ハルヒ「キョンTUEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!!!」 キョン「驚愕、だな」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/12/19(水) 20:38:39.07 ID:PP1dCK3oO
作者が書くモチベーションがなくなったって言ってんだから
諦めな
代わりに書いてやろうか??
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 03:19:48.78 ID:Ku8yzCgXo
どうみても作者じゃないし消えろ
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 06:28:14.54 ID:N57QbOaP0
しばき倒すぞボケ
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/12/21(金) 23:48:41.03 ID:pUzjkv+PO
面白いんかこのSS
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/28(金) 16:37:18.48 ID:eSKt5stgO
面白くないならみなきゃいいのに
そんなに構って欲しいのか?
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/01(火) 20:06:33.92 ID:2+vmZsMh0
2019年明けました、しかしながら気長にお待ちしています。頑張って!
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/09(水) 20:25:26.03 ID:kI4iHn4nO
初期のような楽しみながらの投下はもうないんやなって...
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/22(火) 00:15:54.78 ID:B+2JF9u/O
なんかいなくなったって既成事実を作ろうとしてる奴がいる気がするが...
とりあえずいつまでも全裸で舞ってる
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/03(日) 12:26:00.67 ID:ACsNSjtl0
いつまでも待ってる
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/07(木) 14:22:37.19 ID:ewVy8aV6O
留年したけど待ってる
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/07(木) 14:49:37.59 ID:J6Jv9ggAo
あの宣言は本物だったのかな、とも思えてきたけど、いつでも戻ってきてくれていいんだからね
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 20:15:02.64 ID:59i/6nocO
あの宣言の正体は十中八九このスレの最初の方から粘着してたsageない荒らしだろ
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/08(金) 19:13:19.42 ID:8bqm5OLD0
ずっと待ってるよ
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/10(日) 17:53:52.31 ID:70NjeE9P0
待ち続けます
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/13(水) 02:18:13.73 ID:8mRoumSN0
まってる
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/03/17(日) 17:17:04.30 ID:RuZrfqZR0
ずっと楽しみに待ってるんだがまだか?
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 22:14:28.70 ID:i/8PvItM0
待たれよ
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/30(土) 14:56:51.47 ID:6OBc1IRUO
まだ待つのか。懲りないな
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/30(土) 19:20:08.44 ID:deqPM5tlo
普通待つだろ
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/20(土) 12:51:47.46 ID:Dp7ZY0Y9O
まだあっなのか、、、
本家の方が年単位だったしまだ一年経ってないんだから待つのもヨユーヨユー
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/07(火) 08:20:32.73 ID:CScDf93x0
楽しみにしてる
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/29(水) 10:01:32.63 ID:WgZGdthgO
留年したから待ってる
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/01(土) 07:34:25.65 ID:rg15d5WEO
畳むなら畳むでいいし、理由あってのことだろうし
ただせめて一言はほしいよね
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/21(金) 21:36:41.06 ID:8b5/suJSO
書きたいストーリーまだまだある言うてたし何かしらあるんだろう
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/06(土) 15:43:00.40 ID:rpYT0QLr0
ss作者ゴンベッサとは何者か?
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/08(木) 00:30:01.95 ID:B6W+wWnX0
原作待ってる期間に比べりゃ余裕のよっちゃんよ
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/21(水) 10:08:30.46 ID:saRAT8WQO
まぁ待てるわな
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/28(土) 15:40:54.94 ID:BgfMh/Hc0
もう無理か
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/15(火) 20:39:18.16 ID:Dnhw2iRj0
久しぶりに見に来た
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/18(金) 23:10:08.80 ID:mck6s8wm0
一年強……誠に申し訳ございませんでした!
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/18(金) 23:11:34.16 ID:mck6s8wm0

β


ガチャ


佐々木「ふぅ、やっと着いたよ。涼宮さん、ここがあなたの定位置だろう?」トサッ

ハルヒ「…………」

佐々木「……くつくつ、団長席がよく似合うこと。さすがは団長様だ」

佐々木「さて……始めようか」

佐々木「返してもらいます……その『力』を―――」スッ












パシィッ!!











佐々木「――――――おや。私と違って……」

ハルヒ「……何、してんのよあんた」

佐々木「随分芝居が上手ですね。狸寝入りしていたとは……おはよう涼宮さん。いつから目を覚ましていたの?」

ハルヒ「生憎、たった今目覚めたとこよ。あまり良い目覚めとは言えないみたいだけどね」

佐々木「それはお互い様。できればあなたが眠っている間に全てを終わらせたかった」

ハルヒ「…………」
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/18(金) 23:16:32.02 ID:mck6s8wm0

