゃ俺様のつぶらなお目目が!」

巌窟王「……英霊でもできないことはある。つまりそういうことだ」

入間「いやああああああああ!」

真宮寺「滅茶苦茶だね」
748 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/09(火) 19:24:06.22 ID:pfNLB4ZS0
夕飯の休憩!
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 19:46:21.20 ID:+IUYi4G7O
乙

ところで清姫さんや、何でもここの>>1安珍は話は短くなると言いながら本編よりも長く2スレの大長編を執筆したどころか3スレ目に突入しそうだとか
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 19:54:59.30 ID:A4CW8mHQ0
水着清姫「おやそうなんですか。では>>1を約束通り焼きましょう。そーれ!『道成寺鐘百八式火竜薙(どうじょうじかねひゃくはちしきかりゅうなぎ
)』! 一発!!」
751 :アフロと化した安珍の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/09(火) 20:38:21.19 ID:pfNLB4ZS0
ごめんね! ともかく850過ぎたら本格的にどうにか次スレの準備進めます
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 20:41:52.79 ID:A4CW8mHQ0
ダブル清姫「もし次嘘ついたらダブルで焼きますよ♥」
753 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/09(火) 21:17:13.76 ID:pfNLB4ZS0
眼帯入間「……」ズーン

アンジー「うおおおおおおおおおうううう……」ゴゴゴゴゴゴゴ

巌窟王「完全に変容してしまったか……アレはもはや人ではない」

茶柱「おふざけもそこまでにしておいてください」

アンジー「うん」スンッ

入間「ちくしょー……なんで俺様がこんな目に……」

入間「あ。修理終了した」

巌窟王「やっとか。貸せ。後は俺の役目だ」

巌窟王「……二重にロックがされているな。二つ目のロックはマザーモノクマの首謀者権限によるロック」

天海「やっぱり無駄足っす?」

巌窟王「いや。半分は見れる」

巌窟王「……なるほど。最原の睨んだ通りか。このノートパソコンは……!」

モノクマ「そう! ボクが使っていた『モノクマファイル作成用デバイス』なのでーす!」

天海「……えっ?」

春川「まあ、当然だよね。モノクマファイルも当然どこかで作ってるに決まってる」

春川「まさかこんな何でもないパソコンだとは思わなかったけど」

巌窟王「さあ最原。お前は一体、このパソコンにどんな可能性を見た?」

巌窟王「存分に暴かせてもらおう」
754 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/09(火) 21:18:12.07 ID:pfNLB4ZS0
今日のところはここまで!
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 02:44:21.71 ID:hr/rrQTK0
あれま?パソコン天海のやつかと思ってたけど違うんか。
756 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/10(水) 18:56:34.71 ID:E7l1mHSX0
巌窟王「……」カタカタカタ

春川「急に静かにならないでよ……それが叶わないならせめて普段からもっと声を落とすよう努力してよ……」

天海「まあ、ビックリするっすよね」

アンジー「そう? アンジーと一緒のときはずっとこんな感じだし慣れるよー」

巌窟王「……首謀者特典」

獄原「え? 巌窟王さん、今なんか言った?」

巌窟王「このパソコンの中身を一通りさらった。中にはモノクマファイルの編集履歴が残っている」

巌窟王「どういうわけだか知らないが、その履歴が入っていたファイルの名前が『首謀者特典』だ」

天海「……特典?」ピクッ

春川「天海? なにかに気付いたの?」

天海「大したことじゃないんすけど……特典って言い方が変だなって」

天海「まるで『誰かから与えられた』みたいな言い方じゃないっすか」

春川「……は? アンタ、天然なの?」

天海「えっ」

春川「逆でしょ。このファイルを手に入れることによって『私たちに与えられる首謀者からの特典』って意味でしょ?」

春川「それ以外にどう解釈のしようがあるっての?」

天海「……」

天海「……うーん……?」

巌窟王「釈然としていないようだな。続けるぞ」
757 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/10(水) 19:08:16.86 ID:E7l1mHSX0
巌窟王「それと、生徒とモノクマ(とモノクマーズ)に例外なく適用される校則とは別にして、モノクマルールなるものの存在も明記してあった」

春川「内容は?」

巌窟王「モノクマルールは生徒ではなく、モノクマとモノクマーズにのみ適用され、尚且つ生徒には周知されないルールのことだ」

巌窟王「現状見れる範囲で見つかったモノクマルールは二つ」

巌窟王「一つ、このパソコンへの干渉を禁止する校則を作ってはならない」

巌窟王「二つ、モノクマにも校則は適用されるが、生徒に指摘されなければその限りではない」

春川「……」アゼン

アンジー「あ。魔姫が凄くビックリしてる」

春川「……クソじゃん。それじゃあゲームとして成立しない」

巌窟王「さて。それはどうだろうな。生徒に指摘されなければ、の話だ。指摘すればモノクマも校則が適用される」

天海「……でも一つ目のモノクマルールはひたすら妙っすね。なんでそんなルールが……」

巌窟王「それはおそらく、このパソコンの『モノクマファイルを作る』という機能に起因する」

天海「……聞かせてください」
758 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/10(水) 19:08:56.94 ID:E7l1mHSX0
夕飯の休憩!
759 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/10(水) 19:37:01.26 ID:E7l1mHSX0
巌窟王「……それにはまず必要なものがあるな。アンジー! 俺の部屋から今までのモノクマファイルを持って来るのだ!」

