【fag】スティ子とおっさん

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126 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/07(木) 22:59:06.29 ID:Vet19+Hp0


ドローン パラパラ

シロ「今日がスティレットちゃんの退院日ね」

クロ「あ、FA社が見えてきたわ」

シロ「さすがにこの前はやりすぎちゃったから気になってたのよね〜」

クロ「元気になってるかしら?」

クロ「私達ってばスティレットちゃんが気に入っちゃってるから」

シロ「早くあの子の悲鳴が聞きたいわ〜」

-FA社


シロ「え〜と、スティレットちゃんの開発部はこっちだったわね」

ビービー キンクユウジタイハッセイ

クロ「あら、何かしら?」

バタンバタン

シロ「!自動ドアが…何だかいやな予感がするわね」

ゴソゴソ

クロ「幸い私達は小さいから人間が通れないところも通れるけど」

シロ「とりあえず状況を確認したほうが良さそうね」
127 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/07(木) 23:00:14.74 ID:Vet19+Hp0



カタカタ

クロ「どうやらここのシステムがハッキングされてるみたい」

シロ「何処の愚か者かしらね?壊し甲斐があるわ〜」

クロ「上手に壊していい声で鳴いてもらいましょ〜」ニタァ

ピコンピコン

シロ「あら、スティレットちゃんの反応があるわ?」

クロ「バトルフィールドにいるみたいね、こっちからアクセスできる?」

シロ「…ええ、大丈夫。いけるわ」カタカタ

クロ「セッションベース、あったわよ」

シロ、クロ、フレームアームズガール、セッション!

ブイーン
128 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/07(木) 23:06:51.78 ID:Vet19+Hp0

シロ「え〜っとこの辺にいるはずだけど…」キョロキョロ

クロ「あ、いたわ。あそこ」

スティレット「あら、シロにクロじゃない」

シロ「あら、スティレットちゃんお久しぶり」

スティレット「目が覚めたらここにいたんだけど、何処なのここ?」

クロ「おきてからずっとここにいたの?」

スティレット「うん、誰もいなくってずっと歩き回ってた」

シロ(何かしら、違和感を感じる…)

クロ「FA社のバトルフィールドよ、今ここは危険な状態だからいったん外に出るわよ」

シロ「さすがにこれは予測不能の事態よね、いったい何が起こってるのかしら?」

スティレット「でもハッキングなんて普通わからないわよ?」

クロ「そうよね〜」

シロ「!どういう事。私達は一度もハッキングなんて言ってないわよ?」ハッ
129 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/07(木) 23:07:51.58 ID:Vet19+Hp0

ガシッ



スティレット「 捕 ま え た 」ギュッ



クロ「えっ、スティレットちゃん?」ゾッ

シュルルル ガシッ

クロ「なっこれは?」ギギッ

シロ「クロ!」

クロ「来ちゃ駄目よシロ!あなただけでも逃げて!」

シュババ!

シロ「くっ!」ヒョイ

スティレット「大事な妹を残して逃げるのつもり?」

クロ「挑発に乗らないで!」

シロ「〜〜〜〜!クロ、後で必ず助けるから!」シュイン
130 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/07(木) 23:08:41.01 ID:Vet19+Hp0


シロ「あのままあそこにいたら確実にやられていた…」ハアハアハア

シロ「戻ったところで今のままでは返り討ちに会う。何かいい手はないかしら…」スタスタ



シロ「ここはウエポンの開発室、何か使える物があるかも…」ゴソゴソ

シロ「これは…飛行ユニット。ちょうどいいわぁ、ちょっと借りるだけだから。…永遠に」

シロ「後は、何かきっかけがほしいわね」

カタカタ

シロ「どうやら迅雷ちゃんも洗脳されてるみたいね、このイノセンティアとか言うのが元凶ね」ギリ

ヒュイン

シロ「誰かが侵入してきた、これは轟雷ちゃん達、アーキテクトちゃんも接続している!」

シロ「行くなら今しかない、待っててクロお姉ちゃんが今助けてあげるから…」




シロは愛すべき姉妹達を助けるべく戦場に赴く


シロ偏

131 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/07(木) 23:09:13.09 ID:Vet19+Hp0

迅雷「そろそろFA社にデータを送らないとな」

迅雷(マスターがいないから定期的にデータを送らなくてはいけないとは手間だな)セツゾク

→データ100% グイーン

迅雷「転送完了」

←洗脳プログラム グイーン

迅雷「……」



迅雷はどこか残念な子だった


迅雷偏



番外編終わり

132 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/12(火) 08:19:54.41 ID:iEPLPoBL0

おっさん「……」ポカーン

迅雷「全く何を呆けているんだ。いつもの元気はどこへいった」

バーゼラルド「スティレットがFA社に回収されちゃったからね〜」

おっさん(いつの間にかあやつといるのが当たり前になっていたんじゃな…いつもはうるさいと思っていたスティレットの声が聞こえないだけでこんなに静かに感じるとは。何か心にポッカリと穴が空いてしまったような感じじゃ…)

迅雷「おっさん殿…」

バーゼラルド「ほら〜せっかくバーゼラルド達が来たんだからさ〜ぱーっと遊ぼうよぱーっと!」

おっさん「すまぬ、あまりそういう気分になれなくてな…」

バーゼラルド「あんまりしんみりしてるとスティレットも喜ばないと思うよ〜」

おっさん「…確かにそうじゃな…」

迅雷「ならぜひ私と将棋をらないか?なかなか相手が見つからなくて困ってたんだ」

バーゼラルド「だってバーゼは興味ないし〜、そんなのよりボードゲームやろうよ〜」

おっさん「家にはこれくらいしかなくてな」

バーゼラルド「しょ〜がないな〜、バーゼがあおの所からちょっと取って来てあげるよ」ピュー
133 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/12(火) 08:25:17.99 ID:iEPLPoBL0

