【わたモテ】モテないし新手のスタンド使い

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/11(水) 00:13:08.90 ID:unCXhxLe0
●前後編各40レス前後(予定)
●キャラ曲解・崩壊注意
●かとよしよ神話になれ

前作 【わたモテ】モテないしスタンド使いになる【よしもこ】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1522052899/

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1523373188
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:14:01.74 ID:unCXhxLe0


「・・・・・・・・・・・・」



… … ゴ … …



「・・・・・・・・・・よし」



 ゴ … ゴ … ゴ …



(精神統一した。 気力も満ちた)



 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ …



(いまこそ再挑戦だ! やるぞ!!)ゴ ク リ



ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・!



「ゆうちゃんっ!!」



 ド ギ ャ ン !!






成瀬´「・・・・・・・・・・・・・」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:14:46.35 ID:unCXhxLe0

黒木「・・・ ・・・ ・・・」ゴ ク ッ 。

成瀬´「・・・・・・もこっち」

黒木「ゆうちゃん・・・」

成瀬´「・・・・・・・・・・・・」



「ごめんね」



黒木「え」

成瀬´「さよなら」

黒木「ま、待って! ゆうちゃん ―」




・・・ シ ュ パ 。




「あ゙ーーーーーーーーーーーっ!!!???」




智貴「るせーーーーーーっ!!」バン!!

黒木「・・・・・・・・・・・・」

智貴「いったい何やって・・・!」

黒木「・・・・・・・・・・・・」 ヒク ヒク …
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:16:15.39 ID:unCXhxLe0

智貴「・・・おい、大丈夫か?」

黒木「・・・うん・・・ごめん・・・」ピクピク…

智貴「ちっ。 ・・・どうしたんだよ、こないだから」

黒木「・・・怖い動画、見てた・・・」ヒク ヒク

智貴「怖い動画? ・・・まあいいけどよ。 ほどほどにしろよ」

黒木「・・・ごめん・・・」カク カク

智貴「・・・・・・・・・」ガチャ


 バ タ ン 。


黒木「・・・・・・・・・・ダメだ」ガックリ


(今回も、ダメだった・・・)
                                ス タ ン ド
(どうしてもどうしても、変身してくれない。 私の幽波紋・・・




( 『 リサーフィス 』 。 )





 \カカカカッ/

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃リサーフィス(resurface)
┃本体:黒木智子

┃.破壊力-D スピード-D .射程距離-D 持続力-A 精密動作性-D .成長性-A

┃能力−人形にとりつき、人間に変身させる能力。
┃    外見、体質、記憶や性格、習慣やにおいにいたるまで完全にコピー可能。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:18:28.18 ID:unCXhxLe0

黒木(他の人になんて、変身すらしてくれない・・・)

黒木(あのときから、ずっと・・・)


[ 吉田さん、いま、何してる? ]

[ ドンピシャ! これから風呂に入るところ!]

[ たっぷり撮影してやるからな、ぐへへへへっ! ]


黒木(ちょっとヤンキーに変身させて、♡♡な写真撮っただけなのに・・・)

黒木(バレたあと、ヤンキーのスタンドに死ぬほどボコられて)


 クレイジープリンセス
(  茉  咲  に聞いたぞ。 てめえ、わたしの裸、撮りやがったな・・・?!)


黒木(そのあと、自分のスタンドにもボコボコにされた・・・)

黒木(わたしのスタンドのくせに。 どっちの味方だ、くそっ)





┃能力−人形にとりつき、人間に変身する能力。
┃    外見、体質、記憶や性格、習慣やにおいにいたるまで完全にコピー可能。

┃     \カカカカッ/

┃    ただし能力を用いると「本人の意志」までもコピーしてしまう。
┃    なので完全な操り人形にはできない。
┃    場合によっては本体の意向を拒否することもありうる。
┃    あまり無理をさせようとすると、自ら能力を解除してしまう。

┃     \カカカカッ/

┃    また、変身中は変身した対象の行動をリアルタイムで再現できる。
┃    再現中はスタンドが自動操縦となり、解除しない限り自動で再現し続ける。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:21:16.41 ID:unCXhxLe0

黒木(・・・けれど、まいったな。 これじゃ宝の持ち腐れだ)

黒木(変身できるスタンドなのに、誰にも変身できないんじゃ・・・)

黒木(・・・・・・・・・・・)



 ガ バ ッ !



黒木(待てよ。 ひとりだけいるぞ)

黒木(わたしがあんなことしても、怒らないやつが・・・)

黒木(わかってくれるやつが!)


ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・


黒木(・・・・・・・・・・・・・・・)ゴクッ




「おい、智子」


「なんだ」



黒木「おおっ! できた!!」

黒木´「気づくのが遅かったな」ニヤニヤ

黒木「・・・お前は怒らないのか?」

黒木´「こんな力を手に入れたら、誰だってそーする。 私もそーする」

黒木「さすがわたし、話が早い」

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:23:50.53 ID:unCXhxLe0

黒木´「とりあえずは、わたしだけでなんとかするしかないな」

黒木「他の人はダメか」

黒木´「知らん間に♡♡な写真撮られるかもしれないと思ったら、言うこと聞けるか?」

黒木「だよなー」

黒木´「私だって目いっぱい譲歩してやってるんだ、そのことを忘れるな」

黒木(なんだこいつ、わたしのスタンドのくせに。 めちゃくちゃ上から目線で・・・)

黒木´「嫌なんなら元に戻るぞ」

黒木「はいはい、おありがとうございます」

黒木´(・・・私のマスターだってのは承知してるが、ろくなやつじゃねーなこいつ)



黒木「とりあえず、お前の活用方法を考えないとなー」

黒木´「私は他の人と違って、絶対におまえと一緒に人前には出られないからな」

黒木「他の人ならなんとかごまかしようもあるんだが」

黒木「わたしの代わりに嫌なことやってくれたりは・・・しないよな」

黒木´「お前がいちばんよくわかってるだろ」

黒木「だよな」ガックリ

黒木´「宿題の手伝いくらいならやるけど」

黒木「それなら加藤さん´に頼む」

黒木´「だよな」ムスッ

黒木「あ、かくれんぼのときなんかには使えるかな」

黒木´「いい年してなに言ってんだ。 でもまあ、こんなこともできるし」



「・・・ ・・・ ・・・」  「おおっ!」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:25:00.46 ID:unCXhxLe0

黒木「これは使える・・・かも。 智子!」

黒木´「はいはい。 ・・・でも、そんな機会あるかな」

黒木「まあいいだろ。 他には何か使い道は・・・」

黒木´「・・・・・・・・・・・・・・・・」



ゴソ ゴソ ゴソ


「・・・・・・・・・・・・・・・」


 ゴ ソ ッ 。



黒木´「おい、お前、何考えてる」

黒木「・・・ダメ?」ゴ ク リ

黒木´「ぜひやってみよう」

黒木「・・・・・・・・」














「「んほおおおおおおおおお〜〜〜〜〜っ!?」」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:26:11.28 ID:unCXhxLe0

キーン コーン カーン

 キーン コーン ・・・



黒木「・・・・・・・・・」スタスタスタ

内「おはよう、黒木」

黒木「おはよう、内さん」クルッ

内「・・・・・・・・?!」

黒木「今日もさわやかな天気ね」ニコッ



キラ キラ キラ キラ …



内「(なにこいつ?! キモいっ!!)」

黒木「どうしたの? 内さん」ニッコリ

内「(なんでこんなにツヤツヤしてるの!? キモイキモいキモい!!)」

黒木「(昨日のアレのおかげで、女性ホルモン全開になった)」キラキラ

黒木「(おかげでゆうちゃん´に拒否されたショックも回復できた)」テカテカ

黒木「(それに、最近・・・)」



「おはよう、黒木さん



黒木「あ、加藤さん」

内「! ・・・・・・・・・」

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:27:23.37 ID:unCXhxLe0

加藤「? ・・・黒木さん、化粧でもした?」

黒木「いいえ、なんにも」ニコニコ

加藤「そうなの? なんだかいつもより、すごくきれいだよ」

黒木「そうかな? ふふふふっ」ニッコニコ

内「・・・・・・・・・・・・」

黒木「(なんだか加藤さん、わたしにずいぶん構ってくれるようになったなあ)」ニマニマ


(ちょっと前からそうだったけど、最近ますますそばに来てくれるようになって)

(おかげで毎日、目の保養ができてる。 女子高生パヒュームもたっぷり吸いこんでる)

(ああ、若返りそう)