アンジー「あいあいさー!」ダッ

春川「一応言っておくけどさ。アンタの部屋じゃなくって夜長の部屋だよね?」

巌窟王「ム? 今となってはアンジーの部屋は俺の部屋だ」

春川「……頭が痛い」

天海「いやコレは仕方ないっすよ。巌窟王さんの部屋はもうずっと用意してないんすから。モノクマ」

モノクマ「クソめんどい」

巌窟王「死ね」

獄原「病院は用意できるのに部屋の増設はしないんだね……」

巌窟王「……さて。アンジーが帰ってくるまでは暇だ。他の場所を捜査するぞ」
760 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/10(水) 19:46:46.62 ID:E7l1mHSX0
スパコン室

最原「……ん?」

星「来たか」

キーボ「あ。最原クン。王馬クンも」

王馬「お前もついに落ちるところまで落ちちゃったなキー坊……まさか証拠を隠滅しにかかるなんて」

キーボ「出会い頭に不名誉すぎる濡れ衣やめてください」

最原「珍しい組み合わせだね。ここで何か調べもの?」

星「まあな。少し気になることがあった。それの確認のためにキーボと同伴だ」

キーボ「ボクだからこそ役に立てることがあるので!」

最原「この部屋で気になることと言えば……」

星「俺たちと別行動を取っていた巌窟王の行動だな」

最原(ん?)

キーボ「結論から言うと、巌窟王さんは別行動中であっても、この部屋から脱出はしていませんでした」

最原「ええっと、どういうこと?」

星「忘れたか? 巌窟王は俺たちが新世界プログラムに入ってから、ほぼ完全に別行動だったろう」

最原「ああ……」

最原「……なるほど。そういうことか。だからキーボくんなんだね?」

王馬「えー。なになに? 俺には全然わかんないから説明してよー」ニヤニヤ

最原(本当にわかってないのかな……)
761 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/10(水) 20:01:13.65 ID:E7l1mHSX0
最原「ええっと、王馬くん。僕たちがこのスパコン室に入ったのは大体午後八時前後のことだったよね」

最原「その後、夢野さんの失踪の件で怖がっていた何人かが新世界プログラムの中に入ることを渋った」

最原「そのとき、巌窟王さんは外から誰も入れないように、このスパコン室の扉を焼いて破壊した……ていうか歪めて開閉できなくしたんだよ」

王馬「俺には溶接したようにも見えたけど」

最原「やっぱり覚えてたんじゃないか……」

王馬「なるほどねぇ。確かに俺たちとほとんど別行動を取っていた巌窟王ちゃんなら、こっそり外に出ることもできるか」

王馬「破壊された扉に関しても『再度焼いて開けて、戻ってきたときに再度焼いて閉じる』ってだけだし」

王馬「……今日の二時半に夢野ちゃんを殺すよう仕向けるのなら、可能なのは巌窟王ちゃんしかいないわけだ」

星「だがその仮説は否定された。キーボの録画機能のお陰でな」

キーボ「間違いありません。王馬クンの言った通り巌窟王さんが別行動中、外に出たとするなら扉に変化がなければおかしい」

キーボ「でもボクの録画機能で照合した限り、ボクたちがこの部屋に入ったときと出る直前とで扉に一切の差異はなかった」

最原「故に巌窟王さんは外に出ていない、か……」

最原(そして壊れた扉から出ることができない、他の全生徒も……)

最原(……段々固まってきたな)
762 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/10(水) 20:05:45.44 ID:E7l1mHSX0
ちょっとジャンぬ召喚してきます。祈っててください(ガチャガチャガチャ
763 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/10(水) 20:42:19.65 ID:E7l1mHSX0
サーバーが重すぎて引く気が起きない……ひとまず今日のところはここまで!
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 20:51:49.24 ID:a2S1MJKD0
生徒達と巌窟王は出ることは出来なかった・・・か
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 21:29:58.82 ID:YmOwGKz90
FGO運営ははやく稼ぎをサーバー増強に当てろよって話
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 21:46:09.39 ID:4SorbC4v0
30連で邪ンヌゲット おまけでラーマとフランとアンメアでホクホク
余った石は巌窟王まで貯めとくかな
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 22:31:28.76 ID:/wBMlXXU0
えるしっているか
どこにでも
ものくまはあらわれる
んだ
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 22:37:01.01 ID:GGljaGkMo
え
る
も
769 :爆死の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/11(木) 10:20:39.79 ID:qDREmedRO
日向クン、ボクはね? ジャンぬにカルデアに来て欲しかったんだ……残念だがエレシュキガルが財布に与えたダメージが大きすぎて今月はもう……無理だよ……
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 12:26:55.97 ID:Or4Ujs2DO
君の希望はその程度のものだったのかい?
771 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/11(木) 19:40:07.20 ID:KuTpifBi0
最原「……じゃあ次はコンソールかな。扉のことは予想外の収穫だった」

星「なに?」

キーボ「え? 最原クンは別の何かを調べに来たんですか?」

最原「大したことじゃないんだけど……一応、念のため。新世界プログラムの入退室のログとか手に入らないかなって」

王馬「よしキーボ! あのスパコンちゃんとお話ししてこい! 話を何が何でも途絶えさせないことがポイントだぞ!」

キーボ「ナンパ!? いやできませんよ、そんなこと!」

最原「……うーん。仕方ないな。ひとまず自力でどうにかしてみて、どうもできなかったら巌窟王さんを頼ろう」

最原「誰か一人くらいは機械に強い人が調べてると思ったんだけど……」

東条「呼んだ?」ガシッ

最原「!?」ビクゥッ

東条「治療開始」ブチッ


ブシャアアアアアア!


