ルビィ「私は大丈夫だから」

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26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 15:29:28.17 ID:tim7lN5v0
〜ルビィの部屋〜

ボスン

ルビィ「……ふう」

ルビィ「流石にあからさますぎるかな?」

ルビィ「でもでも,2人のためなんだから!」

ルビィ「……最近友達と遊んでないなあ」

ルビィ「……友達?」

ルビィ「あれ,私ってこれまでどうしてたんだっけ」

ルビィ「……ああ,そっか」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 15:29:59.40 ID:tim7lN5v0
ルビィ「私の隣にはいつも花丸ちゃんと善子ちゃんがいたんだ」

ルビィ「2人がいないと私はこんな感じなんだ」

ルビィ「寂しいなあ……」

ルビィ(……2人が別れたら,前みたいに戻れるのかな)

ルビィ「……っ!」

ルビィ「私,今何を考えたの……」

ルビィ(なんで,どうしてそんなこと……)

ルビィ「最低だ……最低だ私……」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 15:32:16.37 ID:tim7lN5v0
― side 善子 ―

善子「何なのよあいつ……私の気持ちも知らないで」

善子「急にあーんなんて///」

善子「……はあ」

善子「やっぱり好きだなあ」

善子「……告白しようかな」

善子「ん〜でもな〜」

善子「脈は……なくはないと思うけど……」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 15:32:44.90 ID:tim7lN5v0
善子「……ほんとにいいのかしら」

善子「もし私たちが付き合うことになったら,ルビィは変に気を遣いそうだし」

善子「だからといって,この気持ちを我慢するのは……」

善子「……その辺りは告白してから考えればいいよね?」

善子(上手くいく保証もないわけだし)

善子「待ってなさいよ!ずらまる!」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 15:34:33.85 ID:tim7lN5v0
―――――――――
――――――
―――

ルビィ「やっと授業終わった〜」

ルビィ「2人とも!練習行こ!」

花丸「うん!」

善子「ごめんルビィ,先に行っててくれる?」

ルビィ「え?いいけど何かあるの?」

善子「ちょっとずらまるに用があるのよ」

花丸「マルに?なんずら?」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 15:35:54.90 ID:tim7lN5v0
善子「ここじゃダメ.別のところに行きましょ」

花丸「うん……ルビィちゃんごめんね?」

ルビィ「大丈夫!じゃあ先に行ってるね!」

善子「ありがとう.じゃあ行くわよ」テクテク

花丸「はーい」テクテク

パタン

花丸「善子ちゃん,マルに用って何?」テクテク

善子「いいからついてきて」テクテク

花丸「う,うん……」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 15:37:26.44 ID:tim7lN5v0
善子「……ここがいいかしら」ガララ

花丸「空き教室?何かあるの?」

善子「こっちに来て.話があるの」

花丸「話?なんの?」

善子「その前にドア閉めてくれる?」

花丸「いいけど……」ガララ

善子「ふう……よし」

善子「花丸,聞いてほしいことがあるの」

善子「あのね花丸……あのね」

善子「あのね……」

善子(言うのよ……言うのよ……ふう)
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 15:38:58.19 ID:tim7lN5v0


善子「あなたのことが好きです!私と付き合ってください!」

34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 15:40:28.07 ID:tim7lN5v0
花丸「……え?」

花丸「す,好きって?!」

善子「友達としてとかじゃないわよ」

花丸「そ,それってそういう?!///」

善子「そういうこと.友達としてじゃなく1人の女の子として好き」

善子「私は花丸と恋人になりたい」

花丸「で,でもそんな,マルなんて///」

花丸「それに,いきなりそんなこと言われても///」

善子「……だめ?」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 15:42:31.83 ID:tim7lN5v0
花丸「だめ……じゃないけど……」

善子「ならいいじゃない」

善子「何か気になることがあるの?」

花丸「……」

善子「……ルビィのこと?」

花丸「うん……」

善子「……それは私も考えたわ」

花丸「ルビィちゃん絶対気を遣っちゃうし」

善子「そうよね……」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 15:46:02.61 ID:tim7lN5v0
花丸「善子ちゃんの気持ちは嬉しいけど,マルはルビィちゃんのことも大切だし……」

