ダイヤ「GALAXY HiKE and Seed」

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47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:17:18.09 ID:/+hpBmw+0
花丸「月に人が住んでるってこと?」

果南「そんなこと……でも実際見てたし……」

カンナ「驚かせてしまい申し訳ありませんでした」

カンナ「今宵は,私の娘である‘カグヤ’を連れ戻すために参りました」

曜「カグヤさん?」

千歌「でも,ここにカグヤさんって人は……」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:19:07.60 ID:/+hpBmw+0
カンナ「いえ,そちらにいますよ」チラッ

カンナ「……もっとも,今は‘ダイヤ’と名乗っているようですが」

ダイヤ「……はい?」

鞠莉「ダイヤが……月の民?」

果南「ちょっと!急になんなんですか!」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:19:55.46 ID:/+hpBmw+0
カンナ「信じられないのも無理はありません.しかし事実です」

花丸「ということはルビィちゃんも……」

カンナ「いえ,そちらの方は違いますよ.正真正銘この家の娘さんです」

梨子「でも,それっておかしくない?」

善子「そうよ!2人は姉妹なのよ!1人だけ違うなんてあるわけないじゃない!」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:20:48.66 ID:/+hpBmw+0
カンナ「ですから,その事実が違うと申しているのです」

ダイヤ「あなたは何を……いったい何をおっしゃっているのですか……」

ダイヤ「私は黒澤の娘であり!ルビィの姉です!ずっとここで過ごしてきました!」

カンナ「本当にそうでしょうか」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:22:52.51 ID:/+hpBmw+0
カンナ「不思議に感じたことはありませんか?姉妹でこんなにも似ていないことを」

ダイヤ「そ,そんなこと!」



善子『いや,ダイヤとルビィって姉妹なのに全然似てないなって』



ダイヤ「そんなこと……」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:23:28.72 ID:/+hpBmw+0
カグヤ「おかしいと思ったことはありませんか?幼い頃の記憶がないことを」



梨子『ちなみに,果南さんとダイヤさんの出会いはいつだったんですか?』



ダイヤ「そんな……私は……」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:25:43.00 ID:/+hpBmw+0
カンナ「心当たりがあるみたいですね.その理由がこれです」

果南「で,でもおかしいじゃないですか!それならどうしてダイヤはここにいるんですか!」

カンナ「それは私が悪いのです.カグヤに厳しく当たりすぎてしまって……」

カンナ「太古の昔から,地球と月は2つの穴で繋がっていました」

カンナ「しかしそれでも,今までこのようなことはほとんど起こりませんでした」

カンナ「なぜなら,その穴は神出鬼没であり,かつ条件を満たさないと穴が繋ぎの役割を果たさないからです」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:26:40.04 ID:/+hpBmw+0
カンナ「1つは地球から見て満月になっていること.そしてもう1つは穴の向こう側から誰かが手引きをすることです」

カンナ「以上の理由から,穴を使って一人で行き来することは不可能なのです」

カンナ「大人になれば,先ほどのように空を伝って渡ることは可能ですが」

曜「でもそれって……」

梨子「ダイヤさんを手引きした人がいるってこと?」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:29:34.77 ID:/+hpBmw+0
カンナ「おそらく.ただ,それが誰かはまだ判明していません」

カンナ「でもいいのです.こうしてカグヤを見つけることができたのですから」

カンナ「あの夜からずっとカグヤを探していました.厳しくしすぎたことを後悔し続けました」

カンナ「しかし,手掛かり無しに探すには地球はあまりにも大きすぎたのです」

千歌「そうだったんだ……」

カンナ「さあカグヤ,一緒に月に帰りましょう!みんなあなたを待っています!」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:30:04.98 ID:/+hpBmw+0
ダイヤ「……お断りします」

カンナ「カグヤ!」

ダイヤ「あなたの言うことは真実なのかもしれません.ですが,それをおいそれと受け入れられるほど私は単純ではありません」

ダイヤ「少し……考えさせてください」

カンナ「そうですか……わかりました」

カンナ「では後日改めて参ります.それまでに決断しておいてください」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:31:37.20 ID:/+hpBmw+0
カンナ「皆さんも,本日は急にお邪魔して申し訳ございませんでした」

カンナ「それでは失礼します」フワッ

スーーーッ


曜「……行っちゃった」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/24(土) 19:32:19.24 ID:VHzkWPME0
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:32:51.94 ID:/+hpBmw+0
鞠莉「き,気にすることないわよ?ダイヤ」

