あずき「闇のゲーム大作戦!」忍「学園編!」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

202 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/25(日) 23:22:08.50 ID:nb06cNBw0
あずき「ルールは簡単。こういうテーブルで腕相撲の状態をとって」

柚「ほうほう」ガッシ

あずき「空いた手、今回は左手でジャンケンをする」

あずき「一回目の掛け声は『戦争』だよ」

二人『せーんーそっ』

柚「あ、勝った」

あずき「このゲームは『何回連続』で勝ったかが重要なんだ」

あずき「グーは『軍艦』、チョキは『朝鮮』、パーは『ハワイ』なんだけどね」

柚「ちょちょちょちょ! ちょっ! 大丈夫なのソレ?!」アセッ

あずき「だから言ったじゃん、純粋にゲームとして紹介するって」

あずき「説明続けるよ? 一回目以降、『直前に勝った側』はその時に出した手の名前を言わなきゃいけない」

あずき「例えば今グーで勝った柚ちゃんは、この後に続けてするジャンケンでは『軍艦、軍艦』って言ってから手を出すの」

あずき「この『軍艦、軍艦』はジャンケンをする拍子取りの意味もあるからちゃんと言ってね」

あずき「で、『直前に勝った側』は手を出す瞬間も宣言しなきゃいけない」

柚「ええと……じゃあ次はチョキ出すぞー、って思ったら『軍艦、軍艦、朝鮮』って言いながらジャンケンするの?」

あずき「そういうことだね」
203 : ◆iv1d32We2. [saga]:2018/02/25(日) 23:29:20.67 ID:nb06cNBw0
あずき「もし連続して勝ったら、一回毎にこの組んでいる手をジャンケンに使ってる手で軽く払うの」

あずき「二回連続で『一本』、三回連続で『二本』、四回連続で『三本』になるよ」

あずき「そして、『三本』を先に取った方が『戦勝国』、つまり勝ち」

柚「……戦時下の遊び、って感じだねぇ」

あずき「あず、私は学校入る前に男の子達から教わったんだけどね」

あずき「誰からともなく始めた辺り、結構根強いんじゃないかな」

柚「ゲームとして考えるとこれただのジャンケンだよね?」

あずき「う、それはそうだけど……」

柚「手を握る意味も特にないよね?」

あずき「それはほら、停戦協定、みたいな」アセッ

柚「空いた手で戦争してるのに?」

二人『……』

柚「ま、まぁ、そういう皮肉だとしたらそれはそれで凄いね」

あずき「で、でしょー?」アセアセ

柚「それにこれなら気になるあのコの手を握れるしね!」

あずき「成程!」ピコーン

あずき「相手いないけどね!」

柚「まさに外道!」
204 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/25(日) 23:38:17.65 ID:nb06cNBw0
柚「はぁ……矢っ張り暇だね」

あずき「だね。あぁ、もう生放送終わりの時間だ」

柚「ったく、今ノコノコ出てきたらどうしてやろうか」イライラ

あずき「次は《ワリバシ》でもやろうか……」

柚「今度は何なの、そのゲーゴブッ」

二人『?』キョトン

柚「え、えと、あずきチャン」

柚「そのゲームのルール説めゴボッ」

柚「――?! ぃ、っあゴブッ…カフッ…?!」グラッ

バタッ…

あずき「柚ちゃん?!」

柚「〜〜! 〜〜〜?!」ブクブク…

「あぁ、やっと効き始めたんだね」

ギィィ…

莉嘉「でも思ったよりは早かったよ☆」ニコッ

あずき「っ、一体何したの?!」

莉嘉「何と言われても。あのケーキに毒を仕込んだんだよ」

莉嘉「これから一時間後、その人死ぬから」
205 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/25(日) 23:45:47.86 ID:nb06cNBw0
あずき「……っ!」