加藤「ねえ、今日、お昼いっしょに食べない?」

黒木「え、あ・・・ いい、です。 ありがとう」

加藤「・・・そう、残念だな」

黒木「あ! そっちの『いい』じゃないです! ぜひ! ぜひご一緒させてください!!」

加藤「ふふ、ありがとうね」 ニ コ ッ 。

黒木「(田村さんたちと約束してたけど、まあいいや・・・)」ニタニタ

内「・・・・・・・・・・・・黒木。 あんた今日、田村さんたちと食べるんじゃなかったの?」

加藤「       」ピクリ

黒木「あー・・・ うん。 そう、だった、けど・・・」

加藤「・・・・・・・・・」・・・ゴ・・・



  シ   ュ   ル   ・・・
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:28:19.69 ID:unCXhxLe0

内「・・・・・・黒木? う・・・?」

加藤「・・・・・・・・・」…ゴ…


・・・ シ ュ ル


内「あ・・・ ?・・・・・」

加藤「・・・・・・・・・・・」 ゴ ゴ …

黒木「え、と・・・・・・」



 シ ュ ル   シ ュ ル ・・・



内「・・・ん・・・」

加藤「そうだったの、内さん」

内「あ、うん・・・ たしか・・・」… ポ ー ッ

加藤「黒木さん、そうなの?」

黒木「う、うん。 そうだけど・・・」

加藤「また今度にしようか?」

黒木「い、いやー・・・ 大丈夫」

加藤「・・・ほんとう?」

黒木「話、しておくから」 ボ ー ッ …

加藤「・・・そう。 ありがとうね」 ニ コ 。




ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・

12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:29:35.80 ID:unCXhxLe0


 ザワ ザワ ザワ

  ガヤ ガヤ ガヤ ・・・



加藤「おまたせ、黒木さん」

黒木「・・・加藤さん? あれ?」

加藤「どうしたの、黒木さん」

黒木「みんなは? 岡田さんに、ネモ・・・とさんたち、は?」

加藤「うーん、みんな、都合が悪いって」

黒木「そ、そう・・・ ですか」

加藤「ごめんね、わたし一人になっちゃって」

黒木「い、いえ」


 ゴソ ゴソ  …ゴ ソ ッ


加藤「わあ、それ、お弁当?」

黒木「は、はい」

加藤「かわいいー。 箱も、中身も」

黒木「え、えへへ」

加藤「ね、ちょっとだけ、もらっていい?」

黒木「どうぞどうぞ」

加藤「ありがとうね」 ヒ ョ イ



 パ ク ッ 。  モム モム

13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:30:08.92 ID:unCXhxLe0

加藤「おいしいー」

黒木「あ、ありがとう」

加藤「お母さんが作ってくれたの?」

黒木「は、はい」

加藤「料理上手なんだね」

黒木「へ 、へへ・・・」テレテレ

加藤「・・・ふふ」 ニ コ 。


・・・ シ ュ ル


加藤「もうひとくち、いい?」

黒木「は、い・・・」 ポ ケ ー

加藤「ありがとうー」ヒ ョ イ


  ・・・ ス ッ 。


黒木「え」

加藤「はい、あーん」

黒木「・・・あ、あーん」

加藤「はい、どうぞ」


 パ ク 。


黒木「む、むぐ・・・」…モグ

加藤「おいしい?」

黒木「は、はい(・・・もう、とろけそう・・・)」ポワポワ
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:30:43.09 ID:unCXhxLe0

加藤「おいしいよね、ふふふっ」

黒木「(加藤さん、すごく、きれい・・・)」フワフワ



(前から、きれいだったけど・・・)

(最近はなんか、光って見えるみたい・・・)



シ ュ ル   シ ュ ル   シ ュ ル



(近くによると、なんかムズムズして、ドキドキしてくるし・・・)

(なんだか、あたまが、あったかくなって・・・ ほわほわして・・・)



 シ ュ ル   シ ュ ル    シ ュ ル ル ル ル ル ル ル ル



加藤「・・・ふふ」 ニ コ リ

黒木「(ああ、たまんない・・・)」…ポーッ

加藤「 ふ ふ ふ 」 … ゴ …





 ゴ ゴ ゴ ゴ

  ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:31:46.90 ID:unCXhxLe0


 キーン コーン カーン

  キーン コーン ・・・



吉田「あー、かったるい」

麗奈「たりーな」

大松「これからどうする」

麗奈「スロでもやるか」

吉田「ああ・・・ んっ?」



黒木「・・・・・・・・・・・」フラ フラ



麗奈「ん。 お前のダチか」

吉田「ダチなんかじゃねーよ」

大松「ずいぶん仲良さそうだけどな」

吉田「っるせー。 (・・・・・・・なんだあいつ?)」



(田村と田中との飯の約束、おっぽりだしやがって)

(また加藤のところにでも行くのか? ・・・)



麗奈「茉咲」?

