二穂「第四次聖杯戦争メロンパン風味」[Fate/Zero×スクストSS]

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30 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/17(土) 17:31:54.38 ID:irWLalxU0
子供「やだっ!もう食べたくない!」ジタバタ


「…」ビリビリ


子供「…えっ?」


「…ふむ」パァァ


子供「…あれ?さっきまでお腹がいっぱいだったのに」


「摂取した栄養を取り除く事は出来ませんが…満腹感は取り除きました」


「これで立てますね?」


子供「…っ」スクッ


龍之介「…」チッ


「さぁ坊や、あそこの扉から外に出られますよ」


「1人で行けますね?」


子供「…うん!」


「よろしい」


子供「…っ!」タッタッタ


龍之介「なぁ!ちょっと…!」


「まぁ見ていなさい」


子供「…」タッタッタ


子供(もう油ギトギトの料理は嫌だ!)


子供(これでようやくさっぱりした料理が…)


子供(…ってあれ?…急に身体が重く…)フラッ


子供「…お腹が…」バタリ
31 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/17(土) 17:33:27.47 ID:irWLalxU0
龍之介「おいおい!アンタ何したんだよ!?」


「食事というものには限度があります」


「食べれば食べるほど食事を楽しむ気持ちは死んでいくものなのです」


「真の意味での食事とは空腹である時に食べるもの」


「空腹が満腹に変わるその瞬間の事を言います」


「あの子供には空腹になってもらった上で、意識を別のチャンネルに飛ばし…」


「三食をスタミナ太郎で限界まで食べた後、シメとしてラーメン二郎のぶたダブルを食べてきてもらいました」


「いかがでしたか?満腹で倒れるあの姿は?」


龍之介「んんん…クール!」グッ


龍之介「太郎からの二郎かよ!超クールだよアンタ!」
32 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/17(土) 17:34:19.90 ID:irWLalxU0
龍之介「俺はアンタについていく!」


龍之介「さぁ食わせよう!もっともっとクールな食わせっぷりで俺を魅せてくれ!」


「ふふ、貴方のような面白い人間と会えたのは僥倖ですね」


龍之介「あ、そういえば俺まだアンタの名前聞いてない」


「名前ですか?そうですね…」


モルガナ「ではモルガナとお呼び下さい」


龍之介「おお!これからよろしくな!モルガナの姉御!」


モルガナ「ええ、こちらこそ」クスッ
33 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/18(日) 21:22:04.07 ID:K3BLmnXW0
〜数日後〜


[空港]


アイリ「ここがキリツグの生まれた国…!」


二穂「なんだ、アイリスフィールは日本に来るのは初めてなのか?」


アイリ「この国が…というより外の世界を出歩くのが初めてなの」


二穂「ほう、これまでの生涯をあの城中のみで過ごしてきたというのか」


アイリ「ええ、私は聖杯戦争の為に作られた人形だったから…」


二穂「なら拠点に向かう前に少し観光でもしていこうじゃないか」


アイリ「いいの!?」キラキラ


二穂「せっかく日本まで来たのだぞ?楽しまなければ損ではないか!」


アイリ「ありがとうニホ!」
34 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/18(日) 21:22:55.99 ID:K3BLmnXW0
[遠坂邸]


時臣「…」


悠水「ほほぅ、綺礼さんは激辛の麻婆豆腐がお好みですか」


綺礼「ええ、ただし単純に辛いだけではダメです」


綺礼「辛さの中に旨味が有ってこそで…」


悠水「あー分かる!分かるよその気持ち!」


時臣「…」


ハヅキ「ねぇ時臣さん、葵さんの胸を少しばかり揉ませてはくれないかねぇ?」


時臣「ダメに決まっているじゃないですか」


ハヅキ「先っちょだけ、先っちょだけでいいからさ?ね?」


時臣「先っちょが一番ダメです」


時臣(アサシンは葵に手を出そうとするし)


時臣(私のサーヴァントであるアーチャーは私を差し置いて綺礼と意気投合しているし)


時臣(先行き不安だ…)
35 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/18(日) 21:24:09.18 ID:K3BLmnXW0
[ホテル]


ケイネス「ふむ、セイバーとそのマスターがこの国に来たようだ」


ケイネス「一応使い魔にも尾行はさせているが、いつでも戦えるようにユキエには偵察に行ってもらうか」


ソラウ「いきなりセイバーと?危険じゃないかしら…?」


雪枝「あっ、私なら普段から危険とは隣り合わせな状況で戦ってますし大丈夫ですよ」


ソラウ「そう?でも…」


ケイネス「大丈夫だソラウ、もし戦闘になったとしてもユキエには最大限の防御魔術を掛けてサポートする」


ケイネス「ユキエに怪我をしてもらいたくはないからな」


ソラウ「まぁケイネスのサポートがあれば危険は少ないかしら」


雪枝「じゃあちょっと行ってきますね!」
36 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/18(日) 21:25:35.82 ID:K3BLmnXW0
[路地裏]