迅雷「バーゼラルド殿はおっさん殿を元気づけようとしているんだ」

おっさん「それくらいわかっておる」

迅雷「そういえばおっさん殿はスティレット殿と普段どのようにして過ごしていたのだ?」

迅雷(上手くいけばスティレット殿の強さの秘密が…)ワクワク

おっさん「う〜む…特にこれと言って特別なことはしておらんが」

おっさん「素振りに手合わせ、後は瞑想じゃな」

迅雷「…それは本当なのか?」

おっさん「そうじゃが、何か気になる事でもあるのか?」

迅雷「スティレット殿の強さは異常だ、血の滲む努力だけでは到底あそこまでは到達出来ない。二人の絆が本物だったからこそだと私は思っている…」

迅雷「いいかおっさん殿、私達フレームアームズガールはバトルを目的として作られている。当然基本的な戦闘技術は予め高めに設定されている、だから初めての武器なんかもほぼ完璧に使いこなせるんだ。確かに私達には成長する機能が搭載されているが、それはマスターとの日常生活からいろいろ学び人間らしくなる為のものであって、バトルの為のものでは無いんだ。」

迅雷「私達がバトルに勝つためにする事と言ったら主に装備の強化なんだ。リボルバーの命中制度を上げるくらいなら、マシンガンを持てばいい。敵の攻撃が激しいなら装甲を厚くし耐えきればいい。スピードだって上げてやればいい。あとはそれらを最大限に発揮する為の戦術の考察…」

迅雷「逆に武器の扱いは成長しずらいんだ。仮に何らかの方法で身に付けてもASが不要と判断し削除…忘れてしまうんだ。そんな事をするより装備を変えた方が早いからな」

迅雷「私の分身だってそうだ、足さばきを身につけるより加速装置を着けた方が効率がいい」

おっさん「人間とは考え方が違うのじゃな…」
134 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/12(火) 08:26:36.81 ID:iEPLPoBL0

迅雷「もともとのコンセプトが装備の無限の組合せだからな、仕方ない。だからこそスティレットは今までに例がないんだ、刀一本であそこまで強くなるなど、最新型の轟雷殿にも出来なかった事をあなた達はやってのけた」

迅雷「あなた達はフレームアームズの新しい可能性を示したんだ。これは凄い事なんだぞ。…だからこの回収は、何かの間違いだと思いたい…」

おっさん「……」

ピュー

バーゼラルド「ただいま〜!ゲーム持って来たよ〜」

迅雷「バーゼラルド殿が戻って来たな」

バーゼラルド「これ四人で出来るやつなんだ〜!」

迅雷「四人って三人しかいないだろう?」

バーゼラルド「大丈夫だよ?お〜い」

スティレット「ただいま〜!」ヒョコ

迅雷おっさん「……!?」

スティレット「な、何よ?」

迅雷「い、いやスティレット殿。おぬしFA社に回収されたのでは?」

スティレット「ああ、それなんだけどね。何かただの一時回収だったみたい。これまでの修行のダメージ蓄積の修繕が目的だったみたいなんだけど、メール来てなかった?」

おっさん「ん、そう言えば何かきてたような」ゴソゴソ

迅雷「おっさん殿、メールくらいちゃんと確認しないと」

おっさん「スティレット、よくぞ戻って来た!拙者は…嬉しいぞ〜!」ギュー

スティレット「ちょっと…苦し… 」

おっさん「ぬおぉ〜」ドバー

ボキッ!

「ん?」

スティレット「……」シーン

おっさん「スティレット、スティレットー!?」

スティレットは再びFA社に入院する事になりました




轟雷に続きスティレットも涙が確認されました。まだまだAS搭載のFAガールは可能性が広がります

これはおっさんとスティレットのキャッキャウフフな生活の物語である



第十六話終わり

135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 11:35:10.12 ID:lJ80L8BA0
おっさんww
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 12:56:46.29 ID:OmJ7uUJbO
スパロボにワタル参戦か...
おっさんの声どうなることか...
137 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/16(土) 23:57:45.04 ID:XXPPQJjx0
>>136
ネタかと思ったら本当だった
家は私はTV使ったらいけない事になってるからようつべで見る事にしよう
138 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/16(土) 23:59:43.50 ID:XXPPQJjx0

フレズベルグ「聞いたよ、スティレットってすごく強いんでしょ。ボクとバトルしてよ!」

轟雷「この前の戦い、感激しました。是非、私と勝負を!」

スティレット「な、何?ちょっとまって」

フレズベルグ「ちょっと邪魔しないでよ、ボクがさきだってば!」

轟雷「先に闘いたいと思ったのは私が先です!」

ギャーギャー!

スティレット「ふ、二人とも、落ち着いてよ…」

おっさん「ふーむ、ならいっそのこと、二人同時に相手をしてみたらどうじゃ?」

フレズベルグ「むっ…さすがにそれはボクたちを嘗めすぎじゃないかな?」カチーン

スティレット「ちょっと師匠、何て事言うんですか〜。あいつらガチなんですよ?」

おっさん「何じゃそれは?」

スティレット「すっごく強いって事!」

おっさん「それなら問題ない。ワシは結構いい勝負をすると思っている」

スティレット「はあっ、無茶言わないでよ?」

おっさん「厳しい修行についてきたお主の実力は本物じゃ。スティレットよ、もっと己を信じてみろ」

スティレット「師匠…わかりました!」


スティレット、フレズベルグ、轟雷、フレームアームズガール、セッション!

