加蓮「……ねえ、私の眷属になってよ」奈緒「え……」

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86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 00:18:23.04 ID:pEANMrWe0
それで、この人たちは……3人いるのか。1人は美波みたいだな。あとの2人は……見たことない顔だな。1人はごつい鎧とハンマーを持っていてめちゃくちゃでかい。もう1人は軽装に杖を持っていて小さい。対照的だな……。

というかあの装備。明らかに銀でできた槍とハンマーだ。それに、聖水とか十字架とかこれはまるで……。

「なぁ、加蓮。これってもしかして……」

「そうだろうね……」

加蓮は諦めたような表情で言う。
なんで……なんでだよ……。
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 00:18:59.45 ID:pEANMrWe0
確かに人間が吸血鬼に戦いを教わるなんかおかしいし、近くに吸血鬼がいるってだけでも普通の人には怖いことなのかもしれない。

でも、加蓮はそんなやつじゃないし、そのことだってあたしから何回も王様に説明した。加蓮だってわざわざ自分の弱点も含んだ特徴を書いた手紙を渡して信用を得ようとした。

なのに……なのに……信じてもらえなかったってことか……。

これからどうなるかわからない。明日には手を出すかもしれない。

そんな……そんな理由で……

「加蓮を……害のない吸血鬼を殺そうとしなくていいじゃないか……!」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 00:19:31.36 ID:pEANMrWe0
ーーーーーーーーーーーー

どうする!?考えろ!美波たちが来る前に、この状況を打開する方法を考えないと!?

「ねえ、奈緒……。聞いて」

「何か思いついたのか!?」

加蓮は妙に落ち着いている。
自分が殺されようとしてるのになんで落ち着いているんだ?

「まあね。とりあえず2つ」

「時間がない!早くしないと美波たちが来る!教えてくれ!」

「まずは1つ目。私が全力で戦って勝つ」

「……それはダメだ。相手はしっかり対策を練ってきてるし、万一勝てたとしても、人間に手を出しちゃったんだから、本格的に狙われ続けるだけだ!」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 00:20:05.72 ID:pEANMrWe0
「だよね。じゃあ2つ目。私が自ら出て行って殺される」

「ダメだ!加蓮は悪くない!ここで死ぬ必要はないんだ!」

あたしが迂闊に話しすぎたっ!冷静に考えれば、近くの森に吸血鬼がいたら退治するのも当たり前のことだ。どうしてそんなことにも気づかなかったんだ!

「とにかくそれはダメだ!」

「じゃあどうすればいいの!?私にはわかんない……わかんないよ……」

加蓮は今にも泣きそうな声で叫ぶように言った。

「奈緒……もういいよ。私はもう十分生きた。最期に奈緒と楽しく過ごせたし、私は満足だよ。このままだと奈緒も危険な目にあっちゃう」

「何があっても加蓮は死なせない!あたしは加蓮に命を助けられたからな。今度はあたしが加蓮を助ける番だ」

「でも、どうしたら……」

そこなんだよなぁ……。あたしだけじゃない。加蓮の力を合わせればなんとかいえるか?
……!そういえばあの手紙に……!
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 00:20:42.02 ID:pEANMrWe0
「なぁ、加蓮。お前って身代わりを作る魔法とか使えたりするか?」

「できないこともないけど……」

「じゃあ加蓮がその身代わりを作って、加蓮が殺されたことにしよう」

そうしたら王国側は加蓮が殺されたと思ってこちらに手を出さなくなるし、こっちが怪しい行動をしなければいつも通りに過ごせるはずだ。

「でも、あの人たちを騙すレベルにするにはかなり時間がかかりそう。ここに来るまでに間に合わないよ……」

「大丈夫だ。あたしが時間を稼ぐ。その間に加蓮は身代わりを作ってから隠れてくれ」

「でも3対1なんて……」

「大丈夫だ。とりあえず説得してなんとかならないか聞いてみる。それが無理でもなんとか話を引き伸ばすよ。戦うのは最終手段だ」

「……わかった!じゃあ今から急いで身代わりを作るね!」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 00:21:34.34 ID:pEANMrWe0
「一応聞いておくがどれくらいかかりそうだ?」

