【まどマギ】ほむら「さて、昼食を食べに行かないと」さやか「……」

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29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 02:02:40.90 ID:HXpKFfQ90
〜喫茶店〜

ほむら「……」モグモグ

さやか「……おいしいですか、ほむらさん」

ほむら「ええ、なかなかおいしいわ」

さやか「値段が一番高いやつございますしね。結構なことでございますよ」

ほむら「好きな物を選べと言ったのはあなたよ」

さやか「そりゃそうだけど、そうだけどさー。何もケーキセットで頼まなくて良くない?」

ほむら「別にこちらから頼んだわけではないわ。あなたが一杯おごるというから、おごられただけだもの」

さやか「一杯だよ一杯。ケーキを一杯って数えますか?」

ほむら「細かいことを気にする人ね」

さやか「中学生の財布にとっては大問題なの! はぁ、今週発売のCDは諦めるか」

ほむら「あなた、まだCDなんて買っていたの? えっと、恭介だったかしら、完全に彼のためだと思っていたけど」

さやか「まぁ影響は受けてるだろうね。でも、それが高じてって言うか、今でもたまに聞いたりするんだよ」

ほむら「……」

さやか「なんですかー、そのいかにも『似合わないなぁ』って顔は」

ほむら「良く分かってるじゃない。似合わないなぁって顔よ」

さやか「かぁー! はっきり言うなぁー。全くもー」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 02:09:44.65 ID:HXpKFfQ90
ほむら「……そういえば、あなたはどうなのかしら?」

さやか「どうなのって?」

ほむら「その恭介とかいう男、結局この世界でもあなたとくっつくことはなさそうだけれど」

さやか「あー、うん。まぁそうだろうね」

ほむら「見ていて辛いとかは、ないのかしら」

さやか「なに? 心配してくれてんの?」

ほむら「いえ、ただ話の流れで、何となく聞いてみただけよ。答えたくないならそれでいいわ」

さやか「うーん、さすがにもう辛いとかはないかな。とっくのとうに吹っ切れてる感じだし」

ほむら「そう」

さやか「あんたの方はどうなのさ?」

ほむら「私?」

さやか「特別まどかとお近づきになろうって感じじゃないよね。あれだけ拘って、世界変えてまで自分の所に引き摺り下ろしたのにさ」

ほむら「それは……」

さやか「あー、そっか。コミュニケーション能力ないからなぁ」

ほむら「……」

さやか「人と距離取るコミュニケーションは得意でも、近づくコミュニケーションは苦手そうだもんねー、あんた」

ほむら「例えそうだったとしても、まどかに近づかないこととは別問題よ」
31 :まーみん ◆DQBsFF3IrQ [sage]:2018/03/04(日) 06:25:16.65 ID:ffpRB8lJ0
支援だよう!
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 12:08:10.51 ID:vmza4dvSo
>>31
ああ、なるほど納得したわ
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 12:11:45.23 ID:vmza4dvSo
ほむほむ
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 12:31:14.69 ID:s5oflGQ3o
は?
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 01:20:42.10 ID:xs43n+270
さやか「別問題って?」

ほむら「簡単に言えば、私が近づけばまどかが前の記憶を取り戻すリスクが増えるのよ」

ほむら「最初にあの子に近づいた時、あの子は記憶を戻しかけた」

ほむら「恐らくまどかと円環の理の全ての繋がりを完全に断てたわけじゃない。円環の理としての記憶を取り戻してしまう可能性がある」

ほむら「あの子を引き剥がした私の存在とこの力は、そんなあの子が記憶を取り戻すきっかけになりかねない」

ほむら「私はあの子が平穏な暮らしができてるか監視できる距離を保ちながら、できる限り離れているしかないのよ。少なくとも今はね」

さやか「ふーん。でもさ、折角まどかを取り戻したのに近づけないって寂しくない?」

ほむら「満足しているわ。まどか自身が幸せなら私はそれで」

ほむら「気持ちは分かってもらえるんじゃないかしら? 他ならぬあなたになら」

さやか「……まぁね」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 01:29:15.07 ID:xs43n+270
さやか「けどさ、やっぱり救った以上はお近づきになりたいもんじゃないの?」