佐々木「さて、どうしたものでしょう……お茶でも淹れましょうか?」

ハルヒ「……有希は、みくるちゃんは、古泉くんは」

ハルヒ「キョンは……どうしたのよ!!?」

佐々木「団員思いの、心優しい団長のようでキョンが羨ましいです」

佐々木「安心してください。彼らは無事です。今も恐らくこの場に向かっているはずです」

ハルヒ「…………」

佐々木「ええ、信用いただかなくとも直に分かります。もうすぐ側まできてる」

佐々木「だから急がないと……」

ハルヒ「……あんたたちの目的はあたしだってことは分かったわ」

ハルヒ「でもその理由が分からない。あたしに何の用があるってわけ? SOS団の団長の座でも狙う暗躍組織かなにか?」

佐々木「まさか。そんな大それたこと、わたしたちにはできません」

佐々木「ただ、あなたが持っているものをお返し願いたいだけです」

ハルヒ「あたしの持ってるもの……? あんたに返すようなモノなんて持っていないわよ!」

佐々木「……いいえ。あなたが知らないだけで持っているんです」

佐々木「この世界全てに関わるほどの、大きな『力』を……」

ハルヒ「……それ、って」

ハルヒ「やっぱりSOS団の団長の座―――!!」バッ!!

佐々木「ではなく」

佐々木「意図的か無意識かは判りませんが、あなたが認識をせず巻き起こった不可思議な出来事……」

佐々木「その全ての原因……涼宮さん。それがあなた」

佐々木「あなたの持つ『力』が起こしたものなのです。といっても自覚はないでしょう」

ハルヒ「…………?」
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/18(金) 23:21:02.50 ID:mck6s8wm0

佐々木「……理解できない。いや、無意識のうちに認識しないようにしているのでしょうね」

佐々木「この世界の根幹に触れることから、あなたは無意識に逃げている」

佐々木「……気づいてはいけないことから」

ハルヒ「……何のことよ」

佐々木「……全てですよ」

佐々木「こうなるのも、あなたが望んだ結果でしょう? 涼宮さん」

佐々木「いや、こうなるのも、というよりは―――」

ハルヒ「長々とうるさいわね!! 結局! あんたは何が言いたくて何がしたいわけ!? プロレス? 上等よ! かかってきなさい!」バッ!

佐々木「……分かりました。一瞬で終わらせましょう。あなたとわたしが触れれば……」スッ

佐々木「それで、終わり―――さあ」

ハルヒ「どぉおりゃぁぁああああああ!!!」ダッ!

佐々木「『力』を……返―――」


















ガチャ
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/18(金) 23:26:59.98 ID:mck6s8wm0

α


ヤスミ「るんっ、るんっ♪」

キョン「ご機嫌だな、いい加減部室棟の階段も登り慣れたろ」

ヤスミ「いえいえっ! 我らがSOS団の部室に向かう足取りはいつでも軽快なものですよっ!」

ヤスミ「たとえ100キロの重しを背負おうと、その歩みを止めることはありませんっ♪」

キョン「そうか」スッ

ヤスミ「っッ!!?」ズシッ

キョン「今から重力5倍な。果たして軽快な足取りは維持できるかな?」ククク

ヤスミ「なっ、なぜそんなことを……ハッ! わ、分かりました先輩……入団試験、ですねっ!?」グググ!!

キョン「たぶんどこの軍隊でも採用してねえよ。そんな試験」

ヤスミ「さ、さすがはSOS団……この重力下でいつも過ごされていたとは……っ!」

キョン「色んな意味で重たい受け止め方するなぁ、お前は」

ヤスミ「ならっ! 絶対、突破してみっ……あれっ? 軽くなった……重力5倍に早くも適応できた!!?」パアァ

キョン「水を差すようで悪いが、既に重力は元通りだ。そうまでして部室に行きたいならもう止めねえよ」ハァ

ヤスミ「嫌がらせっ!? 嫌がらせだったんですか!? もーっ! 素敵な場所って言ってるんですからやめて下さい!!」

キョン「へいへい。もうしねえよ…………多分」

ヤスミ「絶対ですっ!!」

キョン「へいへい」

ヤスミ「まったく! こまった先輩です!」

キョン「困らせられてるのはどっちだと思ってんだ」

ヤスミ「団長、ですかね?」

キョン「……強く否定はできないな。俺の普段の行動を振り返ると」
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/18(金) 23:30:31.51 ID:mck6s8wm0

ヤスミ「ここですっ!」ジャン!

キョン「知ってるよ。今更過ぎるだろう」

ヤスミ「いやー! 何度見ても荘厳で雰囲気のある扉ですよねっ!」

キョン「それは部室棟を設計した人に対する最大の賛辞だが、どうみても普通の扉だ」

キョン「で、入り口についたわけだが……中に誰かいたりするのか? なんかのサプライズがあるんだよな?」

ヤスミ「フフ。どうでしょう? 逆に扉を開けて誰がいたら嬉しいですか!?」

キョン「……そうだなぁ」

キョン「俺」フフ

ヤスミ「なんか怖い!!! どういう思考回路でその答えに!!?」ヒィッ!

