赤松「キーボ君が粉々になった……」

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26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 02:26:48.51 ID:zBwl453DO
とうとうボタン連打でキーボ粉になるようになったか
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 03:24:01.45 ID:dv6A3TZt0
キーボが粉になる手段すら簡略化された
もはやキーボは最初から粉になっていればいいのではないか
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 07:19:42.01 ID:1cwOmJsI0
砲丸で粉になるかと思ったらストレートで爆破とは進歩してますなwwwwww

>>25
隠蔽シリーズって言ってるからこれからキーボ粉にするであろう残った奴らは隠す気すら無いのかもしれん...
29 : ◆14iW9oDzjQ [saga]:2018/01/17(水) 19:00:13.09 ID:UbpdHiOt0
次の日

赤松の個室

赤松(白銀さんはを私を疑っているのかな?)

赤松(とにかく警戒しないといけないよね)

赤松(個室さえ入らせなければいいんだから)

赤松「とりあえず朝食を食べに行くかな」

そして最原君と食堂に向かった。

食堂

王馬「いやー、一時はどうなるかと思ったけどタイムリミットがないだけで心に余裕ができるね!」

百田「それがキーボの犠牲の上で成り立っているんだぞ。それでいいのかよ!」

王馬「もちろんキー坊のことは忘れてないし、むしろ感謝しているよ!」

百田「だったら、キーボを探すのを手伝おうとは思わねえのかよ!」

王馬「それとこれとは話が別でしょ!あれだけ探したのに見つからないんだもん!犯人の自白を待つべきだと思うよ」

百田「なんだと!」

茶柱「二人とも落ち着いてください!ここはみんなのいる食堂なんですよ!」

天海「そうっすよ百田くん。王馬くんの言うことも一理あるっす。あれだけ探したのだからもう人数を増やしても意味ないと思うっすよ。」
30 : ◆14iW9oDzjQ [saga]:2018/01/17(水) 19:01:45.80 ID:UbpdHiOt0
白銀「昨日探したい人とそうでない人に別れればいいって決着したのになんで言い争いをしちゃうのかなぁ」

百田「王馬のヤローがキーボがいなくなって嬉しいみたいなこと言うからだろーが!」

王馬「え?別に俺はタイムリミットがなくなったことを喜んだだけだよ」

王馬「そりゃあ俺だってキー坊がいなくなったことは心痛めてるよ…」

王馬「嘘だけどね!」

百田「もういい!食事が終わったらまたキーボ探しを始めるからな!」

白銀「あ!私はもうキーボ探しはいいや。あきらめるね」

赤松「あれ?昨日はすっごくキーボ君のこと心配してなかった?」

百田「おいおい、いったいどういう風の吹き回しだよ」

白銀「天海君の言うとおり、もうこれだけ探したんだもん。もう個室しかキーボくんが隠されている可能性は残ってないし」

白銀「もう探さなくてもいいかなって思っただけだよ!」

赤松「…ホントは別の理由があるんじゃないの?」

白銀「ん?ないけど?本当にもう探しても意味ないかなって思っただけだよ」
31 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/17(水) 19:05:01.30 ID:UbpdHiOt0
茶柱「確かにもうあらかた探しましたし、これはもう犯人が自分の部屋に隠したとしか思えませんね!」

百田「クソッ!なら今から抜き打ちで個室のチェックをするぞ!そして犯人がわかりしだい俺がぶん殴る!」

夢野「んあー…まるで学校の教師じゃのう…」

モノクマ「んーそれはちょっと待って欲しいかな」ヒョコ

茶柱「ぎゃあああ!モノクマ!」

白銀「うわあ!モノクマいつのまにー!」

モノクマ「そうやって驚いてくれるとこっちもタイミングを計った甲斐があるってもんだね」

王馬「なんでもいいけどさー、一体なんのようなのー?」

モノクマ「今回、良い子ぶった奴がセコイやり方で時間稼ぎしているじゃない?」

モノクマ「ボクはそういうの大嫌いだらね。だから、大人の対応をしてあげようかと思ってね!」

春川「大人の対応…?」

ゴン太「それってもしかして紳士の対応みたいなことかな?」

アンジー「主は言いました。ろくなことではないことだと」

モノクマ「つまり、連帯責任ってことで今回用意した初回特典は廃止となりまーす!」

最原「はあ?どういうことだよ!」

入間「そうだぞ!そんな後だし許せねーぞ!」

真宮寺「ゲームの主催者がルールを破るようなことはおかしいんじゃない?」

東条「真宮寺くんの言うとおりよ。それじゃあゲームが破綻するじゃない。」

東条「いつでもあなたの好きなときにルールを変えるなんてね」

モノクマ「えー先にゲームを破綻させたのはクロのほうだよ。」

モノクマ「学級裁判をしてみんなを出し抜くゲームなのにさ。ボクあきちゃったよ」

モノクマ「そんなわけだからクロの人はもう初回特典の保険はないからね!」

モノクマ「今からでも裁判で勝てるように工夫してくださーい!それじゃあね!」ヒョイ

そう言い残しモノクマは去っていった。

赤松(多分これでプレッシャーを与えてきたんだろうけど…)

赤松(私はこんなことに動じない!なめないでよ!)
32 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/17(水) 19:08:39.63 ID:UbpdHiOt0
真宮寺「んー困ったことになったネ。これじゃあ下手したら僕たちも危険な目に合うネ。」

東条「そうね。今、キーボくんを発見したら学級裁判が起こってしまうわ」

星「やれやれだな。昨日と全く状況が変わっちまった」

茶柱「そうですね。しかも、仮に犯人を当てられたとしても犯人がオシオキを受けてしまいますし…」

天海「キーボ君を見つけた時点で誰かが死ぬことが決まるってことっすか…」

百田「クソ…モノクマの奴!キーボ探しの邪魔をしやがって…」

赤松(そうそう、みんなは犯人を死なせたくないって気持ちになっているんだ)

赤松(何も心配になることはないよ!)

王馬「よし!みんなの意見も一致したことでこれから抜き打ちの個室チェックの時間だね!」

赤松(え?)

夢野「おい王馬。オマエ話聞いておったのか」

ゴン太「そうだよ!キーボ君を見つけた時点で誰かが死んじゃうんだよ!」

王馬「なーに言ってんの。さっき話したばっかりじゃない。今キーボは個室にある可能性が高いって」

最原「なるほど…王馬くんは犯人を犠牲にして先手を打ちたいってことだね………」

百田「ん?どういうことだ、最原?」

最原「この状況でキーボ君を見つければ犯人はキーボくんがいた部屋の持ち主ってことになるでしょ」

入間「そうすりゃあ絶対に裁判に勝てるってことじゃねーか!バカ共の癖に冴えてんじゃねーか!」

百田「ば、バカヤロー!そうしたら犯人が死ぬじゃねーか!」

百田「いくらキーボを殺したからといってそんなことやっていいはずが…」

王馬「だって百田ちゃんもさっき犯人をぶん殴るって言ったじゃん。」

王馬「それに今見つけないと犯人に仕組まれて、俺たちは別な場所でキー坊を発見させられて学級裁判が面倒なことになるよ」

赤松(やばいよ…敵に回すと面倒そうな人が敵になっちゃった…)

白銀「確かにそうだけど…」

東条「でも犯人は私達の為にタイムリミットを伸ばしてくれたかもしれないのよ。そうならばきっとこのまま隠してくれるはずよ」

赤松(そうだよ!お願い信じて!)
33 : ◆14iW9oDzjQ [saga]:2018/01/17(水) 19:13:19.60 ID:UbpdHiOt0
王馬「そんなのわからないじゃん!相手はキー坊を壊した頭がどうかしてる奴なんだよ!」

白銀「んーそれには同意するけど…」

茶柱「いや同意しないでくださいよ」

王馬「とにかく!俺は個室を捜索すべきだと思うね!」

最原「いや、僕は犯人を信じたいよ。捜索はしないべきだ」

入間「ハァ?何いい子ぶってんだ!絶対にやるべきだ!」

真宮寺「んー。難しいところだネ。犯人を信用するのかしないのか…」

真宮寺「僕はみんなの意見に従うヨ。じっくりみんながどうするのか観察させてもらうからネ」

夢野「ウチもメンドイしどっちでもいいわ」

春川「私は探すべきだと思う。死にたくないし」

白銀「赤松さんはどうするべきだと思う?」

赤松「え?」

白銀「私もどっちでもいいんだけどさ。赤松さんは?」

赤松「私は…探さなくていいと思う。皆を信用してるんだから!」

赤松「ここでみんなが疑いあうなんてモノクマの思う壺だよ!」

赤松(うう…罪悪感が……)