さやか「私だってその気持ちがないわけじゃないんだよ?」

ほむら「知ってるわ。その気持ちのせいであなたを何度助けようとして徒労に終わったかしれないもの」

さやか「……ま、まぁ過去の話は置いといてですね」

ほむら「あなたが言い出したんでしょう」

さやか「あくまで一例として、だよ! あんたはまどかに近づいて話したいこととかないわけ?」

ほむら「特に無いわ」

さやか「えー、そんなことないでしょ。あれだけ色々やらかしといて、それは――」

ほむら「美樹さやか」

さやか「……はい?」

ほむら「まどかに近づけば記憶が戻るかもしれない以上、どんな思いを抱えていようと私はあの子には近づかないわよ」

ほむら「あなたがそれを狙って色々手を回そうと、絶対にね」

さやか「べ、別にそんなこと狙ってるわけじゃ」キョロキョロ

ほむら「人魚姫は目を泳がすのもお上手なようね。分かりやすくて助かるわ」

さやか「……」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 01:43:20.49 ID:xs43n+270
さやか「ま、まぁ、この話は今度するとして」

ほむら「何度しても乗る気はないのだけどね」

さやか「う、うん。まどかはそれで良いとしても、他の友達を作らない理由にはならなくない?」

ほむら「作る理由も無いわ」

さやか「そりゃそうかもしれないけどさー。でもあんたって実は結構寂しがり屋じゃん?」

ほむら「……」

さやか「違うの?」

ほむら「どこからそういう発想が出てくるのかしら。全く理解ができないわ」

さやか「だって、あんたの魔女の結界の中で、みんなでダンスさせられたり歌わされたりしたし」

ほむら「ぶっふ」

さやか「あ、ちょっと! なに噴出してんのよ。大丈夫?」フキフキ

ほむら「あ、あれは、ち、ちが……わ、私の……」

さやか「声かすれてるしさ。ちょっと落ち着きなって。顔真っ赤だよ?」

ほむら「……」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 02:06:16.00 ID:xs43n+270
ほむら「……」フキフキ

さやか「いや、悪かったって。だから布巾で同じ場所拭いてないでさ、いい加減に機嫌直してよ。黒歴史に突っ込んじゃったことは謝るからさぁ」

ほむら「美樹さやか、さっきも説明したけれどあれは黒歴史ではないわ。というより、あれはあくまで魔女話であって、私の――」

さやか「あーうん、分かった分かったってば。ちゃんとさっき聞きましたよ」

ほむら「……」

さやか「まぁあんたの言うとおりだったとしてもさ、でもやっぱり友達が全くいないより、何人かはいた方が都合良いんじゃないの?」

ほむら「どういう意味かしら?」

さやか「だってほら、こうやって私に捕まってるのだって、そもそもはあんたがボッチ飯してたのが原因じゃない?」

さやか「まどかに近づかないようにってことは、向こうからも来られたくないんでしょ?」

さやか「じゃあ一人ぼっちでいて変に目立っちゃうより、まどかと別の友達グループに入ってた方が都合良いんじゃないかなってさ」

さやか「まどかってほら、人のために神様にまでなっちゃうような性格だし」

さやか「このままボッチだってばれたら、まどかの方が心配して話しかけにきたりするんじゃないの?」

ほむら「……あなたにしては、まともな指摘ね」

さやか「それはどうも」

ほむら「けれど、私には友達グループなんて無理よ」

さやか「なんでさ?」

ほむら「今この時期からグループに割り込んでいくようなコミュニケーション能力がないもの」

さやか「結局そこじゃん!」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 02:51:07.46 ID:/lD5IQHWO
叛逆の最後の方でほむらのパンッ!(手を叩く)で記憶無くしたんじゃない?
さやかも記憶消されてもアンタが悪魔だってことは忘れない!みたいなこと言ってなかった?
その直後仁美と恭介がきてなんてことない日常が幸せみたいなこといって涙流してたような
その時点で完全に記憶消されたんだと思ったけど違うの?
まどかは帰国子女にされたし、さやかとは親友でも幼馴染みでもなかったよな?(この辺はうろ覚え)
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 19:14:27.51 ID:VYLarlQ+0
>>39その辺は明確な描写は無かった気がするが
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/06(火) 00:51:51.72 ID:h3AvmSnR0
ほむら「仕方がないでしょう? 長い間入院生活で同年代の子と話す機会も少なかったのだし」