吉田「(あいつ、なんか、最近変だな・・・)」

16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:32:38.33 ID:unCXhxLe0

フ ラ   フ ラ

  ヨ タ   ヨ タ



黒木「・・・・・・・・」フラ フラ

加藤「・・・黒木さん」

黒木「 は い 」フ ラ …

加藤「ありがとうね、来てくれて」

黒木「 い え ・・・ (ゆめ みたい) 」



黒木さん。 今日、うち、誰もいないの。

遊びにこない? ・・・ひとり、で。



黒木「( 加藤さんと ふたりっきり・・・ )」ヨ ロ 。

加藤「黒木さん?」

黒木「(・・・へ、へへ・・・ おさわりとか、できるかな・・・)」ヨ ロ ・・・

加藤「黒木さん、大丈夫?」

黒木「え・・・ は、はい」

加藤「具合でも悪い?」

黒木「いえ・・・ なんだか、ぽーっとして・・・」

加藤「 ・・・ そ う 。 」 ニ コ リ 。



シ ュ ル ル ル ル ル ル ル …

17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:33:27.55 ID:unCXhxLe0



 ヒ ュ ウ ウ ウ ウ ウ ウ



黒木「・・・・・・・・・・・・」トコ トコ

加藤「・・・・・・・・・・・・」スタ スタ



  ザワ ザワ ザワ

   ザワ  ザワザワ・・・



黒木「(・・・なんか、ずいぶん町はずれまできちゃったな)」トコトコ

加藤「・・・・・・・・・・・・」スタスタ

黒木「(こんな林のなかまで・・・)」トコトコ

加藤「・・・・・・・・・・・・」スタスタ

黒木「あ、あの、加藤さん」

加藤「もう少しだから」スタスタスタ・・・

黒木「あ、あっ、はい・・・」・・・タッタッタ



 ヒ ュ ウ ウ ウ ウ ウ ウ

   ザワ  ザワ  ザワ ・・・
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:34:00.20 ID:unCXhxLe0


 ザ  ザ  ザ  ザ  ザ

  ザ   ザ   ザ   ・・・



加藤「・・・・・・・・・・・・」スタスタスタ

黒木「(・・・こ、こんなに奥まで行くの?)」

加藤「・・・・・・・・・・・・」スタスタスタ

黒木「(もう、森の・・・ 山のなかまで入っていってる・・・)」

加藤「・・・・・・・・・・着いた」

黒木「え?」

加藤「着いたよ、黒木さん」

黒木「え、でも、ここ」




ザワ ザワ ザワ ザワ ザワ




黒木「ひっ?!」ビクッ!

加藤「ここが、わたしの目的地」

黒木「な、なっ」

加藤「ここならもう、誰も来ない」… シ ュ ル





 シ ュ ル ル ル ル ル ル ル

19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:35:14.03 ID:unCXhxLe0

黒木「加藤さん、な、なに・・・」

加藤「・・・誰にも、邪魔されない」 ニ コ ッ 。

黒木「ま、まさ、かっ・・・  たすけっ・・・!」バッ!


 コ テ ン 。


黒木「え?」

加藤「大丈夫」シュル シュル

黒木「あ、あしが・・・」カクン カクッ

加藤「痛くなんかしない」シュルルルル

黒木「う、うそ・・・(まさか?!)

加藤「ふふふ」…ソッ


― ス ッ 。


黒木「ひい!」ゾクッ!

加藤「力、抜いて」ス スッ…

黒木(お、襲われる! ガチで犯される!!)

加藤「よくしてあげるから」… プ チ ッ

黒木(や、やだ! 怖い、怖いっ! 助けて・・・)




「― 智 貴 っ !」




 ド ギ ャ ン !
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:35:57.38 ID:unCXhxLe0

加藤「?!」

黒木「・・・っ!」バッ!



ド ド ド ド ド

 ド ド ド ド ド



「・・・・・・・・・・・・・・・」



加藤「・・・誰!?」

黒木「と、とも・・・ き?」

「・・・・・・・・・・・・・・・」



ド ド ド ド ド

 ド ド ド ド ド



加藤「ともき? ・・・黒木さんの、弟?」

智貴´「・・・・・・・・・・・」ドドドドドド

加藤「・・・」シュルッ

智貴´「逃げるぞ!」ガシッ!

黒木「あ、うんっ!」バッ!