「相手も相当な手練れだろうし、生半可なものじゃ騙せない。せめて20分……いや15分ってところ」

「オーケー、まかせろ」

あたしは立ち上がる。

「奈緒!危なくなったらすぐ逃げてね!」

「ああ、またこうやって一緒にしょうもない話しようぜ!じゃあな!」

剣の置いてある自分の部屋に駆け出す。
3人がかりでも、15分くらい持たせてやらぁ!
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 00:26:11.56 ID:pEANMrWe0
ーーーーーー

取ってきた剣をすぐ近くの壁に立てかけ、屋敷の前を掃除するふりして美波たちを待つ。

するとすぐにこちらに近づく足音が聞こえてきた。

「奈緒ちゃん……」

「おっ、美波か。こんなところまでよく来たな。後ろの2人は?」

あたしは全く警戒していない風に話す。時間稼ぎが目的なんだ。無理に戦いに持っていく必要はない。

「にょわー☆きらりだよ☆」

「杏でーす。めんどくさいなぁ」

「きらりと杏か。よろしくな」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 00:26:44.25 ID:pEANMrWe0
「本当はアインフェリアのメンバーで来る予定だったんだけど、いろいろあって旅の傭兵さんの2人についてきてもらうことになったの」

「2人ともアインフェリアに負けないくらい凄い強いんだよ!」

「へぇ……この森は魔物も出るから危ないもんなぁ。でもこれくらいの森だったら、美波なら護衛とかいなくても大丈夫じゃないか?」

あたしはすっとぼけた返事をする。
背が高くてゴツい鎧とハンマーの方がきらりで、小さくて杖を持ってるのが杏か。見たことはないけど強そうなオーラを感じる。

「……まあいろいろあるのよ」

「それでこんなところまで何しに来たんだ?」

「それは……」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 00:31:21.94 ID:pEANMrWe0
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「王様」

「どうした、大臣よ」

「先程報告にきた吸血鬼の元で修行するという話ですが」

「ああ、珍しい吸血鬼もいたものじゃな」

「それについてですが、このまま放置は危険だと判断します」

「どうしてじゃ?この吸血鬼は人間に友好的なんじゃろう?」

「まず、国の近くに吸血鬼がいる時点で危険です。いつ裏切ってこちらに攻撃してくるかわかりませんし、いるだけで不安に思う国民もいます」

「ふむ……」

「さらに、先程報告にきた兵士である奈緒自体が吸血鬼に操られているもしくは吸血鬼の僕になっている可能性があります」

「ほう……」

「なので1ヶ月後の報告で情報を集め、その後に吸血鬼退治を行う。これがいいかと思います」

「あい、わかった!大臣が言うならその通りなのだろう」

「ありがとうございます。諸々のことについては私がやっておきますので」

「うむ、頼んだぞ」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 00:32:43.35 ID:pEANMrWe0
ーーーーーー

「お呼びですか、大臣」

「うむ、いきなりだが本題に入らせてもらう。君には吸血鬼討伐を行ってもらう」

「吸血鬼って……あの奈緒ちゃんのですか?」

「そうだ。王様との話し合いでこのまま放置したら危険だという結論に至った」

「でも奈緒ちゃんは……」

「でももクソもない。君は兵士で私は大臣なんだ。あとはわかるな?」

「はい……」

「それでメンバーは……」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 00:35:18.37 ID:pEANMrWe0
「単刀直入に言うわね。スニエーク王国の命令で、吸血鬼を殺しに来ました」

……っ!やっぱりか。
ここからどれくらい時間が稼げるかだな。

「え?でも加蓮は人間に手を出さないし、そんなことする必要ないじゃないか!」

「奈緒ちゃんにとってはそうかもしれない。でも他の人は?」

「くっ……」

「民間の人たちは近くの森に吸血鬼がいるってだけでも恐怖を覚えます。商人たちがこの森を通る時も怖くて仕方ないでしょう」

美波の言い分はもっともだ。あたしが気づかなかったのがおかしいくらい。

「う、後ろの2人はどうなんだ!?別に殺す必要なんてないよな!?」

「杏たちは傭兵だからね。雇い主の言うことを聞くだけだよ。それがいいことでも……悪いことでもね」

「うんっ☆」

「くそっ……!」

さすがは手練れの傭兵といったところか。仕事には忠実だな……。
こうなったら説得は無理だ!時間稼ぎに切り替える!
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 00:35:45.19 ID:pEANMrWe0
「というわけで奈緒ちゃん。吸血鬼を殺させてもらいます」