百田「そうか…なら俺も探さなくていい!犯人に文句を言いたいがここは我慢してやる」

ゴン太「ゴン太も犯人を信じるよ!」

茶柱「そうですよね。さすが赤松さんです。モノクマの思い通りにはさせません!」

アンジー「神さまもキーボを見つけなくていいって言ってるよー」

星「フッ…なら俺もそれでいいぜ」

最原「さすが赤松さんだ。一気に空気が明るくなった」

王馬「まあみんながそういうならそれでいいけど…どうなっても知らないよ」

東条「別にいいじゃない。こうやって仲良くしていれば悪いようにはならないわ」

東条「この場で水を差さないであなたも少しは信用したら?」

王馬「はいはい、わかったよー」

白銀「よし!みんなが仲良くなったところで親睦会をしよう!AVルームでパーティだ!」

最原「ホントに突然だな。」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 19:59:44.32 ID:BkQaaY6VO
最原のセリフで笑ってしまうわw
35 : ◆14iW9oDzjQ [saga]:2018/01/18(木) 19:03:57.00 ID:8A1XBQ2J0
春川「いきなり何言っているの?別に仲良くなったわけじゃないけど」

白銀「いやー結束力を高めるためにもAVルームで鑑賞会とかどうかな?」

ゴン太「ならゴン太は虫さんの動画を見たいな!」

茶柱「結束力を高めるのはいいかもしれませんね。」

茶柱「男死とは分かり合うことはないと思いますが!」

赤松「私も結束力を高めるためには良いと思うよ」

天海「んーまあいいんじゃないっすか。他にやることは今のところないようだし」

天海「動画鑑賞が好きじゃない人は隣のゲームルームで遊べばいいっすからね」

天海「TVゲームもAVルームにあるみたいっすから遊んでて飽きないと思うっすよ」

星「まあ、やりてー奴でやればいいんじゃねーか」

百田「何言ってんだ星!オマエも参加するんだよ!」

星「ハァ?なんで俺が…」

百田「皆で仲良くするのが目的なんだから全員参加に決まってるだろ!」

白銀「流石、百田くん!良いこというね!」

白銀「それじゃあ飾りつけしてくるからお昼過ぎた後にみんな来てね!」

東条「飾り付けをするなら私も手伝うわ」

茶柱「転子も手伝いますよ!」

白銀「ありがとう!それじゃあ地下室に行ってくるね!」

赤松(白銀さんってなんだかんだで仲間思いなのかな?)

こうしてお昼が過ぎた頃、みんなでゲームルームとAVルームで遊ぶことになった。
36 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 19:05:41.45 ID:8A1XBQ2J0
そして私はゲームルームで遊ぶことになった。

赤松「いろいろなゲームがあるね!」

天海「これなら十分遊べるっすね!」

白銀「よーし!早速遊ぶぞー!」

白銀(ここで私は自分に自己暗示をかける!)

白銀(私は白銀つむぎという役をやっている…私は白銀つむぎという役をやっている)

白銀(こうすることで変装をやっているという自己暗示が入り…)

ブツブツブツ!

白銀(アレルギーにより全身がキモイぶつぶつだらけになる!)

茶柱「きゃあああああ!!!」

王馬「うわッ!キモ!どうしたの白銀ちゃん!」

白銀「い、いきなり体調が…」

星「大丈夫なのか…なにか病気になったんじゃないのか」

百田「やべーよ!横になったほうがいいって!」

東条「ウイルス感染の可能性もあるわ!早く治療しましょう!」

白銀「だ、大丈夫。でもちょっと部屋に横になってくるね…」

白銀(こうすることにより自然と部屋を抜け出せることができる…)

白銀(フフフ…これでこっそり赤松さんの部屋に行ってピッキングして、赤松さんの部屋に入れるよ!)
37 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 19:07:28.05 ID:8A1XBQ2J0
AVルーム(最原視点)

ゴン太「早速、虫さんのビデオを見ようよ!この虫バツQって奴がクイズ形式で楽しいよ!」

最原「懐かしいな。小さいとき見たことあるよ。それじゃあこれを見てようか…あれ?映像に何か影が…」

入間「おいおい。天井のモニタのレンズに埃がかかってるぞ!」

入間「全く、ちゃんと掃除しろよな!」

最原(…人にやってもらったんだから文句言わないであげようよ…)

途中、体調不良らしかった白銀さんが回復したらしく、こちらの遊ぶグループに参加した。
38 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 19:10:43.43 ID:8A1XBQ2J0
一日中遊んだ後、みんなで個室に戻ろうとするときだった。

ゴン太「今日はたくさん虫さんを見れて楽しかったね」

最原「そうだね。虫バツQがなつかしくてなんだかんだで楽しめたよ」

白銀「TVゲームも地味に面白かったし!これは貴重な時間だったと思うよ」

アンジー「神様も楽しめたって言ってるよー」

ゴン太「それより体調は大丈夫?白銀さん」

白銀「うん!みんなと遊んですっかり元気になったよ!」

入間「それよりゲームつけっぱなしにして良かったのかよ」

白銀「大丈夫大丈夫!あのゲームセーブ機能あるけどすぐデータ消えちゃうからね!」

白銀「あとは誰かがゲームを消さないようにしとけばいいだけだから」

白銀「そういうことで…おーい!モノクマ!」

モノクマ「はいはい」ヒョコ

ゴン太「え?なんでモノクマ呼んでいるの?」

最原「モノクマって呼べるものなの?」

白銀「別にいいじゃん!それよりモノクマ。明日またみんなでここに来るまでAVルームの鍵を閉めて欲しいんだけど…」

モノクマ「えーもう!仕方ないなぁ」

そう言うとモノクマはAVルームの鍵を閉めた。
39 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 19:11:58.51 ID:8A1XBQ2J0
入間「おいおい、オマエはホントバカだな!廊下にも扉があるんだぞ!」

入間「そっちから入れるんなら意味ねーじゃねーか」

白銀「大丈夫!あっちは少ししか開かないから」

入間「え?そうなのか?」

白銀「そう。だから地味にこれで大丈夫なんだよ!」

ゴン太「良かった。これでまたゲームができるね!」

白銀「それじゃあ、また明日このメンバーが来るまであけちゃダメだからね」

モノクマ「はいはい分かりましたよー」

そう言うとモノクマは姿を消した。

最原(こんなくだらないことでモノクマを呼べるなんて意外だったな)

そしてその日は解散となった。





赤松の個室

赤松「あれ?嘘!?……なんで?」
40 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 19:13:59.60 ID:8A1XBQ2J0
次の日


最原「昨日は何も言わなかったけどまた親睦会をやるのか…」

最原「まあこれでキーボ君が発見されないようになれば別にいいけど…」

僕は食堂に行き、朝食を食べたあと皆が集まるのを待った。

そしてみんなが集まったあと一緒にゲームルームへと向かった。

白銀「さて、それじゃあモノクマ!AVルームを開けて頂戴!」

モノクマ「はいはい。クマ使いの荒い人だねぇ」

春川「というかなんでモノクマは白銀のいいなりなの?」

最原「僕もよくわからない」

春川「まあなんでもいいか。」

ゴン太「今日は春川も虫さんのビデオ見てくれるんだね!」

春川「……まぁ。気が向いたらね…」

カチャ

モノクマ「はい。あけたよー」

白銀「よし!それじゃあ昨日のゲームの続きをやるよー」

ガラッ!