善子「……ルビィには黙ってればいいんじゃないかしら」

花丸「ルビィちゃんに嘘をつくってこと?」

善子「嘘をつくわけじゃないわ.ただ言わないだけ」

花丸「でも……そんなの……」

善子「あんたの気持ちはわかるわ,でもね」

善子「勇気を出して告白して,花丸も嬉しいっていってくれて……」

善子「それなのに付き合えないっていうのは……ちょっと辛いのよ……」

花丸「善子ちゃん……」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 15:46:38.06 ID:tim7lN5v0
花丸「……わかった,付き合おっか」

善子「いいの?」

花丸「うん.でも約束して?」

花丸「ルビィちゃんには言わないこと.3人の関係は絶対に崩さないこと」

善子「もちろんよ.私もそんなことは望んでないわ」

花丸「だよね.それじゃあ――」

花丸「これからよろしくね.善子ちゃん」ニコッ

善子「こ,こちらこそよろしくね……ずらまる」

花丸「え〜花丸って呼んでくれないの?」

善子「恥ずかしいから無理!///」

花丸「むーー」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 15:47:49.87 ID:tim7lN5v0
―――――――――
――――――
―――

善子「今日は練習休みよね?どこか遊びに行く?」

花丸「いいね!とりあえず沼津の方に行こっか!」

ルビィ「あ……うん……」

花丸「どうしたの?元気ないね」

ルビィ「いや,ルビィも行っていいのかなって……」

善子「当たり前じゃない.何かあったの?」

ルビィ「ええと……あのね……?」

ルビィ「……」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 15:51:51.32 ID:tim7lN5v0
ルビィ「ごめん2人とも!この前善子ちゃんが花丸ちゃんに告白してるの聞いちゃった!」

善子「え……あれ聞いてたの?」

ルビィ「本当にごめん!」

ルビィ「だからその……2人で遊びたいんじゃないかなって……」

善子「いや,あの……」

善子(どうしよう……このままじゃ約束が)

ルビィ「本当にごめん!」

ルビィ「だからその……2人で遊びたいんじゃないかなって……」

善子「いや,あの……」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 15:54:18.38 ID:tim7lN5v0
花丸「大丈夫だよルビィちゃん」

ルビィ「え?」

花丸「確かに善子ちゃんから告白はされた.でもね?」

花丸「付き合わないことにしたの」

善子(ずらまる……)

ルビィ「……そうなの?」

花丸「うん.告白されたのは嬉しかった」

花丸「だけど,ルビィちゃんの顔が浮かんだの」

花丸「私にとって1番大事なのはこの3人でずっと一緒に居ること」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 15:56:00.55 ID:tim7lN5v0
花丸「だから善子ちゃんと相談して,このまま友達でいることにしたの」

花丸「これからも3人で仲良くしようって」

ルビィ「そっか……そうだったんだ……」

善子(ごめんなさいずらまる……辛い役回りをさせちゃって)

善子(ごめんなさいルビィ……嘘をついちゃって)

善子(でも,これもルビィのためだから……)

善子(……本当にルビィのためなのかしら)

善子「私は……」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 15:59:19.83 ID:tim7lN5v0
―――――――――
――――――
―――

善子「ねえ花丸」

花丸「なに?善子ちゃん」

善子「私たち,付き合い始めてから2週間経つじゃない?」

花丸「そうだね〜早いね〜」

善子「だからね……?そろそろ……」

花丸「そろそろ?」

善子「だから……その……」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:00:11.90 ID:tim7lN5v0
善子「キス……したいなって///」

花丸「……ふーん」ニヤニヤ

花丸「そんなこと考えてたんだ」ニヤニヤ

善子「な,なによ!悪い?!///」

花丸「ううん,全然」

花丸「その……マルもしたいし///」

善子「そ,そう……///」

よしまる「……///」

花丸「……でも今はダメ.ここ学校だし」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:03:11.23 ID:tim7lN5v0
善子「だ,大丈夫よ!誰も見てないし」

花丸「そういって,この前ルビィちゃんに見られたの忘れたの?」

善子「そ,それはそうだけど……」

花丸「だからダーメ,また今度ね」

善子「でも,1回くらいなら……」

花丸「ダメだよ」

善子「うぅ……もう!」ガシッ

花丸「きゃっ!ちょっと善子ちゃん!」

善子「お願い!ちょっとだけ!」

善子「1回だけでいいから!それで我慢するから!」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:06:42.48 ID:tim7lN5v0
花丸「ダメだって!今度お家でしてあげ――んんっ!」