ほむら「退院してからできた友達はまどかと、まどかの紹介で出会った人がほとんどだったもの」

ほむら「ループに入ってなれ始めてからは、むしろどうやって一定の距離を保つかということを考えるようになっていったもの」

ほむら「まぁ、さっきあなたが言ったとおり、私は距離を取るコミュニケーションは得意でも」

ほむら「あなたみたいにずけずけと人の心に土足で乗り込んでいくコミュニケーションは得意じゃないのよ」

さやか「さりげに人聞き悪い言い方をするなっての」

ほむら「その点あなたは得意そうね。そこは素直に羨ましく思うわ」

さやか「まーね。普通にしてれば自然と友達ができちゃうんだよねー。やっぱみんなさやかちゃんの魅力に惹かれてるのかな?」

ほむら「ふむ、そういう鬱陶しさ――いえ、ウザさもコミュニケーションには重要なのかしら?」

さやか「ねぇ、言い直した意味ある? 鬱陶しいをウザいに言い直した意味ある?」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/06(火) 01:02:11.62 ID:h3AvmSnR0
ほむら「まぁそれは置いといて」

さやか「あーはい、置いときますか……」

ほむら「あなたのコミュニケーション能力が羨ましいのは本当よ。まどかとも転校してすぐ仲良くなっていたようだし」

さやか「記憶が無くなろうと状況が変わろうと、まどかはまどかだからね。私とは根本的なところで気が合うんだよ、きっと」

ほむら「そういうものかしら?」

さやか「あんたの方はどんどんまどかと疎遠になっていくよね。まぁわざと距離を置いてるってのはさっき聞いたけどさ」

さやか「まどかも最初の頃ほむらちゃんって読んでたのが、いつの間にかほむらさんになってるし」

さやか「それがあんたの作戦だっていうなら、確かに成功してるよね」

ほむら「……」

さやか「うん? どうしたの?」

ほむら「……さん付けなの?」

さやか「は?」

ほむら「まどかは私のこと、さん付けで呼ぶの?」

さやか「そうだけど。もしかして知らなかった?」

ほむら「初耳だわ……そういえば最後にまどかと会話したのっていつ……まどかがさん付け……」

さやか「おっとぉ、これはほむらちゃん、意外と大ダメージなのかな?」

ほむら「」ションボリ

さやか「っておいおい、結構本気でしょんぼりしちゃってんじゃないのよ……」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/06(火) 01:11:59.50 ID:h3AvmSnR0
ほむら「……」

さやか「ま、まぁまぁ。ほむらさ、元気だしなって。ほら、今は私がいるし? ほむらだって一人じゃないよ」

ほむら「」ジー

さやか「うん? どしたの、いきなりこっち見つめて……あの、ちょっと不安になるんだけど」

ほむら「はぁ……」ガックリ

さやか「ちょ、なんでいきなり私の顔見てがっかりしてんのよ!」

ほむら「いえ、あなたを見ていると無性に自分が恥ずかしくなるのよ」

さやか「なにそれ? どういうこと?」

ほむら「はぁ、これがまどかだったら……」

さやか「くぅー、そんなにか! そんなにまどかとは違うのか!」

ほむら「当たり前でしょう。あなたじゃまどかの代わりになんてなれないわ」

さやか「いや、まぁそりゃ知ってたけどさ、うん」

ほむら「まどかがあなたの代わりにはなれないようにね」

さやか「……ほむら、さん?」

ほむら「まぁ、いいわ。これも全て私の自業自得だもの。受け入れましょう」

ほむら「まどかがさん付けで呼ぶことも、あなたの存在も」

さやか「だから、何なのその並ばせ方は?」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/06(火) 01:19:27.13 ID:h3AvmSnR0
ほむら「さてと。そろそろ時間も時間だから、私は帰るわ」