「そうか……。でもあいにく加蓮は外出中でな。帰ってくるのはだいぶ遅くなると思う」

「……杏ちゃん」

「はいはい、魔力探知っと。うん、屋敷の中に膨大な魔力をもってるのがいるね」

「ありがとう杏ちゃん。それで奈緒ちゃん。なんで嘘をついたのかしら?」

「それは……その……」

美波の問いにうまく答えることができない。
あたし、話すの下手すぎる……。

「もしかして、奈緒ちゃんはもう眷属にされたんじゃない?それか、操られてるとか」

「え……?」

「だって、魔物を庇うなんておかしいもの。そうじゃないと納得できない!」

「違うって!あたしはそうじゃない!」

あたしは眷属ではない。でも、一緒に暮らして、ポテトを食べたり、中身のない会話をするのはなんだかんだ楽しかった。加蓮はあたしの友達だ!

「口だけならなんとでも言えるわ。私は奈緒ちゃんを信じたいの。だから道を開けて?」

「……それは出来ない」

「そう……つまり、そういうことなのね……」

「私たちにはむかうなら容赦はしないわ!」

「くそっ!やっぱりこうなるのかよ!」

あたしたちはお互いに武器を構える。
まだ時間稼ぎが足りない……。なんとか頑張らないと!
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 00:37:44.87 ID:pEANMrWe0
まず、初めに近づいてきたのはきらりだった。

その大きな体からハンマーが振り下ろされる。あたしはすんでのところでかわすが、その隙を見逃さずに美波の銀の槍の突きがくる。

なんとか直撃は免れたものの、脇腹にかすり傷を負ってしまった。

「えいっ☆」

すかさず飛んでくるきらりの攻撃。
絶え間ない攻撃の連続で防戦一方だ。
かすり傷がだいぶ増えて辛くなってきたところで攻撃の手が止まった。
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 00:38:14.88 ID:pEANMrWe0
「どう!?道を開けてくれるならこれ以上手は出さないわ」

「悪いがそれはできない。加蓮を殺されるわけにはいかないからな!」
攻撃が止まった今攻撃するしかない!
あたしは美波に斬りかかる。

きらりでなく美波を狙った理由はたくさんある。
まず、きらりのゴツい鎧を見る限りすぐに致命傷を与えることはできないだろう。しかもあの一撃をくらえばひとたまりもないことは簡単に予想できる。近づくのは危険だ。
あと、司令塔の美波を戦闘不能にできれば大きいだろう。美波の槍は近づいたらこっちが有利なのはこの前確認済みだ!

「きゃああ!!」

あたしの剣が美波の身体を切り裂く。
致命傷にはならなかったがなかなかのダメージを与えられたようだ。

美波はすかさずあたしと距離を取る。

「美波ちゃん!大丈夫かにぃ?」

「ううん、平気よ」

「そいじゃ回復魔法っと」

「ありがとう、杏ちゃん!」

杏の回復魔法であたしが必死に与えたダメージが回復していく。
きっついなぁ……。
まだ時間を稼ぎきれてない!
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 00:38:58.59 ID:pEANMrWe0
「ねぇ、奈緒……ちゃんだっけ?」

「……なんだ?」

「戦うのやめにしない?こっちはこのあと吸血鬼が控えてるんだから消耗したくないし、そっちも死にたくないでしょ?」

「たしかに死にたくないが、それとこれとは別問題だ」

「これが最後の忠告だよ?」

あたしは黙って剣を構える。
おそらく必要な時間はあと7分程度。それだけなんとか持ちこたえてみせる!

「沈黙はそうだってことだよね……」

「あんまり消耗はしたくなかったんだけど……ここからは本気で行きます!」

美波はそう叫ぶと魔法を唱える。

「肉体強化魔法!」

続けて杏のが魔法を唱える。

「武装強化魔法!」

っ!使い手は少ないみたいだからあんまり見ないけど、この2つの魔法はシンプルながらとても強力な魔法だ!
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 00:39:25.91 ID:pEANMrWe0
「にょわー☆」

「恨まないでくださいね!」

きらりと美波が桁外れの速さで迫ってくる。
くそっ!間に合うか!?