スティレット「見てなさい!」

フレズベルグ「バッチコーイ!」

轟雷「ゴー!」

ブイーン
139 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/17(日) 00:00:40.98 ID:+xQCAu640

フレズベルグ「ボクに見せてよ。おっさんとスティレットの絆の力ってやつをさ!」

轟雷「行きます!どこまで通じるか、試します、私の全力!」

スティレット「どっからでもかかって来なさい!」

フレズベルグ「貰った!」バシュバシュ!

轟雷「撃ちます!」ドオン!

スティレット「うわったった!」

おっさん「何をしておる」

スティレット「そんなこと言ったって向こうは二人もいるのよ!」タタタ

おっさん「心を落ち着けるんじゃ、そうすれば自ずと相手の動きが見えてくる」

スティレット「心を…落ち着ける」ハッ

ドオオン!

フレズベルグ「やった!」

轟雷「いえ、まだです」

スティレット「……」

スティレット「師匠の一言で目が覚めるなんて、私もまだまだね…」
140 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/17(日) 00:02:34.29 ID:+xQCAu640




フレズベルグ「急に当たらなくなった、何で?」バシュバシュ!

スティレット(見える…というかわかる。フレズベルグがどう動くか、何をしようとしてるか…)スイスイ

轟雷「おそらく動きを読まれています」ドオン!

スティレット(フレズベルグの事だからおそらくこのまま避け続ければ…)

フレズベルグ「う〜まだるっこしいのは嫌いなんだよ!」ギュン

轟雷「いけませんフレズベルグ、不用意に突撃しては」

フレズベルグ「貰った!」ブン

スティレット「こっちがね!」シャッ

ドカァ!

フレズベルグ「がっ!」ドシャァア

フレズベルグ セントウフノウ!

バーゼ「お〜、スティレットすごーい!」

あお「今のは何が起こったの?」

おっさん「フレズベルグの行動を読んでカウンターを決めたんじゃ」

轟雷「フレズベルグ、ええいっ!」ドオン!

スティレット「……」スイッ

轟雷「ダメ、当たらない。…そうだ!」

轟雷「……」つリボルビングバスターキャノン

キュイィン

スティレット「ふーん、当たれば一撃ね…ま、当たる気なんて無いけどね!」ダッ

轟雷「いけえ!」バシュウ!

スティレット「色……空」スカッ

あお「すり抜けた!」

スティレット「これで…」スタッ

轟雷「目標…補足!」チャキ

スティレット「な!?何でこっちを向いて」

轟雷「回避中には避けれません!」

あお(この前一緒に見た漫画のやつだ…)

轟雷「これで決めます!」ドオン

おっさん「うむ、スティレットの回避行動を読みその先を狙い撃つ。見事だ!……しかし」

シュキン 弾/丸

スティレット「さすが轟雷、私が予想しないことを平然とやってのける。正直今のは危なかった」

おっさん「後一歩足りなかったようじゃな」

轟雷「…今回は私の負けです。けど、次は勝ちます」ニコ

スティレット「何度でも受けてたつわよ」ズバ!

ゴウライ セントウフノウ ショウシャスティレット!
141 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/17(日) 00:03:25.88 ID:+xQCAu640


フレズベルグ「あ〜、くやし〜もう一回、もう一回やる!」

轟雷「うまくいったと思ったんですが…残念です」

スティレット「私もまさか勝てるとは思わなかったわ…」

フレズベルグ「って言うかさ、何で刀しか持ってないのにあんなに強いんだよ〜、意味わかんない!」ウガー

おっさん「そのための修行じゃからな」

フレズベルグ「そんな事するぐらいならもっと強い武器を持てば良いじゃん」

おっさん「強さとはそのようなものだけでは決まらん、日々の鍛錬が大事なのだ」

フレズベルグ「よくわかんないや?」
142 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/17(日) 00:06:10.62 ID:+xQCAu640

-あおの家


轟雷「……やっぱり悔しいですね」

おあ「うん、二人がかりで負けちゃうなんてスティレット強かったね〜」

轟雷「あおは修行はしないのですか?」

おあ「私はそういうのはちょっと…」

轟雷「たしかにあおはパーツの組み立てですらテキトーでゲート処理の杜撰ですからね、修行についてこれるとは思えません」

あお「でもさ、その人にはその人のやり方があるんだし、轟雷は轟雷のやり方で強くなればいいと私は思うな〜」

轟雷「なるほど、スティレットにはスティレットの、私には私のやり方があるという事ですか。あおにしてはいい事を言いますね」

あお「めっちゃディスられてる…」
143 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/17(日) 00:07:00.99 ID:+xQCAu640

-武希子の家


武希子「か〜、そんなことしたら新しい武器が試せないでありんす〜!」

フレズベルグ「だよね、やっぱりそうだよね!」

武希子「Faガールの新武器、激素晴らしいパーツ構成の芸術品を塗装をバッチリ決めて完成させる瞬間こそ武希子感激の瞬間なり〜」

フレズベルグ「おー!」

フレズベルグ「やっぱり強い武器を使ってこそのボク達だよね。もっといっぱいスッゴイ武器を作ってよ、ボクもっともっと強くなりたい!」

武希子「わかってらっしゃる、さすがはフレズベルグ殿。武希子感激つかまつり〜」

フレズベルグ「武希子、これなんか強そうじゃん、これ作ってよー!」つカタログ

武希子「まかせるでありんすよ〜」



強さの種類は一つではない。フレームアームズガール一人一人にそれぞれの強さがあるのだ

これはおっさんとスティレットのキャッキャウフフな生活の物語である




第十七話終わり
144 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/17(日) 00:07:56.26 ID:+xQCAu640


迅雷「ゆくぞ、バーゼラルド殿!」

バーゼラルド「あいよ〜」

迅雷「私とバーゼラルド殿の完璧なコンビネーション、受けてみろ!」

ガキイン!