ザ ザ ザ ザ ザ ・・・

21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:36:56.50 ID:unCXhxLe0

加藤「・・・・・・・・・・・・」



ザ ザ ザ ザ ザ




加藤(・・・誰も、ついてきていなかった)

加藤(ここにも、誰もいなかったはず)




ザ   ザ   ザ   ・・・




加藤(智貴くん・・・ 黒木さんの弟)

加藤(もしかして、彼も・・・?)




   ザ  ・  ・  ・




加藤(・・・関係ない。 もう、逃さない)

加藤(このあたりはもう、わたしの手のなか)



「― ふたりとも わたしのものにしてあげる 」



ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:38:03.21 ID:unCXhxLe0



ザッ ザッ ザッ ザッ ザ !



黒木「は、はっ、はっ・・・」ザッザッザ

智貴´「大丈夫か」ザザザザ

黒木「なっ、な、なぜ・・・」ザッザッ ザ…

智貴´「わからねえ。 だが今はとにかく、逃げるしかねえな」

黒木「え? 逃げる・・・?」

智貴´「お前の友だちがなに考えてるのか知らないが、ヤバそうなのは確かだしな」

黒木「そ、そうじゃなくて。 なんでお前、わたしのこと・・・」

智貴´「・・・・・・・・・」



ザッ ザッ ザッ ザッ ザ ・・・



黒木「な、なあ智貴。 お前、どうして」

智貴´「・・・バカ野郎」

黒木「バカ?!」

智貴´「勘違いするなよ。 勘弁してやったわけじゃない」

黒木「あ、う・・・」

智貴´「だがお前に何かあったら、俺だって無事じゃいられない」

黒木「・・・あ、そうか。そうだよな」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:39:53.89 ID:unCXhxLe0

智貴´「・・・・・・・・・」

黒木「(そりゃ、勘弁してくれたわけじゃないよな・・・)」

智貴´「・・他のやつにも、声かけてみろ」

黒木「あ、うん。 ・・・戻れ」

智貴´「       」シュパ



「ゆうちゃん!」

「もこっち!」



黒木「・・・・・・・・・」

成瀬´「大丈夫、もこっち!」

黒木「・・・ゆうちゃん」

成瀬´「わたしたちが、きっとなんとかしてあげるからね!」

黒木「怒ってないの?」

成瀬´「話はあと! ほかの人にも声かけて!」

黒木「・・・・・・・・・・・・」

成瀬´「わたしじゃ力になれないから、はやく!」

黒木「ありがとう、戻れっ!」

成瀬´「がんばって、もこっち!」シュパ!

黒木「(力になったよ、100人力だっ!)」グッ!



「吉田さんっ!」

「おう!」

24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:41:22.94 ID:unCXhxLe0

黒木「ありがと!」

吉田´「例は後だ! 加藤、普通じゃねえぞ!」
    リ サ ー フ ィ ス
黒木「 吉 田 さ ん 、『クレイジープリンセス』で加藤さんを止めて!」

吉田´「・・・・・・・・・・・・・」

黒木「・・・加藤さんにケガさせるなよっ!」

吉田´「わたし、スタンドは使えねえ」

黒木「へ?! なぜ?!」

吉田´「・・・しかたねえだろ、そうなんだから」

黒木「こっ、この役立たず!」

吉田´「なんだと?!」ギロッ!

黒木「ひっ!」

吉田´「・・・話はあとだ、逃げるぞ!」
                     ホ ン モ ノ
黒木「そ、そうだ! リサーフィス、吉田さんを呼べるか?!」

吉田´「呼ぶって、どうやってだ・・・」



「・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」



吉田´「おい、てめえ。 なに考えやがった」

黒木「そ、それは・・・」

吉田´「そうすりゃ確かに呼べるだろうけどな・・・」

25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:42:08.36 ID:unCXhxLe0

黒木「で、でも、非常時だし」

吉田「やっていいことと悪いことがあるだろうがよ!!」

黒木「そ、そこをなん、とかっ!?」ズルッ!

吉田「うお?!」



 ガ シ ッ !!



吉田「?!」



 ム ニ ュ !



黒木「!!」



・・・ コ リ ッ ?



吉田「んふあっ!」ビクッ!

黒木「・・・あっ」

吉田「・・・・・・・・・・・っ!」バッ!



 バ チ ィ ン !!



黒木「ぷふぉっ!」ドシャッ!
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:43:05.70 ID:unCXhxLe0

 ピロピロピロピロ

 ピロピロピロピロ♪



吉田「・・・」カチッ カチ

麗奈「・・・」カチ カチ カチ



ピロロ ピロピロ

ピ ロ ロ ロ ロ ロ ロ !