さやか「あぁ、そうだね。私も帰ろうっと」

ほむら「……」

さやか「うん? どうした?」

ほむら「家までついて行くとか言い出すんじゃないかと思って身構えてたのよ」

さやか「さすがにそこまではしないって。それともついてって欲しいわけ?」

ほむら「お断りするわ。半日もあなたと顔を突き合わせれば充分よ。もう飽きたわ」

さやか「言いおりますなぁ……ま、私の方でも無理なんだけどね。今日お父さんもお母さんも出かけちゃうから」

さやか「杏子に夕飯作ってやらないと」

ほむら「そう。では、ここでさよならね」

さやか「はいよ、また明日」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/06(火) 01:19:58.46 ID:yTQgeutQ0
恭介と中沢も出してくれ
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 02:26:25.69 ID:thBxL4i7O
漫画でも叛逆は映画と変わらんの?
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/07(水) 00:49:12.86 ID:pP3XZE5Y0
〜ほむホーム〜

ほむら「……ただいま」

ほむら「ふぅ、今日は久しぶりに疲れたわ。まさか美樹さやかがあそこまで絡んでくるとは思わなかったし」

ほむら「さて、夕飯は昨日買ってきた冷凍のものを適当にレンジで温めればいいとして」

ほむら「早速、借りてきたDVDを見ようかしら。結構まとめて借りてきたし、今から見ないと返却期限までに観終われないかもしれないし」

ほむら「えっと、それじゃ最初に見るのは……これ、確か美樹さやかのおすすめって言っていた作品ね」

ほむら「まぁ、いいわ。これから見ましょう。それじゃ、再生を」

ピッ
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/07(水) 01:01:13.21 ID:pP3XZE5Y0
〜さやかホーム〜

杏子「さやかー、飯まだー?」

さやか「もうすぐだよ」

杏子「おー。で、何作ってんの?」

さやか「ハヤシライス」

杏子「ハヤシライス? あれ、確か一週間前に作ったのもハヤシライスじゃなかったっけ?」

さやか「いや、あれはカレーライス」

杏子「似たようなもんじゃん」

さやか「なによ、文句あるってのかい?」

杏子「いや全然。むしろ大好きだし」

さやか「じゃあ、いいじゃん」

杏子「あぁ、さやかの料理は何でもうめーからなぁ」ギュッ

さやか「あーこら、後ろから抱きつくな。火ぃ使ってるんだから、危ない」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/07(水) 01:16:34.76 ID:pP3XZE5Y0
杏子「はー、おいしかった。ごちそうさん」

さやか「お粗末さまでした。それじゃ、ちゃっちゃと皿片付けちゃいましょうかねー」

杏子「それくらい私がやるよ?」

さやか「……いや、あんたすぐ皿割るからいいわ」

杏子「任せときなって。今回は絶対割らねーから」

さやか「何でそんなに自信満々なのよ」

杏子「私この間、まどかとマミと一緒にDVDで拳法練習してきたんだよねー」

さやか「は? 拳法?」

杏子「そそ。マミがさ、護身とダイエットをいっぺんにできて一石二鳥だとかで買ったんで一緒にやろうって話になってさ」

杏子「これが意外に本格的っぽくて、瞬発力と反射神経が鍛えられたような気がして、こうサササッと効率よく動けるようになったような気がするんだよ」

杏子「体幹やバランス感覚も鍛えられた気がするし、万が一手が滑ってもササッと落ちる前にキャッチできる気がするしさ」

さやか「それ、全般的に気がするだけなのでは……?」

杏子「大丈夫大丈夫、この動きを見ろよ。極めればほとんど触れるだけで岩をも粉砕する拳法の極意だぜ!」

さやか「……いや、お皿は粉砕しちゃダメだから」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/07(水) 01:28:24.61 ID:pP3XZE5Y0
さやか「はい」