スティレット「接近戦の迅雷に後方サポートのバーゼラルドってわけね、なかなかバランスが取れているじゃない」ギリギリ

バーゼラルド「それじゃ、いっくよ〜」バシュー

スティレット「ちっ!」バッ

迅雷「行かせん!」キイン

迅雷「出し惜しみはしない、いくぞ!」

スティレット「来なさい!」チャキ

迅雷「十影陣ハリケーンスペシャル!」シャシャシャシャ

バーゼラルド「バーゼもいっくよ〜!」バシュー

迅雷「覚悟!」

スティレット「…!ああもう邪魔!」バキ

迅雷「ぐはっ」バタ

バーゼラルド「あれ?」

スティレット「迅雷さえ倒せば…」シャシャシャ

バーゼラルド「あ〜、もう何で当たんないの〜!」ウエーン

スティレット「泣いてる暇なんて無いでしょ」スッ

バーゼラルド「あ……」

パコーン ギャー

バーゼラルド セントウフノウ ショウシャ スティレット!
145 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/17(日) 00:08:52.31 ID:+xQCAu640



迅雷「まさか我が奥義がこうも容易く破られるとは…」クソ

バーゼラルド「ずいぶん差が開いちゃったね〜」

スティレット「何かよく分からないけど最近調子いいのよね?」

おっさん「戦いは足し算ではない。いかに能力が優れていようと、どちらが勝つかはわからぬものだ」

スティレット「そうね、どんな時でも大切なのは強い心を持って戦う事かな?」

迅雷「…なんとなくお主に負けた理由がわかった気がする」
146 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/17(日) 00:09:35.12 ID:+xQCAu640



おっさん「ううむ、買い物に行くだけだからおぬしは家で待ってておればいいものを」

スティレット「毎日同じ事の繰り返しだったから、修行以外にもお出かけとかいろいろやってみたかったのよ」

スティレット「べ、別に一緒に散歩したかったとかじゃないんだから勘違いしないでよね!」

おっさん「そういえばそうだったかのう。しかし、本当に買い物に行くだけじゃぞ?」

スティレット「かまわないわよ、どうせ一人じゃ退屈でしょ?」ニコニコ
147 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/17(日) 00:10:10.82 ID:+xQCAu640

-スーパー


スティレット「師匠、これ、これがいいわ。ビールのつまみといったらこれでしょ!」つあたりめ

おっさん「なんでそんな事知っとるんじゃお主は?」

スティレット「こっちはトマトよ、トマト!生はもちろん、煮て良し、焼いて良し、スープにサラダ、チャンプルとか何でもありなのよ!」ピョンピョン

おっさん「ど、どうしたんじゃ、そのトマトに対する異常なこだわりは?」

おっさん「とりあえずこっちに来…い…」ハッ

BBA「………」ジー

おっさん「…!いかん」つスティレット

スティレット「ちょっと何するのよ〜!」

コレヲクダサレ! ダダダダ
148 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/17(日) 00:10:57.39 ID:+xQCAu640


おっさん「スティレット、お主のせいで変なオヤジと思われてしまったではないか」ズーン

スティレット「ご、ごめんなさい…」

スタスタ

おっさん「…なあスティレット、ワシは役に立っておるか?」

スティレット「いったいどうしたのよ?」

おっさん「ワシは不器用じゃからな、お主に厳しい修行を与える事しか出来ん。他のマスターならもっと違った生活があったかも、そう思ってな」

スティレット「確かに、師匠は厳しかったわね。やる事っていったらいっつも修行だけ…一緒に遊んだりし初めたのも最近の事よね」

おっさん「……」ズーン

スティレット「けど、修行を通して大切な事をたくさん教えてもらった。ここで学んだ事は決して無駄じゃなかった、少なくとも私はそう思ってる」

おっさん「スティレット…」ジーン

スティレット「もし本当に嫌だったらとっくにマスター変更してるわよ。安心しなさい、私のマスターはあなた以外には考えられないわ」

おっさん「スティレット、拙者は、拙者は、嬉しいぞ〜!」ウオオン
149 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/17(日) 00:11:57.65 ID:+xQCAu640


おっさん「今日は誰かさんのせいで食材があまり買えなかったからのう」

スティレット「わ、悪かったってば…で、どうするの?」

おっさん「やたらとトマトがあるんじゃが、どうするか…」

スティレット「それならトマト鍋がいいわ、チーズをたっぷり入れて。そうしましょう!」

おっさん「トマト鍋って言うと、最近出てきた新参鍋の“はいから”なやつじゃったな」

スティレット「は、ハイカラって、いつの時代よ…」

おっさん「しかも締めが“ぱすた”や“りぞっと”などと言う……」



おっさん「 な い の う 」バッサリ



スティレット「まさかの迅雷達と同じ反応!」ガーン

おっさん「とりあえずあるものを適当に煮込むとするか」

スティレット「トマトしかないわよ?」

おっさん「………」
150 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/17(日) 00:12:57.13 ID:+xQCAu640

-夜


スティレット「………」zzzzzz

おっさん「わしもそろそろ寝るか」

おっさん「……」ゴソゴソ



「再び闇が訪れた

 至急戻られたし

      オババ」



おっさん(ワシがスティレットと一緒にいられるのも……)



