【ガヴドロ】対照的な私

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/20(火) 23:55:53.43 ID:fPDXw0qD0
ヴィーネ「ちょっと信じがたいわね」

ガヴリール「でもそれ魔界通販の物だろ? だったら十分あり得ると思うんだけど」

ガヴリール?「サターニャさん! また無駄遣いしているのですね!」

ヴィーネ「以前も買い過ぎて生活が苦しいとか言っていたじゃない」

サターニャ「で、でも……ガヴリールに勝つためには」

ガヴリール?「でもではありません! 無駄遣いして生活できなくなっては困りますよね!」プンプン

ラフィエル「その時は私の所に来てもらっても十分ですよ♪」ニコニコ

サターニャ「それは絶対に嫌よ」

ラフィエル「あらら、拒否されてしまいました」

ガヴリール「逆に拒否されない要素があると思っていたの?」

ラフィエル「フォローは入らないのですね」ションボリ
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/20(火) 23:57:23.79 ID:fPDXw0qD0
ガヴリール?「そういえば……一つ聞いてもいいでしょうか?」

ガヴリール「なに?」

ガヴリール?「俄には信じがたいですが、貴方が私の複製ではないことは……一応理解しました」

ガヴリール?「ただ、一つだけ否定していない事があります」

ガヴリール「?」

ガヴリール?「それは『ダメ』という単語なのですが……」

ガヴリール「ああ、それね」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/22(木) 00:25:50.42 ID:iz3/CbKD0
ヴィーネ「今更だけどこっちのガヴ、髪がボサボサね」

ガヴリール「確かに私は『ダメ』だしそう自負している!」ドヤッ

ガヴリール「ってかお前は以前の私と一緒だね、よく演じれるな」

ガヴリール?「以前?」

ガヴリール「そう、私が駄天する前のね」

4人「堕天!!?」

ガヴリール「私のダメさの原因はそれしかないね!」フンス
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/22(木) 00:26:21.70 ID:iz3/CbKD0
以下
ガヴリール→駄ガヴ
ガヴリール?→天ガヴ
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/22(木) 00:26:55.40 ID:iz3/CbKD0
ヴィーネ「誇ったような言い方しなくても、堕天って一体何したのよ……」

ラフィエル「ガヴちゃんが堕天……さぞ壮絶な事があったのですね……」

サターニャ「あああ、あれね、きっと向こうの私がしたんだわね! 流石ね!」アワアワ

天ガヴ「あの! あなたが例えこれから先とても苦しい事があったとしても、私が助けてあげますから、心配しないでください!」ウルウル

駄ガヴ「……」

駄ガヴ「あの〜、なにか勘違いしていませんかね?」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 00:23:16.55 ID:jeYhqzdC0
ヴィーネ「勘違いって堕天でしょ、深刻な事になるわよ」

ラフィエル「確かにこちらのガヴちゃんからはあまり天使力を感じられません……はっ、もしかして堕天したから?」ブツブツ

天ガヴ「いえ、そのままではだめですね……再び天使に、絶対に昇天させてみせます!」

駄ガヴ「あー! もう、皆勘違いしているよ!」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 00:24:47.82 ID:jeYhqzdC0
駄ガヴ「私が言っている『だてん』の『だ』は『駄目』の『駄』だから!」

天ガヴ「つまり……駄目の駄で……駄天?」

駄ガヴ「そーそー、家に引きこもりゲームだけをして生活することをする事を目標にしている天使のことだ」

天ガヴ「えっ、えぇ!?」コンワク

ヴィーネ「えっと……」

ラフィエル「それはそれは……なんと言うべきでしょうか」

サターニャ「ざ、ざまあ無いわね……」

駄ガヴ「……皆その憐れむような眼で見ないで」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 00:25:49.07 ID:jeYhqzdC0
駄ガヴ「というかさ、私いつ戻れるの?」

