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ときメモ2主人公「剣道師範の道へ進んだ」【ときメモ2SS】
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67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/27(火) 08:33:55.29 ID:RcOx359m0
光「琴子や茜ちゃん、どうしてるかなぁ、最近連絡とってないなぁ」
匠「あ、あぁ……光ちゃん、2人と仲良かったもんね」チラッ
大丈夫だ、光はこっちのことを気にしていない。
気にしていたら、俺の前で一文字さんの話をできるはずがない。光は一文字さんに俺の悪い噂を押し付けたのだから。
陽光「えっとね、サッカーしよ!」
陽光ちゃんは小さなサイズのサッカーボールを持っていた。どうやら遊ぶつもりだったらしい。
俺としては料理と酒を楽しみながら陽光ちゃんにボディタッチをして気持ちよくなりたかったが、まぁいいだろう。運動パラメーター600越えの実力を見せつけてやろう。
二郎「いいよ、俺、サッカーも得意なんだ!」
陽光「やったー!」
このまま光たちに気づかれないように、一旦その場を抜け出して、陽光ちゃんとサッカーをすることにした。
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/27(火) 08:37:14.41 ID:RcOx359m0
二郎「よーく見てなよ、陽光ちゃん。俺はリフティングが得意なんだ」
俺は得意のリフティングを披露する。俺はサッカー部ではないが、運動能力が高いため、これくらいは難なくこなせる。
陽光「わぁ、すごい!!ぼーるさんがともだちみたい!」
二郎「そうだ、サッカーはボールと友達になることが一番大切なんだ」
陽光「ひざしもやる!」
二郎「うん!がんばって!ん……?」
俺は、そこであることを思いつく……
二郎「陽光ちゃん、大人の仲間入りしたい?」
陽光「おとなのなかまいり?」
二郎「そうさ、大人の仲間になったら、パパやママ、先生たちとももっと仲良くなれるよ」
その一言で、陽光ちゃんの顔はぱあっと明るくなる。
陽光「うん!おとなになる!ひざしもせんせーたちともっとなかよくなるの!」
二郎「よし、よく言った!」
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/27(火) 08:41:16.59 ID:RcOx359m0
二郎「じゃ、今俺がやってみたリフティングを、3回やってみようか」
二郎「それができたら、みんなが飲んでいる大人のジュースをひざしちゃんにプレゼントしよう」
陽光「わーい!!ひざし、がんばるね!」
陽光ちゃんはさっそくボールを持ってリフティングの練習をする。
しかし、小学校一年生には中々ハードルが高い。一回ボールを蹴ったら変な方へとボールは転がるのだ。
陽光「あー!まってまってー!」
こうして、陽光ちゃんがスムーズにお酒を飲むための引導を渡した。
あとは、ばれずにこっそり陽光ちゃんにお酒を飲ませて、酔わせるだけである。
二郎(そして陽光ちゃんが酔ったあとは、そこのしげみで……ふひひひひwwwww)
俺の脳内は、裸になった陽光ちゃんが俺のちんこを咥える妄想でいっぱいになっていた。
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/27(火) 08:44:09.06 ID:RcOx359m0
リフティングをはじめて10分。陽光ちゃんはちょっとしたコツを掴んだようだった。
光に似て、運動神経がいいようだ。
陽光「やった!せんせー!3回できたよ!」
陽光ちゃんは嬉しそうに、ぱたぱたと俺の方にかけよる。
二郎「やったじゃないか!よくできたね、陽光ちゃん!」ぎゅー
俺は、近くにきた陽光ちゃんを抱きしめてあげる。そして、どさくさにまぎれお尻を触った。
陽光「えへへへへへへ///」
嬉しそうにはにかむ陽光ちゃん。
俺はサッカーボールを拾い、一旦光たちの宴会上に戻ることにした。
そこで、こっそり陽光ちゃんにお酒を飲ませるのだ。
陽光ちゃんはまだ小学生なので、アルコール度数の高いやつを飲ませたら一発で酒は回るだろう。
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/27(火) 08:47:42.70 ID:RcOx359m0
純「今夜も、卒業、アルバムゥーーーー」
匠「胸に、眠りに、つぅうくぅううううーーー」
楓子「きゃーーーははは!いいぞぉもっともっとぉ」
俺がこの場を離れたのは15分そこそこのはずだが、なぜかもう3人出来上がっていた。
二郎「おいおい、お前ら酒のペースはやすぎだろ」
光「あはは、ごめんね、3人ともはりきって飲んじゃって」
二郎(まぁ好都合だ)
陽光「せんせー、ひざしもこうなるの?」
二郎「いいや、陽光ちゃんはもっとすばらしい体験をするよ」
二郎「まるで妖精さんが舞い降りたような素敵な体験さ」
陽光「わーい!!」
光「………」
光「ねぇ、二郎くん。二郎くんは、結婚とかしないの?」
二郎「あ?しないよ俺は」
光「興味も……ない?私、ちょっと心配なんだ」
二郎「?」
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/27(火) 08:59:01.87 ID:RcOx359m0
二郎「………」チラッ
陽光ちゃんは、酔った3人と光の目に隠れ、こそこそとお酒を探っている。
光「二郎くん、高校のときはあんなに女の子の友達たくさんいたのに、今はいないじゃない?」
光「だから、もしかしたらどこかでそういうの発散させようとしてるんじゃないかなって、私、心配で……」
二郎「………」
おそらく、それは名目上だろう。本心は、陽光ちゃんを守りたくて俺の気持ちを伺おうとしている、といったところか。
二郎「俺は恋は捨てたのさ。さ、陽光ちゃん、遊ぼうぜ」
陽光「!?うん!!」
陽光ちゃんはこっそりとお酒の缶をジャンパーの中に隠したようだ。ずる賢いところは匠似かな?