善子「んっ……♡」

花丸「んんーーっ♡」

善子「んっ……ぷはっ」

善子「はあ……はあ……///」

花丸「もう……ダメだって言ったのに……///」

善子「ごめん……でも,どうしてもしたかったの」

花丸「しょうがないなあ……今度からは気を付けてね?」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:08:49.90 ID:tim7lN5v0
善子「わかってる――」

ガタッ

善子「ん?」

善子「今,何か音がしなかった?」

花丸「音?聞こえなかったけど」

善子「そう?気のせいかしら……」

善子(気のせい……よね?)
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:09:27.98 ID:tim7lN5v0
―――――――――
――――――
―――

ピコン

†ヨハネ† : ずらまる今度の日曜日空いてる?

まる : 空いてるよ〜

†ヨハネ† : 一緒に遊びに行かない?

まる : いいよ!ルビィちゃんは?

†ヨハネ† : できれば2人がいいんだけど……

まる : それもいいけど,約束したでしょ?

†ヨハネ† : そうよね……わかったわ

†ヨハネ† : ずらまる聞いてみてくれる?

まる : はーい
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:10:49.74 ID:tim7lN5v0
善子(2人で遊びたかったけど,ルビィと遊びたいのも本心)

善子「これが正しいわよね……」


ピコン

まる : ルビィちゃん無理だって

†ヨハネ† : 用事?

まる : なんか家のお手伝いだって

†ヨハネ† : そうなの

まる : だから2人で遊びに行こ?

†ヨハネ† : そうね,そうしましょう
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:11:20.31 ID:tim7lN5v0
まる : ちょっと喜んだでしょ

†ヨハネ† : そんなことない!

†ヨハネ† : ……ごめん嘘,ほんとは嬉しい

まる : もー

†ヨハネ† : 花丸は嬉しくないの?

まる : 嬉しくない……ことはないけど

†ヨハネ† : 私と同じじゃない

まる : 違うの!そうだけど違うの!


善子「……ふふっ」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:13:46.01 ID:tim7lN5v0
―――――――――
――――――
―――

善子「ルビィ,今日の練習後なんだけど――」

ルビィ「ごめん!今日は早く帰ってくるように言われてるの!」

―――

花丸「ルビィちゃん,今度の土曜日――」

ルビィ「その日は用事があって……」

ルビィ「また明日ね!」タッタッタッ

花丸「……ねえ善子ちゃん」

善子「ええ……私もそう思う」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:14:39.00 ID:tim7lN5v0
花丸「ルビィちゃん,マルたちのこと避けてるよね」

善子「何かあったのかしら」

花丸「もしかして,付き合ってるのがバレたとか」

善子「まさか……こんなに気を付けてるのよ?」

花丸「でも,それ以外考えられないよ……」

善子「……もしも,もしもよ?」

善子「本当にそうだとしたら……結構まずくない?」

花丸「うん……マルたち嘘ついちゃってるし」

善子「……明日確認してみましょう」

花丸「そうだね.いつまでもこのままにはできないよね」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:15:27.55 ID:tim7lN5v0
―――――――――
――――――
―――

善子「ルビィ」

ルビィ「なに?善子ちゃん」

花丸「ちょっと話があるんだけど」

ルビィ「花丸ちゃんも?どうしたの?」

善子「……ルビィ最近私たちのこと避けてない?」

ルビィ「え,そ,そんなことないよ?」アセアセ

善子「見てればわかるわよ」

ルビィ「……気づかれちゃってたか」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:19:01.98 ID:tim7lN5v0
善子「どうして?」

ルビィ「……だって」

ルビィ「善子ちゃんと花丸ちゃん……付き合ってるよね?」

ルビィ「この前は否定してたけど,付き合ってるよね?」

善子「……やっぱりバレてたか」ハァ

善子「黙っててごめん.確かに付き合ってる」

ルビィ「やっぱり……」

善子「嘘ついたことは謝るわ.本当にごめん」

善子「ルビィのことだから,気を遣って2人の時間を作ってくれたんでしょ?」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:19:58.72 ID:tim7lN5v0
善子「でもねルビィ,そんなことしなくていいわ」

