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藤居朋・本田未央・橘ありすの苦労人シャッフル逆回転
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48 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:19:02.38 ID:X6Vml3NH0
フレデリカ「ほらほら〜? 食べさせてあげよっか〜?」
未央「じ、自分で食べれるからっ!」
ガチャ
五十嵐響子「こんにちは〜……未央ちゃんいますか……あ、いた!」
未央「きょーちゃん!!!」ダキッ
響子「え? え??」
未央「来てくれてありがとう!!! さ、そこに座って!」
響子「ええ? えええ??」
フレデリカ「はい1名様いらっしゃいませー!」
響子「流れるように面倒ごとに巻き込んでませんか!?」
49 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:19:31.19 ID:X6Vml3NH0
響子「せ、説明があると嬉しいんですけど!」
フレデリカ「メッシとネイマールならどっち派?」
響子「なんの話ですか!?」
未央「三国志ならどの国が好き!?」
響子「質問に一貫性がなさすぎて怖い!」
フレデリカ「そんなあなたにオススメの調理法は〜!」
未央デリカ「「ポワレ!!!」」
響子「帰っていいですか!?」
50 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:19:58.81 ID:X6Vml3NH0
未央「ハッ! ごめんね、ちょっとストレスが……」
響子「どうしてオフなのにストレスを溜めてるんですか……」
フレデリカ「どうかしたの?」
響子「あ、そうでした! 未央ちゃん、そろそろ時間ですよ?」
未央「あれ? もうそんな時間?」
響子「そろそろ出発しましょう?」
フレデリカ「どこか行くのー?」
未央「ちょーっとご飯にね!」
フレデリカ「そっかー……」シュン
未央「……あ! きょーちゃん、ちょっとだけ、お腹に軽く入れていかない?」
響子「へ? ええと……?」
未央「おお! ちょうどいいところにいちごのポアレがある! せっかくだしこれ、食べていーい?」
フレデリカ「ミオちゃん……」
未央「へへ……」
フレデリカ「ポアレじゃなくてポワレなんだけど」
未央「ホント空気読まねえなこのフランス人」
響子「み、未央ちゃん! 口調が!」
51 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:20:26.75 ID:X6Vml3NH0
〜〜〜〜〜
未央「え、超美味しかったんだけど!?」
響子「フレデリカさんが作ったんですか? すごいです!」
フレデリカ「フフーン!」
未央(さっちーみたいになってる)
響子「デザートにポワレ……あまり聞きませんが、こんなに美味しくなるんですね」
未央「うんうん! じゃ、そろそろ私たちは行かなきゃ……」
フレデリカ「食い逃げー!!!!!」
未央響子「えーーーっ!?!?!?」
52 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:20:52.24 ID:X6Vml3NH0
未央「は、話が違うんだけど!?」
フレデリカ「これだからゆとり世代は!!!」
響子「あまり変わらないですよね!?」
フレデリカ「いいから早く〜!」プンプン
未央「い、いくらなの?」
フレデリカ「4000万ユーロ」
未央「メッシの年俸じゃねぇか!!!」
響子(なんで一瞬でわかるんだろう……)
フレデリカ「ほれほれ〜、払えないなら法的手段も視野デリカ〜」ピョンピョン
響子「ときおり現実的な追い詰め方してきますね……」
未央「……はっ!!!」ピーン
響子「え?」
未央「ふっふっふ〜♪」
フレデリカ「?」
未央「未央ちゃんは知っているのだよ! こういう時にどう言えばいいのか!」
フレデリカ「ほほーう?」
未央「アド街を見た!!!」
フレデリカ「フランス料理を舐めてるの!?!?!?」
未央「普通に怒られた!!!!!」
53 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:21:26.92 ID:X6Vml3NH0
フレデリカ「わかった! 今日は見逃してあげる!」
未央「よかった……」
フレデリカ「その代わり、フレちゃんの料理が美味しかったって評判にしといてね〜」
響子「まあ、実際美味しかったですし……」
フレデリカ「ありがと! ……ふう〜」
未央「あれ? 疲れちゃった?」
フレデリカ「……」
響子「フレデリカさん?」
フレデリカ「……」
フレデリカ「……」
フレデリカ「お米食べたい」
未央響子((えぇ〜……))
☆ほぼ日本人だもんーーー
おわり
54 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:21:53.18 ID:X6Vml3NH0
橘ありす「智絵里おねえさんとほたるおねえさん……?」
55 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:22:21.11 ID:X6Vml3NH0
〜事務所・レッスン室前〜
橘ありす(ふう……今日は表現力のレッスン……)
ありす(まだまだ課題は多いですが、考えても仕方がありません)
ありす(しかし、予定表にあった『特別審査員』とはどういうことでしょうか……?)