光「随分と陽光と仲がいいんだね」
二郎「そりゃ、俺と陽光ちゃんは仲良しだしな、俺は先生、陽光ちゃんは弟子だ」
陽光「ひざしはせんせいのおよめさんー!」
二郎「ははは、そうだったね、お嫁さんお嫁さん」
陽光「えへへへへ」
光「………」
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/27(火) 09:04:05.15 ID:RcOx359m0
光(お嫁さん……)
二郎「さーて、もうちょっと遊ぼうか、陽光ちゃん、あっちの草むらのほうでね」
俺は、陽光ちゃんを連れて人気のない草むらに入ろうとする。そこでお酒を飲ませる算段である。
匠「ちょおおおっとまてぇい」
二郎「!!?」
匠「ひざしぃ、その隠したものをぉ、パパによこしなさい」
陽光「!?」
二郎「!!?」
匠「ほらぁ、もう、光ちゃんちゃんとひざしをみといてよぉ」
光「ご、ごめん……」
匠は、陽光ちゃんの隠した缶ビールを没収した。いつのまにか見られていたようだ。
匠「お酒はぁああ、人類の敵じゃぁ!!」
純「敵じゃぁあああ!!!」
楓子「敵なんだモォン」
光(匠くん、職業柄お酒がどんなに怖いか知ってるから、こーいうときだけ敏感なの)ヒソヒソ
二郎(いいことだが、お酒の怖さを知っている人間には見えんぞ)ヒソヒソ
陽光「わーん!!!パパに大人のジュースとられたー!!」ビエエエエエ
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/27(火) 09:05:49.87 ID:RcOx359m0
今日はここまで。
陽光ちゃんを泥酔させるのには失敗した二郎。
しかたないからもうひとつの策に出るが―――
そして、光の妨害はいかに―――
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/27(火) 18:47:47.47 ID:EyxAPv++o
乙
匠がちゃんと父親しててほっこりする
高校時代は一文字さん狙いだったのか
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/27(火) 21:00:34.48 ID:4u2TZ/BoO
乙
こんな奴と高校時代仲が良かった女の子ってだれよ?
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/27(火) 21:02:51.44 ID:4u2TZ/BoO
ごめん書いてあったね
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/29(木) 08:00:35.42 ID:EsimcHd90
二郎(匠の奴、酔っぱらっていてもちゃんとパパやってるじゃないか)
二郎(くそっ!やらんでいいときにパパになるなよ!)
光(結婚か……)
俺は泣いている陽光ちゃんを慰めながら、仕方ないから最初のプランに戻ることにした。
二郎「よし、気晴らしに俺も大人のジュースを飲もうかな」
陽光「せんせーひどい!ひざしはのんじゃだめっていわれたのに!」
二郎「え……」
陽光「ひざしだけなかまはずれなんていやだよー!!」ビエエエエ
匠「あーーー!二郎が陽光を泣かしたー!」
二郎「ちがっ!俺は原因じゃないぞ!」
匠「よう!女の子傷つけた奴!wwwww」
純「このセリフいま言うのかよwwww」
陽光「せんせーのいじわるううう!!!!!」ビエエエ
二郎(くそっ!酒が飲めねぇ!!!)