キョン・キョン「「いやなんか新鮮だろ? 自分と出会うってさ」」

ヤスミ「今!! 今先輩と先輩がいますけどっ!!!?? 不自然な新鮮さ!!」

キョン「まぁ……誰でもいいさ。誰もいなくてもいいが」

ヤスミ「そうですか?」

キョン「素敵なことになるんだろ? それならいい」スッ

ヤスミ「―――はいっ! きっと!!」

キョン「……やれやれ」


















ガチャ
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/18(金) 23:34:56.79 ID:mck6s8wm0

β


古泉「帰ってきたようですね……彼が!」

新川「いやはや、流石と言うほかありませんな」

圭一「ふっ、二人共……っ!」グッググ!

裕「悠長に話す前に、も、森さんを止めるのを手伝ってくれ!! このままじゃ相手に死者がでるッ!!」ググッ!

森「フゥウウゥウゥウ……!!!」シィィィイイ!!

新川「……仕方ありますまい。ここは私共が引き受けます。先に行きなさい、彼女のもとへ」

裕「は、早くっ……!」

古泉「しかし、ああなった森さんを止めるのは4人がかりでないと危険です」



橘「あれ? もはやこっちは敵と見なされてない……?」

橘「チャ、チャンスですよ皆さん! さあ、起きて! 起き……頑張りましょう!!?」



裕「ッ、構わ、ないよッ! それよりも……」グググ!!

圭一「心配なんだろう? 団長のことが。早く行ってあげなさい」ググッ!

古泉「…………」












バリンッ!!
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/18(金) 23:39:04.04 ID:mck6s8wm0

長門「……侵入完了」シュタッ!

古泉「っ!? 長門さん!! ご無事でしたか!!……よかった」

長門「あなたも……無事でよかった」

古泉「……ええ、お互いにね」

長門「……彼が」

古泉「ええ、戻ってきたようです。そしておそらく向かうべき場所は一つ」

長門「部室」

森「…………長門さん」

裕・圭一「「喋ったっ!?!?」」ビクッ!

森「古泉を……よろしくお願い致します」

古泉「森さん……」

長門「……任せて」ガシッ

古泉「……え?」

長門「振り落とされないで」ドンッ!!

古泉「ちょ―――」グンッッ!

新川「……儚い残像ですな」

裕「急加速が過ぎるね長門さん」

森「さあ。古泉が抜けた分、さらに気を引き締めてください。相手の戦力は強大です」

圭一「もう向こうさんは瀕死のような……というより過剰戦力はこっちだね」












橘「うわあぁあん!!!  ものすごいスピードで一樹くんの残像が見えたぁあ!!?」

橘「こっちには戦える戦力はもう…………グスン」

橘「佐々木さん、藤原さん、すいませんーー!! 突破されちゃいましたぁあ!!」ウワァアン!












森「……では仕上げですね」ポキポキ

裕「まだやるの!?」ガーン!
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/18(金) 23:41:14.14 ID:mck6s8wm0
ここまでー
間が空きすぎて申し訳ないです。
超不定期投下は変わらないので、何卒よろしくお願い致します。
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/18(金) 23:44:18.75 ID:/kHH0/wR0
まさかの復活
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/19(土) 00:05:44.23 ID:9gXcJo4GO
ageかと思ったら更新だと…
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/20(日) 04:50:05.50 ID:9RLDuDjZO
めっちゃ久々…
これからも楽しみ
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/21(月) 18:22:26.45 ID:2VRmF1iho
再開めっちゃ嬉しい!!!
楽しみに待ってます!
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/21(月) 22:03:59.18 ID:Jm87o1P1o
待ちわびてた
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/15(金) 22:06:09.27 ID:440AbjfN0
復活に感謝
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/20(水) 08:13:58.19 ID:ORpFCgXrO
再会ありがと!!!
乙!
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/04(水) 00:56:18.05 ID:lXQR1rYs0
舞ってる
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/11(土) 12:51:14.67 ID:18LLuTMNo
明けましておめでとうございます。今年も更新楽しみに待ってます
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/17(金) 15:55:57.64 ID:627d1+TqO
おいおいマジかよ......久々に見に来たら更新されてるじゃねえか
待ってたぜ!!乙!!
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/17(金) 16:06:13.41 ID:PSUVuWEM0
連投すまんが、そういえば打ち切り宣言してたあいつはやっぱり荒らしだったんだな......
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/17(金) 22:04:44.75 ID:jP7sWmcf0
あけましておめでとうございます。
まだ見ていただけている方がいて感激です。
今から書いてきますので明日には投下します。
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/18(土) 03:03:33.73 ID:NWuEEtJko
待ってる
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/18(土) 12:29:05.86 ID:LMHgtr340

β






キョン「(長門、朝比奈さん、古泉……皆既に北高に)」シュ―――

キョン「(―――すぐに行くッ!)」―――ン

キョン「ッ―――!!」ビタッッ!!

キョン「北高到着! んで閉鎖空間か……ふん!」ガシッ!

キョン「うおぉお……ッ!!!」グググ!!

キョン「閉鎖空間ッ……入らせろッ!!」グイィ!






シュパッッ!






