赤松「キーボ君が粉々になった……」

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1 : ◆14iW9oDzjQ [saga]:2018/01/16(火) 20:47:06.96 ID:9Slk5tIN0
ダンガンロンパv3のネタバレがあるので気をつけてください。
キャラ崩壊が多少あります。
時間軸は第一章あたり。
作者はキーボが嫌いというわけではない。
作者の気がつかない矛盾があったらごめんなさい。
あなたの押しキャラが殺害されてしまう可能性があるのでそこはご理解ください。
推理要素はありません。



これは続編です。以下の作品のどれか一つでも読んでいれば話の内容が分かると思います。(URL略)

最原「キーボ君をプレスしてしまった……」

入間「キーボをメンテナンス中誤って壊しちまったぜ……」

百田「終一!ギリギリプレス機ゲームしようぜ!」

アンジー「キーボの人形を作っちゃうよ!」

最原「キーボ君危ない!百田君が乗ったロケットが落ちてくるよ!」

東条 斬美「キーボ君って洗濯不可だったのね…」

夢野「キーボを階段から突き落としてしまったわい…」

春川「キーボを蜂の巣にしてしまった…」(紅鮭団時空)

茶柱転子「何もしてないのにキーボさんが壊れました……」

ゴン太「あれ?なんでキーボくんはゴン太の研究教室にバルサンを持ち込んでるの?」




また、この『隠蔽シリーズ』はこの作品で完結です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1516103226
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 20:49:05.20 ID:wkLCTMtS0
この時を待っていた
3 : ◆14iW9oDzjQ [saga]:2018/01/16(火) 20:49:46.19 ID:9Slk5tIN0
赤松の個室

モノクマ「じゃっじゃじゃーーん!キーボ君が粉々に砕け散るスイッチ〜」

いきなり部屋に入ってきたモノクマは妙なものを押しつけてきた。

赤松「こんなものどうしろって言うの!?」

モノクマ「別に赤松さんの好きに使ってくれていいよ!」

モノクマ「あっ!もちろんそれでキーボ君を殺してもクロ扱いになるから安心していいよ」

赤松「そういうことじゃなくて!私は……いや、他の誰もこんなスイッチを押してキーボ君を殺したりなんかしないよ!」

モノクマ「強がっちゃって〜そんなこと言いつつ押すんでしょ。」

赤松「絶対に押さない!ほら!こんなもの返すよ!」

モノクマ「いいえ!それはもう赤松さんにあげたので赤松さんのものです!」

モノクマ「別にいらないなら捨ててもいいけど…他の人が間違って押したらどうなっちゃうんだろうね!」

モノクマ「それにそんなものをもっているとキーボ君が知ったらキーボ君はどう思うんだろうね?」

モノクマ「まっ!好きにしてください〜ボクは帰るからせいぜい気をつけてね〜」

そう言うとモノクマは姿を消した。
4 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/16(火) 20:51:24.68 ID:9Slk5tIN0
赤松「こんな変なものを渡すなんて私をバカにしてるよっ!私が仲間を殺すなんてありえないよっ!」

赤松「とりあえずモノクマの言うとおり誰かが間違えて押さないように私が持っておかないと……とりあえずポケットにいれて……」

赤松「くれぐれも使用することのないようにしよう!」

赤松「よしっ!こんなくだらないことを気にしないで最原君と作戦会議を開かないと…」

そして私は最原君の部屋に向かうため部屋から出た。

そこにはちょうどエントランスで棒立ちしているキーボ君がいた。

彼は私には気がついていないみたいだ…

赤松(なんかタイミングよくキーボ君がいるよ…モノクマはキーボくんがエントランスにいるタイミングで渡してきたんだ…)

ふと私の脳裏にアダムとイヴが禁断の果実を食べた話がよぎる。

彼らは蛇に騙され実を食べたが蛇に騙されなくてもきっと禁断の果実を食べただろう。

なぜなら、どうなるか興味あるから…

私はこのスイッチを押したらどうなるか気になる。

赤松(半押しぐらいなら頭のアンテナがぶっ飛ぶぐらいだよね…)