こうして、俺のお花見は開幕に陽光ちゃんのかわいさを再認識しただけで終わった。
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/29(木) 08:06:48.36 ID:EsimcHd90
結果的にお花見は大成功(俺は失敗だが)
6人の中は深まったのである。
陽光ちゃんは順調に剣道を覚えていき、一カ月も経った今では、すでに「入門組」の俺の元を離れ、純の元で面や胴などの防具をつけて練習している。
俺と匠と純は元から仲良しだが、光と楓子ちゃんは少しだけ仲良くなっていた。この2人は学生時代あまり仲がよくなかっただけに、ギャップがある。
光も、俺のことを構うようになっていた。
だが、俺からしたら邪魔でしかない。
一日5回のオナニーのうち4回は陽光ちゃんで抜いているのに、その陽光ちゃんとの仲を引き裂くかのようにこいつが割って入るのだ。
ある意味爆弾以上に厄介である。
そんなこんなで、一カ月たった今でも、陽光ちゃんとの仲は進展しておらず「仲のよい師匠と弟子」のままだった。
着替えも一人前になった陽光ちゃんの指導は、もはや必要がなかった。
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/29(木) 08:15:17.01 ID:EsimcHd90
陽光「せんせー!またねーー!」
二郎「うん、ばいばい」
匠「じゃーねー」
二郎(はぁ……今日も進展なしか)
二郎(最近つまんねぇなぁ。陽光ちゃんは純の組みに行ってしまったし、今の入門組は男の子しかいない)
二郎(陽光ちゃんの後にあらたに2人の男の子が入門してくれたのはいいが、その分陽光ちゃんの指導のタイミングはなくなっていたしな)
二郎(はぁ、とりあえず純と稽古して、帰ってからオナニーするか)
二郎(そういや、今日は光じゃなくて匠が迎えにきたな)
二郎が知りうるかぎり、光ひとりで陽光ちゃんの迎えに来ることはあったのだが、匠ひとりで陽光ちゃんを迎えに来ることはなかったから、俺は怪訝に思っていた。
時は同じく、場所は変わり―――
匠の車(メルセデス・ベンツのセダン)の中―――
匠「陽光、今日はパパとお外でごはん食べようか」
陽光「おそとで!やったー!!ままもいっしょ?」
匠「いや、ママはいないんだ。昔のお友達とご飯を食べるんだってさ」
陽光「ふーん」
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/29(木) 08:23:42.36 ID:EsimcHd90
さらに場所は変わり―――
ここは大衆食堂―――
光「やっほー、久しぶり!茜ちゃん!」
茜「あっ、光ちゃん!嬉しいなぁ、久しぶりだね」
光は、あらかじめ茜の実家に連絡を入れて、今日、大衆食堂で食事をすることにしていた。
茜の仕事終わりの時間を見計らい、一緒にご飯を食べようと約束していたのだ。
光「うんうん、まさかひびきのに帰ってきてるなんてね。教えてよお!」
茜「……ごめんよ、ちょっと色々あってさ、ボク」
光「さ、茜ちゃんは今日はもう仕事終わりなんでしょ?ご飯食べよ!」
茜「うん!あっ、待ってて!ボクが作るから!おじちゃん!もうちょっとだけ厨房貸してね!」
茜の手際はここからではわからないが、やや手間がかかりそうな魚の煮つけと酢豚が出てきたことから料理の手際はいいのだろう。
茜「さ、たんとお食べ、たくさん修行したんだから、ボク」
光「うわあ、おいしそう!さっそくいただきます!」
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/29(木) 08:28:50.13 ID:EsimcHd90
茜表記だとなんか違和感、一文字表記に変えます。
光「おいしい!おいしいよ茜ちゃん!」
一文字「よかった、口に合ってくれて。たんとお食べ」
光「うん!」
光(茜ちゃん、高校卒業して、料理の専門学校に通っていたから、さらに料理の腕を上げたんだな)
一文字の料理はとてもおいしかった。さすが、料理の専門学校で鍛え上げたものだと思った。
光「でもさぁ、茜ちゃんがひびきのに戻ってきてくれるとは思わなかったよ」
光「だってさぁ、専門学校でて東京のお店で雇ってもらえたんでしょ?お兄さんも泣きながら応援してくれたって言ってたのに」
一文字「……うん、あはは、お兄ちゃん、やっぱりボクがいないとダメダメでさ、ボク、戻ってきちゃったんだ」
光「そうなんだ……」
光(………)
光(ごめんね、茜ちゃん、本当は茜ちゃんがひびきのに戻ってきた理由、知ってるんだ……)
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/29(木) 08:33:04.30 ID:EsimcHd90
純が花見で「一文字さんを見た」といった時から、光は引っ掛かっていた。
一文字さんは今頃東京の定食屋で腕を奮っていると思っていたからだ。
そして、気になって情報通の匠に調べてもらったのだ。
そしたら、上京した一文字には不幸が舞い降りていたことを知る―――
もともと、今日は「別の目的」で一文字と再会を試みようとしていた光だが、そのことを知って、心を痛めた。
一文字「………」
光(茜ちゃん、高校のときよりも痩せたみたい……)
一文字は、高校を卒業後、料理の専門学校で常にトップの成績を維持していた。ひびきのなんかと比べて、居心地がよかっただろう。
そして、ここの大衆食堂でもバイトを続け、首席で料理の専門学校を卒業し、その後上京した。
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/29(木) 08:38:56.27 ID:EsimcHd90
上京した一文字の定食屋は都内でも有名で、評判が高い店だった。
そこのお店で、客として訪れたとあるボクシング選手と出会い、交際をはじめたらしい。
そして、そのままそのボクシング選手と結婚。ちなみに一文字の兄である「総番長」はそのボクシング選手に「茜は渡さんぞぉ」などと言い喧嘩を吹っ掛けたが、秒で倒されたらしい。
それが、大方7年前。
はじめのうちは優しかった彼だが、金使いが非常に荒く、ボクシング選手でありながら借金まであった。
有名定食屋に勤めているとはいえ、茜の給料で賄うことはできなかったのだ。
そして、次第に旦那は暴力的になり、日常的に一文字に暴力を奮うようになった。
兄を一発でKOできる一文字も、さすがにボクシング選手には敵わなかった。
一文字の顔や体には日々痣が増えた。しかし、一文字は彼を愛していたことからそのことを誰にも言い出せなかった。
そして、去年、その夫が浮気をしたらしい。