雁夜「セイバーとそのマスターがこの国に来たようだな」


雁夜「ようやく聖杯戦争の始まりか」


雁夜「他の陣営との戦闘…特に時臣のサーヴァントが出てきたら叩けるように近くで監視しておくか」


オディール「いや、そんな面倒くさい事しなくても普通に戦えばよくね?」


雁夜「正面から戦って連戦にでもなったら俺の身体がもたない」


オディール「あー、確かにそうだわ」


雁夜「そういうわけだから、いつでも戦えるように備えておいてくれ」


オディール「おうよ」


オディール「まー、大して備える事もないけどなー」


雁夜「お前、基本的に蹴るだけだもんな」
37 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/18(日) 21:26:56.34 ID:K3BLmnXW0
[ウェイバーの居候先]


栞「ねぇ、ウェイバーさんは闇の魔術!とか、禁忌!とかは使えないの?」


ウェイバー「使えないし、たとえ使えたとしても使うわけないだろ」


栞「じゃあ異世界への扉を開いたり天候を操ったりとか…」


ウェイバー「無茶言うなよ…」


栞「そう、魔術師なんて言うから期待したけど…その程度なのね」


ウェイバー「失礼な言い方するなぁ」


栞「あ、ケルベロスとかを召喚するぐらいなら…」


ウェイバー「出来るかぁ!」
38 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/18(日) 21:28:23.26 ID:K3BLmnXW0
[街中]


龍之介「美味しい美味しい揚げバターはいかがっすかー?」


龍之介「カロリーと脂質満点ですよー!」


龍之介「はーい!まいどありー!」


龍之介「いやー、モルガナの姉御の言う通り揚げバターの屋台をやって正解だわ!」


モルガナ「礼には及びませんよ」


モルガナ「人間は身体に悪いと思うものほど食べたくなる衝動を持ち合わせている生き物ですから」


龍之介「知ってる知ってる!カリギュラ効果ってやつだよな!」


モルガナ「それで次はどうするつもりですか?」


龍之介「どうしよっかなー?」
39 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/18(日) 21:28:59.15 ID:K3BLmnXW0
[遠坂邸]


綺礼「師よ、セイバーとそのマスターが来日したようです」


時臣「ついに来たか」


綺礼「それに合わせてランサーとバーサーカーの両陣営が動き出しました」


時臣「ふむ、早々に勝負を仕掛ける気か…」


綺礼「我々はいかがなさいますか?」


時臣「そうだね、では私達のサーヴァントにも近くで待機してもらい漁夫の利を狙う」


時臣「優雅な戦術とは言い難いが、慢心で倒せる相手を見逃すよりは良いだろう」


時臣「そういうわけだ、二人共頼んだよ」


ハヅキ「はいよ」


悠水「らじゃ!」
40 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/18(日) 21:30:11.35 ID:K3BLmnXW0
時臣「それで他の陣営の様子は?」


綺礼「は、ライダーはマスターの居候先でやけにカッコいいポーズと何らかの魔術詠唱の練習をしています」


時臣「身振りと詠唱の練習か…」


時臣「何か宝具の使用に関係しているのかもしれないな」


時臣「使い魔による監視を増強しよう」


綺礼「そしてキャスターは街中で揚げバター売りの屋台をしています」


時臣「揚げバターか…」


時臣「それについて君はどう思う?綺礼?」


綺礼「わけが分かりません」


時臣「私もだ」


時臣「しかし分からないという事は一層警戒すべきという事だ」


時臣「こちらも監視を増やそう」


綺礼「かしこまりました」
41 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/20(火) 20:12:31.01 ID:qDWkgGV5O
〜夜〜


[湾岸部]


アイリ「今日は楽しかったわ…!ありがとうニホ!」


二穂「私はエスコートをしたまでだ」


二穂「むしろ、そこまで喜んでくれたならこの国の人間として誇り高い」


アイリ「…今度は家族で楽しみたいわね」


二穂「そうだな、ところで…」


アイリ「ええ、少し前から何者かにつけられてる事よね」


二穂「ああ、どうするアイリスフィール?」


アイリ「このまま拠点に連れて行く訳にもいかないし、どこか人目に付かない場所で迎え撃ちましょう」


二穂「うむ、賢明な判断だ」


二穂「近くにコンテナヤードがある、そこならちょうど良いであろう」


アイリ「そうね」
42 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/20(火) 20:15:13.41 ID:qDWkgGV5O
[コンテナヤード]