最原「にぎゃあああああああああああああッ!」

キーボ「最原クンが血飛沫に飲まれたーーーッ!?」ガビーンッ

王馬「違うよキー坊。あの血飛沫が最原ちゃんなんだ。汚ぇ花火だ」
772 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/11(木) 19:51:18.69 ID:KuTpifBi0
数分後

東条「ひとまずはコレでOKよ。まったく……無茶苦茶な施術だったわ。どう修正しようか惑うくらい」

王馬「キー坊の仕事ならこんなもんだよね」

キーボ「え? いやボクじゃないですけどッ!?」

最原「あの……なんか段々頭がフラフラしてきたんだけど……」

百田「後で食堂からスポドリでも持ってこようぜ」

最原「うん……ん? 百田くん?」

百田「野暮用があって戻ってきちまった」

東条「……さておいて、入退室のログね? すぐにさらうわ」カタカタカタ

最原(すっかり回復したなぁ、東条さん)

東条「……出たわよ」ピロンッ

最原「あ。早い。えーと中身は……」


20:15 不明なプログラム入室
20:23 入間入室
20:23 最原入室
20:24 茶柱入室……


最原(その後、大体の生徒は午後八時二四分を中心に新世界プログラムへとやってきていたようだった)

最原(最後に新世界プログラムに入ったのは……白銀さんか)

最原(不明なプログラムっていうのはまず間違いなく巌窟王さんだろうな)
773 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/11(木) 20:03:06.03 ID:KuTpifBi0
最原「うん。入室のログに関してはわかった。退室のログを見せてよ」

東条「ないわ」

最原「は?」

東条「……元からないの。何故かは不明よ。もしかしたら誰かに消されたのかも」

最原「……データの復元は?」

東条「流石にそこまでは不可能よ。入間さんに頼んでみましょうか?」

最原(そこまでの時間があるかどうか微妙だな……)

東条「……あと、この入退室のログに関して調べている内に、一つ気になる記述があったの」

東条「入間さんは前に、このプログラムがアップデートされたと言っていたけれど……」

東条「そのとき『アルターエゴ』というプログラムが実装されたと書いてあったわ」

最原「アルターエゴ?」

東条「もう一人の自分。親友。色々と意味はあるけど、プログラムにおいてこの言葉が出るときは『強いAI』のことね」

東条「あの新世界プログラムの中にNPCがいた、ということなのだけど……」

東条「最原くん。そんなものを見た?」

最原「それってモノクマとは違うの?」

モノクマ「違うよ! 補足しておくと、この新世界プログラムの入退室のログにボクは記帳されないんだよ!」

モノクマ「ボクは顔パスで入れるからね!」

最原「ああ、そう……」

東条「この事件とは関係はないでしょうけど……」

最原(……事件が終わった後で新世界プログラムをもう一度調べる必要があるかもな)
774 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/11(木) 20:07:59.13 ID:KuTpifBi0
休憩します!
775 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/11(木) 21:12:15.30 ID:KuTpifBi0
百田「……ああ、くそっ! ない! ねぇぞ! イシュタルか巌窟王かのどちらかに殺されちまう!」

最原「あ。もしかして百田くん! アレなくしたの!?」

最原「まずいよ! 巌窟王さんに先に見つかったら普通に不機嫌になっちゃうよ!」

百田「ああ! どころかイシュタルから何か変なものを押し付けられる可能性すらあるぜ!」

百田「頼む終一! 俺と一緒にアレを探してくれ!」

最原「無理! 後回しにしよう!」

百田「チクショーーー!」

王馬「じゃ。最原ちゃん。一緒に隠し部屋の方にもどろっかー!」ケラケラ

最原「……気が向いたら探しておくよ」
776 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/11(木) 21:12:44.34 ID:KuTpifBi0
今日のところはここまで!
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 21:16:42.13 ID:HRoaMJ5/0
NPCに操作させても外に出られないわけだから、モノクマを操れる首謀者以外ないな
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 21:17:03.00 ID:iCq4U2vd0
何無くしたんだろ…?
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 01:04:33.50 ID:a5foJrSP0
233のデバイスじゃね
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 16:17:48.54 ID:bMSHtXv5O
こまどりると小松崎グラの鯖達でコロシアイ生活やってもらいたいべ
781 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/12(金) 18:03:40.89 ID:EoQKMPHd0
隠し部屋

