【ダンガンロンパ 】王馬「オレ、嘘つきやめるわ」【安価】

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1 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2018/04/01(日) 04:25:46.24 ID:atmKb77u0
エイプリルフールなので王馬君が正直に過ごします。

※安価可能キャラは1.2、V3まで。
※コンマ以外の連取禁止。



王馬 「にしし。今年もやってきたね、エイプリルフール!」

王馬 「午前中までなら嘘ついてもいいなんて、オレのために用意されたような日だよねーっ」

王馬 「っと、言いたいところだけど…それじゃあいつもと変わらないから、きっとみんなつまんないよね」

王馬 「だからあえて午前が終わるまでは嘘をつかないで、オレと出会って嘘をつかれると身構えてるだろうみんなを半信半疑にさせちゃおー」

王馬 「こういう変化って必要でしょ?」

王馬 「そうと決まれば、日付も変わった今から“午前中までは正直者宣言”をしに行っちゃおっかな!」

王馬 「だーれーにーしーよーおーかーなー♪」


王馬の夜襲を受ける不憫な人物を>>4

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1522524346
2 : ◆AZbDPlV/MM [sage]:2018/04/01(日) 04:28:15.41 ID:atmKb77u0
他のスレがまったく進められないので、短いスレしてるうちになんかいい案浮かばないかなーという息抜きで立てました。よろしければお付き合い頂ければと思います。
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 05:52:36.44 ID:WpeCdEVhO
とりま下
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 06:36:38.20 ID:KVB9HeysO
姉清
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 07:04:03.66 ID:UzXWydkfO
嘘つきをやめると言うのが嘘だ
6 : ◆AZbDPlV/MM [sage saga]:2018/04/01(日) 10:04:32.93 ID:atmKb77u0
王馬 「よーし! まずは今から丑の刻参りでもしそうな真宮寺ちゃんを訪ねよう!」