善子「ずらまるとも話し合ったの.付き合っても3人の時間を最優先にしようって」

善子「だからルビィ,前みたいに3人で遊びましょ?」

ルビィ「そうだったんだ……」

ルビィ「でもね,違うの」

ルビィ「最初はね,善子ちゃんの言う通りだったの」

ルビィ「2人の恋を応援しようって.2人とも大切な親友だからって」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:20:27.24 ID:tim7lN5v0
ルビィ「でも……でもね」

ルビィ「途中からちょっとずつ寂しくなってきて……」

ルビィ「また2人と遊びたいなって思って」

ルビィ「付き合ってからも2人はよく遊びに誘ってくれたでしょ?」

ルビィ「本当はすごく嬉しかった」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:22:29.80 ID:tim7lN5v0
ルビィ「でも,ルビィ考えたんだ……」

ルビィ「2人はルビィに気を遣ってるんじゃないかって」

ルビィ「本当は2人で遊びたいのに,ルビィのために誘ってくれてるんじゃないかって」

善子「そ,そんなわけっ……!」

ルビィ「ううん,きっとそう」

ルビィ「2人は優しいから……絶対にそうは言わないけど」

花丸「そんなことないよ!ルビィちゃんのことだって好きだもん!」

善子「そうよ!ずらまると同じくらいルビィのことも大切なの!」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:24:41.23 ID:tim7lN5v0
善子「ルビィと遊びたいのも本心!」

善子「私たちを信じて!」

ルビィ「……信じて,か」

ルビィ「ルビィもそうしたいんだけどね」

善子「じゃ,じゃあ!」

ルビィ「でも,ちょっと無理みたい」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:25:34.37 ID:tim7lN5v0
善子「どうして!さっき言ったことは全部本当よ!」

ルビィ「学校でキスまでしてたのに?」

善子「っ……!」

善子(見られてたのっ?!)

ルビィ「付き合ってないって嘘ついてたのに?」

花丸「そ,それは・・・・・・」

ルビィ「ごめんね,酷いこと言って」

ルビィ「でもね,もう嫌になっちゃったの」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:26:30.96 ID:tim7lN5v0
ルビィ「2人のことじゃないよ?自分が嫌なの」

ルビィ「2人は大切な友達なのに,友達だったはずなのに」

ルビィ「その2人を信じることができない自分が嫌になっちゃったの」

ルビィ「たぶん2人の言うことは本当なんだと思う.でも信じられない」

善子「ルビィ!」

ルビィ「あ,安心してね?別に2人を嫌いになったわけじゃないから」

ルビィ「ルビィのことは気にしないで?これからは2人で遊んで?」
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:27:34.93 ID:tim7lN5v0
花丸「ルビィちゃん!!」

ルビィ「大丈夫……私は大丈夫だから……」

ルビィ「……ばいばい,善子ちゃん花丸ちゃん」ダッ

善子「ルビィ!待ってルビィ!!」

花丸「ルビィちゃん……うぅ……ルビィちゃん……」グスッ

善子「……ごめん花丸っ」

善子「私がっ……!私のせいでっ……!」ポロポロ

花丸「善子ちゃんだけのせいじゃないっ!マルも悪いのっ……!」ポロポロ

善子「私のせいでルビィがっ……!大切な友達なのにっ……!」ボロボロ
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:29:29.52 ID:tim7lN5v0
花丸「善子ちゃん!」ギューッ

善子「私がっ!告白なんてしなければっ!」

花丸「そんなことない!」

善子「……いや,違う」

善子「そもそも花丸を好きになんてならなければっ……!」

花丸「……なんで?」

花丸「どうしてっ……!どうしてそんなこと言うのっ……?!」ボロボロ

花丸「マルを好きになったのが間違いだったって言うの?!」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:30:01.70 ID:tim7lN5v0
善子「ち,ちがっ!そんなつもりじゃ!」

花丸「酷い……酷いよ善子ちゃん……」

花丸「信じてたのに……」

花丸「……マルも帰るね……ばいばい善子ちゃん」タッタッ

善子「花丸!」

善子「……」

善子「どうして……こんなことになっちゃったんだろ……」

善子「ごめんなさいルビィ……ごめんなさい花丸……」ポロポロ
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:30:51.14 ID:tim7lN5v0
―――――――――
――――――
―――


― side ルビィ ―

〜ルビィの部屋〜

ルビィ「はあ……2人に酷いこと言っちゃった……」

ルビィ「最低だ私……」

コンコン

ルビィ「はーい」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:31:29.11 ID:tim7lN5v0
ダイヤ『ルビィ?帰ったんですの?』