あらためて師匠との絆を感じるスティレットであった

これはおっさんとスティレットレットのキャッキャウフフな生活の物語である




第十八話終わり
151 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/17(日) 07:56:33.13 ID:+xQCAu640


スティレット「今までさんざんやられてきたけど、今日はそうはいかないんだから!」

シロ「スティレットちゃんの自信に満ちたお顔が…」

クロ「涙と鼻水でぐちゃぐちゃになるところ見せて頂戴〜」

スティレット「相変わらずね、この変態!」

シロ「今日はどんな声で鳴いてくれるのかしら?」ヒュンヒュン

スティレット「なんの、これくらい!」スッスッカキン

クロ「その自信、いつまで持つかしらね〜」つグラインドサークル

ギュルルル

スティレット「ちっ!」バッ

クロ「シロッ」つシロ グルン ビシッ!

スティレット「くっ、相変わらず連携がうまいわね!」バッ

シロ「その元気、いつまで持つか楽しみだわ〜」ニィ
152 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/17(日) 07:57:18.85 ID:+xQCAu640

迅雷「ううむ、あの二人やはりなかなかやるな…」

おっさん「ほお、見事な連携じゃなあ」

迅雷「あれはさすがに一筋縄ではいかんぞ」

おっさん「さて、スティレットはどうやって切り抜けるかのう?」

迅雷「ほうっといていいのか、あのままでは負けてしまうぞ?」

おっさん「あの程度で負けてしまうほど柔な鍛え方はしておらん。よく見るんじゃ」


スティレット「……」スッスッキキン


おっさん「回避に徹してからのスティレットは直撃は受けておらん、冷静になり落ち着きを取り戻しておる。逆に攻め切れなくて焦っているのは向こうのほうじゃ」

迅雷「た、たしかに…」

おっさん「そろそろじゃな…」
153 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/17(日) 07:57:52.61 ID:+xQCAu640

シロ(当たらない…)ヒュンヒュン

クロ(どうして、今までの相手はこれで倒せていたのに?)ブンブン

ススッ キキン!

スティレット「どうしたの、泣き面見せるんじゃなかったの?」

シロ「もちろんそのつもりよ!」バッ

シロスタッ スティレット クロ

スティレット「むっ、挟撃?」


迅雷「な、卑怯な!」

おっさん「ほう、そうきたか」

迅雷「…ずいぶんのん気だな?」

おっさん「はっはっは…まあ見ておれ」
154 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/17(日) 07:58:26.59 ID:+xQCAu640

クロ「スティレットちゃん覚悟はいいかしら〜?」ガキン

スティレット「それはこっちの台詞よ!」ギリ…

シロ「……」スッ


迅雷「クロに意識を向けさせて反対から!」

シロ「いい悲鳴を聞かせて頂戴!」シャッ!



スティレット「甘い…」スッ↓ シャガミ



クロ「えっ、きゃあ!」ガシィン!

シロ「クロ!…はっ、スティレットは?」

クロ「シロっ後ろ!」

スティレット「油断大敵、背中ががら空きよ!」ブン

シロ「くっ」キイン
155 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/17(日) 07:59:02.86 ID:+xQCAu640

迅雷「おしい、あと一息だったのだが」

おっさん「あの二人もなかなかやるのう…」


スティレット「さあ、今度こそ決めてやるわ!」

シロ「正攻法で勝てると思ってたんだけど、ちょっと厳しそう」

クロ「奥の手を使わせてもらうわ〜」

スティレット「奥の手?来なさいよ、正面からたたっ切ってやるわ!」

シロ「これな〜んだ?」ピラ

スティレット「へ?」

クロ「スティレットちゃんの恥ずかしい寝相写真〜」パンパカパーン

スティレット「ちょっ、何でそんな物持ってるのよ!返しなさいよ!!」カアァァ


迅雷「全くあの二人は…」ハア

おっさん「う〜む、正攻法の正反対じゃなあ。これはどうなるかわからんぞ?」


シロ「はいパ〜ス」ポイ

クロ「こっちよスティレットちゃ〜ん」つ写真

スティレット「ちょっとこの、まちなさーい!」ウガー
156 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/17(日) 07:59:35.89 ID:+xQCAu640



クロ「必死になって追いかけてるスティレットちゃん、無様ね〜」ヒョイ

スティレット「おのれ、ちょこまかと…」ゼイゼイ

クロ(そろそろね…)

クロ「シロお姉さま〜」ポイッ

スティレット「まてーい!」クルッ


シロ「蛆虫のように這い蹲らせてあげる」バッ

スティレット「なっ!?」

ドガア!

スティレット「やっつけたと思った?残念でした」ギリ…

クロ「っ、シロお姉さま!」つシロ

スティレット「待ちなさい!」ガシッ つシロ

シロ「!?放しなさい!」ギュー

スティレット「んじゃ放すわ」パッ

シロクロ「えっ?」グラッ ドテッ

スティレット「よくもすき放題やってくれたわね〜」ゴゴゴ…

シロクロ「あ…あら〜」アセアセ


スティレット「一刀両断!」バッ

ズバッ!


シロクロ「いや〜ん!」

ドカーン!

シロ クロ セントウフノウ ショウシャ スティレット!
157 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/17(日) 08:00:22.00 ID:+xQCAu640



迅雷「見事であったぞ、スティレット殿!」

スティレット「ちょっとてこずったけど、こんなもんよ!」フフン

おっさん「……そろそろじゃな」

スティレット「…師匠?」

おっさん「スティレットよ、拙者と勝負をしよう」



突如スティレットに勝負を申し込むおっさん、師匠は弟子に何を思う?