白銀さんが扉を開く。

そこには昨日はなかったあるものが複数あった。

いや…正確にはひとつだったものだろう。

顔さえもバラバラになった機械の部品が部屋に散らばっていた。

しかし、僕たちはそれが元はなんだったのかすぐに理解できた。






ピンポンパンポーン

モノクマ「死体が発見されました。」

モノクマ「オマエラ、死体発見場所のAVルームまで急いで集合してください!」
41 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 19:15:57.09 ID:8A1XBQ2J0
ゴン太「え?」

白銀「きゃあああああ」

ゴン太「うわあああああああ!ロボットの破片が!」

春川「バラバラになって確証はないけど、あきらかにキーボだよね。」

アンジー「バラバラになってるねー。神様のイケニエにでもしようとしたのかなー?」

入間「ど、どうしてキーボがこんなにバラバラにちらばっているんだよ」

最原「………嘘だろ」

AVルームに入ろうとしたメンバーがキーボ君を確認した。

そして、ゲームルームにいたメンバーもAVルームのほうに来た。

赤松「え?なんで…?どうして……………?」

茶柱「あ…ああ………」

天海「わざわざキーボ君をバラバラにするなんて…犯人は何考えているんすかね?」

百田「ま、マジか…」

真宮寺「あーあ、やっぱり犯人は信用しちゃいけなかったんだネ」

王馬「そ、そんな…オレの大親友のキー坊が…」

王馬「誰がこんなひどいことを!出てこい!許さないぞ!」

東条「とにかく落ち着きましょう」

夢野「んあー?」

茶柱「どうしてみなさん落ち着いていられるんですか!キーボさんがバラバラになっているんですよ!」

星「まあ、みんなキーボのことはある程度は覚悟していたが……これはひどいな………」

赤松「誰がこんなことをしたの…?」

白銀「ひどいよ…」

モノクマ「はいはーい。みなさんが待ちわびたコロシアイが始まってしまいましたー」

モノクマ「うぷぷ。やっぱり人って裏切るんだね。こわいこわい」

王馬「そうだそうだ!だからオレは言ったのに!犯人は信用ならないって!」

王馬「ま!こうやって裁判で勝負するのも面白そうだからいいけど」

東条「王馬くん。あなたがどう思うと勝手だけどその発言は相手を不快にするわよ」

王馬「えー。やだなー嘘に決まってんじゃん」
42 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 19:17:41.45 ID:8A1XBQ2J0
モノクマ「ではオマエラに素敵なプレゼントでーす」

モノクマ「ジャッジャジャーーン!モノクマファイルー!」

僕たちは死体の情報が書かれたモノクマファイルを受け取った。

*******************************************

モノクマファイル

・被害者 キーボ

・死因  *粉砕 

・死亡時刻 二日前

・死体発見場所  AVルーム

*犯人にはモノクマからのプレゼントでスイッチを渡されています。
そのスイッチを押すとキーボ君がバラバラになってしまいます。

*******************************************

百田「キーボがバラバラになるスイッチだと!そんなものを使いやがって!」

東条「これが本当だとすると犯人は仕方なくキーボ君をバラバラにしたのかしら?」

王馬「ふーん。モノクマ、このスイッチの情報は犯人にとって不利なんじゃないの?」

王馬「いいの?そんなえこひいきしてさ。オレは別にいいけどさ」

モノクマ「そこはボクも悩んだけどさ。強力な武器をあげたんだからこれぐらいの情報を与えてもいいかなって思って」

王馬「へえ、だったらそのスイッチ俺にくれればよかったのにー」

モノクマ「ごめん、ごめん。とにかくスイッチの情報はみんなに公平にするためにさっき全員に教えることにしたから!」

モノクマ「クロは文句言いにこないでね!」

赤松「とにかく!どういう理由であれ私はこんなことをした人を許せない!絶対に見つけてやる!」

最原「ああ。僕も許せないよ。キーボ君をこんなのにした人を見つけてやる!」

百田「よっしゃ!皆で協力して犯人を見つけるぞ!」

コトダマ『モノクマファイル』

43 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 19:19:03.12 ID:8A1XBQ2J0
こうしてキーボ君殺害事件の調査が始まった

最原「まずは死体を調査しないと…」

最原「見事にバラバラになって散らばっているな…」

白銀「ふんふんなるほど……」

最原「あれ?白銀さん何か見つけたの?」

白銀「ねえ、これを見てみてよ」

白銀さんはキーボ君の一部を指差した。

最原「これがどうかした?」

白銀「ほらこれ……ピンク色の繊維が付いているよね?」

最原「そうだけど……それがどうかした?」

赤松「………」

白銀「いやー地味に気になっただけ。気にしないで!」

最原「そう?………なら捜査を再開して……」

最原「あれ?なんか砂っぽいものが散らばっているな…」

赤松「え?嘘!?……ホントだ。」

赤松「………なるほど」ボソ

最原「何か言った?」

赤松「ううん。何でもないよ!」

最原「とりあえずこれはメモしておこう」

コトダマ『散らばった砂』





入間「おっかしーな」

最原「何かあったの?入間さん」

入間「いや、俺様が最後にキーボに会ったときにキーボにオレ様を撮影するためのカメラをつけたんだけどよ」

入間「それが見あたらねーんだ。一応キーボの全身の部品があるからどこかにあると思うんだが」

入間「仕方ねーな。また作り直すか」

最原「はは…頑張ってね」

最原(裁判で負けたら意味ないのに何やっているんだ…)

コトダマ『消えたキーボカメラ』
44 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 19:21:13.92 ID:8A1XBQ2J0
茶柱「ぐぬぬ……せっかく転子たちが掃除をしたのにこんなことになるなんて…」

茶柱「せっかくなら違う部屋でやって欲しかったです!」

最原「そういえばここの掃除は茶柱さんたちでやったんだっけ?」

茶柱「はい!徹底的に掃除をしましたよ!」

赤松「うんうん、本当に綺麗だったよね。」

最原(でもレンズに埃がかかってたんだよな。埃が舞い上がってついたのか)

最原「次は密室トリックの謎を解かないと」

赤松「確かに不思議だよね…片方は鍵がかけられているし、もう片方は少ししか開かないから意味ないし…」

最原「とにかく鍵のかかったほうを見てみよう」
45 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 19:23:01.94 ID:8A1XBQ2J0
僕たちは鍵のかかっていた方の扉のほうに行くとすでに先客がいた。

東条「あら。最原君たちもこの扉を調べるのかしら」

最原「うん。密室トリックのほうも解かないといけないからね」

東条「その通りね。でも私が調べた感じだとこの扉は部屋に入っている人しか開かないタイプよ」

赤松「本当だ。ゲームルームのほうからだと鍵穴がないね」

王馬「そうそう。鍵穴さえあればオレなら開けられるんだけどなー」

最原「うーん。ピッキングのようなこともできなそうだしここから入るのは無理かな」

赤松「でもモノクマに頼めば開けてもらえるんじゃないの?さっきみたいに」

モノクマ「それは違うよ!」ヒョイ

王馬「え?できないの?嘘ついているんじゃないの?」

王馬「オレ嘘は嫌いだから嘘はやめてよね!」

モノクマ「本当だよ!ここで嘘つくことはクロに有利なっちゃうんだからそんなことはしないよ!」

モノクマ「僕はさっきみんなが集まったときにしか開けてません!」

東条「ちなみにこの扉を開ける鍵はないわよね」

モノクマ「ないよ。外からは開ける方法はありません!中にいる人が鍵を開けるしかありません」

最原「なるほど……」

コトダマ『モノクマの証言』
46 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 19:25:02.01 ID:8A1XBQ2J0
赤松「ってことは廊下側の扉から入ったのかな」

僕たちは廊下側の扉のほうに行くとこっちにも先客がいた。

百田「ダメだ!たてつけが悪くてここまでしか開かねえ」

夢野「んあーこれじゃあ小柄なウチでもこの隙間じゃ通れんわい」

星「そうだな。俺も通れないな」

百田「俺も片腕だけ突っ込むのが精一杯だな。」

赤松「この中で小さい二人が通れないとなるとどうやって犯人は部屋に入ったの?」

最原「ちなみにこの扉は外せるの?」

ゴン太「それもやってみたんだけど扉ははずれないよ。」

最原「ちょっと、ゴン太くんそのドアを見せて…」

最原「うん。レールに埃がつまっているし無理やり外した形跡もないね」

百田「ってことは犯人はここから入ったんじゃないのか」

最原「一応僕も試してみるか……ダメだ。片腕が精一杯だ」




コトダマ『片腕程度しか開かない扉』

最原(でも逆に考えれば『片腕程度』なら通るんだよな)







赤松「最原くん、私ちょっと別のところ捜査してくるね」

最原「え?なにか気になることでもあったの?」

赤松「まあね。大丈夫!すぐ戻るから」
47 : ◆14iW9oDzjQ [saga]:2018/01/18(木) 19:27:28.80 ID:8A1XBQ2J0
その後、一人で捜査したが気になるものはなく、学級裁判の時間となってしまった。

裁きの祠

赤松「最原くん、真実を知るのが怖いって気持ちって…だれにもあると思う」

赤松「でも真実を見つけた人だけが、その先の運命を選ぶ事ができるんだよ」

最原「うん」

赤松「怖くても戦わないとダメだよ、真実と」

赤松「あと、できればびっくりとか驚きもだめだよ」

最原(条件厳しいな…)

赤松「ホントにホントだよ」

最原「う、うん」

赤松「遠慮もなしで、手加減抜きでお願いね!」

最原(僕って信用されてないんだな…)