二穂「…さて、そろそろ姿を現したらどうだ?」


二穂「そこにいるのであろう?雪枝」


ザッ


雪枝「…久し振りだね、二穂」


二穂「感じた事のある気配と視線だとは思ったが…まさか本当に雪枝とはな」


雪枝「私もまさかセイバーが二穂だったなんて驚いたよ!」


二穂「…しかし温厚なお前が聖杯戦争などという殺し合いに賛同するとは意外だな」


雪枝「…殺し合いって?」


二穂「ん?聖杯戦争というのは自分以外のサーヴァントとマスターを全て殺した者が勝利すると聞いたが?」


雪枝「必ずしもそうしないといけない訳じゃないよ?」


雪枝「それこそジャンケンで勝敗を決めても有効らしいし…」


二穂「えっ」
43 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/20(火) 20:17:10.81 ID:qDWkgGV5O
二穂(ふむ、どうやら遠坂凛の言っていた聖杯戦争とは似て非なるものらしい)


二穂(私が会った遠坂凛の世界とはチャンネルが異なるのかもしれん)


二穂(まぁ私と雪枝で殺し合うような目に遭わなくて何よりだな)


二穂「それでどうする?ジャンケンでもするか?」


雪枝「ええっと…それなんだけど…」


雪枝「出来るだけ本気で…勿論死なない程度にだけど…」


雪枝「私と戦ってもらえない…かな?」


二穂「戦う…それは私の剣とお前の槍でという意味か?」


雪枝「うん、今の私の力がどれだけ通用するのか試したいんだけど…ダメかな?」


二穂「ふっ、いいだろう」


二穂「私もお前とは一度、訓練ではなく本気で戦ってみたいと思っていたんでな」
44 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/20(火) 21:05:56.77 ID:qDWkgGV5O
二穂「そういう事だアイリスフィール」


二穂「もし私が致命傷を負ったら治癒の魔術を頼む」


アイリ「ええ、分かったわ」


二穂「雪枝のマスターも分かってるな?」


雪枝「“言われなくても分かってる”だって」


二穂「よし、では本気で戦おうではないか!」


二穂(神装変身)「かかってこい!雪枝」シュイーン


雪枝(神装変身)「うんっ!」シュイーン
45 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/20(火) 21:08:39.35 ID:qDWkgGV5O
[倉庫・屋根上]


切嗣「…ランサーのマスターを見つけた」カチャリ


切嗣「舞弥からも見えるか?」


舞弥(通信)《いえ、こちらからは死角になっていて狙えません》


切嗣「わかった、セイバーとランサーの戦闘が終わる前に僕がランサーのマスターを仕留める」


切嗣「舞弥はそこからランサーのマスターを狙える位置に移動し、万が一僕が撃ち漏らした際のバックアップを頼む」


舞弥《了解》


切嗣(戦闘が始まる前に仕留めてもいいが、これはセイバーの実力を知るいい機会だ)


切嗣(可愛い騎士様のお手並み拝見といこうか)


舞弥《切嗣、クレーン上にアサシンと思われるサーヴァントを発見しました》


切嗣「なんだと…!」
46 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/20(火) 21:25:19.04 ID:qDWkgGV5O
[クレーン上]


ハヅキ「…よっと」カタン


ハヅキ(ここからなら全体が見回せるかね)


ハヅキ(念話)《神父さん?聞こえてるかい?》


綺礼《ああ、聞こえている》


ハヅキ《しかしこの念話ってやつは便利だね》


綺礼《それで状況は?》


ハヅキ《セイバーとランサーがこれからサシで戦うところみたいさ》


ハヅキ《それから…どうやらセイバーとランサーは私達の顔見知りだ》


ハヅキ《それもかなりの手練れだから迂闊に手を出さない方がいいだろうねぇ》


綺礼《…分かった、指示があるまで待機してくれ》


ハヅキ《はいよ》


ハヅキ《だってさ》


悠水《えー!私もコンテナの影なんかに隠れてないで二穂ちゃんや雪枝ちゃんと戦ってみたいのにー!》


ハヅキ《今飛び込んだら袋叩きにされるから止めときな》
47 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/22(木) 18:51:34.70 ID:geUoL6I7O
雪枝「ええいっ!」シュバッ!シュシュシュッ!


二穂「っ!」ガキン!


二穂(っ…!なんてスピードの速い突きだ…!)


雪枝「やあっ!」シュッ!


二穂「ふっ…!」ヒラリ


雪枝(今のを避けられるの…!?)


