【ガルパン】オレンジペコ「聖グロ日日是好日」

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1 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:17:27.57 ID:TF4dO6c9o

※聖グロ短編5本詰め。最後だけ真面目なヤツ


* 最終章はまだ見てません

* 一部ゆるゆり注意


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2 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:18:12.97 ID:TF4dO6c9o

【お料理対決です!】


オレンジペコ「…というわけで、なんやかんやでアッサム様とお料理対決をすることになりました」

アッサム「省略しすぎじゃないかしら…」

オレンジペコ「えっと、私とアッサム様で別々にお料理して、審査員はルクリリ様とローズヒップさんですね」

アッサム「あれ?ダージリンは?」

オレンジペコ「…あの、ダージリン様に審査ができるとお思いですか?」

アッサム「口悪いわねペコ…」

オレンジペコ「で、こちらが参考のレシピ本です」

アッサム「あら、レシピは見ていいのね」

オレンジペコ「まぁ、知識を競うわけではありませんから…」

アッサム「ふふ、これがあれば何も問題ないわ。手加減はしないわよ、ペコ」

オレンジペコ「望むところですっ」

3 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:18:55.38 ID:TF4dO6c9o

・・・調理開始です!


アッサム「…ふぅ。ここまでは問題ないわね。あとは…調味料ね」

アッサム「えっと…コレを大さじ1、これを小さじ1」

アッサム「塩を少々…」

アッサム「……少々…?しょうしょう……?」

アッサム「……少々、って何かしら」

アッサム「少々…少し、ってことは、指で一つまみくらい…?」

アッサム「…いや、これじゃ少なすぎるわね…」

アッサム「よく考えれば、これを小さじ、大さじで表現していないことに意味があるはず…」

アッサム「つまり、これでは足りないくらい入れる、ということ…?」

アッサム「…」

アッサム「…この塩の小瓶を目安にして…そうね、少々というくらいだし…ビンの25%…いえ、20%くらいかしら?」

アッサム「よし」ドバーッ

アッサム「おっとと、こんなものかしら」

アッサム「ふふ、これで良いわね。次は…」
4 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:19:25.41 ID:TF4dO6c9o

オレンジペコ「(えぇ…アッサム様、お塩入れ過ぎじゃあ…)」

オレンジペコ「いや、私は私の方をやろう。えっと、次は…」

オレンジペコ「…あれ?これだけ?あとはオーブンで温めるだけかぁ」

オレンジペコ「…」

オレンジペコ「ちょっと味気ないなぁ…」

オレンジペコ「何かないかなぁ、もう一味…」ゴソゴソ

オレンジペコ「…ん?これって…えっと…」

オレンジペコ「…あ、ちょっと待って。これ入れたらおいしいかも」パッパッ

オレンジペコ「あ、これも良さそう。あとこれと…」

オレンジペコ「…うん、よくできたかも。温めよっ」

5 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:20:05.65 ID:TF4dO6c9o

・・・審査です!


オレンジペコ「お待たせしましたー」

ルクリリ「おっ、待ってました」

アッサム「待たせたわねローズヒップ」

ローズヒップ「アッサム様の手料理ですわー!」

オレンジペコ「えっと、最終的にはどちらも食べてもらうことになりますけど…」

ルクリリ「じゃあ、最初はペコの方から頂こうかな」

ローズヒップ「なら、私はアッサム様の方を頂きますわー!」

アッサム「ふふ、今日のは自信作だし、期待していいわよ」

オレンジペコ「わ、私だって今回のは良くできてますから」

ルクリリ「じゃあ、頂きます」

ローズヒップ「頂きます!!」
6 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:20:54.47 ID:TF4dO6c9o

