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【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」

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711 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/12/23(日) 22:30:30.33 ID:8Wy7TEBX0


エリカ「ああ、そうね。ほかには……教科書忘れたあなたに私の見せてあげたりしたわね」

みほ「それも……毎年の事だねそれ」


ちゃんと翌日の準備はしているのだが、半年に一回くらいは教科書なり宿題なりを忘れてしまう。

……せめて年一といえない辺り、我ながらうっかりが過ぎると思う。

先ほどまで冗談めかして笑ってたエリカさんも呆れた顔でため息を吐く。


エリカ「ほんっとしっかりしなさいよねあなた……」

みほ「あはは……」

エリカ「なんていうか、ろくな思い出が無いわね」

ベンチに寄りかかってため息を吐くその姿に、私は焦ってしまう。

まさかの中一の思い出で黒森峰生活の総決算をされては流石に困る。

は慌てて抗議をしようと彼女の肩をバンバン叩く。


みほ「え、ちょ。良い思い出だってあるでしょっ?ほら、中一の時以外にもさ!」

エリカ「どうだったかしら?」

みほ「もー……」


不満バリバリな私の表情にエリカさんは小さく笑う。


エリカ「……そうね、無くはなかったかも。例えば……赤星さんと友達になれた」


嬉しそうに、懐かしむようにエリカさんは語る。


エリカ「赤星さんがあなたのために立ち向かってこなければ一生交流なんて持たなかったでしょうね」


そんなことない。きっとエリカさんなら私抜きでも赤星さんと友達になれてたはず。

そう言おうと開いた口はそっと白くて長い指で止められる。

エリカさんは黙って聞きなさいと言いたげな表情をすると、言葉を続ける。


エリカ「別にあなただけが理由だなんていうつもりは無いわ。私が本気で向き合ったから赤星さんも私に向き合おうってしてくれたんだから」

みほ「……」

エリカ「あと、まほさんとも仲良くなれた。これも……まぁ、あなたのおかげっちゃおかげね」


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