雪枝「当たって…!」ズシャッ!


二穂「くっ…!」ギリリリ…!


二穂(スピードだけじゃなく一撃が重い…!)


雪枝「はぁっ!」ブンッ!


二穂「ふっ…!」サッ


二穂(大きく薙払う一撃…!)


雪枝「それっ!」ブォン!


二穂「はぁっ!」ゲシッ!


雪枝「なっ…!?」


雪枝(回し蹴りで押し返した…!?)


雪枝「っ…!」ズザザザッ…!


二穂「はぁはぁ…なかなかやるな!」


雪枝「はぁはぁ…二穂もね!」


二穂「まだいけるな!?」ダッ!


雪枝「もちろん!」ダッ!


ガキン!シュバッ!ザッ!
48 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/22(木) 18:53:45.96 ID:geUoL6I7O
二穂「くっ…!」ガキン!ギリリリ…!


二穂(剣道三倍段という言葉がある)


二穂(これは剣術に対して槍術が有利であることを表す言い回しであり…)


二穂(槍術の使い手に剣術で勝利するには相手の三倍は強くなくてはならないという意味を持つ)


二穂(それほど剣と槍には戦略的アドバンテージがあるのだ)


二穂(とはいえ…とはいえだ)


二穂「…っ!…っ!」ギリリリ…!


二穂(この私が防御一辺倒に追い込まれるだと…!?)


二穂(目で捉えるのが難しいほど速く手数が多い上に、一撃一撃にきちんと重さが乗った丁寧な攻撃…)


二穂(攻撃方法も刺突だけではなく、薙払いや柄による棒術も用いたりとバリエーション豊かだ)


二穂(強くなったな、雪枝…!)
49 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/22(木) 18:55:08.93 ID:geUoL6I7O
雪枝「ええぃっ!てぇい!」シュバババッ!


雪枝「…っ!」ゼェゼェ


雪枝(二穂の大剣は大きくて分厚く、レイドオブリのような大型の敵相手では効果的だ)


雪枝(しかし、その鈍重な剣は人のように小さく小回りの利く相手との戦闘では不利なはず)


雪枝(そのはずなのに…)


雪枝(もう限界に近い速度で攻撃しているのに一撃も通らないなんて…!)


雪枝(いくら攻撃を加えても弾かれるか、ガードされるか、避けられてしまう)


雪枝(その原因は二穂の剣術と蹴りといった体術を組み合わせた複合的な戦闘スタイルにある)


雪枝(いかなる間合い・方向からの攻撃にも瞬時に対応出来るのはさすが二穂だとしか言えない)


雪枝(やっぱり二穂は強くてかっこいいなぁ…!)
50 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/23(金) 18:32:57.24 ID:I7A8SkVB0
切嗣(うちの騎士様はなかなかの手練れのようだ)


切嗣(しかしそれと対等に戦っているランサーもなかなかやるな)


切嗣(どちらが勝ってもおかしくない状況だ)


切嗣(ただし…他者の介入が無ければ、だが)


切嗣「舞弥、アサシンをどう思う?」


舞弥《巨乳ですね》


切嗣「舞弥…?」


舞弥《私の見立てではGカップはあるかと》


切嗣「舞弥」


舞弥《形もかなり良いです》


切嗣「舞弥」


舞弥《あっ、ランサーのマスターを狙える位置につきました》


切嗣「わかった、これよりランサーのマスターを仕留める」カチャ


切嗣(早く帰ってアイリとイチャイチャしたい)
51 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/23(金) 18:33:47.47 ID:I7A8SkVB0
[コンテナ上]


ケイネス「…」ウロウロ


ケイネス(ああ、ユキエは大丈夫だろうか…)


ケイネス(やはり私も助太刀するべきだろうか…?)


ケイネス(しかし彼女の意志も尊重したい…)


ケイネス(とはいえ怪我をされたくはないしだな…)


ケイネス(うーむ…どうしたものか…)


ケイネス「…」ウロウロ
52 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/23(金) 18:34:59.14 ID:I7A8SkVB0
切嗣「くそっ…!」カチャ…チャ


切嗣(ランサーのマスターが動き回っているせいで狙いが定まらない…!)


切嗣(ただでさえ海風の影響も考えなくてはいけないというのに…!)


切嗣(いい大人が落ち着きもなく歩きまわるんじゃないよ…!)