獄原「……うん。そっか。わかったよ。ありがとうクロバエさんたち」

巌窟王「獄原。確かこの学園には野生の虫は存在しないのだったな?」

獄原「うん。ゴン太の研究教室にしか虫さんはいない。間違いないよ」

獄原「……繁殖したら別だけど、今回は別だし」

巌窟王「別?」

獄原「えっとね。クロバエさんの卵は孵化するのが結構早いんだ。大体産みつけられてから二十四時間くらいかな」

獄原「でも今回、夢野さんの死体に大量に産み付けられた卵は一個たりとも孵化していなかった」

獄原「夢野さんが死んだ時間が具体的にいつだったのかは別として、クロバエさんがバラまかれたのは二十四時間以内ってこと」

巌窟王「待て。そんな判別が簡単につくのか?」

獄原「つくよ。根拠は二つ。まずゴン太がクロバエさんの数と成長度合いを完璧に記憶してる。ウジさん状態の子たちもね」

獄原「二つ。元から卵状態だったものをバラまいたのか、それが直接夢野さんの体に産み付けられたのかの判別は付く」

獄原「少なくとも夢野さんの体に直接産み付けられたものは全部孵化していない。だからゴン太は間違ってない」

巌窟王「……流石に虫のことになると心強いな。お前は」

獄原「そう言ってもらえてうれしいけどさ……本当ならこんな才能、役に立たない方がよかったのかもしれない」

天海「……!」ギクッ

巌窟王「天海?」

天海「いや……最原くんも似たようなこと言ってたなってこと、思い出しただけっす」

天海(……才能が人を幸せにするとは限らない。それでも俺は……)

獄原「……多分、犯人はクロバエさんが嫌いな人だと思う」

巌窟王「根拠は?」

獄原「なんか、あえて『卵が孵化しないタイミング』を狙ってクロバエさんが散布されている気がする」

獄原「なんとなくだけど……」
782 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/12(金) 18:29:19.96 ID:EoQKMPHd0
春川「真宮寺の事件のときも思ったけど、なんかここの生徒ってば虫の使い方が上手くない? 無駄に」

天海「まあ……毎度毎度巧妙っすよね」

獄原「あ。多分それはゴン太が虫さんたちの生態をことこまかにノートに書いてたからだと思う。ノートは研究教室に放置してたし」

春川「アンタのせいか……」

獄原「そもそも虫さんは使うものじゃないけどね! そこら辺勘違いしないでね!」

獄原「……いや。協力してもらえれば凄く心強いお友達であることは確かだけど! こんな方法での協力は間違ってるよ!」

アンジー「神様ー! モノクマファイル持ってきたよー!」ダダッ

巌窟王「よし。モノクマファイルについての説明を再開するぞ」

天海「了解っす!」
783 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/12(金) 18:36:59.52 ID:EoQKMPHd0
編集履歴

・第一の事件 巌窟王
死因
死亡推定時刻
☆その他死体の細かい状況


・第二の事件 巌窟王
☆死因
☆死亡推定時刻
☆その他死体の細かい状況


・第三の事件 夜長アンジー
なし


・第四の事件 都合により欠番

・第五の事件 夢野秘密子
死因
★死亡推定時刻
その他死体の細かい状況


巌窟王「これが編集履歴のページだ。残念だがこれ以上詳しい情報は探しても出てこなかった」

巌窟王「おそらく首謀者のロックが効いているせいだろうな。BBの協力があれば破れたかもしれないが……」

天海「字面だけだとよくわかんないっすね?」

巌窟王「そこで、アンジーが持ってきたモノクマファイルと見比べる」

アンジー「とくと御覧じろー!」
784 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/12(金) 18:47:31.64 ID:EoQKMPHd0
第一の事件のモノクマファイル『被害者は巌窟王。死体発見現場は図書室。死因は頭を強い力で打ち抜かれての撲殺。死亡推定時刻は午後九時五十分前後』

第二の事件のモノクマファイル『被害者は巌窟王。死体発見現場は体育館。以上』

巌窟王「そして次に、今回の事件のモノクマファイルだ」

夢野のモノクマファイル『被害者は夢野秘密子。死亡推定時刻は夜の午前二時半ごろ。何らかの理由で死後の腐敗が極端に促進されている』

夢野のモノクマファイル『死因は銃撃による失血死。もがいた形跡がほぼないことから、撃たれた直後あたりから気絶したようだ』

天海「……?」

春川「……もしかして編集履歴で星のマークが付いてる情報って『消された情報』って意味?」

巌窟王「正確ではないだろうな。詳しくは編集された情報という意味だろう」

天海「あれ? でもそうだとするとおかしいっすよ? だって編集履歴には」



・第五の事件 夢野秘密子
死因
★死亡推定時刻
その他死体の細かい状況


天海「……死亡推定時刻の欄に間違いなくチェックが付いてるのに、モノクマファイルにはキッチリ記されてるし……」

巌窟王「……」

巌窟王「何故殺されたのが夢野だったのか……その理由を考えるべきだったかもな」

天海「えっ?」

巌窟王「何故夢野だった? もし犯人が首謀者だとするなら、他に殺したい人間なぞいくらでもいるだろう」

巌窟王「わざわざ夢野を選んだ理由はなんだ?」

巌窟王「この事件には明確に動機が存在するのかもしれない。モノクマが用意した紛い物ではない、正真正銘の動機が」

天海(正真正銘の、動機……?)