ヴィーネ「……サターニャ、どうなの?」

サターニャ「えーっと……」

駄ガヴ「おい」ゴゴゴ

天ガヴ「あの、落ち着いてください、説明書とかは無いのですか?」

サターニャ「……効……読ん……てた」ボソボソ

ラフィエル「?」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 00:26:48.20 ID:jeYhqzdC0
駄ガヴ「聞こえない!」ダン

サターニャ「ひっ! こ、効果だけ読んで……捨てたわ……」

駄ガヴ「捨てたって、お前の家のゴミ箱にあるだろ?」

サターニャ「文字通り……燃やした……」

駄ガヴ「はあ!?」

ヴィーネ「なんで燃やしたの?」

サターニャ「ちょっと焼き芋をしようと」

ヴィーネ「なんで今焼き芋を……」

駄ガヴ「そんな下らない理由で……」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 00:27:38.39 ID:jeYhqzdC0
駄ガヴ「……ねえ、私どうしたらいいの……」

ヴィーネ「もう一度同じものを買うとか!」

サターニャ「限定一品だったのよ、これ」オドオド

ラフィエル「あらら、完全に分からないという事ですかね……」

駄ガヴ「……はぁ……こっちでもサターニャに振り回されるのね」

サターニャ「ごめんなさい」ショボン

駄ガヴ「ごめんじゃないよ、全く……」

天ガヴ「何とかならないのでしょうか……」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 00:29:19.60 ID:jeYhqzdC0
駄ガヴ「……」

駄ガヴ「よし、お前」

天ガヴ「私ですか?」

駄ガヴ「うん、お前の家に住ませろ」

天ガヴ「私の家にですか!?」

駄ガヴ「お前の家は私の家と同じだからな、使い勝手が分かるからね」

天ガヴ「確かに何も住む所が無いですから……分かりました、私の家に暫くいいですよ♪」

ラフィエル「今のこちらのガヴちゃんはホームレス状態ですからね」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 23:59:16.57 ID:jeYhqzdC0
ヴィーネ「ガヴ、大丈夫なの?」

天ガヴ「任せてください!」ムネポム

天ガヴ「私がしっかりと責任をもって彼女を元の世界に戻してあげます!」

駄ガヴ「無い胸を叩かれてもな……」

サターニャ「あんた、ひどい事を言うわね」

ラフィエル「何かあった時は私も居ますからね、ガヴちゃん♪」ムギュ

駄ガヴ「むみゅ……こっちでもラフィ、変わらない……」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 00:00:42.54 ID:RGH8Rsli0
ラフィエル「あら、では一番変わっているのはやっぱり」

駄ガヴ「私しかいないだろ」

サターニャ「こっちのガヴリールは怖いわ」

駄ガヴ「誰のせいだと思っているんだよ」

サターニャ「ひっ」ビクッ

ヴィーネ「サターニャ、そんな事思っていても言っちゃだめよ」

駄ガヴ「……ヴィーネ、もしかして私が怖いとさらっと思っているの?」

ヴィーネ「ご、ごめんなさい」

駄ガヴ「いやいや、謝罪求めてないし、そんなことでいちいち謝るなんてヴィーネらしくないでしょ」

駄ガヴ「ゴキブリ見たら部屋爆破するぐらいの勢いがなくちゃね」

ヴィーネ「ゔっ……」

天ガヴ「ヴィーネ?」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 00:01:30.26 ID:RGH8Rsli0
ヴィーネ「い、いえ、何でもないわ」アセアセ

天ガヴ「そ、そうですか……」

ヴィーネ(下界で初めてアレを見た時、ついやっちゃったのを言えない)

ラフィエル「その言い方……あちらのヴィーネさんはまさかしたのでしょうか?」

駄ガヴ「したよ、私も巻き込まれたしね」

ヴィーネ(何も言えないわ……)

サターニャ「向こうのヴィネットも怖いわね……」

駄ガヴ「いや……多分一緒だよ」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/25(日) 04:45:48.90 ID:+M25EQZJo
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 22:00:38.29 ID:RGH8Rsli0
駄ガヴ「とにかく、私は元に戻れるのであればなんでもいいよ」