・・・


アッサム「ローズヒップ!しっかりしてローズヒップ!」ユサユサ

オレンジペコ「ルクリリ様!どうしたんですかルクリリ様!!」ユサユサ

ローズヒップ「…あ、アッサム様…これ…どんだけお塩入れたんですの…」グッタリ

アッサム「え…少々と書いてあったから、ビンの5分の1くらい…」

ローズヒップ「…ちゃうねん…」ガクッ

アッサム「ローズヒップ!しっかり!!ローズヒップー!!」


ルクリリ「ペコ…?こ、これ…何入れたの…?」

オレンジペコ「え…?何って、レシピ通りに…あ、あと最後にコレとコレとコレと…」

ルクリリ「…なんでや…」ガクッ

オレンジペコ「ルクリリ様ーっ!!」

7 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:21:36.29 ID:TF4dO6c9o

【ドッキリ作戦です!】



ピピピピピピ…


ルクリリ「…うん……」

ルクリリ「朝、か…」

ルクリリ「(アラーム、アラーム…)」モゾモゾ


むにゅっ


ルクリリ「…うん?」

ダージリン(裸シーツ)「う、うぅん…」

ルクリリ「」

ダージリン(裸シーツ)「…あら、おはよう。ルクリリ」

ルクリリ「」

ダージリン(裸シーツ)「うふふ」

ルクリリ「」

8 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:22:06.39 ID:TF4dO6c9o

ルクリリ「あっ、あの…だ、ダージリン様。な、なんで私のベッド…え?」

ダージリン「…ルクリリ、忘れてしまったの?」

ルクリリ「え、えっ?」

ダージリン「昨夜は、あれほど激しくお互いを求め合ったじゃない」

ルクリリ「」

ダージリン「…ルクリリ、上手なのね。うふふ」

ルクリリ「う、嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だ…」ブツブツ

ダージリン「ほらもう、首の後ろにまでキスマークを付けて。隠すの大変なのよ?」

ルクリリ「あの…本当に身に覚えが…」

ダージリン「…覚えてないの?」

ルクリリ「いや、覚えてないもなにも、だって昨日は本当に帰って寝ただけで…」

ダージリン「…グスッ」

ルクリリ「!?」

ダージリン「ひどい…酷いわルクリリ…私…私、初めてだったのに…」グスッ

ルクリリ「あぁ、申し訳ありま…じゃなくて!いやその…」
9 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:22:45.98 ID:TF4dO6c9o

ガチャッ

オレンジペコ「ルクリリ様。朝食の用意が…」

ルクリリ「!?」

ダージリン(裸シーツ)「…ペコ?」

オレンジペコ「…!?」ガタッ

オレンジペコ「ルクリリ、様…?」

ルクリリ「あっ、ペコっ。おはよ…じゃなくて、これはその…」

オレンジペコ「…どういうことなんですか…?ルクリリ様…」

ルクリリ「あ、いや…その私もさっぱり…」

オレンジペコ「私が愛しているのはお前だけだって…そう仰ってくれたのは嘘だったんですか!?」

ルクリリ「はっ、ハァァ!?」

ダージリン「悪いわね、ペコ。恋愛で手段を選ぶ必要なんてないもの」

オレンジペコ「ダージリン、様っ…!!」

ルクリリ「ぺ、ペコ。ちょっと落ち着いて話をしよう?」

オレンジペコ「…っ!!」ダッ

ルクリリ「あっ、ちょっ…!ま、待って!!」

タタタ…
10 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:23:20.61 ID:TF4dO6c9o

ルクリリ「…」

ダージリン「…ルクリリ、これを」

ルクリリ「何ですかこれ…?手紙…?」

ダージリン「…返事、待っているわね」

ダージリン「私、先に朝食にするわ」

ルクリリ「あっ…」

バタン…

ルクリリ「(な…何だ?何が起きてるんだ?)」

ルクリリ「(私…本当に記憶がないうちに、ダージリン様やペコと…?)」

ルクリリ「手紙…」

ルクリリ「(見ないわけには、いかないよな…)」

ルクリリ「…ぐっ…!」パラッ


 ドッキリ☆大成功


ルクリリ「…」

ルクリリ「…は?」
11 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:24:06.59 ID:TF4dO6c9o

〜〜〜


ペシン!ペシン!