吉田「・・・お」パスッ!

麗奈「早えな」カチカチ



パラ パラ パラ パラ

 パラ パラ パラ パラ ・・・



吉田「(いったな。 ・・・・)」

吉田「・・・んっ?」



 ガ シ ッ !!  ム ニ ュ !   ・・・ コ リ ッ ♡



吉田「んふあっ!」ビクッ!

麗奈「茉咲?」

27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:43:41.37 ID:unCXhxLe0


 パララララ パララララー♪

パラララ パラララ パラララ・・・



吉田「・・・ふっ・・・くっ・・・」プルプルプル

麗奈「ど、どうした」

吉田「・・・帰る」バッ!

麗奈「え、でも、当たってるぜ」

吉田「やるよ。 じゃあな」ダッ!

麗奈「あ、おい。 ・・・なんなんだ、あいつ」




ダ ダ ダ ダ ダ ダ ッ !




吉田「(・・・あの野郎っっっっ!!!)」ダダダダ!





┃スタンド名−リサーフィス
┃能力−人形にとりつき、人間に変身させる能力。
┃    外見、体質、記憶や性格、習慣やにおいにいたるまで完全にコピー可能。

┃   \カカカカッ/

┃   ただし変身中のスタンドが受けた感覚は黒木智子本体だけでなく
┃   変身した相手にもある程度フィードバックされる。
┃   スタンドの素養を持つ者であればより強く感じ取ることができる。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:44:19.39 ID:unCXhxLe0

ダ ダ ダ ダ ダ ダ ッ ・・・



吉田「(・・・このあたりでいいか)」ダッ!

吉田「(誰かに見られないとも限らねえからな)」・・・ゴッ!



(出てこい! 『クレイジープリンセス』!!)

 ド ギ ャ ン ! !



「・・・・・・・・・・・・・・」ドドドドド

吉田「(・・・来たな)」



 ド ド ド ド ド

  ド ド ド ド ド



「・・・・・・・・・・・・・・」ドドドドド

吉田(『クレイジープリンセス』、耳をすませろ! あの野郎の声を聞きとれ!)

「・・・・・・・・・・・・・・!」ドンッ!




 \カカカカッ/

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃スタンド名:クレイジープリンセス(crazy princess)
┃本体:吉田茉咲

┃.破壊力-A スピード-A .射程距離-D 持続力-C 精密動作性-A .成長性-A

┃能力−圧倒的なパワーとスピード、さらに優れた感覚を兼ね備えた近距離パワー型スタンド。
┃    その目は望遠鏡にも顕微鏡にもなり、聴力は無数の雨音の中から油の滴が落ちた音を聞き分ける。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:45:33.16 ID:unCXhxLe0

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「聞こえるか? ・・・!」

「・・・・・・・・・・・・・・!」

「いたか! ・・・?」




  ・・・ ケ テ !   タ ス ・・・




「なんだって・・・?」




  タ ス ケ      タ ス ケ ・・・




「・・・・・・・・・・・・・・・」キィィィン…




  助けて! だれか、助けてっ!

  エロ同人みたいに犯されるー!




「あいつ、どうしたってんだ」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「くそ、世話が焼ける!」ダッ!



 ダ ダ ダ ダ ダ ッ ・・・
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:46:11.99 ID:unCXhxLe0

黒木「き、聞こえたかな」ザザザザ

吉田´「たぶんな。 てめえ、覚悟しろよ」

黒木「ち、ちくしょー・・・ もう十分殴られたのに」ヒリヒリ

吉田´「それに、たぶん加藤にも聞かれてるぞ」

黒木「まだ、どうにかなる。長距離走ならわたしの方が速い・・・」



・・・ バシュッ!    ・・・ビシャッ!



黒木「な、なんの音・・・」

吉田´「?!」



バシュ バシュ ビシュッ



「絶対、逃がさないんだから」



 シュバ バシュッ!



黒木「な、なにあれ?!」

吉田「(木と木の間を飛び跳ねてきてやがる!?)」

加藤(見つけた! ・・・?)



ザ ザ ザ ザ

 ザ ザ ザ ザ
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:46:56.39 ID:unCXhxLe0

加藤(智貴くんじゃない。 吉田さん?)

加藤(なぜ・・・?)


シュバ シュバ シュバッ!


