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【モバマス安価】凛「いい加減決着をつけようよ」 まゆ「望むところです」

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198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/24(水) 00:31:03.85 ID:1Uuxx+Gu0
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/24(水) 00:31:12.34 ID:A0KHelXWO
やち天
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/24(水) 00:32:07.56 ID:KMOY1Cmyo
ユッキ厳しいなオイw
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/24(水) 00:33:29.07 ID:kNH5M1uZO
ユッキなら一夜漬けに高評価は出せまい
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/24(水) 00:47:24.53 ID:1k8EY3qF0

杏の評価:凛78点 まゆ42点

瑞樹の評価:凛38点 まゆ85点

友紀の評価:凛25点 まゆ34点


未央「おお!? 杏さんは凛さんを高評価、まゆさんを低評価」

未央「瑞樹さんはその真逆です! 一方友紀さんは」

未央「2人とも低評価をつけました! これはどういうことなのか!」

未央「早速話を伺ってみましょう。まずは杏さん」

未央「凛さんに高評価をつけましたが?」スッ

杏「ずっとプロデューサー押しで攻めたのがよかったね」

杏「ただ似てるだけじゃなく面白かったからさ。杏のツボかも」フフ

未央「その点で言うと、まゆさんのモノマネも面白かったように見えますけど」

杏「んー、まあよかったんだけどね。凛ちゃんはシンデレラガールズで一緒に過ごしてきた仲だから」

杏「まゆちゃんよりは知ってるっていうか。もう少し踏み込んで欲しかった」

杏「1日でここまでやったっていうのはすごいけど、それを審査基準に入れていいのかも悩んだんだ」

未央「結局入れなかったと」

杏「うん、ごめんね」

まゆ「いえ、いいんですよ。むしろ真剣に評価していただいて嬉しいです」ニコッ
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/24(水) 01:08:05.81 ID:1k8EY3qF0
未央「杏さん、ありがとうございます!」

未央「続いて瑞樹さん! この評価の理由は?」スッ

瑞樹「私も面白さの差かしら。もちろんどっちも楽しめたんだけど」

瑞樹「凛ちゃんの嗅覚シリーズ、あれずっと見れるわ」クスクス

まゆ「嬉しいです!」

未央「ほうほう、ここまでの話を聞くと」

未央「個人の笑いのツボで評価が別れたようですね」

未央「しかし、友紀さんはどちらも低評価です! 何故でしょう?」スッ

友紀「……」

未央「友紀さん?」

友紀「あ、あのね……弁解させて欲しいんだけど」

友紀「あたし、練習時間が1日っての聞いてなくてさ」

未央「ええ!?」

友紀「さっき未央ちゃんの言葉で初めて知って」

友紀「頭が混乱して……結局そのまま出しちゃったんだ」

凛「私が伝え忘れてたんだね……ごめん」ペコリ

友紀「いいんだよ! 私が聞き逃してただけかもしれないし!」

友紀「1日でこれなら、2人にそれぞれ+50はあげたよ?」
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/24(水) 01:23:53.13 ID:1k8EY3qF0
まゆ「それを聞いて安心しました」ホッ

未央「なんということでしょう! 思わぬアクシデント? に見舞われましたが」

未央「申し訳ありません……! 審査はこのまま進めさせていただきます!」

未央「第一回戦での評価は、凛さんが141点。まゆさんが161点」

未央「まゆさんが僅かにリードしています! ちなみに、この対決の最終結果は」

未央「一回戦、二回戦、三回戦の点数を合計して、より大きかった方の勝利となります!」

未央「その第二回戦を、休憩を挟んでから行いますのでよろしくお願いします!」

(休憩後)

未央「あーあー、マイクテス」トントン

未央「休憩が終わり、今から第二回戦を始めたいと思います!」

杏(何であんなに元気なんだろ)

未央「テーマは『アイドルのあいつ』! アイドルとして頑張っている相手のモノマネをしてもらいますよ!」

未央「さっきは凛さんが先攻だったので、次はまゆさんから始めます! どうぞー!」

スタスタ

まゆ「え? 嘘、またここでモノマネやるの?」

まゆ「仕事でもないのに……分かったよ、やればいいんでしょ」ハァ

瑞樹「入り込んでるわね」

友紀「アイドルとしての凛ちゃんかー、楽しみ」ワクワク
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/24(水) 01:38:47.90 ID:1k8EY3qF0
まゆ「んーと、まずは握手会の私」

まゆ「ありがとうございます」ギュッ

まゆ「へー、そんな遠いところからわざわざ? すごく嬉しいです、ありがとうございます」ギュッ

まゆ「……ふふ、可愛いお客さんだね。そっか、私の曲聴いてくれてるんだ」

まゆ「ありがとう。頑張るよ」ニコッ

杏「今のは小さい女の子だね」

友紀「握手する姿が想像できるね」ホッコリ

まゆ「!!」

瑞樹「あら? すごい衝撃を受けてるわ」

まゆ「……プロデューサー、何してるの」

杏「プロデューサーが一般客に紛れて来たパターンか」

友紀「そんなパターンあるの!?」

瑞樹「もしもシリーズじゃないかしら」

まゆ「……ありがとうございます」ギュッ

杏「普通に握手した。てっきりそのまま自分の胸に押し当てるかと」

友紀「やりそうだけど……さすがにそんなことしないでしょ」

瑞樹「他のお客さんもいるしね」
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/24(水) 02:03:10.69 ID:1k8EY3qF0
まゆ「次の方、どうぞ」ニコッ

友紀「おお! 我慢した!」

瑞樹「ええ、そうね」

まゆ「……」グリグリ

瑞樹「自分の足をグリグリ踏んで、痛みで欲望を紛らわしながらね」

友紀「そこまでする!?」

瑞樹「プロ意識を優先したのよ。涙ぐましいわ」

まゆ「続きまして、舞台に出演する私」

まゆ「分かってるっ! そんなこと言わなくたって、分かってるよっ!」

瑞樹「これは……去年やったやつね」

友紀「アイドルたちのみで上演した演劇ですねー。懐かしいです」

まゆ「私だって……理解してる。もうあの人は戻ってこないって……」

まゆ「でも、すぐに忘れられるわけないでしょ? あんなに好きだったんだよ?」グスッ

杏「演じてる人を演じてる。これはポイント高いよ」

まゆ「続きまして。もしその舞台中にプロデューサーのパンツが落ちてたら」

友紀「何その設定!?」

瑞樹「いいじゃない、結構こういうの好きよ」
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/24(水) 02:04:17.89 ID:1k8EY3qF0
途中ですがここまでにします
続きはまた明日に
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/24(水) 05:24:05.73 ID:KMOY1Cmyo

このモノマネのシーンをPに見られたらまゆと凛は…
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/24(水) 08:06:56.19 ID:6JucqvBAO
よく普段我慢出来てるな……
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/24(水) 22:34:37.58 ID:1k8EY3qF0
まゆ「ううっ……ぐすっ……」