ダージリン「あぁん!痛ぁい!お尻が2つになっちゃうぅ!」

アッサム「また!!あなたはそうやって!!!後輩を弄んで!!!このっ!!!」ペシン

ダージリン「ひゃああ!!」

アッサム「ペコまで一緒になって!!何をしているの!!あなたはダージリンを止める立場でしょう!!!」

オレンジペコ「ご、ごめんなさい…」

ダージリン「あ、アッサム…?何故、私だけ叩かれ…」

アッサム「どうせ全部あなたの台本でしょう!ペコまで巻き込んで!!!」ペシン

ダージリン「ア゛!!」


ルクリリ「ぐすっ…ひっぐ…怖かった…怖かったよぉ…!」グスグス

ローズヒップ「よーしよしよしですわー…」ナデナデ

ルクリリ「うえぇぇん…」

12 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:24:44.09 ID:TF4dO6c9o

【ツ●ッター道、始めます!】


ダージリン「…」カタカタ

ダージリン「…そういえば、戦車道の広告の一環として、みんなでツ●ッターを始めてからもうすぐ2か月ね」

ダージリン「普段の生活を包み隠さずにツイートするように言ったけれど、皆ちゃんと運用しているかしら」

ダージリン「そうね、まずはペコあたりから見てみましょう」

ダージリン「一番おとなしそうというか…イメージ通りになりそうだし…」カチカチッ

13 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:25:37.61 ID:TF4dO6c9o

・オレンジペコ @PECO_0710 x月x日
おはようございます。今日はお休みですが、あいにくのお天気ですね…
今日は家でのんびり過ごします。お出かけする方はお気をつけて


ダージリン「…うん、やっぱり普通のいい子ね。他のツイートも見てみましょう」カチカチッ


・オレンジペコ @PECO_0710 x月x日
DeadByDaylightをやっていたらこんな時間になっちゃいました…
安くて面白いゲームなので皆さんにもお勧めです


ダージリン「ペコもゲームするのね。デッドバイデイライト…って何かしら」


・オレンジペコ @PECO_0710 x月x日
ふと読みたくなって、単行本でジョジョを読み返してました
私は2部と5部が好きです。皆さんは何部が好きですか?

・オレンジペコ @PECO_0710 x月x日
Zebraheadのアルバムを聴きながら、戦車道の勉強をしています
こうして勉強していると、ダージリン様の凄さを改めて感じますね


ダージリン「あ、案外男性っぽい趣味なのね、ペコ…」


・オレンジペコ @PECO_0710 x月x日
気づけば雨が上がっていました
自炊しようと思っていたんですが、久しぶりに食べたくなったので二郎に行ってきます
今日は大にしちゃおう


ダージリン「…お、おやりになるわね…」

ダージリン「さて、次はアッサムを見てみましょうか」
14 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:26:55.94 ID:TF4dO6c9o

・アッサム@2日目東せ―XX @CHALLENGER_SHOOTER x月x日
x月x日。あと3日…


ダージリン「…?何かの締め切りかしら?」


・アッサム@2日目東せ―XX @CHALLENGER_SHOOTER x月x日
新刊落としたらごめんなさい…

・アッサム@2日目東せ―XX @CHALLENGER_SHOOTER x月x日
ちょっと気分転換にジョギング行ってきます。シャバの空気が美味しい…

・アッサム@2日目東せ―XX @CHALLENGER_SHOOTER x月x日
クソネミ


ダージリン「…大丈夫かしら、アッサム…」

ダージリン「…次のツイートまでの間が空いてるわね」


・アッサム@2日目東せ―XX @CHALLENGER_SHOOTER x月x日
脱稿しましたー!!