これはおっさんとスティレットのキャッキャウフフな生活の物語である


第十九話終わり

158 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/19(火) 08:19:35.55 ID:6paUtMjY0


おっさん「……よし、次は拙者が相手じゃ」スクッ

スティレット「えっ、師匠が?」

おっさん「そうじゃ、お主の実力見定めてくれよう。全力でかかってこい!」

スティレット「……はいっ!」

おっさん、スティレット、フレームアームズガール、セッション!

ブイーン
159 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/19(火) 08:20:17.02 ID:6paUtMjY0



スティレット「……」カタカタ…

おっさん「どうした、さあかかってこい!」チャキ

スティレット「う〜、師匠の姿じゃあ恐れ多くて刀なんか向けられないわよ〜!」プリプリ

おっさん「何じゃと?そんなこと気にせんでいい!」

スティレット「…やっぱり無理よ〜!」ウー

おっさん「…困ったのう」
160 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/19(火) 08:21:08.43 ID:6paUtMjY0

-あおの家


バーゼラルド「出来たよ〜」

おっさん「おお、これは以前の姿じゃな。これなら問題あるまい」

スティレット「まあ…それならば…」

おっさん「ではいくぞ!」チャキ

スティレット「…来るっ!」チャキ

おっさん「ぬおお!」ブンブン

スティレット「くっ!二本の刀が別々の生き物みたいに襲ってくる!」キンキン


迅雷「これがおっさん殿の本気…私とやった時とはまるで違う。やはりあの時は本気ではなかったか…」

アーキテクト「学習モード、二刀流、データ習得完了。両手にそれぞれ刀もしくは剣を持って、攻守をおこなう技術の総称」

クロ「上手にに切り刻んでいい声で鳴かせるのよ〜、きっと気持ちいいわ〜」

轟雷「あのスティレットがここまで苦戦するなんて」


スティレット「守ったら負ける、攻めろ!」ブン

おっさん「なんのお!」キン

スティレット(隙がない、なら作らせる)

おっさん「そこじゃあ!」ブン

スティレット「今だ!」

スティレット「色……空」シャッ

おっさん「ぬ…そこだ!」キン
161 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/19(火) 08:24:41.06 ID:6paUtMjY0


迅雷「な、あれを防いだだと!流石はスティレット殿の師匠…」

あお「え〜、何々そんなにあれって凄いの?」

シロ「実際にやりあうとわかるわ…」

バーゼラルド「何て言うか…すり抜けるんだよね」

アーキテクト「データ無し、理解不能…」


おっさん「他の者ならいざ知れず、拙者には通用せんぞ!」

スティレット「私に有って師匠に無いもの…スピードだ!最大速度で防ぐ暇を与えない!」シャ!

ガキィン!

おっさん「甘いぞ…」ギリ…


迅雷「馬鹿な、これも防ぐというのか!?」


おっさん「先読みを極めれば自分より速い動きをも制する事が出来る…」

スティレット「そんな…」

おっさん「はあっ!!」ズガア!

スティレット「きゃあ!」ドシャア

おっさん「どうしたスティレット、お主の力はその程度か?」


迅雷「スティレット殿も相当な実力者のはずなのに、まさかここまで力の差があるとは…」

アーキテクト「バトルデータ解析、おっさんVSスティレット、スティレット勝利の確率12.68%。状況はかなり困難」


おっさん「どうやら少々買い被っていたようじゃな。いったい修行で何を学んでいたんじゃか…」

おっさん「良いか、拙者が見たいのはお主の真の一撃!…そんな小手先の技ではない」
162 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/19(火) 08:25:43.97 ID:6paUtMjY0

スティレット「真の…一撃…」

おっさん「見せてみろ、お主の全力を」

スティレット「……雑念を全て捨てる。この一撃に…全てを込める!」スウ…ボワア


轟雷「この感じ、以前私が感じた怒りとは違う別の何か…」


スティレット「師匠……届け!!」カッ!

おっさん「この気迫…そこじゃ!!」ブン

スカッ…

おっさん「何、残像ではない…これは、まさか気の解放!」

スティレット「やああぁ!!」ズバッ


迅雷「一撃入った、だが…浅いか?」


おっさん「ぬかった!」ズザッ

スティレット「チャンスは今しか無い、これで決める!」チャキ

スティレット「一刀両断!!」

おっさん「野牛シバラク流バツの字切り!」
163 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/19(火) 08:26:11.10 ID:6paUtMjY0



・・

・・・


スティレット「……はっ!」パチッ

轟雷「スティレット、目が覚めましたか」

バーゼラルド「あ、スティレットが起きたよ〜」

あお「スティレット、おはよ〜」

スティレット「勝負は…どうなったの?って聞くまでも無いか」ハハ…

アーキテクト「おっさんの勝利、予測通りの結末」

迅雷「しかし、一撃入れただけでもたいしたものだ!」

スティレット「そういえば、師匠は何処?」キョロキョロ

バーゼラルド「あ〜、え…と…」

シロクロ「………」

スティレット「え…何かあったの?」

あお「えっとね…これなんだけど…」つ手紙
164 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/19(火) 08:26:49.98 ID:6paUtMjY0