私は誘惑に負けた。

私はスイッチに手を伸ばす。

私という存在を掴むために―

そうだ。

これが私だ。

私の名前は、赤松楓。

始めまして、私。

この………物語の主人公さん。




パァァァァァァァンンンン!
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 20:53:36.85 ID:7dI7syie0
開始5分もせずにか・・
6 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/16(火) 20:53:51.13 ID:9Slk5tIN0
スイッチを押すとキーボ君は両手両足と胴の五つにわかれた。

赤松「え?嘘!?」

私はいそいでキーボ君に駆け寄った。

そこには誰が見てもあきらかな生命活動を失ったガラクタがあった。

赤松「こんなはずじゃなかったのに…」

赤松(初回特典で私だけ脱出しても意味なんかない…)

赤松(それにみんなが疑心暗鬼になってさらなる悲劇が生まれるかも…)

赤松(できることならこの件はみんなにバレないようにしないと…)

赤松(首謀者を捕まえることだってできそうなんだし…)

赤松(外の世界でみんなと友達になるためにしないと…)

わたしはひとまずバラバラになったキーボ君を個室へと運んだ。


赤松の部屋


赤松「ううー…どうしよ……いくら事故でもキーボ君を死なせちゃった…これは許されないことだよ…」

赤松「とりあえずこれをなんとかしないかぎり皆と外で友達になれないよ…」

赤松「みんな殺ロボ者とは友達になりたくないだろうし…」

赤松「よし!覚悟を決めたよ!私はこの事件を隠し通す!」

赤松「校則では3人の発見者が現れない限り死体発見にならない。よって初回特典もなし!」

赤松「ひどいことだって分かってる…だから終わらせるんだ!」

赤松「その為だったら…私は校則だって利用するよ!」
7 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/16(火) 20:55:29.75 ID:9Slk5tIN0
コンコン

最原「赤松さーん!」

赤松「あ!最原君だ!そういえば待ち合わせしてたんだっけ?遅くなったから最原君から来てくれたのか」

赤松「でも今あけるのはまずい!こんなエグゾディアなキーボ君を見せたら大騒ぎになっちゃう!」

赤松「うまくごまかして部屋に入らないようにしよう!」

赤松「まずはシャワーの水を出す!」シャー

赤松「そして服を脱いだ後にすこしシャワーを浴びて…」

赤松「シャワーを出しっぱなしにしたまま、タオルを身体に巻いて…」




赤松の部屋前

最原(赤松さん遅いな…何もないとは思うけどこんな時だし一応無事か確認しないと…)

ガチャ

最原「あっ!赤松さん。遅くなったから迎えに来……」

赤松「ごめんね最原君…今ちょっとシャワー浴びてて…」

最原「ご、ごめん!赤松さん!待ち合わせは気にしなくていいからゆっくり来て!それじゃ!」

赤松さんの姿をほんの少ししか見ていない僕だったがその姿を目に焼き付けて僕は自分の部屋に逃げるように去った。

最原(赤松さんって意外とオープンなんだな…それとも僕が女子を知らないだけなのかな?)
8 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/16(火) 20:57:50.59 ID:9Slk5tIN0
赤松「良かった…最原君がタオル姿の女子に気を使わず部屋に入ってくるような人じゃなくて…」

赤松「とりあえずシャワーを止めて服を着て…あとはキーボ君をどうするか…」

赤松「上手にくっつければまた動くかな…そんなわけないか…」

赤松「そうだ!実はもう一回押せば直ったりして…」ポチ


パァァァァァァァンンンン!


赤松「痛ッ!」

キーボ君はさらに砕け散った。

ポケットを叩くとビスケットが増える。

キーボ君はエグゾディアパーツよりも増えてしまっていた。

赤松「いたた…破片がこっちに飛んでぶつかっちゃったよ…」

赤松「というより…キーボ君が元に戻るどころか余計バラバラになっちゃったよ…」

赤松「これはもう絶対キーボ君は生き返らないよね…」

赤松「しかたない。もうキーボ君を生き返らせることは諦めてキーボ君を隠すことに専念しないと…」

赤松「あっ!そうだ!隠しやすくするためにもっとキーボ君をバラバラにしとこっと…」ポチポチポチポチ!

パパパパパァァァァァァァァァァァァァンンンンンン!