ダージリン「? 脱稿?」


・アッサム@2日目東せ―XX @CHALLENGER_SHOOTER x月x日
新刊出ます!割と濃いめな○○×●●本です!
サンプルこちらです!よろしくお願いします!!


ダージリン「…!? キャッ!? 何これ!?」

ダージリン「えっ…これ、男性同士で…? えっ、えぇー…」

ダージリン「…これ、アッサムが書いたの…?」

ダージリン「……」

ダージリン「…次。次行きましょう」
15 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:27:27.80 ID:TF4dO6c9o

ダージリン「…ローズヒップ…何かもうちょっと想像つくけど…」カチカチ


・ローズヒップ @Rose_Hip_Bullet x月x日
おはようございます。いいてんきですね


ダージリン「うわぁ、想像以上だわ…」


・ローズヒップ @Rose_Hip_Bullet x月x日
きょうのお昼ごはんはラーメンでした。おいしかったです

・ローズヒップ @Rose_Hip_Bullet x月x日
オレンジペコさんからクッキーをもらいました。おいしいです

・ローズヒップ @Rose_Hip_Bullet x月x日
戦車道のれんしゅうがおわりました。すごくつかれました

・ローズヒップ @Rose_Hip_Bullet x月x日
今日という日が終わり、また一歩、ダージリン様やアッサム様の卒業が近づく
時間は残酷に過ぎ、1日も待ってはくれない
例えダージリン様がいなくても、私がいなくても、また変わらない明日がやってくる
私は、ダージリン様がいなくなっても、変わらずに明日を迎えることができるだろうか


ダージリン「…ん゛ん゛っ!?」

ダージリン「えっ…?ちょ、ローズヒップ…?えっ…?」


・ローズヒップ @Rose_Hip_Bullet x月x日
おはようございます。きょうはあまりいいてんきじゃないです


ダージリン「…」

ダージリン「…な、何だったのかしら…」
16 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:28:17.23 ID:TF4dO6c9o

【間接●●です!】


アッサム「…」チューチュー

アッサム「…うーん」

ローズヒップ「あら?アッサム様、ごきげんようですわー」

アッサム「あら、ローズヒップ」

ローズヒップ「何を飲んでらっしゃいますの?」

アッサム「あぁ、これ?そこの自動販売機で買ったの」

ローズヒップ「初めて見るヤツですわね」

アッサム「えぇ。実はちょっと口に合わなくて」

アッサム「ローズヒップ、飲みかけで悪いけど、残り飲まないかしら?」

ローズヒップ「ホントですの?じゃあ頂きますわー!」

アッサム「助かるわ。じゃあ、とりあえずコレ」スッ

ローズヒップ「あ、はい」スッ
17 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:28:56.02 ID:TF4dO6c9o

アッサム「…あ、ちょっと待って、代わりのストローを」

ローズヒップ「んっ」カプッ

アッサム「用、意……」

アッサム「……!?」

ローズヒップ「んっ、んっ…」チューチュー

ローズヒップ「っかー!んまいっ!!美味しいですわ、コレ!!」

アッサム「…ロ、ローズヒップ!?あ、あなた…あなた…!!」

ローズヒップ「? どうされたんですの、アッサム様?」

アッサム「あ、貴女、自分が何をしたのか分かっているの!?」

ローズヒップ「ふえっ!? わ、私、何かマズいことをしてしまいました!?」

アッサム「わ、私の…その…」

ローズヒップ「あ! やっぱり飲みます!? お、お返ししますわ!」

アッサム「そうではなくて!」
18 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:29:44.75 ID:TF4dO6c9o