莉嘉「ふぅん、でも桃井あずき、アンタは食べなかったんだね」

あずき「柚ちゃんに言われたからね。怪しい、って」

あずき「実際こんなことになるまでは食べたいだけだと思ってたけど」

柚「っ、っ!」ポカポカ

あずき「痛っ、痛いってば!」

莉嘉「……でも、好都合だよ。アタシはアンタに復讐したかったし、お姉ちゃんは明日の落成式に呼んだだけだしね」

莉嘉「ただ――勝ち逃げした分、ここで負けてもらうよ」

莉嘉「そこで寝てるソレね、泡吹いてるのは毒と一緒に仕込んだ薬剤のせいだから。その薬剤自体は無害だよ」

あずき「喋れないみたいだけど?」

莉嘉「動かなければ呼吸自体はギリギリ問題ないでしょ。で、ゲームだけど」

莉嘉「こんなのはどう?」パチンッ

ガラガラ…

柚(何、あれ……食材の乗った、ワゴン? やってTRYかな?)

莉嘉「名付けて《デスおせち》!」

柚(ネーミングセンスッ!)ガーン
206 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/25(日) 23:52:41.96 ID:nb06cNBw0
莉嘉「ルールは簡単。今持って来させた、調味料を含む食材のどれか一種類に解毒剤が入ってるの」

莉嘉「ホントはどちらか消すつもりだったからね」ボソッ

莉嘉「それを一時間以内に引き当てて食べさせたらそっちの勝ちだよっ☆」

あずき「な、なら――」

莉嘉「但し」ニコッ

莉嘉「致死性の高い毒を入れた食材も紛れ込んでるから。この猛毒入りの食材の数は莉嘉も知らないんだー」

あずき「――!」ゾクッ

柚(つまり当てずっぽうは即死のリスクを高める……か)

莉嘉「あ、調理器具は用意したの使ってね。器具には絶対毒入れてないから。それじゃ、スタート☆」

あずき「ど、う――したら」

あずき「ヒント、は――いや、でも」

柚「……。……っ!」クイクイ

柚「コホッ、ぃい、よク聞ぃてッ、ガフッ」

あずき「?! 待って、寝てて」オロオロ

柚「信じてるカらッ!」

あずき「!」

柚(駄目、ちょっと休憩……)ヘタリ
207 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/26(月) 00:00:00.42 ID:1Jm0Z17k0
あずき(柚、ちゃん……)

あずき「……」キッ

あずき(調理器具は安全、洗うための『水』は食材だから危険)

あずき(でもそれは他の食材と危険度が同じ、なら――)ティンッ

あずき「柚ちゃん、マゾ趣味はある?」

莉嘉「まぞ?」

柚「ブフッ」ゲホゲホ

柚「っ、ゴボッ、――?!」

あずき「ホースで直接胃袋に水を流し込んでお腹蹴り続ければ毒抜けるんじゃない?」

莉嘉「ぅえ?! ちょ、ストップ! タンマ!」アワアワ

莉嘉「それ……水責めだよね?」ビクビク

あずき「よく知ってるね。そう、拷問大作戦だよ」

莉嘉「それ無理だから! 意味ないから!」

あずき「ホントに?」ジトー

莉嘉「ホント! ここで嘘吐いたら人間じゃない!」

莉嘉「あの毒は粘膜から吸収されるのっ!」

あずき「ヒントもーらいっ」ニヤッ

莉嘉「……あーーーーーっ!」
208 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/26(月) 00:09:00.94 ID:1Jm0Z17k0
莉嘉「ズールーいー! 卑怯者ぉー!」テシテシ

あずき(『水』が安全なら猛毒がある場所も限られてくる)

あずき(洗った時に流れ落ちない食材か、普通は洗わない食材)

あずき(例えばマヨネーズや缶詰の食べ物がそれに当たる)

あずき(ただ……問題は残ってる)

莉嘉「もうっ、もうっ! ふんっ!」スタスタ

あずき(――解毒剤の条件が相変わらず分からない)

柚「……カフッ」ガクガク

あずき(『解毒剤』なら吸収されて効果が発揮されるのは毒より早くなきゃいけない)

あずき(効力を発揮するのが宣言通り一時間だとして、このゲームの制限時間は同じ一時間)

あずき(つまり、解毒剤は飲んだら『即座に』効くことになる)

あずき(うーん……それって可能なのかな? 生物取ってないから分かんないよ……)

あずき(取り敢えず有効なのは『煮たら溶ける食材』を使ってスープを作って、それを飲ませること)