私はスイッチをこれでもか、というぐらい押した。

その結果キーボ君は粉々になった。
9 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/16(火) 21:01:32.84 ID:9Slk5tIN0
赤松「とりあえずキーボ君をビンに詰めて部屋に隠しておこう」

赤松「…よし!とりあえず最原君に会いに行って作戦会議を開こう!」

赤松「キーボ君が見つかる前にここから出るか黒幕を見つければ学級裁判の心配もなくなるしね!」



最原の部屋

赤松「ごめん!最原君待たせちゃって!」

最原「別に気にしなくていいよ!それより図書室の隠し部屋について考えたんだけど…」

そして最原君からカメラを使って図書室を監視する計画と入間さんにカメラの改造をしてもらう案を教えてもらった。

赤松「なるほど…」

赤松(あれ?それがあればキーボ君の監視にも使えるんじゃ…)

赤松「よし!早速頼みに行こう!ついでに私の部屋の分も頼んでおこう!」

最原「え?赤松さんの部屋の分?赤松さんの部屋にも隠し部屋があったの?」

赤松「違うよ!首謀者に襲われたときの保険で用意しようと思って」

最原「そんな直接的に襲わないと思うけど…カメラも防犯センサーも数があれば赤松さんの分も頼んでおこうか…」

赤松「あっそうなの…なら無理に用意しなくていいや…」

赤松(別に私の部屋に入ってあんなもの持ってく人はいないだろうし)

最原「それじゃあ入間さんのところにいこうか」
10 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/16(火) 21:04:18.75 ID:9Slk5tIN0

食堂

入間「答えはノーだ!凡人が俺様に頼み事なんて図々しーんだよ!」

入間「さては前世は草だな!とっとと消えろ!除草剤を撒くぞ!」

私はそう言われて頭で考えたわけでなく、勝手に体が動いた。

私は土下座して入間さんにお願いした。

赤松「お願い!入間さん!私は十五人でここから出たいんだよ!」

入間「え??十五?」

赤松(やばい間違えた!)

赤松「正確には十五人+1ロボ!その為には入間さんの力がどうしても必要なんだよ!」

最原(赤松さん!首謀者を抜いた人数を言っちゃダメだよ!)

最原(とっさにキーボ君を抜いたことにしたのはすごいけど)

赤松(ごめんごめん)

最原「僕からもお願いするよ!今は入間さんの力が必要なんだ」

赤松「お願い入間さん!私は入間さんがやってくれると言うまで土下座やめないからね!」

入間「わ、わかったよぉ…やれば…いいんだろ…」

赤松「え!?ホントに!?」

赤松(これでキーボ君の監視の件も解決するね!)

入間「べ、別にオメーラの為じゃなくて研究教室の使い勝手をたしかめ…」

赤松「ありがとう入間さん!この恩は一生かけて返すよ!」

赤松「じゃ、早速カメラと防犯ブザー取りに行こう、最原君!」

最原「え?う、うん。それじゃあ行こうか」

入間「話を聞いてよぉ…オメーらの為…」

赤松「わかってる、わかってる!見つけたら中庭の研究教室に持っていくから!」

そして私達は倉庫へと向かった。
11 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/16(火) 21:07:10.55 ID:9Slk5tIN0

倉庫

赤松「あれ?カメラがないよ?」

最原「おかしいな?たしかこのあたりにあった筈なんだけど…」

最原「防犯ブザーのほうもないし…」

赤松「誰かが持ってちゃったのかなぁ?」

最原「このタイミングで持っていく人はもしかすると…」

赤松「首謀者の人が持ってったってこと?私達がカメラを持ってくことを決めてまだそんなに時間が経ってないのに!」

最原「もしかすると首謀者はどこかでみんなの行動を監視しているかもしれない」

最原「そして図書室にカメラの設置を妨害する為に持って行った可能性があるね」

赤松「くそーこれで首謀者を暴けると思ったのに…」

赤松(あれ?もしかして私の部屋にカメラを設置するのを邪魔した可能性もあるのかな?)

赤松(モノクマはコロシアイが始まって欲しいみたいだったし、それを隠すのを嫌がったとか?)