まゆ「……!」

友紀「気づいた」

杏「床に落ちてるよ。どうする」

まゆ「……うわぁぁぁんっ、うっ、うっ!」

まゆ「ふぇっ、んぐっ……うぅぅっ……!」バタンッ

杏「大泣きして床に崩れ落ちたね」

まゆ「ぐすんっ、ふぇぇぇぇんっ」コソコソ

杏「あっ、今! 今服の中に忍ばせたよ!」

瑞樹「自然といえば自然ね」

友紀「あんなに大泣きするシーン無かったですけどね……」

まゆ「ごめん……感情的になっちゃったね……」スッ

まゆ「もう落ち着いたから……ハンカチ? ありがとう」ニコッ

まゆ「続きまして」

友紀「切り替えはやっ」

(3分経過)
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/24(水) 23:02:39.43 ID:1k8EY3qF0
まゆ「終わりだよ」

未央「はいありがとうございまーす!」

パチパチパチ

未央「迫真の演技でしたねー! 演技してる凛さんにそっくりでした!」

未央「次の凛さんはこれを越えてくるのか!? 見ていただきましょう、どうぞー!」

スタスタ

凛「みなさんこんにちは♡ 今からアイドルのまゆを再現します♪」

凛「最初は、料理番組の生放送に呼ばれた時」

凛「事あるごとに呟いて騒ぎを起こしてしまったまゆ」

杏「あー……」

瑞樹「あの時ね」

凛「では今から、まゆ特製ペペロンチーノを作っていきます♪」

凛「あらかじめ沸かしておいたお湯大さじ2杯と」

凛「固形のコンソメ1/2を合わせて、溶かしておきます」

凛「……私はプロデューサーさんへの愛も入れるんですけどね……」ボソッ

友紀「聞き取れないくらい小さな声だ」

凛「ベーコンとほうれん草を炒めます」サッサッ

凛「これを食べて喜んでくれるプロデューサーさんの笑顔を頭に思い浮かべながら」ボソッ

瑞樹「とてつもない早口」

杏「ダメだ、耳を澄ませても無理」
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/24(水) 23:26:30.70 ID:1k8EY3qF0
凛「最後に半熟卵を乗せて、完成です♡」

凛「プロデューサーさんに食べさせてあげたい」ボソッ

杏「口もほとんど動いてなくて腹話術状態なんだよねー」

友紀「ネットでは幽霊の声だとかスタッフの声が紛れたとか騒がれたっけ」

瑞樹「結局謎のまま騒ぎが収まって……内容を知ってるのは346のアイドルたちだけよね」

凛「……初の料理番組で……普段やってることが抑えきれなくて……ごめんなさい……」シュン

杏「反省してる姿も似てる」

凛「続きまして、サイン会でのまゆ」

凛「お名前聞いてもいいですか? ……はい、○○さんですね♪」キュッキュッ

凛「応援ありがとうございます」ニコッ

凛「△△さんですか、素敵なお名前ですね♪」キュッキュッ

凛「ありがとうございます」ニコッ

瑞樹「サインまで似せてきてるわ、すごい」

杏「やるね凛ちゃん」

凛「!!」

友紀「衝撃を受けてるよ。このパターンは……」
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/24(水) 23:45:06.41 ID:1k8EY3qF0
凛「プロ……じゃなくて□□さんですね」キュッキュッキュッキュッ

瑞樹「プロデューサーがやって来たみたい」

友紀「名前聞かずにすごい書き込んでるよ」

杏「まあ私たち知ってるし」

凛「はい、どうぞ」スッ

杏「他の人にサインする時間と同じだ」

友紀「わぁ……ハートマークとかアイラブユーとか……」

杏「自分を抑えきれなかったか」

凛「続きまして」

(3分経過)

凛「ありがとうございました」ペコリ

パチパチパチ

未央「サインまで似せてくるとは驚きでしたね!」

未央「二回戦もレベルの高いものでした! 審査員の方は審査をお願いします!」

未央「その間に、熱い勝負を行ったお二人に話を伺いますね!」

スタスタ

まゆ「あの騒ぎを掘り返されるとは思いませんでした……」

凛「私はあんな風に泣かず、もっと上手く忍ばせられるよ」

未央「まあまあ落ち着いてください。お二人とも素晴らしかったですよ!」

未央「一回戦と比べて、手応えはどうです?」スッ

まゆ「自信はないですね」

凛「私は上手くできたのとやっちゃったのがあったから、何とも言えないかな」
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/24(水) 23:51:40.69 ID:1k8EY3qF0
未央「ふむふむ、両者とも不安を隠せない様子ですね……」

未央「ですが! 審査員の方々がどう評価したのかは別です!」

未央「点数がつけ終わったようですね! それでは一斉に、どんっ!」

杏・瑞樹・友紀「……」スッ


↓1、2、3 凛の点数

↓4、5、6 まゆの点数

コンマ二桁 複数安価、連取りありです
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/24(水) 23:52:06.39 ID:1Uuxx+Gu0
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/24(水) 23:57:09.12 ID:63FqhBMwO
悪くないかな
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/24(水) 23:58:05.92 ID:wzU9bOhVo
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 00:00:08.81 ID:Hx8+bQhCo
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 00:00:21.67 ID:KO2RVp8/o
ままままゆ
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 00:00:38.61 ID:D4xsfP2/0
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 00:00:49.86 ID:Sfwr4yEDO
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 00:01:50.90 ID:KO2RVp8/o
まゆつよい(確信)
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/25(木) 00:27:21.76 ID:fV9AeLPY0

杏の評価:凛39点 まゆ81点

瑞樹の評価:凛12点 まゆ67点

友紀の評価:凛92 まゆ61点


未央「ほう、これは……まゆさんの点数が平均して高いですね」

未央「凛さんは友紀さんがかなりの高評価。しかし杏さん瑞樹さんからは厳しい評価です」

未央「杏さんから話を聞いていきます! 何故この点数を?」スッ

杏「凛ちゃんはねー、さっきのはよかったんだけど」

杏「クオリティが落ちちゃってるかなぁ。面白さももう一つ」

杏「まゆちゃんはこっちの方が練習してる感があってよかったよ」

未央「なるほど! 見るとこ見てますね」

未央「瑞樹さんはどうですか?」スッ

瑞樹「杏ちゃんのコメントと同じになっちゃうんだけど」

瑞樹「さっきより質が今ひとつで、どうしても物足りなかったわね」

瑞樹「頑張ってるのはとても伝わってくるんだけど……厳しく評価させてもらいました」

凛「くっ……精進します……」
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 00:39:37.00 ID:OAoYZdO2O
面白さ求めてて笑う
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/25(木) 00:53:15.08 ID:fV9AeLPY0
瑞樹「まゆちゃんは、何ていうのかしら。誇張が面白くて良かったんだけど」