「ぐわぁっ!」

きらりのハンマーを大きく身体をそらして間一髪かわしたものの、美波の槍を右腕にモロに受けてしまう。

利き腕じゃないからまだマシだが、これは相当マズイ!

「いっくにぃー☆」

続けてきらりのハンマーを大きく振る。
魔法で強化された、そのスピードとパワーは今までの比ではない。

「くそっ!」

回避は間に合わないと判断したあたしはすかさず剣でガードするも、きらりはもろともせずハンマーを振り切る。

あたしは剣もろとも屋敷の入り口まで吹き飛ばされる。

「ガハァ!」

大きく叩きつけられたあたしは血を吐く。
まじでやべーぞこれ……。なんとかしないと……。
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 00:40:23.67 ID:pEANMrWe0
「幻惑魔法!」

あたしは魔法を唱え、周囲一帯に魔法の霧を出す。
手練れである美波たちには気休め程度にしかならないと思うが、少しでも時間を稼ぐんだ!

「霧!?」

「突風魔法っと」

杏が唱えた魔法であたしの作り出した霧が吹き飛ばされる。

「ごめんねー。杏、だいたいの魔法使えるんだー。なんだって賢者だから!」

杏はドヤ顔でそう言い放つ。
賢者といえば最高位の魔法使いじゃないか。なんでそんなやつが傭兵なんかやってるんだよ!
考えても仕方ねぇ。なんとかしないと……。
吹っ飛ばされたから、幸いにも美波たちとは距離がある。体は傷だらけだし、あんまり得意じゃないけど、魔法で遠距離戦だ!

美波ときらりがあたしに距離を詰める。

「獄炎魔法!」

大きな火の玉があたしの手の平から美波たちを目掛けて放たれる。

「激流魔法!」

しかし、美波が唱えた水の魔法によって綺麗にかき消されてしまう。

「私、水の魔法も得意なの!」

くそっ!次は加蓮の時にもやった……

「氷結魔法!」

足元を凍らせて動きを止める!

「にょわー☆」

が、ダメ!肉体強化された2人の脚力にあたしの魔力程度じゃ敵わなかった。

もう距離も近い!
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 00:42:01.16 ID:pEANMrWe0
美波が突いてきた槍をなんとか剣で弾き返す。
クソっ!体勢が崩れた!

「隙ありぃ!」

きらりは隙を見逃さず、あたしに攻撃しようとする。

くそっ!ここまでか……。時間もあと3分ぐらい必要だっていうのに!
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 00:42:28.09 ID:pEANMrWe0

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きらりの攻撃は奈緒の腹部にクリーンヒットし奈緒は吹き飛ばされる。

吹き飛ばされ倒れた奈緒は一向に動かない。

「終わりね……。行きましょうか」

「はーい☆」

「これからキツいだろうなぁ」

話しながらも警戒は怠らず、3人は屋敷の中に入る。

「ごめんね……奈緒ちゃん」

屋敷に入るときに小さく呟かれたその言葉は風に吹かれ消えていった。
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 02:14:51.33 ID:jzuZepU8O
そういや昔トラプリのヴァンパイアSSだったかあったな
凛加蓮は望んでなったけど奈緒だけはならなかった感じの
もしかしたらならなかったのは加蓮だったかも…うろ覚えだ
106 : ◆sWs1XPoFz2Ci [saga]:2018/03/22(木) 18:28:53.63 ID:pEANMrWe0
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部屋に戻って人形を作り、私に見えるように魔法をかけ続けてから約12分がたった。
よしっ、あともうちょっと……。

すると、聞こえたのは複数人の足音と話し声。
奈緒は!?大丈夫なの!?
すごく心配だけど私は奈緒を信じる。きっといい感じに時間を稼いでから撤退したんだろう。

まだ身代わりは不完全だけどこれ以上は無理!そろそろ隠れないと……。

足音が近づいてきた。
私は椅子に身代わり人形をセットし、ヘビに化けベッドの下に隠れる。
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/22(木) 18:29:32.36 ID:pEANMrWe0
慎重にドアが開けられ、3人組が覗き込む。