ヴィーネ「私も協力するわ」

駄ガヴ「という事で」ゴロン

ラフィエル「あらら」

駄ガヴ「ねえ、何かないの?」ゴロゴロ

サターニャ「えぇ……」

ヴィーネ「いきなりゴロゴロし始めたわね」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 22:02:42.58 ID:RGH8Rsli0
駄ガヴ「いきなりって……そもそも、ある意味私は誘拐事件の被害者だよ」

サターニャ「うぐっ……」

駄ガヴ「という事でお菓子無い? 無いなら買ってきてよ」グデー

ラフィエル「あらあら、ダメダメ全開ですね……」

ラフィエル「でもこれはこれでガヴちゃんの見られない一面を見られて非常に新鮮ですね♪」ニコニコ
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 22:04:13.33 ID:RGH8Rsli0
天ガヴ「皆さん、大丈夫です!」

4人「?」

天ガヴ「こちらの私があちらに帰る頃にはダメとは言われないようしっかりとした天使にします!」

3人「おぉ!」

駄ガヴ「えー」グデー

天ガヴ「『えー』ではありません」

駄ガヴ「なんでこっちまで来た上で真面目に天使しないくちゃいけないの……」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 22:34:44.23 ID:RGH8Rsli0
駄ガヴ「本当に堕天しようかな」

天ガヴ「そ、それは本当に駄目ですよ」アワアワ

駄ガヴ「あっそうだ、ノートパソコンない?」

天ガヴ「え? はい、机の上にありますが……」

駄ガヴ「よいしょっと」オキアガリ

ゴソゴソ
カチカチ

駄ガヴ「充電もしっかりできているな……うわ、デスクトップに何もないな……」

ヴィーネ「何をしているの?」

駄ガヴ「何もする事は無いからね」カチカチ
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/27(火) 00:31:37.79 ID:9LsWtDZk0
ラフィエル「パソコンはお得意なのでしょうか?」

駄ガヴ「いや、得意というほどでも無いけど」カチカチ

天ガヴ「はっ、も、もしかして……」

サターニャ「ガヴリール、どうしたの?」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/27(火) 00:33:14.60 ID:9LsWtDZk0
天ガヴ「あ、あ、あの!」

駄ガヴ「ん?」

天ガヴ「え……」モジモジ

駄ガヴ「え?」

天ガヴ「え、えっち……なの、は……だ、だめです……よ」カアア

駄ガヴ「はあ!? ちょっ、なにいっているんだよ!? そんなものしないって!」

天ガヴ「えっ? あっ、私ったら」カアア

ヴィーネ「早とちりにしてはすごい発言ね……」

ラフィエル「いえ、こちらのガヴちゃんは駄天しているからそういう考えに至ったのだと」

駄ガヴ「ラフィ、私ってそんな性格に見えるの?」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/27(火) 00:34:10.38 ID:9LsWtDZk0
天ガヴ「すみません……では一体何をしているのでしょうか?」

駄ガヴ「ん? これだよ」スッ

天ガヴ「えっと……これは……」

駄ガヴ「ゲームだよ」

天ガヴ「ちょっと!? このパソコン私のですよね!?」

駄ガヴ「お前は私、私はお前、だからお前の物だから私の物だろ?」

天ガヴ「え? そ、そうですね……あれれ? そう……ですか?」

駄ガヴ「そうそう、そうだよ♪」カチカチ

駄ガヴ「よし、データは無いけど……これであとはインストールだけだ」

サターニャ「他人の物に躊躇なく手を出すわね……ヴィーネ、これA級悪魔的行為よ……」

ヴィーネ「私に振られても、その区分分け聞いたことないわよ」

ヴィーネ「というか、言い聞かせ方が凄く雑ね……それにガヴが丸め込まれるなんてちょっと信じられないわね……」

ラフィエル「ある意味自分だからこそつけ入る隙も知り尽くしていると……だから適当な事でもその隙さえつけば雑な言い聞かせでも信じてしまうかと……」

ヴィーネ「……なんだか私より悪魔っぽいわね……本当に堕天していないのか心配だわ」

サターニャ「なるほどね……」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/27(火) 22:05:56.72 ID:9LsWtDZk0
>>55修正
サターニャ「なるほどね……」