訳あって拙者は旅に出なくてはならなくなった

突然の別れになってしまってすまないと思っている

だが、お主はもうワシがいなくてもでやっていけるはずだ


思えば、お主を拾ったのが全ての始まりじゃったな

初めは玩具が何をと思ったが

普通の人間ですら逃げ出してしまう厳しさの修行に何だかんだ言ってお主は最後まで付いてきた

私の自慢の弟子だ

もうお主に教える事は何もない、ここから先は自らの力で道を切り開け

お主の未来に幸あらんことを

さようなら
165 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/19(火) 08:27:32.28 ID:6paUtMjY0

スティレット「そんな…師匠…」

轟雷「後、これを預かっています」

スティレット「……これって」ゴソゴソ

あお「……指輪?」

バーゼラルド「ちょっとバーゼたちには大きいから指輪って言うより腕輪かな?」

迅雷「師弟の証のような物か?」

スティレット「……ない…」

クロ「えっ?」

スティレット「私はこんな物が欲しかったんじゃない!」ポロポロ

スティレット「そばにいてくれるだけでよかった……」

シロ「スティレットちゃん…」

スティレット「もっといろんな事教えて欲しかった…」

「………」シーン

轟雷「…そうやって泣いているだけですか?」

バーゼラルド「え…ち、ちょっと轟雷?」

轟雷「私も、もしあおが突然目の前からいなくなったらすごく悲しいです。けど、ただその場でうずくまって泣くような事だけは絶対しません」

轟雷「私だったら必死になってあおを探します。そして、見つけたら思いっきり怒ってやります、何で勝手にいなくなったんだって…」

轟雷「スティレットにとってのおっさんは私にとってのあおと同じなのでしょう?だったら、やる事は決まっているはずです!」

スティレット「轟雷……」

スティレット スクッ

スティレット「皆、ちょっと行って来る!」ピュー



この日を最後にスティレットは皆の前から姿を消す事になる

これはおっさんとスティレットのキャッキャウフフな生活の物語である


第二十話終わり


166 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/19(火) 08:28:03.94 ID:6paUtMjY0




スティレット「何処に行ったのよ馬鹿!絶対見つけてやるんだから…」

スティレット「ん?」ガクン

スティレット「あれ、ちょっと、ウソでしょ!?って下は池!マズイ、私達水は…」ヒュー


ドボン!


スティレット「ああ…沈んでいく…まさか、こんな最後だなんてね。最後に…師匠に…会いたかっ……」ブクブク…

167 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/19(火) 08:28:47.72 ID:6paUtMjY0




スティレット「何処に行ったのよ馬鹿!絶対見つけてやるんだから…」

スティレット「ん?」ガクン

スティレット「あれ、ちょっと、ウソでしょ!?って下は池!マズイ、私達水は…」ヒュー


ドボン!


スティレット「ああ…沈んでいく…まさか、こんな最後だなんてね。最後に…師匠に…会いたかっ……」ブクブク…


-???




スティレット「……ん、あれ、沈んだはずじゃ。って言うかここ何処?」

「おお、目を覚ましよったぞ。ところでお主いったい何者じゃ?」

スティレット「私はスティレットよ、あなたこそ誰よ、それにここは何処?」

「私はオババじゃ、そしてここはもんじゃ村じゃ」

スティレット「もんじゃ村…聞いたこと無いわね?」

オババ「そりゃあそうじゃ、お主のいる世界とは違う世界なんじゃからな」

スティレット「はっ?どういう事?」

オババ「ここは神々の住まう世界、本来なら救世主の召喚以外に来る方法は無いはずなんじゃ。お主いったいどうやってここに来た?」

スティレット「そんなの私だってわからないわよ、池に落ちて目が覚めたらここに居たんだもの…」

オババ「まっこと不思議じゃなあ…ん、その手に着けてる物は?」

スティレット「これの事?」つ腕輪

オババ「……!これは竜神石ではないか!成る程、これがお主とこの世界を繋いだんじゃな。何処でこれを?」

スティレット「師匠に貰ったんだけど…」

オババ「師匠、誰じゃそれは?」

スティレット「え〜と、カバみたいなデカイ顔した…」

オババ「あやつかー!!」
168 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/19(火) 08:29:25.33 ID:6paUtMjY0

オババ「この馬鹿者がー!何勝手にこの世界の、よりもによって竜神石を〜!」バシバシ

おっさん「許してくだされオババ殿〜」

スティレット「これってそんなに重要な物なの?」

オババ「竜神石はのう、その名の通り竜神の力が宿ったとても貴重な物なんじゃ。悪用されたりしたらとんでもない事になると言うのに、よりにもよって外に持ち出すとは…この馬鹿たれが!」パコン

おっさん「だからスマヌってばオババ殿〜」

スティレット「何でそんな大切な物を私に?」

おっさん「向こうの世界を去ることになった時、せめて師弟の証として何か形になる物を残したいと思ったんじゃ。スティレットはワシの自慢の弟子じゃ、竜神石の力を悪用するなどと言う事は決して無いと信じておる!だから信頼の証として拙者は……」

オババ「あ〜もう、わかったわかった」

おっさん「信じてくださるのか?」

オババ「それくらいそやつの目を見ればわかる。……うむ、救世主殿と同じ目をしておる。ま、悪い事にはならんだろ」
169 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/19(火) 08:30:27.62 ID:6paUtMjY0



スティレット「こっちの世界ではそんな事が…」

おっさん「そうじゃ、拙者は今からそやつを退治せねばならん。だからスティレット、お主は…」

スティレット「しょうがないわね、私が手を貸してあげる」

おっさん「元の世界に……って何を言っておる、ワシの言う事聞いてた〜?」

スティレット「確かに敵は凄く強い…」

おっさん「そうじゃ、だから…」

スティレット「師匠は間違ってる!」

おっさん「何!」

スティレット「あおの所にいた時に学んだわ…どんな困難だってみんなと力を合わせれば乗り越えられる」

スティレット「一人じゃダメなのよ!どんなに強くても師匠一人じゃきっと勝てない!」」

おっさん「スティレット…」

スティレット「私がいるじゃない…」

おっさん「じゃが…」



スティレット「私がいるじゃない!」



スティレット「私だって師匠の力になれるから、だから…だから…」ジワ…

スティレット「…置いてか……ないでよ…」ポオポロ

おっさん「………」

おっさん「スティレットよ、敵は恐ろしく強大だ、拙者一人では厳しい戦いになる。…力を…貸してくれるか?」スッ

スティレット「……!」パア!