「まだ、こっちに気づいてなさそうだにぃ……」

「…………」

「どうしたの?杏ちゃん」

「……いやちょっとね」

マズい!不完全だったしもしかしてバレた!?
ついこのことを言った小さい杖を持った人を見つめていると、目があった。
やばい!?戦っても負けるつもりはないけど戦うわけにはいかないもんね。

「……まぁいいや。それでどうするの?」

あの子は少しニヤけたような顔をした後、私から視線を外し、会話を続ける。

助かった……。

「……きらり?」

「ちょびっと杏ちゃんが変な気がしたんだけど……気のせいかにぃ……」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/22(木) 18:31:17.06 ID:pEANMrWe0
「作戦を説明するわね。私がまず不意を突いて心臓を一突きします。そのあと万が一のためきらりちゃんがトドメをさしてください」

「りょーかい☆」

「はーい」

3人は小声で話し合っていた。
こっちには聞こえないと思ってるだろうけど、私って耳がいいんだよね。

合図の後、隊長らしき茶髪の長髪の人が銀の槍で心臓を一突きし、そのあと長身の人がハンマーで身代わりの頭を吹き飛ばした。

うわぁ……えげつな……

身代わり人形はボロボロになって崩れ去る。

「よしっ!これで大丈夫かな。それじゃ帰りましょうか」

「うんっ!杏ちゃんよろしく☆」

「はーい。行きもこうやって楽できたらよかったのになぁ」

「しょうがないでしょ。行ったことがあるところにしかいけないんだから」

「まあねー。それじゃいくよ……」

「移動魔法!」

3人が光に囲まれ消えていった。
私が使えない、移動魔法を使えるなんてすごい魔法使いっぽい……。

ふぅ……なんとかなった……。
あたしはベッドの下からでて元の姿に戻る。
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 18:32:06.33 ID:pEANMrWe0
「ねぇ」

っ!?
突然背後から聞こえた声に振り返る。

「誰!?」

「杏だよー」

確かあの3人組で一番小さい魔法使いの人……。

「なんで残って……」

「いやー一気に3人も移動させるのはしんどいからさ」

「……本当は?」

「杏はあれが偽物だって気づいてたんだよね」

「じゃあなんで2人に言うなりして対処しなかったの……?私を殺すために来たんじゃないの?」

「まあそれはそうなんだけどね。まぁ傭兵だし頼まれた仕事はやるけどさ、無闇に殺したいってわけじゃないんだよね。殺したってことになればこっちの人たちも安心するだろうしいいんじゃないかな」

「そっちの対応的にも杏たちが何もしなかったら手を出すつもりはないんでしょ?」

「それはそうだけど……」

杏は私のベッドの上に座ってのんびりしている。
思ったよりいい人なのかもしれない。
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 18:32:57.02 ID:pEANMrWe0
「まぁほんとは戦うのめんどくさいだけなんだけどね」

「え……?」

「だって吸血鬼っていうくらいだし結構強いんでしょ?万が一負けて死んじゃったりしたら嫌だし、ボロボロになって勝つのも疲れるよね」

「それはそうだけど……」

杏の言っていることは嘘には聞こえない。本心で言っているのだろう。

「あっそうだ。なんかお金になりそうなの持ってない?見逃してあげたんだからそれぐらいはもらってもいいよね」

「そこの引き出しの中にアクセサリーとか宝石類が入ってるけど……」

「おっ、いいね。それじゃあ何個か貰ってくね」

杏は私の言葉を聞くと引き出しを開き物色し始めた。
アクセサリーなんてまた買えばいいだけだし、これで助かるなら安いもんだ。というか、これがここに残った目的だったのかも……。
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 18:33:40.15 ID:pEANMrWe0
「よしっと、それじゃあ杏は帰るね」

「うん。じゃあね……っていうのはおかしいかな」

「かもね。っとそうそう。えっと奈緒ちゃん……だっけ。その人、きらり達にやられて相当やばい状態だよ」

「え!?」

奈緒が!?そんな……

「多分まだ死んでないと思うから気になるんだったら助けにいったら?それじゃあね」

私は杏の言葉を最後まで聞かずに、奈緒のいるはずの外に向かって一目散に走る。後ろから強い光に照らされる。

奈緒……!奈緒……!
無茶しないっていったのに……どうか無事でいて……
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 18:34:49.74 ID:pEANMrWe0
ーーーーーーーーーーーー