キョン「神人がいねえ……また亜種の閉鎖空間か……!」

キョン「ハルヒっ! どこだっ! 部室か!?」

キョン「待てよ佐々木、まだ間に合えよ……ッ!」

キョン「終わらせるんじゃねえぞ―――!」シュン!
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/18(土) 12:35:58.69 ID:a/Twomppo
きたーーー!!
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/18(土) 12:36:29.22 ID:LMHgtr340

古泉「くっ! ッ! うわッ!」ガッシィ!

長門「……落ちないで」ビュンッッ!!

古泉「そ、そう思われるのでしたらす、少し速度を落と―――!」

長門「あれは」ビタッッ!

古泉「それは急すぎッッ!!?!?」ズザザッッ!!

長門「朝比奈みくる。同じく異時間同位体」






藤原「ッ、離せッ! 僕は為すべきことが―――!」

朝比奈(大)「女の子に向かってそんな口の利き方しちゃダメでしょ!」

藤原「お、女の子なんて齢じゃ……」

朝比奈(大)「……それ禁則事項よ?」グイッ

藤原「ぐうっ!?」

朝比奈「あ、あの! お姉ちゃん、やりすぎは……あの!」

朝比奈(大)「みくるちゃん、わたしはこの人と大事なお話があるの」グイーッ

藤原「……ッ!ッ!」

朝比奈「ギブアップ寸前のような……」

朝比奈(大)「あなたは行かなくちゃ行けないでしょ? だから、行きなさい」

朝比奈(大)「……素敵な素敵な、団員たちと」クスッ

朝比奈「えっ―――?」グイッッ!

長門「―――」チラッ

朝比奈(大)「お願いします。長門さん」

長門「―――任された」ビュン!!

朝比奈「ええぇえええええぇぇぇええぇえええええ!!?!?」ギューン!

朝比奈(大)「頑張って、みくるちゃん。長門さん。あと……」

古泉「――――――」

朝比奈(大)「何故か既に瀕死だった古泉くん……」

藤原「………………ッ」プルプル

朝比奈(大)「あら? 何故かこっちにも瀕死の人が」パッ

藤原「……ど、どの口が……」ガクッ
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/18(土) 12:43:43.74 ID:LMHgtr340

朝比奈「ななな、長門さん!! よかった! 無事だったったたた」ギュウ!

長門「あなたも。今は喋らない方がいい。掴まっていて」タタタッ!

朝比奈「で、でも、古泉くんが……こんなボロボロにされて……」ヒック

古泉「……」

長門「これは………………」

長門「……彼は勇敢だった」

朝比奈「びえぇえぇえええん!! こっ、古泉くぅううぅん!!」

古泉「……ハッ!? ま、まだっ! まだ生きていますから!! 大丈夫ですから!」

朝比奈「ひえっ!? し、死んだはずの古泉くんが喋っ……」

古泉「死亡認定が早い!!!」ガーン!

朝比奈「キュウ……」

古泉「朝比奈さーーん!!! 長門さんの両脇はどちらか気絶しなきゃいけないルールなんですか!!?」

長門「そんな風にした覚えはない」

朝比奈「……ハッ! だ、だめっ! 涼宮さんを助けにきたんだからこんなところで気絶なんて」ブンブン

古泉「……随分と、頼もしくなられたようですね。僅かな間に」

長門「それはあなたも」

古泉「そうでしょうか?」

長門「うまくは言えない。しかし、言語化するなら……」

長門「……しぶとい?」

古泉「……え? あれ? 悪口ですか?」

長門「情報の伝達に齟齬が発生した」
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/18(土) 12:50:22.76 ID:LMHgtr340

古泉「この階段の先に……っ!」

朝比奈「涼宮さん……」

長門「彼がもう先に―――」ダッ!!






キョン「―――着いたッ!」シュン!

キョン「……ふー―――!」



『頑張って! キョンくん!!』
『任せたよ、キョン』



キョン「―――ッ!!」ガシッ!












キョン「―――ハルヒ!!!!!!」












ガチャ
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/18(土) 12:51:52.15 ID:LMHgtr340












キョン「「あっ?」」












グニャァアァン












キョン「――――――ッ!!?」
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/18(土) 12:58:49.35 ID:LMHgtr340