赤松(でも私の部屋にカメラを置くことを口には出していないし、モノクマはコロシアイにはかかわらないって言ってたし…)

赤松(考えてもしかたないか…)


一方その頃…

某所

???「モノクマはコロシアイにはかかわらないと言ったな…」

???「でも首謀者の私は関わらないとは言ってませーん」

???「いやーコロシアイが始まったことだし、それが明るみにならないのはつまらないからね!」

???「使い捨てカメラは回収させてもらうよ!」

???「そしてキーボ君を明るみにしてやる!」

12 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/16(火) 21:09:21.11 ID:9Slk5tIN0
最原「残念だけど、カメラはあきらめて他の方法を考えよう。時間は明日までだからなんとかなるよ」

最原「最悪地下に行った人だけでも覚えればだいぶ絞り込めるし…」

最原「入間さんがカメラ作れるかもしれないしね…」

赤松「そうだね…ないものはしかたないよね…」

赤松(そういえばキーボ君の件でタイムリミットって止まるのかな?かなりレアなパターンだけど…)

赤松「それじゃあ入間さんのところに行こうか」

中庭

入間「ハァ?使い捨てカメラと防犯ブザーがなかっただとぉ?」

入間「それでどうやって作れって言うんだ?このオレ様にカメラまで作れっていうのか!」

入間「キーボにカメラを作ったことはあるから作れるけど、凄い時間がかかるから無理だ!」

赤松「そうだよね…ごめんね…いくら入間さんでも明日までにカメラと防犯ブザーの機能がある監視カメラは無理だよね…」

赤松「残念だな…入間さんならできるって思ったけど…」

入間「な、なんだよ!俺様は悪くねぇだろ…カメラとブザーがあるから作るって話で…」

赤松「分かってるよ…期待しすぎてた私達が悪かったよ…」

最原「でもこう思っちゃうよね…『土下座して損した』って…」

赤松「だめだよ最原君…入間さんはぜんっぜん悪くないよ」

最原「わかってるよ…それじゃ行こうか…」

入間「オ、俺様は悪くねーからな…」
13 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/16(火) 21:11:43.59 ID:9Slk5tIN0
最原「ちょっと悪ふざけしちゃったね」

赤松「そうだね。でも入間さんなら気にしないよね」

最原「とりあえずお昼だし、食堂に行こうか」

赤松「そうだね。私おなかぺこぺこだよ」




食堂

食堂に行くとほとんどの生徒がいた。

百田くんは私達に気がつくと声をかけてきた。

百田「お、ちょうどいいところに来たな最原!」

最原「なにかあったの?百田くん?」

百田「タイムリミットも明日になった今、なにもせずにやられるのは俺のしょうにあわねー」

百田「だからよ。俺たちでモノクマと戦おうと思ってたところだ!」

百田「最原たちも協力してくれよ!」

最原「それは危険なんじゃないかな?それにモノクマがどのくらいでてくるかわからないし…」

最原「モノクマも抵抗してくることは予想できるだろうし…」

赤松「最原君の言うとおりだよ!危険すぎるよ!」

百田「大丈夫だ!みんなで協力すれば上手く隙をつけるはずだ!」

百田「それにこの宇宙に轟く百田解斗がいるんだからよ!」

百田「でも確かに危険だからな。これを実行するのはタイムリミットギリギリだ。」

百田「危険だから強制しない。協力したくなったら言ってくれ。探偵は麻酔銃とかサッカーで戦うらしいからかなりの戦力になりそうだからな」

最原「いや…それは漫画の話だけだよ…」

王馬「ホントバカだよねー百田ちゃんは!」

百田「だ、誰がバカだっ!」
14 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/16(火) 21:14:17.31 ID:9Slk5tIN0
百田「というか王馬!盗み聞きなんて趣味わりーぞっ!」

王馬「だって百田ちゃんが大きな声で話すのがわるいんでしょー」

茶柱「あんな大きな声で話せばみんなに丸わかりですよ!男死はもっと静かにしてください!」

茶柱「モノクマに聞かれたらどうするんですか!上手く隙を突かないと勝てませんよ!」

ゴン太「でも、元気なのは良いことだよ!」

白銀「そんなことより私は高校生探偵最原終一にサッカースキルがないことの方がショックだよ」

星「俺が言うのもなんだがサッカーがどう戦力に役立つんだ?」

夢野「ベルトからサッカーボールを出して特殊なシューズで蹴るんじゃろ」

天海「言っちゃ悪いっすけど、最原くんには似合わないっすね…」

赤松(確かに…)