ここはスニエーク王国の私の部屋。
吸血鬼退治を終わらせてお城に戻ってきた。
おかしい。杏ちゃんだけが帰ってこない。もしかしたら何かあったのかも……
きらりちゃんも不安そうにしている。

私たちが帰ってきてから数分後、目の前が強い光に包まれる。

「ふう……っと」

「杏ちゃーん!」

「うわっと……抱きつくなよきらり」

「遅かったじゃない。心配してたのよ」

「一気に3人分も移動魔法使うのはさすがの杏でもきつかったからね。ちょっと休憩してたんだ」

「もう……。私は王様達に報告してくるから杏ちゃん達は部屋で休んでてね。報酬については後で話するから」

「はーい」

「はーい☆」

2人は部屋に向かって歩いていった。きらりちゃんが杏ちゃんを抱っこしてるみたい……。

さて、私はちゃんと王様に報告に行かなきゃ!
私は玉座の間に向かって歩き出した。
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 18:35:50.68 ID:pEANMrWe0
ーーーーー

ふぅ……。なんとか無事に報告を終えることができた。
私は報告を終え、アーニャちゃんの部屋に歩き出す。

その間、王様の隣にいた大臣の歪んだ笑顔が頭から離れない。

何ヶ月かこの国にいてわかったことがある。このスニエーク王国の王様は良くも悪くも自分で決断ができない。だから、実質大臣が政治を行なっている。その大臣は自分の不利益になるようなことが起こりそうになればどんなことでも潰そうとするのだ。

今回の吸血鬼退治の話だって、決めたのは大臣。王様は大臣に提案されたからそれに乗っただけ。だけど、上からの命令には従わないといけないのが兵士。命令にはしたがうしかない。
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 18:37:10.93 ID:pEANMrWe0
どうしても納得できないのが討伐隊に任命されたのは私だけだということ。流石に私1人で勝てるわけがないから、人を増やしてとお願いしたものの却下された。人手が欲しいなら街で傭兵でも雇うんだなと言われたのでたまたまいた杏ちゃん達を雇った。報酬はほとんど自腹だ。

私だけの理由は、表向きには国の守りを薄くするためにはいかないからなんて言ってたけどそれは違う。10人ぐらいなら抜けたってなんとかなるはずだ。
おそらく、隣のヴァルガルズ王国から出張で来ている私や傭兵ならやられてもいいと思っているのだろう。

もし討伐できたら万々歳。もし私が死んだとしても、他国の人間だから構わないということだろう。

他国の人間を無理矢理戦わせにいかせ、死なせたなんて知られたらこの国もタダですまないだろうけど口の回る大臣のことだ。どうにかして
かわすのだろう。

ずるい人……。
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 18:38:38.00 ID:pEANMrWe0
そんな事を考えながら歩いていると、アーニャちゃんの部屋に辿り着いた。

これから奈緒ちゃんのことをアーニャちゃんに話さないといけないとなると、胃が痛くなるがしょうがない。

私はノックをして、アーニャちゃんの返事を確認してから部屋に入る。

「お邪魔するわね」

「ミナミ!お疲れ様です!それで……どうでしたか?」

「うん!バッチリ!しっかり吸血鬼は倒したよ!」

「それはよかったです!……それでナオは?」

「奈緒ちゃんは……」

私が何も言えないでいる。
事実をそのまま伝えるべき……?
それとも……。
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 18:39:08.69 ID:pEANMrWe0
「もしかしてナオは……」

「奈緒ちゃんは吸血鬼に脅されてたの。この前ここに帰ってきたのも吸血鬼の命令でこの国の情報を集めに来たんだって」

「それで、吸血鬼の屋敷に着いたときに無理やりいうことを聞かされてた奈緒ちゃんと一緒に吸血鬼と戦ったんだけど……」

「帰ってきてないということはもしかして……」

「ええ……私たちの一瞬の隙を突いた吸血鬼の一撃で奈緒ちゃんは……」

「ナオ……!」

アーニャちゃんは涙こそ出ていないものの、今にも泣きそうになっている。
それもそうか……。仲の良かった子が生きてたと思ってたら死んじゃったんだもんね……。
そりゃあ悲しいはずだよ……。
私たちが殺したなんてとても言えない。
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 18:39:36.72 ID:pEANMrWe0

私がしたことは正しいはず。


あのまま吸血鬼を放っておいたらいつ人間が狙われるかわからない。吸血鬼の味方をした奈緒ちゃんを殺してしまったのは仕方なかった……。上からの命令だし、放置しておくことは出来ないのは事実だ。私のしたことは間違ってないはず……。


なのに……どうしてこんなに胸が苦しいの……?