ありす(新しいトレーナーさんが教えてくださるのだとしたら、無様な姿は見せられませんね)
コンコン
ガチャ
ありす「失礼します。本日はよろしくお願いしま」
緒方智絵里「待ってたよありすちゃんっ」
白菊ほたる「よろしくお願いしますね」
ありす「失礼しました」ガチャ
智絵里ほたる「「ちょっとちょっと!!!」」
56 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:22:48.96 ID:X6Vml3NH0
〜事務所・レッスン室〜
智絵里「……」ニコニコ
ほたる「……」ニコニコ
ありす「ええと……今日はこの3人でレッスンなんですか?」
智絵里「違うよ?」
ありす「へ? でも、朋さんもフレデリカさんもレッスンは入ってなかったと思うんですが……あ、トレーナーさんが来るんですか?」
ほたる「それも違いますね……」
智絵里「そもそも、これはレッスンですらないんだよ?」
ありす「……は?」
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/27(水) 00:22:54.74 ID:FtcPkxw80
とても好き
58 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:23:22.59 ID:X6Vml3NH0
ほたる「今回、ありすちゃんには特別審査員をやってもらいたいんです」
ありす「特別……って、あの予定表の『特別審査員』私のことだったんですか!?」
ほたる「きっかけは、ある日のことでした……」
ホワンホワンホワン……
ありす(ここで回想に入るんですね……)
〜〜〜〜〜
智絵里「ねえねえほたるちゃん、これ見て?」
ほたる「どうかしたんですか……あ、ガールズパワーの3人の特集記事ですね」
智絵里「テーマは"オトナ女子力"だって……! かっこいい……」
ほたる「本当ですね……いつかこんな衣装が似合うようになりたいな……」
智絵里「ほたるちゃんはまだまだ子どもだから、この衣装は早いと思うなっ」
ほたる「でも智絵里さん、私より背が低いですよね……? こういうのは年齢ではなく見た目が大切だと思いますが……」
智絵里「わ、私の方がお姉さんなんだよっ!」
ほたる「智絵里さんも似合うとは思えませんが……」
智絵里「は?」
ほたる「?」
〜〜〜〜〜
智絵里「というわけで、どっちの方がお姉さんなのか、ありすちゃんに審査してもらおうかなって」
ありす「もうその動機の時点でどっちも子供ですよ」
59 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:23:49.74 ID:X6Vml3NH0
ほたる「ごめんなさい、こんなことに巻き込んでしまって」
ありす「本当ですよ。そう思うなら帰してください」
ほたる「それとこれとは話が別です」
ありす「なぜ???」
智絵里「闇のゲームから出られるのは勝者だけなんだよっ」
ありす「その理屈でいくと審査員の生還不可能じゃないですか?」
60 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:24:16.41 ID:X6Vml3NH0
ありす「……ちなみにこの会話、どこでしていたんですか? 事務所ですか?」
智絵里「ほたるちゃんの部屋だけど……?」
ありす「仲良しじゃないですか」
智絵里「このケンカがあったから、珍しく別々のお布団で寝たんだよ?」
ありす「誰よりも仲良しじゃないですか」
ほたる「ありすちゃんも来ますか?」
ありす「そういうのを飛んで火に入る夏の虫っていうんですよ」
61 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:24:43.75 ID:X6Vml3NH0
ほたる「では早速……と言いたいんですが……」
ありす「ですが?」
智絵里「このままではわたしたちの"お姉さんスイッチ"が入らないよほたるちゃん……」
ほたる「はい……」
ありす「え?」
智絵里「"お姉さんスイッチ"をオンにするには……」
ほたる「ありすちゃんに……」
智絵里「"智絵里お姉ちゃん"って呼んでもらわなきゃ……!」チラッ
ほたる「"ほたるお姉ちゃん"って呼んでもらわなきゃ……!」チラッ