東条「それより赤松さんと最原くんは何を食べたいのかしら?なんでもそろっているわよ」

赤松「それじゃあ私は…」

モノクマ「僕はハチミツね!やっぱクマと言えばハチミツだからね〜」

私が何を食べようか悩んでいると突然モノクマが現れた。

赤松「うわぁぁぁぁぁ!!」

百田「やめろよモノクマ!ビックリするじゃねぇか!」

モノクマ「おいしそうなにおいにつれられてきちゃったよ。」

モノクマ「もうすぐ忙しそうになるし、いっぱい食べとかないとね〜」

夢野「まるで冬眠前のクマじゃの」
15 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/16(火) 21:16:01.81 ID:9Slk5tIN0
茶柱「それよりモノクマ。あなたは先ほどの話を聞いていませんよね?」

モノクマ「なにそれ?なんかみんなで話していたの?」

茶柱「いいえ!聞いていないのならそれでいいです!」

モノクマ「百田くんたちが僕と戦うこと以外なにも聞いてないよ!」

茶柱「しっかり聞いているじゃないですかー!」

白銀「まあ、あれだけ大きい声で話していればね…」

星「それに総力戦だろ。内緒にしといてもあまり意味がないだろ」

真宮寺「ククク、でもモノクマの隙を上手く突けば勝てたかもしれないヨ」

真宮寺「敵に知られるのはあまり好ましくないと思うけどネ」

王馬「あーあ、百田ちゃんのせいでこんなことになったんだよー」

百田「うるせー!」

モノクマ「そんな意味のない作戦なんかたてないでもっと有意義なことを考えなよ」

天海「自信たっぷりっすね。モノクマは」

夢野「あんな武器をもっておるんじゃ、ウチの魔法でも無理じゃしの…」

アンジー「主は言いました。素直にあきらめるべきだと…」

ゴン太「でも頑張って戦えばなんとかなるよ!」

モノクマ「なにを言っているの?ボクと戦うことを考える必要なんてないよ」

春川「何?コロシアイをしろってこと?」

モノクマ「違う違う。なんと!ついに最初の犠牲者がでてしまいましたー」

モノクマ「だからもうタイムリミットは気にしないでねー」

赤松「えええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

赤松(なんで言っちゃうの!?)
16 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/16(火) 21:17:46.94 ID:9Slk5tIN0
百田「嘘だろっ!?」

茶柱「ここには全員います!そんなみえみえの嘘つかないでください!」

東条「いえ、残念だけど茶柱さん。ここにいない人がいるわ」

茶柱「あれ?そういえば誰かいないような…」

ゴン太「え?ここにいないのって誰?」

アンジー「そういえば美兎がいないねー」

真宮寺「アア、入間さんね。それは少しだけ心配だネ」

王馬「まさか入間ちゃんが!?わーん悲しいよー!」

最原「でも入間さんならさっき研究教室にいたよ」

赤松「うん。元気そうだったよ」

王馬「なーんだ。心配して損したよ」

夢野「もともと心配してないじゃろお前は」

天海「となると………だれも犠牲者なんていないってことっすか」

星「フン…くだらねー冗談だったな。」

アンジー「誰もいなくなってない。めでたしめでたしー」

百田「いやちょっと待て!キーボはどうした?」

白銀「あれ?そういえば地味に見かけないね」

王馬「というかもともと食事の時間にキー坊は来てたっけ?」

東条「私の記憶が確かならきていたと思うわ」

百田「おいおいマジかよ…ってことはキーボが?」

白銀「大変!早く探しに行かないと!」

白銀「とりあえずキーボくんの部屋に行こうよ!」

赤松(やばいよ…まさかモノクマがキーボ君のことを言うなんて…)

赤松(上手く誘導してキーボ君が消えたことを悟られないようにしないと!)
17 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/16(火) 21:19:25.58 ID:9Slk5tIN0
キーボの部屋の前