アッサム「…そのドリンク、元々は誰のだった?」

ローズヒップ「えっと、アッサム様のですわ」

アッサム「では、私はどうやって飲んでいたかしら?」

ローズヒップ「えっと、このストローを使って…」

アッサム「ではそのストローは、誰がどう使っていたかしら?」

ローズヒップ「それは、アッサム様が…」

ローズヒップ「…」

ローズヒップ「……!!!」

アッサム「分かった?」

ローズヒップ「あ、アッサム様!!どういうことですの!?破廉恥!破廉恥ですわ!!」

アッサム「は、はぁ!? 私が悪いって言うの!?」

19 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:30:29.71 ID:TF4dO6c9o

ローズヒップ「あ、そうですわね。私が悪いですわね…」

アッサム「あ、いや、別に悪いとかそういう事じゃ…」

ローズヒップ「で、でも…」

アッサム「そ、それに、私も別に嫌というわけではなくて…」

アッサム「…むしろ、ローズヒップこそ、嫌ではないの?」

アッサム「その…私と、か、かんせ…して、しまったのよ?」

ローズヒップ「わ、私は…」

ローズヒップ「…!あ、わかりました!アッサム様!」

ローズヒップ「私の口が汚れてしまうのを気にされてるんですね!」

アッサム「えっ」

ローズヒップ「今綺麗にしますね!」ゴシゴシ←口の周り拭いてる

アッサム「ちょっ」

ローズヒップ「がらがらがら…ぺっ!」←水うがい

ローズヒップ「ハイ!これで良いですか?」

アッサム「……っっ!!」


パァン!

20 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:31:15.42 ID:TF4dO6c9o

ローズヒップ「」ヒリヒリ

ガチャッ

オレンジペコ「おはようございま…うえっ!?ローズヒップさん!?」

ローズヒップ「おひゃようごじゃます。おえんじぺこひゃん」

オレンジペコ「ど、どうしたんですかその頬っぺた!真っ赤じゃないですか!」

ローズヒップ「実は、カクカクシカジカで…」

オレンジペコ「えっ」

ローズヒップ「ペコひゃん?」

オレンジペコ「…あの、なんで叩かれたかわからないんですか…?」

ローズヒップ「え?ペコさんにはわかるんですの?」

オレンジペコ「…朴念仁」

ローズヒップ「???」

21 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:32:03.45 ID:TF4dO6c9o

【隊長、頑張ってます!】


アッサム「……ここでいいかしら、ペコ」

オレンジペコ「はい、アッサム様」

アッサム「珍しいわね。ペコが私を呼び出すなんて…」

アッサム「ダージリンには聞かれたくない話かしら?」

オレンジペコ「…」

アッサム「あぁ、いいのよ、言わなくて」

アッサム「それで、何の話?」

オレンジペコ「…あの、アッサム様」

オレンジペコ「実は、私…」

アッサム「…ペコ?」

オレンジペコ「…私…」

オレンジペコ「今年で、戦車道を辞めようと思ってます」

アッサム「…」
22 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:33:24.35 ID:TF4dO6c9o

アッサム「理由を聞いてもいいかしら」

オレンジペコ「…」

オレンジペコ「ダージリン様は、凄いです」

オレンジペコ「アッサム様も、ルクリリ様だって…私じゃ、とても追いつけないんじゃないかって、思ってます」

アッサム「…」

オレンジペコ「あの…2年後の隊長が私になるって、本当ですか?」

アッサム「どこから聞いたのかしら…」

アッサム「えぇ、本当よ。ダージリンは、貴女が3年生になったら隊長を任せるべきと考えているわね」

アッサム「…まぁ、その前にダージリンは卒業してしまうし、2年後のことはまだわからないけれど」

オレンジペコ「…私、自信ないんです。ダージリン様やアッサム様の居ない聖グロリアーナの隊長なんて…」

オレンジペコ「私にわかるのは、紅茶の淹れ方と、ほんの少しの格言くらいです」

アッサム「…」

オレンジペコ「私なんかが戦車道を続けても、聖グロリアーナの歴史に泥を塗るだけなんじゃないかって思っちゃって」

オレンジペコ「ダージリン様に追いつくだけの才能なんて、とても…」

アッサム「…やっぱり、そういう話ね」

オレンジペコ「え?」

アッサム「…ダージリンに、貴女の言う才能なんてないわ」

アッサム「…ついてきなさい。見せたいものがあるの」

オレンジペコ「…?」
23 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:34:48.19 ID:TF4dO6c9o