杏子「あいよ」フキフキ

さやか「これ、ラストね」

杏子「ほいさ」フキフキ

さやか「よし、終わりっと。はーあ」アクビ

杏子「……さやかさぁ、疲れてんの?」

さやか「うん? なんで?」

杏子「何となく眠そうだし」

さやか「そっかな? そうかも。今日は慣れない空気吸いっぱなしだったし」

杏子「慣れない空気って、暁美ほむらのこと?」

さやか「まぁね」

杏子「最近ずっと気にかけてる感じだな。何かあったわけ?」

さやか「うーん……説明しづらいものがあるなぁ」

杏子「何だよぉ、隠し事かよぉ。そんなことなかったじゃんか」

さやか「いや、私にだって隠し事の一つや二つあるでしょうよ」

杏子「え、そうなのか? 聞いてないぞ、おい」

さやか「そりゃ隠し事ですから」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/07(水) 01:46:10.83 ID:pP3XZE5Y0
さやか「そうだなぁ。杏子さ、例えば、例えばだよ? もしこの世界がついこの間作り直された世界だったとしてさぁ」

杏子「うん? 作り直された世界?」

さやか「まぁいいから。それでね、自分だけは作り直される前の世界のこととか、それに関する記憶を持っていて、他の人たちはみんなそのことを忘れててさ」

さやか「それで自分一人、孤独でいるしかなくなっちゃったとしたら、どう思う?」

杏子「えー、そりゃまぁ、寂しいって思うんじゃねえの?」

杏子「なんつーか、話の内容は良く分かんないけどさぁ、理解者も見守ってくれる人もいなくなって、自分一人ってのは結構辛いもんだよ」

さやか「だよねぇ――それじゃあさ。もし、そんな状況の中で唯一理解者になってくれそうな人がいたとして」

さやか「でもその人が、ほとんど確実に将来敵になるだろうって人だったらどうよ?」

杏子「どうって?」

さやか「仲良くしようって思う?」

杏子「仲良く……いや、そんなの、分かんねーよ。そんな状況になったことねーし」

さやか「あはは、だよねー。ごめんごめん」

杏子「ってか、だからそもそも何の話なんだよ、これ」

さやか「なんでもないよ。なんでもない、なんでもない」

杏子「……?」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/07(水) 01:48:26.90 ID:pP3XZE5Y0
さやか「それじゃ、私は先にお風呂入ってくるから」

杏子「おぉ、じゃ一緒に入ろうぜー」

さやか「嫌です」

杏子「なんでだよー。別にいいだろ、女同士なんだから」

さやか「あんたと入ると落ち着いてらんないのよ。すぐ抱き着いてきたりするし」

杏子「背中流してやるから」

さやか「自分でやるからいい。それじゃ、お先」

杏子「チェッ、つれないなー。テレビでも見るか……」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/07(水) 02:02:27.88 ID:H3zHk6Juo
杏さやが尊すぎてこれ単品でssがみたいくらいだあ
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/07(水) 19:40:32.87 ID:aycG3Ocxo
中沢と織莉子も出してほしいなー(チラッ
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/08(木) 01:36:54.41 ID:ztw/FXoG0
〜お風呂〜

さやか「はぁ、明日からどうするかなぁ。ほむらは結構迷惑そうに見えたけど、あいつ一人で抱え込むところあるからなぁ」カラダゴシゴシ

さやか「一応、そういうことなんだと思ってたけど……うーん、やっぱ今のほむらの考えることなんてよく分かんないよ」

さやか「あるいは私の中でスーパーな力が覚醒して、無意識の内に取り戻したって可能性も――」

ほむら「良く分からないけど、それはないと思うわ」タッチ

さやか「うわああああ! 何! 誰! うっはあああ、びっくりしたー!」

ほむら「いきなり暴れたらあぶないわよ」ササッ

さやか「って、ほむら! 何でなんでに?!」

ほむら「驚いてくれたかしら?」

さやか「そりゃ驚くわよ! っていうか何してくれちゃってんの? 心臓止まるかと思ったわ!」

ほむら「ふっ、作戦成功ね」

さやか「何の作戦よ……っていうかここお風呂なんですけど?!」

ほむら「知っているわ。だからこうしてちゃんと服を脱いで、バスタオルを巻いて」

さやか「そうじゃなくて、ここは私んちのお風呂なのに何であんたがここにいんのよってことを訊いてんの!」

ほむら「あぁそのこと。それは今は横に置いておきましょう。ほら、背中流してあげるわ」

さやか「無理だから。こんなどでかい問題を横に置きながら素直に背中流せるわけないでしょ」

ほむら「そこは背中を流されるとともに、話も流してくれるのが友達ってものじゃない?」

さやか「友達って言葉を便利に使うな。そして、大してうまくもない」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/08(木) 01:46:34.81 ID:ztw/FXoG0
さやか「っていうかあんたね――」