瑞樹「凛ちゃんのアイドルとしてのテンションを、もっと意識して欲しかったかな」

瑞樹「演劇でも、もっとクールな感じだったでしょ?」

まゆ「そうですね……その通りです」

瑞樹「普段の凛ちゃんならまた高評価をつけたんだけど、これはアイドルの凛ちゃんだから」

瑞樹「できればあそこはやり過ぎず、控えめにして欲しかったな」

未央「うーん、さすがは瑞樹さん! 冷静に判断してますね!」

未央「最後に友紀さん! 今度はご自分の思うままの点数をつけたんですよね」スッ

友紀「ちゃんとつけさしてもらったよ! 他の2人はこう言ってるけど」

友紀「あたしは良かったと思うよ? 1日でこれなら充分すぎるよ!」

友紀「まゆちゃんも同じ理由なんだけど……点数の開きは、面白さの差かなぁ?」

未央「笑いのツボということでしょうか? ありがとうございます!」

未央「第一回戦、第二回戦の点数を合計すると、凛さんが284点!」

未央「まゆさんが370点! 大きく差をつけています!」

未央「このまままゆさんが逃げ切るのか、凛さんが逆転するのか」

未央「対決は最終決戦へ移ります!!」
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/25(木) 01:14:18.16 ID:fV9AeLPY0

(休憩後)

未央「とうとう第三回戦までやってきました! 内容はなんと、ソロステージモノマネ!」

未央「相手のソロステージ、すなわちダンスや歌を全て完璧にモノマネしなければいけないという」

未央「超難関! とんでもないことなのです!」

未央「先攻は凛さん! 後攻はまゆさんとなっております! 楽しみですね杏さん!」スッ

杏「そうだね。杏ならアメもらってもやりたくない対決だけど」

未央「10連休ならどうです?」

杏「……」

友紀(迷うんだ)

杏「それは置いといて、この対決は今までより『似てるか似てないか』で判断されると思うからキツいよね」

瑞樹「面白さじゃ誤魔化せない、まさしく真剣勝負ね」

未央「真剣勝負! 燃えてきますね!」

未央「お? どうやら準備オッケーとのことですので」

未央「いよいよ始まりますよ! まずは凛さん扮する佐久間まゆさんのソロステージ!」

未央「どうぞー!!」
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/25(木) 01:33:13.19 ID:fV9AeLPY0

〜♪ 〜♪

凛「♪」キュッキュッ

杏(ピンクの衣装だ、当たり前だけど)

瑞樹(なりきってるわね)

友紀(可愛いー)

凛「〜♪ 〜♪」

杏(ふむ……)

瑞樹(歌い方もまゆちゃんみたいでいいわね)

友紀(めっちゃ可愛いー)

――――

凛「〜♪ 〜♪」

友紀(肝心なサビだ)

凛「〜♪ 〜♪」

杏(んー……)

瑞樹(なるほどね)

――――

〜♪ 〜♪

凛「♪」キュッキュッ


キュッ


パチパチパチパチ


未央「渋谷凛さんで、佐久間まゆさんのモノマネ『エヴリデイドリーム』でした!」

未央「お話を伺いましょう! 凛さんどうぞこちらへ!」
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/25(木) 01:47:46.57 ID:fV9AeLPY0
凛「ありがとうございました」フゥ

未央「とても可愛らしくて良かったですよー! やりきったご感想は?」スッ

凛「言っちゃうと、練習時間をせめて1週間に伸ばせばよかったかなって……」

凛「ミスも多くて納得してないし、無謀だったね。反省してるよ」

未央「ご自分でも厳しい評価ですね。アイドルとしての顔が出てしまっています!」

凛「でも1日でできるところまではやったから」

凛「審査員の人がどんな評価をしても受け入れるつもりだよ」

未央「非常に謙虚ですね! ありがとうございました!」

瑞樹(プロデューサーをかけた勝負だってこと忘れてるわね)フフ

未央「次の用意もできたみたいですね! まゆさん扮する渋谷凛さんのソロステージです!」

未央「どうぞー!!」
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/25(木) 02:01:39.93 ID:fV9AeLPY0

まゆ「〜♪ 〜♪」

まゆ「〜♪ 〜♪」

キュッキュッ キュッキュッ

瑞樹(歌い出しいいじゃない)

まゆ「〜♪ 〜♪」

友紀(……)

杏(……)

――――

まゆ「〜♪ 〜♪」キュッキュッ

まゆ「〜♪ 〜♪」キュッキュッ

瑞樹(……)

杏(一杯一杯だね)

友紀(形はできてるんだよね……すごい)

――――

〜♪ 〜♪

まゆ「♪」キュッキュッ


キュッ


パチパチパチパチ


未央「佐久間まゆさんで、渋谷凛さんのモノマネ『Never say never』でしたー!」

未央「まゆさんどうぞこちらへ! ここで審査に入りますので凛さんも一緒にお願いします!」
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 02:03:17.19 ID:fV9AeLPY0
また途中ですが、ここまでにします
続きは明日始めます
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/25(木) 22:13:39.93 ID:fV9AeLPY0
未央「まずはまゆさん! ステージを終えてどうでしたか?」スッ

まゆ「精一杯頑張りましたっ」

未央「おや、凛さんとは打って変わってすっきりした顔ですね。自信のほどは?」

まゆ「自信は無いです……ミスもありましたし」

まゆ「だけど、せめて生き生きとしながら披露することを心がけました」

未央「ほー、確かにとても楽しそうでしたね! 評価する上でも重要視されると思いますよー!」

未央「さてさて! これで対決は終了し、あとは審査員の方の評価を待つのみとなりました!」

未央「この評価で凛さん、まゆさんの命運が別れます!」

凛・まゆ「……」ドキドキ

未央「はい、どうやらたった今点数が決まったようですね」

未央「司会の私も緊張しております! 果たして勝利の美酒を飲むのは」

未央「凛さんか! まゆさんか! 審査員の皆さん!」

未央「ボードを見せてください!!」

杏・瑞樹・友紀「……」スッ


↓1、2、3 凛の点数

↓4、5、6 まゆの点数

コンマ二桁 複数安価、連取りありです
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 22:14:39.82 ID:l9K+iNUO0
a
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 22:15:50.47 ID:Hx8+bQhCo
ふーん
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 22:18:16.06 ID:irX+00Mio
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 22:19:36.21 ID:Hx8+bQhCo
悪くないかな
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 22:23:08.35 ID:lNk+g7St0
どや
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 22:30:12.50 ID:XEPFZm6ko
へーい
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 22:30:30.82 ID:teZc3ut9O
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/25(木) 22:44:22.40 ID:fV9AeLPY0