あずき(それ以外の食材は――死のロシアンルーレット、だね)

あずき「コンソメ……カレー粉……シチューのルー……」ブツブツ

あずき「ううん、どれも使えない。ここは――」
209 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/26(月) 00:17:03.19 ID:1Jm0Z17k0
コトコト…

柚(あ、いい匂い……)ホッコリ

莉嘉「……」グゥ

あずき「後で食べる?」ニヤッ

莉嘉「う、の、ノーコメントで」

あずき(やっぱさっきので警戒されちゃったか……)トントン…

あずき(……昆布は水から出汁をとる。これくらいなら小学校の家庭科でもやるよね)

あずき(時間は掛かるけど、食材を煮られるように切る時間があるから相殺する、筈)トントン…

あずき(で、問題の解毒剤。スープの具材に入ってなければひとつひとつ試すことになるんだけど)チラッ

あずき(正直、今の柚ちゃんに何回も食べ物を食べる力があるとは――)

あずき「――痛っ!」

あずき「うーわ、指切った……」チュパ

あずき(……あれ……?)

柚「コホッ…ゲホッ、っ、ガ、ぁ、ゲホゲホゲホゲホ!」ビクンッ!

柚「っ、っ、っ、〜〜〜〜〜っ、っ?!」ビクンビクン!

あずき「――え、ゆ、柚ちゃんっ?!」
210 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/26(月) 00:26:17.23 ID:1Jm0Z17k0
あずき「は、早過ぎる――どうして?!」

莉嘉「大丈夫、あと30分は生きられるよ?」ニコニコ

莉嘉「でもここから先は生きるので精一杯。食事は受け付けるかどうか」

あずき「そんな――!」

あずき(迂闊だった――時間制限は『死ぬまで』か!)

柚「ヒュー…ヒュー…」ビクンッ

あずき「何か、何か方法は――?!」

ドクンッ

あずき「!」

あずき(あぁ、またこの感覚――)

ザッ…ザザッ…ザァァァァ…

あずき(あずきがあずきでなくなる――)

あずき(『何か』を……抑えられなくなる……!)

ゴゴゴゴゴゴ…

あずき(あずきは、『私』は、――『あずき』?)

あずき(いいや、その名前は違う。だろ?)

カッ!

あずき?「……はぁ〜い♪」ニタァ

ぴぃち「れっどぴぃちのぉ、お料理の時間だぞ☆」
211 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/26(月) 00:31:46.15 ID:1Jm0Z17k0
莉嘉「出たね、あの時のオバさん」

ぴぃち「おい今なんつった☆ 次はないぞ☆」

ぴぃち「めしをくってないのか? めしをくってないのか?」ジリッ

ぴぃち「めしをくってないのか? めしをくってないのか?」

ぴぃち「めしをくってないのか? めしをくってないのか?」ジリジリ

莉嘉「ヒッ、ち、近付かないで……!」ウルウル

ぴぃち「かあさんがまっているよ。ふわふわオムレツができたってまっているよ。まっているよ」

ぴぃち「まっているんだよ!」クワッ

莉嘉「ひぃぃぃぃん! ごめんなさいぃぃぃぃ!」ワーン

ぴぃち「っと、こっちはこれでよし」

ぴぃち「で。柚をどうするか……」

柚「」ヒクッ…ヒクッ…

ぴぃち「んー、いちおー訊いとくか」

ぴぃち「あのさ、柚」プニプニ

柚「」ヒクッ…ヒクッ…

ぴぃち「マゾ趣味はあるか?」
212 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/26(月) 00:36:56.37 ID:1Jm0Z17k0
ぴぃち「本日のスウィーティーなお料理に使うのはぁ」

ぴぃち「瀕死の柚と、もう一つ! これだけ!」

ぴぃち「『ラー油』!」バン☆

ぴぃち「先ずは半分意識のない柚の服を脱がせます」ヌガセヌガセ

柚「」ヒクッ…ヒクッ…

ぴぃち「おぅふ、シゲキ的……」

ぴぃち「次にこう、お尻を掴んで、ぐいっと」

――くぱぁ

ぴぃち「そして後ろの穴に開封したばかりのこのおっきくてふっといラー油の瓶を――」ニタァ

ぴぃち「ぐさぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」ブスゥ!