王馬 「降霊術とかやってるくらいだから、マジでやってそうだよね。もしみかけたらオレ、殺されっかなー? にししっ」


―――――――――


王馬 「真宮寺ちゃんの部屋の前に到着ー」

王馬 「真宮寺ちゃん起きてっかなー?」

ピンポーン

ピンポーン

ピンポーピピピピピピピピンピンポーン

ガチャッ

?? 「ダレ? こんな時間に」

王馬 「真宮寺ちゃーん、こんばんはー! オレ、オレだよ、オレオレ!! だいじな話があって来たんだよねー!! きいてきいてー!」

?? 「なんて騒がしい……ああ、心を乱してはダメね……こんな時間に訪ねるほどだいじなお話かしら? あなたは是清のお友達?」

王馬 「って、真宮寺ちゃんがマスクしてない!? てかがっつり口紅してるし、なにさその気持ち悪い喋り方!!」

王馬 「夜な夜なこんなひとり遊びしてんの?! あまりにもびっくりし過ぎて胸が痛いから慰謝料よこせよ!!」

?? 「騒がしいだけでなく、随分と失礼な殿方ね…ああ、かといって礼を欠いて同じ舞台にあがってしまってはダメね」

王馬 「ねぇ、マジでその喋り方なんなの?」

姉清 「私は是清の姉です。弟がお世話になっております」

王馬 「えっ、もしかしてオレの質問ムシ? 酷いや! あんまりだ!!」

王馬 「ウェアアアンヴ(ジュル)ヤェャァァァ↑アイィヤエ↑ヤゥィゥ →」

姉清 「面妖な鳴き方を……汁が飛んでるじゃないっ!? 不潔だわ…っ!!」

王馬 「はぁー、泣いたらすっきりしたー」

王馬 「真宮寺ちゃんに、こーんな怪しい趣味があったとはねぇ。まぁ、やりそう感はあるし、似合ってる気もするけど」

姉清 「遊びではないわ。私と是清は真の愛で繋がりあっている」

姉清 「これは神聖でなにものにも侵すことのできない逢瀬」

王馬 「わぁお…真宮寺ちゃんってばオレの想像以上に頭イカれてんだね…つまらなくはないけど、ふつうにドン引きだよ」

王馬 「というか、どういう設定なの? お姉さんが真宮寺ちゃんをのっとってる感じ?」

姉清 「愛をしらない哀れな子……あえて目を背けて否定しているのかしら? でも、きっと理解する日がくるでしょう。あなたのような人でもね」

王馬 「うんうん。オレってば楽しければいいっていう、愛とは無縁な快楽優先な人生を歩んできてたよねー。これからのこととかは知らないけど」

王馬 「あ、真宮寺ちゃんがあまりにもふざけ倒すから忘れるとこだったじゃん!」

王馬 「オレさ、午前中までは嘘つきやめるからね! ほんとだよ!」

姉清 「午前中まで嘘つきをやめる……? 不思議な話ね…?」

王馬 「いやぁ、ここまでつらぬくなんて演技派だなぁ、真宮寺ちゃんは! じゃあ、しかたないからお姉さんさ、真宮寺ちゃんにそれ伝えといてよ!」

王馬 「つぎ行くとこあるから! おやすみー!」

姉清 「……是清には相応しくない友達だわ。是清が起きたら、もう彼と関わらないように言っておかなければ……」


7 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2018/04/01(日) 10:05:27.03 ID:atmKb77u0


王馬 「ヤバいよ真宮寺ちゃん…ひとり遊びにしてもぶっ飛び過ぎでしょ!?」

王馬 「姉とか言ってたけど、実姉なのか義姉なのかでヤバさのレベルが変わってくるんだけど、どっちか訊いときゃよかった!!」

王馬 「でも、なんかあったときに使えるね!! 使えるものは親でも使えってね!」

王馬 「相手が真宮寺ちゃんってのがちょっと不安だけどね。開きなおりそうってところが」

王馬 「なりきってるお姉さんとやらがあんなだし」

王馬 「まぁ、いいか。でも、相手が真宮寺ちゃんじゃなかったから、質問してもらうつもりができなかったな」

王馬 「せっかく嘘つきやめたのに、証明できないなんて悲劇だね。にしし」

王馬 「さあて、つぎは誰のところに行こっかなー」


次の襲撃先を>>9
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 10:17:35.46 ID:GpRvdGgz0
春川
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 10:30:55.72 ID:ku2JCPsQO
キーボ
10 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2018/04/01(日) 11:06:59.76 ID:atmKb77u0
王馬 「ここはやっぱキー坊かな! あ、でもあいつ充電してる日だったらどうしよ」

王馬 「そうだったら無駄足じゃん」

王馬 「ま、いっか。午後からオレの嘘解禁だから、そうなったら特に意味のないオレの嘘がキー坊を襲うだけだからね」

王馬 「んじゃ、レッツゴー!」


―――――――――


王馬 「さっき真宮寺ちゃんのときは呼び鈴連打したけど、今回は単発で」

ピンポーン

ガチャッ

キーボ 「こんな時間に誰ですか? ……王馬クンですか……」

王馬 「ちょっとー、そんな露骨にイヤな顔しないでよ、傷つくじゃーん」

王馬 「人間はそういう相手の挙動ひとつひとつに心が左右されるんだからな!」

王馬 「やっぱり鉄クズには、オレみたいな繊細な人間の心は理解できないよね」

キーボ 「ちょっと! さっそくロボット差別ですか?! それに、前半の言葉、絶対そんなこと思ってないでしょう!?」

王馬 「ほんとだよ。今日の午前中まではオレ、嘘つきやめるんだもん」

キーボ 「はぁッ?」

王馬 「だーかーらー! 午前中まで嘘つきやめますキャンペーンを実施中なの!」

キーボ 「いや、それそのものが嘘でしょう?」

キーボ 「キミが嘘つきをやめるなんて、明日…いえ、今日中にでも世界が滅亡してしまうくらいにあり得ないことです!」

王馬 「そんなスケールのデカい損失を想像するくらい、キー坊はオレの嘘に信頼をよせてるんだね!」

キーボ 「そんな信頼はよせた覚えありません!」

王馬 「まぁまぁ、証明になるかどうかはキー坊任せになるけど、質問してみなよ」

王馬 「嘘偽りなく答えてやるよ」

キーボ 「……とても信じ難いはなしですが…それなら…」


安価下2で王馬への質問
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 11:23:52.64 ID:xjUPd3AoO
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 11:30:50.22 ID:xqn6eEsWO
夢野さんのこと好きなんですよね?
13 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2018/04/01(日) 12:04:15.26 ID:atmKb77u0
キーボ 「夢野さんのこと、好きなんですよね?」