杏の評価:凛82点 まゆ21点

瑞樹の評価:凛47点 まゆ35点

友紀の評価:凛6点 まゆ50点


未央「出ました! 凛さんの点数は82点、47点、6点!」

未央「まゆさんの点数は21点、35点、50点!」

未央「合計すると凛さんが135点! まゆさんが106点!」

未央「さらに今までの点数も合計した最終結果は……!」


未央「凛さん419点! まゆさん476点!」

未央「まゆさんが50点ほどの差をつけて勝利です!!」

まゆ「や、やった……」

まゆ「やりましたっ!」グッ

凛「これは……かなり悔しいよ……!」グヌヌ

未央「おめでとうございますまゆさん! 今のお気持ちは!?」スッ

まゆ「これ以上ないくらい嬉しいです! 頑張って練習した甲斐がありました!」ニコニコ

未央「うんうん! 表情からも喜びが伝わってきますね!」
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/25(木) 23:02:57.61 ID:fV9AeLPY0
未央「凛さんっ、負けてはしまいましたけど、とても素晴らしいパフォーマンスでした!」スッ

凛「ありがとう……。まゆの底力にやられたって感じだね」

凛「本当に悔しい。プロデューサーの正妻に王手がかかってるのに」

瑞樹(思い出したわね)

未央「お二人のコメントを頂いたところで、審査員の方にもお話を伺いましょう!」

未央「杏さん、どうでしたか?」

杏「再現度で言えば凛ちゃんのが良かったし、丁寧に踊ってたから82点をつけたよ」

杏「まゆちゃんは、本人も言ってたけどミスが目立っちゃったね。第一回戦と第二回戦に力を入れてたのかな」

杏「何にせよ最終的な勝ちはもぎ取ったんだから凄いよ。おめでとう」

まゆ「ありがとうございます」ペコリ

未央「杏さんのコメントでした! 続いて瑞樹さん!」スッ

瑞樹「凛ちゃんもまゆちゃんも形にはなってたけど」

瑞樹「完成度が目についちゃってね……厳しい評価にしたわ」

瑞樹「でも1日でここまでできちゃうんなら、1週間や1ヶ月の練習期間を設けたら」

瑞樹「どれだけモノマネできちゃうのか気になるわね♪」

凛「個人的に練習して見せに行きます」

凛「瑞樹さんのモノマネで」

まゆ「私も」

瑞樹「それは……見たいような恥ずかしいような……」
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/25(木) 23:23:55.99 ID:fV9AeLPY0
未央「瑞樹さん、ありがとうございました!」

未央「そして最後は友紀さんです! 凛さんの評価が一桁ですね?」スッ

友紀「んー、厳しくし過ぎちゃったかも……」

友紀「凛ちゃんは、1日とは思えないほどよくやれてたんだけど」

友紀「こなしてる感が拭えなくってさ」

未央「と言いますと?」

友紀「心の底から表現できてなかったっていうか」

友紀「楽しんでないっていうのかな? ほら、お客さんを楽しませるには」

友紀「自分も楽しまなきゃいけないって言うでしょ? 笑顔じゃなくなった瞬間もあったし」

凛「むむ……そうだね。歌と踊りの確認に必死で、気が回らなかったかも」

凛「参考になったよ」

友紀「いやそんな!」アタフタ

未央「まゆさんの心から楽しむという意識が、結果に表れたようですね!」

友紀「うん、完成度は凛ちゃんだけど、まゆちゃんのは見ててワクワクしたんだ」

友紀「あたしの評価のポイントは、質より気持ちだね」

未央「感慨深いお言葉、ありがとうございました!」

未央「さあ、勝敗も決しましたし」

未央「私はそろそろ仕事があるので、これにて第一回アイドルマスターシンデレ(ry」

未央「を、終了します! ありがとうございましたー!」


第五回戦 勝者:まゆ

凛 ●●●○○○○ まゆ ●●○○○○○
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 23:26:16.87 ID:Hx8+bQhCo
今さらだが7回勝負の4本先取なら白い○4つでよくね?
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/25(木) 23:36:44.62 ID:fV9AeLPY0

――――

凛「なんか、こうして2人で対峙するのが久しぶりに思えるよ」

まゆ「予想以上に大掛かりな勝負でしたからね……」

まゆ「それはともかく、あと1勝すれば凛ちゃんに追いつきますね」

凛「ちょっと焦ってる。1勝くらい余裕と思ってたから」

凛「まゆだって本気なんだよね……しっかりしないと」

まゆ「そのまま楽勝ムードに浸ってくれてれば助かったんですけどねぇ」

まゆ「次の勝負は誰が決めますか?」

凛「まゆでいいよ。さっきは私が決めたから」

まゆ「その優しさが命取りになるかもしれませんよ」フフ

凛「もう油断はしないから」キリッ

まゆ「それでこそ私の恋敵です♪」


↓2 6回目、何で勝負するか
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 23:37:12.96 ID:tmMtZkXEo
シルエット生着替え
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 23:37:14.52 ID:Ax7Uw1gf0
幽霊キャッチチャレンジ(心霊スポットを巡って多くの霊に憑かれた方の勝ち)
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 23:38:22.26 ID:fV9AeLPY0
>>242
言われて気づきました…

指摘ありがとうございます
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/25(木) 23:52:37.84 ID:fV9AeLPY0
凛「ちょっと待って、なんて言った?」

まゆ「心霊スポットを巡って、より多くの霊に憑かれた方の勝ちです」

まゆ「名づけて『幽霊キャッチチャレンジ』」

凛「ポップな名前つけないでよ! ねえ、他の勝負にしない?」

凛「心霊スポットって軽はずみに訪れたらヤバいらしいし」

まゆ「本当に危険な場所にさえ行かなければ大丈夫ですよ。多分」

凛「多分て」

まゆ「それに、心霊特番に出演する際の予行演習にもなりますし」

凛「断るからいいよ……。え、本当にその勝負にするの?」

まゆ「もう決定ですよ。移動手段とか考えなきゃいけませんね」

凛「……」

凛(すごい憂鬱)ズーン
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/26(金) 00:07:52.11 ID:oBCpjjl+0


(当日)


まゆ「今回の勝負を行うにあたって、お手伝いをしてくれることになった方々を紹介します」

凛「だよね! 私たち2人だけじゃ心細いもんね!」

凛(よかった)ホッ

まゆ「まず1人目は、目的地を移動するためのワゴン車を運転してくださる」

まゆ「千川ちひろさんです!」

ちひろ「よろしくお願いします」ペコリ

凛「ちひろさん、ありがとうございます」ペコリ

凛「でも何でこんな事引き受けてくれたんですか?」

ちひろ「まゆちゃんに頼まれたので。お仕事も終わって暇でしたし」

凛「さすがですね。で、いくら握らされたんですか」

ちひろ「お金は絡んでません!!」

まゆ「ちひろさんは厚意で動いてくださったんですよ」

凛「そうなんだ……失礼しました」ペコリ

ちひろ「全くもう! すぐ人を金銭欲の化身みたいに!」プンプン
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/26(金) 00:12:11.65 ID:IzQ64Nb7o
審判役もかな?
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/26(金) 00:22:27.41 ID:qYCiNI5Z0
鬼や悪魔と(一応)同じ位置にいるちひろさんなら幽霊くらい大丈夫そうだな
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/26(金) 00:26:42.66 ID:oBCpjjl+0
まゆ「そして2人目は、私たちに憑いた幽霊の数を確認してくれる」