赤松「じゃあ、行こうか!こういう嫌なことはサクッと終わらせちゃおうよ!」


*推理要素はありません。真面目に考えないでください。損をします。
48 : ◆14iW9oDzjQ [saga]:2018/01/18(木) 21:14:21.08 ID:8A1XBQ2J0
モノクマ「まず学級裁判の簡単な説明から…………略」

茶柱「学級裁判っていってもまず何を話せばいいんですかね」

最原「とりあえず事件があったことまでを整理すると…」

AVルームにて鑑賞会

モノクマが鍵を閉める

次の日、みんなが揃ったところでモノクマが鍵を開ける

バラバラキーボが見つかる

最原「だったよね」

百田「ってことは犯人は昨日の夜から今日鍵開けるまでにキーボをAVルームに置いたってことだよな」

王馬「時間はたっぷりあるし、アリバイで犯人を絞るのは無理そうだね」

天海「しかも密室の謎を解かないといけないっす」

東条「そうね。一体犯人はどうやって死体をAVルームに運んだのかしら」

アンジー「じゃあまずは犯人が部屋に入った方法をかんがえようかー」

茶柱「と言っても、AVルームの扉には鍵穴がありませんでしたね」

真宮寺「ってことはゲームルームからあけるのは無理だネ」

ゴン太「もしかしてずっと犯人は隠れていたのかな」

夢野「あの時、キーボ以外全員AVルームの外にいたじゃろ」

百田「ってことは可能性は一つしかねーな。」

百田「犯人はモノクマに鍵を開けてもらったんだ!」

コトダマ『モノクマの証言』

最原「それは違うぞ!」

最原「モノクマによると扉の鍵を開けたのはみんなが集まった一回だけなんだ」

最原「だからモノクマに開けてもらうのは不可能なんだ」

百田「でもモノクマが嘘をついている可能性だってあるだろ」

モノクマ「だから皆疑っているけど、僕は嘘つかないよ!」

モノクマ「本当に一回きりしか開けてないんだ」
49 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 21:19:48.24 ID:8A1XBQ2J0
天海「うーん。それじゃあどうやって犯人は部屋に入ったんすかね」

入間「お前ら馬鹿だな!こんなこともわからねーのか!」

王馬「入間ちゃんはわかったの?」

入間「当たり前だろーがっ!凡人のお前らと天才の俺様と一緒にするな!」

白銀「それじゃあどうやって部屋に入ったっていうの?」

入間「いいか。耳かっぽじってよーく聞けよ!」

入間「犯人は部屋に入ったんじゃない!キーボが部屋にいたんだ!」

ゴン太「キーボ君が部屋にいた?」

夢野「さすが天才は言うことがちがうのぉ。ウチにはどんな魔法をつかっても理解できんわい」

東条「説明してもらってもいいかしら」

入間「たっく、しょうがねーな!今回のキーボの死因はスイッチによるものだろーが!」

茶柱「そういえば!事件の光景がすさまじくて忘れてました」

真宮寺「スイッチの存在もすさまじいけどネ」

入間「つまり、犯人はいつどんな場所でもキーボを破壊できるんだ」

星「なるほど、つまりキーボが部屋に入ったところで犯人はスイッチ押したって言いたいんだな」

夢野「でもさっきと同じことでキーボはどうやって部屋に入ったんじゃ?」

入間「ちげーよ!さっき言ったろ!キーボも部屋に入ったわけじゃねー!元からいたんだよ!」

最原「元からいた?だったら誰かが気がつくんじゃないの?」

入間「気がつかない理由…それは天井にくくりつけられていたからだ!」

入間「犯人は気絶状態のキーボを天井にくくりつけておいて、外でスイッチを押したんだ…」

入間「するとパーン!とはじけて部屋に散らばったんだ!」

入間「そして事件現場のような状態の出来上がりだ!」

入間「これが俺様の推理だ!冴えているだろー!」

天海「確かにそれはできなくもないっすけど…」
50 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 21:21:10.92 ID:8A1XBQ2J0
春川「そんなことしてたら気がつかないはずないでしょ」

最原「春川さんの言うとおりだよ。ただでさえモニターのレンズの埃を落とすときに天井を見たんだから」

最原「それに『モノクマファイル』を見てみてよ」

・死亡時刻 二日前

最原「死亡時刻は二日前だし、気絶したっていうのは絶対間違っているよ」

入間「な、なんだ。ってことはオレ様の間違いか…」

入間「まあ、大丈夫だ!次はちゃんと考えるからよ」

王馬「気にしなくていいよ!誰も君の事期待してないからね!」

入間「ぴぐぅ!ご、ごめんなさい…」

春川「けど、これでふりだしに戻っちゃったね」

赤松「犯人はどうやって部屋に入ったんだろ…」

東条「出入り口は廊下側のほうもあったわよね?そちらからじゃ入れないのかしら」

星「いや、そっちのドアは少ししか開かねーんだ。」

ゴン太「無理やりあけた形跡もなかったんだよね」

星「そうだ。オレや夢野でも出入りが出来ねーんだ。」

星「だから犯人も使うことは出来ねーはずだ」

茶柱「なるほど蟻一匹入れないというやつですね」

コトダマ『片腕程度しか開かない扉』

最原「それはちがうぞ!」
51 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 21:23:16.24 ID:8A1XBQ2J0
最原「違うよ茶柱さん。蟻一匹どころか片腕程度なら通ることができるんだよ」

茶柱「はあ?何を言っているんですか?蟻だろうが片腕だろうが変わりないでしょうが」

ゴン太「蟻さんを差別するのはよくないよ!」

茶柱「いえ…差別したわけでは…」

最原「いや………全然変わるよ。」

真宮寺「それはどういう意味かナ?」

星「片腕程度の隙間があれば通ることができるのか?」

入間「わかったぞ!ローションを使えばいいんだな!」

王馬「ごめん、入間ちゃんは黙ってて」

東条「それで最原くん、どうやって犯人は通ることができたのかしら?」

最原「いや、犯人は出入りをしてないんだ…」

百田「はあ?出入りしないでどうやってキーボを殺害したんだ?」

最原「百田君、キーボ君は二日前から死んでいるのだから殺害はしていないんだ」

最原「ただ、中に入れたってだけなんだ」

赤松「中に入れただけ?」

入間「中に入れてってお前いくら欲情しているからって…」

真宮寺「なるほど…そういうことだったのか」

東条「私もわかったわ」

アンジー「えー?神様にもわかるように説明してよー」

最原「つまり、犯人は廊下側の扉から死んでいるキーボ君を投げ入れたんだ!」
52 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 21:27:02.71 ID:8A1XBQ2J0
茶柱「なーにを言っているんですか。生きている人であれ死人であれ、あのドアを通ることは…」

天海「なるほど…キーボ君ならできますね…」

夢野「キーボならできるのか?変形でもしたのか」

最原「いや、死体発見時と同じままだよ」

春川「なるほど、バラバラの状態のキーボなら」

百田「片腕程度の隙間さえあれば通すことができるのか!」

王馬「キー坊は片腕以下の大きさだったからね!」

真宮寺「ククク…これはスイッチでバラバラになったって考えだと思いつかないネ。」

真宮寺「バラバラになっていることに意味はないって考えちゃうからネ」

王馬「バラバラにしたことを逆に利用したのか。やるじゃん」

赤松「これで密室事件の謎は解けたね」

最原「でもここまでなんだ…」

赤松「え?」

最原「犯人のやったことはわかったけど結局犯人は誰かまではわからないんだ」

東条「確かにさっきのやり方は誰にでもできるやり方ね」

天海「それに犯行可能時刻が長すぎてアリバイで絞るのも難しいっすからね」

白銀「いや、犯人がわかるかもしれない。だって犯人の手がかりになりそうなものを見つけたから…」

最原「え?それは本当?白銀さん」

白銀「キーボ君の遺体にさ、ピンク色の繊維がついていたんだ」

白銀「これってさ、赤松さんのベストのやつじゃないの?」
53 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 21:28:53.14 ID:8A1XBQ2J0
赤松「え?」

白銀「キーボ君をバラバラの状態で運ぶのは地味に難しいと思うんだ」

白銀「だからカバンのようなものが必要だけど…」

白銀「赤松さんのリュックでもキーボ君を運ぶことができるよね?」

白銀「もしその中で替えのベストがあったとしたら………」

白銀「キーボ君の遺体に繊維がついてもおかしくないよね?」

百田「おいおい、赤松を疑うっていうのか?」

茶柱「そうですよ!あんなにコロシアイに反対にしていたのに…」

白銀「私だって疑いたくないよ…」

白銀「でも赤松さんならタイムリミットをなくすために殺害する可能性はあるんじゃないかって考えちゃうんだよね」

天海「確かに今回の事件は途中で初回特典がなくなったために起こった事件だろうっすけど…」

百田「赤松が犯人だとしてもそのまま隠すだろ!わざわざ学級裁判が始まるようにするわけがない!」

百田「そうだろ…赤松…」

赤松「……………」

白銀「別にこれを証拠に犯人だって決め付けるわけじゃないよ」

白銀「でもできたら自白して欲しいんだよね」

白銀「私達を助けると思ってさ…………」

最原(大変だ……赤松さんが疑われている…………)
54 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 21:33:08.16 ID:8A1XBQ2J0
最原(赤松さんがそんなことをするはずがない!)