それも複数人と―――
そこで、ようやく一文字は目を覚ました。
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/29(木) 08:45:19.97 ID:EsimcHd90
その浮気は真実だった。自宅で、複数の女とパコパコしていた痕跡がある。
それに激怒した総番長が夫に問い詰めた結果、薄情したらしい。
そしてその後逆ギレした夫が、総番長をぼこぼこにして入院させたことで、夫は刑務所行きとなったのだ―――
総番長は、傷ついた一文字を実家に戻るよう説得し、今に至るのだ―――
一文字の顔は、ひびきの高校在学の頃と比べてやはり老けている―――
苦労してきたのだろう。高校時代なんかよりも、ずっと―――
光(私の、せいだよね……)
光(私が卒業間近に、二郎くんの悪い噂を流して、「傷つけられた」って言いふらしたから……)
光(茜ちゃん、少しだけ二郎くんを避けだして……結局告白できなかったんだっけ)
高校時代の初めの方、光は散々二郎に冷たくされていた。例えば、デートをすっぽかされたり、下校時に無視されたり。
一年次の1学期にはすでに「爆弾」は爆発して、その後も冷たい対応を取られたため、光の中で二郎はもう幼馴染なだけの男だった。
だから、一文字とも仲良くなることができたのだ。
そして、3年の最後の最後に、光は最後の一発を爆発させたのだ。
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/29(木) 08:48:06.57 ID:EsimcHd90
ときメモ2は、女の子同士が主人公の評価が高い状態だと仲が悪くなる。
しかし、光は二郎の評価が低く、一文字は二郎の評価が高かったことから、仲は悪くならなかったようだ。
光「ねぇ、茜ちゃん。時目喪二郎くんって、覚えてる?」
一文字「………」
もし、彼と伝説の鐘の元、結ばれていたら、彼女は辛い思いをしなくても済んだのではないだろうか―――
光は、そう思っていた。
光「彼、まだ結婚してないよ」
一文字「……そうなんだ」
光「……会いたく、ない?」
一文字「……!?」
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/29(木) 08:53:32.05 ID:EsimcHd90
光の魂胆はこうである。
@ 一文字と二郎を再会させる
A 二人が再び恋に落ち、付き合う
B 二郎は陽光に近づかなくなる
というものである。
陽光のことを思ってのことだった。
しかし、一文字から見たらどうだろう。
悪くはないはずだ。昔、クリスマスを共に過ごすくらい仲の良かった男子と、また会うことができ
もしかしたら付き合うことができるかもしれないから。
そして、傷を癒してくれる可能性だってあるのだから。
光「今度、3人でどこかへ遊びに行こうよ」
一文字「でも……やっぱりボク、怖いよ」
光「うん、でも、きっと、二郎くんはそんな人じゃない、はずだよ」
「はず」といったのは、やはり光が警戒していることが「本当」だった場合を考えてのことである。
ちなみに、光の名誉のために付け加えるが、仮に光が二郎の思考を読めて、二郎がとんでもないロリコンだとわかっていた場合、この策は決行しなかった。
一文字がさらに傷つく可能性があるからだ―――
確信がないからこそ、実行できたのである。
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/29(木) 08:56:20.11 ID:EsimcHd90
光「じゃ、今度、一緒に遊ぼうね!」
一文字「うん!ボク、すごく楽しみだよ」
その「一緒に遊ぶ」中に、光はいない。ばっくれるつもりなのだ。
そして、二郎と一文字をふたりきりにさせ、恋に発展させるつもりである。
光(傷ついた茜ちゃんを救うには、二郎くんの力が必要……そして、私が陽光を守らなきゃ!!)
光がやったことは、結果だけ見ればロリコンを押し付けただけなのだが、一文字にとってはプラスに働くかもしれない。
そう願いたいものである―――
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/29(木) 08:56:54.22 ID:EsimcHd90
今日はここまで
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/29(木) 21:38:37.74 ID:+BTW1HKbo
乙
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/31(土) 10:35:27.48 ID:64NdpKek0
光が一文字に話をつけた次の日
二郎「今度の日曜日に遊びに?」
光「うん!匠くんと、純くんと、私と楓子ちゃんと、二郎くんで!」
二郎「俺は別にいいけど……」
純「陽光ちゃんはどうするんだ?」
光「あっ……えっと……なんか、小学校でできた友達のお誕生日パーティーに呼ばれたんだって!」
純「なるほど、それで暇なわけか」
匠「たまにはいいじゃん!行こうよ!」
二郎(俺は陽光ちゃんの誕生日会に突撃したい……幼女ばっかりでその場にいるだけで勃起しそうだぜ)
光「じゃ、決まりだね!」
光(本当は、二郎くんは茜ちゃんと2人にしたいから、あとで匠くんと純くんにいきさつを説明しよう)
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/31(土) 10:41:46.24 ID:64NdpKek0
そして、日曜日
二郎「あれ?まだ誰も来てないじゃないか」
二郎は時間ぴったりに駅前広場についた。しかし、まだ誰も来ていないようだった。
四人とも来るはずがない。なぜなら、光の計らいによって二郎を一文字さんとデートするドッキリのような形をとったからである。
他の4人は今頃他の場所でのんびりしているだろう。
二郎「まぁ、気ままに待つか」
二郎「ん?あれは……」
二郎の目の前に、見たことのある女の子とバストが近づいてくる。
二郎「一文字さんじゃないか!」
一文字「や、やぁ……」
いわゆる「勝負服」を着て一文字は二郎の前に現れる。
二郎は当時のことを別に怒ってはいない。今は陽光ちゃんという天使が側にいるのだから。
むしろ「告白してくれなくてありがとう、一文字さん」くらいに思っていた。
二郎「久しぶりじゃないか!どうしたんだい?ひとり?」
一文字「……?あれ、光ちゃんから何も聞いていないの?ボク、光ちゃんに誘われたんだけど……」
二郎「?どういうことだ?」
二郎(あとで一文字さんを追加したんだろうか?)