吉田´「追いつかれるぞ!」

黒木「いちかばちか、戦うしかないか?!」

吉田´「・・・わからねえ。 あいつ、変な力があるみてえだ」

黒木「やっぱり、幽波紋なのか」

吉田´「それもわからねえが・・・」

黒木「・・・やっぱりやだ! 逃げよう!」

吉田´「ヘタレだな」

黒木「なんとでも言え!」


シ ュ バ ッ !


加藤(とらえた。 ・・・あの樹の後ろ)

加藤(もう逃げられないよ。 とりこにしてあげる・・・)


バ    バ ッ!



加藤「えっ」



「・・・」ダッ!

32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:47:27.77 ID:unCXhxLe0

加藤「・・・ふふ。 もうダメだよ」

「は、はっ、はっ!」ザザザザ!

加藤「かけっこなら、かなわないけどね」シュタ!

「ぜ、ぜはっ!」ダダダダ ダッ!

加藤「ほうら、つかまえた ―」




・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・




加藤「・・・?」



・・・・・・・・・・・・


加藤「どこ? 黒木さん・・・?」



・・・・・・・・・・・・



加藤「たしかに、この木のかげに・・・」



・・・・・・・・・・・・コロン



加藤「なに、これ・・・ 人形?」ヒョイ
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:47:54.28 ID:unCXhxLe0

加藤「・・・・・・・・・・・・」


  ・・・ ピ ン ッ !


加藤「・・・!」



  ・・・  ・・・  ・・・  ・・・



加藤「・・・そう。そういうことだったの」



 シ ュ タ ッ !



加藤(・・・こっちのほう、だったね)



 シュバ ヒュバッ ビシュ



加藤(・・・黒木さん)シュタ シュパ!



(あなたもこの、『不思議な力』を持っていたんだね ―)



 シュタ シュパッ キュバ!



黒木「ぜ、ぜ、はあ・・・」ガサガサ
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:48:35.46 ID:unCXhxLe0


ザ ザ ザ ザ ・・・


黒木「(うまくいったみたいだな)」ザ ザ ザ

黒木「(時間稼ぎには、なったか・・・)」



[ かくれんぼ? ・・・こんなことなら、できるけど ]

[ わたしにこう、命令してみて ]




[ 『逃げて隠れてろ、見つかりそうになったら人形に戻れ』って ]




黒木(変身させるには、目の前で呼びかけなきゃいけないけど)

黒木(戻すためには、目の前にいる必要はなかったんだ)

黒木(それに変身させれば、どこまでも遠くに行かせることができる。 これなら・・・)



・・・ シ ュ バ      シ ュ タ ・・・



黒木(?! もう来たっ!!)

黒木(あんなに離れてたのに!?)



  シュタ  ビシュ  ビシュッ

35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:49:38.25 ID:unCXhxLe0

黒木「(も、もう間に合わない! 逃げきれない!)」ガタガタガタ




 シ  ュ  バ  !




加藤「・・・つかまえた」

「ひい・・・」ガタガタガタ

加藤「あなたも、あの『力』、持っていたんだね」

「なんの、こと・・・」

加藤「とぼけてもダメ」・・・ シ ュ ル


シ ュ ル  シ ュ ル・・・


(なにか、近づいてくる?!)

加藤「ねえ、どんな力なの?」 シ ュ ル ・・・

「だ、だから、そのっ・・・」

加藤「言いたくないなら、からだに訊いてあげる」シュルシュルシュル

「ひいっ?!」




・・・ ガ サ !



加藤「・・・!」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:50:12.95 ID:unCXhxLe0

「ひ、ひい、たすけ・・・」ガタガタブルブル

加藤「・・・・・・・・・・・・」




ザワ ガサ ・・・

 プ ツ ッ !




加藤「そっちね」シュルン!

「あっ!」

加藤「偽者の人を、作る力? ・・・すごいね」バッ!



シュタ シュバ シュビッ



加藤「でも、もう逃がさない」バシュ!

「だ、ダメ! そっちはダメ!」

加藤「ダメって言われても、だーめ」ビシュ!

「やめて!! いかないで!!」

加藤「やめないー」シュバッ!

「まって・・・・・・・・・・・・」







黒木「(うまくいった、いまのうち・・・)」コソコソ…
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:50:39.64 ID:unCXhxLe0



  カ  サ  ・・・



黒木「(な、なんなんだ、もう)」



 カサ カサ カサ



黒木「(なんで、あんなに早く、見つかったんだろ・・・)」

黒木「(とにかく、音たてないように、できるだけ遠くに)」



カサ カサ カサ



黒木「(もう、替えの人形も、一個きりしかない)」

黒木「(今度見つかったら、もう)」



 プ ツ ッ !