切嗣「…こちらから狙うのは失敗のリスクが高すぎる、舞弥からはどうだ?」


舞弥《駄目ですね》


舞弥《狭い範囲を小刻みに歩き回っているのでパターンが読めません》


舞弥《失敗すればこちらの位置を悟られる恐れがありますし、タイミングを待ちましょう》


切嗣「そうだな、しかし…」


切嗣「それまでにセイバーが負けなければいいが…」
53 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/23(金) 18:37:25.66 ID:I7A8SkVB0
綺礼《戦況はどうなっている?》


ハヅキ《五分五分ってところだね》


ハヅキ《ただランサーはスタミナ切れ寸前という感じだよ》


綺礼《ふむ…ではそろそろ襲撃の準備を頼む》


ハヅキ《はいよ》
54 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/23(金) 18:38:09.26 ID:I7A8SkVB0
[倉庫裏]


雁夜「…!」


雁夜「見つけた見つけた見つけた!」


雁夜「コンテナの裏に時臣のサーヴァントがいる!」


雁夜「やれ、バーサーカー!」


オディール「フゥー!」ダッ!
55 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/23(金) 18:39:55.99 ID:I7A8SkVB0
ハヅキ《悠水、そろそろあたしらも出向くよ》


悠水《おおっ!ようやくですな!》


ハヅキ《それじゃあ準備を…って悠水!》


〈ウォォォォ!


ハヅキ《そっちにヤバいのが向かってるよ!》


悠水《ヤバいのってなに!?》


綺礼《こちらからもバーサーカーの反応を確認した》


悠水《バー…なんだって?》


綺礼《師よ、いかがなさいますか?》


時臣《厄介な相手だ、セイバーとランサーの事はひとまず置いておいてアサシンとアーチャーの2人で迎撃にあたるようにしてくれ》


ハヅキ《了解っ!》ダッ!


悠水《ねぇ私だけ何が来るか把握してないんだけど!?》
56 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/25(日) 18:37:58.61 ID:YNXwHtOV0
オディール「往生せいやぁー!」ダダダダッ!


悠水「うぉぉ!?黒糖のキッシュじゃん!」


オディール「黒鳥の騎士、な!」


オディール「なんか知り合いだけど容赦なく蹴り飛ばすから覚悟しろよな!」


悠水(神装変身)「わぁ!来るな来るなぁ!」バシュンバシュン!


オディール「ふんっ!そのような矢など…」ヒラリ


オディール「当たらなければどうとでもない!」サッ


オディール「食らえ超必殺!」バッ!


オディール「デンジャラスオディールキッーク!」ゴオゥ!


悠水「ひぃぃ!」


ハヅキ(神装変身)「やらせないよっ!」ガキン!


オディール「ぬおっ!」グッ!


悠水「ハヅキさん!」


オディール「貴様、短剣で私の蹴りを防ぐとはなかなかやるな!」
57 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/25(日) 18:38:58.37 ID:YNXwHtOV0
ハヅキ「そりゃどう…もっ!」ガッ!


オディール「おっと」スタッ


ハヅキ「悠水、怪我は無いかい?」


悠水「やだこの人おっぱいのついたイケメン…!」


ハヅキ「頭以外は無事でなによりだ!」


悠水「それでどうするんですか?」


ハヅキ「決まってるだろ?」


ハヅキ「オディールさん、あんたに恨みは無いけれど…」


ハヅキ「あんたにはここであたし達に倒されてもらうよ」


ハヅキ「悪いがここで負ける訳にはいかないもんでね!」


ハヅキ「あとベガを負かした時の借り、ここで返させてもらうよ!」


オディール「最後のは個人的な恨みじゃねーか!」


悠水「あ、私も河原で蹴られた時の借りを返しておくね」


オディール「おい!」
58 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/25(日) 18:42:01.17 ID:YNXwHtOV0
ハヅキ「悠水!援護頼んだよ!」ダッ!


悠水「任せろい!」ギリリリ…


ハヅキ「せやっ!」シュバッ!


オディール「ふっ!」サッ


ハヅキ「そらっ!」シュッ!


オディール「そぉい!」ガキン!


バシュン!


オディール「おっと」ガシッポキッ


悠水「嘘ぉ!?飛んできた矢を目前で掴んだ!?」


オディール「フハハハハ!見たか私の動体視力!」


ハヅキ「よそ見してる場合かい?」ザシュッ!


オディール「ふっ」ピョン


ハヅキ「ちっ…!」
59 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/25(日) 18:43:31.66 ID:YNXwHtOV0
ハヅキ(ヤツの攻撃手段は殴る・蹴るといった単純なもののみ)


ハヅキ(至近距離での戦闘が主戦場のあたしと中〜遠距離からサポートする悠水の二人を相手にするには限界があるはず)


ハヅキ(そのうえヤツがUR装備なのに対して、こちらは二人共EXR装備でメモカのスペックも段違いだ)


ハヅキ(それなのにこうも圧されるとは…!)