ありす「絶対これ打ち合わせとかしてましたよね!?」
62 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:25:09.17 ID:X6Vml3NH0
智絵里「お願いありすちゃんっ!」
ありす「い、嫌ですよ恥ずかしい!」
智絵里「ちょっと事務所のLINEに流れるだけだから!」
ありす「拒絶の意思がより強くなりましたけど!?」
ほたる「私は明日を生きて過ごせるかもわからない身……最後に"お姉ちゃん"と呼ばれてみたかったです……」ヨロッ
智絵里「ほたるちゃーん!!!」
ありす「茶番やめてください!!!」
63 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:25:37.12 ID:X6Vml3NH0
ありす「なんなんですか! ほたるさんまで悪ノリして!」
智絵里「作戦失敗だねほたるちゃん……」
ほたる「はい……」
ありす「ちょっとは隠してください!」
智絵里「じゃあ、この勝負に勝った方だけが呼んでもらえるってことでいいかな?」
ほたる「それしかないようですね……」
ありす「だからどうして私の承認を得ずに進めるんですか!!!」
64 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:26:14.62 ID:X6Vml3NH0
ほたる「では、"どっちのお姉さんショー"スタートです」
ありす(既視感あるタイトルですね……)
智絵里「わ、わたしはお姉さんだから、おこづかいあげるっ」
ありす「いきなりこういうこと言いたくないですけど世間一般では賄賂ですよそれ」
智絵里「600ガバス」
ありす「ガバス」
ほたる「ごめんなさいありすちゃん。智絵里さん、生まれた時に常識をどこかに落としてしまったみたいで……」
ありす「同意してもしなくても地獄しか見えないんですが」
ほたる「私からはこの、お下がりの……」
ありす「洋服ですか?」
ほたる「メリケンサックを」スッ
ありす「何か嫌なことでもあったんですか?」
65 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:27:00.15 ID:X6Vml3NH0
ありす「姉妹でメリケンサックを受け継ぐ風習なんて聞いたことないですよ……」
智絵里「ほたるちゃんは鳥取出身だもんね?」
ありす「絶対関係ないです。鳥取の人たちにとっては完全な風評被害ですよ」
智絵里「ここまでは互角みたいだね……!」
ほたる「はい……」
ありす「そうですね。ふたりとも0点ですから、互角と呼んで差し支えないです」
智絵里「しょうがないからおこづかいあげるっ」
ありす「金銭以外での人心掌握は最初から選択肢にないんですか?」
智絵里「7000ペリカ」
ありす「いい加減日本で流通しているお金を持って来てください!」
66 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:27:30.91 ID:X6Vml3NH0
智絵里「じゃあ逆に、ありすちゃんならどんな人をお姉さんにしたい?」
ありす「え? ええと……そうですね……近くにいて安心できる人がいいですね」
智絵里「わたしのことだね……!」
ほたる「私のことですね……!」
ありす「鏡見てください」
ほたる「私の隣にいれば、落下物は全て引き受けますよ」
ありす「普通は落下物なんて考慮しないんですよ」
智絵里「わ、わたしの隣にいれば……」
ありす「いれば?」
智絵里「ええっと……た、楽しいです……?」
ありす(かわいい)
ほたる(かわいい)
67 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:27:56.51 ID:X6Vml3NH0
ありす「って、そうじゃないです! お姉さんなら、何か頼れる部分がないとダメです!」
智絵里「わたしのことだね……!」
ほたる「私のことですね……!」
ありす「さっきからポジティブすぎて気味が悪いんですが」
智絵里「ありすちゃん、何か困ってることはない?」
ありす「奇遇ですね。ちょうど目の前に悩みのタネがいるところです」
智絵里「だってほたるちゃん」