果南「そ,そうだよ!ちょっとビックリしたけど,ダイヤはダイヤなんだから」

ダイヤ「……すみません,少し1人で考えさせてください」

ダイヤ「残りの時間は皆さんでルビィを祝ってあげてください」パタン

ルビィ「お姉ちゃん……」
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:34:16.64 ID:/+hpBmw+0
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コンコン

黒澤母「どうぞ」

ダイヤ「失礼します」

黒澤母「どうかしましたか?」

ダイヤ「先ほど,私の母だという月の民の方がいらっしゃいました」

黒澤母「っっ!」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:35:03.51 ID:/+hpBmw+0
ダイヤ「お母様,教えてください.私の幼いころの話を」

黒澤母「……はあ.とうとうこの時が来てしまいましたか」

ダイヤ「っ!では」

黒澤母「ええ,その方の言うことはおそらく本当でしょう」

ダイヤ「おそらく……とは?」

黒澤母「あなたが黒澤の実の娘ではないことは事実です.ですが,月の民だというのは私も今知りました」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:35:29.31 ID:/+hpBmw+0
黒澤母「その可能性を考えなかったわけではありませんが……」

ダイヤ「どういうことでしょうか?」

黒澤母「それを話すには,少々昔の話をする必要がありますね」

黒澤母「今でも鮮明に覚えています.あの日のことを」

黒澤母「あれは,今日と同じくらい月が綺麗な夜でした……」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:36:33.77 ID:/+hpBmw+0
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―――

ドンドンドン ドンドンドン

松浦爺『黒澤さん!開けてくれ!黒澤さん!』

ドンドンドン ドンドンドン

黒澤母『松浦さん?どうしたんですか?そんなに慌てて』ガララッ
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:39:17.43 ID:/+hpBmw+0
松浦爺『これを見てくれ!』

黒澤母『これとは……まあ!』

黒澤母『どうしたのですか?この子は』

松浦爺『裏の神社に倒れてたんだ!すぐに病院に連れて行こうとも思ったんだが……』

黒澤母『……この見た目ですね?』
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:40:13.52 ID:/+hpBmw+0
松浦爺『ああ……あんたに似すぎていると思ってな』

松浦爺『関係あるかもと思って,応急処置だけしてここに連れてきた』

黒澤母『……この子をうちで預からせていただいても?』

松浦爺『任せてもいいかい?』

黒澤母『ええ,ありがとうございます』
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:41:05.43 ID:/+hpBmw+0
―――
――――――
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黒澤母「これが,あなたが黒澤家に来た経緯です」

ダイヤ「そんな……」

黒澤母「月の民に関する言い伝えはこの内浦にもあります」

黒澤母「実際に,出生不明の子供が急に現れたという記録は過去にもわずかですが残っています」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:41:40.92 ID:/+hpBmw+0
黒澤母「確証があったわけではありません.ただ……」

黒澤母「あなたを初めて見たときに運命を感じました.この子は私が育てなければならない,そう思いました」

黒澤母「幸いにも容姿が似ていたので,周りを誤魔化すのはさほど難しくはありませんでした.あの人を説得するのは苦労しましたが……」

ダイヤ「……」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:42:22.53 ID:/+hpBmw+0
黒澤母「ダイヤ,確かにあなたは私たちの実の娘ではありません.でも,これだけは信じてください」

黒澤母「私たちはあなたを実の娘のように想っていますし,心から愛しています」

ダイヤ「……失礼します」パタン

ダイヤ(……私は)

ダイヤ「いったい……どうすれば……」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:42:50.91 ID:/+hpBmw+0
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―――――――――
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―――

『最近変な声―――』

『なんか寂し―――』

『―――おいでとか―――』
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:43:33.94 ID:/+hpBmw+0
『ん?なん―――』

『―――っ!女の子が!』

『おじいちゃん!おじい―――』

―――
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71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:44:08.34 ID:/+hpBmw+0
ダイヤ(一日考えても答えは出ませんでした……)

ダイヤ「そんなの……決められるわけないではありませんか……」

「覚悟は決まりましたか?」

フワッ―スタッ

ダイヤ「っ!そんな!まだ一日しか……」

カンナ「時間があれば決められると?」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:47:18.68 ID:/+hpBmw+0
ダイヤ「そ,それは……」

カンナ「カグヤ,あなたはもしここに残ったとして今まで通り過ごせると本当に思っているのですか?」

カンナ「あなたは彼女たちとは違うのですよ?」

ダイヤ「し,しかし,皆さんは気にしなくて良いと……」

カンナ「そんなのそう言うに決まっているではありませんか.仮にも友人だった方たちですから」
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:48:57.34 ID:/+hpBmw+0
カンナ「それでも本心はどうでしょうか」