ハヅキ(あの滅茶苦茶な戦い方とポテンシャルの高さはまさにバーサーカー)


ハヅキ(黒鳥の騎士の名は伊達じゃないってわけだね)
60 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/25(日) 18:45:08.07 ID:YNXwHtOV0
悠水(いやー、全然当たらんね!)


悠水(威力とスピードに優れた直線弾は掴まれるし、それが劣る誘導・多弾のやつは避けられるし)


悠水(このままハヅキさんがやられちゃったら私もボコられるしどうしたものかねぇ)


悠水(いっそ至近距離でハヅキさんと手数で圧してみるとか?)


悠水(いやぁ、邪魔だよね)


悠水(あ、ガスの元栓閉めたっけ?)
61 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/25(日) 18:45:48.91 ID:YNXwHtOV0
[冬木大橋・アーチ上]


栞(念話)《…で、あそこのコンテナヤードで他のサーヴァントが戦闘中ってわけね》


ウェイバー《ああ、すでに5つの陣営のサーヴァントが戦闘中らしい》


ウェイバー《上からなにか見えるか?》


栞《うーん…戦闘の火花や土煙は見えるけれど誰と誰が戦ってるかまでは分からないわね》


ウェイバー《しかし最初の戦闘からこんな混戦とか…》


ウェイバー《他のマスターには戦略とかないのかよ…》


栞《あら、あえて死地に飛び込むというのもオツなものよ?》


ウェイバー《僕にはよくわからない美学だな》


栞《じゃあ私達も乱入しにいきましょうか》


ウェイバー《なんでだよ!》
62 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/25(日) 18:46:27.63 ID:YNXwHtOV0
栞《だってこういう状況で乱入するのってカッコイイじゃない?》


ウェイバー《カッコイイか?》


栞《こう…戦闘中にいきなり現れて意味深な事を言うのとかカッコよくて私は好きよ》


栞《攻撃の最中に割って入って“この技…!そうか…お前があの…いや、気のせいか…”とか言うのよ》


ウェイバー《どのポジションのキャラだよ》


栞(ifUR装着)《じゃあ乱入しましょう…月詠!》


ヒヒーン


ウェイバー《いやいやいや、なに勝手に馬出してるんだよ!》


栞《行くわよ!私を信じるなら乗って!》


ウェイバー《お前自分に酔いすぎだよライダー!》


栞《乗るの?乗らないの?》


ウェイバー《ああもう!乗るよ!乗ればいいんだろ!》
63 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/25(日) 18:47:06.98 ID:YNXwHtOV0
…ドゴーン!


二穂「…なんだ?」ピタッ


雪枝「近くで爆発…?」ピタッ


ヒュー


悠水「ぐへっ」ズシャー!


二穂「空から人が飛んで…ってお前はアルタイルトルテの…」


雪枝「悠水さん!?」


悠水「いててて…おお!二穂ちゃん雪枝ちゃん久し振り!」


二穂「お前もこの世界に来ていたとはな」


悠水「私だけじゃないけどねー」


ドゴーン


ヒュー


ハヅキ「ちぃっ!」ズザザー


雪枝「ハヅキさんまで!?」


オディール「とうっ!」スタッ


オディール「見たか!これこそ私のパワーぢからだ!」ビシッ!


二穂「お前もか!?」


オディール「あ、ご無沙汰してます」ペコリ


二穂「お、おう…」ペコリ
64 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/25(日) 18:47:50.83 ID:YNXwHtOV0
切嗣「…大変だ舞弥」


切嗣「なんか色々出てきた」


舞弥《ええ、見えてます》


切嗣「どうする?とりあえず全員撃つか?」


舞弥《落ち着いてください切嗣》


舞弥《動揺しすぎて雑になってます》


切嗣「おっと、僕とした事が…」


切嗣「しかし…これだけサーヴァントがいるという事はそれだけ近くに多くのマスターがいるという事だろう」


舞弥《恐らくは》


切嗣「これは一網打尽にするチャンス…と考える事にしよう」


切嗣(早く帰ってアイリとイチャイチャしたい)
65 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/28(水) 13:09:30.51 ID:JBtga2QA0
二穂「それで?お前達も聖杯戦争に参加していると思ってもいいのだろうな?」チャキリ


ハヅキ「おっと、随分と好戦的じゃないか」


二穂「否定はしないのか?」


ハヅキ「まぁ本当の事だからね」


ハヅキ「悠水!こうなったら…」


悠水「全員倒すってわけだね!」


雪枝「えぇっ!?」


オディール「よーし全員まとめてかかってこいやぁ!」


〈待ちなさーい!