王馬 「お? チリトリ専用ロボがいっちょまえに好きとか訊いちゃう?」

キーボ 「チリトリ専用って限定的すぎですよ! ホウキだって雑巾がけだってできます! それはさておき、夢野さんといっしょにいるところをよくみるものですから」

キーボ 「それにキミがよく夢野さんをからかうのは“好きな子をいじめたくなる”という、小学生男子にありがちな心理によるものではないかと、ボクは推測しています!」

王馬 「小学男子メンタルとかいいやがったな? 後でスクラップな」

キーボ 「なんでですか?! 事実でしょう!!」

王馬 「今のオレは正直者だからね、ばっちり答えるよ!」

キーボ 「ほ、ほんとに…?」ドキドキ


安価下コンマで夢野に好意があるか判定
偶数である
奇数でない
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 12:04:47.48 ID:xqn6eEsWO
15 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2018/04/01(日) 12:55:52.74 ID:atmKb77u0
やったぜ!


王馬 「好きだよ。念のためにいっとくけど、ホントだよ」

キーボ 「お、王馬クンが真剣に答えてくれるなんて…やはり世界は終わってしまうのでしょうか……」

王馬 「オレだって人間なんだよ? そういう気持ちが微塵もないわけじゃないよ?」

キーボ 「……ボクはキミを誤解していたのかもしれません。血も涙も通わない悪魔なのだとばかり…考えを改めますね」

王馬 「溶鉱炉に沈むか?」

キーボ 「やっぱり改める必要はないですね」

キーボ 「いや、でもやっぱり王馬クンは夢野さんのこと、好きだったんですね! どこに惹かれたんですか?! 訊かせてもらえますか?!」ワクワク

王馬 「なに目ぇキラキラさせてんの? 恋愛脳なの? 色ボケロボなの?」

王馬 「“訊かせてもらえますか”なんて言われたらそんなの“イヤ”っていうでしょ」

キーボ 「えええええっ?!」

王馬 「嘘なく正直に答えはするけど、全部を素直に受け答えはしないよ。当然だよね。バッカだなー! キー坊は!!」

王馬 「オレが“質問していいよ”って言ってからの質問には、オレちゃんと答えてるしね」

キーボ 「そんなぁ…!!」

王馬 「にしし! 悪の総統の秘めた恋慕をしったからには、タダでは帰さん!」

キーボ 「帰さんって、ここボクの部屋ですよ!!」

王馬 「おらぁっ! ドロップキック!!」ドガシャンッ

キーボ 「うぎゃあああああっ」ドンガラガッシャーン


―――――――――


王馬 「キー坊をサンドバッグにしたからスッキリした」

王馬 「はぁー……なんて質問しやがんだよあのポンコツ…マジメに答えんのスッゲェ恥ずかしかった……」

王馬 「しかも、なんで好きかなんて他人にペラペラ喋るもんじゃないじゃんかよ……」

王馬 「せめてちゃんと…動揺隠せてたかな…?」

王馬 「ぬああああっ!! こんなの悪の総統のオレらしくねぇぇええ!! 次いくぞ! 次!」


次の襲撃先を>>16
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 13:01:44.54 ID:yGrck8Z5O
夢野
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 13:02:20.80 ID:xqn6eEsWO
赤松
18 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2018/04/01(日) 14:07:55.73 ID:atmKb77u0
王馬 「……あれ? なんで夢野ちゃんの部屋の前に立ってるんだ?」