サターニャ「……なるほどねぇ」ニヤリ
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/27(火) 22:29:03.53 ID:9LsWtDZk0
サターニャ「そっちのガヴリール!」

駄ガヴ「……ん? 私?」

サターニャ「そうよ! こっちのガヴリールの弱点を教えなさい!」

天ガヴ「えぇ!? わ、私のですか!?」

ラフィエル「あらあら、直接行きましたね……」

ヴィーネ「流石に……言わないわよね?」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/27(火) 22:30:51.50 ID:9LsWtDZk0
駄ガヴ「……」

サターニャ「……」

天ガヴ「……」

駄ガヴ「お前馬鹿か?」

サターニャ「な゙っ! ば、馬鹿とは何よ!」

駄ガヴ「あっインストール完了したね、これでやっとゲームができる」カチカチ

サターニャ「無視するなー!」ガー

天ガヴ「こらー、人に馬鹿というのは駄目ですよ!」プンスコンプン
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 23:36:46.07 ID:FqpmeM1Uo
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/28(水) 23:39:36.19 ID:WIvX/urT0
駄ガヴ「いやいや、お前も考えてみろよ、わざわざ自分の弱点を言わなきゃいけないの?」

サターニャ「だから私はこっちのガヴリールの弱点で!」

駄ガヴ「だからこいつは私だろ? こいつの弱点は私の弱点だ」

サターニャ「そうだけど……」

駄ガヴ「だからそんなの口が裂けても言わないね」

サターニャ「ぐぬぬ……」

サターニャ「……」

サターニャ「ふん! 今回はあきらめてあげるわ!」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/28(水) 23:40:12.75 ID:WIvX/urT0
ヴィーネ「……ねえ、そろそろ私たち勉強再開してもいいかしら?」

天ガヴ「そういえばそうでしたね」

ラフィエル「サターニャさん、あまりお二人の邪魔をするのもどうかと思いますよ♪」

駄ガヴ「勉強なんてよくやれるよ……」カチカチ

サターニャ「……ねえ、ガヴリール」

天ガヴ・駄ガヴ「私?(でしょうか?)」

サターニャ「こっちのダメな方よ!」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/28(水) 23:41:08.72 ID:WIvX/urT0
駄ガヴ「サターニャにダメと言われるのは腹立たしいな……なに?」

サターニャ「勝負よ!」

駄ガヴ「お前それしか言えないのか?」

サターニャ「もともとダメなガヴリールをここに出した理由はあんたに勝って情けない涙を流させることなのよ!」

サターニャ「だからあんたは私と勝負する義務があるわ!」

ラフィエル「サターニャさんは寂しがり屋なので構ってほしいとのことです♪」

サターニャ「そ、そんな事言ってないわよ!」

駄ガヴ「はあ……一度言い出したらキリが無いのも一緒なのね……しょうがない……で、何をするんだ?」

サターニャ「ふふん!」ドヤッ

駄ガヴ「……」

サターニャ「……」

ラフィエル「サターニャさん?」

駄ガヴ「何も考えなし? ならやっぱやーめた」カチカチ

サターニャ「ちょっと!?」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/28(水) 23:42:09.46 ID:WIvX/urT0
ヴィーネ(集中できない……)

天ガヴ「ヴィーネさん、ここ間違えていますよ」

ヴィーネ「あっ、本当だ、ありがとうガヴリール」

ラフィエル「ここも間違えていますよ」

ヴィーネ「あら、ほんとうね……」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「ねえラフィ、いつのまに見ていたの?」

ラフィエル「うふふ〜♪」ニコニコ

駄ガヴ「ほら、お前がうるさくするからヴィーネが勉強に集中できていないんだって」カチカチ

サターニャ「うっ……ヴィネット、ごめん」

ヴィーネ「あぁ、気にしなくてもいいのよ」

駄ガヴ(あのサターニャが素直に謝った!?)カチカチッ!