黒木「(え)」



シ ュ ル ッ !



黒木「(?!)」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:51:12.10 ID:unCXhxLe0

黒木(なに、いまの・・・)



 キ ラ ・・・



黒木(これ・・・)



 ・・・ キ ラ ッ



黒木(・・・・・・・・・)









 シ ュ バ ッ !





加藤「そこだね。 その、茂みのなか」

「・・・・・・・・・・・」ガサッ

加藤「もう手加減しない。 ・・・えいっ」




 シ ュ パ ッ !

39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:51:53.18 ID:unCXhxLe0


「?!」



 シュパ シュピ シュパッ!



「・・・な、なにこれ?!」

加藤「逃げられないって、言ったよね」

「な、なっ!」

加藤「この森はもう、わたしの巣」



 ザワザワザワザワザワ・・・



「うわあ?!」

加藤「あなたは巣にとらわれた蝶」

「こ、これ・・・」

加藤「痛くしないよ。 ほんのちょっと、しびれるだけ・・・」 ニ コ 。



 ズ ワ ア ッ !



「髪の毛?!」

「ふふふ」



バ チ ィ ッ !!



「っ!」 シュパ!

「! ・・・」

40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:52:28.87 ID:unCXhxLe0


ザワ ザワ ザワ ・・・



黒木「(や、やばっ!!)」



 バ チ ッ !!



黒木「(・・・っく!)」ビクッ!



・・・ ・・・ ・・・ ・・・



黒木「(な、なんとか、間に合った)」ピリピリ

黒木「(ヤバくなりそうだったらすぐ戻れ)」って言っておいてよかった)」チクチク

黒木「(・・・・・・・・・・・・)」



 キ ラ ・・・



黒木「(いま、切っちゃった、これ)」

黒木「(・・・髪の、毛・・・)」



(まさか・・・ あれなのか・・・?!)
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:52:56.11 ID:unCXhxLe0

加藤「・・・・・・・・・・・・」


 コ  ロ  ン  。


加藤「・・・また、お人形」ヒョイ


 ザ ワ ・・・


加藤「黒木さん、あなたって、本当に素敵なひと」



ザワ  ザワ ザワ  ザワ ・・・



加藤「・・・さっきの、取り消すね」グッ!



シ ュ タ !



加藤(・・・黒木さん、ごめんなさい)

加藤(わたし、あなたを軽く見てた ― )



シュタ シュパ ・・ダダッ!



加藤(もう、『痛くなんかしない』なんて言わないよ)

加藤(あなたはそんな、生やさしい相手じゃなかった)

42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:53:51.21 ID:unCXhxLe0


シュタ シュパ パシュ



加藤(あなたの力はよくわかった。 それでも)

加藤(わたしきっと、なんとしても、あなたを手に入れる)

加藤(わたしが手に入れたこの力)



( 『 ラブ・デラックス ―)



 シ ュ バ バ バ ッ


    普 通 じ ゃ な い
( ― ノー・オルディナリー 』でね )





  \カカカカッ/

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┃スタンド名:ラブ・デラックス -ノー・オルディナリー- (love deluxe -No Ordinary-)
┃本体名:加藤明日香
┃破壊力 - E スピード - C 射程距離 - B 持続力 - A 精密動作性 - A 成長性 - D

┃自身の髪の毛に憑依して実体化するスタンド。
┃ラブ・デラックスと違いパワーはほとんど無く 人の肉体を直接傷つけることはまず無理。

┃ただしスタンドを実体化させた髪はすぐれた張力と強度を持つようになる。
┃人の肌を斬ることまではできないが、張り巡らせた髪の毛を足場にして飛び跳ねるくらいは可能。

┃最大の特長はその精密性で、、髪の毛を1本単位から微細に正確に動かすことができる。
┃さらに数万本の髪の毛を個別に自在に動かし、その先端の状況を把握することもたやすい。

┃これを利用して相手の皮膚感覚を刺激し、精神状態を高揚・沈静・混乱させることもできれば
┃痛覚神経を射貫き激痛を与えることもできる。
┃また自分自身に使用して表情筋の機能や皮膚状態を活性化させ、自身をより美しく見せることも可能。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/11(水) 00:54:57.19 ID:unCXhxLe0
前半はここまでです。 後半は後日。
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/11(水) 10:27:09.00 ID:qf+ZPav7o
もこっちがんばえー
78.79 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)