まゆ「白坂小梅ちゃんです」

小梅「よろしくお願いします……」ペコリ

凛「心強いよ小梅、ありがとう」

小梅「任せて……」グッ

まゆ「以上です。2人とも改めてよろしくお願いします」

凛「え? 終わり?」

まゆ「終わりですよ」

凛「私とまゆに同行してくれるアイドルとかいないの?」

まゆ「いませんよ。そんなことしたら同行してくれたアイドルにも憑いちゃいますし」

凛「そこはチーム戦でいいじゃん! 1人で歩き回るなんて嫌だよ!」

まゆ「でも、今から電話で呼び出して来てくれる人なんて……」

凛「ダメもとでいいからさ、お願い! この通り!」

まゆ「分かりました。幸い時間に余裕を持たせてありますから」ピッピッ


↓2 凛とまゆ2人で行くか or 同行するアイドルを連れて行くか
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/26(金) 00:30:10.10 ID:5SFCyeg+o
無し
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/26(金) 00:30:31.02 ID:GYEkeBKlo
連れていく
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/26(金) 00:38:17.07 ID:oBCpjjl+0
まゆ「もしもし? まゆです。実は……」

ちひろ「いないと思いますよー。凛ちゃんとまゆちゃんの個人的な勝負だと理解した上で」

ちひろ「心霊スポットに一緒に行って幽霊に憑かれて欲しいなんて説明したら」

凛「ですよね……」ハァ

小梅「元気出して……いざとなったら……」

凛「小梅がついて来てくれるの!?」

小梅「友達の幽霊に頼んでみるから……」

凛「やめて! いや、勝負で有利になるか! でもやっぱ無理!」

――――

まゆ「ありがとうございます。それでは」ピッ

凛「どうだった……?」

まゆ「来てくれるらしいですよ、2人」

凛「っし!」グッ

凛「誰が来てくれるの? その心優しい女神の名前を教えて欲しい」


↓1 凛に同行するアイドル

↓2 まゆに同行するアイドル
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/26(金) 00:38:34.70 ID:WgdXkzYu0
森久保
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/26(金) 00:39:20.84 ID:kX+yMYoVo
飛鳥
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/26(金) 00:52:07.59 ID:oBCpjjl+0

――――

乃々「まゆさんに呼ばれて来たんですけど……」スタスタ

飛鳥「とても酔狂な催しを行うと聞いて、自分の心のざわつきを抑えられなかったよ」スタスタ

凛「乃々! 飛鳥!」ギュウッ

乃々「苦じいんでずけど……!」

飛鳥「熱烈な歓迎だね。で、ボクはどっちにつけばいいんだい?」

凛「私と乃々で巡るよ」ギュッ

乃々「放してくださいぃ……くるしい……」

凛「あ、ごめんね……」パッ

飛鳥「すると必然的に、ボクはまゆさんとペアを組むのかな」

まゆ「そうなりますね。よろしくお願いします♪」

飛鳥「こちらこそ」

小梅「これでメンバーは揃ったんだよね……?」

ちひろ「では行きましょうか。車は近くに止めてありますから、移動しましょう」
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/01/26(金) 00:59:08.01 ID:xT3Wh2k3o
まゆはお化けとか幽霊が平気になったのか
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/26(金) 00:59:15.58 ID:abVcef40o
なんてこった……森久保に大量に憑く未来しか見えねえぜ
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/26(金) 01:23:49.47 ID:oBCpjjl+0

――――

凛「ところでさ、2人は何でこの誘いに乗ってくれたの?」

乃々「私は……まゆさんに、参加してくれたら好きなもの買ってあげると説得されて……」

ちひろ(物で釣ったんですね)

飛鳥「それなら、かなり値の張るものを要求しないと釣り合わないだろうね」

乃々「いえ、そんなこと……! ただ、ちょうど今……欲しいけど手の届かない物があって」

乃々「つい欲が出てしまって……」

凛「珍しいね。そんなに欲しいんだ」

乃々「はい……」

小梅「飛鳥ちゃんは……?」

飛鳥「心のざわつきを抑えられなかったから。止めようと思ってもうるさく響くんだよ」

飛鳥「一体これは何なのか……正体を明かすには、直接行って確かめるしかない」

凛「好奇心?」

飛鳥「かもしれないけど、ボクはその答えで納得していないんだ」

ちひろ(飛鳥ちゃんはいつも変わりませんね……)

凛「ふーん……何にしても、ありがたいよ」

凛「まゆもありがとうね。私の要望を聞き入れてくれて」

まゆ「……」
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/26(金) 01:36:03.15 ID:oBCpjjl+0
凛「まゆ?」

まゆ「はい、何ですか?」

凛「だから、私の要望を聞き入れてくれてありがとうって」

まゆ「そんなことですか。いいんですよ」

まゆ「あまりに怖がりすぎて、勝負にならない状況は避けたいですから♪」ニコッ

凛「へ、へぇー……ずいぶん余裕だね。まゆだって…」

凛(あれ? そういえば)

凛(まゆって幽霊とかこういうの、大の苦手じゃなかったっけ)

凛(なのに、わざわざ自分から提案までするなんて)

ちひろ「もうすぐ着きますからねー」

まゆ「とっても楽しみですね♪」

凛(克服した? そんなはずは……)

小梅「みんな……聞いて……」

小梅「今から行く、心霊スポットの説明をするからね……」

乃々「ひぃっ……!?」プルプル

凛「い、いいよしなくても。怖いし」

小梅「ダメだよ……こういうの醍醐味なんだから……」フフ
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/26(金) 01:37:18.51 ID:oBCpjjl+0
ここまでにします
続きはまた明日に
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/26(金) 01:38:54.62 ID:WgdXkzYu0
乙でしたー
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/26(金) 16:52:06.02 ID:5ImvJEK5o
>>259
森久保に大量に憑く未来ちゃを想像したらワロタ
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/26(金) 22:32:33.11 ID:oBCpjjl+0
小梅「そこはね……事故が起きたとか、事件があったとか……」

小梅「それらしい噂はないんだけど……立地や構造に問題があって……」

小梅「悪い気が溜まりやすい廃墟なんだって……」

飛鳥「問題というのは?」

小梅「例えば、水場の位置が悪かったり……玄関と大窓が一本の通路で繋がってたり……」

小梅「とにかく、幽霊が好むような構造らしいよ……」

凛「……」

乃々「わわ私……や、やっぱり車で待機してます……!」

凛「だだダメだよ! ここにいるってことは参加するってことだからね」ギュッ

乃々「じゃあ降りますっ……! 降ろしてください……!」ジタバタ

まゆ「……」

凛(まゆ、やっぱり平気そう。本当に克服したの?)