春川「それよか、第四の事件ってのが気になるんだけど……」

巌窟王「そこに関しては俺にとっても不明だ。最原ならわかるかもしれないが?」
785 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/12(金) 18:50:01.83 ID:EoQKMPHd0
休憩します!
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 18:55:43.95 ID:bMSHtXv5O
白星は情報を消して伏せる、黒星は嘘情報に書き換えたってことかな?
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 21:18:46.73 ID:mKVMMeWd0
やっぱ天海の才能って明らかになってないのか?
788 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/12(金) 21:32:39.40 ID:EoQKMPHd0
図書室

最原「……ふう! なんとか戻って来れた! 時間あとどのくらいかな」

王馬「ま、ひとまず最後までやってみようよ。何か新発見あったー? 茶柱ちゃん!」

茶柱「……」

最原「……顔が真っ青だよ。どうしたの?」

茶柱「指が……」

白銀「夢野さんの無くなった指が見つかったの」

最原「!」

真宮寺「……焼けちゃってて死後のものか、そうでないものなのか判別が付かないけど……」

真宮寺「何かに引っかかって爪が割れてたヨ」

最原「……そっか」

最原「うん。わかった。ありがとう」

最原(これは……どっちだ? 犯人を示す証拠か、犯人が残した証拠か……)

白銀「……そういえば最原くん。制服が血塗れだけど大丈夫? 王馬くんも」

最原「ん?」

王馬「俺のは返り血だから大丈夫だけど、不潔ではあるねー。捜査が終わったくらいのタイミングで服を着替えて来るよ」

白銀「さっきまでの巌窟王さんみたいだよ。もう元に戻ってるけどさ」

白銀「……ところで、なんで巌窟王さんはあんな怪我してたの?」

最原「……?」

真宮寺「王馬くんのせい……って、よく考えたら確かに変だよネ。電子虚構世界でのことだしさ」

茶柱「まあ、巌窟王さんは転子たちとは違って体ごと全部入っちゃってたわけですし、あの中で怪我したら怪我すると言われたらそれまでですよ」

白銀「ふーん?」

最原「……」
789 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/12(金) 21:36:04.00 ID:EoQKMPHd0
今日のところはここまで!
あと何があったかな……ああそうだ。破壊されたパソコンについての情報まだだな。あと一つ……
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 00:43:59.66 ID:DUW2vgkL0
天海って才能だけなら動機ビデオですでに確認済みだよな?具体的にどんな才能かは本人分かってないけど…
791 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/13(土) 11:17:22.46 ID:yHUqitT00
ふわふわした記憶と攻略サイトを見ながら書いてるからアレだけど、確か天海くんの研究教室って五章冒頭で(ルールのせいで封鎖されてたけど)解放されてた気がするんすよね……

おじいちゃんが骨をバカスカ食うから午前中はずっと周回だぜ!
792 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/13(土) 17:40:04.67 ID:yHUqitT00
隠し部屋

キタカサイハラ……クハハハハオソイトウチャクダナ? ウン?

最原(……そういえば赤松さんの事件の学級裁判終盤で、巌窟王さんがなにか金言めいたこと言ってたな)

……ム? サイハラ? オイ? ナゼヘンジヲシナイ? サイハラ?

最原(殺人の一番厄介な性質は……)

王馬「おーい。最原ちゃん」

最原「ん? なに?」

王馬「巌窟王ちゃんがずっと呼んでる」

巌窟王「……」ゴゴゴゴゴゴゴ

最原「へあっ!? すっごい不機嫌になってる!」ガビーンッ

巌窟王「入間のパソコンの修繕が終わった。中のロックは出来る限り外しておいた」

巌窟王「おそらくお前の望み通りのものが中にあるはずだ」

最原「……あ、ありがとう」

入間「中身見たいんなら勝手に見ろよ」
793 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/13(土) 17:53:33.43 ID:yHUqitT00
五分後

最原「……ああ、これ最悪のパターンだ!」

巌窟王「だろうな。お前も『こうだったら本当イヤだな』と思っただけで、本気で現実がこうだと認識していたわけではあるまい」

最原(……第四の事件が欠番、か)

最原「入間さんが生き残ってくれていてよかった。じゃないと誰もコレを修繕なんかできなかったよ」

入間「は? 口説いてんのか?」ニヤニヤ

最原「そうだと言ったら?」

入間「……えっ」

最原「……」

入間「……あっ、はっ、いやっ、そのっ……」アタフタ

最原(やばい。脊髄反射で出た冗談だとは今更言いづらくなっちゃったぞ!)

巌窟王「最原。脊髄反射で冗談を言うのはやめておけ」

入間「ざけんなぶっ殺すぞダサイ原ッ!」ウガァ

最原「ごめん!」

最原「……あ。そうだ。入間さん。時間に余裕があるようなら、ちょっと僕とスパコン室に行かない?」

入間「ねーんじゃねーの? 今まで通りなら、あと十分くらいでモノクマが捜査を打ち切るタイミングだぜ」

最原「そうだけど……できる限り捜査しておきたいんだ」

入間「ヒールで走り回りたくねぇし」

巌窟王「脱げ」グイッ

入間「ぎゃんっ!」
794 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/13(土) 18:02:12.83 ID:yHUqitT00
入間「ああもう! だからって裸足で走らせる鬼畜プレイがあってたまるかよォ!」ダッ