――――
――――――
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/28(水) 23:43:07.06 ID:WIvX/urT0
――――――
――――


ヴィーネ「……」カキカキ

天ガヴ「……」カキカキ

駄ガヴ「……やっぱダメでないな……」カチカチ

サターニャ「スー、スー」ウツラウツラ

ラフィエル「……」サターニャガンミ

駄ガヴ「……ん? もう夕方か」

ヴィーネ「あら、もうそんな時間なの?」

駄ガヴ「ヴィーネもよくここまで勉強出来るよな」

ヴィーネ「あなたもよくここまでゲームできるわね……」

サターニャ「んっ……今何ひっ!!」ビクッ

ラフィエル「あぁ、せっかくサターニャさんの寝顔を堪能していたのに、残念です……」

サターニャ「顔が近すぎよ! 流石に焦ったわ」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/28(水) 23:44:48.77 ID:WIvX/urT0
天ガヴ「でもいい時間ですし、今日はこれまでとしませんか?」

ヴィーネ「それもそうね、かなり進んでよかったわ、ありがとうガヴ」

天ガヴ「いえいえ、親友として当たり前です♪」

ラフィエル「では、私も今日はさよならさせていただきますね♪」

サターニャ「今度は絶対に勝負するんだから! 特にこっち側!」

駄ガヴ「おー、がんばれ〜」カチカチ


バタン


駄ガヴ「……」カチカチ

天ガヴ「……あの」

駄ガヴ「何?」

天ガヴ「元の所に戻るための手立てとかはあるのでしょうか?」

駄ガヴ「無いね」キッパリ

天ガヴ「……では、私も力不足になると思いますが、元の所に戻れるようにお助けします!」

駄ガヴ「う〜ん、頼むよ〜」カチカチ
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/01(木) 23:35:19.81 ID:5I03Q4Ps0
そのころ、駄ガヴが居た世界――


ヴィーネ「ねえ、何でいないの!」

ゼルエル「落ち着け! 私にも分からない」

ゼルエル「そもそもガヴリールの気配が全くないのだ」

サターニャ「それってどういう事よ!?」

ラフィエル「……おそらく今はこの世界に居ないという事です……」

ヴィーネ「天界は!? 探したの!!?」

ゼルエル「勿論調べての事だ……まったく世話の焼ける妹だ、どこにいるのだ……」

ラフィエル「ガヴちゃん……どうか無事でいてください……」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/01(木) 23:37:26.02 ID:5I03Q4Ps0
天ガヴの居る世界――


駄ガヴ「ねえ、そういえばご飯まだなの?」グデー

天ガヴ「今準備していますよ♪」

駄ガヴ「おお、さすが私だ、生活リズムが一緒だね」

天ガヴ「そういう所はある意味一緒に居て過ごしやすいですね♪」

駄ガヴ「それもそうだね」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 00:43:24.16 ID:xs5pSsJfO
はよせんかあああああああ!!!!!
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 23:10:44.09 ID:qJP1OlY50
駄ガヴ「……」カチカチ

駄ガヴ「……」

駄ガヴ「じゃなくて!」ダン!