キョン「―――はっ!?」

佐々木「―――……なるほど。おかえり、と言ったところかな。キョン」

ハルヒ「あっ? えっ? あれっ? あっ、キョン……キョン!!?」

キョン「こりゃ…………そうか、やっぱり」

キョン「そういうことかよ――――――ヤスミ」

ヤスミ「…………フフ。素敵でしょう?」






ハルヒ「キョン! あんた今まで一体どこに……いや、ヤスミちゃんと不思議探索に……ヤスミちゃん? あれ?」

ハルヒ「あたしなんで部室……えっ? ちょっと、これ、どういう……時間が……??」

佐々木「やあキョン、間に合ったみたいだね。やはりキミは僕の予想通り、この世界に戻ってきた」

キョン「かなり苦労させられたし、お前にも助けられて、俺はここにいる」

佐々木「くつくつ、どこの世界でも僕はキミの親友だからね。親友を助けないやつがどこにいる」

キョン「その親友に苦労させられたんだがな」

ハルヒ「ね、ねぇキョン……ちょっとあたし、おかしいかも……頭の中が、変」

キョン「あぁ、俺もだよ。どういう理屈か説明しづらいが、俺たちの記憶に2つの世界の記憶が混じっていやがる」

キョン「そしてそのどちらともが、確かに正しい記憶だ。だからこそ、理解ができないんだろう」

ハルヒ「そ、そうよ……あたしは有希と不思議探索してて、でもこの部室であの人と……」

佐々木「言わばα世界線とβ世界線。この2つの記憶がキョンが扉を開けた時に繋がり一つとなった」

佐々木「そして今、β世界線で『力』を失ったままの僕が存在し、同時に」

佐々木「α世界線にしか存在していなかった『彼女』もここにいる」



ヤスミ「……」



佐々木「よって、どちらの世界線とも言えない新たな世界線が誕生したことになるね」

ハルヒ「ヤスミ、ちゃん……あなた、一体……」

ハルヒ「何者、なの……?」

ヤスミ「……やだなぁ、団長」

ヤスミ「あたしはわたぁしですよ。ずっと」

ハルヒ「そうじゃ、なくって……」

ヤスミ「…………」
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/18(土) 13:02:34.71 ID:LMHgtr340

ビシイッッ!!!!!



ハルヒ「きゃっ!? なに!? 亀裂の入った音が……」

キョン「時空間にも影響が出ているんだ。直に時間振動が起きるぞ」

佐々木「やれやれ、随分とややこしい状況になったものだ。キョン、キミの想定通りかい?」

キョン「こっちのセリフだ。佐々木、どこまで思い描いていた?」

佐々木「少なくとも……この場に『彼女』がいるような場面は想定していなかったよ」

ヤスミ「……」

キョン「誰にとってもイレギュラーだったってことだ。ヤスミ、この一連の黒幕はお前みたいだぞ」

ヤスミ「役者不足ですよっ。あたしはそんなんじゃありません。ただのSOS団の入団希望者です」

ハルヒ「そもそも、一体これはなんの―――」






古泉・朝比奈「「涼宮さんっっ!!!」」






ハルヒ「みくるちゃん! 古泉くん!! 有希!!!」

長門「間に合った……」

朝比奈「よかった、よかったですぅ……!」

古泉「本当に……よかった」

キョン「皆……よく……本当に……ッ!!」

キョン「……ありがとうと言いたいところだが、長門。両脇に抱えている二人を下ろしてやらんと締まりがない」

ハルヒ「確かに。気にはなってた」

長門「迂闊」スッ

古泉「これは失礼いたしました」

朝比奈「わわっ、ご、ごめんなさい。そう言えばそうでした」

佐々木「……本当に面白い人たちだね」
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/18(土) 13:06:58.36 ID:LMHgtr340

佐々木「どうやら、僕の友人たちは置いてけぼりにされたらしい」

キョン「ここはSOS団のホームだ。分が悪い」

ハルヒ「ちょっと! さっきから置いてけぼりなのはあたしよ! キョン! みんな揃ったんだし訳を―――!」

キョン「こいつは俺の親友で、現状敵。以上だ」

ハルヒ「簡略的すぎるっ!! 全然意味が分からないわよっ!!」ガーン!

朝比奈「あれ? 古泉くんと不思議探索してたわたしは……あれ?」

ハルヒ「そう、それよみくるちゃん! あたしもその疑問について詳しく聞きたいのよ!」

古泉「同じく僕もですが……涼宮さん。どうやら悠長な時間は残されてはいないようです」






ビシビシィッ!!






朝比奈「ひっ!」ビクッ!

ハルヒ「また……っ!」

長門「世界線の統合に加え、涼宮ハルヒに帰属しつつある『力』が制御できていない」ボソッ

キョン「さらにここは閉鎖空間。不安定すぎるな」

キョン「佐々木。どうやら勝負はついたようだ。お前の仲間はここにいない。『力』も残っていない」

佐々木「……」

キョン「観念するんだ。お前たちの計画は失敗だ」

佐々木「……くつくつ」

キョン「長門、俺はこれから空間制御に移る。この世界を崩壊させないためにな。サポートを頼む」

長門「了解した」

古泉「涼宮さんもこちらへ。なるべく彼の近くに……」

ハルヒ「う、うん。ヤスミちゃんあなたも―――」

佐々木「何を言うかと思えば―――」





454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/18(土) 13:08:34.06 ID:LMHgtr340












佐々木「仲間なら、キミが連れてきてくれたじゃないか。キョン」

ヤスミ「――――」












佐々木「いやむしろ、キミを連れてきたと言うべきかな? なんとも嬉しい誤算だ」

キョン「――――――なっ」

朝比奈「えっ―――う、そ」

古泉「まさか……っ!」

長門「……」

ハルヒ「…………ヤスミちゃん?」

ヤスミ「……ごめんなさい。先輩方」

キョン「ヤスミ……そうか…………お前は」

ヤスミ「……」

キョン「勘違いしていたのか……お前は……―――」
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/18(土) 13:10:09.80 ID:LMHgtr340


