最原「無駄口叩いてないで走って!」ダッ

アンジー「……」

巌窟王「ついていきたかったか?」

アンジー「ついていったところでアンジー、役に立てそうにないから」

アンジー「走ったら靴擦れするしー」

巌窟王「……」

巌窟王「靴のサイズがあっていないのではないか? 靴擦れ対策はキチンとしているか?」

巌窟王「後でモノクマから色々と貰ってくるぞ?」

春川「巌窟王。多分酸っぱいブドウ的な負け惜しみだから本気にしなくていいよ」

春川「ていうか本気にしてほしくなさそう」

アンジー「……」ムクー

巌窟王「……」アセッ

天海(随分と仲良くなったなぁ、この二人も)
795 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/13(土) 18:12:08.80 ID:yHUqitT00
スパコン室

星「お? また戻ってきたのか?」

キーボ「おや。入間さんも一緒ですか」

入間「ぜはーっ……ぜはーっ……あー、くそ! しんど! おっぱいが痛い!」

最原「入間さん! お願い!」

入間「命令すんじゃねぇ!」カタカタカタ

入間「……?」カタカタカタ

入間「……」ピタッ

最原「……え。なんで操作やめちゃったの? データの復元は?」

入間「必要ねぇ」

最原「ん?」

最原(……必要が、ない?)

入間「……アホらしいぜ。走って損した」

最原「ええっと……どういう意味?」

入間「消されてない。退室のログは元からない」

入間「……俺様にとっても、この新世界プログラムには謎が多いんだ」

入間「せいぜい一%程度の確率だけどよ……みんなが退室するタイミングで、故障して記帳されなかったんじゃね?」

最原「……」

最原(その一%の偶然が、たまたまこのタイミングで起こるか……?)
796 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/13(土) 18:18:52.41 ID:yHUqitT00
隠し部屋

春川「……」ジーッ

春川「……?」

春川(このパソコン、時計が狂ってる?)

春川「……巌窟王。昨日の……いや、今となっては一昨日の午後八時になにしてたか覚えてる?」

巌窟王「入間と話していたな。食堂で」

春川「……そうか。その時間はほとんど全員、食堂にいたっけ」

春川「いなかったのは何人で、誰?」

巌窟王「赤松、白銀、夢野の三人だったか?」

アンジー「正確に言うとアンジーも食堂にいなかったよー。ちょっと気まずかったからねー」

春川「……これ、最原は気付いてる……よね」



キーンコーンカーンコーン


巌窟王「!」
797 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/13(土) 18:19:39.10 ID:yHUqitT00
休憩します!
798 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/13(土) 21:02:43.10 ID:yHUqitT00
モノクマ『愚かなる人類よ! 裁きの時は来たれり!』

モノクマ『今こそ自らの生の価値を示すのだ!』

モノクマ『というわけで、始めますよ学級裁判! 全員、中庭の赤い扉へとお集まりください!』

ブツンッ

最原「……ついに、か」

百田「ちっ。結局最後の最後まで見つからなかったぜ。アレがありゃあイシュタルと連絡取れると思ったんだけどよ」

最原「え? でも巌窟王さんのデバイスは……」

百田「巌窟王のデバイスが使えないからって、こっちが使えないとは限らねーだろ?」

最原(実は使えないんだよなぁ……)

入間「……裸足でもう動きたくねーんだけど」

最原「も、もうちょっと頑張れない?」

入間「これ以上走らせたら目覚めるぞ。テメェの枕元に鞭を持って毎晩立っておねだりしてやるかんな?」

最原「わかったよ! 巌窟王さんのところまでおぶるよ! もう!」

入間「……」

入間「えっ」

東条(あら。予想外って顔)
799 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/13(土) 21:12:37.83 ID:yHUqitT00
校舎の出入り口付近

アンジー「あ。終一ー! 美兎もー! 待ってたよー!」キラキラキラ

最原「ん? アンジーさん」

百田「……お。それ、入間の靴か?」

アンジー「うん! 神様からのプレゼントフォーユーだよー!」

最原(助かった。正直背中に来る胸の感触のせいで後悔しっぱなしだったからなぁ)

入間(うう。運ばれている間、恥ずかしくって口が回らなかった……!)

最原「入間さん。それじゃあそろそろ降ろすよ」

入間「ん……」

入間「……アンジー」

アンジー「ん? なにー、美兎? これから学級裁判だから手短にお願いねー」

入間「……悪かったよ。前はちょっと言い過ぎた」

アンジー「ん……」

アンジー「……もう気にしてないって思ってた。だって美兎、アンジーのために新世界プログラムを……」

入間「……ハッ。ノーテンキブス。俺様が何の打算もなくあんな提案を巌窟王にしたと思ってんのか?」

入間「んなわきゃねーだろ……そんなわけ……」

最原「……」

百田「何言ってんのかわかんねーけど、さっさと行こうぜ?」

星「ああ。真相を確かめないと、俺たちはどこにも行けない」

星「……真相を確かめたところで、どこかに行ける保証はないがな」
800 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/13(土) 21:22:28.69 ID:yHUqitT00
赤い扉付近