天ガヴ「ぴゃい!」ビクッ

駄ガヴ「なんで私ここで寛ごうとしているの!」

天ガヴ「あ、あの……」オロオロ

駄ガヴ「なに! 帰る方法分かったの!?」

天ガヴ「い、いえ…・・・そうではなく……突然大きな声出して……その、どうしたのかなと……」

駄ガヴ「なんで私はこんなところで寛ごうとしているんだという事にだよ!」

天ガヴ「え、ええ……」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 23:13:06.36 ID:qJP1OlY50
駄ガヴ「私がやりたいのは『私が今までやっていたゲームのデータ』だ」

駄ガヴ「でも、これは新しいデータ……」

駄ガヴ「つまり今まで私がやっていたデータではない!」

駄ガヴ「早く戻ってログボだけでも入手しないと……もし時間経過が私たちの世界の方が早かったら大変なことになっっているよ……」

天ガヴ「は、はあ……」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 23:28:00.73 ID:qJP1OlY50
駄ガヴ「そうだ! 姉さんいるよね?」

天ガヴ「ゼルエル姉さんでしょうか?」

駄ガヴ「うん、この事態を報告して解決の糸口を見つけてもらおうよ!」

天ガヴ「ちょっとあの姉さんは……出来るだけ……」

駄ガヴ「? 何言ってるのさ、お前が天界の私であれば姉さんは尊敬するほどだろ?」

天ガヴ「流石にあれは……」

駄ガヴ「……姉さんを『あれ』呼びは……こうまでも違うのか……」

天ガヴ「……多分、あってみたら分かると思います……出来るだけ会いたくはないですが……」

駄ガヴ「ん? とにかく連絡するね」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 01:55:56.98 ID:yrw1+1kJO
はよ
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/13(金) 23:12:27.12 ID:JN50jPEr0
天ガヴ「私は……ちょっと隠れていますね」

駄ガヴ「いや、私でもそこまでしなくても……」

駄ガヴ「……まあ連絡するね」スマホタプタプ


プルル


駄ガヴ「あっ、ゼルエル姉さん?」


シュン


ゼルエル「ガヴリールゥー!」ダキッ

駄ガヴ「うわぁっと!? ね、姉さん!?」

ゼルエル「久しぶりに連絡くれて心配したんだぞ☆」ギュー

駄ガヴ「ちょっと暑苦しいから離れて!」

ゼルエル「嫌だ、堪能する!」ギュー
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/13(金) 23:18:42.43 ID:JN50jPEr0
天ガヴ「うぅ……」モノカゲカラノゾキ

ゼルエル「♪〜」

ゼルエル「……あれ? あっちにもガヴリールが?」

駄ガヴ「いいから! 離れてよ!」バッ

ゼルエル「……」

駄ガヴ「ゼルエル姉さん聞いて」

ゼルエル「……ここは天国かよ」

駄ガヴ「はい?」

駄ガヴ(にしてもあいつ隠れるって言っても思いっきり顔出してこっち覗いているじゃん、隠れてないじゃん)
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/13(金) 23:29:32.13 ID:JN50jPEr0
駄ガヴ「ゼルエル姉さん!」

ゼルエル「ああ、何用事かな? 我が愛しの妹、ガヴリールよ!」

駄ガヴ(……ああ、なんとなくわかってきた)

駄ガヴ(これはこっちのガヴリールが嫌いわけだ、私でも鬱陶しいと思えるよ)

駄ガヴ「えっと、実は……」


――――
――――――
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/13(金) 23:30:34.06 ID:JN50jPEr0
――――――
――――


駄ガヴ「……という事なんだ」

ゼルエル「おお、かわいそうなガヴリール!」ダキツキ

駄ガヴ「一々抱き着かんでいい」チョップ

ゼルエル「うぉふ、ガヴリールにチョップされる事なんて、今日は非常にいい経験をした!」

駄ガヴ「……で本題なんだけど」

ゼルエル「お前の元の世界に戻してほしい、という事か?」

駄ガヴ「うん」コクリ
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/16(月) 22:16:48.13 ID:hlKkEjcG0
ゼルエル「……」

駄ガヴ「……」

ゼルエル「……」ゴゴゴ

駄ガヴ「……」ゴクリ

ゼルエル「そんな事より、いつまで隠れているのかなガヴリール、バレバレだぞ?」

天ガヴ「うっ……」ソローリ

ゼルエル「はっはっは! もう、可愛いなぁ!」ダキッ

天ガヴ「からかわないで下さい」ヒョイ

ゼルエル「はっはっは! 手堅いなぁ!」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/21(土) 23:03:10.14 ID:O1nzGBwp0
駄ガヴ(短時間でこっちの私がなぜゼルエル姉さんを異様に避けているのか分かった……)

駄ガヴ(スキンシップが過度だ!)