キョン「『佐々木』……だったのか」

















456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/18(土) 13:11:12.77 ID:LMHgtr340
ここまでー
ということで、皆さまもうしばらくお付き合いをお願い致します。
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/18(土) 13:13:13.65 ID:a/Twomppo
乙です!
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/18(土) 13:22:25.70 ID:H2BVkNhaO
ナンダッテー
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/01/19(日) 18:22:58.49 ID:VS/W8Jja0
本日も投下しますー
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 18:26:58.45 ID:/vTZZLDYo
マジか最高
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/19(日) 20:02:03.82 ID:VS/W8Jja0
投下―
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/19(日) 20:06:40.72 ID:VS/W8Jja0

ヤスミ「…………」

朝比奈「そ、んな……だって、ヤスミちゃん……え?」

長門「下がって」

古泉「(……涼宮さんではなく、『佐々木』さんの意志……それが、彼女の正体……ッ!)」

古泉「(だから『力』の消失したβ世界線ではなく、α世界線にのみ出現した……!)」

キョン「……おいおい、ヤスミ。えらく素敵なサプライズをしてくれんじゃねーか」

キョン「俺はてっきり我らが団長を救うべく、お前がここまで案内してくれたもんだと、一人感涙にむせぶところだったんだがなぁ」

ヤスミ「…………」

ハルヒ「ヤ、ヤスミちゃん? つ、つまりあなたはどっちの味方……なの??」

ヤスミ「……あたしは……あたしは―――!」

佐々木「何者でもない。僕のバックアップさ。キョン、キミは分かるだろう?」

佐々木「こうした保険を張っておく意味を」

キョン「……ああ、似たもの同士だもんな俺たち。そのうち情が湧いて知らねえぞ」ソウダソウダー!

ハルヒ「!? い、今どこからともなく妹ちゃんの声が!?」

佐々木「現にこうして、僕は九死に一生を得た。このバックアップは今涼宮さんに『力』を吸収されていない」

佐々木「僕にとっての切り札さ」

朝比奈「切り札……ヤスミちゃん……」

キョン「大役であることには変わりねえらしい。大出世じゃねえかヤスミ」

古泉「(願わくば、我々にとっての希望でいてほしかったですが……)」

ヤスミ「…………」
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/19(日) 20:10:45.67 ID:VS/W8Jja0

佐々木「さて、仕切り直しだ。バックアップでこそあるが、なんら僕の『力』に変わりはない」

佐々木「またキミたちにはどこか遠くへ飛んでもらおうか」

ヤスミ「……」

キョン「そうはさせん。もう懲り懲りさ」

佐々木「そうかい? 滅多にない貴重な体験だと思うけどね」

佐々木「可愛がってくれたバックアップにやられるなら―――」

キョン「そいつはもう、バックアップじゃねえだろ」

ヤスミ「……!」

佐々木「うん?」

キョン「知ってるだろ? そいつの名前は渡橋ヤスミ。カタカナ発音で呼ぶと喜ぶ」

長門「比類なきポテンシャルを持ち」

朝比奈「と、とってもかわいくて!」

古泉「我々の愛すべき後輩」

ハルヒ「……SOS団入団候補生の渡橋ヤスミちゃんよ」

ヤスミ「……せ、先輩方」

ハルヒ「……いいわ、ヤスミちゃん。あなたがどちらの味方で何者だろうと……」

ハルヒ「あたしが目をつけた有望な入団希望者であることに違いはないんだからっ!!」

ハルヒ「まだ入団試験は終わっていないんだから、途中でホッポリ出したらただじゃおかないわよっ!」

ヤスミ「…………ッ!」

佐々木「……この短期間で随分と信頼を得たようだね。羨ましいことこの上ないよ」
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/19(日) 20:15:20.42 ID:VS/W8Jja0

ビシビシッ!!



古泉「(いつまで閉鎖空間が持つか……!)」

ハルヒ「ヤスミちゃん! さっ! 次の入団試験があるんだから! こっちに来なさいっ!!」

キョン「ヤスミ。お前がどうしたいかはお前で決めろ」

ヤスミ「…………」

キョン「どういう判断をしようが、俺たちはお前を見捨てない」

ヤスミ「…………あたし、は」

佐々木「……」フゥ

ヤスミ「……あたしは―――!!」












佐々木「いいや。それは僕が決めることだ―――」ポン












ヤスミ「――――――!」ブワッ!

佐々木「ラスボスの座は渡さないよ」

キョン・ハルヒ「「ヤス―――!!」」

長門「――――――」ガシッ

佐々木「さあ。勝負はここからさっ」カッ!!