ドタドタドタッ

バタンッ

杏子「さやかぁ大丈夫かぁ! ダイエット拳法で今助けて――」

さやか「あっ……」

ほむら「あら」

杏子「暁美ほむら、なんでここに……」

さやか「きょ、杏子、いや、これには事情が、えっと……ほむら、黙ってないでちゃんと説明しなさいよ!」

杏子「さやか……お前……」

さやか「杏子、さん……?」

杏子「私とはお風呂に入れないってのに、ほむらとは入れんのかよー。うわー」ダーッ

さやか「え、うん、そこ? って杏子! ちょっと待って!」

ほむら「なかなか良い走りね。県大会狙えるんじゃないかしら?」

さやか「あんたもそこじゃないでしょうが!」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/08(木) 01:52:21.45 ID:ztw/FXoG0
さやか「はぁ、まぁ杏子にはあとで説明するとして……で?」

ほむら「で、とはなにかしら?」

さやか「何でここにいるのかって訊いてんのよ」

ほむら「別に特別なことじゃないわ」

さやか「この状況がすでに特別なんですけど」

ほむら「レンタルDVD」

さやか「は? DVD?」

ほむら「そう。その感想を聞かせて欲しいと言っていたでしょう?」

さやか「うん? あぁ、確かに言ったけど、それが?」

ほむら「見終わったので聞かせにきたわ」

さやか「……感想を、聞かせにきたってこと?」

ほむら「えぇ」

さやか「この時間、お風呂に入ってる私に?」

ほむら「そうよ」

さやか「本当にそれだけ?」

ほむら「それだけよ」

さやか「……あんたさぁ、前から分かんないやつだとは思ってたけど、ホントマジで何考えてんの?」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/08(木) 02:07:19.17 ID:ztw/FXoG0
さやか「はぁ……いや、まぁいいわ。じゃあ、感想言い終わったら帰ってくれるわけね?」

ほむら「そういうことになるわね」

さやか「で? どうだった?」

ほむら「えぇ、最高によく出来たホラー作品だったわ」

さやか「ホラー? あぁ確かホラー作品コーナーから探したんだっけ。ふーん、それで?」

ほむら「設定、物語、演出、あらゆる面で人の恐怖心を呼び起こすようなものばかりで、見ているだけで背中に寒いものが走るようだった」

ほむら「正直、途中で見るのを辞めたくなって何度も消そうかと思ったのだけれど、どうしても続きが気になって見るのをやめられないのよ」

ほむら「そして、私は最後まで見終わった。けれど、見終わってからもなんとなーく後ろに気配を感じていて、それが離れないのよ」

ほむら「あと何故だか聴覚が異様に研ぎ澄まされて、冷蔵庫のジーって音とか、遠くで吠える犬の鳴き声とかがやけに気になり始めて――」

さやか「要するに一人でいるのが怖くなって家に来たと?」

ほむら「……そうは言ってないでしょう。私はただ」

さやか「怖かったんだよね?」

ほむら「あ、悪魔がホラー作品ごときで怖がるわけないでしょう?」

さやか「じゃあもう帰ってくれる? 感想はもう良い終わったわけだし、ここにいる理由ないでしょ?」

ほむら「それはそうなのだけれど、あー、えっと……」

ほむら「あぁ! それじゃ良い映画を紹介してくれたお礼に、私が最近見て面白かった映画ベスト100を紹介するわ。まずは第100位――」

さやか「怖かったんだよね? 暁美ほむらさん?」

ほむら「……ま、まぁ、そういうことにしておいてもいいわね」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/09(金) 05:41:43.50 ID:w8gsQgIHo
中沢とお風呂は?
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/10(土) 22:39:12.66 ID:Vhs5MA0Wo
中キチかな?
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/11(日) 09:39:07.62 ID:Z+RKe3kLo
ほむキチと中キチはろくな奴いないからなあ
何度あいつらに好きなスレ潰されたことか
一生忘れない
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/11(日) 11:20:13.63 ID:eK9tbBBMo
それお前じゃん
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/11(日) 19:45:46.31 ID:tJAx2Jcbo
>>61
わかる
俺の知ってる奴だな
俺も応援してるスレをほむほむで埋め立てられた
まどほむ以外のスレがみんな被害受けてる
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/11(日) 21:09:58.81 ID:Yg105FpD0
川本恒平(鋼兵、F9)のテンプレ