ガチャッ

オレンジペコ「あの…ここ、ダージリン様の部屋ですよね?」

アッサム「えぇ、そうよ。ダージリンが一度カギをなくしたことがあって、それからは私も合鍵を持っているの」

オレンジペコ「でも、勝手に入ったりして…」

アッサム「大丈夫よ。かわいい後輩のためですもの」

オレンジペコ「え?」

アッサム「…ペコ。その奥のクローゼットを開けて見なさい」

オレンジペコ「…ここですか?」


ガチャ


オレンジペコ「…え…?これ…ノート?」

オレンジペコ「それに、聖グロリアーナのタンクジャケットと、ブーツですか…?」

オレンジペコ「こんなにたくさん…?」

アッサム「…それは、全てダージリンのものよ」

アッサム「そこにあるノートは、ダージリンが1年生のころから書き溜めた戦術や、試合の反省…」

アッサム「それから、他校の試合を見て分析したデータや、使えそうな戦術がまとめれているはずよ」

オレンジペコ「こんなに何冊も…」

アッサム「それから、そっちのジャケットとブーツは、使い過ぎてボロボロになったものね」

アッサム「私は捨てた方が良いと言っているのだけど、勲章だって言い張っているわね」

ペコ「…ダージリン様が…」

24 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:35:24.09 ID:TF4dO6c9o

アッサム「…ペコ。分かったかしら」

アッサム「ダージリンに、特別な才能なんてないわ」

アッサム「ただ、人より少しだけ努力して、それを私たちに見せていなかっただけ」

オレンジペコ「…」

アッサム「ダージリンのようになれ、だなんて言わないわ」

アッサム「ただ、ダージリンに教わった戦車道を辞めてほしくないの」

アッサム「貴女のペースで、貴女ができることだけでいいわ」

アッサム「…やってくれるかしら?」

オレンジペコ「…」

オレンジペコ「(…あぁ、そうか…)」

オレンジペコ「(…私、才能なんて言葉で、勝手にあきらめて…)」

オレンジペコ「(私にできること…)」

25 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:36:02.08 ID:TF4dO6c9o

〜〜〜

ガチャッ

アッサム「おはようございます」

オレンジペコ「おはようございます、ダージリン様」

ダージリン「あら、おはよう。二人一緒?珍しいわね」

オレンジペコ「…あ、あのっ、ダージリン様!」

ダージリン「どうしたの?」

オレンジペコ「わ、私、もっと頑張りますから!」

オレンジペコ「だから、その…私に、もっといろんなことを教えてください!」

ダージリン「えっ…な、何の話…?」

アッサム「…ダージリン」

ダージリン「(…あぁ、そう…話したのね、アッサム…)」

ダージリン「…いいわ、ペコ。これから卒業するまで、何でも教えてあげるから。頑張りなさい」

オレンジペコ「は、はいっ!」

ダージリン「…あぁ、いえ、違うわね…」

ダージリン「…一緒に頑張りましょう。オレンジペコ」


おしまい

26 : ◆o8JgrxS0gg [saga]:2018/01/30(火) 22:37:32.91 ID:TF4dO6c9o

基本はアサロー推しですが、ルクリリ絡みも可能性を感じています
しかし本編でほとんど喋ってないせいで口調が…

このくらいのサイズの短編を妄想するのが楽しくて仕方ないので、次は別の学校で書くかもしれません


※関連

【ガルパン】ダージリン「聖グロ日日是好日」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515936614/
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/30(火) 23:22:03.41 ID:OVp1nrXO0
乙乙
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/31(水) 00:54:32.57 ID:ypRU8mZko
乙よかった
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