――――

ちひろ「それでは、私と小梅ちゃんは車内待機してますので」

小梅「まずは一組、ぐるりと回ってきてね……」

凛「私と乃々は後でいいよ、ってか後がいい」

まゆ「しょうがないですねぇ。行きましょうか飛鳥ちゃん」
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/26(金) 22:51:31.34 ID:oBCpjjl+0
飛鳥「え? あ、ああ……そうだね」

まゆ「ふふ、怖いんですか?」

飛鳥「怖いに決まってるだろう。あんな話まで聞かされて」

飛鳥「けど、せっかくここまで来たんだし……未知の世界を彷徨うことにするよ」スタスタ

まゆ「じゃあお先に失礼しますね♪」

スタスタ

乃々「あうぅ……何か視線を感じます……」

小梅「大丈夫……今のところ見かけないし……」

凛「それを聞いて安心したよ」ホッ

グー…

乃々「ひぅ!? いい、今の何ですか! 唸り声がしたんですけど!」

ちひろ「すみません、私のお腹の音です……」カァァ

凛「呑気ですね……」

ちひろ「あはは、お昼は軽めに済ませたので。これが終わったらコンビニに寄りましょうか」

小梅「さんせー……」

――――

267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/26(金) 23:21:37.06 ID:oBCpjjl+0

――――

飛鳥「ゴミが散乱している……マナーが守れない人間が多くいるものだね」

飛鳥「壁は落書きだらけ。ところどころ崩れ落ちている」

飛鳥「各部屋にドアが無いのは、誰かのイタズラか、取り壊されたのか」

飛鳥「うん、心霊スポットと称されるに相応しい不気味さだ」

飛鳥「寒気もするよ。気候によるもののみならいいんだが」

まゆ「……」

飛鳥「まゆさん? さっきから沈黙を貫いているけど」

飛鳥「せめて相槌くらいうって欲しい」

まゆ「え? ごめんなさい、何て言いました?」

飛鳥「……。一つ引っかかっていることがある」

飛鳥「これはまゆさんが、ボクに電話をしてきた時からの疑問なんだ」

飛鳥「聞いた話に寄ると、まゆさんは怖いものが凄く苦手らしいね」

飛鳥「なのにどうしてこんな企画を…」

ポチャン

飛鳥「!?」ビクッ
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/26(金) 23:41:40.13 ID:oBCpjjl+0
飛鳥「今のは……水滴の音……?」

飛鳥「水場が近くにあるのかな。こ、小梅の話だと」

飛鳥「水場の位置が悪いらしいね……ただでさえ、水のあるところは」

飛鳥「この世ならざる者が集まりやすいと……ん?」

まゆ「……」プルプル

飛鳥「……まゆさん」

飛鳥「脚にしがみつかれると動けないよ。放して欲しい」

まゆ「ご、ごめんなさい……」グスッ

飛鳥「泣いてるのかい?」

飛鳥「やっぱり怖いんだね、こういうの」

まゆ「はい……今すぐ逃げ出したいです……」ギュム

飛鳥(すごい密着してくる)

飛鳥「じゃあ何故こんな提案を? プロデューサーをかけた勝負か何なのか知らないけど」

飛鳥「もっと色んな方法があるだろうに」

まゆ「凛ちゃんに見せつけようと思ったんです」

まゆ「私が本気になれば、このくらいのことできるんだって」

まゆ「プロデューサーさんのためなら……弱点なんて克服できるんだって」
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 00:04:20.68 ID:68LBG1Lc0
まゆ「頑張って怖い映画を観て、この日のために特訓もしたんですよ」

まゆ「でも、結果はこの通りです……怖いものは怖いです……」

飛鳥「当然さ。人はそう簡単には変われない」

飛鳥「むしろここに来るまでよく平然とした態度を貫けたよ」

まゆ「恐怖体験をする前の段階ですからね。何とか我慢できました」

ポチャン

飛鳥・まゆ「!!」

飛鳥「どうする? もう戻るかい?」

まゆ「はいっ……あ、いえっ……一応じぇんぶ見てからにしましょうっ」

まゆ「戻るには早しゅぎますし……そ、それに」

まゆ「ゆ、幽霊に……とりちゅいてもらわないと……!」ガタガタ

飛鳥(噛み噛みだ)

飛鳥「こんなこと言うの今更遅いけど、とり憑かせる必要は無かったんじゃないかな」

まゆ「はい……後悔してましゅ……」プルプル

――――

飛鳥「んー……おかしいね。水場が無いよ」

飛鳥「確かこっちの方から聞こえたはずなのに」

飛鳥「それにいつの間にか水音も聞こえなくなってる」

まゆ「そ、それってつまり……」

飛鳥「口には出さないけど、そういうことかもね」
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 00:19:24.10 ID:68LBG1Lc0
まゆ「うう……また泣きそうです……」

飛鳥「気持ちは分かるよ。さあ、あとは引き返すだけだ」

飛鳥「ん?」

まゆ「ど、どうしました?」

飛鳥「妙だな……ここだけドアがついてる」

飛鳥「他は何も無かったのに。何故だと思う?」

まゆ「まゆに聞かないでくださいよぉ……」グスッ

飛鳥「開けてみよう」スッ

まゆ「待ってくださいっ! 嫌ですやめましょう、帰りましょう!」グイッ

飛鳥「気になるじゃないか。まゆさんはここで待っていて…」

まゆ「飛鳥ちゃん、お願いだからぁ……ふぇぇ……」ポロポロ

飛鳥「わ、理解ったよ。戻ろう」

飛鳥(仕方ないな。凛さんに頼んでみよう)

――――

まゆ・飛鳥「……」スタスタ

ちひろ「あ、戻ってきましたね」

小梅「おつかれさま……」

飛鳥「それ労いの言葉だよね?」
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 00:30:05.66 ID:68LBG1Lc0
凛「どうだったまゆ?」

まゆ「うふ、そこそこでした♪」

乃々「余裕がありふれてるんですけど……そんけいのまなざしです……」

飛鳥「……」

まゆ(飛鳥ちゃん。中でのことは秘密に……)ヒソヒソ

飛鳥(理解っているさ。気を楽にしてくれ)ヒソヒソ

まゆ(ありがとうございます……!)ヒソヒソ

凛「くっ、私たちも負けてらんないね乃々」

乃々「はう……ち、ちょっとお腹が痛くなってきました……」

乃々「私はここでりたいあします……凛さん、1人でがんば…」

凛「気を引き締めていくよ」ガシッ

乃々「むーりぃー! むりですむりくぼですぅー!」ズザザザ

イヤー! タスケテー!

飛鳥(あ、しまった。ドアのことを言うの忘れていた……まあいいか)

まゆ「あの、小梅ちゃん?」

まゆ「まゆたちに……幽霊、憑いてますか?」
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 00:46:40.36 ID:68LBG1Lc0
小梅「全部巡ったら教えるよ……」

飛鳥「気になるな」

ちひろ「まあまあ、最後のお楽しみってことで」

まゆ(ちっとも楽しみじゃないです……!)