・2chで毎日数年以上(10年以上との説も)スクリプト荒らしや対立煽り、自分語りを続けてきた真性基地外
・歌い手の鋼兵としてニコニコに対立煽り動画等を定期的にアップし続け、炎上商法を交えて金銭を稼いだ。ニコニコ活動で稼いだ資金(月収100万程度)はほぼ全て荒らしに費やした
・コテを付け替えて、板ごとに名義(キャラ)を変えて荒らす。
・複数の回線を使用し、スクリプト埋め立てによるスレ破壊、スレ乱立による板破壊を行う
・浪人を複数購入、スレ乱立やスクリプト荒らしに利用する。規制を受けたらすぐに再購入
・なんJ、嫌儲、VIP等の過密板でアフィ目的のスレを立てて、収入にしていた
・ニュー速等でドトールコーヒーへの誹謗中傷コピペを貼り続けて、店ごと営業不可に追い込んだ
・身バレして炎上騒動となった際は複数の回線を使ったDDOS攻撃で鯖落ちさせる。「これは天罰」等といい威圧する
・火消し業者でもあり、色盲絵師(岡くん、反日絵師)を擁護していた
・まどマギ(マギレコ)が好きだけど、FGOとの対立が煽りたくて「スプマン」としてマギレコスレを荒らし、機能停止に追い込む
・マギレコの「胡桃まなか」「水波レナ」「環いろは」「二葉さな」「由比鶴乃」が好き
・2ch最大規模の荒らしであり、ニコニコやふたば、したらばなどの外部板でも活動していた

その荒らした規模と年月は凄まじく、「第二のK5」とも呼ばれる。(5ch(2ch)史上最大の荒らしと言っても過言ではない)
長谷川(チンフェ)とは別のベクトルの巨悪
というか何から何までもの諸悪の根源、まさに悪の権化
https://www65.atwiki.jp/sajest/pages/96.html
https://www65.atwiki.jp/sajest/pages/74.html
https://www65.atwiki.jp/sajest/pages/39.html
https://www65.atwiki.jp/sajest/pages/47.html
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/11(日) 22:22:56.36 ID:fT5Cv92aO
>>61>>63は同一人だからなー
時間おいてわざわざID変えて別人装ってるが書き方同じな時点で意味ないのにね
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/11(日) 23:38:36.13 ID:eK9tbBBMo
んなこと言わなくても自演だってわかるから大丈夫ョ
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/12(月) 09:38:40.09 ID:ghoaKwTYo
これも自演な
いつもの荒らし方だ
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/12(月) 13:08:02.86 ID:mIJvMolPo
言われなくても分かるわ
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/12(月) 17:56:31.98 ID:MT5bHcdio
>>67
こいつも自演だぞ気を付けろ
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/12(月) 21:05:21.50 ID:rOMnJAWAO
まどほむにしろゴミ
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/12(月) 21:26:36.73 ID:ghoaKwTYo
やっぱりあいつだったか
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/12(月) 21:28:15.16 ID:NDXpkzfAo
ここはまどほむ好きの遊び場になりました
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/13(火) 00:43:32.31 ID:IBu182aDo
>>65>>70は同一人物かな?
自分がやってると人も自演するって思っちゃうんだろうなあ
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/13(火) 03:02:26.52 ID:p8gGf7OOO
ほむほむ
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/14(水) 13:30:09.89 ID:AsMPK4dBo
いいからまどほむ
とっととまどほむ
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/03/17(日) 00:41:44.42 ID:O5YtH8dNo
よみがえって
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/23(日) 23:20:02.83 ID:NKy5lk3A0
a
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/09/26(木) 21:35:12.32 ID:LOzmOtee0
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