王馬 「さっきのすぐで無意識にここくるとか、オレはMかよ!!」

王馬 「Mは入間ちゃんと、最原ちゃんと、花村ちゃんと、狛枝ちゃんと、腐川ちゃんにでもまかせときゃいいんだよ!」

王馬 「M多いな! この学園!!」

王馬 「冷静になれ…いつもの調子で接すればいいんだから…」

王馬 「ふぅ……」深呼吸

王馬 「よっし!」

ピンポーン

王馬 「……まぁ、もう明け方だからね。起きてくる確率は低いよね」安堵

ピンポーン

ピンポーン

ピンポーン

ピンポーン

王馬 「……いやぁ、出ないなんて残念だなぁ! これだけ鳴らして出てこないならしかたな……」

ガチャッ

王馬 「!!!!」びっくぅ

夢野 「んああああああっ!! 誰じゃあああ!! こんな朝っぱらからチャイムを鳴らしてウチの健やかな眠りを妨げるのはあああああっ!!」

王馬 「オレだよー!!」

夢野 「王馬あああああっ!! いくら温厚なウチでも、この悪戯は許せんぞ!!」

王馬 「おちつきなよ。そんなに怒ったら顔から火が出て、せっかくのアジの開きが墨になっちゃうよ?」

夢野 「いい加減ウチの顔をアジの開きに例えるのはやめい!! まだウチは眠たいんじゃ! さっさと帰らんか!!」

王馬 「ああ、ちょっとまってよ。今オレさ、午前中まで嘘はつかない縛りやってんだよね」

夢野 「嘘はつかない縛りじゃとぉ…? すでに嘘くさいぞ」

王馬 「この嘘の信頼の高さ、へへっ、嬉しくなってくるぜ!!」

夢野 「こんなことで喜べるのは世界広しといえども、おぬしくらいじゃろうな……」

王馬 「話もどすけど、ホントホント! まぁ、それに関しての真偽は夢野ちゃん次第だけどね!」

王馬 「お試しキャンペーンとして、今なら夢野ちゃんの質問になんでも正直に答えてあげるよ!」

夢野 「おぬしに質問じゃとぉ…? しかも正直に…? んあー……罠じゃ…絶対に罠じゃ…!」

王馬 「ないなら帰るね」

夢野 「ま、待て! だったら決めたぞ! おぬしに質問じゃ!!」


王馬への質問を安価下2
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 14:32:05.09 ID:rvdtMXoSO
最原ってMなのか?

安価なら好みの異性のタイプ
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 14:48:17.09 ID:GpRvdGgz0
>>19
21 : ◆AZbDPlV/MM [sage]:2018/04/01(日) 17:04:05.85 ID:atmKb77u0
>>19
4章で女性陣に、勝手にドM認定されてたのを思い出したんで入れときました。本当にドMかどうかは不明です。
22 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2018/04/01(日) 17:05:14.44 ID:atmKb77u0
夢野 「好きな異性のタイプを言うてみい!!」

王馬 「いいよー」

夢野 「んあっ! そんなあっさりと!!」

王馬 「オレの好みは背が低くて、まな板同然の女の魅力なんてカケラもないちんちくりんで」

夢野 「ロリ趣味か? それとも自分の背の低さを誤魔化したい系か?」

王馬 「なにをするにもヤル気なくて、生物として終わってんじゃないかなって感じの無気力人間で」

夢野 「おぬし、やはり嘘をついておらんか?」

王馬 「そんで、オレとおんなじ嘘つき女」

夢野 「おぬし、好みも破綻しとるんじゃな」

王馬 「うん! そうだね! 自分でもそう思うよ!」

王馬 (おまえのことだけどな!!)

王馬 「ガチで嘘は言ってないからね」

夢野 「ますますおぬしのことが解らなくなったわい」

夢野 「しかし、それだけの条件を満たした者もなかなかおらんじゃろうな」

王馬 「そんなことないよ」

王馬 「夢野ちゃんさー、なんでこの質問したの?」

夢野 「んあっ?」

王馬 「オレの好みの異性を訊いたりして、なんか特した? もっと訊くべき質問とかはなかったの?」

夢野 「んあー……」


安価下で夢野も王馬が好きかの判定
偶数で好きなんじゃあ!
奇数で別に意味はないぞ?
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 17:19:08.94 ID:QDycurmP0
a
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 17:27:15.57 ID:rvdtMXoSO
おめでとう(拍手)
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 21:04:41.85 ID:nzbw4Wu50
リア充どもめ…おめでとう
26 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2018/04/02(月) 11:25:40.39 ID:FmymzyIK0
夢野 「こ、この手の質問ならば、いつも困らされておる、おぬしを困らせられるかもと思ってじゃな……ッ! 」