二郎「なら、一文字さんも一緒にまとうよ」
一文字「そうだね。そうしよそうしよ」
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/31(土) 10:49:44.78 ID:64NdpKek0
しばらくして、茜のLINEに光から「ごめーん!今日どうしても行けなくなった!二郎くんと楽しんで!」という連絡が来たらしい。
二郎(何かおかしいな……)
一文字「こうしてても仕方がないし、久しぶりに会ったからどこかに遊びにいこうよ」
二郎「そうだね」
俺と一文字さんは駅前広場を後にして、街の方へ足を進めた。
若干の疑問は残ったが、きっと陽光ちゃんが風邪でも引いたんだろうと自己解決した。
ショッピング街
一文字「学生のころはボクお金なかったし、バイトで忙しかったけど、今はあのころよりはお金に余裕があるよ」
二郎「ってことは好きな服が買えるんだね、よし、ブティックに行こう!」
一文字「うん、賛成!」
一文字「ごめんねー、見始めると止まらなくってさ、ボク」
二郎「なんでもいいから早くしようよ」
一文字「そ、そんな急いでいるわけじゃないのに……」
ゲーセン
メダルゲーム
一文字「ねぇねぇ、スロットマシーンって、何が面白いの?」
二郎「あぁ、目押しを覚えると気分がいいよ」
一文字「お金、勿体なくない?」
等と、気づかぬうちに俺は一文字さんの相性の悪い選択肢を選び、適当にデートしていた。
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/31(土) 10:55:28.16 ID:64NdpKek0
二郎「今日は楽しかったね」
一文字「う、うん……あのさあのさ!ボク、まだ時間があるから、どこかでごはん食べない?」
二郎「あ、あぁ、いいけど」
二郎(面倒だな……懐かしいとはいえ今はどーでもいい女なのに……)
俺は、一文字さんに連れられて、街のレストランに入った。
一文字「ふぅ、今日は光ちゃん、来れなくなって残念だね、光ちゃんから3人でって、ボク誘われたんだけど……」
二郎「え?そうなの?」
一文字「?うん。君は違ったの?」
二郎(違う……俺は5人で遊ぶつもりだった)
二郎(なんか裏がありそうだな……)
一文字「そういやさ、二郎は、どんな感じで毎日を送っているの?」
二郎「俺?ご存知の通り俺には剣道しかないから、毎日剣道を教えているよ」
一文字「へぇ、二郎はインターハイも優勝したからね、毎日楽しそうだな」
二郎「一文字さんは確か料理の専門学校へ行ったんだっけ」
一文字「うん……」
二郎「きっと料理もあの頃より上手になったんだろうね」
俺は、デートの帰りに寄った大衆食堂で食べた一文字さんのごはんの味を思い出した。確かに、おいしかった。
文化祭前日でも、おいしい手料理を俺に作ってくれた。きっといいお嫁さんになるだろうって、俺は褒めたんだ。
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/31(土) 11:02:51.32 ID:64NdpKek0
一文字「……あのさ」
二郎「ん?」
一文字「高校時代、本当にごめんね。ボク、卒業式のとき、君をちょっとだけ避けてたんだ」
二郎「……あぁ、知ってるよ」
おかげで俺はバッドエンドだった。まぁ今は感謝してるが。
一文字「ボクね、ずっと後悔してた……」
一文字「君に告白できなかったこと……君のこと好きだったんだ、ボク」
二郎「………」
まるで「いまだから言える」くらいのノリではないことは、なんとなくわかった。
一文字「しばらくは料理の専門学校でも気にしてて、上手に男の子と関わることができなくて、そのまま卒業して、ようやくボクのことを理解してくれる男性に出会ったんだ」
二郎「ふーん」
俺は目の前の料理を食べながら聞いていた。中々おいしいオードブルだ。サラダの上に贅沢な海鮮が盛り付けられている。
一文字「で、ボク、その男の人と結婚したんだ」
二郎「へえ、なんか後悔しているようには感じないな」
一文字「その頃はね、確かに幸せだったよ。ようやく君のことを吹っ切ることができて、ボク、毎日楽しかった」
一文字「でも、その人は借金があって、ボク、そのことを注意したら」
一文字「ある日彼は豹変して……毎日毎日ボクに暴力を奮うようになったんだ」
二郎「………」
一文字「お兄ちゃんが止めにきてくれたけど、夫は強いから、ボクのお兄ちゃんでも勝てなかったんだ」
一文字「それで、借金は膨らむし、ボクの生傷は増えるし、本当に散々だった……」
一文字「その時、初めて気づいたんだ。君の存在のありがたみを……光ちゃんが卒業式の直前に言っていたような人じゃないってことも……」
二郎「………」
俺は一文字さんの話を適当に聞き流しながら、メインディッシュを待った。ラム肉の洋風仕込みを頼んだはずだが……
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/31(土) 11:07:33.97 ID:64NdpKek0
一文字「あれから、ボクのお兄ちゃんがボクに「離婚したほうがいい」って言ってくれた」
一文字「彼も、ちょうど浮気をしていたみたいで、ボクは離婚を決意して、ひびきのに戻ってきたんだ……」
一文字「でも、心は晴れない、まるで、幸せになっちゃいけないんじゃないかってくらい、神様が味方してくれないような気がしてるんだ……」
二郎「へぇ……」
おっ、メインディッシュが来たぞ!