118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 18:40:15.21 ID:pEANMrWe0

ーーーーーーーーーーーー

いってて……。なんとか生きてるみたいだけどこれはもうダメみたいだな……。加蓮が無事ならそれで……

「奈緒……!奈緒……!」

この声は……加蓮か……?
無事か……。よかった……

「奈緒!しっかりして!回復魔法!」

「う……加蓮か……」

あたしはうっすらと目を開けると加蓮に抱き抱えられた。

ぼんやり見える空は暗く、今にも雨が降り出しそうだった。

「大丈夫!?」

「見ての通りあたしはもうダメだ……。加蓮が無事みたいでよかった……」

「そんな!しっかりして!今回復魔法かけるから!」

「いいよ……。もう回復魔法で治せるような状態じゃない……。加蓮もさっきまで魔力使ってて疲れただろ……?」

「でも……そんな……こんな時にまで私の心配して……!」

「体は動かないし、視界はぼやけてる。最後に加蓮と話ができてよかった……」

加蓮の目から涙が溢れ出す。
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 18:40:54.80 ID:pEANMrWe0
「そんな……そんなこと言わないでよ!またしょうもない話するって言ったじゃん!」

「そうだったな……。わりぃ……」

そんなに悲しい顔するなよ……。加蓮に救われた命なんだ。加蓮のために失うのなら悔いはないさ。

雨が降り出したのか、ちょくちょく水滴が体に落ちるのを感じる。

「奈緒!しっかりして!」

っ!そろそろ意識が飛びそうになってきた……。ここで気を失ったら死……。確証はないけど、なんとなくわかる。

最期ぐらい笑って見送ってくれよ……。そんなことを思ってると急に加蓮の泣き声がやむ。頑張って目を開け、顔を伺うとなにか葛藤しているようだ。

しばらく固まった後、加蓮は振り絞るようにこう言った。
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 18:41:35.25 ID:pEANMrWe0



「ねえ奈緒……私の眷属になってよ……!」


え……




121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 18:42:03.05 ID:pEANMrWe0
「そうすれば吸血鬼特有の再生力を得られるからその大怪我だって治るはず……!それからの生活だって、あたしにできる限りサポートする……!」

「でも……お前……」

「わかってる!この前奈緒を眷属にしたくないっていったことなんて!でも……でもこうしないと私のせいで奈緒が……」

「奈緒が眷属になって、吸血鬼みたいな……いや、私みたいな苦しみは味合わせないって約束する!」

「私の血を一定量吸えば眷属になる。血を吸うのがしんどいんだったら、私から血をあげる。だから……お願い!」

加蓮は泣きながら縋るように言った。

でも、あたしの答えは決まっている。
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 18:42:34.91 ID:pEANMrWe0
「ありがとな……加蓮」

「じゃあ……!」

「でも、それはできない」

「なんで!?死んじゃうんだよ!?」

「前にも言ったけど、あたしは人間だ……。人間として生まれて、人間として死ぬ。そういうもんだろ?」

「じゃ、じゃああの時のお願い!初めて試合した時のやつ……!なんでもいうこと聞くって言ってたでしょ……?」

「そんなこともあったな……。でもそれは聞けない。わかってくれ……」

「でも……私のせいで……」

「大丈夫だ、加蓮は悪くない。悪いのはあたしと……そうだな、ちょっとの運がなかったかな」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 18:43:08.52 ID:pEANMrWe0
「……奈緒は死ぬのは怖くないの?」