――――

凛「ふ、ふーん……雰囲気あるね……」ガタガタ

乃々「怖すぎるんですけど……どうして私がこんな目に……」プルプル

凛「好きなもの買ってもらえるからでしょ」

乃々「そうでした……そのことだけを考えます」

乃々「絵本……マンガ……世界ポエム大全……」

凛(口に出ちゃってるし)


ガタッ


凛・乃々「!?!?」ビクッ

乃々「あわわわわ何ですか今の!」

凛「おおお落ち着いて、きき気のせいだよ」

乃々「戻ります! もりくぼの現界はとっくに越えてます!」スタタタッ

凛「あ! ちょっ……!」ガシッ

乃々「放してください! こんなところにいたら…」

凛「静かにして。寄ってくるよ」
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/27(土) 00:57:33.71 ID:zEqGt8ynO
森久保…お前…消えるのか……?
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 01:00:35.78 ID:68LBG1Lc0
乃々「!」ピクッ

乃々「よ、寄ってくるって……何が……?」

凛「お化け」

乃々「ひっ」

凛「ね? だから静かにしよう。そして奥へ進もう」

乃々「……っ!? ……っ!!」ブンブンブンブン

―――――

乃々(うぅ……結局こんなところまで来てしまいました……)

凛「ねえ乃々、ここだけドアついてるよ」

凛「まゆたちも入ったみたいだね。開けたら閉めろって教わらなかったのかな」ヤレヤレ

乃々「いやです」

凛「は?」

乃々「入ってみようと言い出すことを予想してあらかじめ断っておきました」

凛「入ってみよう」グイグイ

乃々「強引なんですけどぉ……!」ズザザ

凛「……目立った物はないね」

凛「他と変わらないコンクリートの一室。あるのは割れた窓と」

凛「床に散らばるガラスとコンクリートの破片」
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 01:12:06.14 ID:68LBG1Lc0
凛「何か違和感があるんだけどな」ウーン

乃々「凛さん、もういいですから……はやく帰りましょう……」

凛「……あ」

凛「そっか、分かった」

乃々「え」

凛「見て? 他の部屋には壁に落書きがしてあったけど」

凛「ここには無いんだよ。ここだけ」

乃々「な、なんでですか」

凛「さあ」

乃々「……とっても怖いんですけど……」

凛「だね。帰ろうか」


カタンッ


凛・乃々「!!」

凛「何今の音?」

乃々「ぴゃあぁぁぁぁぁぁぁ」スタタタッ

凛「乃々!? ちょっと待ってよ!」
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 01:20:38.75 ID:68LBG1Lc0
凛「置いてきぼりにするなんて……怖いのは分かるけどさ」

凛「私だって怖いんだから…」


パチッ


凛「!!」ビクッ


パチンッ


凛「」

――――

ちひろ「乃々ちゃんの叫び声が聞こえましたね」

まゆ「あれは大丈夫なんですか……?」

小梅「うるさくしちゃダメだよ……迷惑がかかるから……」

飛鳥「幽霊からすれば立派な騒音被害だな」

スタタタタッ

乃々「ひぃ……ひぃ……む、むりっ」

乃々「むりです……もう……!」

まゆ「あれ? 凛ちゃんは?」
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 01:36:49.27 ID:68LBG1Lc0

スタタタタッ

凛「ぜぇ……ぜぇ……!」

飛鳥「遅れてやって来たね」

凛「らら、ラップ音がした! ラップ音が!」

小梅「へいっ、よー、ちぇけらっ」

凛「ベタなボケはいいよ!」

ちひろ「とりあえず落ち着いてください。無事に戻ってきたんですし」

ちひろ「次のポイントに向かいながら話せばいいですよ。ね?」

乃々「まだ行かなきゃならないんですね……」

小梅「予定ではあと2箇所だよ……」

飛鳥「一つ一つに使う体力を考えたら、遠い道のりだね」

――――

ちひろ「肉まんの人ー」スッ

小梅「あ、私です……ありがとうございます……」

凛「それで、乃々が帰っちゃった後、その部屋からパチンって」

飛鳥「いかにもラップ音にありそうな音だね」

乃々「というか、そのものでは……」

まゆ「からあげクンは誰ですか?」

乃々「私です……ありがとうございます……」
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 01:53:22.49 ID:68LBG1Lc0
乃々「こ、小梅さん……その……」

乃々「……ゆ、幽霊は……憑いてるんですか……?」

凛「急だね」

飛鳥「全て終わったら明かしてくれるらしいよ」

乃々「そうですか……」

凛「それがいいね。今何人憑いてるのか知った状態で過ごしたくないし」

まゆ「憑いてないかもしれませんしね」

小梅「……」ジー

小梅(……凛さんは↓1人……乃々ちゃんは↓2人……)

小梅(まゆさんが↓3人で……飛鳥ちゃんは↓4人か……)

小梅(みんな興味本位でついてきたみたいだね……騒がしくしてごめんね……)


現段階で憑いている幽霊の数

↓1 凛

↓2 乃々

↓3 まゆ

↓4 飛鳥

コンマ一桁 0はそのまま0
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/27(土) 01:55:55.72 ID:68LBG1Lc0
ここまでにします
安価は↓1で
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/27(土) 02:03:41.80 ID:mQDDPAb1O
俺の身体をみんなに貸すぞ
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/27(土) 02:07:18.78 ID:7+b5s1amO
みんな(0人)
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/27(土) 02:07:18.83 ID:H9NULbbto
むーりー
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/27(土) 02:52:55.54 ID:zEqGt8ynO
イッチのも含むのかしら?まぁ一応踏んどこ
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/27(土) 05:25:03.01 ID:ZAVlvXNXo
すごい高レベルの戦いだ……
小梅ちゃんの目がキラキラしてそう
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/27(土) 07:55:08.66 ID:68LBG1Lc0
>>283 含まれません、書き方がよくなかったですね…

>>280から>>283までの4つで進めていきます
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/27(土) 15:14:27.14 ID:mQDDPAb1O
もりくぼ大人気だな
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/27(土) 15:52:41.39 ID:4VrDDuUfo
どんな人が憑いてるかの安価もあるのかな
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/27(土) 22:04:00.29 ID:68LBG1Lc0
>>287 この勝負の最後の方に出す予定です
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 22:14:21.56 ID:68LBG1Lc0

凛:0人 乃々:8人 まゆ:3人 飛鳥:4人


小梅(凛さんが0なのは……乃々ちゃんが目立ったからかな……)

ちひろ「そろそろ出発しましょうか」

飛鳥「小梅、次はどんな噂のある場所なんだい?」

小梅「廃病院だよ……やっぱり元病院だったから、霊的な噂も耐えないんだ……」

小梅「病室で白い人影を見たり……手術室の中から声がしたり……」

凛「ガチなやつじゃん!」

乃々「話しを聞くだけでもこわいですぅ……」ガタガタ

まゆ(はぁ……タイムマシンがあるなら、過去に戻って違う勝負に変更させたい……)