最原(何か他に犯人の手がかりはないのか?)

最原(それか赤松さんの疑いが晴れるようなことは……)

最原(クソ!他にピンク色の繊維があるものとかないか?それかピンク色の繊維じゃなくてミミズだったり……)

最原(そんな見間違いするわけないか………間違い?)

最原「そういえば入間さん。キーボくんのカメラがどうとかいってなかった?」

入間「ああ、言ったがそれがどうかしたか?」

アンジー「なになにー?キーボのカメラー?」

入間「そうだ!オレ様がオレ様の為につけたキーボのカメラだ!」

入間「これで健康管理しようと思ってよ。でもキーボがいなくなっちまって……」

入間「今日キーボの遺体からカメラを見つけて再利用しようとしたんだが見あたらねーんだ」

王馬「うわーケチくさいね!」

夢野「というか死体いじりなんて気色悪すぎるわ」

アンジー「そのうち神様も罰を与えるっていってるよー」

入間「ぴぐぅ!別にいいだろぉ。オレ様が作ったんだからよぉ」

真宮寺「それで……それがどうかしたの?」

最原「つ、つまり!キーボ君にカメラがなかった理由は、あのキーボくんは偽者だったからなんだ!」

最原「だから繊維が付いていても意味がないんだ!」
55 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 21:38:08.26 ID:8A1XBQ2J0

「……………」

「……………」

最原「あれ?どうかしたの?みんな」

東条「残念だけどそれはありえないわ」

王馬「そうだよ!超高校級の探偵のくせに考えてものを言ってよ!」

天海「そうっすよ。だったらあのキーボの遺体はなんですか?」

最原「それは………誰かが精巧につくったロボットで……」

入間「誰がそんなもの作れるんだよ!オレ様ぐらいだぜ!そんなもの作れるのはな!」

天海「誰かが赤松さんを陥れるためにロボを作り、繊維も盗んでくっつけた、とでも言いたいんっすか?」

真宮寺「まあ、仮にそれを作れたとしてもサ。死体発見アナウンスはどうなるの?」

星「そうだな。偽者を見つけても死体発見アナウンスはならねーぞ」

王馬「その通り!だからあそこにあったキーボは本物だったんじゃないの?」

王馬「それともアレが偽者でも発見アナウンスがなる方法があるの?」

最原「それは………その………」

最原(なにか……なんでもいいから考えるんだ………)








最原(……………)

最原(………………………)








最原(違う…………考える必要なんてない……だって…………僕は知っているんだ……)

最原(どこかで経験した覚えはないけど……なぜか知っているんだ………)
56 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 21:39:05.81 ID:8A1XBQ2J0

コトダマ『散らばった砂』

     ↓

コトダマ『キーボ粉』

*コトダマが変化しました
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 21:39:34.65 ID:N1ibpWiqo
クソワロタ
58 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 21:42:45.82 ID:8A1XBQ2J0
最原「死体発見アナウンスがなった理由…………それは…………」

最原「キーボ粉だよ!」

白銀「え?」

赤松「え?」

百田「キーボ粉だと?なんだそれは…………いや」

百田「なんとなくわかる、なんでだ?俺にはわかるぞ!」

茶柱「転子も初めて聞いたのに……とても心地よい…懐かしい感じがします。」

入間「そうだ。偽キーボにキーボ粉……それで死体発見アナウンスがなる…」

入間「なぜだか納得できる!」

アンジー「神様もキーボ粉のこと知ってるってーいってるよー」

ゴン太「ゴン太もどこかで聞いた覚えがある気がする」

夢野「んあーウチもじゃ」

東条「私も覚えがあるわ……どこで聞いたのかしら?」

天海「なんでなんっすかね?」

春川「デジャヴってやつ?」

真宮寺「僕も薄っすらと覚えがあるヨ」

王馬「オレもオレもー!なんでだろうね?」

星「オレはあんまりないんだが…確かにあるぞ」

最原「とにかく!AVルームには粉がちらばっていた!アレがキーボ粉なんだよ!」

入間「いやダメだ!キーボ粉なわけがねえ!」

最原「え?どうして?」

入間「オマエラにもわかるはずだ!キーボ粉を作るには研究教室にある便利なミキサーを使わないといけないんだ!」

入間「そのミキサーは今はまだ作ってないからキーボ粉は作れないんだ!」

東条「確かにそんなものも必要だった気がするわ」

天海「なんでそんなもの作る予定だったんすか?」

入間「なんとなく作る予定だったんだよ!」
59 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 21:44:06.58 ID:8A1XBQ2J0
最原「大丈夫!今回はキーボ君がバラバラになるスイッチがあるからね!」

最原「それを連打すれば粉々になるんじゃない?」

東条「なるほど…それでキーボ粉の完成ね」

百田「なるほど!流石終一だな!」

最原「ありがとう百田くん!」

春川「なんで終一呼び?」

百田「なんとなくだよ!気にすんな、ハルマキ!」

春川「ハルマキ?まあいいけど………」

赤松「なんだかよくわからないけど……そこまでわかったなら仕方ないね……」

最原(そういうと赤松さんは目の前にスイッチを置いた)

赤松「最原くんと白銀さんの言うとおりだよ…今回キーボ君を殺害したのは私……」

赤松「そしてスイッチを連打してキーボ君を粉々にしてしまいました」

赤松「みんな……本当にごめん!」

最原「そんな………」

百田「クソッ!こんなことってあるかよ……」

夢野「残念じゃのう……」

東条「終わってしまったことに関してはとやかく言うつもりはないわ」

東条「ただ、次のことを考えましょう」

東条「赤松さん。あの偽者のキーボ君はあなたが作ったの?」
60 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 21:48:13.11 ID:8A1XBQ2J0
赤松「……違うよ。信じてもらえないかもしれないけどキーボ粉は盗まれたんだ」

最原「盗まれた?」

赤松「そう。そしてどこを探しても見つからなくて…」

赤松「今日突然見つけたんだ。死体発見現場でね」

白銀「だ、だれがそんな話を信じ…」

最原「僕は信じるぞ」

百田「もちろん俺もだ!ハルマキも信じるよな?」

春川「別に……ただ…おかしなところがあれば最後まで考えるだけだよ」

夢野「ウチも信じるぞ」

茶柱「さすが夢野さんです!もちろん転子も信じます!」

真宮寺「クク…こんな状況でも信じるなんてやっぱり人間っていいよネ!」

ゴン太「ゴン太も信じるよ」

最原(みんなが信じてくれる。やっぱり赤松さんはすごいや)

東条「となると別の誰かが偽キーボを用意したと思うけど」

アンジー「それは黒幕が用意したって神様も言ってるよー!」

天海「謎の記憶から考えるとそれしか考えられないっす」

星「でもそれをどうやって見つけるんだ?」

白銀「いやーいないと思うけどなー」

茶柱「転子、何か覚えているような気がするんですが……」

百田「俺もだ……なんかこの中に黒幕がいると思うんだが」

春川「誰だっけ?なんかライトもってる人だっけ?」

王馬「すごく怪しい行動をしていた覚えがあるなぁ」

入間「いや……なんか見苦しく抵抗してた覚えもあるぞ!」

最原「クソ!全然思い出せない!」

赤松「黒幕はだれなんだろう……」

赤松「全然わからない……どうしよう……」


1.考える

2.諦める

※注意 安価ではありません。
ただここからルート分岐するだけです。
61 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 21:50:53.41 ID:8A1XBQ2J0
1.考える

赤松「いや…黒幕を特定する方法があるかもしれない!」

最原「本当?赤松さん!」

赤松「このスイッチを使うんだよ!」

王馬「そのスイッチを使うって、もうキー坊はいないんだよ」

赤松「いや大丈夫。実はこのスイッチは、押すたびにキーボが破裂するんだ。キーボ粉状態でもね」

赤松「さっきキーボ粉が盗まれたって言ったよね?」

赤松「実は瓶詰めしてあったんだけどビンごと盗まれたんだよね」

赤松「私はその瓶を探したけどどこにもなかった」

赤松「もし、そのビンを犯人がもっていてその中に少しでもキーボ粉が残っていれば」ポチ


パァァァァァァァンンンン!