ルビィ「さっき帰ってきたよー」

ダイヤ『入っていいですか?』

ルビィ「どうぞー」

ガチャ

ダイヤ「失礼します」

ダイヤ「ルビィ,善子さんと何かあったんですか?本当にごめんって伝えてほしいと先ほど連絡があったのですが」

ルビィ「別に何もないよ.全部ルビィが悪いの」

ダイヤ「ですが……」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:32:59.87 ID:tim7lN5v0
ルビィ「……善子ちゃんと花丸ちゃんが付き合い始めたの」

ダイヤ「えっ!あの2人がですか?」

ルビィ「うん」

ルビィ「それでね,ルビィ2人のことを応援しようって思ったの」

ルビィ「でもね,心の奥に応援できない自分がいることに気づいちゃった」

ルビィ「最低だよね……友達なのに」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:33:30.31 ID:tim7lN5v0
ダイヤ「……そんなことありません.ルビィは寂しかったのではありませんか?」

ダイヤ「2人が自分を置いていってしまいそうで」

ルビィ「そうなのかもね」

ルビィ「でも,2人は付き合ってからもルビィを誘ってくれたんだよ?」

ルビィ「だけど,もしかしたらルビィに気を遣ってるんじゃないかって」

ルビィ「本当は2人で遊びたいんじゃないかって」

ダイヤ「2人がそう言ったんですか?」

ルビィ「ううん,言ってない.ルビィと遊びたいって言ってくれた」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:34:50.38 ID:tim7lN5v0
ダイヤ「……ルビィ」

ダイヤ「私は“言葉”というものが何より大切だと思っています」

ダイヤ「確かに相手の気持ちを考えることは大事です」

ダイヤ「ですがそれは,あくまでもあなたが想像した相手の気持ちにすぎません」

ダイヤ「それが正解である保証なんてどこにもないのです」

ダイヤ「それに対して“言葉”は相手の口から出たものです」

ダイヤ「相手の気持ちを,相手の想いを乗せて紡がれたものです」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:35:28.15 ID:tim7lN5v0
ダイヤ「確かに,その言葉も本心かはわかりません」

ダイヤ「もしそうだとしても,それは本心を言いたくない,この言葉を受け取ってほしいという気持ちの表れです」

ダイヤ「ならば,その言葉を信じるのが美しいとは思いませんか?」

ダイヤ「善子さんと花丸さんがルビィと遊びたいと言ったのなら,それを信じてあげませんか?」

ルビィ「……お姉ちゃんは強いね」

ルビィ「お姉ちゃんの言うことは正しいと思うよ」

ルビィ「でもね,もう無理なんだ」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:36:05.56 ID:tim7lN5v0
ルビィ「2人のことを信じようとしてもね,そうしている自分のことが信じられないの」

ルビィ「信じようとしている自分が嘘なんじゃないかって,そう思っちゃうの」

ダイヤ「ルビィ……」

ルビィ「信じるってすごい覚悟がいるよね」

ルビィ「相手のことを信頼する覚悟もいるし,その信頼している自分を疑わない覚悟もいる」

ルビィ「もうルビィにはどっちもなくなっちゃった」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:36:38.82 ID:tim7lN5v0
ルビィ「私はどうしたらよかったんだろうね……」

ダイヤ「……」

ルビィ「……ごめんお姉ちゃん,1人にしてくれる?」

ダイヤ「ですが……わかりました」スッ

ダイヤ「でもねルビィ,これだけは覚えていて」

ダイヤ「私はあなたを信じていますから」パタン
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:37:37.74 ID:tim7lN5v0

ルビィ「……ありがとうお姉ちゃん」

ルビィ「……はあ」

ルビィ「ああ……嫌だな……」




ルビィ「信じるって……辛いなあ……」




終わり
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/19(月) 16:38:36.04 ID:tim7lN5v0
以上です
読んでくださった方ありがとうございます
私はルビィちゃん推しです
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/19(月) 16:44:44.73 ID:lm4AuQDFO
乙ー
花丸推しだが切ない
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/19(月) 17:10:16.38 ID:j4kXReIR0
切ないって程でもないけどね
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/20(火) 12:14:05.57 ID:Ptt0hoAjO
よしまる厨ほんまクソ
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