ほたる「ブーメランが趣味なんですか?」
智絵里「その時は的になってくれる?」
ほたる「キャッチボールもまともにできない弱肩のはずですよね?」
智絵里「奥の手は隠しておくものだからね」
ほたる「奥の手がすぐに破られると哀れですよ」
智絵里「その余裕はいつまでもつのかなぁ」
ほたる「年下にムキになるなんて、余裕がないですね」
ありす「す、ストップ! ストーップ!!!」
68 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:28:29.25 ID:X6Vml3NH0
ありす「け、ケンカはやめてください……!」
智絵里「普通に話してただけなんだけどね?」
ほたる「このくらいにしておいてあげますね」
ありす「完全に口論でしたよね!?」
ほたる「日常会話ですよ?」
ありす「ずいぶん殺伐とした日常ですね……」
69 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:29:03.28 ID:X6Vml3NH0
智絵里「ここまでではどっちがリード?」
ありす「拮抗してますね、0点なので」
ほたる「もうひと押し……!」
ありす「どこを?」
智絵里「お姉さんって難しいね……」
ありす「というか、日頃から関わっている朋さんに判断してもらえばいいじゃないですか」
智絵里「それはダメだよ?」
ほたる「はい」
ありす「へ? どうしてですか?」
智絵里「だって朋さんは」
ほたる「だって朋さんは」
智絵里「わたしを選ぶに決まってるからっ」
ほたる「私を選ぶに決まっていますから」
智絵里「は?」
ほたる「?」
ありす「もう!!!」
70 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:29:44.96 ID:X6Vml3NH0
ありす「なんで険悪になるんですか!」
智絵里「聞き捨てならないよほたるちゃん?」
ほたる「こちらのセリフですよ?」
智絵里「朋さんはわたしを選ぶんだよ?」
ほたる「自意識過剰もここまでくれば清々しいですね」
智絵里「そうやって決めつけるの、陰湿なんじゃない?」
ほたる「またブーメランですか、前世は狩猟をお好みで?」
智絵里「ほたるちゃんの前世はさぞ辛気臭い生き物だったんだろうね」
ほたる「照れます。でも智絵里さんには及びませんよ」
智絵里「ふふっ、相変わらず冗談が上手いね」
ほたる「現実を受け取ることもできませんか」
智絵里「素敵な減らず口だねっ」
ほたる「そうやって批判から目を背けるようではお姉さんは遠いですよ」
智絵里「わたしの方が年上だって何回言えばわかってくれるのかな? ねえありすちゃん?」
ほたる「ありすちゃん、こういう人間になってはいけないですよ?」
ありす「……」
智絵里「……ありすちゃん?」
ありす「……グスッ……なんで……ケンカ……グスッ……するんですかぁ……」グスッ
ほたる「」
智絵里「」
ほたる智絵里((やっちゃった!!!!!))
71 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:30:19.65 ID:X6Vml3NH0
智絵里(ほ、ほたるちゃんのせいで)
ほたる(い、言ってる場合じゃないです!)
ありす「なかよく……エッグ……しましょう……よ……」グスッ
智絵里「な、なーんちゃって!!!」
ほたる「わ、私と智絵里さんは仲良しですよ!」
ありす「……ヒック」グスッ
智絵里「ほーら手を繋いじゃったり!」ガシッ
ほたる「抱きしめたり!」ギューッ
ありす「なかよしですか……?」ウルウル
智絵里「も、もちろんっ!」
72 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:31:11.60 ID:X6Vml3NH0
ほたる「なんでも言える仲って、とっても仲良しだと思いませんか?」
智絵里「うんうんっ!」
ありす「……」
智絵里(もうひと押し!)
ほたる(はいっ!)
智絵里「ほら! ほっぺにチューしちゃったり!」チュッ
ほたる「ひゃっ!? あ、お尻を触ったり!」ペタペタ
智絵里「きゃっ!?」
ありす「ふふ……もう……セクハラですよ……」クスッ
ほたる智絵里((セーフ!!!!!))