一文字「でも、今日、君と出会えて、ボクなんだかうれしかった」
一文字「二郎は、変わってなくて……」
二郎「まぁ、俺は確かに変わってないね」
一文字「二郎は、ボクのこと、好きだった?」
二郎「………」
二郎「ああ、好きだったよ」
今はそうでもないけどね。と心の中で付け加えて、俺はメインディッシュを口にした。ちょっとしつこい味だな……
一文字「その気持ちも……変わってない……?」
二郎「いや、変わったよ」
俺は即答した。
一文字「………」
二郎「俺さ、今ものすごく好きな女の子がいるんだ」
一文字「……!?」
二郎「ものすごく年下の子だけどさ、俺のことをしっかりと認めてくれて」
二郎「ちょっとやそっとの噂じゃ、俺のこと嫌いにならないような女の子だよ」
一文字「あ……」
一文字さんの表情が歪む―――
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/31(土) 11:14:35.08 ID:64NdpKek0
二郎「その女の子はね、俺のことを慕ってくれて、いつも笑顔でいてくれて、俺に「いいもの(おかず)」をいつも提供してくれる」
二郎「彼女と出会ったら、俺の高校生活がいかにバカげたものか思い知らされたよ」
二郎「しかも、君は暴力男のことを好きになったんだよな?」
二郎「そんな女に今更好かれてもなんとも思わないよ。程度の低い女ってことだからね」
一文字「そ、そんな……」
二郎「その相手の女の子は確定で処女だし、身体も綺麗だ。一文字さんは?その旦那に股開いたんだろ?」
二郎「そんな男にブチ込まれた股に魅力なんかないさ」
一文字「ひ、ひどい……」ポロポロ
二郎「身体だって、その子はとても小さくて喜捨で、そのくせどこかエロい、足はすらっとしてるし胸は綺麗だし」
二郎「それに比べて君は?なにその胸wwww巨乳の女って太って見えるよねwwww」
一文字「やめて……」ポロポロ
二郎「ま、とにかく俺はもう一文字さんのことは好きじゃないよ」
二郎「噂話で人を避けるような女は好きになれないしなぁ」
一文字「やめてよ……もう……」ポロポロ
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/31(土) 11:18:14.64 ID:64NdpKek0
一文字さんは泣いていたが、俺は何も気にせずに会話を続ける。
別にもう一文字さんことは怒っていないが、俺にはある懸念があったからこうした態度をとった。
そう、光だ。
一文字さんの証言と、俺が光に誘われた口実は矛盾している。人数だけだが。
俺はそれが非常に気がかりだった。
光が一文字さんの話を聞いて、俺と一文字さんをくっつけようとしたに違いはないが、それはなぜか……
答えは「俺と一文字さんをくっつけて陽光ちゃんから引きはがす」つもりだったのだろう。
つまり、この28のババアで性欲を発散しろということなのだ。
そんなこと、俺ができるはずない!俺の心は陽光ちゃんの身体でいっぱいなのだ。
俺は泣いている一文字さんを放置して、そのまま自分の分だけ会計してレストランを出た。
二郎(光め……そうはいかんぞ、俺は、陽光ちゃんとセックスするんだ!)
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/31(土) 11:19:12.03 ID:64NdpKek0
今日はここまで
心が痛い……ごめんよあかねちん
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/31(土) 22:40:14.36 ID:3vVm58oco
やべーほどクズ化してるww
乙
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/01(日) 16:02:48.69 ID:xPETp8PzO
クソクズロリコン化してるけど一文字さん泣いてる原因は高校時代も現在も光っていう
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/03(火) 19:27:40.77 ID:lqMUs2Yw0
あ
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/03(火) 19:29:49.06 ID:lqMUs2Yw0
自宅に帰ってから―――
二郎「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁっ」シコシコシコシコシコシコ
二郎「陽光ちゃんっ!!!陽光ちゃんっ!!!陽光ちゃんっ!!!!」シコシコシコシコシコシコ
二郎「あー!!出るっ出るっうううううううううう!!!!!」ドピュー
二郎「ふぅ、今日で通算100回、陽光ちゃんで抜いたな」
二郎「しかし、光の奴、何考えてんだ、俺に28のババアを押し付けやがって」
二郎「くそっ!オナニーしたのにまた不愉快になったぜ!!」
二郎「光の奴をなんとかしないといけないかもな……」
こうして、二郎と光の水面下の争いが幕を開ける―――
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/03(火) 19:33:26.23 ID:lqMUs2Yw0
次の日―――
今日は月曜日だから、陽光ちゃんと会える日だ!