王馬 「キミがオレを困らせようなんて、千年早いわ!」

夢野 「……おぬし、さきほど“そんなことないよ”と言ったな?」

王馬 「ん? んー? 言ったかもね?」

夢野 「な、ならばもしや、もうそのタイプにあてはまる人間でも…お、おるのかっ?!」

王馬 「急にムキになっちゃって、どしたの?」

夢野 「ムキになどなっておらん…ッ!」

王馬 「にしし。さあ、どうかな?」

夢野 「嘘はつかんのではなかったのか?!」

王馬 「これは嘘じゃなくて、はぐらかしてんだよ」

夢野 「そんな細かいことはどうでもよいわ!!」

夢野 「む? しかし、わざわざはぐらかすということは…? お、おるんじゃな!? もうおぬしの意中の相手が…!!」

王馬 「夢野ちゃんにしては察しがいいじゃん! 意中かどうかはおいといて、タイプの子はもういるよ」

王馬 「ねぇ、なんでさっから必死なの?」

夢野 「だから、ムキにもなってはおらんし、必死にもなってなんか……」

王馬 「ねぇ、もしかしてさぁ…夢野ちゃんってオレのこと」

王馬 「好き?」のぞき込み

夢野 「〜〜ッッッッ!!!!」赤面

王馬 「あたった?」

夢野 「んんんああああっ?!?! なななにをいって……んあああッッ!!」あたふた

王馬 「にししっ」

王馬 「だいじなことだから、もういっかい言っとくんだけどさ」

夢野 「??!!」

王馬 「オレは今、絶賛嘘縛りを守っています」

王馬 「だから、今日がはじまってこれまでの言葉も、これから先、数時間の言葉は全部真実」

王馬 「それをふまえて聴いてよね」

夢野 「う、うむ」
27 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2018/04/02(月) 11:26:35.37 ID:FmymzyIK0
王馬 「オレ、夢野ちゃんみたいなのタイプなんだよね」

夢野 「っ!!!?」

王馬 「びっくりした?」

夢野 「……こ……好みのタイプの内容が全然ウチと被っておらんではないか!?!?」クワッ

王馬 「は? 100人中100人全員が夢野ちゃんだってなっとくする内容でしょ?」

夢野 「背が低いのと、ま、まな板は…悔しいが事実じゃ…このさい認めてやる…がっ!!」

夢野 「他はあてはまらんじゃろうがー!!」

王馬 「あー? いっつもことあるごとに“めんどい”って言って怠けようとしてる人間のどこに生気を感じられるって? アジの開きだし」

夢野 「だからもうその天丼ネタはやめんかー!!」

王馬 「マジシャンのクセに頑なに魔法使いだって、みんなに嘘ついてんじゃん。充分オレとおんなじの嘘つきだよ。おそろいじゃん」

夢野 「なんと言われようが、ウチは魔法使いじゃ!! なんども言わせるでない!! 嘘つきのおそろいとは意味が解らんぞ!!」

王馬 「うん。そうやって自分は魔法使いだってのをぶらさず譲らないとこ、スゲー気に入ってんだよね」

夢野 「んあっ」

王馬 「普段は究極のめんどくさがりのクセに、手品で人を楽しませようとしているときはヤル気出しちゃうような単細胞なとこも、みててつまらなくないよね」

夢野 「んあーっ!! 褒めとるのか貶しとるのか、はっきりせい!!」

王馬 「褒めてる褒めてる」

夢野 「つ、つまり、お、おぬしはウチをすすすす…」

王馬 「ん? そこまでは言ってないはずだけど?」

夢野 「んあ…っ?」

王馬 「確かにタイプとは言ったけど、別に好きとは言ってないよね?」

王馬 「必ずしもタイプ=好きな人間ではないでしょ?」

夢野 「お、おぬしはまたウチをからかったんじゃな!!」

王馬 「あれー? てっきりからかってほしいのかと思ったんだけど?」

夢野 「そんなわけないじゃろ!! 〜〜〜〜っ! どうせ全部嘘だったんじゃろ!! もう出ていけー!」ムキーッ

王馬 「だーかーらー……にしし。まっ、いっか」

王馬 「ねーねー、夢野ちゃん」

夢野 「んーあーっ!! なんじゃ!!」

王馬 「また後でね!」にこー

夢野 「んぎぎっ! うるさいわい!!」赤面


28 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2018/04/02(月) 11:27:29.85 ID:FmymzyIK0


王馬 「あー…」

王馬 「やっぱ意識したまんまじゃ調子でないってー…表面保つのに手いっぱいとか情けなすぎ」

王馬 「にしても、夢野ちゃんもオレのこと好きなのか……にしし」

王馬 「でもこれくらいの距離の方がイチバン楽しいんだよね」

王馬 「どうしたいかはまだ後にしときたい…代わりに」

王馬 「いくって決めたら、とことんまで」

王馬 「そんときに夢野ちゃんが心変わりしてようが、決めたからには絶対オレのモノになってもらう」

王馬 「向けた視線を一度でも逸らしたことを後悔させてやるんだからね」

王馬 「さぁて、そろそろみんな起きだす頃だねー」

王馬 「そこら辺うろうろしとけばそのうち誰かにあうでしょ」

王馬 「誰かこーい」


通りがかった人物を>>31
29 : ◆AZbDPlV/MM [sage]:2018/04/02(月) 11:28:56.80 ID:FmymzyIK0
数え間違えた
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 14:50:43.95 ID:V1EDfuu80
苗木
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 14:57:46.43 ID:xEfN/EbYO
セレス
32 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2018/04/02(月) 17:13:22.69 ID:FmymzyIK0
セレス 「あら、王馬君。おはようございます」