73 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:31:37.47 ID:X6Vml3NH0
ありす「すみません、取り乱してしまいました……」
ほたる「いえ、こちらの責任なので……」
智絵里「ごめんね……?」
ありす「まあ、泣いてはいませんが」
智絵里「え?」
ほたる「え?」
ありす「何か?」
ほたる「ふふっ(こういう部分で意を汲んでこそ、お姉さんですよね?)」
智絵里「ふふっ(そうだねっ)」
ありす「なんで笑ってるんですか」
智絵里「なんでもないよ? ね?」
ほたる「はいっ」
ありす「納得いきませんが……」
74 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:32:08.69 ID:X6Vml3NH0
智絵里「じゃあ、今日のところは引き分けにしておいてあげるね」
ほたる「それが平和ですね」
ありす「そもそも、そう簡単に他人のお姉さんになんてなれないんですよ」
ガチャ
神谷奈緒「うーっす。ありすの予定見たらここって書いてあったけど、いるか?」
ありす「奈緒さん!!!」ダキッ
奈緒「うわあっ!?」
ありす「私は奈緒さんの妹になりたいです!」
奈緒「どうした急に!?」
智絵里「い、いきなり現れてありすちゃんを奪っていくなんて……この泥棒猫っ!」
奈緒「いや状況が全然わかんないんだけど!?」
ほたる「……泥棒猫」
奈緒「ほたるが言うとなんか重いぞ!?」
ありす「奈緒さんは私の泥棒猫です!」
奈緒「その泥棒猫の一点張りやめてくれないか!?」
75 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:32:34.91 ID:X6Vml3NH0
奈緒「と、とりあえず落ち着け? な?」
ありす「お近づきの印に600ガバスあげます」
奈緒「なんで!?」
智絵里「さ、さっきわたしがあげたやつー!?」
奈緒「この部屋の通貨ってガバスなの!?」
ありす「メリケンサックも仕入れてますよ!」
奈緒「ありすの口からメリケンサックとか聞きたくなかった!」
ありす「ああ……このモフモフな髪……落ち着きます……」ギューッ
智絵里「やはりモフモフこそお姉ちゃん……!」
ほたる「ずるいですね……」
奈緒「あたしのお姉さんポイントの大半って髪の毛で稼いでるの?」
76 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:33:00.48 ID:X6Vml3NH0
ほたる「ところで奈緒さんはどうしてここに?」
奈緒「あ! そうだ、ありす、そろそろ時間だぞ?」
ありす「あ、もうですか、すみません……」
智絵里「どこか行くんですか?」
奈緒「うん、ちょっと食事にな」
ありす「失礼しますね」
智絵里「ありすちゃん、次に会うときはもっとお姉さんになってるからねっ」
ほたる「期待していてくださいね」
ありす「奈緒さんを越えてから言ってください」
智絵里「泥棒猫」キッ
ほたる「泥棒猫」キッ
奈緒「だからなんなんだよ!!!」
おわり
77 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:33:27.91 ID:X6Vml3NH0
エピローグ
〜某所・ファミリーレストラン前〜
朋「あ、来た来た!」
未央「こっちこっちー!」
奈緒「あれ、あたしたちが最後か」
ありす「すみません……」
晶葉「いやいや、まだ集合時間前だ。なにも問題ない」
響子「そうですよ、私と未央ちゃんもちょうど今来たばかりですし」
朋「あたしと晶葉ちゃんは寒空の下、ずっと待っていたのに……」シクシク
晶葉「5分も待ってないけどな」
ありす「なんですぐバレるウソついたんですか」
朋「ちょっとしたユーモアよ♪」
78 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:34:01.24 ID:X6Vml3NH0
未央「じゃ、寒いから早く入ろー!」ゾロゾロ
ありす「これ、忘年会でいいんですよね?」ゾロゾロ
晶葉「いいんじゃないか? 酒は出ないがな」ゾロゾロ
朋「最年長のあたしですら19だからね〜」ゾロゾロ
奈緒「ありすが20になるのを待ってたら朋はアラサーだな。なんて」ゾロゾロ
響子「それまで続いているんでしょうか……?」ゾロゾロ
79 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:34:27.95 ID:X6Vml3NH0
〜テーブル〜
未央「ではでは! 藤居隊長よりお言葉をいただきます! 心して聞くよーに!」
朋「はい!」
晶葉「元気すぎるだろう……」
ありす「まあ、この場くらいは……」
朋「まずは晶葉ちゃん、響子ちゃん、奈緒ちゃん。この"常識キャリブレーションミーティング年忘れ編〜ポロリもあるよ!〜"に参加してくれてありがとう!」
奈緒「おそらくポロリはねえよ」
響子「というかそんな仰々しい名前だったんですね……」