しかも、今日は俺が受け持つ他の2人も防具をつけて稽古を始める。従って、俺は完全に手空きになるので。
そういうときは、純と同じように指導にあたるか、俺も打ち合いに混ざったりする。
つまり、陽光ちゃんと絡めるチャンスがある!!
しばらくして、門下生が次々に道場に入ってくるが、陽光ちゃんの姿は見当たらない。
当然だ、光の奴がいつも時間ギリギリに来るのだから。
陽光「あっ!じろうせんせー!!」
陽光ちゃんが来たようだ。今日も、一番遅い。
二郎「陽光ちゃん!時間ぎりぎりじゃないか!もっと早くきてよー」
陽光「えへへ、ママが遅かったの!」
二郎「おいおい光、しっかりしてくれ」
光「う、うん……」
二郎(なんだ?光の奴元気ないな)
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/03(火) 19:36:27.92 ID:lqMUs2Yw0
二郎「光、昨日なんだけど……」
光「!!?」
光「あ、あはは、ごめん!昨日ちょっと行けなくなっちゃってさあ」
二郎「あ、あぁ、それは別にいいんだ」
二郎(この反応……やはりこいつの差し金か)
二郎(だとしたら、一文字さんから俺の行動は聞いているのかもしれない)
二郎(もしかして、俺が身体目当てで陽光ちゃんを狙っているととバレているかも!?)
二郎(くっ、それはやばい!陽光ちゃんにこの道場を辞められたら完全に接点がなくなっちまう!!)
光「………」
光(茜ちゃん、昨日からずっと返信がない……どうなったのかな……)
光(二郎くんは特にいつもと変わらないけど、茜ちゃん、どうしたんだろう……)
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/03(火) 19:46:33.57 ID:lqMUs2Yw0
純「よう、二郎」
二郎「ん、どうした純」
純「悪いな、昨日。俺と楓子も用事ができちゃって」
二郎「あぁ、そのことか、問題ない。また行こうぜ」
純「おう」
純(光ちゃんが一文字さんと二郎をくっつけようとしているから、俺もそれに乗ったが、あまり進展してなさそうだな)
純(俺と一緒で、こいつも何かあったら顔に出るからな……出てないのなら、何もなかったってことだ)
純は、それ以上俺に言及してこなかった。
光(本当に何もなかったのかな……何もなかったとしても、茜ちゃんから連絡が来ないのはおかしいよ……)
そして、稽古が始まる。今日は光もずっと見学しているようだ。
俺から昨日のことを聞き出すタイミングをうかがっているのか……?
稽古のスタートは、基本的に子供たちの素振りから入る。
俺と純はその指導をしている。
まぁ俺も素振りを見たりはしているが、基本的に陽光ちゃんをはじめ、女の子の足を見ている。
素振りの時、本来は左足のかかとを浮かした構えを取る。
従って、極端にかかとを浮かしている子の足の裏が見えるのだ。陽光ちゃんも例外ではない。
二郎(あぁ……あの足の裏で顔やちんこを踏まれてみてぇ……)
二郎(きっと柔らかいんだろうな……いい匂いがしそうだ……)
俺は、不覚にも勃起した。
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/03(火) 19:50:01.02 ID:lqMUs2Yw0
そして、性欲に意識が行っているから、気づかなかった。
突然の殺気に―――
ドゴォオオオオオオン!!!!!!
純「!!?」
光「きゃぁ!!!」
二郎「な、なんだ!!?」
剣道場に突如、大きな音が―――
その音の方向を見た。その道場の入り口である。
なんと、入り口は大破されていたのだ!
二郎「みんな、下がって!!決して近寄っちゃだめだよ!楓子ちゃん、生徒たちを!」
佐倉「わかったよ!」
陽光「えーん!!ママ―!!」
光「ひざし!よしよし、怖かったね……」
入口付近で素振りをしていた一番小さな陽光ちゃんは、その音を一番近くで聞いていたのだ。驚いて泣きだしたようだ。
二郎「純……」
純「あぁ……」
俺と純は目で合図をして、大破された入り口へと近づく……
そこには、大柄な男が仁王立ちしていた―――
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/03(火) 19:52:50.38 ID:lqMUs2Yw0
俺は、その男を見たことがある―――
高校時代、俺の恋路を邪魔してきた男だ―――
名は、確か「一文字薫」。総番長と呼ばれていた男だ。
そして、一文字さんの兄でもある……
純「こ、こいつは!!」
純も面識があるはずだ。俺と一文字薫が初めて拳を交わし、俺が勝利した時、こいつは後から駆け付けたのだ。
お互い傷だらけだったが、その時俺は純に家に送ってもらったのだ。
総番長「久しぶりじゃのう……」
そう言って、総番長が牙をむく―――
襲いかかってきたのだ!
二郎「っ!!!?」
すごい勢いで俺に殴りかかる総番長。俺は、それをなんとか避ける!