柚「」ヒクンッ

柚「コヒュー…カフッ…ゲホッ、ぅ、いぎっ、ひっ?!」

柚「ひ゜に゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ?!」

柚「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ゴロゴロ

柚「抜いてぇっ! これっ! 抜いてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

ぴぃち「えー? でもちゃんと解毒されたか分かんないよぉ?」ニタニタ

柚「いいっ! いいからぁっ! 死ぬっ、死ぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」
213 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/26(月) 00:40:56.97 ID:1Jm0Z17k0
柚「」ガクガク…

柚「」ガクッ

ぴぃち「おーい☆ 莉嘉ちゃんっ」

莉嘉「」ガタガタガタガタ(←一部始終を見てた)

ぴぃち「あれが解毒剤の入ってた食材だよな? ん?」

莉嘉「ハイ…ソウデス…」ガタガタガタガタ

ぴぃち「随分と悪趣味じゃない?」

莉嘉「ヒッ! で、でも、これは復讐だもん……」メソラシ

ぴぃち「目ぇ背けんなぁー……チッ、こっちはギリギリだったってのに」

ぴぃち「水に溶く前に洗う可能性のあるものに毒がない、これは確かにアナタの発言から判った」

ぴぃち「じゃあ無毒と明らかなものに解毒剤を仕込むか? いいや、ぴぃちならそれはしない」

ぴぃち「バレる可能性は最大限考慮するモンだからな☆ だからラー油に仕込んだ。そうだろ?」

莉嘉「そ、それだけで――?」

ぴぃち「……ヒントは指切った時の『血』、正確には血流、な」
214 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/26(月) 00:45:23.52 ID:1Jm0Z17k0
ぴぃち「効くのに一時間も掛かるなら効き方はCOみたいな『置き換わる』毒よりは毒に『なる』ROHみたいなタイプと踏んだ」

ぴぃち「加えて解毒は即座に終わる。なら、その毒成分は血液の循環で簡単に届く場所に集まる筈」

ぴぃち「そして人間は有機物。火葬くらいは小学生でも知ってるよな」

ぴぃち「血液に乗るような『有機的な毒』に対して解毒が作用するなら、これはもう何か代謝してるんじゃないの?」

ぴぃち「つまり解毒剤は加熱出来ない、そのままで毒に効果がある、ってことになる」

ぴぃち「ってなワケで、『加熱しないで食べられる』『油液状』のものにまで絞れた。ここまで絞るともう殆どない」

ぴぃち「あとはアナタの性格ね。たかだかゲームに負けたくらいで人殺しを計画するようなヤツは――」

ぴぃち「『量をまともに食べられないもの』を選ぶ。だろ?」

莉嘉「……」
215 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/26(月) 00:51:59.57 ID:1Jm0Z17k0
ぴぃち「で、ここからは推測だったんだけど」

ぴぃち「ケツって人体で一番デカい筋肉だろ? ということは血液が多く流れるから詰まり易い」

ぴぃち「それが多分、痔ってヤツ。でも痔だからケツが腐りました、なんて聞いたことがない」

ぴぃち「なら、血管にスペアがあると考えればいい。要は血管がいっぱいある、ってね」

ぴぃち「そこに直接ぶっ込んでやれば血管フル活用して解毒が進むんじゃないかなー、なんて☆」

ぴぃち「あれっ、これもしかしてカンチョーか? やぁん恥ずかしい☆」クネクネ

莉嘉「……」

ぴぃち「……おーい☆ 何か話せよ☆」ニタニタ

莉嘉「まだ――」

ぴぃち「ん?」

莉嘉「まだ、負けてない……っ!」ギリッ

ぴぃち「負けだろ。認めろ」

莉嘉「アタシは負けてなんかないっ!」ジワッ

ぴぃち「――?!」

莉嘉「勝つ、勝ってきた、勝たないと――!」ウルウル

ぴぃち「お、おぅい……莉嘉ちゃーん?」

莉嘉「っ!」ギィッバタンッ!
216 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/26(月) 01:01:36.77 ID:1Jm0Z17k0
ぴぃち「……泣いてたな。悔しい、だけか?」

柚「」ヒクヒク

ぴぃち「おっと、忘れる前に」

ぴぃち「そこの人達っ。オ・ネ・ガ・イ♪」

黒服達『ヒィッ!』ビックゥゥゥ!(←矢っ張り一部始終を見てた)

ぴぃち「んー? 返事が聞こえないなぁ」

黒服達『はい!』ビシッ!