白銀「痛ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

赤松「犯人はなんらかのリアクションをしめすだろう」

王馬「というかもう結果はでちゃったね」

真宮寺「ククク……まさか白銀さんがね」

白銀「違う……これはたまたま拾った瓶で……」

東条「思い出しかけてきたわ……確か黒幕は白銀さんで間違いがないはずよ」

百田「そうだ!俺も思い出しかけてきたぞ!」

夢野「ウチもじゃ!」
62 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 21:52:16.10 ID:8A1XBQ2J0
白銀「くそう!もうダメか!」

春川「そうだよ。黒幕が分かった以上本気で行くよ…」

春川「1対14…さっさと投降しなよ」

ゴン太「そうだよ!はやく謝ったほうがいいよ。そうしないと…」

ゴン太「みんなを守るためゴン太ががんばって白銀さんを捕まえるよ!」

夢野「そうじゃ。おとなしくせい!」

転子「そうです!いくら女子でも転子は手加減しませんよ!」

王馬「こんな形で学園生活が終わっちゃうなんてね!」

東条「私達もできれば手荒な真似はしたくないわ」

真宮寺「僕も争いは好きじゃないヨ。降参してくれるかナ?」

天海「観念するっす」

赤松「まさか白銀さんが…」

星「なんかあっという間に黒幕がわかったな」

百田「油断するな!!白銀にはあれがある!」

白銀「そうだよ…」

白銀「こんなこともあろうかと…………緊急で作った……」

そう言うと白銀さんは隠し持っていた思い出しライトのようなものを取り出した。

白銀「この『最近の記憶改変ライト』でね!」
63 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 21:55:46.81 ID:8A1XBQ2J0
最原「あっ!?そのライトは!?」

夢野「『思い出しライト』とは違うやつじゃ!」

転子「そうでした!彼女にはそれがありました!」

白銀「一応説明すると最近の記憶がなくなってまた学園生活に元通りになるライトだよ!」

白銀「実を言うと、この学園生活を見ている人がいてね。その人たちのために仕切りなおすわけ!」

白銀「というわけで!じゃあね!」

百田「!!」

百田「行動が早い!ハルマキ!ゴン太!あいつにライトのボタンを押させるなっ!」

春川「もちろん!あいつにはライトをつけさせないっ!」

ゴン太「わかったよ!ゴン太がんばる!」

白銀「いいや!限界だ押すね!」


















ポチ!

パァァァァァァァンンンン!


白銀「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

その瞬間、白銀さんに激痛が走ったであろう。
64 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 21:56:58.34 ID:8A1XBQ2J0
赤松「私が押すスイッチのほうが早かったようだね」

最原「あ、危なかった」

白銀「あ、あと少し……だったのに」

星「勝ちを急いだな…瓶を手放しておけば勝ってただろうに…」

真宮寺「キーボ粉のおかげで助かったヨ。キーボ君に感謝だネ」

茶柱「それと赤松さんのおかげで助かりました」

王馬「やれやれ、ヒヤヒヤしたよ〜」

モノクマ「勝負は済んだかな?」

白銀「モノクマ!」

そう言うとモノクマはキーボ君の髪の毛の一部っぽいものを装着した。

モノクマ「うぷぷ。キーボ君のアンテナが壊れちゃったからボクが作って着けてみたの。似合うでしょ〜」

最原「そうなんだ……」

最原(似合ってない)
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 21:59:57.54 ID:cmRrL4xUO
こんなん笑ってしまうわ
66 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/18(木) 22:00:25.35 ID:8A1XBQ2J0
モノクマ「おしかったね白銀さん。でも気にしなくていいよ!内なる声はまあまあ満足しているようだし」

モノクマ「発表しまーす!これが内なる者達の声でーす!」

『白銀ドンマイ!もうちょい赤松さんに罪を擦り付ける努力しような』

『これからどうなるか楽しみだったのに…微妙なラストだった。始まってもなかったか』

『キーボが変形して扉の隙間通るのを見たい』

『キーボがかわいそうだった。あんなスイッチあったら詰みじゃん』

『「絶望の脱出ロード」成功が真ルートなんだろ?』

『デジャヴって怖いな』

『俺たちのダンガンロンパ返せよ』

『いきなり話が急展開したな。バグかと思った』

『シリーズすべてやったけど一章で終わるとは…予算たりないのか?』

『課金ゲーなんだろ』

白銀「び……微妙」

モノクマ「これ以上のゲームは意味がないのでやめさせてもらいます!」

モノクマ「はいはい!というわけでこの学園生活も終わりー」

モノクマ「みんなもこの学園を出てっていいよー僕たちはまた新たな学園生活を作るために忙しいしねー」

モノクマ「それじゃ、ばいば〜い」

そういってモノクマはどこかへ行ってしまった。
67 : ◆14iW9oDzjQ [saga]:2018/01/18(木) 22:06:36.74 ID:8A1XBQ2J0
その後、白銀さんはうずくまったまま動かなかった。

赤松「…白銀さん…………」

白銀「…………」

赤松「白銀さんも行こうよ!外の世界に」

白銀「……私はあなた達を裏切った黒幕なんだよ」

赤松「それを言ったら私だってキーボ君を壊した犯人だよ」

赤松「でも…外で友達になろうっていったじゃん!」

赤松「だから……私達と友達になろうよ」

白銀「……………わかったよ。改めてよろしくね!」

最原(これでめでたし…でいいのかな?)

この後、隠し部屋に行くと使い捨てカメラが大量に置いてあったので超高校級のカメラマンと冗談で言ったら殴られた。





結局、なんでキーボ粉を覚えているのか経験したことのない記憶があるのかいろいろ疑問は残るが

僕たちは夢にまで見た学園脱出を成功させ、友達になったのだ。

ただ、そこにキーボ君はいない。

この結果はキーボ君の犠牲の上で成り立っていることを忘れてはいけない。

あくまできっかけだが、キーボ君の遺体を隠そうとしたおかげで脱出できたのだ。

僕はキーボ粉をビンに詰めて(少量)それをキーボ君の遺体代わりにして大切に持ち歩くことにした。

できればキーボ君と一緒に………全員で卒業したかったな。

ありがとうキーボ君。さよならキーボ君。君は最高の友達だ。

君の事は一生忘れないよ。






『1.考える』ルート

おわり
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 22:10:30.90 ID:QchcBBLx0
キーボ隠蔽シリーズでついに全員生存脱出ルートか…感慨深い…
69 : ◆14iW9oDzjQ [saga]:2018/01/18(木) 22:10:39.60 ID:8A1XBQ2J0
とりあえず、『1.考える』ルートは終わりです。

とりあえず、ここまで読んでくれた人はありがとうございます。

『2.諦める』ルートは近いうちに書きます。



>>28 隠蔽シリーズって言ってるからこれからキーボ粉にするであろう残った奴らは隠す気すら無いのかもしれん...

とありますがこの話で完結しようと思っています。残っているメンバーをやる予定はないです。
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 22:30:24.56 ID:6ag+l1OA0
極限脱出シリーズか何か?
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 23:36:31.27 ID:xUEZeZ3E0
めちゃくちゃ熱い展開でワロタ
72 : ◆14iW9oDzjQ [saga]:2018/01/19(金) 19:05:53.83 ID:4yDi6LXt0
>>60の分岐

2.諦める

赤松(ダメだ…白銀さんがキーボ君探しに熱心だったことしかわからない…)

モノクマ「はい!そこまでー!タイムリミットです!」

最原「タイムリミット!?そんなこと聞いてないぞ!」

モノクマ「あれー?言ってなかったっけ?ま、別にいいじゃん!」

モノクマ「今回犯人によってキーボ君が見つかるまで時間稼ぎされたからね。あきちゃったんだもん!」

モノクマ「というわけで皆さん犯人だと思う人を指定してね」

真宮寺「何か不都合なことがあって、結果を急いでるんじゃないの?」

百田「やっぱり、首謀者がいるはずだ!クソ!なんで思い出せないんだ!」

赤松「とりあえずみんな!私に投票して!」

東条「でもそうするとあなたが…」

赤松「いいから!私のことは気にしないで!」

赤松「投票してからも時間があるはずだから!それに賭けよう!」

ゴン太「うう…赤松さんゴメンね!」

……………………

………………

…………

モノクマ「はーい!正解でーす!犯人は超高校級のピアニストの赤松楓さんでした!」

73 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/19(金) 19:07:56.17 ID:4yDi6LXt0
最原「だ、だれか思い出せた?」