スティレット「……当然でしょ!!」ギュ



その後、舞台を変え大魔王を倒すべく、スティレットとおっさんは大活躍するのだかそれはまた別のお話

これはおっさんとスティレットのキャッキャウフフな生活の物語である



最終話おしまい

170 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/19(火) 08:31:37.07 ID:6paUtMjY0


おっさん「拙者達も行くぞスティレット!」

スティレット「準備はいいわ!」

ジーコジーコ

おっさん「あ、龍ちゃん、今来れる〜?うん、お願〜い」

龍神「うむ」

ピカ!

龍神の力が腕輪を通しスティレットを包み込み巨大化する

おっさんスティレットに乗る シュイーン

おっさんスティレット「フレームアームズガール、セッション!」

こんな感じで戦うんだと思う
171 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/19(火) 08:32:28.56 ID:6paUtMjY0

その後のスティレット

星界へ飛行する為に星の力を借り新星スティレットになる

試しに回転してみたら竜巻が出た。人間をぶっ飛ばせる威力があったので天空幻龍波と名付ける

敵の幹部が攻めてきたが師匠があっさり切り捨てる。スティレット幹部が持っていたエネルギーを吸収しミーティアスティレットになる

敵の罠で師匠が闇落ちする。仲間と協力しもとに戻そうとするが失敗、ボコボコにされる

スティレット捨て身の一撃で師匠元に戻る。しかし、戦闘のダメージでスティレット機能停止に陥る、ブチキレた師匠に大魔王ボコボコにされる

お約束の不思議パワーが発生してスティレット生き返る。さらに旅を通じ成長したスティレットの体には魂が宿っていた為、それが原因でスティレットは思いもよらぬ変化を遂げる…
172 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/19(火) 08:33:15.47 ID:6paUtMjY0

半年後…



あおの家


ピンポーン

あお「はいは〜い」ガチャ

あお「…ってカバ!」

おっさん「カバではござらん!」

あお「おっさんじゃ〜ん、久しぶり〜」

おっさん「久しぶりじゃあお殿、元気にしておったか?」

あお「うん。って言うか急にいなくなってみんな心配したんだよ?スティレットなんておっさんの事探して行方不明なんだよ!」

おっさん「それについては誠に申し訳ない。じゃがスティレットとは会えたから心配ないぞ」

あお「それなら連絡くらいくれてもい〜じゃん」プンプン

おっさん「連絡出来ない所におったんじゃ、すまんな」

「……」スタスタ

あお「あれ、その隣にいる可愛い子は?」

「……」ニコニコ

あお「…そっか!おっさんも隅に置けませんな〜」ウリウリ

おっさん「な、何を言っておる」アセアセ

「……」キラ

あお「わ〜綺麗な指輪〜。あれ、どっかで見た気が?… 」

轟雷「あお〜」トテトテ

あお「あ、轟雷、おっさんが帰って来たんだよ!」

轟雷「おっさん、久しぶりです」

おっさん「ああ、轟雷殿も久しぶりじゃ」

轟雷「…ところで、その隣の人は?」

あお「ああ、それわね〜」ニヨニヨ



「ただいま、轟雷」



あお轟雷「えっ、今の声って……」


おしまい
173 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/19(火) 08:34:37.45 ID:6paUtMjY0

スティレットの最終スペック

一刀両断・全身全霊を込めた一撃でぶった斬る、男のロマン

天空幻龍波・竜巻を起こして攻撃、対人戦でも有効、グルグル回るのでやりすぎると酔う

色……空・無我の境地で完全な無になり攻撃をかわし、相手の死角に移動する。相手は意識の隙を付かれているため何が起こったか理解できない、カッコイイ

シャッてなるやつ(名称不明)・金ちゃん(北枝金次郎)みたいに気合いを飛ばす。実体が無いので相手は空振りする、便利

龍雷拳・ミーティアスティレットにパワーアップした事で使えるようになった。強力な電撃を飛ばす、キレた時に出すとバオウザケルガになるらしい

スティ光撃拳・闇落ちしたおっさんを助ける為に放った超必殺技。光のエネルギーを全開にしておっさんの中の闇の力を浄化した。しかし、機体が耐えられずメインメモリが破損、機能停止してしまう。全身金ピカなる、キレイ

その後、不思議パワーで復活するが魂が宿っていた関係でまさかの人間になる、お約束
174 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/12/19(火) 08:36:05.77 ID:6paUtMjY0

フレームアームズガールは見るものではなく自分自身で自由に作り上げる物、スタッフ達がやりたい放題やったように私達もすき放題やっていいはずなんだ。というわけですき放題やりました

スティレット人間化はお前らの願望の一つのはずだ、やりすぎではないはず

見てる人はほとんどいないかもしれないが俺は駆け抜けた、後悔はしてない




スティレット「ちょ、カバ?」おっさん「カバではござらん!」




175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 04:24:21.71 ID:VaZW10IA0
おつ
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