巌窟王「……最原たちはまだか」

春川「まだでしょ。せっかちすぎだよ、巌窟王」

天海「はやる気持ちもわからないでもないっすけど」

春川「……」

春川「巌窟王。これ」スッ

巌窟王「む?」

春川「……聴診器」

巌窟王「!」

春川「最後まで夢野が持ってたヤツ。ショボいプレゼントだったけどさ、アイツ、本当に喜んでたんだよ」

巌窟王「……」

春川「渡そうかどうか迷ったんだけどさ」

巌窟王「……受け取っておく」

春川「うん。それでいいと思う」

白銀「……犯人、誰なんだろう。本当にこの中にいるのかな」

白銀「信じられないよ」

巌窟王「……ふん。現実とはそういうものだ。残酷で、理不尽。救いようがない」

巌窟王「もちろんそんなことは膝を屈する理由にはならないがな」

白銀「巌窟王さん……」

巌窟王「……俺はこのコロシアイに勝つ。それに便乗したいというのなら勝手にするがいい」

天海「勝手にさせてもらうっすよ」
801 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/13(土) 21:27:33.41 ID:yHUqitT00
今日のところはここまで!
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 21:35:36.62 ID:yW29bD6c0
果たして冤罪に引っかからず覆せるのか・・・
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 22:03:40.46 ID:FSsEwB6mO
これ赤松がたまたま居なかったから白羽の矢が立ったのか…
804 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/13(土) 23:25:56.46 ID:yHUqitT00
才囚学園生徒一同の巌窟王への評価

天海
頼り甲斐に溢れた御仁。たまに頼りっぱなしな現状に嫌気が刺す

王馬
音の出る丈夫なオモチャ

キーボ
人間ではないというところにシンパシーを感じていた(過去形)

獄原
ぶっちゃけ言っていることの半分以上がわかっていないけどいい人だと思ってる

最原
憧れている。ただ彼と同じパフォーマンスができないことを理性ではわかっている

真宮寺
実はちょいちょい処分されかかっていることに気付いている

星
帰る意志と生きるエゴを丸出しにしている巌窟王がちょっと羨ましい

百田
上から目線が気に食わない。気に食わないだけで嫌いではないけど

赤松
一度殺したことへの謝意とか助けられた感謝とかは置いといて最原にとって有害だと思っている

入間
凄く欲しいのほおおおおお!

白銀
視聴率の取れるゴミクズ

茶柱
男死。アンジーへの思いは認めるし、年長者として敬意は払う

東条
凄まじい功績とそれを成し続ける力に感服はするが、配慮が一欠けら足りないことに対して説教はする

春川
絶対に表には出さないが、かなり明確に友情を感じている

夢野
いつか絶対に乗り越えるべきライバル

アンジー
評価不能
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 00:24:49.42 ID:iGgjNTWL0
このSSの設定覚えてないけど、研究教室全部解放されてるわけではないの?白銀のと最原のが解放されてるから一緒に天海のも解放されてると思ってた
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 01:44:49.99 ID:BoT0c3f40
原作だと5章開始時に解放、百田と同タイミングだな
入間の事件すっ飛ばしてるからまだギリギリ未開放なんじゃね?
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 14:00:20.05 ID:o9qT3OPe0
百田と一緒だったか、勘違いしてたわ
808 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/14(日) 15:53:16.47 ID:YTh/qlbW0
節分……? 出撃制限……いやそんなことよりアンケによる呼符の配布だと!?


主よ。この身を捧げます……! 水曜日に!
809 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/14(日) 16:13:03.21 ID:YTh/qlbW0
赤松「……あ。来たよ!」

バタバタバタ

最原「ごめん! 遅くなっちゃった!」

入間「ぜーっ……ぜーっ……おい! 走る必要あったのか!?」

百田「しゃーねーだろ。モノクマに急かされちゃよ」

モノクマ「結構時間押してるんだよ! さっさとエレベーターに入りな!」ビッ

入間「……東条はよくもまあそんな靴で走り回れるよな」

東条「あら。心配してくれるのかしら?」

入間「ケッ」

アンジー「……なにかあったのー? さっきから妙に優しすぎて怖いよー」

最原(確かに。なにか憑き物が落ちたみたいな顔してるな……)

星「これで全員か?」

キーボ「いえ。まだ夢野さんが……」

キーボ「……!」

茶柱「……」

王馬「キー坊。あのさ。ネタ抜きで言っても最悪」

キーボ「す、すみません……でした……」
810 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/14(日) 16:21:21.90 ID:YTh/qlbW0
白銀「無理もないよ。私だってまだ信じられないもん……」

白銀「今もまだ、とってもリアルな悪夢を見てる気分だしさ」

白銀「……嘘だったらよかったのにさ……全部……」ポロポロ

赤松「白銀さん……」

巌窟王「……仮に。これから何かの奇跡が起こって夢野が帰ってきたとしても、だ」

巌窟王「今このときの感情は間違っても嘘にはならない」

巌窟王「ああ、そうだ。俺の胸の内は、激憤によって熱くなっている」

百田「分かるように言え! 巌窟王!」

巌窟王「つまりこういうことだ。この学園生活が最終的にどうなろうと」

巌窟王「モノクマ。お前と、お前の裏にいる首謀者は必ず焼き尽くす」

モノクマ「ふーん。やってみろよ」

巌窟王「……」

巌窟王「ところでモノクマーズはどこだ?」キョロキョロ

モノクマ「モノタロウとモノファニー揃って産休!」

巌窟王「何ィ……? しまった。花束でも用意しておくべきだったか」

巌窟王「いや。この際、実用的な育児グッズだろうな。用意すべきは」

百田「せんでいいせんでいい」

春川「アンタ……あんな啖呵切っておいて……」ズーン

アンジー「神様は真面目なんだよー」
811 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/14(日) 16:34:10.24 ID:YTh/qlbW0
ガタンッ