ぴぃち「柚を治療して。どうせ外には出してくれないんでしょ?」

黒服達『御意のままに!』

黒服「おいそっち持て」

黒服「担ぐぞ、せーのって軽っ!」ヒョイッ

柚「」チーン(←43kg)

イソゲイソゲ…

ぴぃち「……行ったか」

ぴぃち「よっこらしょ、っと」ポフッ

ぴぃち「……もうすぐ日付が変わるな」
217 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/26(月) 01:08:59.93 ID:1Jm0Z17k0
穂乃香「今日はありがとうございました」

忍『ううん、それはこっちのセリフだよ。今日はありがとうね』

忍『……あずきちゃんと柚ちゃん、来なかったから』

穂乃香「そう――ですね。未だに連絡も取れませんし……」

穂乃香「出来ることなら明日にでも亀のゲーム屋に――」

忍『あー、明日はその……ごめんっ』

忍『実は明日から暫くバイトで。こんな時に薄情だけど』

穂乃香「そうなんですか? 実は私も明日は予定があって」

忍『……じゃあ、二人を探すのはまた今度だね』

忍『何か起きてなければいいんだけど……』

穂乃香「ええ、今度学校で会ったら問い詰めてあげましょう」ニコッ

忍『あはは、……そうだね。そうしよっか!』

忍『それじゃ切るね、おやすみ』

穂乃香「はい、おやすみなさい」ピッ

穂乃香「――さ、明日は早いですし流石に寝ましょうか」

?「あの……その二人、大丈夫なんですか……?」ドキドキ

穂乃香「ええ、姪のあなたでも会えば解ります。あの二人なら大抵のことは平気だ、と」

穂乃香「千枝ちゃんが心配することは何もありませんよ」ナデナデ
218 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/26(月) 01:16:26.76 ID:1Jm0Z17k0
「「『壊獣捕獲大作戦』っ!」」

美嘉「――ま、けた……?! このアタシが?!」

「罰ゲーム!」

美嘉「ああああああああああああああああああああああっ!」

――――――
――――
――

美嘉「――はっ」ガバッ

美嘉「ゼェ、ゼェ…また、また――あの夢だ……っ」

執事「……お目覚めでございますか、美嘉様……」

美嘉「……」カチャカチャ…

執事「仰せの通り、奴等には屋敷で一夜を明かさせました」

美嘉「……そう……」ニコッ

美嘉「フフ、あまりに朝が恋しくてつい寝ちゃったよ」

美嘉「皮肉にも――例の悪夢で目が覚めたけどね」

執事「……」

美嘉「冬馬、今日は執事業以外の用があるでしょ? 荷物くらい自分で持つよ」

冬馬「……はっ。失礼致します」

スタスタ…パタム

美嘉「……」
219 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/26(月) 01:20:02.46 ID:1Jm0Z17k0
美嘉「KC、か……嫌な名前」

美嘉(仮称すらないテーマパーク……これが我が社の新たな象徴)

美嘉(『二つのK』の時代は終わった、あとは花を添えるだけ)

美嘉(目玉のDEATH-Tにもっとリアリティや話題性、血腥い『彩り』が欲しい。何としても)

美嘉(私が永遠に勝利し続けるため――)

美嘉(そして二つ目のK、『桐生コーポレーション』の呪縛を解くために)

美嘉「あずき。いや……ぴぃち。あなたを日没までに生贄にする」ドン★
220 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/26(月) 01:21:05.56 ID:1Jm0Z17k0
『学園編』完。

『DEATH-T編』を書くならその時は書き溜めをしようと思います。

寝落ちを除いても丸一日掛かるとは……。シャケ召喚してきます。
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/26(月) 15:48:50.71 ID:1PABhOQSo

所々にある小ネタとかもおもしろかった
185.10 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)