80 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:34:54.49 ID:X6Vml3NH0
朋「日頃のストレスとか、ストレスとか、ストレスとかを忘れて、のんびりとご飯を食べよう!」
響子「ストレス多すぎませんか?」
朋「ここからはコメディじゃなくてほのぼのだからね! 覚えといてね!」ビシッ
晶葉「朋が一番コメディに足を突っ込んでるんだよ」
未央「いい挨拶だったよともとも……」パチパチ
奈緒「基準はどこだ?」
ありす「毎回この2人はテンション高めなので……」
晶葉「働きアリの法則を思い出すな……」
81 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:35:23.37 ID:X6Vml3NH0
響子「3人はけっこう頻繁に集まってるんですか?」
朋「うーん、どうだろ?」
ありす「まあ、月に一回くらいは集まってますね」
未央「手を組まなきゃ生きていけない世界だからね」
奈緒「3人の職業はアイドルで合ってるよな?」
未央「逆に聞くけどしまむーの職業ってアイドルで合ってる?」
晶葉「ユニットメンバーが聞いたらおしまいだろう……」
響子「……わ、私はユニットメンバーではないので」
ありす「聞く前から逃げるのやめましょう」
82 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:36:06.98 ID:X6Vml3NH0
朋「じゃ、何頼もっかな〜」
ありす「あ、今このお店、フレンチフェアやってるみたいですよ」
奈緒「へえ、そうなのか、どれどれ……」
晶葉「ほう、鰆のポワレの写真が載っているな」
未央「ポワレはもういいよ!!!!!」
奈緒「急にどうした!?」
未央「はっ!? ご、ごめん、ポワレにはちょっとトラウマが……」
ありす「どういう人生歩んだらポワレで心の傷を負うんですか」
響子「未央ちゃん、気持ちはわかりますけど……」
奈緒「わかるのかよ」
83 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:36:45.08 ID:X6Vml3NH0
未央「ありすちゃん」
ありす「はい?」
未央「ポワレには気をつけてね」
ありす「な、なぜ名指しで私に注意喚起を!?」
響子「ま、まあ、悪いことにはならないと思うので……」
ありす「今まさに感じているこの不安こそが"悪いこと"に他ならないですけど」
84 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:37:13.06 ID:X6Vml3NH0
ありす「ああそうです、響子さん、ちょっとお聞きしたいのですが」
響子「なんですか?」
未央「ポワレの作り方?」
晶葉「ポワレポワレうるさいな」
未央「はいそれさっき未央ちゃんが言ったツッコミ〜」
奈緒「もはや未央のテンションが軽い恐怖だよ」
ありす「響子さん、鳥取出身ですよね?」
響子「はい!」
ありす「……鳥取ってお下がりにメリケンサック渡すんですか?」
響子「はい?」
85 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:37:39.10 ID:X6Vml3NH0
未央「あーはいはい出ました常識のズレ」
朋「まあこれを直すための会だもんね」
晶葉「反応が慣れすぎだろう」
奈緒「恐ろしい会だな」
ありす「やっぱり違いましたか……」
未央「今回の出どころは?」
ありす「智絵里さんですね」
朋「おっけ、あとで叱っておくから」
響子(今頃くしゃみしてそう……)
86 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:38:07.95 ID:X6Vml3NH0
朋「え、ってかありすちゃん、今日智絵里ちゃんと一緒だったの!? 大丈夫!?」
ありす「ほたるさんもいましたが」
朋「役満じゃない!」
奈緒「酷い言い草だ」
未央「役満って。ユニットメンバーに役満って」
ありす「……ま、まあ、大丈夫でしたよ」
朋「本当に? 何か酷いこととかされてない?」
未央「一番酷いのはともともの言い方だよ」
ありす「……」
奈緒「……そういえば、あたしが迎えに行った時、ちょっと目が腫れてたような……」
朋「!!!!!」
ありす「な、奈緒さん!」
朋「詳しく聞いてもいいかしら……?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ありす「は、はひぃ!」
87 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:38:39.53 ID:X6Vml3NH0
〜〜〜〜〜
朋「ほんっっっとうにごめんね!!!!!」
ありす「い、いえ、過ぎたことですし……別に泣いてませんし」
朋「後でこってり絞っておかなきゃ……」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
奈緒(ご愁傷様……)
ありす「まあ、仲良しなのはわかりましたから……」