純「二郎!!」
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/03(火) 19:57:27.73 ID:lqMUs2Yw0
総番長「なぜ俺がここへ来たか、わかっているだろうな……」
総番長「てめぇ!!茜を傷つけたそうじゃねぇか!!!」
ドスの効いた若本ボイスで、総番長が怒鳴る。
総番長「気功破!!!!」ボブュウウ
総番長の得意技「気功破」が俺を襲う―――
二郎「くっ!!!」
それをよけるが、弾は壁に激突して、また壁が壊れてしまう。
二郎「やめろ!!ここには子供たちがいるんだぞ!!!」
総番長「ならば先制堂々と闘えぃ。わしは、この道場を潰しに来たんじゃぁ!!!!」
光「待って!!茜ちゃんに、何があったの!」
二郎「光!やめろ、出る幕じゃない!!」
楓子ちゃんが、隙を見て他の門下生を外に出したようだ。もう道場には門下生はいない。
しかし、光と、光にくっついて怯えている陽光ちゃんはまだ逃げていない!
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/03(火) 19:59:58.22 ID:lqMUs2Yw0
総番長「茜は……茜は……!!」
総番長「こいつに、心を壊されたんじゃ!!!」
二郎「!!?」
光「え……?」
光「どういうこと……二郎くん……」
総番長「茜は……悪い男と結婚し、心に深い傷を負って、このひびきのに帰ってきた……」
総番長「もはや俺の力では、茜の笑顔を取り戻すことはできないくらいに……」
総番長「だから、茜が高校時代好きだったこの時目喪二郎と再び会うことになった茜は、すごく、嬉しそうだった……」
光「………」
純「………」
二郎「ま、待て!!」
総番長「!?」
二郎「や、やめないか、この話は……とりあえず戦おう!!」
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/03(火) 20:03:39.74 ID:lqMUs2Yw0
二郎(まずいまずいまずい!!こんな話を光が聞いたらますます俺を怪しむだろ!!)
二郎(そうなったら陽光ちゃんを辞めさせるに違いない!!それだけは避けないと!!)
二郎「うおぉおおおお!!!!」
俺は総番長に向かっていった。しかし……
総番長「こしゃくな!!俺が話している最中じゃあ!!!!」ブオン
二郎「ぐわぁああ!!!!」
俺は、総番長の一撃で吹き飛ばされてしまった」
純「二郎!!!この野郎っ!!!」
???「おっと……そうはいかねぇぜ」
純「!!?」
純に一太刀―――っ!!突然、とある男が純を襲う。
この男も知っている……総番長の手下「木枯らし番長」だ……
木枯らし番長「ククク……総番長の話は聞きな、穂刈純一郎……」
木枯らし番長「その後、相手してやるよ」
純「こいつは……確かひびきの高校剣道部OB……」
純「神田秋葉……!」
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/03(火) 20:10:15.82 ID:lqMUs2Yw0
純と木枯らし番長がお互いに「構え」を取る―――
二郎(くそっ!!これじゃ総番長を黙らせることができない!!)
総番長「この男はなぁ……」
二郎「やめろぉおおお!!!」
総番長の言葉を光は待つ。陽光ちゃんはただ怯えている。
総番長「茜のことを……アバズレ扱いして振ったんじゃ!!!!」
光「え………」
二郎「ち、違う!!そんなことしていない!!」
二郎は必死に弁解するが、所詮嘘である。
光「どういうこと!?二郎くん!!」
二郎「いや、それは……」
総番長「こいつは、茜を振った……あろうことか、茜のことを「駄目男にひっかかった股なんて価値はない」「胸がでかくてデブに見える」……」
総番長「と言って……俺の大切な妹を振ったんじゃああ!!!!」
光「うそ………」
光の頬から、一筋の涙が……
茜を憐れんでの涙か。俺が救いようのないクズだとわかってから出た涙か―――
二郎「いや、待て、これには深いわけが……」
総番長「茜を振るのは構わねぇ、てめぇにも選ぶ権利がある……」
総番長「だがな……」
総番長「振るにしても言葉っちゅうもんがあるじゃろうがあああああああ!!!!!」ズガガガガガガガガ
二郎「ぐわぁあああああああ!!!!!!!」
言葉と同時に襲いかかる番長の必殺技、袖龍。
総番長の学ランの袖から出てきた龍が、俺を襲う!!!
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/03(火) 20:12:01.69 ID:lqMUs2Yw0
今日はここまで、
あまり更新できず申し訳ない。
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/03(火) 20:23:01.76 ID:DlXeaPQ2o
乙
当然といえば当然の展開
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/03(火) 23:04:15.50 ID:HZ6uMDitO
本当かわからん噂聞いて離れて行って 旦那ハズレだったから離婚して 前好きだった男がフリーだからって より戻そうとしてる茜にいったいどんな言葉をかけたらいいんだよ
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/04(水) 12:02:33.49 ID:A7tIL3KkO
本当かわからん噂聞いて離れて行って ←気に食わない男の悪い噂を流した
旦那ハズレだったから離婚して
前好きだった男がフリーだからって より戻そうとしてる←気に食わないロリコンを押し付けようとした
流されすぎなのはちょっと擁護出来ないけど茜ちゃん光に人生玩ばれすぎ
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