――――

凛・乃々・まゆ・飛鳥「」

ちひろ「うわぁ、外観からして出そうな感じですね」

小梅「れっつごー……」

乃々「むりむりむりぃぃぃ……!」ブンブンブン

飛鳥「ボクもたじろいでしまうよ。別のスポットに変更はできないのかい」

小梅「時間かかっちゃうし……それに、せっかく来たのに……」
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/27(土) 22:17:18.45 ID:zbSLQVng0
どこかのお化け屋敷でもあったけど廃病院はガチで怖そう
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 22:30:57.41 ID:68LBG1Lc0
凛「小梅の言うとおりだよ。覚悟を決めるしかないね」

凛「まゆ、飛鳥、先攻だけど頑張れ」ポンッ

まゆ「へ?」

飛鳥「凛さん、ボクたちがさっき1番に乗り込んでいったのは覚えているよね」

凛「……」

まゆ「そ、そうですよ。順番は守ってください」

凛「先攻後攻を入れ替えるなんて一言も言ってないでしょ」シレッ

まゆ「なっ!?」

ちひろ「ストップです。言い合うくらいなら、公平にジャンケンで決めましょう」

――――

凛「……」

乃々「あわわわ……」

小梅「先陣を切るのは凛さんチーム……ふぁいとー……」

まゆ「気をつけてください」ヒラヒラ

乃々「うっ……いきなり目眩がしてきました……まともに歩けません……」フラフラ

乃々「もりくぼはここまでのようです……凛さん、あとはお任せ…」

凛「行くよ」ガシッ

乃々「ひぃぃぃ! いやぁぁぁ!」ズザザザ
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 22:50:35.66 ID:68LBG1Lc0
ちひろ「乃々ちゃん、あんなに声を出したら目立っちゃうのに」

飛鳥「中に入ればそのうち収まるんじゃないかな」

まゆ「……」

飛鳥(まゆさんの口数も減ってきたね)

小梅(わー、窓からいっぱいこっちを見てる)ヒラヒラ

――――

凛「小梅が言うには、部屋には入らず通路を歩くだけでいいってさ」

乃々「そうですか……安心しました……」

凛「それでもそこそこ時間かかるけどね」

乃々「どうせさっきの場所とそんなに変わりませんよ……」

乃々「きびきび歩いて、さっさと終わらせてしまいましょう……」

凛「あれ、なんか強気じゃない? 開き直ったの?」

乃々「ええ……わめいたところで、どうせ凛さんに引きずられて……」

乃々「むりやり歩かせられますし……気持ちを切り替えました……」

凛「私が酷い奴みたいな言い方はやめてよ」フフ

乃々(間違いなくひどい人ですけど)

乃々「あと……いざとなったら奥の手を使うので……」

凛「何それ?」
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 23:07:02.84 ID:68LBG1Lc0
乃々「名づけて『もりくぼ・しゃっとあうと』……」

乃々「これは……意識を手放すことにより、目の前の現実から一時的に逃げることができる必殺技です……」

凛「ただの気絶じゃん! 一時的なら意味ないし!」

凛「目覚めたらまた現実とご対面だよ? どうするの? 幽霊に囲まれるよ?」

乃々「はい……ですからこれは、信頼できる『ぱーとなー』がいなければ使用できません……」

乃々「その『ぱーとなー』に出入り口まで運んでもらえれば」

凛「私におんぶしてくれって言ってるんだね……」

凛「分かったよ、そもそも乃々は手伝ってくれてるんだしね。そうなったら任せて」

乃々「お願いします……」

――――

凛「1階はこんなもんかな。うわ、階段も怖いね」

乃々「怖いってれべるではないです……最恐です……」プルプル

凛「お互いに手を繋いで歩こう。絶対に離さずに」ギュッ

乃々「ありがとうございます……」ギュウッ

凛(手汗がすごい)
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 23:23:10.16 ID:68LBG1Lc0
乃々「ひぃっ……こ、ここが2階……」

凛「手術室があるのって2階だったよね?」

乃々「……行くんですか……」

凛「来たからには行くしかないよ。中には入らないしさ」

――――

凛・乃々「……」ゴクリ

凛「ここから声が聞こえるんだよね」

乃々「や、やめてくださいぃ……!」

凛「ごめんごめん。特に変な感じはないし、行こうか」スタスタ


『……イ……イ……』


乃々「!?」ビクッ

凛「どうしたの乃々」

乃々「……いえ、何でもないです」

凛「怖いから言ってよ」

乃々「本当に何でもないです……3階に行きましょう……」

凛「?」
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 23:36:39.06 ID:68LBG1Lc0

――――

凛「3階、4階を見て、最後が5階」

凛「これで終わりだよ乃々。下に戻ろう」

乃々「そ、そうですね……」

凛「……ねえ乃々、やっぱりあの時何かあったんでしょ」

乃々「え」

凛「手術室の前に来た時だよ。一瞬足が止まったよね」

凛「それからずっと俯いてるし……気になるから教えて?」

乃々「……」

凛「嫌ならいいけど」

乃々「こ……声が聞こえたような気がしたんです……」

凛「!!」

凛「声って……ど、どんな?」

乃々「分かりません……声なのかすらも……」

乃々「ただ、手術室の扉の奥から聞こえてきたことは確かです……」

凛・乃々「……」
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 23:46:07.42 ID:68LBG1Lc0
凛「今すぐ帰ろう」

乃々「らじゃーです」


『……コ……ノ……』


凛・乃々「!!」

乃々「今の……聞きましたか……」フルフル

凛「気のせいだよ。早く降りよう」スタスタ

乃々「……」スタスタ


『……ネエ……』


乃々「やっぱり聞こえるんですけど……!」スタスタ

凛「気のせい気のせい」スタスタ

乃々「でもぉ……!」


『ネエ、ドコイクノ?』


凛・乃々「!!!!」
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/27(土) 23:56:26.49 ID:68LBG1Lc0

ギャァァァァァ……!


まゆ「!」

飛鳥「今のは悲鳴? 凛さんと乃々か」

スタタタタタ!!

凛「声っ!! 声っ!! 声っ!!」

乃々「」

ちひろ「凛ちゃんがすごい剣幕で走ってくる!!」

小梅「乃々ちゃんは……気絶してるみたい……」

凛「小梅っ!! 声っ!! 怖いっ!!」

飛鳥「冷静になって凛さん。何があったんだい?」

凛「ふー……! ふー……! こ、声が……」

凛「私たちの後ろから声がしたんだよ、『ねえ、どこ行くの?』って」

まゆ・飛鳥「」ゾッ

凛「それで乃々がもりくぼ・しゃっとあうとを使っちゃって」

凛「慌てておんぶして戻ってきた」

ちひろ(もりくぼ・しゃっとあうと?)

小梅「大変だったね……車内でゆっくり休んで……」
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