駄ガヴ(そんな事よりもだ……)

駄ガヴ「ねえ、私の世界に戻れる方法とかあるの?」

ゼルエル「ん? あぁ、それについてはだな……」

ゼルエル「はっきり言おう、私では無理だ!」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/21(土) 23:07:09.44 ID:O1nzGBwp0
駄ガヴ「……」

駄ガヴ「無理でも調べることぐらいは出来るよね」

ゼルエル「ん?」

駄ガヴ「ねえ、同じもの買えないのかな?」

天ガヴ「同じものというと?」

駄ガヴ「私をここに連れてきたものだ」

天ガヴ「ええと、サターニャさんに頼めば多分ですが……ただお高いと言っていましたけど……」

駄ガヴ「よし、もう1個買わそう」

天ガヴ「それは流石に……」

駄ガヴ「私をこっちの世界に強制に連れてきた罰だ、それ位当たり前だ」

駄ガヴ「で、それを姉さんに解析させたらいけるんじゃないかな?」

ゼルエル「あのガヴリールが私を必要としてくれる! 今、私は猛烈に感動しているぞ!」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/22(日) 23:38:04.35 ID:TDxNklii0
駄ガヴ「……ゼルエル姉さん」

ゼルエル「何だい、ガヴリール?」ワクワク

駄ガヴ「という事だから、もう帰っていいよ」

ゼルエル「え゙?」

駄ガヴ「正直ウザい」

ゼルエル「……」ショボーン

駄ガヴ「また何かあったら連絡するよ」

ゼルエル「ガヴリール」パアア

天ガヴ(私はあまり連絡したくはありませんが……)
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/22(日) 23:40:42.43 ID:TDxNklii0
ゼルエル「おっと、そういえば」オホン

ゼルエル「ガヴリール、下界での修行頑張るんだぞ」

天ガヴ「……はい」

ゼルエル「寂しかったら抱き着いてもいいのだぞ!」

天ガヴ「いえ、大丈夫ですので帰って下さい」

ゼルエル「はっはっは! ツンデレだな! ではまた会おう!」

シュン

駄ガヴ「……」

天ガヴ「……」

駄ガヴ「え? 何なんなのあれ? あれがゼルエル姉さん?」

天ガヴ「そちらのゼルエル姉さんはこうではないのでしょうか?」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/25(水) 22:34:25.31 ID:w1ezDuME0
駄ガヴ「うん、キモくない」

駄ガヴ「いちいち口うるさいし厳しい」

天ガヴ「……う」

駄ガヴ「う?」

天ガヴ「羨ましいです! それはつまり常にあなたの事を心配しているからですよね!」

駄ガヴ「え゙!?」

天ガヴ「真っ当な目で確り見てくれる、それに正当に心配してくれる……」

天ガヴ「こちらのあれとは比較になりません!!」

駄ガヴ「ちょっと!? 落ち着こうよ!」

天ガヴ「あっ……すみません、取り乱してしまいました……」シュン

駄ガヴ「まあ……こっちのゼルエル姉さんに日ごろから絡まれていたらたまったもんじゃないと思うよ」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/25(月) 23:29:51.83 ID:H7UDHZbo0
駄ガヴ「で、話を戻すよ」

駄ガヴ「先ずサターニャに同じものを買わせる」

駄ガヴ「その次にゼルエル姉さんをにそれを渡し解析させて、もし私が元に戻る方法が見つかったら一件落着だ!」

天ガヴ「もし、その方法が分からなかった場合は……どうしますか?」

駄ガヴ「……」

駄ガヴ「さて、サターニャの所に行きますか、多分家の場所も同じだろうな」

天ガヴ(あっ、考えるのから逃げました)
39.07 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)