カンナ「地球人ではないとわかった今,これまでと全く同じように接することができるでしょうか」

ダイヤ「そんなの……」

カンナ「認めなさいカグヤ.月に帰ることがあなたの幸せになります」

ダイヤ「私は……私は……」

ダイヤ(誰か……助けて……)
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:50:51.12 ID:/+hpBmw+0
――――――――――――

果南「はあっ,はあっ」タッタッ

果南「全部……全部思い出した」タッタッ

果南(確か3歳くらいのとき,誰かの声が聞こえるようになって……)

果南(不思議に思ってたら淡島神社で倒れてる女の子を……ダイヤを見つけたんだ)
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:51:46.49 ID:/+hpBmw+0
果南「どうして……こんな大切なことを忘れてたんだっ!」タッタッ

果南(それに,さっき聞こえてきた声は……)

『誰か……助けて……』

果南「このままじゃダイヤが……ダイヤが行っちゃう!」

果南「お願い!間に合って!」ダッダッ
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:52:32.71 ID:/+hpBmw+0
――――――――――――

カンナ「ようやく覚悟を決めましたか」

ダイヤ「……はい」

カンナ「安心しなさい.月にもお友達は用意しました」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:53:28.27 ID:/+hpBmw+0
ダイヤ「お友達……」

―ヤ!

ダイヤ(果南さん……鞠莉さん……)

―イヤ!

ダイヤ「これで……これでいいのですよね……」

果南「ダイヤ!」ガララッ
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:54:12.70 ID:/+hpBmw+0
ダイヤ「果南さん?どうしてここに……」

果南「ダイヤ,私全部思い出したよ!」

果南「ダイヤの声が聞こえたことも!ダイヤが神社に倒れていたことも!」

果南「ダイヤが……寂しそうだったことも」

ダイヤ「果南さん……もうよいのです」

カンナ「その通りです.果南さん……でしたか」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:54:55.11 ID:/+hpBmw+0
カンナ「カグヤは月に帰ると決断しました」

果南「そんな……ダイヤ!」

ダイヤ「私は地球人ではありません……きっとここにはいないほうが良い存在なのです」

果南「そんなの関係ない!私言ったよね!ダイヤはダイヤだって!」

果南「ダイヤは私たちと離れちゃってもいいの?!」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:55:33.61 ID:/+hpBmw+0
ダイヤ「私がここに残ると,きっと多くの方に迷惑をかけてしまいます……」

ダイヤ「お父様やお母様,ルビィはもちろん……」

ダイヤ「果南さんや鞠莉さん……それにAqoursの皆さんにも」

ダイヤ「きっとこうするのが正しいのですわ……」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:56:23.37 ID:/+hpBmw+0
果南「私はそんなことを聞いてるんじゃない!ダイヤの気持ちが聞きたいんだよ!」

ダイヤ「私の……気持ち……」

果南「ダイヤは私たちと離れても平気なの?!これからも友達でいたくないの?!」

果南「私は嫌だよ!ダイヤと!鞠莉と!他のみんなと!ずっと一緒に居たい!友達でありたい!」

果南「答えてよ……ダイヤ……」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:57:24.80 ID:/+hpBmw+0
ダイヤ「私……私は……」

ダイヤ「ここに……残りたいですわ……」ポロポロ

ダイヤ「果南さんとまたダイビングがしたい……鞠莉さんと紅茶を飲みたい……」ポロポロ

ダイヤ「千歌さんとみかんを食べたい……曜さんとプールに行きたい……梨子さんと音楽を聴きたい……」ポロポロ

ダイヤ「善子さんの堕天使を見たい……花丸さんと本を読みたい……ルビィと一緒に寝たい……」ポロポロ

ダイヤ「Aqoursで……ラブライブを目指したいっ!」ポロポロ

ダイヤ「皆さんと……ずっと一緒に居たいですわ……」ポロポロ
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:57:59.18 ID:/+hpBmw+0
果南「ダイヤ……っ!」

果南「聞きましたよね?カンナさん.ダイヤを連れて行かせるわけにはいきません」

カンナ「そんなカグヤ……あなたさっきは」

ダイヤ「ごめんなさいカンナさん……さっきまではそれが良いと思っていました」

ダイヤ「そうすることが皆さんのためになると……そう考えていました」

ダイヤ「ですがそれは,私の本心ではありませんでした」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:58:47.40 ID:/+hpBmw+0
ダイヤ「やはり私はこの場所が,ここにいる人たちが好きなのです」