ゴウンッ

最原(そして僕たちは、またエレベーターに乗り込んだ。ここに乗り込むのはこれで四度目だけど……)

最原(今は夢野さんがいない)

最原(その事実を認識すると、どうしようもなく胸が痛んだ)

巌窟王「通信が回復次第、BBたちに俺の部屋の財産を切り崩させて育児グッズをいくつか買うが……」

モノクマ「あ。それよか妊娠線が気になるみたいだからクリーム買ってくれる? 高いのは本当高いんだよねぇ」

巌窟王「了解した。ところでベビーカーの用意は……」

白銀「巌窟王さん! 今ちょっとしんみりムードだから黙って! モノクマも!」ウガァ

モノクマ&巌窟王「……」シュン

最原(この二人だけはいつも通りだった……)ズーン
812 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/14(日) 16:46:24.98 ID:YTh/qlbW0
チーンッ

モノクマ「あ。ついた」

巌窟王「モノクマ。話は途中だ。ゆめゆめ忘れるなよ」

モノクマ「うぷぷ……その言葉、そっくりそのまま返してあげるよ」ニヤァ

百田「『必ずお前たちを焼き尽くしてやる』の方だよな? 『出産祝い周り』の話じゃねーよな?」

春川「藪蛇になりそうだから絶対に訊かないでよ」

モノクマ「オマエラ! それじゃあ、さっさといつも通り自分の席についてくださーい!」

最原「……」

最原(夢野さん。巌窟王さんに出会ってからは、一途にその背中を追い続けていた超高校級のマジシャン)

最原(必死に、健気に、コロシアイの渦中を今まで生きて来た彼女を殺した犯人が……)





最原(この中にいる……!)

巌窟王「モノクマ。俺は夢野の席につくぞ」

モノクマ「いいよ!」

巌窟王「さあ。始めるぞ」

巌窟王「……必ずや! 真実を暴け!」
813 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/14(日) 16:49:08.93 ID:YTh/qlbW0
最原(もしも……もしも一連の犯行に意味があったのなら、いつも通りに暴けばそれでいい)

最原(……そうでない場合は、かなり難しい裁判になる)

最原(それでもやるしかない。僕たちが前に進むためには……)

最原「……前、か」

最原(もうどこにも、何もないことがわかった後だけど)

最原(……大人しく死んでやる理由も特にない)

最原(やるしか、ないんだ……!)
814 :セーブしますか? ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/14(日) 16:50:56.39 ID:YTh/qlbW0
ひとまず中断! で。これから新スレ立てる用意しなきゃ
815 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/14(日) 17:56:15.37 ID:YTh/qlbW0
カルデア劇場

BB「ひとまずテスラさんとエジソンさんには向精神薬を投与しておきました」

イシュタル「え? 自力でチューンナップするんじゃなかったの?」

BB「まあやっぱりあの人たちがいた方が速く済みそうですので……」

BB「ひとまず彼らをベッドに縛り付けた上でダイナミックコー●と異世界スマ●とポプテピピッ●を延々とヘビロテさせてます」

イシュタル「拷問はジュネーブ条約で禁止されてるのよ?」

BB「ひとまず正気にはなると思います!」キャルンッ

BB「……ところで異世界スマ●に関しては言うほどクソアニメではないと思うのですが」

イシュタル「いや知らないわよ」

BB「ところで、なんで彼らは私たちと最後に通信したとき、あんなところに揃ってたんですか?」

イシュタル「え? あんなところって、スパコン室のこと?」

BB「ん? まあスパコン室ではありますけど。一応」

BB「あら? イシュタルさんってば気付いてなかったんですか? アレって――」




ネタバレにより自主規制



イシュタル「……」

BB「ね?」

イシュタル「なんでそれ先に言わなかったの!?」ガビーンッ

BB「いやわざわざこんなこと確認するまでもなく……」

イシュタル「私たちはそうだけど、アイツら絶対に気付いてないわよ!」

イシュタル「アイツらの向精神薬の量を増やして! 今すぐ!」

BB(チャージマ●研でも追加しましょうか……)
816 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/14(日) 17:56:46.47 ID:YTh/qlbW0
ひとまずこのスレでの本編更新はここまで!
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 18:18:26.78 ID:fLf8xAEdO
乙
白銀の白々しさは本当腹立つな……
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/14(日) 18:42:57.97 ID:w5P1KHNP0
過去作の白銀ヒロインssは可愛く感じたんだがなぁ…
819 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/14(日) 18:53:13.43 ID:YTh/qlbW0
私は性格がカスな拗らせ系ヒロインがちゅきなので、これから可愛くなるんですよ!
嘘じゃないよ!
820 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/14(日) 19:05:43.94 ID:YTh/qlbW0
NEXT

最原「僕らが往くは恩讐の彼方!」 巌窟王「これで終わりだ!」
821 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/01/14(日) 19:06:26.57 ID:YTh/qlbW0
こちらになります。HTML化依頼出してきます

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515924300/
822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 19:18:47.17 ID:WndI5YK50
3スレ目とは短いなあ
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