白銀「だめ、全然思い出せないよー」

アンジー「神様も寝ちゃって、黒幕がだれか教えてくれないよー」

星「なんでもいいから誰か思い出せないのか!時間がねえ!」

茶柱「転子はダメです!」

王馬「というより、その記憶で首謀者を当てることが無謀だったんだよ」

王馬「赤松ちゃん…残念だけど諦めて…」

最原「そんな…ダメだ!だったら僕がなんとか!」

赤松「やめて!」

最原「あ、赤松さん……」

赤松「そんなことしたら最原くんが死んじゃうじゃん」

赤松「いいんだよ…私の願いは君がかなえてくれるでしょ」

最原「そんなこと言わないでくれよ!その願いだったら一緒に叶えようよ!」

赤松「最原くん、最後に思い出したんだけど、最原君のぼ…」

モノクマ「はいはい、もうお話はお終いね!」

モノクマ「それでは赤松さんにオシオキを実行しまーーす!」

こうして最後の赤松さんの言葉を全て聞くことがなく、赤松さんはオシオキされてしまった。
74 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/19(金) 19:10:50.25 ID:4yDi6LXt0


最原の個室


最原「ダメだ、思い出せるのはキーボ粉のことだけ。」

最原「あと…かろうじてプレス機について思い出せるけど…」

最原「肝心の首謀者について全然思い出せないよ…」

最原「…………………………………………」

最原「そういえば、赤松さんは最後に何を言おうとしたんだろう…」

///////////////////////////

赤松「最原くん、最後に思い出したんだけど、最原君のぼ…」

///////////////////////////

最原「最原君のぼ……」

最原「『ぼ』で始まるもので考えれば…」


赤松『最原くんのボケカス!!』

赤松『最原くんのぼんくら!!』

赤松『最原くんの凡夫!!』


いや…最後に悪口を言う人じゃなかった…


赤松『最原くんのボンド!』


もってない


赤松『最原くんのボードゲーム!!』


遊んでいる時間はない



赤松『最原くんのビデオ』

ビデオなんて持ってないし、『ぼ』で始まってすらいない



赤松『最原くんの防弾チョッキ!!』


そんなもの着ていない



赤松『最原くんの帽子!』
75 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/19(金) 19:15:26.41 ID:4yDi6LXt0
最原「まあ、確かに帽子はつけているけどさ…」

最原「あ、そうだ!思い出したぞ!」

僕はあることを思い出すと自分の帽子を手に取った。



そしてビリビリに引き裂くと帽子からDVDディスクがでてきた。

最原「僕は帽子にDVDを入れることがあったんだ」

最原「でもこのディスクに見覚えはないな。いったいいつ入れられたんだ?」

最原「いや、大事なのは内容だ!すぐに中身を見よう!」

最原「AVルームに行くぞ!」


AVルーム

最原「さて、再生っと…」

僕はDVDレコーダーに帽子に入っていたディスクを入れるとすぐに再生をした。

するとそこには驚きの人物が映っていた。









天海『やあ、最原君!でいいんすかね?このDVDを見ているのは?』
76 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/19(金) 19:22:32.76 ID:4yDi6LXt0

天海『誰かわからないっすけどこのDVDの存在を思い出してくれて良かったっす』

天海『まあ、いろいろ聞きたいことはあると思うっすが』

天海『このDVDを見ているってことはキーボ君が粉になって…』

天海『そしてキーボ粉についての古い記憶が蘇ったはずっす』

天海『なんでキーボ粉についての古い記憶が蘇ったのかをまず説明させてください』

最原「なんなんだこのDVDは?」

天海『その古い記憶は平行世界の最原君が体験した記憶を思い出しているんです』

天海『なぜそんなこと出来るかは記憶ライト…』

天海『その副作用によるものだと考えていいっす』

天海『そして、何故かいろいろな平行世界でキーボ粉が誕生しているんすよ。いろいろなことが原因でね』

天海『まあ…かくいう俺も………』
77 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/19(金) 19:25:45.75 ID:4yDi6LXt0

/////////////////////////////

プップー

最原「お〜い、天海く〜ん」

天海「最原くんじゃないっすか。どうしたんっすか?こんな車」

最原「カジノでブレインドライブ式の車が当たっちゃってさ。早速ドライブしているところなんだ」

天海「そうなんっすか。いいっすね」

最原「良かったら天海くんも乗る?割とこれスピード出るんだ」

………………………………

…………………………

天海「…最原君。俺にも運転させてもらってもいいっすか?」

最原「別にいいよ。これATだから運転しやすいけど、事故だけには気をつけてね」

天海「大丈夫っす。俺の華麗なドライブテクニックを見て欲しいっす。ただ、校舎を回るだけですけど」

最原「わかったよ。じゃあ、隣でじっくり見させてもらうよ」

*登場人物は全員自動車免許を持っております。
無免許運転はやめましょう。

……………………

……………

その後、天海くんはキーボ君を轢いてしまいました。

天海「どうなるっすかね…これ…」

最原「どうなるも何もこれは裁判不可避だよ…天海くんのせいで……」

天海「いや、確かに俺がキーボ君を轢きましたが車は最原くんのじゃないっすか」

最原「関係ないよ!運転していた天海くんがクロだよ!」

……………

………


天海「形はもう決めてあるっす。さっき事故ったときに車に傷がついたボンネットにするっす」

天海「名づけてキーボンネットっす」

最原「あ!ならついでにバンパーの部分も作ってくれない?バンパーの部分のダメージがでかかったんだよね」

天海「最原くんふざけてるんすか?車の修理しているんじゃないんすよ?キーボ君に失礼だと思わないっすか?」

最原「ご、ごめん…」

最原(天海くんが轢いたくせに…)

天海「一応仲間だったこと忘れてないっすよね?修理したい気持ちは捨ててください」

天海「あくまでも隠蔽の為にやってるんっすからね」

最原「そ、そうだったね。気をつけるよ」

天海「それにキーボバンパーなんて名前が合わないじゃないっすか。センスないっすよ」

最原(まさかそれが一番の理由じゃないだろうな…)

僕は車に乗り、天海くんは車を発進させた。

車は校舎内に入り、階段を下りて図書室へと入り、隠し部屋へ特攻した。

/////////////////////////////
78 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/19(金) 19:28:21.05 ID:4yDi6LXt0


天海『とまあ、こんな風にキーボ粉ができる世界が増えていったっす』

天海『その度に平行世界同士で記憶が共有されているっす』

天海『そしてきっかけがあれば思いだせるっす』

最原「なるほど…そういうことだったのか」

最原(校舎内を車で走るなんて見たことないし、今後もないんだろうな)

天海『ま、この話はここまでにして次の話に入るっす』

天海『まず、首謀者については自分で思い出してください。』

天海『大丈夫。君ならできるっす』

天海『そして今君にはやって欲しいことがあるっす』

最原「やってほしいこと?」

79 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/19(金) 19:31:41.27 ID:4yDi6LXt0

天海『それは今から過去に戻って首謀者を捕まえて欲しいっす。』

最原「過去に戻る?そんなことできるのか?」

天海『過去に戻り、首謀者を捕まえれば、今亡くなっている人も生き返るし』

天海『他のすべてのキーボ君を救うことができるっす』

天海『お願いします。すべての世界のキーボ君を救ってください』

天海『まずはやり方を教えるっす。東条さんに協力を仰ぐといいっす。必要なものはキーボ粉で…』




超高校級の発明家の研究教室

東条「ここには色々な加工機器があるから金属の加工にうってつけね」

最原「そうだね。懐かしさも感じるよ」

東条「そうね。とりあえずキーボ粉をこの溶鉱炉に入れて熱し、キーボ粉を液体にする」

東条「その間に3D-CADと加工機で球体の金型を作りましょう」

東条「作った金型に熱したキーボの液体を入れ、急速に冷やす」

東条「これでキーボ君は7個の球体になったわ。名づけてキーボールと呼びましょう」

東条「キーボ君に敬意をこめて、ワックスで拭いておきましょう」

最原「そうだよね。敬意は必要だよね」

東条「ふう…ピカピカになったわ」ピカピカ

最原「よし、必要なものは手に入れたぞ!」
80 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/19(金) 19:34:09.17 ID:4yDi6LXt0

最原「出でよ!何かしら願いを叶えてくれるものよ!」

僕はキーボールにそう言うとキーボールが光だし、その光からウサギのような生き物が現れた。

ウサミ「あなたの願いは何でちゅか?」

最原「時間を元に戻してくれ!」

ウサミ「わかりまちた!それ!時間よ戻れ〜!」

すると辺りが光だし、僕はそこで意識を失った。
81 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/19(金) 19:35:59.88 ID:4yDi6LXt0
バタ!