白銀「チャイムを鳴らしてもでてこないし…これはキーボくんになにかあったことは確定だね」

白銀「まさかこんなふざけたゲームに乗る奴がいたとは考えたくないけど、受け入れるしかないよね」

赤松「そ、そんなことないと思うけどなぁ。」

赤松「だって仲間だもん。このなかにゲームに乗る奴なんていないよ」

白銀「でもそのまさかがあったんじゃないの?」

星「どうしても生き残りたいって奴がいればありうるだろうな」

真宮寺「追い詰められれば、人をイケニエにだすことなんて日本の歴史でも珍しくはないからネ…」

真宮寺「それにロボットを壊すだけとなれば罪の意識もないだろうし…」

ゴン太「そんな…そんなの紳士のすることじゃないよ…」

白銀「残念だけど…この中の誰かがキーボ君になにかやったんだよ!」

白銀「許せない!ひとまず皆でキーボ君を探そうよ!」

赤松「ダメだよ疑いあうなんて!みんなを信じようよ。キーボ君は生きてるよ!」

茶柱「でも赤松さん、キーボさんがいないことは事実ですし、キーボさんになにかあったのは間違いありません」

東条「茶柱さんの言うとおりだわ。みんなでキーボ君を探したほうが良いと思うわ」

赤松(やばいよ…これで部屋の確認をされたら言い逃れできなくなる)

赤松(せめて部屋の確認だけは防がないと…)
18 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/16(火) 21:21:33.77 ID:9Slk5tIN0
白銀「そうだそうだ!もしかするとこの中のだれかがキーボくんを殺したまで考えられるよ!」

夢野「ロボに対して殺すって表現は正しいかわからんがの…」

最原「白銀さん、キーボ君がだれかに殺された可能性は低いと思うよ」

白銀「え?それはどうして?」

最原「だって動機を考えてみてよ。最初のクロは初回特典があるんだよ」

最原「だからこの場で隠す必要はないんだよ。外に出たいならね」

春川「動機が初回特典ならキーボを壊した犯人が申し出るってこと?」

赤松「そうだよ!キーボ君を隠す意味がないじゃん!」

王馬「キー坊を壊した奴がここで正直にでないってことはキー坊は壊された可能性は低いって事だね」

王馬「だって隠していたら卒業できないからね」

ゴン太「なるほど!流石超高校級の探偵だね!」

赤松(流石最原君!見事にロンパしてくれたよ!推理間違っているけど)

赤松(最原くんも遊び半分で壊されたのは推理できないよね)

白銀「で、でもキーボ君になにかあったのは間違いないんじゃ…」

天海「それもそうっすね。もしかしたら事件じゃなくて事故かもしれないっすね」

星「事故か。ならキーボが部屋にいないことも辻褄が合うな」

アンジー「なるほどー事件じゃなくて事故が起こったのかー」

茶柱「事故で動けないなら助けにいかないといけませんね」

東条「案外、今ここにいない入間さんがキーボ君のメンテナンスをしているかもしれないわ」

赤松「そうだね。もしかしたら何か理由があって動けなくなっているかもしれないからね。太陽フレアによる誤作動とか」

赤松(事故で動けないって理由で探せば部屋の捜索をしようって話にはならない!)

赤松(ここは話をあわせておこう)

19 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/16(火) 21:24:04.85 ID:9Slk5tIN0
白銀「しかたないなぁ。とりあえずキーボくんを探したあとまた話し合おうね」

赤松(よし、とりあえずキーボは事故にあったかもってことで話が進んだ)

赤松(あとはさっきからキーボは壊されたって言っている白銀さんを警戒すればなんとかなるかも…)

入間さんと合流した後、みんなでキーボ君を探すために学園内を探索した。

当然いないことを知っている私は研究教室でピアノを弾くことで心を落ち着かせた。



食堂

白銀「皆がキーボ君を見つけられなかったってことは、やっぱりキーボ君はころ……壊されたんだよ!」

白銀「つまり!この中の誰かがこのゲームに乗ったってことなんだ!」

赤松(なんで白銀さんはこんなにキーボ破壊説を推すの?)