王馬 「おっ! セレスちゃん、珍しく早起きじゃーん。おっはよー!」

セレス 「今日は用がありますので。誰かと待ちあわせでもしているのですか?」

王馬 「待ちあわせじゃないけど、今日は午前中まで正直者キャンペーンしてるから、通りがかった人はオレになんか質問があったら正直に答えてあげよう企画を実施してんの」

セレス 「正直者キャンペーン? あなたが?」

王馬 「そ! なんか質問あったらセレスちゃんもどーぞ!」

セレス 「……今日はエイプリルフールでしたわね?」

王馬 「そだよー。だから正直者キャンペーンしてんの」

セレス 「では、それもまったくの嘘では?」

王馬 「にしし! そこの判断は受け手に任せてるんだよねー」

王馬 「完璧に信じてもらえるなんて思ってないからね! なんせオレだもん!」

王馬 「だからとにかく、オレは今は嘘つかないよって主張するしかないんだよね」

セレス 「あなただからこそのエイプリルフールの楽しみかたかもしれませんわね」

王馬 「それで、なんか質問ある? 今が買い時だよん!」

セレス 「そうですわね…せっかくですし、なにをお訊ねしましょうか……」


質問の内容を安価下2
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 17:16:51.47 ID:npqkHU750
あなたのお宝は?
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 17:17:20.75 ID:32aGTtcS0
あなたの大事なものは?
35 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2018/04/02(月) 19:03:22.03 ID:FmymzyIK0
セレス 「でしたら、あなたの大事なモノを教えていただきましょうか」

王馬 「おっ、なんか狡猾なセレスちゃんらしい質問だねぇ」

セレス 「あなた相手に交渉するようなことがあった場合に、それを材料にできるかもしれませんから」

王馬 「簡単にできると思ってんの? 傲慢だねー」

セレス 「ふふっ、さあ、あなたの大事なモノを答えなさい」

王馬 「しかたないなー。オレの大事なもんはねー」


安価下で王馬の大事なモノ
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 19:05:08.88 ID:32aGTtcS0
秘密子
37 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2018/04/02(月) 19:20:26.45 ID:FmymzyIK0
連取なので安価下
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 19:20:53.24 ID:thAUGpSzo
仲間
39 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2018/04/03(火) 08:01:08.34 ID:ToS8Cx+S0
王馬 「仲間だよ」

セレス 「仲間…というのは、あなたのいう組織の構成員のことでしょうか」

王馬 「うん。あってるよ」

王馬 「だから、それを材料にオレと交渉しようってのはかなりムリがあると思うなー」

セレス 「残念ながら、そのようですわね」

王馬 「ぜんぜん残念そうじゃないよね」

セレス 「手に入るのでしたら、それならそれで僥倖ですけれど、絶対になければならない情報というわけでもありませんので」

王馬 「そういうの、キミらしいよね」

セレス 「いつも組織についてはぐらかしてばかりでしたから、唯一のまともな情報を得た…ともいえますけれど」

王馬 「中身はなんも解ってないじゃん」

セレス 「あなたが大事にしているというだけでも充分でしょう?」

王馬 「にしし、怖い怖い」

セレス 「ムリと解ってはいても、奪ってみたくなってしまいますわね」

セレス 「あなたがどんな感情、表情をわたくしに向けるのか、非常に興味がありますわ」

王馬 「オレに挑んでくるんなら、半端な覚悟はやめときなよ。命がけできてね」

セレス 「あら、わたくし、どんな勝負にも身ぐるみといわず、皮を剥がれるまでの覚悟をしていましてよ」

セレス 「命がチップ。敗北した瞬間、人生も終わる」

セレス 「命を賭けることのできないギャンブラーなんて三流ですわ」

王馬 「あはっ、気があうね」

王馬 「処刑台に首を固定しつ、いつ刃を落とされてもおかしくない状態でないとまったく燃えないしね」

セレス 「うふふっ。わたくしが退屈を感じる間も与えてくれない勝負……なんてしてみたいですわね……?」

王馬 「オッケー! だったら暇なときに遊びにいくね!」

セレス 「みなまで言わずとも汲み取ってくださるなんて、さすがですわ。お待ちしてますわね。それではごきげんよう」


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