記憶がぼーーっとする。


ここは何処だ?



手を伸ばしてみる。




するとそれはドアだったようでドアが開き、僕はバランスを崩す。




僕は倒れこんだ。




顔をあげる。



そこには赤松さんがいた。
82 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/19(金) 19:40:02.21 ID:4yDi6LXt0

最原「え?え?」

最原(僕は本当に時間を戻ったのか?)

赤松「まあ、混乱するのはわかるけど落ち着こうよ」

赤松「私もさっぱりわかんなくて…」

最原(ロッカーから出てきたってことは本当に一番最初のところか)

最原「ゴメン。信じられないかもしれないけど、僕と君は別の場所であったことがあるんだ」

赤松「え?何それ?……もしかしてストーカー?それとも誘拐犯?」

最原「違うよ!そうじゃなくて…」

最原(記憶があるのは僕だけなのか…)

最原(でも赤松さんが生きていればそれで…)

最原(いや、キーボ君も助けないと…)

最原「とりあえず、君に聞きたいことがあるんだ」

赤松「え?何?…………怪しいなぁ…」

最原「大丈夫。一つだけだから…」










最原「キーボ粉って知っている?」

赤松「……………………」

赤松「………………………………」

赤松「……………あ……………………………」

赤松「うん!知っているよ!最原くん!」

最原「思い出したんだね!」

赤松「うん!今ならみんな生きているよね?」

最原「多分。とりあえず、白銀さんを捕まえよう!」

赤松「よし!確か龍の像のところにいたよね?」

83 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/19(金) 19:43:43.53 ID:4yDi6LXt0
白銀「うーん。これは良い像だ…」

白銀「あれ?誰かが走ってくる……?」

最原「うおおおおおおおおお!!!!」

赤松「うおおおおおおおおお!!!!」

白銀「何あれ!?なんだか不味い予感がする!」

白銀「逃げないと!」

最原「あ!白銀さんが逃げた!」

赤松「追いかけないと!」

赤松「仕方ない!ブレインドライブで追いかけよう!」

赤松「最原くん!助手席に乗って!」

最原「わかった!!」

最原(まさかまた屋内で車に乗るなんて……)





こうして僕たちは白銀さんを車で追いかけた。

途中、白銀さんに階段を上下されたのですぐに車は廃車になった。

しかし、記憶を元に戻したのは赤松さんだけではなかったらしい。

百田くんや春川さん。他のメンバーも記憶を思い出したようで、みんなで白銀さんを追いかけた。

そして、図書室まで追いつめることに成功した。
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 19:46:27.73 ID:0pd0FhpCO
怒涛の展開過ぎて笑いが止まらん
85 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/19(金) 19:48:52.70 ID:4yDi6LXt0
白銀「タイム!タイム!」

白銀さんは追い詰められたからなのか降参をした。

百田「お前が何も抵抗しないっていうならこっちからも何もしねぇ」

百田「とにかく、この学園から外に出してくれ!」

白銀「ちょっと待って!みんな勘違いしているよ!私は首謀者なんかじゃないよ!」

春川「はあ?なにその嘘?もっとマシな嘘つきなよ」

白銀「ホント!ホント!私はただ記憶改変ライトで首謀者にされただけなんだよ!」

王馬「へえー。じゃあその証拠がある?」

白銀「もちろん!今ならマザーモノクマに私が声をかけても反応しないはずだから見てみてよ!」

最原「わかった。とりあえず、確かめてみよう」

天海「最原君。油断しちゃダメっすよ」

白銀「いやいやホントなんだって…」




そして、隠し部屋に行きマザーモノクマに白銀さんは声をかけた。

しかし、反応なし。モノクマを作ることはできなかった。

白銀「ね?だから言ったでしょ?」

東条「白銀さんの持ち物をチェックしたけれども、記憶改変ライトのようなものは持ってないわ」

王馬「ってことは本当に抵抗する意思もないんだね」

最原「ってことは今まで真の黒幕とは違う人を僕たちは追い詰めていたのか。」

最原「しかも仲間なのに…………ごめんね白銀さん」

春川「私も…………嘘つきって言ってごめん」

白銀「いいよ、気にしないで…。私だって記憶改変ライトのせいで首謀者の望むような動きをしちゃったんだから」

赤松「でも白銀さんが本当はいい人でよかったよ!」

真宮寺「僕の目に狂いはなかったことに安心したヨ」

真宮寺「彼女の今までの行動が嘘じゃなかったことなんだからネ」

百田「くそ!白銀のことを利用したこのゲームの黒幕は絶対許さねえぞ!」

夢野「それで?その黒幕はどこにいるんじゃ?」
86 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/19(金) 19:52:03.89 ID:4yDi6LXt0

白銀「チームダンガンロンパって組織………どこにいるかわからない。でも外の世界にいるはずだよ!」

茶柱「そうですか。か弱い女子を操るなんてこの転子が成敗します!」

ゴン太「ゴン太だって!紳士は女性を守るものだから!」

アンジー「アンジーも黒幕を見つけるのに協力するよー!」

入間「このオレ様を利用したんだ。ぜってー仕返ししてやるからな。」

白銀「とりあえず、外に出る方法はわかってるけど…」

白銀「あのさ、地味に危険だし外にでて普通に暮らすだけでも…」

白銀「この状況はそこのキーボ君の内臓カメラで見られているわけだし…」

赤松「何言っているの!ここには超高校級が16人もいるんだよ!」

赤松「出来ないことはないって!」

最原「そうだね!それに外にでてやることもあるし」

星「やれやれ…そうだったな」

東条「やっとみんなの依頼……願いが叶うのね」

夢野「ここまで長かったのう…」

キーボ「そうですね」

天海「この世界では全然時間が経ってないっすけどね」

最原「よし!それじゃあ外に向けて出発だ!」
87 : ◆14iW9oDzjQ [saga]:2018/01/19(金) 19:54:58.88 ID:4yDi6LXt0

こうして僕たちは夢にまで見た学園脱出を成功させ、友達になったのだ。

しかも、そこにキーボ君がいるのだ。

色々な世界線でキーボ君の犠牲があったことでこの世界の僕たちがいるのだ。

ただ、僕達のような人たちをなくすためにもチームダンガンロンパを止めないといけない。

僕はキーボ君(本人)と共にこれからも歩いていくだろう。


ありがとう他の世界のキーボ君。さよならキーボ粉。君達の事は一生忘れないよ。

最原「これからもよろしくね!キーボ君!」






『2.諦める』ルート

おわり


隠蔽シリーズ   完結
88 : ◆14iW9oDzjQ [saga]:2018/01/19(金) 19:57:13.26 ID:4yDi6LXt0

これで隠蔽シリーズは完結です。
ダンガンロンパシリーズも最後は超展開だし、最後は超展開にしましたが不満があったらごめんなさい。
いままでのシリーズを読んでくれた人、今回の話を読んでくれた人に感謝します。

またssを書くことがあったらよろしくお願いします。
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 20:13:59.69 ID:0pd0FhpCO

楽しませてもらいました
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 20:16:21.16 ID:b78rBRvIo
とうとうキーボ粉ss終わったか
毎回笑わせてもらったよー
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 20:34:48.98 ID:DMrAA/hgo

最終回に相応しい面白さだった
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 20:51:58.75 ID:mpEWV+gDO
キーボ粉よ永遠なれ
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 21:28:10.33 ID:M9xajgMGO

一番好きなのはキーボールかな
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 22:15:13.79 ID:+18Hx1+qo
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 23:34:03.84 ID:2r/om0Rw0
車で追いかけるシーンで変な声が出たわww
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/20(土) 00:07:49.42 ID:a48tX+MzO
そういや天海って自動車嫌いなはずじゃ・・・
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/20(土) 20:03:30.55 ID:yGrPhgFE0
ブレインドライブで草生えた
98 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2018/01/20(土) 20:16:47.65 ID:7Mhqrm720
>>96
把握していませんでしたが、確かにその通りでした。車に乗りたがるのに違和感ありますね。
天海が運転したい理由は車を破壊するためで、わざと目に付いた硬い物にぶつかろうとした
みたいな脳内変換を自由にしてください。
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/20(土) 21:21:38.31 ID:h699x3bA0
面白かった
まさかキーボ含めて全員生存するとは…!
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/25(木) 06:21:08.61 ID:6lcT1VWy0
あげ
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