赤松「違うよ!どこかにかならずいるはずだよ!」

白銀「んー?ってことは赤松さんはまだ探していない個室のどこかにいるって言いたいのかな?」

白銀「私はいいよ。どんどん探そうよ。なんなら私の個室からでも」

赤松(やばい。いつのまにか個室を探す話になりそうだ…)

赤松「そういうことじゃなくて…まだ見ぬ謎のエリアとかに…」

白銀「えーそれって可能性低くない?誰かの個室のほうがよっぽど可能性あると思うけど?」

赤松(くそー、白銀さんは絶対コスプレより警察にむいているよ…)

王馬「あのさー、さっきから白銀ちゃんは誰かにキーボを破壊して欲しそうなこと言っているけどやめてくれる?」

白銀「え?そういうつもりじゃないけど?」

王馬「いや、俺たちにはそう聞こえるんだよねー、せっかくタイムリミットがなくなったってのに暗くなるようなこと言わないでよ」

入間「そういやそうだな。だったらキーボのことなんて気にしなくていいか!」

茶柱「何を言っているんですか!気にしなくていい訳ないでしょ!」

夢野「でも実際なんでウチらはキーボを探しているんじゃ?」

20 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/16(火) 21:26:15.33 ID:9Slk5tIN0
白銀「え?だってキーボ君を見つけないと心配だし、もし誰かの手による殺害なら犯人に罰を与えないと…」

王馬「だからさ!キー坊を見つけてもクロが卒業するだけなんだから意味ないんだって!」

王馬「そのクロが助けを呼んでくれるならともかく、ここでクロだって申し出ないってことは外に出る気がないかもよ」

天海「仮に犯人がいたとしても犯人の狙いがわからないっすからね」

最原「もしかしたらタイムリミットを止めるためかもよ?」

百田「タイムリミットだけ止めたかったのか?そいつは外に出たくないのか?」

赤松「もしかしたら良心の呵責で出たくないとかかな〜?」

春川「キーボは壊すけど、それを利用して学園の外には出たくないって事ね」

春川「自分勝手だけどタイムリミットだけはどうしても止めたかったんだね」

王馬「だからさ。もうキー坊探しはやめて犯人が自供するまで待とうよ」

星「そうだな。モノクマの言うことを信じればキーボはもう生きていないみたいだしこれ以上探すのは無駄だしな」

アンジー「犯人が懺悔するまで待ってたほうがいいって神様も言ってるよー」

白銀「ちょ、ちょっと待ってよ。この中にいる犯人をほっといっていいの?」

王馬「うるさいなー白銀ちゃんは!君ってもしかして犯人探ししたいだけなんじゃないの?」

王馬「そういうのは推理漫画だけにしてよ!他のみんなを巻き込まないでよ!」

赤松「言いすぎだよ王馬君」

赤松(よし、いいぞ。その調子で探索をやめさせて)

王馬「とにかく。もしこの中にキー坊破壊の犯人がいたら好きなタイミングで名乗り出てよ」

王馬「そして俺たちに遠慮しないで卒業して助けを呼びにきてねー」
21 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/16(火) 21:30:48.74 ID:9Slk5tIN0
百田「おいおい、ちょっと待てよ!仲間が死んだかもしれねーんだぞ!」