ピシャーン!


二穂「なっ…!空からイカズチだと!?」


雪枝「凄い…!魔法みたい…!」
66 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/28(水) 13:10:50.09 ID:JBtga2QA0
栞「我こそはライダー!またの名をケイオス・ブリンガー神無木栞!」バッ!


栞「この神無木栞に敗北という二文字は存在しないわ!」シュバッ!


栞「さぁ躍りましょう!」クルッ


栞「全ては神の御心のままに…!」 バァーン!


二穂「…」


雪枝「…」


ハヅキ「…」


オディール「…」


悠水「…」


栞「」


二穂「あー…神無木」


二穂「お前、そういうキャラだったのか…」


栞「違うのよ」


雪枝「あっはい、私達は何も見てないですから」


栞「待って」


ハヅキ「何も聞いてない、何も聞いてないよ」


栞「目を合わせて」


悠水「ド、ドンマイ!」


栞「やめて」


オディール「お前めっちゃ痛いやつだな」


栞「あなただけには言われたくないわよ!」
67 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/28(水) 13:11:56.36 ID:JBtga2QA0
栞「あー!あー!あー!もう、あー!」ジタバタ


栞「なんで知り合いばかりいるのよ!」


ウェイバー「落ち着けって!」


栞「自害させてください」


ウェイバー「やだよ!」


栞「あー…この瞬間に隕石でも落ちて世界滅びないかしら」


ハヅキ「縁起でもない事言うんじゃないよ」


二穂「シャレにならんぞ」


ゴゴゴゴゴ…


雪枝「うわっ…!地震…?」ヨロッ


オディール「いや、この感じは…!」


悠水「…あっ!みんな海の方見て!」


二穂「なっ…!あれは…!」


巨大マギレオブリ〈グオオオオ…!


二穂「オブリ…!」


雪枝「しかも凄い大きい…!」


ハヅキ「10mぐらいあるかねぇ」


悠水「あっ、頭に何か乗っけてるよ」
68 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/28(水) 13:13:44.04 ID:JBtga2QA0
オディール「なに乗せてるんだあれ、歩道橋か?」



ティエラ「ああっ!あれはクロスオーバーオブリ!」


全員「!?」


二穂「いつの間に!?」


雪枝「というよりどうやってここに!?」


ティエラ「その話は後です!」


ティエラ「あれはクロスオーバーオブリと言いまして、とにかく様々な作品・世界を繋げるのが大好きなオブリなのです!」


ティエラ「しかし作品の世界観や設定を無視してでも繋げてしまうので矛盾が生まれたり…」


ティエラ「そもそも繋げる必要があったか?という誰得なコラボを生み出してしまったりする端迷惑なやつなのです!」


ティエラ「なかでも進○の巨人・魔法少女ま○かマギカ・Fa○eを特に好むとか…」
69 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/28(水) 13:14:18.78 ID:JBtga2QA0
切嗣「大変だ舞弥」


切嗣「巨大な怪物が出てきたと思ったら今度は老けたアイリスフィールみたいなのが出てきた」


舞弥《見えてます》


切嗣「しかもオブリ?だのコラボだのわけの分からない事を言っているようだし…」


舞弥《ええ、マダムが話についていけなくてアワアワしてます》


切嗣「可愛いな」


舞弥《可愛いですね》


切嗣「さて…全員撃つか」


舞弥《落ち着いてください》
70 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/28(水) 13:15:05.76 ID:JBtga2QA0
二穂「なるほど、私達がこの世界にいるのもあいつの仕業というわけか」


ティエラ「そういう事です!」


雪枝「じゃああのオブリを倒せば元の世界に戻れるんですね!」


ティエラ「はい!その通り!蒼井さん賢い!」


雪枝「馬鹿にしてます?」


アイリ「あの…ニホ?さっきから何の話をしているのかしら?」


二穂「あー、なんと言っていいやら…」


ハヅキ「話せば長くなるからねぇ」


アイリ「それに元の世界に帰る?なんて事になったら聖杯戦争は…?」


ティエラ「それならご心配なく!」


ティエラ「あのオブリを倒しさえすればクロスオーバーの影響は無くなり、お互いの世界が繋がる前に戻りますので!」


二穂「…だそうだ」
71 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/28(水) 21:39:44.71 ID:JBtga2QA0
悠水「要するに、あれを倒してしまっても構わんのだろう?」