ダイヤ「ですから私はここに残ります.申し訳ありません」

カンナ「……これ以上何を言っても無駄なようですね」

果南「じゃあ!」

カンナ「はい.カグヤを連れて帰るのは諦めます.そして2度と月に帰ることは許しません」

果南「っ!それは!」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 19:59:31.61 ID:/+hpBmw+0
カンナ「これは契約です.それでよいのですよね?カグヤ」

ダイヤ「はい,構いません」

カンナ「それならば今より正式に,あなたはカグヤではなくダイヤとなります.月の民ではなく地球人となります」

ダイヤ「問題ありません」

カンナ「わかりました.これで契約は完了です.私は月へ帰ります」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 20:00:09.88 ID:/+hpBmw+0
カンナ「カグヤ……いえ,ダイヤ」

カンナ「良い友達を持ちましたね……」

ダイヤ「はい.親友ですので」

カンナ「そうですか……果南さん」

果南「はい!」

カンナ「ダイヤのことをお任せします」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 20:01:29.61 ID:/+hpBmw+0
果南「任せてください!」

カンナ「ふふ……安心しました.ではこれで」クルッ

カンナ「失礼します」フワッ

スーーーッ パッ

ダイヤ「……行ってしまいましたね」

ダイヤ「果南さん,すみませんでした」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 20:01:59.49 ID:/+hpBmw+0
ダイヤ「私は自分の気持ちに嘘をついてました……「ダイヤ」

ダイヤ「皆さんのことを想うつもりが,皆さんのことを何もわかっていませんでしたっ……「ダイヤ」

ダイヤ「皆さんをっ……裏切りそうになりましたっ」ボロボロ

果南「ダイヤ」

果南「もういいんだよ.もう終わったんだから」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 20:03:27.37 ID:/+hpBmw+0
果南「だから……ね?」パッ

果南「ハグ……しよ?」

ダイヤ「果南さん……果南さんっ!」バッ

果南「……おかえり,ダイヤ」ギュッ

ダイヤ「はいっ……はいっ……!」ギューッ
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 20:05:37.84 ID:/+hpBmw+0
――――――――――――
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――――――
―――
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―――――――――
――――――――――――

果南「ねえ〜いい加減機嫌直してよ〜」ユサユサ

鞠莉「ふーんだ!どうして私も呼んでくれなかったのよ」プイッ

果南「急いでたんだってば.連絡してる時間がなかったんだって」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 20:06:22.89 ID:/+hpBmw+0
鞠莉「ちょっと電話するだけじゃない!私だってダイヤの力になりたかったのに……」

果南「だからごめんって〜」

ダイヤ「すいません鞠莉さん.ですが,とても助けを呼べる状況ではなかったのですわ」

鞠莉「知らない!きっとダイヤは私より果南の方が好きなんだわ!」

ダイヤ「そんなわけないじゃないですか.果南さんと同じくらい鞠莉さんのことも好きですよ」

鞠莉「信用できない!」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 20:06:53.17 ID:/+hpBmw+0
ダイヤ「どうすれば信じていただけますの?」

鞠莉「自分で考えて!」

ダイヤ「はあ……どうしましょう」

果南「ダイヤ,もうあれしかないんじゃない?」

ダイヤ「あれですか……そうですわね」フフッ
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 20:08:00.10 ID:/+hpBmw+0
ギュッ

ダイヤ「鞠莉さんだけ仲間外れだなんて,そんなことありえませんわ」

果南「私たち3人はこれからもずっと一緒だよ」

鞠莉「……ほんと?」

ダイかな「もちろん(ですわ)!」

鞠莉「……ゆるす」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 20:08:35.27 ID:/+hpBmw+0
ダイヤ「ふふっありがとうございます」ニコッ

ダイヤ(こんなにも良い友人に恵まれて,私は幸せ者ですね)

ダイヤ(これからも……3人で素敵な思い出を作っていきたいです)

――――――――――――
―――――――――
――――――
―――
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 20:09:14.58 ID:/+hpBmw+0
『こんな穴があったなんて……』

『さあ!飛び込んで!』

『で,ですが,どこに繋がっているのか……』

『大丈夫!早くこっちにきてよ!』

『きっと私たち,最高の友達になれる気がするんだ!』






終わり
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/24(土) 20:10:01.15 ID:/+hpBmw+0
以上です

読んでくださった方ありがとうございました
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