百田「心配じゃねーのかよ!なんで探さないことになっているんだ!?」

ゴン太「そうだよね。やっぱりキーボくんのことは心配だよね」

ゴン太「決めた!ゴン太もキーボくんを探すよ」

茶柱「そうですよね!転子達もキーボさんを探しますよ!ね、夢野さん?」

夢野「んあー、やりたい奴がやればよいじゃろ。ウチはそんなめんどいことはせぬぞ」

茶柱「え?」

夢野「ウチは魔力の補給をしなければならないのじゃ。キーボを探すのは他の奴らに任した」

茶柱「そ、そんなぁー」

真宮寺「別に王馬クンの言うことを支持するわけじゃないけどサ。」

真宮寺「キーボくん探しはやりたい人だけがやればいいんじゃないかナ?」

星「そうだな。俺もそれに賛成だ。人のやることにケチつける気はねーし、文句言われる筋合いもねーからな」

王馬「オッケー!それじゃあキー坊探しはやりたい人だけがやるってことで決まりだね!」

東条「それがみんなの総意ならそれに従うわ」

最原「僕もそれでいいよ」

百田「よっしゃー!キーボは必ず生きているはずだ!」

百田「絶対にキーボの奴を見つけるぞ!な、白銀!」

白銀「そうだね百田くん!にっくき殺人犯を懲らしめてやろう!」

赤松(百田くんと違って白銀さんはクロ憎しで動いているような)
22 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/16(火) 21:34:33.22 ID:9Slk5tIN0
その後、もう一度キーボ君探しをしたがもちろん見つからずその日は解散となった。

赤松の個室

赤松「あの白銀さんはクロキラーだよ…あんな必死にキーボ君を探し始めるなんて…」

赤松「白銀さんが個室を強行して捜査しても大丈夫なように厳重に隠しとこう」

赤松「とりあえず、瓶にキーボ君をつめてトイレのタンクに隠しとこう…」

赤松「これで傍から見たら節約上手の女子だよね」



一方その頃

白銀の個室

白銀「フフフ…キーボ君を見つけるのも時間の問題になってきたかな。」

白銀「でも見つけただけじゃ、赤松さんが卒業するだけなんだよね」

白銀「そうだ!いいこと思いついたぞ!」

白銀「モノクマ!あるものを作って欲しいんだけど?あとやって欲しいことも…」

白銀「それはね…」

…………………

…………………

白銀「大丈夫!ちゃんとキーボ君は回収するからさ!作戦通りにね!」
23 : ◆14iW9oDzjQ [saga]:2018/01/16(火) 21:41:43.62 ID:9Slk5tIN0
その日の夜

ドンドン!

ピンポーン!ピンポーン!

赤松「誰だろう?こんな時間に?」


ガチャ


白銀「赤松さん!トイレ貸して!」

赤松「え?なんで!?自分の部屋のを使えばいいじゃない!?」

白銀「私の部屋のは壊れているんだよ!いいからさっさと貸してよ!もれちゃうよ!」

赤松(なんでこのタイミングで!?キーボ君隠したとたんトイレ貸してくれなんて絶対おかしいよ!)

赤松(これはなんとしてでも阻止しないと!)

赤松「ダメダメ!部屋汚いし!他の人の部屋のを借りてよ!」

白銀「いやいや!私コミュ力低いから赤松さんにしか頼れないの!」グググ

白銀さんはそう言いながら無理やり部屋に入ろうとしてきた。

赤松「コミュ力低い人はこんな無理やり入ってこないから!」

赤松「その努力は認めるから!他の人から借りてよ!」

白銀「いいから開けてよ!ちょっとだけしか借りないから!」

赤松「無理だって!そうだ!校舎のトイレ使ってきなよ!」

白銀「私はあのトイレあんまり好きじゃないからダメ!ほら、早くあけて!」

赤松「嘘つかないでよ!前に小一時間くらいこもっていたじゃない!」

白銀「え?見てたの?」

赤松「う、うん。メイクでもしてるのかなーと思って覗いてみてもいなかったし。」

赤松「かと思えばなんか一時間ぐらいたったらでてきたし…あれなに?どうやって隠れてたの?」

白銀「いや…あれはね…鏡のコスプレしてたんだよ!」

赤松「え!?白銀さん無生物のコスプレもするの!?」

白銀「コ、コスプレ界ではよくあることだから…」

白銀「…やっぱり自分の部屋のトイレ直して使うね!それじゃ!」

そういいながら白銀さんは自分の部屋に戻っていった。

赤松「なんだったんだろ…」

赤松「まあ、とりあえずトイレに行くのを諦めてくれてよかったよ…」


………………

…………

……

白銀の個室

白銀「無生物にコスプレできるわけないででしょ!そんなの仮装だよ!」

白銀「今回は失敗したけど、キーボくんを回収する次の作戦にはいるよ!」
24 : ◆14iW9oDzjQ [saga]:2018/01/16(火) 21:44:34.71 ID:9Slk5tIN0
前の投稿からだいぶ経ってしまい、待ってくれた人はごめんなさい。

とりあえず2週間ぐらいで終わるようにします。
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