朋「人様に迷惑をかけるなってあれほど言っているのに……!」
晶葉「完全に保護者だな」
未央「あれ? ってことはともともはさっきまでは誰といたの?」
朋「え? 凛ちゃんと卯月ちゃんだけど」
未央「役満じゃん!!!」
響子「そのリアクション流行ってるんですか?」
88 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:39:11.91 ID:X6Vml3NH0
未央「大丈夫だった!?」
奈緒「みんな自分のユニットメンバーを何だと思ってるんだ」
朋「こっちは特に問題ないわよ! あ、未央ちゃん、凛ちゃんがセクハラしてきたら『そっちじゃなくて!』って言ってあげてね」
未央「やけに具体的だけど使い道が全然わからないアドバイスだ……」
ありす「というか、この流れだと未央さんはさっきまで……」
未央「まあ、フレちゃんといたよね」
ありす「やはり。今日は何デリカでしたか?」
奈緒「『今日は何デリカでしたか?』って質問、この場じゃなかったら狂ってると思われるから気をつけてな」
未央「ポワレデリカだったね」
響子「シェフデリカです」
89 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:39:38.48 ID:X6Vml3NH0
未央「感想としては、ありすちゃん凄いねって」
ありす「私は朋さんの凄さを思い知りましたけど」
朋「いやいや、未央ちゃんの方が凄いと思うわよ?」
未央ありす朋「「「……」」」
未央ありす朋「「「かんぱーい!!!」」」
晶葉「なんだこれ!!!」
奈緒「いつもこれやってんのか!?」
90 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:40:12.03 ID:X6Vml3NH0
朋「でも人数も増えたし、もっと開催数を増やしてもいいかもね?」
未央「そうだね。全員揃わなくても問題ないし」
ありす「この事務所で生き残るにはマトモな人間で手を組むしかないですからね……!」
奈緒「急に戦国時代みたいな立ち回りが必要になってきてるな」
響子「3人とも、目が真剣ですね……」
晶葉「楽しそうだからまあ、いいんじゃないか?」
未央「じゃ、次は杏ちゃんとか呼ぼっか?」
朋「あとは菜々ちゃんとか?」
ありす「麗奈さんもわりとこちら側ですね」
奈緒「編成会議をするな」
朋「さて! まだまだ夜は長いわよ!」
未央「うんうん! そうだそうだ!」
晶葉「……まあ、こういう場も必要なのかもな」
響子「……ですね」
91 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:40:47.39 ID:X6Vml3NH0
朋「目指せ胃薬現物支給からの脱出!」
奈緒「そこだけ聞くと奴隷みたいだからやめろ!」
未央「私たちはみんな社会の奴隷なのでは……?」
響子「なんかテーマが難しくなってきちゃいましたよ!?」
ありす「な、何かボケなきゃ……!」グルグル
晶葉「そういうの別にいらないからな!?」
未央「なんだか騒がしくなっちゃったけど!」
朋「とりあえず〜!」
「乾杯!!!」
おわり
92 :
◆5AkoLefT7E
[saga]:2017/12/27(水) 00:41:15.78 ID:X6Vml3NH0
過去作
橘ありす「総理大臣フレデリカ?」
渋谷凛「宗教を開いて」本田未央「儲けたい?」
【モバマスSS】見舞え!なおかれん!
新田美波「趣味はしかく集めです!」P「死角!?」
などもよろしくお願いします
あと冬コミ出ます。
ご興味がありましたらぜひ。
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/27(水) 01:55:00.37 ID:PHU81fO6o
麗奈次元見てみたい
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/27(水) 03:16:04.21 ID:d+FO9kXFo
おつおつ
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/27(水) 03:47:18.78 ID:agNVqdTDO
乙です
やっぱり、ちえりんかわいい
冬コミ信管は楽しみですが、L.M.B.Gはもっと楽しみなので気長に待っております
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/27(水) 04:13:23.87 ID:K3X6eZUDo
響子ちゃんにユニットメンバーじゃないって言われてるしまむーに草
乙
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/28(木) 21:09:20.70 ID:hv3bdfZ00
乙です。
リトル・マーチング・ファンド・ガールズの時にツッコミ寄りのメンバーは結構出てきた気がしますね。
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