ドゴォォォオォオオオオン!!!
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/19(日) 20:20:51.09 ID:VS/W8Jja0

新川「ッ……!! 皆さま今のはっ!」

森「部室の方から爆発音……古泉」

圭一「敵対勢力の無効化は完了した。僕らも増援に……」

裕「あれ? あのリーダーらしき泣きわめいていた子は……?」

森「逃げ……いや、いち早くあちらへ向かったのでしょう」

新川「ならば我々も……」

森「いえ、私たちはここで待ちましょう」

圭一「なぜだ? 少しでも力になれるなら……」

裕「兄貴、こっちがとやかく言う必要はもうないんじゃないかな?」

新川「……なるほど。後は彼らの、若人たちの時代、というわけですかな」

圭一「……年寄りが口を出さずとも、なんとかしてくれる。と信じることが大切、か」

森「まぁ……私はまだ若人といっても過言では―――」

新川・圭一・裕「「「いやいやいや……」」」

森「……ふふ」ポキッ






藤原「―――ハッ!!? な、なんだ!? 爆発!?」

朝比奈(大)「あら、気が付いた? そろそろ膝が痺れ―――きゃっ」

藤原「!!!?!?!?!?? なな、なななっ、なに、なにを!!?」ババッ!

朝比奈(大)「ごめんね。ちょっとやりすぎちゃったかもね」

藤原「くっ、こんなことをしている場合じゃ……佐々木っ!」ダッ!

朝比奈(大)「どうしても」

藤原「……っ!?」ピタッ

朝比奈(大)「どうしても……あなたは未来を変えなくてはならないの?」

朝比奈(大)「数多の規則を破ってでも……」

藤原「………………そうだ」

藤原「……あなただって、分かっているはずだ……!!」

朝比奈(大)「失われた過去は……人は……二度と戻ってこないのよ」

藤原「…………それでも僕はあなたを取り戻す」

藤原「―――姉さん」ダッ!

朝比奈(大)「…………」
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/19(日) 20:26:01.89 ID:VS/W8Jja0

朝倉「ッ、くっ……!!」ガキィン! ギィイン!

周防「……―――」ガキッ! ドカッ!!

朝倉「チッ……ジリ貧……だけどそれでいい!」

周防「―――……」

朝倉「あとはキョンくん……さっさと決着―――!!」

周防「―――始まった……」

朝倉「なに? この嫌な感じ……閉鎖空間の方から……」

周防「―――約定を―――果たす」

朝倉「行かさないわよ。この制御空間下で好きな真似はさせない」

周防「―――無駄よ」クスッ

朝倉「とか言ってさっきから出れていないじゃ―――!」フフン

周防「―――」シュン!

朝倉「あれぇーー!!?!? ちょ、なんで!!?」エェェ!?

朝倉「くっ……天蓋領域、の力じゃないわね。外部からの干渉……」パアァ

朝倉「涼宮……いや佐々木、さんの方か! ごめん長門さん!!」

朝倉「あたしもすぐに向か―――」



「行くんですか?」



朝倉「……止める気?」

喜緑「いいえ。それはわたしの役割ではないので」

朝倉「あっそ。じゃあ好きにさせてもらうわ」スッ

喜緑「……変わりましたね」

朝倉「……現状を変えたいのなら、自分から変わらなきゃだめって気づいただけよ」ダンッ!!

喜緑「それが、統合思念体の意思……なのかしら?」
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/19(日) 20:30:15.20 ID:VS/W8Jja0

ドゴォォォオォオオオオン!!!






キョン「―――ッ、無事か!? みんな!」ギュッ!

ハルヒ「なっ、なんとか……って、は、離しなさいよ! 守ってくれたことには、その、あれだけど」ゴニョニョ

朝比奈「……っ!」キュピーン!

古泉「あなたと長門さんのおかげでどうにか……朝比奈さん。恋の波動を感じないでください」

長門「対象を補足。窓の外」

ハルヒ「てかなんなのあの爆発!? 部室が粉々……っ、ヤスミちゃん! ヤスミちゃんは!!?」

キョン「安心しろ、無事だ。とは言っても既に俺らの知るヤスミではないかもな」






ヤスミ「――――――」コオォ!
佐々木「さて、どうしたものか……」フワァ






キョン「ど派手な演出しやがって……」

ハルヒ「う、浮いてる……キョン。あんたの親友になればイリュージョンができるように―――」

キョン「ちげーよ。とりあえず、全部説明はあとだ。一つだけ言っておくと、向こうはお前を狙っている」

ハルヒ「言ってたわね……SOS団団長の座をなんとしても、って!」ギリッ!

キョン「……それホントに言ってた?」

古泉「ヤスミさんの意識は今、佐々木さんの制御下にある、ということでしょうか?」

キョン「だろうな、微妙に発光してるし。およそ今のヤスミに言葉が通じるとは思えん」

朝比奈「ヤスミちゃん……」

長門「……」
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/19(日) 20:36:07.19 ID:VS/W8Jja0

ヤスミ「――――――」

キョン「おい、部室めちゃくちゃにしやがって……この状況からどうするつもりだよ」

佐々木「あとで直してあげるよ。『力』が全て僕の元に還ればね」

キョン「させると思うなよ」

佐々木「してみせるさ」






橘・藤原「「佐々木(さんっ)!!!」」バッ!!






朝比奈・古泉「「ッ!!」」バッ!!

佐々木「遅ればせながら、僕のお仲間も到着だ。これで挟み撃ちの状況となるね」

キョン「役者が揃ってきたじゃねーか……」

佐々木「あとは……」

ヤスミ「―――」スッ!