「そりゃあ怖いさ。でも、生とか……死とか、そういのには逆らったらだめなんだよ……」

あたしがそう言い終わると加蓮の泣く声はいっそう大きくなった。

クソっ!そろそろダメだ……。

「でも……私は逆らっちゃった……!」

ああ……。加蓮が何か言ったけど聞こえねぇ……。

また……またいつか会えたら一緒にバカみたいな話しような……加蓮。


「な…お……?ねえ奈緒ってば!奈緒!」


あたりに広がる泣き叫ぶような声の中、優しく冷たい雨が加蓮を濡らしていった。
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 18:43:49.39 ID:pEANMrWe0


ーーーーーーーーーーーー

あれから何年……何十年が経っただろう。

昨日のように雨が降る夜は、あの日のことをつい思い出してしまう。


私の大切な……友達の話。

125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 18:44:16.83 ID:pEANMrWe0
あの日から私はまた1人で暮らし始めた。

あれから、不慣れながらも奈緒のお墓を建てた。目の前で亡くなったのを見たし、埋葬したのも自分だけど、いつかひょこり出てきて元気な声で「加蓮ー!」ってくれるような気がした。

奈緒のいない生活は元に戻っただけといえばそれまでだけど、その生活は退屈で味気なかった。

寂しくて……退屈で。慣れてたはずなのに久しぶりに感じるそれは思った以上に辛くて。
街に出て、楽しげに笑い合う人たちを見ると今すぐにでも奈緒の元にいこうと思ったこともあった。

だけど、奈緒はそんなこと望んでいないはず。奈緒に救われた命なんだから精一杯生きなきゃ。
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/22(木) 18:44:49.41 ID:pEANMrWe0
屋敷に篭っててもしょうがないと思い、旅を始めた。変装すれば正体をバレないようにすることなんか簡単なことだ。世界各地をブラブラ旅して、せめてもの罪滅ぼしとして悪い魔物をやっつけたり、影から人間をサポートした。その過程で他の吸血鬼を見つけることはなかったけど、きっと上手く隠れているんだろう。



昨日の雨はすっかりやみ、今日は快晴。今日はどこにいこうかな……。そういえばここはあの屋敷の近くだっけ。
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 18:46:34.46 ID:pEANMrWe0
のんびり森の街道を歩いていると、遠目に大きな魔物に襲われている集団を見かけたので急いで駆けつける。

「獄炎魔法!」

私の唱えた魔法で魔物は消し炭になる。
辺りを見渡すと血まみれの人たち。私が駆けつけるのがもう少し早かったら……。

一人一人脈を確認するとまだ脈がある人を1人見つけた。気絶してるけど、運良く軽傷みたい。


その子は、かなりボリュームのある髪を後ろにまとめ、切りそろえた前髪の下には太い眉が見えた。


128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 18:48:46.27 ID:pEANMrWe0

ふふっ、面白いこともあるもんだね。長生きはするものかも。


私がその子に回復魔法をかけると、苦しんでいた顔がどこか楽になった気がした。


また私の生活が彩られるのかな……。


私はその子を両腕で抱き抱えると、あの屋敷へと歩き出した。

129 : ◆sWs1XPoFz2Ci :2018/03/22(木) 18:51:38.94 ID:pEANMrWe0
以上で完結です。
至らぬ点も多々あったとは思いますが、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

未回収の伏線的なものはそのうち書こうと思っている番外編で回収予定です。
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 20:46:18.29 ID:1T8nhgvNo
おつ
何か三島の卒都婆小町を思い出した
番外編も待ってる
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 22:00:52.30 ID:pEANMrWe0
参考までに聞いておきたいんですが、加蓮過去編と本編ifルートだとどっちの方がいいですかね
意見が多い方を書くというわけではありませんが
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 22:35:49.70 ID:1T8nhgvNo
正直どっちも見たいから >>1の書きたい方で
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 00:10:18.21 ID:5gAiWD9po
両方見たいに決まってるじゃないか(錯乱
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 07:51:50.12 ID:7Bp0P3M00
出来たら両方見たい
135 : ◆sWs1XPoFz2Ci :2018/03/23(金) 19:12:50.00 ID:22vaEn/i0
ありがとうございます
加蓮過去編から書いて、余力があればifルートにいこうと思います。
今のところスレタイは
加蓮「私が変わった日」か、加蓮「あの日の約束」
にする予定ですが変えるかもしれません。
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