ティエラ「そういう事です!」


オディール「うし!じゃあ早いところ片付けるか!」ダッ


ハヅキ「そうだね、あんたとのバトルはひとまずお預けさ」ダッ


悠水「あっ、二人共抜け駆けはズルいぞ!」ダッ


二穂「あいつら少しはこの世界に思い入れとか無いのか」


雪枝「何日か過ごしたのにね…」


二穂「…まぁ、そういうわけでだなアイリスフィール」


二穂「短い間ではあったが世話になった」


二穂「またどこかで…会う事も無いだろうが達者でな」


アイリ「ニホ…」


二穂「大丈夫、アイリスフィールとあの腐れ外道なら勝てるであろう」


二穂「ではさらばだ!」ダッ!
72 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/28(水) 21:40:17.67 ID:JBtga2QA0
雪枝《ええっと、そういうわけなので私も…》


ケイネス《そうか》


雪枝《はい…》


ソラウ《寂しくなるわね…》


ケイネス《…短い間だが楽しい一時を過ごせた》


ケイネス《ありがとうユキエ》


雪枝《いえいえ!私こそ、本物の魔術が見れて良かったです!》


雪枝《ソラウさんも色々良くしてくれてありがとうございます!》


ソラウ《じゃあ元の世界に帰っても元気でね!》


雪枝《はい!》


雪枝《じゃあ…行ってきますね!》ダッ!
73 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/28(水) 21:40:49.43 ID:JBtga2QA0
栞「私はここで朽ち果てますから」


ティエラ「何言ってるんですか!行きますよ!ホラ!」


栞「もう放っておいてください…」


ティエラ「いや、神無木さんがいたら別世界との繋がりが残ってしまいますから…」


栞「でもあれがバレちゃったら皆に会わせる顔が無いのよ…」


ウェイバー「人に散々言ったくせにワガママなやつだな」


栞「だって…」


ウェイバー「はぁ…ったく仕方ないなぁ」スッ


栞「えっ?」
74 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/28(水) 21:41:26.86 ID:JBtga2QA0
ウェイバー「我がサーヴァントよ、ウェイバー・ベルベットが令呪をもって命ずる」


ウェイバー「ライダーよ、必ずやあの怪物を倒せ」


栞「ちょっ…」


ウェイバー「重ねて令呪をもって命ずる」


ウェイバー「ライダーよ、必ずやあの怪物を倒せ」


栞「待って」


ウェイバー「さらに重ねて、令呪で命ずる」


ウェイバー「ライダーよ、必ずやあの怪物を倒せ」


ウェイバー「失敗なんて許さない」


栞「あっ、身体が勝手に…」


………………


…………


……
75 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/28(水) 21:42:24.77 ID:JBtga2QA0
[キャスター厨房]


モルガナ「…おや?」パァァ


龍之介「あれ?なんか姉御の身体半透明になってない?」


モルガナ「どうやらこの世界にいられる時間も残り僅かなようですね」


龍之介「マジかよ!」


モルガナ「では最後に一言」


モルガナ「良く聞いてくださいね龍之介」


龍之介「うん聞く!めっちゃ聞くよ!」


モルガナ「ステビア、アステルパーム、 アセスルファムKは脂肪と糖の敵です」


モルガナ「必ず滅ぼすように…」


フッ…


龍之介「姉御ー!」


………………


…………


76 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/28(水) 21:43:07.92 ID:JBtga2QA0
[礼拝堂]


切嗣「…はっ!」パチッ


アイリ「…大丈夫?」


アイリ「召還の準備をしてる途中にふらついたみたいだけど…」


切嗣「ああ、大丈夫だよアイリ」


切嗣「ただ…とても長い悪夢を見ていたような気がしてね」


アイリ「悪夢…?」


切嗣「ああ、僕が堅物で少女なセイバーを召還してしまう夢だ」


切嗣「とてもやりづらかった」


アイリ「それは災難だったわね…」


切嗣「…よし、じゃあ気を取り直して召還の準備を続けよう」


〜中略〜


切嗣「…抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」


パァァァ…
77 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/28(水) 21:44:09.59 ID:JBtga2QA0
「…」


アイリ「…!」


切嗣「こいつは…!」


「…」ムクリ


切嗣「…」


セイバー「…問おう、貴方が私のマスターか?」


切嗣「…」


セイバー「…」


切嗣「…」


セイバー「…?」


切嗣「…」


切嗣(舌打ち)「…チッ」


セイバー「!?」


END
78 : ◆ajqgdR8aUE [saga]:2018/02/28(水) 21:47:46.61 ID:JBtga2QA0
コスイベのノリ


ここまで読んでいただきありがとうございますm(_ _)m


アニメしか見てないですが、FateはUBWよりアポクリファよりzeroが好き
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 22:41:36.05 ID:2u5XxSfko
おつおつ
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