周防「―――……」ブゥン!

長門「あれは……」

キョン「勢ぞろい、ってか」

佐々木「周防さん。さっきのエマージェンシーに答えられず申し訳ない。大丈夫だったかい?」

周防「―――対応済み―――問題ない」

佐々木「それはよかった。さて……」

佐々木「最終決戦だ。死に物狂いで『力』を取らせてもらう」

キョン「やってみろ。絶対に阻止してやるよ」

ハルヒ「…………っ」グッ!












佐々木「いくぞ、親友―――」
キョン「こいよ、親友―――」
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/19(日) 20:38:11.57 ID:VS/W8Jja0
ここまでー
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 20:58:29.81 ID:khLdn+1Co
乙!
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/05(水) 18:22:17.27 ID:dxf3ekXs0
乙!相変わらず面白い!
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/07(金) 17:56:27.44 ID:1k74yzwu0
更新されてた!うれしいww
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 01:16:34.02 ID:ozK07kw+0
焦らず、落ち着いて、堅実に書き進めてくれ
楽しみにしてる
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 21:07:23.06 ID:5HjJNjIW0
こちとら一年強ずっと待ってたんだ
これからも気長に待ち続けるので、ゆっくり自分のペースでいてくれれるだけで何も言うことない
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 04:07:45.01 ID:ofM2azp40
定期訪問パピコ
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/15(金) 00:07:44.46 ID:LSravThr0
コロナ期間暇なんだ
笑いたくて読み返す今日この頃
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/03(水) 07:53:18.28 ID:PpmGDqgQ0
コロナをなんとかしてくれキョン
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/31(月) 12:31:40.41 ID:OtzecqppO
最新刊出るってな
前巻から何年経ったよwwwwww
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 10:41:44.30 ID:e8X2RW83O
しりたいかね?

大体""9年半""だよ…
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/20(日) 20:53:45.41 ID:h2zDWDub0
時が経つのは早いなぁ…
481 :ケイ :2020/09/29(火) 00:10:41.56 ID:wSlV7LYw0
久しぶりに見たら、更新されてた。嬉しい。
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/11/09(月) 17:47:18.49 ID:Crx80w8H0
頑張ってくれ〜。
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/02(水) 18:30:05.97 ID:i9PAeF/h0
最近新刊出たんだって?久々に仕事したな谷川
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 20:45:31.78 ID:BjzD3cQ80
冨樫はもう2年も戻って来てないってのにな
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/16(土) 05:57:37.91 ID:jqcI4wbs0
あけおめ!
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/01/27(水) 02:04:25.56 ID:XzTg4Ly00
更新を楽しみにしてるお。
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/16(金) 01:17:49.18 ID:Q9/lwqtS0
どれだけ経っても待ち望んでる人はちゃんとここに居るってことをなんとか伝えたい
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 21:46:12.68 ID:2isjUIAs0
こんなに何かを楽しみに待ってるの久しぶりかもしれん
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/27(火) 01:30:07.11 ID:YChv5voA0
面白い作品は何度読み返しても面白いもんだな。
続きを期待しながらまた読み返すとしよう。
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 23:06:01.93 ID:/vHWFZLMO
保守
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/17(水) 01:26:02.41 ID:4xbKtDej0
よし、これで13周目や!気長に待ちつつ14周目や!
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/12/19(日) 23:29:31.70 ID:QOqaYXZU0

お久しぶりです。少しだけ投下させて頂きます。
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/12/19(日) 23:32:49.58 ID:QOqaYXZU0

ハルヒ「〜〜〜〜っ!! 決着つけたげるからさっさとこっち降りてきなさいよ!!」

キョン「慌てるなハルヒ、といいたいところだが……」



ビシビシッ



朝比奈「ひぃいぃ!!」ガシィ!

長門「……」

キョン「そうも言ってられんのも事実だ。古泉」

古泉「はい、なんでしょう。失礼ながらそちらを向くことはできませんが」



橘「め、目を離さないでくださいよ、キョニュ、藤原さん」ジリジリ

藤原「言われなくても……おい、貴様今何と言いかけた??」



古泉「……面白いコントが行われていますので」

キョン「そいつはいい。しっかり目に収めとけ。後で脳内データを焼き回ししてやる」

古泉「ご冗談を」

キョン「……お前の直感で、この閉鎖空間はあとどれぐらい持つ?」

古泉「……10分、といったところでしょうか」

キョン「……信じるぜ。閉鎖空間のエキスパートの直感をよ」

ハルヒ「10分経つと……どうなっちゃうの??」

古泉「おそらく、この世界が崩壊します。運が良ければ崩壊によって元の世界に戻れます」

朝比奈「う、運が悪かったら……?」

キョン「古泉が……死んでしまいます!」

ハルヒ「ええっ!!?」

長門「無念」

古泉「僕だけなんですか!!?!?」ガーン!!



橘・藤原「「(こんな状況で漫才を……??)」」ゾクッ
309.58 KB Speed:0.2   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)